JP2001229155A - 中国語入力変換処理装置、中国語入力変換処理方法及び記録媒体 - Google Patents

中国語入力変換処理装置、中国語入力変換処理方法及び記録媒体

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JP2001229155A
JP2001229155A JP2000035318A JP2000035318A JP2001229155A JP 2001229155 A JP2001229155 A JP 2001229155A JP 2000035318 A JP2000035318 A JP 2000035318A JP 2000035318 A JP2000035318 A JP 2000035318A JP 2001229155 A JP2001229155 A JP 2001229155A
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kanji
input method
input
candidate
pinyin
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JP2000035318A
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Kaito Rai
海涛 雷
Shigemi Nakazato
茂美 中里
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フルピンイン入力方式とは別にフルピンインの
一部の文字を入力する方式を併用した場合での変換候補
の混在に対する問題を解決する。 【解決手段】入力部21から入力された読み文字列に基
づいて中国語辞書25と中国語辞書26が参照され、該
当する漢字が変換候補として抽出される。中国語辞書2
5にはフルピンイン入力方式による読み表記で各種の漢
字が登録され、中国語辞書26には頭文字ピンイン入力
方式による読み表記で各種の漢字が登録されており、読
み表記が同じ場合に両方式での変換候補が混在して提示
される。区別表示指示キー21cを押下すると、変換候
補区別処理部27が起動され、上記変換候補の中でフル
ピンイン入力方式に対応した漢字の候補と頭文字ピンイ
ン入力方式に対応した漢字の候補が判別されて区別表示
される。これにより、ユーザはどちらの方式で得られた
候補であるのかを視覚的に判断できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中国語の入力を可
能とするワードプロセッサやパーソナルコンピュータ等
の文書作成装置に用いられる中国語入力変換処理装置に
係り、特に中国語の読み表記であるピンインから漢字へ
の変換に際し、一般的なピンインによる入力方式(以
下、フルピンイン入力方式と称す)とは別にピンインの
一部の文字を入力する方式を備えた中国語入力変換処理
装置と、同装置に用いられる中国語入力変換処理方法及
び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】中国語の入力を可能とする文書作成装置
では、中国語の漢字とその読みを表す表音記号(ピンイ
ン)とを対応付けた辞書を用い、中国語の読みをピンイ
ンで入力し、これを漢字に変換して出力する機能を備え
ている。これをピンイン漢字変換機能(日本語ワードプ
ロセッサのかな漢字変換機能に相当)と呼ぶ。
【0003】中国語では、1つの漢字の発音は必ず1音
節になっている。1つの音節はさらに「声母」と呼ばれ
る先頭子音(音節の先頭にくる子音)と、「韻母」と呼
ばれる「声母」を除いた部分(母音、二重母音、鼻音化
母音などがある)とで構成されている。フルピンイン入
力方式では、このような声母と韻母をアルファベットの
文字列で入力する。
【0004】ここで、上記ピンイン入力方式では、変換
対象となる中国語(漢字)の読みの全ての文字列をピン
イン入力しなければならず、入力に手間がかかるといっ
た問題がある。そこで、このようなフルピンインによる
入力とは別の入力方式として、以下のようなものが提案
されている。
【0005】(日本国内出願) 1.登録番号:P2624484(1997年4月11
日登録) 2.公開番号:PH09−128376(1997年5
月16日公開) (中国本土出願) 3.公開番号:CN1026272(1989年6月1
9日出願) 4.登録番号:ZL93116670(1998年11
月25日登録) 5.登録番号:ZL91102940(1998年12
月31日登録) 6.登録番号:ZL94105991(1999年2月
17日登録) 上記文献1の方式は、3文字以上の単語(漢字)におい
て、1文字目はフルピンイン、2文字目以降はフルピン
インの頭文字を入力するものである。
【0006】上記文献2の方式は、フルピンインの先頭
にある一部の文字(「選ピン」と呼ばれる)を入力する
ものである。
【0007】上記文献3の方式は、フルピンインの頭文
字または声母と韻母の一部を組み合わせて入力するもの
である。
【0008】上記文献4の方式は、ピンインと字形を組
み合わせた一種の音形コード入力法である。音はピンイ
ンの頭文字、形は部首(ローマ字で割り当てる)によっ
て入力を実現する。例えば、「人們」は「rmpr」と
入力する。「r」と「m」は「人」と「們」のそれぞれ
の頭文字、「p」と「r」は「人」と「們」のそれぞれ
の部首を示す記号である。
【0009】上記文献5の方式は、2文字の単語の一方
をフルピンインで入力し、他方を頭文字で入力するもの
である。
【0010】上記文献6の方式は、基本コード+選択コ
ードの入力によって1漢字の変換を行うものである。基
本コードはある単語の頭文字、選択コードは入力したい
漢字の基本コード中の位置を示す。例えば、「強」とい
った漢字を入力したい場合に「rrqs3」と入力す
る。基本コード「rrqs」は「弱肉強食」の各漢字の
頭文字であり、選択コード「3」はその中の3文字目を
示している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】中国語では1つの漢字
の発音は必ず1音節になっている。1つの音節はさらに
「声母」と呼ばれる先頭子音の部分と、「韻母」と呼ば
れる「声母」を除いた部分(母音、二重母音、鼻音化母
音などがある)とで構成されている。また、音節の抑揚
を表わす「四声」と呼ばれる声調(日本語のアクセント
に似たようなもの)があり、1つの音節は声母、韻母と
四声の3要素から構成される。
【0012】声母の例:b,p,m,f,d,t,n,
l,zh,ch,sh,… 韻母の例:a,o,e,i,u,ai,en,ang,
iong,… 表記上では日本語ローマ字の子音や母音と違い、ピンイ
ン文字列のローマ字母の長さが一定ではないことが特徴
の1つである。
【0013】中国語漢字のピンイン表記の例を図21に
示す。例えば、ピンイン表記の「ba」は「b」が声
母、「a」が韻母に当たる。このピンイン表記に声調記
号を付加して、「ba1」と入力すれば、第1声に属す
る「八」、「巴」などの漢字が得られる。同様に、「s
han」は「sh」が声母、「an」が韻母であり、
「shan1」といった入力で「山」、「珊」、「煽」
などの漢字が得られる。「xiong」は「x」が声
母、「iong」が韻母であり、「xiong1」とい
った入力で「胸」、「兄」、「凶」などの漢字が得られ
る。
【0014】このように、ピンイン表記では各漢字毎に
文字列の長さが一定ではない。そこで、短い文字列の入
力で漢字変換を行うための1つの方式として、頭文字ピ
ンイン入力方式がある。頭文字ピンイン入力方式は、ピ
ンインの先頭部分(通常子音部の場合が多い)のみを入
力して、フルピンインの入力と同様な変換を実現するも
のである。つまり、子音部(声母)が1文字の場合には
その1文字を頭文字として入力し、2文字の場合(「z
h」,「ch」,「sh」)にはその先頭の1文字また
は2文字を頭文字として入力する。
