JP2001242138A - マイクロチップ電気泳動装置 - Google Patents

マイクロチップ電気泳動装置

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JP2001242138A
JP2001242138A JP2000053921A JP2000053921A JP2001242138A JP 2001242138 A JP2001242138 A JP 2001242138A JP 2000053921 A JP2000053921 A JP 2000053921A JP 2000053921 A JP2000053921 A JP 2000053921A JP 2001242138 A JP2001242138 A JP 2001242138A
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microchip
electrophoresis apparatus
electrode probe
light
microchip electrophoresis
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JP2000053921A
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English (en)
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Hiroo Watanabe
博夫 渡辺
Kazuhiko Obara
和彦 小原
Takashi Shimayama
隆 嶋山
Kenji Watanabe
健二 渡辺
Norihide Takeyama
芸英 武山
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 荷電性物質の分離に適し、利便性と簡便性と
を合わせ持ち、かつ分析対象物質以外のコンタミの心配
もないマイクロチップ電気泳動装置を提供する。 【解決手段】電極及び/又は電気回路を有するマイクロ
チップを収納するためのマイクロチップ収納部(1)
と、該マイクロチップ上の電極及び/又は電気回路に接
触させる電極プローブ(2)と、信号検出部(3)とを
備えるマイクロチップ電気泳動装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマイクロチップを用
いたキャピラリ電気泳動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】イオン、有機酸、アミノ酸、タンパク
質、核酸、糖、ウイルス、細胞等の荷電性の微量物質を
分離同定する手法としてキャピラリ電気泳動法が用いら
れている。キャピラリ電気泳動法は、分離用媒体を充填
した内径100μm以下程度の石英ガラス細管(キャピ
ラリ)の一端に試料を導入した後、その両端に高電圧を
印加して、試料をその電荷や分子量の差などによりキャ
ピラリ内で移動分離し、これを紫外部吸収や蛍光等によ
り検出するものである。キャピラリ電気泳動法は、微量
の試料で分析が可能であること、分離性能、高速分析に
優れること等の利点がある一方、キャピラリ内径が10
μm〜100μm程度と細いために破損しやすく、繰り返
し使用するにはその都度洗浄する必要もあり、使用者の
利便性や、洗浄不足による分析対象物以外のコンタミ等
で問題があった。
【0003】これに対して、ガラス基板上に微細溝をつ
くり、それをもう一枚の基板と貼り合わせることにより
キャピラリを形成させたマイクロチップを用いて、キャ
ピラリ電気泳動を行う試みが提案されている(D.J.Harr
isonら:Analytical Chemistry,1992年,64巻,1926-1932
頁、T.Woolley and Richard A. Mathies:Proc. Natl.
Acad. Sci. USA,1994年,91巻,11348-11352頁)。このよ
うな方法は、マイクロチップ電気泳動法またはマイクロ
キャピラリ電気泳動法と呼ばれ、マイクロチップを使い
捨てにすることにより、上記の利便性やコンタミの問題
を解決し、微細溝の利用によりさらに少量の試料で高い
感度を得ようするものであった。最近のマイクロチップ
電気泳動法は、マイクロチップの材質をプラスチックに
したり、試料導入用流路と試料分離用流路とを互いに連
結するような形で別個に設けることなどでいっそうの利
