JP2001240357A - 乗客コンベヤの遠隔監視装置及び遠隔監視方法 - Google Patents

乗客コンベヤの遠隔監視装置及び遠隔監視方法

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JP2001240357A
JP2001240357A JP2000053067A JP2000053067A JP2001240357A JP 2001240357 A JP2001240357 A JP 2001240357A JP 2000053067 A JP2000053067 A JP 2000053067A JP 2000053067 A JP2000053067 A JP 2000053067A JP 2001240357 A JP2001240357 A JP 2001240357A
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monitoring
data
passenger conveyor
remote monitoring
monitoring data
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JP2000053067A
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Kazuo Tokui
一雄 徳井
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Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
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Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各階床間に跨設された乗客コンベヤ21〜2
4を遠隔監視するための監視データを収集するに際し
て、建物1内に導線を貫通縦走させることなく監視デー
タを収集して監視する遠隔監視装置及び遠隔監視方法を
提供する。 【解決手段】 建物1の各階床間に跨設された複数の乗
客コンベヤ21〜24に個別に装着されて監視データを
検出すると共に、隣接する乗客コンベヤの監視データを
無線で受信し、この受信した監視データに自己の監視デ
ータを加えて隣接する他の乗客コンベヤへ無線で送信
し、順次送受信を繰り返して最終的に各乗客コンベヤ2
1〜24の監視データを集積して建物1の管理室16又
は外部の遠隔監視センタ42へ送信するようにしたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、乗客コンベヤの
状態を遠隔で監視する装置及びその監視方法に係る。
【0002】
【従来の技術】デパート等のように建物内に複数台設置
された乗客コンベヤを遠隔監視する場合に、各乗客コン
ベヤの機械室に監視端末装置を設置し、この監視端末装
置で検出された各乗客コンベヤの監視データを収集して
電話回線により遠隔監視センタへ通報することにより、
管理されている。
【0003】図11は、特開平1−281287号公報
で開示されたものと同様の従来の乗客コンベヤの遠隔監
視装置を示す。即ち、建物1の1階11から4階14ま
で、各階間には1号機から3号機の乗客コンベヤ21〜
23が跨設されている。各乗客コンベヤ21〜23に
は、監視データを検出する検出装置2と、この監視デー
タを収集して解析するマイコン3と、このマイコン3の
指令に基づいて作動して上記監視データをアンテナ5よ
り送信する無線装置4とを備えている。
【0004】一方、各階11〜14及び地下階10の天
井部分には、中継アンテナ6が取り付けてあり、更に、
この中継アンテナ6は、各階11〜14の床に穿設され
た貫通孔7に遊挿されて縦走する導線6aに接続されて
地下階10に設置された管理室16の中継アンテナ6と
接続されている。上記監視データは、管理室16の中継
アンテナ6及びアンテナ8を介して無線装置8により受
信され、更に通信制御装置9aによって電話回線41に
接続されて遠隔監視センタ42に送信される。
【0005】従って、遠隔監視センタ42では、乗客コ
ンベヤ21〜23の状態を現場に行くことなく送信され
