JP2004086449A - 不完全または曖昧な音声表記入力のための比較機能を有する中国語音声表記入力装置およびその方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】中国語の入力を容易にする中国語音声表記入力装置を提供する。
【解決手段】ユーザの情報処理装置11の入力装置12から入力したい漢字や熟語の音声表記が入力されると、入力比較部140が入力された音声表記と完全に一致および部分的に一致する音声表記の漢字や熟語をデータベース150の中から検索し、出力選択部160が検出された漢字や熟語を、使用頻度順に候補として表示する。ユーザは候補の中から選択して漢字や熟語を入力する。選択された漢字や熟語は操作処理記録部170によってその使用頻度がデータベース150に記録される。
【選択図】 図5
【解決手段】ユーザの情報処理装置11の入力装置12から入力したい漢字や熟語の音声表記が入力されると、入力比較部140が入力された音声表記と完全に一致および部分的に一致する音声表記の漢字や熟語をデータベース150の中から検索し、出力選択部160が検出された漢字や熟語を、使用頻度順に候補として表示する。ユーザは候補の中から選択して漢字や熟語を入力する。選択された漢字や熟語は操作処理記録部170によってその使用頻度がデータベース150に記録される。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、中国語音声表記入力装置およびその方法に関し、特に、不完全なおよび曖昧な音声表記(phonetic transcription)のために比較機能する中国語音声表記入力装置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インプットメソッドは、情報処理装置において文字データを入力し、文章の編集を行うためのツールアプリケーションの一つである。
【0003】
文字データの入力や編集において、人々が現在注目している問題の一つは、文字データの入力速度である。それはインプットメソッドによって提供される文字データの入力方法、検索精度、および適応性に影響される。
【0004】
中国語音声表記入力を行うために、様々な中国語用のインプットメソッドが開発されている。
【0005】
現在周知の技術や調査によれば、大部分のインプットメソッドは、ユーザのキー入力方法および漢字選択の態様から、キー入力速度の改善に貢献している。
【0006】
中国語用のインプットメソッドとしては、第1に、漢字形状を特定の部首に分解して入力するキャラクター形状インプットメソッド(Character Shape Input Methods)があり、具体的には、たとえば倉頡入力法(Chang−Jei Input Method)、嘸蝦米入力法(Boshiamy Input Method)、行列入力法(Determinant Input Method)、大易入力法(Ta−I Input Method)などが存在する。これらの中国語用のインプットメソッドを使用する場合、文字データを入力するために、ユーザは入力したい漢字を分解する特定の入力方法を学習して覚えることを必要とする。
【0007】
これは、初心者にとって難しく、それがこれらのインプットメソッドを使用することをためらわせる原因の一つとなっている。
【0008】
第2に、音声表記入力インプットメソッドがある。それは発音記号、標準中国語音声表記、または一般的な音声表記を含む発音記号を入力することで希望する漢字を入力するものである。たとえば中国標準語音声表記インプットメソッドは漢字音素を使用するように設計させている。このようなインプットメソッドでは、ユーザが発音記号あるいは標準中国語音声表記を音声表記メッセージとして入力することによって、入力された音声表記のデータに一致する文字や熟語がデータベースの中から検索されて選択候補として表示される。そして、ユーザはその候補のなかから希望する漢字や熟語を選択することで文字データの入力が行われる。したがって、このようなインプットメソッドでは、ユーザは、希望の文字データを入力するためには、通常、英語のアルファベットを使用する。
【0009】
このような音声表記入力よるインプットメソッドは機械的に音声表記に対応する漢字や熟語が選択される。したがって、英語の文字のキー入力を必要とし、同じような文字データを入力する場合でも同じ英語のキー入力が何度も必要となるため入力速度が遅くなる。
【0010】
このようなキー入力および選択の欠陥を考慮して、知的比較を利用したインプットメソッドがある。この種のインプットメソッドとしては、例えばマイクロソフト社の「New Phonetic Input Method」、「Natural Input Method」などがある。
