JP2001243673A - 光ピックアップ - Google Patents

光ピックアップ

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JP2001243673A
JP2001243673A JP2000049001A JP2000049001A JP2001243673A JP 2001243673 A JP2001243673 A JP 2001243673A JP 2000049001 A JP2000049001 A JP 2000049001A JP 2000049001 A JP2000049001 A JP 2000049001A JP 2001243673 A JP2001243673 A JP 2001243673A
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Japan
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objective lens
lens holder
magnetic field
field modulation
coil
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JP2000049001A
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English (en)
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Yasuhiro Ueki
泰弘 植木
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 磁界変調コイルへの性能向上を図る。 【解決手段】 対物レンズ50の上方に設けた補助レン
ズ51及び磁界変調コイル75を補助レンズホルダ68
により対物レンズホルダ60に対して揺動可能に支持
し、光磁気ディスクへの記録時に磁界変調コイル75で
発生した磁界を光磁気ディスクの記録層に印加する際、
磁界変調コイル75に高い周波数のコイル駆動電流を印
加するための磁界変調コイル駆動回路部76を光ピック
アップのベース部材52に揺動可能に支持した対物レン
ズホルダ60の外側面に取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対物レンズとこの
対物レンズの上方に設けた補助レンズとで2群レンズを
構成した光ピックアップにおいて、光磁気ディスクの記
録層に磁界を印加する磁界変調コイルを補助レンズと一
体に取り付けた際、磁界変調コイルに電流を印加するた
めの磁界変調コイル駆動回路部を可動体となる対物レン
ズホルダの外側面に取り付けた光ピックアップに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、MPEG(MOVING PICTURE EXPER
T GROUP )方式により、映像信号や音声信号を高密度に
圧縮して記録媒体に記録再生する技術が実用化されつつ
ある。
【0003】また、AV(AUDIO VISUAL)の分野におい
て、記録媒体としての光ディスクは、DVD(DIGITAL
VIDEO DISC)が注目され、コンピュータの分野では、D
VD−ROM,DVD−RAM,DVD−RWが注目さ
れている。DVDには、映像信号と音声信号をMPEG
方式に準拠して記録し、ROM関連には、従来にない大
容量のデータを記録することが提案されている。
【0004】ところで、光ディスク上にディジタルデー
タを高密度で記録するため、光ビームのスポットサイズ
を、従来のCD(COMPACT DISC)に対するスポットサイ
ズよりも小さくすることが必要である。
【0005】光ビームのスポットサイズの半径をR、対
物レンズの射出角をθ、および光ビームの波長をλとす
ると、光ビームのスポットサイズの半径Rは、ほぼ、式
(1)で表される。
【0006】 R=0.32λ/SINθ ……(1) 式(1)からわかるように、光ビームのスポットサイズ
を小さくするためには、光ビームの波長λを小さくし、
対物レンズの開口数NA{SINθ(=n×SINθ:
空気中の場合、屈折率nは1)}を大きくすれば良い。
しかしながら、単一の対物レンズを用いた場合には、対
物レンズとして用いられる非球面レンズの製造上の理由
から対物レンズの開口数NAは0.6程度が限界となっ
ている。
【0007】そこで、対物レンズの開口数NAを大きく
する方法の一例として、球面状の対物レンズと、この対
物レンズの上方に設けた先玉レンズ(ソリッドイマージ
ョンレンズ)との2群レンズ構成を適用した記録装置及
び方法が特開平09−245391号公報に開示されて
おり、同号公報には図13に示したような光学ヘッド部
(光ピックアップ)が示されている。
【0008】図13は従来の2群レンズ構成による光学
ヘッド部(光ピックアップ)を示した図である。
【0009】図13に示した2群レンズ構成による従来
の光学ヘッド部(光ピックアップ)は、上記特開平09
−245391号公報に開示されているものであり、こ
こでは簡略に説明すると、記録再生可能な光磁気光ディ
スクに光学ヘッド部を用いて高密度記録をする際に、光
学ヘッド部の光学系に磁界変調コイルを装着することに
より、レーザ光の照射位置と磁界の印加位置とを正確に
一致させて、比較的弱い磁界でも記録でき、且つ、光学
ヘッド部の小型軽量化を達成している。
【0010】即ち、図13に示したように、2群レンズ
構成による従来の光学ヘッド部100では、対物レンズ
ホルダ101内にレーザ光を収束させる対物レンズ10
2が取り付けられ、更に、この対物レンズ102の上方
に先玉レンズ103が取り付けられている。上記した先
玉レンズ103は、光磁気ディスクDの基板Dkと略同
じ屈折率で作成され、非球面の曲面が対物レンズ102
側に形成され、且つ、平面が光磁気ディスクD側に形成
され、更に、光磁気ディスクD側に形成した平面の中央
部は階段状に形成されている。そして、対物レンズ10
