JP2001236668A - チルト検出装置および方法 - Google Patents

チルト検出装置および方法

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JP2001236668A
JP2001236668A JP2000266257A JP2000266257A JP2001236668A JP 2001236668 A JP2001236668 A JP 2001236668A JP 2000266257 A JP2000266257 A JP 2000266257A JP 2000266257 A JP2000266257 A JP 2000266257A JP 2001236668 A JP2001236668 A JP 2001236668A
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focus
disk
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JP2000266257A
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Yukihiro Tagawa
幸宏 田川
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Samsung Electro Mechanics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度の高いチルト角の検出値を得ることがで
き、コストアップを招くことがなく、ヘッド部の構成も
簡単なチルト検出装置および方法を提供する。 【解決手段】 チルト検出装置に、フォーカスサーボ手
段13から、フォーカスアクチュエータ9の操作量を示
す信号を入力し、ディスク1の記録面2bと光ビーム8
aとの接点の、光ビームに沿った方向の移動速度を示す
信号を出力する光ビーム方向速度出力手段と、ディスク
の記録面と、記録面に照射された光ビームとの、ディス
クの円周に接する方向の相対速度を示す信号を出力する
円周方向速度出力手段と、円周方向速度出力手段の出力
と、光ビーム方向速度出力手段の出力とを入力し、ディ
スクの記録面と、記録面に照射された光ビームとのチル
ト角を算出するチルト角算出手段とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクプレー
ヤ等の光ヘッドのチルトサーボ装置における、チルト検
出装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置は、対物レンズで小さく
絞り込んだ光ビームによって、ディスク上の微細なマー
ク(ピット)を走査し、記録された情報を再生し、ま
た、新たに情報を記録する装置である。
【0003】このとき、ディスクの反り、面振れ等によ
って、ディスク面が、光ヘッドからの光ビームに対して
傾斜することがある。このような場合には、光ディスク
に記録された情報を再生するための光ビームが、ディス
ク面に対して傾斜して入射されることになるので、正確
な読み取りが困難となる。
【0004】図7は、光ビームによって形成される光ス
ポットの、ディスク面の傾斜(チルト)による変化を示
す図である。なお、図7の下側の図は、光スポットの形
状を示し、上側の図は、これらの光スポットにおける光
の強度分布を示している。
【0005】図7(b)は、光ビームとディスク面とが
垂直であった場合の光スポットの形状および強度分布で
あり、光スポットの形状は対称な形状となる。これに対
し、図8(a)および(c)は、光ビームに対してディ
スク面が傾斜していた場合の光スポットの形状および強
度分布であり、ディスク上の光スポットにはコマ収差が
発生し、光スポットの形状は非対称な形状となる。
【0006】光ディスク装置は、このような収差が発生
することを防止するため、光ヘッドの光軸をディスク面
に対して垂直に保つように補正するチルトサーボ装置を
備えている。このチルトサーボ装置は、光ヘッドが射出
する光ビームと、ディスク面との傾斜をチルト量として
検出するためのチルト検出手段を備えている。