【0015】頭文字ピンイン入力方式の例を図22に示
す。例えば、「臥薪嘗胆」といった漢字を得る場合に、
フルピンイン入力方式では、「wo/xin/chan
g/dan」(“/”は音節の区切りを示すものであ
り、実際にはない)といった読みを入力しなければなら
ないが、頭文字ピンイン入力方式では、各音節の先頭文
字を用いて「wxcd」と入力すれば良い。同様に、
「生産責任制」といった漢字の場合には、フルピンイン
方式では「sheng/chan/ze/ren/zh
i」と入力するところを、頭文字ピンイン入力方式では
「sczrz」と入力する。また、「中華人民共和国」
といった漢字の場合には、フルピンイン方式では「zh
ong/hua/ren/min/gong/he/g
uo」と入力するところを、頭文字ピンイン入力方式で
は「zhrmghg」と入力する。
【0016】上記の例から分かるように、頭文字ピンイ
ン入力方式を用いると、キータッチが少なくて済み、よ
り速く入力できるといった利点がある。しかしながら、
頭文字ピンイン方式での読みの表記がフルピンインと同
じになることがある。例えば、「sa」は「深奥:sh
enao」や「上岸:shangan」等の頭文字であ
ると同時に、「撒:sa」や「洒:sa」等のフルピン
インでもある。したがって、頭文字ピンインとフルピン
インの両方の入力方式を併用すると、両方式の変換候補
が混在して出力されることがあり、ユーザの意図する入
力方式に対応した漢字の候補が分からないといった問題
がある。
【0017】上述した各文献では、入力文字数を少なく
する手法についてのみ開示されており、通常のフルピン
イン入力方式と併用した場合での問題について特に言及
されていない。
【0018】本発明は上記のような点に鑑みなされたも
ので、通常のフルピンイン入力方式とは別にフルピンイ
ンの一部の文字を入力する方式を併用した場合での変換
候補の混在に対し、ユーザが意図した入力方式に対応し
た漢字を効率的に得ることのできる中国語入力変換処理
装置、中国語入力変換処理方法及び記録媒体を提供する
ことを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、ピンインの全
ての文字列を漢字の読みとして入力する第1の入力方式
と、ピンインの一部の文字を漢字の読みとして入力する
第2の入力方式とを備えた中国語入力変換処理装置にお
いて、読み文字列が入力されたときに、上記第1の入力
方式による読み表記で各種の漢字が登録された第1の辞
書と、上記第2の入力方式による読み表記で各種の漢字
が登録された第2の辞書とを参照して、入力された読み
文字列に対応した漢字を変換候補として抽出した際に、
その変換候補の中で上記第1の入力方式に対応した漢字
の候補と上記第2の入力方式に対応した漢字の候補とを
区別して表示するようにしたものである。
【0020】このような構成によれば、入力された読み
文字列に対して、上記第1の入力方式に対応した漢字の
候補と上記第2の入力方式に対応した漢字の候補が得ら
れた場合に両方式の候補が区別して表示される。したが
って、両方式の併用により変換候補が混在して提示され
た場合でも、ユーザはどちらの方式で得られた候補であ
るのかを視覚的に判断でき、意図した入力方式に対応し
た漢字を速やかに選択できるようになる。
【0021】また、本発明は、上記第1の入力方式によ
る読み表記で各種の漢字が登録された第1の辞書と、上
記第2の入力方式による読み表記で各種の漢字が登録さ
れた第2の辞書とを参照して、入力された読み文字列に
対応した漢字を変換候補として抽出した際に、変換候補
の中で過去に同じ読み文字列で確定された漢字が存在す
る場合に、上記確定漢字の入力方式に対応した漢字の候
補を優先して表示するようにしたものである。
【0022】このような構成によれば、入力された読み
文字列に対して、上記第1の入力方式に対応した漢字の
候補と上記第2の入力方式に対応した漢字の候補が得ら
れた場合に、過去に同じ読み文字列で確定された漢字の
入力方式に対応した候補が優先表示される。したがっ
て、両方式の併用により変換候補が混在して提示された
場合でも、ユーザは過去に確定した漢字と同じ方式の候
補を優先的に得て、その中から所望の漢字を速やかに選
択できるようになる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を説明する。
【0024】(第1の実施形態)図1は本発明の中国語
入力変換処理装置のシステム構成を示すブロック図であ
る。本装置は、中国語の読みを表わすピンインを入力し
て、そのピンインを中国語漢字に変換するものであり、
特にピンインの入力方式として、ピンインの全ての文字
列を入力するフルピンイン入力方式と、ピンインの先頭
部分(子音部)の文字を入力する頭文字ピンイン入力方
式とを備えている。なお、本装置は、例えば磁気ディス
ク等の記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、こ
のプログラムによって動作が制御されるコンピュータに
よって実現される。
【0025】図1に示すように、本実施形態における中
国語入力変換処理装置は、CPU11、メモリ12、入
力装置13、表示装置14、外部記憶装置15、印刷装
置16、通信装置17によって構成される。
【0026】CPU11は、本装置の動作全体を制御す
るものであり、メモリ12に格納されたプログラムの起
動で動作する。なお、メモリ12に格納されたプログラ
ムに基づいて実現される機能としては、アプリケーショ
ンプログラムによるワードプロセッサ等がある。
【0027】メモリ12は、例えばROMやRAMから
なり、本装置で使用される各種プログラムやフォント
(中国語フォントを含む)等のデータを格納する。この
メモリ12には、ワードプロセッサを実現するアプリケ
ーションプログラムなどのプログラムデータを格納する
ためのプログラム領域12aの他、入力バッファ12
b、候補バッファ12c、文書バッファ12dなどが設
けられている。
【0028】入力バッファ12bは、文書作成のために
入力された中国語漢字の読みを表わす文字列を格納す
る。候補バッファ12cは、入力文字列に基づくピンイ
ン漢字変換によって得られた中国語漢字の変換候補を格
納する。文書バッファ12dは、中国語漢字で構成され
た文書データを格納する。
【0029】入力装置13は、例えばキーボードからな
り、本装置に対する指示やデータの入力を行うものであ
り、中国語の読み表記であるピンインの入力や、その入
力されたピンインに対するピンイン漢字変換指示(「変
換」キーの操作による指示)などを行うためのものであ
る。
【0030】表示装置14は、例えばCRT (Cathode
Ray Tube) やLCD (Liquid Crystal Display) からな
り、入力装置13を通じて入力された文字列や変換結果
等を表示する。
【0031】外部記憶装置15は、例えばHDD (Hard
Disk Drive)やCD−ROM(Compact Disc Read Only
Memory)からなり、各種プログラムや文書などのデータ
を保存する。この外部記憶装置15には、ワードプロセ
ッサを実現するためのアプリケーションプログラムの
他、ピンイン漢字変換処理で使用する辞書などのデータ
も含まれる。
【0032】印刷装置16は、文書の印刷等を行うため
に用いられる。この印刷装置16としては、本装置に内
蔵されたものでも、外付けにて接続されるものでも良
い。また、通信装置17は、例えば構内LAN (Local
Area Network) や通信ネットワーク等を介して外部装置
とのデータの送受信制御を行う。
【0033】次に、図1に示すシステム構成によって実
現される中国語入力変換処理装置の機能構成について説
明する。
【0034】図2は図1のシステム構成によって実現さ
れる中国語入力変換処理装置の第1の実施形態としての
機能構成を示すブロック図である。図2に示すように、
本装置は、入力部21、制御部22、辞書検索部23、
