JP2001232493A - 金型および金型の製造方法 - Google Patents

金型および金型の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 亜鉛合金製の金型にニッケル合金製の切り刃
を肉盛り溶接によって設ける。 【解決手段】 下型2に面取り部10aと延長部10b
とを備えた開先10を形成し、予熱した後、開先10の
上に交流TIG溶接にて下盛り11を形成し、この下盛
り11上に直流TIG溶接にて上盛り12を母材に接触
しないように形成する。この上盛り溶接の際にはガスが
発生するが、このガスは下盛り11を通り延長部10b
上から外部に排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はブランク材を所望の
形状に曲げ成形するプレス成形金型或いはブランク材を
絞り成形しその周縁を縁切りするトリミング金型などの
金型および係る金型の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のボディは、ブランク材をプレス
成形したり絞り成形或いはトリミング成形することで得
られる。斯かる成形を行う金型は一般に鋳鉄製や鋳鋼製
であり、剛性が高く数十万ショットにも耐えられるが、
金型製作にかかる費用が高くなる。
【0003】そこで、多品種少量生産に向く金型とし
て、亜鉛合金を母材とした金型が、特開平5−8459
1号公報、特開平5−195121号公報および特開平
5−208296号公報に開示されている。
【0004】即ち、特開平5−84591号公報には、
アルミニウムと銅を含む亜鉛合金に、マグネシウムとア
ルミニウムを含むビッカース硬度150以上の亜鉛合金
を肉盛り溶接することが開示されている。また特開平5
−195121号公報には、プレス金型用の亜鉛合金と
して、アルミニウムが9.5〜30wt%、銅が6.0〜20wt%、マ
グネシウムが0.01〜0.2wt%、残部を亜鉛としたものが提
案されている。また特開平5−208296号公報に
は、プラスチックの成形金型の母材として亜鉛合金を用
いることと、この金型の補修用の溶加材としてSi等を
含むアルミ合金が提案されている。
【0005】上記亜鉛合金は加工性等に優れるが柔らか
いため、切り刃等を設けるには異種金属を特定部位に設
けなければならない。この手段としてめっき、蒸着、ス
パッタリング等が考えられるが形成される異種金属膜の
厚みが薄く耐久性に劣り、コスト的にも不利である。
【0006】尚、特許第2838657号公報に開示さ
れるように、金型のエッジ部に開先を形成し、この開先
に高硬度の溶加材を用いて肉盛り溶接を行い、この後グ
ラインダにて研削する手段も考えられる。しかしなが
ら、亜鉛合金に直接溶接できる材料としてはCu系かZn
系しかない。一方、Cu系かZn系の材料で切り刃等とし
て使用するのに十分な硬度を有するものは存在しない。
そこで、本出願人は本出願と並行して、肉盛り溶接を下
盛りと上盛りとに分け、下盛り用の溶加材として亜鉛合
金に溶接可能な銅系材料を用い、上盛り用の溶加材とし
て十分な硬度を有するとともに銅系材料(下盛り)に溶
接可能なニッケル系材料を用いる提案を行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図5(a)は特許第2
838657号公報に示された開先の形状であり、同図
(b)は同じく従来の開先の形状を示すものである。こ
れら従来の開先形状であると、図6(a)に示すように
母材の開先100に下盛り101を形成し、この上に上
盛り102を形成する際に、下盛り101の幅が十分で
ないため上盛り102が母材に接触しやすい。そして、
接触するとその部位にスパッタが飛び溶接不良となる。
【0008】また、上盛り102を形成する際に多量の
ガスが発生するが、下盛り101の幅が十分でないとガ
スの逃げ場がなく、このガスを巻き込んでブローホール
が形成されてしまう。
【0009】尚、開先100自体を大きく取るようにす
れば、下盛りを介してガス排出は行えるのであるが、図
