JP2001252006A - 食材加工装置および加工食品 - Google Patents

食材加工装置および加工食品

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JP2001252006A JP2000070385A JP2000070385A JP2001252006A JP 2001252006 A JP2001252006 A JP 2001252006A JP 2000070385 A JP2000070385 A JP 2000070385A JP 2000070385 A JP2000070385 A JP 2000070385A JP 2001252006 A JP2001252006 A JP 2001252006A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さな駆動力で食材の表面に飾り包丁の切り
目を形成することができ、商品の生産性を向上させるこ
とができる食材加工装置と、飾り包丁の切り目によって
本来の食材の食感と異なる食感が付与される加工食品と
を提供すること。 【解決手段】 食材原反Sを切り目形成位置に供給搬送
するための搬送手段1は、無端状のコンベアベルト5の
上方搬送経路の搬送途中の切り目形成位置に上下流に亘
ってコンベアベルト5をその幅方向断面形状を凹入した
円弧状として案内する案内底板9を配設してコンベアベ
ルト5の案内経路を形成し、搬送される食材原反Sに対
し切り目を形成するカッター手段2は、前記切り目形成
位置において食材原反Sの表面に搬送方向とほぼ直交方
向に切り目を形成する少なくとも1ケのカッター刃11
を前記案内底板9とほぼ同心に回転自在に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食材加工装置およ
び加工食品に関し、特に、薄板状に成形された加熱済み
の食肉練成品や原料等の食材の表面にストライプ状、格
子状等の切り目の形成加工を施すための装置およびその
切り目の形成された加工食品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、食肉練成品や原料食材等(以
下、食材原反という)の表面にストライプ状、格子状等
の切り目が形成された加工食品や前記食材原反を小口状
に裁断した加工食品等が市場に供給されている。
【0003】食肉練成品や原料食材等(以下、食材原反
という)の表面にストライプ状、格子状等の切り目が形
成された加工食品は、その表面に形成されたいわゆる飾
り包丁の切り目により、その食材を利用した調理物の体
裁が良くなり、また、その切り目部分に味が染込み易く
なるという利点を有するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、魚肉の練成品の代表格である蒲鉾の表面部分に飾り
包丁による切り目が形成されていても、その食感はあく
までも従来の蒲鉾が有する食感であり、飾り包丁の切り
目によって本来の食材の食感とは異なる食感を付与する
ことを目的とする加工食品はなかった。
【0005】そして、このような飾り包丁の切り目を形
成するための装置としては、装置の切り目形成位置にお
いて食材載置面を平坦にして食材を搬送供給する搬送手
段と、前記食材の搬送方向に直交する方向に延在して前
記食材載置面に対し平行にその下端辺を位置させる長尺
な刃と、この刃の下端辺を前記食材載置面に対し平行状
態を保ちながら上下に移動させる駆動装置とを有し、装
置の切り目形成位置に搬送供給される食材に対し、前記
駆動装置を駆動させて同一タイミングで前記刃を上下さ
せ、食材に対し切り目を形成するものがあった。
【0006】しかしながら、この従来の装置を用いる切
り目の形成においては長尺な刃を全体で上下に往復動さ
せて食材に対しその上方向から刃を押しあてて、食材の
厚み方向中間部まで前記刃を挿入することで、切り目を
形成することとなるため、大きな駆動力を必要とし、ま
た、食材によっては、刃の接触部分が押しつぶされて商
品としての食材の形状を損なうことがあった。
【0007】そこで、本発明は、小さな駆動力で食材の
表面に飾り包丁の切り目を形成することができ、商品の
生産性を向上させることができる食材加工装置と、飾り
包丁の切り目によって本来の食材の食感と異なる食感が
