JP2001237620A - 積層型誘電体共振器 - Google Patents

積層型誘電体共振器

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JP2001237620A
JP2001237620A JP2000043442A JP2000043442A JP2001237620A JP 2001237620 A JP2001237620 A JP 2001237620A JP 2000043442 A JP2000043442 A JP 2000043442A JP 2000043442 A JP2000043442 A JP 2000043442A JP 2001237620 A JP2001237620 A JP 2001237620A
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strip line
dielectric resonator
dielectric
laminated
line electrodes
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JP2000043442A
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Takami Hirai
隆己 平井
Yasuhiko Mizutani
靖彦 水谷
Kazuyuki Mizuno
和幸 水野
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】積層型誘電体共振器の小型化(例えばフィルタ
形状の小型化)を図りながらも無負荷Qを向上させる。 【解決手段】第1〜第6の誘電体層S1〜S6を順次積
層、焼成一体化して構成される誘電体基板14内に第1
〜第3のストリップライン電極16A〜16Cを形成
し、これら第1〜第3のストリップライン電極16A〜
16Cをそれぞれ複数のビアホール18を通じて電気的
に接続して構成する。ビアホール18の形成位置は、最
も電界の集中する各ストリップライン電極16A〜16
Cの縁に沿って形成することが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、数百MHz〜数G
Hzのマイクロ波帯において共振回路を構成する積層型
誘電体共振器に関し、特に、バンドパスフィルタやデュ
プレクサ、発振器等に好適に利用され得る小型で、低損
失な積層型誘電体共振器に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、携帯電話等の無線通信システムの
多様化に伴い、積層型誘電体フィルタに対して、小型
化、低損失化の要請が強くなってきている。
【0003】積層型誘電体フィルタの低損失化を実現さ
せるためには、該積層型誘電体フィルタを構成している
積層型誘電体共振器の無負荷Qを向上させる必要があ
る。共振回路の無負荷Qは、主に誘電体基板の誘電体に
よる損失(誘電体損)とストリップライン電極による損
失(導体損)とによって決まるが、一般に、マイクロ波
帯以下の低周波帯では、誘電体損よりも導体損の方が無
負荷Qに対して支配的である。
【0004】従って、積層型誘電体フィルタの低損失化
を実現させて無負荷Qを向上させるためには、 (1)ストリップライン電極を形成する導体材料の比抵
抗を小さくすること。 (2)ストリップライン電極の幅や厚みを大きくするこ
と。 が考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
(1)比抵抗を小さくすることは、材料、コスト面で限
界が生じるおそれがあり、(2)ストリップライン電極
の寸法を大きくすることは、該積層型誘電体共振器を有
する電子部品が大型化するという問題がある。
【0006】従来では、例えば図5に示すように、複数
の誘電体層S1〜S6を積層して構成された誘電体基板
100内にストリップライン電極102A〜102Cを
形成する場合において、一主面にストリップライン電極
102A〜102Cがそれぞれ形成された複数枚の誘電
体層S3〜S5を多数重ねることにより、無負荷Qを向
上させる方法が提案されている(例えば特開平4−43
703号公報参照)。しかし、この方法の場合、小型化
の要請からストリップライン電極102A〜102Cを
積層する枚数にも限界があるという問題がある。
【0007】本発明はこのような課題を考慮してなされ
たものであり、小型化(例えばフィルタ形状の小型化)
を図りながらも無負荷Qを向上させることができる積層
型誘電体共振器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の誘電体
層が積層されて構成された誘電体基板内に複数のストリ
ップライン電極が前記誘電体層を間に挟んで積層方向に
重ねられて構成された積層型誘電体共振器において、少
なくとも2枚以上のストリップライン電極が1つ以上の
ビアホールを通じて電気的に接続されていることを特徴
とする。
【0009】これにより、本発明は、前記ビアホールに
よって、マイクロ波帯の高周波電流が流れる部分を増大
化させることができるため、簡単な構成でストリップラ
イン電極による導体損を有効に低減させることができ、
共振器の無負荷Qを向上させることができる。
【0010】そして、前記ビアホールは、前記ストリッ
プライン電極のうち、電界の集中する部分に設けること
が好ましい。この場合、前記ビアホールを前記ストリッ
プライン電極の縁の部分に設けることが好適である。
【0011】なお、ビアホールの断面形状は、様々な形
状を採用することができ、例えば真円や楕円あるいは矩
形でもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る積層型誘電体
共振器の実施の形態例を図1〜図4を参照しながら説明
する。
【0013】本実施の形態に係る積層型誘電体共振器1
0は、図1に示すように、複数の誘電体層(S1〜S
6)が積層、焼成一体化されて構成され、図2に示すよ
うに、少なくとも1つの側面にアース電極12が形成さ
れた誘電体基板14を有する。図1では、第1〜第6の
誘電体層S1〜S6を順次積層して誘電体基板14を構
成した例を示す。誘電体層S1〜S6の積層枚数はあく
までも一例であり、また、これら第1〜第6の誘電体層
S1〜S6はそれぞれ1枚あるいは複数枚の層にて構成
される。
【0014】更に、この実施の形態に係る積層型誘電体
共振器10においては、第3〜第5の誘電体層S3〜S
5の各一主面にそれぞれストリップライン電極(第1〜
第3のストリップライン電極16A〜16C)が形成さ
れている。図2に示すように、ストリップライン電極1
6A〜16Cを1/4波長の共振電極とした場合は、誘
電体基板14の側面のうち、第1〜第3のストリップラ
イン電極16A〜16Cの各一端を誘電体基板14の側
面に形成されたアース電極12と短絡させた構造が採用
される。
【0015】そして、この実施の形態に係る積層型誘電
体共振器10においては、第1〜第3のストリップライ
