JP2001229780A

JP2001229780A - 操作パネル

Info

Publication number: JP2001229780A
Application number: JP2000037441A
Authority: JP
Inventors: Kazuhiko Hirota; 和彦廣田; Kensho Hachiman; 憲昭八幡
Original assignee: Zexel Valeo Climate Control Corp
Current assignee: Valeo Thermal Systems Japan Corp
Priority date: 2000-02-16
Filing date: 2000-02-16
Publication date: 2001-08-24

Abstract

(57)【要約】【課題】内部にスペースを確保したスイッチ機構を複
数有すると共に、スイッチ機構の装着性を向上させる。【解決手段】複数のスイッチ機構を有する操作パネ
ルにおいて、それぞれのスイッチ機構の前記駆動歯車と
前記作動歯車の噛合位置を、それぞれの駆動歯車の中心
に対して略同一方向に設定し、前記作動歯車が固着され
る回転式スイッチが固定された前記プリント基板を前記
駆動歯車側に付勢する付勢手段を設ける。また、複数の
前記駆動歯車の中心を接続する延長線と、前記それぞれ
の駆動歯車の中心とそれぞれの駆動歯車に対応する作動
歯車の中心とを連結する延長線とが所定の角度を有して
交差するように作動歯車を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】この発明は、車両に搭載され
る空調装置の制御を設定する複数のスイッチ機構からな
る操作パネルに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の回転式スイッチとして、特開平９
−２８８９３４号公報は、複数のスイッチ接点を有する
スイッチ基板と、複数本のアーム部を有し各アーム部に
設けた当接部を前記スイッチ接点上に保持する弾性押圧
板と、前記スイッチ基板上に回動自在に配置されその下
面に前記アーム部に当接して前記アーム部を押し下げる
押し下げ部を設けた回転体とを具備する回転式スイッチ
を開示する。

【０００３】

【発明が解決しようする課題】しかしながら、車両用空
調装置に使用される回転スイッチは、この回転スイッチ
の接点部が設けられるプリント基板上にプッシュスイッ
チや表示用の光源が配されることから、スペースを確保
する必要が生じる。この点で、上述した引例の回転スイ
ッチを使用した場合、また、引例の回転式スイッチにお
いては、接点部がプリント基板上に占める占有面積が大
きいことから、プッシュスイッチや表示部の光源を回転
スイッチの外側に設ける必要が生じる。また、回転式ス
イッチのノブは接点部に固着されているので、操作パネ
ルに形成されたノブ穴と、プリント基板に固定されたノ
ブとの位置の整合が難しく、プリント基板の装着性に問
題が生じる。

【０００４】そのため、本願発明は、内部にスペースを
確保したスイッチ機構を複数有すると共に、スイッチ機
構の装着性を向上させた操作パネルを提供するものであ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】よって、この発明は、電
気回路が配線されるプリント基板上に固定される一端を
有し、内部に所定の空間を画成して前記プリント基板上
に所定の領域を確保する円筒状固定部と、該円筒状固定
部の外周に回転自在に装着され、駆動歯車が外周側面に
形成されたダイヤル部と、該ダイヤル部の歯車部に噛合
する作動歯車と、該作動歯車を介して回転すると共にそ
の回転位置を検出する回転位置検出器とを具備するスイ
ッチ機構を複数有する操作パネルにおいて、それぞれの
スイッチ機構の前記駆動歯車と前記作動歯車の噛合位置
を、それぞれの駆動歯車の中心に対して略同一方向に設
定すると共に、前記作動歯車が固着される回転位置検出
器が固定された前記プリント基板を、前記駆動歯車側に
付勢する付勢手段を具備したことにある。

【０００６】したがって、この発明によれば、それぞれ
のスイッチ機構の前記駆動歯車と前記作動歯車の噛合位
置を、それぞれの駆動歯車の中心に対して略同一方向に
設定し、前記作動歯車が固着される回転式スイッチが固
定された前記プリント基板を前記駆動歯車側に付勢する
付勢手段を設けたので、プリント基板をケースに装着す
るだけで作動歯車が駆動歯車に押圧されて噛合すること
から、スイッチ機構の最も寸法精度が必要とされる作動
歯車と駆動歯車の装着を簡略化することができ、さらに
ギア同士のガタやずれを防止できるものである。