【0007】チルト量は、一般に、チルトセンサによっ
て検出することができる。チルトセンサを、光ディスク
に記録された情報を再生するための光ビームを発する光
学系とは別に設けることによって、チルト検出手段を構
成する場合には、チルトセンサと光ヘッドの対物レンズ
との干渉を避けるため、両者の間にはある程度の距離が
必要である。しかし、両者間の距離をできるだけ近づけ
ることにより、近似的に、光スポットが投影されている
位置のディスク面の傾斜量を得ることはできる。
【0008】図8は、従来の光ディスク装置のヘッド部
の構成の一例を示す斜視図である。光ディスク101の
下方に位置するヘッド部102の上面には、光ヘッドの
対物レンズ103と、チルト検出手段のチルトセンサ1
04とが別々に設けられている。チルトセンサ104
を、対物レンズ103から射出された光ビーム105に
よる光スポット106が通る、ディスク面のトラック1
07上に概略一致して配置することにより、このチルト
センサ104によって、光スポット106の位置の、デ
ィスク面の傾斜量を近似的に検出している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成のヘ
ッド部は、光スポットとチルトセンサの位置とが完全に
は一致していないことから、チルトセンサによる検出値
が誤差を含むことを避けられず、例えば、ディスクの記
録密度の高密度化に伴って、高度のチルト補正が要求さ
れる場合には、十分な精度が確保できないという問題が
ある。
【0010】また、光ヘッドとチルト検出手段とが別々
に設けられているので、部品点数の増加によるコストア
ップを招くと共に、ヘッド部の構成が複雑になるという
問題がある。
【0011】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたもので、精度の高い検出値を得ることができ、か
つ、コストアップを招くことがなく、ヘッド部の構成も
簡単なチルト検出装置および方法を提供するものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、光ディスクの記録面に光ビームが集光されたスポッ
ト位置において、前記光ディスクのフォーカス方向の速
度と、前記光ディスクの回転方向の速度とを検出するこ
とにより、(1)前記光ディスクのフォーカス方向のフ
ォーカス方向速度ベクトルと、(2)前記光ディスクの
フォーカス方向と垂直な回転方向速度ベクトルと、
(3)前記フォーカス方向速度ベクトルと、前記回転方
向速度ベクトルとを合成した合成ベクトルとの3つのベ
クトルによって表される角度を算出し、前記光ディスク
の接線方向の傾き角であるタンジェンシャルチルト角を
検出することを特徴とするチルト検出装置である。請求
項2に記載の発明は、情報が記録された、回転するディ
スクの記録面に、集光された光ビームを照射し、照射さ
れた光ビームが前記ディスクの記録面で反射された反射
光を受光する光ヘッドと、この光ヘッドが照射する光ビ
ームが集光される位置を調整するフォーカスアクチュエ
ータと、このフォーカスアクチュエータを制御するフォ
ーカスサーボ手段とを有するディスク情報記録再生装置
において、前記フォーカスサーボ手段から、前記フォー
カスアクチュエータの操作量を示す信号を入力し、前記
ディスクの記録面と光ビームとの接点の、光ビームに沿
った方向の移動速度を示す信号を出力する光ビーム方向
速度出力手段と、前記ディスクの記録面と、この記録面
に照射された光ビームとの、ディスクの円周に接する方
向の相対速度を示す信号を出力する円周方向速度出力手
段と、この円周方向速度出力手段の出力と、前記光ビー
ム方向速度出力手段の出力とを入力し、前記ディスクの
記録面と、この記録面に照射された光ビームとのチルト
角を算出するチルト角算出手段とを有することを特徴と
するチルト検出装置である。
【0013】請求項3に記載の発明は、情報が記録され
た、回転するディスクの記録面に、集光された光ビーム
を照射し、照射された光ビームが前記ディスクの記録面
で反射された反射光を受光する光ヘッドと、この光ヘッ
ドが照射する光ビームが集光される位置を調整するフォ
ーカスアクチュエータと、このフォーカスアクチュエー
