JP2001234855A - 可変容量型斜板式圧縮機 - Google Patents
可変容量型斜板式圧縮機Info
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- JP2001234855A JP2001234855A JP2000051270A JP2000051270A JP2001234855A JP 2001234855 A JP2001234855 A JP 2001234855A JP 2000051270 A JP2000051270 A JP 2000051270A JP 2000051270 A JP2000051270 A JP 2000051270A JP 2001234855 A JP2001234855 A JP 2001234855A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低負荷時にシューに十分なオイルを供給する
ことができる可変容量型斜板式圧縮機を提供する。 【解決手段】 斜板10と、クランク室8と、斜板10
の両端面10a,10b上を相対的に回転する一対のシ
ュー50を介して斜板10に連結されたピストン7と、
冷媒ガスを収容する吐出室12と、吐出室12の冷媒ガ
スをクランク室8に導くガス導入通路57と、ガス導入
通路57の途中に設けられたコントロールバルブ81と
を備え、クランク室8の圧力変化に応じて斜板10の傾
斜角度が変わり、ピストン7のストローク量が変化する
可変容量型斜板式圧縮機において、斜板10の傾斜角度
が小さくなったとき、ガス導入通路57の開口57aか
ら流出した冷媒ガスを斜板10の一方の端面10aに形
成されたオイル溜まり溝60に衝突させ、オイル溜まり
溝60に溜まったオイルを斜板10に形成されたオイル
溜まり溝60を介して斜板10の外周面10eへ導く。
ことができる可変容量型斜板式圧縮機を提供する。 【解決手段】 斜板10と、クランク室8と、斜板10
の両端面10a,10b上を相対的に回転する一対のシ
ュー50を介して斜板10に連結されたピストン7と、
冷媒ガスを収容する吐出室12と、吐出室12の冷媒ガ
スをクランク室8に導くガス導入通路57と、ガス導入
通路57の途中に設けられたコントロールバルブ81と
を備え、クランク室8の圧力変化に応じて斜板10の傾
斜角度が変わり、ピストン7のストローク量が変化する
可変容量型斜板式圧縮機において、斜板10の傾斜角度
が小さくなったとき、ガス導入通路57の開口57aか
ら流出した冷媒ガスを斜板10の一方の端面10aに形
成されたオイル溜まり溝60に衝突させ、オイル溜まり
溝60に溜まったオイルを斜板10に形成されたオイル
溜まり溝60を介して斜板10の外周面10eへ導く。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、斜板の傾斜角度
の変化に応じてピストンのストローク量が変わり、吐出
容量が変化する可変容量型斜板式圧縮機に関する。
の変化に応じてピストンのストローク量が変わり、吐出
容量が変化する可変容量型斜板式圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】可変容量型斜板式圧縮機は、シャフトに
摺動かつ傾斜可能に装着された斜板と、この斜板を収容
するクランク室と、斜板の両端面上を相対的に回転する
一対のシューを介して斜板に連結され、斜板の回転につ
れてシリンダボア内を直線往復運動するピストンと、圧
縮室から吐出された冷媒ガスを収容する吐出室と、この
吐出室の冷媒ガスを前記クランク室に導くガス導入通路
と、このガス導入通路の途中に設けられ、熱負荷の変化
に応じて前記ガス導入通路の断面積を調節する圧力制御
弁とを備えている。
摺動かつ傾斜可能に装着された斜板と、この斜板を収容
するクランク室と、斜板の両端面上を相対的に回転する
一対のシューを介して斜板に連結され、斜板の回転につ
れてシリンダボア内を直線往復運動するピストンと、圧
縮室から吐出された冷媒ガスを収容する吐出室と、この
吐出室の冷媒ガスを前記クランク室に導くガス導入通路
と、このガス導入通路の途中に設けられ、熱負荷の変化
に応じて前記ガス導入通路の断面積を調節する圧力制御
弁とを備えている。
【0003】クランク室の圧力が変化すると、その圧力
変化に応じて斜板の傾斜角度が変わり、ピストンのスト
ローク量が変化する。その結果、吐出容量が変化する。
変化に応じて斜板の傾斜角度が変わり、ピストンのスト
ローク量が変化する。その結果、吐出容量が変化する。
【0004】圧力制御弁によってガス導入通路の断面積
が大きくなったとき、圧力制御弁からクランク室へ導入
される高圧の冷媒ガスに含まれるオイルはクランク室で
ミスト状になり、このミスト状になったオイルがシュー
と斜板やピストン等との摺動部に付着し、摺動部の潤滑
が行なわれる。
が大きくなったとき、圧力制御弁からクランク室へ導入
される高圧の冷媒ガスに含まれるオイルはクランク室で
ミスト状になり、このミスト状になったオイルがシュー
と斜板やピストン等との摺動部に付着し、摺動部の潤滑
が行なわれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、熱負荷が大
きいときには、冷媒ガスだけでなく、多くのブローバイ
ガスがクランク室へ流入してクランク室のガス流量が多
くなり、しかも斜板の傾斜角が大きい状態で回転してい
るので、摺動部にオイルが付着し易い。
きいときには、冷媒ガスだけでなく、多くのブローバイ
