JP2001241670A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JP2001241670A JP2000049385A JP2000049385A JP2001241670A JP 2001241670 A JP2001241670 A JP 2001241670A JP 2000049385 A JP2000049385 A JP 2000049385A JP 2000049385 A JP2000049385 A JP 2000049385A JP 2001241670 A JP2001241670 A JP 2001241670A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、電源周波数が異なっても回転体の
速度に適応した温度検出イミングを得ることができ、し
かも構成が簡単ですむようにする。 【解決手段】 同期モータ6は、回転皿を回転駆動する
ものであり、マグネトロン11は、回転皿に載せられた
被加熱物を誘電加熱する。同期信号発生回路34は、同
期モータ6に与えられる交流電源の周波数に同期した信
号を発生するように構成されている。制御回路33は、
回転皿の回転中、同期信号発生回路34により発生する
信号が30パルスカウントされるごと温度センサ14に
よる温度検出を行なう。これにより、電源周波数が異な
っても、回転皿の同じ回転角度位置で、温度検出を図る
ことができるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被接触で被加熱物
の温度を検出する温度センサを備えた加熱調理器に関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、加熱調理器にお
いては、被接触で被加熱物の温度を検出する温度センサ
を備えて、被加熱物の温度分布等の温度状況を検出する
ようにしたものがある。このものでは、回転体を回転さ
せるモータとして同期モータを使用し、回転体が1周す
るのに要する時間を複数に時分割して、温度センサによ
る温度検出のための時間間隔を設定し、そして、被加熱
物を載せた回転体を回転させ、その1回転中に、上記時
間間隔で温度センサによる温度検出を行ない、以て、被
加熱物の複数箇所の温度を検出して温度分布等の温度状
況を検出するようにしている。
【0003】ところが、同期モータの場合、電源周波数
が50サイクルと60サイクルとで回転速度が違ってく
る。すると、被加熱物における温度検出部位や検出回数
が違ってしまい、温度状況検出が不正確となるといった
問題がある。その解決策として、電源周波数に関係な
く、一定速度でモータを回転させるべく、ブラシレスモ
ータをインバータ制御することが考えられるが、この場
合、直流電源回路や、インバータ主回路、さらにはPW
M制御回路が必要となり、電気的構成が複雑でしかも回
路数が多く、コストの高騰を来す。
【0004】本発明は、上述の事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、電源周波数が異なっても回転体
の速度に適応した温度センサによる温度検出イミングを
得ることができ、被加熱物の温度検出箇所が異なること
がなく、しかも構成が簡単ですむ加熱調理器を提供する
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、加熱
室内に同期モータにより回転されるように設けられ、被
加熱物が載せられるための回転体と、前記加熱室内の被
加熱物を加熱する加熱手段と、前記被加熱物の温度を被
接触で検出する温度センサと、前記同期モータに与えら
れる交流電源の周波数に同期した信号を発生する同期信
号発生手段と、この同期信号発生手段により発生する信
号に基づいて前記温度センサの温度検出タイミングを制
御する温度検出制御手段とを備えて構成される。
【0006】同期モータは、交流電源の電源周波数に応
じた速度で回転し、回転体も一体的に回転する。例えば
電源周波数が50サイクルの場合に回転体が1周するの
にα秒かかるとすると、60サイクルでは(5/6)・
α秒かかることになる。同期信号発生手段は、電源周波
