JPH0829542A - 光学装置及び受光方法 - Google Patents

光学装置及び受光方法

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Publication number
JPH0829542A
JPH0829542A JP22638394A JP22638394A JPH0829542A JP H0829542 A JPH0829542 A JP H0829542A JP 22638394 A JP22638394 A JP 22638394A JP 22638394 A JP22638394 A JP 22638394A JP H0829542 A JPH0829542 A JP H0829542A
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JP
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light
wavelength
light receiving
optical
optical filter
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Withdrawn
Application number
JP22638394A
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English (en)
Inventor
Koichi Egawa
弘一 江川
Hironobu Kiyomoto
浩伸 清本
Hayami Hosokawa
速美 細川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学装置の低コスト化、小型化を図る。 【構成】 投光部1の発光素子2から発射された特定波
長領域の光が、投光レンズ3を介して、投光部1から、
受光部5に向けて出射される。対象物4は、投光部1と
受光部5の間を、矢印Aの方向に移動する。投光部1か
ら出射された光は、矢印Bの方向に照射され、その光路
中に対象物4が存在するとき遮光され、存在しないとき
遮光されない。この光は、受光部5における受光レンズ
6によって集光され、光学フィルタ7を介して、受光素
子8によって受光される。したがって、対象物4が存在
するとき、受光素子8の受光光量は無くなるか、少なく
とも減少し、存在しないとき、受光光量は所定値以上と
なり、この光学装置は、受光素子8の出力の変化から対
象物4の有無を検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光を物体に照射し、透
過光、もしくはその物体からの反射光を受光することに
より物体を検知する光学装置及び前記光学装置を用いた
受光方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図33は、光を対象物に照射し、その透
過光を受光することにより物体を検知する従来の光学装
置の構成例を示す図である。この光学装置は、投光部1
01より特定の波長領域の光を発光し、ベルトコンベア
104をはさんで投光部101に対向した位置に配置さ
れている受光部102でこの光を受光するように構成さ
れている。
【0003】対象物103がベルトコンベア104上に
載置され、矢印Aの方向に移動するとき、投光部101
より発射された光は、対象物体103により透過された
りされなかったりする。受光部102はこの投光部10
1からの光を受光することにより、物体の有無を検知す
る。
【0004】図34は、図33に示した受光部102の
構成例を示した図である。受光部102は、投光部10
1からの特定波長領域の光のみを透過する光学フィルタ
105と、この光学フィルタ105を透過した光を集光
させる受光レンズ106と、この受光レンズ106によ
り集光した光を受光する受光素子107とから構成され
ている。この光学フィルタ105は、投光部101より
発射される特定波長領域の光、例えば波長700nmを
中心とした光を透過する干渉膜で構成されたバンドパス
フィルタである。
【0005】図35は、この光学フィルタ105の、光
の入射角度が0°における透過特性を示した図である。
図35より明らかなように、光学フィルタ105は70
0nmを中心とした特定波長領域の光のみを透過する透
過特性を有し、様々な波長が混在する外乱光が、受光素
子107に入射するのを防止するようになっている。
【0006】また、光学フィルタ105は、上記構成に
限らず、色ガラスと干渉膜により構成することも可能で
ある。例えば、図36においての実線で示すような短波
長カット特性を示す色ガラス(例えば、HOYA R6
6(商標) ガラス厚2.5mm)に、破線で示す長波
長カット特性を有する干渉膜を形成することにより、図
35に示した透過特性と同様な透過特性を有するバンド
パスフィルタを構成することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の光学装置の受光部における、図35に示した特性
を有する干渉膜のみで構成された光学フィルタは、入射
角が変化するとその透過特性が変化(透過領域が短波長
側に移動)し、所望する特定波長領域の光の透過量が減
少してしまうという欠点を有している。そのため、この
ような従来の光学装置の場合、光学フィルタを入射角が
一定となる平行光路中に配置する必要があり、結局、光
学フィルタは受光レンズの前段に配置することとなり、
受光部102の形状が大きくなるとという課題がある。
また、光学フィルタ105を入射角に対して一定の入射
角となるように配置しなければならないので取付位置の
調整が必要となり製造コストが高くなる、といった課題
がある。
【0008】さらに、図36に示した特性を有する、色
ガラスおよび干渉膜により構成される光学フィルタは、
色ガラスにおいては、入射角による透過特性の変化はな
いが、干渉膜においては、上述の干渉膜のみで構成され
た光学フィルタの場合と同様に、長波長カット特性が、
短波長側にシフトしてしまい、結果的に透過帯域が狭く
なる、といった欠点があるので、やはり、光学フィルタ
を入射角が一定となる平行光路中に配置する必要があ
る。
【0009】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、簡単な構成で、投光部からの特定の波長領
域の光を効率的に検出することができる光学装置を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の光学装
置は、所定の波長領域の光を投光する投光部(例えば図
1の投光部1)と、投光部1から投光された光を光学フ
ィルタ(例えば図1の光学フィルタ7)を介して受光素
子(例えば図1の受光素子8)で受光する受光部(例え
ば図1の受光部5)とを備える光学装置において、光学
フィルタ7は非平行光路中に置かれ、投光部1が投光す
る光の、波長に対する発光強度分布をE(λ)とし、非
