JP2001235421A - 光電スイッチ - Google Patents
光電スイッチInfo
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Abstract
基を含む物質を対象物として、その検出を精度よく行う
とともに、入手が容易な要素で構成され、かつ小型に構
成可能であって汎用性も高い光電スイッチを提供するこ
と。 【解決手段】 半導体発光素子12として波長1.4μ
mの光を発生する素子、たとえばIn1-xGaxAsyP
1-yの組成を有する半導体素子を使用する。この波長の
光はOH基を含む物質固有の光吸収帯に対応しており、
検出対象物QがOH基を含む物質(例:水を主成分とす
る物質)である場合には、その有無によって光吸収結果
が異なり、半導体受光素子15における光電変換出力が
変化する。これに応じてスイッチング動作がなされる。
有機液体を検出対象物とする場合には、半導体発光素子
12として波長1.6〜1.7μm帯の光を発生する素
子を使用する。
Description
ンなどにおいて使用される光電スイッチに関するもの
で、特に、検出光に対する遮光性や反射性に乏しい物質
(より具体的には、OH基、CH2基、CH3基を含む物
質)を検出対象物としてそれによる光吸収を利用した光
電スイッチに関する。
などのために種々のセンサが使用されるが、光電センサ
にスイッチング機能を持たせた光電スイッチは非接触で
対象物の検出を行うことができるという利点があるた
め、種々の用途に使用されている。
射型のものでは、投光器からの光を検出位置に向けて投
光するとともに検出位置からの反射光の有無を受光器で
検出することによって、その検出位置に検出対象物が存
在するか否かを認識するようになっている。また、透過
型のものでは投光器と受光器とを対向配置し、その間の
空間に検出対象物がある場合にはそれによる遮光によっ
て受光器に光が届かなくなることを利用しており、いわ
ゆるフォトインタラプタとして構成されている。そし
て、これらいずれの場合でも受光器の受光状態に応じて
所要のスイッチの開閉を行い、それによって光電スイッ
チとしての機能を果たしている。
は対象物の光反射性または遮光性を条件としているた
め、このような光学的性質に乏しい検出対象物、特に透
明または半透明の液体や固体(以下、「透明性を有する
物質」)についてはその検出が困難である。すなわち、
このような透明性を有する物質の場合には投光器からの
光はほとんど反射も遮光もされないため、従来の光電ス
イッチでは検出対象物の存否によって受光器の受光出力
はほとんど変化しない。また、若干の反射や遮光を無理
に検出しようとすれば受光器の受光出力を弁別するため
の閾値レベルをゼロレベルの近傍に設定せざるをを得な
いが、そのようにするとノイズなどの微小の外乱だけで
ON/OFFのスイッチングが起こることになり、これ
が誤報の原因となってしまう。
べての波長に対して完全に透明であるということはな
く、光の波長に依存した光吸収率を持っている。これに
対応して、白色光源からの光をフィルタに通すことによ
り特定の波長を取り出し、それを対象物に投光するとと
もに、対象物を通った光の吸収度に応じて対象物の有無
検出などを行うという技術が提案されている。
て容易に入手できる透過波長帯と、検出すべき対象物の
光吸収波長帯とが一致するとは限らない。このため、実
際には検出感度が必要なレベルにまで達しないという場
合も多い。
はそのサイズが大きいため、これを対象物に投射させる
ための光学系も大きくなる。したがって、これらの構成
要素を収容しなければならない投光器はそのサイズが大
きくなってしまう。
フィルタとを使用した光吸収利用型の光電検出器はその
用途が限られており、光電スイッチのように小型で汎用
的に使用される機器に採用することは困難である。
のみの光を透過する完全なフィルタを入手することは困
難であって、その波長以外の光もかなりフィルタを透過
してしまうのが実状である。したがって、対象物の吸収
特性に応じた特定の波長の光だけを投光することが困難
であり、実際には多数の波長が混合した検出になってい
る場合が多い。このため、着目する波長以外についての
吸収の影響が避けられず、対象物の検出が不正確になる
場合もある。
れたものであり、透明性を有する物質として代表的なも
の、すなわち、OH基を含む物質、CH2基やCH3
基を含む物質を対象物として、その検出を精度よく行う
とともに、入手が容易な要素で構成され、かつ小型に構
成可能であって汎用性も高い光電スイッチを提供するこ
とを目的とする。
め、請求項1の発明では、OH基を含む物質を検出する
とともに、その検出の結果に応じてスイッチング動作を
行う光電スイッチを提供しており、そこでは、投光のた
