JP2001249059A - 物理量変換回路 - Google Patents

物理量変換回路

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JP2001249059A
JP2001249059A JP2000058143A JP2000058143A JP2001249059A JP 2001249059 A JP2001249059 A JP 2001249059A JP 2000058143 A JP2000058143 A JP 2000058143A JP 2000058143 A JP2000058143 A JP 2000058143A JP 2001249059 A JP2001249059 A JP 2001249059A
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Yayoi Takamukai
弥生 高向
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Yokogawa Electric Corp
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Yokogawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】圧力センサー等を有する物理量変換回路におい
て測定した信号の算出に回路電源に依存しないようにす
ることにより構成する部品の選択範囲を広げることがで
きる手法を提供する。 【解決手段】圧力センサー手段と、差動増幅器と積分器
と、ヒステリシス幅Vhysを有する比較器とからな
り、測定時とゼロ調整時とで圧力センサー手段と所定の
定電圧(Va)との接続を切り換えるスイッチング手段
を備え、比較器においては、スイッチング手段を測定時
側に切り替えた時の出力信号(fout−s)とゼロ調
整時側に切り替えた時の出力信号(fout−z)との
比から出力信号(圧力信号)Soutを算出するように
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物理量変換回路に
関するものであり、詳しくは圧力などの物理量を検出し
てこれを電圧に変換するもので、その出力信号が特に回
路電源の変動に依存しないように改良した物理量変換回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術における物理用変換回路を構成
する2線式伝送器においては、ゼロ調整機能がなく検出
した電圧を周波数に変換するV/F回路の出力周波数を
そのまま出力信号(圧力信号)としてCPUに取り込ん
で演算に使用しているものが周知である。
【0003】この回路構成は、図2に示すように、回路
電源Vcc、GND間にゲージ抵抗Rgを接続してブリ
ッジを構成し、この圧力を電圧に変換するゲージ抵抗R
gから電気信号を検出する圧力センサー部10と、この
圧力センサー部10の一方の測定端子に接続した第一の
増幅器20と、圧力センサー部10の他方の測定端子に
接続した第二の増幅器30と、この第二の増幅器30の
出力電圧(増幅信号)Viを出力する出力端子は、抵抗
R1及びR3を介して積分器40の反転入力端子(−)
及び非反転入力端子(+)に接続されている。この積分
器40の非反転入力端子(+)は抵抗R4を介して接地
(GND)されていると共に、反転入力端子(−)は抵
抗R2を介してスイッチング素子FETのソース(S)
側に接続されている。積分器40はコンデンサC1を介
した正帰還フィードバックによるOPアンプであって、
所定時間の積分をした信号(電圧V1)を出力するもの
で、比較器50の反転入力端子(−)に接続されてい
る。比較器50の非反転入力端子(+)は回路電源Vc
cを抵抗Ra、Rc1、Rbと比較器50の出力電圧V
3より計算される電圧V2であり、その出力側は抵抗R
cを介して非反転入力端子(+)に正帰還のフィードバ
ックされた接続がされている。又、この比較器50の出
力側は、スイッチング素子FETのゲート(G)に接続
していると共に出力信号(圧力信号)foutを出力す
る。スイッチング素子FETのドレイン(D)は接地G
NDされている。
【0004】圧力センサー部10は、圧力感応ゲージ抵
抗Rgを用いてブリッジを構成し、このブリッジの電源
端に安定した電源電圧を出力する回路電源Vcc、GN
Dを接続し、その一方及び他方の測定端子から測定圧力
に対応する電圧を得る構成となっている。このように測
定の電源に駆動電源である回路電源Vcc、GNDを用
