JP2001250955A - 半導体装置の製造方法、アクティブマトリクス基板の製造方法及び電気光学装置 - Google Patents
半導体装置の製造方法、アクティブマトリクス基板の製造方法及び電気光学装置Info
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- JP2001250955A JP2001250955A JP2000062362A JP2000062362A JP2001250955A JP 2001250955 A JP2001250955 A JP 2001250955A JP 2000062362 A JP2000062362 A JP 2000062362A JP 2000062362 A JP2000062362 A JP 2000062362A JP 2001250955 A JP2001250955 A JP 2001250955A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 TFTのLDD長のばらつきを抑え、ゲート
電極とLDD構造との位置ずれを無くし、その結果、特
性の経時劣化を招くおそれの無い半導体装置の製造方
法、アクティブマトリクス基板の製造方法及び電気光学
装置を提供する。 【解決手段】 本発明の半導体装置の製造方法は、レジ
スト膜204aをマスクにしてマスク用絶縁膜をパター
ニングしてハードマスク203aとし、ハードマスク2
03aのパターンをマスクにしてゲート電極形成用導電
膜をパターニングし、ハードマスク203aのパターン
より小さいゲート電極5を形成するゲート電極形成工程
と、ハードマスク203a及びゲート電極5をマスクに
してシリコン膜3に高濃度の不純物を導入する高濃度不
純物導入工程と、ハードマスク203aを除去し、ゲー
ト電極5をマスクにしてシリコン膜3に低濃度の不純物
を導入する低濃度不純物導入工程とを有することを特徴
とする。
電極とLDD構造との位置ずれを無くし、その結果、特
性の経時劣化を招くおそれの無い半導体装置の製造方
法、アクティブマトリクス基板の製造方法及び電気光学
装置を提供する。 【解決手段】 本発明の半導体装置の製造方法は、レジ
スト膜204aをマスクにしてマスク用絶縁膜をパター
ニングしてハードマスク203aとし、ハードマスク2
03aのパターンをマスクにしてゲート電極形成用導電
膜をパターニングし、ハードマスク203aのパターン
より小さいゲート電極5を形成するゲート電極形成工程
と、ハードマスク203a及びゲート電極5をマスクに
してシリコン膜3に高濃度の不純物を導入する高濃度不
純物導入工程と、ハードマスク203aを除去し、ゲー
ト電極5をマスクにしてシリコン膜3に低濃度の不純物
を導入する低濃度不純物導入工程とを有することを特徴
とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜トランジスタ
(TFT:thin film transistor)を備えた半導体装置
の製造方法、アクティブマトリクス基板の製造方法及び
電気光学装置に関し、特に、LDD(Lightly Doped Dr
ain)構造のTFTを形成するための技術に関するもの
である。
(TFT:thin film transistor)を備えた半導体装置
の製造方法、アクティブマトリクス基板の製造方法及び
電気光学装置に関し、特に、LDD(Lightly Doped Dr
ain)構造のTFTを形成するための技術に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、各種の半導体装置のうち、アクテ
ィブマトリクス型表示デバイスである液晶表示装置等の
電気光学装置の駆動回路内蔵型のアクティブマトリクス
基板、あるいは電流駆動制御型表示装置用のアクティブ
マトリクス基板などにおいては、画素スイッチング素
子、あるいは駆動回路を構成するスイッチング素子とし
てTFTが用いられている。また、アクティブマトリク
ス基板においてTFTの耐電圧の向上あるいはオフリー
ク電流の低減を図るために、TFTをLDD構造あるい
はオフセットゲート構造とする技術が多用されている。
特に、液晶表示装置においては、能動素子であるTFT
は特性の経時劣化を防止する必要があるためにLDD構
造とされている。
ィブマトリクス型表示デバイスである液晶表示装置等の
電気光学装置の駆動回路内蔵型のアクティブマトリクス
基板、あるいは電流駆動制御型表示装置用のアクティブ
マトリクス基板などにおいては、画素スイッチング素
子、あるいは駆動回路を構成するスイッチング素子とし
てTFTが用いられている。また、アクティブマトリク
ス基板においてTFTの耐電圧の向上あるいはオフリー
ク電流の低減を図るために、TFTをLDD構造あるい
はオフセットゲート構造とする技術が多用されている。
特に、液晶表示装置においては、能動素子であるTFT
は特性の経時劣化を防止する必要があるためにLDD構
造とされている。
【0003】このLDD構造のN型のTFTは、従来、
以下の方法で製造される。まず、図8(a)に示す基板
1011の上に、図8(b)に示すように、下地保護膜
(図示せず)、シリコン膜1012(半導体膜)を順次
形成した後、図8(c)に示すように、シリコン膜10
12をパターニングし、島状のシリコン膜1012とす
る。次に、図8(d)に示すように、島状のシリコン膜
1012及び基板1011の表面にゲート絶縁膜101
3を形成した後、シリコン膜1012に対峙するゲート
絶縁膜1013の表面に導電膜を形成し、それをパター
ニングしてゲート電極1014とする。次に、図8
(e)に示すように、ゲート電極1014をマスクとし
てリン(31P)イオンなどのN型の不純物を低濃度にシ
リコン膜1012に導入する。その結果、シリコン膜1
012には、ゲート電極1014に対してセルフアライ
ン的に低濃度N型領域1151が形成される。一方、シ
リコン膜1012のうち不純物が導入されなかった部分
はチャネル形成領域1017となる。
以下の方法で製造される。まず、図8(a)に示す基板
1011の上に、図8(b)に示すように、下地保護膜
(図示せず)、シリコン膜1012(半導体膜)を順次
形成した後、図8(c)に示すように、シリコン膜10
12をパターニングし、島状のシリコン膜1012とす
る。次に、図8(d)に示すように、島状のシリコン膜
1012及び基板1011の表面にゲート絶縁膜101
3を形成した後、シリコン膜1012に対峙するゲート
絶縁膜1013の表面に導電膜を形成し、それをパター
ニングしてゲート電極1014とする。次に、図8
(e)に示すように、ゲート電極1014をマスクとし
てリン(31P)イオンなどのN型の不純物を低濃度にシ
リコン膜1012に導入する。その結果、シリコン膜1
012には、ゲート電極1014に対してセルフアライ
ン的に低濃度N型領域1151が形成される。一方、シ
リコン膜1012のうち不純物が導入されなかった部分
はチャネル形成領域1017となる。
【0004】次に、図8(f)に示すように、ゲート電
極1014をやや広めに覆うレジストマスク1055を
形成した後、図8(g)に示すように、リン(31P)イ
オンなどのN型の不純物を低濃度にシリコン膜1012
に導入する。その結果、低濃度N型領域1151の一部
である内側の所定領域を除く部分は高濃度N型領域11
52となる。次に、図8(h)に示すように、レジスト
マスク1055を除去した後、ゲート電極1014の表
面側に層間絶縁膜1018を形成し、この層間絶縁膜1
018に高濃度N型領域1152に達するコンタクトホ
ール1019を形成し、層間絶縁膜1018のコンタク
トホール1019を介して高濃度N型領域1152に電
気的に接続するソース電極1051およびドレイン電極
1052を形成する。
極1014をやや広めに覆うレジストマスク1055を
形成した後、図8(g)に示すように、リン(31P)イ
オンなどのN型の不純物を低濃度にシリコン膜1012
に導入する。その結果、低濃度N型領域1151の一部
である内側の所定領域を除く部分は高濃度N型領域11
52となる。次に、図8(h)に示すように、レジスト
マスク1055を除去した後、ゲート電極1014の表
面側に層間絶縁膜1018を形成し、この層間絶縁膜1
018に高濃度N型領域1152に達するコンタクトホ
ール1019を形成し、層間絶縁膜1018のコンタク
トホール1019を介して高濃度N型領域1152に電
気的に接続するソース電極1051およびドレイン電極
1052を形成する。
【0005】このように構成したTFT1010は、ソ
ース・ドレイン領域1015のうち、ソース電極105
1およびドレイン電極1052が電気的に接続する部分
が高濃度N型領域1152で、ゲート電極1014の端
部にゲート絶縁膜1013を介して対峙する部分が低濃
度領域1151であるLDD構造を有することになる。
なお、オフセットゲート構造のN型のTFTを製造する
には、図8(e)に示す低濃度N型不純物の導入工程を
省略すればよい。この時、TFT1010は、前記の低
濃度N型領域1151に相当する部分がチャネル形成領
域1017と不純物濃度が同一のオフセットゲート構造
を有することとなる。また、LDD構造あるいはオフセ
ットゲート構造のP型のTFTを製造するには、導入す
る不純物をホウ素(11B)イオンなどのP型の不純物と
すればよい。
ース・ドレイン領域1015のうち、ソース電極105
1およびドレイン電極1052が電気的に接続する部分
が高濃度N型領域1152で、ゲート電極1014の端
部にゲート絶縁膜1013を介して対峙する部分が低濃
度領域1151であるLDD構造を有することになる。
なお、オフセットゲート構造のN型のTFTを製造する