めの光源として、1.40μm〜1.50μmの範囲か
ら選択された波長の光を発生する半導体レーザを使用
し、レンズを介して前記半導体レーザから前記検出位置
に投光を行い、この光に対する検出対象物の光吸収を利
用してスイッチング動作を行う。
H3基を含む物質の検出の結果に応じてスイッチング動
作を行う光電スイッチであって、投光のための光源とし
て、1.60μm〜1.80μmの範囲から選択された
波長の光を発生する半導体レーザを使用し、レンズを介
して前記半導体レーザから前記検出位置に投光を行い、
この光に対する検出対象物の光吸収を利用してスイッチ
ング動作を行う。
として最も利用頻度が高い物質、すなわち、 OH基を含む物質(代表例:水や糖類などを含む物
質) CH2基やCH3基を含む物質(代表例:樹脂類を含む
物質) を想定し、それらに固有の光吸収波長帯を具体的に特定
するとともに、その波長帯に対応した光を発生する半導
体レーザを利用することを基本原理とする。
固有の光吸収波長帯は光通信工学などにおいて既に多用
されている半導体レーザの波長帯と一致していることを
実測に基づいて確認し、そのような半導体レーザを光電
スイッチにおける光源として採用することにより、上記
の課題をすべて解決できることを見出した。
を使用する必要がなく、また素子サイズも小さいだけで
なく、大きな光学系も必要としない。このため、光電ス
イッチの小型化が可能であって汎用性が高い。
ザは既に開発されて光通信などで多用されているため、
構成要素の入手も容易である。
分に狭いため、所要の波長以外の波長が混入することが
少なく、対象物の検出の精度も高い。
する前に、半導体レーザにおいて実現される波長帯につ
いて説明するとともに、この発明における波長帯の採用
理由を説明しておく。
関係>記述したように、本発明のうち請求項1の光電ス
イッチは、OH基の固有の吸収スペクトルを利用するこ
とを原理としており、この吸収波長帯に応じた発光波長
として1.4μm帯(1.40〜1.50μm)を採用
する。
基および/またはCH3基の固有の吸収スペクトルを利
用することを原理としている。
拠となる実測結果を示している。これらのグラフの縦軸
は光透過率(0%〜100%)であり、横軸は波長(単
位μm)である。したがって、グラフの谷が吸収ピーク
に相当する。なお、上限が100%を若干越えている部
分があるがこれは誤差によるものである。また、この図
1〜図8の下欄において(*)印が付された物質がCH
2基やCH3基を含む物質であり、それ以外はOH基を含
む物質である。
0=H+OH)の測定結果に着目する。この結果からわ
かるように、水は1.45μm付近と1.95μm付近
とに光吸収ピークを有する。原理的にはこれらのいずれ
の波長帯を使用しても光吸収を利用した光電スイッチを
得ることはできるが、実際には半導体レーザとして産業
上で入手できる波長帯はある程度限られており、この発
明では1.4μm帯(1.40〜1.50μm)を採用
する。図1ではこの波長帯が「A」として付記されてい
る。なお、このような選択の前提となる半導体レーザの
例については後述する。
む有機液体としての炭化水素およびエチルアルコール
(エタノール)においては、1.72μm付近などに吸
収ピークを有する。そこで、水と同じく産業上で入手で
きる半導体レーザの波長帯を考慮して、この発明では
1.6〜1.7μm帯(1.60〜1.80μm)を採
用する。図1ではこの波長帯が「B」として付記されて
いる。
の実測を行った結果を示している(一部、図1に含まれ
る結果と重複している)。これらのグラフの内容は図か
ら明らかであるためここでは逐一説明はしないが、主成
分としてOH基を含む物質については1.4μm帯Aの
付近に、また、CH2基やCH3基を含む有機液体では
1.6〜1.7μm帯Bの付近にそれぞれ吸収ピークを
有することがこれらのグラフから理解できる。
各種液体において共通の吸収帯のひとつであり、また
1.6〜1.7μm帯BはCH2基またはCH3基を含む
種々の有機液体において共通の吸収帯のひとつである。
実験結果であるが、この発明は固体についても適用でき
る。図7はOH基を含む固体の例としてのスクロース
(=セルロースないしは蔗糖)の実験結果であり、やは
り1.4μm帯Aの付近に吸収ピークを持っている。さ
らに、図8はCH2基またはCH3基を含む固体の例とし
ての透明プラスチック(具体的にはアクリル樹脂)の実
験結果であり、1.6〜1.7μm帯Bの付近に吸収ピ
ークを持っている。
問わず、これらの波長帯における光吸収を利用すること
によって、これらの物質の検出に有効な光電スイッチを
得ることができるのであり、この発明はこのような事実
に基づいている。
択>次に、上記のような吸収スペクトルの実測結果から
判定された吸収ピークのうち、特に1.4μm帯(1.
