JP2001247755A - コネクター用樹脂ペレット混合物 - Google Patents

コネクター用樹脂ペレット混合物

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JP2001247755A
JP2001247755A JP2000063532A JP2000063532A JP2001247755A JP 2001247755 A JP2001247755 A JP 2001247755A JP 2000063532 A JP2000063532 A JP 2000063532A JP 2000063532 A JP2000063532 A JP 2000063532A JP 2001247755 A JP2001247755 A JP 2001247755A
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acid
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pellet mixture
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Kiyoshi Sugie
潔 杉江
Daisuke Takahashi
大輔 高橋
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形品とした時の特性の劣化が小さく、耐加
水分解性に優れ、しかも耐乾熱劣化性に優れた、ハーネ
スコネクター用途に好適な樹脂ペレット混合物を提供す
ること。 【解決手段】 ポリブチレンテレフタレート(A-1)に高
濃度に機能性付与剤を溶融混錬して配合したマスターバ
ッチペレット(A)と、ポリブチレンテレフタレートペレ
ット(B)とを、(A)/(B)の重量比が2/98〜50/50となるよ
うに混合してなるコネクター用樹脂ペレット混合物であ
って、マスターバッチペレット(A)のポリブチレンテレ
フタレート(A-1)の末端COOH濃度が30eq/T以下であるこ
とを特徴とする、コネクター用樹脂ペレット混合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクター用樹脂
ペレット混合物に関する。さらに詳しくは、優れた耐加
水分解性と耐乾熱劣化性を備える、ハーネスコネクター
のような自動車部品用途に有用なコネクター用樹脂ペレ
ット混合物に関する。
【0002】
【従来の技術】工程のフレキシビリティを確保しつつ、
様々な機能性を付与した成形体を得る生産方法として、
機能性付与剤を熱可塑性樹脂中に成形品での所定配合比
率の数倍〜数十倍の高濃度に予め分散させてマスターバ
ッチのペレットを調製し、このペレットを熱可塑性樹脂
のペレットと混合して成形品の原料として用いる方法が
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】耐乾熱劣化性を改善す
るためには、熱可塑性樹脂に酸化防止剤を配合すること
が好ましい。この場合に上記のマスターバッチを用いる
方法を適用すると、酸化防止剤の種類によってはマスタ
ーバッチペレットを製造する際に酸化防止剤が系外に昇
華して失われ、樹脂ペレット混合物を成形する際に金型
汚れを発生する。このときに得られる成形品の耐熱性は
十分なものとはいえない。また、マスターバッチの製造
工程での機能性付与剤と熱可塑性樹脂との熔融混練によ
り、熱可塑性樹脂が劣化し、得られる成形品の特性が低
下する。
【0004】本発明は、上記従来技術の問題を解決しよ
うとするものであり、成形品とした時の特性の劣化が小
さく、耐加水分解性に優れ、しかも耐乾熱劣化性に優れ
た、コネクター用樹脂ペレット混合物を提供することを
目的とする。本発明はさらに、ハーネスコネクター用途
に好適な、嵌合音特性の良好なコネクター用樹脂ペレッ
ト混合物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ポ
リブチレンテレフタレート(A-1)に高濃度に機能性付与
剤を溶融混錬して配合したマスターバッチペレット(A)
と、ポリブチレンテレフタレートペレット(B)とを、(A)
/(B)の重量比が2/98〜50/50となるように混合してなる
コネクター用樹脂ペレット混合物であって、マスターバ
ッチペレット(A)のポリブチレンテレフタレート(A-1)の
末端COOH濃度が30eq/T以下であることを特徴とする、コ
ネクター用樹脂ペレット混合物ある。以下、本発明を詳
述する。
【0006】[マスターバッチペレット]マスターバッ
チペレット(A)は、ポリブチレンテレフタレート(A-1)中
に高濃度に機能性付与剤を溶融混錬して配合して得たマ
スターバッチペレットである。
【0007】マスターバッチペレット(A)のポリブチレ
ンテレフタレート(A-1)は、末端COOH濃度が30eq/T以
下、好ましくは25eq/T以下である。30eq/Tを超えると成
