JP2001244341A - 半導体集積回路のレイアウト方法 - Google Patents
半導体集積回路のレイアウト方法Info
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Abstract
る入出力バッファグループ配置領域をチップ内部領域に
も配置可能であるだけでなく、入出力バッファグループ
配置領域を、内部回路と入出力バッファグループ配置領
域を構成する各入出力バッファとの各配線長が極力短く
なるような形状にして配置することができる半導体集積
回路のレイアウト方法を提供する。 【解決手段】502は上層のVDD配線、504は下層
のVDD配線、503は上層のGND配線、505は下
層のGND配線である。この構造により、入出力バッフ
ァをX方向またはY方向に隣接して配置した場合、互い
に隣接した同一グループ内に属する入出力バッファの各
VDD配線、各GND配線は、セル枠501上で互いに
自動的に接続する。
Description
イアウト方法に関し、特に入力バッファおよび出力バッ
ファ(以下入出力バッファと称す)をチップ内部領域に
自由に配置することができる半導体集積回路のレイアウ
ト方法に関する。
むと共に、半導体チップを搭載した半導体パッケージの
多ピン化も同時に進んでいる。このため、半導体チップ
の内部領域の面積が相対的に小さくなる一方、入出力バ
ッファを配置し半導体チップの外周部を構成するI/O
領域の面積が相対的に大きくなって、全体の半導体チッ
プ面積がピン数で決定される場合が多数生じるようにな
ってきた。
を図17を参照して説明すると、半導体チップ171上
に多数の半田ボール172が搭載され、半田ボール17
2を介して半導体チップ内部領域173に配置された内
部回路と基板(図示せず)上の半田ボールに各々対応す
る電極とが接続される。
置された入出力バッファ174は、半導体チップ内部領
域173に配置されたNAND回路、NOR回路、フリ
ップフロップ回路などのセル175A〜175Cや、R
AMブロック、ROMブロック、CPUなどのマクロセ
ル175D〜175Fからの出力信号を増幅して半田ボ
ール172に出力し、また半田ボール172から入力さ
れる信号を増幅して、セル175A〜175Cまたは、
マクロセル175D〜175Fに入力する。
72を半導体チップ171の全面にわたって配置するこ
とが出来るので、入出力バッファ174と外部リードと
をボンディングワイヤで接続する半導体装置と比較し
て、ピン数が多くかつ相対的にチップ内部領域173の
面積が小さい場合は、チップ面積を小さくすることが出
来る。
に伴って入出力バッファ174の数が図17に示す例よ
りもさらに増加した場合は、入出力バッファ174が配
置されたI/O領域がさらに拡大することになるので、
チップ面積がチップ内部領域173に配置される回路規
模によらず、ピン数から決定されることになり、チップ
内部領域173の集積度、すなわち回路素子数/チップ
面積が低下するという問題がある。
リップチップ型半導体装置の配置配線方法として特開平
9−69568号公報に記載されている。
ている第2の従来技術について説明する。
チップ型半導体装置の配置配線方法を示すフローチャー
トであり、以下にこの図面を参照しながら説明する。
ミュレーション(処理工程112)によって機能レベル
の動作確認を終えた後、論理合成(処理工程113)に
よって回路ブロックを構成要素とする回路図データ11
4で具体化され、この回路図データによってチップサイ
ズの算定(処理工程115)を行った後、入出力バッフ
ァおよび内部回路を構成するセルの双方を区別しない配
置位置定義処理(処理工程116)をチップ面上に対し
て行う。
X−ORおよびフリップフロップなどの基本論理を機能
にもつ多数のセル、またはRAM,ROM,CPUなど
のマクロセルから構成される回路を意味し、入出力バッ
ファとは電源の供給や信号の入出力を行う機能をもつ回
路を意味している。
バッファは、それぞれの大きさが基本セルという配置上
の最小区画の単位を基準にしてx方向およびy方向それ
ぞれがその整数値で決められている。
基本セル数を加算し、さらにこれら回路ブロック間接続
に必要な配線用領域や電源配線用領域など経験的に定め
られる必要面積量を加えてチップサイズ算定(処理工程
115)を実行する。
義を行ったときの平面図を示した図15を併せて参照す
ると、チップサイズが定まるとそのサイズに基づきチッ
プ全面に前述した基本セルを最小単位とする区画定義
(処理工程116)を行う。メッシュ状になる同区画1
55は、基本セルを単位とした直交座標を形成し、各種
の内部ブロック153a〜153dと入出力バッファ1
52とは同区画155を最小単位として配置される。こ
の区画定義がブロックの配置位置定義である。
回路を構成する回路ブロックの配置位置に区別がなく双
方の回路ブロックを自由に配置できる点に特徴がある。
とは別に、フロアプラン(処理工程117)の処理とし
て、入出力バッファのグルーピングすなわちバッファ分
割の処理が行われる(処理工程118)。
合性や、信号の相互干渉、半導体チップを実装する基板
上の端子の位置関係、製造工程、テスト環境等々を考慮
し、電気的に共通に接続する一対の電源(Vdd)およ
び接地(GND)に接続してよい入出力バッファのグル
ープと、それとは電気的に分離独立した他のVddおよ
びGND対に共通に接続すべき入出力バッファのグルー
プとにグループ分けする。一対のVddおよびGNDに
接続可能であっても実装上の端子位置関係から別グルー
プになることもある。
成する回路ブロックのフロアプランが行われる。この処
理工程では、上記入出力バッファのグループ分け工程
(処理工程118)の処理結果に従って、半導体チップ
上のどの位置に入出力バッファを置くかを定める。
合わせたLSI全体の中での信号伝播時間に対する制
約、すなわちクリティカルパスに関わる回路ブロックの
相対位置関係と、相互の信号干渉、ノイズ干渉、その他
製造工程およびテスト上の諸制約などを考慮すると共
に、メモリブロックなどのレイアウト面積の大きな回路
ブロックを入出力バッファに対して好適な位置にバラン
スがとれるように考慮し、さらに自動配線処理時の配線
障害を極力引き起こさないようにそれぞれ考慮して、回
路ブロックの位置をそれぞれ定める(処理工程119,
120)。
グループ分けに従い、それぞれのグループ内で入出力バ
ッファが一列状に並ぶように配慮した概略配置をする
(処理工程119)。
敷設の主軸方向またはそれに直交する副軸方向のいずれ
かの方向に対して、入出力バッファが一列状に並ぶよう
にする。通常主軸方向および副軸方向は半導体チップの
各辺に沿った直交する2つの方向に一致する。
の矩形の長辺が、入出力バッファを配置することが可能
なチップの一辺長(図15のブロック配置位置定義領域
154の縦又は横の全長)を上回ってしまうことがあり
得る。その場合は、その1つの入出力バッファのグルー