辞書切替部24、フルピンイン用中国語辞書25、頭文
字ピンイン用中国語辞書26、変換候補区別処理部2
7、出力部28を有する。
【0035】入力部21は、変換対象とする文字列の入
力や変換指示等を行うものであり、図1の入力装置13
に相当し、例えばキーボード、マウス、タブレットや音
声マイクなどから実現される。ここでは、キーボードで
構成されているものとし、文字列を入力するための文字
キー、数字キー等の他に、特定のファンクションキーと
して、ピンイン漢字変換を指示するための変換キー21
aや、フルピンイン入力モード、頭文字ピンイン入力モ
ード、頭文字ピンインとフルピンインの混在入力モード
を選択的に設定するための入力モードキー21b、ピン
イン漢字変換によって得られた変換候補の中でフルピン
イン入力方式の候補と頭文字ピンイン入力方式の候補と
の区別表示を指示するための区別表示指示キー21c等
が設けられている。
【0036】制御部22は、本装置全体の制御を行うも
のであり、図1のCPU11に相当する。この制御部2
2には、入力ピンインから該当する中国語漢字への変換
を司る変換エンジン、各種処理データの制御や入出力I
/Fなどが含まれる。
【0037】辞書検索部23は、入力部21の変換キー
21aの操作による変換指示に伴い、入力部21から読
みとして入力された文字列に基づいてフルピンイン用中
国語辞書25または頭文字ピンイン用中国語辞書26を
検索し、該当する漢字を変換候補として抽出する処理を
行う。辞書切替部24は、入力部21の入力モードキー
21bに操作によって設定された入力モードに応じてフ
ルピンイン用中国語辞書25と頭文字ピンイン用中国語
辞書26の切替え処理を行う。この辞書検索部23、辞
書切替部24は、変換候補区別処理部27と共に図1の
CPU11の内部処理を示したものである。
【0038】フルピンイン用中国語辞書25には、中国
語の各種漢字に関し、フルピンイン入力方式による読
み、その読みに対応した見出し(漢字)、品詞などの情
報が登録されている(図3(a)参照)。頭文字ピンイ
ン用中国語辞書26には、中国語の各種漢字に関し、頭
文字ピンイン入力方式による読み、その読みに対応した
見出し(漢字)、品詞などの情報が登録されている(図
3(b)参照)。これらの中国語辞書25、26は、図
1の外部記憶装置15に格納される。
【0039】変換候補区別処理部27は、入力部21の
区別表示指示キー21cの操作による候補区別表示指示
に伴い、フルピンインの候補と頭文字ピンインの候補と
の区別処理を行う。
【0040】出力部28は、入力文字列や変換結果等を
出力するためのものであり、図1の表示装置14に相当
する。
【0041】図3は本装置に備えられた中国語辞書の構
成を示す図である。
【0042】本装置では、フルピンイン用中国語辞書2
5と頭文字ピンイン用中国語辞書26の2つの辞書を備
えている。フルピンイン用中国語辞書25の構成を図3
(a)、頭文字ピンイン用中国語辞書26の構成を図3
(b)に示す。両辞書ともピンイン漢字変換処理に必要
な情報が登録されているが、フルピンイン用中国語辞書
25ではフルピンイン入力方式による読み表記で各種漢
字が登録されているのに対し、頭文字ピンイン用中国語
辞書26では頭文字ピンイン入力方式による読み表記で
各種漢字が登録されていることが異なる。
【0043】すなわち、図3(a)に示すように、フル
ピンイン用中国語辞書25に登録されている「hea
i」,「heian」,「hunan」,「haia
n」,「hean」,「ha」は各漢字の読みをフルピ
ンインで表したものである。これに対し、図3(b)に
示すように、頭文字ピンイン用中国語辞書26に登録さ
れている「ha」は各漢字の読みをピンインの頭文字
(子音部の文字)で表したものである。例えば、「昏
暗」といった漢字の読みはフルピンインでは「huna
n」であるが、頭文字ピンインでは「ha」となる。こ
の場合、頭文字ピンインの「ha」はフルピンインで
「哈」,「蛤」などの漢字と同じ表記になる。各中国語
辞書25、26には、登録されている漢字がフルピンイ
ン入力方式であるかのか、頭文字ピンイン入力方式であ
るかのを示す付属情報が格納されている。ここでは、付
属情報「f」がフルピンイン入力方式、付属情報「h」
が頭文字ピンイン入力方式を示すものとする。
【0044】ここで、理解を容易にするため、中国語の
ピンインについて簡単に説明しておく。
【0045】中国語では、中国音を表わすのにピンイン
と呼ばれる表音記号を使っている。ピンインはアルファ
ベット26文字と特定の2文字を使って中国語すべての
音節を表すものである。1つの音節は、基本的には「声
母」と「韻母」からなる。「声母」とは、音節の先頭に
くる子音のことであり、図4に示すように21種類定義
されている。「韻母」とは、音節中の声母を除いた部分
であり、図5に示すように35種類定義されている(実
際には、その他にer等がある)。
【0046】中国音では、一般に1音節は1つの声母と
1つの韻母との組み合わせからなるが、実際にはあり得
ない組み合わせもあるため、約400種類となる。図6
に声母と韻母の組み合わせからなる音節の種類の一部を
示す。図中の「○」で示される組み合わせが現代中国語
の標準音として使われているものである。なお、図6に
は一部の組み合わせのみ示すが、実際にはさらに多数の
組み合わせが存在する。
【0047】このような声母と韻母の組み合わせ文字列
をアルファベットですべて入力する方法がフルピンイン
入力方式であり、頭文字(子音部)のみを入力する方法
が頭文字ピンイン入力方式である。図7にフルピンイン
入力方式での入力文字数と頭文字ピンイン入力方式での
入力文字数とを比較した例を示す。例えば、「中華人民
共和国」といった漢字の場合、フルピンイン方式では、
読みとして「zhong/hua/ren/min/g
ong/he/guo」(“/”は音節の区切りを示す
ものであり、実際にはない)といった文字列をピンイン
入力することになり、23文字分のキー入力が必要とな
る。これに対し、頭文字ピンイン入力方式では、各音節
の頭文字を取って「zhrmghg」と入力することが
でき、7文字分のキー入力で済む。
【0048】このように、頭文字ピンイン入力方式で
は、キータッチが少なくて済み、より速く入力できるた
め、漢字数の多い単語の入力変換に有効である。しか
し、漢字数が少ない単語の場合には、その読みを頭文字
だけで入力すると、フルピンイン入力方式と同じ表記に
なることがある。このような場合には、両方式での変換
候補が混在して出力され、ユーザの意図する入力方式に
対応した漢字がどちらなのか分からなくなる問題があ
る。
【0049】そこで、本発明の第1の実施形態では、変
換候補の中でフルピンイン入力方式に対応した漢字の候
補(つまり、フルピンインを読みとして得られた候補)
と頭文字ピンイン入力方式に対応した漢字の候補(つま
り、頭文字ピンインを読みとして得られた候補)とを区
別して表示することで、上記のような問題を解消するも
のである。
【0050】以下に、第1の実施形態における本装置の
処理動作について説明する。
【0051】図2の入力部21を通じて中国語の漢字の
読みを表わす文字列が入力された後、変換キー21aの
押下により変換指示があると、制御部22はその読み文
字列を辞書検索処理部23に送る。辞書検索処理部23
では、まず、入力モードキー21bの押下による入力モ
ードの設定によって、どの中国語辞書を参照するのかを
決定する。
【0052】図8に入力モードの指示情報と使用辞書と
の関係を示す。図中の「○」が使用辞書であり、入力モ
ードキー21bにより頭文字ピンイン入力モードが設定
された場合には、指示情報「01」が辞書検索部23に
与えられ、辞書切替部24を介して頭文字ピンイン用中
国語辞書26が使用される。また、フルピンイン入力モ
ードが設定された場合には、指示情報「10」が辞書検
索部23に与えられ、辞書切替部24を介してフルピン
イン用中国語辞書25が使用される。頭文字ピンインと
