JP2001251060A - 多層型プリント配線基板 - Google Patents

多層型プリント配線基板

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JP2001251060A
JP2001251060A JP2000061875A JP2000061875A JP2001251060A JP 2001251060 A JP2001251060 A JP 2001251060A JP 2000061875 A JP2000061875 A JP 2000061875A JP 2000061875 A JP2000061875 A JP 2000061875A JP 2001251060 A JP2001251060 A JP 2001251060A
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JP2000061875A
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Kenji Kuhara
健二 久原
Akinari Mori
彰成 毛利
Takao Ito
隆夫 伊藤
Shoji Horie
昭二 堀江
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    • H01P3/02Waveguides; Transmission lines of the waveguide type with two longitudinal conductors
    • H01P3/08Microstrips; Strip lines
    • H01P3/088Stacked transmission lines
    • HELECTRICITY
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    • H05K1/0213Electrical arrangements not otherwise provided for
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    • HELECTRICITY
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    • H05K1/02Details
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    • HELECTRICITY
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    • H05K1/0296Conductive pattern lay-out details not covered by sub groups H05K1/02 - H05K1/0295
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線パターンのインピーダンスを容易に管理
する。 【解決手段】 内層基板6,7と、内層基板6,7の一
方の面に設けられるCPUモジュール2と主記憶用メモ
リモジュール3,3との間のデータ伝送パターン4,5
と、データ伝送パターン4,5上に設けられるプリプレ
グ10,11とを備え、データ伝送用配線パターン4,
5の両面に設けられる絶縁層6,7,10,11は、正
規分布の標準偏差σが3σの条件で、測定周波数が1G
Hzにおいて比誘電率が所定値に対して±4%以下であ
り、厚さが所定値に対して±15%以下であり、データ
伝送用配線パターン4,5は、正規分布の標準偏差σが
3σの条件で、幅が所定値に対して±5%以下であり、
厚みが所定値に対して±30%以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CPU(central
processing unit)モジュールとメモリモジュール間で
高速データ伝送を可能としたデータ伝送パターンが設け
られた多層型プリント配線基板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、家庭用ゲーム機、携帯型電話機等
の電子機器には、その筐体内に、CPU(central proc