付与される加工食品とを提供することを目的とするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため、本発明の請求項1に記載の食材加工装置は、食材
原反を切り目形成位置に供給搬送するための搬送手段
と、この搬送される食材原反に対し切り目を形成するカ
ッター手段とから構成された食材加工装置であって、前
記搬送手段は、無端状のコンベアベルトを有し、そのコ
ンベアベルトの上方搬送経路の搬送途中の切り目形成位
置の上下流に亘ってコンベアベルトをその幅方向断面形
状を凹入した円弧状として案内する案内底板を配設して
ベルトの案内経路を形成し、前記カッター手段は、前記
切り目形成位置において搬送される食材原反の表面に搬
送方向とほぼ直交方向に切り目を形成する少なくとも1
ケのカッター刃が前記案内底板とほぼ同心に回転自在に
設けて形成されていることを特徴とする。
【0009】本発明の食材加工装置によれば、食材原反
に形成する切り目の深さ寸法により、前記カッター手段
の円盤の円周から突出させるカッター刃の長さ寸法を調
節して、前記カッター取付け部材にカッターを取付け、
食材原反を幅方向断面形状を円弧状とする案内底板に保
持することで、食材原反の位置ズレを防止することがで
き、しかも、幅方向において一定の深さで切り目を形成
することができる。
【0010】また、請求項2に記載の食材加工装置は、
請求項1に記載の食材加工装置において、前記搬送手段
の搬送速度を調整制御する制御盤とカッター手段用のカ
ッター刃のモータの回転速度を調整制御する制御盤とを
配設したことを特徴とする。
【0011】本発明の食材加工装置によれば、前記搬送
手段用のモータの回転サイクルとカッター手段用のモー
タの回転サイクルとを調整制御することにより、確実に
所望のピッチで切り目を形成することができる。
【0012】請求項3に記載の食材加工装置は、請求項
1または請求項2に記載の食材加工装置であって、前記
カッター手段は、前記案内底板の円弧形状の上面に対し
て等間隔に離間する複数個の小ローラを食材原反の搬送
方向に回転し、且つ、中心外方に付勢するようにして押
圧可能に前記ベルトの幅方向に並列させた押さえ部材を
有することを特徴とする。
【0013】本発明の食材加工装置によれば、ベルトの
走行方向に回転する前記小ローラを搬送供給される食材
原反の表面に当接させて、食材原反をベルトの表面に押
さえつけるように作用させることができる。
【0014】そして、請求項4に記載の加工食品は、請
求項1または請求項2に記載の食材加工装置を用いて食
材原反の両面に対し碁盤目状の切り目を形成して突起状
肉片を密集させて形成した後、適当な大きさに切断した
ことを特徴とする。
【0015】本発明の加工食品は、食材原反が元来、有
する食感とは異なる食感を呈するものとすることができ
る。
【0016】 〔発明の詳細な説明〕
【0017】
【発明の属する技術分野】本発明は、食材加工装置およ
び加工食品に関し、特に、薄板状に成形された加熱済み
の食肉練成品や原料等の食材の表面にストライプ状、格
子状等の切り目の形成加工を施すための装置およびその
切り目の形成された加工食品に関するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】まず、本発明の一実施形態の食材
加工装置の構成について説明する。
【0019】本発明の食材加工装置は、食肉練成品や原
料食材等の食材原反の表面にストライプ状、格子状等の
切り目を形成した加工食品を製造するための装置であ
る。
【0020】この食材加工装置は、食材原反S(図4参
照)を切り目形成位置に供給搬送するための搬送手段1
と、この搬送される食材原反Sに対し切り目を形成する
カッター手段2とから構成されている。
【0021】前記搬送手段1は、図1に示すように、無
端状のコンベアベルト5を有し、そのコンベアベルト5
の上方搬送経路の搬送途中の切り目形成位置の上下流に
亘ってコンベアベルト5をその幅方向断面形状を凹入し
た円弧状として案内する案内底板9を配設してコンベア
ベルトの案内経路が形成されている。
【0022】詳しくは、駆動用および従動用の一対のコ
ンベアロール3a,3bと、このコンベアロール3a,
3bを水平方向に延在させるとともに、離隔させ、平行
に支承する本体フレーム4を有しており、このコンベア
ロール3には無端状のコンベアベルト5が、前記駆動用
