JP2001242492A - 電気泳動表示用表示液、表示粒子、表示媒体、表示装置及び表示体 - Google Patents

電気泳動表示用表示液、表示粒子、表示媒体、表示装置及び表示体

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JP2001242492A JP2000368821A JP2000368821A JP2001242492A JP 2001242492 A JP2001242492 A JP 2001242492A JP 2000368821 A JP2000368821 A JP 2000368821A JP 2000368821 A JP2000368821 A JP 2000368821A JP 2001242492 A JP2001242492 A JP 2001242492A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色調の異なる二粒子間の凝集による、混色の
発生とコントラスト比の低下を防止して、コントラスト
比の高い、視認性に優れた、可逆的な表示が可能な電気
泳動表示用表示液を提供する。 【解決手段】 少なくとも分散媒、白色粒子、及び該白
色粒子と色調の異なる着色粒子からなる電気泳動表示用
表示液であって、該着色粒子の体積中位径が、該白色粒
子の体積中位径に対して1/1〜1/50であることを
特徴とする電気泳動表示用表示液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電界の作用により
可逆的な視認性に優れた表示を提供する電気泳動表示用
表示液、表示粒子、表示媒体、表示装置及び表示体に関
する。
【0002】
【従来の技術】表示媒体、特に可逆性の表示媒体とし
て、電気泳動表示媒体が知られている。電気泳動表示媒
体は、電界を印加・制御することにより所望の画像表示
と消去が可能となる。この表示装置に形成される画像は
メモリー性を有するため、画像表示を保持する電力を必
要としない低消費電力装置として、また通常の印刷物に
相当した広い画像視野角を有する点で注目されている。
【0003】従来の電気泳動表示媒体は、少なくとも一
方の電極板が透明な対向配置された一対の電極板とスペ
ーサーにより形成された閉鎖空間に、染料を分散媒に溶
解した着色分散媒中に電気泳動性着色粒子を分散した分
散体からなる表示液を、封入して構成される。表示液
は、一般に、二酸化チタンや酸化亜鉛などの顔料粒子、
キシレン、パークロロエチレン及びイソパラフィンなど
の分散媒、その分散媒に溶解する白色粒子と色差の大き
い染料、及び界面活性剤などからなる。この白色粒子を
分散した表示液に対向電極を通じて電界を印加すると、
白色粒子はその電気泳動極性に応じて一方の電極に移動
して、顔料粒子の色調を与え、同時に反対電極に相当す
る部分は着色分散媒の色調となる。電界の極性を反転す
れば、表示面の色調も反転する。よって、電気泳動性表
示装置は、顔料粒子の色調と着色分散媒の色調の差によ
り認識可能な表示を提供する(特開昭48−71990
号公報、特開昭48−71991号公報、特開昭48−
71992号公報、特開昭59−165028号公報な
ど)。
【0004】このような従来の電気泳動表示装置では、
着色分散媒に分散した顔料粒子は染料の吸着により染色
されて、粒子本来の色が失われ、大きい色差又は高いコ
ントラスト比が得られないという欠点があった。この問
題を解決するために、「チタンカップリング剤を着色分
散媒に含有させるか又は顔料粒子に被覆する方法(特開
昭62−296127号公報)」、「高絶縁性低粘度の
無着色分散媒中にある色調を有する蛍光染料で染色した
分散性樹脂からなる少なくとも1種の蛍光粒子と、該色
調とは異なる色調を有する少なくとも1種の顔料とを分
散した表示液を用いる方法(特開昭62−299824
号公報)」、また「オルガノジシラザインを高絶縁性着
色分散媒中に含有させるか又は顔料粒子に被覆する方法
(特開昭63−8637号公報)」が提案されている。
しかし、これらの方法では効果が不充分であり、視認性
に優れた実用的な水準に到っていない。
【0005】上記の問題を解決する手段として、染料を
分散媒に溶解した着色分散媒を使用しない方法が提案さ
れている。例えば、「高絶縁性無着色分散媒中に色調及
び電気泳動性が互いに異なる少なくとも2種類の電気泳
動性微粒子を分散した表示液を使用する方法(特開昭6
2−269124号公報)」が提案されている。この方
法では電気泳動性が互いに異なる微粒子、すなわち正と
負に帯電する粒子を用いるため、色調の異なる粒子間で
電気的な引力により凝集し、互いの色調が混ざり、コン
トラスト比が高い、視認性に優れた表示を安定的に実現
することが困難になる。また、「高絶縁性無着色分散媒
中に電気泳動性は同一で、且つ色調及び電気泳動速度が
互いに異なる少なくとも2種の電気泳動性微粒子を分散
した表示液を使用する方法(特開昭63−50886号
公報)」が提案されている。この方法では同一の電気泳
動性を有する微粒子、すなわち同一方向に移動する粒子
を用い、それらの速度差を利用するため、場合によって
は上記と同様に互いの色調が混ざり、視認性に優れた表
示を安定的に実現することが困難になる。
【0006】上記の色調の異なる粒子間の凝集を防止す
る手段として、「誘電体流体、選択された極性の表面電
荷を有する第一色の複数の第一粒子、及び第一粒子とは
反対の極性を有し、且つ第一粒子との凝集を妨げる立体
的反発性を有する第二粒子からなる電気泳動分散物を用
いる方法(特表平8−510790号公報)」が提案さ
れている。この立体的反発効果を利用する方法において
も、電気泳動特性の異なる微粒子間の電気的引力による
凝集を完全に防ぐことは困難であり、良好なコントラス
ト比を実現するには至っていない。
【0007】また、「樹脂中に白色顔料を分散してなる
隠蔽用白色粒子、表示用着色粒子、及び溶媒からなる画
像表示用インク組成物を用いる方法(特開平10−14
9117号公報)」が提案されている。特に、この方法
においては、1.5μm以上のメディアン径を有する隠
蔽用白色粒子、その隠蔽用白色粒子に対して15〜35
体積%の0.4μm以上のメディアン径を有する白色顔
料を用い、磁気により隠蔽用白色粒子及び表示用着色粒
子のどちらか一方を移動させて画像の表示と消去を行う
ことを特徴としている。このような画像表示用インク組
成物は、磁気を利用した画像表示媒体への利用には適し
ているが、電界を利用した電気泳動表示用組成物として
用いた場合、隠蔽用白色粒子中に存在する白色顔料の帯
電により、表示用着色粒子との凝集が発生し、視認性に
優れた表示はされず、電気泳動表示媒体への利用には適
していない。さらに、特開平11−119264号にお
いて「分散媒中に帯電粒子を分散させた分散系を封入し
た多数のマイクロカプセルと、これらの多数のマイクロ
カプセルを挟むように配設された一組の対向電極とを備
え、前記帯電粒子の分布状態を制御用電圧の作用下で変
えることによって、光学的反射特性に変化を与えて所用
の表示動作を行わせるようにした表示装置において、前
記帯電粒子の粒径が、前記マイクロカプセルの粒子径に
対して約1/1000以上、約1/50以下であり、前
記帯電粒子が1以上約2以下の体積平均粒子径/個数平
均粒子径で表される粒度分布で分散されていることを特
徴とした表示装置」が提案されている。同公開公報の実
施例に示されているように、この表示装置の帯電粒子と
して、各帯電粒子の泳動速度を一定とする目的のため
に、3μmの平均粒径と1.3の粒度分布を有する白色
帯電粒子(プラス極性)と、3μmの平均粒径と1.3
の粒度分布を有する黒色帯電粒子(マイナス極性)を用
い、すなわち、1:1の白色帯電粒子:黒色帯電粒子の
平均粒子径比を有する2種類の帯電粒子を用いて、10
0μmのマイクロカプセル(白色帯電粒子:黒色帯電粒
子:液体分散媒の重量比は22:2:45)からなる表
示装置が提供されている。しかし、この場合、電気泳動
性の異なる白色帯電粒子(プラス極性)と黒色帯電粒子
(マイナス極性)との電気的引力により、二種粒子間の
凝集が発生してしまい、コントラスト比の高い視認性の
優れた画像は得られない。
【0008】一方、上記の電気泳動性顔料粒子を着色分
散媒中に分散した分散体からなる表示液をマイクロカプ
セル化し、対向電極間にそのマイクロカプセルを配備し
た電気泳動表示装置が提案された(特開平1−8611
6号公報(特許第2551783号))。この表示装置
では泳動粒子の偏在化による不均一表示が防止され、表
示品質が向上した。しかし、この方法においても、マイ
クロカプセル内の顔料粒子に染料が吸着し、該と同様に
視認性に優れた表示は得られない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、色調の異な
る二粒子間の凝集による混色の発生とコントラスト比の
低下を防止して、コントラスト比の高い、視認性に優れ
た、可逆的な表示が可能な電気泳動表示用表示液、表示
粒子、及びそれらを利用した表示媒体と表示装置と表示
体を提供することをその課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、以下に
示す電気泳動表示用表示液、表示粒子、表示媒体、表示
装置及び可逆表示体が提供される。 (1)少なくとも分散媒、白色粒子、及び該白色粒子と
色調の異なる着色粒子からなる電気泳動表示用表示液に
おいて、該着色粒子の体積中位径が、該白色粒子の体積
中位径に対して1/1〜1/50であることを特徴とす
る電気泳動表示用表示液。 (2)該白色粒子が、内部に空隙を有する白色粒子であ
ることを特徴とする上記(1)の電気泳動表示用表示
液。 (3)該白色粒子が、0.2〜6μmの体積中位径を有
することを特徴とする上記(1)の電気泳動表示用表示
液。 (4)該白色粒子が、0.2〜6μmの体積中位径を有
し且つ内部に空隙を有する白色粒子であることを特徴と
する上記(1)の電気泳動表示用表示液。 (5)該白色粒子が、有機ポリマーからなる中空粒子で
あることを特徴とする上記(1)〜(4)の何れかの電
気泳動表示用表示液。 (6)該着色粒子が、チタンブラックであることを特徴
とする上記(1)〜(4)の何れかの電気泳動表示用表
示液。 (7)該白色粒子が、有機ポリマーからなる中空粒子で
あり、且つ該着色粒子が、チタンブラックであることを
特徴とする上記(1)〜(4)の何れかの電気泳動表示
用表示液。 (8)少なくとも分散媒、白色粒子、及び該白色粒子と
色調の異なる着色粒子からなる電気泳動表示用表示液を
マイクロカプセルに内包した電気泳動表示用表示粒子で
あって、該電気泳動表示用表示液が、上記(1)〜
(7)の何れかの電気泳動表示用表示液であり、該電気
泳動表示粒子が該白色粒子の体積中位径に対して10〜
500倍の体積中位径を有することを特徴とする電気泳
動表示用表示粒子。 (9)一対の対向電極を有する支持体の相互の電極面と
その周辺、又は周辺と内部に位置するスペーサーにより
区画された内部空間に、上記(1)〜(7)の何れかの
電気泳動表示用表示液を充填させたことを特徴とする電
気泳動表示媒体。 (10)全面電極を有する支持体の電極面、該支持体と
対向した絶縁フィルムの表面、及びそれらの周辺又は周
辺と内部に位置するスペーサーにより区画された内部空
間に、上記(1)〜(7)の何れかの電気泳動表示用表
示液を充填させたことを特徴とする電気泳動表示媒体。 (11)一対の対向電極を有する支持体の相互の電極面
とその周辺、又は周辺と内部に位置するスペーサーによ
り区画された内部空間に、上記(8)に記載の電気泳動
表示用表示粒子を充填させたことを特徴とする電気泳動
表示媒体。 (12)全面電極を有する支持体の電極面、該支持体と
対向した絶縁フィルムの表面、及びそれらの周辺又は周
辺と内部に位置するスペーサーにより区画された内部空
間に、上記(8)に記載の電気泳動表示用表示粒子を充
填させたことを特徴とする電気泳動表示媒体。 (13)一対の対向電極を有する支持体の相互の電極面
間距離が該白色粒子の体積中位径に対して20〜500
倍であり、かつ該電気泳動表示用表示粒子の体積中位径
の1〜2倍であることを特徴とする上記(12)の電気
泳動表示媒体。 (14)全面電極を有する支持体の電極面と該支持体と
対向した絶縁フィルムの表面との面間距離が該白色粒子
の体積中位径に対して20〜500倍であり、かつ該電
気泳動表示用表示粒子の体積中位径の1〜2倍であるこ
