JP2001244443A - 半導体集積回路のレイアウト方法および装置 - Google Patents

半導体集積回路のレイアウト方法および装置

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JP2001244443A
JP2001244443A JP2000050242A JP2000050242A JP2001244443A JP 2001244443 A JP2001244443 A JP 2001244443A JP 2000050242 A JP2000050242 A JP 2000050242A JP 2000050242 A JP2000050242 A JP 2000050242A JP 2001244443 A JP2001244443 A JP 2001244443A
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wiring
power supply
block
supply wiring
gnd
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Masahiro Yokota
正浩 横田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ブロックにリング状の電源配線またはGND配
線を設けず、上位電源配線または上位GND配線とブロ
ックの辺とが重なった場合に、上位電源配線またはGN
D配線と、ブロック内部の電源配線またはGND配線と
をそれぞれ自動的に接続する半導体集積回路のレイアウ
ト方法および装置を提供する。 【解決手段】上位階層にある上位電源配線および上位G
ND配線とブロックとが、平面的に重なり合っているか
を判定し、重なり合っている場合にはこの重なりを回避
する方法を選択する上位電源配線および上位GND配線
とブロックの重なり判定手段4と、ブロック移動手段5
と、ブロック変形手段6と、電源配線およびGND配線
の階層化手段7とを備え、上位電源配線および上位GN
D配線とブロックの重なりを回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体集積回路のレ
イアウト方法および装置に関し、特に半導体集積回路を
構成する回路が階層化されてレイアウトされ、かつ電源
配線およびGND配線に関しても階層化されてレイアウ
トされる半導体集積回路のレイアウト方法および装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】最近半導体集積回路の大規模化が急速に
進んできており、半導体集積回路のレイアウト設計を階
層的に設計することが一般的となってきている。従来の
半導体集積回路の階層的レイアウト設計に関しては、特
開平11−195710号公報に記載されており、次に
図面を参照して、この公報に記載されている階層的なレ
イアウト方法について説明する。
【0003】図13は、上記公報に記載されているレイ
アウトシステムのブロック図であり、回路全体の接続情
報となるネットリストが入力されるネットリスト入力手
段131と、ネットリスト入力手段131を介して入力
されたネットリストが格納されるネットリスト格納手段
132と、ネットリスト格納手段132に格納されたネ
ットリストに基づいて、上位階層となるチップ上のレイ
アウト処理を行うチップレベル処理手段133と、ネッ
トリスト格納手段132に格納されたネットリストとチ
ップレベル処理手段133における処理結果とに基づい
て、下位階層となる複数のブロックにおけるレイアウト
処理を行うブロック処理手段134と、チップレベル処
理手段133において処理が行われたレイアウトデータ
を出力するレイアウトデータ出力手段135と、レイア
ウトデータ出力手段135を介して出力されたレイアウ
トデータが格納されるレイアウトデータ格納手段136
とから構成されている。
【0004】チップレベル処理手段133においては、
ブロック処理手段134において配線処理が行われたレ
イアウトデータに基づいてチップ上の配置配線が行われ
る。
【0005】また、チップレベル処理手段133には、
ネットリスト格納手段132に格納されたネットリスト
に基づいてチップ上のセル列を生成するセル列生成手段
1331と、ネットリスト格納手段132に格納された
ネットリストとセル列生成手段1331で生成されたセ
ル列とに基づいて、分割された複数のブロックの配置及
び各ブロックのサイズを決定し、チップ上のレイアウト
を行うレイアウト手段1332と、ネットリスト格納手
段132に格納されたネットリストとレイアウト手段1
332で決定されたチップ上のレイアウトとに基づい
て、ブロック単位での電源配線を行う電源配線手段13
33と、ネットリスト格納手段132に格納されたネッ
トリストとセル列生成手段1331にて生成されたセル
列と電源配線手段1333における電源配線とブロック
処理手段134において配線処理が行われた各ブロック
のレイアウトデータとに基づいてチップ上の詳細配置配
線を行う自動配置配線手段1334とが設けられてい
る。
【0006】また、ブロック処理手段134には、セル
列生成手段1331にて生成されたチップ上のセル列と
レイアウト手段1332にて決定されたブロックのサイ
ズとに基づいてブロック内のセル列を生成するセル列生
成手段1341と、電源配線手段1333における電源
配線に対応してブロック内の電源配線を行う電源配線手
段1343と、ネットリスト格納手段132に格納され
たネットリストとセル列生成手段1341で生成された
セル列と電源配線手段1343における電源配線とに基
づいて、ブロック内の配置配線を行う自動配置配線処理
手段1344とが設けられている。
【0007】次に、上記のように構成された半導体集積
回路の階層レイアウトシステムを用いた階層レイアウト
方法について図面を参照して説明する。
【0008】図14は、図13に示した半導体集積回路
の階層レイアウトシステムを用いた階層レイアウト方法
を説明するためのフローチャートである。
【0009】まず、回路全体の接続情報となるネットリ
ストがネットリスト入力手段131を介して入力され、
ネットリスト格納手段132に格納される(ステップS
141)。
【0010】次に、チップレベル処理手段133内のセ
ル列生成手段1331において、ネットリスト格納手段
132に格納されたネットリストに基づいてチップ上の
セル列が生成される(ステップS142)。
【0011】次に、チップレベル処理手段133内のレ
イアウト手段1332において、ネットリスト格納手段
132に格納されたネットリストとセル列生成手段13
31にて生成されたセル列とに基づいて、分割された複
数のブロックの配置及び各ブロックのサイズが決定さ
れ、チップ上のレイアウトが行われる(ステップS14
3)。なお、ブロックのサイズにおいては、ステップS
142にて生成されたセル列の整数倍となるように決定
される。
【0012】次に、チップレベル処理手段133内の電
源配線手段1333において、ネットリスト格納手段1
32に格納されたネットリストとレイアウト手段133
2にて決定されたチップ上のレイアウトとに基づいて、
ブロック単位でのチップ全体の電源配線が行われ(ステ
ップS144)、その後、下位階層となるブロックを通
過する電源ライン及びGNDラインが削除される(ステ
ップS145)。
【0013】ステップS145までの処理が行われた
後、下位階層となるブロックのそれぞれにおけるレイア
ウト処理が行われる。
【0014】まず、下位階層となる全てのブロックにお
いて内部のレイアウト処理が完了したかどうかが判断さ
れる(ステップS146)。
【0015】ステップS146において、下位階層とな
る全てのブロックにおいて内部のレイアウト処理が完了
していないと判断された場合、レイアウトを実施するブ
ロックが選択される(ステップS147)。