タを制御するフォーカスサーボ手段と、前記ディスクの
回転に伴って、このディスク上に照射される光ビームの
照射位置を移動させる移動手段とを有するディスク情報
記録再生装置において、前記フォーカスサーボ手段内の
所定の点からの信号を入力し、前記ディスクの記録面と
光ビームとの接点の、光ビームに沿った方向の位置を示
す信号を出力する光ビーム方向位置出力手段と、前記デ
ィスクが1回転する毎にタイミング信号を出力するタイ
ミング信号出力手段と、このタイミング信号出力手段が
タイミング信号を出力する毎に、前記光ビーム方向位置
出力手段が出力する信号を記憶する記憶手段と、この記
憶手段に記憶された信号に基づいて、前記ディスクの記
録面と、この記録面に照射された光ビームとの、前記デ
ィスクの半径方向のチルト角を算出するチルト角算出手
段とを有することを特徴とするチルト検出装置である。
【0014】請求項4に記載の発明は、前記フォーカス
サーボ手段は、フォーカスの目標値と、フォーカスの現
状を示す信号との差分を算出する差分算出手段と、この
差分算出手段の出力を入力し、前記フォーカスアクチュ
エータの操作量を示す信号を出力する補償器とを有し、
前記光ビーム方向位置出力手段は、前記フォーカスサー
ボ手段内の差分算出手段の出力を入力することを特徴と
する請求項3に記載のチルト検出装置である。
【0015】請求項5に記載の発明は、前記フォーカス
サーボ手段は、フォーカスの目標値と、フォーカスの現
状を示す信号との差分を算出する差分算出手段と、この
差分算出手段の出力を入力し、前記フォーカスアクチュ
エータの操作量を示す信号を出力する補償器とを有し、
前記光ビーム方向位置出力手段は、前記フォーカスサー
ボ手段内の補償器の出力を入力することを特徴とする請
求項3に記載のチルト検出装置である。
【0016】請求項6に記載の発明は、前記フォーカス
サーボ手段は、フォーカスの目標値と、フォーカスの現
状を示す信号との差分を算出する差分算出手段と、この
差分算出手段の出力を入力し、前記フォーカスアクチュ
エータの操作量を示す信号を出力する補償器とを有し、
前記光ビーム方向位置出力手段は、前記フォーカスサー
ボ手段内のフォーカスの現状を示す信号を入力すること
を特徴とする請求項3に記載のチルト検出装置である。
【0017】請求項7に記載の発明は、前記チルト角算
出手段が算出したチルト角に基づいて、これから光ビー
ムを照射するディスク面上の点の、光ビームに沿った方
向の位置を予測する予測手段をさらに有することを特徴
とする請求項3ないし6のいずれかに記載のチルト検出
装置である。
【0018】請求項8に記載の発明は、情報が記録され
た、回転するディスクの記録面に、集光された光ビーム
を照射し、照射された光ビームが前記ディスクの記録面
で反射された反射光を受光する光ヘッドと、この光ヘッ
ドが照射する光ビームが集光される位置を調整するフォ
ーカスアクチュエータと、このフォーカスアクチュエー
タを制御するフォーカスサーボ手段とを有するディスク
情報記録再生装置において、前記フォーカスサーボ手段
から、前記フォーカスアクチュエータの操作量を示す信
号を入力し、前記ディスクの記録面と光ビームとの接点
の、光ビームに沿った方向の移動速度を示す光ビーム方
向速度信号を出力し、前記ディスクの記録面と、この記
録面に照射された光ビームとの、ディスクの円周に接す
る方向の相対速度を示す円周方向速度信号を出力し、こ
の円周方向速度信号と、前記光ビーム方向速度信号とを
入力し、前記ディスクの記録面と、この記録面に照射さ
れた光ビームとのチルト角を算出することを特徴とする
チルト検出方法である。
【0019】
【発明の実施の形態】まず、本発明の全ての実施形態に
共通の、光ディスクプレーヤ等の情報記録再生装置の全
体構成を、図1を参照して説明する。光ディスク1の、
再生すべき情報が記録されたトラック2上には、ピット
2aが形成され、ピット2aが形成された面と向かい合
う位置に、記録された情報を再生するためのヘッド3が
配置されている。
【0020】ヘッド3は、図示していない移動手段によ
って光ディスク1の半径方向R(以下、ラジアル方向と
記す)に移動可能となっている。この移動手段によっ
て、ヘッド3から発せられる光ビーム8aにより、光デ
