JP2001244468A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2001244468A
JP2001244468A JP2000056945A JP2000056945A JP2001244468A JP 2001244468 A JP2001244468 A JP 2001244468A JP 2000056945 A JP2000056945 A JP 2000056945A JP 2000056945 A JP2000056945 A JP 2000056945A JP 2001244468 A JP2001244468 A JP 2001244468A
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pmos
nmos
semiconductor
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Yuji Komatsu
裕司 小松
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CMOSトランジスタのNMOSトランジス
タの駆動能力を低下させることなくPMOSトランジス
タの駆動能力の向上を図る。 【解決手段】 基板(SOI基板11)のNMOS形成
領域30の半導体領域(SOI層14N)にNMOSト
ランジスタ31が形成されているとともに、SOI基板
11のPMOS形成領域50の半導体領域(SOI層1
4P)にPMOSトランジスタ51が形成されてなるC
MOSトランジスタ1を備えた半導体装置において、P
MOS形成領域50の半導体領域(SOI層14P)は
圧縮応力を有する状態に形成されていて、NMOS形成
領域30の半導体領域(SOI層14N)はPMOS形
成領域50の半導体領域(SOI層14P)よりも小さ
い応力状態に形成されているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その製造方法に関し、詳しくはCMOSトランジスタに
おいて特にはPMOSトランジスタの電流駆動能力を向
上させ、かつ同一デザインルールにおいて動作速度を向
上させた半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子の微細化によって、スケーリ
ング則にしたがって3年で2倍の集積度の向上がなさ
れ、それにともない半導体装置の高速・低消費電力化が
達成され続けている。
【0003】素子の微細化技術のうちトランジスタにつ
いては、ゲート電極サイズの微細化、ゲート酸化膜の薄
膜化は、トランジスタのチャネル形成領域もしくはこの
近傍における不純物プロファイルを高精度に制御するこ
とによって達成される。そして、素子(トランジスタ)
の微細化によって、トランジスタの駆動能力の向上や寄
生容量の低減が図られていく。
【0004】一般に、CMOS構成の回路の動作速度
は、次段における論理ゲートの容量性の負荷を自身の論
理ゲートの出力段が駆動する充電(もしくは放電)速度
によって、決定される。よって、負荷容量の逆数および
駆動能力のそれぞれに動作速度が比例することになる。
【0005】例えばSOI基板を用いることによる拡散
層容量の削減によって、トランジスタの負荷容量を低減
させ、一定のトランジスタの駆動能力下において、LS
Iの動作速度を向上させる試みが近年盛んに行われてい
る。SOI基板を使用することによって、拡散層容量の
面積成分はバルクシリコン基板を使用した場合の1/4
〜1/10に減少させることが可能であり、トランジス
タ全体の容量もバルクトランジスタに対して、20%〜
30%減少させることが可能である。このため、同等の
駆動能力のトランジスタでも負荷容量が減少した分の2
0%〜30%は高速に動作させることが可能になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
の(1)に示すように、支持基板211上に埋め込み酸
化膜212を介して形成されたシリコン活性層領域21
3(213N、213P)のチャネル・プロファイルの
構造が同じであれば、各NMOSトランジスタ201
N、PMOSトランジスタ201Pの駆動能力は、本図
に示すSOI(部分空乏型のSOI)基板210に形成さ
れたCMOSトランジスタとバルクシリコン基板(図示
せず)に形成されたCMOSトランジスタ(図示せず)
とで基本的に同じである。またチャネル不純物を比較的
低濃度に設定することが可能でありかつ駆動能力の向上
が見込める完全空乏型のSOIトランジスタにおいて
は、短チャネル効果を抑制するため、より薄膜のSOI
層が用いられている。そのため、トランジスタの寄生抵
抗が増大しやすく、場合によってはトランジスタの駆動
能力が低下することになる。
【0007】従来のプロセスでは、NMOS、PMOS
ともに同じ方法もしくは同じ条件によって、素子分離領
域が形成されている。したがってSOIデバイスのよう
に素子分離の方法もしくは条件によっては、シリコン活
性層領域に比較的大きな応力が加えられる。その結果、
キャリアの移動度が変化する。
【0008】例えば、図10の(2)に示すように、L
OCOS法によって、支持基板211上に埋め込み酸化
膜212を介して形成されたシリコン活性層領域213
に素子分離領域221を形成した場合には、シリコン活
性層領域213(213N、213P)には、圧縮応力
が加えられる。その場合には、PMOS201Pのキャ
リア(ホール)の移動度は上昇する一方で、NMOS2
01Nのキャリア(電子)の移動度は逆に低下して、P
MOS201PとNMOS201Nとで構成される全体
的なCMOS論理ゲートの駆動能力は大きくは変わらな
かった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされた半導体装置およびその製造方法で
ある。
【0010】半導体装置は、基板のNMOS形成領域の
半導体領域にNMOSトランジスタが形成されていると
ともに、前記基板のPMOS形成領域の半導体領域にP
MOSトランジスタが形成されてなるCMOSトランジ
スタを備えた半導体装置において、前記PMOS形成領
域の半導体領域は圧縮応力を有する状態に形成されてい
て、前記NMOS形成領域の半導体領域は前記PMOS
形成領域の半導体領域よりも小さい応力状態に形成され
ているものである。
【0011】上記半導体装置では、NMOS形成領域の
半導体領域(例えばNMOSトランジスタのシリコン活
性層)はPMOS形成領域の半導体領域よりも小さい応
力状態(例えば応力がほぼ0の状態)に形成されてい
て、PMOS形成領域の半導体領域(例えばPMOSト
ランジスタのシリコン活性層)のみに圧縮応力が加えら
れていることから、PMOSトランジスタのキャリア
(ホール)の移動度のみが高くなる。したがって、PM
OSトランジスタの駆動能力の向上に応じてCMOS論
理ゲートの駆動能力も高くなる。
【0012】半導体装置の製造方法は、基板のNMOS
形成領域の半導体領域にNMOSトランジスタを形成す
