JP2001234904A - 流体圧アクチュエータ - Google Patents

流体圧アクチュエータ

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JP2001234904A JP2000044677A JP2000044677A JP2001234904A JP 2001234904 A JP2001234904 A JP 2001234904A JP 2000044677 A JP2000044677 A JP 2000044677A JP 2000044677 A JP2000044677 A JP 2000044677A JP 2001234904 A JP2001234904 A JP 2001234904A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピストンおよび作動ロッドが往動時と復動時
とで等しい力を出力できる流体圧アクチュエータを提供
する。 【解決手段】 シリンダ11内にピストン24を摺動自在に
嵌合し、このピストン24の片側に一体化した作動ロッド
31を、シリンダ11の一端部よりロッドシールパッキン33
を介して突出させる。シリンダ11内でピストン24より作
動ロッド31側に区画形成したロッド側室35に対し、作動
流体圧力を常時導入する通路44〜47を設ける。シリンダ
11内でロッド側室35とはピストン24を介し反対側に区画
形成したヘッド側室36に対し、前記作動流体を給排制御
する3方切換弁55を設ける。この3方切換弁55は、ピス
トン24および作動ロッド31の往復動作と連動して切換作
動する。ピストン24の横断面積と作動ロッド31の横断面
積とをほぼ2対1に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダ型の流体
圧アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】特公平7−47962号公報に示される
ように、シリンダ内にピストンが摺動自在に嵌合され、
このピストンの片側に、シリンダの一端部よりシール部
材を介して突出された作動ロッドが一体化され、シリン
ダのヘッド側に、ピストンおよび作動ロッドの往復動作
と連動して切換作動される4方切換弁が設けられ、この
4方切換弁により、シリンダ内でピストンより作動ロッ
ド側に区画形成されたロッド側室と、シリンダ内でロッ
ド側室とはピストンを介し反対側に区画形成されたヘッ
ド側室とに、作動流体を交互に給排制御するようにした
往復動形アクチュエータがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような片ロッド形
ピストンを用いたアクチュエータでは、ロッド側室に臨
むピストンの受圧面積と、ヘッド側室に臨むピストンの
受圧面積とが異なるので、4方切換弁からロッド側室お
よびヘッド側室に交互に供給される作動流体の圧力は等
しくとも、ロッド側室の作動流体がピストンを押圧する
力(受圧面積×圧力)と、ヘッド側室の作動流体がピス
トンを押圧する力は異なる。
【0004】このため、ピストンおよび作動ロッドが往
復動する際の出力状態が往動時と復動時とで異なりアン
バランスになるから、例えば、このアクチュエータで往
復動形ポンプなどを駆動する場合、作動ロッドを押出す
動作に比べ作動ロッドを引込める動作では出力が弱くな
り、両動作で均等に仕事をするタイプのポンプなどには
適さない。
【0005】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、ピストンおよび作動ロッドが往動時と復動時とで
等しい力を出力できる流体圧アクチュエータを提供する
ことを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明は、シリンダと、このシリンダ内に摺動自在に嵌合さ
れたピストンと、このピストンの片側に一体化されシリ
ンダの一端部よりシール部材を介して突出された作動ロ
ッドと、シリンダ内でピストンより作動ロッド側に区画
形成されたロッド側室に作動流体圧力を常時導入する作