ィスク1のトラック2上に投影される光スポット8のラ
ジアル方向での位置を、光ディスク1の回転に伴って移
動させ、光スポット8がトラック2を走査することが可
能となっている。
【0021】ヘッド3は、レーザ光を発するレーザダイ
オード4と、このレーザダイオード4が発するレーザ光
を平行光にするコリメータレンズ4aと、ビームスプリ
ッタ5と、平行光を光ディスク1のピット2aが形成さ
れた記録面2bに集光し、かつ、この記録面2bからの
反射光を再度平行光にする対物レンズ6と、平行光とさ
れた反射光を集光するコリメータレンズ7aと、このコ
リメータレンズ7aが集光した反射光を受光するセンサ
7とを内蔵している。
【0022】レーザダイオード4が発するレーザ光は、
コリメータレンズ4aで平行光とされ、ビームスプリッ
タ5で反射され、対物レンズ6で集光されて光ビーム8
aとなり、この光ビーム8aにより、光ディスク1のト
ラック2上に光スポット8が投影される。トラック2上
のピット2aによって強度変調された反射光は、再度対
物レンズ6を経由してビームスプリッタ5まで戻され、
このビームスプリッタ5を透過し、コリメータレンズ7
aで集光され、センサ7で受光される。センサ7は、受
光された光、すなわちピット2aで強度変調された光に
応じたRF信号を出力する。
【0023】ヘッド3が有する対物レンズ6は、フォー
カスアクチュエータ9によって、前記光ビーム8aの光
軸11と平行な方向、すなわちZ軸方向に動かされ、ト
ラック2上の光スポット8のフォーカスが調整される。
フォーカスアクチュエータ9は、制御手段12によって
制御される。
【0024】図2は、光ディスク1およびヘッド3を、
光ディスク1の断面方向から見た図である。光ビームの
光軸11に対して光ディスク1の記録面2bがθTだけ
傾斜していて、光ディスク1の回転によって、光ディス
ク1の記録面2bが、トラック2の接線方向(図1にお
ける方向Tであり、以下、タンジェンシャル方向と記
す)に速度VLで移動していたとする。このとき、記録
面2bが、Z軸方向に速度VZで移動していたとする
と、 tanθ=VZ/VL が成り立つ。
【0025】次に、本発明の第1実施形態における制御
手段12の内部構成を図3を参照して説明する。制御手
段12は、光スポット8のフォーカスを調整するため
に、フォーカスアクチュエータ9を駆動するフォーカス
サーボ手段13と、フォーカスアクチュエータ9の動作
をシュミレートするアクチュエータモデル14と、光デ
ィスク1の回転による、タンジェンシャル方向の速度V
Lを出力する線速度出力手段17と、タンジェンシャル
方向のチルト角θTを算出するためのチルト角算出手段
18とを内蔵している。
【0026】フォーカスサーボ手段13は、目標値rと
帰還信号sとの差をとり、エラー信号eを出力する差分
算出手段20と、前記センサ7のリニアリティや位相を
補償するための補償器15とを内蔵している。
【0027】差分算出手段20は、目標値rおよび帰還
信号sを入力し、エラー信号eを出力している。エラー
信号eは、補償器15に入力され、補償器15の出力u
は、フォーカスアクチュエータ9およびアクチュエータ
モデル14に入力され、このアクチュエータモデル14
は、光ディスク1の記録面2bの、光スポット8が投影
された位置での、Z軸方向の速度VZを示す信号を出力
する。
【0028】上記アクチュエータモデル14は、補償器
15の出力u、すなわちフォーカスアクチュエータ9を
駆動するための信号(駆動電流)を入力し、この入力を
1回積分することによって速度VZを示す信号を出力す
ることができ、また2回積分することによって位置PZ
を示す信号を出力することもできる。位置PZを示す信
号を用いる例については後述する。
【0029】チルト角算出手段18は、アクチュエータ
モデル14が出力するZ軸方向の速度VZを示す信号
と、線速度出力手段17が出力するタンジェンシャル方
向の速度VLを示す信号とを入力し、タンジェンシャル
方向のチルト角θTを算出し、出力する。
【0030】次に、本実施形態の動作を説明する。差分
算出手段20は、あらかじめ設定された、フォーカス状
態の目標値rと、現在のフォーカス状態を示す帰還信号
sとの差をとり、この差をエラー信号eとして出力す