平行光の光軸に沿って入射した光に対する、受光部5の
波長に対する受光感度分布をI(λ)としたとき、発光
強度分布E(λ)の中心値λ2 と受光感度分布I(λ)
の中心値λ1 とが異なる値であることを特徴とする。
【0011】請求項2に記載の光学装置は、所定の波長
領域の光を投光する投光部(例えば図1の投光部1)
と、投光部1から投光された光を光学フィルタ(例えば
図1の光学フィルタ7)を介して受光素子(例えば図1
の受光素子8)で受光する受光部(例えば図1の受光部
5)とを備える光学装置において、光学フィルタ7は非
平行光路中に置かれ、投光部1が投光する光の、波長に
対する発光強度分布をE(λ)とし、非平行光の光軸に
沿って入射した光に対する、受光部5の波長に対する受
光感度分布をI(λ)としたとき、受光感度分布I
(λ)の中心値λ1 が発光強度分布E(λ)の中心値λ
2 より長波長であることを特徴とする。
【0012】請求項3に記載の光学装置は、発光強度分
布E(λ)の中心値λ2 は、投光部1から投光する光の
強度が最大値となるときの波長(例えば図9のλ2max)
であることを特徴とする。
【0013】請求項4に記載の光学装置は、発光強度分
布E(λ)の中心値λ2 は、投光部1から投光する光の
強度が、eを自然対数の底として、強度の最大値の1/
2以上になる波長帯域の中心の波長(例えば図10の
λ2C)であることを特徴とする。
【0014】請求項5に記載の光学装置は、受光感度分
布I(λ)の中心値λ1 は、受光感度が最大値となると
きの波長(例えば図5のλ1(θ))であることを特徴
とする。
【0015】請求項6に記載の光学装置は、受光感度分
布I(λ)の中心値λ1 は、受光感度が最大値の50%
以上になる波長帯域の中心の波長(例えば図7のλ
1(θ))であることを特徴とする。
【0016】請求項7に記載の光学装置は、所定の波長
領域の光を投光する投光部(例えば図1の投光部1)
と、投光部1から投光された光を光学フィルタ(例えば
図1の光学フィルタ7)を介して受光素子(例えば図1
の受光素子8)で受光する受光部(例えば図1の受光部
5)とを備える光学装置において、光学フィルタ7は非
平行光路中に置かれ、投光部1が投光する光の、波長に
対する発光強度分布をE(λ)とし、非平行光の光軸に
沿って入射した光に対する光学フィルタ7の波長に対す
る透過率分布をJ(λ)としたとき、透過率分布J
(λ)の中心値λ3 が発光強度分布E(λ)の中心値λ
2 より長波長であることを特徴とする。
【0017】請求項8に記載の光学装置は、発光強度分
布E(λ)の中心値λ2 は、投光部1から投光する光の
強度が最大値となるときの波長(例えば図9のλ2max)
であることを特徴とする。
【0018】請求項9に記載の光学装置は、発光強度分
布E(λ)の中心値λ2 は、投光部1から投光する光の
強度が、eを自然対数の底として、強度の最大値の1/
2以上になる波長帯域の中心の波長(例えば図10の
λ2C)であることを特徴とする。
【0019】請求項10に記載の光学装置は、透過率分
布J(λ)の中心値λ3 は、透過率が50%以上になる
波長帯域の中心の波長であることを特徴とする。
【0020】請求項11に記載の光学装置は、入射角0
からθの範囲の光が光学フィルタ7に入射するとき、光
学フィルタ7の等価屈折率をNとし、θ’= arc sin
{(1/N)・sinθ}とすると、発光強度分布E
(λ)の中心値λ2 は、透過率分布J(λ)の中心値λ
3 からλ3 ・cos θ’の間の領域の波長であることを特
徴とする。
【0021】請求項12に記載の光学装置は、対象物
(例えば図22の対象物23)の有無を検知するセンサ
であることを特徴とする。
【0022】請求項13に記載の光学装置は、対象物
(例えば図23の対象物33)の変位もしくは対象物3
3との間の距離を測定するセンサであることを特徴とす
る。
【0023】請求項14に記載の光学装置は、バーコー
ドリーダ(例えば図25に示すバーコードリーダ40)
であることを特徴とする。
【0024】請求項15に記載の受光方法は、光学フィ
ルタ7と受光素子8とからなる受光装置(例えば図1の
受光部5)を用いて、波長に対する光強度分布の中心値
がλ2 である光を、光学フィルタ7を介し、受光素子8
で受光する受光方法であって、光学フィルタ7は光の非
平行光路中に置かれ、光学フィルタ7に入射する光のう
ち光軸に沿って入射した光に対する、受光部5の、波長
に対する受光感度分布の中心値λ1 が、光強度分布の中
心値λ2 より長波長であることを特徴とする。
【0025】請求項16に記載の受光方法は、波長に対
する光強度分布の中心値がλ2 である光を、光学フィル
タ7を介し、受光素子8で受光する受光方法であって、
光学フィルタ7は光の非平行光路中に置かれ、光学フィ
ルタ7に入射する光のうち光軸に沿って入射した光に対
する、光学フィルタ7の、波長に対する透過率分布の中
心値λ3 が、光強度分布の中心値λ2 より長波長である
ことを特徴とする。
【0026】
【作用】上記構成の光学装置においては、投光部1より
出射された光は、受光部5に入射される。投光部1と受
光素子8との間に配置されている、光学多層膜によって
構成されている光学フィルタ7にこの光がある入射角度
θで入射し、所定の波長領域の光のみが透過する。この
時、この光学多層膜の特性をずらして設計することによ
って、この光学多層膜の特性の中心波長を投光部1より
発射された光の波長とほぼ同じ値にすることができ、最
適な透過帯域で、効率よく投光部1からの光を透過させ
ることができる。また、この光を受光素子8が受光する
ことができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の光学装置の実施例を図面を参
照して説明する。
【0028】図1は、本発明の光学装置の実施例を表し
ている。この光学装置は、特定波長領域の光を出射する
投光部1と、この投光部1から出射された光を受光する
受光部5とから構成されており、投光部1の出射面と、
受光部5の入射面とが対向するように配置されている。
投光部1において、例えば半導体レーザなどよりなる発
光素子2は、比較的狭い波長帯域の光を発光し、投光レ
ンズ3は、この光を集光し、受光部5に向けて投光する
ようになされている。また、受光部5において、受光レ
ンズ6は、投光部1から投光された光を集光し、調節機
能を有する光学フィルタ7は、この集光された光のう
ち、所定の波長領域の光のみを透過する特性を有するよ
うになされている。受光素子8は、この透過光を受光
し、物体の有無を検知するようになされている。
【0029】図2は、受光部5の内部の具体的構成例を
表している。外部部材9は、上端面(図2において右側
の端面)から延びている円筒状の外部部材9Aと、外部
部材9Aの途中から延出している円錐状の外部部材9B
とからなり、上端面と下端面(図2における左側の端
面)で、軸に直角に切りとられている。この外部部材9
の下端面には、受光レンズ6が取り付けられている。受
光レンズ6は、例えば、レンズの最外径に入射した光
