JP2001250589A - 密閉型鉛蓄電池の充電方法 - Google Patents

密閉型鉛蓄電池の充電方法

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宣行 高見
Kazuhiro Sugie
一宏 杉江
Kiichi Koike
喜一 小池
Kazuhiko Shimoda
一彦 下田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部分充電状態を維持させて使用する場合に発
生する急激な放電容量の低下を抑制して寿命特性を向上
させる。 【解決手段】 密度が3.8〜5.0g/cm3の正極
活物質をアンチモンを含有しない鉛合金で形成した格子
体に保持させた正極と、密度が1.20〜1.28g/
cm3の硫酸電解液とを有する密閉型鉛蓄電池を、満充
電状態よりも低い60〜90%の充電状態になるように
制御して充電することにより、部分充電状態に維持さ
れ、不特定の頻度で回生充電が挿入されるハイブリッド
車両に使用しても寿命特性が悪化することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハイブリッド車な
どに用いる密閉型鉛蓄電池、およびそれを充電制御する
方法の技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年は、内燃機関のみを動力として用い
る車両以外に、内燃機関と他の動力、例えば電動モータ
とを併用した車両、いわゆるハイブリッド車両が登場し
てきた。そして、このようなハイブリッド車両に搭載す
る電池としては密閉型鉛蓄電池が用いられ、車両が減速
した時に発生するエネルギーを電気エネルギーに変換し
て密閉型鉛蓄電池に蓄電するようにした回生充電が積極
的に採用されている。
【0003】この回生充電が効率的に動作するようにす
るために、従来においては、密閉型鉛蓄電池の充電状態
を満充填状態ではなく、充電を制御して一部に未充電状
態が存在する部分充填状態に維持しており、回生充電を
効率よく受け入れることができる余裕を勘案して残存容
量80%、すなわち未充電容量20%程度の時点で充電
が終了し、放電が過剰になることを考慮して残存容量が
40%程度存在する時点で充電が開始するように制御す
ることが提案されている(例えば、特開平10−236
301号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のように満充電状
態でない部分充電状態に維持する充電制御方法にあって
は、密閉型鉛蓄電池に適用すると放電容量が急速に低下
して寿命特性が劣るという問題点があり、この放電容量
が低下する現象は、特に、実質上アンチモンを含有して
いない鉛ーカルシウム合金、鉛ーカルシウムー錫合金な
どからなる鉛合金の圧延体により正極格子体を形成した
場合に顕著に発生する現象であった。
【0005】密閉型鉛蓄電池は、他の蓄電池に比べて安
価でリサイクルが容易であるという利点を有するが、部
分充電状態で使用を継続した場合に急激に放電容量が低
下するという現象がハイブリッド車両への適用を制約し
ていた。
【0006】本発明は、放電容量の急激な低下を抑制し
て寿命特性に優れ、ハイブリッド車両にも適用できる密
閉型鉛蓄電池およびそれを充電制御する方法を提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明の密閉型鉛蓄電池においては、正極活物質
の密度を3.8〜5.0g/cm3とし、電解液の密度
を1.20〜1.28g/cm3とすることとし、この
密閉形鉛蓄電池を充電する方法としては満充電状態にお
ける開放電圧よりも低い電圧で充電を行う。
【0008】そして、このようにすることにより、正極
活物質中に粗大な硫酸鉛の結晶が析出したり、あるい
は、格子体から正極活物質が剥離し、その剥離界面に硫
酸鉛が形成されたりすることを阻止して放電容量が急速
に低下する現象を抑制することができ、寿命特性を向上
させることができる。
【0009】また、任意の制御(電池としての容量が下
がったとき、各電池の容量を均等化する、上記結晶を取
り除く、等)により、開放電圧より高い電圧で充電を行
うこともある。これについては、充電ルーチンの組み方
により毎回行ってもよく、また、サイクル数や期間によ
り定期的に行ったり、電池の状態を検知することにより
不定期的に行うことも良い。
