JP2001247567A - 3−(2−置換インドール−1−イル)スルホニル−1,2,4−トリアゾール誘導体及び製造法 - Google Patents
3−(2−置換インドール−1−イル)スルホニル−1,2,4−トリアゾール誘導体及び製造法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】国際出願公開第WO99/21851号公報記
載の殺菌剤の有利な製造法およびその中間体の提供。 【解決手段】 【化1】 化合物(1)[R3はC1-4アルキル基等を表し、R4は
Hまたはハロゲン原子を表し、ZはH、アルカリ金属等
を表し、R5、R6、R7およびR8はそれぞれ独立して、
H等を表し、YはH等を表す。]を、化合物(2)[R
1及びR2はそれぞれ独立してC1-4アルキル基等を表
す。]と反応させることによる化合物(3)の製造法、
化合物(4)[R4がH]と化合物(5)とを反応させ
ることによる化合物(1)[R4がH]の製造法、化合
物(1)[ZおよびR4がH]または化合物(3)[R4
がH]のハロゲン化による化合物(1)[ZがH、R4
がハロゲン原子]または化合物(3)[R4がハロゲン
原子]の製造法ならびに化合物(1)。
載の殺菌剤の有利な製造法およびその中間体の提供。 【解決手段】 【化1】 化合物(1)[R3はC1-4アルキル基等を表し、R4は
Hまたはハロゲン原子を表し、ZはH、アルカリ金属等
を表し、R5、R6、R7およびR8はそれぞれ独立して、
H等を表し、YはH等を表す。]を、化合物(2)[R
1及びR2はそれぞれ独立してC1-4アルキル基等を表
す。]と反応させることによる化合物(3)の製造法、
化合物(4)[R4がH]と化合物(5)とを反応させ
ることによる化合物(1)[R4がH]の製造法、化合
物(1)[ZおよびR4がH]または化合物(3)[R4
がH]のハロゲン化による化合物(1)[ZがH、R4
がハロゲン原子]または化合物(3)[R4がハロゲン
原子]の製造法ならびに化合物(1)。
Description
【発明の属する技術分野】本発明は、農薬、特に優れた
殺菌活性を有する化合物を製造するための中間体とこれ
らの製法に関するものである。
殺菌活性を有する化合物を製造するための中間体とこれ
らの製法に関するものである。
【従来の技術】国際出願公開第WO99/21851号
公報および日本特許出願平11−114706号に、殺
菌活性有するインドール誘導体の製法として、1H−イ
ンドール誘導体と3−クロロスルホニル−1−(N,N
−ジメチルスルファモイル)−1,2,4−トリアゾー
ルの縮合が記載されている。インドール環の3位にハロ
ゲン原子が導入された1H−インドール誘導体は3位無
置体に比べ不安定であることから、インドール環を安定
に保ちながら最終化合物へと導く製法が求められてき
た。
公報および日本特許出願平11−114706号に、殺
菌活性有するインドール誘導体の製法として、1H−イ
ンドール誘導体と3−クロロスルホニル−1−(N,N
−ジメチルスルファモイル)−1,2,4−トリアゾー
ルの縮合が記載されている。インドール環の3位にハロ
ゲン原子が導入された1H−インドール誘導体は3位無
置体に比べ不安定であることから、インドール環を安定
に保ちながら最終化合物へと導く製法が求められてき
た。
【発明が解決しようとする課題】本願発明者らは上記の
課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、以下の中間体
及び製法を見い出し、本発明を完成させた。すなわち、
本発明は下記[1]から[10]に関するものである。
課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、以下の中間体
及び製法を見い出し、本発明を完成させた。すなわち、
本発明は下記[1]から[10]に関するものである。
【課題を解決するための手段】[1] 式(1)
【化6】 [式中、R3はC1-4アルキル基、C3-6シクロアルキル
基、ハロゲン原子、C1-4ハロアルキル基、ニトロ基、
シアノ基またはC1-4アルコキシカルボニル基を表し、
R4はHまたはハロゲン原子を表し、ZはH、アルカリ
金属またはアルカリ土類金属を表し、R5、R6、R7お
よびR8はそれぞれ独立して、H、ハロゲン原子、C1-4
アルキル基、C1-4ハロアルキル基、C1-4アルコキシ
基、C1-4ハロアルコキシ基、シアノ基またはニトロ基
を表し、YはH、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、
C1-4 アルキルスルホニル基、C1-4ハロアルキル基、
C1-4アルキル基またはC1-4アルコキシ基を表す。]で
表されるインドール誘導体を、塩基無し、或いは塩基存
在下、式(2)
基、ハロゲン原子、C1-4ハロアルキル基、ニトロ基、
シアノ基またはC1-4アルコキシカルボニル基を表し、
R4はHまたはハロゲン原子を表し、ZはH、アルカリ
金属またはアルカリ土類金属を表し、R5、R6、R7お
よびR8はそれぞれ独立して、H、ハロゲン原子、C1-4
アルキル基、C1-4ハロアルキル基、C1-4アルコキシ
基、C1-4ハロアルコキシ基、シアノ基またはニトロ基
を表し、YはH、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、
C1-4 アルキルスルホニル基、C1-4ハロアルキル基、
C1-4アルキル基またはC1-4アルコキシ基を表す。]で
表されるインドール誘導体を、塩基無し、或いは塩基存
在下、式(2)
【化7】 [式中、R1及びR2はそれぞれ独立してC1-4アルキル
基であるか、またはR1とR2とが一緒になって形成する
C4-6アルキレンもしくはC4-6アルキレンオキシを表
す。]で表される化合物と反応させることによる式
(3)
基であるか、またはR1とR2とが一緒になって形成する
C4-6アルキレンもしくはC4-6アルキレンオキシを表
す。]で表される化合物と反応させることによる式
(3)
【化8】 [式中、Y、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およ
びR8は前記と同様の意味を表す。]で表されるインド
ール誘導体の製造法。 [2] 式(4)