essing unit)モジュールや上記CPUモジュールの主
記憶用メモリモジュール等が実装されたプリント配線基
板が配設されている。ここで、CPUモジュールとメモ
リモジュールとは、プリント配線基板に設けられるデー
タ伝送パターンにより接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このプリン
ト配線基板のデータ伝送用配線パターンの設計は、CP
Uモジュールやメモリモジュールが安定して動作をする
ように、データ伝送パターンの特性インピーダンスがプ
リント配線基板に実装されるCPUモジュールやメモリ
モジュールの仕様で定められた特性インピーダンスに合
うように行う必要がある。
【0004】CPUモジュールとメモリモジュールとの
間で高速データ伝送を行う場合には、データ伝送パター
ンの伝送周波数も高くなることから、省電力化のため、
データ伝送パターンの特性インピーダンスを低く設定す
る必要もあり、また、データ伝送パターンの特性インピ
ーダンスを設計値になるように管理する必要もある。
【0005】そこで、本発明の目的は、配線パターンの
特性インピーダンスを容易に管理することができる多層
型プリント配線基板を提供することにある。
【0006】また、本発明の目的は、CPUモジュール
とメモリモジュールとの間のデータ伝送を、データ伝送
パターンの特性インピーダンスを管理することで安定し
た状態で高速に行うことができる多層型プリント配線基
板を提供することにある。
【0007】更に、本発明の目的は、CPUモジュール
とメモリモジュールとの間のデータ伝送パターンの特性
インピーダンスを低くすることができる多層型プリント
配線基板を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る多層型プリ
ント配線基板は、上述した課題を解決すべく、内層基板
と、内層基板の少なくとも一方の面に設けられるCPU
モジュールとCPUモジュールの主記憶用メモリモジュ
ールとの間のデータ伝送パターンと、データ伝送パター
ン上に設けられる絶縁基板とを備えるストリップライン
型の多層型プリント配線基板であり、データ伝送用配線
パターンの両面に設けられる絶縁層は、正規分布の標準
偏差σが3σの条件で、測定周波数が1GHzにおいて
比誘電率が所定値に対して±4%以下であり、厚さが所
定値に対して±15%以下であり、データ伝送用配線パ
ターンは、正規分布の標準偏差σが3σの条件で、幅が
所定値に対して±5%以下であり、厚みが所定値に対し
て±30%以下であることを特徴とするものである。本
発明は、データ伝送パターンをこのような値にすること
で、データ伝送パターンの特性インピーダンスを容易に
制御することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された多層型
プリント配線基板について図面を参照して説明する。本
発明が適用されたプリント配線基板1は、導電層が6層
設けられた多層型のプリント配線基板であり、家庭用の
ゲーム機に用いられる。
【0010】この多層型プリント配線基板1は、図1に
示すように、一方の面に、CPU(central processing
unit)モジュール2と、CPUモジュール2のメモリ
モジュール3,3が実装されている。このCPUモジュ
ール2は、動作周波数が通常のCPUに比べ高速であ
り、例えば6600万ポリゴン/秒の高速画像処理を行
うことができるように約290MHz以上、例えば30
0MHz〜400MHzで駆動する。また、メモリモジ
ュール3,3は、CPUモジュール2の主記憶用のメモ
リであり、1つのメモリモジュール3が128Mバイト
の記憶容量を有している。このメモリモジュール3,3
は、CPUモジュール2とのデータ伝送を直列式で高速
に行うことができるものであり、例えばRDRAM(Di
rect Rambus Dynamic Random-access Memory:Rambus Te
chnology社製)が用いられる。
【0011】このようなCPUモジュール3とメモリモ
ジュール4が実装されるプリント配線基板1には、図2
に示すように、内層の第2層と第4層にCPUモジュー
ル2とメモリモジュール3とのデータ伝送バスとなるデ
ータ伝送パターン4,5が設けられている。このデータ
伝送パターン4,5は、CPUモジュール2とメモリモ