【0011】
これらのインプットメソッドは、ユーザによって入力された音声表記メッセージに基づいて知的比較を使用する。
【0012】
このようなインプットメソッドでは、入力された音標文字列が単一の音声表記である場合、この単一の音声表記の最も高い頻度を有する漢字が編集カラムにおいて表示される。そしてユーザによって求められた漢字が現われない場合、ユーザは、別の一致する漢字を選ぶために文字/熟語選択カラムを開くことができる。
【0013】
入力された音標文字列が合成音声表記である場合、言葉または文の中で最も頻度の高いものは、単語データベース、熟語データベース、または音標文字列による文データベースの探索により、編集カラムに表示される。そして、前記同様に、ユーザは、漢字、熟語または文がユーザの希望しているものではない場合、ユーザは他の語または文を選択するために文字/熟語選択カラムを開くことができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種のインプットメソッドの最も容認できない状況は、表示された文字、熟語、または文が、ユーザが希望しているものがなかなか出てこない場合があるということである。
【0015】
さらに問題なのは、このようなユーザが希望する文字、熟語、または文などが出てこない場合に、さらに候補を表示させて、そこからユーザが必要な文字、熟語、または文を選ぶことになり、これが非常に面倒であると言うことである。
【0016】
そこで、本発明の目的は、不完全で曖昧な音声表記を比較処理し、かつ様々なオプションの漢字および熟語を容易に文字データとして入力することのできる中国語音声表記入力装置およびその方法を提供することである。そしてそれは、漢字の入力速度を早くして、漢字を簡単に入力できるようにする機能を有し、これにより漢字の選択をユーザがより早く、便利になるようにすることができる、と言う未解決の問題を解決する技術である。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、以下の構成により達成される。
【0018】
(1)不完全または曖昧な音声表記のための比較機能を有する中国語音声表記入力装置であって、文字、熟語、および文のうち少なくともいずれかを記憶した文字/熟語/文データベースと、入力するデータとして文字、熟語、および文のうち少なくともいずれかの音声表記メッセージを入力する入力手段と、前記文字/熟語/文データベースの中のデータと、前記入力装置によって入力された前記音声表記メッセージのデータとを比較して、音声表記が完全に一致する文字、熟語および文のうち少なくともいずれか、および/または部分的に一致する文字、熟語および文のうち少なくともいずれかを検索する入力比較手段と、前記入力比較手段が検出した前記音声表記メッセージのデータと音声表記が完全に一致する文字、熟語および文のうち少なくともいずれか、および/または部分的に一致する文字、熟語および文のうち少なくともいずれかを、それぞれ所定のキーに対応させて表示する出力手段と、前記所定のキーが入力されることで選択された文字、熟語および文について使用頻度を記録する操作処理記録手段と、を有することを特徴とする中国語音声表記入力装置。
【0019】
(2)デスクトップ型パーソナルコンピュータ、ノートブック型パーソナルコンピュータ、パーソナル携帯情報機器、および携帯電話のうち少なくともいずれか一つの情報処理装置における文字入力に使用されることを特徴とする。
【0020】
(3)前記入力手段は、キーボード、マウス、タッチパネル、および音声認識入力装置のうち少なくともいずれかであることを特徴とする。
【0021】
(4)入力する文字が複雑体文字か簡体文字かを切り替える中国語キャラクタモード切り替えボタン、入力する文字が単一の文字か熟語か文かを切り替える文字/熟語/文分類切り替えボタン、入力する文字が中国語か英語かを切り替える中国語/英語モード切り替えボタン、入力する文字が全角文字か半角文字かを切り替える文字形状モード切り替えボタン、特別なシンボルを入力するための特別なシンボル入力ボタン、入力するデータの文書形式を切り替える書体パネルオプションボタン、および上記各ボタンの表示、非表示を切り替える装置準備ボタン、を表示し、これらのボタンによって入力モードを切り替える入力機能実行手段をさらに有することを特徴とする。
【0022】
(5)少なくとも、単一の文字を入力するための文字モード、熟語を入力する熟語モード、および文を入力する文モードのうちいずれかが入力するデータの入力モードとして前記入力装置によって選択され、当該選択された入力モードに従って文字、熟語、および文のいずれかが入力されることことを特徴とする。