プをさらに細分化し、細分化されたグループについてそ
れぞれ一列状を保つように再配置をする。
置を決定する回路ブロックとしては、入出力バッファお
よび上述した諸配慮の対象となる内部回路を構成する回
路ブロックであり、それ以外のものは、後の自動配置処
理に委ねられる。なお、前述した配置位置定義(処理工
程116)と同様、フロアプランでも入出力バッファと
内部回路を構成する回路ブロックとの配置領域の区別は
ない。
アプラン(処理工程117)が終了する。
子を含めて一列状に配置した入・出力バッファブロック
を1つのマクロとして扱うために必要な諸データの生成
をするマクロデータ生成処理を行う(処理工程12
2)。
ク間の信号配線長予測を行い、その電気的負荷量を用い
て仮配線長シミュレーションを行う(処理工程12
3)。ここでLSI回路が期待通り動くかどうかチェッ
クされ、不具合がある場合は、図15には示されていな
いがその不具合が解消できる然るべき前工程にたち戻っ
て修正を受けた後、再度動作確認を行う。
理工程124に入る。この工程では、前述したフロアプ
ランで配置位置指定を受けた回路ブロック(より詳しく
は、絶対位置指定とグルーピングとよばれる相対位置指
定との2種類を含む)に加えて、その指定を受けていな
い残りの回路ブロックを加えた全ブロックの配置位置が
確定し、その状態でブロック端子間の信号線に対して自
動配線を行う。
するので、その配線の電気的負荷量を考慮した、実配線
長タイミングシミュレーションによる動作確認を行う
(処理工程125)。不具合があれば然るべき前工程に
たち戻り、最終的に動作が確認されるまで、必要な工程
を繰り返す。
リックデータはマスク製作のためのマスクデータ126
に変換され、マスク製作工程に入る。
プ型半導体装置の配置配線方法の設計フローである。
よるフリップチップ型半導体装置の配置配線方法を用い
て設計した半導体チップ160について説明する。
面積の入出力バッファであり、電流駆動能力は最も低
い。161Bは、入出力バッファ161Aを3個並列接
続して構成した入出力バッファであり、中程度の電流駆
動能力を有する。また、161Cは、入出力バッファ1
61Aを6個並列接続して構成した入出力バッファであ
り、この例においては、電流駆動能力は最も大きい。
63は平行して各入出力バッファの内部を通過してお
り、これらの配線162,163により各グループを構
成する入出力バッファに電流を供給する。
Dには、内部回路を構成する回路ブロックが配置され
る。図16からわかるように、第2の従来技術によるフ
リップチップ型半導体装置の配置配線方法においては、
入出力バッファが複数のグループ毎に、半導体チップ1
60の外周部だけでなく、内部領域に対しても一列状に
配置される。
配置方向と電源(Vdd)配線162およびGND配線
163の方向とが同一であるという特徴がある。
術による半導体集積回路のレイアウト方法は、ピン数が
非常に多く、これに伴って半導体チップの外周部に配置
される入出力バッファの数が多くなった場合は、入出力
バッファが配置されるI/O領域の面積が内部回路が配
置されるチップ内部領域の面積に対して相対的に大きく
なり、チップ面積がチップ内部領域に配置される回路規
模によらず、ピン数から決定されることになり、チップ
内部領域の集積度、すなわち回路素子数/チップ面積が
低下するという問題がある。
フリップチップ型半導体装置の配置配線方法の特徴は、
入出力バッファをチップ内部領域に対しても配置するこ
とでI/O領域の面積を相対的に小さくし、I/O領域
の面積とチップ内部領域の面積とのバランスをとって、
半導体チップ全体に渡って集積度を均一化しているのが
特徴である。
体集積回路においては、タイミングマージンが極めて小
さくなっており、配線容量による遅延が高速化の妨げに
なっている。
る内部回路との配線長が長くなると配線遅延が大きくな
り、配線遅延に対する制約条件を満足しないため、配線
遅延を小さくするようにレイアウト設計を何回もやり直
さなければならない。
置の配置配線方法においては、グループ化された入出力
バッファを基本的に一列状に配置しなければなければな
らないという強い制約があるため、グループ化された入
出力バッファと内部回路とを自由に配置することができ
ない。特に1つのグループを構成する入出力バッファの
数が多い場合は、入出力バッファを一列状に配置した配
置領域の長さが長くなり、入出力バッファと内部回路と
を接続する全ての配線について最小化を行うことが困難
であり、配線遅延によるタイミングエラーを発生する可
能性が高いという問題がある。
らに詳しく説明すると、図12(a)は、第2の従来例
によるフリップチップ型半導体装置の配置配線方法にお
ける入出力バッファとセルまたはマクロセルとの相対的
位置関係を示している。
Eは入出力バッファであり、122はセルまたはマクロ
セル、123A〜124Eは、入出力バッファ121A
〜121Eとセルまたはマクロセル122とをそれぞれ
接続する配線である。
配線方法では、入出力バッファを一列状にしか配置でき
ないので、配線123Cを最小の長さにすると、配線1
23A,123Eは長くなってしまう。このため、配線
123A,123Eに起因する配線遅延が大きくなり、
タイミングエラーを発生しやすい。
を解消するために、入出力バッファおよび内部回路を構
成するセルまたはマクロセルの配置と配線を何回もやり
直さなければならないため、設計期間が長期化するとい
う問題がある。
ッファをグループ化して配置する入出力バッファグルー
プ配置領域をチップ内部領域にも配置するだけでなく、
入出力バッファグループ配置領域を、内部回路と入出力
バッファグループ配置領域を構成する各入出力バッファ
との各配線長が極力短くなるような形状にして配置する
ことができる半導体集積回路のレイアウト方法を提供す
ることにある。
と内部回路とを接続する配線に起因する配線遅延によっ
て、タイミングエラーを生じない半導体集積回路のレイ
アウト方法を提供することにある。
ァと内部回路とを接続する配線に起因する配線遅延によ
ってタイミングエラーを生じたとしても、少ないレイア
ウト修正回数でタイミングエラーを解消することが可能
な半導体集積回路のレイアウト方法を提供することにあ
る。
半導体集積回路のレイアウト方法は、複数の内部回路ブ
ロックと、前記複数の内部回路ブロックと外部とのイン
タフェースを行い、X方向またはY方向に互いに隣接配
置されることにより電源配線およびGND配線が共通接
続される複数の入出力バッファとを含む半導体集積回路
の回路接続情報を生成する第1のステップと、前記回路
接続情報を基に前記複数の入出力バッファを電気的に独
立した複数の電源に対応して複数の入出力バッファグル
ープにグループ化する第2のステップと、前記入出力バ
ッファおよび前記内部回路ブロックの両方を区別せず、
共通に半導体チップ上に配置するための配置グリッド
を、前記半導体チップ全面に渡って設定する区画定義を
行う第3のステップと、前記入出力バッファグループを