6(b)に示すように 開先100の中心部において、
上盛り102が母材に接触しスパッタが発生する。これ
を防止するには、開先100に多数回の下盛り溶接を行
わなければならず、溶接のコストが増加し、また溶接後
のグラインダによる後加工も大変になる。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
発明に係る金型は、アルミニウム・銅系亜鉛合金を母材
とした上型及び下型からなり、これら上型及び下型のエ
ッジ部に形成された開先に肉盛り溶接にて切り刃等の硬
化部が形成され、更に、前記開先の形状は面取り部と延
長部とを備え、また前記肉盛り溶接は開先全体を覆う銅
系材料からなる下盛り溶接と、型本体に非接触で且つ下
盛り溶接の上に形成されるニッケル系材料からなる上盛
り溶接とで構成した。
【0011】銅系材料であれば亜鉛合金とニッケル系材
料の双方に対して溶接可能であり、銅系材料を下盛りと
し、この下盛りの上にニッケル系材料を上盛りすること
で、高硬度の肉盛りを行うことが可能になる。そして、
特に開先の形状として面取り部と延長部とを備えた形状
にすることでブローホール等の溶接欠陥のないものが得
られる。
【0012】前記亜鉛合金に溶接可能な銅系材料として
は、純銅、アルミ青銅、シリコン青銅等が挙げられる
が、溶接性ではシリコン青銅が最も好ましい結果が得ら
れた。また、シリコン青銅の具体的な成分割合として
は、Si(珪素)が1.0〜8.0wt%、Mn(マンガン)が0.3
〜4.0wt%、Pb(鉛)が0.03〜4.5wt%、Al(アルミニウ
ム)が0.03〜11.0wt%、Ni(ニッケル)が0.03〜7.0wt
%、Fe(鉄)が0.03〜6.0wt%、Cu(銅)が残部である
ことが好ましい。
【0013】Si(珪素)は脱酸に必要な元素であり、
同時に硬度上昇元素でもある。Siが1.0wt%未満では脱
酸不足でブローホールが発生しやすくなり、8.0wt%を超
えると一相組織ではなく多くの相が析出し脆化する。M
n(マンガン)は脱酸及び脱硫に必要な元素である。Mn
が0.3wt%未満では添加の効果が現れず、4.0wt%を超えて
添加してもそれ以上の効果は得られない。Pb(鉛)は
切削向上元素である。Pbが0.03wt%未満では添加の効果
が殆どなく、4.5wt%を超えると過剰となり、溶接割れが
発生しやすくなる。Al(アルミニウム)は着色剤であ
り、Alが増加すると銅赤色から黄金色になり、また硬
度上昇元素でもある。Alが0.03wt%未満では添加の効果
が殆どなく、11.0wt%を超えると硬度伸び共に低下す
る。Ni(ニッケル)は硬度上昇に有効な元素である。
Niが0.03wt%未満では添加の効果が殆どなく、7.0wt%を
超えると過剰になって硬度が低下する。Fe(鉄)は結
晶粒を微細化し硬度を増加する元素である。Feが0.03w
t%未満では添加の効果が殆どなく、6.0wt%を超えても過
剰になって添加の効果がない。
【0014】また、上盛りとなるニッケル系材料の具体
的な成分割合としては、B(ホウ素)が1.0〜6.0wt%、
Cr(クロム)が5.0〜20.0wt%、Si(珪素)が1.0〜7.0
wt%、Fe(鉄)が0.03〜4.0wt%、Cu(銅)が0.5〜6.0w
t%、Ni(ニッケル)が残部とするのが好ましい。
【0015】B(ホウ素)は結晶粒を微細化し硬度を高
める元素である。Bが1.0wt%未満では添加の効果が極め
て小さく、6.0wt%を超えると過剰になって溶接割れが発
生しやすくなる。Cr(クロム)は硬度上昇及び高温に
おける耐酸化性を向上する元素である。Crが5.0wt%未
満では添加の効果が小さく、20.0wt%を超えると過剰に
なって加工性が低下する。Si(珪素)は脱酸性元素で
あり、湯流れを向上する元素である。Siが1.0wt%未満
では湯流れに対する添加効果が小さく、7.0wt%を超える
と過剰になって溶接割れが発生しやすくなる。Fe
(鉄)は結晶粒を微細化し硬度を増加する元素である。
Feが0.03wt%未満では添加効果が殆どなく、4.0wt%を超
