JP2001244239A - 半導体製造装置及び堆積物除去方法 - Google Patents

半導体製造装置及び堆積物除去方法

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JP2001244239A
JP2001244239A JP2000050250A JP2000050250A JP2001244239A JP 2001244239 A JP2001244239 A JP 2001244239A JP 2000050250 A JP2000050250 A JP 2000050250A JP 2000050250 A JP2000050250 A JP 2000050250A JP 2001244239 A JP2001244239 A JP 2001244239A
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reaction chamber
frequency power
cleaning
plasma
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千温 ▲高▼▲崎▼
Kazuatsu Takasaki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】反応室内部のクリーニングプラズマが届きにく
い部位に付着している堆積物に対しても除去効果が大き
く、また高周波電力が印加される電極近傍の部品の損傷
が小さいドライエッチング装置及びドライクリーニング
方法を提供する。 【解決手段】反応室1に、半導体基板31が保持される
下部電極7と、局所的に設けられた局所電極5とを有
し、また、下部電極7が接続された高周波電源17と、
局所電極5が接続された高周波電源18とを有してい
る。下部電極7と局所電極5とに、それぞれかつ同時に
高周波電力を印加し、下部電極7近傍のおよび局所電極
5近傍のクリーニングガスをプラズマ状態にし、反応室
1内部に付着した堆積物21を除去する。また、局所電
極5に印加する高周波電力は、下部電極7に印加する高
周波電力の5分の1から10分の1の大きさである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板を用い
半導体装置を製造する半導体製造装置及び堆積物除去方
法に関し、特に半導体装置の製造にあたり不必要な膜を
除去するためのドライエッチング装置及びドライエッチ
ング装置内部に生成された堆積物を除去するためのドラ
イクリーニング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体基板(以下ウエハという)を用い
半導体装置を製造する工程においては、製造中の異物
(パーティクル)を極力排除しなくてはならない。製造
中の半導体装置にこの異物が付着すると、パターン欠陥
が発生し、半導体装置の信頼性が低下したり、歩留りを
低下させる原因の1つになる。 異物が発生して製造中
の半導体装置(ウエハ上)に付着する原因は様々である
が、その原因の1つは半導体装置の製造を行う工程中の
製造装置に起因するものである。
【0003】その製造装置の1つとしてドライエッチン
グ装置がある。このドライエッチング装置は、半導体装
置の製造にあたり、不必要な膜を除去するために、導入
したエッチング用のプロセスガス(反応ガス)に高周波
電力を印加してプラズマを発生させ、プロセスガスを活
性な状態(以下プラズマ状態という)にして膜と反応さ
せて除去(エッチング)するものである。
【0004】従来のドライエッチング装置(従来例1)
は、図6の構成図で説明される。なお図6に示すドライ
エッチング装置(従来例1)は、平行平板型反応性イオ
ンエッチング装置を示す。図6に示すように、まず、反
応室1内は真空ポンプ20により排気され、真空状態に
なる。そして、ゲートバルブ3が開閉され、ウエハがウ
エハ搬送用ロボット4により反応室1内に搬送される。
反応室1内に搬送されたウエハ31は、静電吸着により
静電吸着ステージ10に吸着・保持される。そして、処
理時のウエハ温度上昇防止のため、冷却用ヘリウムガス
が、下部電極7下方から冷却用ヘリウムガス導入配管1