る。エラー信号eは、補償器15に入力され、この補償
器15によって、前記センサ7のリニアリティや位相が
補償される。この補償器15の出力uは、フォーカスア
クチュエータ9およびアクチュエータモデル14に入力
される。
【0031】フォーカスアクチュエータ9は、ヘッド3
が有する対物レンズ6をZ軸方向に動かし、光スポット
のフォーカス状態を変化させる。このフォーカス状態の
変化は、例えば、センサ7が出力するRF信号の振幅等
を変化させるので、このRF信号の振幅等を帰還信号s
として取り出し、前記差分算出手段20へ戻す。
【0032】以上のようなフォーカスサーボループの動
作によって、目標値rと帰還信号sが一致するようにサ
ーボがかけられ、光スポット8のフォーカスが合わせら
れる。
【0033】一方、補償器15の出力u、すなわちフォ
ーカスアクチュエータ9を駆動するための信号uは、ア
クチュエータモデル14にも入力される。アクチュエー
タモデル14は、入力された信号uに基づいて、フォー
カスアクチュエータ9によるヘッド3が有する対物レン
ズ6のZ軸方向への移動速度を算出する。
【0034】ここで、前記フォーカスサーボループの動
作によって、光スポット8のフォーカスが合うように、
ヘッド3が有する対物レンズ6と、ディスク1の記録面
2b上で光スポット8が投影されている位置との距離が
一定に保たれている。従って、前記ヘッド3が有する対
物レンズ6のZ軸方向への移動速度は、光ディスク1上
で光スポット8が投影されている位置のZ軸方向への移
動速度VZと等しい。
【0035】線速度出力手段17は、あらかじめ定めら
れた光ディスク1の線速度、すなわち光スポット8と、
光ディスク1の記録面2bとのタンジェンシャル方向の
相対速度VLを出力する。
【0036】ここで、光ディスクには、線速度が一定の
CLV(Constant Linear Velocity)方式、角速度(回転
速度)が一定のCAV(Constant Angular Velocity)方
式、ゾーン単位で角速度(回転速度)が一定のZCAV
(Zone Constant Angular Velocity)方式などがあるが、
いずれの方式の光ディスクであっても、本実施形態の情
報記録再生装置によって再生することが可能である。
【0037】すなわち、CLV方式の光ディスクを再生
する場合には、前記線速度出力手段17は、一定の線速
度VLを出力する。これに対し、CAV方式またはZC
AV方式の光ディスクを再生する場合には、前記線速度
出力手段17は、再生しているトラック2のラジアル方
向での位置に応じて変化する線速度VLを出力する。
【0038】なお、CLV方式は、ディスクの内周/外
周に関わりなく、ヘッドに対する記録面の移動速度を一
定にして、データを読み書きする方式なので、ヘッドに
対する記録面の移動速度を一定に保つために、ヘッドが
内周を読み書きする場合には、ディスクの回転を速く
し、逆に外周を読み書きする場合には、回転を遅くしな
ければならない。このため、CLV方式のディスクを読
み書きする装置では、ディスクを回転させる駆動部分に
サーボ機構を設け、ヘッドのラジアル方向の位置によっ
て、ディスクの回転速度を調節する。
【0039】これに対し、CAV方式は、常に一定の角
速度(回転速度)でディスクを回転させながら、データ
の読み書きを行なう方式である。ディスクの内周と外周
では、円周の長さが異なるので、ヘッドが外周にあれ
ば、ヘッドと記録面の線速度は大きくなる。
【0040】また、ZCAV方式は、CLV方式とCA
V方式の特徴を併せ持つ方式で、ディスクの内周から外
周までをいくつかのゾーンに分けて、各ゾーン内におい
て角速度(回転速度)を一定にする方式である。
【0041】チルト角算出手段18は、前記アクチュエ
ータモデル14が出力する、Z軸方向の速度VZと、線
速度出力手段17が出力する線速度VLとを入力し、チ
ルト角θTを算出する。ここで、チルト角θTと、Z軸方
向の速度VZと、線速度VLとの関係は、図2を参照する
と、 θT=tan-1(VZ/VL) である。
【0042】以上の動作によって、チルト角θTが算出
されるので、算出されたチルト角θTに基づいて、チル
ト角の補正を行うことが可能である。
【0043】次に、本発明の第2実施形態における制御