ン電極16A〜16Cがそれぞれ複数のビアホール18
を通じて電気的に接続されて構成されている。
【0016】ビアホール18の形成位置はストリップラ
イン電極16A〜16Cが形成されている部分であれば
どこでもよいが、図1に示すように、最も電界の集中す
る各ストリップライン電極16A〜16Cの縁に沿って
形成することが好ましい。図1は、各ストリップライン
電極16A〜16Cの縁に沿って複数(図示の例では1
4個)の断面円形状のビアホール18を配設した例を示
す。
【0017】このように、本実施の形態に係る積層型誘
電体共振器10においては、各ストリップライン電極1
6A〜16Cを複数のビアホール18を通じて電気的に
接続するようにしたので、前記ビアホール18によっ
て、マイクロ波帯の高周波電流が流れる部分を増大化さ
せることができ、簡単な構成でストリップライン電極1
6A〜16Cによる導体損を有効に低減させることがで
き、積層型誘電体共振器10の無負荷Qを向上させるこ
とができる。これは、小型化(例えばフィルタ形状の小
型化)を図りながらも無負荷Qを向上させることができ
ることにつながる。
【0018】特に、本実施の形態では、複数のビアホー
ル18を、各ストリップライン電極16A〜16Cのう
ち、電界の集中する部分、即ち、各ストリップライン電
極16A〜16Cの縁の部分に設けるようにしたので、
マイクロ波帯の高周波電流が流れる部分を更に増大化さ
せることができ、ストリップライン電極16A〜16C
による導体損を更に低減させることができる。
【0019】また、図3に示す第1の変形例に係る積層
型誘電体共振器10aに示すように、各ストリップライ
ン電極16A〜16Cの縁に沿って形成されるビアホー
ル18の数を増加させて、その配列ピッチPを短くする
ことにより、誘電体層S1〜S6に対する導体(ストリ
ップライン電極16A〜16Cとビアホール18を含む
導体)の比率を多くすればするほど、無負荷Qをより一
層向上させることができる。
【0020】上述の例では、3つのストリップライン電
極16A〜16Cすべてをビアホール18を通じて電気
的に接続するようにしたが、その他、図4に示す第2の
変形例に係る積層型誘電体共振器10bのように、3つ
のストリップライン電極16A〜16Cのうち、例えば
第1及び第2のストリップライン電極16A及び16B
だけをビアホール18を通じて電気的に接続するように
してもよい。
【0021】また、上述の例では、断面円形状のビアホ
ール18を形成した例を示したが、ストリップライン電
極16A〜16C間を電気的に接続することができれば
どのような形状でもよい。即ち、ビアホール18の形状
として、真円、楕円、矩形など様々な形状を用いること
ができる。
【0022】上述の例では、誘電体基板14内に3枚の
ストリップライン電極16A〜16Cを形成し、これら
ストリップライン電極16A〜16Cをビアホール18
を通じて電気的に接続した例を示したが、その他、誘電
体基板14内に2枚のストリップライン電極を形成し
て、これらストリップライン電極間をビアホール18で
電気的に接続するようにしてもよいし、あるいは、誘電
体基板14内に4枚以上のストリップライン電極を形成
して、これらストリップライン電極間をビアホール18
で電気的に接続するようにしてもよい。
【0023】また、上述の例では、ストリップライン電
極16A〜16Cとして、1/4波長の共振電極を用い
た例を示したが、その他、1/2波長の共振電極を用い
るようにしても、同様の効果を得ることができる。
【0024】なお、この発明に係る積層型誘電体共振器
は、上述の実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱
することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんで
ある。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る積層
型誘電体共振器によれば、小型化(例えばフィルタ形状
の小型化)を図りながらも無負荷Qを向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る積層型誘電体共振器を示す
分解斜視図である。
【図2】本実施の形態に係る積層型誘電体共振器を示す
断面図である。
【図3】第1の変形例に係る積層型誘電体共振器を示す
断面図である。
【図4】第2の変形例に係る積層型誘電体共振器を示す
分解斜視図である。
【図5】従来例に係る積層型誘電体共振器を示す分解斜
視図である。
【符号の説明】
10、10a、10b…積層型誘電体共振器 12…アース電極 14…誘電体基板 16A〜16C…ストリップライン電極 18…ビアホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 和幸 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 Fターム(参考) 5J006 HB05 HB22 LA02 5J014 CA00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の誘電体層が積層されて構成された誘
    電体基板内に複数のストリップライン電極が前記誘電体
    層を間に挟んで積層方向に重ねられて構成された積層型
    誘電体共振器において、 少なくとも2枚以上のストリップライン電極が1つ以上
    のビアホールを通じて電気的に接続されていることを特
    徴とする積層型誘電体共振器。
  2. 【請求項2】請求項1記載の積層型誘電体共振器におい
    て、 前記ビアホールは、前記ストリップライン電極のうち、
    電界の集中する部分に設けられていることを特徴とする
    積層型誘電体共振器。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の積層型誘電体共振器
    において、 前記ビアホールは、前記ストリップライン電極の縁の部
    分に設けられていることを特徴とする積層型誘電体共振
    器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10213766A1 (de) * 2002-03-27 2003-10-16 Tesat Spacecom Gmbh & Co Kg Mikrowellenresonator
JP2008017242A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Tdk Corp 電子部品

Cited By (3)

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DE10213766B4 (de) * 2002-03-27 2017-01-12 Tesat-Spacecom Gmbh & Co.Kg Mikrowellenresonator
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