た監視データに基づいて知ることができ、異常が発生し
た場合、迅速に対応することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の乗客
コンベヤの遠隔監視装置は上記のとおり構成されている
ので、各階の天井部に取り付けられた中継アンテナ6
は、各階11〜14の床に穿設された貫通孔7を縦走す
る導線6aを介して接続されている。建物1に貫通孔7
を形成するには、建設工事に先立って事前打合せ等の手
間が必要であり、また、現実の建設工事においても床を
貫通させるための処置を講じなければならず煩わしい、
という問題があった。特に、既設の建物に新たに導線6
aを縦走させる場合は、床に貫通孔7を穿設しなければ
ならず、その穿設場所を特定するための打合せ、穿設工
事費、及び現実の穿設工事に伴う騒音の発生並びに事後
の室内美観等の理由から容易ではない、という問題があ
った。また、4階14から管理室16まで相当の距離が
ある場合、送信電波を強くするか、途中に増幅器を設け
る必要があるが、強くし過ぎると他の機器に障害を与え
ることになる。このため、単に送信電波を強くすれば解
決できる、という問題ではなく、煩雑である、という問
題もあった。
【0007】この発明は上記問題点を解決するためにな
されたものであり、乗客コンベヤの監視データを収集す
るための導線を建物内に貫通縦走させることなく、乗客
コンベヤの監視データを収集して遠隔監視するようにし
た乗客コンベヤの遠隔監視装置及び遠隔監視方法を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る第1の乗
客コンベヤの遠隔監視装置は、建物の各階床間に跨設さ
れた複数の乗客コンベヤに個別に装着されて監視データ
を検出すると共に、隣接する乗客コンベヤの監視データ
を無線で受信し、この受信した監視データに自己の監視
データを加えて隣接する他の乗客コンベヤへ無線で送信
し、順次送受信を繰り返して最終的に集積された各乗客
コンベヤの監視データを建物の管理室又は外部の遠隔監
視センタへ送信するようにしたものである。
【0009】この発明に係る第2の乗客コンベヤの遠隔
監視装置は、第1の乗客コンベヤの遠隔監視装置におい
て、隣接する乗客コンベヤとの無線による監視データの
送受信を、上位の乗客コンベヤのトラス下面と、下位の
乗客コンベヤの欄干部にそれぞれ装着されたアンテナに
より行うようにしたものである。
【0010】この発明に係る第3の乗客コンベヤの遠隔
監視装置は、第1の乗客コンベヤの遠隔監視装置におい
て、隣接する乗客コンベヤとの無線による監視データの
送受信を、光発信機と光受信機で行うようにしたもので
ある。
【0011】この発明に係る第4の乗客コンベヤの遠隔
監視装置は、第1の乗客コンベヤの遠隔監視装置におい
て、建物の管理室への監視データの送信を、内線電話回
線又は無線により行うようにしたものである。
【0012】この発明に係る第5の乗客コンベヤの遠隔
監視装置は、第1の乗客コンベヤの遠隔監視装置におい
て、外部の遠隔監視センタへの監視データの送信を、有
線式電話回線又は無線式電話回線により行うようにした
ものである。
【0013】この発明に係る第6の乗客コンベヤの遠隔
監視装置は、第1の乗客コンベヤの遠隔監視装置におい
て、監視データを、建物の係員で対応可能なものと対応
不可能なものとに区別して送信するようにしたものであ
る。
【0014】この発明に係る第7の乗客コンベヤの遠隔
監視装置は、第1の乗客コンベヤの遠隔監視装置におい
て、建物の管理室又は外部の遠隔監視センタへの監視デ
ータの送信を、電子メールにより行うようにしたもので
ある。
【0015】この発明に係る第8の乗客コンベヤの遠隔
監視装置は、第1の乗客コンベヤの遠隔監視装置におい
て、建物の管理室又は外部の遠隔監視センタへの監視デ
ータの送信を、異常発生時又は定時に行うようにしたも
のである。
【0016】この発明に係る乗客コンベヤの遠隔監視方
法は、第1の乗客コンベヤの遠隔監視装置により外部の
遠隔監視センタへ送信された監視データを遠隔監視セン
タで解析した後、この解析結果に基づいて建物の管理室
へ異常対策を指示するようにしたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1から図9は、
この発明の実施の形態1である乗客コンベヤの遠隔監視
