JP2001238093A - 通信システム - Google Patents

通信システム

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JP2001238093A
JP2001238093A JP2000042612A JP2000042612A JP2001238093A JP 2001238093 A JP2001238093 A JP 2001238093A JP 2000042612 A JP2000042612 A JP 2000042612A JP 2000042612 A JP2000042612 A JP 2000042612A JP 2001238093 A JP2001238093 A JP 2001238093A
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signal
communication
unit
television reception
frequency
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JP2000042612A
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Toru Tanaka
亨 田中
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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  • Details Of Television Systems (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 新たな配線を敷設することなく、屋内の通信
ネットワークを構築し、屋外の他の通信機との通信を行
う。 【解決手段】 重畳型分配器7の出力端子側にテレビ用
受信信号及び通信用信号を双方向に通過させる伝送路2
3〜26を設け、各伝送路23〜26に屋内ユニット1
3,14やテレビ受像機15〜18やパソコン21,2
2を接続させて屋内通信ネットワークを構築するととも
に、受信アンテナ1,2側にも同様にテレビ用受信信号
及び通信用信号を双方向に通過させる伝送路8を設け、
伝送路8に屋外ユニット5、通信アンテナ6を接続させ
て屋外の他の通信機との通信を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビ受信周波数
の信号を供給するテレビ共聴システムを利用した通信シ
ステムに関する。
【0002】
【関連する背景技術】従来、屋内の通信システムを構築
するものとしては、例えば電話回線を利用したシステム
が知られている。この種の通信システムでは、電話回線
で使用されている周波数帯域外の周波数にデジタル信号
を変調して多重していた。例えば、米国特許US5696790
(Dec.9,1997)で開示されているパルス幅に着目した変調
技術では、屋内の既存の電話回線を利用してローカルエ
リアネットワークを構築していた。
【0003】また、電波を用いて屋内の機器から屋外の
他の通信機へ通信を行うものとしては、例えば移動体電
話が考えられる。この移動体電話のうち、一般に携帯電
話と呼ばれるものは、電波が強いため屋内でもそのまま
送受信できるが、いわゆる簡易携帯電話(PHS)と呼
ばれるものは、電波が弱いため屋内で使用できないこと
もあり、例えばホームアンテナと呼ばれる屋外設置用の
アンテナを別途設けて信号を屋内に引き込んで通信でき
るようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、電話回線を
利用して屋内の通信システムを構築する場合、例えば家
庭用交換機などを介してシステムと電話回線が接続され
ていると、通信を行うことが難しいという欠点がある。
特に、集合住宅などの場合は別回線になっているので、
従来技術を用いて相互通信を行うことは非常に難しくな
るという問題点があった。
【0005】また、電波を用いて通信を行うシステムで
は、屋外アンテナと屋内機器を接続させるための配線が
別途必要になる。そこで、この配線のために家屋に穴を
開けるなどの処置を施さなければならず、家屋の所有者
に好まれないという問題点があった。本発明は、前記問
題点に鑑みなされたもので、新たな配線を敷設すること
なく、屋内の通信ネットワークを構築でき、屋外の他の
通信機との通信を容易に行うことができる通信システム
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、分配手段の出力端子に接続され、テレ
ビ受信周波数及びテレビ受信周波数以外の特定周波数の
信号を通過させる第1の経路と、所定の前記出力端子と
他の出力端子の間に前記特定周波数の信号を通過させる
第2の経路と、前記第1の経路に接続され、前記特定周
波数で通信する屋内通信手段を備え、所定の前記出力端
子と他の出力端子を介して前記信号を通信する通信シス
テムが提供される。
【0007】すなわち、分配手段の出力端子側にテレビ
受信周波数及びテレビ受信周波数以外の特定周波数の信