びR8は前記と同様の意味を表す。]で表されるインド
ール誘導体の製造法。 [2] 式(4)
【化9】 [式中、R3、R5、R6、R7およびR8は前記と同様の
意味を表す。]で表されるインドール誘導体と式(5)
意味を表す。]で表されるインドール誘導体と式(5)
【化10】 [式中、YおよびZは前記と同様の意味を表す。]で表
されるクロロスルホニルトリアゾール誘導体とを塩基存
在下で反応させることによる、[1]記載の式(1)
[式中、Y、Z、R3、R5、R6、R7およびR8は前記
と同様の意味を表し、R4はHを表す。]で表されるイ
ンドール誘導体の製造法。 [3] 請求項1記載の式(1)[式中、Y、R3、
R5、R6、R7およびR 8は前記と同様の意味を表し、Z
およびR4はHを表す。]で表されるインドール誘導体
をハロゲン化することによる、[1]記載の式(1)
[式中、Y、R3、R5、R6、R7およびR8は前記と同
様の意味を表し、ZはHを表し、R4はハロゲン原子を
表す。]で表されるインドール誘導体の製造法。 [4] [1]記載の式(3)[式中、Y、R1、R2、
R3、R5、R6、R7およびR8は前記と同様の意味を表
し、R4はHを表す。]で表されるインドール誘導体を
ハロゲン化することによる、[1]記載の式(3)[式
中、Y、R1、R2、R3、R5、R6、R7およびR8は前
記と同様の意味を表し、R4はハロゲン原子を表す。]
で表されるインドール誘導体の製造法。 [5] YがHである場合の[1]、[2]、[3]お
よび[4]記載の製造法。 [6] R1およびR2がメチル基である場合の、[1]
および[4]記載の製造法。 [7] R3がメチル基である場合の、[1]、
[2]、[3]および[4]記載の製造法。 [8] [1]記載の式(1)で表されるインドール誘
導体。 [9] YがHである、[1]記載の式(1)で表され
るインドール誘導体。 [10] R3がメチルである、[1]記載の式(1)
で表されるインドール誘導体(以下、本発明化合物と表
記する。)。 なお、本願記載のインドール誘導体に以下のような互変
異性体が存在する場合は、本願はその全てを包含する。
されるクロロスルホニルトリアゾール誘導体とを塩基存
在下で反応させることによる、[1]記載の式(1)
[式中、Y、Z、R3、R5、R6、R7およびR8は前記
と同様の意味を表し、R4はHを表す。]で表されるイ
ンドール誘導体の製造法。 [3] 請求項1記載の式(1)[式中、Y、R3、
R5、R6、R7およびR 8は前記と同様の意味を表し、Z
およびR4はHを表す。]で表されるインドール誘導体
をハロゲン化することによる、[1]記載の式(1)
[式中、Y、R3、R5、R6、R7およびR8は前記と同
様の意味を表し、ZはHを表し、R4はハロゲン原子を
表す。]で表されるインドール誘導体の製造法。 [4] [1]記載の式(3)[式中、Y、R1、R2、
R3、R5、R6、R7およびR8は前記と同様の意味を表
し、R4はHを表す。]で表されるインドール誘導体を
ハロゲン化することによる、[1]記載の式(3)[式
中、Y、R1、R2、R3、R5、R6、R7およびR8は前
記と同様の意味を表し、R4はハロゲン原子を表す。]
で表されるインドール誘導体の製造法。 [5] YがHである場合の[1]、[2]、[3]お
よび[4]記載の製造法。 [6] R1およびR2がメチル基である場合の、[1]
および[4]記載の製造法。 [7] R3がメチル基である場合の、[1]、
[2]、[3]および[4]記載の製造法。 [8] [1]記載の式(1)で表されるインドール誘
導体。 [9] YがHである、[1]記載の式(1)で表され
るインドール誘導体。 [10] R3がメチルである、[1]記載の式(1)
で表されるインドール誘導体(以下、本発明化合物と表
記する。)。 なお、本願記載のインドール誘導体に以下のような互変
異性体が存在する場合は、本願はその全てを包含する。
【0001】
【化11】
【発明の実施の形態】本発明化合物(1)並びに一般式
(2)、(3)、(4)、および(5)で表される化合
物において、Zとしては水素原子、ナトリウム、カリウ
ム、リチウム等が挙げられる。Yとしては、水素原子、
塩素原子、弗素原子、臭素原子、シアノ基、ニトロ基、
メタンスルホニル基、トリフルオロメチル基、メチル
基、エチル基、プロピル基、メトキシ基等が挙げられ
る。R1およびR2としては、それぞれ独立して、メチル
基またはエチル基が挙げられる。また、R1とR2とが一
緒になって形成するC4-6アルキレンもしくはC4-6アル
キレンオキシとしてはピロリジン、ピペリジンまたはモ
ルホリン環を形成する例が挙げられる。R3としてはメ
チル基、エチル基、プロピル基、シクロプロピル基、塩
素原子、弗素原子、臭素原子、トリフルオロメチル基、
ニトロ基、シアノ基、メトキシカルボニル基、エトキシ
カルボニル基等が挙げられる。R4としてはH、弗素原
子、塩素原子、臭素原子、沃素原子が挙げられる。
R5、R6、R7、R8としてはそれぞれ独立して、水素原
子、弗素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、トリフ
ルオロメチル基、メトキシ基、トリフルオロメトキシ
基、ジフルオロメチル基、ジフルオロメトキシ基、シア
ノ基、ニトロ基等が挙げられる。次に本発明化合物
(1)の例を第1表に具体的に示す。但し、本発明化合
物はこれらのみに限定されるものではない。また、例示
の化合物群に互変異性体が存在する場合は、本願はその
全てを包含する。なお、表中のMeはメチル基を、Et
はエチル基を表す。第1表
(2)、(3)、(4)、および(5)で表される化合
物において、Zとしては水素原子、ナトリウム、カリウ
ム、リチウム等が挙げられる。Yとしては、水素原子、
塩素原子、弗素原子、臭素原子、シアノ基、ニトロ基、
メタンスルホニル基、トリフルオロメチル基、メチル
基、エチル基、プロピル基、メトキシ基等が挙げられ
る。R1およびR2としては、それぞれ独立して、メチル
基またはエチル基が挙げられる。また、R1とR2とが一
緒になって形成するC4-6アルキレンもしくはC4-6アル
キレンオキシとしてはピロリジン、ピペリジンまたはモ
ルホリン環を形成する例が挙げられる。R3としてはメ
チル基、エチル基、プロピル基、シクロプロピル基、塩
