JP2001242771A - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

画像読取装置及び画像形成装置

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JP2001242771A
JP2001242771A JP2000057939A JP2000057939A JP2001242771A JP 2001242771 A JP2001242771 A JP 2001242771A JP 2000057939 A JP2000057939 A JP 2000057939A JP 2000057939 A JP2000057939 A JP 2000057939A JP 2001242771 A JP2001242771 A JP 2001242771A
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Osamu Sato
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コピー終了後の照明部の余熱によって、同照
明部の待機位置近傍が過昇温状態となるのを防止し、次
のコピー動作時の不要なスピードダウンを回避し、コピ
ー生産性を高く維持することのできる画像読取装置、及
びこれを備えた画像形成装置を提供する。 【解決手段】 複写機1は、照明部15の待機位置側
(待機位置近傍)に配設された温度検出手段41によ
り、各用紙への複写動作後に検出される温度に応じて、
照明部15の待機位置を変更する。検出された温度が所
定値を上回ると、照明部15は温度検出手段41より遠
ざけられ、且つ軸流ファン40による冷却効果の高い位
置に移動されることとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機等、電子写
真プロセスを利用して記録材上に画像を形成する画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カールソンプロセスを用いた複写
機では、原稿を照射し、その反射光を該原稿を走査しな
がら結像レンズを介して帯電させた感光体に露光して、
該感光体上に潜像を形成し、該潜像を現像工程によりト
ナーが付着したトナー像とし、このトナー像を転写工程
により用紙に転写し、この転写画像を定着工程により該
用紙上に定着させてコピー画像を形成している。
【0003】熱転写式、電子写真方式のプリンタで出力
されたものが原稿として使われることが多く、これらの
原稿上のトナーは70℃〜80℃程度で溶融する。従っ
て、そのスキャナ部の原稿載置台表面の温度を70℃以
下に保つ必要がある。しかしながら、この種の画像形成
装置では、通常、原稿を照射する光源として、一般的に
ハロゲンランプが使用されている。ハロゲンランプは、
小型で高光量を得られるが、反面その光電効率が良くな
いため発熱量も多い。
【0004】このため、この種の複写機の光学系では、
一般的に光学系冷却用の冷却ファンが設けられている。
しかも冷却ファンの冷却能力は、最悪状態を考慮して連
続コピー時の原稿載置台表面の飽和温度が70℃以下に
抑えられるよう設計されているのが一般的であるので、
ユーザの実使用状況以上の冷却能力の持つ冷却手段を設
けている。そのため、製品のコストアップにつながるば
かりでなく、冷却ファンは、光学系に外気を取り込んで
光学系を冷却するため、機外の挨や汚れ等を光学系内に
取り込んでしまい、ミラーやレンズ等の光学部品を汚す
原因になってしまうことが知られている。
【0005】そこで、このような冷却ファンによる不具
合を低減させるために、光学系の温度を検出して、例え
ば冷却ファンの動作を制御したり、複写動作の間隔を延
長するスピードダウンモードを実施したりすること等が
考えられている。
【0006】例えば、図8は、外気温25℃の環境下で
連続コピーを続けた時の温度検出手段による検出温度
(Ts)及び原稿載置台の温度(Tg)の推移を示すタ
イムチャートである。ここで、温度検出手段の検出温度
Ts及び原稿載置台の温度Tgは、それぞれ実線α、β
で示される。温度検出手段の検出温度TsがTa(点
a)に達した時点で、原稿載置台の温度(Tg)が70
℃に達しているので、温度検出手段TsがTa(点a)
に達した時に、冷却ファンを起動したり、複写動作の間
隔を延長するスピードダウンモードを実施することで、
原稿載置台の温度(Tg)の上昇を抑え、図にある破線
β’のように低下させることが可能になる。
【0007】上記の温度検出手段は、照明部の移動範囲
によらず、光学系に常時熱量が供給される箇所に配置さ
れることが望ましい。照明部の移動量は原稿サイズによ
って変化するが、読み取り開始前の待機位置(ホームポ
ジション;以下、H.P.という)は常に一定であるこ
と、また、原稿読み取り範囲内に、温度検出手段を設け
ることは困難であるため、温度検出手段はH.P.側
で、且つ原稿読み取り範囲外に配置される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コピー
動作が終了した後にしばらくして、再びコピーを実行し
た際、コピー間隔時間が延長されたスピードダウンモー
ドで連続コピーが実行される場合がある。
【0009】このようなことが起こる場合の一例を、温
度検出手段による検出温度(Ts)及び原稿載置台の温
度(Tg)の推移を示す図9のタイムチャートを参照し
て説明する。
【0010】同図に示すように、点bでコピーが終了す
ると、原稿載置台の温度(Tg)は、Taより低い温度
Tbから△Tg分上昇し、Taを越える時間△Tが生ず
る。この時間内に次の連続コピー動作が始まると、Ts
がTaを越えているため、装置はスピードダウンモード
に入ることになる。照明部がH.P.に戻ることによっ
て、前コピー動作で熱せられた照明部の余熱がH.P.