フルピンインの混在入力モードが設定された場合には、
辞書切替部24を介してフルピンイン用中国語辞書25
と頭文字ピンイン用中国語辞書26の両方が使用され
る。
【0053】なお、入力モードキー21bは、具体的に
は「F1」,「F2」,「F3」などの特定のファンク
ションキーからなる。ここでは、「F1」キーがフルピ
ンイン入力モード、「F2」キーが頭文字ピンイン入力
モード、「F3」キーが頭文字ピンインとフルピンイン
の混在入力モードをそれぞれ設定するためのキーとして
割り付けられているものとする。
【0054】続いて、辞書検索処理部24では、入力モ
ードに応じた中国語辞書の中から読み文字列に対応した
見出し(漢字)を検索し、これを変換候補として制御部
22に返す。制御部22は、この変換候補を出力部28
を通じてユーザに提示する。ここで、頭文字ピンインと
フルピンインの混在入力モードが設定されている場合に
おいて、入力部21の区別表示指示キー21cの押下に
よる候補区別表示指示に従って変換候補区別処理部27
が起動される。変換候補区別処理部27は、変換候補の
中でフルピンイン入力方式に対応した漢字の候補と頭文
字ピンイン入力方式に対応した漢字の候補とを判断し、
その判断結果を制御部22に返す。これにより、制御部
22は出力部28を通じて、フルピンイン入力方式に対
応した漢字の候補と頭文字ピンイン入力方式に対応した
漢字の候補とを区別して表示することで、ユーザにどち
らの入力方式で得られたものかを知らしめる。
【0055】上記のような処理プロセスについて図9乃
至図13を参照して具体的に説明する。
【0056】図9乃至図13は入力から変換までの処理
プロセスに応じた画面状態を示す図である。
【0057】最初は、図9に示すように、変換対象とし
て入力される読み文字列に対して特に何も制限や設定が
ない状態において、ユーザからの入力を受け付ける。図
9の例では、「ha」といった読み文字列が入力されて
いる。ここで入力された読み文字列は図1に示す入力バ
ッファ12bに保持される。
【0058】なお、図中のCLはカーソルであり、現在
の入力位置を示している。UBはアンダーバーであり、
現在の変換対象範囲を示している。また、51は入力モ
ード表示部であり、現在の入力モードを示している。デ
フォルトはフルピンイン入力モードに設定されている。
【0059】ここで、文字列の入力後に変換指示があ
り、さらに頭文字ピンインの変換候補を出力するような
指示(「F2」キー)が出された場合には頭文字ピンイ
ン用中国語辞書26が検索辞書として用いられる。これ
により、入力バッファ12bに保持された読み文字列に
基づいて頭文字ピンイン用中国語辞書26の中から「h
a」を読みとして有する漢字が検索される。該当する漢
字が存在すれば、その属性情報と共に読み出されて図1
に示す候補バッファ12cに格納された後、図10に示
すような候補表示画面52に一覧表示される。このと
き、入力モード表示部51には頭文字ピンイン入力モー
ドであることが示される。
【0060】また、フルピンインの変換候補を出力する
ような指示(「F1」キー)が出された場合には、フル
ピンイン用中国語辞書25が検索辞書として用いられ
る。これにより、入力バッファ12bに保持された読み
文字列に基づいてフルピンイン用中国語辞書25の中か
ら「ha」を読みとして有する漢字が検索される。該当
する漢字が存在すれば、その属性情報と共に読み出され
て図1に示す候補バッファ12cに格納された後、図1
1に示すような候補表示画面52に一覧表示される。こ
のとき、入力モード表示部51にはフルピンイン入力モ
ードであることが示される。
【0061】また、フルピンインと頭文字ピンインの変
換候補を出力するような指示(「F3」キー)が出され
た場合には、フルピンイン用中国語辞書25と頭文字ピ
ンイン用中国語辞書26の両方が検索辞書として用いら
れる。これにより、入力バッファ12bに保持された読
み文字列に基づいてフルピンイン用中国語辞書25およ
び頭文字ピンイン用中国語辞書26の中から「ha」を
読みとして有する漢字がそれぞれ検索される。該当する
漢字が存在すれば、その属性情報と共に読み出されて図
1に示す候補バッファ12cに格納された後、図12に
示すような候補表示画面52に一覧表示される。このと
き、入力モード表示部51には頭文字ピンインとフルピ
ンインの混在入力モードであることが示される。
【0062】ここで、上記混在モードでは、頭文字ピン
インとフルピンインの両方式での変換候補が混在して出
力されるため、どちらの入力方式の候補が分からない。
そこで、区別表示指示キー21cを押下して候補区別表
示を指示する。この指示により、各漢字に付加された属
性情報に基づいて頭文字ピンイン入力方式に対応した漢
字の候補とフルピンイン入力方式に対応した漢字の候補
が判断され、図13に示すように両候補の区別表示がな
される。区別表示の形態としては、例えば一方の候補を
反転表示したり、表示色を変えたり、下線を付すなどが
ある。
【0063】以上の処理に使われた中国語辞書は図3に
示すような情報が登録されていたとする。図3(a)は
フルピンイン用中国語辞書25、同図(b)は頭文字ピ
ンイン用中国語辞書26であり、それぞれの入力方式を
示す属性情報が設けられている。
【0064】図14は第1の実施形態における変換処理
動作を示すフローチャートである。
【0065】図2の入力部21を通じて読み文字列が入
力された後(ステップA11)、入力部21に設けられ
た変換キー21aの押下により変換が指示されると(ス
テップA12のYes)、制御部22はその入力された
読み文字列に基づいて、以下のような辞書検索処理を行
う。
【0066】すなわち、入力モードキー21b(「F
1」キー)の操作によりフルピンイン入力モードが設定
された場合には(ステップA13のYes)、辞書検索
部23は辞書切替部24を通じてフルピンイン用中国語
辞書25を検索辞書として用い、上記入力された読み文
字列に基づいてフルピンイン用中国語辞書25の中から
該当する漢字を検索する(ステップA14)。一方、入
力モードキー21b(「F2」キー)の操作により頭文
字ピンイン入力モードが設定された場合には(ステップ
A15のYes)、辞書検索部23は辞書切替部24を
通じて頭文字ピンイン用中国語辞書26を検索辞書とし
て用い、上記入力された読み文字列に基づいて頭文字ピ
ンイン用中国語辞書26の中から該当する漢字を検索す
る(ステップA16)。また、入力モードキー21b
(「F3」キー)の操作により頭文字ピンインとフルピ
ンインの混在入力モードが設定された場合には(ステッ
プA15のNo)、辞書検索部23は辞書切替部24を
通じてフルピンイン用中国語辞書25と頭文字ピンイン
用中国語辞書26の両方を検索辞書として用い、上記入
力された読み文字列に基づいてフルピンイン用中国語辞
書25および頭文字ピンイン用中国語辞書26の中から
該当する漢字をそれぞれ検索する(ステップA17)。
【0067】なお、ここでは通常のフルピンイン入力モ
ードについても入力モードキー21b(「F1」キー)
の操作によって設定するようにしたが、読み文字列の入
力後に変換キー21aのみが押下された場合にはデフォ
ルトとしてフルピンイン入力モードを自動設定すること
でも良い。
【0068】このようにして、入力モードに応じてフル
ピンイン用中国語辞書25または頭文字ピンイン用中国
語辞書26、あるいはその両方の中国語辞書25、26
が参照され、入力された読み文字列に対応した漢字が変
換候補として抽出される。この場合、図3(a)に示す
ようにフルピンイン用中国語辞書25にはフルピンイン
を読みとした漢字が登録されており、図3(b)に示す
ように頭文字ピンイン用中国語辞書26には頭文字ピン
インを読みとした漢字が登録されている。フルピンイン
用中国語辞書25から得られた変換候補はその属性情報
「f」と共に図1の候補バッファ12cに格納される。
頭文字ピンイン用中国語辞書26から得られた変換候補
はその属性情報「h」と共に図1の候補バッファ12c
