JP2001242118A - ガスセンサ - Google Patents

ガスセンサ

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JP2001242118A JP2000049497A JP2000049497A JP2001242118A JP 2001242118 A JP2001242118 A JP 2001242118A JP 2000049497 A JP2000049497 A JP 2000049497A JP 2000049497 A JP2000049497 A JP 2000049497A JP 2001242118 A JP2001242118 A JP 2001242118A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大気を外部から導入して機能するガスセンサ
において、内部に配設される電極端子間の絶縁性能を維
持できるガスセンサを提供する。 【解決手段】 本発明に係る酸素センサは、シール部材
17と押え部材16との間にシート状の撥水性フィルタ
50を挟持させて構成したシールユニット14により、
その上端開口部が通気可能に閉塞される。そして、撥水
性フィルタ50を介して導入された外気が、複数の通気
経路15aによりシールユニット14内で一旦外方に誘
導された後、外筒内に導入される。このため、この外気
と共に流入した水蒸気が結露により水滴となっても、リ
ード線が接続される電極の端子上に直接落下することは
なく、通気溝17b、或いはセパレータ18の外周付近
に付着しやがて蒸発する。このため、上記端子を短絡さ
せる等の問題が生じることもなく、酸素センサ1の精度
を良好に保つことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気ガス等の被測
定ガスが流れる流路を形成する管に取り付けられ、基準
ガスとしての大気を外部から導入して機能するガスセン
サに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、混合ガス中から特定のガス成
分の濃度を検出するガスセンサとして、HCセンサやN
Oxセンサ等種々のものが知られている。この種のガス
センサの一つとして、例えば特開平9−54063号公
報に示される外気導入型の酸素センサがある。この酸素
センサは、外気を導入する通気孔を、ガスセンサの最上
部に設けられたシール部材の中央を軸方向に貫通するよ
うに形成すると共に、この通気孔を硬質の撥水性フィル
タにより閉塞することにより、ガスセンサ内に形成され
た基準ガス空間と大気との間の通気性と防水性を保持し
ている。そして、シール部材のこの撥水性フィルタの周
囲には複数の挿通孔が設けられ、この挿通孔にリード線
を挿通して撥水性フィルタの下方に設置された検出素子
の電極に給電を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成において、撥水性フィルタは、基準ガス空間への水
(液体)の侵入を防止することはできるものの、水蒸気
(気体)の侵入までを防止することはできない。このた
め、撥水性フィルタを介して侵入した水蒸気が、冷却に
より凝集してその基準ガス空間内の電極端子上に落下し
て付着し、この端子間で短絡を生じさせてしまうといっ
た問題があった。
【0004】本発明はこうした問題に鑑みてなされたも
のであり、大気を外部から導入して機能するガスセンサ
において、このような電極端子間の短絡等を生じさせる
ことなく、その検出精度を良好に保持することができる
ガスセンサを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
に鑑み、請求項1記載のガスセンサにおいては、シール
部材に形成される通気経路が、大気から基準ガス空間に
空気を導入する為にガスセンサの軸方向に通気経路を形
成すると同時に、前記通気経路の一部を軸方向とは垂直
な方向に延ばした。この様に通気経路の一部を軸方向と
は垂直な方向に延ばすことで、通気孔がその途中で屈曲
することになるため、シール部材に導入された外気は、
この通気孔内での方向転換を行って基準ガス空間に導入
されることになる。このため、この外気に水蒸気が含ま
れていたとしても、その一部はこの軸方向と垂直な方向
に延びる通気経路内に付着し、やがて蒸発する。このた
め、導入された外気に含まれる水蒸気が、基準ガス空間