数に同期した信号を発生するから、例えば電源周波数が
50サイクルのときに例えば1秒当たりN個の信号を発
生するとすると、電源周波数が60サイクルでは1秒当
たり当たり(6/5)・N個の信号を発生することにな
る。
【0007】しかして、50サイクルのときに、回転体
が1回転する間に、発生する信号の個数はα・Nとな
り、60サイクルのときには、(5/6)・α×(6/
5)・N=α・Nとなり、回転体1回転につき同数の信
号が発生することになる。つまり、回転体の回転角度ピ
ッチと信号発生の時間間隔との対応関係が、電源周波数
が異なっても同じとなる。従って、温度検出制御手段に
より、この同期信号に基づいて前記温度センサの温度検
出タイミングを制御する場合、電源周波数が異なって
も、回転体の同じ回転角度位置で、温度検出を図ること
ができて、温度検出信頼性が高くなる。そして、同期信
号発生手段を設ける程度の構成ですむから、構成も簡単
となる。
【0008】請求項2の発明は、温度センサが、複数の
温度検出素子を備えて構成されているところに特徴を有
する。この発明においては、被加熱物の温度を細かく検
出できるようになる。
【0009】請求項3の発明は、同期信号発生手段が、
交流電源の1サイクルについて1つの信号を発生するよ
うになっているところに特徴を有する。この構成におい
ては、同期信号発生手段の構成が簡単となる。
【0010】請求項4の発明は、同期信号発生手段によ
り発生する信号をカウントするカウント手段を設け、温
度検出制御手段は、このカウント手段によるカウント値
に基づいて温度センサの温度検出タイミングを制御する
構成で、前記カウント値が所定値に達したところで、こ
のカウント値を補正する補正手段を設けたところに特徴
を有する。回転体が1回転あるいは所定回転したか否
か、また所定回転角度回転したか否かは、回転体1回転
分あるいは所定回転分また所定回転角度分の同期信号数
をカウントすることで判断することが可能である。従っ
て、温度検出制御手段を、このカウント手段によるカウ
ント値に基づいて温度センサの温度検出タイミングを制
御する構成とすると、回転体の所定回転角度位置ごとの
適正タイミングで温度を検出することができる。ところ
で、同期モータと回転体との間には、通常、回転伝達経
路(例えばギア伝達機構など)が介在しているが、この
回転伝達経路に劣化や製作誤差があると、回転体の回転
速度が同期モータの回転速度と同期しないこともある。
あるいは、同期モータ自体の回転速度が電源周波数と僅
かづつずれてくることがある。このため、同期信号のカ
ウント数が多くなると、そのカウント数と回転体の回転
回数あるいは回転角度とが僅かにずれるおそれが発生す
る。
【0011】しかるに、上記請求項4の発明では、カウ
ント値が所定値に達したところで、このカウント値を補
正する補正手段を設けたから、カウント値と、回転体の
回転回数あるいは回転角度とのずれを修正できるように
なる。
【0012】請求項5の発明は、同期信号発生手段によ
り発生する信号をカウントするカウント手段を設け、温
度検出制御手段は、このカウント手段によるカウント値
に基づいて温度センサの温度検出タイミングを制御する
構成で、調理途中で加熱室用扉が開放されたときにカウ
ント手段によるカウント値をリセットし、調理が再開さ
れたときにカウント手段によるカウントを開始するリセ
ット手段を設けたところに特徴を有する。
【0013】上述したように、温度検出制御手段を、カ
ウント手段によるカウント値に基づいて温度センサの温
度検出タイミングを制御する構成とすると、回転体の所
定回転角度位置ごとの適正タイミングで温度を検出する
ことができる。この結果、被加熱物の温度分布状態も検
出できる。ところで、使用者が、調理途中で加熱室用扉
を開閉して調理状況を点検するような場合、被加熱物の
位置を変えてしまうことがよくある。この場合、被加熱
物における温度検出箇所がずれてしまい、被加熱物の温
度検出の信頼性が低下してしまう。
【0014】この点請求項5の発明においては、調理途
中で加熱室用扉が開放されたときにカウント手段による
カウント値をリセットし、調理が再開されたときにカウ
ント手段によるカウントを開始するリセット手段を設け
たから、被加熱物の温度検出を最初からやり直すことが