構成する前記複数の入出力バッファを互いに隣接するよ
うに前記配置グリッドに配置すると共に、前記複数の内
部回路ブロックを前記配置グリッドに配置する第4のス
テップと、前記各入出力バッファグループを構成する前
記複数の入出力バッファに対する前記各入出力バッファ
毎にそれぞれ独立した前記電源配線と前記GND配線
と、前記内部回路ブロックに対する前記電源配線とGN
D配線と、前記複数の内部回路ブロックおよび前記複数
の入出力バッファ相互の配線とを行う第5のステップ
と、を備えている。
路のレイアウト方法の第1の実施の形態について図面を
参照して説明する。
イアウト方法で用いる入出力バッファについて、図5を
参照して説明する。図5は、本発明による入出力バッフ
ァのレイアウト図であり、501は入出力バッファのセ
ル枠を表し、セル枠501上に設けたリファレンス点5
07を基準点として、入出力バッファを配置する。
トランジスタ(図示せず)に電流を供給する上層、例え
ば6層目のアルミ配線からなるVDD配線であり、X方
向に配置されている。同様に、504は下層、例えば5
層目のアルミ配線からなるVDD配線であり、Y方向に
配置されている。
各トランジスタに接続する上層、例えば6層目のアルミ
配線からなるGND配線でありX方向に配置されてお
り、同様に505は下層、例えば5層目のアルミ配線か
らなるGND配線であり、Y方向に配置されている。ま
た506Aは、上層のVDD配線502と下層のVDD
配線504とを接続するスルーホールであり、506B
は、上層のGND配線503と下層のGND配線505
とを接続するスルーホールである。
バッファをX方向またはY方向に隣接して配置した場
合、互いに隣接した入出力バッファの各VDD配線、各
GND配線は、セル枠501上で互いに接続する。例え
ば、入出力バッファをX方向にに隣接して配置した場
合、隣接した入出力バッファを構成するVDD配線50
2は、セル枠501上で互いに接続し、同様に隣接した
入出力バッファを構成するGND配線503は、セル枠
501上で互いに接続する。Y方向に同様に、隣接した
入出力バッファを構成するVDD配線およびGND配線
は、セル枠501上で互いに接続する。
出力バッファをX方向またはY方向に隣接して配置する
ことにより、同一グループを構成する入出力バッファの
VDD配線およびGND配線は、自動的に接続される。
バッファを用いてレイアウトした半導体チップ601に
ついて説明する。図6に示すように、入出力バッファ配
置領域602A,602B,602Cは様々な形状にす
ることができる。すなわち、入出力バッファ配置領域6
02Aは、最小面積の単位入出力バッファから構成さ
れ、入出力バッファ配置領域602Bは、4個の単位入
出力バッファから構成され凸状の形状をしている。
は、6個の単位入出力バッファから構成されL字型の形
状をしている。このように、本発明による半導体集積回
路のレイアウト方法は、凸形、L字形、凸形、クランク
形、階段形など種々の形状を有する入出力バッファ配置
領域が単位入出力バッファから構成され、かつ同一入出
力バッファ配置領域を構成する各単位入出力バッファの
VDD配線およびGND配線は、それぞれ自動的に共通
接続されるという特徴がある。
て、本発明の導体集積回路のレイアウト方法について説
明する。図中の太枠及び点線で囲まれた処理ステップ
が、図14で述べた第2の従来例によるフリップチップ
型半導体装置の配置配線方法と異なる処理である。
(LSI)に要求される仕様を満たすように、VHDL
等を用いてLSIの機能を記述し、機能記述データ11
を出力する。
11で生成した機能記述データ11に対して、機能レベ
ルでのシミュレーションを実行し、機能レベルでの動作
検証を行う。そして、この動作検証の結果が要求仕様を
満足するまで、機能記述データ11を修正する。
ュレーションの検証が満足した機能記述データ11を用
いて論理合成を行い、回路ブロックを構成要素とする回
路接続情報12を生成する。
ップS15においてチップ面積が確定していない初期段
階で概略的なチップ面積を表す初期チップ面積を算出す
る。図2は、ステップS15の詳細フローを示すフロー
チャートであり、図2を参照してステップS15の処理
について詳細に説明する。
情報22を参照して、ステップS21で、外部端子であ
る入力信号ピンまたは出力信号ピンに対応して半導体チ
ップ上に形成されたパッド数、すなわち信号パッド数
(N1)を算出し、ステップS22で外部電源に対応し
て半導体チップ上に形成されたパッド数、すなわち外部
電源パッド数(N2)を算出し、ステップS23で内部
電源に接続する内部電源のパッド数、すなわち内部電源
パッド数(N3)を算出し、ステップS24で、これら
信号パッド数(N1)と外部電源パッド数(N2)と内
部電源パッド数(N3)とを加算して、総パッド数
(N)を算出する。
圧または降圧して生成した内部電源をウェハース段階
で、電圧チェック等をするために用いるパッドである。
れている半田ボールピッチdと、ステップS24で算出
された総パッド数を参照して、信号パッドと外部電源パ
ッドと内部電源パッドの全てのパッドとを、半導体チッ
プ上に敷き詰めた場合の面積S1を次の(1)式により
計算する。
のパッドを敷き詰めた場合に、一辺がピッチdにより分
割される数を示している。また、dは半田ボールピッチ
であるが、パッドのピッチと実質上一致する。
への搭載数を格納するセル情報23と、セル使用率を格
納するセル使用率情報24とを参照して、ステップS2
6で面積S2を次の(2)式により算出する。
の面積の総和であり、セル使用率とは、一般に半導体チ
ップの面積をセル総面積で除した値であり、配線総数、
設計の難易度、設計期間など種々の要素を考慮した経験
式から算出される。
正項であり、半導体チップの辺の長さを区画定義の整数
倍にするように補正する。図7を参照して説明すると、
半導体チップ71上に半田ボール73がマトリックス状
に配置され、また半導体チップ71は区画定義72を単
位として構成される。このとき、半導体チップ71の辺
の長さが区画定義72の整数倍となるように、補正項
α,βに対応する補正領域74を設ける。
とを比較し、面積S1が面積S2よりも大きいか等しい
場合は、ステップS28で初期チップ面積Sを面積S1
とし、面積S1が面積S2よりも小さい場合は、ステッ
プS29で初期チップ面積Sを面積S2とする。すなわ
ち、面積S1,S2の大きい方の面積を初期チップ面積
とする。
ルのピッチd=1mmとした場合、(1)式により、S
1=1・99.1+αとなり、補正項αを0.9とする
ことによりS1=100mm2(10mm□)を得る。
から、S=a×bとなる初期チップの辺の長さを算出す
る。
図7に示すように、入出力バッファおよび内部回路を構
成する回路ブロックの双方の配置領域、配置グリッドを
区別しない区画定義72を初期チップ71の全面にわた
って設定する。
ファと内部回路を構成する回路ブロックに対する種々の