2と先玉レンズ103とを組み合わせた2群レンズ構成
では、開口数NAが0.8を越える対物レンズ構成にな
っている。
【0011】また、先玉レンズ103の平面上の中央部
位には、放熱板104を介して磁界変調コイル105が
取り付けられている。また、対物レンズホルダ101の
外側面には、対物レンズホルダ101と一体に対物レン
ズ102を光磁気ディスクDに対してトラッキング制御
とフォーカス制御を行う駆動アクチュエータ106が取
り付けられている。
【0012】そして、光磁気ディスクDへの記録時に対
物レンズ102からのレーザ光を先玉レンズ103の曲
面に入射させ、このレーザ光を先玉レンズ103の平面
より出射させて、光磁気ディスクDの記録層Drにおけ
る所定の位置に照射している。この時、磁界変調コイル
105は、レーザ光を遮らないで、できるだけ小さい半
径となるように、先玉レンズ103の光磁気ディスクD
に近い位置に装着されているので、コイル径を小さくし
て、比較的小さい電力で強い磁界を光磁気ディスクDの
記録層Drに印加することができる。これにより、光磁
気ディスクDへの高密度記録が可能となり、記録後に高
密度の再生信号が良好に得られるものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した2
群レンズ構成による従来の光学ヘッド部(光ピックアッ
プ)100では、磁界変調コイル105に電力を供給す
る場について同号公報には開示がされていないものの、
光学ヘッド部100の外部に設けた磁界変調コイル駆動
回路部(図示せず)から配線を引き回して光学ヘッド部
100に設けた磁界変調コイル105に電力を供給する
ことが一般的に行われている。
【0014】しかしながら、光磁気ディスクDへの記録
密度が向上し、記録の速度と磁界変調コイル105に対
して必要な磁界レベルが上がってくると、光学ヘッド部
100内の磁界変調コイル105までの引き回しの配線
が長くなることにより、配線のインダクタンスと抵抗と
容量成分により、コイル駆動電流の立上がり立ち下がり
特性が遅くなり、コイル駆動電流の速度をあげることが
できないとか、配線の抵抗成分により磁界変調コイル1
05への電力のロスや温度上昇が発生するなどの問題が
生じている。更に、磁界変調コイル105に供給するコ
イル駆動電流は高い周波数の電流であるので、外部に対
してノイズの発生が無視できないなどの問題も発生す
る。
【0015】このような従来の光学ヘッド部(光ピック
アップ)で生じた問題点を解決するために、本発明の光
ピックアップでは、磁界変調コイルに供給するコイル駆
動電流を生成するための磁界変調コイル駆動回路部を、
光ピックアップのベース部材に対して揺動自在に支持し
た対物レンズホルダの外側面に取り付けることで、磁界
変調コイルへの性能向上を図ることを目的とするもので
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、第1の発明は、基台となるベー
ス部材と、光ビームを光磁気ディスクに集光させるため
の対物レンズを内部に取り付けた対物レンズホルダと、
前記ベース部材と前記対物レンズホルダとの間に揺動可
能に懸架され、導電性を有する複数本の第1ワイヤと、
前記ベース部材内にヨーク部材とマグネットとトラッキ
ング用コイル及びフォーカス用コイルとをそれぞれ一対
取り付けて、前記対物レンズホルダと一体に前記対物レ
ンズを、電磁力により前記複数本の第1ワイヤを介して
前記光磁気ディスクのフォーカス方向及びトラッキング
方向に制御するフォーカス・トラッキング用アクチュエ
ータと、前記対物レンズホルダの上方に設けられ、且
つ、前記対物レンズからの前記光ビームを透過して前記
光磁気ディスクに集光させるための補助レンズと、この
補助レンズに一体的に取り付けて前記光磁気ディスクの
記録層に磁界を印加する磁界変調コイルとを内部に取り
付けた補助レンズホルダと、前記対物レンズホルダと前
記補助レンズホルダとの間に揺動可能に懸架され、導電
性を有する複数本の第2ワイヤと、前記対物レンズホル
ダ内にヨーク部材とマグネットと補助レンズコイルとを
それぞれ一対取り付けて、前記補助レンズホルダと一体
に前記補助レンズ及び前記磁界変調コイルを、電磁力に
より前記複数本の第2ワイヤを介して光軸方向に制御す
る補助レンズ用アクチュエータと、前記対物レンズホル
ダの外側面に取り付けられ、且つ、前記磁界変調コイル
に高い周波数のコイル駆動電流を印加するための磁界変
調コイル駆動回路部とを備えたことを特徴とする光ピッ
クアップである。
【0017】また、第2の発明は、基台となるベース部
材と、光ビームを光磁気ディスクに集光させるための対
物レンズを内部に取り付けた対物レンズホルダと、前記
ベース部材と前記対物レンズホルダとの間に揺動可能に
懸架され、導電性を有する複数本のワイヤと、前記ベー
ス部材内にヨーク部材とマグネットとトラッキング用コ
イル及びフォーカス用コイルとをそれぞれ一対取り付け
て、前記対物レンズホルダと一体に前記対物レンズを、
電磁力により前記複数本のワイヤを介して前記光磁気デ
ィスクのフォーカス方向及びトラッキング方向に制御す
るフォーカス・トラッキング用アクチュエータと、前記
対物レンズホルダの上方に設けられ、且つ、前記対物レ
ンズからの前記光ビームを透過して前記光磁気ディスク
に集光させるための補助レンズと、この補助レンズに一
体的に取り付けて前記光磁気ディスクの記録層に磁界を
印加する磁界変調コイルとを内部に取り付けた補助レン
ズホルダと、前記対物レンズホルダと前記補助レンズホ
ルダとの間に圧電素子を一対介在させて、前記補助レン
ズホルダと一体に前記補助レンズ及び前記磁界変調コイ
ルを、前記圧電素子を介して光軸方向に制御する補助レ
ンズ用アクチュエータと、前記対物レンズホルダの外側
面に取り付けられ、且つ、前記磁界変調コイルに高い周
波数のコイル駆動電流を印加するための磁界変調コイル
駆動回路部とを備えたことを特徴とする光ピックアップ
である。
【0018】また、上記第1又は第2の発明の光ピック
アップにおいて、前記磁界変調コイル駆動回路部は、前