るとともに、前記基板のPMOS形成領域の半導体領域
にPMOSトランジスタを形成して、CMOSトランジ
スタを形成する半導体装置の製造方法において、前記P
MOS形成領域の半導体領域に圧縮応力を生じさせるよ
うに素子分離領域を形成する工程と、前記NMOS形成
領域の半導体領域が前記PMOS形成領域の半導体領域
よりも小さな応力状態になるように該NMOS形成領域
に素子分離領域を形成する工程とを備えている製造方法
である。
【0013】上記半導体装置の製造方法では、NMOS
形成領域の半導体領域(例えばNMOSトランジスタの
シリコン活性層)をPMOS形成領域の半導体領域より
も小さな応力状態(例えば応力が0の状態)になるよう
に形成し、PMOS形成領域の半導体領域(例えばPM
OSトランジスタのシリコン活性層)のみに圧縮応力が
加えられるように形成することから、PMOS形成領域
の半導体領域は圧縮応力を有する状態に形成される。そ
して圧縮応力を有するPMOS形成領域の半導体領域に
PMOSトランジスタを形成することから、PMOSト
ランジスタのキャリア(ホール)の移動度のみが選択的
に高められる。
【0014】一方、NMOS形成領域の半導体領域はP
MOS形成領域の半導体領域よりも小さな応力状態(例
えば応力が0もしくはほぼ0の状態)になっている。そ
して、このNMOS形成領域の半導体領域にNMOSト
ランジスタを形成することから、NMOSトランジスタ
の駆動能力は低下しない。この結果、NMOSトランジ
スタの駆動能力を低下させることなく、PMOSトラン
ジスタの駆動能力のみ選択的に高めることが可能とな
る。よって、PMOSトランジスタの駆動能力の向上に
応じてCMOS論理ゲートの駆動能力も高められる。
【0015】上記PMOS形成領域の半導体領域(例え
ばPMOSトランジスタのシリコン活性層)のみが圧縮
応力を有するものとするには、NMOS形成領域とPM
OS形成領域とで素子分離の製法を変えて別々に分離領
域を形成する。すなわち、前記PMOS形成領域に素子
分離領域を形成する際に、前記PMOS形成領域の半導
体領域に圧縮応力を生じさせるLOCOS法によって素
子分離酸化膜を形成し、前記NMOS形成領域に素子分
離領域を形成する際に、トレンチ素子分離法によって、
前記NMOS形成領域の半導体領域が前記PMOS形成
領域の半導体領域よりも小さな応力状態になるように該
NMOS形成領域に素子分離領域を形成するという製造
方法(第1の製造方法)である。
【0016】上記半導体装置の製造方法(第1の製造方
法)では、NMOS形成領域の半導体領域(例えばNM
OSトランジスタのシリコン活性層)がPMOS形成領
域の半導体領域よりも小さな応力状態(例えば応力が0
もしくはほぼ0の状態)になるようにトレンチ素子分離
法によって素子分離領域を形成し、PMOS形成領域の
半導体領域(例えばPMOSトランジスタのシリコン活
性層)のみに大きな圧縮応力が加わるようにLOCOS
法によって酸化膜を生成して素子分離領域を形成するこ
とから、酸化量の多いPMOS形成領域の半導体領域は
圧縮応力を有する状態に形成される。そして圧縮応力を
有するPMOS形成領域の半導体領域にPMOSトラン
ジスタを形成することから、PMOSトランジスタのキ
ャリア(ホール)の移動度のみが選択的に高められる。
【0017】一方、NMOS形成領域の半導体領域は、
素子分離を形成する際にトレンチ素子分離法によって、
PMOS形成領域の半導体領域よりも小さな応力状態
(例えば応力が0もしくはほぼ0の状態)に形成され
る。そして、このNMOS形成領域の半導体領域にNM
OSトランジスタを形成することから、NMOSトラン
ジスタの駆動能力は低下しない。この結果、NMOSト
ランジスタの駆動能力を低下させることなく、PMOS
トランジスタの駆動能力のみ選択的に高めることが可能
となる。よって、PMOSトランジスタの駆動能力の向
上に応じてCMOS論理ゲートの駆動能力も高められ
る。
【0018】もしくは、同様の素子分離法を用いても、
プロセス条件をそれぞれの伝導タイプの素子分離形成に
応じて変化させる等によって行えばよい。
【0019】すなわち、PMOS形成領域に素子分離領
域を形成する際に、LOCOS法によって前記PMOS
形成領域の半導体領域に圧縮応力を生じさせる温度で酸
化膜を生成して素子分離領域を形成し、NMOS形成領
域に素子分離領域を形成する際に、LOCOS法によっ
て前記NMOS形成領域の半導体領域が前記PMOS形
成領域の半導体領域よりも小さな応力状態になるような
温度で酸化膜を生成して素子分離領域を形成する製造方
法(第2の製造方法)である。
【0020】上記半導体装置の製造方法(第2の製造方
法)では、LOCOS法によって、NMOS形成領域の
半導体領域(例えばNMOSトランジスタのシリコン活
性層)がPMOS形成領域の半導体領域よりも小さな応
力状態(例えば応力が0もしくはほぼ0の状態)になる
ような温度で酸化膜を生成して素子分離領域を形成し、
PMOS形成領域の半導体領域(例えばPMOSトラン
ジスタのシリコン活性層)のみに圧縮応力が加わるよう
な温度で酸化膜を生成して素子分離領域を形成すること
から、PMOS形成領域の半導体領域は圧縮応力を有す
る状態に形成される。そして圧縮応力を有するPMOS
形成領域の半導体領域にPMOSトランジスタを形成す
ることから、PMOSトランジスタのキャリア(ホー
ル)の移動度のみが選択的に高められる。
【0021】一方、NMOS形成領域の半導体領域はP
MOS形成領域の半導体領域よりも小さな応力状態(例
えば応力が0もしくはほぼ0の状態)に形成される。そ
して、このNMOS形成領域の半導体領域にNMOSト
ランジスタを形成することから、NMOSトランジスタ
の駆動能力は低下しない。この結果、NMOSトランジ
スタの駆動能力を低下させることなく、PMOSトラン
ジスタの駆動能力のみ選択的に高めることが可能とな
る。よって、PMOSトランジスタの駆動能力の向上に
応じてCMOS論理ゲートの駆動能力も高められる。
【0022】また別の製造方法(第3の製造方法)とし
ては、PMOS形成領域に素子分離領域を形成する際
に、前記PMOS形成領域にトレンチを形成し、そのト
レンチ内に圧縮応力を生じさせる膜厚の内壁酸化膜を形
成するとともに、NMOS形成領域に素子分離領域を形
成する際に、前記NMOS形成領域にトレンチを形成
し、そのトレンチ内に前記PMOS形成領域よりも小さ
な応力状態になるような膜厚の内壁酸化膜を形成する製
造方法である。
【0023】上記半導体装置の製造方法(第3の製造方
法)では、トレンチ素子分離法によって、NMOS形成
領域の半導体領域(例えばNMOSトランジスタのシリ
コン活性層)がPMOS形成領域の半導体領域よりも小
さな応力状態(例えば応力が0もしくはほぼ0の状態)
になるような膜厚の内壁酸化膜をトレンチ内に形成し、
PMOS形成領域の半導体領域(例えばPMOSトラン
ジスタのシリコン活性層)のみに大きな圧縮応力が加え
られるような膜厚の内壁酸化膜をトレンチ内に形成する
