JP2001234481A - インドキシールを用いたインジゴによる織材の染色方法及び装置 - Google Patents

インドキシールを用いたインジゴによる織材の染色方法及び装置

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JP2001234481A JP2000039533A JP2000039533A JP2001234481A JP 2001234481 A JP2001234481 A JP 2001234481A JP 2000039533 A JP2000039533 A JP 2000039533A JP 2000039533 A JP2000039533 A JP 2000039533A JP 2001234481 A JP2001234481 A JP 2001234481A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 織材となる糸にインドキシールを含浸させ、
含浸したインドキシールを酸化させてインジゴによる糸
の染色を行うに当って、糸に染色されない芯部が生ずる
ことのないよう、インドキシールの含浸度と酸化度を高
め、これによって洗濯や褪色に対する耐性に優れた織物
の製造を可能にする。 【解決手段】 インドキシールを容するバットを多数直
列に配置し、糸をこれら複数のバット内のインドキシー
ル浴液中に浸す過程と、浴液より出た糸を大気に曝す過
程とを繰返し行い、その間、相前後するバット間にて糸
が大気に曝される時間を順次長くする。好ましくは、糸
はインドキシール浴液中に浸されるに先立って前洗浄処
理を施され、一連のバットによるインドキシールの含浸
と空気への露呈とを行われた後には、洗浄と前乾燥処理
を施され、次いでサイジングと乾燥処理を施される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インドキシールを
用いてインジゴにより織材を染色する方法、及び同方法
を使用する装置に係る。
【0002】この方法によりインジゴにて染色された織
物用糸が生産され、この糸よりデニムファブリックと称
される織物が作られ、これはブルージーンズの如き製品
の生産に用いられる。
【0003】
【従来の技術】インジゴは古くから知られている染料の
一つであり、綿等の織物の染色に幾世紀にも亙って用い
られて来た。
【0004】欧州特許第0692042B号には、イン
ジゴを用いてセルロースを含む織物を染色する方法が記
載されている。この方法に於いては、触媒による水素添
加により準備されたリューコインジゴ(白アイ)の水溶
液が用いられ、このリューコインジゴが織物内に取り入
れられた後、空気による酸化によって色素に変わるよう
になっている。
【0005】米国特許第4283198号には、インジ
ゴによりセルロース繊維を染色するための連続的方法が
記載されている。この方法に於いては、リューコインジ
ゴ、ヒドロ亜硫酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウムを
含む染料液を入れた一連のバット(染色用桶)を通して
繊維が導かれる。
【0006】米国特許第3457022号には、インジ
ゴにて綿繊維を染色する方法が記載されている。この方
法に於いては、65〜80℃の範囲の温度にてインジゴ
が繊維に付与され、それに続いて40℃以下の温度にて
インジゴが繊維に付与される。
【0007】インジゴにて染色されたブルージーンズ
は、洗濯すると色が褪せるという欠点を有する。近年に
於いては、色褪せたブルージーンズを着るファッション
が存在し、かかるファッションに合わせた工業的開発も
なされている。それは、捩れた糸の色褪せを促進するこ
とにより、織物の色褪せを強調し又推し進めることであ
る。かかる染料を用いることにより、色褪せと古びた感
じが促進される。しかし全てのファッションは短命であ
り、僅かの時間しかもたない。
【0008】欧州特許出願第98630005.1号に
は、インジゴを用いた染色法が記載されており、これに
よれば、磨耗と色褪せに強いデニムファブリックが得ら