【0023】
(6)前記出力手段は、ポップアップウィンドウによって、前記入力比較手段が検出した前記音声表記メッセージのデータと音声表記が完全に一致する文字、熟語および文の少なくともいずれか、および/または部分的に一致する文字、熟語および文の少なくともいずれかを、それぞれ所定のキーに対応させて画面上に表示することを特徴とする請求項1記載の中国語音声表記入力装置。
【0024】
(7)不完全または曖昧な音声表記のための比較機能を有する中国語音声表記入力方法であって、入力するデータとして文字、熟語、および文のうち少なくともいずれかの音声表記メッセージを入力する段階と、文字、熟語、および文のデータを記憶したデータベースの中のデータと前記入力された音声表記メッセージのデータとを比較して、音声表記が完全に一致する文字、熟語および文の少なくともいずれか、および/または部分的に一致する文字、熟語および文の少なくともいずれかを検索する段階と、前記検索の結果検出された前記音声表記メッセージのデータと音声表記が完全に一致する文字、熟語および文のうち少なくともいずれか、および/または部分的に一致する文字、熟語および文のうち少なくともいずれかを、それぞれ所定のキーに対応させて表示する段階と、前記所定のキーが入力されることで前記表示されている文字、熟語および文のいずれかが入力される段階と、前記所定のキーが入力されることで選択された文字、熟語および文について使用頻度を記録する段階と、を有することを特徴とする中国語音声表記入力方法。
【0025】
(8)入力する文字が複雑体文字か簡体文字かを切り替える中国語キャラクタモード切り替えボタン、入力する文字が単一の文字か熟語か文かを切り替える文字/熟語/文分類切り替えボタン、入力する文字が中国語か英語かを切り替える中国語/英語モード切り替えボタン、入力する文字が全角文字か半角文字かを切り替える文字形状モード切り替えボタン、特別なシンボルを入力するための特別なシンボル入力ボタン、入力するデータの文書形式を切り替える書体パネルオプションボタン、および、上記各ボタンの表示、非表示を切り替える装置準備ボタン、を表示し、これらのボタンによって入力モードを切り替える段階をさらに有することを特徴とする請求項7記載の中国語音声表記入力方法。
【0026】
(9)少なくとも、文字を入力するための文字モード、熟語を入力する熟語モード、および文を入力する文モードのうちいずれかを入力するデータの入力モードとして選択する段階を有し、選択された入力モードに従って文字、熟語、および文のいずれかが入力されることを特徴とする請求項7記載の中国語音声表記入力方法。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0028】
本発明による中国語音声表記入力装置は、図1に示すように、文字データの入力のために、ユーザに対してインプットファンクションパネル1を表示する。
【0029】
このインプットファンクションパネル1は、以下の機能ボタンから構成されている。
【0030】
(1)中国語キャラクタモード切り替えボタン10。この切り替えボタンは、中国語漢字を複雑体文字(Complex、繁体字(Traditional)とも称される)と簡体文字(Simplified)とを切り替える。図においては、複雑体「Complex」が選択されている場合を示している。
【0031】
(2)文字/熟語/文分類切り替えボタン20。この文字/熟語/文分類切り替えボタン20は、ユーザが入力するデータとして、単一の文字を入力する文字入力モード、複数の文字からなる熟語を入力する熟語入力モード、および複数の熟語や文字からなる一文を入力する文入力モードのいずれかを切り替える。図においては、文字入力モード「character」になっている場合を示している。
【0032】
(3)中国語/英語モード切り替えボタン30。中国語/英語モード切り替えボタン30は、入力するデータが中国語か英語かの切り替えを行う。図においては、中国語入力モード「Chinese」になっている場合を示している。
−−/M
(4)文字形状モード切り替えボタン40。文字形状モード切り替えボタン40は、全角文字と半角文字の切り替え、とくにシンボルや英数字入力における全角文字と半角文字の切り替えを行う。図においては、全角文字入力モードの場合を示している。
【0033】
(5)特別なシンボル入力ボタン50。ユーザがメッセージを入力し、かつ、このシンボル入力ボタン50をクリックしてカラム内のシンボルを選択することによって、画面上(不図示)に選択されたシンボルが表示される。
【0034】