形品を高温・多湿の環境に曝露した時の靭性の劣化が大
きく、再生材を混合して成形した時の機械的特性の低下
が大きい。
【0008】耐乾熱劣化性を改善するために機能性付与
剤としては、好ましくは酸化防止剤、さらに好ましくは
ヒンダードフェノール系酸化防止剤およびホスファイト
系酸化防止剤からなる酸化防止剤を用いる。
【0009】マスターバッチペレット(A)は、好まし態
様として、ポリブチレンテレフタレート(A-1)中に、ヒ
ンダードフェノール系酸化防止剤(A-2)0.01〜5wt%およ
びホスファイト系酸化防止剤(A-3)0.01〜5wt%を配合し
てなるマスターバッチペレットである態様をとる。
【0010】マスターバッチペレット(A)は、さらに好
ましい態様として、ポリブチレンテレフタレート(A-1)
中に、ヒンダードフェノール系酸化防止剤(A-2)0.01〜5
wt%、ホスファイト系酸化防止剤(A-3)0.01〜5wt%、ポ
リエステルエラストマー(A-4)1〜30wt% および離型剤
(A-5)0.1〜5wt%を配合してなるマスターバッチペレット
である態様をとる。
【0011】[ポリブチレンテレフタレート]ポリブチ
レンテレフタレートは、その酸成分がテレフタル酸、ジ
オール成分がテトラメチレングリコールからなる芳香族
ポリエステルであり、その一部を共重合成分が置換した
ものでもよく、かかる共重合成分としては、イソフタル
酸、フタル酸;メチルテレフタル酸、メチルイソフタル
酸等のアルキル置換フタル酸;2,6-ナフタリンジカル
ボン酸、2,7-ナフタリンジカルボン酸、1,5-ナフタリ
ンジカルボン酸等のナフタリンジカルボン酸;4,4’-
ジフェニルジカルボン酸、3,4’-ジフェニルジカルボ
ン酸等のジフェニルジカルボン酸;4,4’-ジフェノキ
シエタンジカルボン酸等のジフェノキシエタンジカルボ
ン酸などの芳香族ジカルボン酸;コハク酸、アジピン
酸、セバチン酸、アゼライン酸、デカンジカルボン酸、
シクロヘキサンジカルボン酸などの脂肪族又は脂環族ジ
カルボン酸;1,4-シクロヘキサンジメタノールなどの
脂環族ジオール;ハイドロキノン、レゾルシン等のジヒ
ドロキシベンゼン;2,2’-ビス(4-ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、2,2’-ビス(4-ヒドロキシフェニル)スル
ホン等のビスフェノール化合物;ビスフェノール化合物
とエチレングリコールのごときグリコールとから得られ
るエーテルジオールなどの芳香族ジオール;ε-オキシ
カプロン酸、ヒドロキシ安息香酸、ヒドロキシエトキシ
安息香酸等のオキシカルボン酸等が挙げられる。共重合
成分を共重合する場合、好ましくは全ジカルボン酸また
はジオール成分の30モル%以下、さらに好ましくは1
0モル%以下である。
【0012】さらに上述の芳香族ポリエステルに分岐成
分として、トリメシン酸、トリメリット酸のごとき多官
能性のエステル形成能を有する酸又はグリセリン、トリ
メチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の多官能
のエステル形成能を有するアルコールを共重合せしめて
もよい。共重合する場合、全ジカルボン成分に対して1.
0モル%以下、好ましくは0.5モル%以下、更に好ましく
は0.3モル%以下の割合である。
【0013】ポリブチレンテレフタレートは、その極限
粘度数が好ましくは0.4〜1.2、さらに好ましくは0.7〜
1.1である。0.4未満であるとコネクターに求められる靭
性強度の点で十分な特性が得られず、1.2を超えると熔
融粘度が高く流動性が低下して成形性が損なわれるため
好ましくない。ここで、極限粘度数(固有粘度と同じ)は
25℃でo-クロルフェノールを溶媒として測定したもの
である。
【0014】上記ポリブチレンテレフタレートは、マス
ターバッチペレット(A)の主たる成分として用いられ、
また、ポリブチレンテレフタレートペレット(B)の成分
として用いられる。
【0015】[ヒンダードフェノール系酸化防止剤、ホ
スファイト系酸化防止剤]マスターバッチの製造の際の
熔融混練時の樹脂の劣化を抑え、成形品の耐熱劣化特性
を良好に維持するために、ヒンダードフェノール系酸化
防止剤(A-2)およびホスファイト系酸化防止剤(A-3)を用
いる。
【0016】マスターバッチの製造の際の熔融混練時の
樹脂の劣化を抑え、成形品の耐熱劣化特性を良好に維持
するために、ヒンダードフェノール系酸化防止剤(A-2)
は、好ましくは1、1、3−トリス(2−メチル−4−
ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、トリエ
チレングリコール−ビス〔3−(3−t−ブチル−5−
メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、