1を通り、静電吸着ステージ10に吸着・保持されたウ
エハ31の裏面へ、一定圧力で供給される。そして、エ
ッチング用のプロセスガス(反応ガス)が、ガス導入配
管15から上部電極12に設けられたガス導入孔13を
通り、反応室1内部に供給される。反応室1内に導入さ
れたプロセスガスは、真空ポンプ20により圧力制御が
行われる。そして、プロセスガスの圧力が安定した後、
下部電極7に高周波電源17から導電棒19を通じて高
周波電力が印加され、プラズマが発生する。このとき、
下部電極7に対向した上部電極12および反応室内壁1
6は、グランド電位に接続されている。そうすると、プ
ロセスガスが反応性の高いプラズマ状態になり、ウエハ
31上の膜と反応して膜がエッチング除去される。なお
ここで、下部電極7は絶縁基板8上に設けられている。
そしてまた、発生させたプラズマが安定して保たれるよ
うに、下部電極7の周囲はフォーカスリング9により覆
われており、そして上部電極12にはシールドリング1
4が固定されている。そして、処理が終了したウエハ3
1は、ゲートバルブ3が開閉され、ウエハ搬送用ロボッ
ト4により反応室1外へ搬送される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のドライ
エッチング装置(従来例1)では、反応室1内部に供給
されたプロセスガスのすべてがウエハ31上の膜との反
応に寄与するわけではなく、その一部は堆積物となって
ウエハ31上または反応室1内部の部品などに付着す
る。また、エッチングの進行過程において、反応生成物
が生じるが、プロセスガスと共に反応室1内から排気さ
れる。しかし、反応生成物は蒸気圧が十分に高くはな
い。そのため反応生成物のすべてが排気されるわけでは
なく、その一部はウエハ31上または反応室1内部の部
品などに堆積物となって付着する。特に、図6の部分拡
大図である図7に示すように、反応室1内部のフォーカ
スリング9、シールドリング14および反応室内壁16
などに、堆積物21となって付着する。
【0006】この反応室1内部に付着した堆積物21
は、繰り返しプラズマに晒されているうちに、一部が剥
がれて落下する場合がある。したがって、フォーカスリ
ング9、シールドリング14および反応室内壁16など
に付着した堆積物21は、ウエハ処理中およびウエハ搬
送中に、ウエハ31表面上に異物として付着し、パター
ン欠陥の原因となる。あるいは、静電吸着ステージ10
上に落下し、ウエハ吸着不良、冷却用ヘリウムガスの圧
力制御不良等の装置的異常を発生させ、このことによる
ウエハ31のエッチング異常を発生させる。
【0007】堆積物落下を防止するために一般的に用い
られる方法の一つが、堆積物を、それが剥がれ落ちる前
に、ドライクリーニングであるクリーニングプラズマに
より除去する方法(以下プラズマクリーニング方法とい
う)である。
【0008】従来の一般的なプラズマクリーニング方法
(従来例2)は、図7の説明図で説明される。図7に示
すように、処理が終了したウエハ31がウエハ搬送用ロ
ボット4により反応室1外へ搬送された後に、クリーニ
ングガスが、ガス導入配管15から上部電極12に設け
られたガス導入孔13を通り、反応室1内部に供給され
る。反応室1内に導入されたクリーニングガスは、真空
ポンプ20により圧力制御が行われる。そして、クリー
ニングガスの圧力が安定した後、下部電極7に高周波電
源17から導電棒19を通じて高周波電力が印加され、
プラズマ22(以下クリーニングプラズマという)が発
生する。このとき、下部電極7に対向した上部電極12
および反応室内壁16は、グランド電位に接続されてい
る。そうすると、クリーニングガスが反応性の高いプラ
ズマ状態になり、反応室1内部に付着した堆積物21と
反応して堆積物21がエッチング除去される。これによ
り、反応室1内部のフォーカスリング9、上部電極12
およびシールドリング14等に付着している堆積物21
が除去される。
【0009】上述した従来のプラズマクリーニング方法
(従来例2)は、下部電極7により、クリーニングガス
をプラズマ状態にするために、ウエハ搬入口2のような
下部電極7から離れた箇所までは、クリーニングプラズ
マ22が届きにくく、そのためウエハ搬入口2のような