ガスがクランク室へ流入してクランク室のガス流量が多
くなり、しかも斜板の傾斜角が大きい状態で回転してい
るので、摺動部にオイルが付着し易い。
【0006】しかし、熱低負荷が小さいときには、クラ
ンク室のガス流量が少なくなり、しかも斜板の傾斜角が
極めて小さい状態で回転しているので、摺動部、特にピ
ストンとシューの球面部との摺動部に供給されるオイル
の量が不足し、焼き付きを起こしたり、摩耗したりする
おそれがあった。
ンク室のガス流量が少なくなり、しかも斜板の傾斜角が
極めて小さい状態で回転しているので、摺動部、特にピ
ストンとシューの球面部との摺動部に供給されるオイル
の量が不足し、焼き付きを起こしたり、摩耗したりする
おそれがあった。
【0007】特に、クラッチレス圧縮機の場合には、エ
アコンがオフ状態のときでも最小吐出量状態で圧縮機が
運転され、冷媒が内部循環しているので、シューの潤滑
が重要になる。
アコンがオフ状態のときでも最小吐出量状態で圧縮機が
運転され、冷媒が内部循環しているので、シューの潤滑
が重要になる。
【0008】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題は低負荷時にシューに十分なオイル
を供給することができる可変容量型斜板式圧縮機を提供
することである。
たもので、その課題は低負荷時にシューに十分なオイル
を供給することができる可変容量型斜板式圧縮機を提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め請求項1記載の発明は、シャフトに摺動かつ傾斜可能
に装着された斜板と、この斜板を収容するクランク室
と、前記斜板の両端面上を相対的に回転する一対のシュ
ーを介して前記斜板に連結され、前記斜板の回転につれ
てシリンダボア内を直線往復運動するピストンと、圧縮
室から吐出された冷媒ガスを収容する吐出室と、前記吐
出室の冷媒ガスを前記クランク室に導くガス導入通路
と、前記ガス導入通路の途中に設けられ、熱負荷の変化
に応じて前記ガス導入通路の断面積を調節する圧力制御
弁とを備え、前記クランク室の圧力変化に応じて前記斜
板の傾斜角度が変わり、前記ピストンのストローク量が
変化する可変容量型斜板式圧縮機において、前記斜板の
一方の端面に形成され、前記斜板の傾斜角度が小さくな
ったときに前記ガス導入通路の出口側開口から流出した
冷媒ガスが衝突するオイル溜まり溝と、前記斜板に形成
され、前記オイル溜まり溝から前記斜板の外周面へ延び
る少なくとも1つのオイル案内孔とを備えていることを
特徴とする。
め請求項1記載の発明は、シャフトに摺動かつ傾斜可能
に装着された斜板と、この斜板を収容するクランク室
と、前記斜板の両端面上を相対的に回転する一対のシュ
ーを介して前記斜板に連結され、前記斜板の回転につれ
てシリンダボア内を直線往復運動するピストンと、圧縮
室から吐出された冷媒ガスを収容する吐出室と、前記吐
出室の冷媒ガスを前記クランク室に導くガス導入通路
と、前記ガス導入通路の途中に設けられ、熱負荷の変化
に応じて前記ガス導入通路の断面積を調節する圧力制御
弁とを備え、前記クランク室の圧力変化に応じて前記斜
板の傾斜角度が変わり、前記ピストンのストローク量が
変化する可変容量型斜板式圧縮機において、前記斜板の
一方の端面に形成され、前記斜板の傾斜角度が小さくな
ったときに前記ガス導入通路の出口側開口から流出した
冷媒ガスが衝突するオイル溜まり溝と、前記斜板に形成
され、前記オイル溜まり溝から前記斜板の外周面へ延び
る少なくとも1つのオイル案内孔とを備えていることを
特徴とする。
【0010】斜板の傾斜角度が小さくなったとき、ガス
導入通路の出口側開口から流出した冷媒ガスがオイル溜
まり溝に衝突し、分離されたオイルがオイル溜まり溝に
溜まる。オイルは斜板の回転によってオイル溜まり溝か
ら半径方向へ延びるオイル案内孔を通して斜板の外周面
から流出する。オイルはピストンのブリッジ部に衝突し
て飛散し、シューの摺動部に供給される。
導入通路の出口側開口から流出した冷媒ガスがオイル溜
まり溝に衝突し、分離されたオイルがオイル溜まり溝に
溜まる。オイルは斜板の回転によってオイル溜まり溝か
ら半径方向へ延びるオイル案内孔を通して斜板の外周面
から流出する。オイルはピストンのブリッジ部に衝突し
て飛散し、シューの摺動部に供給される。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
可変容量型斜板式圧縮機において、前記出口側開口は前
記シューへ向いていることを特徴とする。
可変容量型斜板式圧縮機において、前記出口側開口は前
記シューへ向いていることを特徴とする。
【0012】ガス導入通路の出口側開口から流出した冷
媒ガスはシューに向かって供給される。
媒ガスはシューに向かって供給される。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1又は2に
記載の可変容量型斜板式圧縮機において、前記斜板を支
持するヒンジボールが前記シャフトに摺動可能に装着さ
れ、このヒンジボールを介して前記斜板が前記シャフト
に装着され、前記オイル案内孔が前記オイル溜まり溝か
ら前記ヒンジボールへ延びていることを特徴とする。
記載の可変容量型斜板式圧縮機において、前記斜板を支
持するヒンジボールが前記シャフトに摺動可能に装着さ
れ、このヒンジボールを介して前記斜板が前記シャフト
に装着され、前記オイル案内孔が前記オイル溜まり溝か
ら前記ヒンジボールへ延びていることを特徴とする。
【0014】斜板の傾斜角度が小さくなったとき、ガス
