JP3871180B2 - インドキシールを用いたインジゴによる織材の染色方法及び装置 - Google Patents

インドキシールを用いたインジゴによる織材の染色方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インドキシールを用いてインジゴにより織材を染色する方法、及び同方法を使用する装置に係る。
【0002】
この方法によりインジゴにて染色された織物用糸が生産され、この糸よりデニムファブリックと称される織物が作られ、これはブルージーンズの如き製品の生産に用いられる。
【0003】
【従来の技術】
インジゴは古くから知られている染料の一つであり、綿等の織物の染色に幾世紀にも亙って用いられて来た。
【0004】
欧州特許第0692042B号には、インジゴを用いてセルロースを含む織物を染色する方法が記載されている。この方法に於いては、触媒による水素添加により準備されたリューコインジゴ(白アイ)の水溶液が用いられ、このリューコインジゴが織物内に取り入れられた後、空気による酸化によって色素に変わるようになっている。
【0005】
米国特許第4283198号には、インジゴによりセルロース繊維を染色するための連続的方法が記載されている。この方法に於いては、リューコインジゴ、ヒドロ亜硫酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウムを含む染料液を入れた一連のバット(染色用桶)を通して繊維が導かれる。
【0006】
米国特許第3457022号には、インジゴにて綿繊維を染色する方法が記載されている。この方法に於いては、65〜80℃の範囲の温度にてインジゴが繊維に付与され、それに続いて40℃以下の温度にてインジゴが繊維に付与される。
【0007】
インジゴにて染色されたブルージーンズは、洗濯すると色が褪せるという欠点を有する。近年に於いては、色褪せたブルージーンズを着るファッションが存在し、かかるファッションに合わせた工業的開発もなされている。それは、捩れた糸の色褪せを促進することにより、織物の色褪せを強調し又推し進めることである。かかる染料を用いることにより、色褪せと古びた感じが促進される。しかし全てのファッションは短命であり、僅かの時間しかもたない。
【0008】
欧州特許出願第98630005.1号には、インジゴを用いた染色法が記載されており、これによれば、磨耗と色褪せに強いデニムファブリックが得られる。この方法によれば、インジゴは糸内により深く浸透する。本願以前の方法に於いては、糸はその芯に白い部分を残しており、インジゴによる染色は外側の部分に於いてのみなされていた。この欧州特許出願の方法によれば、芯の白い部分は大幅に縮小された。
【0009】
【発明の要旨】
本発明は、磨耗と色褪せに対し耐性を有するデニムファブリックを製造すること、及び芯に白い部分が殆ど残らず或いは完全になくなるまで染料が染み込むように糸を染めることを目的としている。
【0010】
本発明の方法及び装置によれば、糸内へインジゴが完全に浸透することにより、芯に白い部分が残ることが完全に或いは見掛け上全くなくなり、これによって洗濯による色褪せに基づく織物の経年変化が排除される。
【0011】
これまでインジゴが糸内へ浸透することを妨げていた理由の一つは、その分子が大きいことであった。インジゴの分子は図6に示す通りである。
【0012】
しかしながら、インジゴの合成は、二つのインドキシール分子から図7に示す式によって行われる。
【0013】
インドキシールは、ケトン互変異性形態により反応すると思われている。
【0014】
本発明の方法によれば、染色されるべき糸は、インドキシールを含浸され、次いでこのインドキシールが糸に含浸された状態で酸化されてインジゴが得られる。
【0015】
何等かの特定の理論により制約されることを望むものではないが、インジゴ分子より小さいインドキシール分子は糸内により深く浸透し、これによって染色されない芯は消失し、糸内に浸透したインドキシールが、その場で酸化によりインジゴに変換され、こうして糸の断面全体に亙ってインジゴが定着された状態となる。