【0010】これらの充電方法は、正極活物質の密度を
3.8〜5.0g/cm3とし、電解液の密度を1.2
0〜1.28g/cm3とする密閉形鉛蓄電池に用いた
場合に特にその効果が顕著である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の密閉型鉛蓄電池およびそ
れの充電制御方法にあっては、各請求項に記載したよう
な形態で実施することができ、以下にその作用効果を併
記して説明する。
【0012】請求項3に記載のように、密閉型鉛蓄電池
は、密度が3.8〜5.0g/cm3の正極活物質をア
ンチモンを含有しない鉛合金で形成した格子体に保持さ
せた正極と、密度が1.20〜1.28g/cm3の硫
酸電解液とを有するものである。
【0013】そして、このような密閉型鉛蓄電池は、満
充電状態でない部分充電状態が維持されるように制御し
た充電をしても急激に放電容量が低下して寿命特性が悪
化することがなくなる。
【0014】硫酸電解液の密度が1.28g/cm3
上であると、正極活物質中に粗大な硫酸鉛の結晶が析出
し易く、また、1.20g/cm3以下であると、格子
体から正極活物質が剥離し易く、その剥離界面に硫酸鉛
が形成されて放電容量特性の点から好ましくない。さら
に、硫酸電解液の密度が1.20〜1.28g/cm 3
の範囲であっても、正極活物質の密度が3.8g/cm
3以下または5.0g/cm3以上であると、上記の現象
が発生し易くなって好ましくない。
【0015】さらに、請求項4に記載のように、正極活
物質を保持する格子体としては、鉛ーカルシウムー錫合
金の圧延体で形成すると、正極活物質が剥離し難くなっ
て効果的である。なお、正極活物質をアンチモンを含有
する鉛合金で形成した格子体に保持させた正極を有する
密閉型鉛蓄電池の場合は、部分充電状態で使用しても放
電容量が急激に低下して寿命特性が悪化するという現象
が発生しないことを確認している(表3参照)。
【0016】上記密閉型鉛蓄電池の構成について説明す
る。
【0017】格子体は、請求項4に記載のように、鉛ー
カルシウムー錫合金の圧延体で形成することができ、P
b−Ca−Sn合金を鋳造したスラブを多段階に圧延し
て圧延鉛合金シートを作製し、この圧延鉛合金シートに
一定間隔の千鳥状のスリットを形成し、このスリット部
分を展開してエキスパンド状の格子体を形成する。水
と、硫酸と、鉛酸化物および金属鉛の混合粉体である鉛
粉との混合物にポリエステル繊維を添加し、ついで所定
量の水と希硫酸とを添加して混練し、活物質ペーストを
作製する。この活物質ペーストを前記格子体に充填して
保持させ、未化成の正極板とする。この正極板と定法に
より作製した負極板との間にガラスマットセパレータを
介在させて極板群を形成する。この極板群を電槽に収納
して蓋により閉塞すれば未充電の密閉型鉛蓄電池が構成
される。
【0018】この未充電の密閉型鉛蓄電池に希硫酸電解
液を注液したのち、化成充電を行う。この際、化成充電
が完了した時点で電解液中の硫酸濃度が密度換算で1.
20〜1.28g/cm3の範囲になるように、注液す
る希硫酸の濃度と量とを設定する。そして、化成充電が
完了したのちの正極活物質の密度が3.8〜5.0g/
cm3の範囲になるようにするには、活物質ペーストを
作製する際の混練時に添加する水および希硫酸の量によ
り決定することができる。
【0019】なお、正極活物質を保持する格子体として
は、上記の圧延鉛合金シートをパンチング加工して形成
したもの、連続鋳造した格子体をさらに圧延したものな
ども使用することができ、また、圧延鉛合金シートの上
に、質量%で1〜10%のSnを含有するPb−Sn合
金を圧延して一体化した構成のものも使用することがで
きる。
【0020】また、請求項1に記載のように、密度が
3.8〜5.0g/cm3の正極活物質をアンチモンを
含有しない鉛合金で形成した格子体に保持させた正極
と、密度が1.20〜1.28g/cm3の硫酸電解液
とを有する密閉型鉛蓄電池を、満充電状態より低い充電
状態になるように制御して充電するものである。
【0021】このように制御して充電する場合、請求項
2に記載のように、充電状態は満充電状態の90%以下
で60%以上の範囲に制御することが好ましい。
【0022】そして、上記のような構成の密閉型鉛蓄電
池を、満充電状態よりも低い充電状態、例えば、満充電
状態における60〜90%の充電状態に充電するには、
60%および90%の充電状態に対応する開放電圧を基