コンベアロール3に連設された駆動手段としてのモータ
6により走行自在に巻回されている。なお、本実施形態
においては、前記駆動用コンベアロール3aを搬送方向
の下流側に位置させており、また、前記コンベアベルト
5はその幅方向において可撓性のあるコンベアベルト5
を用いることとする。
【0023】そして、前記駆動用および従動用の一対の
コンベアロール3a,3b間における、コンベアベルト
5表面を下方に向ける反搬送方向の搬送経路において
は、前記本体フレーム4に従動回転自在に配設されたリ
ターンローラ7の上部に前記コンベアベルト5の表面を
摺接させ、走行を案内されるように構成されている。ま
た、コンベアベルト5の表面を上方に向ける搬送方向の
搬送経路においては、前記コンベアロール3a,3b間
のほぼ中央部を食材原反Sの切り目形成位置とされてい
る。
【0024】前記切り目形成位置の前後には、それぞれ
走行するコンベアベルト5の幅方向両端部をその幅方向
中央部より上位に位置させるコンベアベルト5の案内経
路を構成するベルト受け8が配設されている。つまり、
前記ベルト受け8により、搬送手段1の搬送方向上流側
に位置するコンベアロール3の位置においてはその幅方
向両端部の中央部と略面一に位置させる状態であったコ
ンベアベルト5を、前記切り目形成位置に至るまでに、
徐々にその両端部がコンベアベルト5の幅方向中央部よ
り上方に位置させる状態とするコンベアベルト5の案内
経路が形成される。そして、この切り目形成位置とその
直前部分および直後部分においては、幅方向断面形状を
凹入した円弧状とする形状の案内底板9が配設され、こ
の案内底板9上をコンベアベルト5が摺接走行する案内
経路とされている。前記案内底板9の円弧状は、後述す
るカッター手段2の円盤10の外周に沿ってその外方に
位置するように形成されているものとし、本実施形態に
おいては、前記断面円弧状に形成された案内底板9の上
面と前記円盤10の外周との間隙寸法を30mmとして
いる。さらに、前記切り目形成位置から搬送手段1の搬
送方向下流側に位置するコンベアロール3aに至るまで
は、幅方向断面を円弧状とするようにコンベアベルト5
の幅方向両端部を上方に持ち上げた状態から、徐々にそ
の両端部をベルトの幅方向中央部と略面一に位置させる
ような状態とするコンベアベルト5の案内経路が形成さ
れている。
【0025】また、図1および図2に示すように、前記
搬送経路における切り目形成位置には前記カッター手段
2が配設されている。
【0026】前記カッター手段2は、前記切り目形成位
置において搬送される食材原反Sの表面に搬送方向とほ
ぼ直交方向に切り目を形成する少なくとも1ケのカッタ
ー刃が前記案内底板9とほぼ同心に回転自在に設けて形
成されている。
【0027】詳しくは、前記カッター手段2は表裏面を
搬送方向に指向させて配置された円盤10を有してい
る。前記円盤10には、その円周からカッター刃11を
突出させるようにして配設可能とされた複数個のカッタ
ー取付け部材12が配設されており、カッター刃11の
取付け数に応じて、そのカッター刃11を等間隔に配設
するように前記カッター取付け部材12を選択し、カッ
ター刃11をセットするようになされている。また、前
記カッター手段2は円盤10の中心軸10aを回転軸と
し、駆動手段としてのモータ13により前記回転軸を回
転させることで円盤10が回転するようになされてい
る。そして、前記カッター手段2は、前記本体フレーム
4に連設された円盤フレーム14により、この円盤10
の外周を前記搬送手段1の案内底板9の断面円弧状に沿
わせて支承されている。さらに、前記円盤10の外周に
は、円盤10の前記案内底板9が配設された以外の部分
を覆って、回転する円盤10に配設されたカッター刃1
1から作業者をガードするためのガードフード15が配
設されている。このガードフード15は前記円盤10に
対し脱着可能とされており、ガードフード15を外した
ときに、前記カッター刃11の交換やセットを行うこと
ができるようにされている。
【0028】なお、この構成のカッター手段2には、供
給される食材原反Sを切り目形成時に動かないように押
さえるための押さえ部材16を前記円盤10の前後に配
設することも可能である。その押さえ部材16の構成
は、例えば、図3に示すように、前記案内底板9の円弧
形状の上面に対して等間隔に離間する複数の小ローラ1