ペンタエリスリチルテトラキス[3−(3、5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]、オクタデシル 3−(3、5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、N、N’−
ヘキサメチレンビス(3、5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシ−ヒドロシンナマミド)、1、3、5−トリメ
チル−2、4、6−トリス(3、5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,6−ヘキサン
ジオール−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、2,2−チオ
−ジエチレンビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、3,9−ビ
ス[2−〔3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5
−メチルフェニル)プロピオニルオキシ〕−1,1−ジ
メチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピ
ロ〔5,5〕ウンデカン、トリス−(3、5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキベンジル)−イソシアヌレートで
あり、特に好ましくはペンタエリスリチル テトラキス
[3−(3、5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート]である。
【0017】同様の観点から、ホスファイト系酸化防止
剤(A-3)は、好ましくはビス(ノニルフェニル)ペンタ
エリスリトールジホスファイト、ビス(2、4−ジ−t
−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイ
ト、ビスオクタデシルペンタエリスリトールジホスファ
イト、ビス(4−メチル−2、6−ジ−t−ブチルフェ
ニル)ペンタエリスリトールジホスファイトであり、特
に好ましくはビス(2、4−ジ−t−ブチルフェニル)
ペンタエリスリトールジホスファイトである。
【0018】ヒンダードフェノール系酸化防止剤(A-2)
とホスファイト系酸化防止剤(A-3)は、1種類または2
種類以上を組み合わせて用いてもよい。
【0019】ヒンダードフェノール系酸化防止剤(A-2)
の配合量は、マスターバッチペレット(A)の全重量の0.0
1〜5wt%であり、好ましくは0.1〜3wt%であり、コネク
ター用樹脂ペレット混合物の全重量の好ましくは0.01〜
2wt%、さらに好ましくは0.02〜1wt%である。
【0020】ホスファイト系酸化防止剤(A-3)の配合量
は、マスターバッチペレット(A)の全重量の0.01〜5wt%
であり、好ましくは0.1〜3wt%であり、コネクター用樹
脂ペレット混合物の全重量の好ましくは0.01〜2wt%、さ
らに好ましくは0.02〜1wt%である。
【0021】[ポリエステルエラストマー]ポリエステ
ルエラストマー(A-4)は、単独で融点200℃以上の結
晶性を有する芳香族ポリエステルブロック(ア)と、分
子量500以上のポリオキシアルキレングリコールから
なるブロック(イ)とから構成されるポリエステルブロ
ック共重合体である。
【0022】結晶性を有する芳香族ポリエステルブロッ
ク(ア)は、テレフタル酸またはそのエステル形成誘導
体とテトラメチレングリコールまたはそのエステル形成
誘導体からなるポリブチレンテレフタレートからなる。
ポリブチレンテレフタレートには、第三成分が共重合さ
れていても良い。第三成分には、例えばジカルボン酸成
分、ジオール成分がある。
【0023】第三成分のジカルボン酸成分としては、例
えば、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン
酸等の芳香族ジカルボン酸;アジピン酸、セバシン酸等
の脂肪族ジカルボン酸;シクロヘキサンジカルボン酸等
の脂環族を例示することができる。これらは、全ジカル
ボン酸成分あたり10モル%以下、好ましくは5モル%
以下の範囲で共重合可能である。
【0024】第三成分のジオール成分としては、例え
ば、エチレングリコール、ヘキサメチレングリコール等
の脂肪族グリコール;シクロヘキサンジメタノールなど
の脂環族ジオール;ビスフェノールA、ハイドロキノン
等の芳香族ジオールを例示することができる。これら
は、全ジオール成分あたり10モル%以下、好ましくは
5モル%以下の範囲で共重合可能である。第三成分は1
0モル%を超えて共重合すると、ポリエステルエラスト
マーの結晶性が低下して、ブロッキング、溶着などの問
題が発生し、取り扱いが困難となる場合がある。
【0025】分子量500以上のポリオキシアルキレン
グリコールからなるブロック(イ)を構成するポリオキ
シアルキレングリコールとしては、例えば、ポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラ
