JP2001242226A - 半導体装置及びその試験方法 - Google Patents

半導体装置及びその試験方法

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康弘 奥村
Katsunori Takahashi
克学 高橋
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明裕 舩生
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は半導体装置及びその試験方法に関
し、本来異なる電源電圧が供給されていた互いに接続さ
れた回路に、共通の電源パッドを用いて同じ電源電圧を
供給しても、テストモード時に本来行うべき試験を行う
ことを可能とすることを目的とする。 【解決手段】 通常モードと、試験を行うテストモード
とを有する半導体装置において、入力信号、テスト信号
及び出力イネーブル信号が入力され、出力イネーブル信
号に応答して該入力信号を出力する第1の回路と、第1
の回路に接続され、第1の回路から得られる入力信号を
出力する第2の回路と、第1の回路及び第2の回路に共
通の電源電圧を供給する電源パッドとを備え、第1の回
路は、テスト信号がテストモードを示すと、出力イネー
ブル信号に関わらず、第2の回路の出力インピーダンス
をハイインピーダンスに固定するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の試験方法に関し、特にテストモードを有する半導体装
置及びそのような半導体装置の試験方法に関する。
【0002】一般に、半導体記憶装置等の半導体装置を
出荷する際に半導体装置の機能や性能を保証する場合、
ユーザが半導体装置の異常をチェックする場合等には、
半導体装置にコマンドを入力して、動作モードをテスト
モードに移行させて各種試験を行う。半導体装置を通常
モードからテストモードに移行させることを、テストモ
ードエントリと言う。
【0003】
【従来の技術】従来の同期型ダイナミック・ランダム・
アクセス・メモリ(SDRAM)では、テストモードエ
ントリは、例えば外部クロックに同期させてコマンドを
入力することで行われる。又、コマンドが、SDRAM
に印加されるチップセレクト信号やアドレスストローブ
信号等の所定の組み合わせにより決定される場合、偶発
的に所定の組み合わせが発生してしまうと、誤ってテス
トモードエントリを行ってしまう。そこで、テストモー
ドへ移行させるための専用のコマンドを用いることもで
きる。
【0004】これに対し、非同期型DRAMでは、外部
クロックを使用しないため、SDRAMで用いるような
テストモードエントリ方式を採用することはできない。
このため、従来の非同期型DRAMでは、通常よりも高
いスーパーハイ電圧を印加することで、テストモードエ
ントリを行うものがある。
【0005】他方、DRAMには、内部のメモリセルア
レイやその周辺回路等のコア部で用いるコア用電源電圧
と、内部の出力回路等の出力部で用いる出力用電源電圧
とが供給される。通常、コア用電源電圧と出力用電源電
圧とは、異なる電圧値のものを用いるので、DRAMの
異なる電源パッドを介して内部に供給される構成となっ
ている。しかし、同期型、非同期型に関わらず、DRA
Mの集積度を向上するため、パッド数を減少させる要求
があり、電源パッドに関して言えば、コア用電源電圧及
び出力用電源電圧を同じ電圧値として、共通の電源パッ
ドを用いてコア用電源電圧及び出力用電源電圧をDRA
Mに供給する構成とすることが考えられる。
【0006】しかし、従来のDRAMにおいて、共通の
電源パッドを用いてコア用電源電圧及び出力用電源電圧
をDRAMに供給する構成とすると、テストモード時に
コア用電源電圧を供給して例えばDRAM内のコア部に
おけるアクティブ電流を測定しようとした場合に、この
コア用電源電圧が出力用電源電圧としてDRAM内の出
力部にも供給されてしまうため、アクティブ電流と例え
ばDRAM内の出力回路からの出力電流との分離ができ
なくなり、テストモードで本来行うべき試験ができなく
なってしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来の半導体
装置では、本来異なる電源電圧を供給されていた互いに
接続された回路に、共通の電源パッドを用いて同じ電源
電圧供給しようとすると、テストモード時に本来行うべ
き試験が行えなくなってしまうという問題があった。
【0008】そこで、本発明は、本来異なる電圧電圧を
供給されていた互いに接続された回路に、共通の電源パ
ッドを用いて同じ電源電圧供給しても、テストモード時
に本来行うべき試験を行うことのできる半導体装置及び
