JP2001229558A - ピックアップ用アクチュエータ - Google Patents

ピックアップ用アクチュエータ

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JP2001229558A
JP2001229558A JP2000034221A JP2000034221A JP2001229558A JP 2001229558 A JP2001229558 A JP 2001229558A JP 2000034221 A JP2000034221 A JP 2000034221A JP 2000034221 A JP2000034221 A JP 2000034221A JP 2001229558 A JP2001229558 A JP 2001229558A
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leaf spring
rotational force
tilt axis
tilt
point
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JP2000034221A
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Masaki Hiroi
正樹 廣居
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型、軽量で、かつ、充分なチルト角度が得
られるピックアップ用アクチュエータを提供する。 【解決手段】 レンズを固定するレンズ固定板バネ10
1aと圧電素子102a〜102dとを接続し、レンズ
固定板バネ101aに圧電素子102a〜102dによ
る回転力を伝える回転力伝達板バネ101bを設け、回
転力伝達板バネ101bに圧電素子102a〜102d
によって加えられる力の力点P1と作用点P2とが、0.
5mm以上の距離を隔てて位置するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクチュエータに
係り、特に、光ディスクに対して情報を読み書きするピ
ックアップ用のアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、CD(Compact Disc)やDVD
(Digital Versatile Disc)といった光ディスクを用い
た情報記憶装置(以下、単に光ディスクという)が、広
く使用されている。このような光ディスクに対する情報
の書込みおよび読み出しは、ピックアップと呼ばれる装
置によって行われる。ピックアップは、レーザダイオー
ドなどの光源を備え、この光源が発する光をレンズやミ
ラーなどの光学系装置を介して光ディスクに照射する装
置である。照射された光は、光ディスクの記録層に情報
を書き込む、あるいは反射光から情報を読み出すことに
使用される。
【0003】ところで、光ディスクは、比較的薄い樹脂
板を基板として構成されている。このような基板の表面
は、完全に平坦でなく、部分的に曲面形状を有する凹凸
を含んでいる。こうした基板の部分的な凹凸は、一般的
にうねりと呼ばれ、光ディスクの品質を損なう一因とな
っている。
【0004】うねりのある光ディスク基板に対してピッ
クアップで光を照射した場合には、コマ収差と呼ばれる
波面収差が発生することが知られている。図17
(a)、(b)は、このコマ収差を説明するための図で
あって、(a)は、CDにおけるコマ収差を、(b)
は、DVDにおけるコマ収差を示している。図17
(a)では、うねりのない理想的な光ディスク基板17
2を破線で示し、これに対してうねりにより表面が傾い
たCDの光ディスク基板174を実線で示す。
【0005】光ディスク基板174は、記録層174a
と透明樹脂層174bとから成る。傾きを持った光ディ
スク基板174に対してレンズ171で集光した光を照
射した場合、この光は透明樹脂層174bを通って記録
層174a上に結像する。このとき、記録層174a上
に結像された像には、図中173で示すコマ収差が発生
する。
【0006】図17(b)では、うねりのない理想的な
光ディスク基板175を破線で示し、これに対してうね
りにより表面が傾いたDVDの光ディスク基板177を
実線で示す。光ディスク基板177は、記録層177a
と透明樹脂層177bとから成っていて、DVDにおい
ても記録層177aに図中176で示すコマ収差が発生
する。DVDの透明樹脂層177bの厚さはCDの透明
樹脂層174bの厚さの半分であり、このためにコマ収
差176は、CDで発生するコマ収差173よりは小さ
くなる。ただし、コマ収差を抑えるために透明樹脂層を
薄くすると、光ディスク上に付着した塵や表面についた
キズによる光ディスクの書込みおよび読出しに与える影
響が大きくなるという問題もある。
【0007】コマ収差は、信号変調度劣化、あるいは集
光された光の焦点ずれの原因ともなり得る。このため、
特開平10−79135号には、液晶板を用いて光ディ
スクに照射される光の位相を制御することにより、コマ
収差を補正することが記載されている。
【0008】また、レンズ側の傾きを調整することによ
ってレンズと光ディスク基板とを相対的に傾きのない状
態にする技術も種々提案されている。レンズの位置を調
整するための技術としては、例えば、特開平7−653
97号公報、特開平5−205300号公報に示す発明
が挙げられる。特開平7−65397号公報に記載され
