JP2001243563A - 妨害検知機能付き防犯センサ - Google Patents

妨害検知機能付き防犯センサ

Info

Publication number
JP2001243563A
JP2001243563A JP2000052796A JP2000052796A JP2001243563A JP 2001243563 A JP2001243563 A JP 2001243563A JP 2000052796 A JP2000052796 A JP 2000052796A JP 2000052796 A JP2000052796 A JP 2000052796A JP 2001243563 A JP2001243563 A JP 2001243563A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
incident
lens
receiving element
detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000052796A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4568821B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Tomooka
浩之 友岡
Motohiro Watanabe
元博 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Optex Co Ltd
Original Assignee
Optex Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Optex Co Ltd filed Critical Optex Co Ltd
Priority to JP2000052796A priority Critical patent/JP4568821B2/ja
Publication of JP2001243563A publication Critical patent/JP2001243563A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4568821B2 publication Critical patent/JP4568821B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Burglar Alarm Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防犯センサの入光側外囲部材の外表面または
内表面に、透明シールのような妨害物が貼り付けられた
とき、この妨害物の存在を容易に検知できる妨害検知機
能付き防犯センサを得る。 【解決手段】 赤外線検出素子4を有する本体Aと、こ
の本体Aに装着されて、赤外線検出素子4の検知エリア
Bを設定するレンズのような入光側外囲部材5と、妨害
検知用光線L1を入光側外囲部材5へ向けて投光する投
光素子11と、入光側外囲部材5内に入った妨害検知用
光線L1が、入光側外囲部材5の内部で反射しながら入
光側外囲部材5を通って出射した妨害検知用光線L1の
反射光を受光する受光素子12と、受光素子12の受光
量に基づいて入光側外囲部材5への妨害物8の貼付を検
出する検知回路15とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受動型赤外線素子
を用いた防犯センサについて、シールのような妨害物の
貼付を検知する機能を付加する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】前記防犯センサを用いた侵入者検知シス
テムは、受動型赤外線素子が検知エリア内の人体からの
遠赤外線を受けて、人体と周囲温度の差から侵入者を検
知するように構成されている。
【0003】ところで、妨害行為者が、前記侵入者検知
システムの動作を阻害するために人の出入りの多い非警
戒動作中に防犯センサが設置されている室内へ侵入し、
人体からの遠赤外線が入射する防犯センサのレンズまた
はカバーからなる入光側外囲部材の外表面に、遠赤外線
を遮断するシールのような妨害物を貼り付けておき、人
が出入りしなくなった侵入者検知システムの警戒動作時
に室内に侵入する場合がある。
【0004】前記のような妨害物の有無を検出する妨害
検知装置を備えた防犯センサとして、特開平2−287
278号公報に開示されたものがある。この妨害検知装
置は、投光素子と受光素子とを有し、投光素子から近赤
外線または可視光の妨害検知用光線を、人体からの遠赤
外線が通過する防犯センサの入光側外囲部材であるレン
ズの内表面に向けて出射し、受光素子により、前記レン
ズの内表面からの妨害検知用光線の反射光を受光する。
その受光量に基づき、レンズの内表面からの妨害検知用
光線の反射光に、レンズの外表面に貼り付けられた妨害
物からの妨害検知用光線の反射光が加わることによる、
前記受光素子への妨害検知用光線の入射光量の増加を検
出することで、レンズの外表面に妨害物があることを検
出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記妨害検知装置は、
レンズの内表面で反射した妨害検知用光線の迷光による