40〜1.50μm)および1.6〜1.7μm帯
(1.60〜1.80μm)がこの発明で採用された根
拠を説明する。なお、以下の説明で現れる波長値および
波長帯については図9に図示されており、この図9をも
参照されたい。
類と利用の経緯>周知のように半導体レーザは種々の波
長帯のものが開発されており、それら波長は応用別に目
的を持って開発されている。一般的には短波長帯と長波
長帯とに区分される。
情報処理たとえばCDを代表とする光ディスク、レーザ
プリンタあるいは光電スイッチを含んだセンサーなどの
ために開発されている。その代表的なものとしては、A
lxGa1-xAs系化合物半導体を用いたレーザがあり、
この組成における組成比xを調整することで、例えば波
長0.84μm及び0.78μm帯などが実現可能であ
る。
ク等では(AlxGa1-x)yIn1-yP系のレーザが開発
され、0.67μm帯及び0.63μm帯が実現されて
いる。また、さらなる短波長化のためにZnSeやZn
Sなどのバンドギャップエネルギーの大きいII-VI族化
合物半導体を用いたレーザも研究開発されている。
バ通信システムへの応用を主眼として開発されており、
主としてIn1-xGaxAsyP1-y系の化合物半導体を用
いて作成されている。光通信などで使用される波長はた
とえば1.3μm帯や1.55μm帯である。この波長
帯が選択された理由は光ファイバの素材であるガラスの
吸収が小さいため光信号を長距離を伝搬損失を少なく伝
送できるというニーズを充足するためである。また、光
ファイバ増幅器において、光ファイバ内に希土類元素の
エルビウム(Er)をドープしたファイバに励起光とし
て波長1.487μm帯あるいは0.98μm帯の半導
体レーザを用いることにより30dB以上の光信号に対
する利得が実現できる手法が開発され、それにより新た
な波長帯である0.98μmや1.48μm帯のレーザ
が開発されている。
の発明において重要となるのは長波長帯である(図9参
照)。
造>ところで、以上説明したような半導体レーザの材料
である化合物半導体は複数の種類の原子の混晶により成
立する。これについては例えば、“Heterostructure La
sers” H. C. Casey, Jr. & M. B. Panish, Academic P
ress, 1978 がこの分野において広く知られた参考文献
である。この文献によれば直接遷移型化合物半導体の価
電子帯と充満帯間との間のエネルギーギャップEg(単
位eV)と発光波長λ(単位μm)の関係は、 Eg(eV)=1.2398/λ(μm) で与えられる。
においては、そのエネルギーギャップのとりうる範囲は
組成比x,yを0≦x≦1,0≦y≦1の範囲内で変化
させることにより、0.73≦Eg≦1.25(eV)
の範囲で制御可能である。従ってIn1-xGaxAsyP
1-yの発光可能な波長λの範囲は0.99≦λ≦1.7
0(μm)である。
のように、半導体レーザとして産業上で現在入手可能な
波長帯が制限されるが、請求項1の発明で採用される
1.4μm帯A(図9参照)は、典型的には上記のよう
にIn1-xGaxAsyP1-yの半導体混晶で構成された半
導体レーザによって実現可能である。
〜1.7μm帯Bのうち1.60〜1.70μmの波長
については、典型的にはIn1-xGaxAsyP1-yによっ
て実現できる。AlGaInSb系またはInPAsS
b系の半導体混晶で構成された半導体素子により、1.