た発明を図18、特開平5−205300号公報に記載
された発明を図19に示して説明する。
【0009】図18に示した構成は、アクチュエータ1
81をコイルと磁石とで構成している。また、図19に
示した構成では、圧電素子であるバイモルフ変位素子1
91上にレンズ192を設け、レンズ192を上下動し
て集光された光を光ディスク上でピント合わせすること
ができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
10−79135号公報に記載された発明では、光が液
晶板を通して光ディスク上に照射されることになること
から、光の光量が減衰して情報の書込みに必要なエネル
ギーを確保し難くなるという欠点がある。また、図18
に示した構成では、アクチュエータ自体が重く、また、
比較的大型であるためにピックアップの小型化に不利で
ある。また、コイルおよび磁石を用いたアクチュエータ
の駆動は、高速応答に不向きであるという欠点もある。
さらに、図19に示した構成は、レンズを上下動するこ
とは可能であるものの、レンズの傾きを調整することは
できない。
【0011】さらに、単に圧電素子を用いてレンズの傾
きを調整する構成としては、例えば、図20、図21に
示すものが考えられる。図20、図21に示した構成
は、いずれも図示しないレンズなどの光学系装置を固定
する固定部1aが設けられた固定板1に延出部1bを設
け、この延出部1bに直接圧電素子2を取り付けてい
る。ただし、このような図20、図21に示した構成に
は、圧電素子による変位量が小さく、レンズがうねりに
追従するのに充分な傾き角度(チルト角)を得ることがで
きないという欠点がある。
【0012】本発明は、以上の課題を解決するためにな
されたものであり、小型、軽量で、かつ、レンズの傾き
を調整するのに充分なチルト角度が得られてコマ収差を
なくすことができるピックアップ用アクチュエータを提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】以上の課題は、以下の手
段によって解決できる。すなわち、請求項1記載の発明
は、光源から光ディスクに光を導く光学装置を固定する
固定手段と、前記固定手段に回転力を加えることによ
り、前記固定手段を所定の一軸であるチルト軸を中心に
して傾ける回転力付与手段と、前記固定手段と前記回転
力付与手段とを接続し、前記回転力付与手段によって加
えられる回転力を前記固定手段に伝える回転力伝達手段
と、を有してなり、前記回転力伝達手段に対して前記回
転力付与手段が加える力の力点と、前記回転力付与手段
によって与えられる力が前記固定手段に作用する作用点
とが、0.5mm以上であって、かつ、前記回転力付与
手段が前記固定手段を傾けることが可能な上限距離以下
の距離を隔てて位置することを特徴とするものである。
【0014】このように構成することにより、回転力伝
達手段に対して回転力付与手段が加える力の力点と、回
転力付与手段によって与えられる力が固定手段に作用す
る作用点との距離を、0.5mm以上にすることができ
る。このため、回転力付与手段は、光学装置を介して照
射される光が光ディスクのうねりに追従するのに適切な
変位を固定手段に与えることができる。
【0015】また、請求項2に記載の発明は、前記回転
力付与手段が、電力を供給することによって変形する圧
電素子であることを特徴とするものである。
【0016】このように構成することによって、小型、
軽量で、しかも高精度に駆動する回転力付与手段を実現
することができる。
【0017】また、請求項3に記載の発明は、前記回転
力伝達手段が、前記固定手段に直接接続される板バネで
あることを特徴とするものである。
【0018】このように構成することにより、固定手段
の構成を簡易にし、また、比較的簡易な構成で効率的に
回転力を伝達できる回転力伝達手段を実現することがで
きる。
【0019】また、請求項4に記載の発明は、前記回転
力伝達手段が、前記チルト軸に平行に延出する延出部を
介して前記固定手段に接続される板バネであることを特
徴とするものである。
【0020】このように構成することにより、固定手段
に対する回転力伝達手段のレイアウトの自由度が増し、
より効率的に回転力を伝達できる回転力伝達手段を実現
することができる。また、回転力伝達手段が固定手段に
対してチルト軸と直交する方向(チルト方向)に力を作
用することができ、より効率良く固定手段に回転力を伝
達することができる。
【0021】また、請求項5に記載の発明は、前記回転
力伝達手段が、前記チルト軸に平行な方向と、前記チル
ト軸と同一平面上にあって前記チルト軸と直交する方向
とに延びるL字形状の板バネであることを特徴とするも
のである。
【0022】このように構成することにより、板バネで
ある回転力伝達手段が回転軸と直交する方向によりたわ
みやすくなり、与えられた回転力をチルト方向の回転力
に変換しやすくなる。また、回転力伝達手段のチルト方
向に占めるスペースを抑えながら力点と作用点との距離
を充分にとることができる。
【0023】また、請求項6に記載の発明は、前記回転
力伝達手段において、前記チルト軸と同一平面上にあっ
て前記チルト軸に直交する方向に延びる部位の剛性は、
前記チルト軸に平行な方向に延びる部位の剛性よりも小
さいことを特徴とするものである。
【0024】このように構成することにより、回転力伝
達手段は、チルト軸に直交する方向によりたわみやすく
なり、与えられた回転力をチルト方向の回転力に変換し
