JP2001239951A - 電動パワーステアリング制御装置及びその制御方法 - Google Patents

電動パワーステアリング制御装置及びその制御方法

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JP2001239951A
JP2001239951A JP2000055333A JP2000055333A JP2001239951A JP 2001239951 A JP2001239951 A JP 2001239951A JP 2000055333 A JP2000055333 A JP 2000055333A JP 2000055333 A JP2000055333 A JP 2000055333A JP 2001239951 A JP2001239951 A JP 2001239951A
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torque
steering
motor
road surface
surface reaction
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JP2000055333A
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English (en)
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Masahiko Kurishige
正彦 栗重
Tomoyuki Inoue
知之 井上
Ryoji Nishiyama
亮治 西山
Takayuki Kifuku
隆之 喜福
Shunichi Wada
俊一 和田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の電動パワーステアリング制御装置は、
ハンドル操作後、手放したときのハンドルの戻りのフィ
ーリングが、油圧パワーステアリング制御装置のそれと
異なりので、違和感を覚えるということがあった。 【解決手段】 操舵トルクを検出する操舵トルク検出器
1の出力と、モータ電流から演算したステアリング軸換
算のモータトルクとを加算した値から、回転加速度から
演算されるステアリング軸換算のモータ慣性トルクを減
算して得た値を1次ローパスフィルタを複数個、並列接
続したフィルタを通して路面反力トルク検出値を得る第
5の路面反力トルク検出手段15aを備えるようにした
ので、ハンドル戻しトルクが、時定数の異なる複数の1
次ローパスフィルタのそれぞれの出力の合成として発生
し、フィーリングが油圧パワーステアリング制御装置の
それに近い電動パワーステアリング制御装置が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転者のハンドル
操作により生じた操舵トルクを、電動モータにより補助
する自動車用のパワーステアリング制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】運転者のハンドル操作を、他の動力源
(例えば油圧ポンプや電動モータ)の駆動力で補助する
ことにより、運転者の操作必要力を軽減し、ハンドル操
作を容易にする装置としてパワーステアリング装置があ
る。以下の説明では、上記の他の駆動源として電動モー
タを用いたものを、他と区別するため電動式パワーステ
アリング装置という。
【0003】従来の電動式パワーステアリング装置の構
成例として、本願出願人の先の出願特願平12−016
026号に記載しているものの構成を図15に示す。同
図において、10は図示しないステアリング装置を駆動
する電動モータ(以下単にモータという)である。1は
図示しない運転者のハンドル操作によって生じる操舵ト
ルクを検出して操舵トルク信号を出力する操舵トルク検
出器(操舵トルク検出手段という)、2は操舵トルク信
号に基づいて操舵補助トルク信号を演算する操舵トルク
制御器(操舵アシスト制御手段という)、17は路面反
力トルク検出器15の出力である路面反力トルク信号に
基づいてハンドルを原点に復帰させる方向にモータ10
のトルクを発生させるためのハンドル戻し補助トルク信
号を出力する戻しトルク補償器、5はモータ速度検出
器、3はモータ速度信号を受けてそのダンピングを補償
するダンピング補償器、4は慣性補償器、6はモータ加
速度検出器、7はモータ電流決定器、9はモータ駆動
器、11はモータ電流検出器、12は第1の加算器、1
3は第2の加算器、14は車速検出器である。
【0004】また、15はローパスフィルタを備え、操
舵トルク検出器1の出力である操舵トルク信号とモータ
加速度検出器6の出力であるモータ加速度信号と、モー
タ電流検出器11の出力するモータ電流値とからマイコ
ンのS/W上で路面反力トルク信号を演算して出力する
路面反力トルク検出器である。なお、路面反力トルク検
出器15Sの演算処理説明図を図16に示し、その演算
の詳細については後述する。
【0005】従来の電動式パワーステアリング装置の動
作について、図17のフローチャートに基づき説明す
る。最初に図示しないステップで車速検出器14により
車速信号を読み込む。読み込んだ車速信号は以後、各ス
テップでの演算を行う上でパラメータとして使用され
る。車速信号の用途は以後の説明では説明を省略する。
ステップS301で、操舵トルク検出器1で検出された
操舵トルク信号を読み込みメモリに記憶する。次に、ス
テップS302で、モータ速度検出器5にて検出された
モータ速度信号を読み込みメモリに記憶する。ステップ
S303では、モータ加速度検出器6において、モータ
速度信号を微分演算してモータ加速度信号を得るととも
にメモリに記憶し、ステップS304では、モータ電流
