JP2001232164A - 混練装置 - Google Patents

混練装置

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JP2001232164A
JP2001232164A JP2000045219A JP2000045219A JP2001232164A JP 2001232164 A JP2001232164 A JP 2001232164A JP 2000045219 A JP2000045219 A JP 2000045219A JP 2000045219 A JP2000045219 A JP 2000045219A JP 2001232164 A JP2001232164 A JP 2001232164A
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Japan
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kneading
box body
direction control
materials
control unit
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English (en)
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Matabee Maeda
又兵衞 前田
Kazutaka Yamada
一宇 山田
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Maeda Corp
Original Assignee
Maeda Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で、しかも各材料の自重による落
下だけでその材料に対して有効な圧縮力とせん断力を与
え、効率よく混練可能な混練装置を提供すること。 【解決手段】 一端に少なくとも2つの材料投入口11
a、11bを備え且つ他端に少なくとも1つの混練材料
出口12を備えるボックス本体13内に、各材料投入口
11a、11bに連通する通路15a、15bが形成さ
れ、更にボックス本体13内には、通路15a、15b
が合流して混練材料出口12に連通する合流通路20が
形成され、各材料投入口から投入された材料が自重で落
下中にこれを受け止め且つその落下方向を変更させる少
なくとも2つの方向制御部16a、16b、18a、1
8bがボックス本体内の各通路に設置され、最下流側に
位置する方向制御部18a、18bが、この方向制御部
で方向を変更させられた各材料を衝突合流させて混練材
料出口12に向かって落とすように形成されていること
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は混練装置に関し、更
に詳細には粒状材料、紛状材料、或いは粘性状流動材料
を自重により落下させることで混練させる混練装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、混練を必要とする材料には種々の
ものがある。その代表としては、例えばコンクリート等
を挙げることができる。例えば、コンクリートはセメン
ト、水、砂、砂利などを混ぜて練り上げることにより形
成される。コンクリートを形成するためにこれらの材料
を混練する従来の混練装置は、その混練方式によってパ
ン型、傾動型、強制2軸型等のミキサ(混練装置)があ
り、これらは機械的に行うため、いずれも大量の材料を
混練するのに適している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
混練装置は、いずれもバッチ処理即ち所定量ごとの混練
が主であった。このようなバッチ処理は、コンクリート
の製造が間欠的になり、大量のコンクリートを連続的に
製造するにはあまり効率がよくなかった。このような従
来の実情からコンクリートを連続的に製造するプラント
が提案された。この連続式混合プラントは特開平11−
90920号公報に開示され、既に良く知られている。
【0004】この連続式混合プラントは、連続的に供給
された2種以上の材料を混合ボックス内で落下させ、こ
の混合ボックスの特殊な構造により混合するものであ
る。この混合ボックスについて更に具体的に説明する
と、この混合ボックス1は、図9に示されるように、2
つのエレメント2、2を直列に連結して構成されてい
る。
【0005】1つのエレメント2の一端には複数の縦長
入口部3a、3bが左右に配列するように形成され、こ
れらの各縦長入口部3a、3bは、材料の流れ方向に断
