JP2001246238A - 造粒装置,造粒物の製造方法,及び粒状洗剤組成物の製造方法 - Google Patents

造粒装置,造粒物の製造方法,及び粒状洗剤組成物の製造方法

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JP2001246238A
JP2001246238A JP2000062522A JP2000062522A JP2001246238A JP 2001246238 A JP2001246238 A JP 2001246238A JP 2000062522 A JP2000062522 A JP 2000062522A JP 2000062522 A JP2000062522 A JP 2000062522A JP 2001246238 A JP2001246238 A JP 2001246238A
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Masashi Kai
雅志 甲斐
Hiromichi Horie
弘道 堀江
Tomonori Takahashi
友則 高橋
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 混合器内壁に組成成分が付着するのを抑え、
粗大粒子を低減する。 【解決手段】 容器回転型混合器1の回転時、衝撃力付
与機構3の球体32が混合器1に衝突し、外部から衝撃
を付与すると、混合器1の内壁に付着している組成成分
がその衝撃作用によって落下するので、造粒物の生成を
助長することができ、そのため、粗大粒子の生成を低減
することができる結果、それだけ造粒物の収率を高める
ことができると共に、品質の安定化を図ることができる
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、造粒物を製造する
造粒装置と、その装置を使用して所望の造粒物を製造す
る方法と、造粒物としての粒状洗剤組成物の製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】所望の造粒物を製造する造粒装置とし
て、例えば特開昭61−89300号公報に示される技
術(以下、第一の従来技術という)のものがある。この
第一の従来技術は、粒状洗剤が、特に乾燥直後の流動性
が悪く、噴霧乾燥塔の下部に堆積する傾向があり、安定
な生産が困難であることから、水溶性粉粒体とシリカ粉
末とを混合したのち、この混合物に非イオン界面活性剤
を噴霧し、ついで、ゼオライトと炭酸カルシウム粉末と
の何れかを添加して非イオン界面活性剤含有造粒物を調
製し、この造粒物と粒状洗剤とを配合することが記載さ
れ、またドラム型造粒機を用いることが開示されてい
る。
【0003】また、特開平9−100498号公報に示
される技術(以下、第二の従来技術という)は、粗大粒
子が少なく、流動性に優れた非イオン界面活性剤含有粒
子を製造でき、かつ微粉量が少なく、耐固化性が良好な
高嵩密度洗剤を得るため、ゼオライトおよび炭酸ナトリ
ウムからなる無機ビルダーを転動造粒ドラムで混合し、
また非イオン界面活性剤を7〜20重量%となるように
噴霧して非イオン界面活性剤含有粒子を製造する際に、
噴霧密度及びフルード(Froude)数を規定して非
イオン界面活性剤含有粒子を製造することが記載されて
いる。この従来技術は転動ドラムを用いることが開示さ
れている。
【0004】さらに、国際公開番号WO95/2639
4(再公表特許)に示される技術(以下、第三の従来技
術という)は、洗浄剤造粒物粒子を、なおいっそう高嵩
密度化するため、嵩密度500〜1000g/リットル
の洗剤造粒物粒子を容器回転型混合機内で粒子同士の接
触により剪断力を付与して混合することが記載されてい
る。この従来技術はドラム型混合器を用いることが開示
されている。
【0005】またさらに、特開平5−23567号公報
に示される技術(以下、第四の従来技術という)は、造
粒に際し、機械本体の耐久性確保や架台の振動対策を必