近くの温度を上昇させること、すなわち規定値を上回る
ほど温度検出手段の検出温度を上昇させたことがこの原
因である。従って、原稿載置台表面の温度は、コピー動
作終了と同時に急激に低下するため、規定の70℃より
十分に低い状態にあるにもかかわらず、コピースピード
がいきなり低下してしまうこととなってしまう。
【0011】こうしたH.P.近傍における過度の昇温
を防止するために、コピー動作終了後は照明部をH.
P.から遠ざけて停止させるよう制御することが考えら
れている。例えば、特開平8−179444号公報記載
の「画像読取装置の冷却装置」は、コピー動作終了後、
照明部をH.P.から100mm程遠ざけて停止させる
ことにより、H.P.近傍の過熱を抑制する。
【0012】ところが、コピー動作終了後の照明部の停
止位置をH.P.から遠ざけすぎると、次のコピー動作
時の読み取り時間の増加を招き、結果としてコピー生産
性を一層低下させてしまうこととなる。
【0013】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであって、その目的とするところは、コピー終了
後の照明部の余熱によって同照明部の待機位置近傍が過
昇温状態となるのを防止することにより、次のコピー動
作時の不要なスピードダウンを回避し、コピー生産性を
高く維持することのできる画像読取装置、及びこれを備
えた画像形成装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、固定式原稿載置台の直下を移動し原稿に
光を照射する照明部を備え、前記原稿に照射された光の
反射光から該原稿の画像情報を読み取る画像読取装置に
おいて、前記照明部の可動範囲外で、且つ照明部の待機
位置近傍に備えられ、前記原稿載置台表面の温度を推定
検出する温度検出手段と、前記検出される原稿載置台表
面の温度が第1の規定値を上回っている場合に、前記原
稿載置台表面の温度を低下させる冷却手段とを有してな
り、前記原稿の画像情報の読み取り動作終了後に、前記
検出される原稿載置台表面の温度が第2の規定値を上回
っている場合には、該照明部を前記待機位置とは異なる
位置にて待機させることを要旨とする。
【0015】また、前記冷却手段は、連続する読み取り
動作の間隔時間を増加させることによって前記原稿載置
台表面の温度を低下させるのがよい。
【0016】また、前記冷却手段は、当該装置内に外気
を送風することによって前記原稿載置台表面の温度を低
下させるのがよい。
【0017】また、前記冷却手段は、前記送風する外気
が直接あたる領域に前記照明部を停止させ、その後、所
定期間送風動作を継続させることによって前記原稿載置
台表面の温度を低下させてもよい。
【0018】また、少なくとも、前記原稿の画像情報の
読み取り動作終了後に、前記検出される原稿載置台表面
の温度が第2の規定値を上回っている場合には、前記照
明部を、その前記待機位置より、該照明部の移動方向の
長さ分以上移動させた位置にて待機させるのがよい。
【0019】また、本発明は、前記読み取られた原稿の
画像情報に基づいて、所定の記録材上に画像を形成する
画像形成装置であって、上記構成を有する画像読取装置
を備えることを要旨とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像形成装置及び
画像読取装置を、複写機に適用した一実施の形態につい
て説明する。
【0021】図1は、本実施の形態にかかる複写機の主
要内部構造を概略的に示す側断面図である。
【0022】画像形成装置(複写機)1は、複写対象物
である原稿Dが載置される原稿載置台10、及び、原稿
載置台10に対して開閉可能に形成され、原稿載置台1
0に載置された原稿Dを原稿載置台10に密着させる原
稿押さえ11を有している。
【0023】原稿載置台10の下方すなわち装置1の内
側には、原稿載置台10に載置された原稿Dを照明する
露光ランプ12、露光ランプ12から発生される照明光
線を原稿Dに集光する反射板13、及び、原稿Dからの