信号を読み込みメモリに記憶する。
【0006】次に、ステップS305〜S306では、
路面反力トルク検出器15において下記の演算を行い、
路面反力トルク信号を求める。まず、ステップS305
で、操舵トルク信号Tsensと、ステアリング軸回転加速
度に相当するモータ加速度信号dωと、モータ電流信号
mtr とを用いて、下記の式(1)により、定常反力信
号T' rea-est を得る。 T' rea-est =Tsens+Kt ・Imtr −J・dω‥‥‥‥(1) ここで Kt :モータのトルク定数(ステアリング
軸換算) J :ステアリング機構の慣性モーメント
である。次に、ステップS306において、路面反力ト
ルク検出器15Sに設けられたローパスフィルタによ
り、下記の式(2)に示すような1次フィルタ演算を行
って路面反力トルク信号Trea-est を得るとともに、こ
の路面反力トルク信号Tre a-est をメモリに記憶する。 dTrea-est /dt=−Trea-est /T1 +T' rea-est /T1 ‥‥(2) ここで、T1 は(2)式の1次フィルタの時定数で、折
点周波数fc =1/(2π・T1 )が0.05〜1.0
Hzの間になるように定める。
【0007】次に、ステップS307〜S308では、
操舵トルク制御器2において、操舵トルク信号を位相補
償器に通して位相補償し、この位相補償された操舵トル
ク信号に対してマップ演算し、操舵補助トルク信号を求
めてメモリに記憶する。ステップS309では、戻しト
ルク補償器17にて上記路面反力トルク信号T rea-est
に対してマップ演算によりハンドル戻し補助トルク信号
を求め、これをメモリに記憶する。ステップS310で
は、ダンピング補償器3によりモータ速度信号に比例ゲ
インを乗じてダンピング補償信号を求めメモリに記憶す
る。ステップS311では、慣性補償器4によりモータ
加速度信号に比例ゲインを乗じて慣性補償信号を求めメ
モリに記憶する。
【0008】次に、ステップS312に進み、第1の加
算器12によりステップS308〜S311で求められ
た操舵補助トルク信号,ハンドル戻し補助トルク信号,
ダンピング補償信号及び慣性補償信号を加算して目標ト
ルクを求め、これをメモリに記憶する。ステップS31
3で、モータ電流決定器7によりステップS312で求
めた目標トルクにゲインを乗じて目標電流を求めてメモ
リに記憶する。なお、この時のゲインは、モータ10の
ステアリング軸換算でのトルク定数の逆数としておく。
以上に説明したステップS301〜S313を繰り返
す。
【0009】次に、上記式(1)及び式(2)により路
面反力トルクの検出が可能となる理由について説明す
る。ステアリング機構の運動方程式は、下記の式(3)
で表される。 J・dωs /dt=Thdl +Tmtr −Tfric−Treact …‥‥(3) ここで dωs /dt:ステアリング軸回転加速度 Thdl :操舵トルク Tmtr :モータ出力トルク(ステアリング軸換算) Tfric :ステアリング機構内の摩擦トルク Treact :路面反力トルク(ステアリング軸換算)
である。上記式(3)を路面反力トルクTreact につ
いて解くと、以下の式(4)のようになる。Treact
hdl +Tmtr −J・dωs /dt−Tfric…‥‥
(4)したがって、操舵トルク,モータ出力トルク,ス
テアリング軸回転加速度,ステアリング機構内の摩擦ト
ルクの各値を用いることにより、路面反力トルクTre
act を求めることができる。操舵トルクThdl としては
操舵トルク信号Tsensを使用することができ、モータ出
力トルクTmtr としてはモータ電流信号Imtr にトルク
定数Kt を乗じた値を使用することができる。また、ス
テアリング軸回転加速度(dωs /dt)としてはモー
タ加速度信号dωを使用することができる。したがっ
て、ステアリング機構内の摩擦トルクTfricの影響を除
いた路面反力トルクは、上記式(1)で検出可能であ
る。
【0010】一方、摩擦トルクTfricは、ステアリング
機構の回転速度に対してリレーとして作用する。また、
リレーは制御工学上、等価線形化法により、等価的にゲ
インと位相で表すことができることは広く知られてい
る。したがって、上記式(1)で検出された定常反力信
号T' rea-est のゲインと位相とを、上記式(2)の1
次フィルタにより調整することにより、路面反力トルク
信号Trea-est を得ることができる。すなわち、ゲイン
と位相とを調整する最も一般的な方法として図16のよ
うに1次フィルタ(ローパスフィルタ)が用いられる。
1次フィルタでゲインと位相を調整可能なのは、折点周
波数以上の周波数領域であり、調整したい周波数の0.
5〜1倍の範囲に折点周波数を設定すれば、ゲインはお
よそ1〜0.5倍、位相はおよそ0〜−20degの範
囲で調整可能であり、摩擦トルクの影響は大抵の場合キ
ャンセルすることができる。自動車において一般的に行
われる操舵周波数は、0.1〜1Hz程度の範囲であ
り、折点周波数を上記操舵周波数の0.5〜1倍、すな
わち概ね0.05Hzから1Hzの範囲に設定しておけ
ば摩擦トルクの影響のキャンセルが可能となる。なお、
具体的な折点周波数は、検出された路面反力トルク信号
に基づく制御を最も効かせたい操舵周波数を狙って設定
される。
【0011】ところで、従来のパワーステアリング制御
装置の内、いわゆる油圧制御式のものは、その運転上の
感覚(ハンドル戻りの速さなど)がすぐれているので、
電動式パワーステアリング制御装置の特性も、この油圧
制御式のものに似た特性とすることが望まれている。理
解を助けるため、例えば走行中に定常的な操舵角を与え
た後、ハンドル手放し状態に移行した場合のハンドルの
戻りの発生状態に関して、油圧パワーステアリング制御
