JP2001042478A - ロール状感光材料用遮光リーダ及びロール状感光材料包装体 - Google Patents

ロール状感光材料用遮光リーダ及びロール状感光材料包装体

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JP2001042478A
JP2001042478A JP11217209A JP21720999A JP2001042478A JP 2001042478 A JP2001042478 A JP 2001042478A JP 11217209 A JP11217209 A JP 11217209A JP 21720999 A JP21720999 A JP 21720999A JP 2001042478 A JP2001042478 A JP 2001042478A
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shielding
photosensitive material
heat
plastic sheet
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Yoji Abe
洋史 阿部
Yoshio Hara
芳夫 原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱収縮により遮光フランジの外側面に密着さ
せることができる感光材料包装体用の熱収縮性遮光リー
ダであって、熱収縮操作の際の温度管理が容易な遮光リ
ーダを提供すること。 【解決手段】 熱収縮性の遮光プラスチックシートの少
なくとも一方の面に、該遮光プラスチックシートの軟化
温度よりも10℃以上高い温度で融解もしくは分解しな
い耐熱層が形成されてなるロール状感光材料用遮光リー
ダ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロール状感光材料
を包装するための遮光リーダ、及びロール状感光材料包
装体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】長尺な印画紙などの感光材料を巻芯に巻
き付けたロール状感光材料の巻芯の両端に遮光フランジ
を取り付け、そして、その外周に遮光リーダを巻き付け
た感光材料包装体であって、遮光リーダを遮光フランジ
の外側面まで覆うように巻き付けた感光材料包装体は、
遮光リーダと遮光フランジとの間に光が入り込む隙間が
できにくいので、感光材料が保管、輸送中に感光しにく
いことから、工業的に容易に製造することができるこの
種の感光材料包装体が種々提案されている。
【0003】例えば、特開平8−62783号公報で
は、感光材料より幅の広い遮光リーダを引っ張りながら
ロール状感光材料に巻き付けることにより、遮光リーダ
を部分的に延ばして、ロール状感光材料の遮光フランジ
の外側面まで覆うように巻き付けたロール状感光材料包
装体が提案されている。しかし、上記公報に記載のロー
ル状感光材料包装体に用いる遮光リーダは、十分に延び
る素材である必要があるためヤング率を規定する必要が
あり、材料コストが高価である。また遮光リーダを部分
的に延ばす際に遮光リーダが切れやすいという問題があ
る。
【0004】一方、本特許出願人は、ロール状感光材料
の遮光フランジの外側面間の距離よりも幅が広く、か
つ、長さ方向に熱収縮する熱収縮性の遮光リーダをロー
ル状感光材料に巻き付け、次いで、遮光リーダを加熱し
て収縮させることにより、遮光リーダの両端部と遮光フ
ランジの外側面とを密着させた感光材料包装体を容易に
製造することができることの発見に基づく発明につい
て、すでに特許出願している(特願平11−50946
号)。
【0005】しかし、上記の熱収縮性の遮光リーダで
は、遮光リーダと遮光フランジの外側面とが密着するま
で、遮光リーダを十分に熱収縮させるためには、遮光リ
ーダをその軟化温度付近あるいはそれ以上の温度まで加
熱する必要があり、この熱収縮の際の加熱温度のばらつ
きなどにより、遮光リーダが溶融し、ロール状感光材料
に巻き付けた遮光リーダ同士が融着することがあるとい