前記受光素子への基準入射光量に対して、妨害物からの
妨害検知用光線の反射光量が少ない場合、妨害物からの
反射光による増加分の検出が難しい。
【0006】特に、レンズの外表面に、遠赤外線を遮蔽
し、かつ妨害検知用光線である近赤外線から可視光まで
を透過する透明シールのような妨害物が密着して貼り付
けられた場合、妨害物とレンズが一体化した状態となる
ので、妨害物からの反射光量は極端に少なくなるため、
妨害物の検出が更に難しくなり、さらに前記透明シール
は目視では識別できないので、妨害物の目視による検出
も困難である。
【0007】さらに、レンズの着脱が容易な防犯センサ
では、レンズが取り外されて、レンズの内表面に、前記
透明シールのような妨害物が貼られることが考えられ
る。この場合、妨害検知用光線の透過光量の変化が少な
いため、妨害物の検出が困難になることがあり、さらに
妨害物の目視による検出も難しい。
【0008】従来、前記透明シールや紙などのような妨
害物を検出するために、妨害物を貼り付ける瞬間の妨害
検知用光線の変化量(貼り付ける動作そのもの)を捉え
る方法、または、妨害検知装置の投受光パワーを大きく
して検出する方法がとられていた。しかし、前者の方法
では常時監視の必要がある上に、誤動作要因により誤検
出するおそれがあった。また、後者の方法では小さな虫
などが横切るだけで誤検出動作をすることがあった。
【0009】本発明は、前記のような問題点を解消する
ためになされたもので、防犯センサの入光側外囲部材の
外表面に前記透明シールのような妨害物が貼り付けられ
たとき、または入光側外囲部材の内表面に前記透明シー
ルまたは紙のような妨害物が貼り付けられたとき、それ
らの妨害物の存在を容易に検出できる妨害検知機能付き
防犯センサを得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る妨害物検知機能付き防犯センサは、赤
外線検出素子を有する本体と、この本体に装着されて、
前記赤外線検出素子の検知エリアを設定するレンズまた
は赤外線検出素子の入射面側を覆うカバーからなる入光
側外囲部材と、前記入光側外囲部材の内側から入光側外
囲部材へ向けて妨害検知用光線を投光する投光素子と、
前記入光側外囲部材に投光された妨害検知用光線の反射
光を受光する受光素子と、前記受光素子の受光量に基づ
いて前記入光側外囲部材への妨害物の貼付を検出する検
知回路とを備え、前記入光側外囲部材内に入光した妨害
検知用光線を、入光側外囲部材の内部で反射させなが
ら、前記受光素子に導くようにしたものである。
【0011】上記構成によれば、入光側外囲部材の外表
面に透明な妨害物が貼り付けられたときは、入光側外囲
部材の外表面と妨害物の内表面との境界面での反射光が
加わって入光側外囲部材の内部の反射光量が増すので、
受光素子の受光量が増大する。また、入光側外囲部材の
内表面に透明シールまたは紙のような妨害物が貼り付け
られたときは、入光側外囲部材内に入る妨害検知用光線
の光量が減少するので、受光素子の受光量が減少する。
ここで、入光側外囲部材自身が反射光を受光素子に導く
導光部材を兼ねるから、別途導光部材を設ける必要がな
い。
【0012】また、本発明の好ましい実施形態において
は、さらに、入光側外囲部材を透過した妨害検知用光線
の一部が入光側外囲部材の外表面に貼り付けられた妨害
物で反射された反射光を前記受光素子に導く導光部材を
備えている。上記構成によれば、入光側外囲部材の外表
面に貼り付けられた妨害物の、入光側外囲部材の外表面
に密着していない部分で反射された妨害検知用光線の反
射光が前記導光部材に入射し、この反射光が入光側外囲
部材の内部を通って受光素子に入射する反射光に加わる
ので、受光素子の受光量が増大する。
【0013】また、本発明の好ましい実施形態において
は、受光素子は入光側外囲部材の端面から出射された前
記反射光を受光するものである。上記構成によれば、受
光素子は入光側外囲部材内のいずれの場所からの反射光
も、その内部を通って受光できる位置にあるので、妨害
検知用光線を入光側外囲部材の広い領域に向けて投光す
ることにより、この広い領域に存在する妨害物からの反
射光を受光して、妨害物を検出できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1に本発明の第1実施形態に係る
防犯センサの斜視図を示す。この防犯センサ1は、天井
や壁面に取り付けられるベース2と、このベース2に取
り付けられてベース2の前面を覆うケース3とを備えた
本体Aの内部に、受動型遠赤外線検出素子である焦電素
子4を収容している。前記ケース3はベース2にねじ止
め(図示せず)により開閉可能に固定されている。
【0015】図2は、図1のII−II線における防犯セン
サ1の縦断面図を示す。図2に示すように、ケース3に
は、入光側外囲部材であるレンズ5が嵌め込まれてい
る。このレンズ5は焦電素子4を保護するカバーを兼ね
るもので、遠赤外線を透過するポリエチレンのような合
成樹脂で形成されており、その内表面には、焦電素子4
の複数の検知エリアBを設定するフレネルレンズ部6が
形成されている。
【0016】また、本体Aの内部でベース2に取り付け
られた配線基板10には、前記焦電素子4と、妨害検知
用光線L1である近赤外線を発生してレンズ5の内側か
らレンズ5に向かって投光する投光素子11と、取付台
30を介して受光素子12とが装着されている。こうし