とを特徴とする上記(14)の電気泳動表示媒体。 (15)全面電極を有する支持体の電極面上に、上記
(8)に記載の電気泳動用表示粒子をバインダー材料と
共に塗布したことを特徴とする電気泳動表示媒体。 (16)該電気泳動表示用表示粒子と該バインダー材料
からなる塗布層の平均厚が、該電気泳動表示用表示粒子
の体積中位径の1〜2倍であることを特徴とする上記
(15)の電気泳動表示媒体。 (17)該電気泳動用表示粒子と該バインダー材料から
なる塗布層上に、オーバーコート層を設けたことを特徴
する上記(15)又は(16)の電気泳動表示媒体。 (18)該支持体の少なくとも一部分、該絶縁フィルム
の少なくとも一部分、該オーバーコート層上の少なくと
も一部分、及び/又は該支持体の少なくとも一部分に、
印刷層を設けたことを特徴とする上記(9)〜(17)
の何れかの電気泳動表示媒体。 (19)該印刷層上に、印刷保護層を設けたことを特徴
とする上記(18)の電気泳動表示媒体。 (20)電気泳動により画像の形成と消去が可能な表示
部以外に、情報記録部を設けたことを特徴とする上記
(9)〜(19)の何れかの電気泳動表示媒体。 (21)該情報記録部が、磁気の作用により情報記録の
書き込みと読み出しが可能な記録部であることを特徴と
する上記(20)の電気泳動表示媒体。 (22)該情報記録部が、集積回路メモリー又は光メモ
リーであることを特徴とする上記(20)の電気泳動表
示媒体。 (23)該情報記録部が、光の作用により情報記録の読
み出しが可能な透明な記録部であることを特徴とする上
記(20)の電気泳動表示媒体。 (24)該情報記録部の情報が、表示媒体の表裏を示す
情報及び/又は表示媒体の位置を示す情報であることを
特徴とする上記(20)〜(23)の何れかの電気泳動
表示媒体。 (25)上記(9)〜(24)の何れかの表示媒体と、
該表示媒体に視認可能な情報を表示させることができる
書き込み装置とからなり、前記表示媒体と前記書き込み
装置は少なくとも書き込み時には近接させられるように
着脱が可能である表示装置であって、前記書き込み装置
は画像信号に応じて前記表示媒体に電界を作用させるこ
とができ、かつ前記表示媒体との平面位置関係を相対的
に変えうる機構を有する電極アレイを装備していること
を特徴とする表示装置。 (26)上記(9)〜(24)の何れかの表示媒体と、
当該表示媒体に視認可能な情報を表示させることができ
る書き込み装置とからなり、前記表示媒体と前記書き込
み装置は少なくとも書き込み時には近接させられるよう
に着脱が可能である表示装置であって、前記書き込み装
置は画像信号に応じて前記表示媒体表面に電荷を付与さ
せることができ、かつ前記表示媒体との平面位置関係を
相対的に変えうる機構を有するイオン銃アレイを装備し
ていることを特徴とする表示装置。 (27)上記(9)〜(24)の何れかの表示媒体と、
当該表示媒体に視認可能な情報を表示させることができ
る書き込み装置とからなり、前記表示媒体と前記書き込
み装置は少なくとも書き込み時には近接させられるよう
に着脱が可能である表示装置であって、前記書き込み装
置は複数の信号電極と走査電極を装備し、その交差部に
画像信号に応じて表示媒体に電界を印加することのでき
るスイッチング素子を有し、それによって前記表示媒体
に画像を表示するように構成されたことを特徴とする表
示装置。 (28)該画像信号に応じて該表示媒体に電界を印加す
ることのできるスイッチング素子が、薄膜トランジスタ
であることを特徴とする上記(27)の表示装置。 (29)上記(9)〜(24)の何れかの表示媒体が、
その一部又は全てを占めることを特徴とした可逆表示
体。 (30)該可逆表示体が、可逆表示カード、可逆表示シ
ート、可逆表示ディスプレイ又は可逆表示型看板である
ことを特徴とした上記(29)の可逆表示体。 (31)可逆表示カード、可逆表示シート、可逆表示デ
ィスプレイ又は可逆表示型看板が、可撓性を有すること
を特徴とした上記(30)の可逆表示体。なお、本明細
書中において、「体積中位径」とは、粒度分布を体積基
準で表したときにの中位径である。すなわち、粒子群の
個数をn、各粒子の粒子径をdpとした時に、exp(Σndp 3l
ndp/Σndp 3)で表される量を意味する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明の電気泳動表示用表示液は、少なくとも分
散媒、白色粒子、及び該白色粒子と色調の異なる着色粒
子からなり、該着色粒子は、該白色粒子の体積中位径に
対して1/1〜1/50、より好ましくは1/2〜1/
35の体積中位径を有することを特徴とする。白色粒子
に対して色調の異なる着色粒子は、ある波長領域の光を
吸収して有色の色調を提供し、その色調は表示装置の使
用目的に応じて適宜選択される。その白色粒子及び/又
は着色粒子は電界の作用により表示液中を泳動し、それ
らの色調を反映した表示を提供する。
【0012】白色粒子の体積中位径に対して1/1〜1
/50の体積中位径を有する着色粒子を用いることによ
り、コントラストの高い表示が可能となる。着色粒子の
体積中位径が、白色粒子の体積中位径に対して1/1よ
り大きい場合、白色表示を行うことが困難となり、着色
粒子の色調を中心とした表示となる傾向が強くなる。ま
た、1/50より小さい場合、着色粒子の色調の表示が
困難となり、白色色調を中心とした表示となる傾向が強
くなる。また、それらの二種粒子間の体積中位径差によ
り、着色粒子と白色粒子との立体障害的な動的相互作用
が緩和され、異種粒子間の凝集による混色が防止される
と同時に、電気泳動的応答性が向上する。着色粒子の体
積中位径を白色粒子の体積中位径に対して1/1〜1/
50とするために、着色粒子はその表面特性に応じた界
面活性剤を用いて、分散媒中で超音波分散及びビーズ分
散により、凝集物が残留しないように十分に分散させる
必要がある。また、白色粒子は、その十分に分散された
着色粒子の体積中位径に応じて、着色粒子の分散と同時
に、又は別途超音波分散及び/又はビーズ分散する必要
がある。好ましくは、着色粒子とその表面特性に応じた
界面活性剤を分散媒に加え、15分間以上超音波分散し
た後、白色粒子を加え、20時間以上ビーズ分散する。
【0013】本発明の電気泳動表示用表示液は、該白色
粒子が内部に空隙を有する白色粒子であることが好まし
い。内部に空隙を有する白色粒子は、粒子内部に充填さ
れていない空間を有するものであり、その空間は隔壁に
よって形成された一つ又は多数の球状又は楕円状の空
間、あるいは一つ又は多数の、分岐した又は分岐してい
ない筒状の空間であって、使用する分散媒との組み合わ
せの関係において、分散媒中に存在する粒子の空隙内に
分散媒が浸透せず、空隙に空気が保持されている粒子で
ある。このような内部に空隙を有する白色粒子は、白色
粒子を構成する材料(約1.4〜1.6)の屈折率と空
隙内の空気の屈折率(=約1.0)との差により、光が
効率よく反射され、白色の色調が提供される。
【0014】本発明の電気泳動表示用表示液は、その白
色粒子が約0.2〜6μm、好ましくは0.3〜3.0
μmの体積中位径を有することが好ましい。0.2〜6
μmの体積中位径を有する白色粒子は、光の反射効率の
点で好ましく、コントラスト比の高い表示を提供する一
因となる。特に、白色粒子として、0.2〜6μmの体
積中位径と内部に空隙を有する粒子を用いる場合、より
白色反射率の高い表示を得る上で好ましい条件である。
【0015】本発明で用いる白色粒子としては、有機材
料、無機材料、及び有機/無機複合材料によって構成さ
れ、具体的には有機ポリマーからなる中空粒子、有機ポ
リマーからなる多孔質粒子、無機物質からなる中空粒
子、無機物質からなる多孔質粒子、及びそれらの空隙を
有する白色粒子の表面を樹脂などで被覆された粒子等を
挙げることができる。特に、光の反射効率の中で、有機
ポリマーからなる中空粒子が好ましい。
【0016】有機ポリマーからなる中空粒子及び、有機
ポリマーからなる多孔質粒子は、従来公知の方法で製造
することが可能であり、微粒子ポリマーの新展開(東レ
リサーチセンター)、微孔性ポリマーとその応用展開
(東レリサーチセンター)や高分子微粒子の最新技術と
用途展開(シーエムシー)などをはじめとする各種文献
に掲載されている各種方法によって作製することが可能
である。例えば、乳化重合を利用した方法、シード乳化
重合法、ソープフリー重合法、分散重合法、懸濁重合法
+発泡を利用した方法、シード重合法+発泡を利用した
方法、シード重合+重合収縮を利用した方法、W/O/
Wエマルジョンの懸濁重合による方法、スプレードライ
の液滴の表面乾燥を利用した方法、ポリマーエマルジョ
ンを電解質固体粒子の添加により凝集させるシード凝集
法などがあげられるがこれらの方法によって作製された
ものに限定されるものではない。
【0017】有機ポリマーからなる中空粒子、及び有機
ポリマーからなる多孔質粒子を構成する材料としては、
使用する透明な分散媒に応じてその分散媒に溶解しない
材料を適宜選択して使用することができる。例えば、ス
チレン系(コ)ポリマー、スチレン−アクリル系(コ)
ポリマー、スチレン−イソプレン系(コ)ポリマー、ジ
ビニルベンゼン系(コ)ポリマー、メチルメタクリレー
ト系(コ)ポリマー、メタクリレート系(コ)ポリマ
ー、エチルメタクリレート系(コ)ポリマー、エチルア
クリレート系(コ)ポリマー、n−ブチルアクリレート
系(コ)ポリマー、アクリル酸系(コ)ポリマー、アク
リロニトリル系(コ)ポリマー、アクリルゴム−メタク
リレート系(コ)ポリマー、エチレン系(コ)ポリマ
ー、エチレン−アクリル酸系(コ)ポリマー、ナイロン
系(コ)ポリマー、シリコーン系(コ)ポリマー、ウレ
タン系(コ)ポリマー、メラミン系(コ)ポリマー、ベ
ンゾグアナミン系(コ)ポリマー、フェノール系(コ)
ポリマー、フッソ(テトラクロロエチレン)系(コ)ポ
リマー、塩化ビニリデン系(コ)ポリマー、4級ピリジ
ニウム塩系(コ)ポリマー、合成ゴム(コ)ポリマー、
セルロース、酢酸セルロース、キトサン、アルギン酸カ
ルシウム等のポリマー材料、及びこれらのポリマー材料
に対して架橋をして耐溶剤性機能を向上させたポリマー
材料などが挙げられるが、これらのポリマー材料に限定
されるものではない。より具体的には、ローム・アンド
・ハース社のローペイク、JSR製中空粒子、松本油脂
の熱膨張マイクロカプセル、大日本インキのGrnng
ollなどが挙げられるが、これらのものに限定される
ものではない。
【0018】本発明では、無機材料からなる中空粒子、
及び無機物質からなる多孔質粒子としては、従来公知の
方法で作製される各種の無機材料からなる中空粒子及
び、無機物質からなる多孔質粒子を用いることができ
る。これらの製法の一例としては、粉床法、トポケミカ
ル法、メカノケミカル反応等の付着を利用した方法、表
面沈積法、含浸法、界面反応法等の沈殿反応を利用する
方法、界面ゲル化反応法、及び焼成発泡法等が挙げられ
る。これらの具体例として、界面反応法(新しい材料設
計法への挑戦/1998年5月29日:セミナー資料)
を用いる事によって作製されたシリカ、ケイ酸マグネシ
ウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸ストロンチウム、ケイ
酸バリウム、炭酸コバルト、酸化コバルト、コバルト、
酸化鉄、コバルト−鉄炭酸塩、塩基性炭酸銅、金属銅、
炭酸ニッケル等の無機球形中空粒子及び無機球形多孔質
粒子、及び界面ゲル化反応法(色材,70(2)84−
91,1997)によって作製された酸化アルミニウ
ム、二酸化チタン等の無機球形中空粒子及び無機球形多
孔質粒子、さらに焼成発泡法による発泡性シリカなどが
挙げられる。
【0019】本発明では、前記の有機ポリマーからなる
中空粒子、及び有機ポリマーからなる多孔質粒子の表面
に対して、各種の無機顔料の微粒子を付着させた複合粒
子も使用可能であり、例えば、有機ポリマーからなる中
空粒子と二酸化チタンとのオーダードミクスチャーによ
る複合粒子が挙げられる。これらの無機材料からなる中
空粒子、及び無機物質からなる多孔質粒子は、各種の有
機ポリマー材料をその表面に被覆して使用することも可
能である。その方法としては、コートマイザー法が好ま
しい。
【0020】本発明で用いる白色粒子と色調の異なる着
色粒子として、無機着色粒子及び有機着色粒子を用いる
ことができる。無機着色粒子としては、カドミウムイエ
ロー、カドミウムリポトンイエロー、黄色酸化鉄、チタ
ンイエロー、チタンバリウムイエロー、カドミウムオレ
