JP2001241085A - 洋式トイレの水はね防止製品 - Google Patents

洋式トイレの水はね防止製品

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JP2001241085A
JP2001241085A JP2000049827A JP2000049827A JP2001241085A JP 2001241085 A JP2001241085 A JP 2001241085A JP 2000049827 A JP2000049827 A JP 2000049827A JP 2000049827 A JP2000049827 A JP 2000049827A JP 2001241085 A JP2001241085 A JP 2001241085A
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Minoru Hosokawa
稔 細川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洋式トイレでの排便時の水はね(おつり)を
抑制するために、洋式トイレの便器内の溜水面に投入
し、水の動きを抑制する洋式トイレの水はね防止製品を
提供する。 【解決手段】 携帯可能な形態からなり、洋式トイレの
便器内の溜水面に投入し、便の落下時の水はね抑制効果
を発揮せしめる洋式トイレの水はね防止製品であって、
該製品は界面活性能を有する物質を含有する発泡組成物
からなり、かつ、該発泡組成物は溜水面にビンガム降伏
値が100dyn/cm2以上となる泡相を形成させて
なることを特徴とする洋式トイレの水はね防止製品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洋式トイレでの排
便時の水はね(おつり)を抑制するために、洋式トイレ
の便器内の溜水面に投入し、水の動きを抑制する洋式ト
イレの水はね防止製品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、洋式トイレの便器形状
は、便器への便の付着防止や臭気抑制等の目的で、排便
された便が直接便器内の溜水中に落下するように作られ
ている。その結果、しばしば排泄した便が水面に落下す
るときの勢いにより水はねが起こり、便座裏面を汚した
り、はねた水が用便者にあたり不快感を与えるというこ
とがある。
【0003】そのため、上記の従来の問題点を解消する
ために、例えば、溜水面に泡を浮かせておくことにより
水はねを防止する泡便器(特開平9−4025号公報、
特開平9−4026号公報,特開平9−4027号公
報)や、溜水面に氷塊を供給し、氷塊に便がぶつかるこ
とで落下の衝撃をやわらげ水はねを防止する便器(特開
平8−120728号公報)などが知られている。しか
しながら、これらの公報に開示される技術は、便器やそ
の付属設備に関するものであり、携帯できないことか
ら、外出時の用便における水はねを防止することができ
ないという問題点があった。
【0004】また、その他にも、便器内溜水面にボール
や浮体を浮かべる方法等(特開平5−247988号公
報,特開平8−60725号公報,特開平8−1996
53号公報)や、トイレットペーパーなどの水溶性の紙
を浮遊させ、便が水面に落下するときの衝撃をやわらげ
て水はねを防止する方法等(特開平8−270039号
公報)が知られているが、ボールや浮体では、これらに
便が付着することで美感が損なわれるといった欠点があ
り、また、トイレットペーパーなどでは、便と共に容易
に水中へ没し、効果が持続できないといった欠点があ
り、本質的に水はねを防止することはできないものであ
る。
【0005】更に、水溶性重合体を主成分とする1剤式
の汚水飛散防止剤(特開昭63−312385)が知ら
れているが、水溶性重合体は水への分散性が悪いため、
用便にかかる数分から数十分程度の時間では十分に増粘
することは困難であり、1回目の排便では効果が得られ
ることはあるものの、このときに便と共に未膨潤の水溶
性重合体が水中に没してしまうため、2回目以降の連続
的な排便では水はねを防止することは困難であるという
課題がある。
【0006】更にまた、トイレの発臭防止製品として、
トイレ溜水面に噴射し、泡層を形成するエアゾール製品
が知られているが(特開平1−107766号公報、特
開平4−30855号公報、特開平4−203127号
公報、特開平6−339516号公報)、これらの公報
に記載される技術は、いずれも泡質が軽いため、便が落
下したときの衝撃を低減することができず、水はねを防
止することはできないという課題があるものである。
【0007】このように、従来において、洋式トイレで
排便する際、しばしば水はね(おつり)がおこり、用便
者が不快に感じることは知られていたが、特別な用具、
設備を必要とせず、持続性があり、かつ満足のいく水は
ね防止製品は未だないのが現状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
課題に鑑み、これを解消しようとするものであり、便器
及びその便器付属設備は、そのままに、自宅のトイレを
はじめ外出先のトイレにおいても容易に使用できると共
に、持続性があり水はね防止に優れた洋式トイレの水は
ね防止製品を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
の課題及び現状等について、種々検討を重ねた結果、 携帯可能な形態からなる容器等より排出された内容物
が形成する泡のビンガム降伏値を特定範囲以上とするこ
とにより上記目的の洋式トイレの水はね防止製品が得ら
れることを見い出し、また、水と接触し体積増加する
物質を含有する組成物を、用便時に洋式トイレの便器内
の溜水面に投入し、溜水面の波立ちを抑えることにより