その試験方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題は、通常モード
と、試験を行うテストモードとを有する半導体装置にお
いて、入力信号、テスト信号及び出力イネーブル信号が
入力され、該出力イネーブル信号に応答して該入力信号
を出力する第1の回路と、該第1の回路に接続され、該
第1の回路から得られる該入力信号を出力する第2の回
路と、該第1の回路及び該第2の回路に共通の電源電圧
を供給する電源パッドとを備え、該第1の回路は、該テ
スト信号がテストモードを示すと、該出力イネーブル信
号に関わらず、該第2の回路の出力インピーダンスをハ
イインピーダンスに固定することを特徴とする半導体装
置によって達成される。
【0010】半導体装置は、前記入力信号を前記第1の
回路に出力するメモリ部を更に備えた構成とすることも
できる。又、半導体装置は、コマンド信号に基づいて前
記出力イネーブル信号を生成する論理回路と、該コマン
ド信号及びアドレス信号に基づいて前記テスト信号を生
成するテストモード判定回路とを更に備えても良い。
【0011】上記の課題は、互いに接続された第1の回
路及び第2の回路に共通の電源電圧を供給する構成であ
り、通常モードと試験を行うテストモードとを有する半
導体装置の試験方法であって、テスト信号が通常モード
を示している時に、出力イネーブル信号に応答して入力
信号を該第2の回路へ出力するよう該第1の回路を制御
するステップと、該テスト信号がテストモードを示す時
に、該出力イネーブル信号に関わらず、該第2の回路の
出力インピーダンスをハイインピーダンスに固定した状
態で、該第1の回路内の任意のノードにおける電流を測
定するステップとを含むことを特徴とする半導体装置の
試験方法によっても達成される。
【0012】半導体装置の試験方法は、前記入力信号を
メモリ部から前記第1の回路へ出力するステップを更に
含んでも良い。又、半導体装置の試験方法は、コマンド
信号に基づいて前記出力イネーブル信号を生成するステ
ップと、該コマンド信号及びアドレス信号に基づいて前
記テスト信号を生成するステップとを更に含むようにし
ても良い。
【0013】従って、本発明によれば、本来異なる電源
電圧を供給されていた互いに接続された回路に、共通の
電源パッドを用いて同じ電源電圧を供給しても、テスト
モード時に本体行うべき試験を行うことのできる半導体
装置及びその試験方法を実現できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明になる半導体装置及びその
試験方法の各実施例を、以下に図面と共に説明する。
【0015】
【実施例】図1は、本発明になる半導体装置の一実施例
を示すブロック図である。半導体装置の本実施例は、本
発明になる半導体装置の試験方法の一実施例を採用す
る。本実施例では、本発明が非同期型DRAMに適用さ
れているが、SDRAM等の半導体記憶装置や他の半導
体装置にも本発明を同様に適用可能であることは、言う
までもない。
【0016】非同期型DRAM1は、大略図1に示す如
く接続されたアドレスパッド群2、コマンドパッド群
3、XYデコーダ4、メモリセルアレイ5、アンプ6、
テストモード判定回路7、論理回路8、制御回路9、出
力回路10、出力パッド群11及び電源パッド群13か
らなる。尚、説明の便宜上、同図では、特にDRAM1
のテストモードに関係する回路部のみを示す。
【0017】アドレスパッド群2は、アドレス信号が入
力される複数のアドレスパッドからなる。XYデコーダ
4は、アドレスパッド群2からのアドレス信号をデコー
ドして、メモリセルアレイ5のXアドレス及びYアドレ
スを指定する。メモリセルアレイ5に対するデータの書
き込み及びデータの読み出しは、周知の方法で行えるた
め、本明細書ではその説明は省略する。アンプ6は、メ
モリセルアレイ5の指定されたXYアドレスから読み出
されたコモンデータバス上のデータを増幅して、データ
cdbzとして制御回路9へ出力する。
【0018】コマンドパッド群3は、ライトコマンドや
リードコマンドを含む各種コマンド信号が入力される複
数のコマンドパッドからなる。コマンドパッド群3から
のコマンド信号は、テストモード判定回路7及び論理回
路8に供給される。テストモード判定回路7は、アドレ
ス信号及びコマンド信号に基づいて、DRAM1の動作
モードが通常モードであるか、テストモードであるかを
判定し、テストモードであるとテスト信号testを生
成して制御回路9に供給する。他方、論理回路8は、コ
マンド信号に基づいて各種論理演算を行い、タイミング
の判定等を行った結果を示す出力イネーブル信号ode
xを制御回路9に供給する。
【0019】テストモード判定回路7からのテスト信号