記対物レンズホルダの互いに対向する外側面のうちで一
方の外側面に取り付け、且つ、前記磁界変調コイル駆動
回路部と略同じ重量のバランスウエイトを他方の外側面
に取り付けたことを特徴とする光ピックアップである。
【0019】また、上記第1又は第2の発明の光ピック
アップにおいて、前記磁界変調コイル駆動回路部は、前
記対物レンズホルダの互いに対向する外側面に重量バラ
ンスを取って分割して取り付けたことを特徴とする光ピ
ックアップである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る光ピックアッ
プの一実施例を図1乃至図12を参照して<第1実施例
>,<第2実施例>の順に詳細に説明する。
【0021】<第1実施例の光ピックアップ>図1は本
発明に係る第1実施例の光ピックアップを適用した光磁
気ディスク装置を説明するための概略構成図、図2は本
発明に係る第1実施例の光ピックアップを示した斜視
図、図3は同第1実施例の光ピックアップを示した平面
図、図4は同第1実施例の光ピックアップを示した前面
図、図5は同第1実施例の光ピックアップを示した後面
図、図6は同第1実施例の光ピックアップにおいて、対
物レンズの上方に設けた補助レンズ及び磁界変調コイル
付近を説明するための図であり、(a)はその平面図,
(b)はその前面図,(c)はその後面図,(d)はそ
の右側面図、図7は同第1実施例の光ピックアップにお
いて、対物レンズの上方に設けた補助レンズに一体的に
取り付けた磁界変調コイルへのコイル駆動回路部を説明
するための回路図、図8は同第1実施例の光ピックアッ
プの概念を示した断面図である。
【0022】本発明に係る第1実施例の光ピックアップ
を説明する前に、この第1実施例の光ピックアップを適
用した光磁気ディスク装置の概略構成を図1を用いて説
明する。
【0023】図1に示した如く、本発明に係る第1実施
例の光ピックアップを適用した光磁気ディスク装置にお
いて、スピンドルモーター1は、記録及び/又は再生媒
体である光磁気ディスク2を回転するように構成され、
回転制御回路3はコントロール回路4からの指令信号に
よってスピンドルモータ1の回転を制御している。ま
た、スレッドモータ5は、光ピックアップ6を光磁気デ
ィスク2の半径方向に移動するように構成され、スレッ
ドモータ制御回路7からの駆動信号によって光ピックア
ップ6を移動させている。上記した光ピックアップ6
は、内部に半導体レーザ,光検出器,対物レンズ,補助
レンズ,磁界変調コイルなどを備えていて、半導体レー
ザから出射させた光ビームを対物レンズ及び補助レンズ
により光磁気ディスクの信号面にスポット状に集光し
て、信号面からの戻りの光ビームを光検出器で検出でき
るようになっている。
【0024】また、スレッドモータ制御回路7はコント
ロール回路4から指令信号によってスレッドモータ5の
駆動を制御している。また、ピックアップ制御回路8
は、コントロール回路4からの指令信号に基づいて光ピ
ックアップ6の対物レンズにより光磁気ディスク2への
フォーカス制御及びトラッキング制御を行っている。ま
た、信号処理回路9は、光ピックアップ6により光磁気
ディスク2を記録及び/又は再生するための入力信号及
び/又は出力信号を処理すると共に、後述する磁界変調
コイルへの磁界変調コイル駆動信号を生成する回路であ
る。更に、コントロール回路4は、外部インターフェー
ス10を介して入力される命令に基づいて上記の各回路
に指令命令を出力している。
【0025】ここで、本発明に係る第1実施例の光ピッ
クアップについて、図2〜図6を用いて説明する。
【0026】図2〜図6において、本発明に係る第1実
施例の光ピックアップ6Aは、図1で説明した光磁気デ
ィスク装置内の光ピックアップ6に適用可能に構成され
ており、この第1実施例の光ピックアップ6BA用いて
光磁気ディスク2(図1)に情報信号を記録したり、記
録済みの情報信号を再生できるようになっている。
【0027】上記した第1実施例の光ピックアップ6A
の基台となるベース部材52は、後述する対物レンズ5
0への光路用孔(図示せず)を有する下面プレート部5
2aと、この下面プレート部52aの図示左右両端部よ
りそれぞれ上方に立設された一対の立設部52b,52
bとから凹状に形成されている。また、これら左右一対
の立設部52b,52bの外側には、一対のワイヤ支持
部材53,53と一対のベース側プリント基板(ベース
側基板)54,54とがそれぞれネジ55で締結されて
いる。この際、左右一対のワイヤ支持部材53,53に
はそれぞれ各孔53aが形成され、各孔53a内には弾
性を有するダンパ56がそれぞれ充填されている。
【0028】また、左右一対のワイヤ支持部材53,5
3と、光ビームを後述の光磁気ディスク2(図1)に集
光させるための対物レンズ50を内部に取り付けた対物
レンズホルダ60との間に、導電性を有する複数本(1
0本)の第1ワイヤ57a〜57jが揺動可能に懸架さ
れている。この際、上記ダンパ56はワイヤ57a〜5
7jと一対のベース側プリント基板54,54との接続
状態における高次の共振をダンピングするためのゲル状
の部材である。
【0029】また、一対のベース側プリント基板54,
54は、対物レンズ50によるフォーカス、トラッキン
グ動作時に対物レンズホルダ60と一体に対物レンズ5
0をフォーカス、トラッキング方向に変位させた場合
に、ワイヤ57a〜57jのテンションを補償するよう
変形可能なガラスエポキシ等の基板にて構成されてい
る。 また、対物レンズホルダ60の左右外側位置には
一対の内側ヨーク部材58a,58aが固定され、これ
ら一対の内側ヨーク部材58a,58aと間隔を離して
一対の立設部52b、52bの内側に外側ヨーク部材5
8b、58bが固定され、且つ、各一組のヨーク部材5
8a,58bの対向面にはマグネット59,59がそれ
ぞれ固定されている。
【0030】また、対物レンズホルダ60は左右対称形
状を有し、その中心に対物レンズ50用の光路用孔60
a{図6(d)}が形成され、且つ、対物レンズホルダ
60の左右外側位置にヨーク・マグネット用孔60b,