装置を示す。図1はこの実施の形態1における乗客コン
ベヤの遠隔監視装置の全体構成を示す。図において、1
は建物、11〜15はこの建物1のそれぞれ1階〜5階
を示す。12eは2階12の床に形成された開口、同様
に13e〜15eはねそれぞれ3階〜5階の床に形成さ
れた開口を示す。16は1階に設けられた管理室で、設
備管理の係員が常駐している。
【0018】21は開口12eを経由して1階11と2
階12の間に跨設された1号機乗客コンベヤ、22は同
様に2階12と3階13の間に跨設された2号機乗客コ
ンベヤ、23は同様に3階13と4階14の間に跨設さ
れた3号機乗客コンベヤ、24は同様に4階14と5階
15の間に跨設された4号機乗客コンベヤである。p1
〜pnは監視対象であって、例えば、p1は「運転スイ
ッチ」、p2は「インレットスイッチ」等を示す。
【0019】34は4号機乗客コンベヤ24に設置され
た4号機用の監視端末装置で監視対象p1〜pnの動作
状態である監視データを検出して隣接する3号機乗客コ
ンベヤ23へ送信アンテナAtを介して無線で送信す
る。33は3号機乗客コンベヤ23に設置された3号機
用の監視端末装置で、自己の監視対象p1〜pnから監
視データを検出すると共に、4号機乗客コンベヤ24の
監視データを受信アンテナArを介して無線で受信して
自己の監視データに加え、更に隣接する2号機乗客コン
ベヤ22へ送信アンテナAtを介して無線で送信する。
【0020】32は、同じく2号機用の監視端末装置
で、自己の監視対象p1〜pnから監視データを検出す
ると共に、3号機乗客コンベヤ23から送信された4号
機乗客コンベヤ24及び3号機乗客コンベヤ23の監視
データを受信アンテナArを介して無線で受信して自己
の監視データに加え、更に隣接する1号機乗客コンベヤ
22へ送信アンテナAtを介して無線で送信する。
【0021】31は1号機乗客コンベヤ21に装着され
たマスタ監視端末装置で、自己の監視対象p1〜pnか
ら監視データを検出すると共に、2号機乗客コンベヤ2
2から送信された4号機乗客コンベヤ24〜2号機乗客
コンベヤ22の監視データを受信アンテナArを介して
無線で受信して自己の監視データに加え、最終的に集積
された各乗客コンベヤ21〜24の監視データを管理室
16へ送信すると共に、PHS電話機31pを介して外
部の遠隔監視センタ42へも送信する。
【0022】30は管理室16に設置された監視盤で、
マスタ監視端末装置31から送信される監視データを受
信アンテナAroを介して受信する。43は遠隔監視セ
ンタ42に設置された監視盤で、PHS電話機31pか
ら送信される監視データを基地局40及び電話回線41
を介して受信する。
【0023】図2は、マスタ監視端末装置31及び監視
端末装置32〜34の構成を示すブロック図で、図1と
同符号は同一部分を示す。60はCPU、61はプログ
ラムが格納されたROMで、監視データから異常発生の
有無を監視する異常監視プログラムを含む。62は自号
機の監視対象p1〜pnの動作状態である監視データが
入力される入力装置、63は受信回路64で受信された
監視データが記録された受信データメモリで、上位の隣
接号機から遡及して始発号機までの監視データが集積さ
れている。65は受信データに自号機の監視データが加
えられた送信データが格納された送信データメモリ、6
6は送信データを他の隣接号機へ送信する送信回路であ
る。
【0024】図3は送受信データの構成を示す。即ち、
送信先を指定するデバイスアドレス、データの新旧を判
断するための送信時刻、並びに号機番号及び監視データ
とからなっている。監視データは、上記のとおり始発号
機である4号機乗客コンベヤ34から最終号機である1
号機乗客コンベヤ33へ送信されるに従って、図3
(a)から図3(d)のとおり各号機の監視データが加
えられて増大する。マスタ監視端末装置31からは、全
号機の監視データが集積されて管理室16及び遠隔監視
センタ42へ送信される。
【0025】図4は監視盤30及び43の構成を示すブ
ロック図で、図1と同符号は同一部分を示す。70はC
PU、71はプログラムが格納されたROMで、受信さ
れた監視データを解析する受信データ解析プログラムを
含む。72は受信回路73で受信された監視データが記
録された受信データメモリ、74は監視対象p1〜pn