えても過剰になって添加効果がない。Cu(銅)は靱性
向上に有効な元素である。Cuが0.5wt%未満では添加効
果が殆どなく、6.0wt%を超えると過剰になって靱性が低
下し溶接割れが発生しやすい。
【0016】一方、本発明に係る金型の製造方法は、ア
ルミニウム・銅系亜鉛合金を母材とした金型のエッジ部
に面取り部と延長部とからなる開先を形成し、次いで前
記延長部が上面となるようにして開先全体に銅系溶加材
を用いて下盛り溶接を施し、この後下盛り溶接の上に型
本体に非接触となるようにニッケル系溶加材を用いて上
盛り溶接を施すとともに、この上盛り溶接は開先の延長
部上に形成した下盛り溶接を介してガス排出を行いつつ
行う構成とした。このように下盛り溶接を介してガス排
出を行いつつ上盛り溶接を行うことで、ブローホールの
発生を抑制することができる。
【0017】また、前記銅系溶加材としては、シリコン
青銅からなるものが好ましく、このシリコン青銅の成分
割合としては、Si(珪素)が1.0〜8.0wt%、Mn(マン
ガン)が0.3〜4.0wt%、Pb(鉛)が0.03〜4.5wt%、Al
(アルミニウム)が0.03〜11.0wt%、Ni(ニッケル)が
0.03〜7.0wt%、Fe(鉄)が0.03〜6.0wt%、Cu(銅)を
残部としたものが好ましいのは前記した通りである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1(a)及び(b)は本発
明を適用したトリミング金型装置の切断の前後を説明し
た図、図2(a)乃至(d)は同トリミング金型の切り
刃の形成過程を説明した要部拡大図である。
【0019】トリミング金型装置は上型1と下型2を備
え、上型1は昇降プレート3に上端部が取り付けられ、
下型2はベースプレート4上に固定される。上型1内に
は押えパッド5が昇降自在に支持され、この押えパッド
5と昇降プレート3との間にはスプリング6が配置され
ている。
【0020】押えパッド5には成形用の凹部5aが形成
され、下型2にはワークWを載置する凸部2aが形成さ
れている。また、上型1の下端内周部には切り刃7が設
けられ、同じく下型2の上端外周部には切り刃8が設け
られている。
【0021】而して、図1(a)に示すように、ワーク
Wを下型2の凸部2a上に載置した後、昇降プレート3
とともに上型1及び押えパッド5を下降せしめる。する
と押えパッド5の下端が上型1の下端よりも若干下に出
ているので、押えパッド5によりワークWの周縁を下型
2の上端外周部に押え付ける。この状態から更に上型1
を下降せしめることで、図1(b)に示すように、切り
刃7,8によってワークWの周縁を切断する。
【0022】次に、切り刃の形成方法について図2に基
づいて説明する。尚、切り刃7,8の何れも形成方法は
同様であるので、下型2の切り刃8についてのみ説明す
る。先ず、図2(a)に示すように、下型2の上端外周
部に開先10をグラインダやNC工作機械等で形成す
る。この開先10は面取り部10aと延長部10bとか
らなり、面取り部10aの長さは例えば5mm、延長部
10bの長さは8mm、深さは0.5mm程度とする。
尚、面取り部10aはC面取りでもR面取りのいずれで
もよい。
【0023】次いで下型2を予熱して後述する下盛り溶
接に備える。予熱温度は最大200℃とする。また予熱
方法は下型2全体を熱してもよいが、バーナ等で開先1
0に沿った部分のみを局所的に加熱してもよい。
【0024】この後、開先10に沿ってグラインダやN
C工作機械等で、酸化被膜を削り取った後、図2(b)
に示すように、開先10の上にTIG溶接にて下盛り1
1を形成する。下盛り溶接の条件は、シールドガスにヘ
リウムまたはアルゴンを用い、120〜150AMPの交
流TIG溶接とし、下盛り溶接の溶加材として銅合金を
用いる。本実施例では銅合金として、Mn(マンガン)
0.84wt%、Si(珪素)3.7wt%、残部をCu(銅)とした
ものを用いた。
【0025】ここで、交流TIG溶接としたことで、酸
化膜を除去するクリーニング作用が働き、図3(a)、
