JP2001234686A - ロータリパーカッションドリル用ワイヤラインコア採取装置 - Google Patents
ロータリパーカッションドリル用ワイヤラインコア採取装置Info
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Abstract
に螺着されるコアビットの掘削面が一つの平面であった
ので、コアを採取すべき地層に掘削流体が浸透してしま
い、揮発性や揮水性の汚染物質は保存できなかった。 【解決手段】 コアビット30先端部を少なくとも2段
の凸形の円環状面31,32で形成し、先端の円環状面
31の内径31aから軸線に対し後方へ向う複数本の溝
35を設け、さらにコアビット30のビット径を有する
ビットの胴体37外周の円筒面に複数本のスパイラル状
の溝36を設け、この溝底に軸線と直角方向から後方へ
向う放出孔37aが開口し、またインナチューブ21先
端に螺着されるインナリング40の外周にシール部材4
1を装着する。
Description
にコアで採取するためのワイヤラインコア採取装置に係
り、特にコアビット周辺部における地層の土壌汚染調査
に適したコア採取装置に関するものである。
すようになっている。即ち、10はアウタチューブアセ
ンブリで、図7に示すアウタチューブ11の先端にコア
ビット1が螺着され、これでコアを切削するようになっ
ている。また20はインナチューブアセンブリで図8の
(a)(b)に示され、インナチューブ21の先端にイ
ンナリング2,3が螺着され、ここを経て採取されたコ
アがコアチューブ21a内に収容されるようになってい
る。図8の(a)にはコアが抜け落ちないようにコアト
ラップ4が装着されているが、(b)にはない。図6は
左半分にコアトラップ4がない構造、右半分にコアトラ
ップ4が装着された構造が示されている。インナチュー
ブアセンブリ20は図6に示すように、アウタチューブ
アセンブリ10にその先端まで挿入され、その際にはラ
ッチ22が拡開してアウタチューブアセンブリ10に係
止される。
るが、この時、先端のコアビット1は回転、給進する一
方、インナリング2,3が先端に装着されたコアチュー
ブ21aは、コアバレヘッド21bに内装されているベ
アリング(図示せず)に連結されているので、回転せ
ず、コアビット1で切削された棒状のコアはインナリン
グ2,3の開口からインナチューブ21aに収容され
る。
の場合が多い)が図6に矢印で示すようにインナチュー
ブアセンブリ20とアウタチューブアセンブリ10との
隙間を通りコアビット1(従来のものを示す)の放出孔
1aから出るようになっている。コアチューブ21aに
コアが採取されると、地上よりワイヤに取り付けられた
図示しないオーバショット(キャッチャー)を挿入し
て、オーバショット先端のラッチをインナチューブアセ
ンブリ20の基端のスピア23に係合させ、ワイヤを地
上から引張るとインナチューブアセンブリ20のラッチ
22が閉止するので、引続きワイヤを引揚げると、イン
ナチューブアセンブリ20は地上へ引揚げられる。
は先端の円環状面1bは外周の一部がテーパ面1cで、
その他は平坦な面1dで形成され、コアビット1の先端
に平坦部1eを残して軸線方向前方へ傾斜した掘り屑排
出用の溝1fが後方へ向って4本設けられていた。溝1
fの傾斜αはコアビット1の外側に対し鋭角(この図の
場合10度)で軸線の方向に直線に形成され、そしてこ
の溝1fの底には軸線方向に直角よりも前方に向けた掘
削流体の放出孔1aが設けられていた。そして、試料で
あるコアが貫入する試料採取孔1hの直径はカッタチッ
プ1iの内接円直径より少し大きかった。
す)外径とコアビット1との間には僅かな嵌合隙dがあ
り、掘り屑侵入防止のため掘削流体を掘削面に放出する
通路になっている。
採取装置は、コアビット1の掘削流体の放出孔1aが掘
削のための円環状面1bに近く、かつ掘り屑排出用の溝
1fを介して直接円環状面1bに掘削流体が放出される
ため、試料であるコアを採取すべき地層に掘削流体が放
出されるので、コアを採取すべき地層に掘削流体が浸透
してしまい、揮発性や揮水性の汚染物質を保存すること
ができなかった。
状面1bが近いため、掘削流体が浸透し易いだけでな
く、掘削流体の影響を受けた掘り屑がコアチューブ21
aに取り込まれることがあり、汚染物質の状態保存上好
ましくなかった。
ット1との間の嵌合隙d(図6)から掘削流体が円環状
面1b(掘削面)に放出されるため、試料(コア)採取
すべき地層に掘削流体が浸透してしまい汚染物質の状態
を保存することができなかった。
ものであり、採取すべき地層に掘削流体の影響を与える
ことなく、汚染物質を含むコアを採取することができる
コア採取装置を提供せんとするものである。
請求項1の発明は、アウタチューブ内にインナチユーブ
が着脱可能に挿入され、前記アウタチューブ先端にはコ
アビットが、前記インナチユーブ先端にはインナリング