が異常になった場合に執るべき対策が記録された異常対
策メモリ、75は監視データを解析した結果が格納され
る解析結果メモリで、監視対象p1〜pnが正常である
か異常であるかを問わず解析結果が全て格納される。7
6は異常とされた監視対象p1〜pnと異常の内容が累
積されて記録される異常データメモリで、監視対象p1
〜pnが正常に復した後も記録内容は残存する。77は
キーボード、78はCRTで、図示のとおり解析結果及
び異常データを表示する。
【0026】図5は送信アンテナAtと受信アンテナA
rの装着状態を、2号機乗客コンベヤ22について示し
たものである。即ち、22dはニューアル部のガラスパ
ネル、22dpは欄干支柱で、受信アンテナArが取り
付けられている。22tはトラス、22pはトラス22
tを覆う外装パネルで、送信アンテナAtが取り付けら
れている。受信アンテナArは隣接する上位の3号機乗
客コンベヤ23から監視データを受信し、送信アンテナ
Atは隣接する下位の1号機乗客コンベヤ21へ監視デ
ータを送信する。他号機の乗客コンベヤ21、23及び
24についても同様である。
【0027】図6は、始発号機である4号機の監視端末
装置34の動作を示す。手順S11で自号機の監視対象
p1〜pnから監視データを読み取る。手順S12で異
常監視プログラム61により、監視データに異常が発生
しているか否かを調べる。監視対象p1〜pnに異常が
ある場合は手順S13で図3(a)に示す送信データが
構築される。即ち、デバイスアドレスに3号機の監視端
末装置33を指定し、送信時刻を記録して手順S14で
3号機の監視端末装置33へ送信する。手順S12で異
常が発生していない場合は、手順S15で予め定められ
た送信時刻か否か調べ、定時の場合は手順S13と手順
S14の処理がなされる。定時でない場合は、送信せず
に手順S11から処理を繰り返す。
【0028】図7は、中間号機である2号機及び3号機
の監視端末装置32及び33の動作を示す。手順S21
〜手順S24は図6の手順S11〜手順S14と同様で
あり、説明を省略する。
【0029】但し、異常が発生した場合も、マスタ監視
端末装置31から管理室16及び遠隔監視センタ42へ
は、図3(d)に示す全号機の監視データを含む送信デ
ータが送られるが、異常発生号機の監視端末装置32又
は33が起点となるので、異常発生号機とそれよりも下
位の号機からは、その時点の最新の監視データが取り込
まれて送信データが新たに構築されて送信される。これ
に対して、異常発生号機よりも上位の号機の監視データ
は、異常発生号機の受信データメモリ63に現に記録さ
れているものが、そのまま取り込まれて送信される。従
って、管理室16及び遠隔監視センタ42へ送信される
全号機の監視データのうち、異常発生号機よりも上位の
号機の監視データは、最新のものではない。尤も、異常
が発生していない号機は、仮に監視データが最新でなか
ったとしても、遠隔監視上支障とはならない。
【0030】手順S22で異常が発生してない場合、手
順S25で隣接する上位の乗客コンベヤから送信データ
を受信したか調べ、受信した場合は手順S26で受信デ
ータメモリ63に一旦記録し、手順S23で図3(b)
又は図3(c)に示す送信データを構築し、手順S24
で下位の隣接号機へ送信する。
【0031】図8は、最終号機である1号機のマスタ監
視端末装置31の動作を示し、手順S31〜手順S33
並びに手順S35及びS36は、図7の手順S21〜手
順S23並びに手順S25及びS26と同様である。手
順S34では、図3(d)に示す送信データを、送信ア
ンテナAtを介して管理室16へ、また、PHS電話機
31pを介して遠隔監視センタ42へ送信する。
【0032】図9は、監視盤30及び43の動作を示
す。手順S41でマスタ監視端末装置31から監視デー
タを受信した場合、手順S42で受信データメモリ72
を更新する。手順S43で受信データ解析プログラム7
1で解析し、結果を解析結果メモリ75へ格納する。手
順S44で解析結果に異常データがあるとされた場合
は、手順S45で異常データを異常データメモリ76に
格納する。手順S46で異常データに対応する対策を異
常対策メモリ74から検索し、解析結果メモリ75に併
せて記録する。手順S47によって、全号機21〜24
について全監視対象p1〜pnについて解析が完了する