便性と感度を追求している(Randy M. McCormickら:An
alytical Chemistry,1997年,69巻,2626-2630頁)。通
常、試料導入用流路と試料分離用流路とは互いに直交す
るよう形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のマイクロチップ
電気泳動法は、キャピラリがマイクロチップ内に形成さ
れたことで、従来のキャピラリ電気泳動法に比べ大きく
改善されたが、簡便性の面では、分析作業における電圧
印加の為の電極接合や装置への固定といった面倒な付随
作業が伴い、十分なものではない。例えば、電極接合
は、分析装置或いは高電圧電源からの電気端子である白
金線等を、試料導入用流路や試料分離用流路となるキャ
ピラリの両端の液溜まり部に挿入固定するという作業が
必要で、高価な白金線等を分析毎に洗浄して使うといっ
た面倒さがあり、この洗浄作業が不十分であると分析対
象物質以外のコンタミの心配があった。
【0005】本発明はかかる状況に鑑みなされたもの
で、荷電性物質の分離に適し、利便性と簡便性とを合わ
せ持ち、かつ分析対象物質以外のコンタミの心配もない
マイクロチップ電気泳動装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、導電路配線の
ために、各流路(キャピラリ)の端点付近に印刷工法、
蒸着工法、エッチング工法、メッキ工法等の方法で形成
した電極及び/又は電気回路を有するマイクロチップを
準備し、この電極及び/又は電気回路に接触させる電極
プローブを備えるマイクロチップ電気泳動装置を作製す
ることで、試料とは直接触れない配線路の部分での電圧
印加が可能となり、上記の目的を達成し得ることを見い
出し、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、(1)電極及び/又
は電気回路を有するマイクロチップを収納するためのマ
イクロチップ収納部1と、該マイクロチップ上の電極及
び/又は電気回路に接触させる電極プローブ2と、信号
検出部3とを備えるマイクロチップ電気泳動装置、
(2)電極及び/又は電気回路を有するマイクロチップ
を固定するためのマイクロチップ固定部4をさらに備え
ることを特徴とする上記(1)記載のマイクロチップ電
気泳動装置、(3)光照射部5をさらに備えることを特
徴とする上記(1)又は上記(2)記載のマイクロチッ
プ電気泳動装置、(4)信号検出部3がフォトダイオー
ド6を有することを特徴とする上記(1)〜(3)のい
ずれかに記載のマイクロチップ電気泳動装置、(5)光
照射部5が、LED基板7、レンズ8及びフィルタ9を
有することを特徴とする上記(3)又は上記(4)記載
のマイクロチップ電気泳動装置、(6)フィルタ9がフ
ィルム状のバントパスフィルタである上記(5)記載の
マイクロチップ電気泳動装置、(7)電極プローブ2が
導電部10及び弾性体11を有することを特徴とする上
記(1)〜(6)のいずれかに記載のマイクロチップ電
気泳動装置、(8)電極プローブ2がマイクロチップの
位置決め機構を兼ねることを特徴とする上記(1)〜
(7)のいずれかに記載のマイクロチップ電気泳動装
置、(9)電極プローブ2がマイクロチップに固定圧を
加えることによりマイクロチップの位置決めを補助する
機構を有する上記(1)〜(8)のいずれかに記載のマ
イクロチップ電気泳動装置、(10)電極プローブ2、
光照射部5及び信号検出部3の少なくとも一部がホルダ
12として一体形成されている上記(1)〜(9)記載
のいずれかのマイクロチップ電気泳動装置、(11)ホ
ルダ12がマイクロチップを直接的又は間接的に固定す
る固定手段であることを特徴とする上記(10)記載の
マイクロチップ電気泳動装置、(12)マイクロチップ
収納部1及び光照射部5の少なくとも一部が一体形成さ
れていることを特徴とする上記(3)〜(11)のいず
れかに記載のマイクロチップ電気泳動装置、(13)電
極プローブ2に電圧を印加するための電源13と、制御
部14とをさらに備えることを特徴とする上記(1)〜
(12)のいずれかに記載のマイクロチップ電気泳動装
置、(14)制御部14が信号検出部3により検出した
信号データを自動処理することを特徴とする上記(1
3)記載のマイクロチップ電気泳動装置、及び(15)
制御部14が電極プローブ2に印加する電圧及び/又は
光照射部5が照射する光を制御することを特徴とする上
記(13)又は上記(14)記載のマイクロチップ電気