装置と電動パワーステアリング制御装置の特性を比較し
たものを図18に示す。図18に於いて90(実線)は
油圧パワーステアリング制御装置のハンドルの戻り状
況、91(点線)は電動パワーステアリング制御装置の
ハンドルの戻り状況を示している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の電動式パワ
ーステアリング制御装置は、従来知られている油圧パワ
ーステアリング装置に比べて、ハンドルの戻り方(走行
中にハンドルを切ったあと手放した際のハンドルの戻り
具合)が異なるため、運転者が違和感を感じるという問
題点があった。その理由は、油圧パワーステアリング制
御装置では、ハンドル手放し直後の短い時間の間はタイ
ヤのねじれの解放により速い速度でハンドルが戻り、そ
の後はタイヤのアライメントによりゆっくりと戻るとい
う、2段階で戻るフィーリングとなるのに対して、上記
従来の電動式パワーステアリング制御装置では、路面反
力トルクを推定する演算に例えば0.1Hzのローパス
フィルタ( 時定数1.6sec) を用いており、ハンド
ルを手放ししたときはこの時定数でモータのハンドル戻
しトルクが減少するので、1段階で戻るフィーリングと
なるところにある。
【0013】また、直進でのインパルス操舵直後に手放
ししたときのハンドルの戻り具合と、定常的な旋回状態
から手放ししたときの戻り具合が異なるため、違和感を
与える問題点があった。これは、路面反力トルクを推定
する演算に例えば0.1Hzのローパスフィルタ( 時定
数1.6sec) を用いているので、直進からハンドル
を速い速度で操舵してその直後に手放しした場合には、
路面反力トルク信号が十分大きくならない内に手放しす
るので、必要なハンドル戻しトルクが出力されず、ハン
ドルが中立点まで戻らないが、定常的旋回状態から手放
ししたときには、充分なハンドル戻しトルクが生じて、
ハンドルがほぼ中立点まで戻ることによる。
【0014】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、油圧パワーステアリング制御装
置と同様のハンドル戻りのフィーリングを実現した電動
式パワーステアリング制御装置を提供することを目的と
する。また、操舵速度(速い操舵、遅い操舵)に関わら
ず、いつも同じような適切なハンドル戻りを実現する電
動式パワーステアリング制御装置を提供することを目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明による電動パワ
ーステアリング制御装置は、運転者のハンドル操作によ
る操舵トルクを補助するトルクを発生させる電動モータ
と、操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、操舵
トルクの値を、1次ローパスフィルタを複数個、並列接
続したローパスフィルタを通すことによって路面反力ト
ルク検出値を得る第1の路面反力トルク検出手段とを備
えたものである。
【0016】また、運転者のハンドル操作による操舵ト
ルクを補助するトルクを発生させる電動モータと、電動
モータに流れる電流を検出するモータ電流検出手段と、
モータ電流から演算されるステアリング軸換算のモータ
トルクを1次ローパスフィルタを複数個、並列接続した
ローパスフィルタを通すことによって路面反力トルク検
出値を得る第2の路面反力トルク検出手段とを備えたも
のである。
【0017】また、運転者のハンドル操作による操舵ト
ルクを補助するトルクを発生させる電動モータと、操舵
トルクを検出する操舵トルク検出手段と、電動モータの
回転加速度を検出するモータ加速度検出手段と、操舵ト
ルクから回転加速度から演算されるステアリング軸換算
のモータ慣性トルクを減算して得た値を1次ローパスフ
ィルタを複数個、並列接続したフィルタを通すことによ
って路面反力トルク検出値を得る第3の路面反力トルク
検出手段とを備えたものである。
【0018】また、運転者のハンドル操作による操舵ト
ルクを補助するトルクを発生させる電動モータと、操舵
トルクを検出する操舵トルク検出手段と、電動モータに
流れる電流を検出するモータ電流検出手段と、操舵トル
クとモータ電流から演算されるステアリング軸換算のモ
ータトルクとを加算した値を1次ローパスフィルタを複
数個、並列接続したローパスフィルタを通すことによっ
て路面反力トルク検出値を得る第4の路面反力トルク検
出手段とを備えたものである。
【0019】また、運転者のハンドル操作による操舵ト
ルクを補助するトルクを発生させる電動モータと、操舵
トルクを検出する操舵トルク検出手段と、電動モータに
流れる電流を検出するモータ電流検出手段と、電動モー
タの回転角加速度を検出するモータ回転加速度検出手段
と、操舵トルクと、モータ電流から演算したステアリン
グ軸換算のモータトルクとを加算した値から、回転加速
度から演算されるステアリング軸換算のモータ慣性トル
クを減算して得た値を1次ローパスフィルタを複数個、
並列接続したローパスフィルタを通して路面反力トルク
検出値を得る第5の路面反力トルク検出手段とを備えた
ものである。
【0020】また、モータの回転角速度検出手段と、モ
ータの回転角速度検出手段が検出した回転角速度に応じ
て複数個の1次ローパスフィルタの内の少なくとも1個
の1次ローパスフィルタの時定数を変更するフィルタ時
定数変更手段とを備えたものである。
【0021】また、運転者のハンドル操作による操舵ト
ルクを補助するトルクを発生させる電動モータと、操舵
トルクを検出する操舵トルク検出手段と、操舵トルクの
値を、1次ローパスフィルタを通すことによって路面反
力トルク検出値を得る路面反力トルク検出手段と、1次
ローパスフィルタの時定数を変更するフィルタ時定数変