ことから、PMOS形成領域の半導体領域は圧縮応力を
有する状態に形成される。そして圧縮応力を有するPM
OS形成領域の半導体領域にPMOSトランジスタを形
成することから、PMOSトランジスタのキャリア(ホ
ール)の移動度のみが選択的に高められる。
【0024】一方、NMOS形成領域の半導体領域はP
MOS形成領域の半導体領域よりも小さな応力状態(例
えば応力が0もしくはほぼ0の状態)に形成される。そ
して、このNMOS形成領域の半導体領域にNMOSト
ランジスタを形成することから、NMOSトランジスタ
の駆動能力は低下しない。この結果、NMOSトランジ
スタの駆動能力を低下させることなく、PMOSトラン
ジスタの駆動能力のみ選択的に高めることが可能とな
る。よって、PMOSトランジスタの駆動能力の向上に
応じてCMOS論理ゲートの駆動能力も高められる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の半導体装置に係る第1の
実施の形態を、図1の概略構成断面図によって説明す
る。
【0026】図1に示すように、SOI(SOIはSili
con on insulatorの略)基板11は支持基板12上に埋
め込み酸化膜13を介して半導体領域となるSOI層1
4が形成されているものである。このSOI基板11に
は、NMOS形成領域30のSOI層14(14N)に
NMOSトランジスタ(以下NMOSという)31が形
成され、PMOS形成領域50のSOI層14(14
P)にPMOSトランジスタ(以下PMOSという)5
1が形成されていて、CMOSトランジスタ構成の半導
体装置1が形成されている。
【0027】上記埋め込み酸化膜13は例えば100n
m程度もしくはそれ以下の膜厚を有し、活性層となる上
記SOI層14はゲート電極直下のできあがりの膜厚で
120nmもしくはそれ以下の膜厚を有するものであ
る。
【0028】上記NMOS31は、トレンチ素子分離法
によって上記SOI層14に形成したトレンチ32内に
酸化シリコン膜で形成した素子分離領域33によって素
子間が絶縁分離されている。上記素子分離領域33は、
熱酸化法によってトレンチ32内壁に形成した厚さが例
えば10nm程度の内壁酸化膜とトレンチ32を埋め込
むCVD酸化膜とからなる。そのため、NMOS形成領
域30のSOI層14Nは応力が0もしくは0に近い状
態となっている。
【0029】また、上記PMOS51は、LOCOS
(LOCOSはLocal Oxidation of Siliconの略)法に
よって上記SOI層14に形成した酸化シリコンからな
る素子分離領域53によって素子間が絶縁分離されてい
る。上記素子分離領域53は、950℃以下の酸化膜生
成が可能なプロセス温度のLOCOS法によって形成し
た熱酸化膜からなる。そのため、熱酸化膜の成長の際に
受けた応力によってPMOS形成領域50のSOI層1
4Pは圧縮応力を有している。
【0030】上記素子分離領域33、53は、いずれも
SOI層14の厚さ方向に埋め込み酸化膜13に達する
状態に形成されていて、完全に各素子間を絶縁分離して
いる。
【0031】NMOS形成領域30のSOI層14N上
にはゲート絶縁膜34が例えば3.5nmの厚さの酸化
シリコン膜で形成されている。ゲート絶縁膜34上には
ゲート電極35が、例えば、ポリシリコン膜36とタン
グステンシリサイド膜37との2層構造で形成されてい
る。このポリシリコン膜36は例えば70nmの厚さに
形成され、タングステンシリサイド膜37は例えば70
nmの厚さに形成されている。
【0032】さらにゲート電極35に対して自己整合的
にサイドウォール38、39が形成されている。このサ
イドウォール38、39のほぼ直下のそれぞれにはエク
ステンション層40,41が形成され、エクステンショ
ン層40に接してチャネル形成領域とは反対側には高濃
度拡散層からなるソース・ドレイン拡散層42が形成さ
れ、エクステンション層41に接してチャネル形成領域
とは反対側には高濃度拡散層からなるソース・ドレイン
拡散層43が形成されている。このソース・ドレイン拡
散層42、43の接合深さは例えば0.1μmもしくは
それ以下の深さになっていて、この直下に形成される空
乏層(図示せず)は埋め込み酸化膜13と接しているが
チャネル形成時の空乏層は埋め込み酸化膜13界面には
到達していない(部分空乏型SOIトランジスタ)構造
となっている。
【0033】SOI層14上には層間絶縁膜70がその
機能を果たす膜厚(例えば700nm)形成されてい
る。この層間絶縁膜70には、ソース・ドレイン拡散層
42、43に通じる接続孔71、72が形成され、また
ゲート電極35に通じる接続孔(図示せず)も形成され
ている。それらの接続孔71、72には例えばタングス
テンが埋め込まれてプラグ73、74が形成されてい
る。プラグ73には層間絶縁膜70上に形成された第1
層目の配線75が接続されていて、プラグ74には層間
絶縁膜70上に形成された第1層目の配線76が接続さ
れている。
【0034】またPMOS形成領域50のSOI層14
P上にはゲート絶縁膜54が例えば3.5nmの厚さの
酸化シリコン膜で形成されている。ゲート絶縁膜54上
にはゲート電極55が、例えばポリシリコン膜56とタ
ングステンシリサイド膜57との2層構造で形成されて
いる。このポリシリコン膜56は例えば70nmの厚さ
に形成され、タングステンシリサイド膜57は例えば7
0nmの厚さに形成されている。
【0035】さらにゲート電極55に対して自己整合的
にサイドウォール58、59が形成されている。このサ
イドウォール58、59のほぼ直下のそれぞれにはエク
ステンション層60,61が形成され、エクステンショ
ン層60に接してチャネル形成領域とは反対側には高濃
度拡散層からなるソース・ドレイン拡散層62が形成さ
れ、エクステンション層61に接してチャネル形成領域
とは反対側には高濃度拡散層からなるソース・ドレイン
拡散層63が形成されている。このソース・ドレイン拡
散層62、63の接合深さは例えば0.1μmもしくは
それ以下の深さになっていて、この直下に形成される空
乏層(図示せず)は埋め込み酸化膜13と接しているが
チャネル形成時の空乏層は埋め込み酸化膜13界面には
到達していない(部分空乏型SOIトランジスタ)構造
となっている。
【0036】SOI層14上には前記NMOS31が被
覆されているものと同一層の層間絶縁膜70がその機能
を果たす膜厚(例えば700nm)形成されている。こ
の層間絶縁膜70には、ソース・ドレイン拡散層62、
63に通じる接続孔81、82が形成され、またゲート
電極55に通じる接続孔(図示せず)も形成されてい
る。それらの接続孔81、82)には例えばタングステ
ンが埋め込まれてプラグ83、84が形成されている。
プラグ83には層間絶縁膜70上に形成された第1層目
の配線85が接続されていて、プラグ84には層間絶縁
膜70上に形成された第1層目の配線86が接続されて
いる。
【0037】上記半導体装置1では、NMOS形成領域
30はPMOS形成領域50よりも小さい応力状態(例
えば応力がほぼ0の状態)に形成されていて、PMOS