面形状が連続的に変化する変形通路4a、4bに連通し
ている。これらの各変形通路4a、4bは、このエレメ
ント2の他端に上下に配列して形成された同数の横長出
口部5a、5bに連通している。
【0006】このエレメント2に連結された他の1つの
エレメント2も実質的に同様な構成である。このような
混合ボックスによると、一方のエレメント2における各
横長出口部5a、5bが他方のエレメント2における複
数の縦長入口部3a、3bを横切るように重なる。
【0007】2つのエレメント2、2における出口側端
部と入口側端部との重なり部、言い換えれば縦長入口部
3a、3bと横長出口部5a、5bとの突き合わせ部が
各変形通路を通る材料を合流させ且つ分割する合流分割
手段を構成することになる。
【0008】このような混合ボックスを用いると、一方
のエレメント2の複数の縦長入口部3a、3bから投入
された夫々の材料は、複数の横長出口部5a、5bから
出て次のエレメント2に入る時に複数の横長入口部3
a、3bに分割されると同時に、各分割材料が各横長入
口部3a、3bに入った時に合流する。エレメント2の
接続数が多ければ、数種類の材料は分割と合流を繰り返
して均一に混合する。
【0009】しかしながら、このような混合ボックス
は、その形状が非常に複雑で、これを製造することは非
常に難しいという問題があった。また、パン、うどん、
或いはそば等の生地のように非常に粘性が高く且つ流動
性の悪い材料を混練する場合には好適に使用できるが、
コンクリート等のような比較的に流動性のよい材料を自
重で落して混練するには、形状構造が複雑な割にはあま
り効果的ではなかった。
【0010】この点について更に具体的に説明すると、
前述した従来の混合ボックスを用いた練り混ぜは、一般
的には重ねて延ばすことを繰り返すことにより、2のn
乗で材料の重ね延ばしを行い、幾何級数的な重ね合わせ
により材料を均一に分散させることをねらった装置であ
る。
【0011】しかし、この混合ボックスを鉛直に吊り下
げ、その中をモルタルと粗骨材を同時に通過させてコン
クリートを練り混ぜる場合、一般的には、このような現
象即ち重ねて延ばすという現象が忠実に再現されるとは
言い難い。
【0012】本発明の目的は、かかる従来の問題点を解
決するためになされたもので、構造が簡単で、しかも各
材料の自重による落下だけでその材料に対して有効な圧
縮力及びせん断力を与え、効率よく混練可能な混練装置
を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は混練装置であ
り、前述した技術的課題を解決するために以下のように
構成されている。すなわち、本発明の混練装置は、一端
に少なくとも2つの材料投入口を備え且つ他端に少なく
とも1つの混練材料出口を備えるボックス本体と、この
ボックス本体内に形成され、各材料投入口に連通する通
路と、ボックス本体内に形成され、前記各通路が合流し
て混練材料出口に連通する合流通路と、ボックス本体内
の各通路に設置され、各材料投入口から投入された材料
が自重で落下中にこれを受け止め且つその落下方向を変
更させる少なくとも2つの方向制御部とから構成され、
各方向制御部が、下流側の隣接する他の方向制御部に向
かって各材料を落下させるように形成され、且つ最下流
側に位置する方向制御部が、この方向制御部で落下方向
を変更させられた各材料を合流通路で衝突合流させて混
練材料出口に向かって落とすように形成されていること
特徴とする。
【0014】更に、本発明の混練装置の別な特徴は、一
端に少なくとも2つの材料投入口を備え且つ他端に少な
くとも1つの混練材料出口を備えるボックス本体を複数
縦方向に積み重ねて構成され、各ボックス本体が、各材
料投入口に連通する通路と、これらの通路が合流して混
練材料出口に連通する合流通路と、各通路に設置され、
各材料投入口から投入された材料が自重で落下中にこれ
を受け止め且つその落下方向を変更させる少なくとも2
つの方向制御部とを備え、各方向制御部が、下流側の隣
接する他の方向制御部に向かって各材料を落下させるよ
うに形成され、且つ最下流側に位置する方向制御部が、
この方向制御部で落下方向を変更させられた各材料を合
流通路で衝突合流させて混練材料出口に向かって落とす
ように形成されていることにある。
【0015】<本発明における具体的構成>本発明の混
練装置は、前述した必須の構成要素からなるが、その構
成要素が具体的に以下のような場合であっても成立す
る。その具体的構成要素とは、各ボックス本体におい
て、最上流側に位置する方向制御部が、材料投入口を区
画する仕切板に連続して設けられ、通路を斜め下方に伸
長してほぼ横断する傾斜板で形成されていることを特徴