が、光学フィルタ7に入射するとき、入射角度θが20
°となるように、その光を屈折させるようになされてい
る。
【0030】一方、外部部材9の円筒部内9Aには、受
光レンズ6を通った外乱光を遮断するための、光学多層
膜で構成された、光学フィルタ7と、光を受光する受光
素子8が、受光レンズ6側より順次後方に、軸に直角に
配置されている。
【0031】次に図1に表された光学装置および図2に
表された受光部5の動作について説明する。投光部1の
発光素子2から発射された光は、投光レンズ3を介し
て、投光部1から受光部5に向けて出射される。対象物
4は、投光部1と受光部5の間を、図1の矢印Aの方向
に移動する。投光部1から出射された光は矢印Bの方向
に照射され、その光路中に対象物4が存在するとき遮光
され、存在しないとき遮光されない。この光は、受光部
5における受光レンズ6によって集光され、光学フィル
タ7を介して、受光素子8によって受光される。したが
って、対象物4が存在するとき、受光素子8の受光光量
は無くなるか、少なくとも減少し、対象物4が存在しな
いとき、受光光量は所定値以上となる。そこで、受光素
子8の出力の変化から対象物4の有無を検知することが
できる。
【0032】前記光学フィルタ7は、干渉膜のみによる
バンドパスフィルタにより構成されている。そこで光学
フィルタ7の透過特性は、図3に示すように、受光レン
ズ6により集光した光の入射角により変化する。つま
り、受光レンズ6の中心を透過する光は光学フィルタ7
に対して入射角0゜で入射するが、最外径に入射した光
の場合は20゜の入射角で前記光学フィルタ7に入射す
るので、入射角0゜の波長特性λ0に対して入射角20
゜の波長特性λ1は、Δλ(=λ0−λ1)だけ短波長側
に平行シフトすることになる。
【0033】このΔλは、図4により次のように算出さ
れる。すなわち、図4(a)に示すように、光学フィル
タ7を構成する基板7a上に形成された干渉膜7b全体
における等価屈折率をN、干渉膜7bの等価膜厚をDと
すると、等価的な光学膜厚D’は、垂直入射(入射角0
゜)の場合、 D’=N・D ……(1) また、図4(b)に示すように、入射角がθの場合、 D’=N・D・cosθ’ ……(2) となる。ただし、θ’=arc sin{(1/N)・sinθ}
である。また、等価屈折率、等価膜厚とは、それぞれ多
層膜をある単層の透過膜とみなした時のその層の屈折
率、膜厚である。
【0034】(2)式から明らかなように、入射角θが
大きくなると、見かけの光学膜厚は薄くなり、すなわち
短波長側にシフトしたような等価特性となる。そこで、
垂直入射時にある特性を有する波長をλ0とすれば、入
射角θのときλ0と同じ特性値を示す波長λ1は、 λ1=λ0・cosθ’ ……(3) となる。したがって、 Δλ=λ0−λ1=λ0(1−cosθ’) ……(4) として算出される。
【0035】例えば、投光部1が、700nmの波長を
中心とする波長領域の光を発生するとき、その光のう
ち、700nm±A(Aは任意の値)の波長領域を効率
よく透過させるため、光学フィルタ7の光学多層膜の透
過率が90%以上となる波長の透過帯域を700nm±
Aと設計したとする。この時、この光学多層膜は、0°
入射の光に対しては効率よく透過するが、20°入射の
光に対しては、700nm±Aのうちの長波長側の透過
率が低くなってしまい、効率よく光を透過することがで
きないできない。また、例えば、このような状況を改善
すべく、透過帯域を広げると(Aの値を大きくする
と)、外乱光(白色光)の透過量まで多くなるため、ノ
イズ成分が増えてしまう。
【0036】そこで、図3の光学フィルタ7の0゜入射
と20゜入射での特性の波長シフト量Δλに対して、光
学フィルタ7の90%以上透過帯域を(700+Δλ/
2)±A(nm)としている。言い換えれば、発光素子
2のピーク波長に対して、光学フィルタ7の透過帯域の
中心波長λ3 を、長波長側にΔλ/2ずらしている。
【0037】光学フィルタ7の透過帯域の中心波長は、
上記のように透過率90%以上の波長帯域の中心波長で
定義してもよいが、透過率が高い部分は透過率曲線に現
れるリップル特性の影響を受けやすいので、一般には透
過率50%以上の波長帯域の中心波長で定義するのがよ
い。すなわち、本実施例は、透過率が50%以上になる
波長帯域の中心波長λ3 を、投光部の発光強度分布の中
心波長より長波長側にΔλ/2(Δλは(4)式で表さ
れる)ずらしたものといえる。
【0038】このように本実施例によれば、光学フィル
タ7を受光レンズ6と受光素子8の間に設け、光学フィ
ルタ7に入射する光の入射角を所定範囲内にすると共
に、光学フィルタ7の透過帯域の中心波長を長波長側に
Δλ/2ずらして構成しているので、外乱光の受光部5
への入射を防ぐと共に、投光部1からの所定波長領域の
光を効率的に検出できる。また、収束光路上に光学フィ
ルタ7を配置することにより、従来の平行光路上に配置
するものに比べ、小型・低コスト化をはかることができ
る。さらに、基板に色ガラスを用いずに干渉膜だけで光
学フィルタを構成しているので、光の吸収がなくS/N
の劣化が少なく、基板の厚みによる光吸収の影響を受け
ることなく、正確に物体検出を行うことができる。
【0039】なお、発光素子2は発光する光の発光スペ
クトルは、ピーク波長を中心に対称なスペクトルとして
考えたが、これに限らず、非対称な発光スペクトルでも
良い。この場合、短波長側の発光光量と長波長側の発光
光量が等しくなるように設定される重心波長を上記の実
施例における発光素子2のピー ク波長λpの代わりとす
ることにより、同等の効果を得ることができる。
【0040】上記実施例では、光学フィルタ7の透過帯
域の中心波長の選び方の1つの設計例を示したが、発光
素子2のピーク波長、光学フィルタ7の中心波長の意義
を考慮することにより、また、受光素子からの信号出力
を考慮することにより、より詳細に設計する必要があ
る。
【0041】本実施例においては、最適な透過帯域で、
効率よく投光部1からの光を受光するために、発散光も
しくは収束光の光軸に沿って入射した光(光学多層膜
へ、入射角θで入射する光)に対する、受光素子8の出
力の波長に対する受光感度分布の中心値が、投光部1が
投光する光の中心波長と異なる値となるように設定す
る。
【0042】ここで、光学多層膜は、光の入射角が変化
すると、特性も変化し、光学多層膜を透過する光も変化
する。さらに、受光素子8で受光される光は、光学多層
膜7を介する光であるので、光学多層膜への入射角度に
よって、受光素子8の受光感度分布の中心値がきまる。
【0043】したがって、この光学フィルタ7を透過し
た光の波長に対する受光素子8の受光感度分布の中心波
長は、光学フィルタ7の光学多層膜に入射する光の入射
角度θによって決まるので、θの関数λ1(θ) とおけ
る。
【0044】この時の受光素子8の受光感度分布の中心
波長は、例えば、つぎに述べる4種のいずれかに設定す
ることができる。図5乃至図8にその様子を示す。 (1) 受光感度が最大になるときの波長(図5のλ1
