JP2001243082A - 電子制御装置及び記録媒体 - Google Patents

電子制御装置及び記録媒体

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JP2001243082A
JP2001243082A JP2000049840A JP2000049840A JP2001243082A JP 2001243082 A JP2001243082 A JP 2001243082A JP 2000049840 A JP2000049840 A JP 2000049840A JP 2000049840 A JP2000049840 A JP 2000049840A JP 2001243082 A JP2001243082 A JP 2001243082A
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Japan
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fail
sensor
ram
microcomputer
predetermined
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JP2000049840A
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English (en)
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Yoshinori Ban
好典 伴
Kazuhiro Imai
一博 今井
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロコンピュータの誤動作によるフェイ
ルセーフ処理を防止できる電子制御装置及び記録媒体を
提供すること。 【解決手段】 ステップ100にて、センサの状態を示
す異常カウンタ値を算出する。ステップ110では、異
常カウンタ値によりセンサ又はそれらに関連する制御系
の異常の有無を判断し、異常なしの場合に、ステップ1
60でフェイルセーフフラグをOFFする。異常の場合
はフェイルセーフフラグをONする。ステップ120で
は、マイクロコンピュータ2の供給電圧が所定条件を満
たすかを判断する。ステップ130では、フェイルセー
フフラグのON/OFFを判断する。ステップ140で
は、通常制御を行う。ステップ150では、フェイルセ
ーフフラグをONにする。ステップ170では、フェイ
ルセーフ処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、マイクロ
コンピュータの誤動作による処理を防止することができ
る電子制御装置及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば自動車のエンジン制御
を行うために、マイクロコンピュータを中心とする電子
制御装置(以下エンジンECUと記す)が使用されてい
る。この電子制御装置において、マイクロコンピュータ
は、まずエンジンの状態を検知するセンサからの情報を
受信する。次にその情報を基に、エンジンを適切に制御
するために必要な措置を判断し、出力構成素子に制御信
号を送る。
【0003】このとき、センサ又はそのセンサに関連す
る制御システムに異常があれば、正常なエンジン制御は
できない。そこで、マイクロコンピュータがセンサ又は
そのセンサに関連する制御システムが正常かどうかを判
断し、異常と判断した場合には、水温入力値を一定温度
として制御する、あるいは電子スロットルを閉じる等
の、エンジン制御を制限する処理が行われる。このよう
な処理はフェイルセーフ処理と呼ばれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、マイクロコ
ンピュータは、供給電圧が最低作動電圧以下になると、
動作が不安定になり、RAMへの誤書き込み、分岐条件
の判断ミス等の誤動作を起こす。
【0005】そこで、従来から、電源ICによりマイク
ロコンピュータへの供給電圧を監視し、最低作動電圧よ
り高く設定した所定の電圧(以下ハードリセット電圧と
記す)以下になった場合には、マイクロコンピュータに
リセットをかけることが行われてきた。
【0006】これとは別に、近年、エンジンに対する制
御の複雑化により、エンジンECUに使用されるマイク
ロコンピュータの処理負担は増大する傾向にあり、それ
に対応するために、マイクロコンピュータのクロック数
を増大させる手段がとられている。
【0007】しかし、図2に示す様に、マイクロコンピ
ュータのクロック数を上昇させると最低作動電圧は上昇
し、ハードリセット電圧よりも高くなることがある。そ
の場合、マイクロコンピュータの供給電圧が最低作動低
電圧以下になってもリセットがかからないことがあり、
この状態のマイクロコンピュータは誤動作をする可能性
がある。
【0008】上記のような状況下で起こるマイクロコン
ピュータの誤動作によって、センサ及びそのセンサに関