まで、手順S43〜手順S47が繰り返えされる。
【0033】手順S47で完了した場合、手順S48で
解析結果メモリ75の内容がCRT70に表示される。
この表示に基づいて異常時の処置がなされる。手順S4
9でキーボード77によってリセットされると、手順S
50で解析結果メモリ75の内容がクリアされてCRT
70は初期状態となる。手順S49でリセットされない
場合は、処理を終了し、手順S48の処理により解析結
果がCRT70に表示され続ける。
【0034】手順S41でマスタ監視端末装置31から
監視データを受信しなかった場合で、手順S51でキー
ボード77によって解析指令の操作がなされると、受信
データメモリ73に現に格納されている受信データにつ
いて手順S43から手順S50までの処理がなされる。
手順S51でキーボード77によって解析指令の操作が
なされなければ、処理は終了する。
【0035】上記実施の形態1によれば、隣接する乗客
コンベヤ22〜24の監視データを無線で受信し、この
受信した監視データに自己の監視データを加えて隣接す
る他の乗客コンベヤ21〜23へ無線で送信し、順次送
受信を繰り返して最終的に集積された各乗客コンベヤの
監視データを建物1の管理室16又は外部の遠隔監視セ
ンタ42へ送信するようにしたので、導線を建物1内に
貫通縦走させることなく乗客コンベヤの監視データを収
集することができる。
【0036】特に、隣接する乗客コンベヤ21〜24と
の無線による監視データの送受信を、上位の乗客コンベ
ヤ22〜24のトラス22t下面の外装パネル22pに
取り付けた送信アンテナAtと、下位の乗客コンベヤ2
1〜23の欄干支柱22dpに取り付けた受信アンテナ
Arによって行うようにしたので、既設の乗客コンベヤ
21〜24を新たに遠隔監視する場合であっても、建物
1の改造工事が不要となる。
【0037】また、管理室16又は遠隔監視センタ42
への監視データの送信を、定時に行うようにしたので、
遠隔監視装置全体が正常に動作しているかチェックする
ことができると共に、異常発生時は直ちに送信するよう
にしたので、迅速な対応が可能となる。
【0038】実施の形態2.図10はこの発明の実施の
形態2を示す。実施の形態1では、乗客コンベヤ21〜
24は重ね配置されるものとしたが、この実施の形態で
は連続配置の場合を示す。図中、図1と同符号は、同一
部分を示す。このものにあっては、送信アンテナAtと
受信アンテナArの距離が長くなるものの、実施の形態
1と同様である。
【0039】実施の形態3.上記実施の形態では、無線
による監視データの送受信を送信アンテナAtと受信ア
ンテナArによるものとしたが、光発信機と光受信機で
あってもよい。また、受信アンテナArは透明導体をガ
ラスパネル22d内に埋設したものであってもよい。送
信アンテナAtも外装パネル22pで囲まれた内部空間
に収納してもよい。いずれの場合も、建物1を改造する
ことなくアンテナAr及びAtを設置することができ
る。
【0040】上記実施の形態では、管理室16への監視
データの送信を、無線で行うこととしたが、内線電話回
線であってもよい。内線電話回線の場合、仮に特定号機
の乗客コンベヤへの電話線の配線工事が必要であったと
しても、内線電話は頻繁に配置替えが行われるものであ
るから、その配線工事は軽微であり、遠隔監視装置の採
否を決定する要因とはならない、と解される。
【0041】上記実施の形態では、遠隔監視センタ42
への監視データの送信を、PHS電話機31pによる無
線式電話回線としたが、上記と同様の理由で有線式電話
回線であってもよい。
【0042】上記実施の形態では、管理室16と遠隔監
視センタ42へは同内容の監視データを送信するものと
したが、管理室16へは建物1の係員で対応可能なもの
と対応不可能なものとに区別して表示してもよい。具体
的には、監視データに異常データが含まれた場合、この
異常データを、例えば、手動復帰式安全装置の動作、自
動復帰式安全装置の動作等、管理室16側で対応可能な
ものと対応不可能なものとを区別して表示する。異常デ
ータが乗客コンベヤの故障を示すものであっても同様に
区別して表示する。
【0043】遠隔監視センタ42へは全ての監視データ
が送信され、管理室16側で対応可能とされた異常であ
っても、手順S48で表示された解析結果に基づいて対
応手順等を適宜指示する。管理室16側で対応不可能な