う問題がある。遮光リーダ同士が融着すると、遮光リー
ダが外れにくくなるため、感光材料包装体から感光材料
を巻き出しにくくなる。従って、遮光リーダが溶融しな
いように、遮光リーダを十分に熱収縮させることができ
るように狭い温度範囲で熱収縮操作を行う必要があり、
その温度管理は厳密に行わなければならない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を鑑みてなされたものであり、その目的は、熱収縮に
より遮光フランジの外側面に密着させることができる感
光材料包装体用の熱収縮性遮光リーダであって、熱収縮
操作の際の温度管理が容易な遮光リーダを提供すること
にある。さらに、本発明は、遮光性が高く、かつ感光材
料を使用する時には遮光リーダを外しやすい感光材料包
装体を提供することもその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱収縮性の遮
光プラスチックシートの少なくとも一方の面に、該遮光
プラスチックシートの軟化温度よりも10℃以上高い温
度で溶融もしくは分解しない耐熱層が形成されてなるこ
とを特徴とするロール状感光材料用遮光リーダにある。
【0008】なお、上記の耐熱層は、遮光プラスチック
シートの軟化温度よりも10℃以上高い温度で3秒間加
熱した時に、溶融もしくは分解しなければ良い。また、
耐熱層が溶融もしくは分解しない温度の上限値は、熱収
縮性の遮光プラスチックシートの軟化温度よりも300
℃高い温度である。なお、本発明において、軟化温度
は、JIS K 7206(熱可塑性プラスチックのビ
カット軟化温度試験方法)により測定した値である。
【0009】上記ロール状感光材料用遮光リーダに用い
られる遮光プラスチックシートは、厚さが30〜200
μm(好ましくは40〜200μm、より好ましくは7
0〜150μm、さらに好ましくは80〜120μm)
であって、かつJIS Z1709に規定された収縮率
が、60〜140℃の範囲内において、長さ方向で5〜
30%(好ましくは10〜30%、より好ましくは20
〜30%)、幅方向で5%(好ましくは2%)未満であ
ることが好ましい。
【0010】上記ロール状感光材料用遮光リーダの耐熱
層は、遮光プラスチックシートの熱収縮を妨げないよう
に、その厚みが遮光プラスチックシートの厚さの1/4
0〜30/40の範囲内にあることが好ましい。また、
上記の耐熱層は、遮光プラスチックシートが熱収縮して
も剥離しないように、熱硬化性であることが好ましい。
熱硬化性の耐熱層の具体的な例としては、酢酸ビニル−
塩化ビニル共重合体とアクリルポリオール系樹脂との混
合物の硬化物を挙げることができる。
【0011】さらに、本発明は、遮光フランジが両端に
取り付けられた巻芯の周囲に巻き付けられたロール状感
光材料の感光材料の先端部に、該遮光フランジの外側面
間の距離よりも幅が広く、かつ熱収縮性の遮光プラスチ
ックシートの少なくとも一方の面に、軟化温度が該遮光
プラスチックシートの軟化温度よりも10℃以上高い温
度で溶融もしくは分解しない耐熱層が形成されてなる遮
光リーダを接合して、その遮光リーダを一周以上巻き付
け、そして該遮光プラスチックシートの熱収縮により、
フランジの外側面の少なくとも一部に遮光リーダの両端
部を密着させたものであることを特徴とするロール状感
光材料包装体にもある。
【0012】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の遮光リーダを付
設した感光材料包装体の一例の展開図を、図2に本発明
の感光材料ロール包装体の斜視図を示す。感光材料包装
体5は、巻芯に感光材料1を巻着付けたロール状感光材
料、遮光フランジ2及び遮光リーダ3から構成される。
遮光リーダ3は、感光材料1の巻き終わりの先端部で粘
着テープ4により接続される。遮光リーダ3の幅W
1は、遮光フランジ2の外側面間の距離Wよりも広い。
また、遮光リーダの長さLは、ロール状感光材料の外周
の一周の長さ以上であり、ロール状感光材料の外周の二
周以上の長さであることが好ましい。
【0013】感光材料包装体5は、遮光リーダ3を遮光