【0016】次に、ステップS147にて選択されたブ
ロックのサイズ情報が、ステップS143における処理
から取得される(ステップS148)。
【0017】次に、ブロック処理手段134内のセル列
生成手段1341において、チップレベル処理手段13
3内のセル列生成手段1331にて生成されたチップ上
のセル列と、ステップS148にて取得されたブロック
のサイズとに基づいてブロック内のセル列が生成される
(ステップS149)。
【0018】なお、ステップS142にて生成されたチ
ップレベルのセル列とステップS149にて生成された
ブロックのセル列とは同じピッチを有する。
【0019】次に、ブロック処理手段134内の電源配
線手段1343において、チップレベル処理手段133
内の電源配線手段1333にて削除された電源ライン及
びGNDラインがブロック内において電源ライン及びG
NDラインとしてそれぞれ配線される(ステップS14
10)。
【0020】次に、ブロック処理手段134内の自動配
置配線手段1344において、ネットリスト格納手段1
32に格納されたネットリストとセル列生成手段134
1にて生成されたセル列と電源配線手段1343におけ
る電源配線とに基づいてブロック内の配置配線が行われ
る(ステップS1411)。
【0021】その後、ステップS1413においてブロ
ック内の配置配線がそのブロックのサイズで不可能な場
合、ステップS143における処理に戻り、ブロックサ
イズのリサイジングが行われる。
【0022】ただし、ブロックサイズのリサイジングが
行われる際においても、ブロックのサイズにおいては、
ステップS142にて生成されたセル列の整数倍となる
ように決定される。ステップS1413においてブロッ
ク内の配置配線がそのブロックのサイズで可能な場合、
ステップS146における処理に戻り、下位階層となる
全てのブロックにおいて内部のレイアウト処理が完了し
たかどうかが再び判断される。
【0023】ステップS146において、下位階層とな
る全てのブロックにおいて内部のレイアウト処理が完了
したと判断された場合、チップレベル処理手段133内
の自動配線処理手段1334において、ネットリスト格
納手段132に格納されたネットリストとセル列生成手
段1331にて生成されたセル列と電源配線手段133
3における電源配線と自動配置配線手段1344におけ
るブロック内の配置配線とに基づいて、チップ上の配置
配線が行われ(ステップS1412)、処理が終了す
る。
【0024】次に、上述した一連の処理のうち、電源配
線処理について詳細に説明する。
【0025】図15は、図14に示したステップS14
4における電源配線処理を説明するための図であり、図
16は、図14に示したステップS145における電源
配線処理を説明するための図であり、図17は、図14
に示したステップS1410における電源配線処理を説
明するための図である。
【0026】この従来例においては、まず図15に示す
ように、チップ上の電源配線が行われ、次に、図16に
示すように、チップ上に配線された電源ライン151及
びGNDライン152のうち、下位階層となるブロック
153を通過する電源ライン151及びGNDライン1
52が削除され、その後、図17に示すように、図16
にて削除された電源ライン151及びGNDライン15
2がブロック153内において電源ライン171及びG
NDライン172として配線され、それにより、下位階
層となるブロック153に電源及び接地電位が供給され
る。
【0027】このように、ブロック内の電源配線をチッ
プ上の電源配線と相関性を持たせることにより、階層的
なレイアウトが行われた場合においても、電源配線が統
一的に設計される。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開平11−
195710号公報記載の半導体集積回路のレイアウト
方法は、図18に示すように、ブロック186の辺18
6A,186Bと上位電源配線181,182とが重な
った場合、上位電源配線181,182とブロック18
6の内部電源とをどのように接続するかについては、何
ら記載がない。
【0029】図18では、上位電源配線181,182
とブロック186の辺186A,186Bとが重なった
場合について示したが、同様にGNDラインとブロック
の辺とが重なる場合も生じ、最近の半導体チップの多層
化とともに、重なりを生じる可能性は急速に高くなって
いる。
【0030】この理由について、図19(a),(b)
を参照して説明する。
【0031】図19(a)は、4層からなる電源ライン
およびGNDラインを示した斜視図であり、図19
(b)は図19(a)の平面図であり、191は第1層
配線(VDD)、192は第2層配線(GND)、19
3は第3層配線(VDD)、194は第4層配線(GN
D)である。第1層配線191、第2層配線192は同
じ幅で、第3層配線193と第4層配線194は、第1
層配線191,第2層配線192の3倍の配線幅となっ
ている。
【0032】また、第1層配線191、第2層配線19
2のピッチは同じ値で、第3層配線193と第4層配線
194は、第1層配線191,第2層配線192の1.
5倍のピッチである。
【0033】このように、上層の電源ラインおよびGN
Dラインに対して配線幅を広くし、配線のインピーダン
スを小さくするように設計上工夫がなされている。配線
幅が広くなるに従って、上層の電源ラインおよびGND
ラインのピッチは大きくなる。
【0034】上記に説明したように、ブロックの上層に
位置する電源ラインまたはGNDラインは、多層的に配
置されかつ配線の面積自体が広くなっているので、半導
体チップは平面的に電源ラインまたはGNDラインによ
り、殆ど隙間無く埋め尽くされている。
【0035】また配線の多層化に伴って、未配線に代表
される配線性を気にすることなくブロックを半導体チッ
プ上に自由に配置することが可能となり、ブロックの集
積度が高くなって、ブロック間の空き領域が少なくなっ
たことも、電源ラインまたはGNDラインとブロックの
辺とが重なる場合が多くなった理由である。
【0036】上記に説明したように、半導体チップ全体
または半導体チップの一部に電源を供給する階層構造の
上位の電源ラインまたはGNDラインと、ブロックの辺
とが重なった場合に、どのように自動的に上位の電源ラ
インまたはGNDラインと、ブロックの内部を構成する
回路に電源を供給するブロックレベルの電源ラインまた
はGNDラインとを自動的に接続するかが大きな問題と
なっている。
【0037】ここで、電源ライン(電源配線)とGND
ライン(GND配線)の階層構造について説明すると、
この階層構造は図19に示すような多層配線構造を意味
するのではなく、半導体チップレベルの電源配線とGN
D配線とを最上位の配線とし、ブロック内の電源配線と
GND配線は、上記の半導体チップレベルの電源配線と
GND配線の下位にある配線とするレイアウト設計上の
階層構造を意味する。
【0038】図15〜図18では、電源配線とGND配
線は、チップレベルの上位電源配線181および上位G
ND配線184と、ブロック内の電源ライン171およ
びGNDライン172との2階層であるが、一般的には
チップレベルの上位電源配線および上位GND配線と、
ブロック内の電源配線およびGND配線との階層間に
は、これらの階層の電源配線間およびGND配線間を接
続する複数の階層構造を有する電源配線およびGND配
線が存在する。
【0039】上記公報記載の半導体集積回路のレイアウ
ト方法は、ブロックの辺と上位電源配線または上位GN
D配線とが重なった場合についての配慮がなされていな
いため、上位電源配線または上位GND配線とブロック
内部の電源配線またはGND配線とが、ブロックの辺で
短絡を生じる可能性がある。すなわち、上位電源配線と
ブロック内のGND配線とが短絡する場合、あるいは上
位GND配線とブロック内の電源配線とが短絡する場合
が生じ、その場合半導体集積回路に大電流が流れ破壊す
るという問題がある。
