JP2001249431A - 遮光性感光材料ロール及び遮光リーダ - Google Patents

遮光性感光材料ロール及び遮光リーダ

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明久 井上
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陽宏 門田
Koichi Nakatogawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保存状態では遮光リーダが感光材料ロールか
ら外れにくく、機械に装填した後には容易に感光材料シ
ートを取り出すことができる遮光性感光材料ロールを提
供すること。 【解決手段】 感光材料ロール1、該感光材料ロールの
巻芯2の両端部に取り付けられた、円盤状遮光部材4、
そして該感光材料ロールの長尺状感光材料シート3の先
端部に接合されている、長さが該円盤状遮光部材の円周
よりも長く、幅が該長尺状感光材料シートの幅と略同一
の長尺遮光シート6の両側部に、それぞれ幅方向に張り
出すように、長さが該円盤状遮光部材の円周よりも長
く、長さ方向に沿って引裂き可能な熱収縮性遮光フィル
ム製細片7が付設されてなる遮光リーダ5を含み、かつ
該熱収縮性遮光フィルム製細片の張り出し部が円盤状遮
光部材の外周縁部を超えて外側表面に主として長さ方向
に熱収縮した状態で融着している遮光性感光材料ロー
ル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺状感光材料シ
ートを巻芯の周囲に巻き付けてなる感光材料ロールの包
装体、及び感光材料ロールを包装するのに好適に用いる
ことができる遮光リーダに関する。
【0002】
【従来の技術】長尺な印画紙などの感光材料シートを巻
芯の周囲に巻き付けてなる感光材料ロールの巻芯の両端
部に円盤状遮光部材(遮光フランジともいう)を取り付
け、そして、その外周に遮光リーダを巻き付けた感光材
料ロールの包装体(以下、遮光性感光材料ロールとい
う)であって、感光材料シートを露光させることなく明
室で機械に装填することができる遮光性感光材料ロール
としては、以下に示す構成のものが知られている。
【0003】特許第2899594号では、感光材料ロ
ール、遮光リーダ、そしてシーリングディスク、その周
縁部に切り込み部分(フラップ形状セグメント)が設け
られている可撓部及びハブ形状部からなる端部キャップ
から構成され、感光材料ロールの周囲に遮光リーダを巻
き付け、端部キャップのハブ形状部を感光材料ロールの
中空コアに挿入し、フラップ形状セグメントを折り曲げ
て、遮光リーダと端部キャップとを固定した遮光性感光
材料ロールが提案されている。しかし、この遮光性感光
材料ロールは、端部キャップの可撓部の形状が複雑であ
り、かつ製造においても端部キャップの可撓部を折り曲
げるための装置が必要となる。
【0004】特開平11−105941号公報では、感
光材料ロールの周囲に遮光リーダを巻き付けた状態で、
感光材料ロールの両端面に円盤状遮光部材を取り付け、
円盤状遮光部材の周辺部を折り曲げて、遮光リーダと円
盤状遮光部材とを接着した遮光性感光材料ロールが提案
されている。しかし、この遮光性感光材料ロールも、上
記特許第2899594号に提案されている遮光性感光
材料ロールと同様に、製造において、円盤状遮光部材の
可撓部を折り曲げるための装置が必要となる。
【0005】また、特開平8−62783号公報では、
感光材料より幅の広い遮光リーダを引っ張りながら感光
材料ロールに巻き付けることにより、遮光リーダを部分
的に伸ばして、感光材料ロールの遮光フランジの外側面
まで覆うように巻き付けた遮光性感光材料ロールが提案
されている。この遮光性感光材料ロールは、円盤状遮光
部材などを折り曲げるための装置を必要としないが、遮
光リーダを感光材料ロールに巻き付ける際に、遮光リー