フランジ2の外側面まで覆うように巻き付け、その巻き
終わりの末端部を粘着テープ6などで封止して、次い
で、遮光リーダを加熱することにより製造することがで
きる。遮光リーダは、加熱により長さ方向に収縮して、
その両端部が遮光フランジの外側面に密着する。
【0014】図3に本発明の遮光リーダの断面図を示
す。本発明の遮光リーダ3は、熱収縮性の遮光プラスチ
ックシート8と、遮光プラスチックシート8の軟化温度
よりも10℃以上高い温度で溶融もしくは分解しない耐
熱層7とからなる。耐熱層7は、遮光プラスチックシー
ト8の両面に設けても良い。
【0015】熱収縮性の遮光プラスチックシート8の材
質には特には制限なく、例えば、前記特願平11−50
946号に記載されたものを使用することができる。具
体的な例としては、ポリエチレン樹脂と非晶質ポリオレ
フィン系樹脂とを混合したブレンド樹脂に、カーボンブ
ラックなどの着色材料を混合したものなどが挙げられ
る。ポリエチレン樹脂は、低密度ポリエチレン樹脂(L
DPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDP
E)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)など種々の
ものを用いることができる。また、非晶質ポリオレフィ
ン系樹脂の好ましい例としては、環状オレフィン共重合
体等を挙げることができる。ブレンド樹脂の非晶質ポリ
オレフィン系樹脂の含有量は、5〜90重量%であるこ
とが好ましく、10〜60重量%がより好ましく、20
〜50重量%がさらに好ましい。
【0016】熱収縮性の遮光プラスチックシート8は、
遮光プラスチックシートを長さ方向に延伸することによ
って製造することができる。インフレーション法により
遮光プラスチックシートを製造する場合には、インフレ
ーション法により製造したチューブ状態の遮光プラスチ
ックシートを延伸することにより製造することができ
る。また、遮光プラスチックシートを延伸する際に、遮
光プラスチックシートの加熱温度によって、得られる熱
収縮性の遮光プラスチックシートの収縮開始温度を設定
することができる。60℃以下で熱収縮性の遮光プラス
チックシートが収縮しないようにするためには、80℃
以上、より好ましくは90℃以上、さらに好ましくは1
00℃以上に遮光プラスチックシートを加熱して延伸す
ることが好ましい。
【0017】耐熱層7は、熱収縮性の遮光プラスチック
シートの表面に、耐熱層形成材料及び硬化剤などを溶解
した塗布液を塗布乾燥することにより形成することがで
きる。塗布液の塗布方法に特には制限はなく、公知の手
法を用いることができる。例えば、グラビア法など公知
の印刷方法を用いることができる。グラビア法により塗
布液を塗布する場合には、100〜300線/インチ
で、塗布液を0.3〜2g/m2の範囲で塗布すること
ができる塗布板を用いることが好ましい。耐熱層形成材
料の例としては、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体とア
クリルポリオール系樹脂との混合物を挙げることができ
る。塗布乾燥により得られた硬化物からなる耐熱層の厚
さは、5〜20μmであることが好ましく、6〜15μ
mであることがより好ましくは、7〜10μmであるこ
とがさらに好ましい。
【0018】塗布液を塗布する前に、あらかじめ熱収縮
性の遮光プラスチックシートの表面に、プライマー層を
形成しておくことが好ましい。プライマー層の厚みは、
1〜10μmであることが好ましく、2〜5μmである
ことがより好ましい。プライマーの材質としては、変性
オレフィン系樹脂等を挙げることができる。耐熱層を形
成した遮光リーダは、耐熱層の硬化が進行するように、
30℃以上の雰囲気下で、1日以上放置しておくことが
好ましい。また、耐熱層の上には、感光材料の種類や品
質などを印刷してもよい。
【0019】耐熱層7は、熱収縮性の遮光プラスチック
シートの表面に、熱収縮性の遮光プラスチックシートよ
りも軟化温度が10〜300℃高いプラスチック材料
(以下、耐熱プラスチック材料という)を溶融押し出し
ラミネーション法(エキストル−ジョンラミネーション