更手段とを備えたものである。
【0022】この発明による、電動パワーステアリング
制御装置の制御方法は、ハンドル操作により発生する操
舵トルクを検出する手順と、操舵トルクを補助するトル
クを発生させる電動モータの電流を検出する手順と、電
動モータの回転加速度を検出する手順と、操舵トルクま
たはモータ電流から演算したステアリング軸換算のモー
タトルクの少なくとも1つの値を1次ローパスフィルタ
を複数個、並列接続したローパスフィルタを通して路面
反力トルク検出値を得る路面反力トルク検出手順を含む
ものである。
【0023】また、ハンドル操作により発生する操舵ト
ルクを検出する手順と、操舵トルクを補助するトルクを
発生させる電動モータの電流を検出する手順と、電動モ
ータの回転加速度を検出する手順と、操舵トルクと、モ
ータ電流から演算したステアリング軸換算のモータトル
クとを加算したものから、回転加速度から演算されるス
テアリング軸換算のモータ慣性トルクを減算して得た値
を1次ローパスフィルタを複数個、並列接続したローパ
スフィルタを通して路面反力トルク検出値を得る路面反
力トルク検出手順とを含むものである。
【0024】
【発明の実施の形態】実施の形態1.本発明の実施の形
態1の電動パワーステアリング制御装置の全体構成図を
図1に、図1の構成の内路面反力トルク検出器の構成を
図2に、図1、図2の動作フローチャートを図3に、ハ
ンドル手放し時の動作特性を図4に示す。図1におい
て、10は図示しないステアリング装置を駆動する電動
モータ(以下単にモータという)である。1は図示しな
い運転者のハンドル操作によって生じる操舵トルクを検
出して操舵トルク信号を出力する操舵トルク検出器(操
舵トルク検出手段という)、2は操舵トルク信号に基づ
いて操舵補助トルク信号を演算する操舵トルク制御器、
17は第5の路面反力トルク検出器15a(後述)の出
力である路面反力トルク信号に基づいてハンドルを原点
に復帰させる方向にモータ10のトルクを発生させるた
めの戻しトルク補償器、5はモータ速度を検出するモー
タ速度検出器、6はモータ加速度検出器、3はモータ速
度信号を受けてそのダンピングを補償するダンピング補
償器、4はモータ加速度信号を受けてその慣性トルクに
相当する信号を出力する慣性補償器である。
【0025】7はモータ電流決定器、9はモータ駆動
器、11はモータ電流検出器(モータ電流検出手段)、
12は操舵トルク制御器2の出力と、戻しトルク補償器
17の出力と、ダンピング補償器3の出力と、慣性補償
器4の出力とを加算する第1の加算器、13は第2の加
算器、14は車速検出器である。図1において15aは
第5の路面反力トルク検出器(路面反力トルク検出手
段)であり、図1の全体構成図では、第4の路面反力ト
ルク検出器15aの内部構成が従来の構成図15の路面
反力トルク検出器15と異なっており、その内部構成を
図2に示す。従来の図16のものでは単一のローパスフ
ィルタを用いて、定常反力信号T' rea-est から路面反
力トルク信号Trea-est を演算していたが、図2のもの
では1次ローパスフィルタを複数個、並列接続したフィ
ルタを構成し、それぞれの1次ローパスフィルタの出力
結果を加算して路面反力トルク信号を演算している。
【0026】図3のフローチャートにおいて、ステップ
S301〜S304は従来の図18と同じなので説明を
省略し、ステップS305及びS307〜S810につ
いて説明する。ステップS305では、まず従来例の図
17のS305と同様に、前述の(1)式により、定常
反力信号T' rea-est を演算する。ステップS807で
は、前述の従来例で説明した式(2)と同じ形の式
(6)を用いて第1の1次フィルタ演算を行って、第1
の路面反力トルク信号1 Tre a-est1を得る。ここで、
式(6)のフィルタ時定数は1.6秒に設定する。さら
にステップS808では、同じ形の式(7)を用いて第
2の1次フィルタ演算を行って、第2の路面反力トルク
信号2 Trea-est2を得る。ただし、式(7)のフィル
タ時定数は0.16秒に設定しておく。 dTrea-est1/dt=−Trea-est1/T1 +T' rea-est /T1 ‥(6) dTrea-est2/dt=−Trea-est2/T2 +T' rea-est /T2 ‥(7)
【0027】さらに、ステップS810で、第1の路面
反力トルク信号1と第2の路面反力トルク信号2にそれ
ぞれのゲインをかけて加算して、路面反力トルク信号T
rea- est を得てメモリに記憶する。これを式(8)に示
す。ゲインK1 、K2 は、例えばK1 =1.0、K2
0.3に設定しておく。 Trea-est =K1 ×Trea-est1+K2 ×Trea-est2‥‥‥‥(5) 上記により、時定数の異なる2つの1次フィルタ演算の
結果を加算した路面反力トルク信号が得られる。
【0028】その後、従来の図17のステップS307
と同様に、操舵トルク信号を位相補償した後、S308
でこの位相補償された操舵トルク信号に対してマップ演
算で操舵補助トルク信号を求め、更に、S309で上記
路面反力トルク信号Trea-es t に対してマップ演算し、
ハンドル戻し補助トルク信号を求め、S310でダンピ
ング補償信号,S311で慣性補償信号を求め、S31
2で上記操舵補助トルク信号,ハンドル戻し補助トルク
信号,ダンピング補償信号,慣性補償信号の和を求め目
標トルクとし、この目標トルクにS313でゲインを乗
じて目標電流を求める。以上に説明した全ステップの動
作を繰り返す。
【0029】図1の構成の電動パワーステアリング制御
装置の効果について説明するため、従来のものとの特性
を比較した図を図4(a),(b)に示す。図4(a)
はハンドル手放し時の操舵角、図4(b)は路面反力ト
