JP2001244557A - 波長モニタ装置、およびその調整方法、並びに波長安定化光源 - Google Patents

波長モニタ装置、およびその調整方法、並びに波長安定化光源

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JP2001244557A
JP2001244557A JP2000054042A JP2000054042A JP2001244557A JP 2001244557 A JP2001244557 A JP 2001244557A JP 2000054042 A JP2000054042 A JP 2000054042A JP 2000054042 A JP2000054042 A JP 2000054042A JP 2001244557 A JP2001244557 A JP 2001244557A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型でアライメントが容易で高精度に波長を
安定化する波長モニタ装置を得る。 【解決手段】 入力光の偏光方向によって屈折率が異な
る複屈折結晶21と、複屈折結晶21を透過した出力光
の直交した偏光成分を空間的に分離する偏光子22と、
分離された偏光成分をそれぞれ受光する受光素子23,
24と、受光素子23,24からの受光信号を用いて入
力光の波長を検出する波長検出回路25とを備えたの
で、複屈折結晶21の性質である屈折率の軸方向異方性
を利用することによって、一つの複屈折結晶21で2種
類の波長特性を持った受信信号が得られるので、小型で
アライメントが容易で波長をモニタできる波長モニタ装
置が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、波長分割多重伝
送方式用の半導体レーザ装置に用いられ、レーザ出力光
の波長をモニタし、さらに特定の波長に安定化する波長
モニタ装置、およびその調整方法、並びに波長安定化光
源に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の光通信において、伝送する情報の
大容量化に伴い、多様な伝送方式が検討されている。そ
の中の一つに、1本の光ファイバ中に複数の異なる波長
を同時に伝送することで伝送容量を増やす、波長分割多
重伝送方式(以下、WDMと言う)が検討されている。
しかし、複数の異なる波長を多重化するといっても、フ
ァイバの増幅帯域を越えた波長は使用できないので、多
くの信号光を多重化するためには個々の信号光の波長幅
を狭く、かつ各信号間の波長間隔も狭くすることが重要
な技術課題となる。この課題を克服するためには挟帯域
な信号光の発振波長をモニタし、高精度に安定化させる
技術が必要となっている。
【0003】図9は例えば1998年電子情報通信学会
通信ソサイエティ大会、B−10−180、エタロン型
波長検出モジュール(p502)に示された従来の波長
モニタ装置を示す構成図であり、図において、1a,1
bは入力光をそれぞれ分波するビームスプリッタ、2
a,2bはそれぞれ波長透過特性が異なるファブリペロ
ーエタロン(以下、FPエタロンと言う)、3a,3b
はフォトディテクタ(以下、PDと言う)である。
【0004】次に動作について説明する。ビームスプリ
ッタ1aは、入力光の一部を分波し、FPエタロン2a
は、その分波された入力光の一部を通過させ、PD3a
は、そのFPエタロン2aを通過した入力光の一部を受
光する。同様にビームスプリッタ1bは、入力光の一部
を分波し、FPエタロン2bは、その分波された入力光
の一部を通過させ、PD3bは、そのFPエタロン2b
を通過した入力光の一部を受光する。このとき、FPエ
タロン2a,2bは、入力される波長によって透過率が
異なるように設定されているので、PD3a,3bの受
光に応じた出力信号強度は、分波された入力光の波長に
依存する。従って、出力光の波長変化は、PD3a,3
bからの出力信号強度の変化として測定することができ
る。図10はPD出力波長特性を示す特性図であり、図
において、λは出力光の波長として所望の波長である
基準波長、aは出力光の波長に応じたPD3aの変換効
率、bは出力光の波長に応じたPD3bの変換効率であ
り、横軸は基準波長λを中心とした正負の相対波長
(Δλ=λ−λ)で示されている。このように、FP
エタロン2a,2bは、それぞれ波長透過特性が異なる
ため、両者の差分をとると、両者の透過率が等しい波
長、すなわち、波長透過特性のクロス点で差分信号はゼ
ロとなり、その波長を基準波長λとした波長の変化量
が正負の符号をもって得られる。
【0005】図11は例えばU.S.Patent
5,825,792に記載された従来の波長モニタ装置
を示す構成図であり、図において、5はDFB(Dis
tributed Feedback)半導体レーザ装
置、6はDFB半導体レーザ装置5からの出力光のビー
ム広がりを調節する光学レンズ、7はFPエタロン、8
a,8bはPD、8はPD8a,8bを固定する共通基
盤、9はPD8aからの出力信号からPD8bからの出
力信号を減算し、DFB半導体レーザ装置5にフィード
バックする減算器である。
【0006】次に動作について説明する。DFB半導体
レーザ装置5は、レーザ光を出力し、光学レンズ6、お
よびFPエタロン7は、その出力光の一部を通過し、P
D8a,8bは、その通過した出力光の一部を受光す
る。FPエタロン7は、入力する波長によって透過率が
異なるので、PD8a,8bの受光量は、出力光の波長
に依存する。従って、DFB半導体レーザ装置5からの
出力光の波長変化は、PD8a,8bの出力信号強度の
変化として測定することができる。また、図11に示し
たように、出力光の光軸に垂直な面に対してFPエタロ
ン7の端面を傾けると、ビーム位置によってFPエタロ
ン7への入射角度が異なるので、それに伴って波長透過
特性も変わる。そこでFPエタロン7の透過光内で適当
な2カ所にPD8a,8bを配置すると、それらPD8
a,8bの出力信号は異なる波長特性を示す。この異な
る波長特性を利用することによって、2つの異なる波長
特性を持つFPエタロンを必要とせず、1個のFPエタ
ロン7で2種類の波長特性を持つ信号が得られる。今、
安定させたい波長を基準波長λとする。この基準波長
λのときにFPエタロン7の傾きを固定した状態で、
PD8a,8bの受光量が等しくなるようにPD8a,
8bの位置を調節する。これらPD8a,8bの両出力
信号の差分を減算器9でとると、その信号は基準波長λ
でゼロとなり、基準波長λの周辺の波長では正負の
符号を持った誤差信号が得られる。その誤差信号をDF
B半導体レーザ装置5にフィードバックすることによ
り、DFB半導体レーザ装置5から出力される出力光の
波長を基準波長λに安定化できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の波長モニタ装置
は以上のように構成されているので、図9に示した波長
モニタ装置では、2つのビームスプリッタ1a,1b、
2つのFPエタロン2a,2b、2つのPD3a,3b
を用いているので光学部品が多くなる。また、2つのビ
ームスプリッタ1a,1bを用いているために光軸が増
え、アライメントが難しくなるという課題があった。さ
らに、温度によって波長透過特性が変化する2つのFP
エタロン2a,2bを用いているために、相互の温度に
よる特性を補正することが困難になるなどの課題があっ
た。
【0008】また、図11に示した波長モニタ装置で
は、FPエタロン7を光軸に対して傾けることによっ
て、2種類の波長透過強度をモニタしている。しかし、
PD8a,8bの受光面がDFB半導体レーザ装置5を
見込む角度内のビームにおいても、FPエタロン7を通
過する角度が入射位置によって異なるため、PD8a,
8bで受光した波長透過特性は、この見込み角内の波長
透過特性の平均として表される。従って、モニタリング
する波長精度が悪くなるという課題があった。これは、
FPエタロン7の開口面積が広ければ広いほど精度が悪
くなる。また、DFB半導体レーザ装置5からの出力光
は、平行化されていないので、終始ある広がり角をもっ
て伝播する。この広がり角がFPエタロン7での波長透
過特性を決めているので、光学レンズ6、FPエタロン
7、およびPD8a,8bの光軸上の位置が厳しく制限
される課題があった。さらに、一般にFPエタロンは、
温度によって波長透過特性が変化してしまうので、外部
気温変化等によりFPエタロンの結晶温度が変化する
と、誤差信号のゼロ点がずれてしまう課題があった。
【0009】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、小型でアライメントが容易で高精
度に波長を安定化する波長モニタ装置、およびその調整
方法、並びに波長安定化光源を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る波長モニ
タ装置は、偏光した平行なレーザ光の光軸上に配置さ
れ、入出力光方向の両端面に反射手段を有し、入力光の
偏光方向によって屈折率が異なる複屈折結晶と、複屈折
結晶を透過した出力光の直交した偏光成分を空間的に分