60bが形成されている。また、対物レンズホルダ60
の内部中心に形成した光路用孔60a内には対物レンズ
50が配置されて、対物レンズホルダ60内に保持され
ている。また、左右のヨーク・マグネット用孔60b,
60b内には上記左右の内側ヨーク部材58a,58a
とマグネット59,59とが配置されている。
【0031】また、対物レンズホルダ60の前面と後面
の略中央部には左右一対のワイヤ支持部(60c,60
c),(60c,60c)が前後対称に突出して設けら
れ、この前後一対のワイヤ支持部(60c,60c),
(60c,60c)間には一対の第1可動側プリント基
板(第1可動側基板)61,61がそれぞれ設けられて
いる。これら一対のワイヤ支持部(60c,60c),
(60c,60c)の互いに対向する2箇所にはワイヤ
貫通孔(図示せず)が設けられており、対向するワイヤ
貫通孔(図示せず)間は空間スペースとして構成されて
いる。また、対物レンズホルダ60の正規の支持位置で
は、対物レンズホルダ60側の各ワイヤ貫通孔(図示せ
ず)とベース部材52のワイヤ支持部材53のワイヤ貫
通用の各孔53aとは互いに対向する位置に配置されて
いる。
【0032】また、上記した前後一対の第1可動側プリ
ント基板61,61は対物レンズホルダ60の上方まで
延設され、その上端部は左右に広い幅広部61a,61
aが形成されている。また、一対の第1可動側プリント
基板61,61は段差を有する形状を有し、この段差形
状とするために、例えばガラスエポキシで裏打ちしたフ
レキシブル基板を用いている。
【0033】また、計10本の導電性の第1ワイヤ57
a〜57jは、その一端側が対物レンズホルダ60の各
ワイヤ貫通孔にそれぞれ挿入され、この他端部がワイヤ
支持部材53,53のワイヤ貫通用の各孔53a及びベ
ース側プリント基板54,54の各ワイヤ貫通孔(図示
せず)にそれぞれ挿入されている。そして、各ワイヤ5
7a〜57jの両端は、一対のベース側プリント基板5
4,54の半田付け部62b,62bと、一対の第1可
動側プリント基板61,61の半田付け部62a,62
aとによって固定されている。
【0034】つまり、対物レンズホルダ60は、ベース
部材52との間を10本の導電性の第1ワイヤ57a〜
57jにて連結することによってベース部材52に対し
て揺動可能に支持されている。第1ワイヤ57a〜57
jは、この第1実施例では、導電性を有する燐青銅の棒
状の線材にて構成されるているが、例えば導電性を有す
る板状のバネ材をエッチングし、これを2本、4本の一
体ものとし、これを更に組み合わせて構成しても良い
し、後述する第2ワイヤ70a〜70dも同様である。
【0035】また、対物レンズホルダ60の左右の上面
側にはフォーカス用コイル63,63がそれぞれ固定さ
れ、又、対物レンズホルダ60の左右の側面にはトラッ
キング用コイル64,64がそれぞれ固定されている。
つまり、フォーカス用コイル63,63と、トラッキン
グ用コイル64,64と、ヨーク部材58a,58a
と、ヨーク部材58b,58bと、マグネット59,5
9等から左右一対のフォーカス・トラッキング用アクチ
ュエータ65,65が構成されている。
【0036】そして、フォーカス用コイル63,63に
通電されると、対物レンズホルダ60と一体に対物レン
ズ50が光磁気ディスク2(図1)のフォーカス方向に
電磁力で移動され、トラッキング用コイル64,64に
通電されると、対物レンズホルダ60と一体に対物レン
ズ50が光磁気ディスク2のトラッキング方向に電磁力
で移動される。
【0037】また、図6(a)〜(c)に詳しく示すよ
うに、前記一対の第1可動側プリント基板61,61の
幅広部61a,61aの左右端部にはワイヤ貫通孔(特
に符号を付さず)がそれぞれ設けられている。また、一
対の第1可動側プリント基板61,61の幅広部61
a,61aの内面にはコ字状のヨーク部材66,66が
それぞれ固定され、この各ヨーク部材66,66の各内
面にはマグネット67,67が固定されている。
【0038】また、補助レンズホルダ68は、対物レン
ズ50の上方で、対物レンズホルダ60に取り付けた一
対の第1可動側プリント基板61,61の上端部間に第
2ワイヤ70a〜70dにより揺動可能に支持されてお
り、この補助レンズホルダ68の内部中央には補助レン
ズ用孔(特に符号を付さず)が形成されている。この補
助レンズ用孔内には補助レンズ51が配置されており、
且つ、この補助レンズ51は対物レンズ50の上方に位
置している。
【0039】上記補助レンズ51は、対物レンズ50側
が球面で且つ光磁気ディスク2(図1)側が平面に形成
されたソリッドイマージョンレンズ(半球レンズ)と
か、対物レンズ50側が非球面の曲面で且つ光磁気ディ
スク2側が平面に形成された非球面レンズである。そし
て、対物レンズ50と補助レンズ51とを組み合わせて
2群レンズ構成にすることで開口数NAが大きくなり、
対物レンズ50からの光ビームを透過して光磁気ディス
ク2に微小なスポット光を集光させることができる。
【0040】更に、補助レンズ51の平面側の上面外周
部は一段下がっており、ここに光磁気ディスク2(図
1)の記録層への磁界印加手段となる磁界変調コイル7
5が光ディスク2と接近した状態で対向して一体的に取
り付けられている。この磁界変調コイル75は、光ディ
スク2への記録時に比較的小さい電力で強い磁界を光磁
気ディスク2の記録層に印加する機能を備えている。
【0041】また、4本の導電性の第2ワイヤ70a〜
70dは、その一端が半田付け部69aによって補助レ
ンズホルダ68上に設けた第2可動側プリント基板(第
2可動側基板)73上にそれぞれ固定され、その他端が
第1可動側プリント基板61のワイヤ貫通孔(特に符号
を付さず)に挿入され、且つ、半田付け部69bによっ
て第1可動側プリント基板61にそれぞれ固定されてい
る。つまり、補助レンズホルダ68は対物レンズ60側
の一対の第1可動側プリント基板61、61との間を4
本の導電性の第2ワイヤ70a〜70dにて連結するこ
とによって対物レンズホルダ60に対して揺動可能に支