(θ))。 (2) 受光感度が最大値の80%以上になる波長帯域
の中心波長(図6のλ1(θ))。 (3) 受光感度が最大値の50%以上になる波長帯域
の中心波長(図7のλ1(θ))。 (4) 受光感度分布における重心に対応する波長(図
8のλ1(θ))。
【0045】つぎに、上述した、投光部1が投光する光
の中心波長について説明する。この投光する光の中心波
長λ2 は、例えば、つぎに述べる4種の場合のいずれか
に設定することができる。また、そのときの様子を図9
乃至図12に示す。 (5) 投光部1における発光素子2が発光する光の強
度が最大値となるときの波長、すなわちピーク波長(図
9のλ2max)。 (6) 投光部1から投光する光の強度が、強度の最大
値の1/e2 以上になる波長帯域の中心の波長(図10
のλ2C)。ここでeは、自然対数の底である。 (7) 投光部1から投光する光の強度の重心に対応す
る波長(図11のλ2G)。(λ2Gより短波長側の強度の
和と、λ2Gより長波長側強度の和が等しくなるように設
定した場合の波長λ2G)。 (8) (5)の波長と(6)の波長との間に存在する
波長帯域Wにおける所定の波長(図12に示す波長
λ2H)。
【0046】この投光する光の中心波長λ2 は、受光素
子8で受光すべき、投光部1の光の光量に対応した上述
の4種((5)乃至(8))のいずれかの波長に設定す
る。例えば、最も少ない光量で効率よく受光したい場合
は、強度特性が最大値のときの波長λ2maxに設定し、最
も多い光量で効率よく受光したい場合は、強度特性が最
大値の1/e2 以上になる波長帯域の中心波長λ2Cに設
定する。また、必要な光量が多くなるにつれて、最大値
での波長λ2maxから重心での波長λ2G、最大値の1/e
2 以上になる波長帯域の中心の波長λ2Cへ、と変化させ
る。
【0047】次に、上述した、投光部1から投光された
光が光学フィルタ7の光学多層膜に所定の入射角度で入
射したとき、この入射角度における受光感度分布の中心
波長λ1(θ) が、投光部1が投光する光の中心波長λ
2 と異なる値となるように設定する、ことについて説明
する。受光感度分布の中心波長λ1(θ) の中心入射角
度θ0 は、通常、光学多層膜に入射する光の光軸と光学
多層膜の法線とのなす角度、光学多層膜に入射する光束
のほぼ中心の光線と光学多層膜とのなす角度、または光
学多層膜に入射する光束のなかの強度が最大となる光線
と光学多層膜の法線とのなす角度、のいずれかの角度と
なる。即ち、この角度θ0 は、物理的な配置状態から決
定される角度である。図1に示した実施例のような構成
では、物理的な中心入射角θ0 は、 θ0=0° となる。
【0048】従来、この受光感度分布の中心波長λ
1(θ0)は、投光する光の中心波長λ2と一致するよう
に、すなわち、λ1(θ0)はλ2 とほぼ等しい、となる
ように設定されていた。その様子を図13に示す。この
ように設計すると、図13より判るように、光軸等(光
軸、光束のほぼ中心の光線または強度が最大となる光
線)に対して角度をなして入射する光線についての光学
フィルタ7の光学多層膜の実際の特性が、設計特性とず
れてしまう(図13の(b))。この場合、発光素子2
によって発生された光は効率よく、この光学フィルタ7
を透過することができない。したがって、受光素子8が
受光し、出力する場合も、理想の出力よりも、実際の出
力のほうが小さく出力されてしまい、効率が悪い。
【0049】本発明においては、受光感度分布の中心波
長λ1(θ) を、物理的配置状態から規定される角度θ
0 と異なる角度α(α≠θ0)、で規定される値λ
1(α)とする。すなわち、投光部1が投光する光の波
長λ2 は、λ1(α)とほぼ等しい、とする。また、α
はθ0に対して、 α>θ0 とする。受光感度分布の中心波長λ1(α) とλ
1(θ0)は、入射角度θが大きくなると波長は短波長側
へ移動するので、 λ1(α)<λ1(θ0) となる。その様子を図14に示す。
【0050】換言すれば、例えばλ2 を、次の範囲に設
定することができる。 (3λ1(α)−λ1(θ0))/2≦λ2≦(λ1(θ0
+λ1(α))/2
【0051】このように設計することにより、光学フィ
ルタ7は効率よく発光素子2によって発生された光を透
過することができ、受光素子8もこの透過光を受光し、
従来設計による出力よりも効率よく受光素子出力を出力
することができる。この様子を図14(c)に示す。
【0052】つぎに、このαおよびλ1(α) の設定の
仕方について説明する。
【0053】設定法1として、光学多層膜に入射する光
の入射角度のうち、最大の入射角度をβmax、 最小の入
射角度をβmin としたとき、αを、 α=(βmax+βmin)/2 とする。このように、αを入射角度範囲の中心にするこ
とで、どちらに特性がシフトしても良いようになる。例
えば、図1に示す実施例のように光学多層膜で構成され
た光学フィルタ7を配置した場合、βmin=0° とな
る。
【0054】設定法2として、この入射角度βmax で
の、受光素子の受光感度分布の中心波長をλ1(βmax)
とし、入射角度βmin での、受光素子の受光感度分布の
中心波長をλ1(βmin)としたとき、λ1(α) を、 λ1(α)=(λ1(βmax)+λ1(βmin))/2 とする。このように、λ1(α) を、受光感度分布の中
心波長のずれの中心にすることで、どちらに特性がシフ
トしても良いようになる。
【0055】設定法3として、光学多層膜に入射する光
束において、αを、入射角度βminからαまでの光量の
和と、αから入射角度βmax までの光量の和とが等しく
なるようなαとする。このようにαを光束の光量の中心
に設定することで、どちらに特性がシフトしても同じだ
けの光量が存在するようになる。
【0056】設定法4として、受光部5の受光感度分布
において、αを、入射角度βmin からαまでの受光感度
の和と、αから入射角度βmax までの受光感度の積分値
とが等しくなるようなαとする。このようにαを出力強
度の重心に設定することで、どちらに特性がシフトして
も同じだけの出力強度が存在するようになる。
【0057】設定法5として、光学多層膜に入射する光
束において、αを、λ1(βmin)からλ1(α) に含ま
れる光束の光量の和と、λ1(α) からλ1(βmax)に
含まれる光束の光量の和とが等しくなるようなαとす
る。このようにαを中心波長のずれに対する光束の光量
の重心に設定することで、特性がどちらにシフトしても
同じだけの光量が存在するようになる。
【0058】設定法6として、受光部5の受光感度分布
において、αを、λ1(βmin)からλ1(α) に含まれ
る受光感度の積分値と、λ1(α) からλ1(βmax)に
含まれる受光感度の積分値とが等しくなるようなαとす
る。このようにαを中心波長のずれに対する光束の光量
の重心に設定することで、特性がどちらにシフトしても
同じだけの出力強度が存在するようになる。
【0059】つぎに、設定法3におけるαの決め方の具
体的な例を2種類示す。本実施例のような構成の光学装