testは、制御回路9にアンプ6からのデータcdb
zの出力をディセーブルする。これに対し、論理回路8
からの出力イネーブル信号odexは、制御回路9にア
ンプ6からのデータcdbzの出力をイネーブルする。
通常モードでは、テスト信号testがローレベルであ
り、リード動作に伴う出力イネーブル信号odexのレ
ベルに応じて、制御回路9が出力回路10の出力インピ
ーダンスをハイインピーダンス又はローインピーダンス
に制御する。他方、テストモードでは、後述する如く、
テスト信号testがハイレベルとなり、制御回路9は
出力イネーブル信号odexのレベルに関わらず、出力
回路10の出力インピーダンスをハイインピーダンスに
保証するので、本実施例では出力電流は流れない。
【0020】出力回路10は、出力トランジスタからな
り、制御回路9を介して得られるアンプ6からのデータ
cdbzを出力データdqとして出力パッド群11に出
力する。出力パッド群11は、複数の出力パッドからな
る。電源パッド群13は、電源電圧を供給される複数の
電源パッドからなる。本実施例では、電源パッド群13
は、少なくとも出力用電源電圧及びコア用電源電圧とし
て同じ電源電圧vddが供給される電源パッドと、接地
vssに接続される電源パッドとを含む。ここで、出力
用電源電圧とは、出力回路10等の出力部に供給される
電源電圧を指し、コア用電源電圧とは、メモリセルアレ
イ5及び制御回路9等の周辺回路を含むコア部に供給さ
れる電源電圧を指す。尚、図1において、各パッド群
2,3,11,13の配置は、実際のDRAM1におけ
る配置を示すものではなく、これらの位置は任意に設定
可能である。
【0021】図2は、制御回路9及び出力回路10の一
実施例を示す回路図である。制御回路9は、同図に示す
如く接続されたノアゲート21,22、インバータ23
〜26、ナンドゲート27、Pチャンネルトランジスタ
Tr1〜Tr7及びNチャンネルトランジスタTr11
〜Tr17からなる。出力回路10は、少なくともPチ
ャンネル出力トランジスタTr7及びNチャンネル出力
トランジスタTr17からなる。vddは電源パッド群
13からコア用電源電圧及び出力用電源電圧として共通
に供給される電源電圧であり、vssは接地である。
又、viiはvdd等に基づいてDRAM1内の周知の
電源回路で生成される内部電源から供給される内部電源
電圧である。
【0022】ノアゲート21には、論理回路8からの出
力イネーブル信号odexと、テストモード判定回路7
からのテスト信号testが入力される。又、インバー
タ25には、アンプ6からのデータcdbzが入力され
る。出力データdqは、Pチャンネル出力トランジスタ
Tr7とNチャンネル出力トランジスタTr17を接続
するノードNから出力される。
【0023】図3は、制御回路9及び出力回路10のリ
ード時の動作を説明するタイミングチャートである。
又、図4は、制御回路9及び出力回路10のテストモー
ド時の動作を説明するタイミングチャートである。これ
らの図中、Hi-zは、ハイインピーダンスを示す。
【0024】図3に示すように、例えばリード時等の通
常モードでは、同図(a)に示すようにテスト信号te
stがローレベルであり、同図(c)に示すリード動作
に伴う出力イネーブル信号odexのレベルに応じて、
制御回路9が出力回路10の出力インピーダンスをハイ
インピーダンス又はローインピーダンスに制御する。つ
まり、出力イネーブル信号odexのレベルに応じてP
チャンネル出力トランジスタTr7又はNチャンネル出
力トランジスタTr17がオンとなり、同図(b)に示
すデータcdbzが同図(d)に示すように出力データ
dqとして出力パッド群11へ出力される。
【0025】他方、テストモードでは、図4(a)に示
すようにテスト信号testがハイレベルとなり、同図
(c)に示す制御回路9は出力イネーブル信号odex
のレベルに関わらず、制御回路9が出力回路10の出力
インピーダンスをハイインピーダンスに保証する。つま
り、同図(b)に示すデータcdbz及び出力イネーブ
ル信号odexに関わらず、制御回路9が出力回路10
の出力インピーダンスをハイインピーダンスに固定する
ため、出力回路10のノードNからは出力電流が流れな
い。
【0026】従って、テストモードにおいて、例えば制
御回路9内に任意のノードおけるアクティブ電流を測定
して試験を行う場合、出力回路10において出力電流は
流れないため、コア用電源電圧と出力用電源電圧に同じ
電源電圧vddを使用するにも関わらず、出力電流に影
響されることなく、アクティブ電流を出力電流と分離し
て正確に測定することができる。
【0027】以上、本発明を実施例により説明したが、
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明