れる。この方法によれば、インジゴは糸内により深く浸
透する。本願以前の方法に於いては、糸はその芯に白い
部分を残しており、インジゴによる染色は外側の部分に
於いてのみなされていた。この欧州特許出願の方法によ
れば、芯の白い部分は大幅に縮小された。
【0009】
【発明の要旨】本発明は、磨耗と色褪せに対し耐性を有
するデニムファブリックを製造すること、及び芯に白い
部分が殆ど残らず或いは完全になくなるまで染料が染み
込むように糸を染めることを目的としている。
【0010】本発明の方法及び装置によれば、糸内へイ
ンジゴが完全に浸透することにより、芯に白い部分が残
ることが完全に或いは見掛け上全くなくなり、これによ
って洗濯による色褪せに基づく織物の経年変化が排除さ
れる。
【0011】これまでインジゴが糸内へ浸透することを
妨げていた理由の一つは、その分子が大きいことであっ
た。インジゴの分子は図6に示す通りである。
【0012】しかしながら、インジゴの合成は、二つの
インドキシール分子から図7に示す式によって行われ
る。
【0013】インドキシールは、ケトン互変異性形態に
より反応すると思われている。
【0014】本発明の方法によれば、染色されるべき糸
は、インドキシールを含浸され、次いでこのインドキシ
ールが糸に含浸された状態で酸化されてインジゴが得ら
れる。
【0015】何等かの特定の理論により制約されること
を望むものではないが、インジゴ分子より小さいインド
キシール分子は糸内により深く浸透し、これによって染
色されない芯は消失し、糸内に浸透したインドキシール
が、その場で酸化によりインジゴに変換され、こうして
糸の断面全体に亙ってインジゴが定着された状態とな
る。
【0016】本発明による織物染色の方法は、請求項1
に記載されている。
【0017】又かかる染色法を使用するための装置は、
請求項8に記載されている。
【0018】本発明の方法によれば、インジゴブルーに
より糸を染めるに当って通常行われる操作が、糸の吸収
性と浸透性を促進すべく、バットの段階及び酸化並びに
一次シルケット加工の段階の両方に於いて追加の操作を
含むように修正される。
【0019】本発明による酸化工程に於いては、第一の
段階での最初の染料浴液中にての処理の後非常に急速な
空気への露呈を行うことと、糸内へ浸透したインドキシ
ールが糸内にて酸化するよう、各染料浴液毎に順次空気
への露呈時間が増大されることととを含んでいる。次い
で糸は特定の温度と圧力条件の下で蒸され、その後洗浄
され、次いでシルケット加工される。
【0020】本発明による方法の第二の段階は、かくし
て染色された糸の周りに洗濯に対する染料の定着性を高
めるための絶縁を施すことであり、この後、糸は使用に
供される状態となる。これを達成するためには、糸は先
ず幾つかの酸浴液に順次通されることにより中性化され
なければならない。
【0021】次いで糸は完全に乾燥され、インジゴは永
久的に定着され、所要の特性が得られる。上述の如く従
来の公知の方法により得られた糸は染色されない白い芯
を含んでおり、インジゴはその周りの部分にのみ浸透し
ている。本発明の方法によれば、インジゴは芯まで浸透
している。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明がよりよく理解されるよ
う、以下に添付の図を参照して本発明を実施例について
説明する。
【0023】本発明の方法によれば、先ず糸Fを供給ロ
ーラから引き出して前洗浄液(10、15)を含む二つ
或いはそれ以上のバット(2)からなる前洗浄システム
(1)に通す前洗浄工程が実行される。糸はローラ
(3、4)により案内されて前洗浄液を含む第一のバッ
ト(2)内へ導かれ、次いで洗浄液を出た後、一対の圧
搾ローラ(5)間に通され、余剰の液体を除去され、次
いでローラ(6)により案内されて前洗浄液内に浸され
る。この洗浄液を出た糸は次の一対の圧搾ローラ(7)
間に通され、次いで案内ローラ(8)及び(9)により
案内されて第二のバット(2)内に溜められた前洗浄液
(15)内に浸される。糸は、この第二のバット内にて、