ダを局部的に引き伸ばすために遮光リーダが切れたり、
感光材料ロールの幅方向に均一な張力を付与することが
難しいなどの問題がある。
【0006】このような問題に対し、本特許出願人は、
長さ方向に熱収縮する長尺状熱収縮性遮光リーダを感光
材料ロールに円盤状遮光部材を取り付けた状態で巻き付
け、次いで、遮光リーダを加熱して収縮させることによ
り、遮光リーダの両端部と円盤状遮光部材の外側表面と
を密着させた遮光性感光材料ロールを容易に製造するこ
とができることの発見に基づく発明について、すでに特
許出願している(特願平11−50946号)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】遮光性感光材料ロール
は、保存状態では感光材料シートを露光させないように
遮光リーダが感光材料ロールから外れにくく、また、機
械に装填した後には感光材料シートを容易に取り出すこ
とができるものであることが好ましい。しかしながら、
本発明者の研究によれば、上記の長尺状熱収縮性遮光リ
ーダを用いた遮光性感光材料ロールでは、遮光リーダを
熱収縮させる際に、遮光リーダが部分的に溶融して、円
盤状遮光部材の外側表面に部分的に融着し、遮光性感光
材料ロールから感光材料シートを取り出しにくくなるこ
とがあることが判明した。また、部分的に融着していな
い状態でも、遮光リーダ両端部がシワ状となり、その部
分が抵抗となって、遮光性感光材料を装填した機械のポ
ート口にひっかかり感光材料シートが取り出しにくくな
ることも判明した。
【0008】従って、本発明の目的は、保存状態では遮
光リーダが感光材料ロールから外れにくく、また、機械
に装填した後には容易に感光材料シートを取り出すこと
ができる遮光性感光材料ロールを提供することにある。
また、本発明は、そのような遮光性感光材料ロールを製
造するのに有利に用いることができる感光材料ロール包
装用遮光リーダを提供することもその目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、長尺状感光材
料シートが巻芯の周囲に巻き付けられてなる感光材料ロ
ール、該感光材料ロールの巻芯の両端部のそれぞれに取
り付けられた、感光材料ロールの半径と略同一の半径を
有する円盤状遮光部材、そして該感光材料ロールの長尺
状感光材料シートの先端部に接合されている、長さが該
円盤状遮光部材の円周よりも長く、幅が該長尺状感光材
料シートの幅と略同一の長尺遮光シートの両側部に、そ
れぞれ幅方向に張り出すように、両側端部に沿って、長
さが該円盤状遮光部材の円周よりも長く、長さ方向に沿
って引裂き可能な熱収縮性遮光フィルム製細片が付設さ
れてなる遮光リーダを含み、かつ該熱収縮性遮光フィル
ム製細片の張り出し部が円盤状遮光部材の外周縁部を超
えて外側表面に主として長さ方向に熱収縮した状態で融
着していることを特徴とする遮光性感光材料ロールにあ
る。
【0010】本発明の遮光性感光材料ロールの好ましい
態様を下記に示す。
【0011】(1)巻芯が中空であり、かつ円盤状遮光
部材がその中心部分の表面にリング状突起を有してい
て、そのリング状突起が中空巻芯の内壁に接触するよう
に、巻芯内部にはめ込まれている。
【0012】(2)遮光リーダの先端部に接着テープが
取り付けられていて、遮光リーダの先端部と該遮光リー
ダの一周回前の外側表面とが該粘着テープにより封止さ
れている。
【0013】(3)引裂き可能な熱収縮性遮光フィルム
製細片が長さ方向に沿って0.1〜0.5Nのエルメン
ドルフ引裂強さを示すものである。
【0014】(4)引裂き可能な熱収縮性遮光フィルム
製細片が、遮光リーダの巻き出し時に、遮光シートの側
端部に平行な方向もしくは側端部から遠ざかる方向に引
裂かれる特性をもつものである。
【0015】(5)引裂き可能な熱収縮性遮光フィルム
製細片が、100℃において長さ方向の熱収縮率が5〜
30%の範囲にあり、幅方向の熱収縮率が長さ方向の熱