には、図8(e)に示す低濃度N型不純物の導入工程を
省略すればよい。この時、TFT1010は、前記の低
濃度N型領域1151に相当する部分がチャネル形成領
域1017と不純物濃度が同一のオフセットゲート構造
を有することとなる。また、LDD構造あるいはオフセ
ットゲート構造のP型のTFTを製造するには、導入す
る不純物をホウ素(11B)イオンなどのP型の不純物と
すればよい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したL
DD構造のTFTは、ドレイン端に掛かる高電界を緩和
して信頼性を上げるために、抵抗の高い低濃度領域11
51の幅を安定させる必要がある。また、製造コストを
低減するために、出来るだけ工程を簡略化する必要があ
り、特に、低濃度領域1151の形成、高濃度領域11
52の形成、ゲート電極1014のパターニングを簡略
化できれば、大幅な製造コストの削減が可能である。し
かしながら、従来のLDD構造のTFT1010の製造
方法では、レジストマスク1055の端部とゲート電極
1014の端部との距離がLDD長やオフセット長を規
定するため、レジストマスク1055の形成位置がゲー
ト電極1014に対して面方向にわずかにずれた場合、
このずれがそのままLDD長あるいはオフセット長のば
らつきを招くという問題点がある。
DD構造のTFTは、ドレイン端に掛かる高電界を緩和
して信頼性を上げるために、抵抗の高い低濃度領域11
51の幅を安定させる必要がある。また、製造コストを
低減するために、出来るだけ工程を簡略化する必要があ
り、特に、低濃度領域1151の形成、高濃度領域11
52の形成、ゲート電極1014のパターニングを簡略
化できれば、大幅な製造コストの削減が可能である。し
かしながら、従来のLDD構造のTFT1010の製造
方法では、レジストマスク1055の端部とゲート電極
1014の端部との距離がLDD長やオフセット長を規
定するため、レジストマスク1055の形成位置がゲー
ト電極1014に対して面方向にわずかにずれた場合、
このずれがそのままLDD長あるいはオフセット長のば
らつきを招くという問題点がある。
【0007】そこで、どのようにして、LDD長やオフ
セット長をばらつかせることなくTFTを製造するかに
ついて種々検討されている。しかしながら、同一の基板
上には、一般に、前記のN型のTFT1010とともに
P型のTFTも形成されることが多く、これら導電型の
異なるTFTを形成していくこと自体、かなり多くの工
程数を行う必要があるので、LDD長やオフセット長の
ばらつきを抑えることが目的であっても、製造工程をこ
れ以上複雑化することは好ましくない。また、同一の基
板上には、TFTに加えて容量素子を形成することもあ
る。この容量素子は、一般に、TFTのソース・ドレイ
ン領域と同時形成された半導体領域を一方の電極とし、
他方の電極をTFTのゲート電極と同時に形成する方法
により得られる。しかしながら、この方法では、ゲート
電極を形成する前に、その下層側に位置する半導体膜に
不純物を導入しておかなけばならないという制約がある
ため、このような制約がある中で製造工程を複雑化する
ことなく、LDD長やオフセット長のばらつきを抑える
ことはかなり困難であった。
セット長をばらつかせることなくTFTを製造するかに
ついて種々検討されている。しかしながら、同一の基板
上には、一般に、前記のN型のTFT1010とともに
P型のTFTも形成されることが多く、これら導電型の
異なるTFTを形成していくこと自体、かなり多くの工
程数を行う必要があるので、LDD長やオフセット長の
ばらつきを抑えることが目的であっても、製造工程をこ
れ以上複雑化することは好ましくない。また、同一の基
板上には、TFTに加えて容量素子を形成することもあ
る。この容量素子は、一般に、TFTのソース・ドレイ
ン領域と同時形成された半導体領域を一方の電極とし、
他方の電極をTFTのゲート電極と同時に形成する方法
により得られる。しかしながら、この方法では、ゲート
電極を形成する前に、その下層側に位置する半導体膜に
不純物を導入しておかなけばならないという制約がある
ため、このような制約がある中で製造工程を複雑化する
ことなく、LDD長やオフセット長のばらつきを抑える
ことはかなり困難であった。
【0008】それ故、導電型の異なるTFTが同一基板
上に形成された半導体装置の製造方法、あるいはこれら
のTFTとともに容量素子が同一基板上に形成された半
導体装置の製造方法においては、TFTのLDD長やオ
フセット長のばらつきを十分に抑えることができていな
いというのが現状である。この現状を打開するために、
上述した従来のLDD構造のN型のTFTの製造方法で
は、次の様な方法が検討されている。図8(d)に示す
ゲート絶縁膜1013の表面に導電膜を形成し、該導電
膜の表面にレジストマスクを形成し、該レジストマスク
を用いて前記導電膜をパターニングし、前記レジストマ
スクの幅より狭い幅のゲート電極1014とする。次
に、このレジストマスク及びゲート電極1014をマス
クとしてリン(31P)イオンなどのN型の不純物を高濃
度にシリコン膜1012に導入し、その後前記レジスト
マスクを除去してゲート電極1014のみをマスクとし
てリン(31P)イオンなどのN型の不純物を低濃度にシ
リコン膜1012に導入する。
上に形成された半導体装置の製造方法、あるいはこれら
のTFTとともに容量素子が同一基板上に形成された半
導体装置の製造方法においては、TFTのLDD長やオ
フセット長のばらつきを十分に抑えることができていな
いというのが現状である。この現状を打開するために、
上述した従来のLDD構造のN型のTFTの製造方法で
は、次の様な方法が検討されている。図8(d)に示す
ゲート絶縁膜1013の表面に導電膜を形成し、該導電
膜の表面にレジストマスクを形成し、該レジストマスク
を用いて前記導電膜をパターニングし、前記レジストマ
スクの幅より狭い幅のゲート電極1014とする。次
に、このレジストマスク及びゲート電極1014をマス
クとしてリン(31P)イオンなどのN型の不純物を高濃
度にシリコン膜1012に導入し、その後前記レジスト
マスクを除去してゲート電極1014のみをマスクとし
てリン(31P)イオンなどのN型の不純物を低濃度にシ
リコン膜1012に導入する。
【0009】この方法によれば、レジストマスクはゲー
ト電極1014に対して位置ずれを起こすおそれが無
く、LDD長のばらつきの無いN型のTFTを得ること
ができるものの、TFTの特性が劣化して高電界の緩和
が不十分なものとなり、その結果、低濃度N型領域11
51と高濃度N型領域1152の接合が破壊し、漏れ電
流が発生するという新たな問題点が生じる。この問題点
は、特に、導入する際の不純物濃度が3×1015cm-2
程度またはそれ以上の高濃度になった場合に大きくな
る。その理由は、高濃度の不純物をシリコン膜1012
に導入する際、不純物濃度が3×1015cm-2程度また
はそれ以上の高濃度になると、レジストマスクの端部が
だれて厚みが薄くなっているために、この高濃度の不純
物がレジストマスクの端部を突き抜けて低濃度N型領域
1151に侵入し、該低濃度N型領域1151を高濃度
N型領域にしてしまうためである。低濃度N型領域11
51が高濃度N型領域になってしまうと、良好なLDD
構造が得られなくなってしまうために、得られたTFT
の特性も不十分なものとなる。
ト電極1014に対して位置ずれを起こすおそれが無
く、LDD長のばらつきの無いN型のTFTを得ること
ができるものの、TFTの特性が劣化して高電界の緩和
が不十分なものとなり、その結果、低濃度N型領域11
51と高濃度N型領域1152の接合が破壊し、漏れ電
流が発生するという新たな問題点が生じる。この問題点
は、特に、導入する際の不純物濃度が3×1015cm-2
程度またはそれ以上の高濃度になった場合に大きくな
る。その理由は、高濃度の不純物をシリコン膜1012
に導入する際、不純物濃度が3×1015cm-2程度また
はそれ以上の高濃度になると、レジストマスクの端部が
だれて厚みが薄くなっているために、この高濃度の不純
物がレジストマスクの端部を突き抜けて低濃度N型領域
1151に侵入し、該低濃度N型領域1151を高濃度
N型領域にしてしまうためである。低濃度N型領域11
51が高濃度N型領域になってしまうと、良好なLDD
構造が得られなくなってしまうために、得られたTFT
の特性も不十分なものとなる。
【0010】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であって、LDD構造のTFTを基板上に形成するにあ
たり、少ない工程数でTFTのLDD長のばらつきを抑
え、ゲート電極とLDD構造との位置ずれを無くすこと
ができ、かつ、配線領域等においてパターン残による欠
陥を減らすことができ、その結果、特性の経時劣化を招
くおそれの無い安定したLDD構造の半導体装置の製造
方法、アクティブマトリクス基板の製造方法、及びこの
アクティブマトリクス基板を用いた電気光学装置を提供
することを目的とする。
であって、LDD構造のTFTを基板上に形成するにあ
たり、少ない工程数でTFTのLDD長のばらつきを抑
え、ゲート電極とLDD構造との位置ずれを無くすこと
ができ、かつ、配線領域等においてパターン残による欠
陥を減らすことができ、その結果、特性の経時劣化を招
くおそれの無い安定したLDD構造の半導体装置の製造
方法、アクティブマトリクス基板の製造方法、及びこの
アクティブマトリクス基板を用いた電気光学装置を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の製
造方法は、基板上に薄膜トランジスタを形成する半導体