置においては、上述した物理的な中心入射角度θ0は0
°となる。
【0060】第1の例として、図15は、光学フィルタ
7に受光レンズ6によって集光された光が、入射角度範
囲0°乃至βmax 、強度が一定の状態で入射するときの
様子を示した図である。図15に示すように、光学フィ
ルタ7へ光が入射するとき、光学フィルタ7上におい
て、光束の中心点Aからの距離がrの位置での光は、入
射角度が同じ光であり、その位置における光の強度I
は、 I=2Cπr (C:光の強度に対する定数) となる。また、入射角度θとrとの関係式は、光学フィ
ルタ7の表面部から光の集光点までの距離をaとする
と、 r=a・tanθ となるので、θとIとの関係は、 I=2Cπa・tanθ となる。
【0061】ここで設定法3に示したαの決め方(入射
角度βmin からαまでの光束の光量の和と、αから入射
角度βmax までの光束の光量の和とが等しくなるように
αを決定する)を用いると、入射角度βmin=0°であ
るから次式が成り立つ。
【0062】
【数1】
【0063】この式をαについて解くと、 α=arccos(cosβmax)1/2 (arccos=cos-1) となり、αが決定される。
【0064】次に第2の例として、第1の例において、
光の強度が一定でなく、光の強度Iがガウシアンビーム
の強度分布の場合を考える。ガウシアンビームの分布
は、 Aexp(−r2/2ω0) となる。ここでAは定数、rは光学フィルタ7における
中心からの距離、ω0 はビーム半径をそれぞれ示してい
る。また、最大入射角度βmax とビーム半径ω0との関
係は、 ω0=a・tanβmax となる。よってこの光の強度Iは、 I=2πa・(tanθ0)・Aexp{−(a・tan
θ)/(a・tanβmax)} となる。
【0065】ここで設定法3に示したαの決め方(入射
角度βmin からαまでの光束の光量の和と、αから入射
角度βmax までの光束の光量の和とが等しくなるように
αを決定する)を用いると、次式が成り立つ。
【0066】
【数2】
【0067】この式をαについて解くと、 α=arctan[tanθ0〔−2log{1−exp
(−2)}/2〕1/2] (arctan=tan-1) となり、αが決定される。
【0068】図16に、受光素子8の例として、Pan
asonic(商標) PN300,PN300Fのシ
リコンPINフォトダイオードを用いた場合の分光感度
特性を示す。
【0069】受光素子8は、通常、図16に示したよう
に、波長に対して感度分布をもつため、受光素子8から
の出力信号で考える場合には、受光素子8が持っている
感度分布も考慮に入れる必要がある。
【0070】以上に示した実施例における光学装置は、
光学多層膜により、所定の波長範囲の光を透過し、受光
素子8がその透過光を受光する、という構成において、
その波長範囲の中心波長を所定の値(発光素子2の出射
する光の波長範囲の中心波長と異なる値)に設定するも
のであるが、この光学多層膜としては、種々のものを用
いることができる。図17は、このような光学多層膜の
特性の1例について示した図である。
【0071】図17は、受光部において光学多層膜が所
定の波長領域の光を反射し、受光素子がその反射光を受
光する、という場合の光学多層膜の特性を示した図であ
る。受光素子は、図17における、λa からλb の間の
波長領域の光を受光することになる。
【0072】また、光学多層膜のかわりに吸収材料を用
いたり、光学多層膜を吸収材料と組み合わせて用いる場
合がある。この場合も、各波長ごとの受光素子からの出
力強度分布の中心波長と、投光部が投光する光の中心波
長を、上述したような考え方で、ずらすことができる。
【0073】図18乃至図20は、吸収材料の特性の例
を示した図である。図18は、吸収材料が所定の波長領
域の光を吸収する場合の特性を示した図である。この場
合、吸収材料は、λg からλh の間の波長領域の光を吸
収するようになされている。図19は、吸収材料が、所
定の波長よりも短い波長領域の光を吸収する場合の特性
を示した図である。この場合、吸収材料は、λi よりも
短い波長領域の光を吸収するようになされている。ま
た、図20は、吸収材料が、所定の波長よりも長い波長
領域の光を吸収する場合の特性を示した図である。この
場合吸収材料は、λj よりも長い波長領域の光を吸収す
るようになされている。
【0074】一般的に、この吸収材料がよく使われる方
法としては、図21に示すように、短波長透過フィルタ
の特性を有する光学多層膜と、長波長透過フィルタの特
性(短波長の光を吸収する特性)を有する吸収材料から
なる干渉フィルタの両方を用い、バンドパスフィルタと
して作用させるという方法がある。
【0075】また、これまでの実施例においては、投光
部と受光部が対向して配置されているが、本発明は、そ
の他の構成の光学装置においても応用が可能である。
【0076】図22は、反射型の光学装置の実施例を示
している。光学装置20は、図1における投光部1と受
光部5が1つにパッケージングされたものである。発光
素子21は光を発光し、投光レンズ22はこの光を集光
し、投光するようになされている。受光レンズ24は、
この投光された光が対象物23によって反射された場
合、この反射光を集光させるようになされている。光学
フィルタ25は、受光レンズ24によって集光された光
のうち、所定の波長領域の光のみを透過させるようにな
されている。受光素子26は、この光学フィルタ25を
透過した透過光を受光し、物体の有無を検知するように
なされている。
【0077】これらの発光素子21乃至受光素子26の
各要素は、それぞれ図1における発光素子2、投光レン
ズ3、受光レンズ6、光学フィルタ7及び受光素子8に
対応している。
【0078】つぎに図22に示した、反射型の光学装置
の実施例の動作について説明する。光学装置20におけ
る発光素子21によって発光された光は、投光レンズ2
2を介して光学装置20から投光される。この投光され
た光は、矢印Aの方向に移動する対象物23が投光され
た光の光路中に存在する場合は、この対象物23で反射
して、光学装置20に入射する。また、対象物23が光
の光路中に存在しない場合は、光は反射しない。
【0079】対象物23に反射して、光学装置20に入
射した光は、受光レンズ24によって集光され、調節機
能を持つ光学フィルタ25を介することによって所定の
波長領域の光のみがこの光学フィルタ25を透過する。
この透過光が受光素子26によって受光される。受光素
子26はこの光を読み取って対象物体の有無を検知す
る。
【0080】図23は、本発明の光学装置を応用した測
距センサ30の光学系について示した図である。この測
距センサ30の発光素子31は光を発光し、投光レンズ
32は、この光を集光し、対象物33に向かって投光す
るようになされている。この投光された光の光路の延長
線上の、投光レンズ32から距離Sだけ離れた位置に、
対象物33が配置されており、投光された光は、この対
象物33によって反射されるようになされている。