ジュール3との間のデータ伝送を高速に行うことができ
るように伝送周波数がCPUモジュール2の動作周波数
と同じ若しくはこれ以上となるように形成され、具体的
には伝送周波数が300MHz〜400MHzで駆動す
るCPUモジュール2に対応して400MHzとなるよ
うに形成されている。
【0012】また、このデータ伝送パターン4,5は、
高速データ伝送を行う際の消費電力を少なくするため、
また、CPUモジュール2とメモリモジュール3とが信
号を正確に識別することができるようにするため、誤差
を含めCPUモジュール2やメモリモジュール3,3の
仕様で定められた特性インピーダンスの許容範囲に収ま
るように形成されている。ここでは、データ伝送パター
ン4,5は、CPUモジュール2やメモリモジュール
3,3の仕様で定められた特性インピーダンスの許容範
囲である約40Ωに設定されている。
【0013】このように構成されている多層型プリント
配線基板1の層構造について説明すると、図2に示すよ
うに、この多層型プリント配線基板1は、第1及び第2
の内層基板6,7を有する。内層基板6は、一方の面に
第2層となるデータ伝送パターン4が形成され、他方の
面に第3層を構成するGND層となる配線パターン8が
形成されている。また、内層基板7には、一方の面に第
4層となるデータ伝送パターン5が形成され、他方の面
に、第5層を構成する電源層となる配線パターン9が形
成されている。このような内層基板6,7は、第3層と
なる配線パターン8と第4層となるデータ伝送パターン
5とを対向させ、これらの間にガラス繊維にエポキシ樹
脂を含浸させてなるプリプレグ10を介在させてプレス
され、貼り合わされる。
【0014】また、内層基板6上には、プリプレグ11
を介して第1層となるGND層を構成する配線パターン
12が形成されている。また、内層基板7上には、プリ
プレグ13を介して第6層となる信号層を構成する配線
パターン14が形成されている。そして、配線パターン
12,15とは、基板に貫通孔15を設け、この貫通孔
15の内面にめっき層16を設けることで電気的に接続
されている。すなわち、この多層型プリント配線基板1
は、データ伝送パターン4の両側に絶縁層を構成する内
層基板6とプリプレグ11が設けられ、この絶縁層の両
側に配線パターン8,12が設けられ、また、データ伝
送パターン5の両側に絶縁層を構成する内層基板7とプ
リプレグ10が設けられ、この絶縁層の両側に配線パタ
ーン8,9が設けられたストリップライン構造を有す
る。
【0015】ところで、このような多層型プリント配線
基板1のデータ伝送パターン4,5は、上述したように
特性インピーダンスZ0が低く、例えば40Ωとなるよ
うに形成する必要がある。ここで、データ伝送パターン
4,5等の配線パターンの特性インピーダンスZ0は、
図3に示すように、データ伝送パターン4,5を挟む内
層基板6,7とプリプレグ10,11とから構成される
絶縁層の厚みHと、絶縁層を構成する内層基板6,7や
プリプレグ10,11の比誘電率ε、データ伝送パター
ン4,5のパターン幅Wと厚みtとによって決定され
る。図4に示すように、特性インピーダンスZ0とデー
タ伝送パターン4,5を挟む絶縁層の厚みHの関係は、
絶縁層の厚みHが大きくなるに連れて特性インピーダン
スZ0が大きくなり、図5に示すように、特性インピー
ダンスZ0と絶縁層の比誘電率εの関係は、比誘電率ε
が大きくなるに連れて特性インピーダンスZ0が小さく
なる。また、図6に示すように、特性インピーダンスZ
0と配線パターンのパターン幅Wとの関係は、パターン
幅Wの値が大きくなるに連れて特性インピーダンスZ0
が小さくなり、図7に示すように、特性インピーダンス
0と配線パターンの厚みtとの関係は、厚みtが大き
くなるに連れて特性インピーダンスZ0が小さくなる。
【0016】そして、配線パターンの特性インピーダン
スZ0は、以上のような影響因子に基づいて次のような
近似式により算出することができる。
【0017】Z0=30/ε1/2×ln{1+A/2〔A
+(A2+6.27)1/2〕} ここで、A=8(H−t)/π(W+W0) W0=0.1×W したがって、上述のようにデータ伝送パターン4,5の
特性インピーダンスZ0を40Ωとする場合、例えば絶
縁層を構成する内層基板6,7やプリプレグ10,11
の厚みHは、0.2mmとされ、内層基板6,7やプリ