ルク信号を示すものである。図4(a)、(b)に於い
て、91は従来の図18で説明した従来の電動パワース
テアリング制御装置のハンドル戻り特性、93は従来の
電動パワーステアリング制御装置の路面反力トルクの大
きさを比較参考のため示すもの、94、95は図1の構
成の第5の路面反力トルク検出器15aを用いた場合の
ハンドル戻り特性と路面反力トルクの大きさを示すもの
である。
【0030】従来はハンドル手放し後、路面反力トルク
信号は一定の時定数で減衰するので、操舵角も一様に中
立点に収束してしまう。これに対して、本実施の形態で
は、2つの異なる時定数を設定した1次フィルタの演算
結果を加算しているので、図4に示すように手放し直後
は大きな路面反力トルク信号により操舵角が戻りはじ
め、時定数0.16秒で第2の路面反力トルク信号成分
は0に収束すると、その後は時定数1.6秒で0に収束
する第1の路面反力トルク信号成分により操舵角はゆっ
くりと戻るようになる。各フィルターの時定数を微調整
することによりこの特性を図18で説明した油圧パワー
ステアリング制御装置の特性90と極めて似たものとす
ることができる。以上のように、本実施の形態により、
油圧パワーステアリングと同様に、2段階で戻るフィー
リングを実現できる。
【0031】実施の形態2.本実施の形態は、従来例の
図16の路面反力トルク検出器15に設けられたローパ
スフィルタを、その時点での操舵速度に応じて変更する
ように構成したもので、これにより遅い操舵、速い操舵
に関わらず、適切なハンドル戻りを実現できる。以下、
本実施の形態について、図5の電動パワーステアリング
制御装置の全体構成、図6の路面反力トルク検出器15
bの構成、図7の動作を説明するフローチャート、図8
のハンドル手放し時の動作を説明する図に基づき説明す
る。
【0032】図5において、15bは実施の形態2によ
る路面反力トルク検出器であり、モータ速度検出器5で
検出したモータ速度を路面反力トルク検出器15bに入
力している。路面反力トルク検出器15bの構成の詳細
を図6に示す。図6の路面反力トルク検出器15bにお
いて、115は入力されたモータ速度信号に応じて(あ
るいはステアリングギア比で除算して得た操舵速度に応
じて)ローパスフィルタの時定数を、あらかじめ記憶し
ているデータ表から読みだして変更するフィルタ時定数
変更回路(フィルタ時定数変更手段)である。
【0033】図7のフローチャートにおいて、従来例と
異なるステップS806〜S810に関係する部分につ
いて説明する。まず従来例と同様に、ステップS305
では(1)式により、定常反力信号T' rea-est を演算
する。ステップ807bではモータ速度信号をステアリ
ングギア比で除算して得た操舵速度に応じて、あらかじ
めマイコンに記憶しておいたフィルタの時定数を読込
む。操舵速度とフィルタ時定数の関係は図8に示すよう
に、操舵速度が大きくなるに従い、フィルタ時定数が小
さくなるように設定しておく。ステップS306では、
従来例と同様に(2)式により1次フィルタ演算を行
い、路面反力トルク信号Trea-est を演算する。
【0034】その後、従来例と同様に、S307で操舵
トルク信号を位相補償した後、この位相補償された操舵
トルク信号に対して、S308でマップ演算で操舵補助
トルク信号を求め、更に、S309で上記路面反力トル
ク信号Trea-est に対してマップ演算し、ハンドル戻し
補助トルク信号を求めるとともに、S310でダンピン
グ補償信号,S311で慣性補償信号を求め、S312
で上記操舵補助トルク信号とハンドル戻し補助トルク信
号とダンピング補償信号と慣性補償信号との和を求め目
標トルクとし、S313でこの目標トルクにゲインを乗
じて目標電流を求める。以上、ステップS301〜S3
05〜S807b〜S313までの動作を繰り返す。
【0035】図9に操舵速度が遅いときの、ハンドル手
放し時の操舵角と路面反力トルク信号を示し、同じく図
10に操舵速度が速いときのそれを示して動作を説明す
る。図9の96は実施の形態2の特性であるが、これは
従来の特性(図18の91)と同じである。即ち、遅い
操舵の場合は、従来と同様のフィルタ時定数となり、従
来と同様に中立点に戻ることができる。一方、直進状態
から速く操舵した直後にハンドル手放しした場合、従来
例ではローパスフィルタ演算のため路面反力トルク信号
が十分な大きさで出力されない(図10の97)ので、
ハンドルが中立点まで戻らないことがあった(図10の
98に示す)のに対し、本実施の形態2では操舵速度が
大きい場合はフィルタ時定数が小さいので、直進状態か
ら速く操舵した場合、図10の99に示すように直ちに
路面反力トルク信号が十分大きな値になる。したがっ
て、直進状態から速く操舵した直後にハンドル手放しし
た場合でも、十分な路面反力トルク信号が出力される。
またハンドルが戻る速度は比較的小さいので、フィルタ
時定数は比較的大きくなりハンドルが中立点に戻るのに
十分な間、ハンドル戻しトルクが出力され、ハンドルは
図10の100に示すように、中立点に戻ることができ
る。
【0036】また、このフィルタはステアリング機構の
摩擦トルクを等価的なゲインと位相で表すために導入し
たものであり、操舵周波数により最適なフィルタの時定
数は異なり、遅い低周波の操舵に対しては時定数を大き
く設定し、早い高周波の操舵に対しては時定数を小さく
設定することにより実際の路面反力トルクに対する路面
反力トルク信号の精度を向上させることができる。実施
の形態2の説明では、フィルタの個数は1個であるとし
て説明したが、実施の形態1で説明した複数の並列接続
した1次フィルタの内の1個の時定数を変更することで
も、同様の効果を得ることはできる。
【0037】実施の形態3.実施の形態1と実施の形態
2では、ステップS305で、操舵トルク信号Tse ns