7を食材原反Sの搬送方向に回転し、且つ、中心外方に
付勢するようにして押圧可能にして、前記コンベアベル
ト5の幅方向に並列させ、本体フレーム4に連設された
ローラ支承部材18により支承する構成とすることがで
きる。
【0029】さらに、本実施形態の食材加工装置には、
食材原反Sの搬送方向下流側に配設された前記コンベア
ロール3aの下方には、このコンベアロール3aに対
し、コンベアベルト5が巻回することにより走行方向を
逆転させる際に、前記コンベアベルト5から落下する食
材原反Sの滓等を集めるための滓受けシュート19が配
設されており、また、前記切り目形成位置の下方には、
切り目形成時に出る滓を受けるための滓受け皿20が配
設されている。
【0030】さらに、本実施形態において、前記駆動用
コンベアロール3に連設された駆動手段としてのモータ
6は、このモータ6に接続されたベルト速度制御盤21
を操作するよりその回転を制御するように構成されてお
り、前記円盤10の中心軸10aに連設されたモータ1
3も、このモータ13の回転を制御する回転速度制御盤
22を操作することにより、その回転駆動を制御するよ
うに構成されている。
【0031】次に、本実施形態の食材加工装置を用いて
食材に対し、飾り包丁としての切り目を形成する方法を
説明する。
【0032】この実施形態においては、図4に示すよう
に、前記食材原反Sとしては、魚肉を主原料とする練り
物を蒸して加熱を施された蒲鉾様の一次加工品を利用
し、その食材原反Sは、本実施形態においては厚みを約
20mmとする縦横の幅を400mmとする平面略正方
形の薄板状に形成しておく。そして、この食品原反に形
成する切り目の深さ寸法により、前記カッター手段2の
円盤10の円周から突出させるカッター刃11の長さ寸
法を調節して、前記カッター取付け部材12にカッター
を取付ける。なお、本実施形態においては、前記カッタ
ーは3本とし、円盤10の円周に、120°ずつにして
等間隔に配設する。また、本実施形態は、前記断面円弧
状に形成された案内底板9の上面と前記円盤10の外周
との間隙寸法を30mmとし、前記カッターの刃11部
分をその円盤10の外周から18mmの寸法で突出さ
せ、供給される食材原反Sの表面に8mm深さの切り目
を形成することとする。
【0033】また、切り目のピッチの調整は、前記制御
盤21,22の操作により、搬送手段1の搬送速度とカ
ッター手段2の回転速度とをそれぞれのモータ6,13
の回転を制御することにより行う。
【0034】コンベアベルト5の走行速度は切り目を形
成する食材原料により異なるが、コンベアベルト5の走
行速度を1.2m/分とした場合、切り目のピッチを1
mmとしようとすると、カッターを3本配設した本実施
形態の場合、前記円盤10の回転数は 1200(mm)÷1(mm)÷3(枚)=400(回
転) の計算式により求められる。また、切り目のピッチを
1.5mmとすると、 1200(mm)÷1.5(mm)÷3(枚)=26
6.7(回転) となり、同じく、切り目のピッチを2mmとすると、 1200(mm)÷2(mm)÷3(枚)=200(回
転) となる。この計算に基づいて、所望のピッチの切り目を
形成するための円盤10の回転速度を割り出し、回転を
制御するようにする。
【0035】下表は、食材加工装置の搬送手段1のモー
タ6の回転速度をインバータ制御する場合の通電ヘルツ
(Hz)に対応するコンベアベルト5の走行速度を測定
し、そのコンベアベルト5の走行速度の条件下で1m
m、1.5mm、2mmのピッチの切り目を形成する場
合の前記カッター部材2の円盤10の回転数を得るため
のモータ13の回転速度をインバータ制御する場合の通
電ヘルツ(Hz)を割り出した表である。
【0036】
【表】
【0037】この表に示す搬送手段1のモータ6の通電
ヘルツ(Hz)とカッター手段2のモータ13の通電ヘ
ルツ(Hz)とに、両制御盤21,22を操作して合わ
せることにより、所望のピッチの切り目を形成すること
が可能となる。
【0038】例えば、搬送手段1のモータ6の通電ヘル
ツを10Hzに設定した場合であっても、カッター手段
2のモータ13の通電ヘルツを10.3Hzに設定すれ
ば1mmピッチの切り目を得ることができ、6.9Hz
に設定すれば1.5mmピッチの切り目を得ることがで
きる。さらに、5.2Hzに設定すれば2mmピッチの
切り目を得ることができる。