反射光線を折曲げる第1ミラー14などが一体に設けら
れ、原稿Dからの反射光線を所定の方向に反射させる照
明部15が配置されている。照明部15は、原稿載置台
10に対して平行に移動可能に配置され、図示しないパ
ルスモータによって、原稿載置台10に沿って往復動さ
れる。
【0024】本図に示した照明部15の配置は、待機状
態にある場合のものである。照明部15の移動方向の長
さは50mmである。第1ミラー14により反射された
反射光線が案内される方向には、第1ミラー14を介し
て折曲げられた原稿Dからの反射光線を順に折曲げる第
2ミラー16および第3ミラー17が互いに直角に配置
されている。なお、第2ミラー16および第3ミラー1
7は、第二キャリッジ18に固定されている。第二キャ
リッジ18は、照明部15を駆動する図示しない歯付き
ベルトなどによって照明部15に対して従動されるとと
もに、照明部15に対し、1/2の速度で原稿載置台1
0と平行に移動される。
【0025】照明部15の下方にあって、第二キャリッ
ジ18を介して折返された光線の光軸を含む面内には、
図示しない駆動機構を介して移動可能に形成され、第二
キャリッジ18からの反射光線に集束性を与えるととも
に、自身が移動することにより反射光線を所定の倍率で
結像させる結像レンズ19が配置されている。この結像
レンズ19は、4枚4群のレンズから構成されている。
レンズ19により所定の倍率に対応する集束性が与えら
れた上記反射光線の光路をさらに折り返すとともに、レ
ンズ19が移動されたことによる光路長すなわち原稿載
置台10と、後述する感光体ドラム24との間の距離の
変動を、自身が移動することにより補正する第4ミラー
20及び第5ミラー21がミラー保持枠23に配置さ
れ、そこに保持されている。第5ミラー21により反射
された反射光線が案内される方向には、反射光線を後述
する感光体ドラム24の所定の位置に集束させるための
折返し(露光)ミラー22等が配置されている。
【0026】複写機1の概ね中央には、折返し(露光)
ミラー22を介して伝達された光線により、原稿の画像
に対応する画像が形成される感光体ドラム24が配置さ
れている。この感光体ドラム38は、図示しないモータ
により所定の速度で矢印の方向に回転される。
【0027】感光体ドラム24の周囲には、感光体ドラ
ム24が回転される方向に沿って、感光体ドラム24に
形成された静電潜像にトナーを供給することでトナー現
像を行う現像装置25、同感光体ドラム24に形成され
たトナー像を用紙に転写させると共に、トナー像が転写
される際に感光体ドラム24に静電的に吸着された用紙
を感光体ドラム24から分離させるための転写・剥離装
置26、及び、ドラム24の表面に残ったトナーをかき
落とすとともに、ドラム24の表面に残った電荷を除去
するクリーニング除電装置27等が順に配置されてい
る。
【0028】感光体ドラム24が回転される方向の上流
に対応する位置であって、図中、複写機1の右方には、
感光体ドラム24に形成された画像すなわちトナー像が
転写されるための用紙を保持する用紙カセット28が着
脱可能に保持されている。
【0029】感光体ドラム24と給紙ローラ29との間
には、カセットから取出された用紙の傾きを補正すると
ともに、感光体ドラム24上のトナー像の先端と用紙の
先端とを整合させ、感光体ドラム24の外周面の移動速
度と同じ速度で用紙を給送するタイミングローラ30が
配置されている。
【0030】感光体ドラム24が回転される方向に沿っ
て転写装置26の下流に対応する位置には、感光体ドラ
ム24上に形成されたトナー像が転写された用紙を搬送
する搬送装置31、用紙に転写されたトナーを加熱によ
り溶融させ、同用紙に定着させる定着装置32、及び、
トナー像が定着された用紙を装置1の外部へ排出する一
対の排出ローラ33を有している。
【0031】なお、定着装置32の上方には、定着装置
32により発生される熱が感光体ドラム24に向かうこ
とを防止するための冷却ファン34が配置されている。
冷却ファン34は矢印の方向に回転して、空間36、3