動流体圧力導入手段と、ピストンおよび作動ロッドの往
復動作と連動して切換作動されシリンダ内でロッド側室
とはピストンを介し反対側に区画形成されたヘッド側室
に前記作動流体を給排制御する3方切換弁とを具備し、
ピストンの横断面積と作動ロッドの横断面積とをほぼ2
対1に形成した流体圧アクチュエータである。
【0007】そして、ピストンの横断面積であるピスト
ンのヘッド側受圧面積と、ピストンの横断面積から作動
ロッドの横断面積を差引いたピストンのロッド側受圧面
積との比もほぼ2対1になるから、ピストンのヘッド側
受圧面積とロッド側受圧面積との差がロッド側受圧面積
に等しくなり、作動ロッドを押出す往動時は、作動流体
圧力導入手段と3方切換弁とにより、ロッド側室とヘッ
ド側室の両方に等圧の作動流体圧力が導入されるので、
ピストンのヘッド側受圧面積とロッド側受圧面積との
差、すなわちピストンのロッド側受圧面積に作動流体の
圧力を掛けた値の力が作用され、一方、作動ロッドを引
込める復動時は、3方切換弁によりヘッド側室の作動流
体が排出され、作動流体圧力導入手段によりロッド側室
のみに作動流体圧力が導入されるので、ピストンのロッ
ド側受圧面積に作動流体の圧力を掛けた値の力が作用さ
れ、ピストンおよび作動ロッドから往動時と復動時とで
等しい力が出力される。
【0008】請求項2に記載された発明は、請求項1記
載の3方切換弁が、シリンダのヘッド側に一体化された
弁本体と、この弁本体内に軸方向摺動自在に嵌合された
方向制御用のスプールと、このスプールを作動流体をヘ
ッド側室に供給する位置とヘッド側室から排出する位置
とのいずれか一方に位置決め保持する位置決め保持機構
とを具備した流体圧アクチュエータであり、スプールに
より3方切換弁がコンパクトに形成され、位置決め保持
機構によりスプールが決められた位置に正確に位置決め
保持される。
【0009】請求項3に記載された発明は、請求項2記
載の流体圧アクチュエータにおいて、スプールに一体的
に連結された切換ロッドと、この切換ロッドに一定の限
られた軸方向範囲で摺動自在に嵌合された一対のスプリ
ングレシーバと、これらのスプリングレシーバ間に設け
られたスプリングと、作動ロッドの内部に軸方向に設け
られ一対のスプリングレシーバが摺動自在に嵌合された
スプリングレシーバ摺動穴と、このスプリングレシーバ
摺動穴の内部および開口部に設けられ作動ロッドの軸方
向移動により一対のスプリングレシーバとそれぞれ係合
する係合部とを具備したものであり、作動ロッドの係合
部が切換ロッドのスプリングレシーバと係合してから軸
方向移動することにより、スプリングが圧縮され、スプ
リング内に十分な反撥力が蓄えられ、位置決め保持機構
により保持しきれなくなったスプールが瞬時に切換えら
れるから、スプールが中立状態で停止する誤動作が防止
される。
【0010】請求項4に記載された発明は、請求項1乃
至3のいずれかに記載の作動流体を油圧ポンプから供給
された油とした流体圧アクチュエータであり、ピストン
は、油圧による強力な力で駆動される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を参照しながら説明する。
【0012】図1は、本流体圧アクチュエータを示し、
11はシリンダであり、このシリンダ11は、上下端を開口
した円筒形のシリンダ本体12と、このシリンダ本体12の
上部開口にOリング13を介して嵌着されたシリンダヘッ
ド14と、シリンダ本体12の下部開口にOリング15を介し
て嵌着されたシリンダボトム16とにより形成されてい
る。
【0013】シリンダボトム16の下側にはフランジ板17
が当接され、シリンダヘッド14およびシリンダボトム16
を挿通したスタッド18の下端ねじ部19が、このフランジ
板17に螺合され、さらに、シリンダヘッド14上に突出さ
れたスタッド18の上端ねじ部にスプリングワッシャ21を
介してナット22が螺合され、このナット22の締付により
シリンダ11の各部材が一体化されている。
【0014】シリンダ11内にピストン24が、このピスト
ン24の外周面に嵌着されたウエアリング25およびピスト
ンシールパッキン26を介して摺動自在に嵌合されてい