の範囲内で種々の変形及び改良が可能であることは、言
うまでもない。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、本来異なる電圧値であ
った電源電圧を共通の電源パッドを用いて供給しても、
テストモード時に本体行うべき試験を行うことのできる
半導体装置及びその試験方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる半導体装置の一実施例を示すブロ
ック図である。
【図2】制御回路及び出力回路の一実施例を示す回路図
である。
【図3】制御回路及び出力回路のリード時の動作を説明
するタイミングチャートである。
【図4】制御回路及び出力回路のテストモード時の動作
を説明するタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 DRAM 2 アドレスパッド群 3 コマンドパッド群 7 テストモード判定回路 8 論理回路 9 制御回路 10 出力回路 11 出力パッド群 13 電源パッド群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/04 H01L 27/04 T 9A001 21/822 (72)発明者 舩生 明裕 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 2G032 AA07 AB01 AD01 AG07 AK14 4M106 AA08 AB07 AC08 BA14 CA04 DJ11 DJ21 5B024 AA15 BA21 CA07 EA04 5F038 BE09 CA10 CD02 DF05 DF17 DT02 EZ20 5L106 AA01 DD11 GG05 9A001 BB05 KZ54 LL05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常モードと、試験を行うテストモード
    とを有する半導体装置において、 入力信号、テスト信号及び出力イネーブル信号が入力さ
    れ、該出力イネーブル信号に応答して該入力信号を出力
    する第1の回路と、 該第1の回路に接続され、該第1の回路から得られる該
    入力信号を出力する第2の回路と、 該第1の回路及び該第2の回路に共通の電源電圧を供給
    する電源パッドとを備え、 該第1の回路は、該テスト信号がテストモードを示す
    と、該出力イネーブル信号に関わらず、該第2の回路の
    出力インピーダンスをハイインピーダンスに固定するこ
    とを特徴とする、半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記入力信号を前記第1の回路に出力す
    るメモリ部を更に備えたことを特徴とする、請求項1記
    載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 コマンド信号に基づいて前記出力イネー
    ブル信号を生成する論理回路と、 該コマンド信号及びアドレス信号に基づいて前記テスト
    信号を生成するテストモード判定回路とを更に備えたこ
    とを特徴とする、請求項2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 互いに接続された第1の回路及び第2の
    回路に共通の電源電圧を供給する構成であり、通常モー
    ドと試験を行うテストモードとを有する半導体装置の試
    験方法であって、 テスト信号が通常モードを示している時に、出力イネー
    ブル信号に応答して入力信号を該第2の回路へ出力する
    よう該第1の回路を制御するステップと、 該テスト信号がテストモードを示す時に、該出力イネー
    ブル信号に関わらず、該第2の回路の出力インピーダン
    スをハイインピーダンスに固定した状態で、該第1の回
    路内の任意のノードにおける電流を測定するステップと
    を含むことを特徴とする、半導体装置の試験方法。
  5. 【請求項5】 前記入力信号をメモリ部から前記第1の
    回路へ出力するステップを更に含むことを特徴とする、
    請求項4記載の半導体装置の試験方法。
  6. 【請求項6】 コマンド信号に基づいて前記出力イネー
    ブル信号を生成するステップと、 該コマンド信号及びアドレス信号に基づいて前記テスト
    信号を生成するステップとを更に含むことを特徴とす
    る、請求項5記載の半導体装置の試験方法。
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