配置条件が格納されている配置制限データ13を参照し
て、ステップS171の入出力バッファのグループ化を
行い、次にステップS172の入出力バッファ別の概略
配置および配置制限データ13により指定された特定の
内部回路ブロックの概略配置を行い、ステップS173
で、入出力バッファと配置制限データ13により指定さ
れた特定の内部回路ブロックの配置位置を細かく微調整
する。
以外の内部回路ブロックは、後で説明するステップ30
で自動配置が行われる。
ッファのグルーピングをより具体的に説明すると、回路
接続情報12を参照して回路接続情報12に含まれる全
ての入出力バッファを複数のグループにグループ化す
る。
性や、信号の相互干渉、チップを実装する基板上の端子
の位置関係、製造工程、テスト環境等の配置制限データ
13を考慮して行う。
プを構成する入出力バッファに電源を供給する電源セル
と、各入出力バッファのGND配線に接続するGNDセ
ルとを必要な数だけ設けておく。すなわち、各グループ
の電源配線とGND配線は、基本的にはグループ毎にそ
れぞれ独立している。
73で、入出力バッファと配置制限データ13により指
定された特定の回路ブロックの半導体チップ上における
概略配置を行う。このとき、クリティカルパス、信号間
のクロストーク、ノイズが信号線に飛び込んで生じる誤
動作、テストをする際の諸制約、面積が大きいマクロセ
ルと入出力バッファとの配置位置のバランスなどに関連
する配置制限データ13を考慮して、これらの条件を満
たすように各入出力バッファの配置と、内部回路を構成
する特定の回路ブロックの配置、および各入出力バッフ
ァと特定の回路ブロックの相対的な配置を行う。
/Dコンバータ、D/Aコンバータ、PLL回路などを
搭載することが多くなってきているが、これらのアナロ
グ回路は、ノイズに関して極めて敏感である。
伴ってノイズが有するノイズ電力は増加し、上記アナロ
グ回路へのノイズは混入しやすくなってきている。その
ため、ノイズを発生する回路ブロックとアナログ回路と
をどの様に配置し、アナログ回路の特性が劣化しないよ
うにするかは極めて重要である。
の従来例によるフリップチップ型半導体装置の配置配線
方法とは異なり、図6に示すように、入出力バッファ配
置領域602A,602B,602Cを様々な形状にす
ることができる。すなわち、第2の従来例では、入出力
バッファ配置領域を基本的には一列状にしか配置できず
大きな配置上の制約となるが、本発明による入出力バッ
ファを用いることにより、最小面積の矩形状の単位入出
力バッファ、凸状の形状を有する入出力バッファ、L字
型の形状を有する入出力バッファなど種々の形状を有す
る入出力バッファ配置領域を構成することが出来、かつ
同一入出力バッファ配置領域を構成する各単位入出力バ
ッファのVDD配線およびGND配線は、それぞれ自動
的に共通接続される。
ス、信号間のクロストーク、ノイズが信号線に飛び込ん
で生じる誤動作、テストをする際の諸制約、面積が大き
いマクロセルと入出力バッファとの配置位置のバランス
などに関連する様々な条件を考慮して各入出力バッファ
の配置と、内部回路を構成する特定の回路ブロックの配
置、および各入出力バッファと特定の回路ブロックの相
対的な配置を行うことが可能である。
らに詳しく説明すると、図12(b)は本発明による入
出力バッファを用いた場合の入出力バッファとセルまた
はマクロセルとの相対的位置関係について示している。
1E’は本発明による入出力バッファであり、123
A’〜124E’は、入出力バッファ121A’〜12
1E’とセルまたはマクロセル122とをそれぞれ接続
する配線である。
121E’は、図12(b)に示すようにコの字形に配
置可能なので、セルまたはマクロセル122を取り囲む
ように入出力バッファ121A’〜121E’を配置す
ることが出来る。
長さを、図12(a)に示す第2の従来例によるフリッ
プチップ型半導体装置の配置配線方法の場合に比して均
等化することが出来る。従って、本発明による入出力バ
ッファ121A’〜121E’を用いて半導体集積回路
のレイアウトを行った場合、タイミングエラーが発生し
にくいという特徴がある。
ン内部の手順に順番があるようにして説明したが、実際
にはその時々の設計対象によっていろいろな段取りが考
えられ、手順の前後関係に関しては必ずしも上記の説明
に従う必要はない。
ブロック以外の内部ブロックの自動配置〜実配線による
タイミング検証までを行うが、図3を参照してこの処理
ステップを詳細に説明する。
3により指定された特定の内部回路ブロック以外の内部
回路ブロックの自動配置を行い、この配置データとステ
ップS173で生成された入出力バッファと特定の内部
回路ブロックの配置データとから、入出力バッファを含
む全ての回路ブロックの配置データ31を生成する。
参照して各回路ブロック間の配線長を予測し、この予測
した配線長を用いて配線の配線容量を算出し、仮配線に
よるタイミング検証を行う。すなわち、仮配線によりタ
イミングシミュレーションを行い、この結果をエラー情
報として出力する。
テップS32で、入出力バッファおよび内部回路ブロッ
クを含む全ての回路ブロックの詳細配置と、この詳細配
置を基にした詳細配線とを計算機を用いて自動で行い、
配置・配線データ32を生成する。
満足されないと判定された場合は、ステップS173で
配置された入出力バッファと特定の内部回路ブロック、
またはステップS30で配置された特定の内部回路以外
の回路ブロックに対して、ステップS33でこれらの配
置の一部または全部をタイミング条件を満たすように配
置変更することにより、その結果がタイミング条件を満
たすか否かを判定し、配置の変更によりタイミング条件
を満足すると判定された場合は、ステップS34で配置
を修正し配置データ31をこの修正した新しい配置デー
タに更新する。
32を参照して各回路ブロック間の実配線長を抽出し、
この抽出した実配線長を用いて配線の配線容量を算出
し、実配線によるタイミング検証を行う。すなわち、実
配線によりタイミングシミュレーションを行い、この結
果をエラー情報として出力する。そして、タイミングを
満足すると判定された場合、上記の処理で用いられたシ
ンボリックなレイアウトデータは、マスク制作のための
アートワークデータに全て変換され、マスク制作のため
のデータとなる。
ミングを満足しないと判定された場合、ステップS36
で配置・配線データ32を構成する配線をタイミング条
件を満たすように変更することにより、その結果として
タイミングを満足するか否かが判定され、各回路ブロッ
ク間の配線の一部または全部を変更することにより、タ
イミングを満足するように変更可能と判定された場合、
ステップS37で配線変更を行い配置・配線データ32
を構成する配線データをこの修正した新しい配線データ
に更新する。
よび内部回路ブロックの配置を変更しても、タイミング
条件を満たさないと判定された場合は、図1のステップ
S19でチップ面積を拡大した拡大チップ面積を算出す