収縮率よりも1%以上小さい値を示すものである。
【0016】(6)引裂き可能な熱収縮性遮光フィルム
製細片が、熱収縮性フィルムとその両側表面のそれぞれ
に積層された実質的に熱収縮性を示さない熱可塑性遮光
性フィルムとからなるものである。
【0017】(7)長尺遮光シートが実質的に熱収縮性
を示さないシート材料からなるものである。
【0018】本発明はまた、長尺遮光シートの両側部
に、それぞれ幅方向に張り出すように、両側端部に沿っ
て、長さ方向に沿って引裂き可能な熱収縮性遮光フィル
ム製細片が付設されてなる遮光リーダにもある。
【0019】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の遮光性感光材料
ロールの一例の分解斜視図を示す。本発明の遮光性感光
材料ロールは、長尺状感光材料シート3を巻芯2の周囲
に巻き付けてなる感光材料ロール1、感光材料ロールの
巻芯2の両端部に取り付けられ、感光材料ロールの両端
面に照射する光を遮光する一対の円盤状遮光部材4、感
光材料ロール1の長尺状感光材料シート3の先端に接合
され、感光材料ロールの外周に巻き付けられて、感光材
料ロールの外周面に照射する光を遮光する遮光リーダ
5、及び遮光リーダと感光材料ロールとを接合する粘着
テープ8b、遮光リーダの先端部に取り付けられ、遮光
リーダを封止する接着テープ8aから構成される。
【0020】本発明の遮光性感光材料ロールは、遮光リ
ーダ5が、長尺状遮光シート6の両側部に、それぞれ幅
方向に突き出すように両側端部に沿って、長さ方向に引
裂き可能な熱収縮性遮光フィルム製細片7が付設されて
なるものであることに主な特徴がある。
【0021】遮光シート6は、長さが円盤状遮光部材の
円周よりも長く、好ましくは円盤状遮光部材の円周の二
倍よりも短く、幅が長尺状感光材料シートの幅と略同一
であるシートである。熱収縮性遮光フィルム製細片7
は、長さが円盤状遮光部材の円周よりも長く、遮光シー
トよりも短いフィルムである。なお、熱収縮性遮光フィ
ルム製細片7は、遮光性シート6の感光材料ロールと接
しない側の表面に付設されていることが好ましい。
【0022】遮光シート6は、熱収縮性をほとんどある
いは全く示さないものであることが好ましく、公知の遮
光性感光材料ロール用遮光リーダを使用することができ
る。具体的な遮光シート6の例としては、カーボンブラ
ックなどの顔料を混入させた低密度ポリエチレンシート
などの遮光性プラスチックシートなどが挙げられる。
【0023】熱収縮性遮光フィルム製細片7の熱収縮率
は、フィルムの長さ方向の熱収縮率が幅方向により相対
的に大きいことが好ましい。例えば、100℃における
熱収縮性遮光フィルム製細片の長さ方向の熱収縮率は、
5%以上、好ましくは10%以上であり、幅方向の収縮
率よりも絶対的な差として1%以上大きいことが望まし
い。なお、本発明における熱収縮性遮光フィルム製細片
の熱収縮率は、JISZ 1709−1976(収縮包
装用フィルム)に規定されている方法に準じて測定した
値である。
【0024】熱収縮性遮光フィルム製細片7は、長さ方
向におけるエンメルドルフ引裂荷重が、0.1〜0.5
Nの範囲内にあることが好ましい。長さ方向におけるエ
ンメルドルフ引裂荷重が、0.5より大きくなると熱収
縮性遮光フィルム製細片が引裂きにくくなり、また、エ
ンメルドルフ引裂荷重が、0.1Nより小さくなると、
遮光性感光材料ロールの輸送時に、熱収縮性遮光フィル
ム製細片が引裂けてしまうことがある。なお、本発明に
おける熱収縮性遮光フィルム製細片のエンメルドルフ引
裂荷重は、JIS K 7128−2:1998(プラ
スチック−フィルム及びシートの引裂き強さ試験方法−
第2部)に規定されている方法に準じて測定した値であ
る。
【0025】熱収縮性遮光フィルム製細片の例として
は、長さ方向に大きな熱収縮性を有し、かつ長さ方向に
引裂き可能な透明あるいは半透明の熱収縮性フィルム