60〜1.80μmの波長が実現可能である。
利用してこの発明に使用する半導体レーザを実現するこ
とも可能である。半導体混晶の製造においては結晶成長
法が重要なファクタであるが、この発明の実現のために
使用する半導体レーザのための半導体混晶の結晶成長法
としては、伝統的な液相成長(Liquid Phase Epitaxy)
法のほか、より薄膜形成が可能な気相成長法、たとえば
MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Depositio
n)法や、分子線エピタキシー法すなわちMBE(Molec
ular Beam Epitaxy)法などが利用可能である。このよ
うな手法を用いると、通常のバルク半導体により発光可
能なエネルギーギャップの範囲を拡大して制御すること
が可能であり、波長の制御性においても高度に自由度を
持たせることも可能である。
たこの発明の実施形態について説明する。
発明の第1実施形態である反射型の光電スイッチ1の外
観図であり、図11はその内部構成を示すブロック図で
ある。この光電スイッチ1は、内蔵する半導体レーザ
(以下「半導体発光素子」とも呼ぶ)の発光波長に応じ
て、 OH基を含む物質(具体的には水を主成分とする液
体)の検出用光電スイッチ、または、CH2基または
CH3基を含む物質(具体的にはこれらの基を含む有機
液体)検出用光電スイッチとして使用される。
方体のケーシング2の内部に図11の要素群10を内蔵
している。この要素群10は、投光系、受光系、および
スイッチング系に大別され、このうち投光系では発光制
御回路11で発生した励起電力を半導体発光素子12に
与えている。この半導体発光素子12(すなわち半導体
光源)としては、OH基を含む物質の検出用光電スイ
ッチの場合は1.4μm帯(1.40〜1.50μ
m)、CH2基またはCH3基を含む物質の検出用光電
スイッチの場合は1.6〜1.7μm帯(1.60〜
1.80μm)の中から選択した波長を発光する半導体
レーザ、たとえばInGaAsP系、AlGaInSb
系またはInPAsSb系の半導体レーザが使用され
る。これらの範囲で好ましい波長の例は、それぞれ1.
45μmおよび1.66〜1.73μmである。
L1はレンズ13を介して図10の透明ウインドウ3a
から所定の検出位置P(図11)に向けて出射する。こ
のレンズ13は光L1の拡散を防いでほぼ平行光とする
ための光平行化レンズであり、好ましくは非球面の凸レ
ンズである。この検出位置Pが設定される面Rは、半導
体発光素子12で発生した光を実質的に吸収しない光反
射性材料で形成されている。したがって、検出位置Pに
検出対象物Q(水を主成分とする液体または有機液体)
が存在しないときには光L1が面Rに至ってこの面Rで
ほぼその全量が反射し、それが反射光L2となって光電
スイッチ1に戻る。また、検出位置Pに検出対象物Qが
存在する場合には光L1の大部分が検出対象物Qで吸収
され、反射光L2は実質的にゼロまたは相対的に低い光
量となる。
子15と受光制御回路16とを備えている。図10の透
明ウインドウ3bから図11のレンズ14を介して入射
した光L2はこの半導体受光素子14で検出される。こ
のレンズ13は光L2を制御するためのレンズであり、
たとえば光L2をほぼ平行光とするための凸レンズ(好
ましくは非球面の凸レンズ)である。またこのレンズ1
3は、光L2の制御の他の態様として、光L2を絞り、
または拡散させるようなレンズであってもよい。また、
半導体受光素子15はたとえばフォトダイオードで構成
されており、受光された光を光電変換する。そして、そ
の光電変換出力は受光制御回路16において所定の電圧
または電流に変換される。具体的には、反射光L2のレ
ベルに応じて半導体受光素子15から出力された信号を
この受光制御回路16が所定の閾値で弁別し、「受光状
態」,「非受光状態」を示す2値信号へと変換する。ま
た、この受光制御回路16には利得調整つまみ16aが
付随しており、この利得調整つまみ16aの操作に応答
して上記閾値が調整されることにより、検出感度の調整
が可能である。
はスイッチング回路17を備えており、このスイッチン
グ回路17には検出パイロットランプ18bが接続され
ている。このスイッチング回路17は、光検出結果に応
じて光電スイッチ1の外部の機器(たとえば工程管理用
コントローラ)にON/OFFのスイッチング出力Sou
tを与えるようになっている。さらに、スイッチング回
路17にはスイッチ方向切換つまみ17aが付随してお
り、このスイッチ方向切換つまみ17aを操作すること
により、検出パイロットランプ18bの点灯とスイッチ