できるようになる。
【0015】請求項6の発明は、加熱手段が、マグネト
ロンから構成され、回転体にはマグネトロンにより誘電
加熱されて温度上昇するマーカーが設けられ、温度セン
サによりこのマーカーの温度を測定することにより、こ
のマーカー位置を検出するようにしたところに特徴を有
する。調理中に、回転体が何らかの理由により回転停止
あるいは回転速度が低下することが考えられる。この場
合、温度検出制御手段が、同期信号発生手段による同期
信号に基づくタイミングで温度検出を行なっても、不正
確な温度検出となってしまう。
【0016】この点上記請求項6の発明においては、回
転体にマーカーを設けてマーカー位置を検出するように
したから、回転体が1回転するうちにこのマーカーが検
出されなければ、回転体の回転異常が検出されることに
なる。この場合、このマーカーがマグネトロンにより誘
電加熱されて温度上昇する構成であるから、温度センサ
を利用してマーカー位置を検出することができ、マーカ
ー検出のために別途専用の位置検出センサを設ける場合
と違って、構成の簡単化が図れる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例につ
き図1ないし図7を参照しながら説明する。まず、図2
及び図3において、加熱調理器本体1は、外箱2の内部
に内箱3を配設して構成されており、この内箱3の内部
は、加熱室4とされている。この加熱室4の底板部4a
外面の中央下方部には、ギア機構及び重量センサ部を収
めた機構部5が配設されていると共に、同期モータ6が
配設されている。同期モータ6の回転は、ギア機構に伝
達され、その出力軸5aは底板部4aを貫通して加熱室
4内に突出している。
【0018】この出力軸5aの突出端部には、金属板製
の回転網7が一体回転し得るように取付けられている。
そして、この回転網7には、回転体たる耐熱ガラス製の
回転皿8が配置されるようになっている。この回転皿8
に被加熱物を載せるようになっている。なお同期モータ
6と回転皿8との回転伝達比は前記ギア機構により所定
に設定されている。
【0019】さらに、加熱室の例えば右側板部4bに
は、励振口9が形成されている。また、外箱2と内箱3
との間のうちの右側の空間部は機械室10とされてお
り、この機械室10には、加熱手段たるマグネトロン1
1が導波管12を介して配設されている。このマグネト
ロン11はマイクロ波を発生し、そのマイクロ波を導波
管12を通して加熱室4内に供給するようになってい
る。また、加熱室4の上板部4cの外面には別の加熱手
段たるヒータ13が配設されている。
【0020】また、機械室10の上部には、温度センサ
14が配設されており、この温度センサ14は、加熱室
4の右側板部4bに形成された孔15を通して、加熱室
4内の被加熱物の温度を検出するものである。この温度
センサ14は、図4に示すように、ケース15内に、例
えば8個の赤外線センサ素子からなる温度検出素子14
a〜14hを一列に配設した基板14iを収容すると共
に、ケース15前面にレンズ16を配設して構成されて
おり、図6及び図7に示すように回転皿8に対して半径
以上の検出視野Sa〜Shを有する。なお、加熱調理器
本体1の前面には、加熱室4を開閉する加熱室用扉17
が設けられており、また、この扉17の右側前面には操
作パネル18が設けられている。
【0021】図1において、電気的構成を説明する。1
00Vの商用交流電源に接続されるプラグ19の一方の
端子19aには、一方の電源用ライン19b、ヒューズ
20、一方のドアスイッチ21及び一方の負荷用ライン
22を介してマグネトロン駆動回路23の一方の入力端
子が接続されている。また、プラグ19の他方の19c
には、他方の電源用ライン19d、他方のドアスイッチ
24、他方の負荷用ライン25及びリレースイッチ26
を介してマグネトロン駆動回路23の他方の入力端子に
接続されている。またドアスイッチ21及び24の負荷
側において負荷用ライン22と25との間には、別のド
アスイッチ27が接続されている。
【0022】上記ドアスイッチ21及び24は前記加熱
室用扉17の開・閉に応じて接点が開・閉するようにな
っており、別のドアスイッチ27は逆に前記加熱室用扉