導入通路の出口側開口から流出した冷媒ガスがオイル溜
まり溝に衝突し、分離したオイルがオイル溜まり溝に溜
まる。オイルは、オイル案内孔を通して斜板の外周面へ
供給されるとともに、ヒンジボールの外周面へ供給され
る。
導入通路の出口側開口から流出した冷媒ガスがオイル溜
まり溝に衝突し、分離したオイルがオイル溜まり溝に溜
まる。オイルは、オイル案内孔を通して斜板の外周面へ
供給されるとともに、ヒンジボールの外周面へ供給され
る。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれか1項に記載の可変容量型斜板式圧縮機において、
前記オイル案内孔は前記斜板の上死点位置に対してオフ
セットした位置にあることを特徴とする。
ずれか1項に記載の可変容量型斜板式圧縮機において、
前記オイル案内孔は前記斜板の上死点位置に対してオフ
セットした位置にあることを特徴とする。
【0016】斜板の上死点位置に対してオフセットした
位置にあるオイル案内孔からオイルは斜板の回転方向と
反対方向へ流出する。
位置にあるオイル案内孔からオイルは斜板の回転方向と
反対方向へ流出する。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれか1項に記載の可変容量型斜板式圧縮機において、
前記オイル案内孔の途中から前記斜板の両端面へ延びる
孔が前記斜板に形成されていることを特徴とする。
ずれか1項に記載の可変容量型斜板式圧縮機において、
前記オイル案内孔の途中から前記斜板の両端面へ延びる
孔が前記斜板に形成されていることを特徴とする。
【0018】オイル溜まり溝に溜まったオイルは斜板の
外周面に流出するだけでなく、斜板の両端面へ延びる孔
を通じて斜板の両端面に流出し、シューと斜板の端面と
の間にオイルが供給される。
外周面に流出するだけでなく、斜板の両端面へ延びる孔
を通じて斜板の両端面に流出し、シューと斜板の端面と
の間にオイルが供給される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
面に基づいて説明する。
【0020】図1はこの発明の第1実施形態に係る可変
容量型斜板式圧縮機の最小吐出容量状態を示す縦断面図
である。
容量型斜板式圧縮機の最小吐出容量状態を示す縦断面図
である。
【0021】この可変容量型斜板式圧縮機のシリンダブ
ロック1の一端面にはバルブプレート2を介してリヤヘ
ッド3が、他端面にはフロントヘッド4がそれぞれ固定
されている。
ロック1の一端面にはバルブプレート2を介してリヤヘ
ッド3が、他端面にはフロントヘッド4がそれぞれ固定
されている。
【0022】シリンダブロック1には、シャフト5を中
心にして周方向に所定間隔おきに複数のシリンダボア6
が配設されている。これらのシリンダボア6内にはそれ
ぞれピストン7が摺動可能に収容されている。
心にして周方向に所定間隔おきに複数のシリンダボア6
が配設されている。これらのシリンダボア6内にはそれ
ぞれピストン7が摺動可能に収容されている。
【0023】前記フロントヘッド4内にはクランク室8
が形成され、このクランク室8内には斜板10が収容さ
れている。斜板10はヒンジボール9を介してシャフト
5に摺動かつ傾斜可能に装着されている。
が形成され、このクランク室8内には斜板10が収容さ
れている。斜板10はヒンジボール9を介してシャフト
5に摺動かつ傾斜可能に装着されている。
【0024】ヒンジボール9には斜板10の凹面状のヒ
ンジボール受け面10Aに摺動可能に嵌合する凸面上の
支持面9Aが形成されている。
ンジボール受け面10Aに摺動可能に嵌合する凸面上の
支持面9Aが形成されている。
【0025】斜板10はシュー50を介してピストン7
に連結されている。シュー50は、斜板10の両端面1
0a,10bに対して相対回転可能に、ピストン7の支
持凹部7a,7bによって支持されている。
に連結されている。シュー50は、斜板10の両端面1
0a,10bに対して相対回転可能に、ピストン7の支
持凹部7a,7bによって支持されている。
【0026】前記リヤヘッド3には、吐出室12と、こ
の吐出室12の周囲に位置する吸入室13とが形成され
ている。
の吐出室12の周囲に位置する吸入室13とが形成され
ている。
【0027】吐出室12とクランク室8とはガス導入通
路57を介して連通する。ガス導入通路57の途中には
コントロールバルブ(圧力制御弁)81が設けられてい
る。
路57を介して連通する。ガス導入通路57の途中には
コントロールバルブ(圧力制御弁)81が設けられてい
る。
【0028】ガス導入通路57の一部、すなわちコント
ロールバルブ(圧力制御弁)81からクランク室8まで
の部分は、リヤヘッド3、バルブプレート2及びシリン
ダブロック1にシャフト5と平行に形成された一連の孔
によって構成される。
ロールバルブ(圧力制御弁)81からクランク室8まで
の部分は、リヤヘッド3、バルブプレート2及びシリン
ダブロック1にシャフト5と平行に形成された一連の孔
によって構成される。
【0029】ガス導入通路57の出口側開口57aは、
斜板10の傾斜角度が小さくなったときに後述する環状
のオイル溜まり溝60と相対する位置に形成されてい
る。
斜板10の傾斜角度が小さくなったときに後述する環状
のオイル溜まり溝60と相対する位置に形成されてい
る。
【0030】熱負荷が大きいとき、コントロールバルブ
81のソレノイド(図示せず)への通電により通路57
の断面積が小さくなり、熱負荷が小さいとき、ソレノイ
ドへの通電停止により通路57の断面積が大きくなる。
