JP2001246440A - 車両用ハブユニットのかしめ方法 - Google Patents

車両用ハブユニットのかしめ方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】かしめの過程における等速ジョイントの円筒軸
部を拘束してその変形を阻止できるようにする。 【解決手段】外周に複列転がり軸受13を、ハブホイー
ル11の内周に等速ジョイント12をそれぞれ配設し、
等速ジョイントの外輪25に一体形成される円筒軸部2
6にハブホイールをスプライン嵌合し、等速ジョイント
の外輪に複列転がり軸受を軸方向一方で受け止めさせる
とともに円筒軸部の軸端をかしめて径方向外向きに屈曲
させてハブホイールの軸端面に押し付けることにより前
記三者を一体的に結合させるかしめ方法であって、円筒
軸部の軸端をかしめるときに、円筒軸部の内径部に、変
形抑制用の拘束治具60をあてがうことでかしめの過程
における等速ジョイントの円筒軸部を拘束してその変形
を阻止可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハブホイールの外
周に複列転がり軸受を配設しているハブホイールの内周
に等速ジョイントを組み付ける車両用ハブユニットに対
し、等速ジョイントの軸方向外端部を径方向外向きに屈
曲変形させてハブホイールの外端面にかしめつけて複列
転がり軸受の抜け止めと予圧付与とを行う車両用ハブユ
ニットのかしめ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、図5および図6を参照して従来の
この種における車両の駆動輪側に使用される車両用ハブ
ユニットについて説明する。図5は、従来のかしめ方法
の説明に供するものでかしめ作業中の車両用ハブユニッ
トの縦断面図、図6は、従来のかしめ方法でかしめられ
た後の車両用ハブユニットにおいて、そのハブホイール
の外周と等速ジョイントの円筒軸部の外周とのスプライ
ン嵌合状態を示す要部拡大断面図である。
【0003】図例の車両用ハブユニットA2は、ハブホ
イール11と、等速ジョイント12と、複列転がり軸受
13とを備える。
【0004】ハブホイール11は、軸方向外端部に径方
向外向きのフランジ14を有し、このフランジ14の外
面にディスクロータおよび車輪(図示省略)があてがわ
れた状態で取り付けられる。
【0005】等速ジョイント12は、外輪25に円筒軸
部26を設け、この円筒軸部26の外周がハブホイール
11の内周面にスプライン嵌合されている一方、円筒軸
部26の軸方向外端はかしめ用円筒部34とされ、この
かしめ用円筒部34がハブホイール11の軸方向外端面
に径方向外向きに屈曲変形されてかしめつけられたかし
め部22とされることでハブホイール11に対し一体と
されている。
【0006】複列転がり軸受13は、二列の軌道溝を有
する単一の外輪19、二列で配設される複数の玉20、
ハブホイール11の外周面を一方内輪、等速ジョイント
12の外周面を他方内輪とする構成を有し、かしめ部2
2から前記両内輪が押し付けられていることにより、所
要の予圧(圧縮応力)が付与され、かつ抜け止めされて
いる。
【0007】なお、70は等速ジョイント12を中空と
したことに対する補強壁である。
【0008】次に、かしめ作業について説明する。
【0009】まず、車両用ハブユニットA2を基台40
上に載置する。そして、ローリングかしめ治具42を円
筒軸部26の軸方向外端部のかしめ用円筒部34にあて
がい、所要のかしめ力でもってローリングかしめ治具4
2を下方へ押し込みつつこれを中心Oに対して所定のロ
ーリング角θでローリングさせる。これによって、かし
め用円筒部34はハブホイール11の軸方向外端面に径
方向外向きに屈曲変形されかしめ部22となる。
【0010】こうして複列転がり軸受13の内輪となる
ハブホイール11および等速ジョイント12の外周には
かしめ後にかしめ部22から予圧が付与される。この場
合の予圧は、前記内輪から複列転がり軸受13の玉20