内に設置された検出素子の電極端子等に到達するのを効
果的に抑制することができる。この結果、これら端子間
の短絡を防止することができ、ガスセンサの検出精度を
有効に保持することができる。通気経路の大気側の開口
部はシール面上端に開口されており、軸方向と垂直方向
に延びる通気経路内に付着した水が蒸発した際に、通気
経路の最上面からそのまま蒸気が抜けていくので、一度
侵入した蒸気が抜けやすい。一方、ガスセンサの向きに
よっては、シール部材上端面は水が付着しやすく、水が
浸入しやすいので、直接水が浸入しない様にフィルタが
設けられている。前記の通気経路の軸方向と垂直な方向
に延びる通気経路は、ある種の保水機能を有することに
なるので、フィルタよりも大気側に配置されると、却っ
てフィルタの外側は常に水の存在する環境になり、好ま
しくないので、フィルタよりも内側に設ける。
【0006】フィルタは、シール部材の上端面を覆うよ
うに形成する事が出来る。この様にフィルタをシール部
材の上端面よりも外側に配置する事で、シール部材全体
がフィルタよりも基準ガス空間側に配置されることにな
るので、シール部材内部だけでなく、その表面にも比較
的自由に通気経路を形成することが出来る。
【0007】フィルタを、シール部材の上端面を覆うよ
うに形成するには、フィルタの更に外側に押え部材を配
置し、押え部材とシール部材の上端面の間にフィルタを
狭持するようにすれば良い。押え部材の材質としては、
シール部材と同じように弾性体でも良いが、金属やセラ
ミックス或いは樹脂などを用いても良い。そして、この
様にフィルタの外から押え部材でフィルタを狭持する場
合には、押え部材にはフィルタに大気を接触させるため
の通気窓を形成する。通気窓に対向するシール部材の上
端面には、前記通気経路の一部が形成され、フィルタを
介して流入した空気がガスセンサ内部まで導入されるよ
うになっている。なお、押え部材として弾性体を用いる
場合には、押え部材の硬度をシール部材の硬度よりも高
めに設定することが望ましい。何故ならば、フィルタが
押え部材とシール部材の間に気密に狭持されるために
は、シール部材の弾性応力がフィルタを外側に押す力と
それに対する押え部材の抗力によってフィルタが狭圧さ
れている必要が有るが、押え部材の硬度が低いと、シー
ル部材の弾性応力によって押え部材が大きく変形してし
まい、フィルタを狭圧する抗力が十分で無くなり、フィ
ルタを気密に狭持することが出来ない恐れが有るからで
ある。
【0008】なお、通気窓に対向するシール部材の上端
面に形成されるのは、ガスセンサの軸方向に形成された
通気経路(以下単に軸方向経路とも言う)の開口部でも
良いが、シール部材上端面に形成された通気溝であって
も良い。通気溝であれば、前記通気窓に対向しない位置
まで、通気溝は形成されて、そこから軸方向経路が形成
される。この様にシール部材上端面に通気溝を形成する
と、軸方向に垂直方向に延びる通気経路が簡単に形成で
きるというメリットが有る。また、溜まった水分が蒸発
した場合に、直ぐ近くのフィルタを介して大気に排出さ
れるので、水分が直ぐに蒸発して、早めに乾燥状態に復
帰する。
【0009】一方、フィルタの配置としては、通気経路
に挿入されて、通気経路を閉塞する様な形のものを用い
る事が出来る。例えば、シート状の通気フィルタを筒状
部材で通気経路に挿入して、通気経路の内壁との間で狭
持するようにしても良い。この様に設けることで、フィ
ルタの使用量を抑えることが出来る。
【0010】フィルタを通気経路に挿入する様な場合に
は、ガスセンサの軸方向とは直交方向の通気経路(以下
単に軸直交経路とも言う)をシール部材の内部に形成す
る。通気溝の場合は、シール部材の上端面に開口する面
積が大きいので、フィルタによって大きな面積をカバー
する必要が有るが、軸直交経路をシール部材内部に設け
る場合には、シール部材の上端面の開口部は小さいの
で、防水性は良好である。
【0011】また、前記シール部材上端面とは反対側の
下端面に設けられた軸方向経路の開口部が電極端子の位
置とが同一軸線上にあると、通気経路を通過した水蒸気
が端子間に直接降りかかったり、通気経路内で水蒸気の
凝集により生じた水滴が端子上に落下することにより、
端子間の短絡を引き起こしやすくなる。
【0012】このような事態を回避するため、ガスセン
サでは、上記下端面開口部の位置を電極端子の位置から
ずらす構成を採用している。具体的には、通常、これら
電極端子等がシール部材の軸中心、つまり軸線に沿って