形成領域50のみに圧縮応力が加えられていることか
ら、PMOSトランジスタ51のキャリア(ホール)の
移動度のみが高くなる。
【0038】具体的には、NMOS形成領域30に用い
る素子分離領域33を、トレンチ素子分離法によって形
成することによって、このNMOS形成領域30のSO
I層14Nに加えられている圧縮応力は50MPa以下
に制御される。このときのNMOS形成領域30に形成
されているNMOSトランジスタ31は、SOI層14
Nの応力が0の状態を基準として、駆動能力の低下が3
%以下に抑制されている。
【0039】一方、PMOS形成領域50に用いる素子
分離領域53を、LOCOS法によって形成することに
よって、このPMOS形成領域50のSOI層14Pに
加えられている圧縮応力は、LOCOS法による酸化量
に応じて200MPa〜1200MPa程度に制御され
る。そして圧縮応力の大きさが大きくなるにつれてPM
OSの駆動能力も高くなり、上記範囲の圧縮応力ではP
MOSトランジスタ51の駆動能力が10%〜40%程
度向上される。
【0040】したがって、PMOSトランジスタ51の
駆動能力の向上に応じてCMOS論理ゲートの駆動能力
も高くなる。そして、半導体装置1の動作速度の向上も
しくは動作速度を維持しながら電源電圧を低下させた場
合は、半導体装置1の低消費電力化を図ることが可能に
なる。
【0041】以上、上記第1の実施の形態によって本発
明の半導体装置を説明したが、ここで示した半導体装置
は、一例であって、本発明は、図1に示した各構造もし
くはそのサイズに制限されるものではない。例えば、S
OI基板11の埋め込み酸化膜13やSOI層14の厚
さは上記した以外の値であってもよい。またNMOSト
ランジスタ31、PMOSトランジスタ51は完全空乏
型の構造であってもよい。さらにゲート電極35,55
の構造やソース・ドレイン拡散層42,43,62,6
3の構造、層間絶縁膜70の構造はその一例を示したも
のであり、各種の半導体装置に応じて適時設計変更が可
能である。
【0042】次に、本発明の半導体装置に係る第2の実
施の形態を図2の概略構成断面図によって説明し、第3
の実施の形態を図3の概略構成断面図によって説明す
る。図2、図3では、前記図1に示した構成部品と同様
のものには同一符号を付与して示す。
【0043】まず、第2の実施の形態にかかる半導体装
置2を、図2によって説明する。図2に示すように、S
OI基板11は、支持基板12上に埋め込み酸化膜13
を介して半導体領域となるSOI層14が形成されてい
るものである。このSOI基板11には、NMOS形成
領域30のSOI層14(14N)にNMOSトランジ
スタ(以下NMOSという)31が形成され、PMOS
形成領域50のSOI層14(14P)にPMOSトラ
ンジスタ(以下PMOSという)51が形成されてい
て、CMOSトランジスタ構成の半導体装置2が形成さ
れている。
【0044】上記NMOS31は、LOCOS法によっ
て上記SOI層14に形成した酸化シリコンからなる素
子分離領域91によって素子間が絶縁分離されている。
上記素子分離領域91は、例えば1000℃以上120
0℃以下のプロセス温度のLOCOS法によって形成し
た熱酸化膜からなる。そのため、熱酸化膜の成長の際に
はNMOS形成領域30のSOI層14Nの圧縮応力は
小さい値(例えば200MPa以下)となっている。
【0045】上記PMOS51は、LOCOS法によっ
て上記SOI層14に形成した酸化シリコンからなる素
子分離領域53によって素子間が絶縁分離されている。
上記素子分離領域53は、950≡以下の酸化膜生成が
可能なプロセス温度のLOCOS法によって形成した熱
酸化膜からなる。そのため、熱酸化膜の成長の際に受け
た応力によってPMOS形成領域50のSOI層14P
は大きな圧縮応力(例えば、400MPa以上1200
MPa以下)を有しているものとなっている。
【0046】上記素子分離領域91、53は、いずれも
SOI層14の厚さ方向に埋め込み酸化膜13に達する
状態に形成されていて、完全に各素子間を絶縁分離して
いる。
【0047】NMOS31およびPMOS51のその他
の各構成は、前記第1の実施の形態で説明したのと同様
の構成である。よって、ここでの説明は省略し、それら
の構成の説明は前記第1の実施の形態における説明を参
照していただきたい。
【0048】上記半導体装置2では、前記半導体装置1
と同様の作用効果が得られる。
【0049】次に、第3の実施の形態にかかる半導体装
置3を、図3によって説明する。図3に示すように、S
OI基板11は、支持基板12上に埋め込み酸化膜13
を介して半導体領域となるSOI層14が形成されてい
るものである。このSOI基板11には、NMOS形成
領域30のSOI層14(14N)にNMOSトランジ
スタ(以下NMOSという)31が形成され、PMOS
形成領域50のSOI層14(14P)にPMOSトラ
ンジスタ(以下PMOSという)51が形成されてい
て、CMOSトランジスタ構成の半導体装置3が形成さ
れている。
【0050】上記NMOS31は、トレンチ素子分離法
によって上記SOI層14に形成したトレンチ32内に
酸化シリコン膜で形成した素子分離領域33によって素
子間が絶縁分離されている。上記素子分離領域33は、
熱酸化法によってトレンチ32内壁に形成した厚さが例
えば10nm程度の内壁酸化膜とトレンチ32を埋め込
むCVD酸化膜とからなる。そのため、NMOS形成領
域30のSOI層14Nは応力が0もしくは0に近い状
態(例えば、圧縮応力値が50MPa以下)となってい
る。
【0051】上記PMOS51は、トレンチ素子分離法
によって上記SOI層14に形成したトレンチ92内に
酸化シリコン膜で形成した素子分離領域93によって素
子間が絶縁分離されている。上記素子分離領域93は、
熱酸化法によってトレンチ92内壁に形成した厚さが例
えば30nm程度の内壁酸化膜とトレンチ92を埋め込
むCVD酸化膜とからなる。そのため、PMOS形成領
域50のSOI層14PはNMOS形成領域30よりも
大きな圧縮応力(例えば、100MPa程度)を有して
いるものとなっている。
【0052】上記素子分離領域33、93は、いずれも
SOI層14の厚さ方向に埋め込み酸化膜13に達する
状態に形成されていて、完全に各素子間を絶縁分離して
いる。
【0053】NMOS31およびPMOS51のその他
の各構成は、前記第1の実施の形態で説明したのと同様
の構成である。よって、ここでの説明は省略し、それら
の構成は前記第1の実施の形態における説明を参照して
いただきたい。
【0054】上記半導体装置3では、前記半導体装置1
と同様の作用効果が得られる。
【0055】次に、本発明の半導体装置の製造方法に係
る第1の実施の形態を、図4〜図6の製造工程断面図に
よって説明する。図4〜図6に示す各構成部品のうち前
記図1によって説明したのと同様のものには同一符号を
付与して示す。
【0056】図4の(1)に示すように、SOI基板1
1には、例えば、支持基板12上に例えば100nmの