クリーニングプラズマ22が届きにくい部位に付着して
いる堆積物21に対しては、除去効果が小さいという問
題がある。
【0010】そこでこの問題を解決するために、例えば
特開平6−53176号公報(従来例3)には、図8の
構成図に示すドライエッチング装置があり、これには各
々電気的に絶縁されて反応室内壁16に密着された内壁
電極41、下部電極7、上部電極12の三つの電極を持
ち、選択スイッチ42により各々が独立に陰極、陽極い
ずれか任意に設定できるようになっているドライエッチ
ング装置が示されている。この場合、ドライクリーニン
グ時には、選択スイッチ42で、下部電極7および上部
電極12を接地回路に、内壁電極41を高周波整合器4
3を介して高周波電源17に接続して、反応室空間44
にクリーニングプラズマ22を発生させ、反応室1内部
に付着した堆積物を除去することが開示されている。
【0011】この従来例3は、クリーニングプラズマ2
2が反応室空間44の隅の部分まで達し、また下部電極
7および上部電極12の外縁部で強い放電が得られるこ
とにより、反応室内壁16の隅の部分や、下部電極7お
よび上部電極12の外縁部に付着した堆積物を除去する
点において効果を奏している。
【0012】しかしながら、この従来例3では、反応室
内壁16に密着された内壁電極41に高周波電源17か
ら高周波電力が印加されるため、反応室内壁16に対す
る発生させたクリーニングプラズマ22によるイオン損
傷が大きく、反応室内壁16の損傷が大きいという問題
が生じる。また、反応室内壁16に密着された内壁電極
41に高周波電源17から高周波電力が印加されるた
め、発生させたクリーニングプラズマ22は、下部電極
7の上部および上部電極12の下部には届きにくく、下
部電極7の上部および上部電極12の下部に付着した堆
積物に対しては、除去効果が小さいという問題が生じ
る。
【0013】従って、本発明の目的は、反応室内部のク
リーニングプラズマが届きにくい部位に付着している堆
積物に対しても除去効果が大きい、ドライエッチング装
置及びドライクリーニング方法(プラズマクリーニング
方法)を提供することにある。
【0014】本発明の他の目的は、高周波電源から高周
波電力が印加される電極近傍の部品に対する、発生させ
たクリーニングプラズマによるイオン損傷が小さく、電
極近傍の部品の損傷が小さいドライエッチング装置及び
ドライクリーニング方法(プラズマクリーニング方法)
を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体製造装置
は、半導体基板の処理が行なわれる反応室に、前記半導
体基板が保持される第1の電極と、局所的に設けられた
第2の電極とを有することを特徴とする。
【0016】また、前記第2の電極が、前記反応室の半
導体基板搬入口に設けられている。また、前記第2の電
極が、前記反応室内部の窪んだ部位に設けられている。
【0017】また、前記第1の電極が接続された第1の
高周波電源と、前記第2の電極が接続された第2の高周
波電源とを有している。
【0018】また、前記反応室内へ処理用のガスを導入
する、前記第1の電極の近傍に設けられた第1のガス導
入孔と、前記第2の電極の近傍に設けられた第2のガス
導入孔とを有している。
【0019】また、前記第2の電極の設置箇所およびそ
の近傍の部品が、先端部が円弧状の角部を有している。
【0020】本発明の堆積物除去方法は、半導体製造装
置の内部に付着した堆積物を、クリーニングプラズマに
より除去する堆積物除去方法において、前記半導体製造
装置に局所的に設けた電極により、前記クリーニングプ
ラズマを局所的に生成して、前記堆積物を局所的に除去
することを特徴とする。
【0021】本発明の堆積物除去方法は、半導体基板の
処理を行なう半導体製造装置の反応室内に、クリーニン
グガスを導入し、前記反応室の前記半導体基板の処理時
に前記半導体基板を保持する第1の電極と、局所的に設
けた第2の電極とに、それぞれかつ同時に高周波電力を
印加し、前記第1の電極近傍のおよび前記第2の電極近
傍の前記クリーニングガスをプラズマ状態にし、前記反
応室内部に付着した堆積物を除去することを特徴とす
る。
【0022】また、前記第2の電極に印加する高周波電