準にして制御することができる。すなわち、密閉型鉛蓄
電池の電圧が、60%の充電状態に対応する開放電圧V
1よりも低下すると、所定時間、開放電圧V1より大き
い充電電圧V2により急速充電をし、電池電圧が90%
の充電状態に対応する開放電圧V3になるように制御し
て充電する。
【0023】このように、第1の充電ステップでは、電
圧が、満充電状態の開放電圧よりも低い制御上限値の充
電状態に対応する開放電圧により充電して制御上限値の
充電状態にし、第2の充電ステップでは、放電により電
圧が制御下限値の充電状態に対応する開放電圧になる
と、その開放電圧よりも高い電圧により充電して制御上
限値の充電状態にする2段で充電するようにして制御す
ることができる。
【0024】
【実施例】その実施例について詳述する。
【0025】Pb−0.07質量%Ca−1.2質量%
Sn合金を連続鋳造して厚み20mmのスラブを作製
し、これを多段階に圧延して厚み1.0mmの圧延鉛合
金シートを作製する。この圧延鉛合金シートに一定間隔
の千鳥状のスリットを形成し、このスリット部分を展開
してエキスパンド状の格子体を加工形成する。この格子
体に、混練時に添加する水および希硫酸の量を変えて作
製した正極活物質ペーストを充填して保持させ、熟成乾
燥して未化成状態の正極板を作製する。
【0026】この未化成状態の正極板と、従来から公知
の方法で作製した未化成状態の負極板と、ガラスマット
セパレータとを用いて極板群を作製し、この極板群を電
槽に収納させたのち、蓋を装着して未注液状態の密閉型
鉛蓄電池を作製する。この電池に、濃度および注液量を
変えて希硫酸を注液し、表1に示すような希硫酸濃度の
電解液を有する12V、10Ahの密閉型鉛蓄電池を作
製した(電池A1〜A25)。なお、化成充電が完了し
たのちの正極活物質の密度は、活物質ペーストを作製す
る際の混練時に添加する水および希硫酸の量を変えて表
1に示すような密度にしている。
【0027】
【表1】
【0028】正極活物質ペーストを充填、保持させる格
子体として、Pb−0.07質量%Ca−1.2質量%
Sn合金により形成した鋳造格子体を用いた以外は、電
池A1〜A25と同じ構成に作製した密閉型鉛蓄電池を
電池B1〜B25として表2に示した。
【0029】
【表2】
【0030】正極活物質ペーストを充填、保持させる格
子体として、Pb−3.0質量%Sb−0.3質量%A
s合金により形成した鋳造格子体を用いた以外は、電池
A1〜A25と同じ構成に作製した密閉型鉛蓄電池を電
池C1〜C25として表3に示した。
【0031】
【表3】
【0032】表1に示した電池A1〜A25、表2に示
した電池B1〜B25および表3に示した電池C1〜C
25について、次の条件で寿命試験を行った結果は、表
1、表2、表3にそれぞれ示した通りである。なお、寿
命試験は、環境温度50℃で行っている。
【0033】試験条件 12.8V(V1)定電圧(最大電流25A)で1.
5分充電 100A定電流で2.0秒放電 14.8V(V2)(最大電流25A)で0.5分充
電 この→→の充放電操作を1サイクルとして繰り返
して行い、の放電操作で2秒後の電圧が7.2Vまで
低下した時点を寿命と判定し、それまでのサイクル数で
寿命を表した。なお、充電電圧12.8Vは充電状態が
90%の場合の開放電圧に対応させ、充電電圧14.8
Vは回生充電を想定した場合の開放電圧に対応させてい
る。
【0034】表3より、正極格子体としてPb−Sb−
As合金の鋳造体を用いた電池C1〜C25の場合は、
部分充電状態で充放電サイクルを繰り返しても急激に寿
命が低下することはなく、比較的に長い寿命を有するこ
とがわかる。
【0035】また、表2より、正極格子体としてPb−
Ca−Sn合金の鋳造体を用いた電池B1〜B25の場
合は、電解液中の硫酸密度が1.20〜1.28g/c
3、正極活物質の密度が3.8〜5.0g/cm3の範
囲で良好な寿命特性を有していることがわかる(電池B
7〜B9、B12〜B14、B17〜B19)。そし
て、電解液中の硫酸密度が1.28g/cm3より大き
い電池B21〜B25の場合、もしくは、正極活物質の
密度が5.0g/cm3より大きい電池B5、B10、
B15、B20の場合は、正極活物質中に硫酸鉛の粗大
な結晶が存在することを確認した。また、電解液中の硫
酸密度が1.20g/cm3より小さい電池B1〜B
4、もしくは、電解液中の硫酸密度が1.20〜1.2
8g/cm 3の範囲にあっても正極活物質の密度が3.