に対する軸力(アキシャル荷重)として作用し、その外
輪19と前記内輪とを圧縮した状態として玉20が外輪
19と内輪との間で適正に転動可能となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、等速ジョイ
ント12の円筒軸部26は、車両用ハブユニットの軽量
化を図る目的で中空とされているために、前記かしめつ
けの作業に際しては、この円筒軸部26には径方向内向
きに湾曲変形させようとする力が作用する。このような
力により円筒軸部26が仮想線で示すように径方向内向
きに湾曲変形した場合、図6で示すように、等速ジョイ
ント12の円筒軸部26の外周のスプライン凹溝26a
に対するハブホイール11内周のスプライン凸溝11a
の嵌合深さが浅くなって等速ジョイント12の回転動力
の伝達特性が低下するとともに、スプライン歯車の嵌合
が設計上要求した嵌合より、隙間嵌め方向にずれ、嵌め
合い条件としてガタを有するものとなる。
【0012】したがって、本発明においては、ハブホイ
ール内周に組付けられる等速ジョイント部分が軽量化の
ために円筒軸部とされている場合において、前記かしめ
の過程において等速ジョイントの円筒軸部を拘束してそ
の変形を阻止できるようにすることを解決すべき課題と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用ハブユニ
ットのかしめ方法は、ハブホイールの外周に複列転がり
軸受を、ハブホイールの内周に等速ジョイントをそれぞ
れ配設し、等速ジョイントの外輪に一体形成される円筒
軸部にハブホイールをスプライン嵌合し、等速ジョイン
トの外輪に複列転がり軸受を軸方向一方で受け止めさせ
るとともに円筒軸部の軸端をかしめて径方向外向きに屈
曲させてハブホイールの軸端面にかしめつけることによ
り前記三者を一体的に結合させるかしめ方法であって、
前記円筒軸部の軸端をかしめるときに、当該円筒軸部の
内径部に、変形抑制用の拘束治具をあてがうものであ
る。
【0014】このかしめ方法によると、かしめの過程に
おいて拘束治具により等速ジョイントの円筒軸部を拘束
しているから、等速ジョイントの円筒軸部の外端部にお
ける径方向外向きのかしめつけに際し、この円筒軸部が
中空であってこれを径方向内向きに湾曲変形させようと
する力が作用しても円筒軸部が径方向内向きに湾曲変形
することが抑制され、したがって、等速ジョイントの円
筒軸部とハブホイール内周とのスプライン嵌合による嵌
合深さを十分に確保しておける結果、等速ジョイントか
らハブホイールに対する回転動力の伝達特性の低下が阻
止される。
【0015】本発明の好ましい実施態様として、等速ジ
ョイントの外輪に、前記かしめに伴い発生するかしめ荷
重の作用方向に対して軸方向で正対し得る正対領域を形
成し、前記円筒軸部の軸端をかしめるときに前記正対領
域にかしめ受け治具をあてがった状態とすると、車両用
ハブユニットの支持領域とかしめ荷重作用領域とが軸方
向に一致する結果、等速ジョイントの外輪にはかしめに
よる偶力が発生しなくなり、その結果、上記かしめによ
り、等速ジョイントの外輪は歪まなくなり、等速ジョイ
ントは円滑な傾動動作が可能となり好ましいものとな
る。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の詳細を図面に示す実施形
態に基づいて説明する。
【0017】図1ないし図4に本発明の一実施形態を示
す。図1は、実施形態のかしめ方法が適用された車両用
ハブユニットの縦断面図、図2は、図1のハブホイール
の内周と等速ジョイントの円筒軸部の外周とのスプライ
ン嵌合部分の要部断面図、図3は、図1の前記スプライ
ン嵌合部分の要部平面図である。図4は、実施形態のか
しめ方法の説明に供するもので車両用ハブユニットの縦
断側面図である。
【0018】これらの図において、図5および図6と対
応する部分には同一の符号を付している。
【0019】図例の車両用ハブユニットA1は、ハブホ
イール11と、等速ジョイント12と、複列転がり軸受
13とを備える。
