JP2001243171A - データ処理装置 - Google Patents

データ処理装置

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JP2001243171A
JP2001243171A JP2000056610A JP2000056610A JP2001243171A JP 2001243171 A JP2001243171 A JP 2001243171A JP 2000056610 A JP2000056610 A JP 2000056610A JP 2000056610 A JP2000056610 A JP 2000056610A JP 2001243171 A JP2001243171 A JP 2001243171A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 SDRAM12は1回にアクセスするデータ
量が多くなるほど実効スループットが向上するメモリで
あり、バッファ30は1アドレス毎にアクセスされるメ
モリであり、そしてコンパクトフラッシュ46は1セク
タ毎にアクセスされるメモリである。SDRAM12と
バッファ30との間では、ライト制御回路18およびリ
ード制御回路20によって1セクタ毎のDMAデータ転
送が行なわれ、バッファ30とコンパクトフラッシュ4
6との間では、リード制御回路26およびライト制御回
路28によって1セクタ毎のDMAデータ転送が行なわ
れる。一方、CPU54は、バッファ30に対してプロ
グラム制御方式でデータアクセスを行ない、このときの
アクセスデータ量は1セクタよりも少ない。 【効果】 CPUが必要とするデータ量は1セクタより
も少ないため、バッファにアクセスした方が、アクセス
処理が短時間で完了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、データ処理装置に関
し、たとえばディジタルカメラに適用され、第1メモリ
および第2メモリの間でデータを転送する、データ処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から周知のデータ処理装置として、
DMA(Direct Memory Access)制御方式およびプログ
ラム制御方式の2つの方式を併用して、メモリにアクセ
スするものがある。DMA制御方式は、大量のデータを
2つのメモリ間で転送する場合に用いられ、プログラム
制御方式は制御情報などの短いデータをメモリとCPU
との間でやり取りするときに用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術で
は、アクセス先のメモリの特性によっては、プログラム
制御方式のアクセスに時間がかかり、全体の処理速度が
低下する場合が生じる。たとえば、一方のメモリがバー
スト転送方式を採用するSDRAMで、他方のメモリが
セクタ単位でのアクセスを基本とするコンパクトフラッ
シュである場合、1セクタ未満のデータをプログラム制
御方式で読み出したいときに問題が生じる。つまり、バ
ースト転送方式では、一括してアクセスするデータ量が
多ければ多いほど実効スループットが向上するが、逆に
言えば、少量のデータアクセスを行なうときは実効スル
ープットが低下してしまう。一方、コンパクトフラッシ
ュでは、上述のように1セクタ毎のアクセスが基本であ
るため、少量のデータアクセスを行なうメモリには適し
ていない。
【0004】また、従来技術では、制御バスはDMAコ
ントローラおよびCPUに個別に割り当てられているも
のの、データバスはDMAコントローラおよびCPUに
よって共用される。このため、CPUがデータバスを一
度開放すると、データバスはDMAコントローラによっ
て占有されてしまい、CPUは、DMAコントローラの
処理が完了しない限り、データバスを獲得できない。
【0005】このように、従来技術では、アクセス先の
メモリの特性やバスとの接続関係などの点で、処理速度
が低下するという問題があった。
【0006】それゆえに、この発明の主たる目的は、高
速データ処理を実現できる、データ処理装置を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、第1メモ
リと第2メモリとの間で所定量のDMAデータ転送を行
なう第1DMAコントローラ、第2メモリと第3メモリ
との間で所定量のDMAデータ転送行なう第2DMAコ
ントローラ、および第2メモリに対してプログラム制御
方式のデータアクセスを行なうCPUを備え、第1メモ
リは1回にアクセスするデータ量が多くなるほど実効ス
ループットが向上するメモリであり、第2メモリは所定
アドレス数毎にアクセスされるメモリであり、第3メモ
リは前記所定量毎にアクセスされるメモリであり、そし
てCPUが第2メモリにアクセスするときのデータ量は
所定量よりも少ない、データ処理装置である。
【0008】第2の発明は、第1メモリに対して第1デ
ータバスを通してDMA制御方式のデータアクセスを行
なうDMAコントローラ、第1メモリに対して第2デー
タバスを通してプログラム制御方式のデータアクセスを
行なうCPU、およびDMAコントローラから第1メモ
リへの第1アクセス要求およびCPUから第1メモリへ
の第2アクセス要求を調停する調停回路を備える、デー
タ処理装置である。
【0009】
【作用】第1の発明では、第1DMAコントローラが第
1メモリと第2メモリとの間で所定量のDMAデータ転
送を行ない、第2DMAコントローラが第2メモリと第
3メモリとの間で所定量のDMAデータ転送行ない、C
PUが第2メモリに対してプログラム制御方式のデータ
アクセスを行なう。ここで、第1メモリは1回にアクセ
スするデータ量が多くなるほど実効スループットが向上
するメモリであり、第2メモリは所定アドレス数毎にア
クセスされるメモリであり、第3メモリは所定量毎にア
クセスされるメモリである。一方、CPUが第2メモリ
にアクセスするときのデータ量は、所定量よりも少な
い。
【0010】このため、CPUが第2メモリにアクセス
するのに要する時間は、CPUが第1メモリにアクセス
するのに要する時間よりも短くなる。また、第3メモリ
へのアクセスは所定量毎に行なわれるため、CPUは、
第2メモリをアクセス先とすることで効率的なアクセス
が可能となる。