7の空気を吸気口35から吸気し、排気口38から装置
外に排気する。
【0032】複写機1の連続動作後の原稿載置台表面の
温度分布を図2(a),(b)に示す。
【0033】図2(a)には、原稿読み取り方向の原稿
載置台表面の温度分布を示す。原稿載置台のほぼ中心部
(X=187mm)の温度が最大であることがわかる。
【0034】また、図2(b)には、X=187mmに
おける原稿読み取り方向と垂直な方向の原稿載置台表面
の温度分布を示す。この結果も、原稿載置台のほぼ中心
部の温度が最大であることを示している。
【0035】露光ランプをもつ照明部の可動範囲の外周
囲は、外気への放熱量が大きいが、外周囲からの距離が
最も遠い中心部は、外気への放熱がないため、温度が最
も高くなっている。原稿読み取り方向と垂直な方向の左
ステー5の温度分布に関しても、図2(b)に示すもの
と同様、中心部の温度が最も大きくなっている。
【0036】温度センサ(温度検出手段)41は、原稿
載置台の過度の昇温を防止するにあたり、同原稿載置台
の温度を検知するための手段であるため、原稿載置台の
最も温度の高い箇所に配置できればよいが、実際には原
稿画像を読み取る箇所に配置することはできないので、
同温度検出手段41は照明部の可動範囲外に配置するこ
とになる。照明部の待機位置からの移動量は、複写倍率
によって変化するため、温度検出手段の配設位置は、照
明部の待機位置側(待機位置近傍)とするのが適切であ
る。このような理由から、本実施の形態では、温度検出
手段41を左上ステーの中心部に配置している。また、
画像読取装置2と画像記録装置3の間を隔てている壁4
には画像読取装置2と画像記録装置3を連通する穴39
が設けられている。
【0037】図3は、複写機1の上視図である。穴39
は原稿読み取り開始側で、且つ複写機1の奥側にある。
【0038】また、原稿載置台10の左一端を保持する
左ステー5の上には、上述した温度検出手段41が配置
されている。温度検出手段41がある所定値以上と認識
すると、複写間隔の時間を大きくして、原稿載置台10
の連続複写時の異常昇温を防止する。
【0039】また、画像読取装置2の原稿読み取り開始
側の手前側には、画像読取装置2内の冷却に使用する軸
流ファン40が設けられている。軸流ファン40からの
送風が原稿載置台10の中央部に向かうように軸流ファ
ン40は傾けて取り付けられている。軸流ファン40か
ら送られた風は原稿載置台10の中央部に当たり、送風
方向の両側に分かれて流れ、画像読取装置2内の空気を
矢印のように撹拌して穴39から吸入され、先の図1に
示した冷却ファン34の送風動作によって排気口38か
ら装置外に排気される。
【0040】次に、本実施の形態にかかる複写機1がそ
のコピー動作にあたり、温度検出手段の検出温度に基づ
いて行う光学系の制御手順をフローチャートを参照して
説明する。
【0041】図6は、温度検出手段が検出した温度(T
s)によってコピー動作を適宜変化させるための処理手
順を示す。
【0042】先ず、操作部のキーを装置使用者が操作す
ることにより、コピー枚数Nが設定される(ステップS
1)。本実施の形態では、最大100枚までの連続コピ
ーが可能になっている。
【0043】設定された枚数NをSに代入する(ステッ
プS2)。
【0044】そして、コピースタートキーがONされる
と(ステップS3)、コピー動作が実行される(ステッ
プS4)。
【0045】その後、光学系の温度を検出する温度検出
手段の検出温度(Ts)が、第1の規定温度(Ta1)
より大か小を判断する(ステップS5)。小ならば連続
コピー時のコピー間隔時間を1秒確保する(ステップS
6)。大ならば連続コピー時のコピー間隔時間を6秒に
延長してその後のコピー動作を続ける(ステップS1
4,S16〜S18)。
【0046】コピー間隔時間を確保した後、Sから1減
じた数を改めてSとし、このSが0になっているか否か
を判断する(ステップS8、又はS18)。この判断が
Yesならば全コピーが終了したとして装置を停止させ
る(ステップS9)。一方、Sが0になっていなけれ