て、焦電素子4,投光素子11および受光素子12は、
ベース2に支持され、ケース3とレンズ5で覆われて、
本体Aの内部に収納されている。投光素子11は、妨害
検知用光線L1をレンズ5内に入光し易い角度で投光
し、受光素子12は、レンズ5内に入った妨害検知用光
線L1が前記レンズ5の外表面と内表面で反射を繰り返
してレンズ内部を通り、レンズ5の中心線C(図1)と
交わる端面5aから出射する光線を受光する。ここで、
レンズ5の前記外表面と内表面はレンズ5とその周囲領
域との境界面を指し、妨害検知用光線L1は、2つの境
界面の内側(レンズの内部)で交互に反射して、レンズ
5の内部を通る。つまり、レンズ5が光ファイバーのよ
うな導光部材として機能する。
【0017】前記焦電素子4は、検知エリアB内の人体
から放出される遠赤外線をレンズ5を介して検出するこ
とにより、検知エリアB内への人体の侵入を検出する。
図3に示した投受光タイミング制御回路19は、駆動回
路13と受光量検出回路14に駆動信号を出力し、投光
素子11から妨害検知用光線L1を投光するタイミング
と、受光素子12の受光量を検出するタイミングとを同
期させる。投光素子11は、駆動回路13に駆動されて
妨害検知用光線L1をレンズ5の中央の主要部を含む広
い領域に向かって投光する。
【0018】レンズ5の外表面および内表面に妨害物が
貼り付けられていない場合、投光素子11から投光され
た妨害検知用光線L1の一部分はレンズ5を透過して外
部に出射され、一部がレンズ5の内表面で反射され、残
りがレンズ5の内部でレンズ5の境界面である外表面と
内表面の間で反射を繰り返してレンズ5の内部を通り、
端面5aから出射する。受光素子12はこの端面5aか
ら出射した妨害検知用光線L1の反射光を受光する。受
光量検出回路14は、前記投受光タイミング制御回路1
9から入力される制御信号に制御されて受光素子12の
受光量に応じた出力電圧Vを出力する。妨害物が貼り付
けられていないときの基準入射光量に対応する出力電圧
Vは、図4に示すように、低レベルのほぼ一定値V0と
なる。
【0019】しかし、レンズ5の外表面に遠赤外線を遮
蔽し、近赤外線から可視光線までを透過する透明シール
のような妨害物8が貼り付けられた場合は、受光素子1
2の受光量が増大し、受光量検出回路14の出力電圧V
は、図4に示すように高レベルのV1に増大する。この
理由は、図3の妨害物8が無い場合にはレンズ5を透過
しようとする妨害検知用光線L1が、レンズ5の外表面
と妨害物8の内表面との境界面で反射されて、その一部
が、L10で示すように、レンズ5内に戻り、レンズ5
の内部で反射を繰り返してレンズ5内を通り、端面5a
から出射するので、受光素子12での受光量が増大する
からである。
【0020】また、レンズ5が着脱し易い構造の防犯セ
ンサでは、妨害行為者によってレンズ5が取り外され
て、レンズ5の内表面に前記透明シールのような妨害物
8が貼り付けられる場合がある。この場合は、妨害物8
によって妨害検知用光線L1が反射されて、レンズ5内
に入る妨害検知用光線L1の光量が減るので、受光素子
12の受光量が減少し、受光量検出回路14の出力電圧
Vは、図4中に破線で示すように、低レベルのV2に減
少する。
【0021】さらに、図3のレンズ5の内表面に、遠赤
外線から可視光線までを吸収して遮蔽する紙のような妨
害物8Bが貼られる場合がある。この場合は、レンズ5
内に入る妨害検知用光線L1の光量が大きく減るので、
受光素子12の受光量が大幅に減少し、受光量検出回路
14の出力電圧Vは、図4中に二点鎖線で示すように、
ほぼ零レベルのV3となる。
【0022】図3の検知回路15は、第1および第2の
比較器16,17と警報回路18とを有しており、第1
の比較器16および第2の比較器17には前記受光量検
出回路14の出力電圧Vが入力され、第1の比較器16
では第1のしきい値d1と比較され、第2の比較器17
では第2のしきい値d2と比較される。前記第1のしき
い値d1は、例えば、妨害物が貼り付けられていないと
きの低レベル電圧V0の1.1倍程度の値、第2のしき
い値d2は、低レベル電圧V0の0.9倍程度の値に設
定されている。
【0023】第1の比較器16は、入力電圧Vと第1の
しきい値d1とを比較し、V>d1となったとき妨害検
知信号を警報回路18に送出し、警報回路18は、図示
していないコントロール室に警報信号を送出する。ま
た、第2の比較器17は、入力電圧Vと第1のしきい値
d2とを比較し、V<d2となったとき妨害検知信号を
警報回路18に送出し、警報回路18は、図示していな
いコントロール室に警報信号を送出する。
【0024】このように、レンズ5の外表面に、前記透
明シールのような妨害物8が貼り付けられると、受光素
子12の受光量が増大し、レンズ5の内表面に前記透明
シールのような妨害物8または前記紙のような妨害物8
Bが貼り付けられると、受光素子12の受光量が減少す
るから、この変化量を検出することで、レンズ5の外表
面および内表面に貼られた前記透明シールのような妨害
物8や、紙のような妨害物8Bを検出することができ
る。
【0025】また、レンズ5自身が反射光を受光素子1
2に導く導光部材を兼ねるから、別途導光部材を設ける
必要がない。さらに、受光素子12はレンズ5の端面5
aに対向した位置、つまり、レンズ5上のいずれの場所
からの反射光もレンズ5の内部を通って受光できる位置
にあるので、妨害検知用光線L1をレンズ5の広い領域