【0011】この発明の好ましい例では、第2メモリ
は、各々が少なくとも所定量に相当する容量を持つ複数
のバンクを含む。ここで、CPUは、第2メモリの特定
のバンクにのみアクセスし、第1DMAコントローラ
は、第2メモリの特定のバンク以外のバンクにのみアク
セスし、第2DMAコントローラは、複数のバンクのい
ずれにもアクセスする。
【0012】さらに好ましくは、第3メモリは所望デー
タおよび所望データを管理する管理データを格納し、第
2DMAコントローラは、管理データについて特定のバ
ンクと第3メモリとの間でDMAデータ転送を行ない、
CPUは特定のバンクに格納された管理データにアクセ
スする。これによって、管理データが所望データによっ
て上書きされるのを防止できる。
【0013】この発明の好ましい他の例では、第3メモ
リはアクセスが可能であるかどうかを示す状態信号を発
生する。ここで、CPUは状態信号が示す状態に関係な
く第2DMAコントローラに対してDMAデータ転送を
要求し、第2DMAコントローラは状態信号が示す状態
に応じて前記第3メモリにアクセスする。これによっ
て、第2DMAコントローラは第3メモリがアクセス可
能となった時点で速やかにDMAデータ転送を開始で
き、データ転送処理が高速化される。
【0014】さらに好ましくは、第1DMAコントロー
ラおよび第2DMAコントローラの一方によるDMAデ
ータ転送に応じてインクリメントされ第1DMAコント
ローラおよび第2DMAコントローラの他方によるDM
Aデータ転送に応じてディクリメントされるカウンタ
が、さらに備えられる。ここで、CPUは、カウンタの
値に関係なく第1DMAコントローラおよび第2DMA
コントローラにDMAデータ転送を要求し、第1DMA
コントローラおよび第2DMAコントローラは、カウン
タの値に応じてDMAデータ転送を開始する。これによ
って、CPUが単に処理要求を発生するだけで、適切な
タイミングでDMAデータ転送が実行される。
【0015】第2の発明では、DMAコントローラは、
第1メモリに対して第1データバスを通してDMA制御
方式のデータアクセスを行ない、CPUは、第1メモリ
に対して第2データバスを通してプログラム制御方式の
データアクセスを行なう。そして、DMAコントローラ
から第1メモリへの第1アクセス要求およびCPUから
第1メモリへの第2アクセス要求は、調停回路によって
調停される。このため、DMA制御方式のデータアクセ
スの途中でプログラム制御方式のデータアクセスを行な
うようなとき、バスの占有関係を切り換える必要がな
い。
【0016】この発明の好ましい例では、調停回路は、
CPUからの第2アクセス要求を優先的に受け付ける。
このため、第1アクセス要求および第2アクセス要求が
同時に発生したような場合、CPUが優先的に第1メモ
リにアクセスする。
【0017】
【発明の効果】第1の発明によれば、CPUが第2メモ
リにアクセスするのに要する時間は、CPUが第1メモ
リにアクセスするのに要する時間よりも短くなるため、
全体の処理を高速化できる。また、第3メモリへのアク
セスは所定量毎に行なわれるため、CPUは、必要なデ
ータに効率的にアクセスすることができる。
【0018】第2の発明によれば、DMA制御方式のデ
ータアクセスの途中でプログラム制御方式のデータアク
セスを行ないたいようなときにバスの占有関係を切り換
える必要がないため、処理を高速化できる。
【0019】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0020】
【実施例】図1を参照して、この実施例のディジタルカ
メラ10は、データを格納するメモリとして、SDRA
M12,コンパクトフラッシュ(CF)46,レジスタ
36,バッファ30およびフラッシュメモリ52を含
む。このうち、SDRAM12は、撮影された画像デー
タを含む画像ファイルを一時的に記録するための内部メ
モリであり、コンパクトフラッシュ46は、このような
画像ファイルを記録するため着脱自在の記録媒体であ
る。レジスタ36は、後述するDMAデータ転送のため
の処理要求を格納する内部メモリであり、バッファ30
は、SDRAM12とコンパクトフラッシュ46との間
でDMA転送される画像データ、あるいはコンパクトフ
ラッシュ46のFAT情報データを一時的に格納する内
部メモリである。フラッシュメモリ52は、CPU54
のプログラムを格納する内部メモリである。
【0021】SDRAM12に対するアクセスはアクセ
ス制御回路14およびアクセス要求制御回路16によっ
て制御され、コンパクトフラッシュ46に対するアクセ
スはアクセス制御回路42およびアクセス要求制御回路
44によって制御される。また、レジスタ36に対する
アクセスはアクセス制御回路38およびアクセス要求制
御回路40によって制御され、バッファ30a〜30c
に対するアクセスはアクセス制御回路32およびアクセ
ス要求制御回路34によって制御される。さらに、フラ
ッシュメモリ52に対するアクセスはアクセス制御回路
50およびアクセス要求制御回路48によって制御され
る。
【0022】各々のアクセス要求制御回路は、アクセス
要求が与えられたとき要求元に承認信号ACKを返送
し、要求元は、この承認信号に応答して、アクセス信号
をアクセス要求制御回路に与える。また、アクセス態様
が書き込みの場合、要求元はアクセス信号とともに書き
込みに係るデータをアクセス要求制御回路に与える。ア
クセス信号(およびデータ)は、アクセス要求制御回路
を通してアクセス制御回路に与えられ、アクセス制御回
路は、入力されたアクセス信号に従ってメモリにアクセ
スする。
【0023】アクセス要求制御回路34,40および4
8にはCPU54からのみアクセス要求が発せられる。
これに対して、アクセス要求制御回路16には、CPU
54以外にライト制御回路18,リード制御回路20お
よびカメラ処理系のDMAコントローラ58からもアク
セス要求が与えられる。アクセス要求制御回路42に
も、CPU54のほかにリード制御回路26およびライ
ト制御回路28からアクセス要求が与えられる。つま
り、アクセス要求制御回路16および42には、複数の
アクセス要求が同時に入力される可能性があり、アクセ
ス要求制御回路16および42は、同時に入力された各
々のアクセス要求を調停していずれかの要求元に承認信
号ACKを返送する。ただし、アクセス要求制御回路1