上記目的の洋式トイレの水はね防止製品が得られること
を見い出し、更に、増粘剤含有組成物と、粘性を増大
する作用を有する組成物との2剤を順に洋式トイレの溜
水面に投入することにより、増粘剤が効果的に増粘し、
持続性のある上記目的の洋式トイレの水はね防止製品が
得られることを見い出し、本発明を完成するに至ったの
である。
【0010】すなわち、本発明は、次の(1)〜(3)に存す
る。 (1) 洋式トイレの便器内の溜水面に投入し、便の落下時
の水はね抑制効果を発揮せしめる携帯可能な形態からな
る洋式トイレの水はね防止製品であって、該製品は界面
活性剤を有する物質を含有する発泡組成物を含み、か
つ、該発泡組成物は溜水面にビンガム降伏値が100d
yn/cm2以上となる泡相を形成することを特徴とす
る洋式トイレの水はね防止製品。 (2) 洋式トイレの便器内の溜水面に投入し、便の落下時
の水はね抑制効果を発揮せしめる携帯可能な形態からな
る洋式トイレの水はね防止製品であって、該製品は溜水
面の波立ちを抑制する高吸水性物質含有組成物を含むこ
とを特徴とする洋式トイレの水はね防止製品。 (3) 洋式トイレの便器内の溜水面に投入し、便の落下時
の水はね抑制効果を発揮せしめる携帯可能な形態からな
る洋式トイレの水はね防止製品であって、該製品は増粘
剤含有組成物とその粘性を増大する粘性増大物質含有組
成物とを有する2剤型の組成物を含むことを特徴とする
洋式トイレの水はね防止製品。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。本発明の第1発明となる洋式トイレの水
はね防止製品は、洋式トイレの便器内の溜水面に投入
し、便の落下時の水はね抑制効果を発揮せしめる携帯可
能な形態からなる洋式トイレの水はね防止製品であっ
て、該製品は界面活性剤を有する物質を含有する発泡組
成物を含み、かつ、該発泡組成物は溜水面にビンガム降
伏値が100dyn/cm2以上となる泡相を形成させ
てなることを特徴とするものであり、第2発明となる洋
式トイレの水はね防止製品は、洋式トイレの便器内の溜
水面に投入し、便の落下時の水はね抑制効果を発揮せし
める携帯可能な形態からなる洋式トイレの水はね防止製
品であって、該製品は溜水面の波立ちを抑制する高吸水
性物質含有組成物を含むことを特徴とするものであり、
第3発明となる洋式トイレの水はね防止製品は、洋式ト
イレの便器内の溜水面に投入し、便の落下時の水はね抑
制効果を発揮せしめる携帯可能な形態からなる洋式トイ
レの水はね防止製品であって、該製品は増粘剤含有組成
物とその粘性を増大する粘性増大物質含有組成物とを有
する2剤型の組成物を含むことを特徴とするものであ
る。なお、以下において、「本発明」と言うときは、上
記第1発明〜第3発明の洋式トイレの水はね防止製品を
いうものとする。
【0012】第1発明となる実施形態の水はね防止製品
は、用便時に洋式トイレの溜水面に内容物となる少なく
とも界面活性剤を有する物質を含有する発泡組成物を投
入して特定物性の泡層を形成し、この泡層が便の水面へ
の落下の衝撃を抑えると共に、水面の波立ちを抑えるこ
とにより、水はね防止効果を発現するものとなるもので
ある。
【0013】本実施形態の製品によって得られる泡は、
便の溜水面への落下の衝撃を抑えるために、ある一定以
上の硬さ、すなわち、ある一定以上のビンガム降伏値が
必要となる。本実施形態におけるビンガム降伏値は、コ
ーンプレート型粘弾性測定装置を用いて測定した流動曲
線より求められ、その泡のビンガム降伏値が100dy
n/cm2以上とすることが必要である。泡のビンガム降
伏値が100dyn/cm2未満であると、十分に便の落
下の衝撃をやわらげることができず、水はねを完全に防
止することはできないものとなり、好ましくない。好ま
しくは、200dyn/cm2以上のビンガム降伏値の泡
を生成するものが望ましい。なお、従来において、泡層
を形成することによって消臭することなどを目的とする
消臭ムース・フォーム剤等の泡のビンガム降伏値は10
〜80dyn/cm2の範囲にあり、目的の水はねを防止する
ことはできないものである。
【0014】本実施形態において、上記特定物性の泡を
形成するものとしては、界面活性能を有する物質を含有
する発泡組成物を含むことが必要である。界面活性能を
有する物質としては、例えば、アニオン界面活性剤、カ
チオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性
剤、サポニンやタンパク質等の天然の界面活性能を有す
る物質、親水部と疎水部を分子中に有する合成高分子等
が挙げられる。これらは単独で用いても良いが、より硬
い泡を得るためには2種以上を組み合わせて用いること
が好ましい。特に、カチオン性物質及び/又は両性物質
と他の界面活性能を有する物質とを組み合わせて用いる
ことがより好ましい。本実施形態の水はね防止製品にお
いて、これらの界面活性能を有する物質の配合量は、特
に限定されないが、任意の泡質を得ると共に、上記特性
のビンガム降伏値とするために、水はね防止製品の内容
物全量に対し、0.5〜50重量%、好ましくは、1〜
30重量%の範囲で選ばれることとなる。
【0015】本実施形態の水はね防止用となる発泡組成
物を含む水はね防止製品の携帯可能な形態としては、例
えば、上記発泡組成物と共に、噴射剤を容器内に含有す
るエアゾール製品が挙げられる。噴射剤としては、液化
石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、代
替フロン、亜酸化窒素(N2O)などの液化ガスや窒素
(N2)、酸素(O2)、炭酸ガス(CO2)などの圧縮
ガス等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を組み
合わせて用いることができる。更に、イソペンタンなど