手段12の内部構成を図4を参照して説明する。この制
御手段12に内蔵された、フォーカスサーボ手段13の
内部構成は、第1実施形態と同様である。
【0044】フォーカスサーボ手段13に内蔵された補
償器15の出力uが、アクチュエータモデル14に入力
されている。また、このアクチュエータモデル14に
は、タイミング信号出力手段21が出力するタイミング
信号TSも入力されている。アクチュエータモデル14
は、光ディスク1の記録面2bの、光スポット8が投影
された位置の、Z軸方向の位置を示すZ方向位置信号P
Zを出力し、この出力は、記憶手段22に入力されてい
る。記憶手段22の出力は、チルト角算出手段23に入
力されている。このチルト角算出手段23には、トラッ
ク間隔出力手段24が出力する、光ディスク1のトラッ
ク2の間隔を示すトラック間隔信号INTもまた入力さ
れている。チルト角算出手段23は、ラジアル方向のチ
ルト角θRを出力する。
【0045】次に、本実施形態の動作を説明する。アク
チュエータモデル14は、補償器15の出力uに基づい
て、光スポット8が投影された記録面2bの、Z方向の
位置を算出し、算出結果PZを記憶手段22に送る。記
憶手段22は、送られたZ方向位置PZを記憶する。
【0046】タイミング信号出力手段21は、光ディス
ク1の一回転毎に出力されるタイミング信号TSを出力
し、このタイミング信号TSは、前記アクチュエータモ
デル14に入力される。アクチュエータモデル14は、
タイミング信号TSが入力される毎に、すなわち光ディ
スク1が一回転する毎に、Z方向の位置を算出し、算出
結果PZを記憶手段に送る。従って、記憶手段22に
は、複数の算出結果が蓄積される。
【0047】記憶手段22は、蓄積された複数の算出結
果を、チルト角算出手段23に送る。このチルト角算出
手段23には、トラック間隔出力手段24が出力するト
ラック間隔信号INTも入力され、これらの入力に基づ
いて、ラジアル方向のチルト角θRが算出される。
【0048】算出されたチルト角θRは、予測手段25
に入力される。この予測手段25には、さらに、現在の
トラック2のZ方向の位置を示す信号PZと、トラック
間隔信号INTとが入力され、これらの入力に基づい
て、図5に示すように、次のトラックでのZ軸方向の位
置が予測される。
【0049】次に、本発明の第3実施形態における制御
手段12の内部構成を図6を参照して説明する。差分算
出手段20の出力であるエラー信号eが、フィルタ26
を介してZ方向位置出力手段27に入力されている。こ
のZ方向位置出力手段27には、タイミング信号出力手
段21が出力するタイミング信号TSもまた入力されて
いる。Z方向位置出力手段27は、タイミング信号TS
が入力される毎、すなわち光ディスク1が一回転する毎
に、前記フィルタ26の出力に基づいて、Z方向の位置
Zを出力する。これ以外の構成および動作は、第2実
施形態と同様である。
【0050】なお、上記第3実施形態の変形例として、
チルト角θRを算出する系の入力、すなわちフィルタ2
6の入力を、フォーカスサーボ手段13内の帰還信号s
から取ることも可能である。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、光スポットを投影する
手段と、チルト角を検出する手段とを共通化することが
でき、光スポットが投影される位置と、チルト角を検出
する位置とを完全に一致させることができるので、高い
精度のチルト角の検出値を得ることができる。
【0052】また、光スポットを投影する手段と、チル
ト角を検出する手段とを共通化することができるので、
部品点数を増加させることがなく、コストを抑えられる
と共に、ヘッド部の構成を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の全ての実施形態に共通の情報記録再
生装置の全体構成図。
【図2】 光ディスク1およびヘッド3を、光ディスク
1の断面方向から見た図。
【図3】 本発明の第1実施形態における制御手段12
の内部構成図。
【図4】 本発明の第2実施形態における制御手段12
の内部構成図。
【図5】 予測手段25の動作を説明するための図。
【図6】 本発明の第3実施形態における制御手段12