第一のバット内に於けると同様の要領にて、一対の圧搾
ローラ(12)、下方の案内ローラ(11)及び次の圧
搾ローラ対(13)を通って移動する。
【0024】前洗浄液は、FINBIL(Bozzetto
Company製)(商標)の如き溶剤を含んでいる。この溶
剤は脂肪族アルコールリン酸エステルの誘導体である。
この溶剤は5〜8グラム/リットルの濃度の水溶液とし
て用いられる。この前洗浄液は糸内に浸透し、これに続
くインドキシールの浸透を助けるものである。
【0025】この前洗浄工程の後、糸は染色工程に移さ
れる。それは図2に示されている染色装置により実行さ
れる。
【0026】染色装置(30)は、それぞれインドキシ
ール溶液を含む8個のバット(35)の列よりなってい
る。
【0027】前処理装置から導かれた糸(F)は、案内
ローラ(31)により案内されて、第一のバット(3
5)内に入れられた染料浴液内へ導かれる。糸はローラ
(32)の周りを回り、浴液外へ出て第一の圧搾ローラ
対(32)の間を通り、ローラ(33)を回ってバット
内の染料浴液中に戻る。糸は更に第二のローラ(32)
の周りを回り、この第一の浴液外へ出て、第二の圧搾ロ
ーラ対(34)の間に通される。次いで糸はローラ(3
6)の周りを回って移動する。第二の圧搾ローラ対(3
4)とローラ(36)との間を移動する間に、浴液にて
含浸された糸は酸化を受け、インジゴが形成され、糸が
染められる。ローラ(36)を回った後、糸は、第二の
バット内に溜められた染料浴液内へ導かれる。第二のバ
ットにては、糸は第一のバットに於けると同様に、第二
のバットに於けるローラに従って移動する。第二のバッ
トを出ると、糸は、第一のバットを出た後の如く唯一つ
のローラ(36)の周りに通されるのではなく、二つの
ローラ(36)と一つのローラ(37)とを回って導か
れ、第二のバットを出た後に糸が空気に曝される通路の
長さは、第一のバットを出た後の長さの二倍程とされ
る。こうして糸に対する酸化度が倍増される。これらの
ローラ(36、37)の周りを回った後、糸は第三のバ
ット内へ導入され、以後同様の要領にて8個のバットを
通って導かれ、各バット内での糸への浴液の浸透と、糸
内に浸透した浴液の空気への露呈とが繰り返される。図
2に示されている通り、第三と第四のバットの間には3
個の案内ローラ(36)が設けられており、第四と第五
のバットの間には4個の案内ローラ(36)が設けられ
ている。こうして第八のバットを出たところでは、ロー
ラ(36)の数は8個となっている。従って染料液を浸
透された糸が空気に露呈される期間は、糸が第一のバッ
トから第八のバットへ進むにつれて次第に増大されてい
る。今第一のバットと第二のバットの間で酸化のために
与えられる酸化値をxとすると、各バット間に於ける酸
化値は以下の通りである。
【0028】第一と第二のバット間の酸化値=x 第二と第三のバット間の酸化値=2x 第三と第四のバット間の酸化値=3x 第四と第五のバット間の酸化値=4x 第五と第六のバット間の酸化値=5x 第六と第七のバット間の酸化値=6x 第七と第八のバット間の酸化値=7x 第八のバットを出た後の酸化値=8x
【0029】これらの染色バットはインドキシールの6
〜8重量%の水溶液を容している。
【0030】糸は、その種類と大きさに応じて、20〜
60m/分の速度にてこれらの浴液中に通される。
【0031】インドキシールは空気中の酸素と容易に反
応するので、これらの浴液に糸を通す前にこれらのバッ
ト(35)内のインドキシール浴液の安定性が確保され
なければならない。このことは、これらの浴液にヒドロ
亜硫酸ナトリウム(Na224)と水酸化ナトリウム
(NaOH)の還元性混合物を添加することにより達成
される。かかる浴液と大気との界面に於いて還元剤は以
下の式に従って酸素と反応する。Na224+2Na
OH+1/2O2→H2O+2Na2SO3
【0032】もし必要な大気中での酸化期間が長過ぎる
ときには、換気装置により空気の強制循環が行われても
よい。
【0033】図2の実施例は8個のバットを含んでいる
が、8個のうちの2個、3個或いはそれ以上を用いて二