メチレングリコールを例示することができ、好ましくは
ポリテトラメチレングリコールである。ポリテトラメチ
レングリコールを用いる場合、その分子量は、好ましく
は500〜4000、さらに好ましくは800〜400
0である。この範囲の分子量のポリテトラメチレングリ
コールを用いることにより、良好な靭性および伸度を得
ることができ、同時にポリブチレンテレフタレートとの
充分な相溶性を維持することができる。
【0026】ポリエステルエラストマーにおけるブロッ
ク(ア)とブロック(イ)との重量比は、好ましくはブ
ロック(ア)95〜20重量%対ブロック(イ)5〜8
0重量%、さらに好ましくはブロック(ア)80〜30
重量%対ブロック(イ)20〜70重量%である。
【0027】ポリエステルエラストマーは、マスターバ
ッチペレットに配合することが好ましい。この場合の配
合量は、マスターバッチペレットの樹脂組成物の全重量
に対して好ましくは1〜30wt%、さらに好ましくは
1〜20wt%である。この範囲で配合することによ
り、成形時にペレットがスリップして計量が困難になる
ことがなく、さらに良好な成形作業性を備えるとともに
特に靭性に優れる樹脂組成物を得ることができる。
【0028】樹脂ペレット混合物中のポリエステルエラ
ストマー(A-4)の含有量は好ましくは0.5〜5wt%である。
ハーネスコネクターのような自動車部品のごとき用途で
は、ヒンジ部の靭性と共に、コネクターの雄雌嵌合を確
実にするために剛性が求められる。ポリエステルエラス
トマー(A-4)の含有量を0.5wt%〜5wt%とすることによ
り、ヒンジ部の靭性とコネクターの雄雌嵌合を確実にす
るために剛性を得ることができる。
【0029】[離型剤]離型剤(A-5)としては、高級脂
肪酸、そのエステルまたは金属塩、ポリエチレンワック
スを用いることができる。
【0030】高級脂肪酸としては、パルミチン酸、ステ
アリン酸、ベヘン酸、モンタン酸等の炭素数16〜32
の脂肪酸を好ましく用いることができる。
【0031】好適な離型剤は、パルミチン酸、ステアリ
ン酸、ベヘン酸、モンタン酸、グリセリンモノステアレ
ート、ペンタエリスリトールモノステアレート、モンタ
ン酸エステル、ステアリン酸カルシウム、モンタン酸ナ
トリウム、モンタン酸部分鹸化エステル、高密度タイプ
ポリエチレンワックス、マレイン酸変性ポリエチレンワ
ックス、酸化タイプポリエチレンワックスである。モン
タン酸エステルが特に好ましい。離型剤は1種を用いて
もよく、2種以上を用いてもよい。
【0032】離型剤はマスターバッチペレットに配合す
ることが好ましい。この場合の配合量は、マスターバッ
チペレットの樹脂組成物の全重量に対して好ましくは
0.1〜5wt%、さらに好ましくは0.1〜3wt%
である。この範囲で配合することにより、良好な計量安
定性および良好な離型性を得ることができる。
【0033】[配合比率]マスターバッチペレット(A)
とポリブチレンテレフタレートのペレット(B)とは、(A)
/(B)の重量比で2/98〜50/50となるように配合する。(A)
/(B)の重量比が2/98より小さいと成形時の可塑化工程だ
けではマスターバッチ中の配合成分の均一分散が困難で
あり、50/50を超えるとマスターバッチ方式による生産
の経済的効果が得られない。
【0034】[添加剤]本発明の樹脂ペレット混合物に
は、本発明の目的を損なわない範囲で、ガラス繊維、炭
素繊維等のごとき繊維状の強化材、粒状、無定形、板
状、燐片状等の無機充填剤、核剤、滑剤、酸化防止剤、
紫外線吸収剤、光安定剤、熱安定剤、帯電防止剤、顔料
等の添加剤、更に又難燃剤、衝撃改良剤、流動性改良剤
等の改質剤を含有せしめることができる。
【0035】これらの添加剤は、マスターバッチペレッ
ト(A)に配合してもよく、ポリブチレンテレフタレート
ペレット(B)に配合してもよく、両者に配合してもよ
い。そして、マスターバッチペレット(A)とポリブチレ
ンテレフタレート(B)との混合時に配合しても良い。
【0036】
【実施例】以下、実施例を挙げ本発明を詳述する。尚、
実施例中の部は重量部を意味する。熱可塑性樹脂ペレッ
トおよび成形品の特性は下記方法により測定した。 [機械的特性]試験片(ASTM 4号試験片 1mmt、衝撃試
験片)を下記の成形条件で成形した。 成形機:東芝IS75E、 シリンダー温度(℃):260/260/260/250、 金型温度(℃):40 [嵌合音]コネクター金型を用いてハーネスコネクター
を下記の成形条件で成形した。 成形機:東芝IS75E、 シリンダー温度(℃):260/260/260/250、 金型温度(℃):40 ハーネスコネクターを無響箱(RION製、AL-4L)に入
れ、250mm/min.の速度で嵌合させ、10cmの距離から精密
騒音計(RION製、NA-41)で音圧レベルを測定した。ま
た、騒音振動解析装置で周波数分析を行い、最大音圧と
その周波数を求めた。
【0037】[実施例1]表1に記載の熱可塑性樹脂ペ