素原子、弗素原子、臭素原子、トリフルオロメチル基、
ニトロ基、シアノ基、メトキシカルボニル基、エトキシ
カルボニル基等が挙げられる。R4としてはH、弗素原
子、塩素原子、臭素原子、沃素原子が挙げられる。
R5、R6、R7、R8としてはそれぞれ独立して、水素原
子、弗素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、トリフ
ルオロメチル基、メトキシ基、トリフルオロメトキシ
基、ジフルオロメチル基、ジフルオロメトキシ基、シア
ノ基、ニトロ基等が挙げられる。次に本発明化合物
(1)の例を第1表に具体的に示す。但し、本発明化合
物はこれらのみに限定されるものではない。また、例示
の化合物群に互変異性体が存在する場合は、本願はその
全てを包含する。なお、表中のMeはメチル基を、Et
はエチル基を表す。第1表
【0002】
【化12】
【0003】
【表1】 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― R3 R5 R6 R7 R8 R4 Y Z ――――――――――――――――――――――――――――――――――― Me H H H H H H H Me F H F H H H H Me F H F H H H K Me F H F H H H Na Me H F F H H H H Me H F F H H H K Me H F F H H H Na Me H H F H H H H Me H H F H H H K Me H H F H H H Na CF3 H H H H H H H CF3 H H F H H H H CF3 F H F H H H H CF3 F H H H H H H CN H H H H H H H CN H H F H H H H CN F H F H H H H Cl H H H H H H H Cl H H F H H H H Cl F H F H H H H CO2Me H H H H H H H CO2Me H H F H H H H CO2Me F H F H H H H CO2Et H H H H H H H Me H H H H Cl H H Me F H F H Cl H H Me F H F H Cl H K Me F H F H Cl H Na Me H F F H Cl H H Me H F F H Cl H K Me H F F H Cl H Na Me H H F H Cl H H Me H H F H Cl H K Me H H F H Cl H Na CF3 H H H H Cl H H CF3 H H F H Cl H H CF3 F H F H Cl H H CF3 F H H H Cl H H CN H H H H Cl H H CN H H F H Cl H H CN F H F H Cl H H Cl H H H H Cl H H Cl H H F H Cl H H Cl F H F H Cl H H CO2Me H H H H Cl H H CO2Me H H F H Cl H H CO2Me F H F H Cl H H CO2Et H H H H Cl H H Me H H H H Br H H Me F H F H Br H H Me F H F H Br H K Me F H F H Br H Na Me H F F H Br H H Me H F F H Br H K Me H F F H Br H Na Me H H F H Br H H Me H H F H Br H K Me H H F H Br H Na CF3 H H H H Br H H CF3 H H F H Br H H CF3 F H F H Br H H CF3 F H H H Br H H CN H H H H Br H H CN H H F H Br H H CN F H F H Br H H Cl H H H H Br H H Cl H H F H Br H H Cl F H F H Br H H CO2Me H H H H Br H H CO2Me H H F H Br H H CO2Me F H F H Br H H CO2Et H H H H Br H H Me H H H H F H H Me F H F H F H H Me F H F H F H K Me F H F H F H Na Me H F F H F H H Me H F F H F H K Me H F F H F H Na Me H H F H F H H Me H H F H F H K Me H H F H F H Na CF3 H H H H F H H CF3 H H F H F H H CF3 F H F H F H H CF3 F H H H F H H CN H H H H F H H CN H H F H F H H CN F H F H F H H Cl H H H H F H H Cl H H F H F H H Cl F H F H F H H CO2Me H H H H F H H CO2Me H H F H F H H CO2Me F H F H F H H CO2Et H H H H F H H ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 次に本発明化合物の製造法について反応スキームで示
し、以下に説明する。但し、式中、Y、Z、R1、R2、
R3、R4、R5、R6、R7およびR8は前記と同様の意味
を表し、Halはハロゲン原子を表す。
し、以下に説明する。但し、式中、Y、Z、R1、R2、
R3、R4、R5、R6、R7およびR8は前記と同様の意味
を表し、Halはハロゲン原子を表す。
【化13】
【化14】 (反応式A)で表される反応において、インドール誘導
体(4:R4=H)に対して溶媒中、0.5〜4倍モ
ル、好ましくは0.8〜2倍モルのクロロスルホニルト
リアゾール誘導体(5)および0.5〜12当量、好ま
しくは1.3〜6当量の塩基存在下、−78℃から溶媒
の沸点の間で、好ましくは、−20〜130℃の反応温
度で、30分〜72時間、好ましくは1〜24時間反応
させることにより、本発明化合物(1:R4=H)を製
造することができる。溶媒は反応に対して不活性であれ
