JP2001247088A - 舶用プロペラの鳴音防止加工法およびプロペラ - Google Patents

舶用プロペラの鳴音防止加工法およびプロペラ

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JP2001247088A
JP2001247088A JP2000058038A JP2000058038A JP2001247088A JP 2001247088 A JP2001247088 A JP 2001247088A JP 2000058038 A JP2000058038 A JP 2000058038A JP 2000058038 A JP2000058038 A JP 2000058038A JP 2001247088 A JP2001247088 A JP 2001247088A
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JP
Japan
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propeller
section
cross
sing
switching zone
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Application number
JP2000058038A
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Inventor
Saburo Iwamoto
三郎 岩本
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はプロペラの鳴音を防止でき、かつ、
プロペラの回転数を保持できる舶用プロペラの鳴音防止
加工法およびプロペラを得ることを目的とする。 【解決手段】 プロペラの鳴音防止加工法であって、プ
ロペラ翼面において、回転半径方向に、先端側とボス側
とを、途中に切り替えゾーンを設けて互いに反対の面か
ら加工し、切り替えゾーンでは、先端側断面とボス側断
面とを滑らかに繋ぐようにバック面およびフェース面か
ら加工するようにした。また、舶用プロペラであって、
プロペラ翼面において、回転半径方向に、先端側とボス
側とを、途中に切り替えゾーンを設けて互いに反対の面
から鳴音加工した断面形状とし、切り替えゾーンはバッ
ク面とフェース面との両面から鳴音加工し、先端側断面
とボス側断面とを滑らかに繋ぐ断面形状とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、舶用プロペラの鳴
音防止加工法および同加工法を施したプロペラに関す
る。
【0002】
【従来の技術】舶用プロペラは、翼型断面であり、これ
を回転させると、翼面のバック面およびフェース面にカ
ルマン渦が発生する。カルマン渦は翼面のバック面およ
びフェース面に沿って、列状に流れ、後縁より剥離する
が、このとき後縁の断面、つまり、バック面とフェース
面が対称的であると、両面からのカルマン渦の周期が翼
の固有振動数と共振して鳴音を発生する。
【0003】この鳴音を防止するため、プロペラ後縁の
断面を非対称とし、カルマン渦の周期が翼の固有振動数
と共振しないようにする鳴音防止加工が施されている。
なお、プロペラ後縁の厚みも調整して、同様にカルマン
渦の周期が翼の固有振動数と共振しないようにする鳴音
防止加工法もあり、最近の鳴音防止加工においては、こ
の両方を合わせた加工を施すことが多い。
【0004】さて、従来のプロペラ後縁の断面を非対称
とする鳴音防止加工は、図5に示すようにプロペラ1の
バック面Bから加工(後縁面を削る)するか、図6に示
すようにバック面Bとフェース面Fの両面から加工する
のが一般的である。また、偶に図7に示すようにフェー
ス面Fから加工することもある。
【0005】図8に、これ等の加工によるプロペラのピ
ッチラインを示すが、バック面Bからの加工(図5)で
はピッチが重たくなっている。つまり、プロペラのねじ
れ角が強くなり、それだけ負荷がかかることになるの
で、プロペラの回転数が下がる傾向になる。
【0006】また、バック面Bとフェース面Fの両面か
らの加工(図6)では、プロペラの回転数に変化はない
ものの、プロペラの後縁断面形状が対称的に近く、鳴音
防止効果が少なかった。さらに、フェース面Fからの加
工(図7)ではピッチが軽くなり、プロペラの回転数は
上がる傾向になる。このため、プロペラの回転数を上げ
たいときに実施される加工法である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、プロペラの
鳴音を防止でき、かつ、プロペラの回転数を保持できる
舶用プロペラの鳴音防止加工法およびプロペラを得るこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】プロペラの後縁を削る鳴
音防止加工法であって、プロペラ翼面において、回転半
径方向に、先端側とボス側とを、途中に切り替えゾーン
を設けて互いに反対の面から加工し、切り替えゾーンで
は、先端側断面とボス側断面とを滑らかに繋ぐようにバ
ック面およびフェース面の両面から加工するようにし
た。