与する制御系は正常であるにも関わらず、誤ってフェイ
ルセーフ処理に入ってしまうことがある。このようなフ
ェイルセーフ処理は、不必要にエンジンの制御を制限す
るものであるので、防止しなければならない。
【0009】本発明は、前記問題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は供給電圧低下時のマイクロ
コンピュータの誤動作による不必要なフェイルセーフ処
理を防止できる電子制御装置及び記録媒体を提供するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】(1)請
求項1の発明は、マイクロコンピュータの誤動作に起因
するフェイルセーフ処理の実行を防止することを目的と
する。そのために、マイクロコンピュータが誤記憶する
可能性が高い状況下では、フェイルセーフ処理を解除す
る。
【0011】以下詳細に説明する。 本発明の電子制御装置は、センサ又はそのセンサに関
連する制御システム(例えばセンサ信号の処理系)に関
する異常検出機能(例えばいわゆるダイアグ機能)を有
し、センサ又はそのセンサに関連する制御システムを異
常と判断した場合には、フェイルセーフ処理を行う。
【0012】例えば、マイクロコンピュータがセンサ信
号を常時検出し、センサ信号から所定のパラメータ(例
えばセンサ信号が所定の正常範囲から外れた時間のカウ
ンタ数)を算出する。そして、その所定のパラメータに
よってセンサ又はそのセンサに関連する制御システムの
正常/異常を判断する。例えば前記カウンタ数が所定の
値を超えた時はセンサ又はそのセンサに関連する制御シ
ステムを異常と判断する。
【0013】しかし、マイクロコンピュータは、その供
給電圧が所定の範囲外の場合(例えば、図2において、
供給電圧が最低作動電圧より低くなっている場合)に
は、誤動作する可能性が高く、その場合には、センサ又
はそのセンサに関連する制御システムは正常であるにも
係わらず、誤ってフェイルセーフ処理に入ってしまうこ
とがある。
【0014】例えば、マイクロコンピュータの誤動作に
よって、誤った値の前記所定のパラメータがRAMに書
き込まれ、センサ又はそのセンサに関連する制御システ
ムが異常であると誤判断され、その結果、フェイルセー
フ処理に入る場合がある。あるいは、マイクロコンピュ
ータの誤動作によって、フェイルセーフフラグONが直
接、RAMに書き込まれ、その結果フェイルセーフ処理
に入る場合等がある。
【0015】また、マイクロコンピュータの供給電圧が
一旦所定の範囲外になった後、所定の範囲内に復帰して
から所定の時間内にも、誤ってフェイルセーフ処理に入
ってしまうことがある。例えば、マイクロコンピュータ
の供給電圧が所定の範囲外になった時に、マイクロコン
ピュータの誤動作によって、誤った値の前記所定のパラ
メータ、あるいはフェイルセーフフラグONがRAMに
書き込まれ、供給電圧が所定の範囲内に復帰してから所
定の時間内にもそれらが残っている場合等がある。
【0016】この誤った値の前記所定のパラメータがR
AMに残っている場合には、それに基づいて、センサ又
はそのセンサに関連する制御システムが異常であると誤
判断され、フェイルセーフ処理に入ることがある。ま
た、フェイルセーフフラグONがRAMに残っている場
合には、それによってフェイルセーフ処理に入ってしま
う。
【0017】そこで、本発明においては、マイクロコ
ンピュータの供給電圧をモニターし、供給電圧が所定の
範囲から外れている場合、あるいは所定の範囲から一旦
外れた後所定の範囲に復帰してから所定の時間内の場合
は、フェイルセーフ処理を解除する。
【0018】つまり、供給電圧に関する上記条件が満足
された場合には、誤ってフェイルセーフフラグがONに
なったり、誤った値の前記所定のパラメータがRAMに
書き込まれることがあるので、本発明では、そのような
問題が発生しないように、供給電圧に関する上記条件が
満たされた場合には、フェイルセーフ処理を解除するの
である。
【0019】この機能により、供給電圧が上記の条件を
満たす場合に、マイクロコンピュータの誤動作に起因し
て誤ってフェイルセーフ処理に入ることが防止できる。
結果として、不必要にフェイルセーフ処理が行われるこ
とにより電子制御装置の機能が制限されることを防止で
きる。
【0020】・前記フェイルセーフ処理を解除する具体
的な解除手段としては、例えば、前記所定のパラメータ
をRAMから消去する手段、あるいは、RAMのフェイ
ルセーフフラグONをOFFに書き換える手段がある。
これらの解除手段はRAMの特定の部分を消去、あるい
は書き換えをするだけでよいので、プログラムコードが
少なくて済むという利点を有する。又、RAMの他の部
分には影響を与えないので、解除手段を実行しても電子
制御装置による制御が不安定にならないという利点を有
する。
【0021】・前記供給電圧の所定の範囲としては、例
えば、マイクロコンピュータの最低作動電圧の変動範囲
の上限値を低電圧ガードとして設定し、低電圧ガード以