【0040】このため本発明の目的は、下位階層となる
ブロックにリング状の電源配線またはGND配線を設け
ることなく、上位の電源ラインまたはGNDラインと、
ブロックの辺とが重なった場合に、上位の電源ラインま
たはGNDラインと、ブロック内部の電源ラインまたは
GNDラインとをそれぞれ自動的に接続し、上位電源配
線とブロック内のGND配線、あるいは上位GND配線
とブロック内の電源配線とが短絡することのない半導体
集積回路のレイアウト方法および装置を提供することに
ある。
【0041】また本発明の他の目的は、ブロック内部の
電源ラインまたはGNDラインを上位の電源ラインまた
はGNDラインと独立して配線することが可能な半導体
集積回路のレイアウト方法および装置を提供することに
ある。
【0042】さらに本発明の他の目的は、上位の電源ラ
インまたはGNDラインと、ブロックの辺とが重なった
場合に、上位の電源ラインまたはGNDラインと同層の
信号配線を用いてブロック内部に配線しても、上位の電
源ラインまたはGNDラインと信号ラインが短絡しない
で自由にブロック内部の配線を行うことができる半導体
集積回路のレイアウト方法および装置を提供することに
ある。
【0043】
【課題を解決するための手段】このため本発明の半導体
集積回路のレイアウト方法は、半導体集積回路の回路接
続情報と、前記半導体集積回路に関するレイアウト情報
を基に、前記半導体集積回路を構成する回路ブロックを
初期的に配置するフロアプランを生成するフロアプラン
生成工程と、階層構造を有する電源配線およびGND配
線のうち、前記回路ブロック内の電源配線であるブロッ
ク内部電源配線、および前記回路ブロック内のGND配
線であるブロック内部GND配線よりも上位階層にある
上位電源配線および上位GND配線とを生成する上位電
源配線および上位GND配線処理工程と、前記上位電源
配線または前記上位GND配線と前記回路ブロックの辺
とが、平面的に重なり合っているか否かを判定する第1
の重なり判定工程と、前記第1の重なり判定工程で、前
記上位電源配線または前記上位GND配線と前記回路ブ
ロックの辺とが、平面的に重なり合っていると判定され
た場合、前記回路ブロックを前記重なりが回避される位
置まで移動するブロック移動工程と、前記第1の重なり
判定工程で、前記上位電源配線または前記上位GND配
線と前記回路ブロックの辺とが、平面的に重なり合って
いると判定された場合、または前記ブロック移動工程で
前記重なりが回避できない場合、前記回路ブロックを前
記重なりが回避される形状まで変形するブロック変形工
程と、を備えている。
【0044】また本発明の半導体集積回路のレイアウト
装置は、半導体集積回路の回路接続情報と、前記半導体
集積回路に関するレイアウト情報を基に、前記半導体集
積回路を構成する回路ブロックを初期的に配置するフロ
アプランを生成するフロアプラン生成手段と、階層構造
を有する電源配線およびGND配線のうち、前記回路ブ
ロック内の電源配線であるブロック内部電源配線、およ
び前記回路ブロック内のGND配線であるブロック内部
GND配線よりも上位階層にある上位電源配線および上
位GND配線とを生成する上位電源配線および上位GN
D配線処理手段と、前記上位電源配線または前記上位G
ND配線と前記回路ブロックとが、平面的に重なり合っ
ているかを検証し、重なり合っている場合にはこの重な
りを回避する手段を選択する重なりチェック手段と、前
記重なりチェック手段の選択結果に基づき、前記回路ブ
ロックを前記重なりを回避する位置まで移動するブロッ
ク移動手段と、前記重なりチェック手段の選択結果に基
づき、前記回路ブロックを前記重なりを回避する形状ま
で変形するブロック変形手段と、前記回路ブロック内部
の自動配置・配線およびチップ全体の自動配置・配線を
行うレイアウト手段と、を備えている。
【0045】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0046】図1は、本発明の半導体集積回路のレイア
ウト方法に用いる本発明のレイアウト装置であり、半導
体集積回路の回路接続情報1と、半導体チップに定義さ
れたセルの配置格子情報、配線格子に関する情報、半導
体チップ上に初期的にストライプ状またはメッシュ状に
配線する電源配線またはGND配線に関する情報、NA
ND、NORなどの基本セルのレイアウトに関する情報
などを格納するレイアウト情報2とを備えている。
【0047】また本発明のレイアウト装置は、回路接続
情報1とレイアウト情報2を基に半導体チップのフロア
プランを行うフロアプラン生成手段3と、ブロック内の
電源配線およびGND配線よりも上位階層にある上位電
源配線および上位GND配線とを生成する上位電源配線
および上位GND配線処理手段3’と、上位電源配線お
よび上位GND配線処理手段3’で生成された上位電源
配線または上位GND配線とブロックとが、平面的に重
なり合っているかを判定し、重なり合っている場合には
この重なりを回避する手段を選択する上位電源配線およ
び上位GND配線とブロックの重なり判定手段4とを備
えている。
【0048】さらに本発明のレイアウト装置は、ブロッ
クを移動して重なりが回避する場合、重なり判定手段4
の選択結果に基づきブロックの重なりを回避する位置ま
でブロックを移動するブロック移動手段5と、重なり判
定手段4の選択結果に基づきブロックを変形して重なり
が回避する場合、ブロックの重なりを回避するようにブ
ロックの形状を変形するブロック変形手段6とを備えて
いる。
【0049】また本発明のレイアウト装置は、重なり判
定手段4の選択結果に基づき、ブロックと重なり合って
いる上位電源配線と上位GND配線の配線データを削除
し、上位電源配線および上位GND配線とブロック内部
電源配線およびブロック内部GND配線とをそれぞれ接
続するように、接続用電源配線と接続用GND配線とを
生成する電源配線およびGND配線の階層整合化手段7
と、ブロック内部の詳細自動配置・配線およびチップ全
体の詳細自動配置・配線を行うレイアウト手段8とを備
えている。
【0050】なお、レイアウト情報2の中に、ストライ
プ状またはメッシュ状に配置する電源配線またはGND
配線に関する情報が格納されているとしたが、これらの
電源配線またはGND配線は、フロアプラン生成手段3
で生成されるようにしても良い。
【0051】また、上位電源配線および上位GND配線
処理手段3’は、フロアプラン生成手段3の一部として
構成することも可能である。
【0052】次に本発明の第1の実施の形態による半導
体集積回路のレイアウト方法について、図2を参照して
説明する。
【0053】図2は、第1の実施の形態による半導体集
積回路のレイアウト方法を示すフローチャートであり、
ステップS11で回路接続情報1とレイアウト情報2を
基に半導体チップのフロアプランを行う。
【0054】次に、ステップS12で、フロアプランと
回路接続情報1を基にして、ブロック内の電源配線およ
びGND配線よりも上位階層にある上位電源配線および
上位GND配線とを生成する。
【0055】図18を参照すると、上位電源配線18
1,182と上位GND配線184および周回電源配線
183、周回GND配線185とが生成される。半導体
集積回路の動作周波数は、品種毎に大きく異なり、電源
配線およびGND配線に流れる電流は、品種毎に大きく
異なるので、電源配線幅とGND配線幅は品種毎に異な
る。このような場合には、図2のステップS12に示す
ように、回路接続情報1を参照して、品種毎に上位電源
配線および上位GND配線を生成する。
【0056】また、電源配線幅とGND配線幅を所定値
でレイアウトする場合には、電源配線とGND配線のレ
イアウト情報をレイアウト情報2に予め格納しておき、
ステップS11のフロアプランでこれら電源配線とGN
D配線のレイアウト情報を基にレイアウトする方法もあ
る。
【0057】上記で、図18では直接説明していない
が、チップ上の電源配線およびGND配線→(→は下位