る。
理フローについて、図4を参照して詳細に説明する。
イミングシミュレーションまたは実配線によるタイミン
グシミュレーションでのエラー情報より、タイミングエ
ラーを生じたエラー数Kを算出する。
加率gを決定する。ここで、配線グリッドの増加率g
は、元の配線グリッド数に対して増加する配線グリッド
数の割合であり、例えば、100の配線グリッドに対し
て3つ配線グリッドを増加させた場合、配線グリッドの
増加率gは3%となる。
42で算出した配線グリッドの増加率gと配線グリッド
の間隔Dとから配線グリッド拡大率γを次の(3)式か
ら算出する。
ー数Kと、(1)式で算出した配線グリッド拡大率γよ
り、X軸方向およびY軸方向へ半導体チップの一辺を、
次の(4)式から算出されるΔXおよびΔYだけ拡大す
る。
向の辺の長さを等しく長くする。
辺の長さをエラー数Kに応じて、X軸方向およびY軸方
向に均等に長くしたが、これに限らず、X軸方向とY軸
方向とで辺を伸張する比率を変えても良い。
(μm)が格納されている半田ボール間隔情報401
と、ステップS44で算出されたX軸方向およびY軸方
向の半導体チップの辺の拡大長ΔX,ΔYが、半田ボー
ル間隔Hを越えているか否かを判定し、拡大長ΔX,Δ
Yが半田ボール間隔Hを越えていれば、ステップS46
でΔX(=ΔY)/Hを整数に丸め込んだ値だけ半田ボ
ールの数をX軸方向およびY軸方向にそれぞれ増加し、
拡大長ΔX,ΔYが半田ボール間隔Hを越えていなけれ
ば、半田ボールを追加しない。
理を行った後、図1に示す処理ステップS16を実行す
る。すなわち、入出力バッファおよび内部回路を構成す
る回路ブロックの双方を区別しない区画定義を、ステッ
プS45とステップS46の結果を受けて拡大チップ面
積から求めた拡大チップ上で更新し、この更新された区
画定義を基にして、ステップS172で入出力バッファ
および内部回路を構成する特定の回路ブロックの概略配
置を行う。
イミングエラーが全て解消するまで繰り返し実行し、全
てのタイミングエラーが解消したときに、そのときのチ
ップ面積を最終的な半導体集積回路のチップ面積として
確定する。
レイアウト方法により、ステップS15での初期チップ
面積を算出する際は、極力チップ面積が小さくなるよう
に設定し、その後ステップS44でタイミングエラーを
発生したエラーの数に応じてチップ面積を拡大すること
により、不必要にチップ面積を大きくすることなく、か
つタイミング条件を満足する半導体集積回路を設計する
ことが可能である。
集積回路のレイアウト方法を用いて設計した場合に、チ
ップ面積が具体的にどの程度縮小化されるかを具体的に
説明する。
に、外部ピン数の総計が400ピン、セル使用率が20
%、入出力バッファの面積が50μm×500μmの場
合、図11(a)に示す従来の半導体集積回路のレイア
ウト方法では、半導体チップの辺の長さは、50μm×
100ピン+500μm×2=6mmとなる。但し、上
辺、下辺、左辺、右辺にそれぞれ100ピンずつ分配さ
れるとした。従って、従来の半導体集積回路のレイアウ
ト方法によるチップ面積は、6mm×6mm=36mm
2となる。
アウト方法では、チップ内部領域の面積5mm×5mm
=25mm2の20%が、内部回路を構成する全ての回
路ブロックを配置する面積となり、この面積25mm2
×0.2=5mm2と、入出力バッファ400個分の面
積、すなわち50μm×500μm×400=10mm
2を加算した面積、5mm2+10mm2=15mm2がチ
ップ面積となる。
となり、本発明による半導体集積回路のレイアウト方法
を用いた場合、大幅にチップ面積を縮小することが出来
る。
ァを用いることにより、図6に示すように入出力バッフ
ァ領域の形状を種々の形状にすることができる。これに
より、タイミング条件を満たすように、入出力バッファ
配置領域の形状および入出力バッファの配置を決定する
ことが出来るので、タイミング条件を満たすような回路
ブロックの再配置の処理および回路ブロック間の再配線
の処理を繰り返す回数が少なくなり設計期間全体を短縮
することが出来る。
体集積回路のレイアウト方法を用いて設計した半導体チ
ップ801について説明する。
概念的に説明するための図であり、半導体チップ801
の全面に半田ボール803が、同一半田ボールピッチで
配置され、本発明による入出力バッファが配置領域80
4A,804B,804Cに配置されている。また、内
部回路を構成するセル805A,805Bとマクロセル
805C,805Dとが配置されている。図8の点線部
Aの領域を拡大して示したのが図9であり、次に図9を
参照して説明する。
用パッドであり、902A,902Bは、内部GND
(Gi)用パッドであり、903A〜903Dは、信号
用パッドであり、904A,904Bは、外部電源
(V)用パッドであり、905A,905Bは、外部G
ND(G)用パッドである。
入出力バッファであり、911A〜911Fは、入出力
バッファ910A〜910Fと信号用パッド903A〜
903Dおよび外部電源(V)用パッド904A、外部
GND(G)用パッド905Aとをそれぞれ接続する配
線である。
よる入出力バッファであり、921A〜921Dは、入
出力バッファ920A〜920Dと信号用パッド(記載
せず)および外部電源(V)用パッド904B、外部G
ND(G)用パッド905Bとをそれぞれ接続する配線
である。
マクロセルを表している。
F,920A〜920Dを中心にもう少し詳しくレイア
ウトについて説明する。
(V)用パッド904Aと配線911Cを介して接続
し、また入出力バッファ910A,910Eとは隣接し
て接しているので、これらの各入出力バッファ910
A,910Eの各電源配線と自動的に電源配線が接続す
る。このため、これらの入出力バッファ910A,91
0Eおよびこれらの入出力バッファ910A,910E
に隣接する入出力バッファ910B,910Fには、外
部電源(V)用パッド904Aから電源用セル910C
を介して電流が供給される。
し、外部GND(G)用パッド905Aと配線911D
を介して接続し、また入出力バッファ910B,910
Fとは隣接して接しているので、これらの各入出力バッ
ファ910B,910Fの各GND配線と自動的にGN
D配線が接続する。このため、これらの入出力バッファ
910B,910Fおよびこれらの入出力バッファ91
0B,910Fに隣接する入出力バッファ910A,9
10Eから、外部GND(G)用パッド905Aに対し
てGND用セル910Dを介して電流が流れる。
903Aと配線911Aを介して接続しており、信号用
パッド903Aに印加される信号を増幅してセル930
Cに入力する。
パッド903Bと配線911Eを介して接続しており、
マクロセル930Dから出力される信号を増幅して信号
用パッド903Bに出力する。
10Fは、一つのグループを構成し、このグループには
電源セル910CとGNDセル910Dとを含んで、グ
ループを構成する各入出力バッファ910A〜910F