厚さの埋め込み酸化膜13を介して半導体領域となるS
OI層14が形成されているものを用いる。まず、LO
COS法によって、PMOS形成領域50に素子分離領
域53を形成する。
【0057】具体的には、熱酸化法によって、SOI層
14上に第1のパッド酸化膜111を例えば10nmの
厚さに形成する。さらに化学的気相成長(以下CVDと
いう、CVDはChemical Vapor Deposition の略)法に
よって、第1のパッド酸化膜111上に酸化防止膜を例
えば窒化シリコンで200nmの厚さに形成し、これを
パターニングして、酸化防止膜パターン112を形成す
る。このパターニングでは、PMOS形成領域50のフ
ィールド部分Fのみ酸化防止膜が除去されるようにパタ
ーニングを行う。
【0058】次いで、酸化防止膜パターン112をマス
クに用いた熱酸化(例えば熱酸化温度を1000℃とす
る)によって、PMOS形成領域50のフィールド部分
FとなるSOI層14P上に、例えば酸化シリコン膜を
270nmの厚さに成長させて素子分離領域53を形成
する。したがって、素子分離領域53の酸化シリコン膜
はSOI層14の厚さ方向全域に成長し埋め込み酸化膜
13に接続する。このとき、NMOS形成領域30は全
面が酸化防止膜パターン112に被覆されているので、
LOCOS法による素子分離領域となる酸化シリコン膜
は成長しない。
【0059】その後、熱リン酸溶液を用いたウエットエ
ッチングによって上記酸化防止膜パターン112を選択
的に除去する。このときのエッチング条件の一例として
は、エッチング液に熱リン酸を用い、エッチング液温度
を155℃、エッチング処理時間を80分とした。さら
に、フッ酸(HF)系の溶液を用いたウエットエッチン
グによって、第1のパッド酸化膜111を除去する。そ
の結果、図4の(2)に示すように、NMOS形成領域
30のSOI層14(14N)および素子分離領域53
が形成されたPMOS形成領域50のSOI層14(1
4P)が露出される。
【0060】次に、図4の(3)に示すように、熱酸化
法によって、SOI層14上に第2のパッド酸化膜11
3を例えば10nmの厚さに形成する。さらにCVD法
によって、第2のパッド酸化膜113上に研磨ストッパ
層114を例えば窒化シリコンを150nmの厚さに堆
積して形成する。
【0061】次いで図4の(4)に示すように、レジス
ト塗布技術によって、上記研磨ストッパ層114上にレ
ジスト膜115を形成した後、リソグラフィー技術によ
って、NMOS形成領域30のフィールド部分F上が開
口されるようにレジスト膜115をパターニングする。
そして、このパターニングしたレジスト膜115をマス
クに用いたエッチングによって、研磨ストッパ層114
をパターニングする。このパターニングでは、NMOS
形成領域のフィールド部分のみ研磨ストッパ層114が
除去される。続いて上記レジスト膜115をマスクに用
いた反応性イオンエッチングによって、NMOS形成領
域におけるフィールド部分の第2のパッド酸化膜113
およびSOI層14をエッチングして埋め込み酸化膜1
3に達するトレンチ32を形成する。このとき、PMO
S形成領域50の全面がレジスト膜115に被覆されて
いるので、研磨ストッパ層114はエッチングされな
い。
【0062】次いで、上記レジスト膜115を除去した
後、図5の(5)に示すように、酸化技術(例えば、熱
酸化法)によって、上記トレンチ32内に内壁酸化膜
(図示せず)を成長させる内壁酸化を行う。この内壁酸
化条件の一例としては、酸化雰囲気を1000℃のドラ
イ酸素雰囲気とし、酸化雰囲気の圧力を101.3kP
a、酸化シリコン膜の成長速度を10nm/min以下
となるように設定する。その後、プラズマCVD法によ
って、絶縁膜116を、トレンチ32内を埋め込む状態
に例えば酸化シリコン膜で形成する。
【0063】次いで、図5の(6)に示すように、研磨
ストッパ層114を研磨ストッパに用いたCMPによっ
て、上記絶縁膜116を研磨してトレンチ32内に絶縁
膜116を残して素子分離領域33を形成するととも
に、その他の領域に形成された絶縁膜116を除去す
る。
【0064】次いで、熱リン酸溶液を用いたウエットエ
ッチングによって上記研磨ストッパ層114を選択的に
除去する。このときのエッチング条件の一例としては、
エッチング液に熱リン酸を用い、エッチング液温度を1
55℃、エッチング処理時間を80分とした。さらに、
フッ酸(HF)系の溶液を用いたウエットエッチングに
よって、第2のパッド酸化膜113を除去する。その結
果、図5の(7)に示すように、NMOS形成領域30
のSOI層14Nが素子分離領域33によって電気的に
分離され、PMOS形成領域50のSOI層14Pが素
子分離領域53によって電気的に分離される。
【0065】次いで、図6の(8)に示すように、例え
ば熱酸化法によって、SOI層14上に酸化シリコン膜
を成長させてゲート絶縁膜34、54を形成する.次い
で、タングステンポリサイド構造のゲート電極膜を形成
した後、イオン注入によって、NMOS形成領域30の
ゲート電極膜にN型不純物(例えばリンイオン)を導入
し、PMOS形成領域50のゲート電極膜にP型不純物
(例えばホウ素イオン)を導入する。次いで、通常のレ
ジスト塗布、リソグラフィー技術によるレジストマスク
(図示せず)の形成、そのレジストマスクを用いたゲー
ト電極膜のエッチングによって、NMOS形成領域30
のゲート絶縁膜34上にゲート電極35を形成するとと
もに、PMOS形成領域50のゲート絶縁膜54上にゲ
ート電極55を形成する。
【0066】次に、図6の(9)に示すように、エクス
テンションを形成するための不純物を、レジストマスク
によってNMOS形成領域30とPMOS形成領域50
とに打ち分けて導入する。その後、不純物の活性化のた
めの熱処理を施す。その結果、ゲート電極35の両側に
おけるSOI層14Nの上層にN型不純物を導入したN
型のエクステンション40、41を形成し、ゲート電極
55の両側におけるSOI層14Pの上層にP型不純物
を導入したP型のエクステンション60、61を形成す
る。
【0067】続いてサイドウォールを形成するための絶
縁膜として例えば酸化シリコン膜を全面に形成した後、
その絶縁膜を全面エッチバック(例えば異方性エッチン
グ)して、ゲート電極35の側壁にその絶縁膜を残して
サイドウォール38、39を形成し、ゲート電極55の
側壁にその絶縁膜を残してサイドウォール58、59を
形成する。
【0068】その後、ゲート電極35、55、サイドウ
ォール38、39、58、59等をエッチングマスクに
して、ソース・ドレイン拡散層の形成のための不純物
を、レジストマスク(図示せず)によってNMOS形成
領域30とPMOS形成領域50とに打ち分けて導入す
る。すなわち、NMOS形成領域30には、N型不純物
(例えば、ヒ素イオン、リンイオン等)を導入して、エク
ステンション38、39のそれぞれに対してゲート電極
35側とは反対側のSOI層14Nにソース・ドレイン
拡散層42、43を形成する。またPMOS形成領域5
0には、P型不純物(例えば、ホウ素イオン)を導入し