6および42はCPU54に優先順位を与えており、複
数のアクセス要求が与えられたときは、CPU54から
のアクセス要求を最優先で受け付ける。
【0024】なお、カメラ処理には、撮影された生画像
データ(RAWデータ)をYUVデータに変換するYU
V変換処理、ならびにYUVデータを圧縮して圧縮YU
Vデータ(上述の画像データ)を生成する圧縮処理があ
り、RAWデータ,YUVデータおよび圧縮YUVデー
タのいずれも、対応するDMAコントローラによってS
DRAM12に対するライト/リード処理を施される。
上述のDMAコントローラ58は、このようなカメラ処
理を行なう複数のDMAコントローラを含む概念であ
る。ここで、DMAコントローラ58は、制御バスCB
DMA4および32ビットのデータバスDBDMA5を通して
アクセス要求制御回路16にアクセスする。
【0025】SDRAM12はバースト転送方式のメモ
リであり、先頭アドレスを指定すれば、これに続く複数
アドレスに連続してアクセスすることができる。つま
り、読み出し時は、連続する複数のアドレスに格納され
たデータを1回で読み出すことができ、書き込み時は、
複数アドレス分のデータを連続する複数のアドレスに1
回で書き込むことができる。SDRAM12でもランダ
ムアクセスは可能であるが、アドレスがロウ(ROW)お
よびコラム(COLUMN)に分割されており、ロウアドレス
を先に設定するというオーバヘッドがあるため、1ワー
ド毎のアクセスでは効率が悪くなる。このような理由か
ら、バースト転送方式では、アクセスする1回あたりの
データ量が大きいほど、実効スループットが向上する。
バーストアクセスを行なう場合、アクセス要求制御回路
16に与えられるアクセス信号には、アクセス先の先頭
アドレス情報,データサイズ情報およびリード/ライト
を示すアクセス態様情報が含まれる。
【0026】コンパクトフラッシュ46は、図2に示す
ようにコントローラ46a,バッファメモリ46bおよ
び主メモリ46cを含み、コントローラ46aはバッフ
ァメモリ46bを介して主メモリ46cにアクセスす
る。バッファメモリ46bは1セクタ(512バイト)
分の容量を持ち、アクセスは1セクタ毎に行なわれる。
したがって、アクセス要求制御回路42に与えられるア
クセス信号には、所望のセクタアドレス情報およびリー
ド/ライトを示すアクセス態様情報が含まれる。内部転
送が行なわれているとき、コンパクトフラッシュ46は
ビジー状態となり、内部転送が行なわれていないとき、
コンパクトフラッシュ46はレディ状態となる。このよ
うなレディ状態およびビジー状態の判別信号は、コンパ
クトフラッシュ46の特定の入出力ポートから出力され
る。
【0027】なお、主メモリ46cにアクセスするため
には、上述のアクセス信号に先立って、所望のセクタ番
号およびアクセスの態様をコントローラ46aに設定す
る必要がある。
【0028】レジスタ36は、図3に示すように形成さ
れる。SDRAM側ライト制御回路(ライト制御回路1
8),SDRAM側リード制御回路(リード制御回路2
0),CF側ライト制御回路(ライト制御回路28)お
よびCF側リード制御回路(リード制御回路26)が、
いわゆるDMAコントローラである。処理要求は、アド
レス情報,バンク情報および転送サイズ情報からなり、
これらの情報を格納する欄が各々のDMAコントローラ
に対応してレジスタ36に形成される。処理要求をレジ
スタ36に設定するとき、アクセス要求制御回路40に
は、書き込み先のアドレス情報(書き込み欄の位置情
報)およびアクセス態様情報“ライト”を含むアクセス
信号と処理要求を形成する各情報データが与えられる。
処理要求に含まれるアドレス情報,バンク情報および転
送サイズ情報は、アクセス信号に基づいて所望の欄に書
き込まれる。
【0029】バッファ30としては、図4に示すように
3つのバンク0〜2を持つSRAMが適用され、各々の
バンクは512バイトの容量を持つ。各バンクへのアク
セスは1アドレス毎に行なわれる。このため、バッファ
30へのアクセス信号には、アクセス先のバンク情報,
アドレス情報およびリード/ライトを示すアクセス態様
情報が含まれる。
【0030】フラッシュメモリ52に対するアクセス
は、バッファ30と同じように、アクセス先のアドレス
情報およびリード/ライトを示すアクセス態様情報を含
むアクセス信号によって行なわれる。
【0031】各々の回路およびメモリ間の主な接続関係
を以下に説明する。アクセス要求制御回路16は、制御
バスCBDMA1によってライト制御回路18およびリー
ド制御回路20と接続され、制御バスCBCPU1によっ
てCPU54ならびにアクセス要求制御回路34,4
0,42および48と接続される。アクセス要求制御回
路16はまた、データバスDBDMA1によってライト制
御回路18と接続され、データバスDBDMA2によって
リード制御回路20と接続され、データバスDBC PU
およびDBCPU2によってアクセス要求制御回路34,
40,42および48と接続される。データバスDB
CPU1およびDBCPU2はまた、CPU54が接続された
データバスDBCPU3と双方向バッファ56を介して接
続される。アクセス要求制御回路42は、上述の接続に
加えて、制御バスCBDMA3によってリード制御回路2
6およびライト制御回路28と接続され、データバスD
DMA3およびDBDMA4によってリード制御回路26お
よびライト制御回路28の各々と接続される。
【0032】リード制御回路20および26は、制御バ
スCBCOM1およびデータバスDBC OM1によってバッフ
ァ30の入力側と接続され、ライト制御回路18および
28は、制御バスCBCOM2およびデータバスDBCOM
によってバッファ30の出力側と接続される。また、リ
ード制御回路20および26およびライト制御回路18
および28のいずれも、制御バスCBDMA2によってレ
ジスタ36と接続される。制御バスCBCOM1およびC
COM2ならびにデータバスDBCOM1およびDBCOM
は、アクセス制御回路32にも接続される。
【0033】つまり、データバスDBDMA1,DB
DMA2,DBDMA3およびDBDMA4はそれぞれ、ライト
制御回路18,リード制御回路20,ライト制御回路2
8およびリード制御回路26専用のデータバスであり、
DBCPU1〜DBCPU3はCPU54に専用のデータバス