に電源を供給する。
成されるグループについても、上記のレイアウト構造と
基本的には同様であるが、入出力バッファ配置領域の形
状は、L字形としている。この理由は、入出力バッファ
920Dに接続する信号用パッドが、入出力バッファ9
20Dの右の方にあり、入出力バッファ920Bに接続
する信号用パッドが、入出力バッファ920Bの下の方
にあるため、配線921B,921Dを共に短くするた
めである。
体集積回路のレイアウト方法の途中工程における半導体
チップのレイアウトについて説明する。
算出した初期チップ面積を基にして、初期チップ101
に半田ボール102を初期チップ101の全面に渡って
配置したレイアウトを示している。
72で入出力バッファ110A〜110Dと、内部回路
を構成する特定の回路ブロック120A〜120Cとを
配置した場合のレイアウトを示している。
8における仮配線によるタイミング検証または実配線に
よるタイミング検証の結果、タイミングエラーが発生
し、このタイミングエラー数に応じて、ステップS19
でチップ面積を拡大した様子を示している。ここで10
3は、拡大した半導体チップを示している。
5を全面に配置しているが、必ずしも半田ボール105
を配置する必要はない。しかしながら、半田ボール10
5を用いることにより、入出力バッファの配置の自由度
にさらに向上する。
集積回路のレイアウト方法の第2の実施の形態について
説明する。
方法の第1の実施の形態では、図4のステップS41で
タイミングエラーが半導体チップ上のどの位置で発生し
たかを問題とせず、タイミングエラーを生じた数を算出
し、ステップS44でタイミングエラー数に比例した距
離だけ、X軸方向へΔX、Y軸方向へΔYだけ半導体チ
ップを伸張したが、第2の実施の形態では、ステップS
41に代わるステップS41’で、シミュレーション結
果からエラーを生じたノードとこのノードに対応するレ
イアウトデータとから、タイミングエラーを発生した位
置を算出し、ステップS44に代わるステップS44’
でタイミングエラーが発生した位置から半導体チップの
外側に向かって、半導体チップを拡大する。
容についてより具体的に説明する。
チップ131上に2箇所、すなわち133A,133B
の位置にタイミングエラーを検出したことを示してい
る。132は、初期チップ131の中心位置であり、1
34A〜134Eはセルまたはマクロセルを示してい
る。
33Aから外側に向かって初期チップ131を拡大す
る。次にステップS16で、入出力バッファ、内部回路
を構成する回路ブロックの双方を区別しない区画定義を
拡大した領域に対しても行う。
Aは、それぞれ位置133Aを通るY軸方向およびX軸
方向の直線であり、配線グリッド分だけ、すなわちX軸
方向にはd2、y軸方向にはd1だけこれらの直線13
5Aの左側および直線136Aの上側を移動する。ここ
で、d1はY軸方向の配線グリッドであり、d2はX軸
方向の配線グリッドであり、135’,136A’は直
線135,136Aが配線グリッド分だけ移動した後の
直線を表している。
d2、上方向に向かって距離d1だけ移動する。また、
セル134Bは、上方向に向かって距離d1だけ移動す
る。
133Bから外側に向かって初期チップ131を拡大す
る。続いてステップS16で、入出力バッファ、内部回
路を構成する回路ブロックの双方を区別しない区画定義
を拡大した領域に対しても行う。
3Bを通るY軸方向およびX軸方向の直線であり、配線
グリッド分だけ、すなわちX軸方向にはd2、y軸方向
にはd1だけ拡大する。この結果、セル134Dは、右
方向に距離d2だけ移動する。また、セル134Eは、
下方向に向かって距離d1だけ移動する。
拡大しても、タイミングエラーを生じた位置133A,
133Bの内側に位置するので移動しない。
で、入出力バッファおよび特定の内部回路ブロックの概
略配置を行った後、ステップS18で仮配線によるタイ
ミング検証または実配線によるタイミング検証を行う
が、このタイミング検証の結果、位置133Aに対応す
るタイミングエラーが解消し、位置133Bに対応する
タイミングエラーが解消しなかった場合、図13(c)
に示すように、位置133Bに対してさらに配線グリッ
ドだけ拡大する。すなわち、直線135Bから右側を右
方向に対して2配線グリッド分移動し、直線136Bか
ら下側を下方向に対して2配線グリッド分移動する。
消するまで、タイミングエラーを生じた位置から外側に
向かって半導体チップ、すなわち区画定義を順次最小単
位の距離で拡大し、入出力バッファおよび内部回路ブロ
ックの再配置および再配線を行う。そして、全てのタイ
ミングエラーが解消したときに、そのときのチップ面積
を最終的な半導体集積回路のチップ面積として確定す
る。
導体集積回路のレイアウト方法は、タイミングエラーが
発生した位置を検出し、その検出位置の外側に向かって
区画定義の領域を拡大するので、第1の実施の形態によ
る半導体集積回路のレイアウト方法よりも、拡大した区
画定義の領域を用いて効率良く、入出力バッファおよび
内部回路ブロックの再配置および再配線を実行すること
が出来、第1の実施の形態による半導体集積回路のレイ
アウト方法を用いた場合よりも、さらにレイアウトの繰
り返し回数が少なくなることにより設計期間が短縮する
ばかりでなく、半導体チップの面積も小さくすることが
出来る。
プ構成の半導体チップについて主として述べたが、フリ
ップチップに限らず、ボンディングワイヤで外部ピンと
半導体チップ上に形成したパッドとを接続するタイプの
半導体集積回路に対しても適用可能である。
D配線をX方向またはY方向にセル枠の左端から右端ま
で、または上端から下端までを直線的に配置した場合に
ついて説明したが、必ずしもこの配線方法に限定される
ものではなく、VDD配線およびGND配線のセル枠上
での位置および配線層が、各入出力バッファで共通にな
っていることが重要である。この条件を満たしていれ
ば、グループを構成する各入出力バッファをX方向また
はY方向に隣接することにより、グループを構成する各
入出力バッファのVDD配線とGND配線とを共通接続
することが出来る。
の電源セルと一つのGNDセルを含む場合について説明
したが、一つのグループに2個以上の電源セルとGND
セルを設ける場合についても容易に拡張可能である。こ
の場合は、電流供給能力を強化することができる。
施の形態による半導体集積回路のレイアウト方法は、初
期チップ面積を算出する際は、極力チップ面積が小さく
なるように設定し、その後タイミングエラーを発生した
エラーの数に応じてチップ面積を拡大することにより、
不必要にチップ面積を大きくすることなく、かつタイミ
ング条件を満足する半導体集積回路を設計することが可
能である。
導体集積回路のレイアウト方法は、タイミングエラーを
発生した位置を検出し、その検出位置の外側に向かって
区画定義の領域を拡大するので、第1の実施の形態によ
る半導体集積回路のレイアウト方法よりも、拡大した区
画定義の領域を用いて効率良く、入出力バッファおよび