要とする圧密可塑化混煉を行わなくとも、造粒性及び処
理能力を向上するため、原料に応じて定まる当該原料の
造粒に必要な水分量を添加し、該原料を攪拌混合する第
1の工程と、第1の工程の攪拌混合により湿潤化された
原料に当該原料の進み方向に交差する方向の水平揺動振
動を付与し、該原料を転動塊成化しミニペレットを得る
第2の工程とを有することにより、原料を造粒すること
が記載されている。この場合は、ドラム自体が回転せ
ず、水平に揺動振動するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術は、造粒物の組成成分を混合器で造粒するようにして
いるものの、何れも以下の点について配慮されていな
い。即ち、第一〜第三の従来技術では、造粒装置として
水平軸周りに回転する混合器を用いることが開示されて
いるものの、その回転型混合器による回転時、造粒物の
組成成分がドラムの内壁に付着することによる悪影響に
ついて配慮されていない。また、第四の従来技術では、
容器が水平に揺動振動する構成であるが、第一〜第三の
従来技術と同様に配慮されていない。
【0007】即ち、混合器内壁に組成成分が付着する
と、粗大粒子が生成される割合が多くなり、溶解性や外
観上の点で好ましくない。また、生産ロットにより品質
が不安定となってしまう。更に、造粒物の収率が低下す
るため、経済的ではない。
【0008】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、
混合器内壁に造粒物の組成成分が付着するのを可及的に
抑えて粗大粒子が生成されるのを低減できるようにした
造粒装置を提供するのを課題とし、また上記装置を用い
て粗大粒子の少ない造粒物の製造方法及び粒状洗剤組成
物の製造方法を提供するのを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明においては、以下の手段を採用した。
【0010】請求項1記載の本発明では、造粒物の組成
成分を混合、造粒して造粒物を製造する容器回転型混合
器を有する造粒装置において、容器回転型混合器に衝撃
を付与する衝撃力付与機構を有することを特徴とするも
のである。本発明は、上記の如く、衝撃力付与機構によ
って容器回転型混合器に衝撃を付与するようにしたの
で、その衝撃力により、容器回転型混合器の内壁に付着
していた組成成分を落下させることができ、粗大粒子が
生成されるのを低減できる結果、それだけ造粒物の収率
を高めることができ、かつ安定した品質を得ることがで
きる。
【0011】請求項2記載の本発明では、造粒物の組成
成分を混合、造粒して造粒物を製造する容器回転型混合
器を有する造粒装置において、造粒物の組成成分が投入
された容器回転型混合器の回転時、該混合器に衝撃を付
与する工程を有することを特徴とするものである。容器
回転型混合器の回転時に衝撃を付与する工程を有する
と、容器回転型混合器の内壁に付着していた組成成分を
落下させることができ、粗大粒子が生成されるのを低減
できる結果、それだけ造粒物の収率を高めることがで
き、かつ安定した品質の造粒物を製造できる。
【0012】請求項3記載の本発明では、粒状洗剤組成
物の組成成分が投入された容器回転型混合器を回転して
いるとき、該混合器に衝撃を付与する工程を有するの
で、請求項2と同様に粗大粒子の生成を低減でき、収率
を高めかつ安定した品質の粒状洗剤組成物を製造でき
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
1〜図5に基づいて説明する。図1及び図2は本発明の
一実施形態に係る造粒装置の概要を示している。この造
粒装置は、図1及び図2に示すようにドラム形状であ
り、水平軸周りに回転することにより(数rpm〜数十
rpm)、内部に投入された造粒物の組成成分が攪拌混
合され、所望の造粒物を製造するようにしている。その
ため、容器回転型混合器1は、水平軸周りに回転可能に
取付けられており、かつ内周壁にバッフル2が等間隔で