ンジ、カドミウムリポトンオレンジ、モリブデートオレ
ンジ、ベンガラ、鉛丹、銀朱、カドミウムレッド、カド
ミウムリポトンレッド、アンバー、褐色酸化鉄、亜鉛鉄
クロムブラウン、クロムグリーン、酸化クロム、ビリジ
アン、コバルトグリーン、コバルトクロムグリーン、チ
タンコバルトグリーン、紺青、コバルトブルー、群青、
セルリアンブルー、コバルトアルミニウムクロムブル
ー、コバルトバイオレット、ミネラルバイオレット、カ
ーボンブラック、鉄黒、マンガンフェライトブラック、
コバルトフェライトブラック、銅クロムブラック、銅ク
ロムマンガンブラック、チタンブラック、アルミニウム
粉、銅粉、鉛粉、鈴粉、亜鉛粉等が挙げられる。有機着
色粒子としては、ファストイエロー、ジスアゾイエロ
ー、縮合アゾイエロー、アントラピリミジンイエロー、
イソインドリンイエロー、銅アゾメチンイエロー、キノ
フタロインイエロー、ベンズイミダゾロンイエロー、ニ
ッケルジオキシムイエロー、モノアゾイエローレーキ、
ジニトロアニリンオレンジ、ピラゾロンオレンジ、ペリ
ノンオレンジ、ナフトールレッド、トルイジンレッド、
パーマネントカーミン、ブリリアントファストスカーレ
ット、ピラゾロンレッド、ローダミン6Gレーキ、パー
マネントレッド、リソールレッド、ボンレーキレッド、
レーキレッド、ブリリアントカーミン、ボルドー10
B、ナフトールレッド、キナクリドンマゼンタ、縮合ア
ゾレッド、ナフトールカーミン、ペリレンスカーレッ
ド、縮合アゾスカーレッド、ベンズイミダゾロンカーミ
ン、アントラキノニルレッド、ペリレンレッド、ペリレ
ンマルーン、キナクリドンマルーン、キナクリドンスカ
ーレッド、キナクリドンレッド、ジケトピロロピロール
レッド、ベンズイミダゾロンブラウン、フタロシアニン
グリーン、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブ
ルー、ファストスカイブルー、アルカリブルートーナ
ー、インダントロンブルー、ローダミンBレーキ、メチ
ルバイオレットレーキ、ジオキサジンバイオレット、ナ
フトールバイオレットが挙げられる。優れた視認性と、
白色粒子との電気泳動的な相互作用の点で、チタンブラ
ック(黒色低次酸化チタン/一般式Tin2n-1)が好
ましい(請求項9)。
【0021】本発明では、これらの着色粒子は、各種表
面改質した形態でも用いることが可能である。この場合
の表面改質の方法としては、ポリマーをはじめとする各
種化合物を粒子表面にコーティングする方法、チタネー
ト系・シラン系などの各種カップリング剤によるカップ
リング処理する方法、グラフト重合処理する方法などが
挙げられる。また、これらの着色粒子は、メカノケミカ
ル的な処理した形態でも用いることが可能であり、異種
又は同種の粒子同士、あるはポリマー粒子又は中空ポリ
マー粒子と複合された複合粒子として用いることも可能
である。
【0022】本発明で用いる分散媒としては、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、フェニルキシリルエタン、ジ
イソプロピルナフタレン、ナフテン系炭化水素などの芳
香族炭化水素類、ヘキサン、ドデシルベンゼン、シクロ
ヘキサン、ケロシン、パラフィン系炭化水素などの脂肪
族炭化水素類、クロロホルム、トリクロロエチレン、テ
トラクロロエチレン、トリフルオロエチレン、テトラフ
ルオロエチレン、ジクロロメタン、臭化エチルなどのハ
ロゲン化炭化水素類、リン酸トリクレジル、リン酸トリ
オクチル、リン酸オクチルジフェニル、リン酸トリシク
ロヘキシルなどのリン酸エステル類、フタル酸ジブチ
ル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジラウリル、フタル
酸ジシクロヘキシルなどのフタル酸エステル類、オレイ
ン酸ブチル、ジエチレングリコールジベンゾエート、セ
バシン酸ジオクチル、セバシン酸ジブチル、アジピン酸
ジオクチル、トリメリット酸トリオクチル、クエン酸ア
セチルトリエチル、マレイン酸オクチル、マレイン酸ジ
ブチル、酢酸エチルなどのカルボン酸エステル類、イソ
プロピルビフェニル、イソアミルビフェニル、塩素化パ
ラフィン、ジイソプロピルナフタレン、1,1−ジトリ
ルエタン、1,2−ジトリルエタン、2,4−ジターシ
ャリアミノフェノール、N,N−ジブチル−2−ブトキ
シ−5−t−オクチルアニリンなどが挙げられるが、こ
れらに限定されない。また、これらの分散媒はそれぞれ
単独で又は2種類以上を混合して用いることができる。
【0023】本発明の電気泳動表示用表示粒子は、少な
くとも分散媒、白色粒子、及び該白色粒子と色調の異な
る着色粒子からなる電気泳動表示用表示液を内包したマ
イクロカプセルからなり、該電気泳動表示用表示液が前
述の表示液からなることを特徴とする。電気泳動表示用
表示液をマイクロカプセルに封入することにより、マイ
クロカプセル壁内の微小領域に表示液が均等に分割され
るため、その効果として視認安定性が付与されると共
に、液体ではなく固体として取り扱うことが可能となる
ため、電気泳動表示用表示装置などの媒体への応用展開
が容易になる。このようなマイクロカプセルに封入す
る、白色粒子の体積中位径に対して1/1〜1/50の
体積中位径比を有する着色粒子は、そのカプセル壁を透
過した光のある波長領域の光を効率よく吸収して、コン
トラスト比の高い表示を提供する一因となる。また、
0.2〜6μmの体積中位径を有する白色粒子は、カプ
セル壁を透過した光を効率よく反射して、コントラスト
比の高い表示を提供する一因となる。また、その二種粒
子の体積中位径差により、着色粒子と白色粒子との立体
障害的な動的相互作用が緩和され、異種粒子間の凝集に
よる混色が防止されると同時に、電気泳動的応答性が向
上する。
【0024】また、本発明の電気泳動表示用表示粒子
は、白色粒子の体積中位径に対して10〜500倍、好
ましくは50〜400倍の体積中位径を有することを特
徴とする。白色粒子に対して10〜500倍の体積中位
径を有する表示粒子は白色粒子による色調を表示粒子と
しての色調として効率的に発現し、視認性に優れた表示
を提供することが可能となる。その表示粒子の体積中位
径が白色粒子の体積中位径の10倍より小さいと、白色
粒子の反射率が低下し、コントラスト比の高い視認性に
優れた表示が得られない。また、500倍を超える場合
では、白色粒子と着色粒子の移動距離が長くなるため、
二粒子間の相互作用が相対的に増加し、電気泳動的応答
性が著しく低下する。
【0025】本発明の電気泳動表示用表示粒子に用いる
マイクロカプセルは、in−situ法、界面重合法又
はコアセルベーション方などにより調製することが可能
である。マイクロカプセルの壁材としては、ポリウレタ
ン、ポリ尿素、ポリ尿素−ポリウレタン、尿素−ホルム
アルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、ポ
リアミド、ポリエステル、ポリスルホンアミド、ポリカ
ーボネート、ポリスルフィネート、エポキシリ、アクリ
ル酸エステル、メタクリル酸エステル、酢酸ビニル、ゼ
ラチン等が挙げられる。
【0026】本発明によれば、以上のように、無色の分
散媒、0.2〜6μmの体積中位径と内部に空隙を有す
る白色粒子、及び該体積中位径に対して1/1〜1/5
0の体積中位径比を有し白色粒子と色調の異なる着色粒
子からなる電気泳動表示用表示液、及び該電気泳動表示
用表示液をマイクロカプセル内に内包した電気泳動表示
用表示粒子が提供される。このような表示液又は表示粒
子に電界を印加して電気泳動を行う場合、白色粒子と着
色粒子の組み合わせとして、その電気泳動条件下で電気
泳動性の異なる二粒子をそれぞれ選択することが好まし
い。特に、白色粒子として非常に電気泳動しにくい又は
全く泳動しない粒子と、着色粒子として白色粒子に対し
て非常に電気泳動しやすい粒子との組み合わせが好まし
い。
【0027】なぜならば、内部に空隙を有する白色粒子
は、その空隙の体積に比例して比重が小さくなるため、
その白色粒子と顔料を分散媒に分散した表示液内又は表
示粒子内では、分散媒及び着色粒子との比重の関係か
ら、白色粒子が均一に分散した状態から比較的上部方向
(表示面方向)へ偏在した状態に変化する傾向が高くな
る一方、逆に着色粒子は比較的下部方向(非表示面方
向)に偏在する傾向が高くなる。また、前述したコント
ラスト比の向上に望ましい白色粒子と着色粒子の体積中
位径の関係から、その体積中位径の大きい白色粒子が上
部面(表示面)から下部面(非表示面)への移動、又は
その逆への移動は非効率的である一方、逆に体積中位径
の小さい着色粒子の面から面への移動は効率的である。
さらに、電気泳動による移動度は粒子の粒径に反比例す
る関係から、粒径の大きい白色粒子が上部面(表示面)
から下部面(非表示面)への移動、又はその逆への移動
は非効率的である一方、逆に体積中位径の小さい着色粒
子の面から面への移動は効率的である。よって、上部方
向(表示方向)に偏在し、移動効率の低い白色粒子を泳
動させることは、有効ではないからである。
【0028】このような関係から、着色粒子として電気
泳動性の高いチタンブラックが好ましく、白色粒子とし
て電気泳動性の低い又は全く泳動性を有さない有機ポリ
マーの中空粒子が好ましい。
【0029】また、本発明の電気泳動表示用表示液及び
表示粒子において、その無色の分散媒、内部に空隙を有
する白色粒子、該白色粒子と色調の異なる着色粒子以外
にも電気泳動粒子の表面電荷量を制御したり、分散性を
高める目的で種々の補助成分を適宜選択して使用するこ
とも可能である。これらの補助成分としては界面活性
剤、保護コロイド剤等を用いることができるが、これら
に限定されるものではない。
【0030】この場合の界面活性剤としては、分散剤に
対して溶解又は、分散状態に混ざり合うことのできるノ
ニオン(非イオン)系界面活性剤及び、アニオン系界面
活性剤、カチオン系界面活性剤、両性系界面活性剤のイ
オン系界面活性剤を単独で又は2種以上混合して用いる
ことができる。これらの界面活性剤の具体例としては以
下のものが挙げられるが、本発明において用いる界面活
性剤はこれらに限定されるものではない。
【0031】ノニオン系界面活性剤としては、ポリオキ
シエチレンノニルフェノールエーテル、ポリオキシエチ
レンジノニルフェノールエーテル、ポリオキシエチレン
オクチルフェノールエーテル、ポリオキシエチレンスチ
レン化フェノール、ポリオキシポリオキシエチレンビス
フェノールA、ポリオキシエチレンノニルフェニルエー
テル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、
及びノニルフェノールエトキシレート等のポリオキシア
ルキレンアルキルフェノールエーテル類、ポリオキシエ
チレンひまし油、ポリオキシアルキレンブロックポリマ
ー、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエ
チレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイル
エーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、及
びポリオキシプロピレンエーテル等のポリオキシアルキ
レンエーテル類、モノオールタイプのポリオキシアルキ
レングリコール、ジオールタイプのポリオキシアルキレ
ングリコール、トリオールタイプのポリオキシアルキレ
ングリコール、モノオール系ブロックタイプのポリアル
キレングリコール、ジオール系ブロックタイプのポリア
ルキレングリコール、及びランダムタイプのポリアルキ
レングリコール等のグリコール類、オクチルフェノール
エトキシレート、オレイルアルコールエトキシレート、
及びラウリルアルコールエトキシレート等の第1級直鎖
アルコールエトキシレートと第2級直鎖アルコールエト
キシレート、及び多核フェノールエトキシレート等のア
ルキルアルコールエーテル類、ポリオキシエチレンロジ
ンエステル、ポリオキシエチレンラウリルエステル、ポ
リオキシエチレンオレイルエステル、及びポリオキシエ
チレンステアリルエステル等のポリオキシアルキレンア
ルキルエステル類、ソルビタンモノラウレイト、ソルビ
タンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、
ソルビタンジラウレイト、ソルビタンジパルミテート、
ソルビタンジステアレート、ソルビタンセスキラウレイ
ト、ソルビタンセスキパルミテート、及びソルビタンセ