持されている。
【0042】また、補助レンズホルダ68の前後端部に
は補助レンズ用コイル71,71が固定され、2つの補
助レンズ用コイル71,71はこの第1実施例では、1
本の電線で構成されている。各補助レンズ用コイル7
1,71の外周部はコ字状のヨーク部材66,66の内
部空間に配置されている。
【0043】つまり、補助レンズ用コイル71,71
と、ヨーク部材66,66と、マグネット67,67等
から一対の補助レンズ用アクチュエータ72が構成され
ている。そして、補助レンズ用コイル71,71に通電
されると、補助レンズホルダ68と一体に補助レンズ5
1及び磁界変調コイル75が光軸方向に電磁力で移動さ
れる。これによって、対物レンズ50と補助レンズ51
との間の距離が調整される。 また、前後一対の補助レ
ンズ用アクチュエータ72,72とフォーカス・トラッ
キング用アクチュエータ65,65の磁気回路はそれぞ
れ左右方向に位置されている。つまり、双方の磁気回路
は平面視した場合にお互いに重複しないエリアで、且
つ、略直交する方向に位置されている。
【0044】次に、フォーカス・トラッキング用アクチ
ュエータ65と、補助レンズ用アクチュエータ72と、
磁界変調コイル75の電力供給手段について説明する。
【0045】まず、フォーカス・トラッキング用アクチ
ュエータ65については、左右計2個のフォーカス用コ
イル63,63はベース部材52内でワイヤ接続されて
おり、且つ、フォーカス用コイル63の一端は図2及び
図4に示したように前面側の第1可動側プリント基板6
1を介して、半田付け部62a、第1ワイヤ57aを経
て左側のベース側プリント基板54に電気的に接続され
ている。一方、フォーカス用コイル63の他端は図5に
示したように後面側の第1可動側プリント基板61を介
して、半田付け部62a、第1ワイヤ57bを経て左側
のベース側プリント基板54に電気的に接続されている また、左右計4個のトラッキング用コイル(64,6
4),(64,64)はベース部材52内でワイヤ接続
されており、上記と略同様にして図1,図4及び図5に
示したように前面側及び後面側の第1可動側プリント基
板61,61を介して、半田付け部62a,62a、第
1ワイヤ57c,57dを経てそれぞれ左側のベース側
プリント基板54に電気的に接続されている。
【0046】次に、補助レンズ用アクチュエータ72に
ついては、補助レンズホルダ68上で前後面に互いに対
向して設けた一対の補助レンズコイル71,71は補助
レンズホルダ68内でワイヤ接続されており、且つ、補
助レンズ用コイル71の一端は図6(a),(c)に示
したように補助レンズホルダ68上に設けた第2可動側
プリント基板73を介して、半田付け部69a、第2ワ
イヤ70cを経て後面側の第1可動側プリント基板61
の半田付け部69bに電気的に接続されて、更に、後面
側の第1可動側プリント基板61を介して、半田付け部
62a、第1ワイヤ57hを経て右側のベース側プリン
ト基板54に電気的に接続されている。一方、補助レン
ズ用コイル71の他端は図6(a),(c)に示したよ
うに補助レンズホルダ68上に設けた第2可動側プリン
ト基板73を介して、半田付け部69a、第2ワイヤ7
0dを経て後面側の第1可動側プリント基板61の半田
付け部69bに電気的に接続されて、更に、後面側の第
1可動側プリント基板61を介して、半田付け部62
a、第1ワイヤ57iを経て右側のベース側プリント基
板54に電気的に接続されている。尚、後面側の第1ワ
イヤ57jは後述する前面側の第1ワイヤ57gに対し
てバランスを取るためのダミーワイヤである。
【0047】次に、補助レンズ51の外周部に一体的に
取り付けた磁界変調コイル75については、図2,図
4,図6(a),(b)に示したように、磁界変調コイ
ル75に高い周波数のコイル駆動電流を印加するための
磁界変調コイル駆動回路部76が、対物レンズホルダ6
0の前面側に取り付けた第1可動側プリント基板61上
に搭載されている。そして、磁界変調コイル駆動回路部
76の入力側は前面側の第1可動側プリント基板61を
介して、半田付け部62a,62a,62a、第1ワイ
ヤ57e,57f,57gを経て右側のベース側プリン
ト基板54に電気的に接続されている。一方、磁界変調
コイル駆動回路部76の出力側は前面側の第1可動側プ
リント基板61を介して半田付け部69b,69bに電
気的に接続され、更に、第2ワイヤ70a,70bを経
て、半田付け部69a,69a、補助レンズホルダ68
上に設けた第2可動側プリント基板73を介して、この
磁界変調コイル75の一端及び他端に電気的に接続され
ている。
【0048】ここで、図7に示した如く、光磁気ディス
ク2(図1)への記録時に、信号処理回路9(図1)か
ら電源ラインVcc,GNDと磁界発生コイル駆動信号
とが右側のベース側プリント基板54,第1ワイヤ57
e,57f,57g、前面側の第1可動側プリント基板
61を経て磁界変調コイル駆動回路部76に供給されて
いる。そして、磁界変調コイル駆動回路部76では、入
力した磁界発生コイル駆動信号をトランジスタ,抵抗な
どの電子回路部品により増幅して、前面側の第1可動側
プリント基板61,第2ワイヤ70a,70b,第2可
動側プリント基板73を経て磁界変調コイル75に高い
周波数のコイル駆動電流を印加している。
【0049】この際、磁界変調コイル75と磁界変調コ
イル駆動回路部76との間の配線接続距離が接近してい
るため、磁界変調コイル駆動回路部76から磁界変調コ
イル75までのインダクタンスを最小にすることができ
るので、コイル駆動電流の立上がり立ち下がり特性が速
くなり、コイル駆動電流の速度をあげることができると
共に、配線の抵抗成分が最小になることにより磁界変調
コイル75への電力のロスや温度上昇が発生しない。更
に、磁界変調コイル駆動回路部76で高い周波数のコイ
ル駆動電流を増幅しても、外部に対してのノイズの発生
を最小限にとどめ、他の回路部への影響を軽減できる。
【0050】更にこの際、磁界変調コイル駆動回路部7
6内の電子部品は多少の重量があるので、この磁界変調