る。このピストン24の中央ねじ穴27には、Oリング28お
よびパッキン押えリング29を介して作動ロッド31の上端
部が下側から螺合され、この螺合がピストン24の小孔に
ねじ込まれた止めねじ32により固定され、これにより、
ピストン24の片側に作動ロッド31が一体化されている。
【0015】この作動ロッド31は、シリンダボトム16に
嵌着されたシール部材としてのロッドシールパッキン33
およびスロートベアリング34を介して、フランジ板17の
下方へ突出されている。
【0016】シリンダ11内には、ピストン24より作動ロ
ッド31側にロッド側室35が区画形成され、一方、ロッド
側室35とはピストン24を介し反対側にヘッド側室36が区
画形成されている。
【0017】シリンダヘッド14およびシリンダボトム16
の一側面には、それぞれのOリング37を介してマニホー
ルドプレート38が架け渡して密着され、それぞれのボル
ト39により固定されている。マニホールドプレート38に
は、可変絞り弁41がOリングを介して密着され、ボルト
42により固定されている。
【0018】この可変絞り弁41の出口はマニホールドプ
レート38の入口43に連通され、さらに、マニホールドプ
レート38の下部およびシリンダボトム16に、この入口43
からロッド側室35に作動流体圧力を常時導入する作動流
体圧力導入手段としての通路44,45,46,47がそれぞれ
設けられている。マニホールドプレート38の通路44の開
口端は、プラグ48により閉止されている。
【0019】一方、マニホールドプレート38の上部およ
びシリンダヘッド14に、前記入口43からヘッド側室36に
同一圧力の作動流体を供給する通路51,52,53と、ヘッ
ド側室36から外部へ作動流体を排出するための通路54と
が設けられ、シリンダヘッド14の通路53,54は、シリン
ダヘッド14上に設けられた3方切換弁55の内部通路にそ
れぞれ連通されている。マニホールドプレート38の通路
51の開口端は、プラグ56により閉止されている。
【0020】3方切換弁55は、ピストン24および作動ロ
ッド31との間に設けられた切換機構57により、ピストン
24および作動ロッド31の往復動作と連動して切換作動さ
れ、ヘッド側室36に対し前記所定圧力の作動流体を給排
制御(供給または排出する制御)する働きがある。
【0021】図2は、前記3方切換弁55を示し、シリン
ダヘッド14上にOリング61を介して弁本体62が密着さ
れ、この弁本体62上にOリング63,64を介して弁ヘッド
65が嵌着され、この弁ヘッド65上からワッシャ66、Oリ
ング67、弁ヘッド65および弁本体62を通してシリンダヘ
ッド14に螺入されたボルト68により、弁本体62および弁
ヘッド65が固定されている。
【0022】弁本体62内には、シリンダヘッド14の作動
流体供給用の通路53と連通する作動流体供給用の通路71
と、シリンダヘッド14の作動流体排出用の通路54と連通
する作動流体排出用の通路72とがそれぞれ設けられてい
る。
【0023】弁本体62内の中央部には上下方向にスプー
ル嵌合穴73が設けられ、このスプール嵌合穴73に方向制
御用のスプール74が軸方向摺動自在に嵌合されている。
このスプール74の軸方向2箇所には、作動流体の給排を
制御するための周溝75,76が設けられている。
【0024】スプール74の一方の周溝75は、図2に示さ
れたスプール上昇時に、弁本体62内に設けられた作動流
体供給用の通路71に連なる環状溝77と、シリンダヘッド
14に設けられた中央部の凹溝78とを、弁本体62の下端中
央部に設けられたスプール嵌合部79を経て連通する。凹
溝78は、通路80を経てシリンダ11内のヘッド側室36に連
通されている。
【0025】スプール74の他方の周溝76は、スプール下
降時に、弁本体62内に設けられた作動流体排出用の通路
72に連なる環状溝81と、弁本体62内に設けられた他の作
動流体排出用の通路82に連なる環状溝83とを、弁本体62
の中央部に設けられたスプール嵌合部84を経て連通す
る。
【0026】スプール嵌合穴73の上端部は、弁本体62内
の通路85を経て、作動流体排出用の通路72に連通され、