が、それぞれ取り付けられるロータリパーカッションド
リル用ワイヤラインコア採取装置において、前記コアビ
ットの先端部は、掘削すべき円環状面が少なくとも2段
の軸線方向前方へ向って凸形の円環状面で形成され、前
記インナリングの先端は、前記コアビット先端の凸形の
円環状面の内径が形成するコア入口に近接した状態で嵌
入された構成である。
て前記先端の凸形の円環状面には、この円環状面の内径
ないし内径近くから軸線に対し後方に向って鋭角に複数
本の溝が設けられたことを特徴とする。
明であって前記コアビットのビット径を有するビット胴
体外周の円筒面には複数本のスパイラル状の溝が設けら
れたことを特徴とする。
れかの発明であって前記コアビットの外周面には、前記
インナリングとコアビットとの嵌合隙に連通する放出孔
が設けられたことを特徴とする。
て前記放出孔は、前記コアビットの軸線と直角方向から
後方へ向う間の所定の角度で前記スパイラル状の溝底の
途中に開口することを特徴とする。
れかの発明であって前記先端の凸形の円環状面の内径
は、試料であるコアの外径を切削するチップの内接円と
同じ径から僅かに大きい径の間の寸法であることを特徴
とする。
れかの発明であって前記コアビットの先端の円環状面の
高さと、円環状面の外径との比は1より小さいことを特
徴とする。
れかの発明であって前記コアビットとインナリングとの
嵌合隙の掘削面への連通を遮断するシール部材が前記イ
ンナリングの円筒形外周の先端付近に装着されているこ
とを特徴とする。
発明のインナリングが嵌入された状態を示し、図2は本
発明のコアビットの図、図3は本発明のシール部材を有
するインナリングを示す。コアビット30は、図6では
従来のコアビット1の代りにアウタチューブ11の先端
に螺着される。従って図7に示すアウタチューブ11の
先に螺着される。コアビット30は、図1、図2に示す
ように、先端部は掘削すべき円環状面を、少なくとも2
段の軸線方向前方へ向って凸形の円環状面31,32で
形成され(地盤の状態により3段以上にしても良い)、
それぞれの凸形の円環状面31,32にはチップ33,
34が植設されている。チップ33はボタン形、34は
インナカッタ形である。
は採取すべき試料であるコア(図示せず)の外径を切削
するチップ34の内接円と同じである。但し僅かに大き
い内径にしても良い。そして、先端の円環状面31から
は、これにより掘削されて発生した掘り屑を後方へ排出
するため、内径ないし内径近くから軸線に対し後方に向
って鋭角に4本の溝35が設けられている。また、ビッ
ト胴体37外周の円筒面には、回転力により掘り屑が後
方にスムーズに排出されるように、4本のスパイラル状
の溝36が設けられ、この溝36の底の途中には、それ
ぞれ放出孔37aが軸線と直角に設けられている。但
し、この放出孔37aは軸線から後方へ向うように設け
ても良い。また、これらの溝の本数は2本以上であれば
良い。
られていることにより、掘削流体は地層の掘削面へ流れ
ずに掘り屑を溝36にそってスムーズに後方へ運ぶ。図
3に示すようにインナリング40は、これを経てコアチ
ューブ21a(図6)にコアを収容するもので、その先
端は、コアビット30先端の先端の凸形の円環状面31
の内径31aに近接した状態で嵌入され、円筒形の外周
の先端付近にはシール部材41が装着され、図1に示す
インナリング40とコアビット30との嵌合隙dから先
端の円環状面31の掘削面へ掘削流体が侵入しないよう
になっている。本実施形態ではシール部材としてOリン
グを用いた例を示した。
っては本発明のコアビット30として従来と同じシール
部材が装着されていないインナリング2を用いても良
い。また、コアビット30の先端の円環状面31の高さ
Hと円環状面31の外径Dとの比H/D(図2)は1よ
り小さい方が掘り屑の排出のためには好ましい。本発明
のコア採取装置を用いたコア採取の工程は「従来の技
術」で説明したのと同じである。
のような効果を奏するものである。 (1)流体の放出孔が掘削面から遠く、かつ、従来のよ
うに直接先端の掘削面である円環状面に放出孔を有する
掘り屑排出用の溝が通じてないので、直接溝を介して流
体が掘削面に放出されることがなく、従って試料である
コアを採取すべき地層に掘削流体が浸透せず、揮発性や
揮水性の汚染物質に掘削流体が影響を与えることなくコ
アを採取することができる。
面を少なくとも2段に分けて配列しているので、先端の
掘削面である円環状面の面積が従来より小さく、コアが
導入される円環状面の内径付近に発生する掘り屑が少な
い。従来のビットの溝は掘削面である先端の円環状面の
内径に近くに平坦部を残した位置から後方へ向って設け
られているが、本発明のビットの先端の掘削面に至る溝
は内径ないし内径の近くから後方へ向って設けられてい
るので、掘り屑がインナチューブに取り込まれることが
なく、掘り屑が汚染地盤及びコアの物質に影響を与える
ことがない。