離する偏光分離手段と、分離された偏光成分をそれぞれ
受光する第1および第2の受光素子と、第1および第2
の受光素子からの受光信号の一方もしくは両方を用いて
入力光の波長を検出する波長検出回路とを備えたもので
ある。
【0011】この発明に係る波長モニタ装置は、入力光
に直線偏光を用いるものである。
【0012】この発明に係る波長モニタ装置は、複屈折
結晶のファスト軸またはスロー軸を入力光の偏光方向に
対して45度傾けて配置するものである。
【0013】この発明に係る波長モニタ装置は、偏光分
離手段において、複屈折結晶のファスト軸の偏光成分を
反射し、スロー軸の偏光成分を透過するものである。
【0014】この発明に係る波長モニタ装置は、偏光分
離手段において、入力光のビーム断面に対して半分の領
域で複屈折結晶のファスト軸方向の偏光成分のみを透過
し、入力光のビーム断面の他の半分の領域でスロー軸方
向の偏光成分のみ透過する2象限偏光選択するものであ
る。
【0015】この発明に係る波長モニタ装置は、偏光分
離手段を複屈折結晶の出力面に施したものである。
【0016】この発明に係る波長モニタ装置は、偏光分
離手段と第1および第2の受光素子との間に、それぞれ
ビームを集光するビーム集光手段を備えたものである。
【0017】この発明に係る波長モニタ装置は、複屈折
結晶、偏光分離手段、および第1および第2の受光素子
の端面を光軸に対して正対させずに傾けて配置するもの
である。
【0018】この発明に係る波長モニタ装置は、波長検
出回路において、第1および第2の受光素子の受光信号
の差を演算する減算器を備えたものである。
【0019】この発明に係る波長モニタ装置は、波長検
出回路において、第1および第2の受光素子の受光信号
の和を演算する加算器を備えたものである。
【0020】この発明に係る波長モニタ装置は、波長検
出回路において、第1および第2の受光素子の受光信号
の和を演算する加算器と、第1および第2の受光素子の
受光信号の差を演算する減算器と、加算器からの出力信
号と減算器からの出力信号との割り算を演算する割算器
とを備えたものである。
【0021】この発明に係る波長モニタ装置は、偏光分
離手段によって分離された一方の偏光成分をそれぞれ受
光する第1および第3の受光素子と、偏光分離手段によ
って分離された他方の偏光成分をそれぞれ受光する第2
および第4の受光素子とを備えたものである。
【0022】この発明に係る波長モニタ装置は、第1か
ら第4の受光素子を一つの基盤上にまとめて配列した4
象限受光素子を備えたものである。
【0023】この発明に係る波長モニタ装置は、入力光
の波長をλ、複屈折結晶の屈折率をn、結晶長をLとし
たとき、λ/(2・n・L)が0.8[nm]以上にし
たものである。
【0024】この発明に係る波長モニタ装置は、複屈折
結晶を、光軸上に2個に並べて配置され、結晶温度によ
る屈折率変化と結晶温度による光軸方向の結晶厚み変化
を相殺する第1および第2の複屈折結晶からなるもので
ある。
【0025】この発明に係る波長モニタ装置は、第1お
よび第2の複屈折結晶のうちのいずれか一方に、結晶温
度が増加するにつれて屈折率が減少する結晶を用いるも
のである。
【0026】この発明に係る波長モニタ装置は、第1お
よび第2の複屈折結晶に、YVO結晶とβ−BaB
結晶とを用いるものである。
【0027】この発明に係る波長モニタ装置は、第1お
よび第2の複屈折結晶に、YVO結晶とSiO結晶
とを用いるものである。
【0028】この発明に係る波長モニタ装置は、第1お
よび第2の複屈折結晶に、YVO結晶とYLF結晶と
を用いるものである。
【0029】この発明に係る波長モニタ装置は、第1お
よび第2の複屈折結晶に、YVO結晶とPbMoO
結晶とを用いるものである。
【0030】この発明に係る波長モニタ装置は、第1お
よび第2の複屈折結晶に、YVO結晶とTiO結晶
とを用いるものである。
【0031】この発明に係る波長モニタ装置は、第1お
よび第2の複屈折結晶に、CaCO 結晶とSiO
晶とを用いるものである。
【0032】この発明に係る波長モニタ装置は、第1お
よび第2の複屈折結晶に、CaCO 結晶とTiO
晶とを用いるものである。
【0033】この発明に係る波長モニタ装置は、第1お
よび第2の複屈折結晶に、CaCO 結晶とYLF結晶
とを用いるものである。
【0034】この発明に係る波長モニタ装置は、第1お
よび第2の複屈折結晶に、CaCO 結晶とβ−BaB
結晶とを用いるものである。
【0035】この発明に係る波長モニタ装置は、第1お
よび第2の複屈折結晶に、CaCO 結晶とPbMoO
結晶とを用いるものである。
【0036】この発明に係る波長モニタ装置は、第1の
受光素子から出力された受光信号の利得を調節する第1
の受光信号利得調整手段と、第2の受光素子から出力さ
れた受光信号の利得を調節する第2の受光信号利得調整
手段の一方もしくは両方を波長検出手段が備え、第1ま
たは第2の受光素子から出力された受光信号の一方もし
くは両方の信号強度を変更することにより、レーザ光の
発信波長を調整するようにしたものである。
【0037】この発明に係る波長モニタ装置の調整方法
は、波長モニタ装置の複屈折結晶を配置する際に、所望
の波長で第1および第2の受光素子の受光信号の強度が
等しくなるように光軸に対する複屈折結晶のファスト軸
とスロー軸を含む面の角度を調節するものである。
【0038】この発明に係る波長モニタ装置の調整方法
は、第1の受光素子から出力された受光信号の利得を調
節する第1の受光信号利得調整手段と、第2の受光素子
から出力された受光信号の利得を調節する第2の受光信
号利得調整手段の一方もしくは両方を波長検出手段が備
え、第1または第2の受光素子から出力された受光信号
の一方もしくは両方の信号強度を変更することにより、
レーザ光の発信波長を調整するようにしたものである。
【0039】この発明に係る波長安定化光源は、波長モ
ニタ装置に偏光したレーザ光を出力する半導体レーザ装
置と、波長モニタ装置からの波長モニタ信号に応じて半
導体レーザ装置の発振波長を制御するレーザ駆動制御装
置とを備えたものである。
【0040】この発明に係る波長安定化光源は、レーザ
駆動制御装置において、波長モニタ装置からの波長モニ
タ信号に応じて半導体レーザ装置への注入電流を調節し
て発振波長を制御するものである。
【0041】この発明に係る波長安定化光源は、レーザ
駆動制御装置において、波長モニタ装置からの波長モニ
タ信号に応じて半導体レーザ装置の温度を調節して発振
波長を制御するものである。
【0042】この発明に係る波長安定化光源は、レーザ
駆動制御装置において、波長モニタ装置からの波長モニ
タ信号に応じて半導体レーザ装置の共振器長を調節して
発振波長を制御するものである。
【0043】この発明に係る波長安定化光源は、レーザ
駆動制御装置において、波長モニタ装置からの波長モニ
タ信号に応じて半導体レーザ装置の回折格子の角度を調
節して発振波長を制御するものである。
【0044】この発明に係る波長安定化光源は、半導体
レーザ装置から出力されたレーザ光を平行化して波長モ
ニタ装置の複屈折結晶に入力するレーザ光平行化手段を
備えたものである。
【0045】この発明に係る波長安定化光源は、半導体
レーザ装置と複屈折結晶との間、または半導体レーザ装
置とレーザ光平行化手段との間にレーザ光を伝送する光
ファイバを備えたものである。
【0046】この発明に係る波長安定化光源は、半導体
レーザ装置と、レーザ光平行化手段と、波長モニタ装置
と、レーザ駆動制御装置とを1つのモジュール内に備え
たものである。
【0047】この発明に係る波長安定化光源は、波長安
定化光源を複数個設け、全ての波長安定化光源の出力を
一本または複数本の伝送手段にまとめたものである。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による波
長安定化光源を示す構成図であり、図において、11は
直線偏光であるp偏光のレーザ光を出力する半導体レー
ザ装置、12は半導体レーザ装置11から出力されたレ
ーザ光を平行化するレンズ(レーザ光平行化手段)、1
3はレンズ12を介して入力されたレーザ光の波長をモ
ニタする波長モニタ装置、14は波長モニタ装置13か
らの波長モニタ信号に応じて半導体レーザ装置11の発
振波長を制御するレーザ駆動制御装置である。
【0049】また、波長モニタ装置13において、21
は偏光した平行なレーザ光の光軸上に配置され、入出力
光方向の両端面に反射コーティング(反射手段)が施さ
れ、入力光の偏光方向によって屈折率が異なる複屈折結
晶である。なお、この複屈折結晶21の両端面に施され
る反射コーティングは、両面ミラー機能を有するもので
ある。図2はこの発明の実施の形態1による複屈折結晶
の配置を示す説明図であり、複屈折結晶21は、結晶構
造が異方性を持つために、入力光の偏光方向によって結
晶内の屈折率が異なり、光軸上に垂直な面内において屈
折率が最も低い軸方向をファスト軸、そのファスト軸に
垂直な軸をスロー軸と呼ぶ。複屈折結晶21は、それら
ファスト軸およびスロー軸と呼ばれる2つの軸を有す
る。この実施の形態1の複屈折結晶21は、図2に示さ
れるように、入力光の偏光方向に対してファスト軸およ