階層の方向を示している)上位の電源配線および上位の
GND配線→ブロック内の電源配線およびGND配線の
ように、電源配線およびGND配線が3階層以上の階層
を持つ場合があり、このような場合について、ブロック
内部の電源配線およびGND配線の上位階層にある電源
配線およびGND配線を上位電源配線および上位GND
配線として説明する。
【0058】次にステップS13で、上位電源配線およ
び上位GND配線とブロックの辺とが重なっているか否
かについて、全てのブロックを対象に判定する。
【0059】ステップS13で、上位電源配線および上
位GND配線とブロックの辺とが重なったブロックが存
在しないと判定された場合、ステップS14で半導体チ
ップ上に配置された全てのブロックの内部レイアウトが
完了したか否かを判定し、完了していないと判定された
場合は、ステップS15で内部のレイアウトを行うブロ
ックを選択する。
【0060】次にステップS16で、上記のステップで
選択したブロック内部の配置および配線を行って、ブロ
ック内部のレイアウトを完了する。ブロック内部のレイ
アウトは、基本セルの他にRAM,ROM,CPU,A
LUなどのレイアウト的に固定された回路規模の大きい
メガマクロなどを用いて設計する。
【0061】これらのメガマクロは、レイアウト的に固
定され電気的特性も検証済でレイアウト情報2に格納さ
れている。従って、通常メガマクロの電源配線およびG
ND配線を変更することは出来ない。
【0062】次にステップS16の処理が終わった後、
ステップS14に戻って全てのブロックのレイアウトが
完了するまでステップS14とステップS16間の処理
を繰り返す。
【0063】次にステップS14で、全てのブロックの
内部レイアウトが完了したと判定された場合、ステップ
S20でチップレベルの配置・配線を行う。すなわち、
ステップS16で生成したブロックを用いて、フロアプ
ランで決定された初期配置をを基に、ブロックの詳細配
置と各ブロック間の詳細配線とを行って、本発明による
半導体集積回路のレイアウト方法を終了する。
【0064】次にステップS13で、上位電源配線およ
び上位GND配線とブロックの辺とが重なったブロック
が存在すると判定された場合、ステップS17で重なり
を回避するようにブロックの移動を行い、ステップS1
8でブロック移動の出力結果により、上位電源配線およ
び上位GND配線とブロックの辺との重なりが回避でき
たか否かについて判定する。
【0065】ステップS18で、上位電源配線および上
位GND配線と重なったブロックを移動することによ
り、重なりを回避できたと判定された場合はステップS
13の処理に戻り、ステップS18でブロックの移動に
より重なりを回避できないと判定された場合、ステップ
S19でブロックの変形処理を行って上位電源配線およ
び上位GND配線とブロックの辺との重なりを回避し、
ステップS13の処理に戻る。
【0066】次に図3を参照して、図2のステップS1
7のブロックの移動処理について詳細に説明する。
【0067】最初にステップS171において、ブロッ
クを最初に移動する移動量mすなわち初期移動量をセル
の配置格子単位で設定する。一例として初期移動量mを
1に設定する。すなわち、最初にセルの配置格子の距離
だけ移動するように設定する。
【0068】次にステップS172で、上位電源配線お
よび上位GND配線と辺が重なったブロックを元の位置
からm(mは自然数)セル列分左方向に移動し、ステッ
プS173で上位電源配線および上位GND配線が移動
したブロックの辺と重なっているか否かについて判定す
る。
【0069】そしてステップS173で上位電源配線お
よび上位GND配線が移動したブロックの辺と重なって
いないと判定された場合は、移動したブロックの位置で
重なりを回避できたことになり、ステップS179で移
動した位置の情報すなわち移動位置情報を出力した後、
図2のステップS18の処理に移行する。
【0070】次にステップS173で上位電源配線およ
び上位GND配線が移動したブロックの辺と重なってい
ると判定された場合は、ステップS174で上位電源配
線および上位GND配線と辺が重なったブロックを元の
位置からmセル列分右方向に移動し、ステップS175
で上位電源配線および上位GND配線が移動したブロッ
クの辺と重なっているか否かについて判定する。
【0071】そしてステップS175で上位電源配線お
よび上位GND配線が移動したブロックの辺と重なって
いないと判定された場合は、移動したブロックの位置で
重なりを回避できたことになり、ステップS179で移
動した位置の情報すなわち移動位置情報を出力した後、
図2のステップS18の処理に移行する。
【0072】次にステップS175で上位電源配線およ
び上位GND配線が移動したブロックの辺と重なってい
ると判定された場合は、ステップS176で移動量mに
所定値例えば1を加算する。すなわち、セルの配置格子
の分だけ移動する距離を大きくする。
【0073】続いてステップS177で、ステップS1
76で設定した移動量が許容される上限を越えたか、ま
たは移動したブロックに隣接するブロックと移動したブ
ロックとの距離が設計基準の最小間隔以下になったか否
かについて判定し、移動量が許容される上限を越えてお
らず、かつ隣接するブロックと移動したブロックとの距
離が最小間隔以下でないと判定された場合は、さらに大
きく移動することが可能なので、ステップS172以降
の処理を実行する。
【0074】また、ステップS176で設定した移動量
が許容される上限を越えたか、または移動したブロック
に隣接するブロックと移動したブロックとの距離が最小
間隔以下になった場合は、移動することができないの
で、ステップS178で上位電源配線および上位GND
配線と辺が重なったブロックを移動することでは重なり
を回避することが不可能である旨の結果を出力した後ブ
ロックを元の位置に戻し、図2のステップS18の処理
に移行する。
【0075】上記に説明したように、左方向または右方
向に移動する距離を大きくしながら、上位電源配線およ
び上位GND配線がブロックの辺と重ならない位置まで
移動する。
【0076】なお、上記においては左右に移動する場合
について説明したが、上下方向について移動する場合も
図3の処理フローは同様に適用できる。また、図3の処
理フローでは、左右に交互に移動するようにしたが、一
方向の向きで左または右方向に許容移動量範囲内で移動
し、この結果重なりが回避できない場合は、反対方向に
移動する方法も適用できる。
【0077】また、左右方向または上下方向に直線上に
移動するだけでなく、斜め方向に移動するように図3の
処理フローを変更することは容易である。すなわちこの
場合、左右方向と上下方向の移動を交互に行う。
【0078】次にステップS19のブロックの変形処理
について図4を参照して詳細に説明する。
【0079】最初にステップS191において、ブロッ
クを最初に変形する変形n(nは自然数)すなわち初期
変形量をセルの配置格子単位で設定する。一例として初
期変形量nを1に設定する。すなわち、最初にセルの配
置格子の距離だけ変形するように設定する。
【0080】次にステップS192で、上位電源配線お
よび上位GND配線と辺が重なったブロックを元のブロ
ック形状からnセル列分X方向に伸張し、かつブロック
面積が変化しないようにY方向の辺を縮小する。
【0081】次にステップS193で上位電源配線およ
び上位GND配線が変形したブロックの辺と重なってい
るか否かについて判定する。
【0082】そしてステップS193で上位電源配線お
よび上位GND配線が変形したブロックの辺と重なって
いないと判定された場合は、変形したブロック形状で重
なりを回避できたことになり、ステップS199で変形
処理を終了した後、図2のステップS13の処理に移行
する。
【0083】次にステップS193で上位電源配線およ
び上位GND配線が変形したブロックの辺と重なってお
り重なりを回避できないと判定された場合は、ステップ
S194で上位電源配線および上位GND配線と辺が重