17の開・閉に応じて接点が閉・開するようになってい
る。また、マグネトロン駆動回路23は、図示しない昇
圧トランスや倍電圧整流回路を有して構成されていて、
前記マグネトロン11を駆動するようになっている。
【0023】前記負荷用ライン22及び25間には、リ
レースイッチ28と既述した同期モータ6との直列回路
が接続されていると共に、リレースイッチ29と既述し
たヒータ13との直列回路が接続されている。さらに、
前記電源用ライン19b及び19d間には制御電源回路
30が接続されている。この制御電源回路30は、降圧
トランス31と、その二次側に接続された整流回路や平
滑コンデンサを有する直流電源回路32とを有して構成
されている。この制御電源回路30の出力電圧は制御回
路33を初めとして各種電装品及び電子部品に供給され
るようになっている。
【0024】また、降圧トランス31の一次側つまり電
源用ライン19b及び19dには同期信号発生手段たる
同期信号発生回路34が接続されており、これは、例え
ば半波整流回路及び比較回路を有して構成されている。
この同期信号発生回路34は、図5に示すように、入力
された交流電圧(同図(a)参照)を半波整流回路によ
り半波整流し(同図(b)参照)、この半波電圧を比較
回路により基準電圧Vkと比較して波形成形して(同図
(c)参照)、これを同期信号Ptとして制御回路33
に出力する。上記同期信号Ptは、電源周波数1サイク
ルで1パルス発生する。
【0025】前記制御回路33には、前述した同期信号
発生回路34及び温度センサ14からの検出信号が与え
られると共に、スイッチ入力回路35及び扉開閉センサ
36からの信号が与えられるようになっている。上記ス
イッチ入力回路35は、操作パネル18に設けられた各
種スイッチを含んで構成されており、操作されたスイッ
チに応じたスイッチ信号を出力する。なお、上記各種ス
イッチとしては、レンジ調理設定スイッチ、オーブン調
理設定スイッチ、時間設定スイッチ、調理温度設定スイ
ッチ、取り消しスイッチ及びスタートスイッチ等があ
る。また扉開閉センサ36は前記加熱室用扉17の開閉
を検出して検出信号を出力する。
【0026】そしてこの制御回路33は、記憶手段(R
OM及びRAM)を有すると共に加熱制御用プログラム
をROMに保有したマイクロコンピュータを内蔵してお
り、各種の入力に応じて前記リレースイッチ28、29
及び26を制御する。特にこの制御回路35は、加熱調
理制御手段として機能すると共に、温度センサ11の検
出タイミングを制御する温度検出制御手段及び前記同期
信号Ptをカウントするカウント手段としても機能する
ものであり、以下、これらの機能について述べる。回転
皿8上に被加熱物が載せられ、レンジ調理設定スイッチ
によりレンジ調理(マグネトロン11による加熱調理)
が設定され、そして時間設定スイッチによって調理時間
が設定された上で、スタートスイッチが操作されると、
制御回路33は、リレースイッチ28を閉成して同期モ
ータ6を通電駆動すると共に、リレースイッチ26を閉
成して、マグネトロン11をマグネトロン駆動回路23
を介して駆動する。
【0027】すると、同期モータ6は、電源周波数に同
期して回転する。この場合、回転皿8は、電源周波数が
50サイクルのときで1回転が12秒となる速度で回転
されるようにギア比が設定されている。従って、電源周
波数が60サイクルとなると1回転10秒となる速度で
回転されることになる。制御回路33には、同期信号発
生回路34から、同期信号Ptが電源周波数1サイクル
につき1パルスの割合で与えられる。制御回路33は、
この同期信号Ptをカウントしており、このカウント値
が600となったときに、回転皿8が1回転したことを
検出する。
【0028】すなわち、電源周波数が50サイクルのと
きでは1秒間に50の同期信号Ptを発生する。回転皿
8は1回転が12秒となる速度で回転されるから、回転
皿8の1回転は同期信号カウント値が600となる。ま
た、電源周波数が60サイクルのときでは1秒間に60
の同期信号Ptを発生する。回転皿8は1回転が10秒
となる速度で回転されるから、回転皿8の1回転は、こ
の場合も同期信号カウント値が600となる。
【0029】そして制御回路33は、調理開始から経過