モータ加速度信号dω(ステアリング軸回転加速度)と
モータ電流信号Imt r とから、式(1)を用いて、定常
反力信号T' rea-est を得る構成としたが、小型モータ
やブラシレスモータを装着した電動式パワーステアリン
グ制御装置などのように、モータ慣性トルクが路面反力
トルク検出値に対して小さい電動パワーステアリング制
御装置の場合には、モータ慣性トルク項(−J・dω)
を無視して、計算しないこととしてもよい。実施の形態
1の図1にこのような処置を施した場合の構成を図11
に示す。図に於いて15cは操舵トルク信号と、モータ
電流信号から得られるステアリング軸換算のモータトル
クとを加算した信号をフィルタリング(実施の形態1ま
たは実施の形態2のように)して路面反力トルクを得る
第4の路面反力トルク検出手段である。
【0038】実施の形態4.さらに、路面反力トルク付
加制御を動作させる必要がある操舵範囲でのステアリン
グ軸換算のモータトルクが路面反力トルク検出値に対し
て小さいような電動式パワーステアリング制御装置に対
しては、ステアリング軸換算のモータトルク項の演算を
無視してもよい。この場合、モータトルク項の演算が不
要となり、マイコンの演算負荷を低減することができ
る。実施の形態1の図1にこのような処置を施した場合
の構成を図12に示す。図に於いて15dは操舵トルク
信号と、モータ慣性トルクとを加算した信号をフィルタ
リング(実施の形態1または実施の形態2のように)し
て路面反力トルクを得る第3の路面反力トルク検出手段
である。
【0039】実施の形態3と実施の形態4とは、同時に
実施できるように装置を構成してもよく(このようにし
たものは実施の形態6に示す)、このとき、モータ慣性
トルク項と、ステアリング軸換算のモータトルク項が無
視可能となるので、これらの演算が不要となる分、マイ
コンの演算負荷を低減することができる。
【0040】実施の形態5.路面反力トルク検出手段
を、モータ電流検出手段の出力をローパスフィルタを通
して得る構成としたことにより、モータ慣性トルクが路
面反力トルク検出値に対して小さく、かつ、路面反力ト
ルク付加制御を動作させる必要がある操舵範囲での操舵
トルクが路面反力トルク検出値に対して小さい電動式パ
ワーステアリング装置に対しては、モータ慣性トルク項
及び、操舵トルク項の演算を無視してもよい。実施の形
態1の図1にこのような処置を施した場合の構成を図1
3に示す。図に於いて15eはステアリング軸換算のモ
ータトルク信号をフィルタリング(実施の形態1または
実施の形態2のように)して路面反力トルクを得る第2
の路面反力トルク検出手段である。この場合、モータ慣
性トルク項及び、操舵トルク項の演算が不要となる分、
電動式パワーステアリング制御装置に使用するマイコン
の演算負荷を低減することが可能となる。
【0041】実施の形態6.路面反力トルク検出手段
を、操舵トルク検出手段の出力をローパスフィルタを通
して得る構成としたことにより、モータ慣性トルクが路
面反力トルク検出値に対して小さく、かつ、路面反力ト
ルク付加制御を動作させる必要がある操舵範囲でのステ
アリング軸換算のモータトルクが路面反力トルク検出値
に対して小さい電動式パワーステアリング装置に対して
は、モータ慣性トルク項及び、ステアリング軸換算のモ
ータトルク項の演算を無視してもよい。実施の形態1の
図1にこのような処置を施した場合の構成を図14に示
す。図に於いて15fは操舵トルク検出器1の信号をフ
ィルタリング(実施の形態1または実施の形態2のよう
に)して路面反力トルクを得る第1の路面反力トルク検
出手段である。この場合、モータ慣性トルク項及び、ス
テアリング軸換算のモータトルク項の演算が不要となる
分、電動式パワーステアリング制御装置に使用するマイ
コンの演算負荷を低減することが可能となる。
【0042】操舵トルク検出器1による操舵トルクの検
出は、この発明に言う操舵トルクを検出する手順であ
る。モータ電流検出器11によるモータ電流の検出はこ
の発明に言う電動モータの電流を検出する手順である。
モータ速度検出器5とモータ加速度検出器6とにより電
動モータの加速度を検出するのはこの発明に言う電動モ
ータの加速度を検出する手順である。
【0043】
【発明の効果】以上のように、この発明の電動パワース
テアリング制御装置は、検出した操舵トルクの値を、1
次ローパスフィルタを複数個、並列接続したローパスフ
ィルタを通すことによって路面反力トルク検出値を得る
第1の路面反力トルク検出手段を備えているので、ハン
ドル戻しトルクがローパスフィルタの個数に応じた2段
以上のフィーリングで発生し、より油圧パワーステアリ
ング制御装置のフィーリングに近い特性とすることがで
きる。
【0044】また、検出した電動モータの電流から換算
したモータトルクを、1次ローパスフィルタを複数個、
並列接続したローパスフィルタを通すことによって路面
反力トルク検出値を得る第2の路面反力トルク検出手段
を備えているので、ハンドル戻しトルクがローパスフィ
ルタの個数に応じた2段以上のフィーリングで発生し、
より油圧パワーステアリング制御装置のフィーリングに
近い特性とすることができる。
【0045】また、操舵トルクから、モータ慣性トルク
を減じたものを1次ローパスフィルタを複数個、並列接
続したローパスフィルタを通すことによって路面反力ト
ルク検出値を得る第3の路面反力トルク検出手段を備え
ているので、ハンドル戻しトルクがローパスフィルタの
個数に応じた2段以上のフィーリングで発生し、より油
圧パワーステアリング制御装置のフィーリングに近い特
性とすることができる。
【0046】また、検出した操舵トルクの値と、検出し
た電動モータの電流から換算したモータトルクとを加算
した値を、1次ローパスフィルタを複数個、並列接続し