やすくなる。
【0025】また、請求項7に記載の発明は、前記回転
力伝達手段において、前記チルト軸と同一平面上にあっ
て前記チルト軸と直交する方向に延びる部位は、前記チ
ルト軸に平行な方向に延びる部位よりも長いことを特徴
とするものである。
【0026】このように構成することにより、回転力伝
達手段は、チルト軸に直交する方向によりたわみやすく
なり、与えられた回転力をチルト方向の回転力に変換し
やすくなる。
【0027】また、請求項8に記載の発明は、前記回転
力伝達手段において、前記チルト軸と同一平面上にあっ
て前記チルト軸と直交する方向に延びる部位は、前記チ
ルト軸に平行な方向に延びる部位よりも細いことを特徴
とするものである。
【0028】このように構成することにより、回転力伝
達手段は、チルト軸に直交する方向によりたわみやすく
なり、与えられた回転力をチルト方向の回転力に変換し
やすくなる。
【0029】また、請求項9に記載の発明は、前記回転
力伝達手段において、前記チルト軸と同一平面上にあっ
て前記チルト軸と直交する方向に延びる部位は、前記チ
ルト軸に平行な方向に延びる部位よりも薄いことを特徴
とするものである。
【0030】このように構成することにより、回転力伝
達手段は、チルト軸に直交する方向によりたわみやすく
なり、与えられた回転力をチルト方向の回転力に変換し
やすくなる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態1〜3
について説明する。 (実施の形態1)図1、図2は、実施の形態1のピック
アップ用アクチュエータ(以下、本実施の形態中では単
にアクチュエータという)を説明する図である。図1
は、実施の形態1のアクチュエータの斜視図であって、
図2は、その上面図である。
【0032】図1に示したように、実施の形態1のアク
チュエータは、光源から光ディスクに光を導く光学装置
(本実施の形態では対物レンズ100)を固定するレン
ズ固定板バネ101aを有している。レンズ固定板バネ
101aには、対物レンズ100を固定するための穴部
Cが設けられている。また、実施の形態1のアクチュエ
ータは、レンズ固定板バネ101aに回転方向の回転力
を加えることにより、レンズ固定板バネ101aを所定
の一軸であるチルト軸を中心にして傾ける4つの圧電素
子102a、102b、102c、102dと、レンズ
固定板バネ101aと圧電素子102a〜102dとを
接続し、圧電素子102a〜102dによって加えられ
る回転力をレンズ固定板バネ101aに伝える回転力伝
達板バネ101bとを有している。
【0033】本発明の実施の形態では、4つの圧電素子
102a〜102dのうちの圧電素子102aと圧電素
子102dとが対向し、圧電素子102bと圧電素子1
02cとが対向するように配置する。対向して配置され
た圧電素子102aと圧電素子102dとは、それぞ
れ、方向および大きさが同一の力をレンズ固定板バネ1
01aに加える。
【0034】一方、圧電素子102bと圧電素子102
cとは、それぞれ、圧電素子102a、圧電素子102
dと反対方向であって、かつ大きさが同一の力をレンズ
固定板バネ101aに加える。この結果、対物レンズ1
00を搭載したレンズ固定板バネ101aは、矢線Aと
して示した方向に傾くように動作する。なお、以降、こ
のような動作をチルト動作といい、この傾き方向をチル
ト方向というものとする。
【0035】また、レンズ固定板バネ101aは、支持
板バネ101c、支持板バネ101fを介して固定板バ
ネ101dに接続され、固定板バネ101dは、図示し
ないベースなどに固定されている。なお、本発明の実施
の形態1〜3では、いずれもチルト軸がと一致する軸を
x軸とし、x軸と同一表面上にあって、かつ、x軸と直
交する方向の軸をy軸とする。このy軸は、チルト方向
に一致する。そして、x軸、y軸の両方と直交する軸を
z軸とする。
【0036】図2に示したように、レンズ固定板バネ1
01a、回転力伝達板バネ101bおよびそれに続く板
バネ部分101e(回転力伝達板バネ101b、板バネ
部分101eを合わせて板バネ部分101gとする)、
支持板バネ101c、支持板バネ101f、固定板バネ
101dは、一枚の板バネから成形されている。板バネ
部分101gにおいては、このうちの板バネ部分101
eに圧電素子102a〜102dのいずれかが取り付け
られる。そして、圧電素子102a〜102dのいずれ
かが取り付けられていない部分が回転力伝達板バネ10
1bになる。
【0037】また、支持板バネ101fは、x軸上にあ
ってチルト軸と一致し、かつ、チルト動作時にひねられ
易いようにy軸方向の長さ(幅)が比較的細い形状とな
っている。一方、支持板バネ101cは、特に固定され
てはいないものの支持板バネ101fよりも幅が広く、
このためによれたりねじれたりすることはない。
【0038】図3(a)、(b)は、板バネ部分101
eに取り付けられる圧電素子102aを説明する図であ
って、いずれも図2中に示した矢線Bの方向から見た圧
電素子102aの状態を示す図である。ただし、圧電素
子102a〜102dは、いずれも同様に構成されてい
るため、圧電素子102aについてのみ図示して圧電素
子102b〜102dについては図示および説明を省略
するものとする。
【0039】圧電素子102aは、いわゆる圧電バイモ
ルフ変位素子であり、それぞれ圧電材料である上素子部
302、下素子部303が板バネ部分101eの裏表に