【0039】逆に、カッター手段2のモータ13の通電
ヘルツを10.3Hzに設定した場合であっても、搬送
手段1のモータ6の通電ヘルツを10Hzに設定すれ
ば、1mmピッチの切り目を得ることができ、15Hz
に設定すれば1.5mm、20Hzに設定すれば2mm
のピッチの切り目を得ることができる。
【0040】以下、上記表において、搬送手段1のモー
タ6の通電ヘルツを30Hzとし、コンベアベルト5を
1分間に2.79mの速度で走行させる場合において、
カッター手段2のモータ16の通電ヘルツを30.9H
zに合わせて1mmピッチの切り目を得る場合を説明す
る。なお、この場合の前記円盤10の1分間における回
転数は、 2790(mm)÷1(mm)÷3(枚)=930(回
転) の計算式から、930回転ということが解る。
【0041】食材原反Sの片面に碁盤目状の切り目を形
成する場合、まず、コンベアベルト5の走行方向上流側
において、食材原反Sをコンベアベルト5の幅方向中央
部に載置する。
【0042】このとき、本実施形態の食材加工装置によ
り形成される切り目は、食材原反Sの表面にコンベアベ
ルト5の幅方向に延在するように形成されるので、食材
原反Sの載置の向きは、400mmの平面正方形状とさ
れた食材原反Sの一辺がコンベアベルト5の搬送方向に
延在するようにしてコンベアベルト5上に載置すること
となる。
【0043】そして前記コンベアベルト5を走行させる
ことにより、食材原反Sを切り目形成位置に搬送する。
このとき、コンベアベルト5の幅方向両端部は、コンベ
アベルト5の幅方向中央部よりも上方に徐々に持ち上げ
られて搬送され、切り目形成位置の直前部においては、
案内経路に配設された案内底板9の上面に沿って円弧状
に変形されるため、前記食材原反Sも、その幅方向両端
側が幅方向中央部よりも上方に持ち上げられて縦断面を
円弧状にした状態で前記切り目形成位置に搬送されるこ
ととなる。
【0044】そして、この食材原反Sは、切り目形成位
置において前記カッター手段2の回転する円盤10に配
設された3本のカッターにより、順次、食材原反Sの上
表面に8mmの深さ寸法の切り目をその搬送方向に直交
する方向に形成する。
【0045】そして、切り目を形成した食材原反Sを、
コンベアベルト5とともに、そのコンベアベルト5の幅
方向の両端部を徐々にコンベアベルト5幅方向中央部と
同一の高さ位置にまで戻しながら、搬送経路を下流側ま
で搬送し、回収する。
【0046】このようにして、円盤10を回転させるモ
ータ13の小さな駆動力により、食材原反Sの片面に8
mm深さのストライプ状の切り目を簡単かつ確実に形成
することができる。
【0047】またさらに、この同一の食材原反Sの同一
面に、先に形成したストライプ状の切り目に直交する方
向の切り目を形成することで碁盤目状の切り目を形成す
ることができる。
【0048】すなわち、この食材原反Sを前記ストライ
プ状の切り目を搬送方向に延在するようにコンベアベル
ト5上の幅方向中央部に載置し、前述と同様にしてピッ
チ1mmの切り目を形成する。これにより、食材原反S
の片面には8mm深さの碁盤目状の切り目が形成される
こととなる。
【0049】このとき、前述のストライプ状の切り目が
形成された食品原反も、碁盤目状の切り目が形成された
食材原反Sも、その切り目の深さは8mmであり、切り
目は20mmの厚さを有する食材原反Sの厚さ方向中央
までも至っていない。そこで、この同一の食材原反Sの
他面に対して、前述と同様に8mmの切り目を形成する
ことにより、食材の両面に飾り包丁としてのストライプ
状又は碁盤目状の切り目を形成することができる。この
とき、前記食材原反Sに対しては、食材原反Sの表裏面
側から8mmの深さに切り目が形成されても、その厚み
方向中央部の約4mmの層部分にはカッターの刃11が
至ることはないので、食材原反Sがバラバラになってし
まうことは防止することができる。
【0050】また、本発明の食品加工装置は、食材原反
Sをカッター手段2の回転軌跡に沿わせて断面円弧状に
変形させた状態で切り目形成部に供給しているので、食
材原反Sに対する切り目の深さはその端部も中央部もほ
ぼ同一の深さに切り目を形成することが可能となる。こ
のことは、回転するカッター刃11に対して切り目形成
面を平坦に位置させた食材原反Sを供給した場合は、幅
方向両端部が浅く、中央部が最も深い切り目となること