ばよく、例えばテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメ
トキシエタン等のエーテル類、アセトニトリル等のニト
リル類、キシレン、トルエン、クロロベンゼン等の芳香
族炭化水素類、ジクロロエタン、クロロホルム等のハロ
ゲン化炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトン等の
ケトン類、ピリジン、トリエチルアミン等の第3級アミ
ン類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチ
ルアセトアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド、
スルホラン等の硫黄化合物、ニトロエタン、ニトロベン
ゼン等のニトロ化合物、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエ
ステル類、あるいはそれらの混合物が用いられる。塩基
としては例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエ
トキシド、カリウム−tert−ブトキシド等の金属ア
ルコキシド、リチウムジイソプロピルアミド等の有機金
属アミド、n−ブチルリチウム等の有機金属化合物、ピ
リジン、4−ジメチルアミノピリジン、N,N−ジエチ
ルアニリン、トリブチルアミン、トリエチルアミン、ジ
エチルイソプロピルアミン等の有機塩基、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸水素カリウム等の無機塩基、水素化ナトリウ
ム、水素化カリウム等の金属水素化物を用いることがで
きる。尚、本法の出発原料である化合物(4:R4=
H)および(5)は、それぞれ公知の方法、例えばAl
an R.Katritzky “Comprehen
sive Heterocyclic Chemist
ry”,Volume4, Part 3, pp31
3−376(1984)に記載の方法、また3−メルカ
プト−1,2,4−トリアゾールの塩素酸化反応、例え
ば、オーストリア特許Nr.331072に記載の方
法、あるいはそれに準じた方法により合成することがで
きる。(反応式B)で表される反応において、本発明化
合物(1:R4=H)に対して溶媒中、0.5〜20倍
モル、好ましくは0.8〜10倍モルのハロゲン化剤と
必要に応じて塩基を共存させ、−30℃から溶媒の沸点
の間で、好ましくは、−10〜130℃の反応温度で、
30分〜48時間、好ましくは1〜24時間反応させる
ことにより、本発明化合物(1:R4=Hal)を製造
することができる。ハロゲン化剤としては例えば、塩
素、臭素、塩化スルフリル、N−クロロコハク酸イミ
ド、tert−ブチルハイポクロライド、N−ブロモコ
ハク酸イミド、塩化ヨウ素、トリフルオロメチルスルホ
ニルクロライド、N−フルオロ−4,6−ジメチルピリ
ジニウム−2−スルホネートなどが挙げられる。溶媒は
反応に対して不活性であればよく、例えばジクロロエタ
ン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、酢酸、プ
ロピオン酸等の有機酸類、水、キシレン、トルエン、ク
ロロベンゼン等の芳香族炭化水素類、アセトニトリル等
のニトリル類、ニトロエタン、ニトロベンゼン等のニト
ロ化合物、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキ
シエタン等のエーテル類、あるいはそれらの混合物が用
いられる。塩基としては例えば、ピリジン、4−ジメチ
ルアミノピリジン、N,N−ジエチルアニリン、トリブ
チルアミン、トリエチルアミン、ジエチルイソプロピル
アミン等の有機塩基、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸カリウム、酢酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウ
ム等の無機塩基などが挙げられる。(反応式C)で表さ
れる反応において、本発明化合物(1)に対して、溶媒
中、0.5〜5倍モル、好ましくは0.8〜2倍モルの
スルファモイルクロライド誘導体(2)および本発明化
合物(1)のZがHの場合に限り(2)に対して1.0
〜4.0当量、好ましくは1.0〜1.5当量の塩基を
共存させ、−78℃から溶媒の沸点の間で、好ましくは
−10〜130℃の反応温度で、30分〜72時間、好
ましくは1〜48時間反応させることにより、化合物
(3)を製造することができる。溶媒は反応に対して不
活性であればよく、例えばテトラヒドロフラン、ジオキ
サン、ジメトキシエタン等のエーテル類、アセトニトリ
ル等のニトリル類、キシレン、トルエン、クロロベンゼ
ン等の芳香族炭化水素類、ジクロロエタン、クロロホル
ム等のハロゲン化炭化水素類、アセトン、メチルエチル
ケトン等のケトン類、ピリジン、トリエチルアミン等の
第3級アミン類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,
N−ジメチルアセトアミド等のアミド類、ジメチルスル
ホキシド、スルホラン等の硫黄化合物、ニトロエタン、
ニトロベンゼン等のニトロ化合物、酢酸エチル、酢酸ブ
チル等のエステル類、あるいはそれらの混合物が用いら
れる。塩基としては例えば、ナトリウムメトキシド、ナ
トリウムエトキシド、カリウム−tert−ブトキシド
等の金属アルコキシド、リチウムジイソプロピルアミド
等の有機金属アミド、n−ブチルリチウム等の有機金属
化合物、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、N,
N−ジエチルアニリン、トリブチルアミン、トリエチル
アミン、ジエチルイソプロピルアミン等の有機塩基、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウム、酢
酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭
酸カリウム、炭酸水素カリウム等の無機塩基、水素化ナ
トリウム、水素化カリウム等の金属水素化物を用いるこ
とができる。(反応式D)で表される反応において、イ
ンドール誘導体(3:R4=H)に対して溶媒中、0.