である。これに対して、データバスDBCOM1およびD
COM2は、ライト制御回路18および28,リード制
御回路20および26ならびにCPU54によって共有
される。なお、データバスDBDMA1およびDBDMA2は
32ビットのバスであり、データバスDBDMA3および
DBDMA4は16ビットのバスである。
【0034】リード制御回路20は、レジスタ36のS
DRAM側リード制御回路の欄に処理要求が設定された
とき、図5に示すフロー図に従って動作する。
【0035】SDRAM12の所望の先頭アドレス情
報,バンク0〜2のいずれか1つを示すバンク情報およ
び“512バイト”の転送サイズ情報がレジスタ36の
SDRAM側リード制御回路の欄に設定された場合、ま
ずステップS1で内部カウンタ20aの値が“0”であ
るかどうか判別する。そして、カウント値が“1”以上
であればステップS1の処理をくり返し、カウント値が
“0”となったとき、アクセス先のバンクが空になった
とみなしてステップS3に進む。ステップS3では、ア
クセス要求を制御バスCBDMA1を通してアクセス要求
制御回路16に発する。これに対して承認信号ACKが
返送されると、ステップS5でYESと判断し、ステッ
プS7でアクセス信号(先頭アドレス情報,リードを示
すアクセス態様情報,512バイトのサイズ情報)を、
同じ制御バスCBDMA1を通してアクセス要求制御回路
16に出力する。所望の先頭アドレス以降に書き込まれ
た512バイト分のデータはアクセス制御回路12によ
って読み出され、データバスDBDMA2を介してリード
制御回路20に入力される。
【0036】ステップS9では、アクセス要求制御回路
16から入力された4バイト(32ビット)分のデータ
をデータバスDBCOM1を介してバッファ30に与える
とともに、指定されたバンクのアドレス信号を制御バス
CBDMA2を介してバッファ30に与える。続いて、ス
テップS11で共有カウンタ24および内部カウンタ2
0aを“4”インクリメントし、ステップS11でカウ
ンタ20aの値を“512”と比較する。そして、カウ
ント値が“512”未満であればステップS9およびS
11の処理を繰り返す。この結果、入力された512バ
イトのデータは所望のバンクに先頭アドレスから順に書
き込まれ、共有カウンタ24および内部カウンタ20a
のカウント値は“512”までインクリメントされる。
カウント値が“512”に達すると、ステップS15で
終了フラグを発行する。終了フラグは、割り込み端子
(図示せず)を通してCPU54に与えられる。
【0037】ライト制御回路28は、レジスタ36のC
F側ライト制御回路の欄に処理要求が設定されたとき、
図6に示すフロー図に従って動作する。
【0038】コンパクトフラッシュ46の所望のセクタ
アドレス情報,所望のバンクを示すバンク情報および
“512バイト”の転送サイズ情報がレジスタ36のC
F側ライト制御回路の欄に設定されると、まずステップ
S21でコンパクトフラッシュ46がレディ状態/ビジ
ー状態のいずれにあるかを状態信号に基づいて判別す
る。そして、ビジー状態であればステップS21の処理
を繰り返し、レディ状態に移行したときにステップS2
3に進む。ステップS23では、共有カウンタ24の値
が“2”以上を示しているかどうか判断し、NOであれ
ば同じ処理を繰り返す。カウント値が“2”以上となる
と、所望のバンクに転送可能なデータが格納されたとみ
なして、ステップS25でアクセス要求を発生する。ア
クセス要求は、制御バスCBDMA3を通してアクセス要
求制御回路42に与えられる。
【0039】このアクセス要求に対してアクセス要求制
御回路42から承認信号ACKが返送されると、ステッ
プS29でアクセス信号(セクタアドレス情報,ライト
のアクセス態様情報,512バイトのデータサイズ情
報)を発生し、ステップS31で所望のバンクのアドレ
ス信号をバッファ30に与える。アクセス信号は制御バ
スCBDMA3を通してアクセス要求制御回路42に与え
られ、アドレス信号は制御バスCBCOM2を通してバッ
ファ30に与えられる。これによって、所望のバンクの
所望のアドレスに格納された2バイト(16ビット)分
のデータがデータバスDBCOM2を通して読み出され、
読み出されたデータは、データバスDBDMA3を通して
アクセス要求制御回路42に与えられる。ステップS3
3では共有カウンタ24の値を“2”ディクリメントす
るとともに内部カウンタ28aの値を“2”インクリメ
ントし、続くステップS35では内部カウンタ28aの
値を“512”と比較する。そして、カウント値が“5
12”未満であればステップS23〜S33の処理を繰
り返すが、カウント値が“512”であれば、ステップ
S37で終了フラグを発行する。
【0040】ステップS23〜ステップS35の処理が
繰り返されることによって、バッファ30から読み出さ
れた512バイト分のデータが、データバスDB
DMA3,アクセス要求制御回路42およびアクセス制御
回路44を経てコンパクトフラッシュ46に与えられ
る。コントローラ46aは、与えられた512バイトの
データを一旦バッファメモリ46bに蓄積し、バッファ
メモリ46bが満杯となったときにこの512バイトの
データを主メモリ46cの所望のセクタに書き込む。
【0041】リード制御回路26は、レジスタ36のC
F側リード制御回路の欄に処理要求が設定されたとき、
図7に示すフロー図に従って動作する。
【0042】コンパクトフラッシュ46の所望のセクタ
アドレス情報,所望のバンクを示すバンク情報および
“512バイト”の転送サイズ情報がレジスタ36のC
F側リード制御回路の欄に設定されると、ステップS4
1でコンパクトフラッシュ46の状態を判別し、レディ
状態であればステップS43で共有カウンタ22の値を
判別する。そして、共有カウンタ22の値が“0”であ
れば、所望のバンクは空であるとみなし、ステップS4
5でアクセス要求を制御バスCBDMA3を通してアクセ
ス要求制御回路42に出力する。これに対してアクセス
要求制御回路42から承認信号ACKが返送されると、
ステップS49でアクセス信号(セクタアドレス情報,
リードのアクセス態様情報)を同じ制御バスCBDMA
を通してアクセス要求制御回路42に与える。コンパク
トフラッシュ46からは2バイト分のデータが読み出さ
れ、読み出されたデータはデータバスDBDMA4を通し