上の範囲とすることができる。 (2)請求項2の発明は、マイクロコンピュータの誤動
作により、誤った値の所定のパラメータが記録されるこ
とを防止することを目的とする。そのために、マイクロ
コンピュータが誤記憶する可能性が高い状況下では、前
記所定のパラメータは消去する。
【0022】以下詳細に説明する。 本発明の電子制御装置は、センサ信号を検出し、その
センサ信号から所定のパラメータ(例えばセンサ信号が
所定の正常範囲から外れた時間のカウンタ数)を算出す
る。そして、前記所定のパラメータをマイクロコンピュ
ータのRAMに記録する。
【0023】しかし、マイクロコンピュータの供給電圧
が所定の範囲外の場合(例えば図2において、供給電圧
が最低作動電圧以下となっている場合)には、マイクロ
コンピュータは誤動作する可能性が高く、誤動作した場
合には、誤った値の前記所定のパラメータがRAMに記
録されることがある。
【0024】また、マイクロコンピュータの供給電圧が
一旦所定の範囲外になった時に、マイクロコンピュータ
の誤動作によって、RAMに誤った値の前記所定のパラ
メータが書き込まれ、その後供給電圧が所定の範囲内に
復帰してから所定の時間内にも前記所定のパラメータが
RAMに残っていることがある。
【0025】この誤った値の前記所定のパラメータがR
AMにあると、種々の問題を生じる。例えば、RAMに
書き込まれた前記所定のパラメータを基にセンサの正常
/異常を判断する場合に、誤った判断を下してしまう。
又、前記所定のパラメータをRAMから不揮発性メモリ
に書き写してセンサの異常履歴を作る場合には、誤った
履歴が不揮発性メモリに残ってしまう。
【0026】そこで、本発明においては、マイクロコ
ンピュータの供給電圧をモニターし、供給電圧が所定の
範囲から外れている場合、あるいは所定の範囲から一旦
外れた後所定の範囲に復帰してから所定の時間内の場合
は、RAMから前記所定のパラメータを消去する。
【0027】つまり、供給電圧に関する上記条件が満足
された場合には、誤った値の前記所定のパラメータがR
AMに書き込まれることがあるので、本発明では、その
ような問題が発生しないように、供給電圧に関する上記
条件が満たされた場合には、前記所定のパラメータを消
去するのである。
【0028】この機能により、供給電圧が上記条件を満
たす場合に、マイクロコンピュータの誤動作に起因す
る、誤った値の前記所定のパラメータがRAMに残るこ
とを防止できる。また、それに伴って、前記の種々の問
題を防止できる。また、本発明の消去手段は、RAMの
記録のうち、前記所定のパラメータのみを消去する。従
って、消去するためのプログラムコードは小さくて済む
という利点を有する。しかも、RAMの他の部分には影
響を与えないので、消去手段を実行しても電子制御装置
による制御が不安定にならないという利点を有する。
【0029】・尚、前記供給電圧の所定の範囲とは、例
えば、マイクロコンピュータの最低作動電圧の変動範囲
の上限値を低電圧ガードとして設定し、低電圧ガード以
上の範囲とすることができる。 ・前記所定のパラメータは、例えば、センサの正常/異
常を判断する基準として利用できる。あるいはフェイル
セーフ処理を行うか否かの判断を下す基準として利用で
きる。
【0030】・また、前記所定のパラメータをRAMか
ら不揮発性メモリに書き写し、センサ異常の履歴を作る
ことができる。このセンサ異常の履歴は、点検修理の際
等に有用である。 (3)請求項3の発明では、マイクロコンピュータの供
給電圧をモニターし、供給電圧が所定の範囲から外れた
場合、あるいは所定の範囲から一旦外れた後所定の範囲
に復帰してから所定の時間内の場合には、前記所定のパ
ラメータをRAMから消去し、RAMのフェイルセーフ
フラグONをOFFに書き換える。
【0031】つまり、供給電圧に関する上記条件が満足
された場合には、誤ってフェイルセーフフラグがONに
なったり、誤った値の前記所定のパラメータがRAMに
書き込まれることがあるので、本発明では、そのような
問題が発生しないように、供給電圧に関する上記条件が
満たされた場合には、フェイルセーフ処理を解除し、前
記所定のパラメータを消去するのである。
【0032】この機能により、供給電圧が上記条件を満
たす場合に、マイクロコンピュータの誤動作に起因して
誤ってフェイルセーフ処理に入ることがなくなり、ま
た、誤った値の前記所定のパラメータがRAMに残るこ
とが防止できる。更に、例えば、前記所定のパラメータ
をRAMから不揮発性メモリに書き写してセンサ又はそ
のセンサに関連する制御システムの異常履歴を作る場合
には、誤った履歴が不揮発性メモリに残ることを防止で
きる。
【0033】尚、前記供給電圧の所定の範囲としては、
例えば、マイクロコンピュータの最低作動電圧の変動範
囲の上限値を低電圧ガードとして設定し、低電圧ガード
以上の範囲とすることができる。 (4)請求項4の発明は、所定のパラメータを例示した
ものである。
【0034】マイクロコンピュータに入るセンサ信号値
が、所定の範囲(例えば、図2に示す、最低作動電圧よ
り高く設定された低電圧ガード以上の範囲)を外れる