の常温付近で気化する低沸点化学物質を上記噴射剤に組
み合わせて使用することもできる。
【0016】エアゾール製品の容器は、耐圧容器として
アルミ缶やブリキ缶などの金属容器、プラスチック容
器、ガラス容器などを使用することができる。バルブは
正立型及び倒立型いずれでも良く、また、プッシュダウ
ン式およびティルト式のいずれでも良い。アクチュエー
ターは、バルブのタイプによって適宜選択することがで
きる。また、アクチュエーターの吐出部には、噴射口が
設置されていても良い。噴射口の形状としては、メカニ
カルブレイク式は内容物が霧状に排出され、溜水面に当
たると泡状となることから、溜水面に広く塗布すること
ができる点から好ましい。更には、ストレート式、テー
パー式、逆テーパー式などを使用しても良い。
【0017】また、本実施形態の水はね防止製品として
は、噴射剤を含まないノンエアゾールフォーム製品が含
まれる。ノンエアゾールフォーム製品の容器は、ノズル
を押すことにより泡を排出するポンプフォーマー、ボト
ル胴部を押すことにより泡を排出するスクイズフォーマ
ーなどが使用できる。なお、本実施形態の洋式トイレの
水はね防止製品に用いられる界面活性剤を有する物質を
含有する発泡組成物には、前記必須成分以外に、本発明
の目的を損なわない範囲であれば、シリコン及びその誘
導体、多糖類及びその誘導体、高分子化合物、防腐剤、
抗菌剤、殺菌剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、キレート
剤、タンパク加水分解物、香料、消臭成分、粉体、色
素、アルコール類、帯電防止剤、pH調製剤、凍結防止
剤等を使用することができる。
【0018】本第1発明における洋式トイレの水はね防
止製品は、携帯可能な形態からなる容器又は袋体等によ
り便器内の溜水面に排出された界面活性剤を有する物質
を含有する発泡組成物が形成する泡のビンガム降伏値を
100dyn/cm2以上としたので、十分に便の落下
の衝撃をやわらげることができ、水はねを完全に防止す
ることできることとなる。
【0019】次に、第2発明となる実施形態の洋式トイ
レの水はね防止製品は、洋式トイレの便器内の溜水面に
投入し、便の落下時の水はね抑制効果を発揮せしめる携
帯可能な形態からなる洋式トイレの水はね防止製品であ
って、該製品は溜水面の波立ちを抑制する高吸水性物質
含有組成物を含むことを特徴とするものである。本実施
形態における水はねを防止する手段は、溜水の動きを抑
えて、水面の波立ちを減らすものであり、ある大きさを
有する物質が溜水中で互いに接し合う密度で存在すると
き、物質同士の摩擦力や接触による緩衝作用によって、
水の動きを抑え、波立ちを減らすことにより便による水
はねを防止するものである。
【0020】本実施形態のおける携帯可能な形態として
は、例えば、容器又は袋体中に水はね防止用となる高吸
水性物質含有組成物を入れたものや、水はね防止組成物
をブロック状またはシート状にしたものなどが挙げられ
る。洋式トイレの溜水量は、洗浄方式によって異なるも
のの概して1〜3Lであり、この様な溜水量の波立ちを
抑制するには水中での体積が500〜3000cm 3
物質が必要である。しかしながら、このような大きな物
質を携帯することは、実用上困難であることから、本実
施形態の水はね防止組成物には、水を吸収し体積増加す
る物質を含有して溜水面の波立ちを抑制する必要があ
る。
【0021】本実施形態に用いる溜水面の波立ちを抑制
する高吸水性物質含有組成物は、高吸水性物質を必須成
分として含有していることを特徴とする。ここでいう、
高吸水性物質とは、水に不溶であるが、水を吸収する能
力を有し、乾燥時の体積に比べて水中での体積が2倍以
上となるものをいう。このような物質としては、例え
ば、ポリ(メタ)アクリル酸塩、デンプン−(メタ)ア
クリル酸共重合体、(メタ)アクリル酸−ビニルアルコ
ール共重合体、ポリ(メタ)アクリル酸−ポリ(メタ)
アクリル酸エステル共重合体、ポリアクリルアミド、イ
ソブチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリビニルアル
コール、ポリエチレンオキサイド、カルボキシメチルセ
ルロース重合体等の架橋体を含んでなる高吸水性ポリマ
ー、セルローススポンジ等が挙げられる。
【0022】これらの高吸水性物質は、単独で用いても
良いし、また、2種以上組み合わせて用いても良い。こ
れらの中でも、体積増加効果からみて、ポリ(メタ)ア
クリル酸塩、デンプン−(メタ)アクリル酸共重合体、
(メタ)アクリル酸−ビニルアルコール共重合体、ポリ
(メタ)アクリル酸−ポリ(メタ)アクリル酸エステル
共重合体、ポリアクリルアミド、イソブチレン−無水マ
レイン酸共重合体、ポリビニルアルコール、ポリエチレ
ンオキサイド、カルボキシメチルセルロース重合体等の
架橋体を含んでなる高吸水性ポリマーが好ましく、特
に、ポリ(メタ)アクリル酸塩、デンプン−(メタ)ア
クリル酸共重合体、(メタ)アクリル酸−ビニルアルコ
ール共重合体、ポリ(メタ)アクリル酸−ポリ(メタ)
アクリル酸エステル共重合体等の(メタ)アクリル酸お
よびその誘導体からなる単量体を含む高吸水性ポリマー
がより好ましい。この高吸水性物質の配合量は、特に限
定されないが、水はね防止製品の内容物全量に対して、
10重量%以上、好ましくは、50重量%以上の範囲で
選ばれる。この高吸水性物質の配合量が10重量%未満
であると、十分に便の落下の衝撃をやわらげることがで
きなくなり、水はねを防止することできず、好ましくな
い。
【0023】なお、本実施形態の洋式トイレの水はね防
止製品に用いられる高吸収性物質含有組成物には、前記
必須成分以外に、本発明の目的を損なわない範囲であれ
ば、界面活性剤、シリコン及びその誘導体、多糖類及び
その誘導体、増粘剤、発泡剤、防腐剤、抗菌剤、殺菌
剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、キレート剤、タンパク
加水分解物、香料、消臭成分、粉体、色素、アルコール
類、帯電防止剤、pH調整剤、凍結防止剤等を使用する
ことができる。
【0024】本第2発明における洋式トイレの水はね防
止製品は、水と接触し体積増加する物質を含有する組成
物を、用便時に洋式トイレの便器内の溜水面に投入し、
溜水面の波立ちを抑えることができると共に、十分に便
の落下の衝撃をやわらげることができ、水はねを完全に
防止することできることとなる。
【0025】更に、第3発明となる実施形態の洋式トイ
レの水はね防止製品は、洋式トイレの便器内の溜水面に
投入し、便の落下時の水はね抑制効果を発揮せしめる携
帯可能な形態からなる洋式トイレの水はね防止製品であ
って、該製品は増粘剤含有組成物とその粘性を増大する
粘性増大物質含有組成物とを有する2剤型の組成物を含
むことを特徴とするものであり、用便時に洋式トイレの
溜水面に増粘剤含有組成物と、その粘性を増大する作用
を有する粘性増大物質含有組成物とからなる2剤を順に
洋式トイレの溜水面に投入することにより、増粘剤がダ
マ(未膨潤な状態)になることなく効果的に増粘し、溜
水及びその表面に粘性を付与することにより、水面の波
立ちを抑え、水はね防止効果を発現するものである。
【0026】本実施形態に用いる増粘剤含有組成物とし
ては、例えば、水に溶解し、粘性を増大する作用を有す
る物質との併用によって粘度上昇する物質を用いること
ができる。このような増粘剤含有組成物としては、例え
ば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリ
コールエステル、カルボキシメチルセルロース、カルボ
キシメチルデンプン、グアーガム、グルコマンナン、ペ
クチン、カードラン、カルボキシビニルポリマー、キト
サン、シゾフィラン、ポリアクリル酸及びその誘導体、
ポリビニルアルコール等が挙げられ、これらは単独で又
は2種以上混合して用いることができる。これらの増粘
剤含有組成物と粘性を増大する作用を有する粘性増大物
質含有組成物には、特定の組み合わせがあるのが一般的
である。このような増粘剤含有組成物とその粘性を増大
する作用を有する粘性増大物質含有組成物の組み合わせ
としては、増粘剤含有組成物として、多糖類増粘剤であ
るアルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコ
ールエステル、カルボキシメチルセルロース、カルボキ
シメチルデンプン、グアーガム、グルコマンナン、ペク
チン等から選ばれる1種又は2種以上と、粘性を増大す
る作用を有する組成物として、Ca2+、Ba2+等の2価
陽イオン、並びに、Al3+、Fe3+等の3価陽イオン等
との組み合わせ、また、多糖類増粘剤であるカードラ
ン、キトサン等、または、ポリアクリル酸及びその誘導
体であるカルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタ
クリル酸アルキル共重合体等と、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、
炭酸カリウム、トリエタノールアミン、2-アミノ-2-メ
チル-1-プロパノール、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパ
ンジオール等の塩基性化合物、または、硫酸、リン酸、
塩酸、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸等の酸性化合物か
ら選ばれる中和剤との組み合わせ等が挙げられる。本実
施形態の増粘剤含有組成物と、その粘性を増大する粘性
増大物質含有組成物との溜水面への投入の順序は、1剤
(目)の増粘剤含有組成物を投じた後に、2剤(目)の
粘性増大物質含有組成物を投じてよく、逆に、粘性増大
物質含有組成物を投じた後に、増粘剤含有組成物を投じ
てもよい。また、1剤と2剤を同時に水中へ投入しても
よい。また、この増粘剤含有組成物(A)と、その粘性
を増大する粘性増大物質含有組成物(B)との投入量
は、重量比で、1:20〜100:1、好ましくは、
1:10〜20:1とすることが望ましい。
【0027】本実施形態の2剤からなる組成物を含む水
はね防止製品の形態としては、例えば、粉末状、顆粒
状、ペレット状、タブレット状等の固体状、水やエタノ
ール等の溶媒に溶解した溶液状が挙げられる。これらの
組成物は、1回使用量分を個包装した分包タイプや適量
を容器より排出して使用するタイプ等の携帯可能な製品
とすることができる。また、上述の第1実施形態におけ
る耐圧容器中に噴射剤と共に充填されたエアゾール製剤
とすることもできる。なお、本実施形態の洋式トイレの
2剤からなる各組成物は、前述の必須成分以外に、本発
明の目的を損なわない範囲であれば、界面活性剤、多価
アルコール、シリコーンおよびその誘導体、植物エキ
ス、タンパク加水分解物、香料、消臭成分、防腐剤、抗
菌剤、殺菌剤、キレート剤、紫外線吸収剤、色素、水お
よびアルコール等の溶媒、液化石油ガスおよびジメチル
エーテル等の液化ガス、窒素や炭酸ガス等の圧縮ガス等
を使用することができる。
【0028】本第3発明における洋式トイレの水はね防
止製品は、増粘剤含有組成物と、粘性を増大する作用を
有する組成物との2剤を洋式トイレの溜水面に投入する
ことにより、増粘剤が効果的に、かつ持続的に増粘し、
十分に便の落下の衝撃をやわらげることができ、水はね
を完全に防止することできることとなる。
【0029】なお、本発明の洋式トイレの水はね防止製
品は、上述の如く構成されるものであるが、本発明は上
記実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を変