(6)書体パネルオプションボタン60。書体パネルオプションボタン60をクリックしている間、ユーザが編集する文書として、たとえば「社会的な手続文書」、「日常業務文書」、「商用文書」、および「手紙」などの文書形式が機能メニューとして画面上に表示されて(不図示)、そのうちの1つを選択することができる。図においては、手紙「Letter」の文書形式が選択された状態を示している。
【0035】
(7)装置準備/オンラインインストラクションボタン70。この装置準備/オンラインインストラクションボタン70は、インプットファンクションパネル1のオン、オフの切り替え(すなわち、インプットファンクションパネル1が表示された状態が装置準備の状態である)、およびユーザにこの中国語入力装置を理解するためのオンラインヘルプ機能の提供を切り替える。図においては、装置準備(すなわち、インプットファンクションパネル1が表示された状態)を示す「System」が表示された状態を示している。さらに装置準備/オンラインインストラクションボタン70は、オンライン更新機能を実行することができる。
【0036】
図2、3、および4は、この中国語入力装置による操作状況を説明するための図面で、ユーザが使用している情報処理装置(詳細後述)の画面に表示される内容を示している。
【0037】
ユーザがこの中国語音声表記入力装置を動作させることによって、インプットファンクションパネル1が画面上に表示される(図1参照)。
【0038】
ユーザはここで、少なくとも文字/熟語/文入力モード切り替えボタン20を切り替えることによって、データとして入力するものが、文字、熟語、または文のいずれであるかを選択する。
【0039】
そして、図2に示すように、ユーザは、編集カラム80にデータとして入力したい文字の音声表記メッセージを入力することができる。
【0040】
中国語音声表記入力装置は、それから不完全で曖昧な音声表記メッセージのための比較機能により、入力された音声表記メッセージと適合するデータを文字/熟語/文データベース150(図5参照)から検索する。
【0041】
音声表記メッセージと一致した音声表記の文字(多くの場合漢字であるがその他の記号などでもよい。以下同様である)、熟語、または文は、文字/熟語選択カラム90内に、使用頻度に応じた順で、所定のキー(ここではこれをホットキー100と称する)に対応させて表示される。このとき、音声表記メッセージと一致した音声表記の文字や熟語、または文は、完全に一致した文字や熟語、または文の他に、部分的に音声表記が一致する文字、熟語、または文についても表示される。
【0042】
ユーザは、それから装置のホットキー100を押すことで、希望の文字(漢字)、熟語、または文を選択する。これにより、ユーザがデータとして入力したい文字、熟語、または文が情報処置装置において入力されることになる。したがって、文書の編集中などにはその文書に文字などが入力されるのである。
【0043】
ホットキー100は、本実施の形態においては、20個用意されており、数キー6,7,8,9,0、ファンクションキーF1−F12、および特別なキー(例えばESC、PgUp、PgDn、その他)である。これらのホットキーは、ユーザが即座に希望の漢字を選択するために使用される。そしてこれらはキーボードがある場合には、キーボードの各キーを押すことによって入力されるが、キーボードがない場合には、表示されているホットキーをカーソルで指示してクリックすること、また指やペンタッチすることなど、使用している入力装置に応じて様々な方法により表示されているホットキー100を押すことで、希望の文字(漢字など)を選択することができる。
【0044】
さらに、具体例を説明する。
【0045】
例えば、単一の文字を入力する文字モードにおいて「奬」を入力したい場合、図2を参照すれば、編集カラム80に音声表記メッセージに「奬」の音声表記である「jiang」を入力すると、文字/熟語選択カラム90にその候補が表示されるので、表示されている「奬」に対応したホットキー100であるファンクションキーF1をクリックすることによって「奬」を入力することができる。
【0046】
また同様に、たとえば、熟語を入力する熟語モードにおいて「奬勵」を入力したい場合、図3を参照すれば、編集カラム80に音声表記メッセージ「jiang li」を入力すると、文字/熟語選択カラム90にその候補が表示されるので、表示されている「奬勵」に対応したホットキー100である数キー「6」をクリックすることによって「奬勵」を入力することができる。
【0047】
さらに同様に、熟語モードにおいて「奬優罰劣」を入力したい場合、図3を参照すれば、編集カラム80に音声表記メッセージ「jiang you」を入力すると、文字/熟語選択カラム90にその候補が表示されるので、表示されている「奬優罰劣」に対応した数キー「6」をクリックすることによって「奬優罰劣」を入力することができる。