に向けて投光することにより、この広い領域に存在する
妨害物8からの反射光を受光して、妨害物8を検出でき
る。また、レンズ5の外表面に一時的に虫のような小物
体が付着しても、これからの反射光量は少ないので、こ
れを妨害物として誤って検出するおそれもない。
【0026】図5は本発明の第2実施形態の防犯センサ
の斜視図、図6は図5のVI−VI線における縦断面図、図
7は同実施形態のレンズ内の光の伝播状態と妨害物検出
回路の構成を示す概略図である。図5〜7において、図
1〜図3と同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示
している。図5に示す防犯センサ1は、レンズ5の中心
線Cと交わる端面5a側に、入射面9aが突出している
導光部材9を設けたものである。
【0027】図7に示すように、レンズ5の外表面に貼
り付けられた妨害物8の端部8aがレンズ5の外表面に
密着しないで外表面から浮き上がっている場合、レンズ
5を透過した妨害検知用光線L1の一部が前記端部8a
で反射され、この反射光の大部分は、L20で示すよう
に、レンズ5の外表面で反射されるか、またはレンズ5
の外表面の外側近傍を通過し、レンズ5内には戻らな
い。前記導光部材9は、このような反射光L20を受光
素子12に導光するためのものであり、レンズ5のフレ
ネルレンズ部6の領域外に配設され、ケース3に嵌め込
まれて装着され、入光側の前部がレンズ5の縁部の外表
面上に載っている。
【0028】前記導光部材9は、妨害物8の端部8aで
反射された妨害検知用光線L1の反射光L20が入射す
る入射面9aと、この入射した妨害検知用光線L1の反
射光L20を受光素子12に向かって反射する反射面9
bとを備え、妨害物8の浮き上がった端部8aからの反
射光L20を導光して、受光素子12に入射させる。こ
れにより、受光素子12の受光量が増大し、受光量検出
回路14の出力電圧Vは、図4に示した第1実施形態に
よって端部が浮き上がった妨害物8を検出する場合の出
力電圧よりも高レベルとなる。
【0029】なお、レンズ5の内表面に、前記透明シー
ルのような妨害物8および紙のような妨害物8Bが貼り
付けられたときの受光量検出回路14の出力電圧Vは、
第1実施形態のときと同様に減少し、図4のV2,V3
のようになる。
【0030】図8および図9は、本発明の第3実施形態
の防犯センサを示す図で、図8は図9(a)のVIII−VI
II線における断面図、図9(a)は図8のIX−IX線にお
ける断面図である。両図において、図1〜図3と同一符
号はそれぞれ同一または相当部分を示している。図8に
示す防犯センサ1は、その本体Aが、天井面Sに取り付
けられるベース2を有し、このベース2に配線基板10
が設けられ、この配線基板10に装着された支持部材2
0,20に回動調整可能に軸支されている基板21に、
焦電素子4と多面鏡22を取り付けて、複数の検知エリ
アBを形成している。焦電素子4と多面鏡22に対する
遠赤外線の入射面側を覆う不透明な合成樹脂製の半球形
のカバー(入光側外囲部材)24が、ベース2の環状の
リップ部2aの内側に嵌め込まれて取り付けられてい
る。このカバー24は単にセンサ本体Aを保護する入光
側外囲部材で、検知エリアを設定するレンズ機能は備え
ていない。
【0031】前記カバー24には、図9(b)に示すよ
うに、解放端の一部に切欠部24aが形成されており、
その底面は図9(a)に示すように、カバー内方に向か
う傾斜面の端面24bに形成されている。前記切欠部2
4aは、ベース2のリップ部2aによって覆われて外部
に露出しないように設定されている。配線基板10に
は、投光素子11がカバー24の内表面に近い位置で、
かつ投光する妨害検知用光線L1がカバー24内に入光
し易い角度で支持されており、カバー24内に侵入した
妨害検知用光線L1が、カバー24の外表面と内表面の
間で反射を繰り返してカバー24内で前記端面24bに
向かって進むように構成されている。
【0032】受光素子12は前記端面24bに対向する
姿勢で配線基板10に装着され、端面24bから出射す
る妨害検知用光線L1の反射光を受光するように構成さ
れている。こうして、焦電素子4,投光素子11および
受光素子12は、本体Aであるベース2に支持され、カ
バー24によって覆われている。投光素子11には、図
3に示した駆動回路13が接続され、受光素子12は、
受光量検出回路14および検知回路15に接続されてい
る。
【0033】図9に示すように、この防犯センサ1は、
カバー24の検知エリアBに対応する面域に、焦電素子
4の動作を妨害するために透明シールのような妨害物8
が貼り付けられた場合、前記第1実施形態と同様に、妨
害物8が無い場合に前記カバー24内を透過する妨害検
知用光線L1の一部が、妨害物8の内表面で反射され
て、L10に示すように、カバー24内に戻り、カバー
24内で反射を繰り返して端面24bから出射するの
で、この端面24aから出射する光量が増大し、前記受
光素子12の受光量が増大する。この結果、図3に示し
た受光量検出回路14の出力電圧Vが増大し、検知回路
15により、前記第1実施形態と同様に、妨害物8が検
出されて警報信号が送出される。
【0034】なお、前記各実施形態では、妨害検知用光
線L1として近赤外線を使用したが、レンズ5またはカ
バー24が透明である場合、これを透過する可視光線を