スキステアレート等のソルビタン脂肪酸エステル類、ポ
リオキシエチレンソルビタンモノラウレイト、ポリオキ
シエチレンソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエ
チレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレ
ンソルビタンジラウレイト、ポリオキシエチレンソルビ
タンジパルミテート、ポリオキシエチレンソルビタンジ
ステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンセスキラ
ウレイト、ポリオキシエチレンソルビタンセスキパルミ
テート、及びポリオキシエチレンソルビタンセスキステ
アレート等のポリオキシエチレンソルビタンエステル
類、飽和脂肪酸メチルエステル、不飽和脂肪酸メチルエ
ステル、飽和脂肪酸ブチルエステル、不飽和脂肪酸ブチ
ルエステル、飽和脂肪酸ステアリルエステル、不飽和脂
肪酸ステアリルエステル、飽和脂肪酸オクチルエステ
ル、不飽和脂肪酸オクチルエステル、ステアリン酸ポリ
エチレングリコールエステル、オレイン酸ポリエチレン
グリコールエステル、及びロジンポリエチレングリコー
ルエステル等の脂肪酸エステル類、ステアリン酸、オレ
イン酸、パルミチン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸等の
脂肪酸類、及びこれら脂肪酸のアミド化合物類、ポリオ
キシエチレンラウリルアミン、ポリオキシエチレンアル
キルアミン、及びポリオキシエチレンアルキルアミンエ
ーテル等のポリオキシエチレンアルキルアミン類、ラウ
リル酸モノエタノールアミド、椰子脂肪酸ジエタノール
アミド等の高級脂肪酸モノエタノールアミド類、高級脂
肪酸ジエタノールアミド類、ポリオキシエチレンステア
リン酸アミド、ヤシジエタノールアミド(1−2型/1
−1型)、及びアルキルアルキロールアミド等のアミド
化合物類とアルカノールアミド類、一般式R−(CH2
2O)m H(CH2CH2O)n HとR−NH−C36
NH2〔R=オレイル・オクチル・ドデシル・テトラデ
シル・ヘキサデシル・オクタデシル・ヤシ・牛脂・大豆
等〕で表されるアルカノールアミン類、一般式R−NH
2〔R=オレイル・オクチル・ドデシル・テトラデシル
・ヘキサデシル・オクタデシル・ヤシ・牛脂・大豆等〕
で表される1級アミン類、一般式R1R2−NH〔R1
・R2=R=オレイル・オクチル・ドデシル・テトラデ
シル・ヘキサデシル・オクタデシル・ヤシ・牛脂・大豆
等〕で表される2級アミン類、一般式R1R2R3N
〔R1・R2・R3=オレイル・オクチル・ドデシル・
テトラデシル・ヘキサデシル・オクラデシル・ヤシ・牛
脂・大豆等〕で表される3級アミン類、各種合成系及び
各種天然系高級アルコール類、及びアクリル酸系化合
物、ポリカルボン酸系化合物、ヒドロキシ脂肪酸オリゴ
マー、及びヒドロキシ脂肪酸オリゴマー変成物等の高分
子類とオリゴマー類などが挙げられる。
【0032】アニオン系界面活性剤としては、ポリカル
ボン酸型高分子活性剤、ポリカルボン酸型陰イオン活性
剤、特殊脂肪酸石鹸、及びロジン石鹸等のカルボン酸塩
類、ヒマシ油硫酸エステル塩、ラウリルアルコールの硫
酸エステルNa塩、ラウリルアルコールの硫酸エステル
アミン塩、天然アルコール硫酸エステルNa塩、及び高
級アルコール硫酸エステルNa塩等のアルコール系硫酸
エステル塩類、ラウリルアルコールエーテルの硫酸エス
テルアミン塩、ラウリルアルコールエーテルの硫酸エス
テルNa塩、合成高級アルコールエーテルの硫酸エステ
ルアミン塩、合成高級アルコールエーテルの硫酸エステ
ルNa塩、アルキルポリエーテル硫酸エステルアミン
塩、アルキルポリエーテル硫酸エステルNa塩、天然ア
ルコールEO(エチレンオキシド)付加体系硫酸エステ
ルアミン塩、天然アルコールEO(エチレンオキシド)
付加体系硫酸エステルNa塩、合成アルコールEO(エ
チレンオキシド)付加体系硫酸エステルアミン塩、合成
アルコールEO(エチレンオキシド)付加体系硫酸エス
テルNa塩、アルキルフェノールEO(エチレンオキシ
ド)付加体系硫酸エステルアミン塩、アルキルフェノー
ルEO(エチレンオキシド)付加体系硫酸エステルNa
塩、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸エ
ステルアミン塩、ポリオキシエチレンノニルフェニルエ
ーテル硫酸エステルNa塩、ポリオキシエチレン多環フ
ェニルエーテル硫酸エステルアミン塩、及びポリオキシ
エチレン多環フェニルエーテル硫酸エステルNa塩等の
硫酸エステル塩類、各種アルキルアリルスルホン酸アミ
ン塩、各種アルキルアリルスルホン酸Na塩、ナフタレ
ンスルホン酸アミン塩、ナフタレンスルホン酸Na塩、
各種アルキルベンゼンスルホン酸アミン塩、各種アルキ
ルベンゼンスルホン酸Na塩、ナフタレンスルホン酸縮
合物、及びナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物等の
スルホン酸塩類、ポリオキシエチレンノニルフェニルエ
ーテルスルホン酸アミン塩、ポリオキシエチレンノニル
フェニルエーテルスルホン酸Na塩、ポリオキシエチレ
ン特殊アリルエーテルスルホン酸アミン塩、ポリオキシ
エチレン特殊アリルエーテルスルホン酸Na塩、ポリオ
キシエチレントリデシルフェニルエーテルスルホン酸ア
ミン塩、ポリオキシエチレントリデシルフェニルエーテ
ルスルホン酸Na塩、ポリオキシエチレンアルキルエー
テルスルホン酸アミン塩、及びポリオキシエチレンアル
キルエーテルスルホン酸Na塩等のポリオキシアルキレ
ン系スルホン酸塩類、ジアルキルスルホサクシネートア
ミン塩、ジアルキルスルホサクシネートNa塩、多環フ
ェニルポリエトキシスルホサクシネートアミン塩、多環
フェニルポリエトキシスルホサクシネートNa塩、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテルスルホ琥珀酸モノエス
テルアミン塩、及びポリオキシエチレンアルキルエーテ
ルスルホ琥珀酸モノエステルNa塩等のスルホ琥珀酸エ
ステル塩類、アルキルリン酸エステル、アルコキシアル
キルリン酸エステル、高級アルコールリン酸エステル、
高級アルコールリン酸塩、アルキルフェノール型リン酸
エステル、芳香族リン酸エステル、ポリオキシアルキレ
ンアルキルエーテルリン酸エステル、及びポリオキシア
ルキレンアルキルアリルエーテルリン酸エステル等のリ
ン酸エステル類とリン酸塩類などが挙げられる。
【0033】カチオン系界面活性剤としては、一般式R
−N(CH3)3 X〔R=ステアリル・セチル・ラウリル
・オレイル・ドデシル・ヤシ・大豆・牛脂等/X=ハロ
ゲン・アミン等〕で表されるアルキルトリメチルアミン
系4級アンモニウム塩類、テトラメチルアミン系塩やテ
トラブチルアミン塩等の4級アンモニウム塩類、一般式
(RNH3)(CH3COO)〔R=ステアリル・セチル
・ラウリル・オレイル・ドデシル・ヤシ・大豆・牛脂
等〕で表される酢酸塩類、ラウリルジメチルベンジルア
ンモニウム塩(ハロゲン・アミン塩等)、ステアリルジ
メチルベンジルアンモニウム塩(ハロゲン・アミン塩
等)、及びドデシルジメチルベンジルアンモニウム塩
(ハロゲン・アミン塩等)等のベンジルアミン系4級ア
ンモニウム塩類、及び一般式R(CH3)N(C24O)
m H(C24O)n・X〔R=ステアリル・セチル・ラウ
リル・オレイル・ドデシル・ヤシ・大豆・牛脂等/X=
ハロゲン・アミン等〕で表されるポリオキシアルキレン
系4級アンモニウム塩類などが挙げられる。
【0034】両性系界面活性剤としては、各種ベタイン
型界面活性剤、各種イミダゾリン系界面活性剤、β−ア
ラニン型界面活性剤、及びポリオクチルポリアミノエチ
ルグリシン塩酸塩等が挙げられる。
【0035】また、保護コロイド剤としては、分散媒に
対して溶解又は、分散状態で混ざり合うことの出来る各
種保護コロイド剤を用いることができる。
【0036】本発明の電気泳動表示装置として、前記の
電気泳動表示用表示液及び表示粒子を用いた以下の形態
の装置が挙げられる。 (1)一対の対向電極を有する支持体の相互の電極面と
その周辺、又は周辺と内部に位置するスペーサーにより
区画された内部空間に、本発明の電気泳動表示用表示液
が充填されたことを特徴とする装置(図1)。 (2)全面電極を有する支持体の電極面、該支持体と対
向した絶縁フィルムの表面、及びそれらの周辺又は周辺
と内部に位置するスペーサーにより区画された内部空間
に、本発明の電気泳動表示用表示液が充填されたことを
特徴とする装置(図2)。 (3)上記(1)又は(2)の装置において、一対の対
向電極を有する支持体の相互の電極面間距離、あるいは
全面電極を有する支持体の電極面と該支持体と対向した
絶縁フィルムの表面との面間距離が、内部に空隙を有す
る白色粒子の体積中位径に対して20〜500倍である
ことを特徴とする装置(図1、図2)。 (4)一対の対向電極を有する支持体の相互の電極面と
その周辺、又は周辺と内部に位置するスペーサーにより
区画された内部空間に、本発明の泳動表示用表示粒子を
充填させたことを特徴とする装置(図3)。 (5)全面電極を有する支持体の電極面、該支持体と対
向した絶縁フィルムの表面、及びそれらの周辺又は周辺
と内部に位置するスペーサーにより区画された内部空間
に、本発明の泳動表示用表示粒子を充填させたことを特
徴とする装置(図4)。 (6)上記(4)又は(5)の装置において、一対の対
向電極を有する支持体の相互の電極面間距離、あるいは
全面電極を有する支持体の電極面と該支持体と対向した
絶縁フィルムの表面との面間距離が、無色の分散媒、内
部に空隙を有する白色粒子、及び該白色粒子と色調の異
なる着色粒子からなる電気泳動表示用表示液を内包した
マイクロカプセルの体積中位径の1〜2倍であることを
特徴とする装置(図3、図4)。 (7)全面電極を有する支持体の電極面上に、本発明の
電気泳動用表示粒子をバインダー材料と共に塗布するこ
とを特徴とする装置(図5)。 (8)上記(7)の装置において、電気泳動表示用表示
粒子とバインダーからなる塗布層の平均厚が、該表示粒
子の体積中位径の1〜2倍であることを特徴とする装置
(図5)。 (9)上記(7)の装置において、電気泳動用表示粒子
とバインダー材料からなる塗布層上に、オーバーコート
層を設けたことを特徴する装置(図6)。 (10)該支持体の少なくとも一部分、該絶縁フィルム
の少なくとも一部分、該オーバーコート層上の少なくと
も一部分、及び/又は支持体の少なくとも一部分に、印
刷層を設けたことを特徴とする装置(図6)。 (11)該印刷層上に、印刷保護層を設けたことを特徴
とする装置(図6)。 (12)該表示装置において、電気泳動により画像の形
成と消去が可能な表示部以外に、情報記録部を設けたこ
とを特徴とする装置(図7)。 (13)該情報記録部が、磁気の作用により情報記録の
書き込みと読み出しが可能な記録部であることを特徴と
する装置(図7)。 (14)該情報記録部が、集積回路メモリー又は光メモ
リーであることを特徴とする装置(図7)。 (15)該情報記録部が、光の作用により情報記録の読
み出しが可能な透明な記録部であることを特徴とする装
置(図7)。 (16)該情報記録部の情報が、表示媒体の表裏を示す
情報及び/又は表示媒体の位置を示す情報であることを
特徴とする装置(図7)。
【0037】上記(3)の電気泳動表示装置において、
白色粒子の体積中位径に対して20〜500倍の面間距
離は、白色粒子による色調を効率的に発現し、視認性に
優れた表示を提供することが可能となる。また、その面
間距離と体積中位径との差により白色粒子の電気泳動的
な移動性が向上する。面間距離が白色粒子の体積中位径
の20倍より小さいと、白色粒子の反射率が低下し、コ
ントラスト比の高い視認性に優れた表示が得られない。
また、500倍を超える面間距離の場合では、白色粒子
及び/又は着色粒子の移動距離が長くなるため、二粒子
間の相互作用が相対的に増加し、電気泳動的応答性が著
しく低下する。
【0038】上記(6)の電気泳動表示装置において、
マイクロカプセルの体積中位径に対して1〜2倍の面間
距離は、表示粒子の色調を効率的に発現し、視認性に優
れた表示を提供することが可能となる。2倍より大きい
面間距離の場合、表示面の垂直方向に沿って表示粒子が
並ぶ可能性が高くなり、表示面(上部)側に位置する表
示粒子におけるその下部に存在する白色粒子又は着色粒