5〜20倍モル、好ましくは0.8〜10倍モルのハロ
ゲン化剤と必要に応じて塩基を共存させ、−30℃から
溶媒の沸点の間で、好ましくは、−10〜130℃の反
応温度で、30分〜48時間、好ましくは1〜24時間
反応させることにより、化合物(3:R4=Hal)を
製造することができる。ハロゲン化剤としては、例え
ば、塩素、臭素、塩化スルフリル、N−クロロコハク酸
イミド、tert−ブチルハイポクロライド、N−ブロ
モコハク酸イミド、塩化ヨウ素、トリフルオロメチルス
ルホニルクロライド、N−フルオロ−4,6−ジメチル
ピリジニウム−2−スルホネートなどが挙げられる。溶
媒は反応に対して不活性であればよく、例えばジクロロ
エタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、酢
酸、プロピオン酸等の有機酸類、水、キシレン、トルエ
ン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類、アセトニト
リル等のニトリル類、ニトロエタン、ニトロベンゼン等
のニトロ化合物、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジ
メトキシエタン等のエーテル類、あるいはそれらの混合
物が用いられる。塩基としては例えば、ピリジン、4−
ジメチルアミノピリジン、N,N−ジエチルアニリン、
トリブチルアミン、トリエチルアミン、ジエチルイソプ
ロピルアミン等の有機塩基、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、炭酸カリウム、酢酸ナトリウム、炭酸水素ナ
トリウム等の無機塩基などが挙げられる。次に実施例に
より、本発明の内容を具体的に説明するが、本発明はこ
れらのみに限定されるべきものではない。 [実施例−1] 3−(6−フルオロ−2−メチルインドール−1−イ
ル)スルホニル−1,2,4−トリアゾールの製造 3−クロロスルホニル−1,2,4−トリアゾール50
6mgとアセトニトリル20mlの混合物を氷冷し、そ
の中へ6−フルオロ−2−メチルインドール450m
g、カリウムtert−ブトキサイド700mgそして
アセトニトリル20mlの懸濁溶液を滴下した。0℃で
1時間撹拌した後、室温迄一夜、放冷撹拌した。反応液
をロ過し不溶物を除去した後、ロ液を減圧下溶媒留去し
た。得られた茶色固体にクロロホルムを入れ1時間撹拌
した。混合物をロ過し、ロ液を減圧下、クロロホルムを
留去し、6−フルオロ−2−メチルインドール400m
gを淡橙固体として回収した。クロロホルム不溶物を乾
燥後、水を入れ撹拌し、不溶物をロ別した後、得られた
水溶液の中へ少量の氷を入れ、酢酸で酸沈した。析出し
た固体をロ取し、水洗後、ポンプで乾燥し標題化合物5
4mgをベージュ色固体として得た。 融点215−218℃ [実施例−2] 3−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルインドー
ル−1−イル)スルホニル−1,2,4−トリアゾール
の製造 3−(6−フルオロ−2−メチルインドール−1−イ
ル)スルホニル−1,2,4−トリアゾール300m
g、ピリジン100mgそしてアセトニトリル10ml
の混合溶液の中へ、室温で臭素189mg、アセトニト
リル2mlの溶液を添加した。1晩撹拌後、チオ硫酸ナ
トリウム水溶液を入れ30分撹拌後、減圧下、アセトニ
トリルを留去した。残渣に酢酸エチルと水を加え抽出
し、希塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩
水の順に洗浄し、酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。酢酸エチルを減圧下、留去した後、残渣にi
so−プロピルエーテルを加え還流し、熱時ロ過し不溶
物を除去した。iso−プロピルエーテルを減圧下留去
しポンプで乾燥し標題化合物260mgを薄茶紫色結晶
として得た。 融点217−218℃ [実施例−3] 3−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルインドー
ル−1−イル)スルホニル−1−(N,N−ジメチルス
ルファモイル)−1,2,4−トリアゾールの製造 3−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルインドー
ル−1−イル)スルホニル−1,2,4−トリアゾール
240mg、炭酸カリウム97mg、N,N−ジメチル
スルファモイルクロライド124mgそしてN,N−ジ
メチルホルムアミド9mlの混合物を室温で2日間撹拌
した。反応終了後、反応溶液に水を加え、酢酸エチルで
抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で
洗浄後、有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水した。酢酸
エチルを減圧下留去し、標題化合物300mgを薄茶紫
色結晶として得た。 融点123−124℃ この化合物は国際出願公開第WO99/21851号公
報記載の殺菌剤である。 [実施例−4] 3−(6−フルオロ−2−メチルインドール−1−イ
ル)スルホニル−1−(N,N−ジメチルスルファモイ
ル)−1,2,4−トリアゾールの製造 3−(6−フルオロ−2−メチルインドール−1−イ
ル)スルホニル−1,2,4−トリアゾール300m
g、炭酸カリウム155mg、N,N−ジメチルスルフ
ァモイルクロライド187mgそしてN,N−ジメチル
ホルムアミド10mlの混合物を室温で2日間撹拌し
た。反応終了後、反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽
出し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗
浄後、有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水した。酢酸エ
チルを減圧下留去し、得られた粗物をシリカゲル分取薄
層クロマト(展開液:酢酸エチル/ヘキサン=1/1)
で精製分離し標題化合物200mgを白色結晶として得
た。 融点118.5−120.5℃ [実施例−5] 3−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルインドー
ル−1−イル)スルホニル−1−(N,N−ジメチルス
ルファモイル)−1,2,4−トリアゾールの製造 3−(6−フルオロ−2−メチルインドール−1−イ
ル)スルホニル−1−(N,N−ジメチルスルファモイ
ル)−1,2,4−トリアゾール387mgと塩化メチ
レン3mlの混合溶液に氷冷下、臭素160mgと塩化
メチレン2mlの溶液を添加した。30分撹拌後、反応
混合物をクロロホルムで抽出し、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、有機層を無水硫酸ナト
リウムで脱水した。減圧下、溶媒を留去し、得られた残