(b)に示すように、下盛りの母材への溶け込みを浅く
することができる。そして、母材への溶け込みを浅くす
ることで、母材を構成する亜鉛合金成分が下盛りの表面
あるいは表面近くまで巻き上がるのを防止することがで
きる。因みに亜鉛合金成分が下盛り中に巻き上がってい
ると、後述する上盛り溶接の際にスパッタが発生する。
【0026】銅系材料としては上記の組成のものに限ら
ず、前記した範囲、即ち、Si(珪素)が1.0〜8.0wt%、
Mn(マンガン)が0.3〜4.0wt%、Pb(鉛)が0.03〜4.5
wt%、Al(アルミニウム)が0.03〜11.0wt%、Ni(ニッ
ケル)が0.03〜7.0wt%、Fe(鉄)が0.03〜6.0wt%、Cu
(銅)が残部としたものが好ましい。
【0027】以上の手順で、開先10の面取り部10a
及び延長部10bを覆うように下盛り11を形成したな
らば、下盛り11の厚みをグラインダやNC工作機械等
にて2mm程度に調整する。
【0028】次いで、前記同様に少なくとも下盛り11
及びその周縁を最大250℃まで加熱し、再びグライン
ダを用いて酸化膜を除去した後、図2(c)に示すよう
に、下盛り11の上にTIG溶接にて上盛り12を形成
する。この上盛り12は母材に接触しないように形成す
る。
【0029】また、下盛り11は前記延長部10b上ま
で形成され、この延長部10b上まで上盛り12は形成
されていないので、延長部10b上には下盛り11のみ
が形成され、この下盛り11は上盛り溶接の熱によって
溶融状態に近くなっている。一方、上盛り溶接の際には
ガスが発生する。従来であれば、このガスの逃げ場がな
いのであるが、本発明では延長部10bがあるので、上
盛り溶接の際に発生したガスは下盛り11を通り延長部
10b上から外部に排出される。
【0030】上盛り溶接の条件は、シールドガスにヘリ
ウムまたはアルゴンを用い、130AMPの直流TIG溶
接とし、上盛り溶接の溶加材としてニッケル合金を用い
る。本実施例ではニッケル合金としてB(ホウ素)2.3w
t%、Si3.2wt%、残部をNi(ニッケル)としたものを用
いた。
【0031】ニッケル合金としては上記の組成のものに
限らず、前記した範囲、即ち、B(ホウ素)が1.0〜6.0
wt%、Cr(クロム)が5.0〜20.0wt%、Si(珪素)が1.0
〜7.0wt%、Fe(鉄)が0.03〜4.0wt%、Cu(銅)が0.5
〜6.0wt%、Ni(ニッケル)が残部としたものが好まし
い。
【0032】ここで、上盛り溶接を直流TIG溶接とし
たことで、図3(a)、(c)に示すように、上盛り1
2の下盛り11への溶け込みを深くすることができ、刃
先の剥離強度を高めることができる。
【0033】上盛り12を形成した後、グラインダやN
C工作機械等で加工することで、図2(d)に示すよう
に、切り刃8を得る。この切り刃8は数万ショットのト
リミング成形を行うことができた。
【0034】図4は開先形状の別実施例を示す断面図で
あり、この実施例にあっては上面部に沿った延長部10
bだけでなく、立壁に沿った延長部10cを設けてい
る。このように面取り部10aを挟んで両側に延長部を
設けることで、切り刃の剥離強度が更に向上する。
【0035】尚、図示例ではトリミング金型装置につい
て説明したが、プレス金型についても本発明は適用で
き、また、切り刃以外の硬度が要求される部分に本発明
を適用することが可能である。
【0036】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
切り刃等を肉盛り溶接する開先の形状として、面取り部
と延長部とを備えた形状にしたので、金型母材を亜鉛合
金とし、且つ肉盛りを銅系材料からなる下盛り溶接とニ
ッケル系材料からなる上盛り溶接としても、上盛り溶接
の際に発生するガスを下盛りを介して排出することがで
きるので、ブローホール等の溶接欠陥が生じにくく、剥
離強度に優れた切り刃などを肉盛り溶接で形成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は本発明を適用したトリミン