放射状に配設されている。尚、このバッフル2の配設は
任意である。
【0014】また、容器回転型混合器1の外周部には、
該混合器1に衝撃を付与するための衝撃力付与機構3が
設けられている。この衝撃力付与機構3は、例えば容器
回転型混合器1の外周部において、バッフル2と対応す
る位置に固定されたパイプ31a〜31dと、これら各
パイプ31a〜31d内に入れられた金属製の球体32
とからなっている。そして、容器回転型混合器1の回転
に伴い各パイプ31a〜31dも回転するが、その際、
混合器1が低速度で回転(数rpm〜数十rpm)して
いる関係上、混合器1の上方に図2に示す如く一方のパ
イプ31aが位置すると、該パイプ31a内の球体が自
重で落下し、バッフル2側に外部から衝撃力を付与し、
その衝撃力で混合器1内壁に付着している組成成分を落
下させるようにしている。
【0015】そのため、衝撃力付与機構3は、容器回転
型混合器1の内壁に付着している組成成分を落下させ、
該組成成分の付着を極力抑えるのに必要な衝撃力を発生
させるためのであり、金属製の球体32に限らず、組成
成分を衝撃力で落下させるものなら何れでもよい。パイ
プ31a〜31dの先端部は容器回転型混合器1の回転
によって球体32が飛び出ることがないようにするた
め、混合器1の回転方向と反対側に曲げられ、閉塞され
ている。
【0016】このように、容器回転型混合器1の回転
時、衝撃力付与機構3の球体32が混合器1に衝突し、
外部から衝撃を付与すると、混合器1内壁に付着してい
る組成成分がその衝撃作用によって落下するので、造粒
物の生成を助長することができ、そのため、粗大粒子が
生成されるのを減少することができる結果、それだけ造
粒物の収率を高めることができると共に、品質の安定化
を図ることができるものである。
【0017】この容器回転型混合器1は、好ましくは粒
状洗剤混合物、特に好ましくは、ノニオン界面活性剤の
ような常温で液状の成分を含有する粒状洗剤組成物の粗
大粒子の生成を抑制し、収率を高めると共に品質の安定
化を図る上で好適な手段である。
【0018】次に、上述した容器回転型混合器1を用い
た粒状洗剤組成物の製造に用いられる原料について説明
する。 (1)界面活性剤 界面活性剤としては、以下のようにアニオン界面活性
剤、ノニオン界面活性剤、両性界面活性剤、あるいはこ
れらの混合物が挙げられる。 (a)アニオン界面活性剤 好ましいアニオン界面活性剤としては、例えば、炭素数
8〜16のアルキル基を有する直鎖または分岐鎖のアル
キルベンゼンスルホン酸塩、炭素数10〜20のアルキ
ル硫酸(AS)塩またはアルケニル硫酸塩、炭素数10
〜20のα−オレフィンスルホン酸(AOS)塩、炭素
数10〜20のアルカンスルホン酸塩、炭素数10〜2
0の直鎖または分岐鎖のアルキル基若しくはアルケニル
基を有し、平均0.5〜8モルのエチレンオキサイド、
プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドまたはエチ
レンオキサイド/プロピレンオキサイド=0.1/9.
9〜9.9/0.1の比で付加したアルキルエーテル硫
酸(AES)塩、またはアルケニルエーテル硫酸塩、炭
素数10〜20の直鎖または分岐鎖のアルキル基若しく
はアルケニル基を有し、平均0.5〜8モルのエチレン
オキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイ
ドまたはエチレンオキサイド/プロピレンオキサイド=
0.1/9.9〜9.9/0.1の比で付加したアルキ
ルエーテルカルボン酸塩またはアルケニルエーテルカル
ボン酸塩、炭素数10〜20のアルキルグリセリルエー
テルスルホン酸のようなアルキル多価アルコールエーテ
ル硫酸塩、炭素数10〜20の高級脂肪酸塩、炭素数8
〜20の飽和又は不飽和α−スルホ脂肪酸(α−SF)
塩またはそのメチル、エチル若しくはプロピルエステル
などのアニオン界面活性剤、若しくはそれらの混合物を
使用することができる。特に好ましいアニオン界面活性