コイル駆動回路部76を対物レンズホルダ60の前面側
の第1可動側プリント基板61上に搭載した場合には、
この磁界変調コイル駆動回路部76と略同じ重量を有す
るバランスウエイト77を図5及び図6(c)に示した
ように対物レンズホルダ60の後面側の第1可動側プリ
ント基板61上に搭載すれば、対物レンズホルダ60が
光磁気ディスク2のトラッキング方向及びフォーカス方
向にバランス良く揺動できる。
【0051】尚、磁界変調コイル駆動回路部76内の電
子部品を重量的に2分割して、2分割した電子部品を対
物レンズホルダ60の前面側及び後面側の第1可動側プ
リント基板61,61上に重量バランス良く搭載する方
法でも良い。
【0052】次に、図8は本発明に係る第1実施例の光
ピックアップの概念断面図である。図8において、図2
〜図6の構成対応箇所に同一符号を付すことによって説
明を省略する。
【0053】上記第1実施例の光ピックアップ6Aの構
成において、フォーカス用コイル63に通電されると、
対物レンズホルダ60が電磁力で10本の第1ワイヤ5
7a〜57jの支持力の抗して光軸方向に移動し、ピッ
クアップ制御回路8(図1)によってフォーカス制御が
なされる。また、トラッキング用コイル64に通電され
ると、対物レンズホルダ60が電磁力で10本の第1ワ
イヤ57a〜57jの支持力に抗して光軸方向と直交す
る方向に移動し、ピックアップ制御回路8(図1)によ
ってトラッキング駆動される。
【0054】そして、対物レンズホルダ60のベース部
材52に対する支持は、前記対物レンズホルダ60とベ
ース部材52との間を10本(偶数本)の導電性の第1
ワイヤ57a〜57jで連結することで行い、且つ、フ
ォーカス・トラッキング用アクチュエータ65への電力
供給は、第1ワイヤ57a〜57jのいずれか数本を介
して行うように構成したので、第1ワイヤ57a〜57
jが対物レンズホルダ60の支持手段とフォーカス・ト
ラッキング用アクチュエータ65への電源供給手段とを
兼用するため、部品点数が少なく単純な構成で、且つ、
コスト安に構成できる。
【0055】また、補助レンズ用コイル71に通電され
ると、補助レンズホルダ68が電磁力で4本の第2ワイ
ヤ70a〜70dの支持力に抗して光軸方向に移動し、
これによって対物レンズ50と補助レンズ51との間の
距離が調整されて、光ビームが光磁気ディスク2上に微
小なスポット光として集光される。
【0056】また、光磁気ディスク2への記録時に、補
助レンズ用コイル71の外周部に一体的に取り付けた磁
界変調コイル75に通電されると、光磁気ディスク2の
記録層に磁界変調コイル75で発生した磁界が印加され
る。この際、光磁気ディスク2上での光ビームの照射位
置と、磁界印加とを正確に一致せることができる。
【0057】そして、補助レンズホルダ68の対物レン
ズホルダ60に対する支持は、補助レンズホルダ68と
対物レンズホルダ60との間を4本(偶数本)の導電性
の第2ワイヤ70a〜70dで連結することで行い、且
つ、補助レンズ用アクチュエータ72及び磁界変調コイ
ル75への電力供給は、前記複数本の第1ワイヤ57a
〜57jのいずれか数本の残りと第2ワイヤ70a〜7
0dのいずれか数本を介して行うように構成したので、
第2ワイヤ70a〜70dが補助レンズホルダ68の支
持手段と補助レンズ用アクチュエータ72及び磁界変調
コイル75への電源供給手段とを兼用するため、部品点
数が少なく単純な構造で、且つ、コスト安に構成でき
る。
【0058】また、左右一対のフォーカス・トラッキン
グ用アクチュエータ65,65の磁気回路はそれぞれ左
右方向(図3にてB矢印方向)に配置され、これと同方
向に第1ワイヤ57a〜57jが配置され、且つ、左右
対称の本数で支持されているため、効率よく対物レンズ
ホルダ60の支持がなされる。
【0059】更に、前後一対の補助レンズ用アクチュエ
ータ72,72の磁気回路の方向(ヨーク部材66,マ
グネット67,補助レンズ用コイル71の並び方向)は
それぞれ前後方向(図3にてA矢印方向)に配置され、
また、前記左右一対のフォーカス・トラッキング用アク
チュエータ65,65の磁気回路の方向(内側ヨーク部
材58a,マグネット59,外側ヨーク部材58b,フ
ォーカス用コイル63,トラッキング用コイル64の並
び方向)はそれぞれ左右方向(図4にてB矢印方向)に
配置され、双方の磁気回路は略直交する方向に配置され
ている。
【0060】ここで、マグネット59やトラッキング用
コイル64から発生する磁界は、本来磁気回路の中で閉
じているべきであるが、補助レンズ51の方向に漏れ磁
束として発生し、また、フォーカス用コイル63から発
生する磁界は、そのまま縦方向のものであるが、かかる
磁界によっては直交関係にある補助レンズ用アクチュエ
ータ72の磁気回路が影響されず、この逆の関係も成り
立つために相互の磁気的干渉が十分に軽減される。
【0061】加えて、一方のマグネット59(又は6
7)から発生する磁界や、一方のコイル63,64(又
は71)から発生する磁界より他方のコイル71(又は
63,64)が動いたり、振動したりすることがない。
【0062】また、上記第1実施例では、第1ワイヤ5
7a〜57jの支持間隔について、上下に位置するもの
同士を平行に配置したが、対物レンズホルダ60からベ
ース部材52のワイヤ支持部材53に向かうに従って間
隔を広く配置しても良い。このように配置すれば、サー
チ時のトラッキング方向の振動を軽減することができ
る。
【0063】<第2実施例の光ピックアップ>図9は本
発明に係る第2実施例の光ピックアップを示した平面
図、図10は同第2実施例の光ピックアップを示した前
面図、図11は同第2実施例の光ピックアップを示した
後面図である。
【0064】図9〜図11において、この第2実施例に
あって前記した第1実施例と同一構成部分は図面に同一
符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみを説明
する。 図9〜図11に示した本発明に係る第2実施例
の光ピックアップ6Bも、先に図1を用いて説明した光
磁気ディスク装置内の光ピックアップ6に適用可能に構