て、エクステンション58、59のそれぞれに対してゲ
ート電極55側とは反対側のSOI層14Pにソース・
ドレイン拡散層62、63を形成する。その後、不純物
の活性化のための熱処理を施す。
【0069】その後通常のCMOSプロセスによって、
図6の(10)に示すように、SOI基板11上に各ト
ランジスタを覆う層間絶縁膜70を形成する。さらに層
間絶縁膜70に各ソース・ドレイン拡散層42、43、
62、63に対応して通じる接続孔71、72、81、
82を形成した後、各接続孔71、72、81、82の
内部に対応させてプラグ73、74、83、84を形成
し、さらに配線形成プロセスによって、層間絶縁膜70
上にプラグ73、74、83、84に対応して接続する
配線75、76、85、86を形成する。
【0070】以上、上記実施の形態によって本発明の半
導体装置の製造方法を説明したが、本発明は図4〜図6
によって説明した各種プロセス条件は限定されるもので
はない。PMOS領域に形成するLOCOS素子分離の
プロセス条件やNMOS領域に形成するトレンチ素子分
離のプロセス条件は、一例であって、適時設計変更が可
能である。
【0071】上記半導体装置の製造方法に係る第1の実
施の形態では、NMOS形成領域30(SOI層14
N)をPMOS形成領域50(SOI層14P)よりも
小さな応力状態(例えば応力が0の状態)になるように
形成し、PMOS形成領域50のみに圧縮応力が加えら
れるように形成することから、PMOS形成領域50は
圧縮応力を有する状態に形成される。そして圧縮応力を
有するPMOS形成領域50にPMOSトランジスタ5
1を形成することから、PMOSトランジスタ51のキ
ャリア(ホール)の移動度のみが選択的に高められる。
【0072】一方、NMOS形成領域30はPMOS形
成領域50よりも小さな応力状態(例えば応力が0もし
くはほぼ0の状態)になっている。そして、このNMO
S形成領域30にNMOSトランジスタ31を形成する
ことから、NMOSトランジスタ31の駆動能力は低下
しない。この結果、NMOSトランジスタ31の駆動能
力を低下させることなく、PMOSトランジスタ51の
駆動能力のみ選択的に高めることが可能となる。よっ
て、PMOSトランジスタ51の駆動能力の向上に応じ
てCMOS論理ゲート(CMOSトランジスタ1)の駆
動能力も高められる。
【0073】また、本発明の半導体装置は、PMOS形
成領域、NMOS形成領域ともにトレンチ素子分離法も
しくはLOCOS法によって素子分離を行っても作製す
ることが可能である。
【0074】まず、本発明の半導体装置の製造方法に係
る第2の実施の形態として、PMOS形成領域、NMO
S形成領域ともにLOCOS法によって素子分離領域を
形成する製造方法を説明する。
【0075】この製造方法では、PMOS形成領域、N
MOS形成領域とでLOCOS法における熱酸化温度
(酸化シリコン膜を形成する温度)を、NMOS形成領
域では例えば1000℃以上プロセス上使用可能な温度
(例えば1200℃)以下とし、PMOS形成領域では
例えば950℃以下の熱酸化可能な温度として、素子分
離領域を形成する。これによって、応力量を独立に制御
することが可能となる。
【0076】具体的には、上記製造方法は、前記図4の
(3)〜図5によって説明したトレンチ素子分離法によっ
てPMOS形成領域に素子分離領域を形成する工程を、
LOCOS法によって素子分離領域を形成する工程に置
きかえればよい。
【0077】すなわち、前記図4の(1)、(2)によ
って説明したのと同様の製造方法によって、図7の
(1)に示すように、酸化防止膜パターン112を用い
たLOCOS法によって、PMOS形成領域50のSO
I層14(14P)のフィールド部分Fに素子分離領域
53を形成する。なお、SOI基板11には、例えば、
支持基板12上に例えば100nmの厚さの埋め込み酸
化膜13を介して半導体領域となるSOI層14が形成
されているものを用いる。その後、酸化防止膜パターン
112、第1のパッド酸化膜111等を除去する。
【0078】次に、PMOS形成領域に素子分離領域を
形成する工程を、LOCOS法によって素子分離領域を
形成する。
【0079】具体的には、図7の(2)に示すように、
熱酸化法によって、SOI層14上に第2のパッド酸化
膜121を例えば10nmの厚さに形成する。さらにC
VD法によって、第2のパッド酸化膜121上に酸化防
止膜を例えば窒化シリコンで200nmの厚さに形成
し、これをパターニングして酸化防止膜パターン122
を形成する。このパターニングでは、NMOS形成領域
30のフィールド部分Fのみ酸化防止膜が除去されるよ
うにパターニングを行う。
【0080】次いで、酸化防止膜パターン122をマス
クに用いた熱酸化(例えば熱酸化温度を1000℃とす
る)によって、NMOS形成領域30のフィールド部分
FとなるSOI層14N上に、素子分離領域91を、例
えば酸化シリコン膜を270nmの厚さに成長させて形
成する。したがって、素子分離領域91の酸化シリコン
膜はSOI層14Nの厚さ方向全域に成長し埋め込み酸
化膜13に接続する。このとき、PMOS形成領域50
は全面が酸化防止膜パターン112に被覆されているの
で、LOCOS法による酸化シリコン膜は成長しない。
【0081】次いで、熱リン酸溶液を用いたウエットエ
ッチングによって上記酸化防止膜パターン122を選択
的に除去する。このときのエッチング条件の一例として
は、エッチング液に熱リン酸を用い、エッチング液温度
を155℃、エッチング処理時間を80分とした。さら
に、フッ酸(HF)系の溶液を用いたウエットエッチン
グによって、第2のパッド酸化膜121を除去する。そ
の結果、図7の(3)に示すように、素子分離領域91
が形成されたNMOS形成領域30のSOI層14Nお
よび素子分離領域53が形成されたPMOS形成領域5
0のSOI層14Pが露出される。
【0082】その後は、図6によって説明した製造方法
と同様に、ゲート絶縁膜、ゲート電極、ソース・ドレイ
ン拡散層等の製造工程を行えば、前記図2によって説明
した本発明の半導体装置2を作製することができる。
【0083】この半導体装置2の製造方法(第2の製造
方法)では、LOCOS法によって、NMOS形成領域
30のSOI層14NがPMOS形成領域50のSOI
層14Pよりも小さな応力状態(例えば応力が0もしく
はほぼ0の状態)になるような温度で酸化膜を生成して
素子分離領域91を形成し、PMOS形成領域50のS
OI層14Pのみに圧縮応力が加わるような温度で酸化
膜を生成して素子分離領域53を形成することから、P
MOS形成領域50のSOI層14Pは圧縮応力を有す
る状態に形成される。そして圧縮応力を有するPMOS
形成領域50のSOI層14PにPMOSトランジスタ
51を形成することから、PMOSトランジスタ51の
キャリア(ホール)の移動度のみが選択的に高められ
る。
【0084】一方、NMOS形成領域30のSOI層1
4NはPMOS形成領域50のSOI層14Pよりも小
さな応力状態(例えば応力が0もしくはほぼ0の状態)