【０００７】また、複数の前記駆動歯車の中心を接続す
る延長線と、前記それぞれの駆動歯車の中心とそれぞれ
の駆動歯車に対応する作動歯車の中心とを連結する延長
線とは、所定の角度を有して交差することが望ましい。
これによって、プリント基板が付勢手段によって一方向
に押圧された場合、作動歯車が駆動歯車に対して所定の
角度のずれを有して噛合することとなるため、それぞれ
の歯車の山部同士が当接してロックすることかなくな
り、それぞれの歯車を確実に噛合できるものである。

【０００８】また、前記付勢手段は、前記プリント基板
が収納されるケースと前記プリント基板の間に設けられ
た板ばねであることが望ましい。これにより、付勢手段
を安価に製造できる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面により説明する。

【００１０】図１及び図２において示される操作パネル
１は、例えば図示しない車両に搭載される空調装置の制
御の設定を行なうためのもので、表ケース２ａ、中ケー
ス２ｂ及び裏ケース２ｃからなるケース２を有する。プ
リント基板は、前記中ケース２ｂに保持される第１のプ
リント基板３Ａと、前記中ケース２ｂと前記裏ケース２
ｃの間に保持固定される第２のプリント基板３Ｂとによ
って構成される。

【００１１】前記中ケース２ｂには、第１のプリント基
板３Ａが密着固定される側と反対側に、前記表ケース２
ａに形成された円形開口部７から延出する複数（この実
施の形態では３つ）の円筒状延出部４が形成される。こ
の円筒状延出部部４の外周端部近傍には円周方向の所定
の位置に径方向に突出する爪部４ａが形成される。この
円筒状延出部４の各々には、この円筒状延出部４の内径
に略等しい外径を有する円筒状内部部材５が挿入され、
この円筒内部部材５の一端に形成された係止部５ａが前
記中ケース２ｂに固定され、前記第１のプリント基板３
Ａに形成された貫通孔３ａを貫通している。また、前記
円筒状内部部材５は、前記第１のプリント基板３Ａ上に
所定の領域６を確保する。

【００１２】前記領域６内のプリント基板３Ａ上に、例
えばプッシュスイッチ８が配された場合には、このプッ
シュスイッチ８に対応して一端がこのプッシュスイッチ
８のプッシュ部分に当接するプッシュ部材９が、前記円
筒状内部部材５内部に、この円筒状内部部材５の軸方向
に移動可能に装着される。また、前記円筒状内部部材５
の他端側に表示部１０が設けられる場合には、必要に応
じて前記領域６内にリードランプ（この実施の形態では
発光ダイオード）１１が設けられる。また、前記プッシ
ュ部材９にも表示部９ａを設けて、スイッチの投入状態
を示すようにしたり、夜間のライト点灯時にスイッチの
場所を示すように点灯させても良いものである。

【００１３】また、前記円筒状延出部４の周囲の外周側
面にはダイヤルノブ１２に噛合してダイヤルノブ１２と
共に回転する駆動部１３が回転自在に装着される。この
駆動部１３は、前記ダイヤルノブ１２に噛合する噛合片
１３ｂを有するダイヤルノブ装着部１３ａと、前記円筒
状延出部４の外周側面に回転自在に装着されると共に、
外周面に所定数の歯が形成された駆動部１３ｃとによっ
て構成される。また、ダイヤルノブ１２には、回転位置
を表示する点灯表示部１２ａが設けられている。

【００１４】さらに、前記駆動部１３の外側近傍には、
前記駆動部１３の駆動歯車１３ｃに噛合する所定数の歯
を有する作動歯車１４が設けられる。また、この作動歯
車１４の回転軸１４ａは、前記第１のプリント基板３Ａ
に固着された回転位置検出器としての回転式スイッチ１
５の回転軸１５ａに固着されるものである。

【００１５】上記したように、本実施の形態では、円筒
状延出部４及び円筒状内部部材５からなる円筒状固定部
と、ダイヤルノブ１２及び駆動部１３からなるダイヤル
部と、前記駆動部１３の駆動歯車１３ｃに噛合する作動
歯車１４と、回転式スイッチ１５からなるスイッチ機構
２０（２０ａ，２０ｂ，２０ｃ））が構成され、本願発
明の実施の形態に係る操作パネル１には３つのスイッチ
機構２０（２０ａ，２０ｂ，２０ｃ）が形成されるもの
である。

【００１６】また、本発明の実施の形態に係る操作パネ
ル１において、図３に示すように、各々の作動歯車１４
は、対応する各々の駆動歯車１３に対して略同一方向、
さらに具体的に言えば、第１のプリント基板３Ａの長手
軸方向に対して所定の角度αを有して同一方向に配され
る。言い換えれば、前記長手軸方向に延出する前記駆動
歯車１５の各々の中心Ｏ１を結んだ延長軸線Ｌに対し
て、それぞれの駆動歯車１３の中心Ｏ１とそれぞれの駆
動歯車１３に対応する前記作動歯車１４の中心Ｏ２を結
んだ線は、所定の角度αで交差している。