てリード制御回路26に与えられる。
【0043】ステップS51では、読み出された2バイ
トのデータをアドレス信号とともにバッファ30に与え
る。このとき、データはデータバスDBCOM1を通し
て、アドレス信号はCBCOM1を通してバッファ30に
与えられる。ステップS53では共有カウンタ22を
“2”インクリメントし、続くステップS55ではカウ
ント値を“512”と比較する。そして、カウント値が
“512”を下回る限りステップS45〜S53の処理
を繰り返し、これによって、コンパクトフラッシュ46
の所望のセクタからデータが2バイトずつ読み出され、
合計512バイトのデータがバッファ30の所望のバン
クに格納される。カウント値が“512”となるとステ
ップS55でYESと判断し、ステップS57で終了フ
ラグを発行する。
【0044】ライト制御回路18は、レジスタ36のS
DRAM側ライト制御回路の欄に処理要求が設定された
とき、図8に示すフロー図に従って動作する。
【0045】SDRAM12の先頭アドレス情報,バン
ク0〜2のいずれか1つを示すバンク情報および“51
2バイト”の転送サイズ情報がレジスタ36のSDRA
M側ライト制御回路の欄に設定されると、ステップS6
1で共有カウンタ22の値を“512”と比較し、比較
結果が一致を示せば、ステップS63でアクセス要求を
制御バスCBDMA1を通してアクセス要求制御回路16
に出力する。これに対して承認信号ACKが返送される
と、ステップS65でYESと判断し、ステップS67
でアクセス信号(先頭アドレス情報,リードを示すアク
セス態様情報,512バイトのサイズ情報)を同じ制御
バスCBDMA1を通してアクセス要求制御回路16に出
力する。
【0046】ステップS69では、アドレス信号を制御
バスCBCOM2を通してバッファ30に与え、4バイト
分のデータを所望のバンクから読み出す。読み出された
データは、データバスDBCOM2およびデータバスDB
DMA1を通してアクセス要求制御回路16に与えられ
る。続いて、ステップS71で共有カウンタ22の値を
“4”ディクリメントし、ステップS73でカウント値
を“0”と比較する。ここでカウント値が“1”以上で
あれば、ステップS69およびS71の処理を繰り返
し、カウント値が“0”となると、ステップS75で終
了フラグを発行する。これによって、所望のバンクから
512バイトのデータが読み出され、アクセス制御回路
14によってSDRAM12の所望アドレスに書き込ま
れるとともに、書き込みが完了した時点で終了フラグが
発行される。
【0047】SDRAM12には、上述のように画像フ
ァイルが格納されており、リード制御回路20およびラ
イト制御回路28によるDMA転送の対象となるデータ
は、この画像ファイルを形成する画像データである。一
方、コンパクトフラッシュ46の主メモリ46aには、
同様の画像ファイルのほかにFAT情報データも記録さ
れている。つまり、コンパクトフラッシュ46はMS−
DOS方式を採用しているため、FATのようなファイ
ル管理情報も主メモリ46aに記録されている。このた
め、リード制御回路26およびライト制御回路18によ
るDMA転送の対象となるデータとしては、画像ファイ
ルを形成する画像データ以外にFATデータも含まれ
る。
【0048】ただし、FAT情報データはCPU54に
よる空きクラスタの検索のために読み出されるものであ
り、バッファ30からSDRAM12にDMA転送され
ることはない。このため、リード制御回路26は、FA
Tデータおよび画像データの両方をコンパクトフラッシ
ュ46からバッファ30にDMA転送するものの、ライ
ト制御回路18は、画像データのみをバッファ30から
SDRAM12にDMA転送する。
【0049】バッファ30に格納されたFATデータ
は、CPU54によって読み出される。つまり、CPU
54が制御バスCBCPU1を通してアクセス要求をアク
セス要求制御回路40に与え、これに対する承認信号A
CKに応答して、バンク情報,アドレス情報およびアク
セス態様情報を含むアクセス信号を同じ制御バスCBCP
U1を通してアクセス要求制御回路34に与える。所望
のバンクの所望のアドレスに書き込まれたFAT情報デ
ータは、アクセス制御回路32によって読み出される。
読み出されたFAT情報データは、データバスDBCPU
1およびDBCPU3を通してCPU54に与えられる。
なお、バッファ30に格納されたFAT情報データが、
後続の画像データによって上書きされることのないよ
う、FAT情報データおよび画像データは互いに別のバ
ンクに格納される。
【0050】CPU54は、SDRAM12に格納され
た画像ファイルをコンパクトフラッシュ46に記録する
とき、図9および図10に示すフロー図を処理する。
【0051】まずステップS81で、FAT領域内のい
ずれかのセクタ番号およびアクセス態様“リード”を、
特定の入出力ポートを通してコンパクトフラッシュ46
のコントローラ46aに設定する。次に、リード制御回
路26にFAT情報データのDMA転送を行なわせるた
めの処理要求を、ステップS83でレジスタ36に設定
する。つまり、ステップS1で設定したセクタ番号に対
応するセクタアドレス情報,バンク0を示すバンク情報
および“512バイト”の転送サイズ情報を図3に示す
CF側リード制御回路の欄に書き込む。これによって、
FAT領域に書き込まれたFAT情報データの一部がコ
ンパクトフラッシュ46からバッファ30のバンク0に
DMA転送される。ステップS85では、このDMA転
送処理の終了の有無を終了フラグに応答して判別する。
つまり、終了フラグがリード制御回路26から入力され
ない限りステップS85の処理を繰り返し、終了フラグ
が与えられると、ステップS87に進む。
【0052】ステップS87では、アクセス要求制御回
路34およびアクセス要求回路32を通してバッファ3
0のバンク0にアクセスし、バンク0内のFATデータ
に基づいて空きクラスタを検索する。具体的には、バン
ク0からFATエントリを読み出して、対応するクラス
タが空いているかどうかを判別する。全てのFATエン
トリの検索が完了すると、空きクラスタが検索されたか
どうかをステップS89で判断する。そして、空きクラ
スタが1つも見つからなかったときは、ステップS91
でセクタ番号を更新してからステップS81に戻る。次