力は、前記第1の電極に印加する高周波電力の5分の1
から10分の1の大きさである。
【0023】この様な本発明によれば、半導体製造装置
の反応室に局所的に設けた第2の電極により、クリーニ
ングプラズマを局所的に生成して、堆積物を局所的に除
去する。また、このクリーニングプラズマは、第2の電
極に印加される高周波電力が低電力で生成される。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明のドラ
イエッチング装置の第1の実施形態を示す構成図であ
る。なお、図1に示すドライエッチング装置は、平行平
板型反応性イオンエッチング装置を示す。図2は本発明
のドライクリーニング方法(プラズマクリーニング方
法)の一実施形態を示す説明図である。
【0025】図1に示すように、本実施形態のドライエ
ッチング装置は、ウエハ31のエッチング処理が行なわ
れる反応室1、反応室1を形成する反応室内壁16、反
応室1内を排気し真空状態にする、および反応室1内に
導入されたガスの圧力制御を行なう真空ポンプ20、ウ
エハ31を反応室1内外へ搬送するウエハ搬送用ロボッ
ト4、ウエハ搬送用ロボット4によりウエハ31を反応
室1内外へ搬送するとき開閉されるゲートバルブ3、ゲ
ートバルブ3が設けられ、反応室内壁16に設けられた
反応室1内外へのウエハ31の搬送口であるウエハ搬入
口2、反応室1内に搬送されたウエハ31が静電吸着に
より吸着・保持される静電吸着ステージ10、静電吸着
ステージ10に吸着・保持されたウエハ31の裏面へ、
一定圧力で供給される、冷却用ヘリウムガスが通る、下
部電極7下方から設けられた冷却用ヘリウムガス導入配
管11、エッチング用のプロセスガス(反応ガス)およ
びクリーニングガスが、反応室1内部に供給されるとき
通る、ガス導入配管15および上部電極12に設けられ
たガス導入孔13、静電吸着ステージ10が設けられて
いる下部電極7、下部電極7に高周波電力を印加する高
周波電源17、下部電極7と高周波電源17とを接続す
る導電棒19、下部電極7に対向して設けられ、反応室
内壁16に接続され、グランド電位に接続されている上
部電極12、下部電極7が設けられ、反応室内壁16と
固定されている絶縁基板8、下部電極7の周囲を覆って
いるフォーカスリング9、上部電極12に固定されてい
るシールドリング14、そして、ウエハ搬入口2に設け
られた局所電極5、局所電極5を覆っている絶縁板6、
局所電極5に高周波電力を印加する高周波電源18、局
所電極5と高周波電源18とを接続する導電棒19から
構成されている。
【0026】なおここで、絶縁板6は、局所電極5をグ
ランド電位に接続されている反応室内壁16と電気的に
絶縁するものであり、例えば石英またはセラミックの材
質である。そして、下部電極7の周囲を覆っているフォ
ーカスリング9および上部電極12に固定されているシ
ールドリング14は、下部電極7に高周波電力を印加し
発生させたプラズマを安定に保つためのものであり、例
えば石英やセラミックなどの絶縁物である。
【0027】ここで、このドライエッチング装置は、次
に説明するように動作する。まず、反応室1内は真空ポ
ンプ20により排気され、真空状態になる。
【0028】そして、ゲートバルブ3が開閉され、ウエ
ハがウエハ搬送用ロボット4により反応室1内に搬送さ
れる。反応室1内に搬送されたウエハ31は、静電吸着
により静電吸着ステージ10に吸着・保持される。
【0029】そして、処理時のウエハ温度上昇防止のた
め、冷却用ヘリウムガスが、下部電極7下方から冷却用
ヘリウムガス導入配管11を通り、静電吸着ステージ1
0に吸着・保持されたウエハ31の裏面へ、一定圧力で
供給される。
【0030】そして、エッチング用のプロセスガス(反
応ガス)が、ガス導入配管15から上部電極12に設け
られたガス導入孔13を通り、反応室1内部に供給され
る。反応室1内に導入されたプロセスガスは、真空ポン
プ20により圧力制御が行われる。
【0031】そして、プロセスガスの圧力が安定した
後、下部電極7に高周波電源17から導電棒19を通じ
て高周波電力が印加され、プラズマが発生する。このと
き、下部電極7に対向した上部電極12および反応室内
壁16は、グランド電位に接続されている。そうする