ング出力Soutの「ON」とを受光時に行うか、それと
も非受光時に行うかを切り換えることができる。図10
に示すように、ケーシング2の上面には、各調整つまみ
16a,17aが配置されるとともに、検出パイロット
ランプ18bは電源パイロットランプ18aと並列的に
透明のパイロットランプフード18の中に収容されてい
る。
パイロットランプ18aとは、それらの発光色が異なっ
ており、これによっていずれが点灯しているかを容易に
識別することができる。また、この光電スイッチ1の電
源電力線およびスイッチング出力Soutの取出し線は、
図10のケーブル4を介して外部機器に接続されてい
る。
は、検出対象物Q(OH基を含む物質や、CH2基また
はCH3基を含む物質)が存在するか否かによって光吸
収量が異なる。このため、半導体発光素子12からの光
のうち半導体受光素子15に到達する量に応じた信号レ
ベルを閾値で弁別することにより、スイッチング出力S
outを自動的に切り換えるとともに、検出パイロットラ
ンプ18bの点灯/消灯がなされる。半導体レーザは発
光波長がシャープであるために余分な波長の光が混入す
ることが少なく、検出精度が高い。また、白色光源を使
用する場合のようなフィルタなどを必要とせず、またレ
ンズ13,14も小さなものでよいために全体として小
型であり、汎用性も高い。
第2実施形態である透過型の光電スイッチ100の外観
図であり、図13はその内部構成を示すブロック図であ
る。このうち図13は、光電スイッチ100を水を主成
分とする液体または有機液体のレベル検出用として使用
された態様を例示している。
00は投光部200と受光部300との組合せからな
り、図13に示すようにこれらは互いに対向した位置に
設置されて使用される。その間の空間には半導体発光素
子212の発光波長において光吸収が少ない材料、たと
えばガラスなどで形成された容器50に検出対象物Qが
貯留している。
ング202の内部に、図13の発光制御回路211およ
び半導体発光素子212を備えている。この半導体発光
素子212の具体的構成例およびその発光特性は第1の
実施形態と同様であって、OH基を含む物質の検出用
光電スイッチの場合は1.4μm帯(1.40〜1.5
0μm)、CH2基またはCH3基を含む物質の検出用
光電スイッチの場合は1.6〜1.7μm帯(1.60
〜1.80μm)の中から選択した波長を発光する半導
体レーザが使用される。
レンズ213を介して図12の透明ウインドウ203か
ら容器50の所定の設定高さH0に向けて出射する。こ
のレンズ213は光L1を制御するためのレンズであ
り、たとえば光L1をほぼ平行光とするための凸レンズ
(好ましくは非球面の凸レンズ)である。またこのレン
ズ213は、光L1の制御の他の態様として、光L1を
絞り、または拡散させるようなレンズであってもよい。
検出対象物Qのレベルがこの設定高さH0未満の高さLo
wにあるときには、光L1のほぼ全量が透過光L3とし
て受光部300に至る。また、検出対象物Qのレベルが
設定高さH0以上の高さHighにあるときに光L1のほぼ
全量または多くの部分が検出対象物Qによって吸収さ
れ、透過光L3は実質的にゼロまたは相対的に低い光量
となる。
の中に半導体受光素子315と受光制御回路316とを
備えており、このうち半導体受光素子15はたとえばフ
ォトダイオードで構成されている。図12の透明ウイン
ドウ303を介して図13のレンズ314を介して入射
した光L3はこの半導体受光素子315で検出され、そ
の受光出力は受光制御回路316において所定の電圧ま
たは電流に変換される。その原理は第1実施形態におけ
る受光制御回路16と同様である。また、この受光制御
回路316には利得調整つまみ316aが第1実施形態
と同様に付随しており、これによって検出感度の調整が
可能である。
17を備えており、このスイッチング回路317には、
第1実施形態と同様の検出パイロットランプ318bお
よびスイッチ方向切換つまみ317aが付随している。
おける電源パイロットランプ218a,318aのう
ち、受光部300における電源パイロットランプ318
aは検出パイロットランプ318bと並列的に、図12
の透明のパイロットランプフード318の中に収容され
ていることも第1実施形態と同じである。投光部200
および受光部300は、図12のケーブル204,30
4を介してそれぞれ外部機器に接続されている。
は第1実施形態と同様であるため、ここではその繰返し
説明は省略するが、たとえば図13の容器50と検出対
象物Qとの関係が透明ボトルに収容された飲料水や有機
液体であり、その自動充填の制御にこの光電スイッチ1
00を使用した場合には、液面が設定高さH0に達して