泳動装置に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のマイクロチップ電気泳動
装置は、電極及び/又は電気回路を有するマイクロチッ
プを収納するためのマイクロチップ収納部1、該マイク
ロチップ上の電極及び/又は電気回路に接触させる電極
プローブ2、及び信号検出部3を備えることが必要で、
その他の部位については、マイクロチップ中の試料を電
気泳動可能な構造とされれば特に制限はない。
【0009】本発明におけるマイクロチップ収納部1
は、特に制限はないが、例えば、マイクロチップの形状
に合うように設計された突起、凹み、穴、ピン等の位置
決め用の型、マイクロチップ全体を保持するよう形成さ
れたホルダ等を挙げることができる。これらは1種類1
個でも複数でも、複数種類の手段を併設してもよい。
【0010】本発明における電極プローブ2は、高電圧
電源からマイクロチップ上の電極及び/又は電気回路に
より形成された導電配線に電圧印加するための導電部1
0を有し、電極及び/又は電気回路に接触可能であれば
よく、特に制限はないが、過大な加重がマイクロチップ
に加えられることなく複数の電極が確実にマイクロチッ
プ上の導電配線に接続されるための手段として、弾性体
11を有していることが好ましい。弾性体11として
は、特に制限はないが、例えば、バネ状弾性体、ゴム状
弾性体、空気圧を利用するもの等が挙げられ、消耗性の
観点からはバネ状弾性体が好ましい。電極プローブ2
は、2重以上の多重構造を持っていても良く、導電部1
0と絶縁部とから形成されていてもよい。弾性体11
は、内側又は外側の導電部10と外側又は内側の絶縁部
との間に配置されていてもよい。電極プローブ2は、マ
イクロチップを直接固定するためのマイクロチップ固定
部4として、マイクロチップ固定部4等を介して間接的
にマイクロチップを固定するための固定手段として、又
は、マイクロチップの位置決め機構あるいはその補助機
構としても、用いることもできる。
【0011】本発明における信号検出部3は、分析対象
物質からの吸収波長、蛍光、化学発光、生物発光等の光
波長信号を測定するために、少なくとも光検出器を有す
るもので、特に制限はないが、測定感度の観点からはさ
らに集光手段を有していることが好ましい。励起光が照
射される場合には検出する光は蛍光となる。光検出器は
特に限定はないが、例えば、蛍光検出器、光電子倍増管
(フォトマル)、CCD、フォトダイオード等が挙げら
れる。中でも、電気的安定性、取り扱い容易性、低コス
ト化及び小型化の観点からフォトダイオードが好まし
い。集光手段も特に制限はないが、例えば、ダイクロイ
ックミラー、光フィルタ、球面又は非球面のレンズ、マ
イクロレンズ等が挙げられる。
【0012】本発明のマイクロチップ電気泳動装置は、
さらに必要に応じて、マイクロチップ固定部4や光照射
部5を備えることができる。本発明におけるマイクロチ
ップ固定部4は、特に制限はないが、例えば、直接的に
又は別の部材を介して間接的に電気泳動装置内部に固定
されたバネ状弾性体、ゴム状弾性体等の弾性体、コイ
ル、マイクロチップ全体を保持するよう形成されたホル
ダなどを挙げることができる。これらを1種類1個でも
複数でも、また、複数種類の手段を併設してもよい。
【0013】本発明における光照射部5は、光学的に励
起された試料が呈する蛍光を検出する電気泳動におい
て、分析対象物質に光照射するための手段を有するもの
であり、少なくとも光を発生するための光源を有するこ
とが必要である。さらに、光源から発せられる光を効率
的に照射するためには集光手段も有することが好まし
い。光源としては特に制限はないが、例えば、水銀ラン
プ、QIランプ(石英−ヨウ素ランプ)、発光ダイオー
ド(LED)、EL(electroluminescence)等が挙げ
られる。また、レーザ光源も用いることができる。中で
も、電気的安定性、取り扱い容易性、低コスト化及び小
型化の観点から発光ダイオードが好ましく、これは、L
ED基板として用いることが光束の安定供給の面でより
好ましい。集光手段も特に制限はないが、例えば、ダイ
クロイックミラー、光フィルタ等のフィルタ、対物レン
ズ、プリズムレンズ等のレンズ、マイクロレンズ、光フ
ァイバーなどが挙げられ、これらを1種あるいは2種以
上組み合わせて用いることができる。集光手段としてレ
ンズを用いる場合、球面レンズと非球面レンズのどちら
を用いてもかまわないが、焦点の合わせやすさの観点か
ら集光面積が小さい場合には非球面レンズが好ましく、
これらレンズは集光面積に応じて1枚又は2枚以上複数