とする。また、本発明の混練装置では、前記傾斜板を上
方へ2次元的又は3次元的に湾曲させた形状に形成する
ことが好ましい。更に、下流側に位置する方向制御部
を、ボックス本体の内壁に形成された傾斜面で形成する
ことも好ましい。
【0016】なお、本発明において、複数のボックス本
体を積み重ねて混練装置を構成する場合、ボックス本体
同士の接続箇所の少なくとも1ヶ所に、ボックス本体の
他端開口部より狭い通路を備える狭隘部を介在させ、通
過する混合材料を一時的に密集させるようにした後、こ
れを再び分散させるようにすることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の混練装置を図に示
される実施形態について更に詳細に説明する。図1及び
図2には本発明の一実施形態に係る混練装置10が示さ
れている。この実施形態に係る混練装置10は、一端に
2つの材料投入口11a、11bを備え且つ他端に1つ
の混練材料出口12を備える箱形のボックス本体13を
含む。
【0018】2つの材料投入口11a、11bは、ボッ
クス本体13の一端における開口部を1つの仕切板14
で仕切って形成されている。この仕切板14は、ボック
ス本体13の全高さより短く、従ってこの仕切板14
は、同時に、各材料投入口11a、11bに連通する通
路15a、15bをボックス本体13内に区画形成して
いる。
【0019】仕切板14の下端部には、各通路15a、
15bをほぼ横断するように斜め下方に伸長する傾斜板
16が仕切板14から吊り下がるように連続して設けら
れている。これら各傾斜板16a、16bは、各通路1
5a、15bの上流側に表面の凹面部17が向くように
上方へ僅かに反り返った湾曲形状に形成されている。
【0020】上述のように湾曲した傾斜板16a、16
bは、各材料投入口11a、11bから投入された材料
が自重で落下中にこれを受け止め且つその落下方向を変
更させる第1の方向制御部を構成している。この傾斜板
16a、16bの表面である凹面部17の傾斜方向にお
ける延長線上のボックス本体13壁部は外側に膨出さ
れ、この膨出部18a、18bによりその内面には、傾
斜板16a、16bの凹面部17における傾斜方向とは
逆方向に傾斜する曲面部19が形成されている。
【0021】これら各曲面部19は、傾斜板16a、1
6bの表面である凹面部17からそれぞれ滑り落ちる材
料を受け止めてその落下方向を変更する第2の方向制御
部として機能する。具体的には、ボックス本体13の壁
部内面に形成された曲面部19は、その傾斜方向におけ
る延長線が、図2に矢印21で示されるようにボックス
本体13の中央部に向かい、対向する壁部内面に形成さ
れた他の曲面部19の傾斜方向延長線とボックス本体中
心を通る長手方向中心軸線上付近で交差するように形成
されている。
【0022】相対向する膨出部18a、18bの内面に
おける各曲面部19の傾斜方向延長線同士が交差するボ
ックス本体13内は、前述した2つの通路15a、15
bが合流するための1つの空間部即ち合流部とされてい
る。そして、この空間部は、そのままボックス本体13
の他端に設けられた混練材料出口12に連通するか、或
いは図8に示される実施形態のようにその空間部の下部
が混練材料出口12となる。前者の場合には、合流空間
部から混練材料出口12までが合流通路20となる。
【0023】図1及び図2に示される実施形態の混練装
置10は、1つのボックス本体13で構成された場合に
ついてのものであったが、複数のボックス本体13を縦
方向に積み重ねて構成することもでき、実際の混練には
このような構造にした混練装置10を使用することが望
ましい。図3及び図4にはボックス本体13を縦方向に
3つ積み重ねて構成された混練装置の例が示されてい
る。
【0024】次に、図3及び図4に示される混練装置1
0についての動作を、図9に示される従来の混合ボック
ス1と比較しながら説明する。従来の混合ボックス1
は、投入材料を重ねて延ばす現象を忠実に再現すること
を主目的に開発されたもので、粘性の高い材料や比重の
極端に異なる材料の連続的な練り混ぜに有効であること
も確認されている。
【0025】しかし、この混合ボックス1では、材料を
ポンプなどにより圧入する状態で行わなければ有効な混
練効果は得られない。そのため、材料は圧送可能な材料
でなければならず、例えばモルタルと粗骨材を同時に送
ることは無理である。本発明の混練装置10は、従来の
混合ボックスによる混練理論、言い換えれば2のn乗の
練り混ぜ理論を修正した動作を行うものである。
【0026】この発明の混練装置10では、材料が2の
n乗理論で練られるためのインパクト(衝撃)と材料同
士の衝突のメカニズムによる。例えば、図2に示される