号を双方向に通過させる第1の経路及び第2の経路と屋
内通信手段とを設けることで、新たな配線を敷設するこ
となく、特定周波数の信号の双方向通信を行う屋内の通
信ネットワークを構築する。さらに、本発明では、分配
手段のテレビ受信アンテナ側にもテレビ受信周波数及び
テレビ受信周波数以外の特定周波数の信号を双方向に通
過させる第3の経路と屋外通信手段とを設けることで、
新たな配線を敷設することなく、屋内の通信ネットワー
クを構築し、かつ屋外の他の通信機との通信を行う。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係るテレビ共聴システム
を利用した通信システムの実施形態を図1乃至図7に基
づいて説明する。図1は、本発明に係る通信システムの
一実施形態の構成を示す構成図である。図において、本
実施形態の通信システムは、テレビ共聴システムを利用
している。本実施形態では、伝送路としてはテレビ共聴
システム用に配線された設備を利用し、例えば10Mb
psの伝送速度のデジタルデータをQPSK変調して9
00MHzを中心周波数とする7.5MHzの帯域幅で
半二重の送受信を行っている。
【0009】前記通信システムは、VHF放送受信アン
テナ1と、UHF放送受信アンテナ2と、両アンテナ
1,2が接続された混合器3と、ブースタ4と、本発明
の屋外通信手段を構成する屋外ユニット5と、通信アン
テナ6と、本発明の分配手段を構成する重畳型分配器7
と、本発明の第3の経路を構成して両アンテナ1,2、
混合器3、ブースタ4、屋外ユニット5及び重畳型分配
器7を接続させるとともに、屋外ユニット5と通信アン
テナ6を接続させる伝送路8と、重畳型分配器7の複数
の出力端子に接続される壁面端子9〜12と、本発明の
屋内通信手段を構成する屋内ユニット13,14と、テ
レビ受像機15〜18と、屋内ユニットに接続されたA
C電源端子19,20と、パーソナルコンピュータ(以
下、「パソコン」という)21,22と、本発明の第1
の経路を構成して重畳型分配器7、壁面端子9〜12、
屋内ユニット13,14、テレビ受像機15〜18及び
パソコン21,22を接続させる伝送路23〜26とか
ら構成されている。
【0010】屋外ユニット5は、図2に示すように、通
信アンテナ6が接続される屋外送受信機51と、屋外ユ
ニット電源部52と、伝送路8上のローパスフィルタ
(以下、「LPF」という)53と、伝送路8から分岐
して接続されるハイパスフィルタ(以下、「HPF」と
いう)54とから構成されている。LPF53は、低周
波成分であるテレビ放送受信周波数帯域のテレビ用受信
信号を通過させ、HPF54は、高周波成分である通信
用周波数帯域の通信用信号を通過させている。すなわ
ち、LPF53は、770MHz以下の周波数領域、例
えば図3に示す90MHz〜108MHzの周波数帯域
のローバンドVHF放送周波数帯域と、170MHz〜
222MHzの周波数帯域のハイバンドVHF放送周波
数帯域と、470MHz〜770MHzの周波数帯域の
UHF放送周波数帯域のテレビ用受信信号を通過させて
いる。HPF54は、本実施形態で用いる896MHz
以上の周波数領域、例えば図3に示す896MHz〜9
04MHzの通信用周波数帯域の通信用信号を通過させ
ている。これにより、ブースタ4からのテレビ用受信信
号は、LPF53に入力され、テレビ放送受信周波数帯
域以外の成分は除去されて重畳型分配器7に出力され
る。一方、通信アンテナ6を送受信される屋外送受信機
51からの通信用信号は、HPF54を介して重畳分配
器7に入出力される。また、重畳型分配器7を介して送
られてくる直流電力は、屋外ユニット電源部52で抽出
されて屋外送受信機51に供給される。この直流成分
は、HPF54ではフィルタの構成上、コンデンサが直
列に入るために除去され、LPF53ではフィルタの構
成上、コイルが直列に入るために除去されずにブースタ
4まで直流電力が供給される。
【0011】屋外送受信機51は、図4に示すように、
HPF54に接続されるサーキュレータ(以下、「CI
R」という)510及び通信アンテナ6に接続されるC
IR516と、900MHz帯を通過させるバンドパス
フィルタ(以下、「BPF」という)511,520
と、アップコンバータ(以下、「UC」という)512
と、2.45GHz帯を通過させるBPF513,51
5,518と、通信アンプ(以下、「PA」という)5
14と、ローノイズアンプ(以下、「LNA」という)
517と、ダウンコンバータ(以下、「DC」という)
519と、発振器(以下、「OSC」という)521と
から構成され、各部は屋外ユニット電源部52に接続さ
れ動作電力を得ている。CIR510は、HPF54か
らの信号をBPF511へ通過させるがBPF520へ
は通さず、BPF520からの信号をHPF54へ通過
させるがBPF511へは通さないような方向性を持っ
た素子である。CIR516は、通信アンテナ6からの
信号をLNA517へ通過させるがBPF515へは通
さず、BPF515からの信号を通信アンテナ6へ通過
させるがLNA517へは通さないような方向性を持っ
た素子である。
【0012】ここで、通信アンテナ6から受信した2.