重ねて用いることができる。励起光を照射する場合に
は、ダイクロイックミラーや光フィルタを用いることが
好ましい。レーザ光源を用いる場合には、複数のプリズ
ムレンズを備えてドット状のレーザ光源を拡大して全走
査線を含有するようにすることが好ましい。集光手段と
してフィルタを用いる場合、例えば、ガラス製又は樹脂
製の基板上に誘電体、金属等の薄膜を蒸着した干渉フィ
ルタ、吸収性物質を基板内部に分散、ドープ又は配位さ
せた吸収フィルタ等のフィルタが挙げられ、高光利用
率、大開口数の照射部を小型化する観点からはフィルム
状のバンドパスフィルタを用いることが好ましい。集光
効率の観点からはレンズとフィルタとを組み合わせて用
いることが好ましく、この場合、フィルタを透過する光
束の波長一様性の観点からレンズ間中のコリメートビー
ム中にフィルタを配置することが好ましい。電気的・光
学的に安定なマイクロチップ電気泳動装置を構築する観
点からは、LED基板7、レンズ8及びフィルタ9を組
み合わせて用いることが好ましく、フォトダイオード6
を信号検出器として組み合わせることがより好ましい。
【0014】本発明においては、装置の小型化の観点か
らは、電極プローブ2、光照射部5及び信号検出部3の
少なくとも一部がホルダ12として(ホルダ状に)一体
形成されて集合的に保持されることが好ましい。電極プ
ローブ2及び光照射部5の少なくとも一部が一体形成さ
れていることがより好ましい。ホルダ12は、マイクロ
チップを直接固定するためのマイクロチップ固定部4と
して、または、マイクロチップ固定部4等を介して間接
的にマイクロチップを固定する固定手段として用いられ
ることが好ましい。この場合、ホルダ12は、マイクロ
チップの脱着時にはマイクロチップの上方、下方又は側
方に待避し、測定時にはマイクロチップに直接的に又は
間接的に触れる構造とされることが、装置の機械的安定
性の観点から好ましい。
【0015】本発明における電源13は、電極プローブ
2への電圧供給源で、パワーサプライ等の電圧を発生さ
せるための電源であれば特に制限はなく、電極プローブ
2と配線によって接続される。電源13は、マイクロチ
ップ収納部1、電極プローブ2、信号検出部3等を備え
る筐体中に一体に組み込まれても、別筐体であってもか
まわない。外乱性ノイズ低減及び信号安定性の観点から
は一体化されていることが好ましく、内乱性ノイズ低減
の観点からは別筐体であることが好ましい。
【0016】本発明のマイクロチップ電気泳動装置は、
操作の容易性の観点からは、さらに制御部14を備える
ことが好ましい。制御部14は、信号検出部3により検
出した信号データの自動処理、電極プローブ2に印加す
る電圧及び/又は光照射部5によって照射される光の制
御、電極プローブ2に電圧を印加するための電源10の
制御等に用いることができる。制御部14は、マイクロ
チップ収納部1、電極プローブ2、信号検出部3等を備
える筐体中に一体に組み込まれても、別筐体であっても
かまわない。電気泳動装置の小型化の観点からは一体化
されていることが好ましく、汎用性及び制御方法更新の
容易性の観点からは別筐体であることが好ましい。
【0017】
【実施例】次に、実施例により本発明を説明するが、本
発明の範囲はこれら実施例に限定されるものではない。
図1は、本発明のマイクロチップ電気泳動装置の実施形
態の一例として、模式的構成を示す概略図である。図面
を単純化するために重複して表現される部品等一部を省
略してある。図1のマイクロチップ電気泳動装置は、電
極及び/又は電気回路を有するマイクロチップ15を格
納するためのマイクロチップ収納部1に該マイクロチッ
プ15上の電極及び/又は電気回路に接触させる電極プ
ローブ2、信号検出部3、マイクロチップ固定部4、及
び光照射部5が一つの筐体(ホルダ12)に一体として
形成されている。マイクロチップの位置決めは、ホルダ
12とマイクロチップの物理形状の相互関係によってな
されるが、その効果をより確実なものとするために板バ
ネによる補助力を利用してマイクロチップをホルダ12
に側面より押しつけている。電極プローブ2は、先端に
導電性物質によって構成された導電部10を備え、マイ
クロチップに刻まれたテーパホール等の位置決め基準形
状との機械的な相互作用によってマイクロチップの位置
決めする機構を有しマイクロチップ固定部4として作用
する。電極プローブ2は、バネ構造の弾性体11を有し
これにより筐体に支持されている。弾性体11の弾性常
数を適切に設定することで位置決めがいっそう確実に行
われる構造となっている。光照射部5は、光源としてL