配設されることを考慮し、当該ガスセンサでは、上記シ
ール部材下端面開口部を、シール部材の軸線から離れた
位置に形成している。
【0013】また、シール部材の下端面開口部をこのよ
うに配置することで、仮にフィルタの熱劣化や破損等に
より、通気経路の防水性能が大きく損なわれることがあ
ったとしても、端子部の絶縁性能の低下を効果的に抑制
することができる。また、シール部材には、通気溝や、
軸直交経路の一部に、シール部材を貫通しない所定深さ
の水溜穴が形成すると良い。すなわち、上記通気経路の
途中で水になった水蒸気が再び水蒸気になって飛散する
まで、しばらく通気経路内に滞留するが、水蒸気の量が
多い場合には、時として軸直交経路や通気溝には留まり
切れずに基準ガス側へ流れ出す可能性がある。そこで、
それら軸直交経路や通気溝よりも一段低い位置に水溜穴
が掘り下げられて形成されている。このため、通気孔内
に導入された水蒸気の一部は、結露により水滴となって
この水溜穴に溜まる。そして、この水溜穴に溜まった水
はやがて蒸発する。こうして水溜穴より下流側、つまり
基準ガス空間側に向かう水分を効果的に減少させること
ができる。この結果、ガスセンサの防水性能をさらに有
効に保持することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例を図
面と共に説明する。本実施例は、本発明のガスセンサを
酸素センサとして構成したものであり、図1は、当該酸
素センサの全体構成を示す断面図である。
【0015】同図に示すように、酸素センサ1は、Zr
O2を主成分とする固体電解質体により先端が閉じた中
空軸状に形成された検出素子2、検出素子2内に配置さ
れた軸状のセラミックヒータ3、検出素子2を収容する
ケーシング10等から構成されている。
【0016】ケーシング10は、酸素センサ1を排気管
等の取付部に固定すると共に、セラミックホルダ6,7
及びセラミック粉末8を内部に収容し、検出素子2の閉
じた先端部を排気管等の内部に突出させる主体金具9
と、主体金具9の上部に延設され、上方から検出素子2
の内面に大気を導入するための外筒13とから構成され
ている。
【0017】また、外筒13の上端開口部には、フッ素
ゴム製からなり、軸方向に複数の通気経路15aを有す
る円柱状のシール部材17と、同じくフッ素ゴムからな
り、通気経路15aに対向する位置に通気窓が形成され
たキャップ状の押え部材16、及びこれら二つの弾性体
の間に介装された撥水性フィルタ50とから構成された
シールユニット14が嵌入されており、このシールユニ
ット14及びセパレータ18を貫通するように、検出素
子2の電極に夫々接続されるリード線20及びセラミッ
クヒータ3に接続される一対のリード線21が配置され
ている。
【0018】検出素子2用の一方のリード線20は、加
締め部24、引出し線部25及び内部電極接続部26で
構成される端子金具23を介して、検出素子2の内側電
極2aと電気的に接続されている。また、セラミックヒ
ータ3に通電するためのヒータ端子部40が、セラミッ
クヒータ3の上端に固定され、このヒータ端子部40を
介して、セラミックヒータ3内に埋設された図示しない
発熱用抵抗回路に通電が行われる。
【0019】以下、シールユニット14の構造及び撥水
性フィルタ50の取付構造について、図2及び図3に基
づいて説明する。図2(a)は、本実施例に係るシール
ユニット14近傍をシールユニット14の軸方向上方か
ら見た平面図、同図(b)は、その断面A−Bに相当す
る部分断面図、そして、同図(c)は、その断面に対応
するシールユニット14の組み付け工程の説明図であ
る。
【0020】図2に示すように、有底円筒状の押え部材
16と、これに内挿される円柱状のシール部材17と
が、これらの間にシート状の撥水性フィルタ50を介装
する態様で、シールユニット14を構成している。押え
部材16には、図2(c)上段に示すように、その上端
壁中央に、後述するシール部材17の突出部17dを挿
通させるための通気窓16aが形成されている。また、
図2(a)に示すように、この通気窓16aの周りに
は、後述するシール部材17の4つの突出部17fを嵌
合させるための4つの係止孔16bが、等間隔で配設さ
れている。そして、押え部材16の上端壁の周端縁から
は、下方に延びる側壁が円筒状に形成されている。
【0021】一方、シール部材17は、図2(c)下段
に示すように、その外径が押え部材16の側壁の内径に