45GHzの受信信号は、CIR516を介してLNA
517に入力され増幅される。増幅された受信信号は、
BPF518で不要な周波数帯域成分が減衰され、DC
519に入力される。DC519では、1.55GHz
で発振するOSC521の信号で乗算されて900MH
z帯の信号に周波数変換される。この900MHz帯の
信号は、イメージ成分を除去するBPF520を通って
CIR510を介してHPF54へ出力される。
【0013】逆に、HPF54から入力する900MH
z帯の送信信号は、CIR510を介してBPF511
に入力され、900MHz帯以外の不要な周波数成分が
除去されてUC512に出力される。UC512では、
1.55GHzで発振するOSC521の信号で前記送
信信号が乗算されて2.45GHz帯の信号へ周波数変
換され、BPF513に出力される。BPF513は、
アップコンバート時に生じるイメージ成分を除去し、
2.45GHz帯の信号だけを通過させPA514に出
力する。PA514は、通信アンテナ6が電波を送信で
きるように2.45GHz帯の送信信号を増幅する。こ
の送信信号は、BPF515でスプリアス成分などが除
去されてCIR516を介して通信アンテナ6に出力さ
れる。
【0014】重畳型分配器7は、図5に示すように、伝
送路8に接続され、屋外ユニット5のLPF53と同じ
特性を有するLPF71と、HPF81に接続され、入
力信号を4つに分配して出力端子73〜76にそれぞれ
出力する分配器72と、分配器72と出力端子73間の
伝送路77と伝送路8とに接続されるHPF81と、分
配器72と出力端子74間の伝送路78と伝送路77と
に接続されるHPF82と、分配器72と出力端子75
間の伝送路79と伝送路78とに接続されるHPF83
と、分配器72と出力端子76間の伝送路80と伝送路
79とに接続されるHPF84とから構成されている。
なお、HPF81〜84は、屋外ユニット5のHPF5
4と同じ特性で双方向のHPFで、本発明の第2の経路
を構成する。
【0015】重畳型分配器7は、屋外ユニット5からの
入力信号のうちテレビ用受信信号だけがLPF71を通
過して分配器72に入力される。分配器72は、テレビ
用受信信号を出力端子73〜76及び伝送路23〜26
を介して壁面端子9〜12にそれぞれ分配して出力す
る。一方、屋外ユニット5からの入力信号のうち通信用
信号だけがHPF81を通過して壁面端子9に、さらに
HPF82を通過して壁面端子10に、同様にHPF8
3を通過して壁面端子11に、HPF84を通過して壁
面端子12にそれぞれ出力される。
【0016】次に、屋内ユニット13と14の構成につ
いて説明する。なお、屋内ユニット13,14は、全く
同じ構成のもので、ここでは代表して屋内ユニット13
の構成を図6に示す。図6において、屋内ユニット13
は、本発明の電源供給部を構成して、AC電源端子19
に接続される屋内ユニット電源部131と、本発明の切
替部を構成して屋内ユニット電源部131に接続される
電源供給用の供給スイッチ132と、本発明の直流(以
下、「DC」という)検出部133と、壁面端子9に接
続されるDCカット部134と、DCカット部134に
接続されるLPF135と、HPF136と、HPF1
36に接続されてパソコン21からの送受信データを変
復調する屋内送受信機137とから構成されている。A
C電源端子19は、商用電源に接続され、屋内ユニット
電源部131は、例えば15Vの直流成分を生成し、供
給スイッチ132又は給電線138を介してユニット内
の各部に電源を供給している。DC検出部133は、壁
面端子9から入力するテレビ用受信信号と通信用受信信
号に重畳された直流電力の有無を検出すると同時に屋内
ユニット電源部131が出力する直流電力の有無も検出
し、壁面端子9から入力する信号に直流電力がない場合
は、給電スイッチ132を閉じて屋内ユニット電源部1
31が出力する15Vの直流成分を重畳させて壁面端子
9を介して屋外ユニット5及びブースタ4に直流電力を
供給する。屋外ユニット5からのテレビ用受信信号と通
信用受信信号とは、DCカット部134に入力され、直
流成分が除去されLPF135とHPF136に出力さ
れる。もし、壁面端子9から入力する信号に直流電力が
ある場合には、DC検出部133は、給電スイッチ13
