JP3859762B2 - 気体における発生イオン密度の制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は空気等の気体をイオン化させ、その発生イオン密度を精度よく制御する気体における発生イオン密度の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近の地球環境問題を始め、大気汚染、水質汚染等ではその質の劣化が問題となっており、大気及び水質を改善するために種々の方法が提案されている。
【0003】
例えば、大気汚染については、空気調和器等の電気集塵機能、すなわち、高電圧を針端、細線等に印加させ、空気をイオン化させ対向電極 (高電圧では逆極性) で集塵の効率を向上させている。
【0004】
又、負イオンは気分をさわやかにしたり精神安定に効果があるとされているので、負イオンを発生させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記するように、発生部に高電圧を印加して空気等の気体をイオン化させる場合、イオン密度が高密度過ぎる場合が多く、自然状態のイオン密度等とは大きく異なっている。
【0006】
このような高密度とされるイオン密度の中で長時間に亘って人間及び生物等が吸入することは、人体及び生体等にもよい結果はもたらされない。
【0007】
水質汚染に対しても、オゾン濃度の高い空気を水中に注入して水質改善を行っているが、この場合も高濃度のオゾンによる弊害が憂慮される。当然のことながら、空気中のオゾン濃度についても同様のことが言える。
【0008】
そこで、従来は、それらの発生イオン密度又はオゾン濃度等の調整には、発生部に印加する高電圧を、例えば、約6〜10KV程度の範囲で直接的に調整したり、発生部内の針端の形状を変えたり、または、細線の太さ、距離等を変えたりして調整がなされており、発生イオン密度及びオゾン濃度等の調整範囲としては粗いものであった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、発生部に高電圧を印加して気体をイオン化させ、そのイオン化させた気体の発生イオン密度を、その高電圧の発生源とする変換器の低圧電源側の電圧又は電流の供給時間と休止時間を調整して制御することを特徴とするものである。このように、発生部に高電圧を印加する変換器の低圧電源側の電圧の供給時間と休止時間を調整することにより、発生イオン密度を微調整によって制御可能となる。これによって、気体をイオン化させ る際に、発生イオン密度を精度よく調整することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の気体における発生イオン密度の制御方法では、発生部に高電圧を印加して空気等の気体をイオン化させ、その発生イオン密度又はオゾン濃度等を、高電圧発生源とする変換器の低圧電源側の電圧又は電流の供給時間と休止時間を調整して制御する。
【0011】
上記するように、変換器の低圧電源側の電圧又は電流の供給時間と休止時間を調整する上で、発生部における発生イオン密度又はオゾン濃度等を検知する検知器を、希望する場所に設け、該検知器からの制御信号により変換器の低圧電源側の電圧又は電流の供給時間と休止時間を調整するとよい。
【0012】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明すると、図1において、1は発生部で、この発生部1には、高電圧を印加して空気等の気体をイオン化させる所で、高電圧発生源とする変換器2の高圧側に接続される。変換器2の低圧電源側は制御器3を介して電源4に接続される。変換器2は、低圧電源側の電源電圧(例えば、100V,60Hzの交流)を高電圧(ピーク値で10〜20Kv)に昇圧して発生部1に印加するもので、制御器3によって電源側の電圧又は電流の供給時間と休止時間を調整するようにしている。
【0013】
制御器3は、時間設定電気回路、発光回路、受光回路、非ゼロ電圧時制御回路等より構成され、変換器2の低圧電源側の電圧又は電流の供給時間と休止時間を設定するもので、この制御器3の信号は入力−出力間の高電圧によるノイズ、絶縁対策のため光信号に変換する。その光信号を受光回路で受け、出力信号により交流電圧における位相でピーク時又はその他電圧がある場合に信号をON−OFFすると、発生部でノイズ等が発生し易くなる。その対策として電圧がゼロ電圧時にON−OFFするように低電圧部(位相)の入力電圧を制御するようにしている。
【0014】
実施例では、発生部1における発生イオン密度又はオゾン濃度等を検知する検知器5を希望する場所に設け、該検知器5を制御器3に接続し、検知器5からの制御信号によって制御器3を作動させるようにしている。
【0015】
すなわち、発生部1に高電圧を印加して空気等の気体をイオン化させるのに、発生部1に印加される高電圧の印加時間と休止時間は、高電圧発生源とする変換器2の低電圧電源側の電圧又は電流の供給時間と休止時間を検知器5からの制御信号によって制御するようにしたもので、変換器2の高電圧側にもほぼ同時間の高電圧が発生してその時間のみ発生部1ではイオン、オゾン等が発生し、休止時間ではそれらの発生がなく、発生イオン密度及びオゾン濃度等が精度よく調整できるものである。
【0016】
実験例では、本発明における発生部1から約30cm離れた所でのイオンの電気移動度は、0.4cm2/V.sec 以上のイオン密度(個/cm3)を示した。
【0017】
変換器2の低圧電源側の電圧又は電流の供給時間と休止時間を調整することにより、 図2及び図3に示すように、負イオン「−イオン」並びに正イオン「+イオン」密度は精度よく調整することが可能となった。
【0018】
図2及び図3において、(a)は調整は行われず電圧又は電流を連続供給した場合を示し、(b)、(c)、(d)は電圧又は電流の供給時間を同じにし、休止時間を大、中、小と調整した場合の「−イオン」及び「+イオン」の制御データを示しており、「−イオン」及び「+イオン」が精度よく制御できることが分かる。
【0019】
なお、オゾン濃度については官能的であるが、図中の(a)ではオゾン臭があったが、(b)ではオゾン臭はなく、また、(c)、(d)では時々オゾン臭があった。
【0020】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0021】
発生部における発生イオン密度を調整するのに、発生部に印加する高電圧の発生源とする変換器の低圧電源側の電圧又は電流の供給時間と休止時間を調整し、発生部に印加される高電圧の印加時間と休止時間を調整するようにしたので、発生部出口等のイオン密度、その分布が精度よく制御できる。
【0022】
また、希望する場所に検知器を設け、イオン密度を検知器で検知してその制御信号で制御器を作動させ、変換器の低圧電源側の電圧又は電流の供給時間と休止時間を調整して発生イオン密度を制御するので、室内等のイオン密度、その分布を精度よく期待通りに調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】 負イオンの制御を示すグラフである。
【図3】 正イオンの制御を示すグラフである。
【符号の説明】
1 発生部
2 変換器
3 制御器
4 電源
5 検知器
Claims (2)
- 発生部に高電圧を印加して気体をイオン化させ、そのイオン化させた気体の発生イオン密度を、その高電圧の発生源とする変換器の低圧電源側の電圧又は電流の供給時間と休止時間を調整して制御することを特徴とする気体における発生イオン密度の制御方法。
- 発生部における発生イオン密度を検知する検知器を希望する場所に設け、該検知器からの制御信号によって変換器の低圧電源側の電圧又は電流の供給時間と休止時間を調整して発生イオン密度を制御することを特徴とする請求項1記載の気体における発生イオン密度の制御方法。
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JP09670596A JP3859762B2 (ja) | 1996-04-18 | 1996-04-18 | 気体における発生イオン密度の制御方法 |
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JP09670596A JP3859762B2 (ja) | 1996-04-18 | 1996-04-18 | 気体における発生イオン密度の制御方法 |
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JP09670596A Expired - Fee Related JP3859762B2 (ja) | 1996-04-18 | 1996-04-18 | 気体における発生イオン密度の制御方法 |
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1996
- 1996-04-18 JP JP09670596A patent/JP3859762B2/ja not_active Expired - Fee Related
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