と、プロセスガスが反応性の高いプラズマ状態になり、
ウエハ31上の膜と反応して膜がエッチング除去され
る。
【0032】そして、処理が終了したウエハ31は、ゲ
ートバルブ3が開閉され、ウエハ搬送用ロボット4によ
り反応室1外へ搬送される。
【0033】次に、図2に示すように、本実施形態のド
ライクリーニング方法(プラズマクリーニング方法)
は、処理が終了したウエハ31がウエハ搬送用ロボット
4により反応室1外へ搬送された後に、クリーニングガ
スが、ガス導入配管15から上部電極12に設けられた
ガス導入孔13を通り、反応室1内部に供給される。反
応室1内に導入されたクリーニングガスは、真空ポンプ
20により圧力制御が行われる。
【0034】そして、クリーニングガスの圧力が安定し
た後、下部電極7に高周波電源17から導電棒19を通
じて高周波電力が印加され、プラズマ22(以下クリー
ニングプラズマという)が発生する。このとき、下部電
極7に対向した上部電極12および反応室内壁16は、
グランド電位に接続されている。そうすると、クリーニ
ングガスが反応性の高いプラズマ状態になり、反応室1
内部に付着した堆積物21と反応して堆積物21がエッ
チング除去される。これにより、反応室1内部のフォー
カスリング9、上部電極12およびシールドリング14
等に付着している堆積物21が除去される。
【0035】そしてまた、下部電極7に高周波電力が印
加されると同時に、ウエハ搬入口2に設けられた局所電
極5に高周波電源18から導電棒19を通じて高周波電
力が印加され、ウエハ搬入口2およびその近傍に局所的
に密度の高いプラズマ23(以下局所クリーニングプラ
ズマという)が生成される。このとき、局所電極5に対
向した反応室内壁16は、グランド電位に接続されてい
る。そうすると、ウエハ搬入口2およびその近傍のクリ
ーニングガスが反応性の高いプラズマ状態になり、ウエ
ハ搬入口2およびその近傍に付着した堆積物21と反応
してウエハ搬入口2およびその近傍に付着している堆積
物21がエッチング除去される。
【0036】そしてこのとき、局所電極5への高周波電
力の印加により生成される局所クリーニングプラズマ2
3は、その生成において、下部電極7への高周波電力の
印加により発生するクリーニングプラズマ22が近傍に
存在する為、局所クリーニングプラズマ23は低・高周
波電力(以下低電力という)でも安定して生成される。
【0037】図3は本発明のドライエッチング装置の第
2の実施形態を示す構成図である。図3に示すように、
本実施形態のドライエッチング装置は、図1に示す第1
の実施形態が、局所電極5がウエハ搬入口2に設けられ
て構成されているのに対し、局所電極5が反応室1内部
の状態観察のための覗き窓部または光強度採光部のよう
な反応室内壁16の窪んだ部位である窪み部24に設け
られているものである。本実施形態は、反応室1内部の
窪み部24に付着している堆積物の除去率を向上させた
ものである。
【0038】図4は本発明のドライエッチング装置の第
3の実施形態を示す構成図である。図4に示すように、
本実施形態のドライエッチング装置は、図1に示す第1
の実施形態が、反応室1内へのエッチング用のプロセス
ガス(反応ガス)およびクリーニングガス導入用のガス
導入孔13が上部電極12に設けられて構成されている
のに対し、上部電極12に設けられたガス導入孔13と
は別に、クリーニングガス導入用のガス導入孔25が局
所電極5の上方に設けられているものである。本実施形
態は、クリーニングガス導入用のガス導入孔25が局所
電極5の上方に設けられていることにより、局所クリー
ニングプラズマ生成の安定性を向上させたものである。
そして、ウエハ処理時(エッチング時)は、クリーニン
グガス導入用のガス導入孔25は閉じており、ドライク
リーニング(プラズマクリーニング)実施時に、クリー
ニングガスが、ガス導入孔13とガス導入孔25の双方
から同時に反応室1内に導入されプラズマ状態になる。
【0039】図5は本発明のドライエッチング装置の第
4の実施形態を示す構成図である。図5に示すように、
本実施形態のドライエッチング装置は、図1に示す第1
の実施形態が、局所電極(5)設置箇所およびその近傍
の部品(反応室内壁16および絶縁板6、以下近傍部品
