JP2001246911A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
- Publication number
- JP2001246911A JP2001246911A JP2000294391A JP2000294391A JP2001246911A JP 2001246911 A JP2001246911 A JP 2001246911A JP 2000294391 A JP2000294391 A JP 2000294391A JP 2000294391 A JP2000294391 A JP 2000294391A JP 2001246911 A JP2001246911 A JP 2001246911A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- block
- pneumatic tire
- arrow
- performance
- tread portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/13—Tread patterns characterised by the groove cross-section, e.g. for buttressing or preventing stone-trapping
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 入力方向に対してはエッヂ成分を増加させて
氷雪上性能を向上させ、狙った方向以外の入力に対して
はブロック変形を抑制してドライ性能およびウェット性
能を犠牲にすることのないブロックパターンを有する空
気入りタイヤを提供する。 【解決手段】 トレッド部の踏面部にブロックパターン
が形成されている空気入りタイヤにおいて、前記ブロッ
クパターンのブロック１が一対で実質上矢羽形状を構成
し、該矢羽形状のブロック側壁３が踏面部４から溝底５
に向けて径方向に対しなす角度が、該矢羽形状の前方部
から後方部に向けて漸次減少している。
氷雪上性能を向上させ、狙った方向以外の入力に対して
はブロック変形を抑制してドライ性能およびウェット性
能を犠牲にすることのないブロックパターンを有する空
気入りタイヤを提供する。 【解決手段】 トレッド部の踏面部にブロックパターン
が形成されている空気入りタイヤにおいて、前記ブロッ
クパターンのブロック１が一対で実質上矢羽形状を構成
し、該矢羽形状のブロック側壁３が踏面部４から溝底５
に向けて径方向に対しなす角度が、該矢羽形状の前方部
から後方部に向けて漸次減少している。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気入りタイヤに
関し、詳しくは、乾燥路面および湿潤路面での制動性、
操縦安定性などの走行性能（以下、それぞれ「ドライ性
能」および「ウェット性能」と称する）を損なうことな
く雪上性能および氷上性能（以下、総称して「氷雪上性
能」とする場合もある）の向上を図った空気入りタイヤ
に関する。
関し、詳しくは、乾燥路面および湿潤路面での制動性、
操縦安定性などの走行性能（以下、それぞれ「ドライ性
能」および「ウェット性能」と称する）を損なうことな
く雪上性能および氷上性能（以下、総称して「氷雪上性
能」とする場合もある）の向上を図った空気入りタイヤ
に関する。
【０００２】
【従来の技術】トレッドのリブやブロックに設けられる
サイプは、溝のエッジ効果と同様に路面の水膜を切る除
水効果があるとともに、リブやブロックを変化させ易く
し、ゴムのヒステリシスロスを発現させ易くする作用を
有する。このようなことから、スタッドレスタイヤにお
いては氷雪上性能向上のため、サイプを多数用いてエッ
ヂ成分（ひっかかり部分）を多く含む構成が一般的とな
っている。
サイプは、溝のエッジ効果と同様に路面の水膜を切る除
水効果があるとともに、リブやブロックを変化させ易く
し、ゴムのヒステリシスロスを発現させ易くする作用を
有する。このようなことから、スタッドレスタイヤにお
いては氷雪上性能向上のため、サイプを多数用いてエッ
ヂ成分（ひっかかり部分）を多く含む構成が一般的とな
っている。
【０００３】従来は、通常、図１０の（イ）〜（ハ）に
示すように、サイプ１２はタイヤ回転方向に対してほぼ
垂直方向に並列してブロック１１に入っているのがほと
んどであった。この場合、矢印方向からの入力に対し、
ブロックは（ハ）に示すように変形する。
示すように、サイプ１２はタイヤ回転方向に対してほぼ
垂直方向に並列してブロック１１に入っているのがほと
んどであった。この場合、矢印方向からの入力に対し、