グ金型装置の切断の前後を説明した図。
【図2】(a)乃至(d)は同トリミング金型の切り刃
の形成過程を説明した要部拡大図。
【図3】(a)は切り刃の部分の金属組織を示す写真
(1倍)、(b)は(a)のB部を拡大(100倍)し
た写真、(c)は(a)のC部を拡大(100倍)した
写真。
【図4】開先形状の別実施例を示す断面図。
【図5】(a)及び(b)は従来の開先の形状を示す
図。
【図6】(a)及び(b)は従来の問題点を指摘した
図。
【符号の説明】
1…上型、2…下型、2a…凸部、3…昇降プレート、
4…ベースプレート、5…押えパッド、5a…凹部、6
…スプリング、7,8…切り刃、10…開先、10a…
面取り部、10b,10c…延長部、11…下盛り、1
2…上盛り。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23K 9/167 B23K 9/167 A C22C 9/01 C22C 9/01 9/05 9/05 9/06 9/06 9/08 9/08 9/10 9/10 // B23K 103:16 B23K 103:16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム・銅系亜鉛合金を母材とし
    た上型及び下型からなり、これら上型及び下型のエッジ
    部に形成された開先に肉盛り溶接にて切り刃等の硬化部
    が形成された金型において、前記開先の形状は面取り部
    と延長部とを備え、また前記肉盛り溶接は開先全体を覆
    う銅系材料からなる下盛り溶接と型本体に非接触となる
    ように下盛り溶接の上に形成されるニッケル系材料から
    なる上盛り溶接にて構成されることを特徴とする金型。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の金型において、前記下
    盛り溶接を構成する銅系材料はシリコン青銅であること
    を特徴とする金型。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の金型において、前記シ
    リコン青銅の成分割合は、Si(珪素)が1.0〜8.0wt%、
    Mn(マンガン)が0.3〜4.0wt%、Pb(鉛)が0.03〜4.5
    wt%、Al(アルミニウム)が0.03〜11.0wt%、Ni(ニッ
    ケル)が0.03〜7.0wt%、Fe(鉄)が0.03〜6.0wt%、Cu
    (銅)が残部であることを特徴とする金型。
  4. 【請求項4】 アルミニウム・銅系亜鉛合金を母材とし
    た金型のエッジ部に面取り部と延長部とからなる開先を
    形成し、次いで前記延長部が上面となるようにして開先
    全体に銅系溶加材を用いて下盛り溶接を施し、この後下
    盛り溶接の上に型本体に非接触となるようにニッケル系
    溶加材を用いて上盛り溶接を施すとともに、この上盛り
    溶接は開先の延長部上に形成した下盛り溶接を介してガ
    ス排出を行いつつ行うことを特徴とする金型の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の金型の製造方法におい
    て、前記下盛り溶接を構成する銅系溶加材はシリコン青
    銅であることを特徴とする金型の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の金型の製造方法におい
    て、前記シリコン青銅の成分割合は、Si(珪素)が1.0
    〜8.0wt%、Mn(マンガン)が0.3〜4.0wt%、Pb(鉛)
    が0.03〜4.5wt%、Al(アルミニウム)が0.03〜11.0wt
    %、Ni(ニッケル)が0.03〜7.0wt%、Fe(鉄)が0.03
    〜6.0wt%、Cu(銅)が残部であることを特徴とする金
    型の製造方法。
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