たローパスフィルタを通すことによって路面反力トルク
検出値を得る第4の路面反力トルク検出手段を備えてい
るので、ハンドル戻しトルクがローパスフィルタの個数
に応じた2段以上のフィーリングで発生し、より油圧パ
ワーステアリング制御装置のフィーリングに近い特性と
することができる。
【0047】また、検出した操舵トルクの値と、検出し
た電動モータの電流から換算したモータトルクとを加算
した値から、ステアリング軸換算のモータ慣性トルクを
減算して得た値を、1次ローパスフィルタを複数個、並
列接続したローパスフィルタを通すことによって路面反
力トルク検出値を得る第5の路面反力トルク検出手段を
備えているので、ハンドル戻しトルクがローパスフィル
タの個数に応じた2段以上のフィーリングで発生し、よ
り油圧パワーステアリング制御装置のフィーリングに近
い特性とすることができる。
【0048】また、複数の1次ローパスフィルタの内の
少なくとも1個の時定数を、モータの回転角速度に応じ
て変更するフィルタ時定数変更手段を備えているので、
より油圧パワーステアリング制御装置のフィーリングに
近い特性とすることができる。
【0049】また、検出した操舵トルクの値を、1個の
1次ローパスフィルタを通すことによって路面反力トル
ク検出値を得る路面反力トルク検出手段と、前記1次ロ
ーパスフィルタの時定数をモータの回転角速度に応じて
変更するフィルタ時定数変更手段を備えているので、ハ
ンドル戻しトルクのフィーリングがより油圧パワーステ
アリング制御装置のフィーリングに近い特性とすること
ができる。
【0050】また、この発明による電動パワーステアリ
ング制御装置の制御方法は、操舵トルクまたはモータ電
流から演算したステアリング軸換算のモータトルクの少
なくとも1つの値を1次ローパスフィルタを複数個、並
列接続したローパスフィルタを通して路面反力トルク検
出値を得る路面反力トルク検出手順を含むので、その特
性をより油圧パワーステアリング制御装置のフィーリン
グに近づけることができる。
【0051】また、操舵トルクと、モータ電流から演算
したステアリング軸換算のモータトルクとを加算したも
のから、前記回転角加速度から演算されるステアリング
軸換算のモータ慣性トルクを減算して得た値を1次ロー
パスフィルタを複数個、並列接続したローパスフィルタ
を通して路面反力トルク検出値を得る路面反力トルク検
出手順を含むので、その特性をより油圧パワーステアリ
ング制御装置のフィーリングに近づけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の電動パワーステア
リング制御装置の全体構成図である。
【図2】 図1中に記載の路面反力トルク検出器の構成
図である。
【図3】 図1の電動パワーステアリング制御装置の動
作を説明するフローチャートである。
【図4】 図1の電動パワーステアリング制御装置の特
性図である。
【図5】 この発明の実施の形態2の電動パワーステア
リング制御装置の全体構成図である。
【図6】 図5中に記載の路面反力トルク検出器の構成
図である。
【図7】 図5の電動パワーステアリング制御装置の動
作を説明するフローチャートである。
【図8】 図1の電動パワーステアリング制御装置のフ
ィルタ時定数の説明図である。
【図9】 図5の電動パワーステアリング制御装置の特
性図である。
【図10】 図5の電動パワーステアリング制御装置の
特性図である。
【図11】 実施の形態3による電動パワーステアリン
グ制御装置の構成図である。
【図12】 実施の形態4による電動パワーステアリン
グ制御装置の構成図である。
【図13】 実施の形態5による電動パワーステアリン
グ制御装置の構成図である。
【図14】 実施の形態6による電動パワーステアリン
グ制御装置の構成図である。
【図15】 従来の電動パワーステアリング制御装置の
全体構成図である。
【図16】 図15中の路面反力トルク検出器の構成図
である。
【図17】 図15の動作を説明するフローチャートで
ある。
【図18】 油圧パワーステアリング制御装置と従来の
電動パワーステアリング制御装置の特性を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 操舵トルク検出器(操舵トルク検出手段)、6 モ
ータ加速度検出器(モータ加速度検出手段)、10 電
動モータ、 11 モータ電流検出器(モータ電流検
出手段)、15a 第5の路面反力トルク検出器(路面
反力トルク検出手段)、15b 路面反力トルク検出器
(路面反力トルク検出手段)、15c 第4の路面反力
トルク検出器(路面反力トルク検出手段)、15d 第
3の路面反力トルク検出器(路面反力トルク検出手
段)、15e 第2の路面反力トルク検出器(路面反力
トルク検出手段)、15f 第1の路面反力トルク検出
器(路面反力トルク検出手段)、115 フィルタ時定
数変更手段、
フロントページの続き (72)発明者 西山 亮治 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 喜福 隆之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 和田 俊一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3D032 CC08 DA15 DA20 DA23 DA63 DA64 DA82 DD05 DD17 EA01 EB12 EC23 EC29 3D033 CA13 CA16 CA20 CA28 5H570 AA21 BB20 GG01 JJ17 JJ25 JJ26 LL02 LL40

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転者のハンドル操作による操舵トルク