に比して、画期的な効果の差を得ることができる。
【0051】また、本発明の食品加工装置においては、
切り目形成位置において前記案内底板9を湾曲させたこ
とにより、食材原反Sが回転するカッター手段2のカッ
ター刃11に押され、カッター手段2の円盤10の回転
方向に位置ズレを起こすことを防止することができる。
【0052】すなわちコンベアベルト5の幅方向中央部
に載置された食材原反Sは、食材に対して側方から切入
しようとするカッターの応力をコンベアベルト5の幅方
向中央部の最も低位置に集中させることができる。この
ことは、食材原反Sをコンベアベルト5表面に対して押
しつけようとする力となって作用することを意味するも
のであり、食材原反Sがカッター刃11の抜ける側方向
へ位置をずらすことを防止することができるものとな
る。
【0053】さらに、前述したように、切り目形成位置
の前後に原反の押さえ部材16を配設した場合は、コン
ベアベルト5の走行方向に回転する前記小ローラ17
を、搬送供給される食材原反Sの表面に当接させて、食
材原反Sをコンベアベルト5表面に押さえつけるように
作用させることで、食材原反Sの位置ズレをさらに確実
に防止することができる。しかも、本実施形態において
は、その小ロール17を複数用意し、コンベアベルト5
の幅方向に整列させるとともに、搬送されるコンベアベ
ルト5の表面からの位置をいずれのローラにおいてもほ
ぼ同位置の間隔を持たせ、しかも、前記小ローラ17を
中心外方に付勢するようにして押圧可能に配設している
ので、切り目の形成に供される食材原反Sを幅方向で適
当な押圧を以て前記コンベアベルト5との間にしっかり
と保持しておくことができる。なお、この押さえ部材1
6は、少なくとも切り目形成位置の前部に形成されてい
ることで、食材原反Sの保持の効果は得られる。
【0054】また、このように食材原反Sの両面に対
し、1mm程度の細かな碁盤目状の切り目を形成された
加工食品は、食材が本来有する食感とは異なった食感を
呈することができるものとなる。例えば、本実施形態の
ように、魚肉の練り物を蒸して加熱した食材原反Sは、
蒲鉾状の歯ごたえの良い食感を呈する食品となるのが一
般的であるが、その両面に1mmピッチの碁盤目の切り
目を形成し、1mm角の突起状肉片が密集したカニ肉風
に仕上げることにより、カニ肉のような柔らかさをも有
する食感を呈する加工食品とすることができる。そし
て、この両面に1mm程度の細かな碁盤目状の切り目を
形成した食材原反Sの表面に朱色に着色し、適当な大き
さに切断することで、1mm角の突起状肉片が密集した
カニ肉風に趣向をこらした練り製品とすることができ、
商品としての提供の幅を広げることも可能となる。
【0055】その場合、前記朱色の着色は、前記搬送経
路の前記カッター手段2よりも上流の位置に着色装置2
3を配設し、この着色装置23を用いて前記食材原反S
の上表面に対し、食紅等の食品染料で着色を行なうよう
に構成することも可能である。前記着色装置23として
は、例えば、コンプレッサー、減圧弁、スプレー液タン
クおよびスプレーガン23aを有し、前記スプレーガン
のノズルからスプレー液タンクに貯留された染料液を前
記コンプレッサーと減圧弁を調整し、前記各構成部を連
設させるホースの要部に配設されたバルブを開閉してス
プレー液としての染料液を噴射する構成の装置を例示す
ることができる。なお、図1には、点線を以て、搬送方
向におけるカッター手段2の直前部に、例示した構成の
着色装置のスプレーガン23aを位置させた場合を示し
ている。また、前記食品染料の色は、前述の朱色に限ら
ない。
【0056】なお、前述の実施形態においては、食材原
反Sの両面に切り目を形成することを考慮して説明した
が、本発明の食材加工装置は、食材原反Sの片面に対
し、食材原反Sの厚み以下の寸法で所望の深さを有する
切り目を形成することができるものであることはいうま
でもない。
【0057】なお、本発明は、前述した実施の形態に限
定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能
である。
【0058】例えば、前述のように食材原反Sの表裏面
に碁盤目状の切り目を形成する場合、前記食材加工装置
を4台直列に配設し、最初の台と2番目の台との間にお
いては、搬送される食材原反Sを90°回転させ、この
2番目の台と3番目の台との間においては、その表裏面