と、例えば、一定時間の間隔でのカウントを始め、セン
サ信号値が所定の範囲内に戻ればカウントを停止、ある
いはクリアする。このカウント数を前記所定のパラメー
タと定義して、マイクロコンピュータのRAMに書き込
む。
【0035】このカウント数の大きさにより、例えば、
センサ又はそのセンサに関連する制御システムの正常/
異常を判断することができる。また、前記カウント数を
RAMから不揮発性メモリに書き写し、センサ又はその
センサに関連する制御システムの異常の履歴を作ること
ができる。この履歴は点検修理の際等に有用である。
【0036】(5)請求項5の発明は、前記所定のパラ
メータに基づいてセンサ又は前記センサに関連する制御
システムの異常を判断する判断手段を例示している。こ
こでは、前記カウント数が所定の値を超えた場合は、セ
ンサ又はそのセンサに関連する制御システムに異常があ
ると判断する。
【0037】例えば、前記カウント数は、RAMから不
揮発性メモリに書き写し、センサ又はそのセンサに関連
する制御システムの異常の履歴を作ることに利用でき
る。この履歴は点検修理の際等に有用である。 (6)請求項6の発明は、フェイルセーフ処理を行う処
理手段と、フェイルセーフ処理を解除する解除手段を例
示している。
【0038】以下詳細に説明する。マイクロコンピュー
タのRAMに、予めフェイルセーフフラグを書き込む領
域を設けておく。そして、センサ又はそのセンサに関連
する制御システムが異常であるとの判断時には、フェイ
ルセーフフラグONを書き込み(例えばフェイルセーフ
フラグを1にセットし)、このフェイルセーフフラグO
Nに基づいて、フェイルセーフ処理を実行する。
【0039】逆に、センサ又はそのセンサに関連する制
御システムが正常であるとの判断時には、フェイルセー
フフラグOFFを書き込み(例えばフェイルセーフフラ
グを0にセット(即ちリセット)し)、その場合には、
通常制御が実行される。本発明の解除手段は、RAMの
フェイルセーフフラグを書き換えるだけでよいので、プ
ログラムコードが少なくて済むという利点を有する。ま
た、RAMの他の部分には影響を与えないので、解除手
段を実行しても電子制御装置による制御が不安定になら
ないという利点を有する。
【0040】(7)請求項7の発明は、外部装置を例示
している。この外部装置としては、エンジンを制御する
出力素子、例えば、インジェクタ、イグナイタ、電子ス
ロットルが挙げられる。 (8)請求項8の発明は、センサ信号に基づいてエンジ
ンの制御を行う電子制御装置を例示している。
【0041】この電子制御装置としては、エンジンの状
態を検知するセンサ(例えば、A/Fセンサ、回転セン
サ、水温センサ、吸気温センサ、スロットルセンサ、ア
クセルセンサ)からの信号を基に、エンジンの適切な制
御を行うため必要な処置を判断し、外部出力素子(例え
ば、インジェクタ、イグナイタ、電子スロットル)に制
御信号を送る装置が挙げられる。
【0042】(9)請求項9の発明は、電子制御装置の
機能を実現するための手段(例えばプログラム)を記録
した媒体を示している。つまり、上述したような電子制
御装置をコンピュータシステムにて実現する機能は、例
えば、コンピュータ側で起動するプログラムとして備え
ることができる。
【0043】このようなプログラムの場合、例えばフロ
ッピーディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、ハー
ドディスク等のコンピュータ読みとり可能な記録媒体に
記録し、必要に応じてコンピュータシステムにロードし
て起動することにより用いることができる。この他、
(EEPROM)を含むROMやバックアップRAMを
コンピュータ読みとり可能な記録媒体として前記プログ
ラムを記録しておき、このROMあるいはバックアップ
RAMをコンピュータシステムに組み込んでおいても良
い。
【0044】
【発明の実施の形態】次に本発明の電子制御装置及び記
録媒体の実施の形態の例(実施例)について、図面に基
づいて説明する。 (実施例1) a)まず、本実施例の自動車用エンジン制御用の電子制
御装置の基本構成について説明する。
【0045】図1に示す様に、本実施例のエンジンEC
U1はマイクロコンピュータ(図1ではマイコンで示
す)2を中心に構成された装置である。エンジンECU
1は、センサ信号を基にセンサ10〜15の正常/異
常、並びに各センサ信号に基づいてエンジンの制御系
(燃料制御、点火制御、吸気制御等)の正常/異常を判
断でき、センサ10〜15、又はセンサ10〜15に関
連する制御システム(制御系)が異常であると判断した
場合には、出力素子16〜18に対してフェイルセーフ
処理をすることが可能である。また、エンジンECU1
は、マイクロコンピュータ2の供給電圧をモニターでき
るものである。
【0046】このエンジンECU1は、マイクロコンピ
ュータ2に加え、電源系として、メイン電源回路3を備
え、入出力回路4を備えている。以下詳細に説明する。
前記メイン電源回路は、バッテリ5から電圧供給を受
け、所定の電圧を、入出力回路4及びマイクロコンピュ