    を補助するトルクを発生させる電動モータと、前記操舵
    トルクを検出する操舵トルク検出手段と、前記操舵トル
    クの値を、1次ローパスフィルタを複数個、並列接続し
    たフィルタを通すことによって路面反力トルク検出値を
    得る第1の路面反力トルク検出手段とを備えたことを特
    徴とする電動パワーステアリング制御装置。
  2. 【請求項2】 運転者のハンドル操作による操舵トルク
    を補助するトルクを発生させる電動モータと、前記電動
    モータに流れる電流を検出するモータ電流検出手段と、
    前記モータ電流から演算されるステアリング軸換算のモ
    ータトルクを1次ローパスフィルタを複数個、並列接続
    したフィルタを通すことによって路面反力トルク検出値
    を得る第2の路面反力トルク検出手段とを備えたことを
    特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
  3. 【請求項3】 運転者のハンドル操作による操舵トルク
    を補助するトルクを発生させる電動モータと、前記操舵
    トルクを検出する操舵トルク検出手段と、前記電動モー
    タの回転加速度を検出するモータ加速度検出手段と、前
    記操舵トルクから前記回転加速度から演算されるステア
    リング軸換算のモータ慣性トルクを減算して得た値を1
    次ローパスフィルタを複数個、並列接続したフィルタを
    通すことによって路面反力トルク検出値を得る第3の路
    面反力トルク検出手段とを備えたことを特徴とする電動
    パワーステアリング制御装置。
  4. 【請求項4】 運転者のハンドル操作による操舵トルク
    を補助するトルクを発生させる電動モータと、前記操舵
    トルクを検出する操舵トルク検出手段と、前記電動モー
    タに流れる電流を検出するモータ電流検出手段と、前記
    操舵トルクと前記モータ電流から演算されるステアリン
    グ軸換算のモータトルクとを加算した値を1次ローパス
    フィルタを複数個、並列接続したフィルタを通すことに
    よって路面反力トルク検出値を得る第4の路面反力トル
    ク検出手段とを備えたことを特徴とする電動パワーステ
    アリング制御装置。
  5. 【請求項5】 運転者のハンドル操作による操舵トルク
    を補助するトルクを発生させる電動モータと、 前記操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、 前記電動モータに流れる電流を検出するモータ電流検出
    手段と、 前記電動モータの回転加速度を検出するモータ加速度検
    出手段と、 前記操舵トルクと、前記モータ電流から演算したステア
    リング軸換算のモータトルクとを加算した値から、前記
    回転加速度から演算されるステアリング軸換算のモータ
    慣性トルクを減算して得た値を1次ローパスフィルタを
    複数個、並列接続したフィルタを通して路面反力トルク
    検出値を得る第5の路面反力トルク検出手段とを備えた
    ことを特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
  6. 【請求項6】 モータの速度検出手段と、前記モータの
    速度検出手段が検出した回転速度に応じて複数個の1次
    ローパスフィルタの内の少なくとも1個の1次ローパス
    フィルタの時定数を変更するフィルタ時定数変更手段と
    を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一
    項に記載の電動パワーステアリング制御装置。
  7. 【請求項7】 運転者のハンドル操作による操舵トルク
    を補助するトルクを発生させる電動モータと、前記操舵
    トルクを検出する操舵トルク検出手段と、前記操舵トル
    クの値を、1次ローパスフィルタを通すことによって路
    面反力トルク検出値を得る路面反力トルク検出手段と、
    前記1次ローパスフィルタの時定数を変更するフィルタ
    時定数変更手段とを備えたことを特徴とする電動パワー
    ステアリング制御装置。
  8. 【請求項8】 ハンドル操作により発生する操舵トルク
    を検出する手順と、 前記操舵トルクを補助するトルクを発生させる電動モー
    タの電流を検出する手順と、 前記電動モータの回転加速度を検出する手順と、 前記操舵トルクまたは前記モータ電流から演算したステ
    アリング軸換算のモータトルクの少なくともいずれか1
    つの値を1次ローパスフィルタを複数個、並列接続した
    フィルタを通して路面反力トルク検出値を得る路面反力
    トルク検出手順を含むことを特徴とする電動パワーステ
    アリング制御装置の制御方法。
  9. 【請求項9】 ハンドル操作により発生する操舵トルク
    を検出する手順と、 前記操舵トルクを補助するトルクを発生させる電動モー
    タの電流を検出する手順と、 前記電動モータの回転加速度を検出する手順と、 前記操舵トルクと、前記モータ電流から演算したステア
    リング軸換算のモータトルクとを加算したものから、前
    記回転加速度から演算されるステアリング軸換算のモー
    タ慣性トルクを減算して得た値を1次ローパスフィルタ
    を複数個、並列接続したフィルタを通して路面反力トル
    ク検出値を得る路面反力トルク検出手順とを含むことを
    特徴とする電動パワーステアリング制御装置の制御方
    法。
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