【0016】
本発明による織物染色の方法は、請求項1に記載されている。
【0017】
又かかる染色法を使用するための装置は、請求項8に記載されている。
【0018】
本発明の方法によれば、インジゴブルーにより糸を染めるに当って通常行われる操作が、糸の吸収性と浸透性を促進すべく、バットの段階及び酸化並びに一次シルケット加工の段階の両方に於いて追加の操作を含むように修正される。
【0019】
本発明による酸化工程に於いては、第一の段階での最初の染料浴液中にての処理の後非常に急速な空気への露呈を行うことと、糸内へ浸透したインドキシールが糸内にて酸化するよう、各染料浴液毎に順次空気への露呈時間が増大されることととを含んでいる。次いで糸は特定の温度と圧力条件の下で蒸され、その後洗浄され、次いでシルケット加工される。
【0020】
本発明による方法の第二の段階は、かくして染色された糸の周りに洗濯に対する染料の定着性を高めるための絶縁を施すことであり、この後、糸は使用に供される状態となる。これを達成するためには、糸は先ず幾つかの酸浴液に順次通されることにより中性化されなければならない。
【0021】
次いで糸は完全に乾燥され、インジゴは永久的に定着され、所要の特性が得られる。上述の如く従来の公知の方法により得られた糸は染色されない白い芯を含んでおり、インジゴはその周りの部分にのみ浸透している。本発明の方法によれば、インジゴは芯まで浸透している。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明がよりよく理解されるよう、以下に添付の図を参照して本発明を実施例について説明する。
【0023】
本発明の方法によれば、先ず糸Fを供給ローラから引き出して前洗浄液(10、15)を含む二つ或いはそれ以上のバット(2)からなる前洗浄システム(1)に通す前洗浄工程が実行される。糸はローラ(3、4)により案内されて前洗浄液を含む第一のバット(2)内へ導かれ、次いで洗浄液を出た後、一対の圧搾ローラ(5)間に通され、余剰の液体を除去され、次いでローラ(6)により案内されて前洗浄液内に浸される。この洗浄液を出た糸は次の一対の圧搾ローラ(7)間に通され、次いで案内ローラ(8)及び(9)により案内されて第二のバット(2)内に溜められた前洗浄液(15)内に浸される。糸は、この第二のバット内にて、第一のバット内に於けると同様の要領にて、一対の圧搾ローラ(12)、下方の案内ローラ(11)及び次の圧搾ローラ対(13)を通って移動する。
【0024】
前洗浄液は、FINBIL(Bozzetto Company製)(商標)の如き溶剤を含んでいる。この溶剤は脂肪族アルコールリン酸エステルの誘導体である。この溶剤は5〜8グラム/リットルの濃度の水溶液として用いられる。この前洗浄液は糸内に浸透し、これに続くインドキシールの浸透を助けるものである。
【0025】
この前洗浄工程の後、糸は染色工程に移される。それは図2に示されている染色装置により実行される。
【0026】
染色装置(30)は、それぞれインドキシール溶液を含む8個のバット(35)の列よりなっている。
【0027】
前処理装置から導かれた糸(F)は、案内ローラ(31)により案内されて、第一のバット(35)内に入れられた染料浴液内へ導かれる。糸はローラ(32)の周りを回り、浴液外へ出て第一の圧搾ローラ対(32)の間を通り、ローラ(33)を回ってバット内の染料浴液中に戻る。糸は更に第二のローラ(32)の周りを回り、この第一の浴液外へ出て、第二の圧搾ローラ対(34)の間に通される。次いで糸はローラ(36)の周りを回って移動する。第二の圧搾ローラ対(34)とローラ(36)との間を移動する間に、浴液にて含浸された糸は酸化を受け、インジゴが形成され、糸が染められる。ローラ(36)を回った後、糸は、第二のバット内に溜められた染料浴液内へ導かれる。第二のバットにては、糸は第一のバットに於けると同様に、第二のバットに於けるローラに従って移動する。第二のバットを出ると、糸は、第一のバットを出た後の如く唯一つのローラ(36)の周りに通されるのではなく、二つのローラ(36)と一つのローラ(37)とを回って導かれ、第二のバットを出た後に糸が空気に曝される通路の長さは、第一のバットを出た後の長さの二倍程とされる。