びスロー軸が45度傾くように配置する。図1に戻っ
て、22はその光軸上に配置され、複屈折結晶21を透
過した出力光の直交した偏光成分を空間的に分離する偏
光子(偏光分離手段)であり、この実施の形態1の偏光
子22は、複屈折結晶21を透過したファスト軸方向の
偏光成分を反射し、複屈折結晶21を透過したスロー軸
方向の偏光成分を透過するものを用いる。23は偏光子
22を反射したファスト軸方向の偏光成分を受光し、そ
の受光強度に応じた受光信号を出力する受光素子(第1
の受光素子)、24は偏光子22を透過したスロー軸方
向の偏光成分を受光し、その受光強度に応じた受光信号
を出力する受光素子(第2の受光素子)、25は受光素
子23,24からの受光信号に応じて波長モニタ装置1
3に供給された入力光の波長を検出する波長検出回路で
ある。
【0050】次に動作について説明する。半導体レーザ
装置11は、p偏光のレーザ光を出力し、レンズ12
は、その半導体レーザ装置11からの出力光を平行化
し、波長モニタ装置13に供給する。波長モニタ装置1
3において、複屈折結晶21は、平行化されたレーザ光
を入力し、入力された複屈折結晶21中のレーザ光は、
複屈折結晶21の両端面に施された反射コーティング間
で反射され、複屈折結晶21の両端面間で共振し、複屈
折結晶21内で成立し得るモード、すなわち波長のみが
出力される。
【0051】一般に入射光に対して反射コーティングを
施した両端面を持つエタロン結晶の透過率Tは以下の
(式1)で表される。
【数1】 ここで、t,tは位相を考慮した両端面の複素透過
率、r,rは両端面の複素反射率、iは虚数単位、
nは屈折率、Lは結晶長、λは波長である。図3は複屈
折結晶にエタロン結晶を用いた場合の波長透過特性を示
す特性図であり、Aはファスト軸方向偏光の透過特性、
Bはスロー軸方向偏光の透過特性である。図に示したよ
うに複屈折結晶21にエタロン結晶を用いた場合、複屈
折結晶21は軸方向によって屈折率が異なるので、偏光
方向によって波長透過特性も異なる。両特性のFSR
(自由スペクトル領域)は屈折率nと結晶長Lに依存
し、そのFSRの値はλ/(2・n・L)となる。以
上のことから、複屈折結晶21からの出力光をファスト
軸方向とスロー軸方向との偏光成分に分離して受光する
ことにより、2種類の波長透過特性A,Bと等しい波長
特性を持つ信号強度が得られる。従って、図1におい
て、偏光子22は、複屈折結晶21を透過したファスト
軸方向の偏光成分を反射し、複屈折結晶21を透過した
スロー軸方向の偏光成分を透過する。受光素子23は、
偏光子22を反射したファスト軸方向の偏光成分を受光
し、その受光強度に応じた受光信号を出力し、受光素子
24は、偏光子22を透過したスロー軸方向の偏光成分
を受光し、その受光強度に応じた受光信号を出力する。
【0052】図3を参照しながら、受光素子23,24
から得られる受光信号を波長透過特性A,Bと同一と
し、それらを受光信号A,Bとし、それらの受光信号
A,Bが得られたときの波長モニタ方法について説明す
る。今、基準波長をλとする。受光信号Aの波長特性
は基準波長λ付近において、波長が長くなるに従って
受光強度が減少し、波長が短くなるに従って受光強度は
増加する。一方、受光信号Bの波長特性は基準波長λ
付近において、波長が長くなるに従って受光強度が増加
し、波長が短くなるに従って受光強度は減少する。従っ
て、予め波長検出回路25に図3に示した波長透過特性
A,Bに応じた値を保持しておき、それら受光信号A,
Bのうちのどちらかの受光信号の変化分を波長検出回路
25でモニタリングすることによって波長の基準波長λ
からの変化分である相対波長を検出することができ
る。また、基準波長λを含むスロープ内は、波長に対
して受光強度が一意的に決まるため、その受光強度を測
定することで波長検出回路25では絶対波長も検出する
ことができる。このときFSRを長くすることで一つの
スロープは広い波長範囲にまたがるため、広い範囲で絶
対波長がモニタできる。なお、FSRを長くするために
は、結晶長Lを短くするか、もしくは屈折率nの小さい
複屈折結晶21を用いればよい。
【0053】半導体レーザ装置11から出力されるレー
ザ光の波長の安定化を行うには、レーザ駆動制御装置1
4により、波長検出回路25から出力される波長モニタ
信号に応じて半導体レーザ装置11の発振波長を制御を
することにより、基準波長λ を安定化することができ
る。例えば、図1に示した波長安定化光源を波長分割多
重伝送方式(WDM)用として用いた場合、国際電気通
信連合が規定する波長(以下、ITUグリッドと言う)
の一つを基準波長λとし、少なくとも100GHz以
上(0.8nm以上)のFSRに設定することにより、
ITUグリッド間隔が25GHz(=0.2nm)では
基準波長λ周辺で2チャンネル以上の複数のチャンネ
ルについて波長を安定化することができ、また、絶対波
長もモニタすることができる。
【0054】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、複屈折結晶21の性質である屈折率の軸方向異方性
を利用することによって、一つの複屈折結晶21で2種
類の波長特性を持った受信信号が得られるので、独立し
た複数のフィルタを用いた場合に生じる外部環境の変化
による波長特性のばらつきを新たに考慮する必要がな
く、小型でアライメントが容易で波長をモニタできる波
長モニタ装置が得られ、また、高精度に波長を安定化す
ることができる波長安定化光源が得られる。また、波長
モニタ装置13の入力光に直線偏光であるp偏光のレー
ザ光を用いたので、複屈折結晶21と偏光子22の配置
を容易にすることができる。さらに、図2に示したよう
に、複屈折結晶21を入力光の偏光方向に対してファス
ト軸およびスロー軸が45度傾くように配置したので、
波長透過特性の異なる2つの受光強度を等しくすること
ができ、受光素子23,24、および波長検出回路25
の設計製作を容易にすることができる。さらに、複屈折
結晶21を透過したファスト軸方向の偏光成分を反射
し、複屈折結晶21を透過したスロー軸方向の偏光成分
を透過する偏光子22を設けたので、波長透過特性の異
なる2つの偏光成分を容易に分離することができる。さ
らに、ITUグリッドの一つを基準波長λとし、少な
くとも100GHz以上(0.8nm以上)のFSRに
設定することにより、ITUグリッドの複数のチャンネ
ルについて波長を安定化することができ、また、絶対波
長もモニタすることができる。さらに、波長モニタ装置
13にp偏光のレーザ光を出力する半導体レーザ装置1
1と、波長モニタ装置13からの波長モニタ信号に応じ
て半導体レーザ装置11の発振波長を制御するレーザ駆
動制御装置14とを設けたので、小型で高精度に波長を
安定化することができる波長安定化光源が得られる。さ
らに、半導体レーザ装置11から出力されたレーザ光を
平行化するレンズ12を設けたので、平行なレーザ光を
波長モニタ装置13に容易に入力することができ、ま
た、複屈折結晶21内を伝播するビームは平行となるの
で、よりノイズの少ない受信信号を得ることができる。
【0055】なお、上記実施の形態1では、半導体レー
ザ装置11からの出力光の光軸上に複屈折結晶21およ
び偏光子22を配置したが、この場合、複屈折結晶21
の入力側の端面に施された反射コーティングによる入力
光の反射により、半導体レーザ装置11の動作の安定性
が損なわれる可能性がある。そこで、複屈折結晶21、
偏光子22、第1および第2の受光素子23,24を配
置する際に、その光軸に対して正対させずに斜めに傾け
て配置しても良い。この場合、図3に示した波長透過特
性から少しずれた波長透過特性となるが、配置後、予め
その少しずれた波長透過特性を計測しておき、その計測
した波長透過特性に応じた値を波長検出回路25に保持
させることにより、実施の形態1と同様に小型でアライ
メントが容易で波長をモニタできる波長モニタ装置が得
られ、そして、光軸に対して斜めに傾けて配置したの
で、複屈折結晶21の入力側の端面に施された反射コー
ティングによる反射光が半導体レーザ装置11に戻るこ
とがなく、半導体レーザ装置11の動作の安定性を維持
することができる。
【0056】また、波長検出回路25に2つの受光素子
23,24の受光信号の差分を演算する減算器を設け、
その差分信号に応じて波長をモニタするようにしても良
い。図4は2つの波長透過特性の差分を示す特性図であ
り、図において、Cは波長透過特性Bから波長透過特性
Aを減算した差分の波長透過特性であり、受光素子2
3,24から得られる受光信号を、受光信号A,Bと
し、それらの受光信号A,Bの差分を差分信号Cとす
る。上記実施の形態1と同様に安定化させたい波長を基
準波長λとする。差分信号Cは、受光信号A,Bの波
長透過特性に従う受光強度変化を示すので、予め波長検
出回路25に図4に示した波長透過特性Cに応じた値を
保持しておき、減算器による差分信号Cをその波長透過
特性Cと照合することによって、基準波長λ からのず
れ量(相対波長)をモニタすることができる。また、受
光信号A,Bでの波長モニタの場合と同様に、差分信号
Cの基準波長λを含むスロープ内にある波長について