81のソレノイド(図示せず)への通電により通路57
の断面積が小さくなり、熱負荷が小さいとき、ソレノイ
ドへの通電停止により通路57の断面積が大きくなる。
【0031】吸入室13とクランク室8とはシリンダブ
ロック1及びシャフト5に設けられた通路58を介して
連通する。
ロック1及びシャフト5に設けられた通路58を介して
連通する。
【0032】バルブプレート2には、シリンダボア6と
吐出室12とを連通させる吐出ポート16と、シリンダ
ボア6と吸入室13とを連通させる吸入ポート15と
が、それぞれ周方向に所定間隔おきに設けられている。
吐出室12とを連通させる吐出ポート16と、シリンダ
ボア6と吸入室13とを連通させる吸入ポート15と
が、それぞれ周方向に所定間隔おきに設けられている。
【0033】吐出ポート16は吐出弁17により開閉さ
れ、吐出弁17はバルブプレート2のリヤヘッド側端面
に弁押さえ18とともにボルト19により固定されてい
る。
れ、吐出弁17はバルブプレート2のリヤヘッド側端面
に弁押さえ18とともにボルト19により固定されてい
る。
【0034】また、吸入ポート15は吸入弁21により
開閉され、吸入弁21はバルブプレート2とシリンダブ
ロック1との間に配設されている。
開閉され、吸入弁21はバルブプレート2とシリンダブ
ロック1との間に配設されている。
【0035】シャフト5のリヤ側端部はラジアル軸受2
4及びスラスト軸受25によって回転可能に支持され、
シャフト5のフロント側端部はラジアル軸受26によっ
て回転可能に支持されている。スラスト軸受25はクラ
ンク室8に臨んで配置されている。
4及びスラスト軸受25によって回転可能に支持され、
シャフト5のフロント側端部はラジアル軸受26によっ
て回転可能に支持されている。スラスト軸受25はクラ
ンク室8に臨んで配置されている。
【0036】シャフト5のフロント側にはスラストフラ
ンジ40が固定されている。このスラストフランジ40
はスラスト軸受33を介してフロントヘッド4の内壁面
に支持されている。
ンジ40が固定されている。このスラストフランジ40
はスラスト軸受33を介してフロントヘッド4の内壁面
に支持されている。
【0037】また、シャフト5には、斜板10を支持す
るヒンジボール9が摺動可能に装着されている。
るヒンジボール9が摺動可能に装着されている。
【0038】スラストフランジ40と斜板10とは後述
するリンク機構41を介して連結され、リンク機構41
を介してシャフト5の回転がスラストフランジ40から
斜板10へと伝達される。
するリンク機構41を介して連結され、リンク機構41
を介してシャフト5の回転がスラストフランジ40から
斜板10へと伝達される。
【0039】リンク機構41は、スラストフランジ40
に設けられた突起部45と、突起部45に設けられた直
線的なガイド溝46と、斜板10のブラケット10cに
設けられた球状部10dとで構成されている。
に設けられた突起部45と、突起部45に設けられた直
線的なガイド溝46と、斜板10のブラケット10cに
設けられた球状部10dとで構成されている。
【0040】ガイド溝46の長手軸はスラストフランジ
40とスラスト軸受33とが接触する面40aに対して
所定角度傾いている。球状部10dはガイド溝46に摺
動可能に嵌合されている。
40とスラスト軸受33とが接触する面40aに対して
所定角度傾いている。球状部10dはガイド溝46に摺
動可能に嵌合されている。
【0041】図2はピストン側から見た斜板の端面図で
ある。
ある。
【0042】斜板10のリヤヘッド側の端面10aに
は、斜板10の傾斜角度が小さくなったときにガス導入
通路57の開口57aに至近距離で相対する環状のオイ
ル溜まり溝60が形成されている。
は、斜板10の傾斜角度が小さくなったときにガス導入
通路57の開口57aに至近距離で相対する環状のオイ
ル溜まり溝60が形成されている。
【0043】また、斜板10のリヤヘッド側の端面10
aにはオイル溜まり溝60から外方へ延びる溝61a,
61bが形成されている。
aにはオイル溜まり溝60から外方へ延びる溝61a,
61bが形成されている。
【0044】斜板10にはオイル溜まり溝60から斜板
10の外周面10eへ延びるオイル案内孔62a,62
bが形成されている。オイル案内孔62a,62bは斜
板10の上死点位置(斜板10の最もシリンダブロック
1に近い部分)tdcと下死点位置(斜板10の最もシ
リンダブロック1に遠い部分)bdcにある。
10の外周面10eへ延びるオイル案内孔62a,62
bが形成されている。オイル案内孔62a,62bは斜
板10の上死点位置(斜板10の最もシリンダブロック
1に近い部分)tdcと下死点位置(斜板10の最もシ
リンダブロック1に遠い部分)bdcにある。
【0045】オイル案内孔62a,62bには斜板10
の端面10a,10bにそれぞれ開口する孔63a,6
3bが形成されている。
の端面10a,10bにそれぞれ開口する孔63a,6
3bが形成されている。
【0046】また、オイル案内孔62a,62bはオイ
ル溜まり溝60からヒンジボール9へも延びている。
ル溜まり溝60からヒンジボール9へも延びている。
【0047】次に、この可変容量型斜板式圧縮機の作動
を説明する。
を説明する。
【0048】車載エンジンの回転動力がシャフト5に伝
達されると、シャフト5の回転力はスラストフランジ4
0、ヒンジ機構41を経て斜板10に伝達され、斜板1
0が回転する。
達されると、シャフト5の回転力はスラストフランジ4
0、ヒンジ機構41を経て斜板10に伝達され、斜板1