スプール74の上下動に伴う作動流体の自由な吸排が可能
となっている。
【0027】この3方切換弁55のスプール74に対し、ス
プール74を所定の2位置に位置決め保持する一対の位置
決め保持機構86が設けられている。
【0028】これらの位置決め保持機構86は、スプール
74の軸方向2箇所に半円形断面のボール嵌着溝87,88が
全周にわたって形成され、これらのボール嵌着溝87,88
の一方にボール89がそれぞれ嵌脱自在に嵌着されてい
る。
【0029】これらのボール89を保持する構造は、弁本
体62の直径方向に装着穴90が設けられ、これらの装着穴
90にOリング91を介してリテーナ92がそれぞれ螺合さ
れ、これらのリテーナ92の内部に、コイルスプリング93
と、これらのコイルスプリング93により内方へ押圧され
るプッシャ94とがそれぞれ設けられ、これらのプッシャ
94の先端凹溝部95に前記ボール89がそれぞれ嵌着されて
いる。
【0030】そして、この位置決め保持機構86は、図2
に示されるように下側のボール嵌着溝87にボール89を嵌
着して、作動流体をヘッド側室36に供給するスプール位
置(上昇位置)と、上側のボール嵌着溝88にボール89を
嵌着して、作動流体をヘッド側室36から排出するスプー
ル位置(下降位置)とのいずれか一方に、スプール74を
位置決め保持する。スプール74を強制的に軸方向移動す
るときは、コイルスプリング93に抗してプッシャ94およ
びボール89が後退する。
【0031】このように、3方切換弁55にスプール74を
用いることで、3方切換弁55がコンパクトに形成され、
また、位置決め保持機構86のコイルスプリング93にて押
圧されたボール89により、スプール74が、決められた位
置に正確に位置決め保持され、これにより作動流体の供
給と排出が明確に区別され、ピストン24の往復動作が確
実に継続される。
【0032】図1に示されるように、前記切換機構57
は、3方切換弁55のスプール74に切換ロッド96の上部が
螺合されるとともに、それらにスプリングピン97が挿入
されて一体的に連結され、この切換ロッド96の下半分の
小径部96aに、一対のスプリングレシーバ98,99がそれ
ぞれ摺動自在に嵌合され、小径部96aの下端に螺合され
たナット101で固定されたワッシャ102と、切換ロッド96
の大径部とにより、一定の限られた軸方向範囲でスプリ
ングレシーバ98,99が係止されている。これらのスプリ
ングレシーバ98,99間にコイルスプリング103が嵌着さ
れている。
【0033】一方、ピストン24と一体化された作動ロッ
ド31の内部には軸方向にスプリングレシーバ摺動穴104
が設けられ、このスプリングレシーバ摺動穴104に前記
切換ロッド96の一対のスプリングレシーバ98,99が摺動
自在に嵌合され、スプリングレシーバ摺動穴104の内部
および開口部に、作動ロッド31の軸方向移動により一対
のスプリングレシーバ98,99とそれぞれ係合する係合部
105,106が設けられている。一方の係合部105は、スプ
リングレシーバ摺動穴104の底部に形成された段部であ
り、他方の係合部106は、ピストン24の上部に形成され
た内径部である。
【0034】そして、作動ロッド31の各係合部105,106
が軸方向移動し、切換ロッド96の各スプリングレシーバ
98,99と係合してから、さらに軸方向移動することによ
り、コイルスプリング103が圧縮され、コイルスプリン
グ103内に十分な反撥力が蓄えられ、切換ロッド96の軸
方向に作用する力が位置決め保持機構86のボール89を維
持する力を上回ると、位置決め保持機構86により保持し
きれなくなったスプール74が、コイルスプリング103に
より瞬時に切換えられるから、スプール74が中立状態で
停止する誤動作が確実に防止される。
【0035】また、図1に示されるように、この流体圧
アクチュエータ110は、作動流体として、作動油タンク1
11から油圧ポンプ112により加圧供給された作動油を用
いて作動する油圧アクチュエータである。
【0036】油圧ポンプ112からの作動油吐出管路113
は、前記可変絞り弁41を経てマニホールドプレート38の
入口43に連通され、また、前記3方切換弁55の作動流体