ブロックは（ハ）に示すように変形する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようにサイプ方向がトレッド踏面部上で一定の場合、例
えば、雪上や氷上でのサイプによる効果が一定方向にし
か働かないという問題があった。また、走行時のブロッ
ク変形が入力方向により大きく異なり、ブロックの剛性
に異方性が生じる。このことは、例えば、雪上走行時に
前後力は十分に発揮するが横力に対してはサイプの効果
が少なく、コーナーでのグリップを失ってしまうおそれ
があることを意味する。さらに、乾燥路面や湿潤路面上
の走行時には前後方向のブロック剛性が弱いことから、
微小舵角時の安定性を損なう等の問題点があった。
ようにサイプ方向がトレッド踏面部上で一定の場合、例
えば、雪上や氷上でのサイプによる効果が一定方向にし
か働かないという問題があった。また、走行時のブロッ
ク変形が入力方向により大きく異なり、ブロックの剛性
に異方性が生じる。このことは、例えば、雪上走行時に
前後力は十分に発揮するが横力に対してはサイプの効果
が少なく、コーナーでのグリップを失ってしまうおそれ
があることを意味する。さらに、乾燥路面や湿潤路面上
の走行時には前後方向のブロック剛性が弱いことから、
微小舵角時の安定性を損なう等の問題点があった。
【０００５】さらに、ブロック剛性の異方性を低減させ
るために周方向に対するサイプ角度を変えても、ブロッ
クの前後方向で剛性に差を生じることから、ブレーキン
グ時とトラクション時とでいずれかに偏った性能になっ
てしまうという問題があった。
るために周方向に対するサイプ角度を変えても、ブロッ
クの前後方向で剛性に差を生じることから、ブレーキン
グ時とトラクション時とでいずれかに偏った性能になっ
てしまうという問題があった。
【０００６】そこで本発明の目的は、入力方向に対して
はエッヂ成分を増加させて氷雪上性能を向上させ、狙っ
た方向以外の入力に対してはブロック変形を抑制してド
ライ性能およびウェット性能を犠牲にすることのないブ
ロックパターンを有する空気入りタイヤを提供すること
にある。
はエッヂ成分を増加させて氷雪上性能を向上させ、狙っ
た方向以外の入力に対してはブロック変形を抑制してド
ライ性能およびウェット性能を犠牲にすることのないブ
ロックパターンを有する空気入りタイヤを提供すること
にある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく、ブロックの形状と溝壁との関係につき鋭意
検討した結果、下記の構成とすることにより上記目的を
達成することができることを見出し、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明の空気入りタイヤは下記に示す
通りである。
解決すべく、ブロックの形状と溝壁との関係につき鋭意
検討した結果、下記の構成とすることにより上記目的を
達成することができることを見出し、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明の空気入りタイヤは下記に示す
通りである。
【０００８】（１）環状に形成されたトレッド部と、該
トレッド部の両端からタイヤ半径方向内側に配設された
一対のサイドウォール部と、該サイドウォール部のタイ
ヤ半径方向内側に連なるビード部とを具備し、前記トレ
ッド部の踏面部にブロックパターンが形成されている空
気入りタイヤにおいて、前記ブロックパターンのブロッ
クが一対で実質上矢羽形状を構成し、該矢羽形状のブロ
ック側壁が踏面部から溝底に向けて径方向に対しなす角
度が、該矢羽形状の前方部から後方部に向けて漸次減少
していることを特徴とする空気入りタイヤである。
トレッド部の両端からタイヤ半径方向内側に配設された
一対のサイドウォール部と、該サイドウォール部のタイ
ヤ半径方向内側に連なるビード部とを具備し、前記トレ
ッド部の踏面部にブロックパターンが形成されている空
気入りタイヤにおいて、前記ブロックパターンのブロッ
クが一対で実質上矢羽形状を構成し、該矢羽形状のブロ
ック側壁が踏面部から溝底に向けて径方向に対しなす角
度が、該矢羽形状の前方部から後方部に向けて漸次減少
していることを特徴とする空気入りタイヤである。
【０００９】矢羽形状のブロック対の入力側である後方
部の側壁角度を小さく、出力側である前方部の側壁角度
を大きくすることにより、入力方向に対してブロックを
積極的に回転させ、投影エッヂ成分を増加させることに
より氷雪上性能を向上させることが可能となった。ま
た、略線対称のブロック対により矢羽形状を構成するこ
とで、横力、あるいは狙った方向以外の入力に対して
は、ブロック変形を抑制することができる。これによ
り、ドライ性能、ウェット性能を犠牲にすることなく氷
雪上性能を向上させることが可能である。
部の側壁角度を小さく、出力側である前方部の側壁角度
を大きくすることにより、入力方向に対してブロックを