2を開くので、屋内ユニット電源部131が出力する1
5Vの直流電圧は上記信号に重畳されなくなる。
【0017】このように先に直流電力が重畳されている
場合には、直流電力を重畳しないので、例えば本実施形
態の図1に示されているように複数の屋内ユニット13
及び14を使用する場合でも重畳する直流電力がぶつか
らないようになっている。なお、本実施形態では、屋内
ユニット13は直流電力を重畳せず、屋内ユニット14
が直流電力を重畳している。
【0018】壁面端子9から入力する信号に重畳されて
いる直流成分は、DCカット部134で除去され、テレ
ビ用受信信号と通信用受信信号だけがDCカット部13
を通過し、LPF135とHPF136に出力される。
LPF135は、上述したごとくVHF放送とUHF放
送のテレビ用受信信号だけを通過させるので、テレビ受
像機15にはテレビ用受信信号だけが出力され、これに
よりテレビ受像機15でテレビ放送を受信することがで
きる。一方、HPF136は、上述したごとくテレビ用
受信信号を通さずに通信用信号を通過させるので、屋内
送受信機137の送受信信号はパソコン21に、又は壁
面端子9を介して重畳型分配器7に伝えられる。
【0019】屋内送受信機137は、図7に示すよう
に、パソコン21に接続されるインターフェース301
と、QPSK変調器302と、D/A変換器303,3
04と、LPF305,306と、ベクトル変調器30
7と、BPF308と、CIR309と、BPF310
と、ベクトル復調器311と、LPF312,313
と、A/D変換器314,315と、QPSK復調器3
16と、90度移相器317と、900MHzのOSC
318と、キャリア再生部319と、制御部320とか
ら構成され、各部は屋内ユニット13の屋内ユニット電
源部131から入力する電源で動作する。
【0020】ここで、HPF136から入力する900
MHz帯の受信信号(通信用信号)は、CIR309を
介してBPF310に入力され、ここで900MHz帯
以外の不要な周波数成分を除去してベクトル復調器31
1に入力される。ベクトル復調器311は、OSC31
8が出力する900MHz帯の信号と、90度移相器3
17が出力する位相が90度異なる信号とで乗算し、同
相信号と直交信号とにベクトル復調されて、それぞれL
PF312,313とに出力される。
【0021】ここで、キャリア再生部319は、BPF
310が出力する900MHz帯の信号からキャリア成
分を検出し、OSC318の発振周波数が同期するよう
に制御すると同時に、キャリア成分の有無を検出して制
御部320に検出信号を出力する。制御部320は、こ
の検出信号を受け取ると、インターフェース301を介
してパソコン21にキャリアを検出したことを知らせ
る。
【0022】LPF312,313とが出力するベース
バンド信号は、A/D変換器314,315にそれぞれ
入力され、ここでデジタル信号に変換されてQPSK復
調器316に出力される。QPSK復調器316は、同
相信号と直交信号の振幅値によって信号点座標をタイミ
ング再生を行いながら識別し、識別座標に従ってビット
のデータを復調し、インターフェース301に出力す
る。インターフェース301は、QPSK復調器316
が出力するデジタルデータをパソコン21へ出力する。
【0023】一方、パソコン21では、ソフトウェアに
よって通信プログラムが動作している。この通信プログ
ラムは、制御部320がインターフェース301を介し
て出力するキャリア検出信号が、パソコン21に到達し
ていない時にインターフェース301を介して送信デー
タをQPSK復調器302に出力するようになってい
る。
【0024】ここで、パソコン21から送信データがQ
PSK復調器302に入力されると、QPSK復調器3
02は、2ビットずつ分割して、例えば“00”は第1
象限に、“01”は第2象限に、“11”は第3象限
に、“10”は第4象限になるように同相信号の振幅値
と直交信号の振幅値のデジタル値を発生して、D/A変
換器303,304に入力させ、アナログの同相信号と
直交信号とに変換する。LPF305,306は、D/
A変換に伴う折り返し信号成分を除去してベクトル変調
器307に出力する。ベクトル復調器307は、OSC
318が出力する900MHzの信号と、90度移相器