装置の製造方法において、前記薄膜トランジスタを構成
する半導体膜の表面にゲート絶縁膜を形成するゲート絶
縁膜形成工程と、前記ゲート絶縁膜の表面にゲート電極
形成用導電膜、マスク用絶縁膜及びマスク用有機薄膜を
順次形成する多層膜形成工程と、前記マスク用有機薄膜
をマスクにして前記マスク用絶縁膜をパターニングし、
該マスク用絶縁膜のパターンをマスクにして前記ゲート
電極形成用導電膜をパターニングし、前記マスク用絶縁
膜のパターンより小さい前記薄膜トランジスタのゲート
電極を形成するゲート電極形成工程と、前記マスク用絶
縁膜及び前記ゲート電極をマスクにして前記半導体膜に
高濃度の不純物を導入する高濃度不純物導入工程と、前
記マスク用絶縁膜を除去し、前記ゲート電極をマスクに
して前記半導体膜に低濃度の不純物を導入する低濃度不
純物導入工程とを有することを特徴とする。
造方法は、基板上に薄膜トランジスタを形成する半導体
装置の製造方法において、前記薄膜トランジスタを構成
する半導体膜の表面にゲート絶縁膜を形成するゲート絶
縁膜形成工程と、前記ゲート絶縁膜の表面にゲート電極
形成用導電膜、マスク用絶縁膜及びマスク用有機薄膜を
順次形成する多層膜形成工程と、前記マスク用有機薄膜
をマスクにして前記マスク用絶縁膜をパターニングし、
該マスク用絶縁膜のパターンをマスクにして前記ゲート
電極形成用導電膜をパターニングし、前記マスク用絶縁
膜のパターンより小さい前記薄膜トランジスタのゲート
電極を形成するゲート電極形成工程と、前記マスク用絶
縁膜及び前記ゲート電極をマスクにして前記半導体膜に
高濃度の不純物を導入する高濃度不純物導入工程と、前
記マスク用絶縁膜を除去し、前記ゲート電極をマスクに
して前記半導体膜に低濃度の不純物を導入する低濃度不
純物導入工程とを有することを特徴とする。
【0012】この半導体装置の製造方法は、LDD構造
のTFTを製造するための方法であり、ゲート絶縁膜形
成工程で半導体膜の表面にゲート絶縁膜を形成した後、
多層膜形成工程でゲート絶縁膜の表面にゲート電極形成
用導電膜、マスク用絶縁膜及びマスク用有機薄膜を順次
形成し、ゲート電極形成工程でマスク用有機薄膜をマス
クにして前記マスク用絶縁膜をパターニングし、該マス
ク用絶縁膜のパターンをマスクにして前記ゲート電極形
成用導電膜をパターニングし、前記マスク用絶縁膜のパ
ターンより小さい前記薄膜トランジスタのゲート電極を
形成する。このゲート電極形成用導電膜をパターニング
する際に、サイドエッチングが生じるため、得られたゲ
ート電極は、マスク用絶縁膜のパターンよりも幅方向及
び長さ方向のいずれにおいても小さくなる。したがっ
て、高濃度不純物導入工程において、前記マスク用絶縁
膜及び前記ゲート電極をマスクにして前記半導体膜に高
濃度の不純物を導入すると、前記半導体膜にマスク用絶
縁膜に対してセルフアライン的に不純物が導入され、該
半導体膜にソース領域及びドレイン領域が形成される。
のTFTを製造するための方法であり、ゲート絶縁膜形
成工程で半導体膜の表面にゲート絶縁膜を形成した後、
多層膜形成工程でゲート絶縁膜の表面にゲート電極形成
用導電膜、マスク用絶縁膜及びマスク用有機薄膜を順次
形成し、ゲート電極形成工程でマスク用有機薄膜をマス
クにして前記マスク用絶縁膜をパターニングし、該マス
ク用絶縁膜のパターンをマスクにして前記ゲート電極形
成用導電膜をパターニングし、前記マスク用絶縁膜のパ
ターンより小さい前記薄膜トランジスタのゲート電極を
形成する。このゲート電極形成用導電膜をパターニング
する際に、サイドエッチングが生じるため、得られたゲ
ート電極は、マスク用絶縁膜のパターンよりも幅方向及
び長さ方向のいずれにおいても小さくなる。したがっ
て、高濃度不純物導入工程において、前記マスク用絶縁
膜及び前記ゲート電極をマスクにして前記半導体膜に高
濃度の不純物を導入すると、前記半導体膜にマスク用絶
縁膜に対してセルフアライン的に不純物が導入され、該
半導体膜にソース領域及びドレイン領域が形成される。
【0013】ここで、前記半導体膜のうち、高濃度の不
純物が導入されない領域は、前記マスク用絶縁膜とほぼ
同等の大きさの領域であるから、前記ゲート電極で覆わ
れていた領域よりも広くなる。したがって、この半導体
膜のうち、ゲート電極で覆われていた領域はそのままチ
ャネル形成領域となり、このチャネル形成領域とソース
・ドレイン領域との間は、低濃度の不純物が導入された
高電界緩和領域となる。この領域の長さ寸法は、ゲート
電極形成用導電膜をパターニングする際に起こるサイド
エッチング量と常に等しいので、マスクの位置ずれに起
因してLDD長がばらつくことはない。さらに、マスク
用絶縁膜及びゲート電極をマスクにして高濃度不純物導
入工程を行い、次いで、マスク用絶縁膜を除去し、次い
で、ゲート電極をマスクにして低濃度不純物導入工程を
行うので、マスク用絶縁膜を除去するだけの簡単な動作
により、半導体膜中に高電界の緩和層となる低濃度領域
と、ソース及びドレイン領域となる高濃度領域を、少な
い工程でしかも明瞭に形成することができる。また、パ
ターン残によって、配線領域に欠陥が発生するのを防止
することもできる。
純物が導入されない領域は、前記マスク用絶縁膜とほぼ
同等の大きさの領域であるから、前記ゲート電極で覆わ
れていた領域よりも広くなる。したがって、この半導体
膜のうち、ゲート電極で覆われていた領域はそのままチ
ャネル形成領域となり、このチャネル形成領域とソース
・ドレイン領域との間は、低濃度の不純物が導入された
高電界緩和領域となる。この領域の長さ寸法は、ゲート
電極形成用導電膜をパターニングする際に起こるサイド
エッチング量と常に等しいので、マスクの位置ずれに起
因してLDD長がばらつくことはない。さらに、マスク
用絶縁膜及びゲート電極をマスクにして高濃度不純物導
入工程を行い、次いで、マスク用絶縁膜を除去し、次い
で、ゲート電極をマスクにして低濃度不純物導入工程を
行うので、マスク用絶縁膜を除去するだけの簡単な動作
により、半導体膜中に高電界の緩和層となる低濃度領域
と、ソース及びドレイン領域となる高濃度領域を、少な
い工程でしかも明瞭に形成することができる。また、パ
ターン残によって、配線領域に欠陥が発生するのを防止
することもできる。
【0014】従来の製造方法では、マスク用有機薄膜を
パターニングと不純物導入に2度用いると、膜の周縁部
が劣化してダレてくるために、高濃度領域に導入される
不純物が低濃度領域に導入されてしまい、低濃度領域に
おける不純物の濃度が高くなり、経時劣化し易くなると
いう不具合が生じていたが、本発明の製造方法では、高
濃度不純物導入工程のマスクとしてマスク用絶縁膜及び
ゲート電極を用い、低濃度不純物導入工程のマスクとし
てゲート電極を用いることにより、高濃度領域に導入さ
れる不純物が低濃度領域に導入されるおそれが無くな
り、低濃度領域における不純物の濃度が高くなることは
無い。したがって、高濃度領域と低濃度領域との区分が
明瞭になり、低濃度領域の不純物濃度が高くなることに
起因する経時劣化を避けることが可能な安定したLDD
構造とすることができる。また、不純物導入工程用のマ
スクとして、マスク用有機薄膜に比べて耐性に優れたマ
スク用絶縁膜及びゲート電極を用いるので、導入の際の
不純物のエネルギーやドーズ量を所望の製品に合わせて
任意に設定することが可能になる。
パターニングと不純物導入に2度用いると、膜の周縁部
が劣化してダレてくるために、高濃度領域に導入される
不純物が低濃度領域に導入されてしまい、低濃度領域に
おける不純物の濃度が高くなり、経時劣化し易くなると
いう不具合が生じていたが、本発明の製造方法では、高
濃度不純物導入工程のマスクとしてマスク用絶縁膜及び
ゲート電極を用い、低濃度不純物導入工程のマスクとし
てゲート電極を用いることにより、高濃度領域に導入さ
れる不純物が低濃度領域に導入されるおそれが無くな
り、低濃度領域における不純物の濃度が高くなることは
無い。したがって、高濃度領域と低濃度領域との区分が
明瞭になり、低濃度領域の不純物濃度が高くなることに
起因する経時劣化を避けることが可能な安定したLDD
構造とすることができる。また、不純物導入工程用のマ
スクとして、マスク用有機薄膜に比べて耐性に優れたマ
スク用絶縁膜及びゲート電極を用いるので、導入の際の
不純物のエネルギーやドーズ量を所望の製品に合わせて
任意に設定することが可能になる。
【0015】本発明の半導体装置の製造方法において
は、高濃度不純物導入工程を行った以降、前記マスク用
絶縁膜及び前記ゲート電極をマスクにして前記半導体膜
に低濃度の不純物を、前記半導体膜の垂線に対して傾斜
した方向から導入する低濃度不純物導入工程を有するこ
ととしてもよい。低濃度の不純物を、前記半導体膜の垂
線に対して傾斜した方向から導入することにより、前記
マスク用絶縁膜を除去せずとも、前記半導体膜のチャネ
ル形成領域とソース・ドレイン領域との間に、低濃度の
不純物を導入することができる。本発明の半導体装置の
製造方法においては、前記マスク用有機薄膜を、前記マ
スク用絶縁膜をパターニングした後、前記ゲート電極を
形成した後、または前記半導体膜に高濃度の不純物を導
入した後に除去することとしてもよい。
は、高濃度不純物導入工程を行った以降、前記マスク用
絶縁膜及び前記ゲート電極をマスクにして前記半導体膜
に低濃度の不純物を、前記半導体膜の垂線に対して傾斜
した方向から導入する低濃度不純物導入工程を有するこ
ととしてもよい。低濃度の不純物を、前記半導体膜の垂
線に対して傾斜した方向から導入することにより、前記
マスク用絶縁膜を除去せずとも、前記半導体膜のチャネ
ル形成領域とソース・ドレイン領域との間に、低濃度の
不純物を導入することができる。本発明の半導体装置の
製造方法においては、前記マスク用有機薄膜を、前記マ