積極的に回転させ、投影エッヂ成分を増加させることに
より氷雪上性能を向上させることが可能となった。ま
た、略線対称のブロック対により矢羽形状を構成するこ
とで、横力、あるいは狙った方向以外の入力に対して
は、ブロック変形を抑制することができる。これによ
り、ドライ性能、ウェット性能を犠牲にすることなく氷
雪上性能を向上させることが可能である。
【００１０】（２）前記（１）の空気入りタイヤにおい
て、前記矢羽形状のブロックが、該ブロックの踏込み側
または蹴出し側のブロック壁面と略平行に複数のサイプ
を備えている空気入りタイヤである。これにより、雪
（氷）の応力をブロックに効率的にかけることができ
る。
て、前記矢羽形状のブロックが、該ブロックの踏込み側
または蹴出し側のブロック壁面と略平行に複数のサイプ
を備えている空気入りタイヤである。これにより、雪
（氷）の応力をブロックに効率的にかけることができ
る。
【００１１】（３）前記（１）または（２）の空気入り
タイヤにおいて、前記矢羽形状の前方端において、その
側壁が踏面部から溝底に向けて径方向に対しなす角度β
が＋５°〜＋１５°の範囲内である空気入りタイヤであ
る。出力側側壁は、剛性を確保し倒れにくくすることが
好ましい。
タイヤにおいて、前記矢羽形状の前方端において、その
側壁が踏面部から溝底に向けて径方向に対しなす角度β
が＋５°〜＋１５°の範囲内である空気入りタイヤであ
る。出力側側壁は、剛性を確保し倒れにくくすることが
好ましい。
【００１２】（４）前記（１）〜（３）のいずれかの空
気入りタイヤにおいて、前記矢羽形状の後方端におい
て、その側壁が踏面部から溝底に向けて径方向に対しな
す角度αが−５°〜＋２°の範囲内である空気入りタイ
ヤである。氷雪上性能を向上させるためには、入力側側
壁をアンダーカット傾向にして、倒れやすくすることが
好ましい。
気入りタイヤにおいて、前記矢羽形状の後方端におい
て、その側壁が踏面部から溝底に向けて径方向に対しな
す角度αが−５°〜＋２°の範囲内である空気入りタイ
ヤである。氷雪上性能を向上させるためには、入力側側
壁をアンダーカット傾向にして、倒れやすくすることが
好ましい。
【００１３】（５）前記（１）〜（４）のいずれかの空
気入りタイヤにおいて、対をなすブロック同士の間隔が
０．３〜１．０ｍｍである空気入りタイヤである。これ
により、対をなすブロック同士が互いに支え合い、横方
向からの入力に対し変形を少なくすることができる。
気入りタイヤにおいて、対をなすブロック同士の間隔が
０．３〜１．０ｍｍである空気入りタイヤである。これ
により、対をなすブロック同士が互いに支え合い、横方
向からの入力に対し変形を少なくすることができる。
【００１４】（６）前記（１）〜（５）のいずれかの空
気入りタイヤにおいて、トレッドゴムが発泡率１０〜５
０％の発泡ゴムである空気入りタイヤである。本発明に
係るサイプを発泡ゴムと組み合わせることにより、より
雪上性能および氷上性能の向上を図ることができる。
気入りタイヤにおいて、トレッドゴムが発泡率１０〜５
０％の発泡ゴムである空気入りタイヤである。本発明に
係るサイプを発泡ゴムと組み合わせることにより、より
雪上性能および氷上性能の向上を図ることができる。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図１に拡大して示す本発明に係るブロック
１は、一対で実質上矢羽形状を構成している。この矢羽
形状のブロック側壁３は、踏面部４から溝底５に向けて
径方向に対しなす角度が前方部から後方部に向けて漸次
減少している。すなわち、図１の（イ）に示す前方端６
のＢ−Ｂ線に沿う断面では、（ハ）に示すように、ブロ
ック側壁３が踏面部４から溝底５に向けて径方向に対し
なす角度βが、好ましくは＋５°〜＋１５°の範囲内で
あり、一方、後方端７のＡ−Ａ線に沿う断面では、
（ロ）に示すように、同様の角度αが、好ましくは−５
°〜＋２°の範囲内である。
て説明する。図１に拡大して示す本発明に係るブロック
１は、一対で実質上矢羽形状を構成している。この矢羽
形状のブロック側壁３は、踏面部４から溝底５に向けて
径方向に対しなす角度が前方部から後方部に向けて漸次
減少している。すなわち、図１の（イ）に示す前方端６
のＢ−Ｂ線に沿う断面では、（ハ）に示すように、ブロ
ック側壁３が踏面部４から溝底５に向けて径方向に対し
なす角度βが、好ましくは＋５°〜＋１５°の範囲内で
あり、一方、後方端７のＡ−Ａ線に沿う断面では、
（ロ）に示すように、同様の角度αが、好ましくは−５
°〜＋２°の範囲内である。
【００１６】図１に示す好適なブロックにおいては、ブ
ロックの踏込み側または蹴出し側のブロック壁面と略平
行に複数のサイプ２が入っている。また、対をなすブロ
ック１同士の間隔ｄは、好ましくは０．３〜１．０ｍｍ