0が回転する。
【0049】斜板10の回転によりシュー50が斜板1
0の端面10a,10b上を相対回転するので、斜板1
0からの回転力はピストン7の直線往復運動に変換され
る。
0の端面10a,10b上を相対回転するので、斜板1
0からの回転力はピストン7の直線往復運動に変換され
る。
【0050】ピストン7はシリンダボア6内を往復運動
し、その結果シリンダボア6内の圧縮室6aの容積が変
化し、この容積変化によって冷媒ガスの吸入、圧縮及び
吐出が順次行なわれ、斜板10の傾斜角度に応じた容量
の冷媒ガスが吐出される。
し、その結果シリンダボア6内の圧縮室6aの容積が変
化し、この容積変化によって冷媒ガスの吸入、圧縮及び
吐出が順次行なわれ、斜板10の傾斜角度に応じた容量
の冷媒ガスが吐出される。
【0051】吸入時、吸入弁21が開き、吸入室13か
らシリンダボア6内の圧縮室6aへ低圧の冷媒が吸入さ
れ、吐出時、吐出弁17が開き、圧縮室6aから吐出室
12へ高圧の冷媒ガスが吐出される。
らシリンダボア6内の圧縮室6aへ低圧の冷媒が吸入さ
れ、吐出時、吐出弁17が開き、圧縮室6aから吐出室
12へ高圧の冷媒ガスが吐出される。
【0052】熱負荷が大きくなったとき、コントロール
バルブ81のソレノイドへの通電によりガス導入通路5
7の断面積が小さくなる。
バルブ81のソレノイドへの通電によりガス導入通路5
7の断面積が小さくなる。
【0053】そのため、吐出室12からクランク室8へ
の高圧の冷媒ガスの流入が阻止され、クランク室8の圧
力が低くなる。
の高圧の冷媒ガスの流入が阻止され、クランク室8の圧
力が低くなる。
【0054】そして、圧縮工程中のピストン7のボトム
面にかかる力は小さくなり、ピストン7のボトム面にか
かる力の総和はピストンのトップ面にかかる力の総和を
下回る結果、斜板10の傾斜角度が大きくなる。
面にかかる力は小さくなり、ピストン7のボトム面にか
かる力の総和はピストンのトップ面にかかる力の総和を
下回る結果、斜板10の傾斜角度が大きくなる。
【0055】このとき、ガス導入通路57を介して吐出
室12からクランク室8へ流入した高圧の冷媒ガスに含
まれるオイルは、クランク室8でミスト状になってシュ
ー50に付着する。
室12からクランク室8へ流入した高圧の冷媒ガスに含
まれるオイルは、クランク室8でミスト状になってシュ
ー50に付着する。
【0056】これに対し、熱負荷が小さくなると、コン
トロールバルブ81のソレノイドへの通電が停止されて
ガス導入通路57の断面積が大きくなる。
トロールバルブ81のソレノイドへの通電が停止されて
ガス導入通路57の断面積が大きくなる。
【0057】そのため、ガス導入通路57を介して吐出
室12からクランク室8へ高圧の冷媒ガスが流入し、ク
ランク室8の圧力が高くなる。
室12からクランク室8へ高圧の冷媒ガスが流入し、ク
ランク室8の圧力が高くなる。
【0058】そして、圧縮工程中のピストン7のボトム
面にかかる力は大きくなり、ピストン7のボトム面にか
かる力の総和はピストンのトップ面にかかる力の総和を
上回る結果、斜板10の傾斜角度が小さくなる(図1参
照)。
面にかかる力は大きくなり、ピストン7のボトム面にか
かる力の総和はピストンのトップ面にかかる力の総和を
上回る結果、斜板10の傾斜角度が小さくなる(図1参
照)。
【0059】このとき、ガス導入通路57を介して吐出
室12からクランク室8へ流出した高圧の冷媒ガスがオ
イル溜まり溝60に衝突し、オイルが分離されてオイル
溜まり溝60に溜まる。
室12からクランク室8へ流出した高圧の冷媒ガスがオ
イル溜まり溝60に衝突し、オイルが分離されてオイル
溜まり溝60に溜まる。
【0060】オイル溜まり溝60に溜まったオイルの一
部は、回転する斜板10の遠心力によりオイル案内孔6
2a,62bを通じて斜板10の外周面10eへ流出
し、ピストン7のブリッジ部7cの内壁に衝突する。
部は、回転する斜板10の遠心力によりオイル案内孔6
2a,62bを通じて斜板10の外周面10eへ流出
し、ピストン7のブリッジ部7cの内壁に衝突する。
【0061】そのため、オイルが四方に飛散してシュー
50と斜板10との摺動部やシュー50と支持凹部7
a,7bとの摺動部に供給される。
50と斜板10との摺動部やシュー50と支持凹部7
a,7bとの摺動部に供給される。
【0062】また、オイルは孔63a,63bからも流
出し、斜板の端面10a,10bを遠心力によって外方
へ流れる。
出し、斜板の端面10a,10bを遠心力によって外方
へ流れる。
【0063】更に、オイルはヒンジボール9へも流出
し、斜板10のヒンジボール受け面10Aとヒンジボー
ル9の支持面9Aとの摺動部に供給される。
し、斜板10のヒンジボール受け面10Aとヒンジボー
ル9の支持面9Aとの摺動部に供給される。
【0064】この実施形態の可変容量型斜板式圧縮機に
よれば、低負荷時に、ガス導入通路57を介してクラン
ク室8に案内された冷媒ガス中のオイルを分離し、斜板
10の外周面10e、斜板10の端面10a,10b及
びヒンジボール9に供給することができるので、例えば
斜板10とシュー50との摺動部やピストン7とシュー
50の球面部との摺動部等の潤滑性が飛躍的に向上し、
オイル不足による焼き付きを防止できるとともに、摩耗
を低減することができる。
よれば、低負荷時に、ガス導入通路57を介してクラン
ク室8に案内された冷媒ガス中のオイルを分離し、斜板
10の外周面10e、斜板10の端面10a,10b及
びヒンジボール9に供給することができるので、例えば