渣をシリカゲルカラム(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル
=2/1)で分離精製し、標題化合物360mgを白色
結晶とした得た。 融点123−124℃ この化合物は国際出願公開第WO99/21851号公
報記載の殺菌剤である。
体(4:R4=H)に対して溶媒中、0.5〜4倍モ
ル、好ましくは0.8〜2倍モルのクロロスルホニルト
リアゾール誘導体(5)および0.5〜12当量、好ま
しくは1.3〜6当量の塩基存在下、−78℃から溶媒
の沸点の間で、好ましくは、−20〜130℃の反応温
度で、30分〜72時間、好ましくは1〜24時間反応
させることにより、本発明化合物(1:R4=H)を製
造することができる。溶媒は反応に対して不活性であれ
ばよく、例えばテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメ
トキシエタン等のエーテル類、アセトニトリル等のニト
リル類、キシレン、トルエン、クロロベンゼン等の芳香
族炭化水素類、ジクロロエタン、クロロホルム等のハロ
ゲン化炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトン等の
ケトン類、ピリジン、トリエチルアミン等の第3級アミ
ン類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチ
ルアセトアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド、
スルホラン等の硫黄化合物、ニトロエタン、ニトロベン
ゼン等のニトロ化合物、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエ
ステル類、あるいはそれらの混合物が用いられる。塩基
としては例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエ
トキシド、カリウム−tert−ブトキシド等の金属ア
ルコキシド、リチウムジイソプロピルアミド等の有機金
属アミド、n−ブチルリチウム等の有機金属化合物、ピ
リジン、4−ジメチルアミノピリジン、N,N−ジエチ
ルアニリン、トリブチルアミン、トリエチルアミン、ジ
エチルイソプロピルアミン等の有機塩基、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸水素カリウム等の無機塩基、水素化ナトリウ
ム、水素化カリウム等の金属水素化物を用いることがで
きる。尚、本法の出発原料である化合物(4:R4=
H)および(5)は、それぞれ公知の方法、例えばAl
an R.Katritzky “Comprehen
sive Heterocyclic Chemist
ry”,Volume4, Part 3, pp31
3−376(1984)に記載の方法、また3−メルカ
プト−1,2,4−トリアゾールの塩素酸化反応、例え
ば、オーストリア特許Nr.331072に記載の方
法、あるいはそれに準じた方法により合成することがで
きる。(反応式B)で表される反応において、本発明化
合物(1:R4=H)に対して溶媒中、0.5〜20倍
モル、好ましくは0.8〜10倍モルのハロゲン化剤と
必要に応じて塩基を共存させ、−30℃から溶媒の沸点
の間で、好ましくは、−10〜130℃の反応温度で、
30分〜48時間、好ましくは1〜24時間反応させる
ことにより、本発明化合物(1:R4=Hal)を製造
することができる。ハロゲン化剤としては例えば、塩
素、臭素、塩化スルフリル、N−クロロコハク酸イミ
ド、tert−ブチルハイポクロライド、N−ブロモコ
ハク酸イミド、塩化ヨウ素、トリフルオロメチルスルホ
ニルクロライド、N−フルオロ−4,6−ジメチルピリ
ジニウム−2−スルホネートなどが挙げられる。溶媒は
反応に対して不活性であればよく、例えばジクロロエタ
ン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、酢酸、プ
ロピオン酸等の有機酸類、水、キシレン、トルエン、ク
ロロベンゼン等の芳香族炭化水素類、アセトニトリル等
のニトリル類、ニトロエタン、ニトロベンゼン等のニト
ロ化合物、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキ
シエタン等のエーテル類、あるいはそれらの混合物が用
いられる。塩基としては例えば、ピリジン、4−ジメチ
ルアミノピリジン、N,N−ジエチルアニリン、トリブ
チルアミン、トリエチルアミン、ジエチルイソプロピル
アミン等の有機塩基、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸カリウム、酢酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウ
ム等の無機塩基などが挙げられる。(反応式C)で表さ
れる反応において、本発明化合物(1)に対して、溶媒
中、0.5〜5倍モル、好ましくは0.8〜2倍モルの
スルファモイルクロライド誘導体(2)および本発明化
合物(1)のZがHの場合に限り(2)に対して1.0
〜4.0当量、好ましくは1.0〜1.5当量の塩基を
共存させ、−78℃から溶媒の沸点の間で、好ましくは
−10〜130℃の反応温度で、30分〜72時間、好
ましくは1〜48時間反応させることにより、化合物
(3)を製造することができる。溶媒は反応に対して不
活性であればよく、例えばテトラヒドロフラン、ジオキ
サン、ジメトキシエタン等のエーテル類、アセトニトリ
ル等のニトリル類、キシレン、トルエン、クロロベンゼ
ン等の芳香族炭化水素類、ジクロロエタン、クロロホル
ム等のハロゲン化炭化水素類、アセトン、メチルエチル
ケトン等のケトン類、ピリジン、トリエチルアミン等の
第3級アミン類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,
N−ジメチルアセトアミド等のアミド類、ジメチルスル
ホキシド、スルホラン等の硫黄化合物、ニトロエタン、
ニトロベンゼン等のニトロ化合物、酢酸エチル、酢酸ブ
チル等のエステル類、あるいはそれらの混合物が用いら
れる。塩基としては例えば、ナトリウムメトキシド、ナ
トリウムエトキシド、カリウム−tert−ブトキシド
等の金属アルコキシド、リチウムジイソプロピルアミド
等の有機金属アミド、n−ブチルリチウム等の有機金属
化合物、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、N,
N−ジエチルアニリン、トリブチルアミン、トリエチル
アミン、ジエチルイソプロピルアミン等の有機塩基、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウム、酢
酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭
酸カリウム、炭酸水素カリウム等の無機塩基、水素化ナ
トリウム、水素化カリウム等の金属水素化物を用いるこ
とができる。(反応式D)で表される反応において、イ
ンドール誘導体(3:R4=H)に対して溶媒中、0.