成されており、この第2実施例の光ピックアップ6Bを
用いて光磁気ディスク2(図1)に情報信号を記録した
り、記録済みの情報信号を再生できるようになってい
る。
【0065】すなわち、内部に補助レンズ51及び磁界
変調コイル75を取り付けた補助レンズホルダ68の対
物レンズホルダ60に対する支持は、第2ワイヤでな
く、補助レンズホルダ68と対物レンズホルダ60側の
第1可動側プリント基板61との間に介在された前後一
対の圧電素子80,80にて行われている。一対の圧電
素子80,80は例えば電圧印加によって光軸方向に伸
長する圧電セラミックスにて構成される。つまり、この
第2の実施例では一対の圧電素子80,80にて補助レ
ンズ用アクチュエータ72が構成されている。
【0066】前記圧電セラミックスは、例えば厚みの薄
いPZT(ジルコン酸チタン酸鉛:電子工学性のセラミ
ックス)を積層し、且つ、各PZT層の間に電極部を介
在し、この各電極部を1つおきに交互に接続し、一方を
+電極、他方を−電極とすることによって構成される。
【0067】一対の圧電素子80,80への電力を供給
する際の接続は、図11に示したように、一対の圧電素
子80,80同士をワイヤ接続して、ワイヤ接続後の両
端をを後面側の第1可動側プリント基板61介して、半
田付け部62a,62a、第1ワイヤ57h,57iを
経て右側のベース側プリント基板54に電気的に接続し
ている。この際、第1ワイヤ57jは第1実施例と同様
にダミーワイヤであり、また、後面側の可動側プリント
基板61にはバランスウエイト77が搭載されているこ
とも第1実施例と同様である。
【0068】尚、第2実施例でも第1実施例と同様に磁
界変調コイル駆動回路部76内の電子部品を重量的に2
分割して、2分割した電子部品を対物レンズホルダ60
の前面側及び後面側の第1可動側プリント基板61,6
1上に重量バランス良く搭載しても良い。
【0069】次に、図10に示したように、補助レンズ
51の外周部に一体的に取り付けた磁界変調コイル75
への配線は、第1実施例のような第2ワイヤがないた
め、磁界変調コイル75の両端を前面側の第1可動側プ
リント基板61に搭載した磁界変調コイル駆動回路部7
6の出力側に接続している。また、磁界変調コイル駆動
回路部76の入力側は第1実施例と同様に第1ワイヤ5
7e,57f,57gに接続している。
【0070】図12は本発明に係る第2実施例の光ピッ
クアップの概念断面図である。図12において、図9〜
図11に示す構成に対する部分には同一符号を付してそ
の説明を省略する。
【0071】上記構成において、一対の圧電素子80,
80に同じレベルの電圧を供給することにより補助レン
ズ51及び磁界変調コイル75が光軸方向に移動するの
で、これによって対物レンズ50と補助レンズ51との
間の距離が調整されて、光ビームが光磁気ディスク2上
に微小なスポット光として集光される。
【0072】また、第2実施例では一対の圧電素子8
0,80にて補助レンズ用アクチュエータ72が構成さ
れているので、フォーカス・トラッキング用アクチュエ
ータ65との相互の磁気的干渉が全くないという利点も
ある。
【0073】尚、第1実施例及び第2実施例では、補助
レンズ51及び磁界変調コイル75を光軸方向に移動さ
せるため、一対の補助レンズコイル71,71又は一対
の圧電素子80,80を内部でワイヤ配線して同一方向
に電流又は電圧を加えて説明したが、一対の補助レンズ
コイル71,71又は一対の圧電素子80,80をそれ
ぞれ個別に駆動して、補助レンズ51及び磁界変調コイ
ル75を光磁気ディスク2(図1)の反りによる傾きに
応じて制御する方法も可能であり、この場合には、一対
の補助レンズコイル71,71又は一対の圧電素子8
0,80を3本の第1ワイヤ57h,57i,57jに
接続し、1本をコモンワイヤとすれば良い。
【発明の効果】以上詳述した本発明に係る光ピックアッ
プによれば、対物レンズの上方に設けた補助レンズ及び
磁界変調コイルを補助レンズホルダにより対物レンズホ
ルダに対して揺動可能に支持し、光磁気ディスクへの記
録時に磁界変調コイルで発生した磁界を光磁気ディスク
の記録層に印加する際、磁界変調コイルに高い周波数の
コイル駆動電流を印加するための磁界変調コイル駆動回
路部を光ピックアップのベース部材に揺動可能に支持し
た対物レンズホルダの外側面に取り付けたことにより、
磁界変調コイルと磁界変調コイル駆動回路部との間の配
線接続距離が接近しているため、磁界変調コイル駆動回
路部から磁界変調コイルまでのインダクタンスを最小に
することができるので、コイル駆動電流の立上がり立ち
下がり特性が速くなり、コイル駆動電流の速度をあげる
ことができると共に、配線の抵抗成分が最小になること
により磁界変調コイルへの電力のロスや温度上昇が発生
しない。更に、磁界変調コイル駆動回路部で高い周波数
のコイル駆動電流を増幅しても、外部に対してのノイズ
の発生を最小限にとどめ、他の回路部への影響を軽減で
きる。
【0074】また、磁界変調コイル駆動回路部を対物レ
ンズホルダの外側面に取り付ける際に、磁界変調コイル
駆動回路部内の部品重量のバランスを考慮しているの
で、対物レンズのトラッキング方向及びフォーカス方向
の揺動に支障が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例の光ピックアップを適
用した光磁気ディスク装置を説明するための概略構成図
である。
【図2】本発明に係る第1実施例の光ピックアップを示
した斜視図である。
【図3】本発明に係る第1実施例の光ピックアップを示
した平面図である。
【図4】本発明に係る第1実施例の光ピックアップを示
した前面図である。
【図5】本発明に係る第1実施例の光ピックアップを示
した後面図である。
【図6】本発明に係る第1実施例の光ピックアップにお
いて、対物レンズの上方に設けた補助レンズ及び磁界変
調コイル付近を説明するための図であり、(a)はその
平面図,(b)はその前面図,(c)はその後面図,
(d)はその右側面図である。
【図7】本発明に係る第1実施例の光ピックアップにお