【0020】ハブホイール11は、軸方向外端部に径方
向外向きのフランジ14を有する。このフランジ14の
円周数箇所にはボルト挿通孔15が形成されている。各
ボルト挿通孔15それぞれにボルト16が貫通状態で挿
入される。ボルト16を介してフランジ14の片面に沿
わせられた状態でディスクブレーキ装置のディスクロー
タ17および車輪(図示省略)が取り付けられる。18
はブレーキパッドである。
【0021】複列転がり軸受13は、二列の軌道溝を有
する単一の外輪19、二列で配設される転動体としての
複数の玉20、二つの冠形保持器21、ハブホイール1
1の外周面を一方内輪、等速ジョイント12の外輪25
の外周面を他方内輪とする構成を有し、かしめ部22か
ら前記内輪が押し付けられていることにより、所要の予
圧(圧縮応力)が付与され、かつ抜け止めされている。
また、複列転がり軸受13の外輪19にフランジ23が
形成され、このフランジ23は車体24にボルト止めさ
れている。
【0022】等速ジョイント12は、周知のCVJ(定
速度ジョイント:Constant Velocity Joint)と呼ばれ
るもので外輪25、円筒軸部26、内輪27、玉28、
保持器29などを有し、この内輪27に対してシャフト
30の一端側がスプライン嵌合され止め輪31などで抜
け止め固定されている。シャフト30の他端側は、別の
等速ジョイントを介して車両のデファレンシャル装置に
取り付けられる。等速ジョイント12の外輪25外周に
はその軸方向内端側に複列転がり軸受13を軸方向から
受け止める受け面25aが設けられている。
【0023】等速ジョイント12の円筒軸部26は、ハ
ブホイール11の内周面にスプライン嵌合されていると
ともに、その軸方向外端部は、ハブホイール11の軸方
向外端面に対して径方向外向きに屈曲されてかしめられ
たかしめ部22とされ、これによってハブホイール11
に対し一体とされている。
【0024】そして、ハブホイール11の内周の各スプ
ライン凸溝11aは等速ジョイント12の円筒軸部26
の各スプライン凹溝26aに、図2および図3で示すよ
うに十分な嵌合深さならびに嵌合条件で嵌合しており、
等速ジョイント12からハブホイール11に対しての所
要の回転動力伝達特性が保持されている。
【0025】すなわち、等速ジョイント12の円筒軸部
26の内周においては、軸方向のスプライン凹溝26a
が、周方向に、所要数分、等間隔に形成されている。各
スプライン凹溝26aは、溝形状が周方向の溝幅が一定
の状態で軸方向に直線溝形状とされている。そして、ハ
ブホイール11の内周においても、軸方向のスプライン
凸溝11aが、前記各スプライン凹溝26aに個別に対
応して形成されている。各スプライン凸溝11aは、溝
形状が軸方向に対して斜めになっていて、その軸方向一
方の溝側壁がスプライン凹溝26aの溝内壁一方に当接
し、軸方向他方の溝側壁がスプライン凹溝26aの溝内
壁他方に当接するようになっている。これにより、各ス
プライン凹溝26aと各スプライン凸溝11aは周方向
の嵌合ガタ無く当接していることになるから、等速ジョ
イント12の回転動力はハブホイール11に効率よく伝
達されるようになっている。
【0026】上記構造により、シャフト30の回転動力
は、等速ジョイント12を介してハブホイール11に取
り付けられてある車輪(図示省略)に対して伝達される
ようになっている。
【0027】なお、この車両用ハブユニットA1は、等
速ジョイント12の内部には主として雨水や塵埃等の侵
入の防止に好適な蓋体50が設けられている。
【0028】さらに、この車両用ハブユニットA1は、
等速ジョイント12の外輪25において前記かしめ時の
かしめ荷重の作用方向に対して軸方向で正対する領域
に、かしめ時においてかしめ荷重を受けるためのかしめ
受け治具41があてがわれるあてがい面33が形成され
ている。このあてがい面33は、径方向に平坦とされて
いる。前記かしめに際して前記正対領域であるあてがい
面33にかしめ受け治具41をあてがった状態とする
と、車両用ハブユニットA1の支持領域とかしめ荷重作