排出用の通路82は、図示されないマニホールドプレート
内通路および外部の作動流体排出管路114を経て、作動
油タンク111に連通されている。
【0037】そして、この流体圧アクチュエータ110の
ピストン24および作動ロッド31は、往動時と復動時とで
等しくかつ油圧による強力な力で駆動されるため、例え
ば図3に示されるような高粘度材料用ポンプ115のよう
な高負荷を駆動する場合に適する。
【0038】図3は、この流体圧アクチュエータ110
と、この流体圧アクチュエータ110により駆動される高
粘度材料用ポンプ115との接続関係を示し、前記アクチ
ュエータ側のフランジ板17に、ねじ付きスタッド116を
介して、ポンプ本体117と一体のフランジ板118が連結さ
れ、また、前記作動ロッド31の下端ねじ部121にナット1
22を介してポンプ軸側コンロッド123の上端ねじ部124が
螺合接続されている。125は、高粘度材料をポンプ本体1
17内に掻上げるための掻上板である。
【0039】ここで、図1に戻って前記ピストン24と前
記作動ロッド31との関係を説明すると、ピストン24の横
断面積と作動ロッド31の横断面積は、ほぼ2対1になる
ように形成されている。
【0040】これにより、ピストン24の横断面積と等し
いピストン24のヘッド側受圧面127の面積すなわちヘッ
ド側受圧面積(2A)と、ピストン24の横断面積から作
動ロッド31の横断面積を差引いたピストン24のロッド側
受圧面128の面積すなわちロッド側受圧面積(A)との
比もほぼ2対1になる。よって、ピストン24のヘッド側
受圧面積(2A)とロッド側受圧面積(A)との差が、
ロッド側受圧面積(A)に等しくなる。
【0041】このため、3方切換弁55のスプール74が上
方へ移動した切換状態で、作動ロッド31をシリンダ11か
ら押出す方向に作動する往動時は、通路51〜53,71、周
溝75、凹溝78および通路80を経てヘッド側室36に作動流
体圧力が導入されるとともに、作動流体圧力導入手段と
しての通路44〜47によりロッド側室35に同圧の作動流体
圧力が導入されるので、ピストン24のヘッド側受圧面積
(2A)とロッド側受圧面積(A)との差、すなわちピ
ストン24のロッド側受圧面積(A)に作動流体の圧力を
掛けた値の力が、下向きに作用される。
【0042】一方、3方切換弁55のスプール74が下方へ
移動した切換状態で、作動ロッド31をシリンダ11内に引
込める方向に作動する復動時は、通路54,72、周溝76、
通路82によりヘッド側室36の作動流体が外部へ排出さ
れ、作動流体圧力導入手段としての通路44〜47によりロ
ッド側室35のみに作動流体圧力が導入されるので、ピス
トン24のロッド側受圧面積(A)に作動流体の圧力を掛
けた値の力が、上向きに作用される。
【0043】よって、ピストン24および作動ロッド31か
ら往動時と復動時とで等しい力が出力される。
【0044】次に、この実施の形態の作用を、図4乃至
図9を参照して説明する。
【0045】図4は、ピストン24の下降動作を示し、こ
のとき、3方切換弁55のスプール74は、上昇位置で位置
決め保持機構86により保持され、油圧ポンプ112から供
給された作動流体(作動油)は、入口43から通路51,5
2,53,71、環状溝77、周溝75、凹溝78および通路80を
経てヘッド側室36に供給され、また、作動流体排出用の
通路54,72は、弁本体62の中央部に設けられたスプール
嵌合部84とスプール74との嵌合により閉止されている。
一方、ロッド側室35には、入口43から通路44〜47を経て
常に同圧の作動流体圧力が導入されているから、ピスト
ン24のヘッド側受圧面積(2A)とロッド側受圧面積
(A)との差により、ピストン24および作動ロッド31は
下降する。
【0046】このように、ヘッド側室36に作動流体圧力
が導入されるとともに、ロッド側室35に等圧の作動流体
圧力が導入されるときは、ピストン24のヘッド側受圧面
積(2A)とロッド側受圧面積(A)との差、すなわち
ピストン24のロッド側受圧面積(A)に作動流体の圧力
を掛けた値の力が、下向きに作用される。
【0047】図5に示されるように、ピストン24が下降