の内部構成図。
【図7】 光ビームによって形成される光スポットの、
ディスク面の傾斜による変化を示す図。
【図8】 従来の光ディスク装置のヘッド部の構成の一
例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 光ディスク(ディスク) 2 トラック 2a ピット 2b 記録面 3 ヘッド 4 レーザダイオード 4a コリメータレンズ 5 ビームスプリッタ 6 対物レンズ 7 センサ 7a コリメータレンズ 8 光スポット 8a 光ビーム 9 フォーカスアクチ
ュエータ 11 光軸 12 制御手段 13 フォーカスサー
ボ手段 14 アクチュエータモデル 15 補償器 17 線速度出力手段 18 チルト角算出手
段 20 差分算出手段 21 タイミング信号
出力手段 22 記憶手段 23 チルト角算出手
段 24 トラック間隔出力手段 25 予測手段 26 フィルタ 27 Z方向位置出力
手段 101 光ディスク 102 ヘッド部 103 対物レンズ 104 チルトセンサ 105 光ビーム 106 光スポット 107 トラック

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクの記録面に光ビームが集光さ
    れたスポット位置において、前記光ディスクのフォーカ
    ス方向の速度と、 前記光ディスクの回転方向の速度とを検出することによ
    り、(1)前記光ディスクのフォーカス方向のフォーカ
    ス方向速度ベクトルと、(2)前記光ディスクのフォー
    カス方向と垂直な回転方向速度ベクトルと、(3)前記
    フォーカス方向速度ベクトルと、前記回転方向速度ベク
    トルとを合成した合成ベクトルとの3つのベクトルによ
    って表される角度を算出し、前記光ディスクの接線方向
    の傾き角であるタンジェンシャルチルト角を検出するこ
    とを特徴とするチルト検出装置。
  2. 【請求項2】 情報が記録された、回転するディスクの
    記録面に、集光された光ビームを照射し、照射された光
    ビームが前記ディスクの記録面で反射された反射光を受
    光する光ヘッドと、 この光ヘッドが照射する光ビームが集光される位置を調
    整するフォーカスアクチュエータと、 このフォーカスアクチュエータを制御するフォーカスサ
    ーボ手段とを有するディスク情報記録再生装置におい
    て、 前記フォーカスサーボ手段から、前記フォーカスアクチ
    ュエータの操作量を示す信号を入力し、前記ディスクの
    記録面と光ビームとの接点の、光ビームに沿った方向の
    移動速度を示す信号を出力する光ビーム方向速度出力手
    段と、 前記ディスクの記録面と、この記録面に照射された光ビ
    ームとの、ディスクの円周に接する方向の相対速度を示
    す信号を出力する円周方向速度出力手段と、 この円周方向速度出力手段の出力と、前記光ビーム方向
    速度出力手段の出力とを入力し、前記ディスクの記録面
    と、この記録面に照射された光ビームとのチルト角を算
    出するチルト角算出手段とを有することを特徴とするチ
    ルト検出装置。
  3. 【請求項3】 情報が記録された、回転するディスクの
    記録面に、集光された光ビームを照射し、照射された光
    ビームが前記ディスクの記録面で反射された反射光を受
    光する光ヘッドと、 この光ヘッドが照射する光ビームが集光される位置を調
    整するフォーカスアクチュエータと、 このフォーカスアクチュエータを制御するフォーカスサ
    ーボ手段と、 前記ディスクの回転に伴って、このディスク上に照射さ
    れる光ビームの照射位置を移動させる移動手段とを有す
    るディスク情報記録再生装置において、 前記フォーカスサーボ手段内の所定の点からの信号を入
    力し、前記ディスクの記録面と光ビームとの接点の、光
    ビームに沿った方向の位置を示す信号を出力する光ビー
    ム方向位置出力手段と、 前記ディスクが1回転する毎にタイミング信号を出力す
    るタイミング信号出力手段と、 このタイミング信号出力手段がタイミング信号を出力す