内部回路ブロックの再配置および再配線を実行すること
が出来、第1の実施の形態による半導体集積回路のレイ
アウト方法を用いた場合よりも、さらにレイアウトの繰
り返し回数がすくなることにより設計期間が短縮するば
かりでなく、半導体チップの面積も小さくすることが出
来る。
ことにより、入出力バッファ領域の形状を種々の形状に
することができる。これにより、タイミング条件を満た
すように、入出力バッファ配置領域の形状および入出力
バッファの配置を決定することが出来るので、タイミン
グ条件を満たすような入出力バッファおよび内部回路ブ
ロックの再配置の処理および回路ブロック間の再配線の
処理を繰り返す回数が少なくなり設計期間全体を短縮す
ることが出来る。
施の形態を示すフローチャートである。
5における詳細を説明するためのフローチャートであ
る。
線によるタイミング検証までの詳細を説明するためのフ
ローチャートである。
処理内容を詳細に説明するためのフローチャートであ
る。
ある。
各々のグループに属する各入出力バッファを半導体チッ
プ上に配置した一実施例を示すレイアウト図である。
と、区画定義72と、補正項α,βに対応する補正領域
74を説明するためのチップレイアウト図である。
を用いて設計した半導体チップのレイアウト図である。
ある。
法の途中工程における半導体チップの各レイアウト図で
ある。
び本発明による半導体集積回路のレイアウト方法の各チ
ップ面積を算出するためのチップレイアウト図、および
入出力バッファのレイアウト図である。
び本発明による半導体集積回路のレイアウト方法の各入
出力バッファの配置形状の違いによる、入出力バッファ
とセルまたはマクロセルとを接続する配線長の違いを説
明するための概念的レイアウト図である。
回路のレイアウト方法で、ステップS41’と、ステッ
プS44’の各処理ステップを説明するためのチップレ
イアウト図である。
体装置の配置配線方法を示すフローチャートである。
体装置の配置配線方法において、基本セルを最小単位と
する区画定義を行ったときの平面図である。
体装置の配置配線方法を用いて配置したグループ毎の入
出力バッファと、入出力バッファに接続する電源配線お
よびGND配線と、内部回路配置領域164A〜164
Dを示すチップレイアウト図である。
来例を示すチップレイアウト図である。
801 半導体チップ 110A〜110C,134A,134B,134D,
134E,175A〜175C,805A,805B
セル 112A〜112D,121A〜121E,152,1
61A〜161C,174 入出力バッファ 114 回路図データ 120A〜120C,134C,175D〜175F,
805C,805Dマクロセル 121A’〜121E’,910A〜910F,920
A〜920D 本発明による入出力バッファ 122,930A〜930D セルまたはマクロセル 123A〜123E,123A’〜123E’,911
A〜911F,921A〜921D 配線 132 半導体チップの中心 133A,133B タイミングエラーが検出された
半導体チップ上の位置 135A 位置133Aを通るY軸方向の直線 135B 位置133Bを通るY軸方向の直線 136A 位置133Aを通るX軸方向の直線 136B 位置133Bを通るX軸方向の直線 135A’ 直線135Aを外側に移動した直線 135B’ 直線135Bを外側に移動した直線 136A’ 直線136Aを外側に移動した直線 136B’ 直線136Bを外側に移動した直線 153a〜153d 内部回路ブロック 154 ブロック配置位置定義領域 155 区画定義 162,502,504 VDD配線 163,503,505 GND配線 164A〜164D 内部回路配置領域 173 半導体チップ内部領域 401 半田ボール間隔情報 402 配線グリッド間隔情報 501 入出力バッファのセル枠 506A,506B スルーホール 507 セル枠501上に設けたリファレンス点 602A〜602C,804A,804B,804C
入出力バッファ配置領域 603 内部回路配置領域 901A,901B 内部電源(Vi)用パッド 902A,902B 内部GND(Gi)用パッド 903A〜903D 信号用パッド 904A,904B 外部電源(V)用パッド 905A,905B 外部GND(G)用パッド
Claims (8)
- 【請求項1】 複数の内部回路ブロックと、前記複数の
内部回路ブロックと外部とのインタフェースを行い、X
方向またはY方向に互いに隣接配置されることにより電
源配線およびGND配線が共通接続される複数の入出力
バッファとを含む半導体集積回路の回路接続情報を生成
する第1のステップと、 前記回路接続情報を基に前記複数の入出力バッファを電
気的に独立した複数の電源に対応して複数の入出力バッ
ファグループにグループ化する第2のステップと、 前記入出力バッファおよび前記内部回路ブロックの両方
を区別せず、共通に半導体チップ上に配置するための配
置グリッドを、前記半導体チップ全面に渡って設定する
区画定義を行う第3のステップと、 前記入出力バッファグループを構成する前記複数の入出
力バッファを互いに隣接するように前記配置グリッドに
配置すると共に、前記複数の内部回路ブロックを前記配
置グリッドに配置する第4のステップと、 前記各入出力バッファグループを構成する前記複数の入
出力バッファに対する前記各入出力バッファ毎にそれぞ
れ独立した前記電源配線と前記GND配線と、前記内部
回路ブロックに対する前記電源配線とGND配線と、前
記複数の内部回路ブロックおよび前記複数の入出力バッ
ファ相互の配線とを行う第5のステップと、を備える半
導体集積回路のレイアウト方法。 - 【請求項2】 前記入出力バッファグループは、前記半
導体チップ上に形成され前記複数の入出力バッファと前
記複数の内部回路ブロックとに電源を供給する電源用パ
ッドに接続し、前記入出力バッファグループを構成する
前記入出力バッファと隣接配置することにより、この入
出力バッファと前記電源配線が共通接続される電源セル
と、 前記半導体チップ上に形成され外部のGND配線に接続
するGNDパッドに接続し、前記入出力バッファグルー
プを構成する前記入出力バッファと隣接配置することに
より、この入出力バッファと前記GND配線が共通接続
されるGNDセルと、を少なくとも各1個備えることを
特徴とする請求項1記載の半導体集積回路のレイアウト
方法。 - 【請求項3】 前記入出力バッファは、第1の配線層か
らなる第1の電源配線および第1のGND配線が、第1
の方向に入出力バッファの外形を示すセル枠の両端を結
ぶように配線され、第2の配線層からなる第2の電源配
線および第2のGND配線が、前記第1の方向と直交す
る第2の方向に前記セル枠の両端を結ぶように配線さ
れ、前記第1の電源配線と前記第2の電源配線が交差す
る箇所にスルーホールを設けて前記第1の電源配線と前
記第2の電源配線とが電気的に接続され、前記第1のG
ND配線と前記第2のGND配線が交差する箇所に前記