時間が所定時間に達すると、温度検出制御を開始する。
すなわち、上記所定時間に達したところで、同期信号P
t数のカウントを開始する。そして、同期信号Ptのカ
ウント値が30増加するごとに、温度センサ14の各赤
外線センサ素子14a〜14hから温度を検出し、その
検出温度を記憶する。すなわち、図7に示すように、回
転皿8がカウント値30に応じた角度(18°)回転す
るごと、つまり、回転皿8の縁部の位置D1〜D20
が、例えば温度センサ対応位置PSと対向するごとに、
視野Sa〜Shの温度を検出する。そして、カウント値
が600となると、回転皿8の1回転を検出して、温度
検出制御を終了する。この場合、電源周波数が50サイ
クルおよび60サイクルのいずれであっても、1回転6
00パルスで、カウント値30ごとに温度を検出する。
電源周波数がいずれであっても、回転皿8が18°回転
するごとに検出温度が読み込まれる。
【0030】制御回路33は、上述の30パルスごと
(回転角18°)の検出温度に基づいて、被加熱物の温
度分布を判定する。この温度分布データは、例えば次の
制御のために使用される。すなわち、被加熱物において
温度が低い部分がわかるから、この部分が励振口9の近
傍となるように回転皿8を所定時間回転停止する。この
後、再度回転皿8を回転させて(その回転回数は同期信
号Ptのカウントに基づいて検出する)、上述同様に1
回転中、30パルスごと温度検出を行ない、そして、温
度分布を判定し、再度、励振口9に対する回転皿8の位
置調節を行なう。これにより、被加熱物が均一に加熱さ
れるようになる。
【0031】このように本実施例によれば、回転皿8の
回転角度ピッチと同期信号Pt発生の時間間隔との対応
関係が、電源周波数が異なっても同じとなるから、同期
信号Ptに基づいて前記温度センサ14の検出温度を読
み込むことで、電源周波数が異なっても、回転皿8の同
じ回転角度位置で、温度検出を図ることができて、温度
検出信頼性が高くなる。
【0032】特に本実施例によれば、温度センサ14
が、複数の温度検出素子14a〜14hを備えて構成さ
れているから、被加熱物の温度を細かく検出できるよう
になる。また、被加熱物の半径方向領域を一度に検出す
ることができ、従って、回転皿8を1回転させることに
より、回転皿8全体の温度分布を簡単かつ確実に判定で
きるようになる。また本実施例によれば、同期信号発生
回路34が、交流電源の1サイクルについて1つの同期
信号を発生するようになっているから、同期信号発生回
路34の構成が簡単となる。なお、1サイクルにつき2
つの同期信号を発生するようにしても良く、さらに複数
サイクルに1つの同期信号を発生するようにしても良
い。このようにしても同様の効果を得ることができる。
【0033】本発明は、次のように実施しても良い。す
なわち、同期信号発生回路34の同期信号をカウントす
ることにより、回転皿8の回転回数や、回転角度を検出
することが可能であり、例えば回転皿8が1回転で同期
信号Ptが600パルスの場合、その600パルスの倍
数で、回転皿8の回転回数が判る。しかし、同期モータ
6から回転皿8までの回転伝達経路等に劣化や製作誤差
があると、回転皿8の回転速度が同期モータ6の回転速
度と同期しないこともある。例えば、正常な場合では、
同期信号Ptが1200パルスで、回転皿8が2回転す
るところのものが、上述の劣化や製作誤差があると同期
信号Ptが例えば1201パルスで2回転となってしま
うことがあり(これは製品出荷前に実測しておく)、こ
の場合、同期信号Ptを1201パルスカウントしたと
ころで、そのカウント値を1200に補正する機能を制
御回路33に持たせるようにすれば良い。なお、その補
正後、1201、1202、…とカウントし、カウント
値が、1200n(nは正の整数)+1となる都度12
00nに補正すれば良い。このようにすれば、同期信号
Ptのカウント値と回転皿8の回転回数あるいは回転角
度とのずれを補正することができる。なお、同期モータ
6の回転速度が電源周波数から僅かにずれる場合でも、
上述の補正を行なうようにしても良い。
【0034】また、次のように実施しても良い。すなわ
ち、これまでの説明から理解できるように、同期信号P