の範囲内である。
ロックの踏込み側または蹴出し側のブロック壁面と略平
行に複数のサイプ２が入っている。また、対をなすブロ
ック１同士の間隔ｄは、好ましくは０．３〜１．０ｍｍ
の範囲内である。
【００１７】かかるブロック１は、図２に示すように、
矢印で示す入力方向に対してブロックを積極的に回転さ
せ、矢羽形状の幅ｗをΔｗ増加させることにより投影エ
ッヂ成分が増加し、ブレーキ時またはトラクション時に
大きなひっかかりを生じて、氷雪上性能が向上する。
矢印で示す入力方向に対してブロックを積極的に回転さ
せ、矢羽形状の幅ｗをΔｗ増加させることにより投影エ
ッヂ成分が増加し、ブレーキ時またはトラクション時に
大きなひっかかりを生じて、氷雪上性能が向上する。
【００１８】一方、図３（イ）に示す矢印方向の入力に
対しては、Ｃ−Ｃ断面の（ロ）よりもＤ−Ｄ断面の
（ハ）の方が剛性的に強く、よって形状変化を少ない状
態に維持することができる。また、図４に示す矢印方向
（横方向）の入力に対しては、対をなすブロック同士が
互いに支え合い、やはり形状変化を少ない状態に維持す
ることができる。この場合、ブロック同士の間隔ｄは、
好ましくは０．３〜１．０ｍｍである。
対しては、Ｃ−Ｃ断面の（ロ）よりもＤ−Ｄ断面の
（ハ）の方が剛性的に強く、よって形状変化を少ない状
態に維持することができる。また、図４に示す矢印方向
（横方向）の入力に対しては、対をなすブロック同士が
互いに支え合い、やはり形状変化を少ない状態に維持す
ることができる。この場合、ブロック同士の間隔ｄは、
好ましくは０．３〜１．０ｍｍである。
【００１９】また、本発明においては、隣接するサイプ
同士の間隔は、好ましくは２〜５ｍｍである。
同士の間隔は、好ましくは２〜５ｍｍである。
【００２０】上述の好適ブロックを有する本発明の空気
入りタイヤのトレッドパターンの好適実施形態の概要を
図５〜８にそれぞれ示す。
入りタイヤのトレッドパターンの好適実施形態の概要を
図５〜８にそれぞれ示す。
【００２１】また、本発明においては、スタッドレスタ
イヤの場合には、トレッドゴムが発泡率１０〜５０％の
発泡ゴムであることが好ましい。発泡率が１０％未満で
は氷上性能の改良効果が不十分であり、一方５０％より
大きいと耐摩耗性が低下する。同様に、好ましくは独立
気泡の平均直径が２０〜６０μｍである。独立気泡の平
均気泡径が２０μｍ未満では除水効果が十分ではなく、
一方６０μｍを超えると耐摩耗性が低下する。なお、発
泡率ＶSは、ブロック状の試料の密度ρ1（ｇ／ｍ3）を
測定し、一方、無発泡ゴム（固相ゴム）の密度ρ0を測
定して、これらから次式より求められる。 ＶS ＝（ρ0／ρ1−１）×１００（％）
イヤの場合には、トレッドゴムが発泡率１０〜５０％の
発泡ゴムであることが好ましい。発泡率が１０％未満で
は氷上性能の改良効果が不十分であり、一方５０％より
大きいと耐摩耗性が低下する。同様に、好ましくは独立
気泡の平均直径が２０〜６０μｍである。独立気泡の平
均気泡径が２０μｍ未満では除水効果が十分ではなく、
一方６０μｍを超えると耐摩耗性が低下する。なお、発
泡率ＶSは、ブロック状の試料の密度ρ1（ｇ／ｍ3）を
測定し、一方、無発泡ゴム（固相ゴム）の密度ρ0を測
定して、これらから次式より求められる。 ＶS ＝（ρ0／ρ1−１）×１００（％）
【００２２】発泡ゴムの作製においては、発泡剤とし
て、例えば、二酸化炭素を発生する重炭酸アンモニウ
ム、重炭酸ナトリウムおよび窒素を発生するニトロソス
ルホニルアゾ化合物、例えば、ジニトロソペンタメチレ
ンテトラミン（ＤＰＴ）、Ｎ，Ｎ’−ジメチル−Ｎ，
Ｎ’−ジニトロソフタルアミド、アゾジカルボンアミド
（ＡＤＣＡ）、Ｎ，Ｎ’−ジニトロソペンタメチレンテ
トラミン、ベンゼンスルホニルヒドラジド、トルエンス
ルホニルヒドラジド、ｐ，ｐ’−オキシ−ビス（ベンゼ
ンスルホニルヒドラジド）（ＯＢＳＨ）、ｐ−トルエン
スルホニルセミカルバジド、ｐ，ｐ’−オキシ−ビス
（ベンゼンスルホニルセミカルバジド）等が挙げられ、
加硫温度に応じてこれらを適宜選択して使用する。ま
た、発泡助剤としては尿素等が挙げられる。これらのう
ち、ＡＤＣＡ、ＯＢＳＨ、およびＤＢＰと尿素の組合わ
せが好ましい。
て、例えば、二酸化炭素を発生する重炭酸アンモニウ
ム、重炭酸ナトリウムおよび窒素を発生するニトロソス
ルホニルアゾ化合物、例えば、ジニトロソペンタメチレ
ンテトラミン（ＤＰＴ）、Ｎ，Ｎ’−ジメチル−Ｎ，
Ｎ’−ジニトロソフタルアミド、アゾジカルボンアミド
（ＡＤＣＡ）、Ｎ，Ｎ’−ジニトロソペンタメチレンテ
トラミン、ベンゼンスルホニルヒドラジド、トルエンス
ルホニルヒドラジド、ｐ，ｐ’−オキシ−ビス（ベンゼ
ンスルホニルヒドラジド）（ＯＢＳＨ）、ｐ−トルエン
スルホニルセミカルバジド、ｐ，ｐ’−オキシ−ビス