取り付けられる。圧電素子102aは、電圧が印加され
ると、今仮にP1を固定して他端が自由端とすると、例
えば上素子部302が横方向に伸張し下素子部303が
横方向に収縮するため、図中に示したz方向にΔz変位
する。この結果、反対に自由端としていた側を固定端と
すると、P1側が変位しようとするため、点P1を力点
として回転力伝達板バネ101bに作用する力が発生す
る。
【0040】また、圧電素子のz方向の変位の方向は、
印加される電圧の極性によって逆転する。このため、圧
電素子102aおよび圧電素子102dと圧電素子10
2bおよび圧電素子102cとにそれぞれ極性の異なる
電圧を印加することによって図1中に矢線Aで示した方
向に対物レンズ100およびレンズ固定板バネ101a
をチルト動作させることができる。
【0041】また、この際、2対の圧電素子102a、
圧電素子102dと圧電素子102b、圧電素子102
cとは、それぞれ対となる圧電素子が取り付けられた板
バネ部分101eが一直線上に位置するようにレンズ固
定板バネ101aに接続されている。このため、各対の
圧電素子によって加えられる力は、効率良くレンズ固定
板バネ101aに作用してレンズ固定板バネ101aを
チルト動作させることができる。
【0042】ここで、圧電素子102a〜102dによ
って回転力伝達板バネ101bに加えられる力の力点と
作用点とについて説明する。図4は、図2の一部を拡大
して示す図である。図示するように、回転力伝達板バネ
101bと板バネ部分101eとの境界が、力点P1と
なる。力点P1に加えられた力は、回転力伝達板バネ1
01bを介してレンズ固定板バネ101aに伝えられ、
回転力伝達板バネ101bとレンズ固定板バネ101a
との境界を作用点P2としてレンズ固定板バネ101a
を押し上げる、あるいは押し下げる。
【0043】なお、本発明の実施の形態1〜3では、い
ずれも力点P1と作用点P2とが、0.5mm以上であっ
て、かつ、圧電素子102a〜102dがレンズ固定板
バネ101aをチルト動作できる上限距離以下の距離を
隔てて位置するように回転力伝達板バネ101bを構成
している。このようにすることにより、レンズ固定板バ
ネ101aは、光ディスク表面のうねりに対して追従す
るのに最低限必要と思われる角度である0.2度以上傾
いてチルト動作することができる。
【0044】図5は、力点、作用点間の距離と作用点の
z軸方向の変位との関係を示す図である。このグラフで
は、横軸には力点・作用点間の距離(mm)を、縦軸に
は作用点のz方向変位を示している。なお、この変位
は、所定の変位の範囲を0〜1として規格化した値とな
っている。また、縦軸中に示したSは、光ディスク表面
のうねりに対して追従するのに最低限必要と思われる対
物レンズ100のチルト角度(0.2度)が得られる作
用点の変位を示すものである。
【0045】図5によれば、チルト角度0.2度が得ら
れる作用点の変位S以上の変位は、力点P1、作用点P2
間の距離が0.5mm以上の範囲で得られるようになる
ことが明らかである。なお、図5に示した結果は、後の
実施の形態3で示すx軸方向とy軸方向とに延びたL字
状の回転力伝達板バネを備えたアクチュエータのもので
あって、変位のばらつき(特に力点・作用点間距離が同
じ0.5mmである2点)はL字状の回転力伝達板バネ
の形状の相違によるものである。なお、この結果につい
ては、実施の形態3でさらに詳述するものとする。
【0046】また、本発明の実施の形態では、いずれ
も、対物レンズ100と光ディスク面との平行度を図示
しないモニタ部でモニタしている。そして、このモニタ
結果に基づいて図示しない制御部によって圧電素子10
2a〜102dに加える電圧の極性および値を制御し、
対物レンズ100と光ディスク面とが常に平行になるよ
うにレンズ固定板バネ101aのチルト動作を制御して
いる。
【0047】このような制御により、アクチュエータ
は、光ディスク面のうねりに応じて力点P1に力を発生
させることができる。力点P1に発生した力は、回転力
伝達板バネ101bを介して作用点P2に伝えられる。
この際、実施の形態1のアクチュエータでは、回転力伝
達板バネ101bが比較的狭い幅を持つ上に、力点P1
と作用点P2とが0.5mm以上離れて位置することか
ら充分にたわむ、あるいはねじられて力点P1で発生し
た力を効率良く作用点P2に伝えることができる。
【0048】この結果、レンズ固定板バネ101aに
は、4つの作用点P2によりx軸を境にして反対方向の
力が加えられることになる。したがって、作用点P2に
伝えられた力はレンズ固定板バネ101aをスムーズに
チルト動作させ、対物レンズ100と光ディスク面とを
互いに平行にしておくことができる。このような実施の
形態1のアクチュエータは、ピックアップから光ディス
クに照射される光の光軸を光ディスク面に対して常に垂
直にし、光軸の傾きによって発生するコマ収差を抑える
ことが可能になる。
【0049】(実施の形態2)次に本発明の実施の形態
2について説明する。図6、図7、図8は、実施の形態
2のアクチュエータを説明する図である。図6は、実施
の形態2のアクチュエータの斜視図であって、図7は、
その上面図である。さらに、図8は、図7に示したアク
チュエータの力点および作用点について説明するために
図7の一部を拡大して示す図である。なお、図6〜8に
示した構成のうち、図1、図2、図4に示した構成と同
様の構成については同様の符号を付し説明の一部を略す
ものとする。
【0050】図6に示したように、実施の形態2のアク