用領域とが軸方向に一致する結果、等速ジョイント12
の外輪25にはかしめによる偶力が発生しなくなり、そ
の結果、上記かしめにより、等速ジョイント12の外輪
25は歪まなくなり、等速ジョイント12は円滑な傾動
動作が可能となり好ましいものとなる。
【0029】次に、図4を参照してかしめ作業について
説明する。
【0030】このかしめ作業は、等速ジョイント12の
円筒軸部26の軸方向外端部をかしめ用円筒部34とし
てハブホイール11の軸方向外端面に対して押し付ける
よう径方向外向きに屈曲させてかしめつけてかしめ部2
2とすることにより、複列転がり軸受13の抜け止めと
予圧付与とを行うためのものである。
【0031】そのため、まず、基台40上にかしめ受け
治具41を乗せるとともに、このかしめ受け治具41上
に車両用ハブユニットA1を搭載する。
【0032】この搭載で、かしめ受け治具41の搭載面
のうち特にあてがい面33と当接する搭載面41aがあ
てがい面33にあてがわれた状態となる。この搭載面4
1aは、車両用ハブユニットA1の支持領域としてかし
め荷重作用領域と軸方向で一致している。この一致によ
り、前記かしめにおいては等速ジョイント12の外輪2
5にはかしめによる偶力が発生しない。
【0033】そして、実施形態のかしめ方法において特
徴とするのは、等速ジョイント12の円筒軸部26の軸
端におけるかしめ用円筒部34を径方向外向きにかしめ
るときに、当該円筒軸部26の内径部に変形抑制用の円
柱形状の拘束治具60をあてがうようにしていることで
ある。
【0034】これは、かしめの過程において拘束治具6
0により等速ジョイント12の円筒軸部26を拘束する
ことにより、前記かしめつけに際して円筒軸部26が中
空であってこれを径方向内向きに湾曲変形させようとす
る力が作用しても円筒軸部26が径方向内向きに湾曲変
形することが抑制され、等速ジョイント12の円筒軸部
26とハブホイール11内周とのスプライン嵌合による
嵌合深さを十分に確保しておけ、等速ジョイント12か
らハブホイール11に対する回転動力の伝達特性の低下
が阻止されるものとなる。
【0035】なお、この拘束治具60は、実施形態では
1個であるが、軸方向に複数に分割した拘束治具として
もよい。
【0036】そして、上述のように、拘束治具60で等
速ジョイント12の円筒軸部26を拘束した状態にして
おき、かつ、かしめ受け治具41の搭載面41a上に、
車両用ハブユニットA1のあてがい面33を載置した状
態で、かしめ治具42をかしめ用円筒部34にあてが
い、かしめ力Pをかけつつ中心Oに対して所定のローリ
ング角θでローリングさせると、かしめ用円筒部34は
径方向外向きに屈曲変形されてかしめつけられる。
【0037】そして、このかしめつけの作業後は、等速
ジョイント12の外輪25側から拘束治具60を軸方向
外端方向に適宜の器具で押し出してから、等速ジョイン
ト12の外輪25内に、当該等速ジョイント12を構成
する内輪や玉などの部品を組み込んで図1の車両用ハブ
ユニットA1の製作が終了する。
【0038】なお、従来の車両用ハブユニットA2では
補強壁70の存在により拘束治具60を外部に押し出す
のが容易でないが、実施形態の車両用ハブユニットA1
においては、蓋体50を開いて拘束治具60を外部に押
し出すことが簡単にできるので好ましい。
【0039】また、従来の車両用ハブユニットA2では
補強壁70により等速ジョイント12内部の熱が外部に
放熱しにくい構造となっているが、実施形態の車両用ハ
ブユニットA1の場合、発熱体(CVJ)と冷却環境
(空気)との間の壁が薄いため、放熱効果が促進されや
すい。
【0040】以上のように実施形態のかしめ方法による
場合、かしめの過程において拘束治具60により等速ジ
ョイント12の円筒軸部26を拘束し、等速ジョイント
12の円筒軸部26の外端部における径方向外向きのか
しめつけに際し、円筒軸部26に径方向内向きに湾曲変
形させようとする力が作用しても円筒軸部26が径方向
内向きに湾曲変形することが抑制され、したがって、円