スク用絶縁膜をパターニングした後、前記ゲート電極を
形成した後、または前記半導体膜に高濃度の不純物を導
入した後に除去することとしてもよい。
【0016】本発明の半導体装置の製造方法において
は、前記高濃度不純物導入工程では、不純物を1×10
14cm-2以上のドーズ量で前記半導体膜に導入し、前記
低濃度不純物導入工程では、不純物を1×1014cm-2
未満のドーズ量で前記半導体膜に導入することとしても
よい。本発明の半導体装置の製造方法においては、前記
薄膜トランジスタは、N型またはP型の薄膜トランジス
タである。
は、前記高濃度不純物導入工程では、不純物を1×10
14cm-2以上のドーズ量で前記半導体膜に導入し、前記
低濃度不純物導入工程では、不純物を1×1014cm-2
未満のドーズ量で前記半導体膜に導入することとしても
よい。本発明の半導体装置の製造方法においては、前記
薄膜トランジスタは、N型またはP型の薄膜トランジス
タである。
【0017】本発明のアクティブマトリクス基板の製造
方法は、請求項1ないし5のいずれか1項記載の半導体
装置の製造方法を用いて、前記薄膜トランジスタからな
る画素スイッチング用薄膜トランジスタ及び駆動回路用
薄膜トランジスタと、前記薄膜トランジスタと異なる導
電型の薄膜トランジスタからなる駆動回路用薄膜トラン
ジスタとを、同一基板上に形成することを特徴とする。
この場合、N型の薄膜トランジスタからなる画素スイッ
チング用薄膜トランジスタ及び駆動回路用薄膜トランジ
スタと、P型の薄膜トランジスタからなる駆動回路用薄
膜トランジスタとを同一基板上に形成する。また、P型
の薄膜トランジスタからなる画素スイッチング用薄膜ト
ランジスタ及び駆動回路用薄膜トランジスタと、N型の
薄膜トランジスタからなる駆動回路用薄膜トランジスタ
とを同一基板上に形成してもよい。
方法は、請求項1ないし5のいずれか1項記載の半導体
装置の製造方法を用いて、前記薄膜トランジスタからな
る画素スイッチング用薄膜トランジスタ及び駆動回路用
薄膜トランジスタと、前記薄膜トランジスタと異なる導
電型の薄膜トランジスタからなる駆動回路用薄膜トラン
ジスタとを、同一基板上に形成することを特徴とする。
この場合、N型の薄膜トランジスタからなる画素スイッ
チング用薄膜トランジスタ及び駆動回路用薄膜トランジ
スタと、P型の薄膜トランジスタからなる駆動回路用薄
膜トランジスタとを同一基板上に形成する。また、P型
の薄膜トランジスタからなる画素スイッチング用薄膜ト
ランジスタ及び駆動回路用薄膜トランジスタと、N型の
薄膜トランジスタからなる駆動回路用薄膜トランジスタ
とを同一基板上に形成してもよい。
【0018】本発明の電気光学装置は、請求項6記載の
アクティブマトリクス基板の製造方法を用いて製造した
アクティブマトリクス基板と対向基板との間に電気光学
物質を挟持することを特徴とする。前記電気光学物質を
液晶とし、前記電気光学装置を液晶表示装置とした構成
としてもよい。
アクティブマトリクス基板の製造方法を用いて製造した
アクティブマトリクス基板と対向基板との間に電気光学
物質を挟持することを特徴とする。前記電気光学物質を
液晶とし、前記電気光学装置を液晶表示装置とした構成
としてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の半導体装置の製造方法、
アクティブマトリクス基板の製造方法及び電気光学装置
の一実施の形態について図面に基づき説明する。図1
は、本発明の一実施の形態の半導体装置の製造方法によ
り得られた半導体装置を示す断面図である。図2および
図3は、この半導体装置の製造方法を示す過程図であ
る。ここに示す半導体装置は、後述する電気光学装置に
用いるLDD構造を有するN型の画素スイッチング用T
FTであり、LDD構造を有するN型の駆動回路用TF
T及びセルフアライン構造を有するP型の駆動回路用T
FTと共に駆動回路内蔵型のアクティブマトリクス基板
を構成している。
アクティブマトリクス基板の製造方法及び電気光学装置
の一実施の形態について図面に基づき説明する。図1
は、本発明の一実施の形態の半導体装置の製造方法によ
り得られた半導体装置を示す断面図である。図2および
図3は、この半導体装置の製造方法を示す過程図であ
る。ここに示す半導体装置は、後述する電気光学装置に
用いるLDD構造を有するN型の画素スイッチング用T
FTであり、LDD構造を有するN型の駆動回路用TF
T及びセルフアライン構造を有するP型の駆動回路用T
FTと共に駆動回路内蔵型のアクティブマトリクス基板
を構成している。
【0020】図1において、ガラス基板1上に、二酸化
ケイ素(SiO2)、窒化ケイ素/二酸化ケイ素( Si
3N4/SiO2)の2層膜等からなる絶縁膜2、N型の
画素用TFTを構成する島状のシリコン膜(半導体膜)
3が順次形成され、シリコン膜3の表面にSiO2から
なるゲート絶縁膜4が形成され、シリコン膜3に対峙す
るゲート絶縁膜4の表面にタンタル(Ta)、クロム
(Cr)、アルミニウム(Al)等の金属からなるゲー
ト電極5が形成されている。ガラス基板1は、絶縁性を
有しかつ平坦性に優れた基板であればよく、例えば石英
基板等に置き換えることもできる。
ケイ素(SiO2)、窒化ケイ素/二酸化ケイ素( Si
3N4/SiO2)の2層膜等からなる絶縁膜2、N型の
画素用TFTを構成する島状のシリコン膜(半導体膜)
3が順次形成され、シリコン膜3の表面にSiO2から
なるゲート絶縁膜4が形成され、シリコン膜3に対峙す
るゲート絶縁膜4の表面にタンタル(Ta)、クロム
(Cr)、アルミニウム(Al)等の金属からなるゲー
ト電極5が形成されている。ガラス基板1は、絶縁性を
有しかつ平坦性に優れた基板であればよく、例えば石英
基板等に置き換えることもできる。
【0021】シリコン膜3は、ソース・ドレイン領域1
1、12と、これらソース・ドレイン領域11、12の
間にチャネルを形成するためのチャネル形成領域13と
を有している。ソース・ドレイン領域11、12は、後
述するソース・ドレイン電極6、7が電気的に接続する
部分が高濃度N型領域111、121であり、ゲート電
極5の端部にゲート絶縁膜4を介して対峙する部分が低
濃度N型領域112、122である。そして、高濃度N
型領域111、121、低濃度N型領域112、12
2、チャネル形成領域13によりLDD構造を有するN
型の画素用TFT10とされている。
1、12と、これらソース・ドレイン領域11、12の
間にチャネルを形成するためのチャネル形成領域13と
を有している。ソース・ドレイン領域11、12は、後
述するソース・ドレイン電極6、7が電気的に接続する
部分が高濃度N型領域111、121であり、ゲート電
極5の端部にゲート絶縁膜4を介して対峙する部分が低
濃度N型領域112、122である。そして、高濃度N
型領域111、121、低濃度N型領域112、12
2、チャネル形成領域13によりLDD構造を有するN
型の画素用TFT10とされている。
【0022】このソース・ドレイン領域11、12で
は、高濃度N型領域111、121の不純物濃度は約1
×1020cm-3、低濃度N型領域112、122の不純
物濃度は約1×1018cm-3である。したがって、この
TFT10では、低濃度N型領域112、122により
ドレイン端における電界強度が緩和された状態にあるの
で、オフリーク電流が著しく小さくなる。また、このT
FT10はLDD構造であるから、セルフアライン構造
のTFTに比較して、ソース・ドレイン間の耐電圧を高
くすることができ、チャネル長を短くすることができ
る。
は、高濃度N型領域111、121の不純物濃度は約1
×1020cm-3、低濃度N型領域112、122の不純
物濃度は約1×1018cm-3である。したがって、この
TFT10では、低濃度N型領域112、122により
ドレイン端における電界強度が緩和された状態にあるの
で、オフリーク電流が著しく小さくなる。また、このT
FT10はLDD構造であるから、セルフアライン構造
のTFTに比較して、ソース・ドレイン間の耐電圧を高
くすることができ、チャネル長を短くすることができ
る。
【0023】また、チャネル形成領域13は、シリコン
膜3のうち不純物が導入されなかった部分であるが、例
えば、低濃度のボロン(B)イオンによりチャネルドー
プしてある場合、不純物濃度が約1×1016cm-3〜1
×1017cm-3の低濃度P型領域などとされる。駆動回
路内蔵型のアクティブマトリクス基板において、このよ
うなチャネルドープを行うと、N型の駆動回路用TFT
及びP型の駆動回路用TFTのスレッショルド電圧を所
定の値に設定することができる。一般に、正孔の移動度
は電子の移動度に比して小さいから、P型の駆動回路用
TFTのオン電流はN型の駆動回路用TFTのオン電流
に比して著しく小さい傾向にあるが、このオン電流の大
きさの違いは、チャネルドープによってスレッショルド
電圧を調整することにより、ほぼ解決することができ
る。これにより、この駆動回路内蔵型のアクティブマト
リクス基板では、相補型トランジスタ回路を構成するN
型の駆動回路用TFTとP型の駆動回路用TFTとの間
におけるオン電流のバランスがよくなる。
膜3のうち不純物が導入されなかった部分であるが、例
えば、低濃度のボロン(B)イオンによりチャネルドー
プしてある場合、不純物濃度が約1×1016cm-3〜1
×1017cm-3の低濃度P型領域などとされる。駆動回
路内蔵型のアクティブマトリクス基板において、このよ
うなチャネルドープを行うと、N型の駆動回路用TFT
及びP型の駆動回路用TFTのスレッショルド電圧を所
定の値に設定することができる。一般に、正孔の移動度
は電子の移動度に比して小さいから、P型の駆動回路用