（ベンゼンスルホニルセミカルバジド）等が挙げられ、
加硫温度に応じてこれらを適宜選択して使用する。ま
た、発泡助剤としては尿素等が挙げられる。これらのう
ち、ＡＤＣＡ、ＯＢＳＨ、およびＤＢＰと尿素の組合わ
せが好ましい。
【００２３】発泡ゴムのマトリックスゴムのゴム成分と
しては、天然ゴム（ＮＲ）、ポリスチレンブタジエンゴ
ム（ＳＢＲ）、ポリブタジエンゴム（ＢＲ）、ポリイソ
プレンゴム（ＩＲ）や、その他のゴムとのブレンドを用
いることができ、特に制限されるべきものではない。
しては、天然ゴム（ＮＲ）、ポリスチレンブタジエンゴ
ム（ＳＢＲ）、ポリブタジエンゴム（ＢＲ）、ポリイソ
プレンゴム（ＩＲ）や、その他のゴムとのブレンドを用
いることができ、特に制限されるべきものではない。
【００２４】また、本発明の発泡ゴムには、上述した配
合成分の他、カーボンブラック等の充填剤、老化防止
剤、ワックス、加硫促進剤、加硫剤、シランカップリン
グ剤、分散剤、ステアリン酸、亜鉛華、軟化剤、例え
ば、アロマ系オイル、ナフテン系オイル、パラフィン系
オイル、エステル系可塑剤、液状ポリマー（液状ポリイ
ソプレンゴム、液状ポリブタジエンゴム）等を適宜配合
することができる。
合成分の他、カーボンブラック等の充填剤、老化防止
剤、ワックス、加硫促進剤、加硫剤、シランカップリン
グ剤、分散剤、ステアリン酸、亜鉛華、軟化剤、例え
ば、アロマ系オイル、ナフテン系オイル、パラフィン系
オイル、エステル系可塑剤、液状ポリマー（液状ポリイ
ソプレンゴム、液状ポリブタジエンゴム）等を適宜配合
することができる。
【００２５】本発明の空気入りタイヤにおいては、トレ
ッド以外の構造および材料は、慣用に従い適宜定めるこ
とができる。
ッド以外の構造および材料は、慣用に従い適宜定めるこ
とができる。
【００２６】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき説明する。図
６に示すトレッドパターンを有するサイズ２０５／６５
Ｒ１５の試験タイヤを下記の表１に示す条件（図１の符
号に対応）にて製造し、６．５ＪＪのリムに装着してタ
イヤ空気圧１９０ｋＰａの下、実地走行試験を行い、雪
上性能、氷上性能、雪上トラクション性能、雪上ブレー
キ性能、ドライ性能、ウェット性能の評価を行った。ま
た、比較のために、図９に示す同サイズのタイヤを試作
し、同様の評価を行った。この比較例のタイヤは、ネガ
ティブ比（見掛けの全接地面積で溝面積を割った値）お
よび前後投影エッヂ長さは実施例のタイヤと同じになる
ように設定した。評価結果は、雪上性能、氷上性能、ド
ライ性能、ウェット性能については１０点満点のフィー
リング評価にて示し、また、雪上トラクション性能につ
いては圧雪上２０ｍの距離に達する加速に要した秒数の
比較で、また、雪上ブレーキ性能については圧雪上４０
ｍ／ｈで移動したときの制動距離の比較で、夫々比較例
を１００として指数表示にて示した。指数はいずれも数
値が大なる程結果が良好である。得られた結果を下記の
表１に示す。
６に示すトレッドパターンを有するサイズ２０５／６５
Ｒ１５の試験タイヤを下記の表１に示す条件（図１の符
号に対応）にて製造し、６．５ＪＪのリムに装着してタ
イヤ空気圧１９０ｋＰａの下、実地走行試験を行い、雪
上性能、氷上性能、雪上トラクション性能、雪上ブレー
キ性能、ドライ性能、ウェット性能の評価を行った。ま
た、比較のために、図９に示す同サイズのタイヤを試作
し、同様の評価を行った。この比較例のタイヤは、ネガ
ティブ比（見掛けの全接地面積で溝面積を割った値）お
よび前後投影エッヂ長さは実施例のタイヤと同じになる
ように設定した。評価結果は、雪上性能、氷上性能、ド
ライ性能、ウェット性能については１０点満点のフィー
リング評価にて示し、また、雪上トラクション性能につ
いては圧雪上２０ｍの距離に達する加速に要した秒数の
比較で、また、雪上ブレーキ性能については圧雪上４０
ｍ／ｈで移動したときの制動距離の比較で、夫々比較例
を１００として指数表示にて示した。指数はいずれも数
値が大なる程結果が良好である。得られた結果を下記の
表１に示す。
【００２７】
【表１】
【００２８】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の空気
入りタイヤにおいては、入力方向に対してはエッヂ成分
を増加させて氷雪上性能を向上させることができ、ま
た、狙った方向以外の入力に対してはブロック変形が抑
制され、ドライ性能およびウェット性能を犠牲にするこ
とがない。
入りタイヤにおいては、入力方向に対してはエッヂ成分
を増加させて氷雪上性能を向上させることができ、ま
た、狙った方向以外の入力に対してはブロック変形が抑
制され、ドライ性能およびウェット性能を犠牲にするこ
とがない。
【図１】本発明に係るサイプ入りブロックの説明図であ