異常の場合は、保守技術者の出動を指示すると共に、管
理室16へ、その旨と到着予想時刻等を連絡する。これ
により、分担が明確化し、連携して対応することによ
り、迅速な処置が可能となる。
【0044】上記実施の形態では、管理室16と遠隔監
視センタ42では、図9に示したとおり専用の解析プロ
グラムで解析してCRT78へ表示するようにしたが、
監視データを文字情報にして汎用の電子メールによって
もよい。これにより専用の解析プログラムを省略でき
る。また、マスタ監視端末装置31を社内ネットワーク
又は内線電話機に接続して電子メールをパソコンで受信
するようにすれば、受信場所は管理室16に限定され
ず、一般事務所であってよい。
【0045】
【発明の効果】この発明は上記のとおり構成されている
ので、以下の効果を奏する。この発明に係る第1の乗客
コンベヤの遠隔監視装置は、建物の各階床間に跨設され
た複数の乗客コンベヤに個別に装着されて監視データを
検出すると共に、隣接する乗客コンベヤの監視データを
無線で受信し、この受信した監視データに自己の監視デ
ータを加えて隣接する他の乗客コンベヤへ無線で送信
し、順次送受信を繰り返して最終的に集積された各乗客
コンベヤの監視データを建物の管理室又は外部の遠隔監
視センタへ送信するようにしたものである。このため、
監視データを伝送するための導線を建物内に貫通縦走さ
せることなく乗客コンベヤの監視データを収集すること
ができる、という効果を奏する。
【0046】この発明に係る第2の乗客コンベヤの遠隔
監視装置は、第1の乗客コンベヤの遠隔監視装置におい
て、隣接する乗客コンベヤとの無線による監視データの
送受信を、上位の乗客コンベヤのトラス下面と、下位の
乗客コンベヤの欄干部にそれぞれ装着されたアンテナに
より行うようにしたものである。このため、建物内に導
線を貫通縦走させる必要がないので、既設の乗客コンベ
ヤであっても新たに遠隔監視装置を容易に設置すること
ができる、という効果を奏する。
【0047】この発明に係る第3の乗客コンベヤの遠隔
監視装置は、第1の乗客コンベヤの遠隔監視装置におい
て、隣接する乗客コンベヤとの無線による監視データの
送受信を、光発信機と光受信機で行うようにしたもので
ある。このものにあっても、上記第2の乗客コンベヤの
遠隔監視装置と同様の効果を奏すると共に、電波障害が
ない、という効果も併せて奏する。
【0048】この発明に係る第4の乗客コンベヤの遠隔
監視装置は、第1の乗客コンベヤの遠隔監視装置におい
て、建物の管理室への監視データの送信を、内線電話回
線又は無線により行うようにしたものである。このた
め、建物内の配線工事が不要となるか、又は簡単な配線
工事で済むので、遠隔監視装置を容易に設置できる、と
いう効果を奏する。
【0049】この発明に係る第5の乗客コンベヤの遠隔
監視装置は、第1の乗客コンベヤの遠隔監視装置におい
て、外部の遠隔監視センタへの監視データの送信を、有
線式電話回線又は無線式電話回線により行うようにした
ものである。このものにあっても、上記第4の乗客コン
ベヤの遠隔監視装置と同様の効果を奏する。
【0050】この発明に係る第6の乗客コンベヤの遠隔
監視装置は、第1の乗客コンベヤの遠隔監視装置におい
て、監視データを、建物の係員で対応可能なものと対応
不可能なものとに区別して送信するようにしたものであ
る。このため、分担が明確化し、連携して対応すること
ができ、迅速な処置が可能となる、という効果を奏す
る。
【0051】この発明に係る第7の乗客コンベヤの遠隔
監視装置は、第1の乗客コンベヤの遠隔監視装置におい
て、建物の管理室又は外部の遠隔監視センタへの監視デ
ータの送信を、電子メールにより行うようにしたもので
ある。このため、専用の解析プログラムを省略できる、
という効果を奏する。
【0052】この発明に係る第8の乗客コンベヤの遠隔
監視装置は、第1の乗客コンベヤの遠隔監視装置におい
て、建物の管理室又は外部の遠隔監視センタへの監視デ
ータの送信を、異常発生時又は定時に行うようにしたも
のである。このため、定時送信により遠隔監視装置全体
の動作をチェックすることができ、異常発生時は直ちに
送信されるので迅速な対応が可能となる、という効果を
奏する。
【0053】この発明に係る乗客コンベヤの遠隔監視方
法は、第1の乗客コンベヤの遠隔監視装置により外部の