度、三度或いはそれ以上の繰り返しによる処理を行い、
糸内へのインドキシールのよりよい浸透が達成されても
よいことは明らかであろう。
【0034】かかる染色方法により豊かで濃いインジゴ
による糸の染色が達成される。
【0035】糸の染色が終わると、図3に於いて装置
(40)として示されている装置により糸は洗浄され、
前乾燥される。糸はローラ(46、47、48)により
案内されつつバット(41)より(45)へ順次通され
る。バット(41)は水を容しており、バット(42、
43、44)には50%の酢酸(CH3−COOH)が
添加される。バット(42)は20cc/リットルの割合
にて50%酢酸を含んでおり、バット(43)は10cc
/リットルの割合にて50%酢酸を含んでおり、バット
(44)は5cc/リットルの割合にて50%酢酸を含ん
でいる。バット(45)は再び水である。最後のpHは
6と7の間であり、6.7が好ましい。
【0036】バット(45)を出ると、糸は図3に示さ
れている如くローラ(50)の周りを回って前乾燥され
る。洗浄と前乾燥の後、糸は図4に示されているサイジ
ング装置(60)に通されることにより、後程織物とさ
れたときの洗濯と色落ちに対する耐性を高めるよう、イ
ンジゴ染料に対しサイジングがなされる。そのために糸
は案内ローラ(64)に案内され、又圧搾ローラ対(6
1)の間を通りつつ樹脂のブレンド(63)を容するバ
ット(62)に通される。
【0037】この樹脂ブレンドの組成は以下の通りであ
る。
【0038】10〜50グラム/リットルの第四ポリア
ルキルアミン塩 10〜50グラム/リットルのフッ化炭素樹脂 10〜200グラム/リットルのアクリル樹脂 1〜20グラム/リットルの自触媒作用によるポリシロ
キサン 10〜200グラム/リットルのポリウレタン樹脂
【0039】このサイジング工程中に糸の繊維上に透明
なフィルムが形成され、これがインジゴを糸に定着さ
せ、これによって洗濯に対する安定性を増大する。
【0040】かかるサイジング工程の後、糸は第5図に
示されている装置(70)により、そのローラ(71)
の周りを回って進行することにより乾燥される。この乾
燥は150〜180℃の範囲の温度にて行われる。
【0041】かくして形成された糸は織物用の縦糸とし
てスプール(72)の周りに巻かれる。
【0042】本発明による方法は、綿、綿とナイロンの
混合糸、綿とポリエステルの混合糸、その他の種々の種
類の糸に適用されてよいものである。
【0043】以上に説明した方法及び装置は本発明の好
ましい実施例である。かかる実施例について本発明の範
囲内にて種々の修正が可能であることは当業者にとって
明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の実施に用いられる前洗浄装置を
示す概略図。
【図2】本発明の方法に用いられるインドキシール染色
装置を示す概略図。
【図3】本発明の方法に用いられる洗浄−前乾燥装置を
示す概略図。
【図4】本発明の方法に用いられるサイジング装置を示
す概略図。
【図5】本発明に用いられる乾燥−縦糸形成装置を示す
概略図。
【図6】インジゴを示す化学式。
【図7】インドキシールの結合によりインジゴが生成さ
れることを示す化学式。
【符号の説明】
1…前洗浄装置 2…前洗浄装置のバット 3、4、6、8、9、11…案内ローラ 5、7、12、13…圧搾ローラ対 10、15…前洗浄液 30…染色装置 31、32、33、36、37…案内ローラ 34…圧搾ローラ対 35…バット 40…洗浄−前乾燥装置 41、45…水を容するバット 42、43、44…酢酸水溶液を容するバット 46、47、49、51…案内ローラ 48…圧搾ローラ対 50…乾燥用ローラ 60…サイジング装置 62…サイジング装置のバット 61、64…案内ローラ 63…樹脂ブレンド 70…乾燥−縦糸形成装置 71…乾燥用ローラ 72…スプール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フランソワ ジルボー イギリス国 エスダブリュ7 1エヌエル ロンドン エニスモア ガーデンズ 2 (72)発明者 マリー−テレーズ バシュルリー イギリス国 エスダブリュ7 1エヌエル ロンドン エニスモア ガーデンズ 2 Fターム(参考) 4H057 AA02 AA03 BA09 BA22 CA08 CA36 CA38 CB08 CB34 CB48 CB60 CC03 DA01 DA33 EA01 FA15 FA18 FA26 FA31 GA07 GA17 GA21 GA24 GA25 HA01 HA14 HA19 JA10 JB03