ほぼ等しく、その軸方向の長さが押え部材16の軸方向
の長さにほぼ等しくなるように形成されている。そし
て、その円柱状の本体の中央に外気が導入される円形の
開口部17aが設けられ、この開口部17aからは、長
方形状の通気溝17bが四方に放射状に延設されている
(図2(a)参照)。そしてさらに、図2(c)下段に
示すように、各々の通気溝17bの外方端からは、シー
ル部材17を軸方向に貫通して大気を基準ガス空間内に
導入する軸方向経路17cが連設されている。また、開
口部17aの周縁からは、通気溝17bに連通した部分
を除く態様で、突出部17dが筒状に突設されている。
この突出部17dの高さは押え部材16の厚みにほぼ等
しく、約1.0mmである。この突出部17dを設けな
いと、通気窓16aによって凹部が形成されるためそこ
に水や埃が溜まり、通気フィルタの通気性が劣下してし
まう。突出部17dを設けることで凹部を無くし、通気
性が劣下するのを防止している。
【0022】また、開口部17aの周りには、上述した
リード線20,21等を挿通するために第2シール部材
17を軸方向に貫通する4つの挿通孔17eが形成され
ている。この挿通孔17eは、互いに隣接する通気溝1
7bの間に位置するように配設されている。そして、各
々の挿通孔17eの周縁からは、突出部17fがそれぞ
れ筒状に突設されている。
【0023】尚、上記開口部17aと、通気溝17bに
対向する押え部材16の上端壁の下面と、及び軸方向経
路17cとにより、上述した複数の通気経路15aが形
成されている。撥水性フィルタ50は、図2(c)中段
にその断面を示すように、押え部材16の内径及びシー
ル部材17の外径にほぼ等しい外径を有する円形のシー
ト状に形成され、上記係止孔16b及び挿通孔17eに
対応する位置に、係止孔50aがそれぞれ形成されてい
る。
【0024】この撥水性フィルタ50は、例えばポリテ
トラフルオロエチレン(PTFE)の未焼成成形体を、
PTFEの融点よりも低い加熱温度で1軸以上の方向に
延伸することにより得られる多孔質繊維構造体(例え
ば、商品名:ゴアテックス(ジャパンゴアテックス
(株)))により、水滴等の水を主体とする液体の透過
は阻止し、かつ気体(空気、水蒸気等)の透過は許容す
る撥水性フィルタとして構成されている。また、さらに
撥油コートした多孔質繊維構造体(商品名:オレオベン
トフィルタ(ジャパンゴアテックス(株))を用いるこ
ともできる。これを用いることにより、付着した油分が
気化して内部に侵入する危険性を低下させることができ
る。
【0025】そして、これら押え部材16、シール部材
17、及び撥水性フィルタ50の組付けは、まず、撥水
性フィルタ50に設けられた4つの係止孔50aを、対
応するシール部材17の4つの突出部17fの周りには
め込む。この時点において、撥水性フィルタ50は、シ
ール部材17の中央の突出部17dの位置で僅かに浮き
上がった状態となっている。そして、この状態からシー
ル部材17を押え部材16に内挿嵌合させる。このと
き、押え部材16の通気窓16a及び4つの係止孔16
bが、それぞれシール部材17の突出部17d及び4つ
の突出部17fに係合して押え部材16とシール部材1
7の位置決めがなされる。そして、撥水性フィルタ50
は、押え部材16とシール部材17により挟持される態
様で固定され、シール部材17の開口部17aを上方か
ら通気可能に閉塞する。この際、撥水性フィルタ50は
中央の通気窓16aと突出部17dとの界面で引っ張ら
れるが、突出部17dの長さ(高さ)が小さいため、撥
水性フィルタ50の性能(耐水圧等)にはほとんど影響
がない。
【0026】そして、このように形成されたシールユニ
ット14が外筒13の開口端部47の内側に配置され、
外筒13を介して径方向に加締められ、それにより外筒
13及びシールユニット14が密着し、そのシール性が
より確実なものとされる。なお、加締められることによ
ってシール部材17が軸方向に膨張するため、その圧縮
応力が押え部材16との間で撥水性フィルタ50を防水
的に狭持する力となるが、この圧縮応力が撥水性フィル
タ50を気密に狭持するように有効に働くためには、押
え部材16はある程度の硬度が必要である。少なくとも
シール部材17よりは硬度が高いことが望ましい。本実
施例のシール部材17はフッ素ゴムを用いており、硬度
はショア硬度で70であるが、押え部材16としては同
じフッ素ゴムであるが、ショア硬度は80のものを用い
ている。