プレグ10,11を構成する絶縁層の誘電率εは、測定
周波数が1GHzにおいて4.15とされる。また、デ
ータ伝送パターン4,5のパターン幅Wは、0.305
mmとされ、厚みtは、0.018mmとされる。
【0018】ところで、上述した影響因子は、表1及び
表2に示すように、特性インピーダンスZ0に影響を与
える。なお、表1は、正規分布で標準偏差σが3σで算
出した場合を示し、表2は、標準偏差σが4σで算出し
た場合を示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】この表1及び表2でTOTALばらつき
は、下式により算出される。
【0022】
【数1】
【0023】上記表1より、各影響因子は、絶縁層の厚
みH>データ伝送パターン4,5のパターン幅W>絶縁
層の比誘電率ε>データ伝送パターン4,5の厚みtの
順で特性インピーダンスZ0に影響を与える。一方、特
性インピーダンスZ0は、データ伝送パターン4,5
は、CPUモジュール2やメモリモジュール3,3の仕
様に基づき所定値に対して10%、すなわち40±4Ω
以下にする必要がある。そこで、各影響因子のばらつき
は、表3のようになる。
【0024】
【表3】
【0025】そして、各影響因子のばらつきを少なくと
も正規分布で3σの条件で上記表1に示す範囲内に納め
ることで、特性インピーダンスZ0は、所定値に対して
10%、すなわち40±4Ω以下にされる。
【0026】すなわち、データ伝送パターン4,5の特
性インピーダンスZ0は、図8に示すように、内層基板
6,7やプリプレグ10,11により構成される絶縁層
の比誘電率εを、測定周波数が1GHzの条件で所定値
に対して±4%以下の範囲に収め、この絶縁層の厚みH
を所定値に対して±15%以下の範囲に収め、データ伝
送配線パターン4,5のパターン幅Wを所定値に対して
±5%以下の範囲に収め、パターンの厚みtを所定値に
対して±10%の範囲に収めることで、±10%の範囲
内に納めることができる。換言すると、データ伝送パタ
ーン4,5の特性インピーダンスZ0は、絶縁層を構成
する各絶縁基板、すなわち内層基板6,7やプリプレグ
10,11の比誘電率εを、測定周波数が1GHzの条
件で4.15に対して±0.166以下に収め、絶縁層
を構成する内層基板6,7やプリプレグ10,11の厚
みhを0.2mmに対して±0.03mm以下に収め、
データ伝送配線パターン4,5のパターン幅Wを0.3
05mmに対して±0.015mm以下に収め、パター
ンの厚みtを0.018に対して±0.0018mm以
下に収めることで、40±4Ω以下に納めることができ
る。
【0027】なお、各影響因子の特性インピーダンスZ
0への影響は、上述したように、絶縁層の厚みH>デー
タ伝送パターン4,5のパターン幅W>絶縁層の比誘電
率ε>データ伝送パターン4,5の厚みtの順で特性イ
ンピーダンスZ0に影響を与える。そこで、先ず材料因
子となる絶縁層の厚み及び比誘電率が材料コストが製造
レベルに合わせて定められ、次いで、データ伝送パター
ン4,5を形成する際のプロセス因子、すなわちエッチ
ングにより影響されるパターン幅と厚さが定められる。
ここで、パターンの厚みは、表1及び表2に示すよう
に、特性インピーダンスZ0に与える影響が小さいこと
から、パターン幅よりばらつき許容度を大きくすること
ができる。
【0028】以上のような多層型プリント配線基板1
は、図9に示すように製造される。先ず、図9(A)に
示すように、板厚hが0.2±0.02mmで比誘電率
εが4.15(1GHz)±0.166以下の内層基板
6,7の両面に厚さtが0.018±0.0018mm
の導電層を構成する銅箔4a,8a,5a,9aが形成
される。この銅箔4aは、第2層のデータ伝送パターン
4となるものであり、銅箔8aは、第3層のGND層を
構成する配線パターン8となるものであり、銅箔5a
は、第4層のデータ伝送パターン5となるものであり、
銅箔9aは、第5層の電源層を構成する配線パターン9
となるものである。この後、銅箔4a,8a,5a,9
aには、ドライフィルムが貼り合わされ、露光現像が行
われ、次いでエッチングが行われる。これにより、内層
基板6には、図9(B)に示すように、一方の面に、デ
ータ伝送パターン4が形成され、他方の面に、GND層
となる配線パターン8が形成される。また、内層基板7