剤としては、例えば、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸
(LAS)のアルカリ金属塩(例えば、ナトリウムまた
はカリウム塩など)や、AOS、α−SF、AESのア
ルカリ金属塩(例えば、ナトリウムまたはカリウム塩な
ど)、高級脂肪酸のアルカリ金属塩(例えば、ナトリウ
ムまたはカリウム塩など)などを挙げることができる。
【0019】(b)ノニオン界面活性剤 好ましいノニオン界面活性剤としては、例えば以下のも
のを挙げることができる。 (i)炭素数6〜22、好ましくは8〜18の脂肪族ア
ルコールに炭素数2〜4のアルキレンオキシドを平均3
〜30モル、好ましくは5〜20モル付加したポリオキ
シアルキレンアルキル(またはアルケニル)エーテル。
この中でも、ポリオキシエチレンアルキル(またはアル
ケニル)エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンアルキル(またはアルゲニル)エーテルが好適で
ある。ここで使用される脂肪族アルコールとしては、第
1級アルコールや、第2級アルコールが使用される。ま
た、そのアルキル基は、分岐鎖を有していてもよい。好
ましい脂肪族アルコールとしては、第1級アルコールが
使用される。 (ii)ポリオキシエチルアルキル(またはアルケニル)
フェニルエーテル。 (iii)長鎖脂肪酸アルキルエステルのエステル結合間
にアルキレンオキシドが付加した、例えば以下の式で示
される脂肪酸アルキルエステルアルコキシレート。
【0020】R1CO(OA)nOR2 (R1COは、炭素数6〜22、好ましくは8〜18の
脂肪酸残基を表わす。OAは、エチレンオキシド、プロ
ピレンオキシドなどの炭素数2〜4、好ましくは2〜3
のアルキレンオキシドの付加単位を表わす。nは、アル
キレンオキシドの平均付加モル数を示し、一般に3〜3
0、好ましくは5〜20の数である。R2は、炭素数1
〜3の置換基を有してもよい低級アルキル基を表す。) (iv)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル。 (v)ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル。 (vi)ポリオキシエチレン脂肪酸エステル。 (vii)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油。 (viii)グリセリン脂肪酸エステル。 上記のノニオン界面活性剤の中でも、融点が40℃以下
でHLBが9〜16のポリオキシエチレンアルキル(ま
たはアルケニル)エーテル、ポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレンアルキル(またはアルケニル)エーテ
ル、脂肪酸メチルエステルにエチレンオキシドが付加し
た脂肪酸メチルエステルエトキシレート、脂肪酸メチル
エステルにエチレンオキシドとプロピレンオキシドが付
加した脂肪酸メチルエステルエトキシプロポキシレート
などが特に好適に用いられる。また、これらのノニオン
界面活性剤は混合物として使用してもよい。
【0021】(2)洗剤ビルダー 洗剤ビルダーとしては、通常洗剤に使用されるアルカリ
ビルダーやキレートビルダーが好ましく使用される。 (a)アルカリビルダーとしては、炭酸ナトリウム、炭
酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、
炭酸ナトリウムカリウムなどのアルカリ金属炭酸塩や、
ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、層状ケイ酸ナトリ
ウムなどのアルカリ金属ケイ酸塩などが挙げられる。 (b)キレートビルダーとしては、アルミノ珪酸塩、ト
リポリリン酸塩、ピロリン酸塩、クエン酸塩、コハク酸
塩、ポリアクリル酸塩、アクリル酸−マレイン酸共重合
体、イミノカルボン酸/塩、EDTAなどが挙げられ
る。洗剤ビルダーは、粒状洗剤組成物中に、通常10〜