【００１７】また、前記第１のプリント基板３Ａは、前
記長手軸方向の一端が前記中ケース２ｂに形成された装
着溝部３３に装着されると共に、他端が板ばね３１及び
板ばね保持部３２からなる付勢部３０によって前記装着
溝部３３側に付勢される。

【００１８】これによって、作動歯車１４は、第１のプ
リント基板３Ａが付勢部３０によってＦ方向に付勢され
ることから、駆動歯車１３に対してＦ方向に押圧され噛
合する。このとき、作動歯車１４が完全に長手軸方向に
位置した場合には、作動歯車１４の山部と駆動歯車１３
の山部とが衝突して作動歯車１４と駆動歯車１２が噛合
しないことも想定されるが、付勢部３０による作動歯車
１４の移動方向が作動歯車１４と駆動歯車１３の噛合位
置に対して斜めになっているため、作動歯車１４と駆動
歯車１３の噛合を確実に行うことができるものである。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、それぞれのスイッチ機構の前記駆動歯車と前記作動
歯車の噛合位置を、それぞれの駆動歯車の中心に対して
略同一方向に設定すると共に、付勢手段により、前記作
動歯車が固着される回転式スイッチが固定された前記プ
リント基板を前記駆動歯車側に付勢するようにしたの
で、プリント基板をケースに装着するだけで作動歯車が
駆動歯車に押圧されて噛合するようになるため、スイッ
チ機構の取り付け作業の内最も寸法精度が必要とされる
作動歯車と駆動歯車の装着を簡略化することができる。
また、一方の歯車が他方の歯車に対して押圧されること
から、歯車同士のガタやずれを防止することができるも
のである。

【００２０】また、複数の前記駆動歯車の中心を接続す
る延長線と、前記それぞれの駆動歯車の中心とそれぞれ
の駆動歯車に対応する作動歯車の中心とを連結する延長
線とを、所定の角度を有して交差するようにしたので、
プリント基板が付勢手段によって一方向に押圧された場
合、作動歯車が駆動歯車に対して所定の角度のずれを有
して噛合することとなるため、それぞれの歯車の山部同
士が当接してロックすることかなくなり、それぞれの歯
車を確実に噛合できるものである。

【００２１】また、前記付勢手段を、前記プリント基板
が収納されるケースと前記プリント基板の間に設けられ
た板ばねによって形成したので、付勢手段を安価に製造
でき、コストダウンを達成できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願発明の実施の形態に係る操作パネルの分解
斜視図である。

【図２】本願発明の実施の形態に係る操作パネルの断面
図である。

【図３】本願発明の実施の形態に係る駆動歯車と作動歯
車の関係を示した説明図である。

【符号の説明】

１操作パネル３プリント基板３Ａ第１のプリント基板３Ｂ第２のプリント基板１３駆動歯車１４作動歯車１５回転式スイッチ２０スイッチ機構

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】電気回路が配線されるプリント基板上に
固定される一端を有し、内部に所定の空間を画成して前
記プリント基板上に所定の領域を確保する円筒状固定部
と、該円筒状固定部の外周に回転自在に装着され、駆動
歯車が外周側面に形成されたダイヤル部と、該ダイヤル
部の歯車部に噛合する作動歯車と、該作動歯車を介して
回転すると共にその回転位置を検出する回転位置検出器
とを具備するスイッチ機構を複数有する操作パネルにお
いて、それぞれのスイッチ機構の前記駆動歯車と前記作動歯車
の噛合位置を、それぞれの駆動歯車の中心に対して略同
一方向に設定すると共に、前記作動歯車が固着される回
転位置検出器が固定された前記プリント基板を、前記駆
動歯車側に付勢する付勢手段を具備したことを特徴とす
る操作パネル。
【請求項２】複数の前記駆動歯車の中心を接続する延
長線と、前記それぞれの駆動歯車の中心とそれぞれの駆
動歯車に対応する作動歯車の中心とを連結する延長線と
は、所定の角度を有して交差することを特徴とする請求
項１記載の操作パネル。
【請求項３】前記付勢手段は、前記プリント基板が収
納されるケースと前記プリント基板の間に設けられた板
ばねであることを特徴とする請求項１又は２記載の操作
パネル。