る。
る。
【図２】本発明に係るサイプ入りブロックの、入力に対
する作用を示す説明図である。
する作用を示す説明図である。
【図３】本発明に係るサイプ入りブロックの、逆方向か
らの入力に対する作用を示す説明図である。
らの入力に対する作用を示す説明図である。
【図４】本発明に係るサイプ入りブロックの、横方向入
力に対する作用を示す説明図である。
力に対する作用を示す説明図である。
【図５】本発明の一例に係るブロックパターンを示す概
略図である。
略図である。
【図６】本発明の他の例に係るブロックパターンを示す
概略図である。
概略図である。
【図７】本発明の更に他の例に係るブロックパターンを
示す概略図である。
示す概略図である。
【図８】本発明の更に他の例に係るブロックパターンを
示す概略図である。
示す概略図である。
【図９】比較例のブロックパターンを示す概略図であ
る。
る。
【図１０】従来のサイプ入りブロックの説明図である。
１，１１ ブロック ２，１２ サイプ ３ ブロック側壁 ４ 踏面部 ５ 溝底 ６ 前方端 ７ 後方端
Claims (6)
- 【請求項１】 環状に形成されたトレッド部と、該トレ
ッド部の両端からタイヤ半径方向内側に配設された一対
のサイドウォール部と、該サイドウォール部のタイヤ半
径方向内側に連なるビード部とを具備し、前記トレッド
部の踏面部にブロックパターンが形成されている空気入
りタイヤにおいて、 前記ブロックパターンのブロックが一対で実質上矢羽形
状を構成し、該矢羽形状のブロック側壁が踏面部から溝
底に向けて径方向に対しなす角度が、該矢羽形状の前方
部から後方部に向けて漸次減少していることを特徴とす
る空気入りタイヤ。 - 【請求項２】 前記矢羽形状のブロックが、該ブロック
の踏込み側または蹴出し側のブロック壁面と略平行に複
数のサイプを備えている請求項１記載の空気入りタイ
ヤ。 - 【請求項３】 前記矢羽形状の前方端において、その側
壁が踏面部から溝底に向けて径方向に対しなす角度βが
＋５°〜＋１５°の範囲内である請求項１または２記載
の空気入りタイヤ。 - 【請求項４】 前記矢羽形状の後方端において、その側
壁が踏面部から溝底に向けて径方向に対しなす角度αが
−５°〜＋２°の範囲内である請求項１〜３のうちいず
れか一項記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項５】 対をなすブロック同士の間隔が０．３〜
１．０ｍｍである請求項１〜４のうちいずれか一項記載
の空気入りタイヤ。 - 【請求項６】 トレッドゴムが発泡率１０〜５０％の発
泡ゴムである請求項１〜５のうちいずれか一項記載の空
気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000294391A JP2001246911A (ja) | 1999-12-28 | 2000-09-27 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP37481699 | 1999-12-28 | ||
| JP11-374816 | 1999-12-28 | ||
| JP2000294391A JP2001246911A (ja) | 1999-12-28 | 2000-09-27 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001246911A true JP2001246911A (ja) | 2001-09-11 |
Family
ID=26582628
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000294391A Pending JP2001246911A (ja) | 1999-12-28 | 2000-09-27 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001246911A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014061514A1 (ja) * | 2012-10-17 | 2014-04-24 | 株式会社ブリヂストン | 空気入りタイヤ |
| JP2014210459A (ja) * | 2013-04-17 | 2014-11-13 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤ |
| US10703143B2 (en) | 2012-10-17 | 2020-07-07 | Bridgestone Corporation | Pneumatic tire |
-
2000