90重量%、好ましくは、20〜80重量%、特に好ま
しくは、30〜70重量%配合される。
【0022】(3)吸油性担体 吸油性担体は、主にノニオン界面活性剤などの液体成分
を吸収、担持させるために用いられる。好ましい吸油性
担体としては、例えば珪酸塩化合物として、無定形含水
非晶質珪酸、球状多孔質含水非晶質珪酸、無定形無水非
晶質珪酸、花弁状含水非晶質珪酸カルシウム、針状含水
非晶質珪酸カルシウム、非晶質アルミノ珪酸塩、珪酸マ
グネシウムなどが挙げられる。また、炭酸塩化合物とし
て、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウムなどが挙げられ
る。吸油性担体は、粒状洗剤組成物中に0.1〜25重
量%、好ましくは、0.5〜20重量%、さらに好まし
くは1〜15重量%配合される。
【0023】(4)粘土鉱物 粘土鉱物としては、特に、スメクタイト群に属し、その
結晶構造がジオクタヘドラル型3層構造またはトリオク
タヘドラル型3層構造をとるものが好ましい。
【0024】また、吸油量が80ml/100g未満、
好ましくは30〜70ml/100gであり、嵩密度が
0.1g/ml以上、好ましくは0.2〜1.5g/m
lであると望ましい。具体例には、例えば、ジオクタヘ
ドラル型3層構造をとる粘土鉱物として、モンモリロナ
イト、ノントロナイト、バイデライト、パイロフィライ
トなどが挙げられる。また、トリオクタヘドラル型3層
構造をとる粘土鉱物として、サポナイト、ヘクトライ
ト、スチーブンサイト、タルクなどが挙げられる。粘土
鉱物は、粒状洗剤組成物中に通常0.1〜30重量%、
好ましくは0.5〜20重量%、さらに好ましくは1〜
10重量%配合される。
【0025】(5)蛍光剤:ビス(トリアゾニルアミ
ノ)スチルベンジスルホン酸誘導体、ビス(スルホスチ
リル)ビフェニル塩〔チノパールCBS〕など。 (6)酵素:リパーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、ア
ミラーゼなど。 (7)漂白剤:過炭酸塩、過硼酸塩など。 (8)帯電防止剤:ジアルキル型4級アンモニウム塩な
どのカチオン界面活性剤など。 (9)表面改質剤:微粉炭酸カルシウム、微粉ゼオライ
ト、ポリエチレングリコールなど。 (10)再汚染防止剤:カルボキシメチルセルロースな
どのセルロース誘導体など。 (11)増量剤:硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、塩酸
ナトリウムなど。 (12)還元剤:亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウムな
ど。 (13)香料類 (14)色素類 (15)柔軟性付与剤
【0026】次に、表1、表2、図3及び図4に基づ
き、本発明の造粒装置を適用し、造粒物の製造方法の具
体的実施形態について述べる。この場合は、ノニオン界
面活性剤を主成分とする粒状ノニオン洗剤組成物を製造
するためのものであって、まず、粉体原料として表1に
示す如く、P型ゼオライト,炭酸ナトリウムを容器回転
型混合器(以下、単に混合器と略称す)に投入し、該混
合器を回転(20rpm)させることにより粉体原料を
攪拌する。容器回転型混合器は直径0.60m×長さ
0.48mの大きさであり、内部に配設されたバッフル
は高さ0.12m×長さ0.46mである。
【0027】
【表1】
【0028】そして、回転開始1分後に、混合器の上部
中央部を木槌で適宜叩くことによってハンマリングを起
こし、その際、ノニオン界面活性剤を約16分間添加す
ることにより転動造粒を行った。木槌で叩くハンマリン
グ回数は3.75秒に一回の割合で、ハンマリング荷重
は3〜12kg重である。そして、ハンマリング箇所と
しては、P型ゼオライト,炭酸ナトリウム,ノニオン界
面活性剤による造粒作用を損なうことがないよう、これ
らが存在しない箇所が好ましい。このようにして造粒物
が得られた後、酵素,PC(過炭酸ナトリウム)を添加
・混合することにより、造粒ノニオン洗剤組成物を製造