【0027】また、押え部材16の厚みは通気窓16a
の凹部が出来るだけ形成されない様に薄い方が望まし
い。その意味では押え部材16を硬質の樹脂や金属、セ
ラミックスなどの硬い材料で形成されることが望まし
い。ただし、硬質の樹脂やセラミックスなどで形成する
場合には、本実施例のように側壁を外筒と同時に加締め
る事は難しいので、側壁を同時に加締め無いような形の
シール構造を採用する必要が有る。なお、金属であれば
外筒と同時に加締める事も可能である。
【0028】また、図5に示すように、押え部材416
を、その側壁416aをシール部材417に設けた挿入
溝417aに挟み込んだ構成とする事も出来る。この場
合には、押え部材416として樹脂やセラミックスなど
変形しない部材を用いても、その外側から加締める事が
出来る。但し、この場合でも側壁416aが加締め部分
に直接対向する位置関係だと、側壁416a内部に加締
め力が及び難いのでシール部材417がフィルタ450
を押え部材416に押し付ける力が弱くなる。従って、
挿入溝417aの深さは、加締め位置よりも少し上で止
まるように形成することが望ましい。
【0029】以上のように構成された酸素センサ1が、
主体金具9の外周に形成されたネジ部9bを介し、外筒
13が略上向きとなるよう、被測定ガスの流路を形成す
る管の取付孔に取り付けられると、プロテクタ11にて
保護された検出素子2の先端部が流路を形成する管内部
に突出して、被測定ガスに晒される。
【0030】一方、検出素子2の内部には、複数の通気
経路15aを介した換気により、上記外筒13を介して
大気が導入される。すなわち、酸素センサ1における基
準ガス空間の換気は、シール部材17の通気経路15a
に配置された撥水性フィルタ50を介して行われる。す
なわち、撥水性フィルタ50を介して開口部17aから
導入された大気は、図2(b)に矢印で示すように、こ
の開口部17a及び通気溝17bに沿って軸方向経路1
7cに流入し、この軸方向経路17cを通って図1に示
す基準ガス空間に導入される。
【0031】このように、上記実施例では、撥水性フィ
ルタ50を介して導入された外気が、複数の通気経路1
5aによりシールユニット14内で一旦外方に誘導され
た後、基準ガス空間に導入される。このため、この外気
と共に流入した水蒸気が結露により水滴となっても、リ
ード線20が接続される電極の端子間やヒータ端子部4
0の上に直接落下することはなく、通気溝17b上に付
着しやがて蒸発する。このため、上記端子を短絡させる
等の問題が生じることもなく、酸素センサ1の精度を良
好に保つことができる。
【0032】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明の実施の形態は、上記実施例に何ら限定され
ることなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形
態をとり得ることはいうまでもない。例えば、水蒸気の
結露により生じた水滴が外筒13側に流入することをよ
り効果的に抑制するシール部材の構成として、図3に示
すものを採用することもできる。すなわち、シール部材
217に設けた開口部217aをさらに深く掘り下げる
ことにより、同図に示すような水溜部217gを設けた
構成を採用してもよい。このように構成すれば、撥水性
フィルタを通過した水蒸気の一部は、この凹部217g
に溜まりやがて蒸発する。このため、酸素センサ1の防
水性をさらに高めることができる。
【0033】また、撥水性フィルタの取付け構成として
は、上記実施例のように、撥水性フィルタ50が押え部
材16とシール部材17の間に狭持される態様だけでな
く、図4に示すものを採用する事も出来る。即ち、シー
ル部材317に設けた開口部317aに筒状部材355
を挿入し、筒状部材355と、開口部317a奥に形成
した軸方向経路317bの内周面との間に撥水性フィル
タ350を狭持する。この場合、撥水性フィルタ350
が抜け落ちない様に軸方向経路317bに深く筒状部材
255を挿入しているため、それに繋げる軸直交経路3
17cは、シール部材317内部を貫通する形で形成さ
れる。本実施例においても、軸直交経路317cの一部
に水溜部317gを設けることで、基準ガス空間への水
の浸入を防止する効果を高める事が出来る。
【0034】なお、シール部材317内部を貫通する形
で軸直交経路317cを形成する様にシール部材を成形
するにはゴム金型として複雑なものを用いる必要が有