8g/cm3より小さい電池B6、B11、B16の場
合は、粗大な硫酸鉛の存在がそれほど顕著には確認され
ないが、正極格子体と正極活物質との界面で剥離が発生
し、この剥離面に硫酸鉛が形成されていることが確認さ
れた。
【0036】さらに、表1より、正極格子体としてPb
−Ca−Sn合金の圧延体をエキスパンド状にしたもの
を用いた電池A1〜A25の場合は、電解液中の硫酸密
度が1.20〜1.28g/cm3、正極活物質の密度
が3.8〜5.0g/cm3の範囲で良好な寿命特性を
有し(電池A7〜A9、A12〜A14、A17〜A1
9)、電池B7〜B9、B12〜B14、B17〜B1
9の場合と同程度のサイクル数の寿命が確保できること
がわかる。また、電池A7〜A9、A12〜A14、A
17〜A19の場合は、電池B7〜B9、B12〜B1
4、B17〜B19の場合と比較して正極格子体と正極
活物質との密着性がより優れていることが確認された。
一方、電解液中の硫酸密度が1.28g/cm3より大
きい電池A21〜A25の場合、もしくは、正極活物質
の密度が5.0g/cm3より大きい電池A5、A1
0、A15、A20の場合は、正極活物質中に硫酸鉛の
粗大な結晶が存在することを確認した。また、電池A1
〜A4、A6、A11、A16の場合は、電池B1〜B
4、B6、B11、B16の場合と同様に、正極格子体
と正極活物質との界面で剥離が発生し、この剥離面に硫
酸鉛が形成されていることが確認されたが、その程度
は、正極格子体に圧延体を用いた電池Aの方が顕著に少
ないことを確認している。
【0037】つぎに電池A1、A13、A25につい
て、の充電操作における充電電圧V1を変化させて
→→の充放電操作を繰り返した寿命試験の結果をサ
イクル数で示すと、図1の通りである。
【0038】図1より、電池A13においては、充電電
圧V1の変化に対するサイクル寿命の変化が、電池A1
およびA25に比べて緩やかに推移していることがわか
る。また、電池A25の場合には、充電電圧が14.0
Vを超えて放電電気量以上に充電され、充電状態が10
0%以上の状態に確保された領域では良好な寿命特性を
示すが、充電電圧が13.0Vよりも低下して充電状態
が90%以下の状態で充電されるような場合になると、
急激に寿命の低下が進行することがわかる。
【0039】また、電池A1の場合、充電電圧が13.
0Vよりも低い領域、すなわち、充電状態が90%以下
の状態では正極格子体と正極活物質との界面で剥離が発
生し、14.0Vよりも高い領域、すなわち、充電状態
が90%以上では正極格子体と正極活物質との界面で剥
離が進行していたが、剥離した界面における硫酸鉛の成
長は殆ど確認できなかった。これは、の充電操作にお
ける充電受入性が低いことにより、正極活物質が充電さ
れなく、正極格子体の表面で酸素ガスの発生が顕著にな
ったことによるものと推測される。
【0040】なお、電池A13の場合でも、充電状態が
60%以下の状態、すなわち、充電電圧V1を12.2
5V以下にして充電するように制御すると、急激な寿命
低下を阻止することは困難になった。
【0041】以上説明したように、本実施例による密閉
型鉛蓄電池である電池A13の場合は、充電状態が90
%以下、60%以上の部分充電状態で使用すれば急激に
放電容量が低下することはなく、良好な寿命特性が得ら
れることがわかる。なお、このような効果が得られるメ
カニズムの詳細については、定かではないが、正極活物
質と正極格子体との界面での硫酸の存在状態が影響して
いるものと推測される。
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、ハイブリッド車両に適用できる密閉型鉛蓄電池
を提供し、部分充電状態で維持され、不特定の頻度で回
生充電が挿入される場合でも、寿命を急激に低下させる
ことなく充電制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例および比較例による密閉型鉛蓄
電池の充電電圧とサイクル寿命との関係線図
【符号の説明】
A13 実施例による密閉型鉛蓄電池の充電電圧とサイ
クル寿命との関係線図 A1,A25 比較例による密閉型鉛蓄電池の充電電圧
とサイクル寿命との関係線図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小池 喜一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 下田 一彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5H017 AA01 CC05 EE02 5H028 FF02 FF04 HH03 5H030 AA01 AS08 BB01 FF41 FF43 5H050 AA02 AA07 AA08 BA09 CA02 CB15 HA08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密度が3.8〜5.0g/cm3の正極
    活物質をアンチモンを含有しない鉛合金で形成した格子
    体に保持させた正極と、密度が1.20〜1.28g/
    cm3の硫酸電解液とを有する密閉型鉛蓄電池の充電方
    法であって、満充電状態における開放電圧よりも低い電
    圧で充電を行う第1の充電ステップと、前記開放電圧よ
    り高い電圧で充電を行う第2の充電ステップとを有する
    ことを特徴とする密閉型鉛蓄電池の充電方法。
  2. 【請求項2】 充電状態を満充電状態の90%以下で6
    0%以上の範囲に制御する請求項1記載の密閉型鉛蓄電
    池の充電制御方法。
  3. 【請求項3】 密度が3.8〜5.0g/cm3の正極
    活物質をアンチモンを含有しない鉛合金で形成した格子
    体に保持させた正極と、密度が1.20〜1.28g/
    cm3の硫酸電解液とを有する密閉型鉛蓄電池。
  4. 【請求項4】 格子体が、鉛ーカルシウムー錫合金の圧
    延体で形成された請求項1記載の密閉型鉛蓄電池。
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Cited By (4)

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