5〜20倍モル、好ましくは0.8〜10倍モルのハロ
ゲン化剤と必要に応じて塩基を共存させ、−30℃から
溶媒の沸点の間で、好ましくは、−10〜130℃の反
応温度で、30分〜48時間、好ましくは1〜24時間
反応させることにより、化合物(3:R4=Hal)を
製造することができる。ハロゲン化剤としては、例え
ば、塩素、臭素、塩化スルフリル、N−クロロコハク酸
イミド、tert−ブチルハイポクロライド、N−ブロ
モコハク酸イミド、塩化ヨウ素、トリフルオロメチルス
ルホニルクロライド、N−フルオロ−4,6−ジメチル
ピリジニウム−2−スルホネートなどが挙げられる。溶
媒は反応に対して不活性であればよく、例えばジクロロ
エタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、酢
酸、プロピオン酸等の有機酸類、水、キシレン、トルエ
ン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類、アセトニト
リル等のニトリル類、ニトロエタン、ニトロベンゼン等
のニトロ化合物、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジ
メトキシエタン等のエーテル類、あるいはそれらの混合
物が用いられる。塩基としては例えば、ピリジン、4−
ジメチルアミノピリジン、N,N−ジエチルアニリン、
トリブチルアミン、トリエチルアミン、ジエチルイソプ
ロピルアミン等の有機塩基、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、炭酸カリウム、酢酸ナトリウム、炭酸水素ナ
トリウム等の無機塩基などが挙げられる。次に実施例に
より、本発明の内容を具体的に説明するが、本発明はこ
れらのみに限定されるべきものではない。 [実施例−1] 3−(6−フルオロ−2−メチルインドール−1−イ
ル)スルホニル−1,2,4−トリアゾールの製造 3−クロロスルホニル−1,2,4−トリアゾール50
6mgとアセトニトリル20mlの混合物を氷冷し、そ
の中へ6−フルオロ−2−メチルインドール450m
g、カリウムtert−ブトキサイド700mgそして
アセトニトリル20mlの懸濁溶液を滴下した。0℃で
1時間撹拌した後、室温迄一夜、放冷撹拌した。反応液
をロ過し不溶物を除去した後、ロ液を減圧下溶媒留去し
た。得られた茶色固体にクロロホルムを入れ1時間撹拌
した。混合物をロ過し、ロ液を減圧下、クロロホルムを
留去し、6−フルオロ−2−メチルインドール400m
gを淡橙固体として回収した。クロロホルム不溶物を乾
燥後、水を入れ撹拌し、不溶物をロ別した後、得られた
水溶液の中へ少量の氷を入れ、酢酸で酸沈した。析出し
た固体をロ取し、水洗後、ポンプで乾燥し標題化合物5
4mgをベージュ色固体として得た。 融点215−218℃ [実施例−2] 3−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルインドー
ル−1−イル)スルホニル−1,2,4−トリアゾール
の製造 3−(6−フルオロ−2−メチルインドール−1−イ
ル)スルホニル−1,2,4−トリアゾール300m
g、ピリジン100mgそしてアセトニトリル10ml
の混合溶液の中へ、室温で臭素189mg、アセトニト
リル2mlの溶液を添加した。1晩撹拌後、チオ硫酸ナ
トリウム水溶液を入れ30分撹拌後、減圧下、アセトニ
トリルを留去した。残渣に酢酸エチルと水を加え抽出
し、希塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩
水の順に洗浄し、酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。酢酸エチルを減圧下、留去した後、残渣にi
so−プロピルエーテルを加え還流し、熱時ロ過し不溶
物を除去した。iso−プロピルエーテルを減圧下留去
しポンプで乾燥し標題化合物260mgを薄茶紫色結晶
として得た。 融点217−218℃ [実施例−3] 3−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルインドー
ル−1−イル)スルホニル−1−(N,N−ジメチルス
ルファモイル)−1,2,4−トリアゾールの製造 3−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルインドー
ル−1−イル)スルホニル−1,2,4−トリアゾール
240mg、炭酸カリウム97mg、N,N−ジメチル
スルファモイルクロライド124mgそしてN,N−ジ
メチルホルムアミド9mlの混合物を室温で2日間撹拌
した。反応終了後、反応溶液に水を加え、酢酸エチルで
抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で
洗浄後、有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水した。酢酸
エチルを減圧下留去し、標題化合物300mgを薄茶紫
色結晶として得た。 融点123−124℃ この化合物は国際出願公開第WO99/21851号公
報記載の殺菌剤である。 [実施例−4] 3−(6−フルオロ−2−メチルインドール−1−イ
ル)スルホニル−1−(N,N−ジメチルスルファモイ
ル)−1,2,4−トリアゾールの製造 3−(6−フルオロ−2−メチルインドール−1−イ
ル)スルホニル−1,2,4−トリアゾール300m
g、炭酸カリウム155mg、N,N−ジメチルスルフ
ァモイルクロライド187mgそしてN,N−ジメチル
ホルムアミド10mlの混合物を室温で2日間撹拌し
た。反応終了後、反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽
出し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗
浄後、有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水した。酢酸エ
チルを減圧下留去し、得られた粗物をシリカゲル分取薄
層クロマト(展開液:酢酸エチル/ヘキサン=1/1)
で精製分離し標題化合物200mgを白色結晶として得
た。 融点118.5−120.5℃ [実施例−5] 3−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルインドー
ル−1−イル)スルホニル−1−(N,N−ジメチルス
ルファモイル)−1,2,4−トリアゾールの製造 3−(6−フルオロ−2−メチルインドール−1−イ