(シュリンクフィルム)に、熱収縮性をほとんどあるい
は全く示さない遮光性フィルムを貼り合わせた積層フィ
ルムを挙げることができるが、これに限定されるもので
はない。この積層型の熱収縮性遮光フィルム製細片に使
用できるシュリンクフィルムとしては、例えば、ファン
シーラップ(商品名、グンゼ(株)製)のグレードがT
HS、TNS、TAS、TBS、TRSであるものを挙
げることができる。また、積層型の熱収縮性遮光フィル
ム製細片に使用できる遮光性フィルムとしては、例え
ば、カーボンブラックなどの顔料を混入させた低密度ポ
リエチレンフィルムなどのフィルムを挙げることができ
る。
【0026】積層型の熱収縮性遮光フィルム製細片の層
構成としては、熱収縮性フィルムの両側表面のそれぞれ
に遮光性フィルムを積層した構成、熱収縮性フィルムの
一方の表面に遮光性フィルムを積層した構成、遮光性フ
ィルムの両側表面のそれぞれに熱収縮性フィルムを積層
した構成を挙げることができる。これらの層構成の中で
も、熱収縮性フィルムの両側表面のそれぞれに遮光性フ
ィルムを積層した構成が好ましい。
【0027】熱収縮性遮光フィルム製細片の厚みは10
0μm以下、特に60〜90μmの範囲内にあることが
好ましい。積層型の熱収縮性遮光フィルム製細片の場
合、熱収縮性フィルムの厚みは20〜40μmの範囲内
にあることが好ましい。遮光性フィルムの厚みは20〜
40μmの範囲内にあることが好ましく、熱収縮性フィ
ルムの厚みよりも1μm以上厚いことがより好ましい。
【0028】積層型の熱収縮性遮光フィルム製細片は、
熱収縮性フィルムと遮光性フィルムとの貼り合わせ強度
が大きいほど切り裂き性が良好になる。熱収縮性フィル
ムと遮光性フィルムとの貼り合わせ強度は、15mm幅
で1.5N以上であることが好ましい。なお、この貼り
合わせ強度は、JIS Z 0237に規定されている
方法に準じて測定した値である。
【0029】積層型の熱収縮性遮光フィルム製細片の製
造方法(熱収縮性フィルムと遮光性フィルムとを貼り合
わせる方法)に、特別な制限はなく、押し出しラミネー
ト法、ドライラミネート法(溶剤型接着剤、非溶剤型接
着剤のいずれの接着剤も使用可能)を採用することがで
きる。
【0030】本発明の遮光性感光材料ロールにおいて巻
芯2は、中空状の紙管あるいはプラスチック管を用いる
ことができる。また、円盤状遮光部材4は、遮光性を有
し、遮光リーダの熱収縮性遮光フィルム製細片をその表
面に融着させる際に変形し難いものであれば、その材質
などには特には制限はない。円盤状遮光部材4には、通
常、中心部分の表面にリング状突起が設けられているフ
ランジ形状のものが用いられる。円盤状遮光部材4は、
リング状突起とフランジ部分とが一体となっていなくと
もよい。図1に示すように、リング4bにキャップ4a
をはみ込み、キャップ4aのフランジ部分内側とリング
4bの外側表面とを接着固定することにより形成しても
よい。巻芯2と円盤状遮光部材4との取り付けは、円盤
状遮光部材4のキャップ4aを中空巻芯の内壁に接触す
るように、巻芯内部にはめ込むことにより行うことが好
ましく、リング状突起部と巻芯の内壁とは、接着剤によ
り接着されていることがさらに好ましい。
【0031】従来より、遮光性感光材料ロールの遮光リ
ーダの表面には、長尺感光材料シートの感光材料(写真
乳剤)の品種、製品番号(ロットナンバー)などを示す
識別記号が外観から一目でわかるように付されている。
本発明の遮光性感光材料ロールにおいても従来と同様
に、遮光リーダの表面には、長尺感光材料シートの識別
記号が付されていることが好ましい。さらに、本発明の
遮光性感光材料ロールでは、遮光性感光材料ロールの使
用後(すわなち、長尺感光材料シートを巻き出した後)
においても、長尺感光材料シートの感光材料の品種、製
品番号がわかるように、円盤状遮光部材あるいは巻芯に
も識別記号を付しておくことが好ましい。円盤状遮光部