回のステップS81〜S85の処理では、FAT領域の
別のセクタにあるFAT情報データがコンパクトフラッ
シュ46からバッファ30にDMA転送され、バンク0
に格納された新規のFAT情報データに基づいて空きク
ラスタの検索処理が行なわれる。
【0053】空きクラスタが発見されたときは、ステッ
プS89からステップS93に進み、発見された空きク
ラスタの先頭のセクタ番号およびアクセス態様“リー
ド”をコンパクトフラッシュ46に設定する。さらに、
SDRAM12に格納された画像ファイルをコンパクト
フラッシュ46に転送するための処理要求を、ステップ
S95でレジスタ36に設定する。具体的には、SDR
AM12の所望の先頭アドレス情報,バンク1を示すバ
ンク情報および“512バイト”の転送サイズ情報をレ
ジスタ36のSDRAM側リード制御回路の欄に設定
し、かつコンパクトフラッシュ46の所望のセクタアド
レス情報,バンク1を示すバンク情報および“512バ
イト”の転送サイズ情報をレジスタ36のCF側ライト
制御回路の欄に設定する。
【0054】これによって、SDRAM12の所望の先
頭アドレス以降に格納された512バイトの画像データ
が、リード制御回路20によってバッファ30のバンク
1にDMA転送され、さらに、バンク1に格納された5
12バイトの画像データが、ライト制御回路28によっ
てコンパクトフラッシュ46にDMA転送される。転送
された512バイトの画像データは、空きクラスタの先
頭に位置するセクタに書き込まれる。なお、バンク1を
画像データの書き込み先として選択するのは、バンク0
に格納されたFAT情報データが消滅するのを防止する
ためである。
【0055】ステップS97では、リード制御回路20
およびライト制御回路28の両方から終了フラグが発行
されたときに、ステップS97で要求したDMA処理が
終了したと判断する。続くステップS99では、ステッ
プS87で検索した空きクラスタが満杯になったかどう
か判断し、NOであればステップS101でセクタ番号
を更新してからステップS93に戻る。この結果、クラ
スタが満杯になるまで、ステップS93〜S99の処理
が繰り返され、画像ファイルを形成する画像データは、
空きクラスタ内の複数のセクタに連続して書き込まれ
る。
【0056】ステップS99で空きクラスタが満杯にな
ったと判断されると、現画像ファイルのDMA転送(コ
ンパクトフラッシュ46への記録)が完了したかどうか
をステップS103で判断する。ここでNOであれば、
ステップS105でバッファ30内のバンク0にアクセ
スし、バンク0のFAT情報データを更新する。つま
り、今回のDMA転送によって満杯となったクラスタに
対応するFATエントリの情報を書き換える。続いて、
ステップS107で再度バンク0にアクセスし、上述の
ステップS87と同じ要領で空きクラスタの検索を行な
う。続くステップS109では空きクラスタが発見され
たかどうか判断し、YESであれば、ステップS93に
戻って上述と同様のDMA転送処理を行なう。
【0057】一方、ステップS109でNOであれば、
ステップS111でFAT領域内のセクタ番号およびア
クセス態様“ライト”をコンパクトフラッシュ46に設
定する。ここで、設定するセクタ番号は、バンク0に格
納されているFAT情報データを書き込むべきセクタの
番号である。続いて、ライト制御回路28にFAT情報
データのDMA転送を行なうための処理要求を、ステッ
プS113でレジスタ36に設定する。つまり、ステッ
プS111で設定したセクタ番号に対応するセクタアド
レス情報,バンク0を示すバンク情報および“512バ
イト”の転送サイズ情報を、図3に示すCF側ライト制
御回路の欄に書き込む。これによって、バンク0に格納
されたFATデータが、ライト制御回路28によってコ
ンパクトフラッシュ46にDMA転送され、FAT領域
内の元のセクタに書き込まれる。
【0058】ステップS115では、ライト制御回路2
8によるDMA転送処理の終了の有無を、ライト制御回
路28から終了フラグが発行されたかどうかによって判
断する。終了フラグが発行されなければステップS11
5の処理を繰り返し、終了フラグが発行されると、ステ
ップS117に進む。ステップS117では、FAT領
域の別のセクタからFATデータを読み出すべくセクタ
番号を更新し、その後ステップS81に戻る。
【0059】ステップS103で現画像ファイルのDM
A転送が完了したと判断されたときは、記録日時やファ
イルサイズなどのファイル情報をコンパクトフラッシュ
46に書き込むべく、ステップS119に進む。ステッ
プS119では、このようなファイル情報の書き込み先
のセクタ番号およびアクセス態様“ライト”をコンパク
トフラッシュ46に設定する。続くステップS121で
は、SDRAM12に格納されたファイル情報をコンパ
クトフラッシュ46に転送するための処理要求を、上述
のステップS95と同じ要領でレジスタ36に設定す
る。つまり、SDRAM12の所望の先頭アドレス情
報,バンク1を示すバンク情報および“512バイト”
の転送サイズ情報をレジスタ36のSDRAM側リード
制御回路の欄に設定するとともに、コンパクトフラッシ
ュ46の所望のセクタアドレス情報,バンク1を示すバ
ンク情報および“512バイト”の転送サイズ情報をレ
ジスタ36のCF側ライト制御回路の欄に設定する。
【0060】これによって、SDRAM12の所望の先
頭アドレス以降に格納された512バイトのファイル情
報データがリード制御回路20によってバッファ30の
バンク1にDMA転送され、さらに、バンク1に格納さ
れた512バイトのファイル情報データがライト制御回
路28によってコンパクトフラッシュ46にDMA転送
される。転送された512バイトの画像データは、ステ
ップS119で設定されたセクタ番号に対応するセクタ
に書き込まれる。
【0061】ステップS123では、リード制御回路2
0およびライト制御回路28の両方から終了フラグが発
行されたかどうかを判断し、YESとの判断結果が得ら
れたときにステップ125に進む。ステップS125で
は、SDRAM12に格納された全ての画像ファイルの
記録処理が完了したかどうか判断する。そして、YES
であれば処理を終了するが、NOであればステップS1
17でセクタ番号を更新してからステップS81に戻
る。
【0062】なお、以上の処理はSDRAM12からコ