チュエータは、対物レンズ100を固定するレンズ固定
板バネ601aを有している。また、実施の形態2のア
クチュエータは、4つの圧電素子102a、102b、
102c、102dと、レンズ固定板バネ601aから
チルト軸に平行に延出する延出部601hと、延出部6
01hを介してレンズ固定板バネ601aと圧電素子1
02a〜102dとを接続し、圧電素子102a〜10
2dによって加えられる回転力をレンズ固定板バネ60
1aに伝える回転力伝達板バネ601bとを有してい
る。
【0051】図7に示したように、レンズ固定板バネ6
01a、回転力伝達板バネ601bおよびそれに続く板
バネ部分601e(回転力伝達板バネ601b、板バネ
部分601eを合わせて板バネ部分601gとする)、
延出部601h、支持板バネ601c、支持板バネ60
1f、固定板バネ601dは、一枚の板バネから成形さ
れている。板バネ部分601gにおいては、このうちの
板バネ部分601eに圧電素子102a〜102dのい
ずれかが取り付けられる。そして、圧電素子102a〜
102dのいずれかが取り付けられていない部分が回転
力伝達板バネ601bになる。
【0052】また、支持板バネ601fは、チルト軸と
一致し、かつ、チルト動作時にひねられ易いように幅が
比較的細い形状となっている。一方、支持板バネ601
cは、特に固定されてはいないものの支持板バネ601
fよりも幅が広いためによれたりねじれたりすることは
ない。
【0053】図8に示したように、実施の形態2におい
ても、回転力伝達板バネ601bとレンズ固定板バネ6
01aとの境界が、力点P3となる。力点P3に加えられ
た力は、回転力伝達板バネ601bを介してレンズ固定
板バネ601aに伝えられ、レンズ固定板バネ601a
と回転力伝達板バネ601bとの境界を作用点P4とし
てレンズ固定板バネ601aを押し上げる、あるいは押
し下げる。
【0054】回転力伝達板バネ601bは、力点P3と
作用点P4とが0.5mm以上であって、かつ、圧電素子
102a〜102dがレンズ固定板バネ601aを回転
できる上限距離以下の距離を隔てて位置するように構成
されている。このため、レンズ固定板バネ601aは、
光ディスク表面のうねりに対して追従するのに最低限必
要と思われる0.2度以上傾いてチルト動作することが
できる。また、実施の形態2では、チルト方向に沿って
回転力伝達板バネ601bを設けたことによってより効
率的に圧電素子102a〜102dによって加えられる
力をチルト方向の回転力に変換することができる。
【0055】このような実施の形態2のアクチュエータ
によれば、作用点P4に伝えられた力によりレンズ固定
板バネ601aをより効率良くチルト動作させ、対物レ
ンズ100と光ディスク面とを互いに平行にしておくこ
とができる。この結果、ピックアップから光ディスクに
照射される光の光軸を光ディスク面に対して常に垂直に
し、光軸の傾きによって発生するコマ収差をいっそう効
果的に抑えることが可能になる。
【0056】また、実施の形態2によれば、延出部60
1hを設けたことによってレンズ固定板バネ601aと
回転力伝達板バネ601bとの接続の自由度が増す。こ
のため、レンズ固定板バネ601aをより効率的にチル
ト動作させるように圧電素子を接続することができる。
【0057】(実施の形態3)次に本発明の実施の形態
3について説明する。図9は、実施の形態3のアクチュ
エータを説明する図である。なお、図9に示した構成の
うち、図4、図8に示した構成と同様の構成については
同様の符号を付し説明の一部を略すものとする。
【0058】図9に示した実施の形態3のアクチュエー
タは、実施の形態1、実施の形態2のアクチュエータと
同様に対物レンズ100を固定するレンズ固定板バネ9
01aを有している。また、実施の形態3のアクチュエ
ータは、4つの圧電素子102a、102b、102
c、102dと、レンズ固定板バネ901aと圧電素子
102a〜102dとを接続し、圧電素子102a〜1
02dによって加えられる回転力をレンズ固定板バネ9
01aに伝える回転力伝達板バネ901bを有してい
る。図示するように、実施の形態3のピックアップ用ア
クチュエータの回転力伝達板バネ901bは、チルト軸
に平行な方向とチルト軸と同一平面上にあってチルト軸
と直交する方向、つまりチルト方向とに延びるL字形状
の板バネである。
【0059】図9に示したように、レンズ固定板バネ9
01a、回転力伝達板バネ901bおよびそれに続く板
バネ部分901e(回転力伝達板バネ901b、板バネ
部分901eを合わせて板バネ部分901gとする)、
支持板バネ901c、支持板バネ901f、固定板バネ
901dは、一枚の板バネから成形されている。板バネ
部分901gにおいては、このうちの板バネ部分901
eに圧電素子102a〜102dのいずれかが取り付け
られる。そして、圧電素子102a〜102dのいずれ
かが取り付けられていない部分がL字状の回転力伝達板
バネ901bになる。
【0060】また、支持板バネ901fは、チルト軸と
一致し、かつ、チルト動作時にひねられ易いように幅が
比較的細い形状となっている。一方、支持板バネ901
cは、特に固定されてはいないものの支持板バネ901
fよりも幅が広いためによれたりねじれたりすることは
ない。
【0061】実施の形態3では、回転力伝達板バネ90
1bとレンズ固定板バネ901aとの境界が力点P5と
なる。力点P5に加えられた力は、回転力伝達板バネ9
01bを介してレンズ固定板バネ901aに伝えられ、