に形成される。そして、このNMOS形成領域30のS
OI層14NにNMOSトランジスタ31を形成するこ
とから、NMOSトランジスタ31の駆動能力は低下し
ない。この結果、NMOSトランジスタ31の駆動能力
を低下させることなく、PMOSトランジスタ51の駆
動能力のみ選択的に高めることが可能となる。よって、
PMOSトランジスタ51の駆動能力の向上に応じてC
MOS論理ゲート(CMOSトランジスタ1)の駆動能
力も高められる。
【0085】次に、本発明に半導体装置の製造方法に係
る第3の実施の形態を以下に説明する。すなわち、PM
OS形成領域、NMOS形成領域ともにトレンチ素子分
離法によって素子分離領域を形成する製造方法では、P
MOS形成領域、NMOS形成領域とでトレンチ内面に
形成する内壁酸化膜の厚さを、NMOS形成領域では例
えば10nmとし、PMOS形成領域では例えば30n
mとして、各内壁酸化膜を形成し、さらに素子分離領域
を形成する。これによって、応力量を独立に制御するこ
とが可能となる。
【0086】具体的には、上記製造方法は、前記図4の
(1)、(2)によって説明したLOCOS法によって
PMOS形成領域に素子分離領域を形成する工程を、ト
レンチ素子分離法によって素子分離領域を形成する工程
に置きかえればよい。
【0087】すなわち、前記図4の(3)〜図5によっ
て説明したのと同様の製造方法によって、PMOS形成
領域に素子分離領域を形成する。その製造方法を図8の
製造工程断面図によって説明する。
【0088】図8の(1)に示すように、SOI基板1
1には、例えば、支持基板12上に例えば100nmの
厚さの埋め込み酸化膜13を介してSOI層14が形成
されているものを用いる。このSOI層14上に第1の
パッド酸化膜111を例えば10nmの厚さに形成す
る。さらにCVD法によって、第1のパッド酸化膜11
1上に研磨ストッパ層131を例えば窒化シリコンを1
50nmの厚さに堆積して形成する。
【0089】次いで図8の(2)に示すように、レジス
ト塗布技術によって、上記研磨ストッパ層131上にレ
ジスト膜132を形成した後、リソグラフィー技術によ
って、PMOS形成領域50のフィールド部分F上が開
口されるようにレジスト膜132をパターニングする。
そして、このパターニングしたレジスト膜132をマス
クに用いたエッチングによって、研磨ストッパ層131
をパターニングする。このパターニングでは、PMOS
形成領域50のフィールド部分Fのみ研磨ストッパ層1
31が除去される。
【0090】続いて上記レジスト膜132をマスクに用
いた反応性イオンエッチングによって、PMOS形成領
域50におけるフィールド部分Fの第1のパッド酸化膜
111およびSOI層14をエッチングして埋め込み酸
化膜13に達するトレンチ92を形成する。このとき、
NMOS形成領域30の全面がレジスト膜132に被覆
されているので、研磨ストッパ層131はエッチングさ
れない。
【0091】次いで、上記レジスト膜132を除去した
後、図8の(3)に示すように、酸化技術(例えば、熱
酸化法)によって、上記トレンチ92内に内壁酸化膜
(図示せず)を例えば30nmの厚さに成長させる内壁
酸化を行う。この内壁酸化条件の一例としては、酸化雰
囲気を1000℃のドライ酸素雰囲気とし、酸化雰囲気
の圧力を101.3kPa、酸化シリコン膜の成長速度
を10nm以下となるように設定する。その後、プラズ
マCVD法によって、絶縁膜133を、トレンチ92内
を埋め込む状態に例えば酸化シリコン膜で形成する。
【0092】次いで、図8の(4)に示すように、研磨
ストッパ層131を研磨ストッパに用いたCMPによっ
て、上記絶縁膜133を研磨してトレンチ92内に絶縁
膜133を残して素子分離領域93を形成するととも
に、その他の領域に形成された絶縁膜131を除去す
る。
【0093】次いで、熱リン酸溶液を用いたウエットエ
ッチングによって上記研磨ストッパ層131を選択的に
除去する。このときのエッチング条件の一例としては、
エッチング液に熱リン酸を用い、エッチング液温度を1
55℃、エッチング処理時間を80分とした。さらに、
フッ酸(HF)系の溶液を用いたウエットエッチングに
よって、第1のパッド酸化膜111を除去する。
【0094】次に、NMOS形成領域30に素子分離領
域33を形成する工程を、前記図4の(3)〜図5によ
って説明したトレンチ素子分離法によって行う。その結
果、図9に示すように、NMOS形成領域30のSOI
層14Nが素子分離領域33によって電気的に分離さ
れ、PMOS形成領域50のSOI層14Pが素子分離
領域93によって電気的に分離される。
【0095】その後は、図6によって説明した製造方法
と同様に、ゲート絶縁膜、ゲート電極、ソース・ドレイ
ン拡散層等の製造工程を行えば、前記図3によって説明
した本発明の半導体装置3を作製することができる。
【0096】この半導体装置3の製造方法(第3の製造
方法)では、トレンチ素子分離法によって、NMOS形
成領域30(SOI層14N)がPMOS形成領域50
よりも小さな応力状態(例えば応力が0もしくはほぼ0
の状態)になるような膜厚の内壁酸化膜をトレンチ32
内に形成し、PMOS形成領域50(SOI層14P)
のみに大きな圧縮応力が加えられるような膜厚の内壁酸
化膜をトレンチ92内に形成することから、PMOS形
成領域50は圧縮応力を有する状態に形成される。そし
て圧縮応力を有するPMOS形成領域50にPMOSト
ランジスタ51を形成することから、PMOSトランジ
スタ51のキャリア(ホール)の移動度のみが選択的に
高められる。
【0097】一方、NMOS形成領域30はPMOS形
成領域50よりも小さな応力状態(例えば応力が0もし
くはほぼ0の状態)に形成される。そして、このNMO
S形成領域30にNMOSトランジスタ31を形成する
ことから、NMOSトランジスタ31の駆動能力は低下
しない。この結果、NMOSトランジスタ31の駆動能
力を低下させることなく、PMOSトランジスタ51の
駆動能力のみ選択的に高めることが可能となる。よっ
て、PMOSトランジスタ51の駆動能力の向上に応じ
てCMOS論理ゲート(CMOSトランジスタ1)の駆
動能力も高められる。
【0098】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の半導体装
置によれば、NMOS形成領域の半導体領域はPMOS
形成領域の半導体領域よりも小さい応力状態に形成され
ていて、PMOS形成領域の半導体領域のみに圧縮応力
が加えられているので、NMOSトランジスタの駆動能
力を低下させることなくPMOSトランジスタの駆動能
力を高めることができる。したがって、PMOSトラン
ジスタの駆動能力の向上に応じてCMOS論理ゲートの
駆動能力も高めることができる。よって、半導体装置の
高速化、低消費電力化が図れる。
【0099】また、半導体装置の微細化を伴わずトラン
ジスタの駆動能力の向上が図られるので、スケーリング
則以上の性能を有する半導体装置になる。
【0100】本発明に係る半導体装置の製造方法によれ