使用することもできる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の防犯セン
サは、投光素子から投光されて入光側外囲部材内に入光
した妨害検知用光線を、入光側外囲部材の内部で反射さ
せながら、前記受光素子に導くように構成したものであ
るから、妨害検知用光線を透過する透明シールのような
妨害物が入光側外囲部材の外表面に貼り付けられたと
き、受光素子の受光量が増大する。また、入光側外囲部
材の内表面に、前記透明シールのような妨害物および遠
赤外線から妨害検知用光線を遮蔽する紙のような妨害物
が貼り付けられたとき、これらの妨害物による反射また
は遮蔽作用により入光側外囲部材の内部を通って受光素
子に受光される反射光の光量が減少する。したがって、
この受光量の変化を検知することにより、妨害物を確実
に検出することができる。また、入光側外囲部材自身が
反射光を受光素子に導く導光部材を兼ねるから、別途導
光部材を設ける必要がない。さらに、入光側外囲部材の
外表面に一時的に虫のような小物体が付着しても、これ
からの反射光量は少ないので、これを妨害物として誤っ
て検出するおそれもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る妨害検知機能付き
防犯センサの斜視図である。
【図2】図1のII−II線における縦断面図である。
【図3】同実施形態の導光部材内の光の伝播状態と妨害
物検出回路の構成を示す概略図である。
【図4】同実施形態の受光量検出回路の出力電圧特性を
示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態を示す斜視図である。
【図6】図5のVI−VI線における縦断面図である。
【図7】同実施形態のレンズ内の光の伝播状態と妨害物
検出回路の構成を示す概略図である。
【図8】本発明の第3実施形態を示す断面図である。
【図9】(a)は図8のIX−IX線における断面図、
(b)はカバーの斜視図である。
【符号の説明】
1…防犯センサ、2…ベース、3…ケース、4…焦電素
子(赤外線検出素子)、5…レンズ(入光側外囲部
材)、6…フレネルレンズ部、8,8B…妨害物、9…
導光部材、9a…入射面、9b…反射面、10…配線基
板、11…投光素子、12…受光素子、13…駆動回
路、14…受光量検出回路、15…検知回路、16…第
1比較器、17…第2比較器、18…警報回路、20…
支持部材、21…基板、22…多面反射鏡、24…カバ
ー(入光側外囲部材)、24a…切欠部、24b…端
面、A…本体、B…検知エリア、L1…妨害検知用光
線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G065 AA04 AB02 BA13 BA14 CA11 DA15 5C084 AA02 AA07 AA13 BB05 BB24 BB31 CC17 DD43 DD58 DD62 EE01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤外線検出素子を有する本体と、 この本体に装着されて、前記赤外線検出素子の検知エリ
    アを設定するレンズまたは赤外線検出素子の入射面側を
    覆うカバーからなる入光側外囲部材と、 前記入光側外囲部材の内側から入光側外囲部材へ向けて
    妨害検知用光線を投光する投光素子と、 前記入光側外囲部材に投光された妨害検知用光線の反射
    光を受光する受光素子と、 前記受光素子の受光量に基づいて前記入光側外囲部材へ
    の妨害物の貼付を検出する検知回路とを備え、 前記入光側外囲部材内に入光した妨害検知用光線を、入
    光側外囲部材の内部で反射させながら、前記受光素子に
    導く妨害検知機能付き防犯センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、さらに、入光側外囲
    部材を透過した妨害検知用光線の一部が入光側外囲部材
    の外表面に貼り付けられた妨害物で反射された反射光を
    前記受光素子に導く導光部材を備えている妨害検知機能
    付き防犯センサ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記受光素
    子は入光側外囲部材の端面から出射された前記反射光を
    受光する妨害検知機能付き防犯センサ。
JP2000052796A 2000-02-29 2000-02-29 妨害検知機能付き防犯センサ Expired - Lifetime JP4568821B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000052796A JP4568821B2 (ja) 2000-02-29 2000-02-29 妨害検知機能付き防犯センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000052796A JP4568821B2 (ja) 2000-02-29 2000-02-29 妨害検知機能付き防犯センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001243563A true JP2001243563A (ja) 2001-09-07
JP4568821B2 JP4568821B2 (ja) 2010-10-27