ンパクトフラッシュ46に画像ファイルを転送するとき
の処理であり、コンパクトフラッシュ46からSDRA
M12に画像ファイルを転送するときの処理について
は、説明を省略している。ただし、このコンパクトフラ
ッシュ46からSDRAM12へのDMA転送処理も上
述と同じ要領で行なわれる。このとき、FAT情報デー
タはたとえばバンク0に格納され、画像データはたとえ
ばバンク2を用いて転送される。
【0063】図示しないシャッタボタンが押されたと
き、CPU54は図7に示す割り込みルーチンを処理す
る。まず、ステップS131でSDRAM12に十分な
空き容量が存在するかどうか判断し、YESとの判断結
果が得られたときにステップS133で、カメラ処理を
行なう。このとき、撮影されたRAWデータのSDRA
M12に対するライト/リード処理、RAWデータをY
UV変換することで生成されたYUVデータのSDRA
M12に対するライト/リード処理,およびYUVデー
タをJPEG圧縮して生成された圧縮YUVデータのS
DRAM12に対するライト処理が、DMAコントロー
ラ58によって行なわれる。
【0064】このようなカメラ処理が完了すると、ステ
ップS135で撮影日時やファイルサイズを含むファイ
ル情報データをSDRAM12に格納する。このとき、
CPU54は、まずアクセス要求を制御バスCBCPU
を通してアクセス要求制御回路16に与える。これに対
してアクセス要求制御回路16から承認信号ACKが返
送されると、SDRAM12の所望の先頭アドレス情
報,ファイル情報データのサイズ情報および“ライト”
を示すアクセス態様情報を含むアクセス信号を、同じ制
御バスCBCPU3を通してアクセス要求制御回路16に
与え、同時にファイル情報データをデータバスDBCPU
3およびDBCPU1を通してアクセス制御回路16に与
える。ファイル情報データはSDRAM12の所望のア
ドレスに書き込まれ、これによって圧縮YUVデータお
よびファイル情報データを含む画像ファイルがSDRA
M12内に作成される。
【0065】以上の説明から分かるように、SDRAM
12は1回にアクセスするデータ量が多くなるほど実効
スループットが向上するメモリであり、バッファ30は
1アドレス毎にアクセスされるメモリであり、そしてコ
ンパクトフラッシュ46は1セクタ毎にアクセスされる
メモリである。SDRAM12とバッファ30との間で
は、ライト制御回路18およびリード制御回路20によ
って1セクタ(512バイト)毎のDMAデータ転送が
行なわれ、バッファ30とコンパクトフラッシュ46と
の間では、リード制御回路26およびライト制御回路2
8によって1セクタ(512バイト)毎のDMAデータ
転送が行なわれる。一方、CPU54は、バッファ30
に対してプログラム制御方式でデータアクセスを行な
い、このときのアクセスデータ量は1セクタよりも少な
い。
【0066】このように、CPU54が必要とするデー
タ量は1セクタよりも少ないため、SDRAM12にア
クセスするよりも、バッファ30にアクセスした方が、
アクセス処理が短時間で完了する。また、コンパクトフ
ラッシュ46はセクタ単位でのアクセスしかできないた
め、バッファ30をCPU54のアクセス先とした方
が、効率的なアクセスが可能となる。
【0067】また、バッファ30は複数のバンク0〜2
からなり、各バンクは512バイトの容量を持ってい
る。ライト制御回路18およびリード制御回路20は、
画像データのDMA転送にバンク1または2を用い、リ
ード制御回路26およびライト制御回路28は、FAT
情報データのDMA転送にバンク0を用いるとともに、
画像データのDMA転送にバンク1または2を用いる。
そして、CPU54は、FAT情報データの読み出し/
書き込みのためにバンク0にアクセスする。このよう
に、画像データの格納先とFAT情報データの格納先が
互いに異なるため、画像データのDMA転送時にFAT
情報データが消滅することはない。
【0068】コンパクトフラッシュ46は、内部転送を
実行していないときにレディ状態となり、内部転送を実
行しているときにビジー状態となり、現時点の状態を示
す状態信号が特定の入出力ポートから出力される。コン
パクトフラッシュ46とバッファ30との間でのDMA
転送を行なうとき、CPU54は、この状態信号が示す
状態に関係なく、処理要求をレジスタ36に設定する。
一方、リード制御回路26およびライト制御回路28
は、状態信号が示すレディを示すときにコンパクトフラ
ッシュ46ににアクセスする。従来技術では、CPUが
コンパクトフラッシュの状態を監視し、コンパクトフラ
ッシュがレディ状態に移行してからDMAコントローラ
に処理要求を与えていたため、時間的なロスが発生して
いた。この実施例では、上述の要領で処理が行なわれる
ため、従来技術のような時間のロスが生じることはな
い。
【0069】また、SDRAM12からコンパクトフラ
ッシュ46へのDMAデータ転送を行なう場合、ライト
制御回路18は、4バイト(32ビット)分のデータを
SDRAM12からバッファ30に転送する毎にカウン
タ22を“4”ずつインクリメントし、リード制御回路
26は、2バイト分のデータをバッファ30からコンパ
クトフラッシュ46に転送する毎にカウンタ22を
“2”ずつディクリメントする。逆に、コンパクトフラ
ッシュ46からSDRAM12へのDMAデータ転送を
行なう場合は、ライト制御回路28が、2バイト分のデ
ータをコンパクトフラッシュ46からバッファ30に転
送する毎にカウンタ24を“2”ずつインクリメント
し、リード制御回路20が、4バイト分のデータをバッ
ファ30からSDRAM12に転送する毎にカウンタ2
4を“4”ずつディクリメントする。したがって、CP
U54は、単に処理要求をレジスタ36に設定するだけ
で、適切なタイミングでDMAデータ転送が実行され
る。なお、ライト制御回路28およびリード制御回路2
0は同時に動作することはないため、アクセスが同時に
実行されることはない。
【0070】また、ライト制御回路18,リード制御回
路20,DMAコントローラ58およびCPU54の各
々は、専用のデータバスDBDMA1,DBDMA2,DB
DMA5およびCBCPU1を通してSDRAM12へのデー
タアクセスを行なう。ここで、各々のデータアクセスが
互いに衝突することがないよう、アクセス要求がアクセ