こうして糸に対する酸化度が倍増される。これらのローラ(36、37)の周りを回った後、糸は第三のバット内へ導入され、以後同様の要領にて8個のバットを通って導かれ、各バット内での糸への浴液の浸透と、糸内に浸透した浴液の空気への露呈とが繰り返される。図2に示されている通り、第三と第四のバットの間には3個の案内ローラ(36)が設けられており、第四と第五のバットの間には4個の案内ローラ(36)が設けられている。こうして第八のバットを出たところでは、ローラ(36)の数は8個となっている。従って染料液を浸透された糸が空気に露呈される期間は、糸が第一のバットから第八のバットへ進むにつれて次第に増大されている。今第一のバットと第二のバットの間で酸化のために与えられる酸化値をxとすると、各バット間に於ける酸化値は以下の通りである。
【0028】
第一と第二のバット間の酸化値=x
第二と第三のバット間の酸化値=2x
第三と第四のバット間の酸化値=3x
第四と第五のバット間の酸化値=4x
第五と第六のバット間の酸化値=5x
第六と第七のバット間の酸化値=6x
第七と第八のバット間の酸化値=7x
第八のバットを出た後の酸化値=8x
【0029】
これらの染色バットはインドキシールの6〜8重量%の水溶液を容している。
【0030】
糸は、その種類と大きさに応じて、20〜60m/分の速度にてこれらの浴液中に通される。
【0031】
インドキシールは空気中の酸素と容易に反応するので、これらの浴液に糸を通す前にこれらのバット(35)内のインドキシール浴液の安定性が確保されなければならない。このことは、これらの浴液にヒドロ亜硫酸ナトリウム(Na224)と水酸化ナトリウム(NaOH)の還元性混合物を添加することにより達成される。かかる浴液と大気との界面に於いて還元剤は以下の式に従って酸素と反応する。
Na224+2NaOH+1/2O2→H2O+2Na2SO3
【0032】
もし必要な大気中での酸化期間が長過ぎるときには、換気装置により空気の強制循環が行われてもよい。
【0033】
図2の実施例は8個のバットを含んでいるが、8個のうちの2個、3個或いはそれ以上を用いて二度、三度或いはそれ以上の繰り返しによる処理を行い、糸内へのインドキシールのよりよい浸透が達成されてもよいことは明らかであろう。
【0034】
かかる染色方法により豊かで濃いインジゴによる糸の染色が達成される。
【0035】
糸の染色が終わると、図3に於いて装置(40)として示されている装置により糸は洗浄され、前乾燥される。糸はローラ(46、47、48)により案内されつつバット(41)より(45)へ順次通される。バット(41)は水を容しており、バット(42、43、44)には50%の酢酸(CH3−COOH)が添加される。バット(42)は20cc/リットルの割合にて50%酢酸を含んでおり、バット(43)は10cc/リットルの割合にて50%酢酸を含んでおり、バット(44)は5cc/リットルの割合にて50%酢酸を含んでいる。バット(45)は再び水である。最後のpHは6と7の間であり、6.7が好ましい。
【0036】
バット(45)を出ると、糸は図3に示されている如くローラ(50)の周りを回って前乾燥される。洗浄と前乾燥の後、糸は図4に示されているサイジング装置(60)に通されることにより、後程織物とされたときの洗濯と色落ちに対する耐性を高めるよう、インジゴ染料に対しサイジングがなされる。そのために糸は案内ローラ(64)に案内され、又圧搾ローラ対(61)の間を通りつつ樹脂のブレンド(63)を容するバット(62)に通される。
【0037】
この樹脂ブレンドの組成は以下の通りである。
【0038】
10〜50グラム/リットルの第四ポリアルキルアミン塩
10〜50グラム/リットルのフッ化炭素樹脂
10〜200グラム/リットルのアクリル樹脂
1〜20グラム/リットルの自触媒作用によるポリシロキサン
10〜200グラム/リットルのポリウレタン樹脂
【0039】