法ともいう)用いて製膜することにより形成することも
できる。また、耐熱層7は、熱収縮性の遮光プラスチッ
クシートの表面に、耐熱プラスチック材料からなる耐熱
プラスチックシートをドライラミネーション法など公知
の手法に貼り合わせることにより形成することもでき
る。さらに、耐熱層7は、遮光プラスチックシートをイ
ンフレーション法により製造する際に、耐熱プラスチッ
ク材料をインフレーション法により製膜することより形
成することもできる。耐熱プラスチック材料の例として
は、熱収縮性の遮光プラスチックシートがポリエチレン
樹脂を含む場合には、ポリプロピレン樹脂(PP)やポ
リエチレンテレフタレート樹脂(PET)を挙げること
ができる。
【0020】本発明の遮光リーダは、JIS K 71
27(プラスチックフィルム及びシートの引張り試験方
法)に規定された方法により測定された引っ張り強さ
が、長さ方向で1〜3kg/mm2の範囲にあり、幅方
向で1.5〜3kg/mm2の範囲にあることが好まし
い。本発明の遮光リーダは、上記JIS K 7127
に規定された方法により測定された引っ張り伸びが、長
さ方向、幅方向共に300〜600%の範囲にあること
が好ましい。本発明の遮光リーダは、上記JISK 7
127に規定された方法により測定された初期弾性率
が、長さ方向で5000〜8000kg/cm2の範囲
にあり、幅方向で6000〜9000kg/cm2の範
囲にあることが好ましい。本発明の遮光リーダは、JI
S K 7128[プラスチック−フィルム及びシート
の引裂強さ試験方法(第2部エルメンドロフ引裂法)]
に規定された方法により測定された引裂強さが、長さ方
向で、50〜150gfの範囲にあり、幅方向で100
〜200gfの範囲にあることが好ましい。
【0021】さらに、本発明の遮光リーダは、JIS
Z 0208(防湿材料の透湿度試験方法)に規定され
た方法により測定した透湿度が、1.5〜2.5g/m
2・24hの範囲内あることが好ましい。
【0022】次に、本発明の感光材料包装体について説
明する。図4に本発明の感光材料包装体の一例の断面図
を、図5にその一例の部分拡大断面図を示す。感光材料
包装体5は、筒状の巻芯9に感光材料1を巻き付けたロ
ール状感光材料の巻芯9の両端部に遮光フランジ2の円
筒部10を挿入し、感光材料の末端部に付設された遮光
リーダ3を一周以上巻き付け、そして該遮光リーダの熱
収縮性の遮光プラスチックシートの熱収縮により、遮光
フランジ2のフランジ部11の外側面の少なくとも一部
に遮光リーダの両端部を密着させたものである。遮光リ
ーダを熱収縮させる方法に特には制限なく、遮光リーダ
に熱風を吹き付けたり、加熱器内にロール状感光材料ご
と一定時間置いても良い。遮光リーダ3は、ロール状感
光材料に二周以上巻かれていることが好ましい。また、
遮光リーダ3は、図5(a)に示すように耐熱層7が外
側になるように、図5(b)に示すように耐熱層7が内
側になるように、ロール状感光材料に巻き付けてもよ
い。巻芯9及び遮光フランジ2については、特には制限
はなく公知のものを使用することができる。
【0023】感光材料包装体は、支持体に支持されて宙
吊り状態で段ボール容器に収納されて、輸送保管するの
が一般的である。図6及び7に、感光材料包装体をボー
ル容器に収納する一例の工程図を示す。感光材料包装体
5は、遮光フランジ2の円筒部10に、支持体12の軸
13を挿入することにより、支持体12の支持部14で
支持されて、段ボール容器18に収容される。支持部1
4は、二枚重ねの段ボールシートからなり、それぞれ二
枚の段ボールシートの中しんは対角線方向に延び、か
つ、直交するように重ね合わせて形成されたものである
ことが好ましい。具体的には、図6に示すように、中し
ん16が対角線方向に延びた二枚の段ボールシート15
a、15bを、それぞれの段ボールシートの中しん16
が直交するように重ね合わせて形成されたもの、あるい
は図7に示すように、一枚の段ボールシート16を段ボ
ールシートの中しん16が直交するように折り曲げ線1
9で折り曲げて、重ね合わせて形成されたものであるこ
とが好ましい。なお、一枚の段ボールシート16から支