【0009】また、舶用プロペラであって、プロペラ翼
面において、回転半径方向に、先端側とボス側とを、途
中に切り替えゾーンを設けて互いに反対の面から鳴音加
工した断面形状とし、切り替えゾーンはバック面とフェ
ース面との両面から鳴音加工し、先端側断面とボス側断
面とを滑らかに繋ぐ断面形状とした。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図に沿って、本発明の実施の
形態について説明する。図1はプロペラ翼面であって、
本発明による鳴音防止加工法を説明する図である。図2
は図1におけるプロペラ断面Xの形状および加工法を示
す図、図3は図1におけるプロペラ断面Yの形状および
加工法を示す図、図4は図1におけるプロペラ断面Zの
形状および加工法を示す図である。
【0011】まず、1はプロペラであって、プロペラ翼
面において、回転半径方向に、先端側2と、切り替えゾ
ーン3を挟んで、プロペラ軸に取付けられるボス側4と
に分けられる。鳴音加工法では、プロペラ1の後縁を削
ることになるが、まず、先端側2をバック面Bから加工
し(図2)、ボス側4をフェース面Fから加工する(図
4)。
【0012】切り替えゾーン3は、その両側の先端側2
とボス側4の断面に、滑らかに繋がるように、バック面
Bとフェース面Fの両面から加工する(図3)。そし
て、この切り替えゾーン3の中間の断面Yにおいて、そ
のピッチラインはプロペラの設定ピッチラインに合わせ
てある。
【0013】なお、上記とは逆に、先端側2をフェース
面Fから加工し、ボス側4をバック面Bから加工し、切
り替えゾーン3は、同様にバック面Bとフェース面Fの
両面から加工するようにしてもよい。要は、先端側2と
ボス側4とを、互いに反対の面から加工すればよい。切
り替えゾーン3は、先端側2とボス側4との繋ぎゾーン
である。
【0014】このように鳴音防止加工されたプロペラ
は、先端側2とボス側4の断面が鳴音を発生しない断面
形状に加工されているので、鳴音を発生しなくなる。ま
た、先端側2とボス側4のピッチラインは、互いに逆の
関係になり、何れかが重たく、何れかが軽くなり、互い
に相殺されることになる。
【0015】従って、先端側2とボス側4のピッチライ
ンの重さと軽さが、丁度相殺される位置に切り替えゾー
ン3を設ければ、プロペラとしては設定ピッチラインを
維持することができ、プロペラの回転数は落ちない。ま
た、このことは切り替えゾーン3を設ける位置によっ
て、プロペラの回転数を上げたり、下げたりして微妙な
回転数を得ることができることになる。
【0016】
【発明の効果】本発明は、プロペラ翼面において、回転
半径方向に、先端側とボス側とで互いに反対の面から鳴
音防止加工することによって、鳴音の発生を防止できる
し、かつ、プロペラのピッチラインを設定ピッチライン
に維持して、プロペラの回転数を保持することができる
ようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による鳴音防止加工法を説明する図。
【図2】図1におけるX断面の形状および加工法を示す
図。
【図3】図1におけるY断面の形状および加工法を示す
図。
【図4】図1におけるZ断面の形状および加工法を示す
図。
【図5】従来の鳴音防止加工法を説明する図。
【図6】従来の他の鳴音防止加工法を説明する図。
【図7】従来のさらに他の鳴音防止加工法を説明する
図。
【図8】従来の鳴音防止加工によるピッチラインを示す
図。
【符号の説明】
1 プロペラ 2 先端側 3 切り替えゾーン 4 ボス側 B バック面 F フェース
面 X 先端側断面 Y 切り替え
ゾーン断面 Z ボス側断面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロペラの後縁を削る鳴音防止加工法であ
    って、プロペラ翼面において、回転半径方向に、先端側
    とボス側とを、途中に切り替えゾーンを設けて互いに反
    対の面から加工し、切り替えゾーンでは、先端側断面と
    ボス側断面とを滑らかに繋ぐようにバック面およびフェ
    ース面の両面から加工するようにしたことを特徴とする
    舶用プロペラの鳴音防止加工法。
  2. 【請求項2】舶用プロペラであって、プロペラ翼面にお
    いて、回転半径方向に、先端側とボス側とを、途中に切
    り替えゾーンを設けて互いに反対の面から鳴音加工した
    断面形状とし、切り替えゾーンはバック面とフェース面
    との両面から鳴音加工し、先端側断面とボス側断面とを
    滑らかに繋ぐ断面形状としたことを特徴とする舶用プロ
    ペラ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009190494A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Universal Shipbuilding Corp 砕氷船プロペラ翼、砕氷船プロペラおよび砕氷船
JP2019209879A (ja) * 2018-06-06 2019-12-12 三菱重工業株式会社 舶用プロペラおよびその加工方法

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