遠隔監視センタへ送信された監視データを遠隔監視セン
タで解析した後、この解析結果に基づいて建物の管理室
へ異常対策を指示するようにしたものである。このた
め、的確かつ迅速な対応が可能となる、という効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における乗客コンベ
ヤの遠隔監視装置の全体構成図。
【図2】 マスタ監視端末装置31及び監視端末装置3
2〜34の構成を示すブロック図。
【図3】 送受信データの構成図。
【図4】 監視盤30及び43の構成を示すブロック図
【図5】 送信アンテナAtと受信アンテナArが装着
された乗客コンベヤの側面図。
【図6】 監視端末装置34の動作を示す流れ図。
【図7】 監視端末装置32及び33の動作を示す流れ
図。
【図8】 マスタ監視端末装置31の動作を示す流れ
図。
【図9】 監視盤30及び43の動作を示す流れ図。
【図10】 発明の実施の形態2における乗客コンベヤ
の遠隔監視装置の全体構成図。
【図11】 従来の乗客コンベヤの遠隔監視装置の全体
構成図。
【符号の説明】
1 建物、 11〜15 1階〜5階、 12e〜15
e 開口、 16 管理室、 21〜24 1号機乗客
コンベヤ〜4号機乗客コンベヤ、 30 監視盤、 3
1 マスタ監視端末装置、 32〜34 監視端末装
置、 40 基地局、 41 電話回線、 42 遠隔
監視センタ、 43 監視盤、 Ar 受信アンテナ、
Aro 受信アンテナ、 At 送信アンテナ、 p
1〜pn監視対象。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の各階床間に跨設された複数の乗客
    コンベヤを遠隔監視する装置において、上記各乗客コン
    ベヤにそれぞれ装着されて監視データを検出すると共
    に、隣接する上記乗客コンベヤの上記監視データを無線
    で受信し、この受信した上記監視データに自己の上記監
    視データを加えて隣接する他の上記乗客コンベヤへ順次
    無線で送信する監視端末装置と、特定の上記乗客コンベ
    ヤに装着されて最終的に集積された上記各乗客コンベヤ
    の監視データを上記建物の管理室又は外部の遠隔監視セ
    ンタへ送信するマスタ監視端末装置とを備えた乗客コン
    ベヤの遠隔監視装置。
  2. 【請求項2】 隣接する乗客コンベヤとの無線による監
    視データの送受信を、上位の上記乗客コンベヤのトラス
    下面と、下位の上記乗客コンベヤの欄干部にそれぞれア
    ンテナを装着して行うものとした請求項1に記載の乗客
    コンベヤの遠隔監視装置。
  3. 【請求項3】 隣接する乗客コンベヤとの無線による監
    視データの送受信を、光発信機と光受信機で行うものと
    した請求項1に記載の乗客コンベヤの遠隔監視装置。
  4. 【請求項4】 建物の管理室への監視データの送信を、
    内線電話回線又は無線によるものとした請求項1に記載
    の乗客コンベヤの遠隔監視装置。
  5. 【請求項5】 外部の遠隔監視センタへの監視データの
    送信を、有線式電話回線又は無線式電話回線とした請求
    項1に記載の乗客コンベヤの遠隔監視装置。
  6. 【請求項6】 監視データを、建物の係員で対応可能な
    ものと対応不可能なものとに区別して送信するようにし
    た請求項1に記載の乗客コンベヤの遠隔監視装置。
  7. 【請求項7】 建物の管理室又は外部の遠隔監視センタ
    への監視データの送信を、電子メールによるものとした
    請求項1に記載の乗客コンベヤの遠隔監視装置。
  8. 【請求項8】 建物の管理室又は外部の遠隔監視センタ
    への監視データの送信を、異常発生時又は定時に行うも
    のとした請求項1に記載の乗客コンベヤの遠隔監視装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の乗客コンベヤの遠隔監
    視装置により外部の遠隔監視センタへ送信された監視デ
    ータを上記遠隔監視センタで解析し、この解析結果に基
    づいて建物の管理室へ異常対策を指示するようにした乗
    客コンベヤの遠隔監視方法。
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