材あるいは巻芯に識別記号を付する方法には、特別な制
限はない。具体的には、レーベルに識別記号を印字して
貼り付ける方法、インクジェットプリンタ、感圧・感熱
プリンタ、レーザマーカなどの印刷機で直接、識別記号
を印字する方法を挙げることができる。
【0032】本発明の遮光性感光材料ロールにおいて遮
光リーダと感光材料ロールとを接合する粘着テープ8
b、遮光リーダの先端部に取り付けられ、遮光リーダを
封止する接着テープ8aには特に制限はなく、一般に市
販されている粘着テープを使用することができる。
【0033】図2に、本発明の遮光性感光材料ロールの
一例の製造工程図を示す。本発明の遮光性感光材料ロー
ルは例えば下記の工程により製造することができる。
【0034】(1)感光材料ロール1の巻芯2の両端部
のそれぞれに円盤状遮光部材4を取り付け、長尺状感光
材料シート3の先端に、遮光リーダ5の先端部を取り付
ける工程(第一工程)。 (2)遮光リーダ5を、感光材料ロール1の周囲に巻き
付けながら、遮光リーダの熱収縮性遮光フィルム製細片
7の表面に熱風を吹き付けて、熱収縮性遮光フィルム製
細片7を収縮させて、円盤状遮光部材4の外側表面に熱
収縮性遮光フィルム製細片を接触(密着)させる工程
(第二工程)。 (3)遮光リーダの巻き終わりの先端部と遮光リーダの
一周回前の外側表面とを接着テープ8aにより封止する
工程(第三工程)。 (4)上記第二工程により、円盤状遮光部材の外側表面
に接触(密着)している熱収縮性遮光フィルム製細片7
の表面にヒータ9を押し当てて、円盤状遮光部材4の外
側表面に熱収縮性遮光フィルム製細片を融着させる工程
(第四工程)。
【0035】図3に、上記の工程により製造された本発
明の遮光性感光材料ロールの部分断面図を示す。本発明
の遮光性感光材料ロールは、円盤状遮光部材4の内側表
面が長尺状感光材料シート3の両側端面に接触して、長
尺状感光材料シート3の両端を遮光し、遮光リーダ5の
遮光シート6が感光材料シートの周りに巻き付けられ、
長尺状感光材料シート3の外周面を、熱収縮性遮光フィ
ルム製細片7が遮光シート6と円盤状遮光部材4との隙
間を遮光する。そして、遮光リーダ5の熱収縮性遮光フ
ィルム製細片7が、円盤状遮光部材4の外側表面に融着
しているので、遮光リーダが感光材料ロールから外れに
くくなる。
【0036】図4の(a)〜(c)に、本発明の遮光性
感光材料ロールから感光材料シートを巻き出す操作を表
した概略図を示す。以下、図を参照しながら本発明の遮
光性感光材料ロールから感光材料シートを取り出す操作
を説明する。遮光性感光材料ロールの遮光リーダ5を矢
印方向に引っ張ることにより、遮光リーダの熱収縮性遮
光フィルム製細片7の遮光シート6に融着している部分
と円盤状遮光部材4に密着している部分との間に亀裂が
生じる(図4(a)参照)。なお、この亀裂を生じ易く
するために、熱収縮性遮光フィルム製細片の先端部側に
予め切り込みを設けておくことが好ましい。さらに遮光
リーダを引っ張ると、遮光リーダの亀裂が伸びて、遮光
リーダが遮光性感光材料ロールから引裂かれる(図4
(b)参照)。そして、遮光リーダの熱収縮性遮光フィ
ルム細片7が完全に引裂れた状態で、遮光リーダを引っ
張ると長尺感光材料シート3を取り出すことができる
(図4(c)参照)。
【0037】遮光性感光材料ロールから熱収縮性遮光フ
ィルム製細片の引裂きにより、遮光リーダの巻き出しを
行う場合、熱収縮性遮光フィルム製細片を、遮光シート
の側端部に平行な方向もしくは側端部から遠ざかる方向
に引裂くことが好ましい。このように熱収縮性遮光フィ
ルム製細片を引裂くことによって、長尺感光材料シート
の搬送(一旦巻き出した長尺感光性材料シートを巻き出
す場合と一旦巻き出した長尺感光性材料シートを再度巻
芯に巻き戻す場合とがある)が、円盤状遮光部材側に残
った熱収縮性遮光フィルム製細片に妨害されにくくな
る。
【0038】熱収縮性遮光フィルム製細片が引裂かれる