は、一つの波長に対する信号強度が一意的に決められる
ため、絶対波長もモニタすることができる。このモニタ
された波長を波長モニタ信号としてレーザ駆動制御装置
14に出力し、半導体レーザ装置11の発振波長を制御
する。このように差分信号Cから波長をモニタすると、
受光素子23,24から得られる受光信号A,Bの同位
相のノイズ成分をキャンセルすることができ、S/N比
が良くなると共に、信号強度が受光信号A,Bより2倍
の信号振幅が得られるので、高精度に波長をモニタする
ことができる。なお、これまでは安定させたい基準波長
λが差分信号Cにおいてゼロクロス点であった場合の
波長安定化方法を説明したが、差分信号Cに適当なオフ
セット電圧を加えてゼロクロス点を調節すれば、その調
節したゼロクロス点により、任意の波長に対して安定化
させることができる。
【0057】また、波長検出回路25に、減算器と並列
に、2つの受光素子23,24の受光信号の和を演算す
る加算器を設け、その和信号に応じて半導体レーザ装置
11の出力強度を調節するようにしても良い。上記実施
の形態1による波長モニタ装置では、半導体レーザ装置
11からの受光強度を波長に変換しているため、半導体
レーザ装置11自体の出力変動は少ない方が良い。この
加算器からの和信号は差分信号Cのゼロクロス点付近で
は波長によらず一定で半導体レーザ装置11からの全出
力のみに依存するため、これをモニタリングすることに
よって全出力の強度変化などを知ることができる。そこ
でレーザ駆動制御装置14では、この和信号に応じて半
導体レーザ装置11に入力する注入電流を調節すること
によって、半導体レーザ装置11の出力強度を常に一定
に保つことができ、これによって、波長安定化も高精度
に行うことができる。
【0058】さらに、波長検出回路25に、和信号と差
分信号Cとの比を演算する割算器を設け、その比に応じ
て波長をモニタするようにしても良い。この場合、差分
信号Cのゼロクロス点付近では割算器からの出力信号は
半導体レーザ装置11の出力変動の影響を受けないの
で、その割算器からの出力信号に応じて波長をモニタす
ると、半導体レーザ装置11の出力変動に影響されず
に、より高精度な波長安定化を行うことができる。
【0059】さらに、波長モニタ装置13の複屈折結晶
21の調整方法として、半導体レーザ装置11からの出
力光の波長が所望の波長の時に、受光素子23,24の
受光信号A,Bの強度が等しくなるように、光軸に対す
る複屈折結晶21の傾きを調節する。複屈折結晶21は
光軸に対して結晶の傾きを変えると、それに伴いレーザ
光が結晶内を伝播する距離が変わり、また、光軸に対す
るファスト軸またはスロー軸の角度も変わるので、受光
信号A,B、および差分信号Cの波長特性も左右にずれ
る。従って、この調整方法により、任意の所望の波長を
受光信号A,Bでスロープの中心に合わせること、すな
わち、ゼロクロス点に合わせることができる。また、こ
の所望の波長は受光信号A,Bおよび差分信号Cの中心
に位置するために、その波長の周辺の広い範囲で波長モ
ニタ、および波長安定化ができる。
【0060】また波長検出回路25に、受光素子23か
ら出力される受光信号の利得を調節する第1の受光信号
利得調整手段、受光素子24から出力される受光信号の
利得を調節する第2の受光信号利得調整手段回路を設け
るようにしても良い。この場合、第1または第2の受光
信号利得調整手段回路の一方もしくは両方の利得を適当
に調整することにより、この両者の差信号の強度がゼロ
となる波長を任意に調整し、その波長を基準波長として
波長モニタおよび波長制御を行うことができる。
【0061】さらに、レーザ駆動制御装置14におい
て、波長モニタ装置13からの波長モニタ信号に応じ
て、半導体レーザ装置11の注入電流および温度を調節
して発振波長を制御するようにしても良い。半導体レー
ザ装置11は、出力強度および温度が変化すると発振波
長も変化する。従って、波長モニタ装置13からの波長
モニタ信号に応じて、レーザ駆動制御装置14で注入電
流および温度の調節を行うことによって、半導体レーザ
装置11の発振波長を容易に制御することができる。
【0062】さらに、半導体レーザ装置11に共振器長
を調節できる半導体レーザ装置を使用し、レーザ駆動制
御装置14において、波長モニタ装置13からの波長モ
ニタ信号に応じて、半導体レーザ装置11の共振器長を
調節して発振波長を制御するようにしても良い。一般に
発振波長は、共振器内に立ち得るモードのみに制限され
る。従って、波長モニタ装置13からの波長モニタ信号
に応じて、レーザ駆動制御装置14で半導体レーザ装置
11の共振器長の調節を行うことによって、半導体レー
ザ装置11の発振波長を容易に制御することができる。
【0063】さらに、半導体レーザ装置11のレーザ共
振器に回折格子を用いて、レーザ駆動制御装置14にお
いて、波長モニタ装置13からの波長モニタ信号に応じ
て、半導体レーザ装置11の回折格子の角度を調節して
発振波長を制御するようにしても良い。レーザ共振器に
回折格子を用いると、特定の波長のみを選択的に反射す
るため、発振波長をその回折格子の角度によって選択す
ることができる。従って、この角度を調節する。具体的
には、波長モニタ装置13からの波長モニタ信号に応じ
て、レーザ駆動制御装置14で半導体レーザ装置11の
回折格子の角度の調節を行うことによって、半導体レー
ザ装置11の発振波長を容易に制御することができる。
【0064】さらに、半導体レーザ装置11と波長モニ
タ装置13の複屈折結晶21との間、または、半導体レ
ーザ装置11とレンズ12との間に、レーザ光を伝送す
る偏波保存ファイバ(光ファイバ)を設けても良い。こ
の場合、半導体レーザ装置11がいかなる位置にあって
も、そのモニタ光を偏波保存ファイバによって引き出す
ことができ、半導体レーザ装置11と波長モニタ装置1
3とを離して使用することができる。
【0065】さらに、半導体レーザ装置11と、レンズ
12と、波長モニタ装置13と、レーザ駆動制御装置1
4とを備えた波長安定化光源を1つのモジュール内にパ
ッケージング化しても良い。上記波長安定化光源は、装
置全体が小型であるために、1つのモジュール内にパッ
ケージング化することで、波長安定化光源の取り扱いを
容易にすることができる。
【0066】さらに、波長安定化光源を1つのモジュー
ルにパッケージング化した後、それぞれ異なる発振波長
を持つ複数の波長安定化光源のモジュールの出力を、一
本または複数本の光ファイバ(伝送手段)で伝送するよ
うにしても良い。このように、この実施の形態1による
波長安定化光源を使用することによって、隣合う発振波
長が混ざり合うという問題が解消されるので、発振波長
間隔を狭くすることができる。例えば、通信用光源とし
て使用する場合、多くのベースバンド周波数をまとめて
一度に多くの情報を伝送することができる。
【0067】なお、上記実施の形態1では、波長検出回
路25において、受光信号A,B、差分信号C、和信
号、比に応じて波長をモニタしたが、それら受光信号
A,B、差分信号C、和信号、比をレーザ駆動制御装置
14に伝送し、そのレーザ駆動制御装置14において、
受光信号A,B、差分信号C、和信号、比に応じて半導
体レーザ装置11の発振波長を制御するようにしても良
い。
【0068】実施の形態2.図5はこの発明の実施の形
態2による波長安定化光源を示す構成図であり、図にお
いて、32は実施の形態1における偏光子22の代わり
に設けられた2象限偏光子(偏光分離手段)である。そ
の2象限偏光子32において、32aは複屈折結晶21
のファスト軸方向の偏光成分のみ透過するファスト軸偏
光子、32bはスロー軸方向の偏光成分のみ透過するス
ロー軸偏光子である。その他の構成は、実施の形態1と
同一なので、その重複する説明を省略する。
【0069】次に動作について説明する。この2象限偏
光子32は、ファスト軸偏光子32aとスロー軸偏光子
32bの側面を接合した構成で、入射開口面の半分の領
域をファスト軸偏光子32a、他の半分の領域をスロー
軸偏光子32bで占めている。複屈折結晶21からの出
力光の中心が2象限偏光子32の開口面中心にくるよう
に配置すると、透過したレーザ光断面の半分の領域はフ
ァスト軸方向の偏光成分のみで、その他の半分の領域は
スロー軸方向の偏光成分のみとなる。その両者を受光素
子23,24で受光することにより、上記実施の形態1
と同様な波長モニタを行うことができる。
【0070】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、2象限偏光子32を用いたので、偏光子22を用い
た場合に比べ、反射光をモニタする必要がなく、光軸が
1つのみとなり、アライメントが容易となる。また、受
光素子23,24を並列に配置することができるので、
装置全体を小型化することができる。
【0071】なお、複屈折結晶21の出力端面に直接に
2象限偏光子32を施して、複屈折結晶21と2象限偏
光子32とを一体化しても良い。この場合、2象限偏光
子32を新たに光軸上に設置する必要がなく、部品点数
が減り、アライメントもさらに容易になる。さらに、上
記実施の形態1において、複屈折結晶21と偏光子22
とを一体化しても良く、同様な効果が得られる。