子の色調と、非表示(下部)面に位置する表示粒子にお
けるその上部に存在する着色粒子又は白色粒子の色調と
が、近接した領域内で共存することとなり、コントラス
ト比を低下させる原因となる。
【0039】上記(8)の電気泳動表示装置において、
電気泳動表示用表示粒子の体積中位径に対して1〜2倍
の平均厚を有する表示粒子とバインダーからなる塗布層
は、前記と同様に表示粒子の色調を効率的に発現し、視
認性に優れた表示を提供することが可能となる。2倍よ
り大きい平均厚の場合、表示面の垂直方向に沿って表示
粒子が並ぶ可能性が高くなり、表示面(上部)側に位置
する表示粒子におけるその下部に存在する白色粒子又は
着色粒子の色調と、非表示(下部)面に位置する表示粒
子におけるその上部に存在する着色粒子又は白色粒子の
色調とが、近接した領域内で共存することとなり、コン
トラスト比を低下させる原因となる。
【0040】本発明の1つの好ましい電気泳動表示装置
は、バインダー材料でマイクロカプセルが共通電極面上
に固定されていることを特徴とする(前記(7)〜(1
6)の装置)。バインダー材料は、各マイクロカプセル
間の隙間及びマイクロカプセルと電極間の隙間を埋め
て、相互の接着性を高めると同時に、視認性の向上に作
用する。
【0041】前記(9)の電気泳動表示装置に用いるオ
ーバーコート層は、表示装置に外力が加わった場合に支
持体及び/又はマイクロカプセルを保護し、電気泳動性
表示以外の、視認性又は非視認性の印刷層や情報記録層
を設ける場合、マイクロカプセルを保護すると共に、印
刷層や情報記録層の設層を容易にする。
【0042】本発明の電気泳動表示装置(10)に用い
る印刷層は表示媒体の使用目的に応じて、オーバーコー
ト層上の少なくとも一部分に公知のオフセット印刷、グ
ラビア印刷及びスクリーン印刷により形成する。
【0043】本発明の電気泳動表示装置(11)に用い
る印刷保護層は印刷層と同様に公知の方法により形成す
る。また、印刷保護層は、オーバーコート層上に設ける
ことも可能である。
【0044】本発明の電気泳動表示装置(13)に用い
る磁気の作用により情報記録の書き込みと読み出しが可
能な記録部、集積回路メモリー、又は光メモリー情報記
録部は、従来の記録技術を用いて作製することができ
る。
【0045】本発明の電気泳動表示装置(14)に用い
る光の作用により情報記録の読み出しが可能な透明な記
録部は、該の記録部と異なり書き込みが不可能な読み取
り専用の記録部であり、近赤外蛍光体や紫外蛍光体から
形成する。また、この記録部は、電気泳動性の書き込み
・消去時の電界に影響されないため、電気泳動により表
示された画像の表示内容とその透明な記録部の情報とを
組み合わせて、可逆非可逆情報記録媒体として利用する
ことができる。
【0046】本発明の他の好ましい表示装置は、前記の
表示媒体と、該表示媒体に視認可能な情報を表示させる
ことができる書き込み装置とからなり、前記表示媒体と
前記書き込み装置は少なくとも書き込み時には近接させ
られるように着脱が可能である表示装置であって、前記
書き込み装置は画像信号に応じて前記表示媒体に電界を
作用させることができ、かつ前記表示媒体との平面位置
関係を相対的に変えうる機構を有する電極アレイを装備
している表示装置である。このような表示装置において
は、表示媒体の共通電極をアース電位とし、表示層の表
面に電極アレイを密着させて、表示媒体との平面的位置
関係を相対的に変えながら、画像信号に応じた電位を表
示媒体の所定部に与えることができ、可視性表示が可能
となる。
【0047】本発明のさらに他の好ましい装置は、前記
の表示媒体と、当該表示媒体に視認可能な情報を表示さ
せることができる書き込み装置とからなり、前記表示媒
体と前記書き込み装置は少なくとも書き込み時には近接
させられるように着脱が可能である表示装置であって、
前記書き込み装置は画像信号に応じて前記表示媒体表面
に電荷を付与させることができ、かつ前記表示媒体との
平面位置関係を相対的に変えうる機構を有するイオン銃
アレイを装備している表示装置である。このような表示
装置においては、表示媒体の共通電極をアース電位と
し、表示層の表面にイオン銃アレイを近接させて、表示
媒体との平面的位置関係を相対的に変えながら、画像信
号に応じた電位を表示媒体の所定部に与えることがで
き、可視性表示が可能となる。イオン銃により表示媒体
の表面に与えられた電荷は表示媒体を構成する材料の時
定数で放電するため、それが粒子の移動時間(応答時
間)より長い場合にはイオン銃の作用時間を応答時間よ
り短くすることが可能となり、その結果、書き込み速度
が速くなる。
【0048】本発明のさらに他の好ましい装置は、前記
の表示媒体と、当該表示媒体に視認可能な情報を表示さ
せることができる書き込み装置とからなり、前記表示媒
体と前記書き込み装置は少なくとも書き込み時には近接
させられるように着脱が可能である表示装置であって、
前記書き込み装置は複数の信号電極と走査電極を装備
し、その交差部に画像信号に応じて表示媒体に電界を印
加することのできるスイッチング素子を有し、それによ
って前記表示媒体に画像を表示するように構成された表
示装置である。このような構成では、2次元配列された
電界印加手段がスイッチング素子を有するため、その作
用により選択時にある部位に与えられた電荷は非選択時
には表示媒体を構成する材料の時定数で放電するため、
それが粒子の移動時間(応答時間)より長い場合には選
択時間を応答時間より短くすることが可能となり、その
結果、書き込み速度を速くなる。
【0049】本発明のさらに他の好ましい装置は、前記
の画像信号に応じて表示媒体に電界を印加することので
きるスイッチング素子が、薄膜トランジスタである表示
装置である。スイッチング素子としては、大面積の薄膜
デバイスの作製が容易な薄膜トランジスタが好ましい。
薄膜トランジスタは3端子素子であるためスイッチング
性能が高く、中間調を伴うような場合にも鮮明な表示を
得ることができる。なお、より書き込み速度を速くする
ために、蓄積コンデンサを等価回路的に表示媒体と並列
になるように設けることも可能である。
【0050】本発明の上記の表示媒体は、その表示媒体
が一部分又は全てを占める表示体として各種の形態で用
いることができる。その一例を挙げると、本発明の電気
泳動表示媒体が名刺やクレジットカードのような小型の
カードの一部、又は全ての部分を構成することで、情報
を書き換えることが可能なカードが作製され、各種ポイ
ントカードや会員カードとして使用できる。この様な携
帯性に優れる小型のカードのサイズを大きくすること
で、一般のオフィス等で使用されるディスプレイや記録
紙(複写機、プリンター等の出力紙)の代用表示体とし
て、可逆表示シートを作製することもできる。この様な
可逆表示シートは、繰り返し使用することができるの
で、省資源、省エネルギーの観点からも優れた表示媒体
である。また、家電製品をはじめとする各種物品に本発
明の表示媒体を組み込むことにより、従来の液晶モニタ
ーの代わりに情報を提供することが可能となる。この場
合には、視野角が広くコントラストも高く優れた表示を
実現することができる。さらに、本発明の電気泳動表示
媒体を各種の広告や看板などの用途で用いることも可能
である。この場合にも全面を電気泳動表示媒体で構成す
ることもできるが、ポスターなどの一部分に組み込むこ
とで効果的な表示を実現することも可能である。また、
本発明の電気泳動表示媒体は、基板をはじめとする構成
により媒体に可撓性を付与させるが可能であることか
ら、前記のカード、シート、ディスプレイ、看板、広告
をはじめとする各種用途において形状による制約を受け
ることがなく、非常に幅広い用途に対応することができ
る。
【0051】次に、本発明の表示装置の1つの実施態様
を図1により説明する。図1において、支持体1はガラ
ス板かプラスチックフィルムからなる。支持体の厚さは
約10μm〜1mm、好ましくは25〜200μmであ
る。表示側の支持体には透明な材料を使用し、非表示側
の支持体は不透明であっても着色していてもよく、その
着色色調を表示色の一部として利用することも可能であ
る。また、非表示側の支持体に白色色調の材料を用いる
ことにより、コントラスト比を高めることも可能とな
る。電極2は金属、ITO、SnO2、ZnO:Alな
どの導電体薄膜からなり、スッパタリング法、真空蒸着
法、CVD法、塗布法などにより形成する。表示側の電
極はITO、SnO2、ZnO:Alなどの透明な材料
を使用し、非表示側は着色していてもよく、その着色色
調を表示色の一部として利用することも可能である。電
極2の少なくともどちらか一方は、マトリックス状にパ
ターン化する。スペーサー3は、対向電極間の周辺と内
部空間を区画する。好ましくは、対向電極の面間距離
が、電気泳動表示用表示液4を構成する白色粒子の体積
中位径の20〜500倍となるように区画する。この区
画された空間に、本発明の電気泳動性表示用表示液4を
充填する。
【0052】本発明の表示装置の他の実施態様を図2に
より説明する。図2において、電極2を支持体1の全面
に設ける。絶縁フィルム5は5〜500μmの厚さを有
し、そのフィルム面を表示面とする場合は、透明な絶縁
フィルムを使用する。支持体面を表示面とする場合は、
透明な支持体1と透明な電極2を使用し、絶縁フィルム
は不透明であっても着色していてもよく、その着色色調
を表示色の一部として利用することも可能である。スペ
ーサー3は、絶縁フィルムと電極間の周辺と内部空間を
区画する。好ましくは、絶縁フィルムと電極の面間距離
が、電気泳動表示用表示液4を構成する白色粒子の体積
中位径の20〜500倍となるように区画する。この区
画された空間に、本発明の電気泳動性表示用表示液4を
充填する。
【0053】本発明の表示媒体のさらに他の実施態様を
図3により説明する。図3において、支持体1、電極
2、スペーサー3及び電気泳動性表示用表示液4は図1
と同様である。電気泳動表示用表示粒子6は、公知のi
n−situ法、界面重合方、又はコアセルベーション
法により調製された、表示液4を内包したマイクロカプ
セルからなる。マイクロカプセルの壁材としては、ポリ
ウレタン、ポリ尿素、ポリ尿素−ポリウレタン、尿素−
ホフムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹
脂、ポリアミド、ポリエステル、ポリスルホンアミド、
ポリカーボネート、ポリスルフィネート、エポキシ樹
脂、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステ
ル、ポリ酢酸ビニル、ゼラチンなどを使用する。電気泳
動表示用表示粒子6は、紛体として対向電極間の空間に
封入する。対向電極間の面間距離は、好ましくは、表示
粒子6の体積中位径の1〜2倍となるようにスペーサー
3を設定する。また、表示粒子に電界を有効に印加する
ために、誘電率調整剤としてアルコール、ケトン又はカ
ルボン酸塩などからなる液体中に表示粒子6を分散し
て、分散体として注入することも可能である。さらに、
図5で具体的に説明するバインダー材料を分散体に添加
することも可能である。
【0054】本発明の表示媒体のさらに他の実施態様を
図4により説明する。図4において、支持体1、電極
2、スペーサー3、絶縁フィルム5及び電気泳動性表示
用表示液4は図2と同様である。電気泳動表示用表示粒
子6は図3と同様に調製する。スペーサー3は、好まし
くは、絶縁フィルム5と電極2の面間距離が表示粒子6
の体積中位径の1〜2倍となるように区画する。この区
画された空間に、表示粒子6を図3と同様に充填する。
【0055】本発明の表示媒体のさらに他の実施態様を
図5により説明する。図5において、支持体1、電気泳
動性表示用表示液4及び電気泳動性表示用表示粒子6は
図3又は図4と同様である。電極2はマトリックス状に
パターン化された又はパターン化されていない共通電極
である。表示層は表示粒子6とバインダー材料7からな
る。表示層の形成は、バインダー材料を溶解、分散、懸
濁又は乳化する溶液、分散液、懸濁液又はエマルジョン
に表示粒子6を分散し、得られる分散塗工液をワイヤー
バーコート、ロールコート、ブレードコート、ディップ
コート、スプレーコート、スピンコート、又はグラビア
コートなどの方法により共通電極2上に塗工・乾燥する
ことからなる。バインダー材料7は、マイクロカプセル
の壁材と同様な材料又はポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニルデ