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インジゴによる織材の染色方法にして、 a.前洗浄液(10、15)を容する2個乃至それ以上
    のバット(2)よりなる前洗浄装置(1)に糸(F)を
    通すことによりこれを前洗浄することと、 b.各々がインドキシール溶液を容する一連の8個のバ
    ット(35)よりなる染色装置(30)に前記糸を通
    し、該糸が前記バットの一つより他の一つへ移行すると
    き該糸は大気に曝されることにより酸化を受け、これに
    よってインドキシールがインジゴに変換され、これによ
    って該糸はインドキシールの浸透と浸透したインドキシ
    ールの酸化により染色され、前記バットの第一のものか
    ら第八のものへ該糸が移動する間、第一のバットより第
    二のバットへ移動する間に該糸が受ける酸化の値をxと
    すると、各バット間の酸化値は以下の通りであること
    と、 第一と第二のバットの間の酸化値=x 第二と第三のバットの間の酸化値=2x 第三と第四のバットの間の酸化値=3x 第四と第五のバットの間の酸化値=4x 第五と第六のバットの間の酸化値=5x 第六と第七のバットの間の酸化値=6x 第七と第八のバットの間の酸化値=7x 第八のバットの後の酸化度=8x c.水を容するバット(41)と、酢酸水溶液を容する
    バット(42、43、44)と水を容するバット(4
    5)とのバット列(41、42、43、44、45)を
    含み、最後のバットに於けるpHの値が6と7の間であ
    り、最後のバット(45)を出た後、糸がローラ(5
    0)の周りに通されることにより前乾燥される如き洗浄
    −前乾燥装置(40)に前記糸を通すことにより該糸を
    洗浄し且つ前乾燥することと、 d.前記糸の繊維上に透明なフィルムを形成すべく、樹
    脂のブレンドを容するバット(62)を含むサイジング
    装置(60)に前記糸を通すことにより、該糸に於ける
    インジゴ染料にサイジングを施すことと、 e.ローラ(71)よりなる乾燥装置(70)に前記糸
    を通すことによりこれを乾燥させることと、 f.かくして得られた糸をスプール(72)上に巻き取
    ることと の各工程を有することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】工程aに於ける前洗浄液はFINBILの
    如き脂肪族アルコールリン酸エステル誘導体を含んでい
    ることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】バット(35)内の染料液は純粋なインド
    キシールの6〜8%の水溶液よりなることを特徴とする
    請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】工程cに於けるバット(42)内の酢酸水
    溶液は該バットに20cc/リットルの50%酢酸を添加
    することにより得られ、バット(43)内の酢酸水溶液
    は該バットに10cc/リットルの50%酢酸を添加する
    ことにより得られ、バット(44)内の酢酸水溶液は該
    バットに5cc/リットルの50%酢酸を添加することに
    より得られていることを特徴とする請求項1に記載の方
    法。
  5. 【請求項5】工程dに於ける樹脂ブレンドは 10〜50グラム/リットルの第四ポリアルキルアミン