動作の限界に近付くと、作動ロッド31の上部の係合部10
6が上側のスプリングレシーバ99と係合してこれを押下
げ、コイルスプリング103を圧縮し、さらに上側のスプ
リングレシーバ99により下側のスプリングレシーバ98を
直接押下げ、下側のスプリングレシーバ98によりワッシ
ャ102を介して切換ロッド96を押下げ、位置決め保持機
構86のコイルスプリング93がボール89をボール嵌着溝87
に押付けるスプール保持力に抗してスプール74を強制的
に引下げ、圧縮されたコイルスプリング103の反撥力を
利用してスプール74を図6に示される下降位置に瞬時に
切換える。
【0048】図6に示されるように、スプール74が下降
位置に切換わると、ヘッド側室36が、通路54,72、環状
溝81、周溝76、環状溝83、通路82などを経て作動流体排
出用の管路114に連通されるとともに、作動流体供給用
の通路71,80間が、弁本体62の下端部に設けられたスプ
ール嵌合部79とスプール74との嵌合により閉止される。
一方、ロッド側室35には、入口43から通路44〜47を経て
常に作動流体圧力が導入されているから、この作動流体
によりピストン24および作動ロッド31の上昇動作が開始
される。
【0049】図7は、ピストン24の上昇動作を示し、こ
のとき、3方切換弁55の通路72,82などによりヘッド側
室36の作動流体が外部へ排出されるとともに、通路44〜
47によりロッド側室35のみに作動流体圧力が導入される
ので、ピストン24のロッド側受圧面積(A)に作動流体
の圧力を掛けた値の力が、上向きに作用される。すなわ
ち、ピストン下降時と等しい力で、ピストン24および作
動ロッド31が上昇される。
【0050】図8に示されるように、ピストン24および
作動ロッド31が上昇動作の限界に近付くと、作動ロッド
31の下部の係合部105が下側のスプリングレシーバ98と
係合してこれを押上げ、コイルスプリング103を圧縮
し、さらに下側のスプリングレシーバ98により上側のス
プリングレシーバ99を直接押上げ、上側のスプリングレ
シーバ99により切換ロッド96の大径部を押上げ、位置決
め保持機構86のコイルスプリング93がボール89をボール
嵌着溝88に押付けるスプール保持力に抗してスプール74
を強制的に押上げ、圧縮されたコイルスプリング103の
反撥力を利用してスプール74を図9に示される上昇位置
に瞬時に切換える。
【0051】図9に示されるように、3方切換弁55のス
プール74は、上昇位置で位置決め保持機構86により保持
され、油圧ポンプ112から供給された作動流体(作動
油)は、入口43から通路51〜53,71、環状溝77、周溝7
5、凹溝78および通路80を経てヘッド側室36に供給さ
れ、また、作動流体排出用の通路54,72は、弁本体62の
中央部に設けられたスプール嵌合部84とスプール74との
嵌合により閉止されている。一方、ロッド側室35には、
入口43から通路44〜47を経て常に同圧の作動流体圧力が
導入されているから、ピストン24のヘッド側受圧面積
(2A)とロッド側受圧面積(A)との差により、ピス
トン24および作動ロッド31の下降動作が開始される。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、作動流体
圧力導入手段によりロッド側室に作動流体圧力を常時導
入するとともに、ピストンおよび作動ロッドの往復動作
と連動して切換作動される3方切換弁により、ヘッド側
室に前記作動流体を給排制御し、ピストンの横断面積と
作動ロッドの横断面積とをほぼ2対1に形成したから、
ピストンおよび作動ロッドの往動時と復動時とで等しい
力を出力でき、作動ロッドを押出すときも引込めるとき
もバランスのとれた均等な力で、負荷に対し効率の良い
仕事ができる。
【0053】請求項2記載の発明によれば、スプールに
より3方切換弁をコンパクトに形成できるとともに、位
置決め保持機構によりスプールを決められた位置に正確
に位置決め保持できる。
【0054】請求項3記載の発明によれば、作動ロッド
の係合部が切換ロッドのスプリングレシーバと係合して
から軸方向移動することにより、スプリングを圧縮し