なったブロックを元のブロック形状からnセル列分Y方
向に伸張し、かつブロック面積が変化しないようにX方
向の辺を縮小する。
【0084】次にステップS195で上位電源配線およ
び上位GND配線が変形したブロックの辺と重なってい
るか否かについて判定する。
【0085】そしてステップS195で上位電源配線お
よび上位GND配線が変形したブロックの辺と重なって
いないと判定された場合は、変形したブロック形状で重
なりを回避できたことになり、ステップS199で変形
処理を終了した後、図2のステップS13の処理に移行
する。
【0086】次にステップS195で上位電源配線およ
び上位GND配線が変形したブロックの辺と重なってい
ると判定された場合は、変形量nに所定値例えば1を加
算する。すなわち、セルの配置格子の分だけ変形する長
さを大きくする。
【0087】続いてステップS197で、ステップS1
96で設定した変形量が許容される上限を越えたか、ま
たは変形したブロックに隣接するブロックと変形したブ
ロックとの距離が設計基準の最小間隔以下になったか否
かについて判定し、変形量が許容される上限を越えてお
らず、かつ隣接するブロックと変形したブロックとの距
離が最小間隔以下でないと判定された場合は、さらに大
きく変形することが可能なので、ステップS192以降
の処理を実行する。
【0088】また、ステップS196で設定した変形量
が許容される上限を越えたか、または変形したブロック
に隣接するブロックと変形したブロックとの距離が最小
間隔以下になった場合は、自動的に変形することができ
ないので、ステップS198で上位電源配線および上位
GND配線と辺が重なったブロックをマニュアル設計に
より変形処理と移動処理とを行うことにより重なりを回
避し、ステップS199で変形処理を終了した後、図2
のステップS13の処理に移行する。
【0089】上記に説明したように、左方向または右方
向に変形する長さを大きくしながら、上位電源配線およ
び上位GND配線がブロックの辺と重ならないブロック
形状まで変形する。
【0090】なお上記においては、X方向とY方向に交
互に変形するようにしたが、X方向またはY方向のうち
の一方向に許容変形量範囲内で変形し、この結果重なり
が回避できない場合は、直角方向に変形する方法も適用
できる。
【0091】次に本発明の第2の実施の形態による半導
体集積回路のレイアウト方法について、図5,6を参照
して説明する。
【0092】図5は、本発明の第2の実施の形態による
半導体集積回路のレイアウト方法を示すフローチャート
であり、図2に示す本発明の第1の実施の形態による半
導体集積回路のレイアウト方法におけるステップS1
1,12,ステップS14〜S16、およびステップS
20については同様であるので説明を省略する。
【0093】図5においてステップS13’で、上位電
源配線および上位GND配線とブロックの辺とが重なっ
たブロックが存在する、またはブロックを上記の配線が
通過していると判定された場合、ステップS21でブロ
ック上を通過している上位電源配線および上位GND配
線を削除すると共に、上位電源配線および上位GND配
線とブロックの辺との重なりを回避するようにし、上位
電源配線および上位GND配線とブロック内部の電源配
線とGND配線とがそれぞれ接続するように処理する。
【0094】次に図6を参照して、ステップS21の処
理について詳しく説明する。
【0095】ステップS211で、上位電源配線および
上位GND配線がブロック内部を通過しているか否かに
ついて判定され、上位電源配線および上位GND配線が
ブロック内部を通過していると判定された場合、ステッ
プS212でブロック内部を通過している上位電源配線
または上位GND配線を削除する。
【0096】上記の内容を具体的に説明すると、図18
において上位GND配線184が上位GND配線にあた
り、この上位GND配線184がブロック186を通過
している。従って、ステップS211で上位GND配線
184がブロック186の内部を通過していると判定さ
れ、ステップS212で図7に示しように、ブロック1
86を通過している部分の上位GND配線184が削除
される。
【0097】またステップS211で、上位電源配線お
よび上位GND配線がブロック内部を通過していないと
判定された場合、ステップS213の処理を実行する。
【0098】次にステップS213で、上位電源配線ま
たは上位GND配線がブロックの辺と重なっているか否
かについて判定され、上位電源配線および上位GND配
線がブロックの辺と重なっていると判定された場合、ス
テップS214でブロックの辺と重なっている部分の上
位電源配線または上位GND配線を削除する。
【0099】図18においては、上位電源配線181が
ブロック186の辺186Aと、上位電源配線182が
ブロック186の辺186Bと重なっているので、ステ
ップS214で図7に示すように、ブロック辺186
A,186Bとそれぞれ重なっている上位電源配線18
1,183の配線部分を削除する。
【0100】また、ステップS213で、上位電源配線
または上位GND配線がブロックの辺と重なっていない
と判定された場合、ステップS215の処理を実行す
る。
【0101】次にステップS215で、上位電源配線お
よび上位GND配線と、ブロック内部のブロック内部電
源配線およびブロック内部GND配線とをそれぞれ接続
するための接続用電源配線と接続用GND配線とを、ブ
ロック辺を含むブロック内部にそれぞれ設ける。
【0102】図8,9を参照して接続用電源配線および
接続用GND配線について説明すると、図8は接続用電
源配線および接続用GND配線の第1の実施例を示すレ
イアウト図であり、図9は接続用電源配線および接続用
GND配線の第2の実施例を示すレイアウト図である。
【0103】図8において、81,82は接続用電源配
線であり、83は接続用GND配線である。接続用電源
配線81は、接続用電源配線81の辺81A,81B,
81Cの各辺で図7の上位電源配線181と接続し、接
続用電源配線82は、接続用電源配線82の辺82A,
82B,82Cの各辺で図7の上位電源配線182と接
続し、接続用GND配線83は、接続用GND配線83
の辺83A,83Bの各辺で上位GND配線184と接
続する。また、セル列187は、図7のチップ内部領域
に定義されたセル列187と基本的に同一である。この
ため、ブロック80の内部と外部では基本セルおよびメ
ガマクロの配置格子の整合がとれるようになっている。
このような構造は、図9〜図12でも同様である。
【0104】次に図9を用いて接続用電源配線および接
続用GND配線の第2の実施例について説明する。
【0105】図9において、91A,91B,92A,
92Bは接続用電源配線であり、93A,93Bは接続
用GND配線である。接続用電源配線91A,91B
は、図7の上位電源配線181と接続し、接続用電源配
線92A,92Bは、図7の上位電源配線182と接続
し、接続用GND配線93A,93Bは、図7の上位G
ND配線184と接続する。
【0106】本実施例の場合、接続用電源配線91A,
91B、92A,92Bと接続用GND配線93A,9
3Bは、上位電源配線181,182および上位GND
配線184とそれぞれ接続するようにブロック90の辺
に配置した電極であり、ブロック90の内部には配線さ
れない。
【0107】従って、接続用電源配線91A,91B、
92A,92Bと接続用GND配線93A,93Bか
ら、ブロック90の内部に配置される基本セルまたはメ
ガマクロに接続するブロック内部電源配線およびブロッ
ク内部GND配線を、ブロック内部に自由に配線するこ
とが出来る。
【0108】図9に示した接続用電源配線91A,91
B、92A,92Bと接続用GND配線93A,93B
とからブロック内部に配置されたメガマクロに、ブロッ
ク内部電源配線とブロック内部GND配線とを用いてそ
れぞれ接続した一例を図10に示す。なお、図9と共通