り、コスト的に難しい場合には、軸直交経路の位置でシ
ール部材を上下に2分割する様にしても良い。
【0035】また、上述した通気孔等の配置や形状等は
上記実施例のものに限られず、設計の便宜上適宜変更し
うることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る酸素センサの全体構成
を示す断面図である。
【図2】 本発明の実施例に係るシールユニットの構成
を示す説明図である。
【図3】 実施例の変形例に係るシールユニットの構成
を示す説明図である。
【図4】 実施例の変形例に係るシールユニットの構成
を示す説明図である。
【図5】 実施例の変形例に係るシールユニットの構成
を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・・酸素センサ、 2・・・検出素子、 2a・・
・内側電極、2b・・・外側電極、 9・・・主体金
具、 13・・・外筒、14・・・シールユニット、
15a・・・通気経路、16・・・押え部材、16a…
通気窓、 16b・・・係止孔、 17・・・シール
部材、17a…開口部、 17b・・・通気溝、 17
c・・・軸方向経路、17g・・・水溜部、 20、・
・・リード線、 23・・・端子金具、40・・・ヒー
タ端子部、 47・・・開口端部、 50・・・撥水性
フィルタ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出素子と、 前記検出素子を保持する主体金具と、 前記検出素子の上端側に大気から隔離された基準ガス空
    間を形成する外筒と、 前記外筒と共に前記基準ガス空間を形成する弾性体から
    なるシール部材と、 を有するガスセンサであって、 前記シール部材には大気から前記基準ガス空間に空気を
    導入する為の少なくとも1つの通気経路が形成され前記
    通気経路は前記シール部材の上端面に開口部を有し、 前記シール部材には前記通気経路を介して基準ガス空間
    に水が侵入しない様に通気性フィルタが設けられ、 前記通気経路の、前記フィルタよりも基準ガス空間側の
    通気経路の一部が、ガスセンサの軸方向に対して垂直方
    向に延びている事、 を特徴とするガスセンサ。
  2. 【請求項2】 前記フィルタは、前記開口部を覆う様
    に、前記シール部材の上端面の外側に設けられている
    事、 を特徴とする請求項1記載のガスセンサ。
  3. 【請求項3】 前記フィルタの外側には押え部材が配置
    され、 前記押え部材は、前記シール部材の上端面との間で、前
    記フィルタを狭持している事、 を特徴とする請求項2記載のガスセンサ。
  4. 【請求項4】 前記通気経路は、 前記シール部材にガスセンサの軸方向に形成された軸方
    向経路と、 前記シール部材の上端面に形成された通気溝と、 から構成されている事、 を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のガスセ
    ンサ。
  5. 【請求項5】 前記フィルタは、前記開口部を閉塞する
    様に、前記通気経路に挿入されている事、 を特徴とする請求項1記載のガスセンサ。
  6. 【請求項6】 前記フィルタは、前記通気孔に挿入され
    た筒状部材と、前記通気経路内壁との間で狭持されてい
    る事、 を特徴とする請求項5記載のガスセンサ。
  7. 【請求項7】 前記通気経路は、 前記シール部材の内部に軸方向に形成された軸方向経路
    と、 前記シール部材の内部に軸方向と垂直方向に形成された
    軸直交経路と、 から構成されている事、 を特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のガスセ
    ンサ。
  8. 【請求項8】 前記軸方向経路は、基準ガス側のシール
    部材下端面に下端面開口部を有し、 前記下端面開口部は、前記シール部材の軸中心から外側
    方向に離れた位置に開口している事、 を特徴とする請求項4又は請求項7に記載のガスセン
    サ。
  9. 【請求項9】 前記シール部材には、前記通気溝、また
    は軸直交経路の一部に、シール部材を貫通しない所定深
    さの水溜穴が形成されている事、 と特徴とする請求項7記載のガスセンサ。
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