TFTのオン電流はN型の駆動回路用TFTのオン電流
に比して著しく小さい傾向にあるが、このオン電流の大
きさの違いは、チャネルドープによってスレッショルド
電圧を調整することにより、ほぼ解決することができ
る。これにより、この駆動回路内蔵型のアクティブマト
リクス基板では、相補型トランジスタ回路を構成するN
型の駆動回路用TFTとP型の駆動回路用TFTとの間
におけるオン電流のバランスがよくなる。
【0024】また、ゲート電極5の表面側には、下層側
層間絶縁膜21が形成され、この下層側層間絶縁膜21
には高濃度N型領域111、121に達するコンタクト
ホール22、23が形成され、下層側層間絶縁膜21の
コンタクトホール22、23を介して高濃度N型領域1
11、121に電気的に接続するソース・ドレイン電極
6、7が形成されている。ソース・ドレイン電極6、7
及び下層側層間絶縁膜21の表面側には上層側層間絶縁
膜24が形成され、上層側層間絶縁膜24にはソース・
ドレイン電極7に達するコンタクトホール25が形成さ
れ、上層側層間絶縁膜24のコンタクトホール25を介
してソース・ドレイン電極7に電気的に接続する画素電
極8が形成されている。
層間絶縁膜21が形成され、この下層側層間絶縁膜21
には高濃度N型領域111、121に達するコンタクト
ホール22、23が形成され、下層側層間絶縁膜21の
コンタクトホール22、23を介して高濃度N型領域1
11、121に電気的に接続するソース・ドレイン電極
6、7が形成されている。ソース・ドレイン電極6、7
及び下層側層間絶縁膜21の表面側には上層側層間絶縁
膜24が形成され、上層側層間絶縁膜24にはソース・
ドレイン電極7に達するコンタクトホール25が形成さ
れ、上層側層間絶縁膜24のコンタクトホール25を介
してソース・ドレイン電極7に電気的に接続する画素電
極8が形成されている。
【0025】次に、本実施形態に係る半導体装置の製造
方法について、LDD構造を有するN型の画素スイッチ
ング用TFTを例に採り説明する。まず、図2(a)に
示すように、化学気相反応法(CVD法)等を用いてガ
ラス基板1の表面に絶縁膜2を形成する(下地絶縁膜形
成工程)。ここで、この絶縁膜2がSiO21層の場合
には、プラズマCVD法(マイクロ波プラズマCVD
法、光CVD法等)あるいは通常のCVD法等を用いて
SiO2を堆積することで成膜がなされるが、この絶縁
膜2がSi3N4/SiO2の2層の場合には、プラズマ
CVD法等を用いてSi3N4を堆積した後、プラズマC
VD法あるいは通常のCVD法等を用いてSiO2を堆
積することで成膜がなされる。
方法について、LDD構造を有するN型の画素スイッチ
ング用TFTを例に採り説明する。まず、図2(a)に
示すように、化学気相反応法(CVD法)等を用いてガ
ラス基板1の表面に絶縁膜2を形成する(下地絶縁膜形
成工程)。ここで、この絶縁膜2がSiO21層の場合
には、プラズマCVD法(マイクロ波プラズマCVD
法、光CVD法等)あるいは通常のCVD法等を用いて
SiO2を堆積することで成膜がなされるが、この絶縁
膜2がSi3N4/SiO2の2層の場合には、プラズマ
CVD法等を用いてSi3N4を堆積した後、プラズマC
VD法あるいは通常のCVD法等を用いてSiO2を堆
積することで成膜がなされる。
【0026】次いで、プラズマCVD法等を用いて絶縁
膜2上にアモルファスシリコン膜(amorphous silico
n)を形成した後、レーザアニール法または急速加熱法
により結晶粒を成長させてポリシリコン膜(polysilico
n)201とし、このポリシリコン膜をフォトリソグラ
フィ法を用いてパターニングし、N型の画素用TFT1
0の形成領域にポリシリコン膜を残し、島状のシリコン
膜3とする。なお、ポリシリコン膜は、減圧CVD法等
を用いて絶縁膜2上に直接形成してもよい。
膜2上にアモルファスシリコン膜(amorphous silico
n)を形成した後、レーザアニール法または急速加熱法
により結晶粒を成長させてポリシリコン膜(polysilico
n)201とし、このポリシリコン膜をフォトリソグラ
フィ法を用いてパターニングし、N型の画素用TFT1
0の形成領域にポリシリコン膜を残し、島状のシリコン
膜3とする。なお、ポリシリコン膜は、減圧CVD法等
を用いて絶縁膜2上に直接形成してもよい。
【0027】次いで、TEOS−CVD法、プラズマC
VD法、熱酸化法等を用いてシリコン膜3の表面に厚さ
が約30nm〜約200nmのSiO2からなるゲート
絶縁膜4を形成する。なお、熱酸化法を用いてゲート絶
縁膜4を形成する際には、シリコン膜3の結晶化も同時
に行うことで、このシリコン膜をポリシリコン膜とする
ことができる。また、シリコン膜3のチャネル形成領域
にチャネルドープを行う場合、例えば、このタイミング
で約5×1011cm-2〜5×1012cm-2のドーズ量で
ボロン(B)イオンを打ち込む。この結果、シリコン膜
3は、不純物濃度が約1×10 16cm-3〜1×1017c
m-3の低濃度P型のシリコン膜となる。
VD法、熱酸化法等を用いてシリコン膜3の表面に厚さ
が約30nm〜約200nmのSiO2からなるゲート
絶縁膜4を形成する。なお、熱酸化法を用いてゲート絶
縁膜4を形成する際には、シリコン膜3の結晶化も同時
に行うことで、このシリコン膜をポリシリコン膜とする
ことができる。また、シリコン膜3のチャネル形成領域
にチャネルドープを行う場合、例えば、このタイミング
で約5×1011cm-2〜5×1012cm-2のドーズ量で
ボロン(B)イオンを打ち込む。この結果、シリコン膜
3は、不純物濃度が約1×10 16cm-3〜1×1017c
m-3の低濃度P型のシリコン膜となる。
【0028】次いで、図2(b)に示すように、ゲート
絶縁膜4の表面に、厚さが約200nm〜約600nm
のTa、Cr、Al等の金属膜からなるゲート電極形成
用導電膜202を形成する。次いで、プラズマCVD法
あるいは通常のCVD法等を用いてゲート電極形成用導
電膜202の表面に、厚さが約200nm〜約1000
nmのSiO2からなるハードマスク用絶縁膜203を
形成し、このハードマスク用絶縁膜203の表面にレジ
スト膜(マスク用有機薄膜)204を形成する(多層膜
形成工程)。なお、ゲート電極形成用導電膜202の表
面にプラズマCVD法等を用いてSi 3N4を堆積し、こ
のSi3N4膜をハードマスク用絶縁膜203としてもよ
い。
絶縁膜4の表面に、厚さが約200nm〜約600nm
のTa、Cr、Al等の金属膜からなるゲート電極形成
用導電膜202を形成する。次いで、プラズマCVD法
あるいは通常のCVD法等を用いてゲート電極形成用導
電膜202の表面に、厚さが約200nm〜約1000
nmのSiO2からなるハードマスク用絶縁膜203を
形成し、このハードマスク用絶縁膜203の表面にレジ
スト膜(マスク用有機薄膜)204を形成する(多層膜
形成工程)。なお、ゲート電極形成用導電膜202の表
面にプラズマCVD法等を用いてSi 3N4を堆積し、こ
のSi3N4膜をハードマスク用絶縁膜203としてもよ
い。
【0029】次いで、図2(c)に示すように、通常の
微細加工技術を用いてレジスト膜204をパターニング
してマスク204aとし、このマスク204aを用いて
ハードマスク用絶縁膜203の幅が必要なN-領域を含
めたゲート長になるようにパターニングし、ハードマス
ク203aとする。次いで、図2(d)に示すように、
マスク204aを除去した後、ウエットエッチング法に
よりハードマスク203aを用いてゲート電極形成用導
電膜202をゲート電極として必要な幅にエッチング
し、ゲート電極5とする(ゲート電極形成工程)。この
際、ゲート電極形成用導電膜202は等方的にオーバー
エッチングがなされるので、得られたゲート電極5の幅
すなわちゲート長Lgはハードマスク203aのパター
ンの幅すなわち必要なN-領域を含めたゲート長Laより
狭いものとなる。したがって、ハードマスク203aの
ゲート長Laより小さいゲート長Lgを有するTFTのゲ
ート電極5を形成することができる。なお、ウエットエ
ッチング法の他、プラズマエッチング法等の等方性エッ
チング法を用いてもハードマスク203aより小さいゲ
ート長Lgのゲート電極5を形成することができる。
微細加工技術を用いてレジスト膜204をパターニング
してマスク204aとし、このマスク204aを用いて
ハードマスク用絶縁膜203の幅が必要なN-領域を含
めたゲート長になるようにパターニングし、ハードマス
ク203aとする。次いで、図2(d)に示すように、
マスク204aを除去した後、ウエットエッチング法に
よりハードマスク203aを用いてゲート電極形成用導
電膜202をゲート電極として必要な幅にエッチング
し、ゲート電極5とする(ゲート電極形成工程)。この
際、ゲート電極形成用導電膜202は等方的にオーバー
エッチングがなされるので、得られたゲート電極5の幅
すなわちゲート長Lgはハードマスク203aのパター
ンの幅すなわち必要なN-領域を含めたゲート長Laより
狭いものとなる。したがって、ハードマスク203aの
ゲート長Laより小さいゲート長Lgを有するTFTのゲ
ート電極5を形成することができる。なお、ウエットエ
ッチング法の他、プラズマエッチング法等の等方性エッ
チング法を用いてもハードマスク203aより小さいゲ
ート長Lgのゲート電極5を形成することができる。
【0030】次いで、図3(a)に示すように、ハード
マスク203a及びゲート電極5をマスクとして、シリ
コン膜3にリン(P)イオン(N型)を30〜80ke
Vで1〜5×1015cm-2のドーズ量(高濃度)でイオ
ン注入する(高濃度不純物導入工程)。この結果、不純
物濃度が約1×1020cm-3の高濃度N型領域111、