ば、再度コピー実行を行う(ステップS4又はS1
4)。
【0047】設定コピー枚数が終了するまで、こうした
態様の制御手順に従ってコピー動作を繰り返す。設定コ
ピー枚数が終了した時の温度検出手段の検出温度(T
s)が、第2の規定温度(Ta2)より大か小かを判断
する(ステップS10)。小ならば照明部をH.P.に
停止させたままにする(ステップS11)。大ならば照
明部をH.P.から55mm移動させた位置に停止させ
る(ステップS12)。
【0048】上記フローチャートに示される処理手順に
従って連続コピー動作を実行した際の温度検出手段によ
る検出温度(Ts)及び原稿載置台の温度(Tg)の推
移を示すタイムチャート(それぞれ実線α、β)を図4
に示す。
【0049】同図において、時刻t1にコピー動作が終
了している。この時の温度検出手段によって検出される
温度(Ts)は第2の規定温度(Ta2)より大きいの
で、照明部はH.P.から55mm移動した位置で停止
する。このため、温度検出手段による検出温度(Ts)
はその後オーバーシュートすることなく低下する。
【0050】ここで、本制御によらなければ破線α’の
ようにオーバーシュートして、検出温度(Ts)が第2
の規定温度(Ta2)を越える時間帯が存在し、その間
に次のコピー動作が実行されると、連続コピー時のコピ
ー間隔が長くなりコピー生産性が損なわれることにな
る。
【0051】一方、コピー動作終了時点での温度検出手
段の検出温度(Ts)が第2の規定温度(Ta2)より
低かった場合の温度検出手段による検出温度(Ts)及
び原稿載置台の温度(Tg)の推移を示すタイムチャー
ト(それぞれ実線α、β)を図5に示す。
【0052】コピー動作が終了した時刻t2で、温度検
出手段による検出温度(Ts)は第2の規定温度(Ta
2)より低かったので、照明部はH.P.に戻り停止す
る。この場合、温度検出手段は照明部の余熱を受けて、
コピー動作の停止後にもかかわらずオーバーシュートし
温度が上昇する。しかし、オーバーシュートしても温度
検出手段41による検出温度(Ts)は第1の規定温度
(Ta1)を越えないので、次のコピー動作時には、い
きなりコピー動作の動作スピードをダウンさせるモード
には入らない。
【0053】コピー動作終了時点で、温度検出手段41
による検出温度(Ts)が第2の規定温度(Ta2)を
上回った場合に適用する照明部のH.P.からの移動量
55mmは本実施の形態にかかる複写機1を用いて行っ
た実験より求めた。
【0054】その実験結果を図7に示す。
【0055】同図7は、連続コピーを実行している最
中、温度検出手段による検出温度(Ts)が36℃にな
った時点でコピー動作を一旦終了させ、それ以降温度検
出手段によって検出した温度(Ts)の推移を示すタイ
ムチャートである。また、同タイムチャートは、コピー
動作が終了した直後に照明部をH.P.から4種の異な
る長さLだけ遠ざけて停止させたデータに基づくもので
ある。L=0は、照明部をH.P.に止めた場合であ
る。Lが大きいほど、オーバーシュート量が減少してい
ることがわかる。
【0056】すなわち、L=0の場合には、オーバーシ
ュート量が2.5℃にも上り、しかも36℃に戻るまで
に15分もの時間が必要になっている。L=55mmで
あれば、オーバーシュート量は0になり順調に温度検出
手段の検出温度(Ts)は低下している。オーバーシュ
ート量が最大2.5℃であることから、第2の規定温度
(Ta2)を34.5℃にし、Lを55mmに設定すれ
ば、コピー終了後の温度検出手段による検出温度が第1
の規定温度(Ta1)を上回ることはなくなり、コピー
開始直後からスピードダウンモードに入ることを防止す
ることが可能になる。照明部に移動方向の長さが50m
mであることから、H.P.から遠ざける距離は照明部
の移動方向の長さ以上必要であることが確認された。
【0057】以上説明したように、温度検出手段によっ
て検出された温度を原稿載置台の温度を代表する代表値
として、コピー動作の動作スピードを制御すれば、原稿