筒軸部26外周とハブホイール11内周とのスプライン
嵌合による嵌合深さを十分に確保しておける結果、等速
ジョイント12からハブホイール11に対する回転動力
の伝達特性の低下が阻止される。
【0041】なお、上述の実施形態では、拘束治具60
は中実の円柱形状であるが、等速ジョイント12の円筒
軸部26にそれを径方向内向きに湾曲変形される力に抗
することが可能であれば中空の円筒形であってもよい。
【0042】
【発明の効果】本発明のかしめ方法によれば、等速ジョ
イントの円筒軸部の軸端を径方向外向きに屈曲させてハ
ブホイールの軸方向外端面上にかしめるときに、当該円
筒軸部の内径部に、変形抑制用の拘束治具をあてがうも
のであるから、前記かしめに際して、円筒軸部にこれを
径方向内向きに湾曲変形させようとする力が作用しても
円筒軸部が径方向内向きに湾曲変形することが抑制さ
れ、等速ジョイントの円筒軸部とハブホイール内周との
スプライン嵌合による嵌合深さを十分に確保しておける
結果、等速ジョイントからハブホイールに対する回転動
力の伝達特性の低下阻止され、またスプライン歯車の嵌
合が設計上要求した嵌合より、隙間嵌め方向にずれて嵌
め合い条件としてガタが発生するといったことも阻止さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のかしめ方法で製作された車
両用ハブユニットの縦断側面図
【図2】図1の車両用ハブユニットにおけるハブホイー
ル内周と等速ジョイントの円筒軸部外周とのスプライン
嵌合を示す要部断面図
【図3】図1の車両用ハブユニットにおけるハブホイー
ル内周と等速ジョイントの円筒軸部外周とのスプライン
嵌合を示す要部平面図
【図4】実施形態のかしめ方法の説明に供するものでか
しめ作業中における車両用ハブユニットの縦断面図
【図5】従来のかしめ方法の説明に供するものでかしめ
作業中の車両用ハブユニットの縦断面図
【図6】従来のかしめ方法でかしめられた後の車両用ハ
ブユニットにおけるハブホイール内周と等速ジョイント
の円筒軸部外周とのスプライン嵌合を示す要部断面図
【符号の説明】
A1 車両用ハブユニット 11 ハブホイール 12 等速ジョイント 13 複列転がり軸受 25 等速ジョイントの外輪 26 等速ジョイントの円筒軸部 50 蓋体 60 拘束治具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハブホイールの外周に複列転がり軸受を、
    ハブホイールの内周に等速ジョイントをそれぞれ配設
    し、等速ジョイントの外輪に一体形成される円筒軸部に
    ハブホイールをスプライン嵌合し、等速ジョイントの外
    輪に複列転がり軸受を軸方向一方で受け止めさせるとと
    もに円筒軸部の軸端をかしめて径方向外向きに屈曲させ
    てハブホイールの軸端面にかしめつけることにより前記
    三者を一体的に結合させるかしめ方法であって、 前記円筒軸部の軸端をかしめるときに、当該円筒軸部の
    内径部に、変形抑制用の拘束治具をあてがう、ことを特
    徴とする車両用ハブユニットのかしめ方法。
  2. 【請求項2】請求項1の車両用ハブユニットのかしめ方
    法において、 等速ジョイントの外輪に、前記かしめに伴い発生するか
    しめ荷重の作用方向に対して軸方向で正対し得る正対領
    域を形成し、前記円筒軸部の軸端をかしめるときに前記
    正対領域にかしめ受け治具をあてがった状態とする、こ
    とを特徴とする車両用ハブユニットのかしめ方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2105322A2 (en) 2008-03-28 2009-09-30 JTEKT Corporation Wheel bearing assembly, manufacturing method therefor, and calk jig
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