tのカウント値に基づいて温度センサ14の温度検出タ
イミングを制御することにより、回転皿8の所定回転角
度位置ごとの適正タイミングで温度を検出することがで
きて、被加熱物の温度分布状態も検出できる。ところ
で、使用者が、調理途中で加熱室用扉17を開閉して調
理状況を点検するような場合、使用者が被加熱物の位置
を変えてしまうことがよくある。この場合、被加熱物に
おける温度検出箇所がずれてしまい、被加熱物の温度検
出の信頼性が低下してしまう。
【0035】この点に鑑みると、調理途中で加熱室用扉
17が開放されたときに同期信号Ptのカウント値をリ
セットし、調理が再開されたときにカウントを開始する
リセット手段(これは制御回路33のマイクロコンピュ
ータによるソフト構成により得るようにしても良い)を
設けるようにすれば、被加熱物の温度検出を最初からや
り直すことができるようになる。
【0036】さらに、本発明の第2の実施例として示す
図8のように実施しても良い。すなわち、回転皿8に、
マグネトロン11により誘電加熱されて温度上昇するマ
ーカー41を設け、温度センサ14によりこのマーカー
41の温度を測定することにより、このマーカー位置を
検出するようにしている。すなわち、マグネトロン11
が駆動されると、このマーカー41が温度上昇するよう
になっており、このマーカー41の回転軌跡に対応する
視野Saを有する温度検出素子14aの検出温度が、回
転皿8が1回転するうちに、1箇所で高温度となるとこ
ろがある。このときにマーカー41が検出される。な
お、このマーカー41は、カーボン製シートやフェライ
ト製シートから構成されている。この実施例によれば、
次の効果がある。すなわち、調理中に、回転皿8が何ら
かの理由により回転停止あるいは回転速度が低下するこ
とが考えられる。この場合、同期信号Ptに基づくタイ
ミングで温度検出を行なっても、不正確な温度検出とな
ってしまうことがある。しかるにこの実施例では、回転
皿8が1回転するうちにこのマーカー41が検出されな
ければ、回転皿8の回転異常が検出されることになる。
この場合、このマーカー41がマグネトロン11により
誘電加熱されて温度上昇する構成であるから、温度セン
サ14を利用してマーカー41の位置を検出することが
でき、マーカー検出のために別途専用の位置検出センサ
を設ける場合と違って、構成の簡単化が図れる。また、
マーカー41は同期信号のカウント値リセットのために
使用しても良い。
【0037】さらに本発明の第3の実施例を示す図9の
ように、温度センサ14として、検出視野が回転皿8の
直径分をカバーするように温度検出素子14aを有する
構成としても良い。
【0038】なお上記各実施例では、温度センサを複数
の温度検出素子を有する構成としたが、例えば一つの温
度検出素子の検出視野がある程度大きいときには、温度
センサを一つの温度検出素子を有する構成としても良
い。また同期信号発生手段の構成としては、交流電圧の
ゼロクロスを検出する回路構成でも良い。また、回転体
としては、回転皿8でなく回転網7でも良い。
【0039】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、次の効果を得ることができる。請求項1の発明によ
れば、回転体を回転させるモータとして同期モータを使
用し、この同期モータに与えられる交流電源の周波数に
同期した信号を発生する同期信号発生手段を設け、この
同期信号発生手段により発生する信号に基づいて温度セ
ンサの温度検出タイミングを制御する温度検出制御手段
を設けたから、電源周波数が異なっても、回転体の同じ
回転角度位置で、温度検出を図ることができて、温度検
出信頼性が高くでき、しかも、構成も簡単となる。
【0040】請求項2の発明によれば、温度センサが、
複数の温度検出素子を備えて構成されているから、被加
熱物の温度を細かく検出できる。請求項3の発明によれ
ば、同期信号発生手段が、交流電源の1サイクルについ
て1つの信号を発生するようになっているから、同期信
号発生手段の構成が簡単となる。請求項4の発明によれ
ば、同期信号発生手段により発生する信号をカウントす
るカウント手段を設け、カウント値が所定値に達したと
ころで、このカウント値を補正する補正手段を設けたか