の構成要素には共通の参照文字/数字を付してある。
【0109】図10において、100はブロック、10
1はメガマクロ、101Aはメガマクロの回路部が配置
されているメガマクロ内部領域、101Bはメガマクロ
内部領域101Aを取り囲むように配置され、メガマク
ロ101に電流を供給するメガマクロ専用電源配線、1
01Cはメガマクロ内部領域101Aを取り囲むように
配置され、メガマクロ101を構成する回路のGND配
線に接続するメガマクロ専用GND配線、94は接続用
電源配線91A,91Bとメガマクロ専用電源配線10
1Bとを接続するブロック内部電源配線、95は接続用
GND配線93Aとメガマクロ専用GND配線101C
とを接続するブロック内部GND配線である。
【0110】図10に示すように、ブロック100の内
部にメガマクロ専用電源配線とメガマクロ専用GND配
線を有するメガマクロが存在する場合にも、接続用電源
配線と接続用GND配線に関係なく、ブロック内部電源
配線とブロック内部GND配線とをブロック内部で自由
に配線することが出来る。
【0111】このため、メガマクロをブロック内で自由
に配置することが可能となり、ブロックの集積度を大き
くすることが出来るだけでなく、メガマクロに接続する
配線のうち特に配線遅延を小さくすることが必要な配線
を、メガマクロをその配線方向に向かって移動して配置
することにより、ブロックのタイミング制約条件を満た
すことが容易である。
【0112】次に本発明の第3の実施の形態による半導
体集積回路のレイアウト方法について、図11,12を
参照して説明する。
【0113】図11は、発明の第3の実施の形態による
半導体集積回路のレイアウト方法により設計された半導
体チップ111を表し、図7と共通の構成要素には共通
の参照文字/数字を付してある。また、ブロック112
は、図9に示すブロックと同様の接続用電源配線と接続
用GND配線を有する。
【0114】本実施の形態による半導体集積回路のレイ
アウト方法は、図6のステップS214で、ブロックの
辺と重なっている部分の上位電源配線および上位GND
配線を削除する際に、ブロックの辺と重なっている部分
の他に、重なり部分の回路ブロックに対しての外側方向
の辺から前記外側方向に向かって所定の長さだけ拡大し
た領域の上位電源配線または上位GND配線を削除して
生成した上位電源配線または上位GND配線との間隙を
設けることが特徴である。すなわち、図11の112
A,112Bが、削除された上位電源配線部分を削除し
て生成した上位電源配線または上位GND配線との間隙
を示している。
【0115】図12は、図11のブロック112の内部
およびブロック112の辺と上位電源配線用181,1
82との重なり部分を拡大して示したレイアウト図であ
り、図9,11と共通の構成要素には共通の参照文字/
数字を付してある。
【0116】図12に示すように、ブロック112には
メガマクロ121がブロック112の左辺に沿って配置
され、ブロック内部電源配線122がメガマクロ121
を迂回するように配線され、接続用電源配線91A,9
1Bとを相互に接続している。そして、ブロック内部電
源配線122からメガマクロ121に電源が供給されて
いる。
【0117】このように、メガマクロをブロック内部電
源配線またはブロック内部GND配線に関係なく自由に
配置することが可能である。
【0118】また、メガマクロ121の左方向にあるブ
ロック(図示せず)と、メガマクロ121とを接続する
配線長を短くすることが出来るので、この配線がクリテ
ィカルパスであった場合は、タイミング制約条件を満た
すことが容易である。
【0119】さらに、ブロック112の左辺と上位電源
配線用181との間には、間隙112Aが設けられ、ブ
ロック112の右辺と上位電源配線用182との間に
は、間隙112Bが設けられているので、上位電源配線
用181,182と同層の信号配線が、ブロック112
の左辺および右辺に沿って配置されても、これらの信号
配線と上位電源配線用181,182とが短絡すること
はない。
【0120】従って、ブロックの辺の境界条件を気にす
ることなく、ブロック112内部の信号配線を配線処理
することが可能なので、配線性が向上するだけでなく、
配線の制約条件が緩和されるので、配線遅延が小さくな
りブロック112を高速化することが出来る。
【0121】なお上記の図2の説明において、ブロック
の移動処理の結果、ブロックの辺と上位電源配線または
上位GND配線との重なりが回避できない場合に、ブロ
ックの変形処理を行うとしたが、ステップS17でブロ
ックの変形処理を行い、その結果、ブロックの辺と上位
電源配線または上位GND配線との重なりが回避できな
い場合に、ステップS19でブロックの移動処理を行う
ようにしても良い。
【0122】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による半導
体集積回路のレイアウト方法および装置は、上位電源配
線または上位GND配線とブロックの辺とが重なった場
合においても、上位電源配線とブロック内部GND配
線、または上位GND配線とブロック内部のブロック内
部電源配線とが短絡しないようにし、かつ上位電源配線
または上位GND配線と、ブロック内部のブロック内部
電源配線またはブロック内部GND配線とをそれぞれ自
動的に接続するように全ての電源配線、および全てのG
ND配線を配線することが出来る。
【0123】また本発明による半導体集積回路のレイア
ウト方法および装置は、ブロック内部電源配線またはブ
ロック内部GND配線を自由に配線することが可能なた
め、ブロックの内部に基本セルまたはメガマクロに自由
に配置することが出来る。これにより、ブロック内の集
積度が向上すると共に、半導体集積回路のタイミング条
件を満たすことが容易である。従って、設計のやり直し
が少なくなるので、設計期間が短縮されるという効果が
ある。
【0124】さらに、ブロック辺の境界条件を気にする
ことなく、ブロック内部の信号配線を配線処理すること
が可能なので、配線性が向上するだけでなく、配線の制
約条件が緩和されるので、配線遅延が小さくなりブロッ
クを高速化することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体集積回路のレイアウト方法に用
いる本発明のレイアウト装置である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による半導体集積回
路のレイアウト方法を示すフローチャートである。
【図3】図2のステップS17のブロックの移動処理に
ついての詳細フローチャートである。
【図4】図2のステップS19のブロックの変形処理に
ついての詳細フローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態による半導体集積回
路のレイアウト方法を示すフローチャートである。
【図6】図5のステップS21の処理の詳細を示す詳細
フローチャートである。
【図7】本発明による第2の実施の形態の半導体集積回
路のレイアウト方法を用いて設計した、設計途中工程で
の半導体チップである。
【図8】図7のブロック186の内部レイアウトの基本
構造、特に接続用電源配線と接続用GND配線の第1の
実施例を示す図である。
【図9】図7のブロック186の内部レイアウトの基本
構造、特に接続用電源配線と接続用GND配線の第2の
実施例を示す図である。
【図10】図9に示す第2の実施例を適用した接続用電
源配線と接続用GND配線を用いてレイアウトしたブロ
ック100内部のレイアウト図である。
【図11】本発明による第2の実施の形態の半導体集積
回路のレイアウト方法を用いて設計した、設計途中工程
での半導体チップである。
【図12】図11に示す第2の実施の形態を適用した接
続用電源配線と接続用GND配線を用いてレイアウトし
たブロック112内部のレイアウト図である。
【図13】特開平11−195710号公報に記載され