レットを、表1所定の割合で均一にブレンドして樹脂ペ
レット混合物とし、射出成形機を用いて試験片を成形し
た。得られた試験片をギアオーブン中で150℃に1000時
間暴露し、衝撃強度の保持率を求め耐熱性を評価した。
80℃・95%RHの雰囲気に1000時間暴露後、引張特性の保持
率を求め耐加水分解性を評価した。結果を表1に示す。
【0038】また、実施例1で得られた試験片、スプル
ーおよびランナーを粉砕し、それぞれ実施例例1および
比較例1の樹脂ペレット混合物に50wt%となるように混
合して試験片を成形した。この操作を試験片中に占める
第1回目成形に用いた樹脂ペレット混合物の割合が1%
未満となる、7回繰り返した。7回成形を繰り返して得
られた試験片の衝撃強度を評価した。結果を表1に示
す。
【0039】
【表1】
【0040】[実施例2]実施例1で用いたのと同じ樹
脂ペレット混合物を用いて射出成形機でハーネスコネク
ターを成形した。得られた100個のハーネスコネクター
からランダムに10個をサンプリングし、オス・メスのコ
ネクターを嵌合させ嵌合音を測定した。結果を表2に示
す。本発明の樹脂ペレット混合物から得られたハーネス
コネクターは、コネクターの嵌合をその嵌合音によって
確実に確認できる、良好な嵌合特性を有していることが
わかる。
【0041】
【表2】
【0042】[比較例1]実施例1と同様に、表1に記
載の樹脂ペレットを表1所定の割合で均一にブレンドし
て樹脂ペレット混合物とし、射出成形機を用いて試験片
とハーネスコネクターを成形した。得られた試験片の耐
熱性および耐加水分解性を評価した。結果を表1に示
す。
【0043】また、比較例1で得られた成形品、スプル
ーおよびランナーを粉砕し、それぞれ実施例例1および
比較例1の樹脂ペレット混合物に50wt%となるように混
合して成形品を成形した。この操作を成形品中に占める
第1回目成形に用いた樹脂ペレット混合物の割合が1%
未満となる、7回繰り返した。7回成形を繰り返して得
られた成形品の衝撃強度を評価した。結果を表1に示
す。
【0044】本発明の樹脂ペレット混合物から得られた
成形品は、150℃/1000時間暴露後並びに80℃・95%RH/100
0時間暴露後の機械的特性が高いレベルに保持され、ハ
ーネスコネクター用途に有用な特性を有していることが
わかる。また、7回リグラインド成形品は、良好な衝撃
強度を示し、ほとんど特性低下が見られない。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、成形品とした時の特性
の劣化が小さく、耐加水分解性に優れ、しかも耐乾熱劣
化性に優れ、嵌合音特性の良好なコネクター用樹脂ペレ
ット混合物を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F070 AA47 AB16 AC37 AC40 AC43 AC55 AC65 AE03 AE17 FA03 FB04 FC05 4J002 BB033 BB213 BB253 CF071 CF172 EF058 EG018 EH028 EH048 EJ016 EJ036 EJ046 EU196 EV076 EW067 FD076 FD077 FD163 FD168 GQ00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリブチレンテレフタレート(A−1)
    に高濃度に機能性付与剤を溶融混錬して配合したマスタ
    ーバッチペレット(A)と、ポリブチレンテレフタレー
    トペレット(B)とを、(A)/(B)の重量比が2/
    98〜50/50となるように混合してなるコネクター
    用樹脂ペレット混合物であって、マスターバッチペレッ
    ト(A)のポリブチレンテレフタレート(A−1)の末
    端COOH濃度が30eq/T以下であることを特徴と
    する、コネクター用樹脂ペレット混合物。
  2. 【請求項2】 マスターバッチペレット(A)が、ポリ
    ブチレンテレフタレート(A−1)に、ヒンダードフェ
    ノール系酸化防止剤(A−2)0.01〜5wt% お
    よびホスファイト系酸化防止剤(A−3)0.01〜5
    wt%を配合してなるマスターバッチペレットである、
    請求項1に記載のコネクター用樹脂ペレット混合物。
  3. 【請求項3】 マスターバッチペレット(A)が、ポリ
    ブチレンテレフタレート(A−1)に、ヒンダードフェ
    ノール系酸化防止剤(A−2)0.01〜5wt%、ホ
    スファイト系酸化防止剤(A−3)0.01〜5wt
    %、ポリエステルエラストマー(A−4)1〜30wt
    % および離型剤(A−5)0.1〜5wt%を配合し
    てなるマスターバッチペレットである、請求項1に記載
    のコネクター用樹脂ペレット混合物。
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