ように種類の異なる材料Aと材料Bをある適当な高さか
らそれぞれ最初のボックス本体13にその材料投入口1
1a、11bを介して内部に投入すると、各材料A、B
はそれぞれ自重で落下して最初に内部の方向制御部であ
る傾斜板16a、16bの凹面部17に衝突する。
【0027】各材料A、Bは凹面部17に落ちて衝突し
た時の衝突エネルギーにより、跳ね返った後、各材料
A、Bの移動方向は刻々2次元方向(凹曲面部17が3
次元的曲面で形成されている場合には3次元方向)に変
化し、同時に、それらの材料の主移動方向は自重により
下方向を維持する。従って、ボックス本体13内での各
材料の移動方向は3次元となる。このような動きの中で
は、全ての材料の粒子はお互いに衝突し、それらの動き
の方向はどのようにも変化する。
【0028】更に、材料の多くは複数のボックス本体1
3を通過するごとに材料粒子同士のの衝突を強めると共
に分割混合が繰り返されることになる。これらの動作を
更に具体的に説明すると、材料A、Bがボックス本体1
3に投入されると、投入時に、それらの材料は第1の方
向制御部である傾斜板16a、16bの凹面部17に衝
突する前に、材料の粒子がお互いに衝突することもあ
る。
【0029】或いは、傾斜板16a、16bの凹面部1
7に衝突した材料が跳ね返った後に材料の粒子が衝突し
た後に分散し、この分散材料同士が更に衝突することも
ある。そのため、材料の量が多いほど一つの材料の衝突
する回数が多くなる。そして、この状態はボックス本体
の13の膨出部18a、18bの内面における各曲面部
19においても同様に生じる。
【0030】すなわち、曲面部19に衝突した各材料
A、Bは、ここでも圧縮力やせん断力を受ける。そし
て、曲面部19に乗った各材料A、Bは、その傾斜方向
であるボックス本体13の中心部へ向かって滑り落ち、
合流通路20において相対向する曲面部19から滑り落
ちてきた各材料A、B同士が相互に衝突し、更にここで
も圧縮力とせん断力を受けると共に2つの材料A、Bが
混合される。
【0031】すなわち、材料投入口11a、11bから
内部に別々に投入された2つの材料A、Bは、第1の方
向制御部である傾斜板16a、16bへの衝突と、第2
の方向制御部である膨出部18a、18bの曲面部19
への衝突と、合流通路20での材料同士の衝突等により
繰り返し、圧縮力とせん断力を受け、最終的に合流通路
20で混合する。
【0032】これにより、2つの材料A、Bは、材料投
入口11a、11bから合流通路20までに至る間にボ
ックス本体13内で混練されることになる。このように
して混練された2つの材料は、ボックス本体13の他端
における混練材料出口12から落下して出てくる。そし
て、ボックス本体13の出口では、連接する次のボック
ス本体13の材料投入口11a、11bを区画している
仕切板14に衝突する。
【0033】このようにして、各材料はボックス本体1
3の内部を通過中に材料粒子同士の衝突と傾斜面での衝
突によって粒子は分散され、このような材料粒子の著し
い運動量によって最終的に合流通路20において混合さ
れる。混合材料ABは、連接する次のボックス本体13
に入るが、その際に2つの材料投入口11a、11bに
分けられ、この2段目のボックス本体13内を通過中に
前述した混合作用即ちは粒子同士の衝突や傾斜面との衝
突が更に繰り返される。
【0034】この混合作用は、3段目のボックス本体1
3内でも同様に起こり、再混合や分割作用が促進され
る。このようにして2のn乗理論は、n個のボックス本
体13を通過することにより各材料がn回の分割や再混
合の機会を数多く持つことになる結果、成立する。
【0035】前述した混練装置10において、図1〜図
7に示されるボックス本体13は概略的に示されてお
り、実際には材料投入口11a、11bから投入された
各材料A、Bが第1の方向制御部である傾斜板16a、
16bに衝突することなくストレートに出口方向へ落ち
ることのないように、材料投入口11a、11bに対す
る傾斜板16a、16bの位置、大きさ或いは形状、及
び傾斜板16a、16bの先端縁と膨出部18a、18
bの曲面部19までの間隔、及び膨出部の膨出程度又は
曲面部19の傾斜方向や曲率などが詳細に設計される。
【0036】例えば、図2に示されるように傾斜板16
a、16bの各先端部と膨出部18a、18bの最も突
出した部分の内壁部との寸法をAとすると、この寸法L
1は、使用する材料の最も大きな粒子、例えばコンクリ
ートの混練の場合であれば、使用する粗骨材の大きさ
(直径)の3倍程度が望ましい。また、ボックス本体1
3の内側面、具体的には材料投入口11a、11bを区
画する開口縁部において、仕切版14に対向する外側縁