【0072】実施の形態3.図6はこの発明の実施の形
態3による波長安定化光源を示す構成図であり、図にお
いて、33は受光素子23と同様にファスト軸偏光子3
2aを透過したファスト軸方向の偏光成分を受光する受
光素子(第3の受光素子)、34は受光素子24と同様
にスロー軸偏光子32bを透過したスロー軸方向の偏光
成分を受光する受光素子(第4の受光素子)である。ま
た、波長検出回路25において、25aは受光素子34
による受光信号から受光素子33による受光信号を減算
する減算器、25bは受光素子23による受光信号と受
光素子24による受光信号とを加算する加算器である。
その他の構成は、実施の形態2と同一なので、その重複
する説明を省略する。
【0073】次に動作について説明する。受光素子2
3,33は、ファスト軸偏光子32aからのファスト軸
方向の偏光成分のみの透過光を受光するように、また、
受光素子24,34は、スロー軸偏光子32bからのス
ロー軸方向の偏光成分のみの透過光を受光するように並
列に配置し、受光素子23と受光素子24からの受光信
号を加算器25bに、また、受光素子33と受光素子3
4からの受光信号を減算器25aに入力する。波長検出
回路25では、それら減算器25aおよび加算器25b
による演算結果に応じて、波長をモニタして波長モニタ
信号としてレーザ駆動制御装置14に出力するか、それ
ら減算器25aおよび加算器25bによる演算結果をそ
のままレーザ駆動制御装置14に出力し、そのレーザ駆
動制御装置14において、その演算結果に応じて半導体
レーザ装置11の発振波長を制御する。
【0074】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、受光素子からの各出力を直接に加算器、および減算
器に入力できるため、容易に受光信号の和と差分をモニ
タすることができる。
【0075】なお、それら受光素子23,24,33,
34を一つの基盤上にまとめて配置した4象限受光素子
と用いても良い。この場合、4象限受光素子に4つの受
光素子がまとまっているために取り扱いが容易で、アラ
イメントも容易で、装置も小型化できる。
【0076】なお、この実施の形態3は、上記実施の形
態2に基づいて説明したが、上記実施の形態1にも適用
できる。その場合、偏光子22からの反射光を受光素子
23,33で受光し、透過光を受光素子24,34で受
光することによって同様の効果が得られる。
【0077】実施の形態4.図7はこの発明の実施の形
態4による波長安定化光源を示す構成図であり、図にお
いて、41aはファスト軸偏光子32aと受光素子23
との間に設けられ、ファスト軸偏光子32aを透過した
ファスト軸方向の偏光成分を受光素子23上に集光する
集光レンズ(ビーム集光手段)、41bはスロー軸偏光
子32bと受光素子24との間に設けられ、スロー軸偏
光子32bを透過したスロー軸方向の偏光成分を受光素
子24上に集光する集光レンズ(ビーム集光手段)であ
る。その他の構成は、実施の形態2と同一なので、その
重複する説明を省略する。
【0078】次に動作について説明する。集光レンズ4
1aを、ファスト軸偏光子32aと受光素子23との間
に設け、集光レンズ41bを、スロー軸偏光子32bと
受光素子24との間に設ける。この場合、適当な集光レ
ンズ41a,41bの焦点距離を選ぶことによって、受
光素子23,24上で2象限偏光子32からの出力光が
集光される。
【0079】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、受光するレーザ光が受光素子23,24上で集光さ
れるために、受光素子23,24の単位面積当たりの受
光強度が増加する。従って、S/N比が向上し、また、
受光素子23,24の開口面積を小さくすることができ
る。
【0080】なお、この実施の形態4は、上記実施の形
態2に基づいて説明したが、上記実施の形態1および3
にも適用できる。実施の形態1の場合、偏光子22と受
光素子23との間に集光レンズ41aを設ければ良い。
また、実施の形態3の場合には、2象限偏光子32と受
光素子23,24,33,34との間にそれぞれ4個並
列に集光レンズを配置すれば良い。その場合、この実施
の形態4と同様の効果が得られる。
【0081】実施の形態5.図8はこの発明の実施の形
態5による波長安定化光源を示す構成図であり、図にお
いて、21a,21bは光軸上に2個並べて配置され、
結晶温度に対する屈折率の変化を相殺する複屈折結晶
(第1および第2の複屈折結晶)である。その他の構成
は、実施の形態1と同一なので、その重複する説明を省
略する。
【0082】次に動作について説明する。複屈折結晶2
1a,21bは、どちらか一方が結晶温度の増加に従っ
て屈折率が減少するような結晶を選ぶ。また、複屈折結
晶21a,21bの結晶長L,Lは、以下の連立方
程式(式2)、(式3)を満たすものを用いる。
【数2】 ここで、n,nは、それぞれ複屈折結晶21a,2
1bの屈折率、dn/dT,dn/dTは、それぞ
れ温度Tの変化による屈折率n,nの変化、α
αは、それぞれ複屈折結晶21a,21bの線膨張係
数、Cは光速である。
【0083】今、複屈折結晶21a,21b中に伝播す
るレーザ光の腹または節の数をmとすると、レーザ光の
波長λは(式4)のように表される。
【数3】 次に、(式4)について温度を変数として微分してmを
消去すると、以下の(式5)のようになる。
【数4】 (式5)は、温度Tによって変化する測定波長λの様子
を表している。右辺には屈折率n、線膨張係数α、結晶
長Lなどの複屈折結晶21a,21bの物性パラメータ
が入っているために、これらの値が温度Tによって変化
すると正確な波長をモニタすることが困難である。そこ
で、(式3)を満たすような結晶長Lを選ぶと、右辺中
カッコ{}内の値はゼロとなるので、∂λ/∂T=0と
なり、温度Tの変化に対して影響を受けない波長モニタ
および波長安定化を行うことができる。また、(式2)
を加え、連立方程式(式2)、(式3)を満たすような
結晶長Lを選ぶと、所望のFSRを持つ温度不感な波長
モニタおよび波長安定化を行うことができる。
【0084】なお、ファスト軸とスロー軸でn、dn/
dT、αの値が異なる場合には、どちらか一方の軸につ
いて連立方程式(式2)、(式3)を満たすような結晶
長を選ぶ。例えば、ファスト軸方向のn、dn/d
T、αについて、(式2)、(式3)を満たすような
結晶長Lを選ぶと、受光素子24による受光信号Bは、
温度が変化すると波長に対する受光強度が変化するが、
受光素子23による受光信号Aは、温度変化によって波
長に対する受光強度は変化しない。このようにして、フ
ァスト軸に対してだけでも温度に対して影響を受けない
波長モニタリングを行うことができる。また、受光素子
24による受光信号Bが温度変化によって波長に対して
受光強度が変化するので、複屈折結晶21a,21bの
温度を調節することにより、受光信号Aおよび受光信号
Bのゼロクロス点を変化させ、ゼロクロス点での波長モ
ニタおよび波長安定化させる波長を任意に変更すること
ができる。
【0085】例えば、YVO結晶とβ−BaB
結晶とをそれぞれ複屈折結晶21a,21bとしたとき
に、ファスト軸に関して温度不感な波長モニタ信号が得
られる結晶長を求める。この両結晶の各物性値にn
1.9448、n=1.6467、dn/dT=
8.5[×10−6/K]、dn/dT=−16.8
[×10−6/K]、α=4.4[×10−6
K]、α=0.5[×10 −6/K]という値を用い
ると、連立方程式(式2)、(式3)より結晶長はL
=0.0506[mm]、L=0.0540[mm]
となる。
【0086】以上、複屈折結晶21a,21bの例とし
て、YVO結晶とβ−BaB 結晶との組み合わ
せを挙げたが、どちらか一方の結晶がその結晶温度が増
加したときに屈折率が減少する複屈折結晶であればどの
ような組合せでも良い。例えば、YVO結晶とSiO
結晶(呼称は水晶)、YVO結晶とYLF結晶(化
学組成はLiY1.0+XNd(Xはある係数)
であるが通常はYLFと呼ばれる。)、YVO結晶と
PbMoO結晶、YVO結晶とTiO結晶(呼称
はルチル)、CaCO結晶(呼称は方解石)とSiO
結晶、CaCO結晶とTiO結晶、CaCO
晶とYLF結晶、CaCO結晶とβ−BaB
晶、CaCO結晶とPbMoO結晶の組み合わせで
も同様の効果が得られる。
【0087】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、光軸上に2個並べて配置され、結晶温度に対する屈
折率の変化と結晶温度に対する光軸方向の結晶厚み変化
を相殺する複屈折結晶21a,21bを設けたので、温
度変化による波長モニタの補正が不要な波長モニタ装置
が得られる。なお、この実施の形態5は、上記実施の形
態1に基づいて説明したが、上記実施の形態2から4に
も適用でき、同様の効果が得られる。
【0088】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、偏光
した平行なレーザ光の光軸上に配置され、入出力光方向
の両端面に反射手段を有し、入力光の偏光方向によって
屈折率が異なる複屈折結晶と、複屈折結晶を透過した出