- 2000-09-27 JP JP2000294391A patent/JP2001246911A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014061514A1 (ja) * | 2012-10-17 | 2014-04-24 | 株式会社ブリヂストン | 空気入りタイヤ |
| EP2910389A4 (en) * | 2012-10-17 | 2016-07-06 | Bridgestone Corp | TIRE |
| US10703143B2 (en) | 2012-10-17 | 2020-07-07 | Bridgestone Corporation | Pneumatic tire |
| JP2014210459A (ja) * | 2013-04-17 | 2014-11-13 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤ |
| EP2987655B1 (en) * | 2013-04-17 | 2019-11-06 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Pneumatic tire |
| US10611192B2 (en) | 2013-04-17 | 2020-04-07 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Pneumatic tire |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6571844B1 (en) | Pneumatic tire having tread including pairs of sipes | |
| JP4171531B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP4780816B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP2001213121A (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP2001213122A (ja) | 空気入りタイヤ | |
| CN105307871A (zh) | 轮胎 | |
| JP2002029226A (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP2001294022A (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP2001246911A (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP2009286276A (ja) | 氷雪路用空気入りタイヤ | |
| JP4943779B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP2001213123A (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP2004034902A (ja) | 氷雪路用空気入りタイヤ | |
| JP4367980B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP4621012B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP2979243B2 (ja) | スタッドレス空気入りタイヤ | |
| JP2001039126A (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP2652261B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP2001047814A (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP2014231270A (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP4557693B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP5869900B2 (ja) | 空気入りタイヤおよび空気入りタイヤの製造方法 | |
| JP2981532B2 (ja) | スタッドレス空気入りタイヤ | |
| JP2006142843A (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP2006151231A (ja) | 空気入りタイヤ |