いるのは、この回路電源Vcc、GNDの電圧変動がそ
のまま出力変動を伴うからである。
【0005】第一の増幅器20の反転入力端子(−)
は、所定の定電圧Vaに直列接続してある抵抗R11、
R12との中間位置に接続し、非反転入力端子(+)は
圧力センサー部10の一方の測定端子に接続し、その出
力側が抵抗12に接続して負帰還のフィードバックを構
成すると共に抵抗R13を介して第二の増幅器30の反
転入力端子(−)に接続されている。
【0006】第二の増幅器30の反転入力端子(−)
は、第一の増幅器20の出力側に接続されている抵抗R
13に接続し、非反転入力端子(+)は圧力センサー部
10の他方の測定端子に接続し、その出力側は抵抗R1
4を介して反転入力端子(−)に接続して負帰還のフィ
ードバックを構成すると共に抵抗R1、R3に接続され
ている。
【0007】比較器50は、ヒステリシスを有するコン
パレータであり、その非反転入力端子(+)及び反転入
力端子(−)に入力される入力電圧の大小差により、出
力電圧V3が決まり、出力信号V3(周波数fout)
と抵抗Ra,Rb,Rcで決まるヒステリシス幅Vhy
sを有している。
【0008】このような回路構成からなる物理量変換回
路において、ゲージ抵抗Rg、ゲージ抵抗変化ΔR、圧
力P、第二の増幅器30のゲインG1とすると、ゲージ
抵抗変化ΔR=A1×P、第二の増幅器30の増幅信号
である出力電圧Vi=(Vcc/Rg)×ΔR×G1×
Vaとなる。
【0009】一方、積分器40の出力電圧V1は、スイ
ッチング素子FETがオンでプラス(+)方向に傾き、
スイッチング素子FETがオフでマイナス(−)方向に
傾く。
【0010】ここで、スイッチング素子FETがオンの
時間をT1、スイッチング素子FETのオフの時間をT
2、比較器50のヒステリシス幅Vhys、比較器50
の出力信号V3がHIGHの時の飽和電圧Voh、LO
Wの時の飽和電圧VoI、K1=R4/(R3+R
4)、定電圧Va=α×Vccとすると、比較器50の
ヒステリシス幅Vhysは、下記の式(1)で求めるこ
とができる。
【0011】 Vhys =(Ra×Rb×(Voh−Vol)) /(Ra×Rb+Rb×Rc+Rc×Ra) …式(1)
【0012】スイッチング素子FETがオンの時間T1
は、上記式(1)を利用して下記の式(2)で求めるこ
とができる。
【0013】 T1 =(Vhys×R1×R2×C1) /((R1+R2)×K1×Vi−R2×Vi) …式(2)
【0014】スイッチング素子FETがオフの時間T2
は、上記式(1)を利用して下記の式(3)で求めるこ
とができる。
【0015】 T2 =(Vhys×R1×C1) /(Vi−K1×Vi) …式(3)
【0016】このスイッチング素子FETのオン/オフ
時間を足した(T1+T2)は、上記式(1)及び下記
の式(4)により求めることができる。
【0017】 (T1+T2) =(Vhys×R1×R2×C1) /((R1+R2)×K1×Vi−R2×Vi)) +((Vhys×R1×C1)/(Vi−K1×Vi)) =(Vhys×R12×C1×K1) /[Vi×{((R1+R2)×K1ーR2}×(1−K1)]…式( 4)
【0018】上記式(4)によるスイッチング素子FE
Tのオン/オフによる(T1+T2)及び式(1)のヒ
ステリシス幅Vhys等により出力信号foutは次の
式(5)により求めることができる。
【0019】 fout=1/(T1+T2) =[Vi×{(R1+R2)×K1−R2}×(1−K1)] /(Vhys×R12×C1×K1) =[{((Vcc/Rg)×ΔR×G1+Va)} ×{(R1+R2)×K1−R2}×(1−K1)] /(Vhys×R12×C1×K1) =[Vcc×(((Δ×G1)/Rg)+α) ×{(R1+R2)×K1−R2}×(1−K1)] /(Vhys×R12×C1×K1) ={Vcc×((A1×P×G1)/Rg+α)}/Vhys ×[{(R1+R2)×K1−R2}×(1−K1)] /(R12×C1×K1) …式(5)
【0020】このようにして、圧力センサー部10によ
り測定された信号Vccは比較器50のヒステリシス幅
Vhysに対応した信号として出力することができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術における物理量変換回路において、比較器にお
けるヒステリシス幅Vhysが回路電源Vccに比例す
ると、出力信号foutを算出するための式(5)の変
数は圧力Pのみとなるが、ヒステリシス幅Vhysは厳
密には回路電源Vccに比例していない為、出力信号f