には、一方の面に、データ伝送パターン5が形成され、
他方の面に、電源層となる配線パターン9が形成され
る。
【0029】ここで、データ伝送パターン4,5を形成
するための露光現像工程では、高精度フォトツールを用
い、また、エッチング工程では、データ伝送パターン
4,5のパターン幅Wの平均値を抜き取り検査(n≧
6)にて0.302〜0.308mmとなるようにエッ
チングコンベアのスピード調整を行い、ばらつきを従来
の1/2程度とすることで、データ伝送パターン4,5
は、パターン幅Wが0.305±0.015mmに形成
される。
【0030】次いで、図9(C)に示すように、銅箔4
a,8aがパターニングされた内層基板6と、銅箔5
a,9aがパターニングされた内層基板7と、更に第1
層を構成する銅箔12aが貼り付けられた外層基板とな
るプリプレグ11と、第6層を構成する銅箔14aが貼
り付けられた外層基板となるプリプレグ13とが、一体
化されるようにプレスされ成形される。ここで、プリプ
レグ10,11,13は、公称厚みが0.2mmのもの
が用いられる。そして、内層基板6,7とプリプレグ1
0,11,13は、これらの厚さを合わせた絶縁層全体
の厚みTが所定値に対して±0.06mm、すなわち所
定の厚みの±15%以下となるようにプレス加工され
る。
【0031】次いで、一体化された基板には、図9
(C)に示すように、第1層の導電層を構成する銅箔1
2aと第6層の導電層を構成する銅箔14aとの電気的
接続を図るため、ドリルにより貫通孔15が形成され
る。そして、図9(D)に示すように、貫通孔15の内
壁を含む銅箔12a,14aの全面には、電解めっき法
や無電解めっき法によりめっき層16が形成され、銅箔
12a,14aの電気的接続が図られる。次いで、銅箔
12a,14a上には、ドライフィルムが貼り合わさ
れ、露光現像が行われ、次いでエッチングが行われる。
これにより、プリプレグ11上には、図2に示すよう
に、GND層となる配線パターン12が形成され、プリ
プレグ14上には、信号層となる配線パターン14が形
成される。
【0032】以上のような多層型プリント配線基板1
は、内層基板6,、7やプリプレグ10,11により構
成される絶縁層の比誘電率εを、測定周波数が1GHz
の条件で所定値に対して±4%以下に収め、この絶縁層
の厚みHを所定値に対して±15%以下に収め、データ
伝送配線パターン4,5のパターン幅Wを所定値に対し
て±5%以下に収め、パターンの厚みtを所定値に対し
て±30%以下に収めることで、データ伝送パターン
4,5の特性インピーダンスZ0を所定値の±10%以
下に収めることができ、特性インピーダンスZ0の管理
を容易に行うことができる。
【0033】具体的に、この多層型プリント配線基板1
では、絶縁層を構成する各絶縁基板、すなわち内層基板
6,7やプリプレグ10,11の比誘電率εを、測定周
波数が1GHzの条件で4.15に対して±0.166
以下に収め、絶縁層を構成する内層基板6,7やプリプ
レグ10,11の厚みhを0.2mmに対して±0.0
3mm以下に収め、データ伝送配線パターン4,5のパ
ターン幅Wを0.305mmに対して±0.015mm
以下に収め、パターンの厚みtを0.018に対して±
0.0054mm以下に収めることで、データ伝送パタ
ーン4,5の特性インピーダンスZ0を従来より低い4
0±4Ω以下の範囲にすることができる。したがって、
多層型プリント配線基板1では、CPUモジュール2と
メモリモジュール3とのデータ伝送パターン4,5の伝
送周波数を、CPUモジュール2の動作周波数と同じ若
しくはそれ以上、例えば約290MHz以上で駆動する
CPUモジュール2に対して伝送周波数を約400MH
zに高めることができ、CPUモジュール2とメモリモ
ジュール3との間で高速データ伝送を行うことができる
とともに、従来より特性インピーダンスZ0を低くする
ことができ、省電力化を図ることができる。
【0034】
【発明の効果】本発明に係る多層型プリント配線基板に
よれば、データ伝送用配線パターンの両面に設けられる
絶縁層が、正規分布の標準偏差σが3σの条件で、測定
周波数が1GHzにおいて比誘電率が所定値に対して±
4%以下にされ、厚さが所定値に対して±15%以下に
され、データ伝送用配線パターンが、正規分布の標準偏
差σが3σの条件で、幅が所定値に対して±5%以下に