ン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチ
ラール、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシ
ド、ポリプロピレンオキシド、エチレン−ビニルアルコ
ール共重合体、ポリアセタール、メチルセルロース、エ
チルセルロース、フェノール樹脂、フッ素樹脂、シリコ
ーン樹脂、ジエン樹脂、ポリスチレン系熱可塑性エラス
トマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリ
ウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可
塑性エラストマー、ポリフェニレンエーテル、ポリフェ
ニレンスルフィド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテ
ルケトン、ポリアリレート、アラミド、ポリイミド、ポ
リ−p−フェニレン、ポリ−p−キシレン、ポリ−p−
フェニレンビニレン、ポリヒダントイン、ポリパラバン
酸、ポリベンゾイミダゾール、ポリベンゾチアゾール、
ポリベンゾオキサジアゾール、ポリキノキサリン、又は
それらの混合物からなる。表示粒子6に電界を有効に印
加するために、好ましくはバインダー材料7として、表
示液4と同等以上の誘電率を有する材料を用いる。ま
た、誘電率調整剤として、アルコール、ケトン又はカル
ボン酸塩などをバインダー材料6に添加することも可能
である。
【0056】本発明の表示媒体のさらに他の実施態様を
図6により説明する。図6において、支持体1、電気泳
動性表示用表示液4及び電気泳動性表示用表示粒子6、
電極2、表示層、バインダー材料7は図3又は図4と同
様である。
【0057】保護層8は、保護層材料と場合によっては
その材料を溶解、分散、懸濁又は乳化する媒体、硬化
剤、触媒及び/又は助触媒を加えた保護層材料組成物
を、表示層上にワイヤーバーコート、ロールコート、ブ
レードコート、ディップコート、スプレーコート、スピ
ンコート、又はグラビアコートなどの塗布方法、又はス
パッタリング及び化学的気相法などの気相方法により形
成する。保護層材料として、バインダー材料と同様な材
料、又はフェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ア
ルキド樹脂、アクリル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、
ジアリルフタレート樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹
脂、フラン樹脂、ケトン樹脂、キシレン樹脂、熱効果性
ポリイミド、スチリルピリジン系樹脂、シアナート系熱
硬化性樹脂、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−
ヒドロキシプロピルアクリレート、2−エチルヘキシル
アクリレート又は2−ヒドロキシエチルアクリロイルホ
スフェートらの単官能モノマー、1,3−ブタンジオー
ルジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレ
ート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ジエ
チレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリ
コールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアク
リレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ヒ
ドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリコールジ
アクリレートなどの二官能性モノマー、ジペンタエリス
リトール、ペンタエリスリトールトリアクリレート又は
トリメチロールプロパントリアクリレートなどの紫外線
硬化又は電子線硬化性モノマーかポリエステルアクリレ
ート、エポキシアクリレート、ポリウレタンアクリレー
ト、ポリエーテルアクリレート、ポリエーテルアクリレ
ート、シリコンアクリレート、アルキッドアクリレート
又はメラミンアクリレートなどの紫外線硬化及び電子線
硬化性オリゴマーからなる放射線硬化性樹脂を使用す
る。
【0058】印刷層9は、表示粒子の塗工面を表示面1
1とする場合、保護層8上の表示部分を除く少なくとも
一部分に公知の方法により設けることができる。また、
図6以外に、支持体面を表示面にする場合は、印刷層9
を保護層8の全面に設けることも可能である。保護層8
の厚さは、マイクロカプセルを保護する機能を有する範
囲内で可能な限り薄いほうが望ましく、約0.1〜10
0μm、より好ましくは0.3〜30μmである。
【0059】印刷保護層10は保護層8と同様な材料か
らなり、印刷層9上及び保護層8上にオーバーコート層
や印刷層と同様な材料と方法により設けることができ
る。
【0060】本発明の表示媒体のさらに他の実施態様を
図7により説明する。図7において、支持体1、電極
2、電気泳動表示用表示液4、電気泳動表示用表示粒子
6、及びバインダー材料7は図6と同様である。図7
(a)に示すように、第一保護層12は保護層7と同様
な材料から設け、その層上に透明な記録部14を設け
る。さらに、第一保護層11と透明な記録部14上に第
二保護層12を設けて、表示面11とする。一方、非表
示面15には、磁気記録部16と集積回路メモリー17
を少なくとも一部分の支持体1上に設け、磁気記録部1
6と集積回路メモリー17上及び支持体1上に第三保護
層18を設ける。また、図7(b)に示すように、透明
な記録部は格子状に設けることができる。形成される行
nと列ymの交差点(xn,ym)を読み出し専用の情報
として固有化して、デジタル情報として利用することが
できる。
【0061】本発明の表示装置のさらに他の実施態様を
図8により説明する。図8において、表示装置は、電極
アレイ51、書き込み基板52、電極棒53、スイッチ
ング回路54、電源回路55、送り機構56からなる。
電極アレイ51として、例えば125μmピッチで16
00個の電極棒を配列したアレイを使用することができ
る。画像形成は、画像信号に応じた電圧パルスをスイッ
チング回路54を介して電極棒53に供給しながら、表
示媒体50をローラー送り機構56により移動させるこ
とによって行う。
【0062】本発明の表示装置のさらに他の実施態様を
図9により説明する。図9において、表示装置は、イオ
ン銃アレイ61、コロナワイヤ62、放電フレーム6
3、制御電極64a,64b、アパーチャー65、コロ
ナイオン発生用高圧電源66、イオン流制御用電源6
7、送り機構68からなる。イオン銃アレイ61とし
て、例えば125μmピッチで1600個のイオン銃を
配列したアレイを使用することができる。画像形成は、
例えばコロナワイヤ62に負電圧又は正電圧を印加し
て、表示媒体の全表面を白表示又は黒表示とした後、コ
ロナワイヤ62に正電圧又は負電圧を印加し、画像信号
に応じて制御電極64aに正電圧(黒表示)又は負電圧
(白表示)を印加しながら、表示媒体60をローラー送
り機構68により移動させることによって行う。
【0063】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいてさらに詳し
く説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。
【0064】参考例1 (内部に空隙を有する白色粒子Aの調製)コートマイザ
ーMINI(フロイント産業(株)社製)のスクリュー
フィーダーに100gの中空多孔質シリカ(B−6C、
鈴木油脂工業(株)社製)を導入し、コーティング液タ
ンクに約100gのフルオロアルキル基を有する繰り返
し単位から構成されるポリマーのエマルジョン(ユニダ
インTG−521、ダイキン工業(株)社製)を注入し
た。二次凝集した多孔質シリカをスクリューフィーダー
のせん断力で粉砕し、一次粒子を調製した。得られた多
孔質シリカの一次粒子をジェットフィーダーに移し、分
散層に約1.8g/minの速度で粒子をジェット気流
放出した。これと同時にタンク内のエマルジョンを定流
量ポンプに通し、特殊ノズルから分散層に1.5g/m
inの速度でエマルジョンの液滴を噴霧した。分散層で
衝突した粒子と液滴を、分散層と連続した約80℃の乾
燥層に供給し、乾燥し、サイクロンに複合粒子を回収し
た。複合粒子を取出し、60℃で24時間減圧乾燥した
後、160℃で3分間熱処理し、分級して内部に空隙を
有する白色粒子(白色粒子A)を得た。
【0065】実施例1 [電気泳動表示用表示液の調製]100mLのドデシル
ベンゼンに5.0gのオレイン酸を溶解し、この溶液に
1.0gのチタンブラック(TilackD超微粒子タ
イプ、赤穂化成社製、Ti表面処理品)を加え、約15
分間超音波分散した後、ジルコニアビーズを用いて約3
0時間ビーズ分散した。得られた分散液に10.0gの
架橋化スチレン−アクリル系共重合体の中空粒子(SX
−866A、JSR社製)を加え、約30分間撹拌し
て、電気泳動表示用表示液(1)を得た。この表示液中
の中空粒子の体積中位径は約8μmであった。この体積
中位径に対するチタンブラックの体積中位径比は、約1
/27であった。 [電気泳動表示媒体の作製]厚さ3mmの透明ガラス板
の片側表面に、スパッタリング法によりITOからなる
透明電極を設けた透明基板を二枚用意し、相互の電極面
を対向配置し、ナイロンスペーサーにより約140μm
の電極面間距離を有する内部空間を形成した。この内部
空間に上記の電気泳動表示用表示液を注射器により注入
し、両基板周辺をエポキシ樹脂接着剤で封止して、中空
粒子の体積中位径に対して約18倍の電極面間距離を有
する電気泳動表示媒体(1)を作製した。
【0066】実施例2 [電気泳動表示用表示液]100mLのドデシルベンゼ
ンに5.0gのオレイン酸を溶解し、この溶液に1.0
gの三四酸化鉄(マグネタイト/和光純薬工業製)を加
え、約15分間超音波分散した。得られた分散液に1
0.0gの白色粒子Aを加え、ジルコニアビーズを用い
て約4時間ビーズ分散して、電気泳動表示用表示液
(2)を得た。この表示液中の白色粒子Aの体積中位径
は約2.2μmであった。この体積中位径に対する三四
酸化鉄の体積中位径比は、約1/22であった。 [電気泳動表示媒体の作製]電極面間距離を約210μ
mとする事、電気泳動表示用表示液として上記の電気泳
動表示用表示液(2)を用いること以外は実施例1と同
様にして内部空間の形成と、電気泳動表示媒体の作製を
行い、白色粒子Aの体積中位径に対して約95倍の電極
面間距離を有する電気泳動表示媒体(2)を作製した。
【0067】実施例3 [電気泳動表示用表示液]100mLのドデシルベンゼ
ンに5.0gのオレイン酸を溶解し、この溶液に1.0
gのチタンブラック(TilackD、赤穂化成社製、
Ti表面処理品)を加え、約15分間超音波分散した。
得られた分散液に10.0gの白色粒子Aを加え、ジル
コニアビーズを用いて約20時間ビーズ分散して、電気
泳動表示用表示液(3)を得た。この表示液中の白色粒
子Aの体積中位径は約1.8μmであった。この体積中
位径に対するチタンブラックの体積中位径比は、約1/
6であった。 [電気泳動表示媒体の作製]電極面間距離を約210μ
mとする事、電気泳動表示用表示液として上記の電気泳
動表示用表示液(3)を用いること以外は実施例1と同
様にして内部空間の形成と、電気泳動表示媒体の作製を
行い、白色粒子Aの体積中位径に対して約117倍の電極
面間距離を有する電気泳動表示媒体(3)を作製した。
【0068】実施例4 [電気泳動表示用表示液]100mLの分散媒1,2−
ジトルイルエチレン(SAS−296、日本石油化学社
製)に5.0gのアデカコールWS−100(旭電化工
業社製)を溶解し、この溶液に1.0gのチタンブラッ
ク(TilackD、赤穂化成社製、Ti表面処理品)
を加え、約15分間超音波分散した。得られた分散液に
10.0gの架橋化スチレン−アクリル系共重合体の中
空粒子(SX−866A、JSR社製)を加え、ジルコ
ニアビーズを用いて約30時間ビーズ分散して、電気泳
動表示用表示液(4)を得た。この表示液中の中空粒子
の体積中位径は約0.3μmであった。この体積中位径
に対するチタンブラックの体積中位径比は、約1/1で