このサイジング工程中に糸の繊維上に透明なフィルムが形成され、これがインジゴを糸に定着させ、これによって洗濯に対する安定性を増大する。
【0040】
かかるサイジング工程の後、糸は第5図に示されている装置(70)により、そのローラ(71)の周りを回って進行することにより乾燥される。この乾燥は150〜180℃の範囲の温度にて行われる。
【0041】
かくして形成された糸は織物用の縦糸としてスプール(72)の周りに巻かれる。
【0042】
本発明による方法は、綿、綿とナイロンの混合糸、綿とポリエステルの混合糸、その他の種々の種類の糸に適用されてよいものである。
【0043】
以上に説明した方法及び装置は本発明の好ましい実施例である。かかる実施例について本発明の範囲内にて種々の修正が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の実施に用いられる前洗浄装置を示す概略図。
【図2】本発明の方法に用いられるインドキシール染色装置を示す概略図。
【図3】本発明の方法に用いられる洗浄−前乾燥装置を示す概略図。
【図4】本発明の方法に用いられるサイジング装置を示す概略図。
【図5】本発明に用いられる乾燥−縦糸形成装置を示す概略図。
【図6】インジゴを示す化学式。
【図7】インドキシールの結合によりインジゴが生成されることを示す化学式。
【符号の説明】
1…前洗浄装置
2…前洗浄装置のバット
3、4、6、8、9、11…案内ローラ
5、7、12、13…圧搾ローラ対
10、15…前洗浄液
30…染色装置
31、32、33、36、37…案内ローラ
34…圧搾ローラ対
35…バット
40…洗浄−前乾燥装置
41、45…水を容するバット
42、43、44…酢酸水溶液を容するバット
46、47、49、51…案内ローラ
48…圧搾ローラ対
50…乾燥用ローラ
60…サイジング装置
62…サイジング装置のバット
61、64…案内ローラ
63…樹脂ブレンド
70…乾燥−縦糸形成装置
71…乾燥用ローラ
72…スプール

Claims (24)

  1. インジゴによる織材の染色方法にして、
    a.前洗浄液(10、15)を容する2個乃至それ以上のバット(2)よりなる前洗浄装置(1)に糸(F)を通すことによりこれを前洗浄することと、
    b.各々がインドキシール溶液を容する一連の8個のバット(35)よりなる染色装置(30)に前記糸を通し、該糸が前記バットの一つより他の一つへ移行するとき該糸は大気に曝されることにより酸化を受け、これによってインドキシールがインジゴに変換され、これによって該糸はインドキシールの浸透と浸透したインドキシールの酸化により染色され、前記バットの第一のものから第八のものへ該糸が移動する間、第一のバットより第二のバットへ移動する間に該糸が受ける酸化の値をxとすると、各バット間の酸化値は以下の通りであることと、
    第一と第二のバットの間の酸化値=x
    第二と第三のバットの間の酸化値=2x
    第三と第四のバットの間の酸化値=3x
    第四と第五のバットの間の酸化値=4x
    第五と第六のバットの間の酸化値=5x
    第六と第七のバットの間の酸化値=6x
    第七と第八のバットの間の酸化値=7x
    第八のバットの後の酸化度=8x
    c.水を容するバット(41)と、酢酸水溶液を容するバット(42、43、44)と水を容するバット(45)とのバット列(41、42、43、44、45)を含み、最後のバットに於けるpHの値が6と7の間であり、最後のバット(45)を出た後、糸がローラ(50)の周りに通されることにより前乾燥される如き洗浄−前乾燥装置(40)に前記糸を通すことにより該糸を洗浄し且つ前乾燥することと、
    d.前記糸の繊維上に透明なフィルムを形成すべく、樹脂のブレンドを容するバット(62)を含むサイジング装置(60)に前記糸を通すことにより、該糸に於けるインジゴ染料にサイジングを施すことと、
    e.ローラ(71)よりなる乾燥装置(70)に前記糸を通すことによりこれを乾燥させることと、
    f.かくして得られた糸をスプール(72)上に巻き取ることと
    の各工程を有することを特徴とする方法。