に格納される。入力モードに応じた辞書検索により変換
候補が得られると、制御部22はその変換候補を出力部
28に渡して画面上に表示する(ステップA18)。
【0069】ここで、頭文字ピンインとフルピンインの
混在入力モードが設定されている場合において、変換候
補の表示後に入力部21に設けられた区別表示指示キー
21cの押下により候補区別表示が指示されると(ステ
ップA19のYes)、変換候補区別処理部27が起動
される。変換候補区別処理部27は辞書検索部23によ
って得られた変換候補の中で頭文字ピンイン入力方式に
対応した漢字の候補とフルピンイン入力方式に対応した
漢字の候補を各漢字に付加された属性情報に基づいて判
断する。制御部22はこの変換候補区別処理部27によ
る判断結果に従って現在出力部28にて表示されている
変換候補の中で頭文字ピンイン入力方式に対応した漢字
の候補とフルピンイン入力方式に対応した漢字の候補と
を区別して表示する(ステップA20)。この区別表示
により、ユーザは両方式に対応した漢字の候補を視覚的
に判断することができる。
【0070】ユーザが変換候補の中で意図する漢字をカ
ーソルキー等の操作により選択して確定すると(ステッ
プA21のYes)、その確定された漢字が変換結果と
して文書上の当該入力読み文字列に代えて出力される
(ステップA22)。
【0071】上述したように、頭文字ピンイン入力方式
を利用して読みを入力すれば、比較的長い(文字数が多
い)ピンインであっても、キータッチの回数を減らし
て、ユーザの入力操作を軽減できる。その際、頭文字ピ
ンイン入力方式による候補とフルピンイン入力方式によ
る候補とが混在するような場合であっても、ユーザの指
示に従ってそれぞれの候補を区別して表示させることが
できるため、どちらの方式で得られた候補であるのかを
視覚的に判断でき、意図した入力方式に対応した漢字を
速やかに選択できるようになる。
【0072】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態を説明する。
【0073】第2の実施形態では、頭文字ピンインとフ
ルピンインの混在入力モードが設定されている場合にお
いて、頭文字ピンイン入力方式に対応した漢字の候補
(頭文字ピンインを読みとして得られた候補)とフルピ
ンイン入力方式に対応した漢字の候補(フルピンインを
読みとして得られた候補)を出力する際に、過去に同じ
読み文字列で確定されたことのある漢字の入力方式を優
先して出力することを特徴とするものである。
【0074】図15は図1のシステム構成によって実現
される中国語入力変換処理装置の第2の実施形態として
の機能構成を示すブロック図である。なお、図2(第1
の実施形態)と同じ部分には同一符号を付して、その説
明は省略するものとする。
【0075】図15において、図2と異なる点は変換候
補優先順位判定処理部29および確定情報保持部30が
設けられていることである。変換候補優先順位判定処理
部29は、確定情報保持部30に保持された確定情報に
基づいて、変換候補の中で頭文字ピンイン入力方式に対
応した漢字の候補とフルピンイン入力方式に対応した漢
字の候補のどちらを優先して出力すべきかを判定する処
理を行う。確定情報保持部30は、変換結果としてユー
ザにより確定された候補とその属性情報を確定情報とし
て保持する。なお、変換候補優先順位判定処理部29は
図1のCPU11の処理を示したものであり、確定情報
保持部30は図1のメモリ12に設けられる。
【0076】以下に、第2の実施形態における本装置の
処理動作について説明する。
【0077】図15の入力部21を通じて中国語の漢字
の読みを表わす文字列が入力された後、変換キー21a
の押下により変換指示があると、制御部22はその読み
文字列を辞書検索処理部23に送る。辞書検索処理部2
3では、まず、入力モードキー21bの押下によるモー
ド指示によって、どの中国語辞書を使用するのかを決定
する。
【0078】続いて、辞書検索処理部24では、入力さ
れた読み文字列に対して、上記入力モードに応じた中国
語辞書の中に該当する見出し(漢字)を検索し、これら
を変換候補として制御部22に返す。ここで、頭文字ピ
ンインとフルピンインの混在入力モードが設定されてい
る場合において、変換候補優先順位判定処理部29が起
動される。変換候補優先順位判定処理部29は確定情報
保持部30に保持されている確定情報に基づいて過去に
同じ読み文字列で確定されたことのある漢字の入力方式
の方を優先するように変換候補の出力順位を決定し、制
御部22はこの出力順位に従って変換候補を出力部28
に出力する。
【0079】上記のような処理プロセスについて図16
乃至図19を参照して具体的に説明する。
【0080】図16および図17は入力から変換までの
処理プロセスに応じた画面状態を示す図である。また、
図18はフルピンインによる変換候補と頭文字ピンイン
による変換候補の一例を示す図、図19は確定情報の一
例を示す図である。
【0081】最初は、図16に示すように、変換対象と
して入力される読み文字列に対して特に何も制限や設定
がない状態において、ユーザからの入力を受け付ける。
図16の例では、「sa」といった読み文字列が入力さ
れている。ここで入力された文字列は図1に示す入力バ
ッファ12bに保持される。
【0082】フルピンインと頭文字ピンインの変換候補
を出力するような指示(「F3」キー)が出されると、
フルピンインを読みとするフルピンイン用中国語辞書2
5と頭文字ピンインを読みとする頭文字ピンイン用中国
語辞書26の両方が検索用の中国語辞書として用いられ
る。これにより、入力バッファ12bに保持された読み
文字列に基づいてフルピンイン用中国語辞書25および
頭文字ピンイン用中国語辞書26の中から「sa」を読
みとして有する漢字が検索される。
【0083】「sa」に対するフルピンインの変換候補
の例を図18(a)、「sa」に対する頭文字ピンイン
の変換候補の例を図18(b)に示す。なお、図18
(b)に示される1.「深奥」,2.「上岸」,…の本
来の読み表記は以下のようになる。“/”は音節の区切
りを示すもので、実際にはない。
【0084】1.「shen/ao」 2.「shang/an」 3.「shu/an」 4.「song/an」 フルピンイン用中国語辞書25から得られた候補と頭文
字ピンイン用中国語辞書26から得られた候補はそれぞ
れの属性情報と共に図1に示す候補バッファ12cに格
納される。
【0085】ここで、変換候補の出力に際し、確定情報
保持部30に保持された確定情報が参照され、以前の変
換時に「sa」という読みの変換候補に対してどのよう
な確定がなされたかが調べられる。図19に読み「s
a」の確定情報を示す。この例では、以前の変換時に読
み「sa」に対して、「深奥」といった候補が確定さ
れ、その候補が頭文字ピンインとして得られたものであ
ることが属性情報によって示されている。したがって、
図17に示すように、今回入力された読み「sa」に対
して、上記確定情報により頭文字ピンインの変換候補が
優先して出力されることになる。、なお、図17の状態
で上記第1の実施形態で説明したように区別表示指示キ
ー21cを押下すれば、頭文字ピンインの変換候補とフ
ルピンインの変換候補の区別表示がなされ、どちらの方
式で得られたものかを視覚的に確認することができる。
【0086】図20は第2の実施形態における変換処理
動作を示すフローチャートである。
【0087】図2の入力部21を通じて読み文字列が入
力された後(ステップB11)、入力部21に設けられ
た変換キー21aの押下により変換が指示されると(ス
テップB12のYes)、制御部22はその入力された
読み文字列に基づいて、以下のような辞書検索処理を行
う。
【0088】すなわち、入力モードキー21b(「F
1」キー)の操作によりフルピンイン入力モードが設定
された場合には(ステップB13のYes)、辞書検索
部23は辞書切替部24を通じてフルピンイン用中国語
辞書25を検索辞書として用い、上記入力された読み文