【0081】受光レンズ34は、この投光された光の光
路と垂直方向に、投光レンズ32から距離Xだけ離れた
位置に配置されている。この受光レンズ34は、対象物
体33によって反射された光を集光するようになされて
いる。光学多層膜で構成された光学フィルタ35は、こ
の集光された光のうち、所定の波長領域の光のみを透過
させるようになされている。受光素子としてのPSD
(Position Sensitive Detec
tors)36は、受光レンズ34から、投光された光
の光路と平行方向に、距離sだけ離れた位置に配置され
ており、光学フィルタ35からの透過光を受光するよう
になされている。
【0082】このPSD36は、スポット光の照射され
ている位置を電気信号として捕らえることのできるフォ
トダイオードの一種である。図24は、PSD36の構
成について示した図である。図24に示すように、スポ
ット光がPSDの中央から距離xだけ離れたところへ入
射した場合、 i1:i2=L/2−x:L/2+x の関係で、図24に示すように電流i1,i2が流れる。
この式より x={(i2−i1)/(i1+i2)}・L/2 となり、電流i1,i2を読み取ることによって、xの位
置が求められる。
【0083】よって、図23のPSD36は、この透過
光を受光することによって、図23に示した距離xを読
み取ることができ、結果として、投光レンズ32から対
象物体33までの距離Sを測定することが可能となる。
【0084】つぎに図23に示した測距センサ30の動
作について説明する。発光素子31によって発光された
光は、投光レンズ32を介して投光される。この投光さ
れた光は、この光の光路の延長線上の、投光レンズ32
から距離Sだけ離れた位置にある対象物体33に当た
り、そこで反射される。この反射された光は、投光され
た光の光路と垂直に、投光レンズ32から距離Xだけ離
れた位置に配置されている受光レンズ34によって集光
される。この集光された光は、光学多層膜で構成された
光学フィルタ35によって所定の波長領域の光のみが透
過され、PSD36によって受光される。
【0085】このような動作によって、つぎの式が導き
出される。 x:s=X:S ここで、sはPSD36と受光レンズ34との距離、X
は受光レンズ34と投光レンズ32との距離、Sは投光
レンズと対象物体33との距離、をそれぞれ示す。上述
したように、xはPSD36によって導き出される値で
あるので、この式から、 S=X・s/x の式が成り立ち、投光レンズ34と対象物体33との距
離Sを導くことができる。
【0086】図25は、本発明の光学装置を応用したバ
ーコードリーダ40の光学系を示した図である。発光素
子41は光を発光し、投光レンズ42はこの発光された
光を集光し、投光するようになされている。ポリゴンミ
ラー43はこの投光された光を反射させ、バーコード4
4に、この光を照射するようになされている。この時ポ
リゴンミラー43は回転し、光の反射角度を変化させ
て、バーコード44全体に照射するようになされてい
る。
【0087】この光は、バーコード44によって反射さ
れ、受光レンズ45は、この反射光を集光するようにな
されている。光学多層膜によって構成されている光学フ
ィルタ46は、受光レンズ45によって集光された光の
うち、所定の波長領域の光のみを透過するようになされ
ている。受光素子47は、この透過光を受光し、処理回
路48は、この受光素子47の受光量からバーコード4
4を解読し、解読情報を出力するようになされている。
【0088】つぎに、図25に示したバーコードリーダ
40の動作について説明する。発光素子41によって発
光された光は、投光レンズ42によって集光され、投光
される。この投光された光は、回転するポリゴンミラ4
3によりバーコド44を走査する。この光は、バーコー
ド44に当たり反射する。この反射光は、受光レンズ4
5によって集光され、光学多層膜で構成された光学フィ
ルタ46によって透過され、受光素子47で受光され
る。処理回路48が受光素子47の受光量を読み取り、
バーコード44を解読し、解読情報を出力する。
【0089】これまで述べてきた実施例において、光学
フィルタは、受光素子が発光素子の発光した光のみを受
光し、その他の光(外乱光)を受光しないように用いら
れており、このため、光学フィルタは、所望の波長領域
の光のみを透過するようになされている。このような光
学フィルタの中心波長を光の波長の中心波長とことなる
値にすることにより、受光レンズと受光素子の間に光学
フィルタを配置することが可能となり、光学フィルタを
小型化する事が可能となる。このことから、光学装置の
低コスト化、装置全体の小型化も可能となる。
【0090】つぎに、このような光学多層膜を受光部に
用い、装置の小型化、低コスト化を実現する実施例につ
いて説明する。
【0091】図26は、光ファイバを用いた光学装置の
受光部の実施例を示した図である。図示せぬ投光部から
投光された光が、光ファイバ51を通り、パッケージ5
2内へ入射するとき、パッケージ52の窓に設けられ
た、光学フィルタ53は、この入射してくる光のうち、
所定の波長領域の光のみを受光素子54へと透過するよ
うになされている。
【0092】図26のように、光ファイバ51の出射端
における光は発散光となるが、光学フィルタ53と、こ
の発散光の発散角度を考慮して所定の特性に設定するこ
とで安定した特性を得ることが可能である。このような
光学フィルタ53を用いることにより、集光レンズを必
ずしも用いる必要がなくなるため、受光部の小型化、低
コスト化が可能となる。
【0093】所定の波長の光のみを受光素子に受光させ
るため、吸収材料と光学多層膜を用いる場合、一般に光
学多層膜は、基板に形成されるが、図27に示すように
ように、基板61を吸収材料とすることで、吸収材料
と、光学多層膜62を一体化することができる。このよ
うな構造にすることで、吸収材料を別に用いる場合に比
べて作業工程が減り、光学装置の低コスト化、小型化を
実現することができる。
【0094】図28は、本発明に基づく光学多層膜を受
光レンズに形成した場合の実施例を示している。受光レ
ンズ71に光学多層膜72が形成されており、投光部か
ら投光されてくる光のうち、所定の光のみを受光素子7
3に受光させるようになされている。このような構成に
することで、別に光学フィルタを用いる必要がなくな
り、組立作業工程が減り、光学装置の低コスト化、小型
化が実現できる。また、吸収材料を用いた場合は、受光
レンズ71を吸収材料で構成することで実現できる。
【0095】図29は、本発明に基づく、光学多層膜を
受光素子のキャンパッケージと一体化させた実施例を示
した図である。受光素子81のキャンパッケージ84の
受光用窓83に、光学多層膜からなる光学フィルタ82
を配置することで、窓ガラスと光学フィルタを兼用する
ことができる。
【0096】このような構成にすることで、この受光素
子81の窓ガラスにARコートを行う工程と同じ工程
で、光学多層膜を窓ガラスに形成することができるの
で、装置の低コスト化が可能となる。また、光学フィル