斜板10とシュー50との摺動部やピストン7とシュー
50の球面部との摺動部等の潤滑性が飛躍的に向上し、
オイル不足による焼き付きを防止できるとともに、摩耗
を低減することができる。
【0065】また、比較的簡単な加工によってオイル案
内孔62a,62b等を形成できるので、製造コストの
上昇を押えることができる。
内孔62a,62b等を形成できるので、製造コストの
上昇を押えることができる。
【0066】更に、オイル案内孔62a,62bの加工
による斜板の重量の減少は僅かであるので、慣性モーメ
ントの低下に起因して斜板10が立ち難くなる事態を防
止することができる。
による斜板の重量の減少は僅かであるので、慣性モーメ
ントの低下に起因して斜板10が立ち難くなる事態を防
止することができる。
【0067】図3はこの発明の第2実施形態に係る可変
容量型斜板式圧縮機の最小吐出容量状態を示す縦断面
図、図4は最大吐出容量状態を示す縦断面図、図5はピ
ストン側から見た斜板の端面図である。なお、第1実施
形態と同一部分には同一符合を付してその説明を省略し
た。
容量型斜板式圧縮機の最小吐出容量状態を示す縦断面
図、図4は最大吐出容量状態を示す縦断面図、図5はピ
ストン側から見た斜板の端面図である。なお、第1実施
形態と同一部分には同一符合を付してその説明を省略し
た。
【0068】この実施形態では、斜板110の傾斜角度
が大きくなったときにガス導入通路157の開口157
aがシュー50を向くように形成されている。
が大きくなったときにガス導入通路157の開口157
aがシュー50を向くように形成されている。
【0069】斜板110のリヤヘッド側の端面110a
には、斜板110の傾斜角度が小さくなったときにガス
導入通路157の開口157aから流出した冷媒ガスを
衝突させる環状のオイル溜まり溝160が形成されてい
る。
には、斜板110の傾斜角度が小さくなったときにガス
導入通路157の開口157aから流出した冷媒ガスを
衝突させる環状のオイル溜まり溝160が形成されてい
る。
【0070】また、斜板110のリヤヘッド側の端面1
10aにはオイル溜まり溝160から外方へ延びる溝1
61a,161bが形成されている。
10aにはオイル溜まり溝160から外方へ延びる溝1
61a,161bが形成されている。
【0071】斜板110にはオイル溜まり溝160から
斜板110の外周面110dへ延びるオイル案内孔16
2a〜162fが形成されている。
斜板110の外周面110dへ延びるオイル案内孔16
2a〜162fが形成されている。
【0072】オイル案内孔162b,162eは斜板1
10の上死点位置tdcと下死点位置bdcとに形成さ
れている。オイル案内孔162a,162cは上死点位
置にあるオイル案内孔162bに対してオフセット位置
にあり、オイル案内孔162d,162fは下死点位置
bdcにあるオイル案内孔162eに対してオフセット
した位置にある。
10の上死点位置tdcと下死点位置bdcとに形成さ
れている。オイル案内孔162a,162cは上死点位
置にあるオイル案内孔162bに対してオフセット位置
にあり、オイル案内孔162d,162fは下死点位置
bdcにあるオイル案内孔162eに対してオフセット
した位置にある。
【0073】オイル案内孔162a〜162fには斜板
110の端面110a,110bにそれぞれ開口する孔
163a〜163fが形成されている。
110の端面110a,110bにそれぞれ開口する孔
163a〜163fが形成されている。
【0074】また、オイル案内孔162b,162eは
オイル溜まり溝160からヒンジボール9へ延びてい
る。
オイル溜まり溝160からヒンジボール9へ延びてい
る。
【0075】この可変容量型斜板式圧縮機は、熱負荷が
大きくなったとき、コントロールバルブ81のソレノイ
ドへの通電によりガス導入通路157の断面積が小さく
なる。
大きくなったとき、コントロールバルブ81のソレノイ
ドへの通電によりガス導入通路157の断面積が小さく
なる。
【0076】そのため、吐出室12からクランク室8へ
の高圧の冷媒ガスの流入が阻止され、クランク室8の圧
力が低くなる。
の高圧の冷媒ガスの流入が阻止され、クランク室8の圧
力が低くなる。
【0077】そして、圧縮工程中のピストン7のボトム
面にかかる力は小さくなり、ピストン7のボトム面にか
かる力の総和はピストン7のトップ面にかかる力の総和
を下回る結果、斜板110の傾斜角度が大きくなる(図
4参照)。
面にかかる力は小さくなり、ピストン7のボトム面にか
かる力の総和はピストン7のトップ面にかかる力の総和
を下回る結果、斜板110の傾斜角度が大きくなる(図
4参照)。
【0078】このとき、ガス導入通路157を介して吐
出室12からクランク室8へ流入した高圧の冷媒ガスは
開口157aによってシュー50へ向かって流れ、冷媒
ガスに含まれるオイルはミスト状になってシュー50に
付着する。
出室12からクランク室8へ流入した高圧の冷媒ガスは
開口157aによってシュー50へ向かって流れ、冷媒
ガスに含まれるオイルはミスト状になってシュー50に
付着する。
【0079】これに対し、熱負荷が小さくなると、コン
トロールバルブ81のソレノイドへの通電が停止されて
ガス導入通路157の断面積が大きくなる。
トロールバルブ81のソレノイドへの通電が停止されて
ガス導入通路157の断面積が大きくなる。
【0080】そのため、ガス導入通路157を介して吐
出室12からクランク室8へ高圧の冷媒ガスが流入し、
クランク室8の圧力が高くなる。
出室12からクランク室8へ高圧の冷媒ガスが流入し、