した。ここで、ノニオン界面活性剤は、POE(6)ラ
ウリルエーテル(ライオン化学(株)製、NALF)、
P型ゼオライトはクロスフィールド社製のDoucil
A24、炭酸ナトリウムは旭硝子(株)製の粒灰、酵
素はノボ・ノルディスク社製のエパラーゼ8.0T、P
Cは三菱瓦斯化学(株)製のSPC−Dである。
【0029】上記の如き粒状ノニオン洗剤組成物の造粒
終了後、後述する手法にて粗大粒子量(12#on),
付着量,被洗布への付着性をそれぞれ測定すると共に、
連続的に14回まで繰り返す度に測定し、その結果を表
2に示している。また表2には比較のため、ハンマリン
グを行わない粒状ノニオン洗剤組成物を製造したものを
比較例として同様に測定している。
【0030】
【表2】
【0031】なお、粗大粒子量(12#on)とは、造
粒物を12Mesh(目開き:1410μm の篩(T
OKYO SCREEN製、JIS Z8801)で振
るい分けした後、篩上の造粒物の重量の全造粒物に対す
る割合を計算したものである。また、付着量は、理論値
の収量から、得られた造粒物の重量を差し引いたものを
付着量として、理論値に対する付着量の割合を計算した
ものである。
【0032】布付着の測定には、二槽式洗濯機(三菱電
機製:CW−225)に水温5℃の水道水30リットル
を用意し、これに紺綿肌シャツ2枚・黒アクリルセータ
ー2枚・黒ナイロンスリップ2枚及びチャージ布として
の肌シャツ5枚の計1.5kg(浴比20倍)を入れ、
被洗布の中央部にくぼみを作り、そこへ洗剤30gを集
中的に投入した。洗剤が水に浸されるまま二分間静置
後、弱水流,洗浄時間5分間で洗浄した。自然排水して
1分脱水し、布に付着している洗剤粒子(凝集物)の量
を目視により以下の基準で評価したものである。 0点:全く付着無し 1点:極くわずかに付着しているが、すすぎにより良好
となるレベル 2点:部分的にやや付着がみられるレベル 3点:布全体にやや多く付着しすすぎ後も不満足なレベ
ル 4点:布全体にかなり多く付着 5点:布全体に激しく付着
【0033】表2において、各回毎に実施形態の方が比
較例に比べ、数値的にかなり低く、木槌のハンマリング
による効果を確実に達成できていることが理解できよ
う。因みに、図3は付着量と造粒回数との関係を示し、
図4は粗大粒子量(12#on)と造粒回数との関係を
示している。図3から、本実施形態では造粒回数が増え
るにつれ付着量が低下しているのに対し、ハンマリング
を実施していない比較例では造粒回数の如何にかかわら
ず、付着量が低下せず、不安定となっている。また図4
から、本実施形態では造粒回数の如何に拘わらず粗大粒
子量が低い状態のままでほぼ一様であり、比較例では粗
大粒子量が上昇する傾向を表している。
【0034】その結果、表2、図3及び図4によれば、
ハンマリングにより粗大粒子が生成されるのを確実に抑
えることでき、それだけ収率を高めることができると共
に、粒状ノニオン洗剤組成物としての品質の安定化を図
ることができる。また、本実施形態においては、より高
嵩密度の洗剤粒子を得るため、以下の式で定義されるフ
ルード数が0.1以上となるような条件を選択すること
が好ましい。さらに好ましくは混合器1内で粒子が飛散
することなく正常に反転し得るようにするため、0.1
〜0.8が特に望ましい。フルード(Fr)数は以下の
式より求められる。 Fr=(Vo)2/g・R ここで、Voは混合器の先端速度(m/sec)、gは
重力加速度(m/sec2)、Rは混合器の半径(m)
を表す。
【0035】図5は造粒装置のさらに他の実施形態を示
している。この場合は、混合器1の外周部に金属製の球
体32が混合器1の外周に沿って移動できるような通路
33が形成されると共に、その通路33がバッフル2と
対応する位置に設けられた仕切板5によって仕切られて
いる。そして、前述した実施形態の場合と同様にP型ゼ
オライト,炭酸ナトリウムを容器回転型混合器1に投入
し、該混合器1を回転させることにより攪拌し、その攪
拌時、混合器1の上部中央部を木槌6で適宜叩く(0.