outを算出する式(5)に変数(パラメータ)として
回路電源Vccが残ってしまう。従って、この回路電源
Vccの安定性を極めて良好に保持するためには回路的
に各種の工夫をする必要があり、これに伴いコストの上
昇、大型化の原因になるという問題がある。特に、測定
範囲の変更、即ち、レンジ変更を必要とする事が多い場
合には、同一機種でレンジを大幅に拡大する必要があ
り、このレンジに応じて回路電源Vccの安定性を維持
させないと各レンジで同一精度の測定ができないという
問題がある。
【0022】従って、抵抗式圧力センサーを用いた物理
量変換回路において、出力側の比較器におけるヒステリ
シス幅Vhysが回路電源Vccに比例してキャンセル
できるような出力信号foutを取り出すことができる
回路構成にしなければならない課題を有する。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る物理量変換回路は次に示すような構成
にすることである。
【0024】(1)回路電源が供給されており且つ所定
の物理量を電気信号に変換するセンサー手段と、該セン
サー手段の一方の測定端子からの検出信号と所定の定電
圧(Va)との差から増幅信号を出力する第一の増幅器
と、該第一の増幅器の増幅信号と前記センサー手段の他
方の測定端子からの検出信号との差から増幅信号(V
i)を出力する第二の増幅器と、該第二の増幅器から出
力される増幅信号(Vi)を所定の時間により積分する
積分器と、所定のヒステリシス幅Vhysを有すると共
に、前記積分器から出力される信号(V1)と回路電源
(Vcc)、出力信号(V3)、抵抗(Ra,Rb,R
c)より決まる電圧(V2)とを比較して出力信号(V
3)を出力する比較器とからなる物理量変換回路であっ
て、前記第一及び第二の増幅器の入力端子側には、測定
時とゼロ調整時とで前記センサー手段と所定の定電圧
(Va)との接続を切り換えるスイッチング手段を備え
ると共に、前記比較器においては前記スイッチング手段
を測定時側に切り替えた時の出力信号(fout−s)
とゼロ調整時側に切り替えた時の出力信号周波数(fo
ut−z)とを算出し、該算出した出力信号周波数(f
out−s、fout−z)の比から圧力信号を算出す
ることを特徴とする物理量変換回路。 (2)上記(1)の物理量変換回路において、前記第一
及び第二の増幅器の入力端子側は、前記スイッチング手
段により、測定時には非反転入力端子(+)側と前記セ
ンサー手段とを接続し、ゼロ調整時には非反転入力端子
(+)側と所定の定電圧(Va)とを接続するように切
り替えることを特徴とする物理量変換回路。 (3)上記(1)の物理量変換回路において、前記セン
サー手段は、圧力を電圧に変換するゲージ抵抗を一辺に
用いてブリッジを構成したセンサーであることを特徴と
する物理量変換回路。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る物理量変回路
の実施の形態について図面を参照して説明する。尚、従
来技術と同じものには同一符号を付与して説明する。
【0026】本発明に係る物理量変換回路は、ゼロ調整
をするために、圧力センサー部10の測定端子にゼロ調
整用スイッチ部60を備えると共にこのゼロ調整スイッ
チ部60のスイッチを切り替えて回路電源に依存しない
圧力信号Soutを生成する制御演算部70を設けた回
路構成となっている。
【0027】この回路構成は、図1に示すように、回路
電源Vcc、GND間にゲージ抵抗を接続してブリッジ
を構成し、この圧力を電圧に変換するゲージ抵抗Rgか
ら電気信号を検出する圧力センサー部10と、この圧力
センサー部10のゲージ抵抗Rgの両端からの測定端子
の信号と所定の定電圧とを切り替えるゼロ調整回路を構
成するゼロ調整用スイッチ部(ゼロ調スイッチ手段)6
0と、このゼロ調整用スイッチ部60に接続され圧力セ
ンサー部10の一方の測定端子と定電圧(Va)とを切
り替えて入力する第一の増幅器20と、ゼロ調整スイッ
チ部60に接続され圧力センサー部10の他方の測定端
子の信号と所定の定電圧とを切り替えて入力する第二の
増幅器30と、この第二の増幅器30の出力電圧(増幅
信号)Viを出力する出力端子は、抵抗R1及びR3を
介して積分器40の反転入力端子(−)及び非反転入力
端子(+)に接続されている。この積分器40の非反転
入力端子(+)は抵抗R4を介して接地(GND)され
ていると共に、反転入力端子(−)は抵抗R2を介して
スイッチング素子FETのソース(S)側に接続されて
いる。積分器40はコンデンサC1を介して負帰還フイ