あった。 [電気泳動表示媒体の作製]上記の電気泳動表示用表示
液(4)を用いて実施例1と同様に、約140μmの面
間距離を有する内部空間を形成し、中空粒子の体積中位
径に対して約467倍の電極面間距離を有する電気泳動
表示媒体(4)を作製した。
【0069】実施例5 [電気泳動表示用表示液]100mLの分散媒SAS−
296(日本石油化学社製)に5.0gのヒドロキシ脂
肪酸オリゴマー(アデカコールWS−100、旭電化工
業社製)を溶解し、この溶液に1.0gのチタンブラッ
ク(TilackD超微粒子タイプ、赤穂化成社製、T
i表面処理品)を加え、約15分間超音波分散した。得
られた分散液に10.0gの架橋化スチレン−アクリル
系共重合体の中空粒子(SX−866A:一次粒子径
0.3μmのスプレードライ品,JSR社製)を加え、ジ
ルコニアビーズを用いて約30時間ビーズ分散して、電
気泳動表示用表示液(5)を得た。この表示液中の中空
粒子の体積中位径は約0.3μmであった。この体積中
位径に対するチタンブラックの体積中位径比は、約1/
10であった。 [電気泳動表示媒体の作製]上記の電気泳動表示用表示
液(5)を用いて実施例1と同様に、約140μmの面
間距離を有する内部空間を形成し、中空粒子の体積中位
径に対して約467倍の電極面間距離を有する電気泳動
表示媒体(5)を作製した。
【0070】実施例6 [電気泳動表示媒体の作製]厚さ3mmの透明ガラス板
の片側表面に、スッパタリング法によりITOからなる
透明電極を設けた透明基板を1枚と、絶縁フィルムとし
てポリアクリレートフィルム(エンプレート、ユニチカ
社製)を用意し、電極面とフィルム面を対向配置し、ナ
イロンスペーサーにより約140μmの電極面間距離を
有する内部空間を形成した。この内部空間に実施例5と
同様の電気泳動表示用表示液(6)(中空粒子の体積中
位径0.3μm、チタンブラックの体積中位径比1/1
0)を注射器により注入し、基板と絶縁フィルムの周辺
をエポキシ樹脂接着剤で封止して、中空粒子の体積中位
径に対して約467倍の電極面間距離を有する電気泳動
表示媒体(6)を作製した。 実施例7 [電気泳動表示媒体の作製]電極面間距離を155μm
とする事以外は実施例6と同様にして内部空間を形成
し、この内部空間に実施例5と同様の電気泳動表示用表
示液(7)(中空粒子の体積中位径0.3μm、チタン
ブラックの体積中位径比1/10)を用いて、中空粒子
の体積中位径に対して約517倍の電極面間距離を有す
る電気泳動表示媒体(7)を作製した。
【0071】比較例1 [電気泳動表示用表示液の調製]100mLのドデシル
ベンゼンに5.0gのアデカコールWS−100(旭電
化工業社製)を溶解し、この溶液に10.0gの架橋化
スチレン−アクリル系共重合体の中空粒子(SX−86
6A、JSR社製)を加え、約15分間超音波分散した
後、ジルコニアビーズを用いて約30時間ビーズ分散し
した。得られた分散液に、1.0gのチタンブラック
(TilackD超微粒子タイプ、赤穂化成社製、Ti
表面処理品)を加え、約30分間撹拌して、電気泳動表
示用表示液(イ)を得た。この表示液中の中空粒子の体
積中位径は約0.3μmであった。この体積中位径に対
するチタンブラックの体積中位径比は、約1/0.33
であった。 [電気泳動表示媒体の作製]上記の電気泳動表示用表示
液(イ)を用いて実施例1と同様にして、約140μm
の電極面間距離を有する内部空間を形成し、中空粒子の
体積中位径に対して約467倍の電極面間距離を有する
電気泳動表示媒体(イ)を作製した。
【0072】比較例2 [電気泳動表示媒体の作製]電極面間距離を約280μ
mとするとともに、電気泳動表示用表示液として実施例
4と同じ電気泳動表示用表示液(4)(中空粒子の体積
中位径:0.3μm、中空粒子の体積中位径に対するチ
タンブラックの体積中位径比:1/1)を用いること以
外は実施例1と同様にして内部空間の形成と、電気泳動
表示媒体の作製を行い、中空粒子の体積中位径に対して
約933倍の電極面間距離を有する電気泳動表示媒体
(ロ)を作製した。
【0073】実施例8 [電気泳動表示用表示粒子]ゼラチン水溶液とアラビア
ゴム水溶液を混合し、50℃まで昇温した後、水酸化ナ
トリウム水溶液を加えてpHを9に調整した。得られた
水溶液に、実施例1で調製した電気泳動表示用表示液
(1)(中空粒子の体積中位径:約8μm、中空粒子の
体積中位径に対するチタンブラックの体積中位径比:約
1/27)を加え、撹拌して乳化した。さらに水酸化ナ
トリウム水溶液を加えて、pHを4まで徐々に下げ、分
散液界面にゼラチン/アラビアゴムの濃厚液を析出させ
た。温度を下げて皮膜をゲル化し、グルタールアルデヒ
ド水溶液を加えて硬化して、ゼラチンを壁材とするマイ
クロカプセル(MC−8)のスラリーを得た。カプセル
の体積中位径が約55μm(中空粒子の体積中位径に対
する比:7)となるように乳化条件を調整した。 [電気泳動表示用表粒子を用いた電気泳動表示媒体]8
0gの10%ポリビニルアルコール水溶液に、上記で調
製した20gの電気泳動用表示粒子(マイクロカプセ
ル)(MC−8)を加えて分散液を調製した。この分散
液(塗布液)を約1mmのギャップを有するアプリケー
ターを用いてITO膜付きポリカーボネート基板に塗
布、乾燥して、カプセルの体積中位径に対する塗工層の
厚さ比が1.8となるように電気泳動用表示粒子からな
る塗工層を形成した。この一部を切り取り、塗布面とI
TO電極付きのガラス板の電極面とを密着させ、テープ
で固定して電気泳動表示媒体(8)(塗工層厚さ:約1
00μm)を作製した。
【0074】実施例9 [電気泳動表示用表示粒子の調製]実施例2で調製した
電気泳動表示用表示液(2)(白色粒子Aの体積中位
径:約2.2μm、白色粒子Aの体積中位径に対する三
四酸化鉄の体積中位径比:約1/22)を用いて、実施
例8と同様にして電気泳動表示用表示粒子を調製し、白
色粒子Aの体積中位径に対して約57の体積中位径比を
有する電気泳動表示用表示粒子(MC−9)を得た。 [電気泳動表示用表粒子を用いた電気泳動表示媒体]上
記の電気泳動表示用表示粒子(MC−9)を用いて、実
施例8と同様に、表示粒子の体積中位径に対して約1.
6の塗工層の厚さ比を有する電気泳動表示媒体(9)
(塗工層厚さ:約200μm)を作製した。
【0075】実施例10 [電気泳動表示用表示粒子の調製]実施例3で調製した
電気泳動表示用表示液(3)(白色粒子Aの体積中位
径:約1.8μm、白色粒子Aの体積中位径に対するチ
タンブラックの体積中位径比:約1/6)を用いて、実
施例8と同様にして電気泳動表示用表示粒子を調製し、
白色粒子Aの体積中位径に対して約69の体積中位径比
を有する電気泳動表示用表示粒子(MC−10)を得
た。 [電気泳動表示用表粒子を用いた電気泳動表示媒体]上
記の電気泳動表示用表示粒子(MC−10)を用いて、
実施例8と同様に、表示粒子の体積中位径に対して約
1.6の塗工層の厚さ比を有する電気泳動表示媒体(1
0)(塗工層厚さ:約200μm)を作成した。
【0076】実施例11 [電気泳動表示用表示粒子の調製]実施例4で調製した
電気泳動表示用表示液(4)(中空粒子の体積中位径:
約0.3μm、中空粒子の体積中位径に対するチタンブ
ラックの体積中位径比:約1/1)を用いて、実施例8
と同様にして電気泳動表示用表示粒子を調製し、中空粒
子の体積中位径に対して約417の体積中位径比を有す
る電気泳動表示用表示粒子(MC−11)を得た。 [電気泳動表示用表粒子を用いた電気泳動表示媒体]上
記の電気泳動表示用表示粒子(MC−11)を用いて、
実施例8と同様に、表示粒子の体積中位径に対して約
1.6の塗工層の厚さ比を有する電気泳動表示媒体(1
1)(塗工層厚さ:約200μm)を作成した。
【0077】実施例12 [電気泳動表示用表示粒子の調製]実施例5で調製した
電気泳動表示用表示液(5)(中空粒子の体積中位径:
約0.3μm、中空粒子の体積中位径に対するチタンブ
ラックの体積中位径比:約1/10)を用いて、実施例
8と同様にして電気泳動表示用表示粒子を調製し、中空
粒子の体積中位径に対して約183の体積中位径比を有
する電気泳動表示用表示粒子(MC−12)(体積中位
径:約55μm)を得た。 [電気泳動表示用表粒子を用いた電気泳動表示媒体]上
記の電気泳動表示用表示粒子(MC−12)を用いて、
実施例8と同様に、表示粒子の体積中位径に対して約
1.8の塗工層の厚さ比を有する電気泳動表示媒体(1
2)(塗工層厚さ:約100μm)を作製した。
【0078】比較例3 [電気泳動表示用表示粒子の調製]比較例2で調製した
電気泳動表示用表示液(イ)(中空粒子の体積中位径:
約0.3μm、中空粒子の体積中位径に対するチタンブ
ラックの体積中位径比:約1/0.33)を用いて、実
施例8と同様にして電気泳動表示用表示粒子を調製し、
中空粒子の体積中位径に対して約183の体積中位径比
を有する電気泳動表示用表示粒子(ハ)(体積中位径:
約55μm)を得た。 [電気泳動表示用表粒子を用いた電気泳動表示媒体]上
記の電気泳動表示用表示粒子(ハ)を用いて、実施例8
と同様に、表示粒子の体積中位径に対して約1.8の塗
工層の厚さ比を有する電気泳動表示媒体(ハ)(塗工層
厚さ:約100μm)を作製した。
【0079】比較例4 [電気泳動表示用表示粒子の調製]実施例4で調製した
電気泳動表示用表示液(4)(中空粒子の体積中位径:
約0.3μm、中空粒子の体積中位径に対するチタンブ
ラックの体積中位径比:約1/10)を用いて、実施例
8と同様にして電気泳動表示用表示粒子を調製し、中空
粒子の体積中位径に対して約833の体積中位径比を有
する電気泳動表示用表示粒子(ニ)(体積中位径:約2
50μm)を得た。 [電気泳動表示用表粒子を用いた電気泳動表示媒体]上
記の電気泳動表示用表示粒子(ニ)を用いて、実施例8
と同様に、表示粒子の体積中位径に対して約1.6の塗
工層の厚さ比を有する電気泳動表示媒体(ニ)(塗工層
厚さ:約400μm)を作製した。
【0080】比較例5 [電気泳動表示用表粒子を用いた電気泳動表示媒体]実
施例10で調製した電気泳動表示用表示粒子(10)
(中空粒子の体積中位径:約0.3μm、中空粒子の体
積中位径に対するチタンブラックの体積中位径比:約1
/10、中空粒子の体積中位径に対する表示粒子の体積
中位径比:約183)を用いて、実施例10と同様にし
て電気泳動用表示粒子からなる途工層(塗工層厚さ:約
100μm)を設けた後、その層上に、同じ塗工液を同
じ条件下で塗工して、表示粒子の体積中位径に対して約
3.6の塗工層厚さ比を有する電気泳動表示媒体(ホ)
(塗工層厚さ:約200μm)を作製した。
【0081】実施例13 実施例1〜7及び比較例1、2において作製した電気泳
動媒体に、装置の電極を介して+500V又は−500
Vの電圧を10秒間印加して電気泳動させた後、大塚電
子社製Photal MCPD−1000を用いて45
度照射−垂直受光により、380〜800nmの波長領
域で表示面の反射率を測定し、コントラスト比を求め
た。その結果を表1に示す。
【0082】実施例14 実施例8〜12及び比較例3〜5において作製した電気
泳動媒体に、装置の電極を介して+500V又は−50
0Vの電圧を10秒間印加して電気泳動させた後、大塚
電子社製Photal MCPD−1000を用いて4
5度照射−垂直受光により、380〜800nmの波長
領域で表示面の反射率を測定し、コントラスト比を求め
た。その結果を表2に示す。
【0083】比較例6 100mLの分散媒SAS−296(日本石油化学社
製)に界面活性剤WS−100(旭電化工業社製)10
gを溶解し、10gの架橋化スチレン−アクリル系共重
合体SX−866A(JSR社製)を加え、ジルコニア
ビーズを用いて約30時間ビーズ分散して、分散液を得
た。この分散液に2gのチタンブラック(Tilack
D超微粒子タイプ、赤穂化成社製、Ti表面処理品)を
加え、再び1時間ビーズ分散し、電気泳動表示用表示液
(へ)を得た。この表示液中の中空粒子の体積中位径は
約0.3μmであった。この体積中位径に対するチタン
ブラックの体積中位径比は約1/0.9であった。この
表示液を用いて、実施例1と同様にして、約140μm
の面間距離を有する内部空間を形成し、中空粒子の体積
中位径に対して467倍の電極面間距離を有する電気泳
動表示媒体を作製した。
【0084】比較例7 面間距離を約155μmとする以外は実施例1と同様に
して内部空間を形成し、比較例6と同様の表示液(ヘ)
