JP2001244044A - イオン発生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイナスイオンの発生量を調節可能にする。 【解決手段】 高電圧を印加してマイナスイオンを発生
させるイオン発生装置の回路中に、電源電圧を制御する
可変抵抗器１４を設けてマイナスイオン発生部１５から
発生するマイナスイオンの量を調節するとともに、調整
したマイナスイオン発生量のレベルを５段階にしてＬＥ
Ｄランプ４により点灯表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、高電圧を印加して
マイナスイオンを発生させるイオン発生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】イオンは、電子を帯びた超微粒子であ
り、プラスイオンやマイナスイオンとして空気中に存在
しているものであって、これらのイオンは人体に種々な
作用を及ぼすといわれている。例えば、プラスイオンの
場合は、細胞にダメージを与える活性酸素剤になる他、
血液中の水素イオン濃度を高めて血液を酸性化する等に
より新陳代謝に悪影響を及ぼし、マイナスイオンの場合
は、鎮痛、催眠、制汗、食欲増進、血圧調整、疲労防
止、疲労回復、爽快感等の好影響を及ぼすとされてい
る。

【０００３】このマイナスイオンの微粒子の量は空気中
に４００〜１０００個／ｃｍ³・存在することが理想的
であるとされており、例えばマイナスイオンを発生させ
る方法としては滝壺のように大量の水を高速で衝突させ
ることでも可能であるが、この方法では発生量が少なく
実用的ではないため、今日では極間に高電圧を印加して
マイナスイオンを効率的に発生させる装置が開発されて
いる。そしてこのマイナスイオン発生装置は、コンピュ
ータ、冷暖房機、テレビその他の電子機器等が設備され
ていることによりプラスイオンが多量に発生する空間、
あるいは多量の塵埃等が空中に浮遊する空間、例えばオ
フィス、病院、一般家庭の居住空間等に積極的に備えら
れるよになってきた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のマイナスイオン発生装置には、使用する空間の条件
に応じて適切な量のマイナスイオンを発生させるための
マイナスイオン発生量調整手段が設けられていなかった
ため、発生量を適切に調節することができなかった。

【０００５】よって本発明は、前記問題点に鑑みてなさ
れたものであり、空間の条件に応じてマイナスイオンの
発生量を適切に調節して快適な居住空間を創出すること
がきるマイナスイオン発生装置の提供を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る請求項１のマイナスイオン発生装置
は、高電圧を印加してマイナスイオンを発生させるイオ
ン発生装置において、電圧の制御によりマイナスイオン
の発生量を調節するマイナスイオンの発生量調節手段を
設けたことを特徴とするものである。

【０００７】請求項１によれば、居住空間状況によって
必要なマイナスイオン量が異なるので、マイナスイオン
発生装置にマイナスイオンの発生量調節手段を設けるこ
とによりマイナスイオンの発生量を適切に調節して快適
な居住空間を創出することが可能となる。

【０００８】請求項２は、前記マイナスイオンの発生量
調節手段にて発生量を連続的に増減するとともに増減し
たマイナスイオン発生量のレベルを点灯により表示した
ことを特徴とするものである。

【０００９】請求項２によれば、マイナスイオン発生量
調節手段にて調節したマイナスイオンの発生量を点灯表
示するこにより発生量のレベルを確認をすることが可能
となる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１から図３は本発明の実施の形
態に係り、図１はマイナスイオン発生装置の斜視図、図
２はマイナスイオン発生装置の正面図、図３はマイナス
イオン発生装置の電気系統を示すブロック図である。

【００１１】本発明のマイナスイオン発生装置は、図１
及び図２に示されるように、装置本体１が偏平な略直方
体をなし、その前面の右側から電源スイッチ２、マイナ
スイオンの発生穴３、マイナスイオンの発生量のレベル
を複数段階にて表示するＬＥＤランプ４（発光ダイオー
ド）及びマイナスイオンの発生量の調節つまみ５が設け
られており、側面にはピン６を介して前方から下方に回
転自在な脚７が設けられている。

【００１２】また、装置本体１の内部に構成された電気
系統は図３のブロック図に示されるように電源部８、電
圧制御部９、発振部１０、高圧発生部１１、高圧整流部
１２、表示部１３、電圧の可変抵抗器１４とがマイナス
イオン発生部１５に影響がないように高圧基板を介して
配置され接続されている。