レンズ固定板バネ901aと回転力伝達板バネ901b
との境界を作用点P6としてレンズ固定板バネ901a
を押し上げる、あるいは押し下げる。
【0062】なお、L字状の回転力伝達板バネ901b
は、力点P5と作用点P6とが、0.5mm以上であっ
て、かつ、圧電素子102a〜102dがレンズ固定板
バネ901aをチルト動作させることができる上限距離
以下の距離を隔てて位置するように構成されている。こ
のため、レンズ固定板バネ901aは、光ディスク表面
のうねりに対して追従可能な角度である0.2度以上傾
いてチルト動作することができる。なおL字状の回転力
伝達板バネ901bの力点P5と作用点P6との距離L
は、図9中に示したLx,Lyの長さに基づいて以下のよ
うに決定される。 L=(Lx 2+Ly 21/2
【0063】図10は、図5に示した力点・作用点間距
離と作用点のz軸方向変位との関係を、さらにLx,Ly
の長さと作用点のz軸方向変位との関係として書き直し
たグラフである。図10のグラフは、横軸にはLyの長
さ(mm)を、縦軸には作用点のz方向変位を規格化し
て示している。また、縦軸中に示したSは、光ディスク
表面のうねりに対して追従するのに最低限必要と思われ
る対物レンズ100のチルト角度(0.2度)が得られ
る変位を示すものである。
【0064】図10によれば、図中に示したプロット
o、プロットp、プロットqのうち、プロットo、プロ
ットpは、0.2度以上のチルト角度を得るために必要
な変位Sを得ることができないことがわかる。プロット
oの力点・作用点間距離は0.42mm、プロットpの
力点・作用点間距離は0.50mmである。
【0065】また、図中のプロットqは、プロットpと
同じ0.5mmの力点・作用点間距離を持ちながら変位
Sを得ることができる。ただし、プロットpとプロット
rとには、プロットpではLyよりもLxが長い(Lx
0.4mm,Ly=0.3mm)のに対し、プロットq
ではLxよりもLyが長い(Lx=0.3mm,Ly=0.
4mm)という相違がある。
【0066】図10によれば、この他にも力点・作用点
間の距離が等しい場合、Lxの値よりLyの値が大きい方
が大きな作用点の変位を得ている例があることがわかる
(たとえば、Lx=1.0mm,Ly=0.4mmの組み
合わせと、Lx=0.4mm,Ly=1.0mmの組み合
わせ、Lx=0.8mm,Ly=0.4mmの組み合わせ
と、Lx=0.4mm,Ly=0.8mmの組み合わせな
ど)。
【0067】このような相違は、力点・作用点間距離が
同じであっても、Lxの値よりLyの値が大きい方がチル
ト方向に回転力伝達板バネ901bの剛性が小さくな
り、チルト方向の変位をより充分に得られるために生じ
たものである。このため、実施の形態3では、L字状の
回転力伝達板バネのうち、チルト方向に延びる部位(L
y部位という)の剛性が、チルト軸に平行な方向に延び
る部位(Lx部位という)の剛性よりも小さくなるよう
に構成するものとする。
【0068】図11、図12、図13は、Ly部位の剛
性がLx部位の剛性よりも小さくなる構成の他の例を説
明するための図である。図11に示した構成は、L字状
の回転力伝達板バネ1101bのうち、Ly部位の長さ
yをLx部位の長さLxよりも長くすることによってLy
部位の剛性をLx部位よりも小さくしている。なお、こ
の長さの比は、Lx:Ly=1:1〜1:2が望ましい。
【0069】また、図12に示した構成は、L字状の回
転力伝達板バネ1201bのうち、Ly部位のy方向の
長さである幅WyをLx部位のx方向の長さである幅Wx
よりも長くする、つまり、Ly部位をLx部位よりも細く
することによってLy部位の剛性をLx部位よりも小さく
している。なお、この幅の比は、Wx:Wy=1:1〜
8:1が望ましい。
【0070】さらに、図13の構成では、回転力伝達板
バネ1301bのうち、Ly部位の厚さTyをLx部位の
厚さTxよりも薄くすることによってLy部位の剛性をL
x部位よりも小さくしている。なお、この厚さの比は、
x:Ty=1:1〜2:1が望ましい。
【0071】以上述べた実施の形態3では、回転力伝達
板バネをL字形状とし、チルト方向に沿って回転力伝達
板バネを延ばすように構成している。このため、より効
率的に圧電素子102a〜102dによって加えられる
力をチルト方向の回転力に変換することができる。
【0072】さらに、実施の形態3では、回転力伝達板
バネのうちのチルト方向に沿って延びる部位の剛性をチ
ルト軸に沿って延びる部位の剛性よりも小さくなるよう
に回転力伝達板バネを構成している。このため、回転力
伝達板バネのチルト方向に沿って延びる部位が充分にた
わみ、回転力をレンズ固定板バネにいっそう効果的に伝
達することができる。そして、レンズ固定板バネをより
効率良くチルト動作させ、ピックアップから光ディスク
に照射される光の光軸を光ディスク面に対して常に垂直
にし、光軸の傾きによって発生するコマ収差をいっそう
効果的に抑えることが可能になる。
【0073】なお、本発明のピックアップ用アクチュエ
ータは、以上述べた実施の形態に限定されるものではな
い。たとえば、図14のように、アクチュエータに4
対、合計8個の圧電素子102a〜102hを設け、2
方向にチルト動作させるようにしても良い。
【0074】また、図15のように支持板バネを設けな
い構成としても良い。さらに、図15に示した圧電素子
102a、圧電素子102bを1対とし、また、圧電素
子102c、圧電素子102dを他の1対として同じ極