字列に基づいてフルピンイン用中国語辞書25の中から
該当する漢字を検索する(ステップB14)。一方、入
力モードキー21b(「F2」キー)の操作により頭文
字ピンイン入力モードが設定された場合には(ステップ
B15のYes)、辞書検索部23は辞書切替部24を
通じて頭文字ピンイン用中国語辞書26を検索辞書とし
て用い、上記入力された読み文字列に基づいて頭文字ピ
ンイン用中国語辞書26の中から該当する漢字を検索す
る(ステップB16)。また、入力モードキー21b
(「F3」キー)の操作により頭文字ピンインとフルピ
ンインの混在入力モードが設定された場合には(ステッ
プB15のNo)、辞書検索部23は辞書切替部24を
通じてフルピンイン用中国語辞書25と頭文字ピンイン
用中国語辞書26の両方を検索辞書として用い、上記入
力された読み文字列に基づいてフルピンイン用中国語辞
書25および頭文字ピンイン用中国語辞書26の中から
該当する漢字をそれぞれ検索する(ステップB17)。
【0089】なお、ここでは通常のフルピンイン入力モ
ードについても入力モードキー21b(「F1」キー)
の操作によって設定するようにしたが、読み文字列の入
力後に変換キー21aのみが押下された場合にはデフォ
ルトとしてフルピンイン入力モードを自動設定すること
でも良い。
【0090】このようにして、入力モードに応じてフル
ピンイン用中国語辞書25または頭文字ピンイン用中国
語辞書26、あるいはその両方の中国語辞書25、26
が参照され、入力された読み文字列に対応した漢字が変
換候補として抽出される。この場合、図3(a)に示す
ようにフルピンイン用中国語辞書25にはフルピンイン
を読みとした漢字が登録されており、図3(b)に示す
ように頭文字ピンイン用中国語辞書26には頭文字ピン
インを読みとした漢字が登録されている。フルピンイン
用中国語辞書25から得られた変換候補はその属性情報
「f」と共に図1の候補バッファ12cに格納される。
頭文字ピンイン用中国語辞書26から得られた変換候補
はその属性情報「h」と共に図1の候補バッファ12c
に格納される。
【0091】ここで、入力モードに応じた辞書検索によ
り変換候補が得られると、制御部22はその変換候補を
出力部28に渡して画面上に表示する。その際に、頭文
字ピンインとフルピンインの混在入力モードが設定され
ている場合には(ステップB18のYes)、変換候補
優先順位判定処理部29が起動される。変換候補優先順
位判定処理部29は確定情報保持部30に保持されてい
る確定情報に基づいて、頭文字ピンイン入力方式に対応
した漢字の候補とフルピンイン入力方式に対応した漢字
の候補の中で過去に同じ読み文字列で確定されたことの
ある漢字の入力方式を優先するように出力順位を決定す
る(ステップB19)。制御部22はこの出力順位に従
って変換候補の出力を出力部28を通じて行う(ステッ
プB20)。
【0092】また、頭文字ピンインとフルピンインの混
在入力モードが設定されている場合において、変換候補
の表示後に入力部21に設けられた区別表示指示キー2
1cの押下により候補区別表示が指示されると(ステッ
プB21のYes)、変換候補区別処理部27が起動さ
れる。変換候補区別処理部27は辞書検索部23によっ
て得られた変換候補の中で頭文字ピンイン入力方式に対
応した漢字の候補とフルピンイン入力方式に対応した漢
字の候補を各漢字の属性情報に基づいて判断する。制御
部22はこの変換候補区別処理部27による判断結果に
従って現在出力部28にて表示されている変換候補の中
で頭文字ピンイン入力方式に対応した漢字の候補とフル
ピンイン入力方式に対応した漢字の候補とを区別して表
示する(ステップB22)。この区別表示により、ユー
ザは両方式に対応した漢字の候補を視覚的に判断するこ
とができる。
【0093】ユーザが変換候補の中で意図する漢字をカ
ーソルキー等の操作により選択して確定すると(ステッ
プB23のYes)、その確定された漢字がその漢字の
入力方式を示す付属情報と共に今回の読み文字列に対す
る確定情報として確定情報保持部30に保持され(ステ
ップB24)、その確定漢字が変換結果として文書上の
当該入力読み文字列に代えて出力される(ステップB2
5)。
【0094】このように、頭文字ピンインとフルピンイ
ンの混在入力モードにおいて、過去に確定された漢字を
学習しておき、同じ読み文字列の入力があった場合に、
その漢字と同じ入力方式を優先にして表示することで、
ユーザの意図していた候補を先に提示できる可能性が高
くなる。これにより、ユーザの候補選択、確定操作が楽
になり、変換効率をさらに高めることができるものであ
る。
【0095】なお、上記第1および第2の実施形態で
は、フルピンイン用中国語辞書25と頭文字ピンイン用
中国語辞書26とを別々の辞書で構成したが、属性情報
によって両方式の漢字を識別しておくようにすれば、1
つの辞書で実現することができる。
【0096】また、上記第1および第2の実施形態で
は、フルピンイン入力方式とは別の入力方式として、ピ
ンインの先頭(子音部)の文字を入力する頭文字ピンイ
ン入力方式を想定して説明したが、ピンインの一部の文
字を入力することで変換可能な方式であれば、全てに適
用可能である。
【0097】また、上述した各実施形態において記載し
た手法は、コンピュータに実行させることのできるプロ
グラムとして、例えば磁気ディスク(フロッピーディス
ク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、
DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで
各種装置に適用したり、通信媒体により伝送して各種装
置に適用することも可能である。本装置を実現するコン
ピュータは、記録媒体に記録されたプログラムを読み込
み、このプログラムによって動作が制御されることによ
り、上述した処理を実行する。
【0098】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、ピ
ンインの全ての文字列を漢字の読みとして入力する第1
の入力方式と、ピンインの一部の文字を漢字の読みとし
て入力する第2の入力方式とを併用した場合において、
上記第1の入力方式に対応した漢字の候補と上記第2の
入力方式に対応した漢字の候補を区別して表示するよう
にしたため、両方式の併用により変換候補が混在して提
示された場合でも、ユーザはどちらの方式で得られた候
補であるのかを視覚的に判断でき、意図した入力方式に
対応した漢字を速やかに選択できるようになる。
【0099】また、過去に同じ読み文字列で確定された
漢字の入力方式に対応した候補を優先表示するようにし
たため、両方式の併用により変換候補が混在して提示さ
れた場合でも、ユーザは過去に確定した漢字と同じ方式
の候補を優先的に得て、その中から所望の漢字を速やか
に選択できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中国語入力変換処理装置のシステム構
成を示すブロック図。
【図2】上記中国語入力変換処理装置の第1の実施形態
としての機能構成を示すブロック図。
【図3】上記中国語入力変換処理装置に備えられた中国
語辞書の構成を示す図であり、図3(a)はフルピンイ
ン用中国語辞書の構成を示す図、同図(b)は頭文字ピ
ンイン用中国語辞書の構成を示す図。
【図4】中国語の声母の種類を示す図。
【図5】中国語の韻母の種類を示す図。
【図6】声母と韻母の組み合わせの一例を示す図。
【図7】フルピンイン入力方式での入力文字数と頭文字
ピンイン入力方式での入力文字数とを比較して示す図。
【図8】入力モードの指示情報と使用辞書との関係を示
す図。
【図9】読み入力時の初期画面を示す図。
【図10】頭文字ピンイン入力モード時の候補表示画面
を示す図。
【図11】フルピンイン入力モード時の候補表示画面を
示す図。
【図12】頭文字ピンインとフルピンインの混在入力モ
ード時の候補表示画面を示す図。
【図13】頭文字ピンインとフルピンインの混在入力モ