載置台の過度昇温を防止することができるようになり、
且つコピー動作終了後の検出温度のオーバーシュートを
防ぐことで、次のコピー動作の動作スピードをダウンさ
せることなく、コピー生産性を維持することが可能にな
る。
【0058】また、コピー動作の動作スピードをダウン
させる代わりに光学系内に外気を取り込み流入させる送
風手段を設けることにより、原稿載置台を冷却する構成
としても構わない。
【0059】このような構成にすれば、全くコピーの生
産性を損なわずに、原稿載置台の過度昇温を防止するこ
とができるようになる。
【0060】また、温度検出手段(検出温度)のオーバ
ーシュート防止のために、コピー動作後に照明部を停止
させるH.P.から離れた位置で、送風される外気が照
明部に直接当たるように送風手段を配置すれば、より効
果的に照明部を冷却することができ、照明部を停止させ
る位置をH.P.に近づけることが可能になる。この場
合、次のコピーの実行の際、照明部がH.P.に戻る時
間が短縮されるので、原稿の読み取り時間の短縮、すな
わち、コピー生産性の低下を極力抑えることができるよ
うになる。
【0061】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、原稿載
置台の温度を代表する温度検出手段の検出温度を指標に
して、コピー動作の動作スピードを制御し、原稿載置台
の過度昇温を防止することが可能になり、且つコピー動
作終了後の温度検出手段(検出温度)のオーバーシュー
トを防ぐことで、次のコピー動作の動作スピードをダウ
ンさせることなく、コピー生産性を維持することができ
るようになる。
【0062】また、コピー動作の動作スピードをダウン
させる代わりに光学系内に外気を取り込み流入させる送
風手段であっても構わない。そうすれば、全くコピーの
生産性を損なわずに、原稿載置台の過度昇温を防止する
ことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置及び画像読取装置を、複
写機に適用した一実施の形態について、その主要内部構
造を概略的に示す側断面図。
【図2】同実施の形態における原稿載置台表面の原稿読
み取り方向、及び同方向に垂直な方向の温度分布を示す
温度分布図等。
【図3】同実施の形態にかかる複写機の上視図。
【図4】同実施の形態の複写機について、その連続複写
時における原稿載置台表面及び検出温度の推移を示すタ
イムチャート。
【図5】同実施の形態の複写機について、複写動作終了
時点での検出温度が第2の規定温度より低かった場合に
おける原稿載置台の温度等の推移を表すタイムチャー
ト。
【図6】同実施の形態の複写機について、その複写動作
における処理手順を示すフローチャート。
【図7】従来の画像形成装置について、その連続複写時
における原稿載置台表面及び検出温度の推移を示すタイ
ムチャート。
【図8】従来の画像形成装置について、連続コピーを続
けた時の温度検出手段による検出温度及び原稿載置台の
温度の推移を示すタイムチャート。
【図9】従来の画像形成装置について、連続コピーを続
けた時の温度検出手段による検出温度及び原稿載置台の
温度の推移を示すタイムチャート。
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 画像読取装置 3 画像記録装置 4 壁 5 左上ステー 10 原稿載置台 11 原稿押さえ 12 露光ランプ 13 反射板 14 第1ミラー 15 照明部 16 第2ミラー 17 第3ミラー 18 第二キャリッジ 19 結像レンズ 20 第4ミラー 21 第5ミラー 22 折返し(露光)ミラー 23 ミラー保持枠 24 感光体ドラム 25 現像装置 26 転写・剥離装置 27 クリーニング除電装置 28 用紙カセット 29 給紙ローラ 30 タイミングローラ 31 搬送装置 32 定着装置 33 排出ローラ 34 冷却ファン 35 吸気口 36,37 空間 38 排気口 39 穴 40 軸流ファン 41 温度検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/04 G03G 21/00 534 2H109 9A001 Fターム(参考) 2H012 CA11 CD07 2H027 DA23 DA38 ED04 EE02 JA11 JB16 JC04 2H071 AA34 EA00 2H076 AA58 AB84 BA05 DA10 EA08 2H108 AA01 CA03 CB05 2H109 AA02 AA22 AA54 CA13 CA14 CA17 9A001 BB06 HH23 KK16 KK42