いて、対物レンズの上方に設けた補助レンズに一体的に
取り付けた磁界変調コイルへのコイル駆動回路部を説明
するための回路図である。
【図8】本発明に係る第1実施例の光ピックアップの概
念を示した断面図である。
【図9】本発明に係る第2実施例の光ピックアップを示
した平面図である。
【図10】本発明に係る第2実施例の光ピックアップを
示した前面図である。
【図11】本発明に係る第2実施例の光ピックアップを
示した後面図である。
【図12】本発明に係る第2実施例の光ピックアップの
概念断面図である。
【図13】従来の2群レンズ構成による光学ヘッド部
(光ピックアップ)を示した図である。
【符号の説明】
2…光磁気ディスク、6A…第1実施例の光ピックアッ
プ、6B…第2実施例の光ピックアップ、50…対物レ
ンズ、51…補助レンズ、52…ベース部材、54…一
対のベース側プリント基板(ベース側基板)、57a〜
57j…第1ワイヤ、58a…内側ヨーク部材、58b
…外側ヨーク部材、59…マグネット、60…対物レン
ズホルダ、61…第1可動側プリント基板(第1可動側
基板)、63…フォーカス用コイル、64…トラッキン
グ用コイル、65…フォーカス・トラッキング用アクチ
ュエータ、66…ヨーク部材、67…マグネット、68
…補助レンズホルダ、70a〜70d…第2ワイヤ、7
1…補助レンズ用コイル、72…補助レンズ用アクチュ
エータ、73…第2可動側プリント基板(第2可動側基
板)、75…磁界変調コイル、76…磁界変調コイル駆
動回路部、77…バランスウエイト、80…圧電素子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 7/135 G11B 7/135 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台となるベース部材と、 光ビームを光磁気ディスクに集光させるための対物レン
    ズを内部に取り付けた対物レンズホルダと、 前記ベース部材と前記対物レンズホルダとの間に揺動可
    能に懸架され、導電性を有する複数本の第1ワイヤと、 前記ベース部材内にヨーク部材とマグネットとトラッキ
    ング用コイル及びフォーカス用コイルとをそれぞれ一対
    取り付けて、前記対物レンズホルダと一体に前記対物レ
    ンズを、電磁力により前記複数本の第1ワイヤを介して
    前記光磁気ディスクのフォーカス方向及びトラッキング
    方向に制御するフォーカス・トラッキング用アクチュエ
    ータと、 前記対物レンズホルダの上方に設けられ、且つ、前記対
    物レンズからの前記光ビームを透過して前記光磁気ディ
    スクに集光させるための補助レンズと、この補助レンズ
    に一体的に取り付けて前記光磁気ディスクの記録層に磁
    界を印加する磁界変調コイルとを内部に取り付けた補助
    レンズホルダと、 前記対物レンズホルダと前記補助レンズホルダとの間に
    揺動可能に懸架され、導電性を有する複数本の第2ワイ
    ヤと、 前記対物レンズホルダ内にヨーク部材とマグネットと補
    助レンズコイルとをそれぞれ一対取り付けて、前記補助
    レンズホルダと一体に前記補助レンズ及び前記磁界変調
    コイルを、電磁力により前記複数本の第2ワイヤを介し
    て光軸方向に制御する補助レンズ用アクチュエータと、 前記対物レンズホルダの外側面に取り付けられ、且つ、
    前記磁界変調コイルに高い周波数のコイル駆動電流を印
    加するための磁界変調コイル駆動回路部とを備えたこと
    を特徴とする光ピックアップ。
  2. 【請求項2】基台となるベース部材と、 光ビームを光磁気ディスクに集光させるための対物レン
    ズを内部に取り付けた対物レンズホルダと、 前記ベース部材と前記対物レンズホルダとの間に揺動可
    能に懸架され、導電性を有する複数本のワイヤと、 前記ベース部材内にヨーク部材とマグネットとトラッキ
    ング用コイル及びフォーカス用コイルとをそれぞれ一対
    取り付けて、前記対物レンズホルダと一体に前記対物レ
    ンズを、電磁力により前記複数本のワイヤを介して前記
    光磁気ディスクのフォーカス方向及びトラッキング方向
    に制御するフォーカス・トラッキング用アクチュエータ
    と、 前記対物レンズホルダの上方に設けられ、且つ、前記対
    物レンズからの前記光ビームを透過して前記光磁気ディ
    スクに集光させるための補助レンズと、この補助レンズ
    に一体的に取り付けて前記光磁気ディスクの記録層に磁
    界を印加する磁界変調コイルとを内部に取り付けた補助
    レンズホルダと、 前記対物レンズホルダと前記補助レンズホルダとの間に
    圧電素子を一対介在させて、前記補助レンズホルダと一
    体に前記補助レンズ及び前記磁界変調コイルを、前記圧
    電素子を介して光軸方向に制御する補助レンズ用アクチ
    ュエータと、 前記対物レンズホルダの外側面に取り付けられ、且つ、
    前記磁界変調コイルに高い周波数のコイル駆動電流を印
    加するための磁界変調コイル駆動回路部とを備えたこと
    を特徴とする光ピックアップ。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2記載の光ピックアッ
    プにおいて、 前記磁界変調コイル駆動回路部は、前記対物レンズホル
    ダの互いに対向する外側面のうちで一方の外側面に取り
    付け、且つ、前記磁界変調コイル駆動回路部と略同じ重
    量のバランスウエイトを他方の外側面に取り付けたこと
    を特徴とする光ピックアップ。
  4. 【請求項4】請求項1又は請求項2記載の光ピックアッ
    プにおいて、 前記磁界変調コイル駆動回路部は、前記対物レンズホル
    ダの互いに対向する外側面に重量バランスを取って分割
    して取り付けたことを特徴とする光ピックアップ。
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