317が出力する位相が90度異なる信号とで送信デー
タを乗算後に加算して900MHz帯の送信信号として
出力する。900MHz帯の送信信号は、不要な周波数
成分を除去するためにBPF308を通り、CIR30
9を介してHPF136へ出力される。
【0025】ここで、パソコン21の通信プログラム
は、通信先とハンドシェークするように構成されてお
り、誤りなく受信されたかどうかをチェックするように
なっている。このため送信中に別の局からの受信があっ
た場合に誤りが発生すると、エラーありの応答が通信先
からあるので、このデータを再送するようになってい
る。このように、屋内送受信機137は、他の機器が送
信していない時にデータを送信することができ、仮にタ
イミングが一致して送信がぶつかって場合でもデータを
再送するので、半二重通信が可能である。
【0026】次に、図1に示したテレビ共聴システムを
利用した通信システムの動作について説明する。VHF
放送受信アンテナ1とUHF放送受信アンテナ2は、V
HF放送とUHF放送をそれぞれ受信してテレビ用受信
信号を出力している。各受信信号は、混合器3によって
周波数多重されブースタ4に出力されており、ブースタ
4では、混合されたテレビ用受信信号を、屋外ユニット
5及び重畳型分配器7による損失分と受信レベルの不足
分とを考慮して増幅し、屋外ユニット5に出力する。
【0027】通信アンテナ6は、特定周波数である例え
ば900MHz帯の電波を送受信しており、受信によっ
て得られた通信用信号を屋外ユニット5に出力する。屋
外ユニット5は、このようにLPF53を通過したブー
スタ4からのテレビ用受信信号と、屋外送受信機51で
取り込まれてHPF54を通過した通信アンテナ6から
の通信用信号とを多重して、重畳分配器7に出力する。
【0028】重畳型分配器7は、屋外ユニット5が出力
するテレビ用受信信号と通信用信号とを4つに分配し、
出力端子73〜76から伝送路23〜26を介して壁面
端子9〜12にそれぞれ出力する。テレビ受像機15,
16には、屋内ユニット13,14を介して壁面端子
9,10から、テレビ受像機17,18には、壁面端子
11,12からそれぞれテレビ用受信信号が入力してテ
レビ放送を受像することができる。屋内ユニット13,
14は、AC電源端子19,20でそれぞれ商用電源に
接続されている。さらに屋内ユニット14は屋外ユニッ
ト5及びブースタ4を動作させるための直流電源15V
を壁面端子10を介して重畳して供給している。
【0029】次に、パソコン21とパソコン22がデー
タ通信する場合の動作について説明する。パソコン21
は、屋内ユニット13を介して通信用信号がシステム内
の伝送路23に流れているかどうかチェックする。ここ
で、通信用信号が流れていない場合には、屋内ユニット
13から壁面端子9を介して重畳型分配器7を通って他
の壁面端子にデータを送信する。
【0030】一方、屋内ユニット14は、壁面端子10
を介して通信用信号がシステム内の伝送路24に流れて
いることを検出し、パソコン22に知らせる。この知ら
せを受け取ったパソコン22は、通信用信号を受信す
る。また、パソコン22がデータを送信したい場合は、
パソコン21が屋内ユニット14から通信用信号の非検
出の応答を受けた後、パソコン22はデータ送信を開始
し、屋内ユニット14から壁面端子10を介して重畳型
分配器7を通って他の壁面端子に上記データを送信す
る。
【0031】このように、本実施形態では、分配器の出
力端子側にテレビ受信周波数の信号であるテレビ用受信
信号及びテレビ受信周波数以外の特定周波数の信号であ
る通信用信号を双方向に通過させる伝送路を設けること
で、新たな配線を敷設することなく、屋内の通信ネット
ワークを構築するので、壁面端子に接続された屋内ユニ
ット間でデータ通信を行うことが可能となる。なお、本
実施形態では、2台の屋内ユニットを用いたシステムに
ついて説明したが、本発明はこれに限らず、さらに多く
の屋内ユニットを用いたシステムでも同様の効果が得ら
れる。この場合は、一般的によく用いられる通信プロト
コルのように、送信データに送信相手の宛先を記述した
ヘッダを付けることによって、受信データが自己宛のも
のかどうか判別することができる。
【0032】次に、屋外の他の通信機とデータを通信す