ル)スルホニル−1−(N,N−ジメチルスルファモイ
ル)−1,2,4−トリアゾール387mgと塩化メチ
レン3mlの混合溶液に氷冷下、臭素160mgと塩化
メチレン2mlの溶液を添加した。30分撹拌後、反応
混合物をクロロホルムで抽出し、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、有機層を無水硫酸ナト
リウムで脱水した。減圧下、溶媒を留去し、得られた残
渣をシリカゲルカラム(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル
=2/1)で分離精製し、標題化合物360mgを白色
結晶とした得た。 融点123−124℃ この化合物は国際出願公開第WO99/21851号公
報記載の殺菌剤である。
【発明の効果】本発明の化合物および製造法は、農薬、
特に優れた殺菌作用を示す化合物を製造するための中間
体およびその製造法として有用である。
特に優れた殺菌作用を示す化合物を製造するための中間
体およびその製造法として有用である。
Claims (10)
- 【請求項1】 式(1) 【化1】 [式中、R3はC1-4アルキル基、C3-6シクロアルキル
基、ハロゲン原子、C1-4ハロアルキル基、ニトロ基、
シアノ基またはC1-4アルコキシカルボニル基を表し、
R4はHまたはハロゲン原子を表し、ZはH、アルカリ
金属またはアルカリ土類金属を表し、R5、R6、R7お
よびR8はそれぞれ独立して、H、ハロゲン原子、C1-4
アルキル基、C1-4ハロアルキル基、C1-4アルコキシ
基、C1-4ハロアルコキシ基、シアノ基またはニトロ基
を表し、YはH、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、
C1-4 アルキルスルホニル基、C1-4ハロアルキル基、
C1-4アルキル基またはC1-4アルコキシ基を表す。]で
表されるインドール誘導体を、塩基無し、或いは塩基存
在下、式(2) 【化2】 [式中、R1及びR2はそれぞれ独立してC1-4アルキル
基であるか、またはR1とR2とが一緒になって形成する
C4-6アルキレンもしくはC4-6アルキレンオキシを表
す。]で表される化合物と反応させることによる式
(3) 【化3】 [式中、Y、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およ
びR8は前記と同様の意味を表す。]で表されるインド
ール誘導体の製造法。 - 【請求項2】 式(4) 【化4】 [式中、R3、R5、R6、R7およびR8は前記と同様の
意味を表す。]で表されるインドール誘導体と式(5) 【化5】 [式中、YおよびZは前記と同様の意味を表す。]で表
されるクロロスルホニルトリアゾール誘導体とを塩基存
在下で反応させることによる、請求項1記載の式(1)
[式中、Y、Z、R3、R5、R6、R7およびR8は前記
と同様の意味を表し、R4はHを表す。]で表されるイ
ンドール誘導体の製造法。 - 【請求項3】請求項1記載の式(1)[式中、Y、
R3、R5、R6、R7およびR8は前記と同様の意味を表
し、ZおよびR4はHを表す。]で表されるインドール
誘導体をハロゲン化することによる、請求項1記載の式
(1)[式中、Y、R3、R5、R6、R7およびR8は前
記と同様の意味を表し、ZはHを表し、R4はハロゲン
原子を表す。]で表されるインドール誘導体の製造法。 - 【請求項4】請求項1記載の式(3)[式中、Y、
R1、R2、R3、R5、R 6、R7およびR8は前記と同様
の意味を表し、R4はHを表す。]で表されるインドー
ル誘導体をハロゲン化することによる、請求項1記載の
式(3)[式中、Y、R1、R2、R3、R5、R6、R7お
よびR8は前記と同様の意味を表し、R4はハロゲン原子
を表す。]で表されるインドール誘導体の製造法。 - 【請求項5】 YがHである場合の、請求項1、2、3
および4記載の製造法。 - 【請求項6】 R1およびR2がメチル基である場合の、
請求項1および4記載の製造法。 - 【請求項7】 R3がメチル基である場合の、請求項
1、2、3および4記載の製造法。 - 【請求項8】 請求項1記載の式(1)で表されるイン
ドール誘導体。 - 【請求項9】 YがHである、請求項1記載の式(1)
で表されるインドール誘導体。 - 【請求項10】 R3がメチルである、請求項1記載の
式(1)で表されるインドール誘導体。
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JP2000059356A JP2001247567A (ja) | 2000-03-03 | 2000-03-03 | 3−(2−置換インドール−1−イル)スルホニル−1,2,4−トリアゾール誘導体及び製造法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000059356A JP2001247567A (ja) | 2000-03-03 | 2000-03-03 | 3−(2−置換インドール−1−イル)スルホニル−1,2,4−トリアゾール誘導体及び製造法 |
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---|---|
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---|---|
JP (1) | JP2001247567A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104215730A (zh) * | 2014-09-16 | 2014-12-17 | 中国农业科学院烟草研究所 | 一种吲唑磺菌胺及其代谢物it-4残留量的检测方法 |
-
2000
- 2000-03-03 JP JP2000059356A patent/JP2001247567A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104215730A (zh) * | 2014-09-16 | 2014-12-17 | 中国农业科学院烟草研究所 | 一种吲唑磺菌胺及其代谢物it-4残留量的检测方法 |
CN104215730B (zh) * | 2014-09-16 | 2015-12-09 | 中国农业科学院烟草研究所 | 一种吲唑磺菌胺及其代谢物it-4残留量的检测方法 |
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