性の電圧を加えるようにしても良い。このようにした場
合、図15に示したアクチュエータは、図中のy軸をチ
ルト軸としてチルト動作することができるようになる。
さらに、図15に示した圧電素子102a〜102dに
同じ極性の電圧を加えることによってレンズ固定板バネ
1501aをz軸方向に駆動してフォーカスを合わせる
ようにすることもできる。
【0075】また、実施の形態3で述べたL字状の回転
力伝達板バネは、特にLx部位とLy部位とが互いに直角
を成すものでなくても良く、また、Rを持つ形状のもの
であっても良い。さらに、Lx部位よりもLy部位の剛性
を小さくするための長さ、幅、厚さといった条件は、混
合して使用するものであっても良い。
【0076】また、本発明のアクチュエータでは、圧電
素子の配置も上述した実施の形態1〜3に限定されるも
のではない。すなわち、例えば、図16のように圧電素
子102a〜102dをy軸方向に沿って配置しても良
い。このように配置しても同様の効果が得られる。
【0077】さらに、実施の形態1〜3では、いずれも
対物レンズをチルト動作させるものとしてアクチュエー
タを構成している。しかし、本発明はこのような例に限
定されるものではなく、例えば立ち上げミラーといった
他の光学装置をチルト動作させることも可能である。
【0078】
【発明の効果】以上説明した本発明は、以下の効果を奏
する。すなわち、請求項1に記載の発明は、回転力付与
手段が、光学装置が光学装置を介して照射される光が光
ディスクのうねりに追従するのに適切な変位を固定手段
に対して与えることができる。このため、レンズの傾き
を調整するのに充分なチルト角度が得られてコマ収差を
なくすことができるピックアップ用アクチュエータを提
供することができる。
【0079】また、請求項2に記載の発明は、小型、軽
量で、しかも高精度に駆動する回転力付与手段を実現す
ることができ、ひいては小型軽量、かつ、高精度に動作
できるピックアップ用アクチュエータを提供することが
できる。
【0080】また、請求項3に記載の発明は、比較的簡
易な構成で効率的に回転力を伝達できる回転力伝達手段
を実現することができ、より効率的に光学装置をチルト
動作させることができるピックアップ用アクチュエータ
を提供することができる。
【0081】また、請求項4に記載の発明は、効率的に
回転力を伝達できる回転力伝達手段を実現することがで
き、より効率的に光学装置をチルト動作させることがで
きるピックアップ用アクチュエータを提供することがで
きる。さらに、固定手段に対して回転力伝達手段を自由
にレイアウトできるピックアップ用アクチュエータを提
供することができる。
【0082】また、請求項5に記載の発明は、効率的に
回転力を伝達できる回転力伝達手段を実現することがで
き、より効率的に光学装置をチルト動作させることがで
きるピックアップ用アクチュエータを提供することがで
きる。また、回転力伝達手段のチルト方向に占めるスペ
ースを抑えることができる。
【0083】また、請求項6に記載の発明は、効率的に
回転力を伝達できる回転力伝達手段を実現することがで
き、より効率的に光学装置をチルト動作させることがで
きるピックアップ用アクチュエータを提供することがで
きる。
【0084】また、請求項7に記載の発明は、効率的に
回転力を伝達できる回転力伝達手段を実現することがで
き、より効率的に光学装置をチルト動作させることがで
きるピックアップ用アクチュエータを提供することがで
きる。
【0085】また、請求項8に記載の発明は、効率的に
回転力を伝達できる回転力伝達手段を実現することがで
き、より効率的に光学装置をチルト動作させることがで
きるピックアップ用アクチュエータを提供することがで
きる。
【0086】また、請求項9に記載の発明は、効率的に
回転力を伝達できる回転力伝達手段を実現することがで
き、より効率的に光学装置をチルト動作させることがで
きるピックアップ用アクチュエータを提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のアクチュエータの斜視
図である。
【図2】本発明の実施の形態1のアクチュエータの上面
図である。
【図3】図1、図2に示した圧電素子を説明する図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態1のアクチュエータの力点
と作用点とについて説明する図である。
【図5】本発明の一実施の形態のアクチュエータの力
点、作用点間の距離と作用点の変位との関係を示す図で
ある。
【図6】本発明の実施の形態2のアクチュエータの斜視
図である。
【図7】本発明の実施の形態2のアクチュエータの上面
図である。
【図8】図7、図8に示したアクチュエータの力点およ
び作用点について説明するための図である。
【図9】本発明の実施の形態3のアクチュエータを説明
する図である。
【図10】回転力伝達板バネLx,Lyの長さと作用点の
変位との関係を示す図である。
【図11】実施の形態3の他の構成例を説明するための
図である。
【図12】実施の形態3のさらに他の構成例を説明する
ための図である。
【図13】実施の形態3のさらに他の構成例を説明する
ための図である。
【図14】実施の形態1〜3に説明した以外の本発明の
アクチュエータの構成例を説明するための図である。
【図15】実施の形態1〜3に説明した以外の本発明の
アクチュエータの構成例を説明するための他の図であ
る。
【図16】実施の形態1〜3に説明した以外の本発明の