  2. 工程aに於ける前洗浄液はFINBILの如き脂肪族アルコールリン酸エステル誘導体を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. バット(35)内の染料液は純粋なインドキシールの6〜8%の水溶液よりなることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 工程cに於けるバット(42)内の酢酸水溶液は該バットに20cc/リットルの50%酢酸を添加することにより得られ、バット(43)内の酢酸水溶液は該バットに10cc/リットルの50%酢酸を添加することにより得られ、バット(44)内の酢酸水溶液は該バットに5cc/リットルの50%酢酸を添加することにより得られていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 工程dに於ける樹脂ブレンドは
    10〜50グラム/リットルの第四ポリアルキルアミン塩
    10〜50グラム/リットルのフッ化炭素樹脂
    10〜200グラム/リットルのアクリル樹脂
    1〜20グラム/リットルの自触媒作用によるポリシロキサン
    10〜200グラム/リットルのポリウレタン樹脂
    の混合物を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 工程bは8個のバットの代りに16個又は24個のバットを用いて繰返されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 糸は前記染色液に20〜60m/分の速度にて通されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 請求項1〜5の何れかに記載の染色法を使用する装置にして
    a)前洗浄装置(1)
    b)染色装置(30)
    c)洗浄−前乾燥装置(40)
    d)サイジング装置(60)
    e)乾燥装置(70)
    を含むことを特徴とする装置。
  9. 前記前洗浄装置は前洗浄液(10、15)を容する2個乃至それ以上のバット(2)と、糸を前洗浄液(10)内へ案内する案内ローラ(3)と、糸を前洗浄液内にて案内する案内ローラ(4)と、糸を圧搾する一対の圧搾ローラ(5)と、前記圧搾ローラ対を出た糸を前洗浄液内にて案内する案内ローラ(6)と、糸より余剰の液体を絞り出す一対の圧搾ローラ(7)と、前記圧搾ローラ対より糸を第二のバット(2)内の洗浄液(15)内へ案内する案内ローラ(8)と、これより糸を第二のバット内の洗浄液中に案内する案内ローラ(9)と、該案内ローラより案内された糸を圧搾する一対のローラ(12)と、該圧搾ローラ対より糸を再び第二のバットの前洗浄液(15)内へ案内する案内ローラ(11)と、該案内ローラにより案内された糸を圧搾する一対の圧搾ローラ(13)とを含んでいることを特徴とする請求項8に記載の装置。
  10. 染色装置(30)はインドキシール浴液を容する8個のバット(35)の列と、各バットに関連する一連のローラ(31、32、33、34、36、37)とを含んでおり、第一と第二のバット(35)の間には1個のローラ(36)が配置され、第二と第三のバットの間には2個のローラ(36)が配置され、第三と第四のバットの間には3個のローラ(36)が配置され、こうして第八のバット(35)まで順次ローラ(36)の数が増大され、これによって第一のバットから第八のバットへ向うにつれてバット間にて糸が大気中に曝される期間が順次増大され、これによって糸が受ける酸化の度合は、第一と第二のバットの間での酸化値をxとすると、
    第一と第二のバットの間の酸化値=x
    第二と第三のバットの間の酸化値=2x
    第三と第四のバットの間の酸化値=3x
    第四と第五のバットの間の酸化値=4x
    第五と第六のバットの間の酸化値=5x
    第六と第七のバットの間の酸化値=6x
    第七と第八のバットの間の酸化値=7x
    第八のバットの後の酸化度=8x
    であることを特徴とする請求項8に記載の装置。