て、スプリング内に十分な反撥力を蓄えてから、位置決
め保持機構により保持しきれなくなったスプールを瞬時
に切換えることができ、スプールが中立状態で停止する
誤動作を防止できる。
【0055】請求項4記載の発明によれば、油圧ポンプ
から供給された油を作動流体としてピストンを駆動する
から、油圧による強力な力で作動されるピストンにより
高負荷を容易に駆動できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る流体圧アクチュエータの一実施の
形態を示す断面図である。
【図2】同上アクチュエータの3方切換弁を示す断面図
である。
【図3】同上アクチュエータにより駆動されるポンプを
示す正面図である。
【図4】同上アクチュエータのピストン下降動作時の断
面図である。
【図5】同上アクチュエータのピストン下降動作限界時
の断面図である。
【図6】同上アクチュエータのピストン上昇動作開始時
の断面図である。
【図7】同上アクチュエータのピストン上昇動作時の断
面図である。
【図8】同上アクチュエータのピストン上昇動作限界時
の断面図である。
【図9】同上アクチュエータのピストン下降動作開始時
の断面図である。
【符号の説明】
11 シリンダ 24 ピストン 31 作動ロッド 33 シール部材としてのロッドシールパッキン 35 ロッド側室 36 ヘッド側室 44〜47 作動流体圧力導入手段としての通路 55 3方切換弁 62 弁本体 74 スプール 86 位置決め保持機構 96 切換ロッド 98,99 スプリングレシーバ 103 スプリングとしてのコイルスプリング 104 スプリングレシーバ摺動穴 105,106 係合部 112 油圧ポンプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダと、 このシリンダ内に摺動自在に嵌合されたピストンと、 このピストンの片側に一体化されシリンダの一端部より
    シール部材を介して突出された作動ロッドと、 シリンダ内でピストンより作動ロッド側に区画形成され
    たロッド側室に作動流体圧力を常時導入する作動流体圧
    力導入手段と、 ピストンおよび作動ロッドの往復動作と連動して切換作
    動されシリンダ内でロッド側室とはピストンを介し反対
    側に区画形成されたヘッド側室に前記作動流体を給排制
    御する3方切換弁とを具備し、 ピストンの横断面積と作動ロッドの横断面積とをほぼ2
    対1に形成したことを特徴とする流体圧アクチュエー
    タ。
  2. 【請求項2】 3方切換弁は、 シリンダのヘッド側に一体化された弁本体と、 この弁本体内に軸方向摺動自在に嵌合された方向制御用
    のスプールと、 このスプールを作動流体をヘッド側室に供給する位置と
    ヘッド側室から排出する位置とのいずれか一方に位置決
    め保持する位置決め保持機構とを具備したことを特徴と
    する請求項1記載の流体圧アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 スプールに一体的に連結された切換ロッ
    ドと、 この切換ロッドに一定の限られた軸方向範囲で摺動自在
    に嵌合された一対のスプリングレシーバと、 これらのスプリングレシーバ間に設けられたスプリング
    と、 作動ロッドの内部に軸方向に設けられ一対のスプリング
    レシーバが摺動自在に嵌合されたスプリングレシーバ摺
    動穴と、 このスプリングレシーバ摺動穴の内部および開口部に設
    けられ作動ロッドの軸方向移動により一対のスプリング
    レシーバとそれぞれ係合する係合部とを具備したことを
    特徴とする請求項2記載の流体圧アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 作動流体は、油圧ポンプから供給された
    油であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに
    記載の流体圧アクチュエータ。
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