ED、集光手段としてレンズ8及びフィルタ9(フィル
ム状のバントパスフィルタ)を備える。LED基板7上
のLEDから放射された発散光束は、レンズ8(A)に
よっていったんコリメートされたのち、フィルタ9を通
過することで狭帯域光化され、再びレンズ8(B)によ
ってマイクロチップ上に集光する。この光束がもつエネ
ルギを吸収することによってマイクロチップ上のサンプ
ルが発する蛍光は信号検出部3の構成要素であるフォト
ダイオード6によって電気信号に変換され、制御部14
に送られる。制御部14はこの電気信号を自動処理し必
要に応じて適当なデータ形式に変換して出力する。制御
部14は信号処理以外に、電源13から電極プローブ2
に印可される電圧及び光照射部5が照射する光強度を制
御する機能を有している。
【0018】図2は、互いに交差連結する試料導入用流
路と試料分離用流路とを有するマイクロチップ15を用
いる場合の、本発明のマイクロチップ電気泳動装置の一
実施形態を概略的に断面図で示したものである。図2の
(a)は、装置を上から見てマイクロチップの上面にお
ける横断面図である。(b)は、(a)のA−A線にお
ける縦断面図である。(c)は(a)のB−B線におけ
る縦断面図である。図2のマイクロチップ電気泳動装置
は、互いに交差連結する試料導入用流路と試料分離用流
路を有するマイクロチップ15を格納するためのマイク
ロチップ収納部1、マイクロチップ15上の電極及び/
又は電気回路に接触させる電極プローブ2、試料導入用
流路と試料分離用流路との連結部16及び試料分離用流
路中の測定点17を検出するための信号検出部3、及び
光照射部5を備え、電極プローブ2と信号検出部3の一
部(集光部)、マイクロチップ収納部1と光照射部の一
部(集光部)は、それぞれ一つの筐体に一体として形成
されている。電極プローブ2は、バネ構造の弾性体11
を介して筐体に支持され、電源から供給される電圧をマ
イクロチップ上の電極及び/又は電気回路に印可する以
外に、マイクロチップ固定部4としての機能を有する。
信号検出部3には、光検出器としてフォトダイオード6
を有する基板、及び集光手段としてレンズ8を備え、光
照射部5には、光源としてLEDを有するLED基板
7、及び集光手段として非球面のレンズ8を備える。図
2のマイクロチップ電気泳動装置には、図中に示されて
いないが、図1に示したような電極プローブ2に電圧を
供給するための電源13、及び信号検出部3で検出され
た信号の処理、光照射部5で照射する光の制御等を行う
制御部14を筐体中に一体化して、又は別筐体として具
備することができる。図2においては、信号検出部3と
しては、連結部16を検出するための一つの検出部と、
測定点3を検出するためのもう一つの検出部の、計二つ
が準備されているが、測定点3が複数ある場合には、そ
の数に応じて複数準備することができる。また、複数の
試料導入用流路や複数の試料分離用流路を有するマイク
ロチップを用いる場合には、その連結部の数、測定点の
数に応じて信号検出部を準備することができる。光照射
部5も、図2では、連結部16及び測定点17に対応し
て計二つが準備されているが、信号検出部3と同様に必
要に応じて複数準備することが可能である。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、マイクロチップ上の電
極及び/又は電気回路に接触させる電極プローブを備え
るマイクロチップ電気泳動装置を用いるので、試料とは
直接触れない配線路の部分での電圧印加が可能となり、
利便性と簡便性とを合わせ持ち、しかも分析対象物質以
外のコンタミの心配もないため高精度の荷電性物質の分
離分析が可能である。また、本発明のマイクロチップ電
気泳動装置は、簡便な操作でマイクロチップを保持し、
電圧を印加し、マイクロキャピラリ電気泳動が実現でき
る上に、小型で機械的・電気的・光学的安定性に優れる
ので、その工業的価値は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマイクロチップ電気泳動装置の構成概
略図
【図2】本発明のマイクロチップ電気泳動装置の概略断
面図(a):横断面図、(b):A−A線縦断面図、
(c):B−B線縦断面図
【符号の説明】