更しない範囲で種々に変更して実施できるものである。
【0030】次に、本発明を実施例及び比較例により更
に詳述する。なお、これらの実施例は本発明を何ら限定
するものではない。
【0031】〔実施例1〜7及び比較例1,2〕下記
に、本発明の第1発明における実施例及び比較例を示
す。当該実施例及び比較例におけるビンガム降伏値及び
水はね防止能は、以下の試験方法を用いて評価した。
【0032】(ビンガム降伏値の試験方法)コーンプレ
ート型粘弾性測定装置(MR-3ソリキッドメータ,株式会
社レオロジー社製)を用いて、スウィープ時間60秒、最
大剪断速度280sec-1で行った。プレートを回転させコー
ンに生じるトルクを検出し、下式(1)及び(2)にて剪断速
度D、剪断応力Sを算出した。具体的には、剪断速度D
をX軸に剪断応力をY軸に取り、流動曲線を得た。この
とき、泡の流動曲線は、チキソトロピー挙動を示した。
曲線の上昇曲線において、剪断応力は高剪断速度領域で
剪断速度の増加と共に直線的に増加する傾向にある。こ
の直線を低剪断速度領域に延長し、Y軸との交点をビン
ガム降伏値(SB)として求めた。
【0033】
【数1】
【0034】(水はね防止能の測定方法)1000mLのガラ
スビーカーに400mLの目盛りの位置まで水を入れ、この
上に各試料を適量塗布した。中央に穴の開いたプラスチ
ック製の蓋をガラスビーカー上に被せ、中央の穴から直
径20mmのシリコンゴム球を落下した。その落下の勢いで
はねた水の蓋への付着の有無を目視にて評価した。30〜
60秒間隔に5個のシリコンゴム球を順次落下させ、水が
蓋に付着しなかった回数を計測した。
【0035】(実施例1)以下の組成からなるエアゾー
ル原液を調製した。 ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 6.0% 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.0% エタノール 10.0% 精製水 83.0% この原液93gをアルミ製耐圧缶に入れ、正立型プッシュ
ダウンバルブにて密閉した後、LPG 4.0kg/cm2を7g充填
し、噴射口の設置されていないアクチュエータをつけて
使用した。これによって排出された泡のビンガム降伏値
は、688dyn/cm2であった。また、ビーカー中の水に
対して泡を5秒間排出した時の水はね防止能は5/5と
良好であった。一方、上記水はね防止剤を使用せずに水
だけでの水はね防止能は0/5であった。
【0036】(実施例2)以下の組成からなるエアゾー
ル原液を調製した。 ミリスチン酸デカグリセリル 1.0% ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 3.0% 塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 3.0% パラオキシ安息香酸メチル 0.1% 香料 0.5% エタノール 20.0% 精製水 72.4% この原液42gをPET製耐圧瓶にいれ、正立型プッシュダウ
ンバルブにて密閉した後、LPG 2.5kg/cm2/DME (=50/5
0)からなる混合ガスを8g充填し、噴射口の設置されてい
ないアクチュエータをつけて使用した。これによって排
出された泡のビンガム降伏値は1274dyn/cm2であった。
ビーカー中の水に対して泡を5秒間排出した時の水はね
防止能は5/5と良好であった。
【0037】(実施例3)以下の組成からなるエアゾー
ル原液を調製した。 ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム 2.5% ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル 8.0% (20E.O. 4P.O.) ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 3.0% ヒドロキシプロピル-β-サイクロデキストリン 1.0% カチオン化セルロース 1.5% パラオキシ安息香酸メチル 0.1% 香料 0.2% エタノール 10.0% 精製水 73.7% この原液100gをアルミ製耐圧缶にいれ、倒立型プッシュ
ダウンバルブにて密閉した後、LPG 4.5kg/cm2/DME (=7
0/30)からなる混合ガスを8g充填し、噴射口の設置され
ていないアクチュエータをつけて使用した。これによっ
て排出された泡のビンガム降伏値は1066dyn/cm2であっ
た。ビーカー中の水に対して泡を5秒間排出した時の水
はね防止能は5/5と良好であった。
【0038】(実施例4)以下の組成からなるエアゾー
ル原液を調製した。 セスキステアリン酸ソルビタン 1.0% ヒドロキシエチルセルロース 0.2% 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.3% ポリオキシエチレンステアリン酸エステル(40E.O.) 1.3% ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 1.0% パラオキシ安息香酸メチル 0.1% エタノール 10.0% 精製水 85.1% この原液47gをガラス製耐圧瓶にいれ、倒立型プッシュ
ダウンバルブにて密閉した後、 DME を3g充填し、噴射
口の設置されていないアクチュエータをつけて使用し
た。これによって排出された泡のビンガム降伏値は334d
yn/cm2であった。ビーカー中の水に対して泡を8秒間排
出した時の水はね防止能は5/5と良好であった。
【0039】(実施例5)以下の組成からなるエアゾー