ば、NMOS形成領域の半導体領域をPMOS形成領域
の半導体領域よりも小さな応力状態になるように形成
し、PMOS形成領域の半導体領域のみに圧縮応力が加
えられるように形成するので、圧縮応力が有する状態に
PMOS形成領域の半導体領域を形成することができ
る。そして圧縮応力を有するPMOS形成領域の半導体
領域にPMOSトランジスタを形成するので、NMOS
トランジスタの駆動能力を低下させることなく、駆動能
力の高いPMOSトランジスタを形成することができ
る。よって、PMOSトランジスタの駆動能力の向上に
応じた駆動能力の高いCMOS論理ゲートを形成するこ
とが可能になる。
【0101】また、素子分離の工数は増加するが、すべ
て従来のプロセスの組み合わせによって、トランジスタ
の駆動能力の向上を図ることができるとともに、高速
化、低消費電力化を図った半導体装置の製造が可能にな
る。特に、半導体装置の微細化を伴わずトランジスタの
駆動能力の向上を図ることができるので、スケーリング
則以上の性能を有する半導体装置の製造が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置に係る第1の実施の形態を
示す概略構成断面図である。
【図2】本発明の半導体装置に係る第2の実施の形態を
示す概略構成断面図である。
【図3】本発明の半導体装置に係る第3の実施の形態を
示す概略構成断面図である。
【図4】本発明の半導体装置の製造方法に係る第1の実
施の形態を示す製造工程断面図である。
【図5】本発明の半導体装置の製造方法に係る第1の実
施の形態を示す製造工程断面図である。
【図6】本発明の半導体装置の製造方法に係る第1の実
施の形態を示す製造工程断面図である。
【図7】本発明の半導体装置の製造方法に係る第2の実
施の形態を示す製造工程断面図である。
【図8】本発明の半導体装置の製造方法に係る第3の実
施の形態を示す製造工程断面図である。
【図9】本発明の半導体装置の製造方法に係る第3の実
施の形態を示す製造工程断面図である。
【図10】課題を説明する概略構成断面図である。
【符号の説明】
11…SOI基板、14…SOI層、30…NMOS形
成領域、31…NMOSトランジスタ、50…PMOS
形成領域、51…PMOSトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/08 331 H01L 21/76 D 21/94 A 29/78 621 Fターム(参考) 4M108 AA07 AB05 AB14 AB27 AC55 AD13 5F032 AA01 AA35 AA44 AA45 AA77 BA01 BB01 CA17 CA20 DA02 DA24 DA33 DA78 5F048 AA00 AC03 BA01 BA16 BB05 BB08 BC06 BD00 BD09 BF07 BG12 BG13 BG14 DA25 5F110 AA01 AA02 AA30 BB04 CC02 DD01 DD05 EE05 EE09 EE14 EE32 FF02 GG02 GG12 GG39 GG60 HJ01 HJ12 HJ30 HL04 NN02 NN65 NN66 QQ05 QQ11 QQ30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板のNMOS形成領域の半導体領域に
    NMOSトランジスタが形成されているとともに、前記
    基板のPMOS形成領域の半導体領域にPMOSトラン
    ジスタが形成されてなるCMOSトランジスタを備えた
    半導体装置において、 前記PMOS形成領域の半導体領域は圧縮応力を有する
    状態に形成されていて、 前記NMOS形成領域の半導体領域は前記PMOS形成
    領域の半導体領域よりも小さい応力状態に形成されてい
    ることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 基板のNMOS形成領域の半導体領域に
    NMOSトランジスタを形成するとともに、前記基板の
    PMOS形成領域の半導体領域にPMOSトランジスタ
    を形成して、CMOSトランジスタを形成する半導体装
    置の製造方法において、 前記PMOS形成領域の半導体領域に圧縮応力を生じさ
    せるように素子分離領域を形成する工程と、 前記NMOS形成領域の半導体領域が前記PMOS形成
    領域の半導体領域よりも小さな応力状態になるように該
    NMOS形成領域に素子分離領域を形成する工程とを備
    えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記PMOS形成領域の半導体領域に圧
    縮応力を生じさせるように素子分離領域を形成する工程
    は、前記PMOS形成領域の半導体領域に圧縮応力を生
    じさせるLOCOS法によって行い、 前記NMOS形成領域の半導体領域が前記PMOS形成
    領域の半導体領域よりも小さな応力状態になるように該
    NMOS形成領域に素子分離領域を形成する工程は、ト
    レンチ素子分離法によって行うことを特徴とする請求項
    2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記PMOS形成領域の半導体領域に圧
    縮応力を生じさせるように素子分離領域を形成する工程
    は、LOCOS法によって前記PMOS形成領域の半導
    体領域に圧縮応力を生じさせる温度で酸化膜を生成して
    素子分離領域を形成し、 前記NMOS形成領域の半導体領域が前記PMOS形成
    領域の半導体領域よりも小さな応力状態になるように該
    NMOS形成領域に素子分離領域を形成する工程は、L
    OCOS法によって前記NMOS形成領域の半導体領域
    が前記PMOS形成領域の半導体領域よりも小さな応力
    状態になるような温度で酸化膜を生成して素子分離領域
    を形成することを特徴とする請求項2記載の半導体装置
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記PMOS形成領域の半導体領域に圧
    縮応力を生じさせるように素子分離領域を形成する工程
    は、トレンチ素子分離法によって前記PMOS形成領域
    の半導体領域に圧縮応力を生じさせる膜厚の内壁酸化膜
    をトレンチ内に形成し、 前記NMOS形成領域の半導体領域が前記PMOS形成
    領域の半導体領域よりも小さな応力状態になるように該
    NMOS形成領域に素子分離領域を形成する工程は、ト
    レンチ素子分離法によって前記NMOS形成領域の半導
    体領域が前記PMOS形成領域の半導体領域よりも小さ
    な応力状態になるような膜厚の内壁酸化膜をトレンチ内
    に形成することを特徴とする請求項2記載の半導体装置
    の製造方法。
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