され、厚みが所定値に対して±30%以下にされること
で、データ伝送パターンの特性インピーダンスを容易に
制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された多層型プリント配線基板の
要部平面図である。
【図2】上記多層型プリント配線基板の要部断面図であ
る。
【図3】上記多層型プリント配線基板のスペックを説明
するための図である。
【図4】絶縁層の厚みと特性インピーダンスとの関係を
示す図である。
【図5】絶縁層の比誘電率と特性インピーダンスとの関
係を示す図である。
【図6】データ伝送パターンのパターン幅と特性インピ
ーダンスとの関係を示す図である。
【図7】データ伝送パターンの厚みと特性インピーダン
スとの関係を示す図である。
【図8】データ伝送パターンのヒストグラムを示す図で
ある。
【図9】上記多層型プリント配線基板の製造順序を説明
するための要部断面図である。
【符号の説明】
1 多層型プリント配線基板、2 CPUモジュール、
3 メモリモジュール、4,5 データ伝送パターン、
6,7 内層基板、8,9,12、14 配線パター
ン、10,11,13 プリプレグ、15 貫通孔、1
6 めっき層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 隆夫 石川県能美郡根上町赤井町は86番 ソニー 根上株式会社内 (72)発明者 堀江 昭二 石川県能美郡根上町赤井町は86番 ソニー 根上株式会社内 Fターム(参考) 5E346 AA12 AA15 AA23 AA32 BB02 BB03 BB04 BB06 BB07 BB15 CC02 CC08 CC31 EE02 EE06 EE07 EE09 EE14 FF45 GG28 GG40 HH02 HH03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内層基板と、上記内層基板の少なくとも
    一方の面に設けられるCPUモジュールと上記CPUモ
    ジュールの主記憶用メモリモジュールとの間のデータ伝
    送パターンと、上記データ伝送パターン上に設けられる
    絶縁基板とを備えるストリップライン型の多層型プリン
    ト配線基板において、 上記データ伝送用配線パターンの両面に設けられる絶縁
    層は、正規分布の標準偏差σが3σの条件で、測定周波
    数が1GHzにおいて比誘電率が所定値に対して±4%
    以下であり、厚さが所定値に対して±15%以下であ
    り、 上記データ伝送用配線パターンは、正規分布の標準偏差
    σが3σの条件で、幅が所定値に対して±5%以下であ
    り、厚みが所定値に対して±30%以下であることを特
    徴とする多層型プリント配線基板。
  2. 【請求項2】 上記内層基板と上記絶縁基板は、測定周
    波数が1GHzにおいて、比誘電率が4.15±0.1
    66以下であり、厚さが0.2±0.03mm以下であ
    り、 上記データ伝送用配線パターンは、幅が0.305±
    0.015mm以下であり、厚みが0.018±0.0
    054mm以下であることを特徴とする請求項1記載の
    多層型プリント配線基板。
  3. 【請求項3】 上記データ伝送パターンは、特性インピ
    ーダンスが所定値に対して±10%以下であることをを
    特徴とする請求項1記載の多層型プリント配線基板。
  4. 【請求項4】 上記データ伝送パターンは、特性インピ
    ーダンスが40±4Ω以下であることをを特徴とする請
    求項2記載の多層型プリント配線基板。
  5. 【請求項5】 上記データ伝送パターンの伝送周波数
    は、上記CPUモジュールの動作周波数より同じ若しく
    は高いことをを特徴とする請求項1記載の多層型プリン
    ト配線基板。
  6. 【請求項6】 上記CPUモジュールのの動作周波数
    は、290MHz以上であることを特徴とする請求項1
    記載の多層型プリント配線基板。
  7. 【請求項7】 上記データ伝送パターンの伝送周波数
    は、略400MHzであることを特徴とする請求項1記
    載の多層型プリント配線基板。
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