という)が直角形状の角部を有しているのに対し、近傍
部品は先端部が円弧状の角部26を有しているものであ
る。このことにより、局所クリーニングプラズマ23の
近傍部品の角部26へのイオン集中を防止し、近傍部品
の角部26のイオン損傷を低減したものである。
【0040】なお、図1、図3〜図5に示す、本発明の
ドライエッチング装置の第1から第4の実施形態は、単
独でも組み合わせても良い。
【0041】
【実施例】ここで、本発明のドライクリーニング方法
(プラズマクリーニング方法)の実施例について説明す
る。
【0042】本実施例は、ウエハ31上の酸化膜をエッ
チング除去した場合の、ドライクリーニング(プラズマ
クリーニング)の適用例である。そして、図2に示すド
ライクリーニング方法(プラズマクリーニング方法)の
条件として、クリーニングガスとして酸素(O2 )ガス
を用い、酸素ガスの流量は100sccm、反応室
(1)内圧力500mTorr、下部電極7へ印加する
高周波電力は850W、局所電極5へ印加する高周波電
力は100W程度(低電力)、高周波電力の印加時間は
下部電極7、局所電極5同時に2分、下部電極(7)温
度10℃、局所電極(5)温度40℃、上部電極(1
2)温度40℃および反応室内壁(16)温度40℃で
行なった。
【0043】この条件でドライクリーニング(プラズマ
クリーニング)を実施したところ、反応室1内部のフォ
ーカスリング9、上部電極12、シールドリング14お
よびウエハ搬入口2およびその近傍に付着している堆積
物21が、容易にエッチング除去された。
【0044】そしてこの時、局所電極5近傍の反応室内
壁16の素材および表面コーティングが損傷されること
なく、ウエハ搬入口2およびその近傍に付着している堆
積物21が、容易にエッチング除去された。
【0045】なお、本実施例は、ウエハ31上の酸化膜
をエッチング除去した場合の、ドライクリーニング(プ
ラズマクリーニング)の適用例であるが、ウエハ31上
のシリコン膜またはアルミ膜をエッチング除去する場合
にも、本発明は適用可能である。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、反
応室内部のクリーニングプラズマが届きにくい部位に、
局所電極を設けることにより、局所的にクリーニングプ
ラズマを生成可能にしたので、クリーニングプラズマが
届きにくい部位に付着している堆積物も除去できるとい
う効果が得られる。
【0047】また、局所電極への低・高周波電力の印加
により生成させたクリーニングプラズマであるので、ク
リーニングプラズマ中のイオンエネルギは小さく、局所
電極に発生するセルフバイアス電圧は小さい。このた
め、局所電極近傍の部品に対する、生成させたクリーニ
ングプラズマによるイオン損傷が小さく、局所電極近傍
の部品の損傷が小さいという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のドライエッチング装置の第1の実施形
態を示す構成図である。
【図2】本発明のドライクリーニング方法(プラズマク
リーニング方法)の一実施形態を示す説明図である。
【図3】本発明のドライエッチング装置の第2の実施形
態を示す構成図である。
【図4】本発明のドライエッチング装置の第3の実施形
態を示す構成図である。
【図5】本発明のドライエッチング装置の第4の実施形
態を示す構成図である。
【図6】従来のドライエッチング装置を示す構成図であ
る。
【図7】従来のドライクリーニング方法(プラズマクリ
ーニング方法)を示す説明図である。
【図8】他の従来のドライエッチング装置を示す構成図
である。
【符号の説明】