ているレイアウトシステムのブロック図である。
【図14】従来の階層レイアウト方法を説明するための
フローチャートである。
【図15】図14のフローチャートのステップS144
における半導体チップのレイアウト図である。
【図16】図14のフローチャートのステップS145
における半導体チップのレイアウト図である。
【図17】図16のブロック153の内部レイアウトの
基本構造、特に接続用電源配線と接続用GND配線を示
す図である。
【図18】従来の階層レイアウト方法のステップS14
4、および本発明のレイアウトフローを示す図5のステ
ップS12における半導体チップのレイアウト図であ
る。
【図19】最近の多層配線構造を示す構造断面図および
平面図である。
【符号の説明】
1 回路接続情報 2 レイアウト情報 3 フロアプラン生成手段 3’ 上位電源配線および上位GND配線処理手段 4 上位電源配線および上位GND配線とブロックの
重なり判定手段 5 ブロック移動手段 6 ブロック変形手段 7 電源配線およびGND配線の階層整合化手段 8 レイアウト手段 80 ブロック 81,82,91A,91B,92A,92B 接続
用電源配線 83 接続用GND配線 93A,B 接続用GND配線 94,122 ブロック内部電源配線 95,124 ブロック内部GND配線 100,112,153,186 ブロック 101,121 メガマクロ 101A メガマクロ内部領域 101B メガマクロ専用電源配線 101C メガマクロ専用GND配線 111 半導体チップ 112A,B 上位電源配線または上位GND配線と
の間隙 131 ネットリスト入力手段 132 ネットリスト格納手段 133 チップレベル処理手段 134 ブロック処理手段 1331,1341 セル列生成手段 1332 レイアウト手段 1333,1343 電源配線手段 1334,1344 自動配置配線手段 135 レイアウトデータ出力手段 136 レイアウトデータ格納手段 151,171 電源ライン 152,172 GNDライン 154,187 セル列 181,182 上位電源配線 183 周回電源配線 184 上位GND配線 185 周回GND配線 186A,B ブロック186の一辺 191 第1層配線 192 第2層配線 193 第3層配線 194 第4層配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/82 W Fターム(参考) 5B046 AA08 BA06 JA01 KA06 5F064 AA03 AA04 BB05 BB06 BB09 BB13 BB15 DD02 DD03 DD04 DD07 DD10 DD14 DD20 EE02 EE09 EE12 EE23 EE26 EE52 HH06 HH12

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体集積回路の回路接続情報と、前記
    半導体集積回路に関するレイアウト情報を基に、前記半
    導体集積回路を構成する回路ブロックを初期的に配置す
    るフロアプランを生成するフロアプラン生成工程と、 階層構造を有する電源配線およびGND配線のうち、前
    記回路ブロック内の電源配線であるブロック内部電源配
    線、および前記回路ブロック内のGND配線であるブロ
    ック内部GND配線よりも上位階層にある上位電源配線
    および上位GND配線とを生成する上位電源配線および
    上位GND配線処理工程と、 前記上位電源配線または前記上位GND配線と前記回路
    ブロックの辺とが、平面的に重なり合っているか否かを
    判定する第1の重なり判定工程と、 前記第1の重なり判定工程で、前記上位電源配線または
    前記上位GND配線と前記回路ブロックの辺とが、平面
    的に重なり合っていると判定された場合、前記回路ブロ
    ックを前記重なりが回避される位置まで移動するブロッ
    ク移動工程と、 前記第1の重なり判定工程で、前記上位電源配線または
    前記上位GND配線と前記回路ブロックの辺とが、平面
    的に重なり合っていると判定された場合、または前記ブ
    ロック移動工程で前記重なりが回避できない場合、前記
    回路ブロックを前記重なりが回避される形状まで変形す
    るブロック変形工程と、を備えることを特徴とする半導
    体集積回路のレイアウト方法。
  2. 【請求項2】 前記ブロック移動工程は、前記回路ブロ
    ックの移動量の初期値である初期移動量を設定し、次の
    移動工程に対してこの初期移動量を設定する初期移動量
    設定工程と、 前記回路ブロックを、設定された前記移動量だけ元の位
    置から平面的に移動する前記移動工程と、 前記移動工程で移動した位置において、前記回路ブロッ
    クの辺と前記上位電源配線または前記上位GND配線と
    前記回路ブロックの辺とが、平面的に重なり合っている
    か否かを判定し、重なり合っていないと判定した場合は
    前記ブロック移動工程の処理を終了する第2の重なり判
    定工程と、 前記第2の重なり判定工程で、前記回路ブロックの辺と
    前記上位電源配線または前記上位GND配線と前記回路
    ブロックの辺とが、平面的に重なり合っていると判定さ
    れた場合は、前記初期移動量に所定値を加算した値であ
    る加算移動量を算出し、この加算移動量を前記移動工程
    での前記移動量として設定する移動量加算工程と、を備
    えることを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路の
    レイアウト方法。
  3. 【請求項3】 前記移動工程において、前記回路ブロッ
    クを左右または上下に交互に移動することを特徴とする
    請求項2記載の半導体集積回路のレイアウト方法。
  4. 【請求項4】 前記移動工程において、前記回路ブロッ
    クを左右または上下のいずれか一方向に所定距離だけ移
    動した後、反対方向に移動することを特徴とする請求項
    2記載の半導体集積回路のレイアウト方法。
  5. 【請求項5】 前記ブロック移動工程は、前記回路ブロ
    ックの移動量の初期値である初期移動量を設定し、次の
    移動工程に対してこの初期移動量を設定する初期移動量
    設定工程と、 前記回路ブロックを、設定された前記移動量だけ元の位
    置から平面的に移動する前記移動工程と、 前記移動工程で移動した位置において、前記回路ブロッ
    クの辺と前記上位電源配線または前記上位GND配線と
    前記回路ブロックの辺とが、平面的に重なり合っている
    か否かを判定し、重なり合っていないと判定した場合は
    前記ブロック移動工程の処理を終了する第2の重なり判
    定工程と、 前記第2の重なり判定工程で、前記回路ブロックの辺と
    前記上位電源配線または前記上位GND配線とが、平面
    的に重なり合っていると判定された場合は、前記初期移
    動量に所定値を加算した値である加算移動量を算出する
    移動量加算工程と、 前記加算移動量が上限値を越えたか否かと、前記移動工
    程で移動した位置において、隣接する他の前記回路ブロ
    ックとの距離が許容値以下になっているか否かを判定
    し、前記加算移動量が前記上限値を越えておらず、かつ
    前記移動工程で移動した位置において、隣接する他の前
    記回路ブロックとの距離が前記許容値以下になっていな
    い場合は、前記加算移動量を前記移動工程での前記移動
    量として設定し前記移動工程での処理を進め、前記加算
    移動量が前記上限値を越えているか、または前記移動工
    程で移動した位置において、隣接する他の前記回路ブロ
    ックとの距離が前記許容値以下になっている場合は、前
    記回路ブロックを移動することができない旨の結果を出
    力する移動判定工程と、を備えることを特徴とする請求