クランク室8の圧力が高くなる。
【0081】そして、圧縮工程中のピストン7のボトム
面にかかる力は大きくなり、ピストン7のボトム面にか
かる力の総和はピストン7のトップ面にかかる力の総和
を上回る結果、斜板110の傾斜角度が小さくなる(図
3参照)。
面にかかる力は大きくなり、ピストン7のボトム面にか
かる力の総和はピストン7のトップ面にかかる力の総和
を上回る結果、斜板110の傾斜角度が小さくなる(図
3参照)。
【0082】このとき、ガス導入通路157を介して吐
出室12からクランク室8へ流出した高圧の冷媒ガスが
オイル溜まり溝160に衝突し、オイルが分離されてオ
イル溜まり溝160に溜まる。
出室12からクランク室8へ流出した高圧の冷媒ガスが
オイル溜まり溝160に衝突し、オイルが分離されてオ
イル溜まり溝160に溜まる。
【0083】オイル溜まり溝160に溜まったオイルの
一部は、回転する斜板110の遠心力によりオイル案内
孔162a〜162fを通じて斜板110の外周面11
0dへ流出し、ピストン7のブリッジ部7cの内壁に衝
突する。
一部は、回転する斜板110の遠心力によりオイル案内
孔162a〜162fを通じて斜板110の外周面11
0dへ流出し、ピストン7のブリッジ部7cの内壁に衝
突する。
【0084】そのため、オイルが四方に飛散してシュー
50と斜板110との摺動部やシュー50と支持凹部7
a,7bとの摺動部に供給される。
50と斜板110との摺動部やシュー50と支持凹部7
a,7bとの摺動部に供給される。
【0085】たとえば、斜板110が図5の矢印に示す
ように回転したとき、ピストン7が上死点tdcに達す
る直前にオイル案内孔162aからのオイルが、ピスト
ン7が上死点位置tdcに達したときにオイル案内孔1
62bからのオイルとともに摺動部に供給される。そし
て、ピストン7が上死点tdcに達した直後にオイル案
内孔162cからのオイルで摺動部が冷却される。
ように回転したとき、ピストン7が上死点tdcに達す
る直前にオイル案内孔162aからのオイルが、ピスト
ン7が上死点位置tdcに達したときにオイル案内孔1
62bからのオイルとともに摺動部に供給される。そし
て、ピストン7が上死点tdcに達した直後にオイル案
内孔162cからのオイルで摺動部が冷却される。
【0086】また、オイルの一部は孔163a〜163
fからも流出し、斜板110の端面110a,110b
を遠心力によって外方へ流れる。
fからも流出し、斜板110の端面110a,110b
を遠心力によって外方へ流れる。
【0087】更に、オイルの一部はヒンジボール9へも
流出し、斜板110のヒンジボール受け面110Aとヒ
ンジボール9の支持面9Aとの摺動部に供給される。
流出し、斜板110のヒンジボール受け面110Aとヒ
ンジボール9の支持面9Aとの摺動部に供給される。
【0088】この実施形態によれば、斜板110の上死
点位置tdcに対してオフセットした位置にもオイル案
内孔オイル案内孔があるので、オイル案内孔オイル案内
孔162a〜162fから多くのオイルを流出させるこ
とができ、第1実施形態よりもシュー50にオイルを確
実に供給して潤滑性が向上する。
点位置tdcに対してオフセットした位置にもオイル案
内孔オイル案内孔があるので、オイル案内孔オイル案内
孔162a〜162fから多くのオイルを流出させるこ
とができ、第1実施形態よりもシュー50にオイルを確
実に供給して潤滑性が向上する。
【0089】なお、上記各実施形態では複数のオイル案
内孔62a,62b、162a〜162fを設けたが、
複数である必要はなく、少なくとも1つのオイル案内孔
を設ければよい。
内孔62a,62b、162a〜162fを設けたが、
複数である必要はなく、少なくとも1つのオイル案内孔
を設ければよい。
【0090】なお、上述の各実施形態では、本願発明を
可変容量型圧縮機に適用した場合について述べたが、本
願発明は可変容量型揺動板式圧縮機にも適用することが
できる。このとき、揺動板は本願の斜板に対応する。
可変容量型圧縮機に適用した場合について述べたが、本
願発明は可変容量型揺動板式圧縮機にも適用することが
できる。このとき、揺動板は本願の斜板に対応する。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
の可変容量型斜板式圧縮機によれば、低負荷時、オイル
がシューの摺動部に十分に供給され、潤滑性が向上し、
シューの焼き付きを防止できるとともに、摩耗を低減す
ることができる。
の可変容量型斜板式圧縮機によれば、低負荷時、オイル
がシューの摺動部に十分に供給され、潤滑性が向上し、
シューの焼き付きを防止できるとともに、摩耗を低減す
ることができる。
【0092】請求項2記載の発明の可変容量型斜板式圧
縮機によれば、シューに対するオイルの供給量が増加
し、潤滑性が更に向上する。
縮機によれば、シューに対するオイルの供給量が増加
し、潤滑性が更に向上する。
【0093】請求項3記載の発明の可変容量型斜板式圧
縮機によれば、低負荷時、オイルをヒンジボールの摺動
部にも供給することができ、ヒンジボールの焼き付きを
防止できるとともに、摩耗を低減することができる。
縮機によれば、低負荷時、オイルをヒンジボールの摺動
部にも供給することができ、ヒンジボールの焼き付きを
防止できるとともに、摩耗を低減することができる。
【0094】請求項4記載の発明の可変容量型斜板式圧
縮機によれば、多くのオイルがシューに供給され、シュ
ーの耐久性が向上する。
縮機によれば、多くのオイルがシューに供給され、シュ
ーの耐久性が向上する。