    る毎に、前記光ビーム方向位置出力手段が出力する信号
    を記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶された信号に基づいて、前記ディス
    クの記録面と、この記録面に照射された光ビームとの、
    前記ディスクの半径方向のチルト角を算出するチルト角
    算出手段とを有することを特徴とするチルト検出装置。
  4. 【請求項4】 前記フォーカスサーボ手段は、 フォーカスの目標値と、フォーカスの現状を示す信号と
    の差分を算出する差分算出手段と、 この差分算出手段の出力を入力し、前記フォーカスアク
    チュエータの操作量を示す信号を出力する補償器とを有
    し、 前記光ビーム方向位置出力手段は、前記フォーカスサー
    ボ手段内の差分算出手段の出力を入力することを特徴と
    する請求項3に記載のチルト検出装置。
  5. 【請求項5】 前記フォーカスサーボ手段は、フォーカ
    スの目標値と、フォーカスの現状を示す信号との差分を
    算出する差分算出手段と、 この差分算出手段の出力を入力し、前記フォーカスアク
    チュエータの操作量を示す信号を出力する補償器とを有
    し、 前記光ビーム方向位置出力手段は、前記フォーカスサー
    ボ手段内の補償器の出力を入力することを特徴とする請
    求項3に記載のチルト検出装置。
  6. 【請求項6】 前記フォーカスサーボ手段は、 フォーカスの目標値と、フォーカスの現状を示す信号と
    の差分を算出する差分算出手段と、 この差分算出手段の出力を入力し、前記フォーカスアク
    チュエータの操作量を示す信号を出力する補償器とを有
    し、 前記光ビーム方向位置出力手段は、前記フォーカスサー
    ボ手段内のフォーカスの現状を示す信号を入力すること
    を特徴とする請求項3に記載のチルト検出装置。
  7. 【請求項7】 前記チルト角算出手段が算出したチルト
    角に基づいて、これから光ビームを照射するディスク面
    上の点の、光ビームに沿った方向の位置を予測する予測
    手段をさらに有することを特徴とする請求項3ないし6
    のいずれかに記載のチルト検出装置。
  8. 【請求項8】 情報が記録された、回転するディスクの
    記録面に、集光された光ビームを照射し、照射された光
    ビームが前記ディスクの記録面で反射された反射光を受
    光する光ヘッドと、 この光ヘッドが照射する光ビームが集光される位置を調
    整するフォーカスアクチュエータと、 このフォーカスアクチュエータを制御するフォーカスサ
    ーボ手段とを有するディスク情報記録再生装置におい
    て、 前記フォーカスサーボ手段から、前記フォーカスアクチ
    ュエータの操作量を示す信号を入力し、前記ディスクの
    記録面と光ビームとの接点の、光ビームに沿った方向の
    移動速度を示す光ビーム方向速度信号を出力し、 前記ディスクの記録面と、この記録面に照射された光ビ
    ームとの、ディスクの円周に接する方向の相対速度を示
    す円周方向速度信号を出力し、 この円周方向速度信号と、前記光ビーム方向速度信号と
    を入力し、前記ディスクの記録面と、この記録面に照射
    された光ビームとのチルト角を算出することを特徴とす
    るチルト検出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005534137A (ja) * 2002-07-26 2005-11-10 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 光ディスク・ドライブ装置、光ディスクのチルトを測定する方法、および、光ディスクのチルトを補正する方法
JP2006244662A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Ricoh Co Ltd 光ディスクチルト補償装置、光ディスク記録装置、光ディスク再生装置、および光ディスク記録再生装置

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