る場合の動作について説明する。なお、ここでは、他の
場所に図1と同様の通信システムがあるものとする。図
1において、パソコン21は、屋内ユニット13を介し
て通信用の信号がシステム内に流れているかどうかチェ
ックし、流れていない場合は、屋内ユニット13から壁
面端子9及び重畳型分配器7を通って屋外ユニット5及
び通信アンテナ6を介してデータを他の場所の通信シス
テムに電波送信する。
【0033】また、前記他の場所の通信システムから
2.45GHz帯の電波でデータが送られてきたとする
と、前記2.45GHz帯の電波は、通信アンテナ6で
受信され、屋外ユニット5で900MHz帯の受信信号
に変換されて重畳型分配器7に出力される。重畳型分配
器7は、前記受信信号を出力端子から分配して各壁面端
子9〜12に送る。屋内ユニット13は、壁面端子9を
介してこの受信信号を受信して、受信データとしてパソ
コン21へ出力する。同時に、屋内ユニット14は、壁
面端子10を介して同じ内容の受信信号を受信して、受
信データとしてパソコン22へ出力する。なお、受信デ
ータには宛先を示すヘッダが付けられており、パソコン
21,22は、前記ヘッダの宛先をチェックして自己宛
かどうかを確認し、自己宛のデータだけを受信する。
【0034】このように、本実施形態では、分配器のテ
レビ受信アンテナ側にもテレビ用信号及び通信用信号を
双方向に通過させる伝送路を設けることで、新たな配線
を敷設することなく、屋内の通信ネットワークを構築
し、かつ屋外の他の通信機との通信を行うので、屋内の
壁面端子間だけでなく、屋外の別の場所にある同様の通
信システムとも通信することが可能となる。
【0035】本発明は、これら実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形
実施が可能である。例えば、本実施形態では、テレビ用
受信信号と通信用の信号とを分離するためにLPFとH
PFとを用いて説明したが、本発明はこれに限らず、通
信用の信号の伝送にテレビ用受信信号の周波数帯域内の
空いた帯域を利用して、バンドエリミネートフィルタ
(BEF)とBPFを用いてテレビ用受信信号と通信用
信号とを分離することも可能である。この場合、通信用
信号で利用する周波数帯域だけを除去するBEPと、通
信用信号で利用する周波数帯域だけを通過するBPFと
を設けて、本実施形態のLPFをBEFに、HPFをB
PFに置き換えることによっても同様の効果が得られ
る。
【0036】また、本実施形態では、屋外ユニットが通
信アンテナを介して送受信する周波数2.45GHz帯
の信号を900MHz帯にダウンコンバートして屋外ユ
ニットと屋内ユニットとの間を伝送させるようにした
が、各壁面端子へ配線されているケーブルの周波数特性
が高域まで伸びているものであれば、ダウンコンバート
することなく、伝送することが可能であり、より簡単な
構成で実現することができる。
【0037】また、本実施形態では、屋内ユニットはパ
ソコンにケーブルによって接続するような構成とした
が、直流電力を重畳している屋内ユニットはそのままに
して、他の屋内ユニットの代わりに壁面端子に屋外ユニ
ットと同様の機能を有する第2の屋外ユニットを接続
し、通信アンテナと同様の第2の通信アンテナを用いて
屋内で電波を送受信できるようにすることで、屋内でも
無線を使用することができる。この場合、パソコン側に
は通信アンテナと屋外ユニット及び屋内ユニットと同じ
機能を有する無線ユニットが必要であることは言うまで
もない。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、分配
手段の出力端子側にテレビ受信周波数及びテレビ受信周
波数以外の特定周波数の信号を双方向に通過させる第1
の経路及び第2の経路と屋内通信手段とを設けること
で、新たな配線を敷設することなく、屋内の通信ネット
ワークを構築できる。
【0039】また、本発明では、分配手段のテレビ受信
アンテナ側にもテレビ受信周波数及びテレビ受信周波数
以外の特定周波数の信号を双方向に通過させる第3の経
路と屋外通信手段とを設けることで、新たな配線を敷設
することなく、屋内の通信ネットワークを構築し、かつ