ル原液を調製した。 ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル(25E.O.) 4.0% カチオン化セルロース 0.8% ショ糖ステアリン酸エステル 4.0% 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.5% N-ヤシ油脂肪酸-L-グルタミン酸ナトリウム 1.5% 香料 0.4% パラオキシ安息香酸メチル 0.1% クエン酸 0.2% トリエタノールアミン 適量(pH8.5に調整) エタノール 15.0% 精製水 72.5% この原液111gをアルミ製耐圧缶にいれ、倒立型プッシュ
ダウンバルブにて密閉した後、 LPG 4.5kg/cm2 を9g充
填し、メカニカルブレイク型噴射口のついたアクチュエ
ータをつけて使用した。この製品は霧状に噴射され、水
面上では泡層を形成した。これによって排出された泡の
ビンガム降伏値は1105dyn/cm2であった。ビーカー中の
水に対して泡を5秒間排出した時の水はね防止能は5/
5と良好であった。
【0040】(実施例6)以下の組成からなるノンエア
ゾールフォーム内容液を調製した。 ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸 (4E.O.) 0.3% ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸ソルビタン(20E.O.) 8.0% カチオン化グアーガム 1.5% 塩化ベンザルコニウム 0.8% ラウリン酸ジエタノールアミド 1.0% パラオキシ安息香酸メチル 0.1% エタノール 20.0% 精製水 68.3% この内容液をスクイズフォーマー容器に充填して使用し
た。これによって排出された泡のビンガム降伏値は417d
yn/cm2であった。ビーカー中の水に対して泡を20プッ
シュ排出した時の水はね防止能は5/5と良好であっ
た。
【0041】(実施例7)以下の組成からなるノンエア
ゾールフォーム内容液を調製した。 ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル (30E.O.) 2.0% 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.0% ヤシ油アルキルN-カルボキシエチルN-ヒドロキシ- エチルイミダゾリニウムベタインナトリウム 1.5% ミリスチルジメチルアミンオキサイド 0.8% パラオキシ安息香酸メチル 0.1% ヒノキチオール 0.3% 香料 0.2% エタノール 15.0% 精製水 79.1% この内容液をポンプフォーマー容器に充填して使用し
た。これによって排出された泡のビンガム降伏値は349d
yn/cm2であった。ビーカー中の水に対して泡を20プッ
シュ排出した時の水はね防止能は5/5と良好であっ
た。
【0042】(比較例1)以下の組成からなるエアゾー
ル原液を調製した。 ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(3E.O) 2.0% ポリオキシエチレンステアリルエーテル(30E.O) 1.0% エタノール 15.0% 精製水 82.0% この原液85gをアルミ製耐圧缶に入れ、倒立型プッシュ
ダウンバルブにて密閉した後、DMEを15g充填し、メ
カニカルブレイク型噴射口のついたアクチュエータをつ
けて使用した。この製品は霧状に噴射され、水面上では
泡層を形成した。これによって排出された泡のビンガム
降伏値は64dyn/cm2であった。ビーカー中の水に対して
泡を5秒間排出した時の水はね防止能は0/5と水はね
を防止することができなかった。
【0043】(比較例2)以下の組成からなるノンエア
ゾールフォーム内容液を調製した。 ポリオキシエチレンステアリルエーテル(30E.O) 0.8% ラウリル硫酸ナトリウム 3.0% パラオキシ安息香酸ナトリウム 0.1% エタノール 15.0% 精製水 81.1% この内容液をポンプフォーマー容器に充填して使用し
た。これによって排出された泡のビンガム降伏値は43dy
n/cm2であった。ビーカー中の水に対して泡を20プッ
シュ排出した時の水はね防止能は0/5と水はねを防止
することはできなかった。
【0044】〔実施例8〜13及び比較例3〜5〕下記
に、本発明の第2発明における実施例及び比較例を示
す。当該実施例及び比較例における体積増加率及び携帯
性は、以下の試験方法を用いて評価した。また、水はね
防止能は、上述の実施例1と同様にして試験した。
【0045】(体積増加率の試験方法)試料を20mL
のメスシリンダーにいれ、試料の上端目盛をよみ、乾燥
時の試料体積(V0)とした。このとき、試料量は、1
〜2mLとした。メスシリンダーに水を加え、試料を体
積増加させた。試料の上部または下部に透明層(水層)
が観察されるまで水を添加した。このとき、20mLメ
スシリンダーの目盛を越えるときは、大きなメスシリン
ダーに移し変えて更に水を添加した。体積増加した試料
の体積(V)をメスシリンダーの目盛より読み取り、下
記式(I)より体積増加率を求めた。 体積増加率=V/V0 ……(I)
【0046】(携帯性の試験方法)洋式トイレの平均的
溜水量を2Lとし、上記水はね防止能の測定での水量が4
00mLであることから、水はね防止能の測定で使用した試
料量の5倍(2L/400mL)量を10名のパネラーに提示
した。大きさおよび重量より「携帯性」について評価さ
せ、更に、その官能評価の結果を以下の評価基準に従っ
て4段階に評価した。 評価基準 ◎:携帯可能としたパネラーの人数が9名以上の場合。 ○:携帯可能としたパネラーの人数が7〜8名の場合。 △:携帯可能としたパネラーの人数が5〜6名の場合。 ×:携帯可能としたパネラーの人数が4名以下の場合。
【0047】(実施例8〜11及び比較例3〜5)下記
表1に示す配合組成成分(g)を充分に混合し、ビーカ
ーの水中に投じたときの水はね防止組成物(高吸水性物