25〜30秒に一回程度)ことによってハンマリングを
起こしながら、かつノニオン界面活性剤を添加すること
により転動造粒を行うものである。
【0036】この場合、容器回転型混合器1の回転時、
通路33内の球体32が回転する位置に応じ落下すると
共に、図5において混合器1の右側中央部が木槌6によ
ってハンマリングされるので、混合器1に周囲に渡り衝
撃を付与することができる。この実施形態によれば、混
合器1に対し球体32の落下作用と木槌6によるハンマ
リングとで衝撃を付与することとなり、従って、混合器
1の周囲数カ所で衝撃を付与することによって付着して
いる成分を落下させることができるので、粗大粒子の生
成をいっそう低減することができる。しかも、球体32
とハンマリングとを併用することによって広範囲な衝撃
力を得ることも可能となり(1〜50kg重)、造粒物
の組成成分の種類に適した衝撃力を付与することによ
り、いっそうの収率アップ及び品質アップを得ることが
できる。
【0037】なお、上記実施形態においては、ノニオン
界面活性剤以外の液状界面活性剤として、第2級高級ア
ルコールエトキシサルフェート,ポリオキシエチレンア
ルキルエーテルリン酸,ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルリン酸ナトリウム,高級アルコール,脂肪酸を用
いた場合でも同様の効果が得られ、また洗剤成分として
考えられる他の液体成分としては、ポリアルキレングリ
コール,シリコーンオイル,アルキルアミンオキサイド
香料などを用いてもよい。また、粒状ノニオン洗剤組成
物に適用した例を示したが、例えば食品,薬品等の他、
化学工業品など付着の発生しやすい造粒物を製造するの
に適用しても同様の作用効果を得ることができる。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1に
よれば、衝撃力付与機構によって容器回転型混合器に衝
撃を付与し、その衝撃力により、容器回転型混合器の内
壁に付着していた組成成分を落下させるように構成した
ので、粗大粒子が生成されるのを低減することができる
結果、それだけ造粒物の収率を高めることができ、かつ
安定した品質を得ることができるという効果がある。
【0039】請求項2によれば、容器回転型混合器の回
転時に衝撃力を付与する工程を有するので、容器回転型
混合器の内壁に付着していた組成成分を落下させること
ができ、粗大粒子が生成されるのを低減できる結果、そ
れだけ造粒物の収率を高めることができ、かつ安定した
品質の造粒物を製造できる効果がある。
【0040】請求項3によれば、粒状洗剤組成物の組成
成分が投入された容器回転型混合器を回転していると
き、該混合器に衝撃を付与する工程を有するので、請求
項3と同様に粗大粒子の生成を低減でき、収率を高めか
つ安定した品質の粒状洗剤組成物を製造できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る造粒装置の概略
構成を示す正面図である。
【図2】 同じく造粒装置の側面図である。
【図3】 造粒物の付着量と造粒回数との関係を示す
説明図である。
【図4】 同じく造粒物を組成する粗大粒子量と造粒
回数との関係を示す説明図である。
【図5】 本発明の造粒装置のさらに他の実施形態を
示す説明用断面図である。
【符号の説明】
1…容器回転型混合器、3…衝撃力付与機構、32…球
体、6…木槌
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 友則 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4G004 HA01 4H003 AC08 BA09 CA20 DA01 EA16 EA28 EC01 ED02 EE05 FA40

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 造粒物の組成成分を混合、造粒して造
    粒物を製造する容器回転型混合器を有する造粒装置にお
    いて、容器回転型混合器に衝撃を付与する衝撃力付与機
    構を有することを特徴とする造粒装置。
  2. 【請求項2】 造粒物の組成成分を混合、造粒して造
    粒物を製造する容器回転型混合器を有する造粒装置にお
    いて、造粒物の組成成分が投入された容器回転型混合器
    の回転時、該混合器に衝撃を付与する工程を有すること
    を特徴とする造粒物の製造方法。
  3. 【請求項3】 造粒物の組成成分を混合、造粒して造
    粒物を製造する容器回転型混合器を有する造粒装置にお
    いて、粒状洗剤組成物の組成成分が投入された容器回転
    型混合器を回転しているとき、該混合器に衝撃を付与す
    る衝撃力付与工程を有することを特徴とする粒状洗剤組
    成物の製造方法。
JP2000062522A 2000-03-07 2000-03-07 造粒装置,造粒物の製造方法,及び粒状洗剤組成物の製造方法 Withdrawn JP2001246238A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014196493A (ja) * 2014-04-11 2014-10-16 マニユフアクチヤリング・アンド・プロセス・テクノロジーズ・エルエルシー(デイー/ビー/エイ エムピー テクノロジーズ) 顔料擬似粒子の形成方法

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DE112007002390T5 (de) 2006-10-16 2009-08-20 Kao Corporation Verfahren zur Herstellung eines anionischen Tensides
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