力光の直交した偏光成分を空間的に分離する偏光分離手
段と、分離された偏光成分をそれぞれ受光する第1およ
び第2の受光素子と、第1および第2の受光素子からの
受光信号の一方もしくは両方を用いて入力光の波長を検
出する波長検出回路とを備えるように構成したので、複
屈折結晶の性質である屈折率の軸方向異方性を利用する
ことによって、一つの複屈折結晶で2種類の波長特性を
持った受信信号が得られるので、独立した複数のフィル
タを用いた場合に生じる外部環境の変化による波長特性
のばらつきを新たに考慮する必要がなく、小型でアライ
メントが容易で波長をモニタできる波長モニタ装置が得
られる効果がある。
【0089】この発明によれば、入力光に直線偏光を用
いるように構成したので、複屈折結晶と偏光子の配置を
容易にすることができる波長モニタ装置が得られる効果
がある。
【0090】この発明によれば、複屈折結晶のファスト
軸またはスロー軸を入力光の偏光方向に対して45度傾
けて配置するように構成したので、波長透過特性の異な
る2つの受光強度を等しくすることができ、第1および
第2の受光素子、および波長検出回路の設計製作を容易
にすることができる波長モニタ装置が得られる効果があ
る。
【0091】この発明によれば、偏光分離手段におい
て、複屈折結晶のファスト軸の偏光成分を反射し、スロ
ー軸の偏光成分を透過するように構成したので、波長透
過特性の異なる2つの偏光成分を容易に分離することが
できる波長モニタ装置が得られる効果がある。
【0092】この発明によれば、偏光分離手段におい
て、入力光のビーム断面に対して半分の領域で複屈折結
晶のファスト軸方向の偏光成分のみを透過し、入力光の
ビーム断面の他の半分の領域でスロー軸方向の偏光成分
のみ透過する2象限偏光選択するように構成したので、
反射光をモニタする必要がなく、光軸が1つのみとな
り、アライメントが容易となる。また、第1および第2
の受光素子を並列に配置することができるので、装置全
体を小型化することができる波長モニタ装置が得られる
効果がある。
【0093】この発明によれば、偏光分離手段を複屈折
結晶の出力面に施すように構成したので、偏光分離手段
を新たに光軸上に設置する必要がなく、部品点数が減
り、アライメントもさらに容易にすることができる波長
モニタ装置が得られる効果がある。
【0094】この発明によれば、偏光分離手段と第1お
よび第2の受光素子との間に、それぞれビームを集光す
るビーム集光手段を備えるように構成したので、受光す
るレーザ光が第1および第2の受光素子上で集光される
ために、第1および第2の受光素子の単位面積当たりの
受光強度が増加する。従って、S/N比が向上し、ま
た、第1および第2の受光素子の開口面積を小さくする
ことができる波長モニタ装置が得られる効果がある。
【0095】この発明によれば、複屈折結晶、偏光分離
手段、および第1および第2の受光素子の端面を光軸に
対して正対させずに傾けて配置するように構成したの
で、複屈折結晶の入力側の端面に施された反射手段によ
る反射光が半導体レーザ装置に戻ることがなく、半導体
レーザ装置の動作の安定性を維持することができる波長
モニタ装置が得られる効果がある。
【0096】この発明によれば、波長検出回路におい
て、第1および第2の受光素子の受光信号の差を演算す
る減算器を備えるように構成したので、減算器からの差
分信号から波長をモニタすると、第1および第2の受光
素子から得られる受光信号の同位相のノイズ成分をキャ
ンセルすることができ、S/N比が良くなると共に、信
号強度が受光信号より2倍の信号振幅が得られるので、
高精度に波長をモニタすることができる波長モニタ装置
が得られる効果がある。
【0097】この発明によれば、波長検出回路におい
て、第1および第2の受光素子の受光信号の和を演算す
る加算器を備えるように構成したので、加算器からの和
信号に応じて半導体レーザ装置に入力する注入電流を調
節することによって、半導体レーザ装置の出力強度を常
に一定に保つことができ、これによって、波長安定化も
高精度に行うことができる波長モニタ装置が得られる効
果がある。
【0098】この発明によれば、波長検出回路におい
て、第1および第2の受光素子の受光信号の和を演算す
る加算器と、第1および第2の受光素子の受光信号の差
を演算する減算器と、加算器からの出力信号と減算器か
らの出力信号との割り算を演算する割算器とを備えるよ
うに構成したので、その割算器からの出力信号に応じて
波長をモニタすると、半導体レーザ装置の出力変動に影
響されずに、より高精度な波長安定化を行うことができ
る波長モニタ装置が得られる効果がある。
【0099】この発明によれば、偏光分離手段によって
分離された一方の偏光成分をそれぞれ受光する第1およ
び第3の受光素子と、偏光分離手段によって分離された
他方の偏光成分をそれぞれ受光する第2および第4の受
光素子とを備えるように構成したので、受光素子からの
各出力を直接に加算器、および減算器に入力できるた
め、容易に受光信号の和と差分をモニタすることができ
る波長モニタ装置が得られる効果がある。
【0100】この発明によれば、第1から第4の受光素
子を一つの基盤上にまとめて配列した4象限受光素子を
備えるように構成したので、4象限受光素子に4つの受
光素子がまとまっているために取り扱いが容易で、アラ
イメントも容易で、装置も小型化できる波長モニタ装置
が得られる効果がある。
【0101】この発明によれば、入力光の波長をλ、複
屈折結晶の屈折率をn、結晶長をLとしたとき、λ
(2・n・L)が0.8[nm]以上にするように構成し
たので、ITUグリッドの複数のチャンネルについて波
長を安定化することができ、また、絶対波長もモニタす
ることができる波長モニタ装置が得られる効果がある。
【0102】この発明によれば、複屈折結晶を、光軸上
に2個に並べて配置され、結晶温度による屈折率変化と
結晶温度による光軸方向の結晶厚み変化を相殺する第1
および第2の複屈折結晶からなるように構成したので、
温度変化による波長モニタの補正が不要な波長モニタ装
置が得られる効果がある。
【0103】この発明によれば、第1および第2の複屈
折結晶のうちのいずれか一方に、結晶温度が増加するに
つれて屈折率が減少する結晶を用いるように構成したの
で、温度変化による第1および第2の複屈折結晶の屈折
率変化を相殺するのが容易になる波長モニタ装置が得ら
れる効果がある。
【0104】この発明によれば、第1および第2の複屈
折結晶に、YVO結晶とβ−BaB結晶とを用
いるように構成したので、容易に温度変化による波長モ
ニタの補正が不要な波長モニタ装置が得られる効果があ
る。
【0105】この発明によれば、第1および第2の複屈
折結晶に、YVO結晶とSiO結晶とを用いるよう
に構成したので、容易に温度変化による波長モニタの補
正が不要な波長モニタ装置が得られる効果がある。
【0106】この発明によれば、第1および第2の複屈
折結晶に、YVO結晶とYLF結晶とを用いるように
構成したので、容易に温度変化による波長モニタの補正
が不要な波長モニタ装置が得られる効果がある。
【0107】この発明によれば、第1および第2の複屈
折結晶に、YVO結晶とPbMoO結晶とを用いる
ように構成したので、容易に温度変化による波長モニタ
の補正が不要な波長モニタ装置が得られる効果がある。
【0108】この発明によれば、第1および第2の複屈
折結晶に、YVO結晶とTiO結晶とを用いるよう
に構成したので、容易に温度変化による波長モニタの補
正が不要な波長モニタ装置が得られる効果がある。
【0109】この発明によれば、第1および第2の複屈
折結晶に、CaCO結晶とSiO 結晶とを用いるよ
うに構成したので、容易に温度変化による波長モニタの
補正が不要な波長モニタ装置が得られる効果がある。
【0110】この発明によれば、第1および第2の複屈
折結晶に、CaCO結晶とTiO 結晶とを用いるよ
うに構成したので、容易に温度変化による波長モニタの
補正が不要な波長モニタ装置が得られる効果がある。
【0111】この発明によれば、第1および第2の複屈
折結晶に、CaCO結晶とYLF結晶とを用いるよう
に構成したので、容易に温度変化による波長モニタの補
正が不要な波長モニタ装置が得られる効果がある。
【0112】この発明によれば、第1および第2の複屈
折結晶に、CaCO結晶とβ−BaB結晶とを
用いるように構成したので、容易に温度変化による波長
モニタの補正が不要な波長モニタ装置が得られる効果が
ある。
【0113】この発明によれば、第1および第2の複屈
折結晶に、CaCO結晶とPbMoO結晶とを用い
るように構成したので、容易に温度変化による波長モニ
タの補正が不要な波長モニタ装置が得られる効果があ
る。
【0114】この発明によれば、第1の受光素子から出
力された受光信号の利得を調節する第1の受光信号利得
調整手段と、第2の受光素子から出力された受光信号の
利得を調節する第2の受光信号利得調整手段の一方もし
くは両方を波長検出手段が備え、第1または第2の受光
素子から出力された受光信号の一方もしくは両方の信号
強度を変更することにより、レーザ光の発信波長を調整
するようにしたので、この両者の差信号の強度がゼロと
なる波長を波長モニタおよび波長制御の基準波長として