ータ2に供給するものである。
【0047】前記マイクロコンピュータ2は、CPU
6、ROM7、RAM8、インターフェース(図1では
I/Oで示す)9を備える。また、エンジンの状態を検
知するセンサである、A/Fセンサ10,回転センサ1
1、水温センサ12、吸気温センサ13,スロットルセ
ンサ14,アクセルセンサ15からのセンサ信号を入出
力回路4を通して取り込む。更に、エンジンに対する出
力素子である、インジェクタ16、イグナイタ17,電
子スロットル18に対する制御信号を入出力回路4を通
して出力する。
【0048】特に本実施例では、図2に示すように、最
低作動電圧の変動範囲の上限に、あるいはそれより少し
高めに、低電圧ガードを設定しておく。そして、マイク
ロコンピュータ2の供給電圧を常時モニターする。 b)次に、エンジンECU1で行われる、フェイルセー
フ処理の解除機能(解除手段)、及びセンサ信号の異常
カウンタ値の消去機能(消去手段)を有する、フェイル
セーフ制御について説明する。
【0049】図3に示す様に、まず、ステップ100に
て、マイクロコンピュータ2がセンサ10〜15のセン
サ信号値を連続的に検出し、センサ信号値が所定の正常
範囲から外れた時間をカウントする。このカウントの数
を異常カウンタ値とし、マイクロコンピュータ2のRA
M8に書き込む。
【0050】次にステップ110にて、異常カウンタ値
に基づいて、センサ10〜15、又はそれらに関連する
制御系が異常であるか否かの判断を行う。即ち、前記異
常カウント値が特定の値を超えていれば、センサ10〜
15、及びそれらに関連する制御系の少なくとも一方が
異常と判定する。ここで肯定判断されるとステップ15
0に進み、フェイルセーフフラグONをRAM8に書き
込み(フェイルセーグフラグを1にセットし)、ステッ
プ120に進む。一方否定判断されるとそのままステッ
プ120に進む。
【0051】ステップ120では、マイクロコンピュー
タ2の供給電圧が所定の値以下であるか否か、あるいは
供給電圧が一旦所定の値以下になった後、所定の値以上
に復帰してから所定の時間以内であるか否かを判断す
る。この供給電源の所定の値とは、図2の低電圧ガード
に相当し、マイクロコンピュータ2の最低作動電圧より
も高く、なおかつ、通常の供給電圧より低く設定され
る。
【0052】ここで肯定判断されるとステップ160に
て、フェイルセーフフラグをOFFに書き換え(フェイ
ルセーグフラグを0にセット(即ちリセット)し)、同
時に前記異常カウンタ値をクリアしてから、ステップ1
30に進む。一方否定判断されるとそのままステップ1
30に進む。
【0053】ステップ130では、フェイルセーフフラ
グがONか否かを判断する。ここで肯定判断されると出
力素子16〜18に対してフェイルセーフ処理を実行す
る。一方否定判断されると通常制御を実行する。尚、前
記フェイルセーフ処理としては、例えば、電子スロット
ル18を閉じる処理が挙げられる。
【0054】c)上述した構成により、本実施例は、下
記の効果を奏する。本実施例では、図2に示すように、
最低作動電圧の変動範囲の上限に、あるいはそれより少
し高めに、低電圧ガードを設定しておく。そして、マイ
クロコンピュータ2の供給電圧を常時モニターする。
【0055】ここで、供給電圧が低電圧ガードより低く
なると、供給電圧が最低作動電圧以下となっている可能
性があり、その場合は、マイクロコンピュータ2が誤動
作することがあるので、本実施例では、供給電圧が低電
圧ガード以下になった場合には、RAM8のフェイルセ
ーフフラグをOFFに書き換え、異常カウンタ値を消去
する。
【0056】つまり、上記の機能によって、供給電圧低
下に起因してマイクロコンピュータ2が誤動作し、RA
M8にフェイルセーフフラグONを誤って書き込んで
も、それをOFFに書き換えることができる。その結
果、マイクロコンピュータ2の誤動作に起因して誤って
フェイルセーフ処理に入ることを防止できる。
【0057】また、供給電圧が一旦低電圧ガード以下と
なった後、低電圧ガード以上に復帰した直後にも、電圧
低下時にマイクロコンピュータ2が誤動作して、誤った
データがRAM8に残っている可能性がある。そこで、
本実施例では、供給電圧が一旦低電圧ガード以下となっ
た後、低電圧ガード以上に復帰してから所定の時間内の
場合にも、RAM8のフェイルセーフフラグをOFFに
書き換え、異常カウンタ値を消去する。
【0058】上記機能によって、供給電圧低下に起因し
てマイクロコンピュータ2が誤動作し、誤った値の異常
カウンタ値をRAM8に書き込んでも、それを消去する
ことができる。その結果、誤った値の異常カウンタ値に
基づいてセンサ10〜15、又はそれらに関する制御系
が異常であると誤判断することを防止できる。
【0059】更に、その誤判断に基づいてフェイルセー
フ処理が実行されることを防止できる。その上、RAM
8に書かれた異常カウンタ値を不揮発性メモリ(図示せ
ず)に書き写して、センサ10〜15、又はそれらに関
連する制御系の異常の履歴を作る場合において、誤った