    塩 10〜50グラム/リットルのフッ化炭素樹脂 10〜200グラム/リットルのアクリル樹脂 1〜20グラム/リットルの自触媒作用によるポリシロ
    キサン 10〜200グラム/リットルのポリウレタン樹脂 の混合物を含むことを特徴とする請求項1に記載の方
    法。
  6. 【請求項6】工程bは8個のバットの代りに16個又は
    24個のバットを用いて繰返されることを特徴とする請
    求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】糸は前記染色液に20〜60m/分の速度
    にて通されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】請求項1〜5の何れかに記載の染色法を使
    用する装置にして a)前洗浄装置(1) b)染色装置(30) c)洗浄−前乾燥装置(40) d)サイジング装置(60) e)乾燥装置(70) を含むことを特徴とする装置。
  9. 【請求項9】前記前洗浄装置は前洗浄液(10、15)
    を容する2個乃至それ以上のバット(2)と、糸を前洗
    浄液(10)内へ案内する案内ローラ(3)と、糸を前
    洗浄液内にて案内する案内ローラ(4)と、糸を圧搾す
    る一対の圧搾ローラ(5)と、前記圧搾ローラ対を出た
    糸を前洗浄液内にて案内する案内ローラ(6)と、糸よ
    り余剰の液体を絞り出す一対の圧搾ローラ(7)と、前
    記圧搾ローラ対より糸を第二のバット(2)内の洗浄液
    (15)内へ案内する案内ローラ(8)と、これより糸
    を第二のバット内の洗浄液中に案内する案内ローラ
    (9)と、該案内ローラより案内された糸を圧搾する一
    対のローラ(12)と、該圧搾ローラ対より糸を再び第
    二のバットの前洗浄液(15)内へ案内する案内ローラ
    (11)と、該案内ローラにより案内された糸を圧搾す
    る一対の圧搾ローラ(13)とを含んでいることを特徴
    とする請求項8に記載の装置。
  10. 【請求項10】染色装置(30)はインドキシール浴液
    を容する8個のバット(35)の列と、各バットに関連
    する一連のローラ(31、32、33、34、36、3
    7)とを含んでおり、第一と第二のバット(35)の間
    には1個のローラ(36)が配置され、第二と第三のバ
    ットの間には2個のローラ(36)が配置され、第三と
    第四のバットの間には3個のローラ(36)が配置さ
    れ、こうして第八のバット(35)まで順次ローラ(3
    6)の数が増大され、これによって第一のバットから第
    八のバットへ向うにつれてバット間にて糸が大気中に曝
    される期間が順次増大され、これによって糸が受ける酸
    化の度合は、第一と第二のバットの間での酸化値をxと
    すると、 第一と第二のバットの間の酸化値=x 第二と第三のバットの間の酸化値=2x 第三と第四のバットの間の酸化値=3x 第四と第五のバットの間の酸化値=4x 第五と第六のバットの間の酸化値=5x 第六と第七のバットの間の酸化値=6x 第七と第八のバットの間の酸化値=7x 第八のバットの後の酸化度=8x であることを特徴とする請求項8に記載の装置。
  11. 【請求項11】洗浄−前乾燥装置(40)は一連のバッ
    ト(41、42、43、44、45)と各バットに関連
    するローラ(46、47、48)とを含んでおり、第一
    のバット(41)は水を容しており、第二、第三、第四
    のバット(42、43、44)は酢酸水溶液を容してお
    り、第五のバット(45)は水を容しており、最後のバ
    ットに於けるpHは6と7の間であり、最後のバット
    (45)を出た糸は一連のローラ(50)により乾燥さ
    れることを特徴する請求項8に記載の装置。
  12. 【請求項12】サイジング装置(60)は樹脂のブレン
    ドを含むバット(62)を有することを特徴とする請求
    項8に記載の装置。
  13. 【請求項13】前洗浄装置(1)はFINBILの如き