Family

ID=18574256

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000052796A Expired - Lifetime JP4568821B2 (ja) 2000-02-29 2000-02-29 妨害検知機能付き防犯センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4568821B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1196467A (ja) * 1997-09-16 1999-04-09 Optex Co Ltd 迷光を利用した妨害検知機能付き防犯センサ
JPH11250362A (ja) * 1998-02-27 1999-09-17 Optex Co Ltd 妨害検知機能付き防犯センサ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1196467A (ja) * 1997-09-16 1999-04-09 Optex Co Ltd 迷光を利用した妨害検知機能付き防犯センサ
JPH11250362A (ja) * 1998-02-27 1999-09-17 Optex Co Ltd 妨害検知機能付き防犯センサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP4568821B2 (ja) 2010-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001229473A (ja) 妨害検知機能付き防犯センサ
EP1126430B2 (en) Security sensor having disturbance detecting capability
US5489892A (en) Infrared human detector not barred by an intervening obstruction
US7259658B2 (en) Passive infrared sensor and obstacle detection system used in the same
US5831529A (en) Security system implemented with an anti-masking dector using light guides
US4982094A (en) Passive type crime-preventing infrared sensor provided with a mechanism of monitoring an obstruction for the visual field
EP0481934A1 (en) An anti-masking device for security systems
CN110770802A (zh) 传感器组件和包括这种传感器组件的设备.
US7414236B2 (en) Monitoring devices and intrusion surveillance devices
US20080083868A1 (en) Monitoring devices and surveillance devices
JP2001243563A (ja) 妨害検知機能付き防犯センサ
JP3851936B2 (ja) 妨害検知機能付き防犯センサ
JP3244436B2 (ja) 物体情報検知装置
JPH0682392A (ja) 透明体の破損検出装置
JP7397266B2 (ja) 視野妨害監視機能付き検知装置
JP2002024952A (ja) 妨害検知機能付き防犯センサ
JPH1186152A (ja) 光ファイバを備えた妨害検知機能付き防犯センサ
KR102075271B1 (ko) 마이크로웨이브 레이더 센서
JP2521505B2 (ja) 視野妨害監視機構を備えた受動型赤外線防犯センサ
JP2003087610A (ja) 撮像装置
JPS6011186A (ja) 建物の開口部に於ける物体検知方法
JP2000131138A (ja) 検知装置
JP2002006039A (ja) 物体情報検知装置
JPH10334352A (ja) 視野妨害監視機構を備えた能動型赤外線防犯センサ
GB2288901A (en) Alarm system with foam detection unit

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100706

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100709

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130820

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4568821

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term