ード時の候補区別表示された候補表示画面を示す図。
【図14】第1の実施形態としての変換処理動作を示す
フローチャート。
【図15】上記中国語入力変換処理装置の第2の実施形
態としての機能構成を示すブロック図。
【図16】読み入力時の初期画面を示す図。
【図17】頭文字ピンインとフルピンインの混在入力モ
ード時の候補表示画面を示す図。
【図18】フルピンインによる変換候補と頭文字ピンイ
ンによる変換候補の一例を示す図。
【図19】確定情報の一例を示す図。
【図20】第2の実施形態としての変換処理動作を示す
フローチャート。
【図21】中国語のピンイン表記を説明するための図。
【図22】頭文字ピンイン入力方式を説明するための
図。
【符号の説明】
11…CPU 12…メモリ 13…入力装置 14…表示装置 15…外部記憶装置 16…印刷装置 17…通信装置 21…入力部 21a…変換キー 21b…入力モードキー 21c…区別表示指示キー 22…制御部 23…辞書検索部 24…辞書切替部 25…フルピンイン用中国語辞書 26…頭文字ピンイン用中国語辞書 27…変換候補区別処理部 28…出力部 29…変換候補優先順位判定処理部 30…確定情報保持部 51…入力モード表示部 52…候補表示画面

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピンインの全ての文字列を漢字の読みと
    して入力する第1の入力方式と、ピンインの一部の文字
    を漢字の読みとして入力する第2の入力方式とを備えた
    中国語入力変換処理装置において、 読み文字列を入力する入力手段と、 上記第1の入力方式による読み表記で各種の漢字が登録
    された第1の辞書と、 上記第2の入力方式による読み表記で各種の漢字が登録
    された第2の辞書と、 上記入力手段によって入力された読み文字列に基づいて
    上記第1および第2の辞書を検索し、該当する漢字を変
    換候補として抽出する辞書検索手段と、 この辞書検索手段によって得られた変換候補の中で上記
    第1の入力方式に対応した漢字の候補と上記第2の入力
    方式に対応した漢字の候補とを区別して表示する候補表
    示手段とを具備したことを特徴とする中国語入力変換処
    理装置。
  2. 【請求項2】 ピンインの全ての文字列を漢字の読みと
    して入力する第1の入力方式と、ピンインの一部の文字
    を漢字の読みとして入力する第2の入力方式とを備えた
    中国語入力変換処理装置において、 読み文字列を入力する入力手段と、 上記第1の入力方式による読み表記で各種の漢字が登録
    されており、これらの漢字に上記第1の入力方式である
    ことを示す属性情報が付加された第1の辞書と、 上記第2の入力方式による読み表記で各種の漢字が登録
    されており、これらの漢字に上記第2の入力方式である
    ことを示す属性情報が付加された第2の辞書と、 上記入力手段によって入力された読み文字列に基づいて
    上記第1および第2の辞書を検索し、該当する漢字をそ
    の属性情報と共に変換候補として抽出する辞書検索手段
    と、 この辞書検索手段によって得られた変換候補の中で上記
    第1の入力方式に対応した漢字の候補と上記第2の入力
    方式に対応した漢字の候補とを各漢字に付加された上記
    属性情報に基づいて判断する候補判断処理手段と、 この判断処理手段による判断結果に従って上記第1の入
    力方式に対応した漢字の候補と上記第2の入力方式に対
    応した漢字の候補とを区別して表示する候補表示手段と
    を具備したことを特徴とする中国語入力変換処理装置。
  3. 【請求項3】 上記第2の入力方式は、ピンインの子音
    部分に相当する文字を漢字の読みとして入力する方式で
    あることを特徴とする請求項1または請求項2記載の中
    国語入力変換処理装置。
  4. 【請求項4】 候補区別表示を指示するための表示指示
    手段を有し、 上記候補表示手段は、この表示指示手段によって上記候
    補区別表示が指示された場合に、上記第1の入力方式に
    対応した漢字の候補と上記第2の入力方式に対応した漢
    字の候補とを区別して表示することを特徴とする請求項
    1または請求項2記載の中国語入力変換処理装置。
  5. 【請求項5】 ピンインの全ての文字列を漢字の読みと
    して入力する第1の入力方式と、ピンインの一部の文字
    を漢字の読みとして入力する第2の入力方式とを備えた
    中国語入力変換処理装置において、 読み文字列を入力する入力手段と、 上記第1の入力方式による読み表記で各種の漢字が登録
    された第1の辞書と、 上記第2の入力方式による読み表記で各種の漢字が登録
    された第2の辞書と、 上記入力手段によって入力された読み文字列に基づいて
    上記第1および第2の辞書を検索し、該当する漢字を変
    換候補として抽出する辞書検索手段と、 この辞書検索手段によって得られた変換候補の中で過去
    に同じ読み文字列で確定された漢字が存在する場合に、
    上記確定漢字の入力方式に対応した漢字の候補を優先し
    て表示する候補表示手段とを具備したことを特徴とする
    中国語入力変換処理装置。
  6. 【請求項6】 ピンインの全ての文字列を漢字の読みと
    して入力する第1の入力方式と、ピンインの一部の文字
    を漢字の読みとして入力する第2の入力方式とを備えた
    中国語入力変換処理装置において、 読み文字列を入力する入力手段と、 上記第1の入力方式による読み表記で各種の漢字が登録
    されており、これらの漢字に上記第1の入力方式である
    ことを示す属性情報が付加された第1の辞書と、 上記第2の入力方式による読み表記で各種の漢字が登録
    されており、これらの漢字に上記第2の入力方式である
    ことを示す属性情報が付加された第2の辞書と、 上記入力手段によって入力された読み文字列に基づいて
    上記第1および第2の辞書を検索し、該当する漢字をそ
    の属性情報と共に変換候補として抽出する辞書検索手段
    と、 この辞書検索手段によって得られた変換候補の中で過去
    に同じ読み文字列で確定された漢字が存在する場合に、
    上記属性情報に基づいて上記確定漢字の入力方式に対応
    した漢字の候補を優先するように候補出力順位を決定す
    る候補出力順位決定手段と、 この候補出力順位決定手段によって決定された候補出力
    順位に従って上記第1の入力方式に対応した漢字の候補
    と上記第2の入力方式に対応した漢字の候補を表示する
    候補表示手段とを具備したことを特徴とする中国語入力
    変換処理装置。
  7. 【請求項7】 上記第2の入力方式は、ピンインの子音
    部分に相当する文字を漢字の読みとして入力する方式で
    あることを特徴とする請求項5または請求項6記載の中
    国語入力変換処理装置。
  8. 【請求項8】 候補区別表示を指示するための表示指示
    手段を有し、 上記候補表示手段は、この表示指示手段によって上記候
    補区別表示が指示された場合に、上記第1の入力方式に
    対応した漢字の候補と上記第2の入力方式に対応した漢
    字の候補とを区別して表示することを特徴とする請求項
    5または請求項6記載の中国語入力変換処理装置。
  9. 【請求項9】 ピンインの全ての文字列を漢字の読みと
    して入力する第1の入力方式と、ピンインの一部の文字
    を漢字の読みとして入力する第2の入力方式とを備え、 読み文字列が入力されたときに、 上記第1の入力方式による読み表記で各種の漢字が登録
    された第1の辞書と、上記第2の入力方式による読み表
    記で各種の漢字が登録された第2の辞書とを参照して、
    上記読み文字列に対応した漢字を変換候補として抽出
    し、 この変換候補の中で上記第1の入力方式に対応した漢字