あるため、回転力によって掘り屑が後方へ排出され、掘
り屑及び流体による地層の汚染物質に悪影響を与えるこ
とがない。
けてあるので、嵌め合いへの掘り屑の侵入がない。この
ため、インナリングとコアビットによるかみこみが防止
され、インナチューブアセンブリの引き抜きが阻害され
ることがない。また、インナチューブアセンブリとアウ
タチューブアセンブリとの隙間を経てインナリングとコ
アビットの隙間から掘削面へ掘削流体が出ることがない
ので、地層の汚染物質に影響を与えることがない。
コアビットに嵌入された状態を示す1/2切断の断面図
である。
で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は一部の
断面図をそれぞれ示す。
で、(a)は(b)のA−A線断面図、(b)は1/2
切断した断面図を示す。
(b)は正面図、(c)は断面図をそれぞれ示す。
(b)は1/2切断した断面図を示す。
(a)はコアトラップ装着形の全体の断面図、(b)は
コアトラップを使用しない形の先端部の断面図をそれぞ
れ示す。
Claims (8)
- 【請求項1】 アウタチューブ内にインナチユーブが着
脱可能に挿入され、前記アウタチューブ先端にはコアビ
ットが、前記インナチユーブ先端にはインナリングが、
それぞれ取り付けられるロータリパーカッションドリル
用ワイヤラインコア採取装置において、 前記コアビットの先端部は、掘削すべき円環状面が少な
くとも2段の軸線方向前方へ向って凸形の円環状面で形
成され、前記インナリングの先端は、前記コアビット先
端の凸形の円環状面の内径が形成するコア入口に近接し
た状態で嵌入されていることを特徴とするロータリパー
カッションドリル用ワイヤラインコア採取装置。 - 【請求項2】 前記先端の凸形の円環状面には、この円
環状面の内径ないし内径近くから軸線に対し後方に向っ
て鋭角に複数本の溝が設けられたことを特徴とする請求
項1記載のロータリパーカッションドリル用ワイヤライ
ンコア採取装置。 - 【請求項3】 前記コアビットのビット径を有するビッ
ト胴体外周の円筒面には複数本のスパイラル状の溝が設
けられたことを特徴とする請求項1または2記載のロー
タリパーカッションドリル用ワイヤラインコア採取装
置。 - 【請求項4】 前記コアビットの外周面には、前記イン
ナリングとコアビットとの嵌合隙に連通する放出孔が設
けられたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに
記載のロータリパーカッションドリル用ワイヤラインコ
ア採取装置。 - 【請求項5】 前記放出孔は、前記コアビットの軸線と
直角方向から後方へ向う間の所定の角度で前記スパイラ
ル状の溝底の途中に開口することを特徴とする請求項4
記載のロータリパーカッションドリル用ワイヤラインコ
ア採取装置。 - 【請求項6】 前記先端の凸形の円環状面の内径は、試
料であるコアの外径を切削するチップの内接円と同じ径
から僅かに大きい径の間の寸法であることを特徴とする
請求項1乃至5のいずれかに記載のロータリパーカッシ
ョンドリル用ワイヤラインコア採取装置。 - 【請求項7】 前記コアビットの先端の円環状面の高さ
と、円環状面の外径との比は1より小さいことを特徴と
する請求項1乃至6のいずれかに記載のロータリパーカ
ッションドリル用ワイヤラインコア採取装置。 - 【請求項8】 前記コアビットとインナリングとの嵌合
隙の掘削面への連通を遮断するシール部材が前記インナ
リングの円筒形外周の先端付近に装着されていることを
特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のロータリ
パーカッションドリル用ワイヤラインコア採取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000044645A JP4482775B2 (ja) | 2000-02-22 | 2000-02-22 | ロータリパーカッションドリル用ワイヤラインコア採取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001234686A true JP2001234686A (ja) | 2001-08-31 |
JP4482775B2 JP4482775B2 (ja) | 2010-06-16 |
Family
ID=18567372
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2000044645A Expired - Lifetime JP4482775B2 (ja) | 2000-02-22 | 2000-02-22 | ロータリパーカッションドリル用ワイヤラインコア採取装置 |
Country Status (1)
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