ードバックするOPアンプであり、所定時間の積分をし
た信号(電圧V1)を出力するもので、比較器50の反
転入力端子(−)に接続されている。比較器50の非反
転入力端子(+)は、回路電源Vcc、抵抗Ra、R
b、Rc、出力電圧V3で決まる値V2であり、その出
力側は抵抗Rcを介して反転入力端子(+)に正帰還の
フィードバックされた接続がされている。又、この比較
器50の出力側は、スイッチング素子FETのゲート
(G)に接続していると共に出力信号V3−s、V3−
zを出力する。スイッチング素子FETのドレイン
(D)は接地GNDされている。この出力信号V3−
s、V3−zの周波数(fout−sとfout−z)
は、コントロール信号cntによるスイッチ切替えで得
ることができ、その比から圧力信号Soutを算出する
制御演算部70を備えた構成となっている。
【0028】圧力センサー部10は、圧力感応ゲージ抵
抗Rgなどを一辺に用いてブリッジを構成し、このブリ
ッジの電源端に安定した電源電圧を出力する回路電源V
cc、GNDを接続し、その一方及び他方の測定端子か
ら測定圧力に対応する電圧を得る構成となっている。こ
のように測定の電源に駆動電源である回路電源Vcc、
GNDを用いるのは、この回路電源Vcc、GNDの電
圧変動がそのまま出力変動を伴うからである。
【0029】ゼロ調整回路を構成するゼロ調整スイッチ
部60は、4個のスイッチSW1、SW2、SW3、S
W4から構成され、制御演算部70からの切り替え信号
であるコントロール信号cntにより同時に切り替えら
れるスイッチである。スイッチSW1とSW2は第一の
増幅器20の非反転入力端子(+)に切り替え接続する
スイッチであり、スイッチSW1は所定の定電圧(V
a)を供給し、スイッチSW3はゲージ抵抗からの一方
の検出信号を供給する。スイッチSW3とSW4は、第
二の増幅器30の非反転入力端子(+)に切り替え接続
するスイッチであり、スイッチSW2は所定の定電圧
(Va)を供給し、スイッチSW4はゲージ抵抗Rgか
らの他方の検出信号を供給する。
【0030】第一の増幅器20の反転入力端子(−)
は、所定の定電圧Vaに直列接続してある抵抗R11、
R12との中間位置に接続し、非反転入力端子(+)は
ゼロ調整スイッチ部60を介して圧力センサー部10の
一方の測定端子又は所定の定電圧(Va)に接続し、そ
の出力側が抵抗12に接続して負帰還のフィードバック
を構成すると共に抵抗R13を介して第二の増幅器30
の反転入力端子(−)に接続されている。
【0031】第二の増幅器30の反転入力端子(−)
は、第一の増幅器20の出力側に接続されている抵抗R
13に接続し、非反転入力端子(+)はゼロ調スイッチ
部60を介して圧力センサー部10の他方の測定端子に
接続し、その出力側は抵抗R14を介して反転入力端子
(−)に接続して負帰還のフィードバックを構成すると
共に抵抗R1、R3に接続され増幅信号(Vi)を供給
する。
【0032】比較器50は、ヒステリシスを有するコン
パレータであり、その非反転入力端子(+)及び反転入
力端子(−)に入力される入力電圧の大小差により出力
電圧V3が決まり、出力電圧V3と抵抗Ra,Rb,R
cで決まるヒステリシス幅Vhysを有している。
【0033】このように、制御演算部70において、ハ
ード的なゼロ調整回路であるゼロ調整スイッチ部60を
追加して制御演算することにより電源電圧Vccに依存
しないで圧力信号Soutを取り出す事が可能になる。
即ち、上述したように、ゼロ調整スイッチ部60はスイ
ッチSW1〜SW4とコントロール信号cntとから構
成されており、コントロール信号cntは、ゼロ調時に
はスイッチSW1、SW2がオン、スイッチSW3、S
W4がオフとなるように制御し、通常時にはスイッチS
W1、SW2がオフ、スイッチSW3、SW4がオンと
なるように制御する。
【0034】そして、ファームウェアによりコントロー
ル信号cntを制御して、ゼロ調時の出力周波数fou
t−zを計算により求めると共に、通常時の出力周波数
fout−sを計算により求める。この計算により求め
た両者fout−z、fout−sの比を計算して圧力
信号Soutを得るようにする。
【0035】通常時の出力周波数fout−sは、従来
技術で説明した式5と同じ式であり、それは、次の式
(6)である。
【0036】 fout−s =[Vi×{(R1+R2)×K1−R2}×(1−K1)] /(Vhys×R12×C1×K1) =[Vcc×{(A1×P×G1)/Rg+α}] ×[{(R1+R2)×K1−R2}×(1−K1)] /(Vhys×R12×C1×K1) …式(6 )