1 反応室 2 ウエハ搬入口 3 ゲートバルブ 4 ウエハ搬送用ロボット 5 局所電極 6 絶縁板 7 下部電極 8 絶縁基板 9 フォーカスリング 10 静電吸着ステージ 11 冷却用ヘリウムガス導入配管 12 上部電極 13 ガス導入孔 14 シールドリング 15 ガス導入配管 16 反応室内壁 17 高周波電源(下部電極用) 18 高周波電源(局所電極用) 19 導電棒 20 真空ポンプ 21 堆積物 22 プラズマ(クリーニングプラズマ) 23 局所プラズマ(局所クリーニングプラズマ) 24 窪み部(覗き窓部、光強度採光部) 25 ガス導入孔(クリーニングガス導入用) 26 先端部が円弧状の角部 31 半導体基板(ウエハ) 41 内壁電極 42 選択スイッチ 43 高周波整合器 44 反応室空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K030 DA06 FA03 KA19 KA30 KA49 4K057 DA01 DB05 DD01 DM02 DM06 5F004 AA15 AA16 BA04 BA05 BB13 BB22 BB25 BB28 BB29 5F045 AA08 BB14 DP03 DQ10 EB02 EB03 EB06 EB09 EB11 EH06 EH20

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の処理が行なわれる反応室
    に、前記半導体基板が保持される第1の電極と、局所的
    に設けられた第2の電極とを有することを特徴とする半
    導体製造装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の電極が、前記反応室の半導体
    基板搬入口に設けられている請求項1記載の半導体製造
    装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の電極が、前記反応室内部の窪
    んだ部位に設けられている請求項1記載の半導体製造装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第1の電極が接続された第1の高周
    波電源と、前記第2の電極が接続された第2の高周波電
    源とを有している請求項1記載の半導体製造装置。
  5. 【請求項5】 前記反応室内へ処理用のガスを導入す
    る、前記第1の電極の近傍に設けられた第1のガス導入
    孔と、前記第2の電極の近傍に設けられた第2のガス導
    入孔とを有している請求項1記載の半導体製造装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の電極の設置箇所およびその近
    傍の部品が、先端部が円弧状の角部を有している請求項
    1,2または3記載の半導体製造装置。
  7. 【請求項7】 半導体製造装置の内部に付着した堆積物
    を、クリーニングプラズマにより除去する堆積物除去方
    法において、前記半導体製造装置に局所的に設けた電極
    により、前記クリーニングプラズマを局所的に生成し
    て、前記堆積物を局所的に除去することを特徴とする堆
    積物除去方法。
  8. 【請求項8】 半導体基板の処理を行なう半導体製造装
    置の反応室内に、クリーニングガスを導入し、前記反応
    室の前記半導体基板の処理時に前記半導体基板を保持す
    る第1の電極と、局所的に設けた第2の電極とに、それ
    ぞれかつ同時に高周波電力を印加し、前記第1の電極近
    傍のおよび前記第2の電極近傍の前記クリーニングガス
    をプラズマ状態にし、前記反応室内部に付着した堆積物
    を除去することを特徴とする堆積物除去方法。
  9. 【請求項9】 前記第2の電極に印加する高周波電力
    は、前記第1の電極に印加する高周波電力の5分の1か
    ら10分の1の大きさである請求項8記載の堆積物除去
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7160812B2 (en) * 2002-07-16 2007-01-09 Oki Electric Industry Co., Ltd. Method for preventing electrode deterioration in etching apparatus
JP2009530868A (ja) * 2006-03-23 2009-08-27 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 大面積基板の均一性を改善する方法及び装置

Cited By (2)

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