    項2記載の半導体集積回路のレイアウト方法。
  6. 【請求項6】 前記ブロック変形工程は、前記回路ブロ
    ックの変形量の初期値である初期変形量を設定し、次の
    変形工程に対してこの初期変形量を設定する初期変形量
    設定工程と、 前記回路ブロックを、前記回路ブロックの面積を一定に
    して設定された前記変形量だけ元の形状から変形する前
    記変形工程と、 前記変形工程で変形した形状において、前記回路ブロッ
    クの辺と前記上位電源配線または前記上位GND配線と
    が、平面的に重なり合っているか否かを判定し、重なり
    合っていないと判定した場合は前記ブロック変形工程の
    処理を終了する第2の重なり判定工程と、 前記第2の重なり判定工程で、前記回路ブロックの辺と
    前記上位電源配線または前記上位GND配線とが、平面
    的に重なり合っていると判定された場合は、前記初期変
    形量に所定値を加算した値である加算変形量を算出し、
    この加算変形量を前記変形工程での前記変形量として設
    定する変形量加算工程と、を備えることを特徴とする請
    求項1記載の半導体集積回路のレイアウト方法。
  7. 【請求項7】 前記変形工程において、前記回路ブロッ
    クをX方向とY方向に交互に前記変形量の長さで伸張お
    よび縮小することを特徴とする請求項6記載の半導体集
    積回路のレイアウト方法。
  8. 【請求項8】 半導体集積回路の回路接続情報と、前記
    半導体集積回路に関するレイアウト情報を基に、前記半
    導体集積回路を構成する回路ブロックを初期的に配置す
    るフロアプランを生成するフロアプラン生成工程と、 階層構造を有する電源配線およびGND配線のうち、前
    記回路ブロック内の電源配線であるブロック内部電源配
    線、および前記回路ブロック内のGND配線であるブロ
    ック内部GND配線よりも上位階層にある上位電源配線
    および上位GND配線とを生成する上位電源配線および
    上位GND配線処理工程と、 前記上位電源配線または前記上位GND配線が前記回路
    ブロック上を通過しているか否かと、前記上位電源配線
    または前記上位GND配線と前記回路ブロックの辺とが
    平面的に重なり合っているか否かを判定する第1の重な
    り判定工程と、 前記第1の重なり判定工程で、前記上位電源配線または
    前記上位GND配線が前記回路ブロック上を通過してい
    ると判定された場合、前記回路ブロック上を通過してい
    る前記上位電源配線および前記上位GND配線を削除す
    ると共に、前記上位電源配線または前記上位GND配線
    と前記回路ブロックの辺とが平面的に重なり合っている
    と判定された場合、重なり合っている部分の前記上位電
    源配線および前記上位GND配線を削除し、前記上位電
    源配線および前記上位GND配線と前記ブロック内部電
    源配線および前記ブロック内部GND配線とをそれぞれ
    接続する電源配線およびGND配線の階層整合化工程
    と、を備えることを特徴とする半導体集積回路のレイア
    ウト方法。
  9. 【請求項9】 前記電源配線およびGND配線の階層化
    工程は、前記上位電源配線または前記上位GND配線が
    前記ブロック内部領域を平面的に通過しているか否かを
    判定するブロック通過判定工程と、 前記ブロック通過判定工程で、前記上位電源配線または
    前記上位GND配線が前記回路ブロック内部領域を平面
    的に通過していると判定された場合、前記回路ブロック
    内部領域を平面的に通過している部分の前記上位電源配
    線または前記上位GND配線を削除する通過配線削除工
    程と、 前記上位電源配線または前記上位GND配線が前記回路
    ブロックの辺と重なっているか否かを判定する第2の重
    なり判定工程と、 前記第2の重なり判定工程で、前記上位電源配線または
    前記上位GND配線が前記回路ブロックの辺と重なって
    いると判定された場合、前記回路ブロックの辺と重なっ
    ている部分の記上位電源配線または前記上位GND配線
    を削除する重なり配線削除工程と、 前記上位電源配線および前記上位GND配線と、前記ブ
    ロック内部電源配線または前記ブロック内部GND配線
    とをそれぞれ接続するための接続用電源配線および接続
    用GND配線とを前記回路ブロック内に設ける接続用配
    線工程と、を備えることを特徴とする請求項8記載の半
    導体集積回路のレイアウト方法。
  10. 【請求項10】 前記接続用電源配線および接続用GN
    D配線は、前記回路ブロックの1辺または2辺に接し、
    所定の面積以下で前記回路ブロック内部に配置されるこ
    とを特徴とする請求項9記載の半導体集積回路のレイア
    ウト方法。
  11. 【請求項11】 前記接続用電源配線および接続用GN
    D配線は、前記回路ブロックの上辺から下辺、または左
    辺から右辺まで連続して配線されていることを特徴とす
    る請求項9記載の半導体集積回路のレイアウト方法。
  12. 【請求項12】 前記重なり配線削除工程において、前
    記回路ブロックの辺と重なっている部分の前記上位電源
    配線または前記上位GND配線を削除するとともに、前
    記重なり部分において前記回路ブロックに対しての外側
    方向の辺から前記外側方向に向かって所定の長さだけ拡
    大した領域の前記上位電源配線または前記上位GND配
    線を削除して生成した上位電源配線または前記上位GN
    D配線との間隙を設けることを特徴とする請求項9記載
    の半導体集積回路のレイアウト方法。
  13. 【請求項13】 半導体集積回路の回路接続情報と、前
    記半導体集積回路に関するレイアウト情報を基に、前記
    半導体集積回路を構成する回路ブロックを初期的に配置
    するフロアプランを生成するフロアプラン生成手段と、 階層構造を有する電源配線およびGND配線のうち、前
    記回路ブロック内の電源配線であるブロック内部電源配
    線、および前記回路ブロック内のGND配線であるブロ
    ック内部GND配線よりも上位階層にある上位電源配線
    および上位GND配線とを生成する上位電源配線および
    上位GND配線処理手段と、 前記上位電源配線または前記上位GND配線と前記回路
    ブロックとが、平面的に重なり合っているかを検証し、
    重なり合っている場合にはこの重なりを回避する手段を
    選択する重なりチェック手段と、 前記重なりチェック手段の選択結果に基づき、前記回路
    ブロックを前記重なり を回避する位置まで移動するブロック移動手段と、前記
    重なりチェック手段の選択結果に基づき、前記回路ブロ
    ックを前記重なりを回避する形状まで変形するブロック
    変形手段と、 前記回路ブロック内部の自動配置・配線およびチップ全
    体の自動配置・配線を行うレイアウト手段と、を備える
    ことを特徴とする半導体集積回路のレイアウト装置。
  14. 【請求項14】 前記重なりチェック手段の選択結果に
    基づき、前記回路ブロックと重なり合っている前記上位
    電源配線と前記上位GND配線の各配線データを削除す
    ると共に、前記上位電源配線および前記上位GND配線
    と前記回路ブロック内部電源配線およびブロック内部G
    ND配線とをそれぞれ接続するように接続用電源配線と
    接続用GND配線とを生成する電源配線およびGND配
    線の階層整合化手段と、を備えることを特徴とする請求
    項13記載の半導体集積回路のレイアウト装置。
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