屋外の他の通信機との通信を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る通信システムの一実施形態の構成
を示す構成図である。
【図2】図1に示した屋外ユニットの構成の一例を示す
ブロック図である。
【図3】本発明に用いるテレビ用受信信号と通信用信号
の周波数帯域を説明するための説明図である。
【図4】図2に示した屋外送受信機の構成の一例を示す
ブロック図である。
【図5】図1に示した重畳型分配器の構成の一例を示す
ブロック図である。
【図6】同じく、屋内ユニットの構成の一例を示すブロ
ック図である。
【図7】図6に示した屋内送受信機の構成の一例を示す
ブロック図である。
【符号の説明】 1 VHF放送受信アンテナ 2 UHF放送受信アンテナ 5 屋外ユニット 6 通信アンテナ 7 重畳型分配器 8 伝送路 9〜12 壁面端子 13,14 屋内ユニット 15〜18 テレビ受像機 21,22 パソコン 131 屋内ユニット電源部 132 給電スイッチ 133 DC検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C056 FA02 FA03 FA08 GA05 HA01 HA04 HA08 HA12 HA13 HA14 HA15 5C064 BA02 BA07 BB05 BC12 BC13 BC14 BD01 BD07 5K004 AA05 FA05 FA09 FE00 FG00 5K022 AA03 AA12 AA22

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビ受信アンテナと、複数の出力端子
    を有する分配手段とを有し、前記テレビ受信アンテナか
    ら入力したテレビ受信周波数の受信信号を、前記分配手
    段により前記各出力端子を介してテレビ受像機に供給す
    る通信システムにおいて、 前記分配手段の出力端子に接続され、前記テレビ受信周
    波数及びテレビ受信周波数以外の特定周波数の信号を通
    過させる第1の経路と、 所定の前記出力端子と他の出力端子の間に前記特定周波
    数の信号を通過させる第2の経路と、 前記第1の経路に接続され、前記特定周波数で通信する
    屋内通信手段を備え、所定の前記出力端子と他の出力端
    子を介して前記特定周波数の信号を双方向で通信するこ
    とを特徴とする通信システム。
  2. 【請求項2】 前記テレビ受信周波数以外の特定周波数
    の信号が入力する通信アンテナと、前記分配手段と通信
    アンテナ及びテレビ受信アンテナ間に接続され、前記テ
    レビ受信周波数及びテレビ受信周波数以外の特定周波数
    の信号を通過させる第3の経路と、前記第3の経路に接
    続され、前記テレビ受信周波数以外の特定周波数の信号
    を通信する屋外通信手段とを備え、前記屋外通信手段と
    屋内通信手段間で前記特定周波数の信号を双方向で通信
    することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 【請求項3】 前記第3の経路上に設けられ、前記テレ
    ビ受信周波数の信号を通過させる第1の通過手段と、前
    記第3の経路上に設けられ、前記特定周波数の信号を通
    過させる第2の通過手段とを備え、前記第3の経路は、
    前記第1の通過手段と第2の通過手段が別々に接続され
    る経路を有し、前記テレビ受信周波数の信号と特定周波
    数の信号をそれぞれ通過させることを特徴とする請求項
    2に記載の通信システム。
  4. 【請求項4】 前記屋内通信手段は、前記第1の経路の
    信号に重畳させて直流電力を前記屋外通信手段に供給す
    る電源供給部と、前記電源供給部からの直流電力の供給
    を開閉切り替えする切替部と、前記電源供給部による電
    源供給時に、前記第1の経路の信号に直流電力が重畳さ
    れているかどうか検出し、前記直流検出部の検出結果に
    応じて前記切替部の開閉切り替えを制御する直流検出部
    とを有することを特徴とする請求項1,2及び3のいず
    れかに記載の通信システム。
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