121がシリコン膜3にハードマスク203aに対して
セルフアライン的に形成される。なお、シリコン膜3の
うちハードマスク203aに覆われていた領域はイオン
注入がなされないので、ノンドープ領域205となる。
マスク203a及びゲート電極5をマスクとして、シリ
コン膜3にリン(P)イオン(N型)を30〜80ke
Vで1〜5×1015cm-2のドーズ量(高濃度)でイオ
ン注入する(高濃度不純物導入工程)。この結果、不純
物濃度が約1×1020cm-3の高濃度N型領域111、
121がシリコン膜3にハードマスク203aに対して
セルフアライン的に形成される。なお、シリコン膜3の
うちハードマスク203aに覆われていた領域はイオン
注入がなされないので、ノンドープ領域205となる。
【0031】その後、ドライエッチング法を用いてハー
ドマスク203aのみを除去する。ドライエッチング法
としては、ハードマスク203aを構成するSiO2等
のような選択比が得られ難い材料のエッチングを実用的
な選択比で行うことが可能、異方性エッチングを行うこ
とが可能等の特徴を有する反応性イオンエッチング(R
IE)が好適に用いられる。エッチングガスとしては、
ゲート電極5を構成するTa、Al、Cr等の金属を残
す選択比を有するガス、例えば、(1)CHF3/SF6
/He (2)CF 4/H2 等の混合ガスが用いられ
る。これらのエッチングガスは、選択比10以上が可能
である。
ドマスク203aのみを除去する。ドライエッチング法
としては、ハードマスク203aを構成するSiO2等
のような選択比が得られ難い材料のエッチングを実用的
な選択比で行うことが可能、異方性エッチングを行うこ
とが可能等の特徴を有する反応性イオンエッチング(R
IE)が好適に用いられる。エッチングガスとしては、
ゲート電極5を構成するTa、Al、Cr等の金属を残
す選択比を有するガス、例えば、(1)CHF3/SF6
/He (2)CF 4/H2 等の混合ガスが用いられ
る。これらのエッチングガスは、選択比10以上が可能
である。
【0032】次いで、図3(b)に示すように、ゲート
電極5をマスクとして、シリコン膜3のノンドープ領域
205にリン(P)イオン(N型)を10〜80keV
で1〜5×1013cm-2のドーズ量(低濃度)でイオン
注入する(低濃度不純物導入工程)。この結果、ノンド
ープ領域205に、不純物濃度が約1×1018cm-3−
3の低濃度N型領域112、122がゲート電極5に対
してセルフアライン的に形成される。なお、この際、高
濃度N型領域111、121に対しても上記のドーズ量
(低濃度)でイオン注入がなされるが、高濃度N型領域
111、121の不純物濃度は低濃度N型領域112、
122の不純物濃度と比較して2桁以上も高いので、高
濃度N型領域111、121の不純物濃度に対してはほ
とんど影響を与えない。また、このノンドープ領域20
5のうちゲート電極5と重なる領域にはイオン注入がな
されないので、低濃度N型領域112、122に挟まれ
たノンドープの領域にはチャネル形成領域13が形成さ
れる。
電極5をマスクとして、シリコン膜3のノンドープ領域
205にリン(P)イオン(N型)を10〜80keV
で1〜5×1013cm-2のドーズ量(低濃度)でイオン
注入する(低濃度不純物導入工程)。この結果、ノンド
ープ領域205に、不純物濃度が約1×1018cm-3−
3の低濃度N型領域112、122がゲート電極5に対
してセルフアライン的に形成される。なお、この際、高
濃度N型領域111、121に対しても上記のドーズ量
(低濃度)でイオン注入がなされるが、高濃度N型領域
111、121の不純物濃度は低濃度N型領域112、
122の不純物濃度と比較して2桁以上も高いので、高
濃度N型領域111、121の不純物濃度に対してはほ
とんど影響を与えない。また、このノンドープ領域20
5のうちゲート電極5と重なる領域にはイオン注入がな
されないので、低濃度N型領域112、122に挟まれ
たノンドープの領域にはチャネル形成領域13が形成さ
れる。
【0033】次いで、図1に示すように、ゲート電極5
の表面側に下層側層間絶縁膜21を形成し、この下層側
層間絶縁膜21に高濃度N型領域111、121に達す
るコンタクトホール22、23を形成する。次に、コン
タクトホール22、23に導電材料を充填しソース・ド
レイン電極6、7を形成する。次いで、下層側層間絶縁
膜21の表面に上層側層間絶縁膜24を形成し、この上
層側層間絶縁膜24にソース・ドレイン電極7に達する
コンタクトホール25を形成し、上層側層間絶縁膜24
の表面にコンタクトホール25を介してソース・ドレイ
ン電極7に電気的に接続する画素電極8を形成する。
の表面側に下層側層間絶縁膜21を形成し、この下層側
層間絶縁膜21に高濃度N型領域111、121に達す
るコンタクトホール22、23を形成する。次に、コン
タクトホール22、23に導電材料を充填しソース・ド
レイン電極6、7を形成する。次いで、下層側層間絶縁
膜21の表面に上層側層間絶縁膜24を形成し、この上
層側層間絶縁膜24にソース・ドレイン電極7に達する
コンタクトホール25を形成し、上層側層間絶縁膜24
の表面にコンタクトホール25を介してソース・ドレイ
ン電極7に電気的に接続する画素電極8を形成する。
【0034】本実施形態の半導体装置の製造方法におい
て、マスク204aを残したままの状態で、ゲート電極
形成用導電膜202をオーバーエッチングしてゲート電
極5を形成し、その後マスク204aを除去してもよ
い。また、マスク204aを残したままの状態で、マス
ク204a、ハードマスク203a及びゲート電極5を
マスクとして、シリコン膜3にリン(P)をイオン注入
し、その後マスク204aを除去してもよい。
て、マスク204aを残したままの状態で、ゲート電極
形成用導電膜202をオーバーエッチングしてゲート電
極5を形成し、その後マスク204aを除去してもよ
い。また、マスク204aを残したままの状態で、マス
ク204a、ハードマスク203a及びゲート電極5を
マスクとして、シリコン膜3にリン(P)をイオン注入
し、その後マスク204aを除去してもよい。
【0035】また、図3(a)において、シリコン膜3
にイオン注入した後、ハードマスク203aを残した状
態とし、図4に示すように、ハードマスク203a及び
ゲート電極5をマスクとして、リン(P)イオン(N
型)の注入方向と該シリコン膜3の垂線との成す角度
(θ)が30〜60度となるようにリン(P)イオンの
注入方向を傾斜させてステップまたは回転注入を行って
もよい。このようにすることで、ノンドープ領域205
に低濃度N型領域112、122を形成するとともに、
オフセットを防ぐことができる。また、マスク204a
は、リン(P)イオンのステップまたは回転注入を行っ
た後に除去してもよい。
にイオン注入した後、ハードマスク203aを残した状
態とし、図4に示すように、ハードマスク203a及び
ゲート電極5をマスクとして、リン(P)イオン(N
型)の注入方向と該シリコン膜3の垂線との成す角度
(θ)が30〜60度となるようにリン(P)イオンの
注入方向を傾斜させてステップまたは回転注入を行って
もよい。このようにすることで、ノンドープ領域205
に低濃度N型領域112、122を形成するとともに、
オフセットを防ぐことができる。また、マスク204a
は、リン(P)イオンのステップまたは回転注入を行っ
た後に除去してもよい。
【0036】このように、本実施形態の半導体装置の製
造方法では、ハードマスク203a及びゲート電極5を
マスクとして、シリコン膜3にリン(P)イオンをイオ
ン注入し、その後、ハードマスク203aを除去し、ゲ
ート電極5をマスクとして、シリコン膜3にリン(P)
イオンをイオン注入するので、シリコン膜3には、高濃
度N型領域111、121がハードマスク203aに対
してセルフアライン的に形成され、不純物濃度が高濃度
N型領域111、121より低濃度の低濃度N型領域1
12、122がゲート電極5に対してセルフアライン的
に形成される。ここで、低濃度N型領域112、122
のLDD長は、ゲート電極5をオーバーエッチングした
際に起こるサイドエッチング量と常に等しく一定であ
る。したがって、製造工程におけるLDD長のばらつき
は極めて小さなものとなり、従来、問題とされたマスク
の位置ずれに起因するLDD長のばらつきを抑制するこ
とができる。
造方法では、ハードマスク203a及びゲート電極5を
マスクとして、シリコン膜3にリン(P)イオンをイオ
ン注入し、その後、ハードマスク203aを除去し、ゲ
ート電極5をマスクとして、シリコン膜3にリン(P)
イオンをイオン注入するので、シリコン膜3には、高濃
度N型領域111、121がハードマスク203aに対
してセルフアライン的に形成され、不純物濃度が高濃度
N型領域111、121より低濃度の低濃度N型領域1
12、122がゲート電極5に対してセルフアライン的
に形成される。ここで、低濃度N型領域112、122
のLDD長は、ゲート電極5をオーバーエッチングした
際に起こるサイドエッチング量と常に等しく一定であ
る。したがって、製造工程におけるLDD長のばらつき
は極めて小さなものとなり、従来、問題とされたマスク
の位置ずれに起因するLDD長のばらつきを抑制するこ
とができる。
【0037】また、ハードマスク203a及びゲート電
極5をマスクとして、シリコン膜3にリン(P)イオン
をイオン注入し、ゲート電極5をマスクとしてシリコン
膜3のノンドープ領域205にリン(P)イオンをイオ
ン注入するので、高濃度N型領域111、121に導入
される不純物が低濃度N型領域112、122に導入さ
れるおそれが無く、低濃度N型領域112、122にお
ける不純物の濃度が高くなることは無い。したがって、
低濃度N型領域112、122は高濃度N型領域11