持部を形成する場合、段ボールシートの折り曲げ線19
は、段ボールシートを折り曲げやすくするために、中し
んまで切り込み(ハーフカット)が入れてあることが好
ましい(図7)。軸13は、ポリプロピレン樹脂などの
プラスチック材料からなるものを使用することが好まし
い。軸13は、直接支持部14に貼り付けて固定しても
よいが、支持部14に孔部16を設けて、軸13をその
孔部13に貫通させることにより固定することが好まし
い。このような構成の支持体12は、支持部14の強度
が高く、製造コストも安価である。
【0024】
【実施例】[実施例1]直鎖状低密度ポリエチレン樹脂
(商品名:ウルトゼックスUZ2021L、三井化学
(株)製)62.5重量部、非晶質環状オレフィン共重
合体(商品名:アペル8008T、三井化学(株)製)
30重量部、カーボンブラック(商品名:DFD−01
1、日本ユユカ(株)製が60重量%、商品名:ファー
ネスH44、三菱化学(株)製が40重量%になるよう
に混合したもの)7.5重量部を混合し、インフレーシ
ョン法により厚さ100μmの熱収縮性の遮光プラスチ
ックシートを製造した。得られた熱収縮性の遮光プラス
チックシートの軟化温度は、110℃であった。次い
で、熱収縮性の遮光プラスチックシートの一方の面に、
変性オレフィン系プライマー(商品名:FP−901、
ザ・インクテック(株)製)をグラビア印刷法により、
厚さ3μmになるように塗布、乾燥して、プライマー層
を形成し、次いで、プライマー層の上に、酢酸ビニル−
塩化ビニル共重合体とアクリルポリオール系樹脂(商品
名:XELメジウム、ザ・インクテック(株)製)との
混合物に硬化剤を加えた塗布液を、グラビア印刷法によ
り、厚さ8μmになるように塗布、乾燥して耐熱層を形
成し、遮光リーダを製造した。
【0025】[実施例2]前記実施例1と同様の組成、
条件にて製造した厚さ100μmの熱収縮性の遮光プラ
スチックシートの一方の面に、厚さ30μmのポリプロ
ピレンシート(商品名:ミラソン、三井化学(株)製)
を接着剤(商品名:タケラック、武田薬品(株)製)を
用いてドライラミネーション法により貼り合わせて耐熱
層を形成し、遮光リーダを製造した。
【0026】[実施例3]上記実施例1と同様の組成、
条件にて、インフレーション法により厚さ100μmの
長尺状遮光プラスチックシートを製造する際に一方の面
に、ポリプロピレン樹脂(商品名:ミラソン、三井化学
(株)製)を同時にインフレーション法で製膜して厚さ
10μmの耐熱層を形成し、遮光リーダを製造した。
【0027】[比較例1]上記実施例1と同様の組成、
条件にて製造した厚さ100μmの熱収縮性の遮光プラ
スチックシートを遮光リーダとした。
【0028】(感光材料包装体の製造)上記実施例1〜
3及び比較例1で製造した遮光リーダを、図1に示した
ように、遮光フランジを取り付けたロール状感光材料に
二周巻き付け、遮光リーダの末端を粘着テープで封止し
た後、250℃の熱風を遮光リーダに3、5、10秒間
それぞれ吹き付けて、感光材料包装体を製造した。
【0029】(評価)製造した感光材料包装体につい
て、遮光リーダの状態を目視観察により、評価した。評
価は、遮光リーダ同士が融着していない感光材料包装体
をAA、遮光リーダ同士がわずかに融着していたが容易
に引き剥がすことができた感光材料包装体をBB、遮光
リーダ同士が完全に融着し引き剥がすことができなかっ
た感光材料包装体をCCとした。その結果を表1に示
す。
【0030】
【表1】 表1 ─────────────────────────────── 3秒間 5秒間 10秒間 ─────────────────────────────── 実施例1 AA AA AA 実施例2 AA AA BB 実施例3 AA BB CC ─────────────────────────────── 比較例1 BB CC CC ───────────────────────────────
【0031】
【発明の効果】本発明の遮光リーダは、熱収縮性の遮光
プラスチックシートの軟化温度付近もしくはそれ以上の
温度で熱収縮させた場合でも、耐熱層が物理的な変化が