【００１３】上記構成において、発振部１０は、コンデ
ンサによるＣＲ発振回路で高周波を発振させるものであ
り、発振周波数は高圧トランスを小型化するために１０
０ＫＨｚ前後としている。

【００１４】高圧発生部１１は、高圧トランスにより発
生した交流電圧を直流に変換するための整流回路で、倍
電圧整流回路を採用して最終段階でおよそ６ＫＶ〜７Ｋ
Ｖの高電圧をうるものである。

【００１５】マイナスイオン発生部１５は、高圧整流部
１１でえられたマイナスの高電圧を特殊メッキ処理した
金属針に与え、空気中にマイナスイオンを放出するもの
である。

【００１６】表示部１３は、高圧発生部１１の供給電源
電圧の電圧表示をマイナスイオンの発生量に置き換え、
発光ダイオードにより連続的に検出して発生量のレベル
を５段階にてＬＥＤランプ４により点灯表示するもので
あり、電源をＯＮにした際にいずれかのＬＥＤランプ４
が点灯することにより電源の入力及びマイナスイオン発
生量のレベルを確認するものである。

【００１７】電圧制御部９は、可変抵抗器１４により高
圧発生部１１に供給する電源電圧を制御するものであ
る。

【００１８】電源部８は、商用電源の交流１００Ｖを整
流し平滑にして各部に必要な直流電圧を供給し、高圧整
流部１２のプラス極を高抵抗器を通して商用電源と接続
し接地してマイナスイオンを安定的に発生させるもので
ある。

【００１９】以上の構成のマイナスイオン発生装置を使
用するに際しては、先ず脚７を装置の下方に回転して安
定した状態にしてマイナスイオンを発生させたい適切な
位置に載置し、電源スイッチ２をＯＮにする。これによ
りＬＥＤランプ４による５段階表示のうちいずれかが点
灯することにより入力されたことを確認するとともに、
点灯しているＬＥＤランプ４の位置によりイオン発生量
のレベルを確認する。

【００２０】次に、電子量調節つまみ５を回転し、可変
抵抗器１４を介して高圧発生部１１に供給する電源電圧
を制御することによりマイナスイオンの発生量を空間の
条件に対応して適切に調節する。これにより居住空間に
必要量のマイナスイオンを発生させる。

【００２１】この場合、電子量調節つまみ５を電圧可変
範囲の最小位置に回転してもマイナスイオンを充分に発
生させ、最大位置に回転した場合はさらに強力なマイナ
スイオンを発生させる電圧を確保することができる。さ
らに出力電圧の安定化により電源電圧に変動が生じた場
合においても充分に安定したイオン量の確保が可能であ
る。

【００２２】このようにして発生したマイナスイオンは
発生穴３から居住空間に放出され、快適な空間が創出さ
れる。

【００２３】

【発明の効果】本発明によれば、マイナスイオン発生装
置の回路中にマイナスイオンの発生量を調節するマイナ
スイオン発生量調節手段を設けたことにより、居住空間
に適切な量のマイナスイオンを放出して快適な空間を創
出することが可能となる。

【００２４】また、マイナスイオン発生量調節手段とし
て電子量調節つまみを設けてこれを回転することにより
可変抵抗器を介して高圧発生部に供給する電源電圧を制
御しマイナスイオンの発生量を自在に調節することが可
能となる。

【００２５】また調節したマイナスイオン発生量のレベ
ルをＬＥＤランプにて５段階に点灯表示するこにより発
生量を容易に確認することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態を示すマイナスイオン発生
装置の斜視図。

【図２】マイナスイオン発生装置の正面図。

【図３】マイナスイオン発生装置の電気系統を示すブロ
ック図。

【符号の説明】

１ 装置本体 ２ 電源スイッチ ３ マイナスイオン発生穴 ４ ＬＥＤランプ ５ 電子量調節つまみ ６ ピン ７ 脚 ８ 電源部 ９ 電圧制御部 １０ 発振部 １１ 高圧発生部 １２ 高圧整流部 １３ 表示部 １４ 可変抵抗器 １５ マイナスイオン発生部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 高電圧を印加してマイナスイオンを発生
   させるイオン発生装置において、電圧の制御によりマイ
   ナスイオンの発生量を調節するマイナスイオンの発生量
   調節手段を設けたことを特徴とするイオン発生装置。
2. 【請求項２】 前記マイナスイオンの発生量調節手段に
   て発生量を連続的に増減するとともに増減したマイナス
   イオン発生量のレベルを点灯により表示したことを特徴
   とする請求項１記載のイオン発生装置。