履歴が不揮発性メモリに残ることを防止できる。
【0060】また、本実施例では、RAM8の記録の変
更は、フェイルセーフフラグONをOFFに書き換える
ことと、異常カウンタを消去することのみである。従っ
て、マイクロコンピュータ2の供給電圧が所定の値より
低くなった場合に、RAM8の消去できない部分以外を
すべて消去する方法に比べて、RAM8の書き換える部
分と消去する部分を識別するためのプログラムコードは
少なくて済む。
【0061】更に、本実施例では、RAM8全体が初期
化されることはないため、マイクロコンピュータ2の供
給電圧が所定の値より低くなった場合に、RAM8をリ
セットする方法に比べて、エンジンECU1の制御は不
安定にならない。(実施例2)次に、実施例2について
説明する。
【0062】a)本実施例のエンジン制御用の電子制御
装置の基本構成は実施例1と同様である。 b)次にエンジンECU1で行われる、フェイルセーフ
処理の解除機能、及びセンサ信号の異常カウンタ値のク
リア機能を有する、フェイルセーフ制御について説明す
る。
【0063】図4に示す様に、まず、ステップ200に
て、マイクロコンピュータ2がセンサ10〜15のセン
サ信号値を連続的に検出し、センサ信号値が所定の正常
範囲から外れた時間をカウントする。このカウントの数
を異常カウンタ値とし、マイクロコンピュータ2のRA
M8に書き込む。
【0064】次にステップ210にて、センサ10〜1
5、又はそれらに関連する制御系が異常であるか否かの
判断を行う。即ち、前記異常カウント値が特定の値を超
えていれば異常と判定する。ここで肯定判断されるとス
テップ260に進み、フェイルセーフフラグONをRA
M8に書き込み、ステップ220に進む。一方否定判断
されるとそのままステップ220に進む。
【0065】ステップ220では、マイクロコンピュー
タ2の供給電圧が所定の値以下であるか否か、あるいは
供給電圧が一旦所定の値以下になった後、所定の値以上
に復帰してから所定の時間以内であるか否かを判断す
る。ここで肯定判断されると、ステップ270にて、フ
ェイルセーフフラグをOFFに書き換え、同時に前記異
常カウンタ値をクリアしてからステップ230に進む。
一方、否定判断されるとそのままステップ230に進
む。
【0066】ステップ230では、センサ10〜15、
及びそれらに関連する制御システム(制御系)が正常か
否かを再びチェックする。ここで正常であると判断され
ると、ステップ280に進み、フェイルセーフフラグを
OFFに書き換える。一方、異常と判断されるとそのま
まステップ240に進む。
【0067】ステップ240では、フェイルセーフフラ
グがONか否かを判断する。ここで肯定判断されると出
力素子16〜18のフェイルセーフ処理を実行する。一
方、否定判断されると通常制御を実行する。 c)上述した構成により、本実施例は、下記の効果を奏
する。
【0068】本実施例は、実施例1の機能はそのまま有
し、更に機能を追加したものである。従って、本実施例
は、実施例1の効果を全て有する。即ち、マイクロコン
ピュータ2の供給電圧に関する条件によって、フェイル
セーフ処理を解除し、RAM8の異常カウンタ値を消去
することで、誤ってフェイルセーフ処理に入ることを防
止する効果を有する。
【0069】また、不揮発性メモリにRAM8の異常カ
ウンタ値を書き写して、センサ10〜15、またはそれ
らに関連する制御系の異常の履歴を作る場合において
は、誤った値の異常カウンタ値をRAM8から消去する
ことによって、誤った履歴が作られることを防止する効
果を有する。
【0070】更に、RAM8の書き換え、あるいは消去
のためのプログラムコードは少なくて済むという効果、
RAM8全体の記録が初期化されることはないため、エ
ンジンECU1の制御が不安定となる時間帯が発生する
ことはないという効果も有する。
【0071】特に本実施例は、図4のステップ230と
280により実現される機能によって、実施例1にはな
い下記の効果を有する。つまり、マイクロコンピュータ
2の供給電圧低下以外の原因で、誤ってフェイルセーフ
フラグONがRAM8に書き込まれることがあるが、そ
の様な場合に対応して、本実施例では、図4のステップ
230において、センサ10〜15、及びそれらに関連
する制御系の正常/異常を再チェックし、正常と判断す
れば、ステップ280にて、フェイルセーフフラグをO
FFに書き換える。
【0072】従って、一旦マイクロコンピュータ2の供
給電圧低下以外の原因により、誤ってフェイルセーフフ
ラグがONとされても、ステップ230において、前記
原因が解消しているならば、フェイルセーフフラグはO
FFに書き換えられ、誤ってフェイルセーフ処理に入る
ことはない。
【0073】(比較例1)次に、上記実施例の効果を確
認するための比較例について説明する。本比較例は、図
5のフローチャートに示す様に、通常制御への復帰がな
い場合である。尚、本比較例のエンジン制御用の電子制
御装置の基本構成は実施例1と同様である。
【0074】図5示す様に、ステップP100にて、マ
イクロコンピュータ2がセンサ10〜15のセンサ信号