スルーホールを設けて前記第1のGND配線と前記第2
のGND配線とが電気的に接続されることを特徴とする
請求項1記載の半導体集積回路のレイアウト方法。 - 【請求項4】 前記入出力バッファグループを構成する
前記複数の入出力バッファが、L字形、凹形、凸形、ク
ランク形、または階段形のいずれかの形状に配置される
ことを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路のレイ
アウト方法。 - 【請求項5】 複数の内部回路ブロックと、前記複数の
内部回路ブロックと外部とのインタフェースを行い、X
方向またはY方向に互いに隣接配置されることにより電
源配線およびGND配線が共通接続される複数の入出力
バッファとを含む半導体集積回路の回路接続情報を生成
する第1のステップと、 前記回路接続情報を基に前記複数の入出力バッファを電
気的に独立した複数の電源に対応して複数の入出力バッ
ファグループにグループ化する第2のステップと、 前記半導体集積回路の概略的なチップ面積である初期チ
ップ面積を算出する第3のステップと、 前記初期チップ面積から算出した半導体チップである初
期チップ上に、前記入出力バッファおよび前記内部回路
ブロックの両方を区別せず共通に配置するための配置グ
リッドを、前記初期チップ全面に渡って設定する区画定
義を行う第4のステップと、 前記入出力バッファグループを構成する前記複数の入出
力バッファを互いに隣接するように前記配置グリッドに
配置すると共に、前記複数の内部回路ブロックを前記配
置グリッドに配置する第5のステップと、 前記各入出力バッファグループを構成する前記複数の入
出力バッファに対する前記各入出力バッファ毎にそれぞ
れ独立した前記電源配線と前記GND配線と、前記内部
回路ブロックに対する前記電源配線と前記GND配線
と、前記複数の内部回路ブロックおよび前記複数の入出
力バッファ相互の配線とを行う第6のステップと、 前記第5のステップと前記第6のステップの各処理結果
に基づき、前記半導体集積回路のタイミングシミュレー
ションを行い、得られたタイミングシミュレーション結
果が所定のタイミング条件を満たすか否かを判定する第
7のステップと、 前記第7のステップで前記タイミングシミュレーション
結果が所定のタイミング条件を満たさない場合、前記初
期チップ面積を拡大した拡大チップ面積を算出する第8
のステップと、 前記第8のステップの処理結果により、前記拡大チップ
面積から算出した半導体チップである拡大チップ上に、
前記入出力バッファおよび前記内部回路ブロックの両方
を区別せず共通に配置するための配置グリッドを、前記
拡大チップ全面に渡って設定する区画定義を行う第9の
ステップと、 前記第5のステップでの配置グリッドを前記第9のステ
ップで得られた配置グリッドに変更して、前記第5のス
テップの処理を行う第10のステップと、 前記第10の処理結果である前記入出力バッファと前記
内部回路ブロックの配置結果を基に、前記第6の処理を
行う第11のステップと、を備える半導体集積回路のレ
イアウト方法。 - 【請求項6】 前記第3のステップは、前記半導体チッ
プ上に形成され外部との信号を入出力する信号パッドの
数、すなわち信号パッド数を算出する第12のステップ
と、 前記半導体チップ上に形成され外部電源が印加される外
部電源パッドの数、すなわち外部電源パッド数を算出す
る第13のステップと、 前記半導体チップ上に形成され前記半導体集積回路内部
で生成される内部電源が印加される内部電源パッドの
数、すなわち内部電源パッド数を算出する第14のステ
ップと、 前記信号パッド数と前記外部電源パッド数と前記内部電
源パッド数とを加算して、総パッド数を算出する第15
のステップと、 前記総パッド数を前記半導体チップ上に敷き詰めた場合
の面積である第1の面積を算出する第16のステップ
と、 前記内部回路ブロックの種類と前記種類毎の前記半導体
チップへの前記回路ブロック搭載数より半導体チップの
第2の面積を算出する第17のステップと、 前記第1の面積と前記第2の面積とを比較し、前記第1
の面積が前記第2の面積よりも大きいか等しい場合は、
前記第1の面積を前記初期チップ面積とし、前記第1の
面積が前記第2の面積よりも小さい場合は、前記第2の
面積を前記初期チップ面積とする第18のステップと、
を備える請求項5記載の半導体集積回路のレイアウト方
法。 - 【請求項7】 前記第1の面積S1が、dを前記信号パ
ッドと前記外部電源パッドと前記外部電源パッド間のピ
ッチ、Nを前記総パッド数、αを面積の補正項として次
式で算出されることを特徴とする請求項6記載の半導体
集積回路のレイアウト方法。 S1=d2×(平方根N−1)2+α - 【請求項8】 前記第8のステップは、前記第7のステ
ップにおいて前記タイミングシミュレーション結果が、
前記所定のタイミング条件を満たさない場合に出力され
るエラー情報を基に、タイミングエラーの数を算出する
第19のステップと、 前記タイミングエラーの数が1個の場合に前記半導体チ
ップ上に設定する配線グリッドの増加割合を算出する第
20のステップと、 前記タイミングエラーの数と前記配線グリッドの増加割
合とから、X方向とY方向へ前記半導体チップの各辺を
伸張する長さを算出する第20のステップと、を備える
請求項5記載の半導体集積回路のレイアウト方法。
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Cited By (2)
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US7299975B2 (en) | 2001-06-08 | 2007-11-27 | Datalogic Scanning, Inc. | Add-on capture rate in a barcode scanning system |
DE10238051B4 (de) * | 2001-08-22 | 2011-05-12 | Renesas Electronics Corp., Kawasaki-shi | Integrierte Flip-Chip-Halbleiterschaltung |
-
2000
- 2000-02-25 JP JP2000050240A patent/JP3589931B2/ja not_active Expired - Fee Related
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DE10238051B4 (de) * | 2001-08-22 | 2011-05-12 | Renesas Electronics Corp., Kawasaki-shi | Integrierte Flip-Chip-Halbleiterschaltung |
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