部からの垂線と傾斜板16a、16bの各先端部との間
隔L2は0以上であることが望ましい。
【0037】前述した実施形態の混練装置10では、ボ
ックス本体13の混練材料出口12が1つであったが、
本発明はこのような実施形態に限定されるものではな
い。例えば、図5及び図6に示されるように、ボックス
本体13の他端開口部のみを仕切板22によって仕切っ
て複数の混練材料出口12を形成してもよい。
【0038】図5及び図6に示される混練装置は、1つ
の仕切板22によってボックス本体13の他端開口部を
仕切って2つの混練出口12a、12bを形成した例を
示している。この混練装置におけるその他の構成部分は
図1及び図2に示される実施形態の構成と同じであるの
で、同一の参照符号を付して説明を省略する。
【0039】また、図3及び図4に示されるように複数
のボックス本体13を積み重ねて混練装置を構成する時
には、図7に示されるように隣接するボックス本体13
を周方向に90度回転させて積み重ねると混合効率がよ
り向上する。
【0040】更に、図8に示される更に別な実施形態の
混練装置では、ボックス本体13の混練材料出口側に、
この出口の開口全面積より小さい断面通路23aを備え
る狭隘部23を設けると、混練された材料が狭い通路を
通る時に材料粒子が一時的に密集させられるため、その
後の分散効果をより高めることになって好ましい。
【0041】図3又は図7に示されるように複数のボッ
クス本体13を縦方向に積み重ねて混練装置を構成する
場合には、この狭隘部23を各ボックス本体13を連接
しているそれぞれの連接部に設置してもよく、或いは任
意の1つの連接部に設置してもよく、その選択は混練し
ようとする材料の性質等により最適な混練が得られるよ
うに適宜に決めることができる。
【0042】また、図8に示される実施形態の混練装置
では、第2の方向制御部を構成する膨出部18が全周に
亘って連続して形成されている。このように膨出部18
を全周に亘って連続して形成することは、第1の方向制
御部である傾斜板16a、16bの凹曲面17を3次元
的に形成した場合に、傾斜板16a、16bから滑り落
ちる材料をどの方向でも受けることができるので好まし
い。これらの構成即ち狭隘部23と膨出部18の構成以
外は図1及び図2に示される実施形態の混練装置10と
その構造は実質的に同じであるので、同一の参照符号を
付して説明を省略する。
【0043】また、前述した各実施形態の混練装置で
は、2種類の材料を混練するようにボックス本体が構成
されていたが、本発明はこのような実施形態に限定され
るものではない。例えば、ボックス本体の上端開放部を
Y字形又は十字形の仕切り板で仕切って、3種類又は4
種類の材料を投入できるように3つ又は4つの投入材料
口を形成すると共に各材料投入口に連通する3つ又は4
つの通路をボックス本体内に区画形成したものであって
もよい。
【0044】このように本発明の混練装置は、混練する
材料の種類に応じた数の材料投入口及び通路を形成する
ように仕切板を設置し、それに伴って各通路に第1の方
向性制御部及び第2の方向制御部を設ければよく、従っ
て前述した原理の構造を用いた本発明の混練装置によっ
て幾種類もの材料を連続的に混練することができる。
【0045】また、前述した実施形態の混練装置では、
1つのボックス本体に2つの方向制御部が設けられたも
のであったが、本発明では1つのボックス本体に3つ以
上あってもよい。更に、傾斜板から滑り落ちる材料を受
け止めてその落下方向をボックス本体の中心部へ指向す
る膨出部内面の曲面部も、ボックス本体の壁部を膨出さ
せて形成するのではなく、適宜の傾斜板又は曲面板等を
ボックス本体の壁面内部に設置することにより構成する
こともできる。
【0046】更に、前述した実施形態の混練装置では、
各方向制御部が傾斜板や曲面部から構成されていたが、
本発明は各方向制御部がかならずしも曲面である必要は
なく、平坦な面、言い換えれば断面で見た時に直線を描
くような構成部材を使用してもよい。
【0047】なお、本発明の混練装置で混練して得るの
に好適な混練材料としては、大きな材料、特にRCDダ
ムコンクリート、均一に分散させる材料、セメント量の
少ない材料の混ぜ、例えばCSG等、或いは繊維コンク
リート等を挙げることができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の混練装置
によれば、構造が簡単で、しかも各材料の自重による落
下だけでその材料に対して有効な圧縮力とせん断力を与
え、効率よく混練可能な混練装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であって1つのボックス本
体で構成される混練装置を示す斜視図である。