任意に調節することができるようになるという効果があ
る。
【0115】この発明によれば、波長モニタ装置の複屈
折結晶を配置する際に、所望の波長で第1および第2の
受光素子の受光信号の強度が等しくなるように光軸に対
する複屈折結晶のファスト軸とスロー軸を含む面の角度
を調節するように構成したので、この調整方法により、
任意の所望の波長を2つの受光信号でスロープの中心に
合わせること、すなわち、ゼロクロス点に合わせること
ができる。また、この所望の波長は2つの受光信号およ
び差分信号の中心に位置するために、その波長の周辺の
広い範囲で波長モニタ、および波長安定化ができる波長
モニタ装置の調整方法が得られる効果がある。
【0116】この発明によれば、第1の受光素子から出
力された受光信号の利得を調節する第1の受光信号利得
調整手段と、第2の受光素子から出力された受光信号の
利得を調節する第2の受光信号利得調整手段の一方もし
くは両方を波長検出手段が備え、第1または第2の受光
素子から出力された受光信号の一方もしくは両方の信号
強度を変更することにより、レーザ光の発信波長を調整
するようにしたので、この両者の差信号の強度がゼロと
なる波長を波長モニタおよび波長制御の基準波長として
任意に調節することができるようになるという効果があ
る。
【0117】この発明によれば、波長モニタ装置に偏光
したレーザ光を出力する半導体レーザ装置と、波長モニ
タ装置からの波長モニタ信号に応じて半導体レーザ装置
の発振波長を制御するレーザ駆動制御装置とを備えるよ
うに構成したので、小型で高精度に波長を安定化するこ
とができる波長安定化光源が得られる効果がある。
【0118】この発明によれば、レーザ駆動制御装置に
おいて、波長モニタ装置からの波長モニタ信号に応じて
半導体レーザ装置への注入電流を調節して発振波長を制
御するように構成したので、容易に発振波長を制御する
ことができる波長安定化光源が得られる効果がある。
【0119】この発明によれば、レーザ駆動制御装置に
おいて、波長モニタ装置からの波長モニタ信号に応じて
半導体レーザ装置の温度を調節して発振波長を制御する
ように構成したので、容易に発振波長を制御することが
できる波長安定化光源が得られる効果がある。
【0120】この発明によれば、レーザ駆動制御装置に
おいて、波長モニタ装置からの波長モニタ信号に応じて
半導体レーザ装置の共振器長を調節して発振波長を制御
するように構成したので、容易に発振波長を制御するこ
とができる波長安定化光源が得られる効果がある。
【0121】この発明によれば、レーザ駆動制御装置に
おいて、波長モニタ装置からの波長モニタ信号に応じて
半導体レーザ装置の回折格子の角度を調節して発振波長
を制御するように構成したので、容易に発振波長を制御
することができる波長安定化光源が得られる効果があ
る。
【0122】この発明によれば、半導体レーザ装置から
出力されたレーザ光を平行化して波長モニタ装置の複屈
折結晶に入力するレーザ光平行化手段を備えるように構
成したので、平行なレーザ光を波長モニタ装置に容易に
入力することができ、また、複屈折結晶内を伝搬するビ
ームは平行となるので、よりノイズの少ない受信信号を
得ることができる波長安定化光源が得られる効果があ
る。
【0123】この発明によれば、半導体レーザ装置と複
屈折結晶との間、または半導体レーザ装置とレーザ光平
行化手段との間にレーザ光を伝送する光ファイバを備え
るように構成したので、半導体レーザ装置がいかなる位
置にあっても、そのモニタ光を光ファイバによって引き
出すことができ、半導体レーザ装置と波長モニタ装置と
を離して使用することができる波長安定化光源が得られ
る効果がある。
【0124】この発明によれば、半導体レーザ装置と、
レーザ光平行化手段と、波長モニタ装置と、レーザ駆動
制御装置とを1つのモジュール内に備えるように構成し
たので、1つのモジュール内にパッケージング化するこ
とで、波長安定化光源の取り扱いを容易にすることがで
きる波長安定化光源が得られる効果がある。
【0125】この発明によれば、波長安定化光源を複数
個設け、全ての波長安定化光源の出力を一本または複数
本の伝送手段にまとめるように構成したので、この発明
による波長安定化光源を使用することによって、隣合う
発振波長が混ざり合うという問題が解消されるので、発
振波長間隔を狭くすることができる。例えば、通信用光
源として使用する場合、多くのベースバンド周波数をま
とめて一度に多くの情報を伝送することができる波長安
定化光源が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による波長安定化光
源を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による複屈折結晶の
配置を示す説明図である。
【図3】 複屈折結晶にエタロン結晶を用いた場合の波
長透過特性を示す特性図である。
【図4】 2つの波長透過特性の差分を示す特性図であ
る。
【図5】 この発明の実施の形態2による波長安定化光
源を示す構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態3による波長安定化光
源を示す構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態4による波長安定化光
源を示す構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態5による波長安定化光
源を示す構成図である。
【図9】 従来の波長モニタ装置を示す構成図である。
【図10】 PD出力波長特性を示す特性図である。
【図11】 従来の波長モニタ装置を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
11 半導体レーザ装置、12 レンズ(レーザ光平行
化手段)、13 波長モニタ装置、14 レーザ駆動制
御装置、21 複屈折結晶、21a,21b複屈折結晶
(第1および第2の複屈折結晶)、22 偏光子(偏光
分離手段)、23 受光素子(第1の受光素子)、24
受光素子(第2の受光素子)、25波長検出回路、2
5a 減算器、25b 加算器、32 2象限偏光子
(偏光分離手段)、32a ファスト軸偏光子、32b
スロー軸偏光子、33 受光素子(第3の受光素
子)、34 受光素子(第4の受光素子)、41a,4
1b集光レンズ(ビーム集光手段)。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/04 (72)発明者 佐藤 睦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 増田 健之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5F073 BA01 CA07 EA03 FA05 GA13 5K002 BA13 CA05 DA02 EA05

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏光した平行なレーザ光の光軸上に配置
    され、入出力光方向の両端面に反射手段を有し、入力光
    の偏光方向によって屈折率が異なる複屈折結晶と、上記
    複屈折結晶を透過した出力光の直交した偏光成分を空間
    的に分離する偏光分離手段と、上記偏光分離手段によっ
    て分離された偏光成分をそれぞれ受光する第1および第
    2の受光素子と、上記第1および第2の受光素子からの
    受光信号の一方もしくは両方を用いて入力光の波長を検
    出する波長検出回路とを備えた波長モニタ装置。
  2. 【請求項2】 入力光に直線偏光を用いることを特徴と
    する請求項1記載の波長モニタ装置。
  3. 【請求項3】 複屈折結晶は、ファスト軸またはスロー
    軸を入力光の偏光方向に対して45度傾けて配置するこ
    とを特徴とする請求項2記載の波長モニタ装置。
  4. 【請求項4】 偏光分離手段は、複屈折結晶のファスト
    軸の偏光成分を反射し、スロー軸の偏光成分を透過する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれ
    か1項記載の波長モニタ装置。
  5. 【請求項5】 偏光分離手段は、入力光のビーム断面に
    対して半分の領域で複屈折結晶のファスト軸方向の偏光
    成分のみを透過し、入力光のビーム断面の他の半分の領
    域でスロー軸方向の偏光成分のみ透過する2象限偏光選
    択することを特徴とする請求項1から請求項3のうちの
    いずれか1項記載の波長モニタ装置。
  6. 【請求項6】 偏光分離手段は、複屈折結晶の出力面に
    施したことを特徴とする請求項1から請求項5のうちの
    いずれか1項記載の波長モニタ装置。
  7. 【請求項7】 偏光分離手段と第1および第2の受光素
    子との間に、それぞれビームを集光するビーム集光手段
    を備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のうち
    のいずれか1項記載の波長モニタ装置。