を返し、また、3番目の台と4番目の台との間において
は、搬送される食材原反Sを90°回転させることで、
前述の一連の作業を流れ作業とすることができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の食材加工
装置によれば、円盤を回転させる小さなモータの駆動力
により、食材原反に均等な深さの切り目を簡単かつ確実
に形成することができる。また、本発明の食品加工装置
においては、切り目形成位置において前記案内底板を湾
曲させたことにより、食材原反が回転するカッター手段
のカッター刃に押され、カッター手段の円盤の回転方向
に位置ズレを起こすことを防止することができ、よっ
て、切り目を確実に形成することができるので、商品と
しての生産性を向上させることができる。
【0060】また、加工食品によれば、加工前の食材が
本来有する食感とは異なった食感を呈することができ、
外観上も趣向をこらした練り製品とすることで商品とし
ての提供の幅を広げることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の食材加工装置の全体を示す正面
【図2】 図1の食材加工装置の側面図
【図3】 図2の食材加工装置に押さえ部材を配設した
場合を示す側面図
【図4】 食材原反と形成された切り目を示す説明図
【符号の説明】
1 搬送手段 2 カッター手段 3 コンベアロール 3a 駆動側コンベアロール 3b 従動側コンベアロール 4 本体フレーム 5 コンベアベルト 6 (搬送手段の)モータ 8 ベルト受け 9 案内底板 10 円盤 11 カッター刃 12 カッター取付け部材 13 (カッター手段の)モータ 16 押さえ部材 17 小ローラ 21 ベルト速度制御盤 22 (円盤の)回転速度制御盤

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食材原反を切り目形成位置に供給搬送す
    るための搬送手段と、この搬送される食材原反に対し切
    り目を形成するカッター手段とから構成された食材加工
    装置であって、 前記搬送手段は、無端状のコンベアベルトを有し、その
    コンベアベルトの上方搬送経路の搬送途中の切り目形成
    位置の上下流に亘ってコンベアベルトをその幅方向断面
    形状を凹入した円弧状として案内する案内底板を配設し
    てベルトの案内経路を形成し、 前記カッター手段は、前記切り目形成位置において搬送
    される食材原反の表面に搬送方向とほぼ直交方向に切り
    目を形成する少なくとも1ケのカッター刃が前記案内底
    板とほぼ同心に回転自在に設けて形成されていることを
    特徴とする食材加工装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送手段の搬送速度を調整制御する
    制御盤とカッター手段用のカッター刃のモータの回転速
    度を調整制御する制御盤とを配設したことを特徴とする
    請求項1に記載の食材加工装置。
  3. 【請求項3】 前記カッター手段は、前記案内底板の円
    弧形状の上面に対して等間隔に離間する複数個の小ロー
    ラを食材原反の搬送方向に回転するようにして前記ベル
    トの幅方向に並列させた押さえ部材を有することを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載の食材加工装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3に記載の食材加工
    装置を用いて食材原反の両面に対し碁盤目状の切り目を
    形成して突起状肉片を密集させて形成した後、適当な大
    きさに切断したことを特徴とする加工食品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007006764A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Taishin Corp 生鮮食品の表面加工方法
CN109480306A (zh) * 2018-12-18 2019-03-19 浙江舟富食品有限公司 一种食材清洗装置

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