値を連続的に検出し、センサ信号値が所定の正常範囲か
ら外れた時間をカウントする。このカウントの数を異常
カウンタ値とし、マイクロコンピュータ2のRAM8に
書き込む。
【0075】次にステップP110にて、センサ10〜
15、又はそれらに関連する制御系が異常か否かの判断
を行う。ここでは前記カウント数が特定の値を超えてい
れば異常と判定する。ここで肯定判断されるとステップ
P140に進み、フェイルセーフフラグONをRAM8
に書き込み、ステップP120に進む。一方否定判断さ
れるとそのままステップP120に進む。
【0076】ステップP120では、フェイルセーフフ
ラグがONか否かを判断する。ここで肯定判断されると
出力素子16〜18に対してフェイルセーフ処理を実行
する。一方否定判断されると通常制御を実行する。一旦
フェイルセーフ処理が実行されると、マイクロコンピュ
ー2タの電源がOFFになるまで続行される。
【0077】この比較例1では、マイクロコンピュータ
2が供給電圧低下によって誤動作し、フェイルセーフフ
ラグON、あるいは誤った異常カウンタ値をRAM8に
書き込んだ場合、フェイルセーフ処理を解除できない。
また、一度フェイルセーフ処理に入ると、エンジンEC
U1の電源を一度OFFにするまで通常制御に戻ること
ができない。 (比較例2)本比較例は、図6のフローチャートに示す
ように、通常制御への復帰がある場合である。
【0078】図6に示す様に、ステップP200にて、
マイクロコンピュータ2がセンサ10〜15のセンサ信
号値を連続的に検出し、センサ信号値が所定の正常範囲
から外れた時間をカウントする。このカウントの数を異
常カウンタ値とし、RAM8に書き込む。
【0079】次にステップP210にて、センサ10〜
15、又はそれらに関連する制御系が異常か否かの判断
を行う。ここでは前記カウンタ数が特定の値を超えてい
れば異常と判定する。ここで肯定判断されるとステップ
P250に進み、フェイルセーフフラグONをRAM8
に書き込み、ステップP220に進む。一方否定判断さ
れるとそのままステップP220に進む。
【0080】ステップP220では、再びセンサ10〜
15、及びそれらに関連する制御系が正常か否かの判断
を行い、ここで肯定判断されるとステップP260に
て、フェイルセーフフラグをOFFに書き換え、ステッ
プP230に進む。一方否定判断されるとそのままステ
ップP230に進む。
【0081】ステップP230では、フェイルセーフフ
ラグがONか否かを判断する。ここで肯定判断されると
フェイルセーフ処理を実行する。一方否定判断されると
通常制御を実行する。この比較例2では、比較例1に比
べて、ステップP220にて、センサ10〜15、及び
それらに関連する制御系が正常か否かを再チェックする
機能が追加されている。しかし、ステップP220にお
いて、マイクロコンピュータ2の供給電圧が所定の値以
下の場合には、やはり誤動作により判断を誤る可能性が
ある。
【0082】また、ステップP220において、供給電
圧が正常範囲内であったとしても、ステップP220以
前の段階で、一旦供給電圧が正常範囲から外れ、その時
誤った値の異常カウンタ値がRAM8に書き込まれ、そ
の値がステップP220の段階でRAM8に残っていた
場合、ステップP220でも、やはりセンサ10〜1
5、又はそれらに関連する制御系は異常と判断されてし
まう。従って、本比較例でも誤ったフェイルセーフ処理
は排除できない。
【0083】つまり、上述した比較例1,2からも明ら
かな様に、本実施例1,2によれば、供給電圧低下時の
マイクロコンピュータ2の誤動作による不必要なフェイ
ルセーフ処理を防止することができる。尚、本発明は前
記実施例になんら限定されるものではなく、本発明を逸
脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはい
うまでもない。
【0084】(1)例えば実施例1では、ステップ16
0においてフェイルセーフフラグをOFFに書き換え、
同時に異常カウント値をクリアしたが、そのどちらか一
方を書き換えもしくは消去するだけでも従来技術に比べ
て有利な効果が得られる。 (2)また、実施例1、実施例2では、自動車のエンジ
ン制御用電子制御装置について述べたが、本発明はそれ
に限らず、自動車の自動変速機制御用電子制御装置等に
も適用可能であり、更には、上述した制御を実行させる
手段を記憶している記録媒体にも適用できる。
【0085】つまり、上述したエンジン制御用電子制御
装置の制御を実行させることができる例えばプログラム
等の手段を記憶したものであれば、特に限定はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の電子制御装置の概略構成を示す説明図
である。
【図2】マイクロコンピュータの供給電圧と誤動作の関
係を示す図である。
【図3】実施例1のフェイルセーフ制御を示すフローチ
ャートである。
【図4】実施例2のフェイルセーフ制御を示すフローチ
ャートである。
【図5】比較例1のフェイルセーフ制御を示すフローチ