  8. 【請求項8】 複屈折結晶、偏光分離手段、および第1
    および第2の受光素子の端面を光軸に対して正対させず
    に傾けて配置することを特徴とする請求項1から請求項
    7のうちのいずれか1項記載の波長モニタ装置。
  9. 【請求項9】 波長検出回路は、第1および第2の受光
    素子の受光信号の差を演算する減算器を備えたことを特
    徴とする請求項1から請求項8のうちのいずれか1項記
    載の波長モニタ装置。
  10. 【請求項10】 波長検出回路は、第1および第2の受
    光素子の受光信号の和を演算する加算器を備えたことを
    特徴とする請求項1から請求項8のうちのいずれか1項
    記載の波長モニタ装置。
  11. 【請求項11】 波長検出回路は、第1および第2の受
    光素子の受光信号の和を演算する加算器と、上記第1お
    よび第2の受光素子の受光信号の差を演算する減算器
    と、上記加算器からの出力信号と上記減算器からの出力
    信号との割り算を演算する割算器とを備えたことを特徴
    とする請求項1から請求項10のうちのいずれか1項記
    載の波長モニタ装置。
  12. 【請求項12】 偏光分離手段によって分離された一方
    の偏光成分をそれぞれ受光する第1および第3の受光素
    子と、上記偏光分離手段によって分離された他方の偏光
    成分をそれぞれ受光する第2および第4の受光素子とを
    備えたことを特徴とする請求項1から請求項8のうちの
    いずれか1項記載の波長モニタ装置。
  13. 【請求項13】 第1から第4の受光素子を一つの基盤
    上にまとめて配列した4象限受光素子を備えたことを特
    徴とする請求項12記載の波長モニタ装置。
  14. 【請求項14】 入力光の波長をλ、複屈折結晶の屈折
    率をn、結晶長をLとしたとき、λ/(2・n・L)
    が0.8[nm]以上であることを特徴とする請求項1か
    ら請求項13のうちのいずれか1項記載の波長モニタ装
    置。
  15. 【請求項15】 複屈折結晶は、光軸上に2個に並べて
    配置され、結晶温度による屈折率変化と結晶温度による
    光軸方向の結晶厚み変化を相殺する第1および第2の複
    屈折結晶からなることを特徴とする請求項1から請求項
    14のうちのいずれか1項記載の波長モニタ装置。
  16. 【請求項16】 第1および第2の複屈折結晶のうちの
    いずれか一方に、結晶温度が増加するにつれて屈折率が
    減少する結晶を用いることを特徴とする請求項1から請
    求項15のうちのいずれか1項記載の波長モニタ装置。
  17. 【請求項17】 第1および第2の複屈折結晶に、YV
    結晶とβ−BaB結晶とを用いることを特徴
    とする請求項1から請求項15のうちのいずれか1項記
    載の波長モニタ装置。
  18. 【請求項18】 第1および第2の複屈折結晶に、YV
    結晶とSiO結晶とを用いることを特徴とする請
    求項1から請求項15のうちのいずれか1項記載の波長
    モニタ装置。
  19. 【請求項19】 第1および第2の複屈折結晶に、YV
    結晶とYLF結晶とを用いることを特徴とする請求
    項1から請求項15のうちのいずれか1項記載の波長モ
    ニタ装置。
  20. 【請求項20】 第1および第2の複屈折結晶に、YV
    結晶とPbMoO結晶とを用いることを特徴とす
    る請求項1から請求項15のうちのいずれか1項記載の
    波長モニタ装置。
  21. 【請求項21】 第1および第2の複屈折結晶に、YV
    結晶とTiO結晶とを用いることを特徴とする請
    求項1から請求項15のうちのいずれか1項記載の波長
    モニタ装置。
  22. 【請求項22】 第1および第2の複屈折結晶に、Ca
    CO結晶とSiO 結晶とを用いることを特徴とする
    請求項1から請求項15のうちのいずれか1項記載の波
    長モニタ装置。
  23. 【請求項23】 第1および第2の複屈折結晶に、Ca
    CO結晶とTiO 結晶とを用いることを特徴とする
    請求項1から請求項15のうちのいずれか1項記載の波
    長モニタ装置。
  24. 【請求項24】 第1および第2の複屈折結晶に、Ca
    CO結晶とYLF結晶とを用いることを特徴とする請
    求項1から請求項15のうちのいずれか1項記載の波長
    モニタ装置。
  25. 【請求項25】 第1および第2の複屈折結晶に、Ca
    CO結晶とβ−BaB結晶とを用いることを特
    徴とする請求項1から請求項15のうちのいずれか1項
    記載の波長モニタ装置。
  26. 【請求項26】 第1および第2の複屈折結晶に、Ca
    CO結晶とPbMoO結晶とを用いることを特徴と
    する請求項1から請求項15のうちのいずれか1項記載
    の波長モニタ装置。
  27. 【請求項27】 波長検出手段は、第1の受光素子から
    出力された受光信号の利得を調節する第1の受光信号利
    得調整手段と、第2の受光素子から出力された受光信号
    の利得を調節する第2の受光信号利得調整手段の一方も
    しくは両方を備え、上記第1または第2の受光素子から
    出力された受光信号の一方もしくは両方の信号強度を変
    更することにより、レーザ光の発信波長を調整すること
    を特徴とする請求項1記載の波長モニタ装置。
  28. 【請求項28】 請求項1から請求項11および請求項
    14から請求項27のうちのいずれか1項記載の波長モ
    ニタ装置の複屈折結晶を配置する際に、所望の波長で第
    1および第2の受光素子の受光信号の強度が等しくなる
    ように光軸に対する上記複屈折結晶のファスト軸とスロ
    ー軸を含む面の角度を調節することを特徴とする波長モ
    ニタ装置の調整方法。
  29. 【請求項29】 波長検出手段は、第1の受光素子から
    出力された受光信号の利得を調節する第1の受光信号利
    得調整手段と、第2の受光素子から出力された受光信号
    の利得を調節する第2の受光信号利得調整手段の一方も
    しくは両方を備え、上記第1または第2の受光素子から
    出力された受光信号の一方もしくは両方の信号強度を変
    更することにより、レーザ光の発信波長を調整すること
    を特徴とする請求項1記載の波長モニタ装置の調整方
    法。
  30. 【請求項30】 請求項1から請求項27のうちのいず
    れか1項記載の波長モニタ装置と、上記波長モニタ装置
    に偏光したレーザ光を出力する半導体レーザ装置と、上
    記波長モニタ装置からの波長モニタ信号に応じて上記半
    導体レーザ装置の発振波長を制御するレーザ駆動制御装
    置とを備えた波長安定化光源。
  31. 【請求項31】 レーザ駆動制御装置は、波長モニタ装
    置からの波長モニタ信号に応じて半導体レーザ装置への
    注入電流を調節して発振波長を制御することを特徴とす
    る請求項30記載の波長安定化光源。
  32. 【請求項32】 レーザ駆動制御装置は、波長モニタ装
    置からの波長モニタ信号に応じて半導体レーザ装置の温
    度を調節して発振波長を制御することを特徴とする請求
    項30記載の波長安定化光源。
  33. 【請求項33】 レーザ駆動制御装置は、波長モニタ装
    置からの波長モニタ信号に応じて半導体レーザ装置の共
    振器長を調節して発振波長を制御することを特徴とする
    請求項30記載の波長安定化光源。
  34. 【請求項34】 レーザ駆動制御装置は、波長モニタ装
    置からの波長モニタ信号に応じて半導体レーザ装置の回
    折格子の角度を調節して発振波長を制御することを特徴
    とする請求項30記載の波長安定化光源。
  35. 【請求項35】 半導体レーザ装置から出力されたレー
    ザ光を平行化して波長モニタ装置の複屈折結晶に入力す
    るレーザ光平行化手段を備えたことを特徴とする請求項
    30から請求項34のうちのいずれか1項記載の波長安
    定化光源。
  36. 【請求項36】 半導体レーザ装置と複屈折結晶との
    間、または半導体レーザ装置とレーザ光平行化手段との
    間にレーザ光を伝送する光ファイバを備えたことを特徴
    とする請求項30から請求項35のうちのいずれか1項
    記載の波長安定化光源。
  37. 【請求項37】 半導体レーザ装置と、レーザ光平行化
    手段と、波長モニタ装置と、レーザ駆動制御装置とを1
    つのモジュール内に備えたことを特徴とする請求項35
    記載の波長安定化光源。
  38. 【請求項38】 請求項30から請求項37のうちのい
    ずれか1項記載の波長安定化光源を複数個設け、全ての
    上記波長安定化光源の出力を一本または複数本の伝送手
    段にまとめたことを特徴とする波長安定化光源。
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