タ82を窓ガラスと兼用することによって、この受光素
子81は、従来の受光素子と同等の大きさにすることが
可能となり、受光部の他の場所に光学フィルタを用いる
場合に比べて、装置全体の小型化を実現することができ
る。また、吸収材料を用いる場合、窓ガラスを吸収材料
にすることができる。また、光学多層膜を窓ガラスでな
く、受光素子81の受光チップ(図示せず)上に形成す
ることも可能である。
【0097】図30および図31は、光学多層膜で構成
された光学フィルタを、受光素子の樹脂モールドパッケ
ージと一体化させた実施例を示した図である。図30に
おいて、光学フィルタ92は受光素子91に接着剤によ
って接着されている。接着剤としては、例えば透明性の
UV硬化型接着剤を用いることができる。
【0098】さらに、図31に示すように、この光学フ
ィルタ92の表面をレンズ形状の透明性の樹脂93等に
より保護することも可能である。また、樹脂の表面や、
受光素子91のチップに光学多層膜を形成することも可
能であり、吸収材料を用いる場合、樹脂93を吸収材料
にすることができる。
【0099】図32は光学多層膜で構成された光学フィ
ルタの傾きを調節する機能を有する受光部の実施例であ
る。受光レンズ94は、図示せぬ投光部より投光された
光を集光し、光学フィルタ95はその光のうち、所定の
波長領域の光のみを透過するようになされている。その
時所望の波長領域の光を透過させるため、傾き調節器9
6は光学フィルタ95に接続されており、光学フィルタ
95の傾きを変化させることができる。この傾き調節器
96によって、光学装置設置後に光学フィルタ95の特
性の中心波長を設定することが可能となる。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光学装置
及び受光方法によれば、光学多層膜に所定の入射角度で
入射する光が受光素子で受光されるとき、受光素子の感
度が存在する、全ての波長領域の光に対する各波長ごと
の受光素子からの出力強度分布の中心波長と、投光部が
投光する光の中心波長を異なる値とするようにしたの
で、投光部からの光を、最適な透過帯域で、効率よく受
光することが可能となる。
【0101】また、このような光学多層膜で構成された
光学フィルタを用いることにより、受光レンズと受光素
子の間に、この光学フィルタを配置することができるの
で、装置全体の小型化、低コスト化も実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を表した図である。
【図2】図1の受光部5の内部の構成例を表した図であ
る。
【図3】図2における光学フィルタ7を収束光路中で用
いたときの光学多層膜の特性の変化を表した線図であ
る。
【図4】図2における光学フィルタ7へ入射する光の入
射角を示す説明図である。
【図5】受光感度が最大になるときの波長の受光素子8
の受光感度分布の中心波長を示した線図である。
【図6】受光感度が最大値の80%以上になる波長帯域
の中心波長を示した線図である。
【図7】受光感度が最大値の50%以上になる波長帯域
の中心波長を示した線図である。
【図8】受光感度分布における重心に対応する波長を示
した線図である。
【図9】投光部1が投光する光の波長に対する強度特性
を示した線図である。
【図10】投光部1が投光する光の波長に対する強度特
性を示した線図である。
【図11】投光部1が投光する光の波長に対する強度特
性を示した線図である。
【図12】投光部1が投光する光の波長に対する強度特
性を示した線図である。
【図13】投光部が投光する光の波長と、光学フィルタ
の特性と受光素子出力の様子を示した線図である。
【図14】投光部が投光する光の波長と、光学フィルタ
の特性と受光素子出力の様子を示した線図である。
【図15】光学フィルタ7に受光レンズ6によって集光
された光が、入射角度範囲0ないしβmax 、強度が一定
の状態で入射するときの様子を表した図である。
【図16】受光素子8として、Panasonic P
N300,PN300F シリコンPINフォトダイオ
ードを用いた場合の分光感度特性を示した線図である。
【図17】受光部において、光学多層膜が所定の波長領
域の光を反射し、受光素子がその反射光を受光する、と
いう場合のこの光学多層膜の特性を示した図である。
【図18】吸収材料が、所定の波長領域に光を吸収する
場合の特性を示した図である。
【図19】吸収材料が、所定の波長よりも短い波長領域
の光を吸収する場合の特性を示した図である。
【図20】吸収材料が、所定の波長よりも長い波長領域
の光を吸収する場合の特性を示した図である。
【図21】短波長透過フィルタの特性を有する光学多層
膜と、長波長透過フィルタの特性(短波長の光を吸収す
る特性)を有する吸収材料を同時に用い、バンドパスフ
ィルタとして作用させた場合の特性を示した図である。
【図22】本発明を応用した、反射型の光学装置の実施
例を表した図である。
【図23】本発明の光学装置を応用した測定センサ30
の光学系について示した図である。
【図24】図23のPSD36の構成について示した図
である。
【図25】本発明の光学装置を応用したバーコードリー
ダ40の光学系を示した図である。
【図26】光ファイバを用いた光学装置の実施例につい
て示した図である。
【図27】吸収材料で構成されている基板に光学多層膜
を形成する例を示した図である。
【図28】本発明に基づく光学多層膜を受光レンズに形
成した場合の実施例を示した図である。
【図29】本発明に基づく光学多層膜を受光素子のキャ
ンパッケージと一体化させた実施例を示した図である。
【図30】本発明に基づく光学多層膜を用いた光学フィ
ルタを受光素子に接着させた様子を示した図である。
【図31】図30の光学フィルタの表面を透明性の樹脂
によって保護した様子を表した図である。
【図32】光学フィルタの傾きを調節する機構を有する
受光部の実施例である。
【図33】従来の光学装置の構成例を示した図である。
【図34】図33の受光部102の内部の構成例を示し
た図である。
【図35】図34の干渉膜で構成された光学フィルタ1
05の透過特性を示した図である。
【図36】図34の光学フィルタ105を色ガラスと干
渉膜により構成した場合の特性を示した図である。
【符号の説明】
1 投光部 2 発光素子 3 投光レンズ 4 対象物 5 受光部 6 受光レンズ 7 光学フィルタ 8 受光素子 9 外部部材 20 光学装置 21 発光素子 22 投光レンズ 23 対象物 24 受光レンズ 25 光学フィルタ 26 受光素子 30 光学センサ 31 発光素子 32 投光レンズ 33 対象物 34 受光レンズ 35 光学フィルタ 36 PSD(Position Sensitive