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定式原稿載置台の直下を移動し原稿に
    光を照射する照明部を備え、前記原稿に照射された光の
    反射光から該原稿の画像情報を読み取る画像読取装置に
    おいて、 前記照明部の可動範囲外で、且つ照明部の待機位置近傍
    に備えられ、前記原稿載置台表面の温度を推定検出する
    温度検出手段と、 前記検出される原稿載置台表面の温度が第1の規定値を
    上回っている場合に、前記原稿載置台表面の温度を低下
    させる冷却手段とを有してなり、 前記原稿の画像情報の読み取り動作終了後に、前記検出
    される原稿載置台表面の温度が第2の規定値を上回って
    いる場合には、該照明部を前記待機位置とは異なる位置
    にて待機させることを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記冷却手段は、連続する読み取り動作
    の間隔時間を増加させることによって前記原稿載置台表
    面の温度を低下させることを特徴とする請求項1記載の
    画像読取装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の画像読取装置にお
    いて、 前記冷却手段は、当該装置内に外気を送風することによ
    って前記原稿載置台表面の温度を低下させることを特徴
    とする画像読取装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の画像読取装置において、 前記冷却手段は、前記送風する外気が直接あたる領域に
    前記照明部を停止させ、その後、所定期間送風動作を継
    続させることによって前記原稿載置台表面の温度を低下
    させることを特徴とする画像読取装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のうち何れか1項に記載の
    画像読取装置において、 少なくとも、前記原稿の画像情報の読み取り動作終了後
    に、前記検出される原稿載置台表面の温度が第2の規定
    値を上回っている場合には、 前記照明部を、その前記待機位置より、該照明部の移動
    方向の長さ分以上移動させた位置にて待機させることを
    特徴とする画像読取装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のうち何れか1項に記載の
    画像読取装置を備え、前記読み取られた原稿の画像情報
    に基づいて、所定の記録材上に画像を形成する画像形成
    装置。
JP2000057939A 2000-02-29 2000-02-29 画像読取装置及び画像形成装置 Withdrawn JP2001242771A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7480785B2 (en) 2003-05-23 2009-01-20 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Parallel processing device and parallel processing method

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