【0095】請求項5記載の発明の可変容量型斜板式圧
縮機によれば、特に、シューと斜板の摺動部との間にオ
イルが供給され、潤滑性が更に向上する。
縮機によれば、特に、シューと斜板の摺動部との間にオ
イルが供給され、潤滑性が更に向上する。
【図1】図1はこの発明の第1実施形態に係る可変容量
型斜板式圧縮機の最小吐出容量状態を示す縦断面図であ
る。
型斜板式圧縮機の最小吐出容量状態を示す縦断面図であ
る。
【図2】図2はこの発明の第1実施形態に係る可変容量
型斜板式圧縮機のピストン側から見た斜板の端面図であ
る。
型斜板式圧縮機のピストン側から見た斜板の端面図であ
る。
【図3】図3はこの発明の第2実施形態に係る可変容量
型斜板式圧縮機の最小吐出容量状態を示す縦断面図であ
る。
型斜板式圧縮機の最小吐出容量状態を示す縦断面図であ
る。
【図4】図4はこの発明の第2実施形態に係る可変容量
型斜板式圧縮機の最大吐出容量状態を示す縦断面図であ
る。
型斜板式圧縮機の最大吐出容量状態を示す縦断面図であ
る。
【図5】図5はこの発明の第2実施形態に係る可変容量
型斜板式圧縮機のピストン側から見た斜板の端面図であ
る。
型斜板式圧縮機のピストン側から見た斜板の端面図であ
る。
5 シャフト 6 シリンダボア 6a 圧縮室 7 ピストン 8 クランク室 9 ヒンジボール 10 斜板 12 吐出室 13 吸入室 50 シュー 57 ガス導入通路 57a 開口 81 コントロールバルブ(圧力調整弁) 60,160 オイル溜まり溝 62a,62b,162a〜162f オイル案内孔 63a,63b,163a〜163f 孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田辺 裕通 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセル江南工場内 Fターム(参考) 3H076 AA06 BB17 BB26 BB28 CC33 CC67 CC74 CC76 CC93
Claims (5)
- 【請求項1】 シャフトに摺動かつ傾斜可能に装着され
た斜板と、 この斜板を収容するクランク室と、 前記斜板の両端面上を相対的に回転する一対のシューを
介して前記斜板に連結され、前記斜板の回転につれてシ
リンダボア内を直線往復運動するピストンと、 圧縮室から吐出された冷媒ガスを収容する吐出室と、 前記吐出室の冷媒ガスを前記クランク室に導くガス導入
通路と、 前記ガス導入通路の途中に設けられ、熱負荷の変化に応
じて前記ガス導入通路の断面積を調節する圧力制御弁と
を備え、 前記クランク室の圧力変化に応じて前記斜板の傾斜角度
が変わり、前記ピストンのストローク量が変化する可変
容量型斜板式圧縮機において、 前記斜板の一方の端面に形成され、前記斜板の傾斜角度
が小さくなったときに前記ガス導入通路の出口側開口か
ら流出した冷媒ガスが衝突するオイル溜まり溝と、 前記斜板に形成され、前記オイル溜まり溝から前記斜板
の外周面へ延びる少なくとも1つのオイル案内孔とを備
えていることを特徴とする可変容量型斜板式圧縮機。 - 【請求項2】 前記出口側開口は前記シューへ向いてい
ることを特徴とする請求項1に記載の可変容量型斜板式
圧縮機。 - 【請求項3】 前記斜板を支持するヒンジボールが前記
シャフトに摺動可能に装着され、 このヒンジボールを介して前記斜板が前記シャフトに装
着され、 前記オイル案内孔が前記オイル溜まり溝から前記ヒンジ
ボールへ延びていることを特徴とする請求項1又は2に
記載の可変容量型斜板式圧縮機。 - 【請求項4】 前記オイル案内孔は前記斜板の上死点位
置に対してオフセットした位置にあることを特徴とする
請求項1〜3のいずれか1項に記載の可変容量型斜板式
圧縮機。 - 【請求項5】 前記オイル案内孔の途中から前記斜板の
両端面へ延びる孔が前記斜板に形成されていることを特
徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の可変容量
型斜板式圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000051270A JP2001234855A (ja) | 2000-02-28 | 2000-02-28 | 可変容量型斜板式圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000051270A JP2001234855A (ja) | 2000-02-28 | 2000-02-28 | 可変容量型斜板式圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001234855A true JP2001234855A (ja) | 2001-08-31 |
Family
ID=18572936
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000051270A Withdrawn JP2001234855A (ja) | 2000-02-28 | 2000-02-28 | 可変容量型斜板式圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001234855A (ja) |
-
2000
- 2000-02-28 JP JP2000051270A patent/JP2001234855A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070501 |