方向は、熱収縮性遮光フィルム製細片の配向性の影響を
受ける。従って、熱収縮性遮光フィルム製細片を遮光性
シートに付設する際には、熱収縮性遮光フィルム製細片
の配向が遮光性シートの側端部に沿って平行な方向とな
るように、あるいは、該配向が遮光リーダとした時に長
尺感光材料シートに接合する側に向かって遮光性シート
の側端部から遠ざかる方向となるようすることが好まし
い。なお、熱収縮性遮光フィルム製細片が積層型である
場合、遮光フィルムに実質的に配向のないフィルムを用
い、熱収縮性フィルム(シュリンクフィルム)の配向に
より熱収縮性遮光フィルム製細片の配向を決定すること
が好ましい。
【0039】
【実施例】[実施例1] (遮光リーダの製造)厚みが30μmのシュリンクフィ
ルム(TNS、グンゼ(株)製)の両面に、遮光性フィ
ルム(カーボンブラックを5重量%混入した厚みが30
μmの低密度ポリエチレンシート)を貼り合わせて熱収
縮性遮光フィルム製細片を製造した。得られた熱収縮性
遮光フィルム製細片の熱収縮率は、100℃において、
長さ方向で13.3%、幅方向で11.9%であり、長
さ方向のエルメンドルフ引裂荷重は0.43Nであっ
た。この熱収縮性遮光フィルム製細片を、厚みが100
μmのPETシートの両側表面にカーボンブラックを5
重量%混入した厚みが40μmの低密度ポリエチレンシ
ートを貼り合わせてなる遮光シートの両側部に、それぞ
れ幅方向に突き出すように両側端部に沿って貼り合わせ
て遮光リーダを製造した。
【0040】(遮光性感光材料ロールの製造)上記の遮
光リーダを、感光材料ロールの先端に粘着テープで接合
し、円盤状遮光部材を感光材料ロールの両端部に取り付
けた。次いで、ロール状感光材料の遮光リーダを、感光
材料ロールの周囲に巻き付けながら、遮光リーダの熱収
縮性遮光フィルム製細片の表面に270℃の熱風を吹き
付けて、遮光リーダの熱収縮性遮光フィルム製細片を円
盤状遮光部材の外周縁部を超えて外側表面に熱収縮した
状態で接触させた。そして、遮光リーダの巻き終わりの
先端部と該遮光リーダの一周回前の外側表面とを接着テ
ープにより封止した後、円盤状遮光部材の外側表面に密
着している熱収縮性遮光フィルム製細片の表面に130
℃に加熱したヒータを押し当てて、円盤状遮光部材の外
側表面と熱収縮性遮光フィルム製細片とを融着させた。
【0041】[評価] (1)ロール状感光材料包装体の遮光性試験 遮光性感光材料ロールを1000ルクスの下で1時間静
置した後、ロール状感光材料包装体から感光材料シート
を取り出して、感光材料の露光状態を調査した。その結
果、感光材料シートは露光していなかった。 (2)遮光性感光材料ロールの感光材料シートの取り出
し試験 遮光性感光材料ロールの遮光リーダを封止している粘着
テープを外し、遮光リーダを引張った結果、26Nの荷
重の付与により、遮光リーダを遮光性感光材料ロールか
ら外すことができた。
【0042】
【発明の効果】本発明の遮光性感光材料ロールは、遮光
リーダの熱収縮性遮光フィルム製細片が円盤状遮光部材
の外側表面に融着していることから、保存状態では遮光
リーダが感光材料ロールから外れにくい。また、本発明
の遮光性感光材料ロールは、遮光リーダの熱収縮性遮光
フィルム製細片が引裂き可能であることから、遮光リー
ダを引っ張ることにより容易に感光材料シートを取り出
すことができる。さらに、本発明の遮光性感光材料ロー
ルは、遮光リーダの熱収縮性遮光フィルム製細片を、加
熱することにより円盤状遮光部材に融着させることがで
きるので、従来の遮光性感光材料ロールよりも容易に製
造することができ、製造コストが安価になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遮光性感光材料ロールの一例の分解斜
視図である。
【図2】本発明の遮光性感光材料ロールの一例の組立工
程図である。
【図3】本発明の遮光性感光材料ロールの一例の部分断
面図である。