    の候補と上記第2の入力方式に対応した漢字の候補とを
    区別して表示するようにしたことを特徴とする中国語入
    力変換処理方法。
  10. 【請求項10】 ピンインの全ての文字列を漢字の読み
    として入力する第1の入力方式と、ピンインの一部の文
    字を漢字の読みとして入力する第2の入力方式とを備
    え、 読み文字列が入力されたときに、 上記第1の入力方式による読み表記で各種の漢字が登録
    されており、これらの漢字に上記第1の入力方式である
    ことを示す属性情報が付加された第1の辞書と、上記第
    2の入力方式による読み表記で各種の漢字が登録されて
    おり、これらの漢字に上記第2の入力方式であることを
    示す属性情報が付加された第2の辞書とを参照して、上
    記読み文字列に対応した漢字をその属性情報と共に変換
    候補として抽出し、 この変換候補の中で上記第1の入力方式に対応した漢字
    の候補と上記第2の入力方式に対応した漢字の候補とを
    各漢字に付加された上記属性情報に基づいて判断し、 この判断結果に従って上記第1の入力方式に対応した漢
    字の候補と上記第2の入力方式に対応した漢字の候補と
    を区別して表示するようにしたことを特徴とする中国語
    入力変換処理方法。
  11. 【請求項11】 ピンインの全ての文字列を漢字の読み
    として入力する第1の入力方式と、ピンインの一部の文
    字を漢字の読みとして入力する第2の入力方式とを備
    え、 読み文字列が入力されたときに、 上記第1の入力方式による読み表記で各種の漢字が登録
    された第1の辞書と、上記第2の入力方式による読み表
    記で各種の漢字が登録された第2の辞書とを参照して、
    上記読み文字列に対応した漢字を変換候補として抽出
    し、 この変換候補の中で過去に同じ読み文字列で確定された
    漢字が存在する場合に、上記確定漢字の入力方式に対応
    した漢字の候補を優先して表示するようにしたことを特
    徴とする中国語入力変換処理方法。
  12. 【請求項12】 ピンインの全ての文字列を漢字の読み
    として入力する第1の入力方式と、ピンインの一部の文
    字を漢字の読みとして入力する第2の入力方式とを備
    え、 読み文字列が入力されたときに、 上記第1の入力方式による読み表記で各種の漢字が登録
    されており、これらの漢字に上記第1の入力方式である
    ことを示す属性情報が付加された第1の辞書と、上記第
    2の入力方式による読み表記で各種の漢字が登録されて
    おり、これらの漢字に上記第2の入力方式であることを
    示す属性情報が付加された第2の辞書とを参照して、上
    記読み文字列に対応した漢字をその属性情報と共に変換
    候補として抽出し、 この変換候補の中で過去に同じ読み文字列で確定された
    漢字が存在する場合に、上記属性情報に基づいて上記確
    定漢字の入力方式に対応した漢字の候補を優先するよう
    に候補出力順位を決定し、 上記候補出力順位に従って上記第1の入力方式に対応し
    た漢字の候補と上記第2の入力方式に対応した漢字の候
    補を表示するするようにしたことを特徴とする中国語入
    力変換処理方法。
  13. 【請求項13】 ピンインの全ての文字列を漢字の読み
    として入力する第1の入力方式と、ピンインの一部の文
    字を漢字の読みとして入力する第2の入力方式とを備え
    たコンピュータに用いられる記録媒体において、 上記コンピュータに、 読み文字列を入力する処理と、 上記第1の入力方式による読み表記で各種の漢字が登録
    された第1の辞書と、上記第2の入力方式による読み表
    記で各種の漢字が登録された第2の辞書とを参照して、
    上記読み文字列に対応した漢字を変換候補として抽出す
    る処理と、 この変換候補の中で上記第1の入力方式に対応した漢字
    の候補と上記第2の入力方式に対応した漢字の候補とを
    区別して表示する処理とを実行させるプログラムを記録
    したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  14. 【請求項14】 ピンインの全ての文字列を漢字の読み
    として入力する第1の入力方式と、ピンインの一部の文
    字を漢字の読みとして入力する第2の入力方式とを備え
    備えたコンピュータに用いられる記録媒体において、 上記コンピュータに、 読み文字列を入力する処理と、 上記第1の入力方式による読み表記で各種の漢字が登録
    されており、これらの漢字に上記第1の入力方式である
    ことを示す属性情報が付加された第1の辞書と、上記第
    2の入力方式による読み表記で各種の漢字が登録されて
    おり、これらの漢字に上記第2の入力方式であることを
    示す属性情報が付加された第2の辞書とを参照して、上
    記読み文字列に対応した漢字をその属性情報と共に変換
    候補として抽出する処理と、 この変換候補の中で上記第1の入力方式に対応した漢字
    の候補と上記第2の入力方式に対応した漢字の候補とを
    各漢字に付加された上記属性情報に基づいて判断する処
    理と、 この判断結果に従って上記第1の入力方式に対応した漢
    字の候補と上記第2の入力方式に対応した漢字の候補と
    を区別して表示する処理とを実行させるプログラムを記
    録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  15. 【請求項15】 ピンインの全ての文字列を漢字の読み
    として入力する第1の入力方式と、ピンインの一部の文
    字を漢字の読みとして入力する第2の入力方式とを備え
    たコンピュータに用いられる記録媒体において、 読み文字列を入力する処理と、 上記第1の入力方式による読み表記で各種の漢字が登録
    された第1の辞書と、上記第2の入力方式による読み表
    記で各種の漢字が登録された第2の辞書とを参照して、
    上記読み文字列に対応した漢字を変換候補として抽出す
    る処理と、 この変換候補の中で過去に同じ読み文字列で確定された
    漢字が存在する場合に、上記確定漢字の入力方式に対応
    した漢字の候補を優先して表示する処理とを実行させる
    プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒
    体。
  16. 【請求項16】 ピンインの全ての文字列を漢字の読み
    として入力する第1の入力方式と、ピンインの一部の文
    字を漢字の読みとして入力する第2の入力方式とを備え
    たコンピュータに用いられる記録媒体において、 読み文字列を入力する処理と、 上記第1の入力方式による読み表記で各種の漢字が登録
    されており、これらの漢字に上記第1の入力方式である
    ことを示す属性情報が付加された第1の辞書と、上記第
    2の入力方式による読み表記で各種の漢字が登録されて
    おり、これらの漢字に上記第2の入力方式であることを
    示す属性情報が付加された第2の辞書とを参照して、上
    記読み文字列に対応した漢字をその属性情報と共に変換
    候補として抽出する処理と、 この変換候補の中で過去に同じ読み文字列で確定された
    漢字が存在する場合に、上記属性情報に基づいて上記確
    定漢字の入力方式に対応した漢字の候補を優先するよう
    に候補出力順位を決定する処理と、 上記候補出力順位に従って上記第1の入力方式に対応し
    た漢字の候補と上記第2の入力方式に対応した漢字の候
    補を表示する処理とを実行させるプログラムを記録した
    コンピュータ読取り可能な記録媒体。
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