    脂肪族アルコールリン酸エステル誘導体を含む前洗浄剤
    を用いていることを特徴とする請求項8に記載の装置。
  14. 【請求項14】前記バット(35)に於ける染色液は純
    粋なインドキシールを6〜8重量%含むインドキシール
    の水溶液であることを特徴とする請求項8に記載の装
    置。
  15. 【請求項15】バット(42)に於ける酢酸水溶液は2
    0cc/リットルの割合にて50%酢酸をバットに添加す
    ることにより得られ、バット(43)内の酢酸水溶液は
    10cc/リットルの割合にて50%酢酸をバットに添加
    することにより得られ、バット(44)内の酢酸水溶液
    は5cc/リットルの割合にて50%酢酸を該バットに添
    加することにより得られていることを特徴とする請求項
    8に記載の装置。
  16. 【請求項16】サイジング装置(60)内の樹脂ブレン
    ドは 10〜50グラム/リットルの第四ポリアルキルアミン
    塩 10〜50グラム/リットルのフッ化炭素樹脂 10〜200グラム/リットルのアクリル樹脂 1〜20グラム/リットルの自触媒作用によるポリシロ
    キサン 10〜200グラム/リットルのポリウレタン樹脂 の混合物であることを特徴とする請求項8に記載の装
    置。
  17. 【請求項17】染色装置(30)は8個のバット(3
    5)の代りに16個又は24個のバットを用いて繰り返
    されることを特徴とする請求項8に記載の装置。
  18. 【請求項18】インジゴにより織材の糸を染色する方法
    にして、 前記糸を前洗浄液に通して前洗浄する過程と、 前洗浄された前記糸を繰り返し且つ交互にインドキシー
    ル溶液と空気とに通し、その際繰り返しの進行に伴って
    該糸が空気中に留まる時間を次第に長くすることにより
    該糸内に含浸したインドキシールが空気中にて酸化によ
    りインジゴを生成するために次第により長い時間が与え
    られるようにする染色過程と、 インドキシールより生成したインジゴにて含浸された糸
    を洗浄し且つ乾燥する過程とを含む方法。
  19. 【請求項19】前記染色過程は、前記糸が前記インドキ
    シール溶液より出て来る度に該糸内への空気の浸透を容
    易にすべく、該糸より余剰のインドキシール溶液を排出
    させるよう該糸を圧搾する過程を含む請求項18に記載
    の方法。
  20. 【請求項20】前記糸の繊維上に透明のフィルムを形成
    するよう、洗浄され且つ乾燥された前記糸を樹脂のブレ
    ンドに通すことにより該糸にサイジング加工を施す過程
    を含む請求項18又は19に記載の方法。
  21. 【請求項21】前記樹脂ブレンドは 10〜50グラム/リットルの第四ポリアルキルアミン
    塩 10〜50グラム/リットルのフッ化炭素樹脂 10〜200グラム/リットルのアクリル樹脂 1〜20グラム/リットルの自触媒作用によるポリシロ
    キサン 10〜200グラム/リットルのポリウレタン樹脂 の混合物を含むことを特徴とする請求項20に記載の方
    法。
  22. 【請求項22】前記前洗浄溶液は脂肪族アルコールリン
    酸エステル誘導体を含む請求項18〜21の何れかに記
    載の方法。
  23. 【請求項23】前記染色過程に於けるインドキシールの
    溶液は純粋なインドキシールの6〜8重量%の水溶液で
    ある請求項18〜22の何れかに記載の方法。
  24. 【請求項24】前記染色過程に於けるインドキシールの
    溶液はヒドロ亜硫酸ナトリウムと水酸化ナトリウムの還
    元性混合物を添加されている請求項18〜23の何れか
    に記載の方法。
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CN106368011A (zh) * 2016-10-13 2017-02-01 无锡市华诚印染剂厂 织物用耐高温渗透剂

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