を用いて、中空粒子の体積中位径に対して517倍の電
極面間距離を有する電気泳動表示媒体(ト)を作製し
た。
【0085】実施例15 実施例4及び比較例6と7で作製した電気泳動表示媒体
に媒体の電極を介して、実施例13と同様に、電圧を印
加し、反射率を測定し、コントラスト比を求めた。次い
で、同表示媒体に+300V又は−300Vの電圧を1
0秒間印加して電気泳動させた後、同様に、反射率を測
定し、コントラスト比を求めた。その結果を表3に示
す。比較例6は、±500Vの電圧の場合では、実施例
4の表示媒体と同程度のコントラスト比を有していた
が、±300Vの電圧では十分なコントラスト比が得ら
れなかった。この結果からも、白色粒子と色調の異なる
顔料粒子は、白色粒子に対して1/1以下の体積平均粒
子径を有していることが重要であることが明らかとなっ
た。また、比較例7は、±500Vの電圧の場合では、
実施例4の表示媒体と同程度のコントラスト比を有して
いたが、±300Vの電圧では十分なコントラスト比が
得られず、比較例6よりさらに低下した。この結果から
も、白色粒子は、電極面間距離に対して500倍以下の
体積平均粒子径を有していることが重要であることが明
らかとなった。
【0086】
【表1】
【0087】
【表2】
【0088】
【表3】
【0089】
【発明の効果】本発明によれば、前記構成を採用したの
で、色調の異なる二粒子間の凝集による、混色の発生と
コントラスト比の低下を防止して、コントラスト比の高
い、視認性に優れた、可逆的な表示が可能な電気泳動表
示用表示液、表示粒子、及びそれらを利用した表示媒
体、表示装置及び表示体が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による表示装置の一例を示す断面図であ
る。
【図2】本発明による表示装置の他の一例を示す断面図
である。
【図3】本発明による表示装置のさらに他の一例を示す
断面図である。
【図4】本発明による表示装置のさらに他の一例を示す
断面図である。
【図5】本発明による表示装置のさらに他の一例を示す
断面図である。
【図6】本発明による表示装置のさらに他の一例を示す
断面図である。
【図7】本発明による表示装置のさらに他の一例につい
ての説明図である。(a):断面図(b):上面透視図
【図8】書き込み装置の一例を示す断面図である。
【図9】書き込み装置の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 支持体 2 電極 3 スペーサー 4 電気泳動表示用表示液 5 絶縁フィルム 6 電気泳動表示用表示粒子 7 バインダー材料 8 保護層 9 印刷層 10 印刷保護層 11 表示面 12 第一保護層 13 第二保護層 14 透明な記録部 15 非表示面 16 磁気記録部 17 集積回路メモリー 18 第三保護層 51 電極アレイ 52 書き込み基板 53 電極棒 54 スイッチング回路 55 電源回路 56 送り機構 60 表示媒体 61 イオン銃アレイ 62 コロナワイヤ 63 放電フレーム 64a 制御電極 64b 制御電極 65 アパーチャー 66 コロナイオン発生用高圧電源 67 イオン流制御用電源 68 送り機構

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも分散媒、白色粒子、及び該白
    色粒子と色調の異なる着色粒子からなる電気泳動表示用
    表示液において、該着色粒子の体積中位径が、該白色粒
    子の体積中位径に対して1/1〜1/50であることを
    特徴とする電気泳動表示用表示液。
  2. 【請求項2】 該白色粒子が、内部に空隙を有する白色
    粒子であることを特徴とする請求項1に記載の電気泳動
    表示用表示液。
  3. 【請求項3】 該白色粒子が、0.2〜6μmの体積中
    位径を有することを特徴とする請求項1に記載の電気泳
    動表示用表示液。
  4. 【請求項4】 該白色粒子が、0.2〜6μmの体積中
    位径を有し且つ内部に空隙を有する白色粒子であること
    を特徴とする請求項1に記載の電気泳動表示用表示液。
  5. 【請求項5】 該白色粒子が、有機ポリマーからなる中
    空粒子であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに
    記載の電気泳動表示用表示液。
  6. 【請求項6】 該着色粒子が、チタンブラックであるこ
    とを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の電気泳動
    表示用表示液。
  7. 【請求項7】 該白色粒子が、有機ポリマーからなる中
    空粒子であり、且つ該着色粒子が、チタンブラックであ
    ることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の電気
    泳動表示用表示液。
  8. 【請求項8】 少なくとも分散媒、白色粒子、及び該白
    色粒子と色調の異なる着色粒子からなる電気泳動表示用
    表示液をマイクロカプセルに内包した電気泳動表示用表
    示粒子であって、該電気泳動表示用表示液が、請求項1
    〜7の何れかに記載の電気泳動表示用表示液であり、該
    電気泳動表示用表示粒子が、該白色粒子の体積中位径に
    対して10〜500倍の体積中位径を有することを特徴
    とする電気泳動表示用表示粒子。
  9. 【請求項9】 一対の対向電極を有する支持体の相互の
    電極面とその周辺、又は周辺と内部に位置するスペーサ
    ーにより区画された内部空間に、請求項1〜7の何れか
    に記載の電気泳動表示用表示液を充填させたことを特徴
    とする電気泳動表示媒体。
  10. 【請求項10】 全面電極を有する支持体の電極面、該
    支持体と対向した絶縁フィルムの表面、及びそれらの周
    辺又は周辺と内部に位置するスペーサーにより区画され
    た内部空間に、請求項1〜7の何れかに記載の電気泳動
    表示用表示液を充填させたことを特徴とする電気泳動表
    示媒体。
  11. 【請求項11】 一対の対向電極を有する支持体の相互
    の電極面とその周辺、又は周辺と内部に位置するスペー
    サーにより区画された内部空間に、請求項8に記載の電
    気泳動表示用表示粒子を充填させたことを特徴とする電
    気泳動表示媒体。
  12. 【請求項12】 全面電極を有する支持体の電極面、該
    支持体と対向した絶縁フィルムの表面、及びそれらの周
    辺又は周辺と内部に位置するスペーサーにより区画され
    た内部空間に、請求項8に記載の電気泳動表示用表示粒
    子を充填させたことを特徴とする電気泳動表示媒体。
  13. 【請求項13】 一対の対向電極を有する支持体の相互
    の電極面間距離が該白色粒子の体積中位径に対して20
    〜500倍であり、かつ該電気泳動表示用表示粒子の体
    積中位径の1〜2倍であることを特徴とする請求項12
    に記載の電気泳動表示媒体。
  14. 【請求項14】 全面電極を有する支持体の電極面と該
    支持体と対向した絶縁フィルムの表面との面間距離が該
    白色粒子の体積中位径に対して20〜500倍であり、
    かつ該電気泳動表示用表示粒子の体積中位径の1〜2倍
    であることを特徴とする請求項14に記載の電気泳動表
    示媒体。
  15. 【請求項15】 全面電極を有する支持体の電極面上
    に、請求項8に記載の電気泳動用表示粒子をバインダー
    材料と共に塗布したことを特徴とする電気泳動表示媒
    体。
  16. 【請求項16】 該電気泳動表示用表示粒子と該バイン
    ダー材料からなる塗布層の平均厚が、該電気泳動表示用
    表示粒子の体積中位径の1〜2倍であることを特徴とす
    る請求項15に記載の電気泳動表示媒体。
  17. 【請求項17】 該電気泳動用表示粒子と該バインダー
    材料からなる塗布層上に、オーバーコート層を設けたこ
    とを特徴する請求項15又は16に記載の電気泳動表示
    媒体。
  18. 【請求項18】 該支持体の少なくとも一部分、該絶縁
    フィルムの少なくとも一部分、該オーバーコート層上の
    少なくとも一部分、及び/又は該支持体の少なくとも一
    部分に、印刷層を設けたことを特徴とする請求項9〜1
    7の何れかに記載の電気泳動表示媒体。
  19. 【請求項19】 該印刷層上に、印刷保護層を設けたこ
    とを特徴とする請求項18に記載の電気泳動表示媒体。
  20. 【請求項20】 電気泳動により画像の形成と消去が可
    能な表示部以外に、情報記録部を設けたことを特徴とす
    る請求項9〜19の何れかに記載の電気泳動表示媒体。
  21. 【請求項21】 該情報記録部が、磁気の作用により情
    報記録の書き込みと読み出しが可能な記録部であること
    を特徴とする請求項20に記載の電気泳動表示媒体。
  22. 【請求項22】 該情報記録部が、集積回路メモリー又
    は光メモリーであることを特徴とする請求項20に記載
    の電気泳動表示媒体。
  23. 【請求項23】 該情報記録部が、光の作用により情報
    記録の読み出しが可能な透明な記録部であることを特徴
    とする請求項20に記載の電気泳動表示媒体。
  24. 【請求項24】 該情報記録部の情報が、表示媒体の表
    裏を示す情報及び/又は表示媒体の位置を示す情報であ
    ることを特徴とする請求項20〜23の何れかに記載の
    電気泳動表示媒体。
  25. 【請求項25】 請求項9〜24の何れかに記載の表示
    媒体と、該表示媒体に視認可能な情報を表示させること
    ができる書き込み装置とからなり、前記表示媒体と前記
    書き込み装置は少なくとも書き込み時には近接させられ
    るように着脱が可能である表示装置であって、前記書き
    込み装置は画像信号に応じて前記表示媒体に電界を作用
    させることができ、かつ前記表示媒体との平面位置関係
    を相対的に変えうる機構を有する電極アレイを装備して
    いることを特徴とする表示装置。
  26. 【請求項26】 請求項9〜24の何れかに記載の表示
    媒体と、当該表示媒体に視認可能な情報を表示させるこ
    とができる書き込み装置とからなり、前記表示媒体と前
    記書き込み装置は少なくとも書き込み時には近接させら
    れるように着脱が可能である表示装置であって、前記書
    き込み装置は画像信号に応じて前記表示媒体表面に電荷
    を付与させることができ、かつ前記表示媒体との平面位
    置関係を相対的に変えうる機構を有するイオン銃アレイ
    を装備していることを特徴とする表示装置。
  27. 【請求項27】 請求項9〜24の何れかに記載の表示
    媒体と、当該表示媒体に視認可能な情報を表示させるこ
    とができる書き込み装置とからなり、前記表示媒体と前
    記書き込み装置は少なくとも書き込み時には近接させら
    れるように着脱が可能である表示装置であって、前記書
    き込み装置は複数の信号電極と走査電極を装備し、その
    交差部に画像信号に応じて表示媒体に電界を印加するこ
    とのできるスイッチング素子を有し、それによって前記
    表示媒体に画像を表示するように構成されたことを特徴
    とする表示装置。
  28. 【請求項28】 前記画像信号に応じて前記表示媒体に
    電界を印加することのできるスイッチング素子が、薄膜
    トランジスタであることを特徴とする請求項27に記載
    の表示装置。
  29. 【請求項29】 請求項9〜24の何れかに記載の表示
    媒体が、その一部又は全てを占めることを特徴とした可
    逆表示体。
  30. 【請求項30】 該可逆表示体が、可逆表示カード、可
    逆表示シート、可逆表示ディスプレイ又は可逆表示型看
    板であることを特徴とした請求項29に記載の可逆表示
    体。
  31. 【請求項31】 可逆表示カード、可逆表示シート、可
    逆表示ディスプレイ又は可逆表示型看板が、可撓性を有
    することを特徴とした請求項30に記載の可逆表示体。
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