【0048】
特に図示しないが、文を入力する場合も同様に、入力したい文の音声表記を入力することで、対応する文が表示されるので、その中から選択することで容易にデータとして文を入力することができる。
【0049】
しかも、後述するように、これら文字、熟語、および文の入力に際しては、それらの音声表記を完全に音声表記メッセージとして入力しなくても、候補として表示されるので、その候補中から希望する文字、熟語、または文を選択すればよい。
【0050】
図5は、本発明による中国語音声表記入力装置の機能構成を示すブロック図である。
【0051】
中国語音声表記入力装置は、ファンクション実行部130、入力比較部140、文字/熟語/文データベース150、出力選択部160、操作処理記録部170を有する。
【0052】
また、データ(音声表記メッセージなど)の入力は、ユーザの情報処理装置110の入力装置120が利用され、ファンクション実行部130に対して入力が行われる。
【0053】
入力装置120からの入力は、直ちにファンクション実行部130によって実行され、インプットファンクションパネル1を表示する。そして、インプットファンクションパネル1により入力モードなどが選択された後、編集カラム80が表示されるので、ユーザはこの編集カラム80に入力したい文字、熟語、文などの音声表記メッセージを入力することになる。
【0054】
ユーザによって入力された音声表記メッセージは、入力比較部140へ渡される。入力比較部140では、入力された音声表記メッセージを有するデータを文字/熟語/文データベース150の中のデータと比較し、完全に一致する文字、熟語、または文、および部分的に一致する文字、熟語、または文を検索する。
【0055】
最後に、入力比較部140によって検索され、適合しているとされた文字、熟語、または文は、出力選択部160へ渡される。出力選択部160は完全に一致する文字、熟語、または文、あるいは部分的に一致する文字、熟語、または文を、ポップアップウィンドウとして表示される文字/熟語選択カラム90上に統合し、ホットキー100に対応させて表示する。このとき、出力選択部160は、表示する一つひとつの文字、熟語、または文について、その使用頻度に基づいて順に表示する。なお、使用頻度が同じもの、または付いていないものは、音声表記のアルファベット順に表示する。
【0056】
これによりユーザは、ホットキー100によりデータとして入力したい文字(漢字)や熟語、または文を選ぶことができる。
【0057】
ユーザが文字、熟語、または文を選択した後、操作処理記録部17は、ユーザが選択した文字、熟語、または文の選択された頻度を、文字/熟語/文データベース150に記録する。これにより、頻繁に使用される文字、熟語、または文にその使用頻度が記録されることになり、頻繁に入力される文字、熟語、または文が文字/熟語選択カラム90に表示される際に上位に表示させることができる。このため、これら頻繁に入力される文字、熟語、または文の入力の際に文字/熟語選択カラム90の中から希望する文字、熟語、または文を見つけだすのが楽になって時間の節約になる。
【0058】
なお、ここで説明した装置は、あくまでも本発明を説明するためのものであり、実際には、デスクトップ型パーソナルコンピュータやノートブック型パーソナルコンピュータ、パーソナル携帯情報機器(PDA)、または携帯電話などの情報処理装置における中国語音声表記入力装置として提供されるものである。したがって、各部の機能は、本発明の方法に従って作成されたプログラムが、これらの情報処理装置で実行されることにより機能する。そしてこのプログラムは独立したプログラムであってもよいし、または既存のインプットメソッドと一体化されたものであってもよい。また、文字/熟語/文データベース150は、使用している情報処理装置内のメモリ(RAMなど揮発性メモリまたはハードディスクや他の不揮発性メモリなど)に記憶されたデータファイルである。また文字/熟語/文データベース150は、ネットワークによって情報処理装置と接続されたデータセンタなどに蓄積されているデータファイルなどであってもよい。
【0059】
また、入力装置としてはキーボード、マウス、タッチパネル、ペン入力装置、音声認識入力装置などのさまざまな入力装置を利用することができる。
【0060】
また、出力選択部の処理により様々なメッセージやポップウィンドウが表示される画面は、パソコン(デスクトップ型、ノートブック型など)、パーソナル携帯情報機器(PDA)、あるいは携帯電話などの情報処理装置が持つディスプレイである。
【0061】
図6は、上述した装置の動作手順を示すフローチャートである。