1:マイクロチップ収納部 2:電極プローブ 3:信号検出部 4:マイクロチップ固定部 5:光照射部 6:フォトダイオード 7:LED基板 8:レンズ 9:フィルタ 10:導電部 11:弾性体 12:ホルダ 13:電源 14:制御部 15:マイクロチップ 16:連結部 17:測定点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嶋山 隆 茨城県つくば市和台48 日立化成工業株式 会社総合研究所内 (72)発明者 渡辺 健二 茨城県下館市大字五所宮1150番地 日立化 成工業株式会社五所宮事業所内 (72)発明者 武山 芸英 東京都三鷹市下連雀4−21−1−301 株 式会社ジェネシア内 Fターム(参考) 2G043 AA01 BA16 CA03 DA05 EA01 EA19 HA01 HA02 JA02 KA09 LA01 LA02 LA03 MA06 2G059 AA01 BB12 CC16 EE01 EE02 EE07 GG01 GG02 JJ02 JJ03 JJ07 JJ11 KK01 KK02 KK04 NN07

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電極及び/又は電気回路を有するマイクロ
    チップを収納するためのマイクロチップ収納部(1)
    と、該マイクロチップ上の電極及び/又は電気回路に接
    触させる電極プローブ(2)と、信号検出部(3)とを
    備えるマイクロチップ電気泳動装置。
  2. 【請求項2】電極及び/又は電気回路を有するマイクロ
    チップを固定するためのマイクロチップ固定部(4)を
    さらに備えることを特徴とする請求項1記載のマイクロ
    チップ電気泳動装置。
  3. 【請求項3】光照射部(5)をさらに備えることを特徴
    とする請求項1又は請求項2記載のマイクロチップ電気
    泳動装置。
  4. 【請求項4】信号検出部(3)がフォトダイオード
    (6)を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載のマイクロチップ電気泳動装置。
  5. 【請求項5】光照射部(5)が、LED基板(7)、レ
    ンズ(8)及びフィルタ(9)を有することを特徴とす
    る請求項3又は請求項4記載のマイクロチップ電気泳動
    装置。
  6. 【請求項6】フィルタ(9)がフィルム状のバントパス
    フィルタである請求項5記載のマイクロチップ電気泳動
    装置。
  7. 【請求項7】電極プローブ(2)が導電部(10)及び
    弾性体(11)を有することを特徴とする請求項1〜6
    のいずれかに記載のマイクロチップ電気泳動装置。
  8. 【請求項8】電極プローブ(2)がマイクロチップの位
    置決め機構を兼ねることを特徴とする請求項1〜7のい
    ずれかに記載のマイクロチップ電気泳動装置。
  9. 【請求項9】電極プローブ(2)がマイクロチップに固
    定圧を加えることによりマイクロチップの位置決めを補
    助する機構を有する請求項1〜8のいずれかに記載のマ
    イクロチップ電気泳動装置。
  10. 【請求項10】電極プローブ(2)、光照射部(5)及
    び信号検出部(3)の少なくとも一部がホルダ(12)
    として一体形成されている請求項1〜9のいずれかに記
    載のマイクロチップ電気泳動装置。
  11. 【請求項11】ホルダ(12)がマイクロチップを直接
    的又は間接的に固定する固定手段であることを特徴とす
    る請求項10記載のマイクロチップ電気泳動装置。
  12. 【請求項12】マイクロチップ収納部(1)及び光照射
    部(5)の少なくとも一部が一体形成されていることを
    特徴とする請求項3〜11のいずれかに記載のマイクロ
    チップ電気泳動装置。
  13. 【請求項13】電極プローブ(2)に電圧を印加するた
    めの電源(13)と、制御部(14)とをさらに備える
    ことを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載のマ
    イクロチップ電気泳動装置。
  14. 【請求項14】制御部(14)が信号検出部(3)によ
    り検出した信号データを自動処理することを特徴とする
    請求項13記載のマイクロチップ電気泳動装置。
  15. 【請求項15】制御部(14)が電極プローブ(2)に
    印加する電圧及び/又は光照射部(5)が照射する光を
    制御することを特徴とする請求項13又は請求項14記
    載のマイクロチップ電気泳動装置。
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