【0037】ゼロ調時における出力信号fout−z
は、ゼロ調時において、Vi=Vaであるので、次の式
(7)を得ることができる。
【0038】 fout−z =[Va×{(R1+R2)×K1−R2}×(1−K1)] /(Vhys×R12×C1×K1) =Vcc×α×[{(R1+R2)×K1−R2}×(1−K1)] /(Vhys×R12×C1×K1 …式(7)
【0039】従って、圧力信号Soutは、出力信号f
out−sとfout−zの比から次の式(8)を得る
ことができる。
【0040】 Sout =fout−s/fout−z ={(A1×P×G1)/Rg+α}/α …式(8) となる。
【0041】このように圧力信号Soutの式(8)
は、変数Pのみであるので、これを演算に用いれば電源
電圧Vccに依存しない圧力信号Soutを得ることが
できるのである。従って、回路電源の安定性が必要なく
なり電源設計が容易となる。又、電源電圧の安定性を考
慮する必要がなくなると、回路電源のみでなく、使用す
る部品、例えば積分器に使用されるコンデンサC1の選
択が容易となり、高価な低誘電体吸収品を使う必要がな
くなる。更に、使用される抵抗R1、R2、R3、R
4、Ra、Rb、Rcについても高精度部品を使用する
必要がなくなり選択範囲が広がることになる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る物理量
変換回路は、回路電源に依存しない圧力信号を得ること
ができるため、回路電源の安定性が必要なくなり電源設
計が容易になるという効果がある。そのため積分器に使
用されるコンデンサ、例えば高価な低誘電体吸収品を使
う必要がなくなり選択が容易になると共に、抵抗におい
ても高精度部品を使う必要がなくなり選択が容易となる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る物理量変換回路における回路構
成を略示的に示した回路図である。
【図2】従来技術における物理量変換回路における回路
構成を略示的に示した回路図である。
【符号の説明】
10 圧力センサー部 20 第一の増幅器 30 第二の増幅器 40 積分器 50 比較器 60 ゼロ調整スイッチ部 70 制御演算部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回路電源が供給されており且つ所定の物理
    量を電気信号に変換するセンサー手段と、該センサー手
    段の一方の測定端子からの検出信号と所定の定電圧(V
    a)との差から増幅信号を出力する第一の増幅器と、該
    第一の増幅器の増幅信号と前記センサー手段の他方の測
    定端子からの検出信号との差から増幅信号(Vi)を出
    力する第二の増幅器と、該第二の増幅器から出力される
    増幅信号(Vi)を所定の時間により積分する積分器
    と、所定のヒステリシス幅Vhysを有すると共に、前
    記積分器から出力される信号(V1)と回路電源(Vc
    c)、出力信号(V3)、抵抗(Ra,Rb,Rc)よ
    り決まる電圧(V2)とを比較して出力信号(V3)を
    出力する比較器とからなる物理量変換回路であって、前
    記第一及び第二の増幅器の入力端子側には、測定時とゼ
    ロ調整時とで前記センサー手段と所定の定電圧(Va)
    との接続を切り換えるスイッチング手段を備えると共
    に、前記比較器においては前記スイッチング手段を測定
    時側に切り替えた時の出力信号(fout−s)とゼロ
    調整時側に切り替えた時の出力信号周波数(fout−
    z)とを算出し、該算出した出力信号周波数(fout
    −s、fout−z)の比から圧力信号を算出すること
    を特徴とする物理量変換回路。
  2. 【請求項2】上記請求項1の物理量変換回路において、
    前記第一及び第二の増幅器の入力端子側は、前記スイッ
    チング手段により、測定時には非反転入力端子(+)側
    と前記センサー手段とを接続し、ゼロ調整時には非反転
    入力端子(+)側と所定の定電圧(Va)とを接続する
    ように切り替えることを特徴とする物理量変換回路。
  3. 【請求項3】上記請求項1の物理量変換回路において、
    前記センサー手段は、圧力を電圧に変換するゲージ抵抗
    を一辺に用いてブリッジを構成したセンサーであること
    を特徴とする物理量変換回路。
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