1、121と明確に区分されることとなり、安定したL
DD構造となり、信頼性が向上する。これにより、従来
問題とされた低濃度N型領域112、122の不純物濃
度が高くなることに起因する経時劣化を避けることがで
きる。
極5をマスクとして、シリコン膜3にリン(P)イオン
をイオン注入し、ゲート電極5をマスクとしてシリコン
膜3のノンドープ領域205にリン(P)イオンをイオ
ン注入するので、高濃度N型領域111、121に導入
される不純物が低濃度N型領域112、122に導入さ
れるおそれが無く、低濃度N型領域112、122にお
ける不純物の濃度が高くなることは無い。したがって、
低濃度N型領域112、122は高濃度N型領域11
1、121と明確に区分されることとなり、安定したL
DD構造となり、信頼性が向上する。これにより、従来
問題とされた低濃度N型領域112、122の不純物濃
度が高くなることに起因する経時劣化を避けることがで
きる。
【0038】また、不純物導入工程用のマスクとして、
レジストに比べて耐性に優れたハードマスク203a及
びゲート電極5を用いるので、導入の際の不純物のエネ
ルギーやドーズ量を所望の製品に合わせて任意に設定す
ることができる。また、低濃度不純物導入工程において
は、ゲート電極5をマスクとして、シリコン膜3にリン
(P)イオンを注入するために、低ドーズ量のリン
(P)イオンはノンドープ領域205のみならず高濃度
N型領域111、121にも注入されるが、この高濃度
N型領域111、121は高濃度であるから、低濃度の
リン(P)イオンが導入されても、高濃度N型領域11
1、121の不純物濃度はほとんど影響を受けない。し
たがって、この低濃度不純物導入工程においては、低濃
度不純物導入用のマスクを別途形成する等の作業が不必
要となるので、マスク形成のための工程を省くことがで
き、製造コストを削減することができる。また、マスク
の位置ずれに起因するばらつきが無くなるので、パター
ン残により配線領域に欠陥が発生するのを防止すること
ができる。
レジストに比べて耐性に優れたハードマスク203a及
びゲート電極5を用いるので、導入の際の不純物のエネ
ルギーやドーズ量を所望の製品に合わせて任意に設定す
ることができる。また、低濃度不純物導入工程において
は、ゲート電極5をマスクとして、シリコン膜3にリン
(P)イオンを注入するために、低ドーズ量のリン
(P)イオンはノンドープ領域205のみならず高濃度
N型領域111、121にも注入されるが、この高濃度
N型領域111、121は高濃度であるから、低濃度の
リン(P)イオンが導入されても、高濃度N型領域11
1、121の不純物濃度はほとんど影響を受けない。し
たがって、この低濃度不純物導入工程においては、低濃
度不純物導入用のマスクを別途形成する等の作業が不必
要となるので、マスク形成のための工程を省くことがで
き、製造コストを削減することができる。また、マスク
の位置ずれに起因するばらつきが無くなるので、パター
ン残により配線領域に欠陥が発生するのを防止すること
ができる。
【0039】図5は、電気光学装置の構成を模式的に示
すブロック図である。この電気光学装置は、上述した半
導体装置の製造方法により、同一基板上にN型の画素用
TFT10及び駆動回路用TFTとP型の駆動回路用T
FTとを形成したアクティブマトリクス基板を用いてい
る。図5に示すように、電気光学装置用のアクティブマ
トリクス基板301上には、データ線90および走査線
91が互いに直交するように形成されている。この走査
線91には、各画素において画素電極に接続する画素用
TFT10のゲートが接続され、データ線90には画素
用TFT10のソースが接続されている。
すブロック図である。この電気光学装置は、上述した半
導体装置の製造方法により、同一基板上にN型の画素用
TFT10及び駆動回路用TFTとP型の駆動回路用T
FTとを形成したアクティブマトリクス基板を用いてい
る。図5に示すように、電気光学装置用のアクティブマ
トリクス基板301上には、データ線90および走査線
91が互いに直交するように形成されている。この走査
線91には、各画素において画素電極に接続する画素用
TFT10のゲートが接続され、データ線90には画素
用TFT10のソースが接続されている。
【0040】各画素には、画素用TFT10を介して画
像信号が入力される液晶セル94が存在している。ま
た、データ線90に対しては、シフトレジスタ84、レ
ベルシフタ85、ビデオライン87、アナログスイッチ
86を備えたデータ線駆動回路60がアクティブマトリ
クス基板301上に形成されている。また、走査線91
に対しては、シフトレジスタ88およびレベルシフタ8
9を備えた走査線駆動回路70がアクティブマトリクス
基板301上に形成されている。なお、81は、アクテ
ィブマトリクス基板301の入出力端子である。
像信号が入力される液晶セル94が存在している。ま
た、データ線90に対しては、シフトレジスタ84、レ
ベルシフタ85、ビデオライン87、アナログスイッチ
86を備えたデータ線駆動回路60がアクティブマトリ
クス基板301上に形成されている。また、走査線91
に対しては、シフトレジスタ88およびレベルシフタ8
9を備えた走査線駆動回路70がアクティブマトリクス
基板301上に形成されている。なお、81は、アクテ
ィブマトリクス基板301の入出力端子である。
【0041】このような走査線駆動回路70およびデー
タ線駆動回路60は、N型の駆動回路用TFT及びP型
の駆動回路用TFTにより構成されている。各画素に
は、容量線98との間に保持容量40(容量素子)が形
成される場合があり、この保持容量40は、液晶セル9
4での電荷の保持特性を高める機能を有する。なお、保
持容量40は前段の走査線91との間に形成される場合
もある。このように構成されたアクティブマトリクス基
板301は、図6及び図7に示すようにして電気光学装
置を構成する。
タ線駆動回路60は、N型の駆動回路用TFT及びP型
の駆動回路用TFTにより構成されている。各画素に
は、容量線98との間に保持容量40(容量素子)が形
成される場合があり、この保持容量40は、液晶セル9
4での電荷の保持特性を高める機能を有する。なお、保
持容量40は前段の走査線91との間に形成される場合
もある。このように構成されたアクティブマトリクス基
板301は、図6及び図7に示すようにして電気光学装
置を構成する。
【0042】図6は電気光学装置の平面図であり、図7
は図6のH−H′線に沿う断面図である。これらの図に
おいて、電気光学装置401は、上述したアクティブマ
トリクス基板301と、石英基板や高耐熱ガラス基板な
どの透明な絶縁基板500に対向電極71およびマトリ
クス状の遮光膜501が形成された対向基板302と、
これらの基板301、302間に封入、挟持されている
液晶303とから概略構成されている。アクティブマト
リクス基板301と対向基板302とは、ギャップ材含
有のシール材を用いたシール層80により所定の間隙を
介して貼り合わされ、これらの基板301、302間に
液晶303が封入されている。シール層80としては、
エポキシ樹脂、各種の紫外線硬化樹脂等の高分子材料を
用いることができる。また、ギャップ材としては、約2
μm〜約10μmの径の無機あるいは有機質のファイバ
若しくは球を用いることができる。
は図6のH−H′線に沿う断面図である。これらの図に
おいて、電気光学装置401は、上述したアクティブマ
トリクス基板301と、石英基板や高耐熱ガラス基板な
どの透明な絶縁基板500に対向電極71およびマトリ
クス状の遮光膜501が形成された対向基板302と、
これらの基板301、302間に封入、挟持されている
液晶303とから概略構成されている。アクティブマト
リクス基板301と対向基板302とは、ギャップ材含
有のシール材を用いたシール層80により所定の間隙を
介して貼り合わされ、これらの基板301、302間に
液晶303が封入されている。シール層80としては、
エポキシ樹脂、各種の紫外線硬化樹脂等の高分子材料を
用いることができる。また、ギャップ材としては、約2
μm〜約10μmの径の無機あるいは有機質のファイバ
若しくは球を用いることができる。
【0043】対向基板302はアクティブマトリクス基
板301よりも小さく、アクティブマトリクス基板30
1の周辺部分は、対向基板302の外周縁より外方へは
み出た状態に貼り合わされている。したがって、アクテ
ィブマトリクス基板301の走査線駆動回路60及びデ
ータ線駆動回路70は、対向基板302の外側に位置し
ている。また、アクティブマトリクス基板301の入出
力端子81も対向基板302の外側に位置しているの
で、入出力端子81にはフレキシブルプリント配線基板
402を配線接続することができる。
板301よりも小さく、アクティブマトリクス基板30
1の周辺部分は、対向基板302の外周縁より外方へは
み出た状態に貼り合わされている。したがって、アクテ
ィブマトリクス基板301の走査線駆動回路60及びデ
ータ線駆動回路70は、対向基板302の外側に位置し
ている。また、アクティブマトリクス基板301の入出
力端子81も対向基板302の外側に位置しているの
で、入出力端子81にはフレキシブルプリント配線基板
402を配線接続することができる。
【0044】ここで、シール層80は部分的に途切れて
おり、この途切れた部分が液晶注入口83を構成してい
る。このため、アクティブマトリクス基板301と対向
基板302とを貼り合わせた後、シール層80の内側領
域を減圧状態にすれば、液晶303を液晶注入口83か
らシール層80の内側領域に減圧注入することができ
る。液晶303を密封状態にするには、シール層80の
内側領域に液晶303を封入した後、液晶注入口83を