  11. 洗浄−前乾燥装置(40)は一連のバット(41、42、43、44、45)と各バットに関連するローラ(46、47、48)とを含んでおり、第一のバット(41)は水を容しており、第二、第三、第四のバット(42、43、44)は酢酸水溶液を容しており、第五のバット(45)は水を容しており、最後のバットに於けるpHは6と7の間であり、最後のバット(45)を出た糸は一連のローラ(50)により乾燥されることを特徴する請求項8に記載の装置。
  12. サイジング装置(60)は樹脂のブレンドを含むバット(62)を有することを特徴とする請求項8に記載の装置。
  13. 前洗浄装置(1)はFINBILの如き脂肪族アルコールリン酸エステル誘導体を含む前洗浄剤を用いていることを特徴とする請求項8に記載の装置。
  14. 前記バット(35)に於ける染色液は純粋なインドキシールを6〜8重量%含むインドキシールの水溶液であることを特徴とする請求項8に記載の装置。
  15. バット(42)に於ける酢酸水溶液は20cc/リットルの割合にて50%酢酸をバットに添加することにより得られ、バット(43)内の酢酸水溶液は10cc/リットルの割合にて50%酢酸をバットに添加することにより得られ、バット(44)内の酢酸水溶液は5cc/リットルの割合にて50%酢酸を該バットに添加することにより得られていることを特徴とする請求項8に記載の装置。
  16. サイジング装置(60)内の樹脂ブレンドは
    10〜50グラム/リットルの第四ポリアルキルアミン塩
    10〜50グラム/リットルのフッ化炭素樹脂
    10〜200グラム/リットルのアクリル樹脂
    1〜20グラム/リットルの自触媒作用によるポリシロキサン
    10〜200グラム/リットルのポリウレタン樹脂
    の混合物であることを特徴とする請求項8に記載の装置。
  17. 染色装置(30)は8個のバット(35)の代りに16個又は24個のバットを用いて繰り返されることを特徴とする請求項8に記載の装置。
  18. インジゴにより織材の糸を染色する方法にして、
    前記糸を前洗浄液に通して前洗浄する過程と、
    前洗浄された前記糸を繰り返し且つ交互にインドキシール溶液と空気とに通し、その際繰り返しの進行に伴って該糸が空気中に留まる時間を次第に長くすることにより該糸内に含浸したインドキシールが空気中にて酸化によりインジゴを生成するために次第により長い時間が与えられるようにする染色過程と、
    インドキシールより生成したインジゴにて含浸された糸を洗浄し且つ乾燥する過程と
    を含む方法。
  19. 前記染色過程は、前記糸が前記インドキシール溶液より出て来る度に該糸内への空気の浸透を容易にすべく、該糸より余剰のインドキシール溶液を排出させるよう該糸を圧搾する過程を含む請求項18に記載の方法。
  20. 前記糸の繊維上に透明のフィルムを形成するよう、洗浄され且つ乾燥された前記糸を樹脂のブレンドに通すことにより該糸にサイジング加工を施す過程を含む請求項18又は19に記載の方法。
  21. 前記樹脂ブレンドは
    10〜50グラム/リットルの第四ポリアルキルアミン塩
    10〜50グラム/リットルのフッ化炭素樹脂
    10〜200グラム/リットルのアクリル樹脂
    1〜20グラム/リットルの自触媒作用によるポリシロキサン
    10〜200グラム/リットルのポリウレタン樹脂
    の混合物を含むことを特徴とする請求項20に記載の方法。
  22. 前記前洗浄溶液は脂肪族アルコールリン酸エステル誘導体を含む請求項18〜21の何れかに記載の方法。
  23. 前記染色過程に於けるインドキシールの溶液は純粋なインドキシールの6〜8重量%の水溶液である請求項18〜22の何れかに記載の方法。
  24. 前記染色過程に於けるインドキシールの溶液はヒドロ亜硫酸ナトリウムと水酸化ナトリウムの還元性混合物を添加されている請求項18〜23の何れかに記載の方法。
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