【図2】図1に示される混練装置を2−2線に沿って切
断してして示す断面図である。
【図3】図1に示される実施形態の混練装置であるボッ
クス本体を複数段積み重ねて構成された本発明の他の実
施形態に係る混練装置を示す斜視図である。
【図4】図3に示される実施形態に係る混練装置を示す
縦断面図である。
【図5】本発明の混練装置を構成するボックス本体の他
の変形例を示す図1と同様な斜視図である。
【図6】図5に示される混練装置を6−6線に沿って切
断してして示す断面図である。
【図7】図1に示される実施形態の混練装置であるボッ
クス本体を、それぞれ90度周方向に回転して複数段積
み重ねて構成された本発明の他の実施形態に係る混練装
置を示す斜視図である。
【図8】本発明の更に他の実施形態に係る混練装置を示
す斜視図である。
【図9】従来の混合ボックスを示す斜視図である
【符号の説明】
10 混練装置 11a、11b 材料投入口 12 混練材料出口 13 ボックス本体 14 仕切板 15a、15b 通路 16a、16b 傾斜板(方向制御部) 17 凹面部 18 18a、18b 膨出部 19 曲面部 20 合流通路 21 落下方向を示す矢印 22 出口用の仕切板 23 狭隘部 23a 狭隘部の内部通路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に少なくとも2つの材料投入口を備
    え且つ他端に少なくとも1つの混練材料出口を備えるボ
    ックス本体と、このボックス本体内に形成され、前記各
    材料投入口に連通する通路と、前記ボックス本体内に形
    成され、前記通路が合流して前記混練材料出口に連通す
    る合流通路と、前記ボックス本体内の前記各通路に設置
    され、前記各材料投入口から投入された材料が自重で落
    下中にこれを受け止め且つその落下方向を変更させる少
    なくとも2つの方向制御部とから構成され、 前記各方向制御部が、下流側の隣接する他の前記方向制
    御部に向かって各材料を落下させるように形成され、且
    つ最下流側に位置する前記方向制御部が、この方向制御
    部で落下方向を変更させられた前記各材料を前記合流通
    路で衝突合流させて前記混練材料出口に向かって落とす
    ように形成されていること特徴とする混練装置。
  2. 【請求項2】 一端に少なくとも2つの材料投入口を備
    え且つ他端に少なくとも1つの混練材料出口を備えるボ
    ックス本体を複数縦方向に積み重ねて構成され、前記各
    ボックス本体が、前記各材料投入口に連通する通路と、
    これらの通路が合流して前記混練材料出口に連通する合
    流通路と、前記各通路に設置され、前記各材料投入口か
    ら投入された材料が自重で落下中にこれを受け止め且つ
    その落下方向を変更させる少なくとも2つの方向制御部
    とを備え、前記各方向制御部が、下流側の隣接する他の
    前記方向制御部に向かって各材料を落下させるように形
    成され、且つ最下流側に位置する前記方向制御部が、こ
    の方向制御部で落下方向を変更させられた前記各材料を
    前記合流通路で衝突合流させて前記混練材料出口に向か
    って落とすように形成されていること特徴とする混練装
    置。
  3. 【請求項3】 複数の前記ボックス本体を積み重ねて前
    記混練装置を構成する際、前記ボックス本体同士の接続
    箇所の少なくとも1ヶ所に、前記ボックス本体の他端開
    口部より狭い通路を備える狭隘部を介在させることを特
    徴とする請求項2に記載の混練装置。
  4. 【請求項4】 前記各ボックス本体において、最上流側
    に位置する前記方向制御部が、前記材料投入口を区画す
    る仕切板に連続して設けられ、前記通路を斜め下方に伸
    長してほぼ横断する傾斜板で形成されていることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の混練装置。
  5. 【請求項5】 前記傾斜板が、上方へ2次元的又は3次
    元的に湾曲していることを特徴とする請求項4に記載の
    混練装置。
  6. 【請求項6】 前記各ボックス本体において、下流側に
    位置する前記方向制御部が、前記ボックス本体の内壁に
    形成された傾斜面で形成されていることを特徴とする請
    求項1〜5のいずれかに記載の混練装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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