Detectors) 40 バーコードリーダ 41 発光素子 42 投光レンズ 43 ポリゴンミラ 44 バーコード 45 受光レンズ 46 光学フィルタ 47 受光素子 48 処理回路 51 光ファイバ 52 パッケージ 53 光学フィルタ 54 受光素子 61 基盤 62 光学多層膜 71 受光レンズ 72 光学多層膜 73 受光素子 81 受光素子 82 光学フィルタ 83 受光用窓 84 キャンパッケージ 91 受光素子 92 光学フィルタ 93 レンズ形状の透明性樹脂 94 受光レンズ 95 光学フィルタ 96 傾き調節器 97 受光素子 101 投光部 102 受光部 103 対象物 104 ベルトコンベア 105 光学フィルタ 106 受光レンズ 107 受光素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01J 1/04 B 9309−2G

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の波長領域の光を投光する投光部
    と、 前記投光部から投光された光を光学フィルタを介して受
    光素子で受光する受光部とを備える光学装置において、 前記光学フィルタは非平行光路中に置かれ、 前記投光部が投光する光の、波長に対する発光強度分布
    をE(λ)とし、前記非平行光の光軸に沿って入射した
    光に対する、前記受光部の波長に対する受光感度分布を
    I(λ)としたとき、 前記発光強度分布E(λ)の中心値λ2 と前記受光感度
    分布I(λ)の中心値λ1 とが異なる値であることを特
    徴とする光学装置。
  2. 【請求項2】 所定の波長領域の光を投光する投光部
    と、 前記投光部から投光された光を光学フィルタを介して受
    光素子で受光する受光部とを備える光学装置において、 前記光学フィルタは非平行光路中に置かれ、 前記投光部が投光する光の、波長に対する発光強度分布
    をE(λ)とし、前記非平行光の光軸に沿って入射した
    光に対する、前記受光部の波長に対する受光感度分布を
    I(λ)としたとき、 前記受光感度分布I(λ)の中心値λ1 が前記発光強度
    分布E(λ)の中心値λ2 より長波長であることを特徴
    とする光学装置。
  3. 【請求項3】 前記発光強度分布E(λ)の中心値λ2
    は、前記投光部から投光する光の強度が最大値となると
    きの波長であることを特徴とする請求項1または2に記
    載の光学装置。
  4. 【請求項4】 前記発光強度分布E(λ)の中心値λ2
    は、前記投光部から投光する光の強度が、eを自然対数
    の底として、強度の最大値の1/e2 以上になる波長帯
    域の中心波長の値であることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の光学装置。
  5. 【請求項5】 前記受光感度分布I(λ)の中心値λ1
    は、受光感度が最大値となるときの波長であることを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の光学装置。
  6. 【請求項6】 前記受光感度分布I(λ)の中心値λ1
    は、受光感度が最大値の50%以上になる波長帯域の中
    心の波長であることを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れかに記載の光学装置。
  7. 【請求項7】 所定の波長領域の光を投光する投光部
    と、 前記投光部から投光された光を光学フィルタを介して受
    光素子で受光する受光部とを備える光学装置において、 前記光学フィルタは非平行光路中に置かれ、 前記投光部が投光する光の、波長に対する発光強度分布
    をE(λ)とし、前記非平行光の光軸に沿って入射した
    光に対する前記光学フィルタの波長に対する透過率分布
    をJ(λ)としたとき、 前記透過率分布J(λ)の中心値λ3 が前記発光強度分
    布E(λ)の中心値λ2 より長波長であることを特徴と
    する光学装置。
  8. 【請求項8】 前記発光強度分布E(λ)の中心値λ2
    は、前記投光部から投光する光の強度が最大値となると
    きの波長の値であることを特徴とする請求項7に記載の
    光学装置。
  9. 【請求項9】 前記発光強度分布E(λ)の中心値λ2
    は、前記投光部から投光する光の強度が、eを自然対数
    の底として、強度の最大値の1/e2 以上になる波長帯
    域の中心の波長であることを特徴とする請求項7に記載
    の光学装置。
  10. 【請求項10】 前記透過率分布J(λ)の中心値λ3
    は、透過率が50%以上になる波長帯域の中心の波長で
    あることを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載
    の光学装置。
  11. 【請求項11】 入射角0からθの範囲の光が前記光学
    フィルタに入射するとき、前記光学フィルタの等価屈折
    率をNとし、θ’= arc sin{(1/N)・sinθ}と
    すると、前記発光強度分布E(λ)の中心値λ2 は、前
    記透過率分布J(λ)の中心値λ3 からλ3 ・cos θ’
    の間の領域の波長であることを特徴とする請求項10に
    記載の光学装置。
  12. 【請求項12】 前記光学装置は、対象物体の有無を検
    知するセンサであることを特徴とする請求項1乃至請求
    項11のいずれかに記載の光学装置。
  13. 【請求項13】 前記光学装置は、対象物体の変位もし
    くは対象物体との間の距離を測定するセンサであること
    を特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載
    の光学装置。
  14. 【請求項14】 前記光学装置は、バーコードリーダで
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれ
    かに記載の光学装置。
  15. 【請求項15】 光学フィルタと受光素子とからなる受
    光装置を用いて、波長に対する光強度分布の中心値がλ
    2 である光を、前記光学フィルタを介し、前記受光素子
    で受光する受光方法であって、 前記光学フィルタは前記光の非平行光路中に置かれ、 前記光学フィルタに入射する光のうち光軸に沿って入射
    した光に対する、前記受光装置の、波長に対する受光感
    度分布の中心値λ1 が、前記光強度分布の中心値λ2
    り長波長であることを特徴とする受光方法。
  16. 【請求項16】 波長に対する光強度分布の中心値がλ
    2 である光を、光学フィルタを介し、受光素子で受光す
    る受光方法であって、 前記光学フィルタは前記光の非平行光路中に置かれ、 前記光学フィルタに入射する光のうち光軸に沿って入射
    した光に対する、前記光学フィルタの、波長に対する透
    過率分布の中心値λ3 が、前記光強度分布の中心値λ2
    より長波長であることを特徴とする受光方法。
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