いるかどうかを正確に検出して、充填の停止などの制御
を行うことができる。
持っている場合には従来の透過型光電スイッチ、すなわ
ち検出対象物Qにおける遮光を利用した光電スイッチで
もある程度の検出は可能である。しかしながら、ボトル
への液体の自動充填においては液面上に泡沫が多く発生
し、その泡沫がボトルの外部まで溢れるようなことも多
い。すると、この泡沫の表面が検出光の遮光や反射をす
るために誤検出が生じる。
吸収を原理としており、光吸収量は光がその液体を通過
する長さに応じて増加する。泡沫の場合にはその内部は
空気となっているため、たとえ多数の泡沫があっても光
の吸収は少なく、泡沫を液面と誤検出することはない。
このため、光の吸収による検出は本来の液面のレベルの
みを反映しており、検出が高精度となる。
この発明の光電スイッチを利用する場合には、第2実施
形態の透過型光電スイッチ100を複数組準備し、それ
らを異なる高さに設置することもできる。これにより、
液面のレベルを複数の高さでモニタ可能である。たとえ
ば、ボトルへの液体充填の場合には充填誤差を見込んで
最大レベルと最小レベルとにそれぞれ光電スイッチ10
0を配置しておけば、最大レベルと最小レベルとの間に
液面があるもののみを合格品として識別することができ
る。
はその発光波長が1.4〜1.5μmまたは1.6〜
1.8μmであるために測定光を直接に目視することは
できないが、可視光を発する照明用光源を別に設け、測
定光の集光位置と同位置に照明用光源からの可視スポッ
トを形成させることによって、測定光を擬似的に可視化
することもできる。
は、OH基を含む物質、CH2基またはCH3基を含
む物質のそれぞれについて、それらに固有の吸収波長帯
に応じた波長の光を発生する半導体レーザを利用し、そ
の光平行化レンズを介して半導体レーザから検出位置に
投光している。
学などにおいて既に多用されているものであり、入手も
容易である。半導体レーザ自身が小型であるとともに、
フィルタや大きな光学系を使用する必要もなく、小型化
が可能であるとともに汎用性の高い光電スイッチとなっ
ている。
は十分に狭いため、所要の波長以外の波長の影響も少な
く、対象物の検出の精度も高い。
からのビームを制御した状態で検出位置に投光できるこ
とにより、種々の検出態様に対応可能であり、その検出
態様に応じて検出精度を高けることができる。
ての有効性が特に高い光電スイッチとなっている。
結果を示すグラフである。
結果を示すグラフである。
結果を示すグラフである。
結果を示すグラフである。
結果を示すグラフである。
結果を示すグラフである。
光透過スペクトルの実測結果を示すグラフである。
ル樹脂についての光透過スペクトルの実測結果を示すグ
ラフである。
ある。
イッチの外観図である。
用態様例を示す図である。
イッチの外観図である。
用態様例を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 所定の検出位置に向けて投光を行うとと
もに、前記検出位置を経由した光を受光することによっ
て、OH基を含む物質が前記検出位置に存在するか否か
を検出し、当該検出の結果に応じてスイッチング動作を
行う光電スイッチであって、 前記投光のための光源として、1.40μm〜1.50
μmの範囲から選択された波長の光を発生する半導体レ
ーザが使用され、レンズを介して前記半導体レーザから前記検出位置に投
光を行い、 前記物質による光の吸収が前記受光のレベルを低下させ
ることによって前記スイッチング動作が行なわれること
を特徴とする光電スイッチ。 - 【請求項2】 所定の検出位置に向けて投光を行うとと
もに、前記検出位置を経由した光を受光することによっ
て、CH2基またはCH3基を含む物質が前記検出位置に
存在するか否かを検出し、当該検出の結果に応じてスイ
ッチング動作を行う光電スイッチであって、 前記投光のための光源として、1.60μm〜1.80
μmの範囲から選択された波長の光を発生する半導体レ
ーザが使用され、レンズを介して前記半導体レーザから前記検出位置に投
光を行い、 前記物質による光の吸収が前記受光のレベルを低下させ
ることによって前記スイッチング動作が行なわれること
を特徴とする光電スイッチ。
Priority Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2000-12-27 JP JP2000398223A patent/JP2001235421A/ja active Pending
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