起こりにくいので、遮光リーダ同士が融着しにくくな
る。従って、本発明の遮光リーダは、熱収縮操作を行う
温度範囲が広くなり、温度管理が容易になる。また、本
発明の感光材料包装体は、遮光リーダ同士が融着してい
ないので、感光材料を容易に巻き出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遮光リーダを用いた感光材料包装体の
一例の展開図である。
【図2】本発明の感光材料包装体の斜視図である。
【図3】本発明の遮光リーダの一例の断面図である。
【図4】本発明の感光材料包装体の一例の断面図であ
る。
【図5】図4に示した感光材料ロール包装体の一例の拡
大断面図であり、(a)は、耐熱層が外側になるよう
に、遮光リーダをロール状感光材料に巻き付けた感光材
料包装体を示し、(b)は耐熱層が内側になるように、
遮光リーダをロール状感光材料に巻き付けた感光材料包
装体を示す。
【図6】感光材料包装体を段ボール容器に収納する一例
の工程図である。
【図7】感光材料包装体を段ボール容器に収納する別の
一例の工程図である。
【符号の説明】
1 感光材料 2 遮光フランジ 3 遮光リーダ 4 粘着テープ 5 感光材料包装体 6 粘着テープ 7 耐熱層 8 熱収縮性の遮光プラスチックシート 9 巻芯 10 円筒部 11 フランジ部 12 支持体 13 軸 14 支持部 15、15a、15b 段ボールシート 16 中しん 17 孔部 18 段ボール容器 19 折り曲げ線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱収縮性の遮光プラスチックシートの少
    なくとも一方の面に、該遮光プラスチックシートの軟化
    温度よりも10℃以上高い温度で融解もしくは分解しな
    い耐熱層が形成されてなることを特徴とするロール状感
    光材料用遮光リーダ。
  2. 【請求項2】 上記遮光プラスチックシートが、厚さが
    30〜200μmであって、かつJIS Z 1709
    に規定された収縮率が、60〜140℃の範囲内におい
    て、長さ方向で5〜30%、幅方向で5%未満であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のロール状感光材料用遮
    光リーダ。
  3. 【請求項3】 上記耐熱層の厚さが、遮光プラスチック
    シートの厚さの1/40〜30/40の範囲内にあるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のロール状感光
    材料用遮光リーダ。
  4. 【請求項4】 上記耐熱層が、熱硬化性であることを特
    徴とする請求項1乃至3のうちのいずれかの項に記載の
    ロール状感光材料用遮光リーダ。
  5. 【請求項5】 上記耐熱層が、酢酸ビニル−塩化ビニル
    共重合体とアクリルポリオール系樹脂との混合物の硬化
    物からなることを特徴とする請求項1乃至4のうちのい
    ずれかの項に記載のロール状感光材料用遮光リーダ。
  6. 【請求項6】 遮光フランジが両端に取り付けられた巻
    芯の周囲に巻き付けられたロール状感光材料の感光材料
    の先端部に、該遮光フランジの外側面間の距離よりも幅
    が広く、かつ熱収縮性の遮光プラスチックシートの少な
    くとも一方の面に、軟化温度が該遮光プラスチックシー
    トの軟化温度よりも10℃以上高い温度で溶融もしくは
    分解しない耐熱層が形成されてなる遮光リーダを接合し
    て、その遮光リーダを一周以上巻き付け、そして該遮光
    プラスチックシートの熱収縮により、フランジの外側面
    の少なくとも一部に遮光リーダの両端部を密着させたも
    のであることを特徴とするロール状感光材料包装体。
JP11217209A 1998-12-17 1999-07-30 ロール状感光材料用遮光リーダ及びロール状感光材料包装体 Pending JP2001042478A (ja)

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