質含有組成物)としての各性能(水はね防止能及び携帯
性)を評価した。これらの結果を下記表1に示す
【0048】
【表1】
【0049】上記表1の結果から明らかなように、本発
明の範囲となる実施例8〜11は、本発明の範囲外とな
る比較例3〜5に較べ、体積増加率に優れ、水はね防止
性能及び携帯性に優れていることが判明した。
【0050】(実施例12)セルローススポンジを一辺
約2mmの立方体に裁断した。このセルローススポンジ
片の体積増加率は3.5であった。このセルローススポ
ンジ15gに以下の組成からなる発泡剤を加えて水はね
防止組成物とした。 発泡剤組成: 炭酸水素ナトリウム 2.5g 炭酸ナトリウム 2.0g リンゴ酸 2.0g コハク酸 2.0g 香料 0.1g 青色1号 0.02g この水はね防止組成物をビーカーの水中に投じた後の水
はね防止能は5/5と良好であった。携帯性は良好
(○)であった。
【0051】(実施例13)ポリアクリル酸系高吸水性
ポリマー(体積増加率680)1.2gとポリエチレン
グリコール#4000 1gとを混合し、これを直径90mmの
水解紙2枚の間に挟み、55℃の恒温槽中に5分間放置した
後、室温にて冷却し、シートを作製した。使用した水解
紙2枚の総重量は0.1gであった。この水はね防止組成物
をビーカーの水中に投じた後の水はね防止能は5/5と
良好であった。携帯性は非常に良好(◎)であった。
【0052】なお、上記実施例8〜11の高吸水性物質
含有組成物は、1回毎に使用する分包型製品とすること
もでき、また、容器から適量取りだして使用する製品と
することもできるものである。
【0053】〔実施例14〜18及び比較例6〕下記
に、本発明の第3発明における実施例及び比較例を示
す。当該実施例及び比較例における水はね防止能は、上
述の実施例1と同様にして試験した。
【0054】(実施例14) (1剤) アルギン酸ナトリウム 2.0% POE(40)硬化ヒマシ油 0.3% パラオキシ安息香酸メチル 0.2% 香料 0.5% エタノール 15.0% 精製水 残部 計 100.0% (2剤) CaCl2・6H2O 5.0% 安息香酸ナトリウム 0.2% 精製水 残部 計 100.0% ビーカー中の水に対して、1剤を20g投入した後、2
剤を2g噴霧した。この時の水はね防止能は5/5と良
好であった。
【0055】(比較例3)ポリアクリル酸ナトリウム粉
末0.5gをビーカー中の水に投入した。この時の水は
ね防止能は1/5で1回目のみ水はね防止作用が認めら
れ、不良であった。
【0056】(実施例15) (1剤) カードラン 4.0% カラギーナン 4.0% プロピレングリコール 5.0% 水酸化ナトリウム 0.5% POE(3)アルキルエーテル 硫酸トリエタノールアミン 0.5% パラオキシ安息香酸メチル 0.1% エタノール 15.0% 精製水 残部 計 100.0% (2剤) クエン酸 2.0% POE(40)ソルビタンモノオレエート 1.0% 青色1号 0.02% 精製水 残部 計 100.0% ビーカー中の水に対して、1剤を15g投入した後、2
剤を10g投入した。この時の水はね防止能は5/5と
良好であった。
【0057】(実施例16) (1剤) キトサン 6.0% POE(20)セチルエーテル 0.3% クエン酸 0.1% 香料 0.3% エタノール 10.0% 精製水 残部 計 100.0% (2剤) トリエタノールアミン 2.0% パラオキシ安息香酸メチル 0.1% エタノール 15.0% 精製水 残部 計 100.0% ビーカー中の水に対して、1剤を20g投入した後、2
剤を2g噴霧した。この時の水はね防止能は5/5と良
好であった。
【0058】(実施例17) (1剤) 炭酸水素ナトリウム 20% 硫酸アルミニウム 10% コハク酸 20% リンゴ酸 20% ラウリル硫酸ナトリウム 2% ポリエチレングリコール#6000 5% 炭酸ナトリウム 残部 計 100% この組成からなる粉体10gを十分に混合し、この粉体
に圧力をかけて錠剤とした。 (2剤) カルボキシメチルセルロース 5% 香料 0.5% エタノール 残部 計 100% ビーカー中の水に1剤の錠剤10gを投入した後、2剤
の液を30g投入した。この時の水はね防止能は5/5
と良好であった。
【0059】(実施例18) (1剤) カルボキシビニルポリマー 0.8% 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.0% 香料 0.5% エタノール 残部 計 100.0% (2剤) シリコングラフトポリマー 2.0% トリエタノールアミン 0.8% エタノール 20.0% ジメチルエーテル 20.0% 精製水 残部 計 100.0% ジメチルエーテルを除く原液をアルミ製耐圧容器にい
れ、倒立型プッシュダウンバルブにて密閉した後、ジメ
チルエーテルを充填し、ストレート型噴射口のついたア
クチュエータをつけてエアゾール製剤とした。ビーカー
中の水に1剤の液10gを投入した後、2剤のエアゾー
ル製品より液を10g投入した。この時の水はね防止能
は5/5と良好であった。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、便器及びその便器付属
設備は、そのままに、自宅のトイレをはじめ外出先のト
イレにおいても容易に使用できると共に、洋式トイレで
排便する際に生じる水はね(おつり)を確実に防止する
ことができ、かつ、用便者も不快に感じることなく、し
かも、特別な用具を必要とせず、持続性のある洋式トイ
レの水はね防止製品が提供される。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年5月24日(2001.5.2
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】すなわち、本発明は、次の(1)〜(3)に存す