アクチュエータの構成例を説明するためのさらに他の図
である。
【図17】一般的なコマ収差を説明するための図であ
る。
【図18】従来のアクチュエータの一例を示す図であ
る。
【図19】従来のアクチュエータの他の一例を示す図で
ある。
【図20】圧電素子を用いてレンズの傾きを調整するア
クチュエータの構成例を説明するための図である。
【図21】圧電素子を用いてレンズの傾きを調整するア
クチュエータの他の構成例を説明するための図である。
【符号の説明】
100 対物レンズ 101a、601a、901a、1501a、1601
a レンズ固定板バネ 101b、601b、901b、1101b、1201
b、1301b回転力伝達板バネ 101c、601c、901c、101f、601f、
901f 支持板バネ 101d、601d、901d 固定板バネ 101e、601e、901e、101g、601g、
901g 板バネ部分 102a、102b、102c、102d 圧電素子 302 上素子部 303 下素子部 601h 延出部 C 穴部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から光ディスクに光を導く光学装置
    を固定する固定手段と、 回転力を加えることにより、前記固定手段を所定の一軸
    であるチルト軸を中心にして傾ける回転力付与手段と、 前記固定手段と前記回転力付与手段とを接続し、前記回
    転力付与手段によって加えられる回転力を前記固定手段
    に伝える回転力伝達手段と、を有してなり、 前記回転力伝達手段に対して前記回転力付与手段が加え
    る力の力点と前記回転力付与手段によって与えられる力
    が前記固定手段に作用する作用点とが、0.5mm以上
    であって、かつ、前記回転力付与手段が前記固定手段を
    傾けることが可能な上限距離以下の距離を隔てて位置す
    ることを特徴とするピックアップ用アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記回転力付与手段は、電力を供給する
    ことによって変形する圧電素子であることを特徴とする
    請求項1に記載のピックアップ用アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記回転力伝達手段は、前記固定手段に
    直接接続される板バネであることを特徴とする請求項1
    または2に記載のピックアップ用アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記回転力伝達手段は、前記チルト軸に
    平行に延出する延出部を介して前記固定手段に接続され
    る板バネであることを特徴とする請求項1または2に記
    載のピックアップ用アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 前記回転力伝達手段は、前記チルト軸に
    平行な方向と、前記チルト軸と同一平面上にあって前記
    チルト軸と直交する方向とに延びるL字形状の板バネで
    あることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記
    載のピックアップ用アクチュエータ。
  6. 【請求項6】 前記回転力伝達手段において、前記チル
    ト軸と同一平面上にあって前記チルト軸に直交する方向
    に延びる部位の剛性は、前記チルト軸に平行な方向に延
    びる部位の剛性よりも小さいことを特徴とする請求項5
    に記載のピックアップ用アクチュエータ。
  7. 【請求項7】 前記回転力伝達手段において、前記チル
    ト軸と同一平面上にあって前記チルト軸と直交する方向
    に延びる部位は、前記チルト軸に平行な方向に延びる部
    位よりも長いことを特徴とする請求項5または6に記載
    のピックアップ用アクチュエータ。
  8. 【請求項8】 前記回転力伝達手段において、前記チル
    ト軸と同一平面上にあって前記チルト軸と直交する方向
    に延びる部位は、前記チルト軸に平行な方向に延びる部
    位よりも細いことを特徴とする請求項5〜7のいずれか
    一つに記載のピックアップ用アクチュエータ。
  9. 【請求項9】 前記回転力伝達手段において、前記チル
    ト軸と同一平面上にあって前記チルト軸と直交する方向
    に延びる部位は、前記チルト軸に平行な方向に延びる部
    位よりも薄いことを特徴とする請求項5〜8のいずれか
    一つに記載のピックアップ用アクチュエータ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100569919B1 (ko) * 2004-01-14 2006-04-10 엘지전자 주식회사 광 디스크 드라이브 장치
KR100752698B1 (ko) * 2006-02-27 2007-08-29 삼성전기주식회사 압전 구동기 및 이를 포함하는 렌즈 구동 장치
WO2011160499A1 (en) * 2010-06-24 2011-12-29 The Chinese University Of Hong Kong Optical pickup assembly and drive system thereof

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