封止剤82で塞げばよい。なお、対向基板302には、
シール層80の内側に表示領域を見切りするための遮光
膜88が形成されている。
おり、この途切れた部分が液晶注入口83を構成してい
る。このため、アクティブマトリクス基板301と対向
基板302とを貼り合わせた後、シール層80の内側領
域を減圧状態にすれば、液晶303を液晶注入口83か
らシール層80の内側領域に減圧注入することができ
る。液晶303を密封状態にするには、シール層80の
内側領域に液晶303を封入した後、液晶注入口83を
封止剤82で塞げばよい。なお、対向基板302には、
シール層80の内側に表示領域を見切りするための遮光
膜88が形成されている。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体装
置の製造方法によれば、半導体膜に形成されたLDD構
造の長さ寸法は、ゲート電極形成用導電膜をパターニン
グする際に起こるサイドエッチング量と常に等しく、マ
スクの位置ずれに起因してLDD長がばらつくおそれが
無い。
置の製造方法によれば、半導体膜に形成されたLDD構
造の長さ寸法は、ゲート電極形成用導電膜をパターニン
グする際に起こるサイドエッチング量と常に等しく、マ
スクの位置ずれに起因してLDD長がばらつくおそれが
無い。
【0046】また、半導体膜中に、高電界の緩和層とな
る低濃度領域と、ソース及びドレイン領域となる高濃度
領域を、少ない工程でしかも明瞭に形成することができ
る。これにより、得られた半導体装置のLDD構造を安
定した構造とすることができ、半導体装置の信頼性を向
上させることができる。また、パターン残により配線領
域に欠陥が発生するのを防止することができる。
る低濃度領域と、ソース及びドレイン領域となる高濃度
領域を、少ない工程でしかも明瞭に形成することができ
る。これにより、得られた半導体装置のLDD構造を安
定した構造とすることができ、半導体装置の信頼性を向
上させることができる。また、パターン残により配線領
域に欠陥が発生するのを防止することができる。
【図1】 本発明の一実施の形態の半導体装置の製造方
法により得られた半導体装置を示す断面図である。
法により得られた半導体装置を示す断面図である。
【図2】 本発明の一実施の形態に係る半導体装置の製
造方法を示す過程図である。
造方法を示す過程図である。
【図3】 本発明の一実施の形態に係る半導体装置の製
造方法を示す過程図であり、図2に示す工程に続いて行
う各工程を示す過程図である。
造方法を示す過程図であり、図2に示す工程に続いて行
う各工程を示す過程図である。
【図4】 本発明の一実施の形態に係る半導体装置の製
造方法の他の一例を示す過程図である。
造方法の他の一例を示す過程図である。
【図5】 本発明を適用した電気光学装置用のアクティ
ブマトリクス基板の構成を示すブロック図である。
ブマトリクス基板の構成を示すブロック図である。
【図6】 アクティブマトリクス基板の使用例を示す電
気光学装置の平面図である。
気光学装置の平面図である。
【図7】 図6に示す電気光学装置のH−H′線に沿う
断面図である。
断面図である。
【図8】 従来のLDD構造のTFTの製造方法を示す
過程図である。
過程図である。
1 ガラス基板 2 絶縁膜 3 シリコン膜(半導体膜) 4 ゲート絶縁膜 5 ゲート電極 6、7 ソース・ドレイン電極 8 画素電極 10 画素用TFT 11、12 ソース・ドレイン領域 13 チャネル形成領域 21 下層側層間絶縁膜 22、23 コンタクトホール 24 上層側層間絶縁膜 25 コンタクトホール 111、121 高濃度N型領域 112、122 低濃度N型領域 201 ポリシリコン膜 202 ゲート電極形成用導電膜 203 ハードマスク用絶縁膜 203a ハードマスク 204 レジスト膜(マスク用有機薄膜) 204a マスク 205 ノンドープ領域 301 アクティブマトリクス基板 302 対向基板 303 液晶 401 電気光学装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹口 徹 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2H092 GA59 HA28 JA25 JA35 KA05 KA10 KA12 KA17 MA07 MA08 MA18 MA20 MA27 MA29 MA30 MA37 MA41 NA22 NA24 NA27 PA03 PA04 PA06 5C094 AA02 AA42 BA03 BA44 CA19 EA04 EA07 EB05 GB01 5F110 AA14 AA16 AA26 BB02 BB04 CC02 DD02 DD03 DD13 DD14 DD17 EE03 EE04 FF02 FF23 FF29 FF30 GG02 GG13 GG32 GG34 GG45 GG47 GG52 HJ01 HJ04 HJ13 HJ14 HM15 NN02 NN03 NN04 NN23 NN24 NN35 NN72 PP02 PP03 QQ11 5G435 AA14 AA17 BB12 CC09 KK03 KK05 KK09 KK10
Claims (7)
- 【請求項1】 基板上に薄膜トランジスタを形成する半
導体装置の製造方法において、 前記薄膜トランジスタを構成する半導体膜の表面にゲー
ト絶縁膜を形成するゲート絶縁膜形成工程と、 前記ゲート絶縁膜の表面にゲート電極形成用導電膜、マ
スク用絶縁膜及びマスク用有機薄膜を順次形成する多層
膜形成工程と、 前記マスク用有機薄膜をマスクにして前記マスク用絶縁
膜をパターニングし、該マスク用絶縁膜のパターンをマ
スクにして前記ゲート電極形成用導電膜をパターニング
し、前記マスク用絶縁膜のパターンより小さい前記薄膜
トランジスタのゲート電極を形成するゲート電極形成工
程と、 前記マスク用絶縁膜及び前記ゲート電極をマスクにして
前記半導体膜に高濃度の不純物を導入する高濃度不純物
導入工程と、 前記マスク用絶縁膜を除去し、前記ゲート電極をマスク
にして前記半導体膜に低濃度の不純物を導入する低濃度
不純物導入工程とを有することを特徴とする半導体装置
の製造方法。 - 【請求項2】 高濃度不純物導入工程を行った以降、 前記マスク用絶縁膜及び前記ゲート電極をマスクにして
前記半導体膜に低濃度の不純物を、前記半導体膜の垂線
に対して傾斜した方向から導入する低濃度不純物導入工
程を有することを特徴とする請求項1記載の半導体装置
の製造方法。 - 【請求項3】 前記マスク用有機薄膜を、前記マスク用
絶縁膜をパターニングした後、前記ゲート電極を形成し
た後、または前記半導体膜に高濃度の不純物を導入した
後に除去することを特徴とする請求項1または2記載の
半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 前記高濃度不純物導入工程では、不純物
を1×1014cm-2以上のドーズ量で前記半導体膜に導
入し、前記低濃度不純物導入工程では、不純物を1×1
014cm-2未満のドーズ量で前記半導体膜に導入するこ
とを特徴とする請求項1、2または3記載の半導体装置
の製造方法。 - 【請求項5】 前記薄膜トランジスタは、N型またはP
型の薄膜トランジスタであることを特徴とする請求項1
ないし4のいずれか1項記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項記載の
半導体装置の製造方法を用いて、前記薄膜トランジスタ
からなる画素スイッチング用薄膜トランジスタ及び駆動
回路用薄膜トランジスタと、前記薄膜トランジスタと異
なる導電型の薄膜トランジスタからなる駆動回路用薄膜
トランジスタとを、同一基板上に形成することを特徴と
するアクティブマトリクス基板の製造方法。 - 【請求項7】 請求項6記載のアクティブマトリクス基
板の製造方法を用いて製造したアクティブマトリクス基
板と対向基板との間に電気光学物質を挟持することを特
徴とする電気光学装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000062362A JP2001250955A (ja) | 2000-03-07 | 2000-03-07 | 半導体装置の製造方法、アクティブマトリクス基板の製造方法及び電気光学装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6808964B2 (en) * | 1999-12-13 | 2004-10-26 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Method of manufacturing a semiconductor device and liquid crystal display |
KR100812473B1 (ko) | 2002-07-05 | 2008-03-10 | 샤프 가부시키가이샤 | 박막 트랜지스터 장치 및 그 제조 방법, 및 그것을 구비한박막 트랜지스터 기판 및 표시 장치 |
US7387920B2 (en) | 2004-04-30 | 2008-06-17 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Method of manufacturing thin film transistor array panel |
-
2000
- 2000-03-07 JP JP2000062362A patent/JP2001250955A/ja active Pending
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