る。 (1) 洋式トイレの便器内の溜水面に投入し、便の落下時
の水はね抑制効果を発揮せしめる携帯可能な形態からな
る洋式トイレの水はね防止製品であって、該製品は界面
活性能を有する物質を含有する発泡組成物を含み、か
つ、該発泡組成物は溜水面にビンガム降伏値が100d
yn/cm2以上となる泡相を形成することを特徴とす
る洋式トイレの水はね防止製品。 (2) 洋式トイレの便器内の溜水面に投入し、便の落下時
の水はね抑制効果を発揮せしめる携帯可能な形態からな
る洋式トイレの水はね防止製品であって、該製品は溜水
面の波立ちを抑制する高吸水性物質含有組成物を含むこ
とを特徴とする洋式トイレの水はね防止製品。 (3) 洋式トイレの便器内の溜水面に投入し、便の落下時
の水はね抑制効果を発揮せしめる携帯可能な形態からな
る洋式トイレの水はね防止製品であって、該製品は増粘
剤含有組成物とその粘性を増大する粘性増大物質含有組
成物とを有する2剤型の組成物を含むことを特徴とする
洋式トイレの水はね防止製品。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。本発明の第1発明となる洋式トイレの水
はね防止製品は、洋式トイレの便器内の溜水面に投入
し、便の落下時の水はね抑制効果を発揮せしめる携帯可
能な形態からなる洋式トイレの水はね防止製品であっ
て、該製品は界面活性能を有する物質を含有する発泡組
成物を含み、かつ、該発泡組成物は溜水面にビンガム降
伏値が100dyn/cm2以上となる泡相を形成させ
てなることを特徴とするものであり、第2発明となる洋
式トイレの水はね防止製品は、洋式トイレの便器内の溜
水面に投入し、便の落下時の水はね抑制効果を発揮せし
める携帯可能な形態からなる洋式トイレの水はね防止製
品であって、該製品は溜水面の波立ちを抑制する高吸水
性物質含有組成物を含むことを特徴とするものであり、
第3発明となる洋式トイレの水はね防止製品は、洋式ト
イレの便器内の溜水面に投入し、便の落下時の水はね抑
制効果を発揮せしめる携帯可能な形態からなる洋式トイ
レの水はね防止製品であって、該製品は増粘剤含有組成
物とその粘性を増大する粘性増大物質含有組成物とを有
する2剤型の組成物を含むことを特徴とするものであ
る。なお、以下において、「本発明」と言うときは、上
記第1発明〜第3発明の洋式トイレの水はね防止製品を
いうものとする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】第1発明となる実施形態の水はね防止製品
は、用便時に洋式トイレの溜水面に内容物となる少なく
とも界面活性能を有する物質を含有する発泡組成物を投
入して特定物性の泡層を形成し、この泡層が便の水面へ
の落下の衝撃を抑えると共に、水面の波立ちを抑えるこ
とにより、水はね防止効果を発現するものとなるもので
ある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】また、本実施形態の水はね防止製品として
は、噴射剤を含まないノンエアゾールフォーム製品が含
まれる。ノンエアゾールフォーム製品の容器は、ノズル
を押すことにより泡を排出するポンプフォーマー、ボト
ル胴部を押すことにより泡を排出するスクイズフォーマ
ーなどが使用できる。なお、本実施形態の洋式トイレの
水はね防止製品に用いられる界面活性能を有する物質を
含有する発泡組成物には、前記必須成分以外に、本発明
の目的を損なわない範囲であれば、シリコン及びその誘
導体、多糖類及びその誘導体、高分子化合物、防腐剤、
抗菌剤、殺菌剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、キレート
剤、タンパク加水分解物、香料、消臭成分、粉体、色
素、アルコール類、帯電防止剤、pH調製剤、凍結防止
剤等を使用することができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】本第1発明における洋式トイレの水はね防
止製品は、携帯可能な形態からなる容器又は袋体等によ
り便器内の溜水面に排出された界面活性能を有する物質
を含有する発泡組成物が形成する泡のビンガム降伏値を
100dyn/cm2以上としたので、十分に便の落下
の衝撃をやわらげることができ、水はねを完全に防止す
ることできることとなる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洋式トイレの便器内の溜水面に投入し、
    便の落下時の水はね抑制効果を発揮せしめる携帯可能な
    形態からなる洋式トイレの水はね防止製品であって、該
    製品は界面活性剤を有する物質を含有する発泡組成物を
    含み、かつ、該発泡組成物は溜水面にビンガム降伏値が
    100dyn/cm2以上となる泡相を形成することを
    特徴とする洋式トイレの水はね防止製品。
  2. 【請求項2】 洋式トイレの便器内の溜水面に投入し、
    便の落下時の水はね抑制効果を発揮せしめる携帯可能な
    形態からなる洋式トイレの水はね防止製品であって、該
    製品は溜水面の波立ちを抑制する高吸水性物質含有組成
    物を含むことを特徴とする洋式トイレの水はね防止製
    品。
  3. 【請求項3】 洋式トイレの便器内の溜水面に投入し、
    便の落下時の水はね抑制効果を発揮せしめる携帯可能な
    形態からなる洋式トイレの水はね防止製品であって、該
    製品は増粘剤含有組成物とその粘性を増大する粘性増大
    物質含有組成物とを有する2剤型の組成物を含むことを
    特徴とする洋式トイレの水はね防止製品。
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