ス要求制御回路16によって調停される。さらに、アク
セス要求制御回路16は、複数のアクセス要求が与えら
れたとき、CPU54からのアクセス要求を優先的に受
け付ける。これによって、それぞれのDMAコントロー
ラがDMA処理を行なっているときでも、DMA処理の
合間でプログラム制御によるアクセスを行なうことがで
きる。DMA処理の合間で行なわれる処理としては、図
11のステップS135におけるファイル情報データの
書き込み処理がある。なお、このような処理は、リード
制御回路26,ライト制御回路28およびCPU54の
各々がコンパクトフラッシュ46にアクセスするときも
行なわれる。
【0071】なお、この実施例では、画像ファイルの記
録媒体としてコンパクトフラッシュを用いているため、
1セクタを512バイトとしているが、記録媒体として
スマートメディアを用いるときは、1セクタは528バ
イトである。このとき、バッファには、各々が528バ
イトの容量を持つバンクを設け、1回のDMA処理によ
って転送するデータ量は528バイトとする必要があ
る。
【0072】また、この実施例では、バースト転送方式
のメモリとしてSDRAMを用いているが、バースト転
送は単なるDRAMでも行なわれる。このため、SDR
AMの代わりにDRAMを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】コンパクトフラッシュの構成を示すブロック図
である。
【図3】レジスタの一例を示す図解図である。
【図4】バッファに形成された複数のバンクを示す図解
図である。
【図5】SDRAM側リード制御回路の動作の一部を示
すフロー図である。
【図6】CF側ライト制御回路の動作の一部を示すフロ
ー図である。
【図7】CF側リード制御回路の動作の一部を示すフロ
ー図である。
【図8】SDRAM側ライト制御回路の動作の一部を示
すフロー図である。
【図9】CPUの動作の一部を示すフロー図である。
【図10】CPUの動作の他の一部を示すフロー図であ
る。
【図11】CPUの動作のその他の一部を示すフロー図
である。
【符号の説明】
10…ディジタルカメラ 12…SDRAM 16,34,40,42,48…アクセス要求制御回路 18,28…ライト制御回路 20,26…リード制御回路 30…バッファ 36…レジスタ 46…コンパクトフラッシュ 54…CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 12/08 G06F 12/08 W 13/16 510 13/16 510D 13/38 310 13/38 310C

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1メモリと第2メモリとの間で所定量の
    DMAデータ転送を行なう第1DMAコントローラ、 前記第2メモリと第3メモリとの間で前記所定量のDM
    Aデータ転送行なう第2DMAコントローラ、および前
    記第2メモリに対してプログラム制御方式のデータアク
    セスを行なうCPUを備え、 前記第1メモリは1回にアクセスするデータ量が多くな
    るほど実効スループットが向上するメモリであり、 前記第2メモリは所定アドレス数毎にアクセスされるメ
    モリであり、 前記第3メモリは前記所定量毎にアクセスされるメモリ
    であり、そして前記CPUが前記第2メモリにアクセス
    するときのデータ量は前記所定量よりも少ない、データ
    処理装置。
  2. 【請求項2】前記第2メモリは各々が少なくとも前記所
    定量に相当する容量を持つ複数のバンクを含み、 前記CPUは前記第2メモリの特定のバンクにのみアク
    セスし、 前記第1DMAコントローラは前記第2メモリの前記特
    定のバンク以外のバンクにのみアクセスし、 前記第2DMAコントローラは前記複数のバンクのいず
    れにもアクセスする、請求項1記載のデータ処理装置。
  3. 【請求項3】前記第3メモリは所望データおよび前記所
    望データを管理する管理データを格納し、 前記第2DMAコントローラは前記管理データについて
    前記特定のバンクと前記第3メモリとの間で前記DMA
    データ転送を行ない、 前記CPUは前記特定のバンクに格納された前記管理デ
    ータにアクセスする、請求項2記載のデータ処理装置。
  4. 【請求項4】前記第3メモリはアクセスが可能であるか
    どうかを示す状態信号を発生し、 前記CPUは前記状態信号が示す状態に関係なく前記第
    2DMAコントローラに対して前記DMAデータ転送を
    要求し、 前記第2DMAコントローラは前記状態信号が示す状態
    に応じて前記第3メモリにアクセスする、請求項1ない
    し3のいずれかに記載のデータ転送装置。
  5. 【請求項5】前記第1DMAコントローラおよび前記第
    2DMAコントローラの一方による前記DMAデータ転
    送に応じてインクリメントされ前記第1DMAコントロ
    ーラおよび前記第2DMAコントローラの他方による前
    記DMAデータ転送に応じてディクリメントされるカウ
    ンタをさらに備え、 前記CPUは前記カウンタの値に関係なく前記第1DM
    Aコントローラおよび前記第2DMAコントローラに前
    記DMAデータ転送を要求し、 前記第1DMAコントローラおよび前記第2DMAコン
    トローラは前記カウンタの値に応じて前記DMAデータ
    転送を行なう、請求項1ないし4のいずれかに記載のデ
    ータ処理装置。
  6. 【請求項6】第1メモリに対して第1データバスを通し
    てDMA制御方式のデータアクセスを行なうDMAコン
    トローラ、 前記第1メモリに対して第2データバスを通してプログ
    ラム制御方式のデータアクセスを行なうCPU、および
    前記DMAコントローラから前記第1メモリへの第1ア
    クセス要求および前記CPUから前記第1メモリへの第
    2アクセス要求を調停する調停回路を備える、データ処
    理装置。
  7. 【請求項7】前記調停回路は前記第2アクセス要求を優
    先的に受け付ける、請求項6記載のデータ処理装置。
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