【図4】本発明の遮光性感光材料ロールから感光材料シ
ートを巻き出す操作を表した概略図である。
【符号の説明】
1 感光材料ロール 2 巻芯 3 長尺状感光材料シート 4 円盤状遮光部材 4a キャップ 4b リング 5 遮光リーダ 6 遮光シート 7 熱収縮性遮光フィルム製細片 8a、8b 粘着テープ 9 ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03C 3/00 585 G03C 3/00 585B (72)発明者 門田 陽宏 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 (72)発明者 中戸川 光一 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状感光材料シートが巻芯の周囲に巻
    き付けられてなる感光材料ロール、該感光材料ロールの
    巻芯の両端部のそれぞれに取り付けられた、感光材料ロ
    ールの半径と略同一の半径を有する円盤状遮光部材、そ
    して該感光材料ロールの長尺状感光材料シートの先端部
    に接合されている、長さが該円盤状遮光部材の円周より
    も長く、幅が該長尺状感光材料シートの幅と略同一の長
    尺遮光シートの両側部に、それぞれ幅方向に張り出すよ
    うに、両側端部に沿って、長さが該円盤状遮光部材の円
    周よりも長く、長さ方向に沿って引裂き可能な熱収縮性
    遮光フィルム製細片が付設されてなる遮光リーダを含
    み、かつ該熱収縮性遮光フィルム製細片の張り出し部が
    円盤状遮光部材の外周縁部を超えて外側表面に主として
    長さ方向に熱収縮した状態で融着していることを特徴と
    する遮光性感光材料ロール。
  2. 【請求項2】 巻芯が中空であり、かつ円盤状遮光部材
    がその中心部分の表面にリング状突起を有していて、そ
    のリング状突起が中空巻芯の内壁に接触するように、巻
    芯内部にはめ込まれていることを特徴とする請求項1に
    記載の遮光性感光材料ロール。
  3. 【請求項3】 引裂き可能な熱収縮性遮光フィルム製細
    片が長さ方向に沿って0.1〜0.5Nのエルメンドル
    フ引裂強さを示すものであることを特徴とする請求項1
    に記載の遮光性感光材料ロール。
  4. 【請求項4】 引裂き可能な熱収縮性遮光フィルム製細
    片が、遮光リーダの巻き出し時に、遮光シートの側端部
    に平行な方向もしくは側端部から遠ざかる方向に引裂か
    れる特性をもつものであることを特徴とする請求項1に
    記載の遮光性感光材料ロール。
  5. 【請求項5】 引裂き可能な熱収縮性遮光フィルム製細
    片が、100℃において長さ方向の熱収縮率が5〜30
    %の範囲にあり、幅方向の熱収縮率が長さ方向の熱収縮
    率よりも1%以上小さい値を示すものであることを特徴
    とする請求項1に記載の遮光性感光材料ロール。
  6. 【請求項6】 引裂き可能な熱収縮性遮光フィルム製細
    片が、熱収縮性フィルムとその両側表面のそれぞれに積
    層された実質的に熱収縮性を示さない熱可塑性遮光性フ
    ィルムとからなるものであることを特徴とする請求項1
    に記載の遮光性感光材料ロール。
  7. 【請求項7】 長尺遮光シートの両側部に、それぞれ幅
    方向に張り出すように、両側端部に沿って、長さ方向に
    沿って引裂き可能な熱収縮性遮光フィルム製細片が付設
    されてなる遮光リーダ。
  8. 【請求項8】 引裂き可能な熱収縮性遮光フィルム製細
    片が長さ方向に沿って0.1〜0.5Nのエルメンドル
    フ引裂強さを示すものであることを特徴とする請求項7
    に記載の遮光リーダ。
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