ャートである。
【図6】比較例2のフェイルセーフ制御を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1・・・電子制御装置 2・・・マイクロコンピュータ 3・・・電源回路 6・・・CPU 8・・・RAM 10・・・A/Fセンサ 11・・・回転センサ 12・・・水温センサ 13・・・吸気温センサ 14・・・スロットルセンサ 15・・・アクセルセンサ 16・・・インジェクタ 17・・・イグナイタ 18・・・電子スロットル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 11/30 305 G06F 1/00 341N Fターム(参考) 3G084 DA20 DA30 EA11 EA12 EB16 EB22 FA03 5B011 DA06 EA08 EA10 GG03 JA02 JA05 KK02 5B042 GA13 GB08 JJ06 JJ17 JJ29 KK20 LA08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 RAMを備えたマイクロコンピュータ
    と、 センサ信号に基づき、センサ又は前記センサに関連する
    制御システムの異常を判断する判断手段と、 前記判断に基づき、外部装置のフェイルセーフ処理を行
    う処理手段 と、 を備えた電子制御装置であって、 前記マイクロコンピュータの作動電圧を検出する検出手
    段と、 前記作動電圧が所定の範囲外の場合、あるいは該作動電
    圧が所定の範囲外から所定の範囲内に復帰してから所定
    の時間内の場合は、前記フェイルセーフ処理を解除する
    解除手段と、 を備えたことを特徴とする電子制御装置。
  2. 【請求項2】 RAMを備えたマイクロコンピュータ
    と、 センサ信号から所定のパラメータを算出し、該所定のパ
    ラメータを前記RAMに書き込む処理手段と、 を備えた電子制御装置であって、 前記マイクロコンピュータの作動電圧を検出する検出手
    段と、 前記作動電圧が所定の範囲外の場合、あるいは該作動電
    圧が所定の範囲外から所定の範囲内に復帰してから所定
    の時間内の場合は、前記RAMに書き込まれた前記所定
    のパラメータを消去する消去手段と、 を備えたことを特徴とする電子制御装置。
  3. 【請求項3】 RAMを備えたマイクロコンピュータ
    と、 センサ信号から所定のパラメータを算出し、該所定のパ
    ラメータを前記RAMに書き込む処理手段と、 前記所定のパラメータに基づき、センサ又は前記センサ
    に関連する制御システムの異常を判断する判断手段と、 前記判断に基づき、外部装置のフェイルセーフ処理を行
    う処理手段と、 を備えた電子制御装置であって、 前記マイクロコンピュータの作動電圧を検出する検出手
    段と、 前記作動電圧が所定の範囲外の場合、あるいは該作動電
    圧が所定の範囲外から所定の範囲内に復帰してから所定
    の時間内の場合には、前記フェイルセーフ処理を解除す
    るとともに、前記RAMに書き込まれた前記所定のパラ
    メータを消去する解除・消去手段と、 を備えたことを特徴とする電子制御装置。
  4. 【請求項4】 前記所定のパラメータとは、センサ信号
    の値が所定の範囲から外れた時間をカウントした場合の
    カウント数であることを特徴とする前記請求項2又は3
    に記載の電子制御装置。
  5. 【請求項5】 前記所定のパラメータに基づいて、セン
    サ又は前記センサに関連する制御システムの異常を判断
    する判断手段とは、前記カウント数が所定の値を超えた
    場合に異常と判断する判断手段であることを特徴とする
    前記請求項4に記載の電子制御装置。
  6. 【請求項6】 前記フェイルセーフ処理を行う処理手段
    とは、前記RAMにフェイルセーフフラグONを書き込
    み、前記フェイルセーフフラグONに基づいてフェイル
    セーフ処理を行う処理手段であって、 前記フェイルセーフ処理を解除する解除手段とは、前記
    RAMに書かれた前記フェイルセーフフラグONをOF
    Fに書き換えることによる解除手段であることを特徴と
    する前記請求項1または3に記載の電子制御装置。
  7. 【請求項7】 前記外部装置とは、自動車用エンジン又
    は自動変速機を制御する装置であることを特徴とする前
    記請求項1、3,6いずれかに記載の電子制御装置。
  8. 【請求項8】 前記電子制御装置とは、センサ信号に基
    づいてエンジンの制御を行うことができる装置であるこ
    とを特徴とする前記請求項1〜7いずれかに記載の電子
    制御装置。
  9. 【請求項9】 前記請求項1〜8のいずれかに記載の機
    能を実現するための手段を記録したことを特徴とする記
    録媒体。
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