ら、カウント値と、回転体の回転回数あるいは回転角度
とのずれを修正できる。
【0041】請求項5の発明によれば、調理途中で加熱
室用扉が開放されたときにカウント手段によるカウント
値をリセットし、調理が再開されたときにカウント手段
によるカウントを開始するリセット手段を設けたから、
被加熱物の温度検出を最初からやり直すことができる。
【0042】請求項6の発明によれば、回転体にマーカ
ーを設けてマーカー位置を検出するようにしたから、回
転体の回転異常の検出が可能となる。しかも、このマー
カーがマグネトロンにより誘電加熱されて温度上昇する
構成であるから、温度センサを利用してマーカー位置を
検出することができ、マーカー検出のために別途専用の
位置検出センサを設ける場合と違って、構成の簡単化が
図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気回路図
【図2】加熱調理器全体の斜視図
【図3】同縦断正面図
【図4】温度センサの縦断側面図
【図5】同期信号発生回路の機能を説明するための波形
【図6】温度センサの検出視野を説明するための加熱室
部分の透視図
【図7】同部分の概略平面図
【図8】本発明の第2の実施例を示す図6相当図
【図9】本発明の第3の実施例を示す図6相当図
【符号の説明】
4は加熱室、6は同期モータ、8は回転皿(回転体)、
11はマグネトロン(加熱手段)、13はヒータ(加熱
手段)、14は温度センサ、14a〜14hは温度検出
素子、33は制御回路(温度検出制御手段、カウント手
段)、34は同期信号発生回路(同期信号発生手段)、
41はマーカーを示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱室内に同期モータにより回転される
    ように設けられ、被加熱物が載せられるための回転体
    と、 前記加熱室内の被加熱物を加熱する加熱手段と、 前記被加熱物の温度を被接触で検出する温度センサと、 前記同期モータに与えられる交流電源の周波数に同期し
    た信号を発生する同期信号発生手段と、 この同期信号発生手段により発生する信号に基づいて前
    記温度センサの温度検出タイミングを制御する温度検出
    制御手段とを備えてなる加熱調理器。
  2. 【請求項2】 温度センサは、複数の温度検出素子を備
    えて構成されていることを特徴とする請求項1記載の加
    熱調理器。
  3. 【請求項3】 同期信号発生手段は、交流電源の1サイ
    クルに1パルスの信号を発生するようになっていること
    を特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  4. 【請求項4】 同期信号発生手段により発生する信号を
    カウントするカウント手段を設け、 温度検出制御手段は、このカウント手段によるカウント
    値に基づいて温度センサの温度検出タイミングを制御す
    る構成で、 前記カウント値が所定値に達したところで、このカウン
    ト値を補正する補正手段を設けたことを特徴とする請求
    項1記載の加熱調理器。
  5. 【請求項5】 同期信号発生手段により発生する信号を
    カウントするカウント手段を設け、 温度検出制御手段は、このカウント手段によるカウント
    値に基づいて温度センサの温度検出タイミングを制御す
    る構成で、 調理途中で加熱室用扉が開放されたときにカウント手段
    によるカウント値をリセットし、調理が再開されたとき
    にカウント手段によるカウントを開始するリセット手段
    を設けたことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  6. 【請求項6】 加熱手段は、マグネトロンから構成さ
    れ、 回転体にはマグネトロンにより誘電加熱されて温度上昇
    するマーカーが設けられ、 温度センサによりこのマーカーの温度を測定することに
    より、このマーカー位置を検出するようにしたことを特
    徴とする請求項1記載の加熱調理器。
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