【0062】
中国語音声表記を用いて文字の入力を行って文章データを編集しようとする際には、ユーザは、本実施の形態による中国語音声表記入力装置を起動する。
【0063】
そして、ユーザは、本装置の起動により画面上に表示されたインプットファンクションパネル1により入力モードを選択し、その後、編集カラム80に希望する文字、熟語、または文の音声表記メッセージを入力する(ステップ210)。
【0064】
ユーザが音声表記メッセージを入力したあと、本装置は入力された音声表記メッセージの内容と文字/熟語/文データベース150のデータを比較する(ステップ220)。
【0065】
続いて、入力された音声表記メッセージが完全な音声表記か否かを判断する(ステップ230)。
【0066】
入力された音声表記メッセージが完全な音声表記である場合は、音声表記メッセージと完全に一致する文字、熟語、または文と部分的に一致する文字、熟語、または文を文字/熟語/文データベース150から読み出して、その中で頻繁に読み出されているものがあればその頻度に従って、かつ同じ頻度のデータ(または使用頻度がないデータ)は音声表記のアルファベット順(または漢字の画数や文字数の順でもよい)で、ホットキーに対応させてポップアップウィンドウによる文字/熟語選択カラム90に表示する(ステップ240)。
【0067】
一方、入力された音声表記メッセージが完全な音声表記ではない場合には、入力された音声表記メッセージと部分的に一致する部分のある文字、熟語、または文を文字/熟語/文データベース150から読み出して、その中で頻繁に読み出されているものがあればその頻度に従って、かつ同じ頻度のデータ(または使用頻度がないデータ)は音声表記のアルファベット順(または漢字の画数や文字数の順でもよい)となるように、ホットキーに対応させてポップアップウィンドウによる文字/熟語選択カラム90に表示する(ステップ250)。
【0068】
その後、文字/熟語選択カラム90に表示された文字(漢字)、熟語、または文の中からユーザが希望するものを探して選択する。これにより文字/熟語選択カラム90に表示された文字、熟語、または文の中から一つが選択される(ステップ260)。
【0069】
ユーザが文字、熟語、または文を選択し終わったあと、装置は、その選択されたデータ(文字、熟語、または文)について、選択されたこと、すなわち、選択されたデータの使用頻度を文字/熟語/文データベース150に記憶する(ステップ270)。
【0070】
図7は、入力された音声表記メッセージとデータベース内のデータ(文字、熟語、または文)との比較動作を説明するためのチャート図である。
【0071】
ユーザが漢字「奬」を入力したい場合(文字モードが選択されている)、音声表記メッセージ「jiang」を入力することになる。この場合、まず「j」のキーが編集カラム80に入力されて、入力比較部14へ渡され、入力比較部14へは、文字/熟語/文データベース150の中から「j」で始まる全てのデータを検索する。
【0072】
これにより、音声表記「j」で始まる漢字がすべて選択されてくる。これは、図示するように、「ja」…「ji」…「ju」…の音声表記を持つデータが検索されてくる。そして、検索された結果としてその音声表記を持つ漢字が文字/熟語選択カラム90に選択候補として表示される。
【0073】
続いて、ユーザが「i」を入力すると、音声表記メッセージは「ji」となる。入力比較部14は、先の音声表記「j」で始まる漢字の中から「i」が続いているものを検索する。その結果、「ji」、「jia」、「jian」、「jiang」の音声表記を持つ文字、熟語、または文が検索される。
【0074】
この段階で、入力されている音声表記メッセージとしては「ji」であり、これは完全な音声表記「ji」であり、これに対応する漢字が文字/熟語選択カラム90に表示される。
【0075】
続いて、ユーザは「a」を入力する。音声表記メッセージは「jia」となる。入力比較部14は、先の音声表記「ji」で始まる漢字の中から「a」が続いているもの検索する。その結果、「jia」、「jian」、「jiang」の音声表記を持つ漢字が検索される。
【0076】
この段階では、「jia」は完全な音声表記であるので、「jia」の音声表記を持つ漢字が文字/熟語選択カラム90に表示される。
【0077】
続いて、ユーザは「n」を入力する。音声表記メッセージは「jian」となる。入力比較部14は、先の音声表記「jia」で始まる漢字の中から「n」が続いているもの検索する。その結果、「jian」、「jiang」の音声表記を持つ漢字が検索される。
【0078】
この段階では、「jian」は完成した音声表記であるので、「jian」の音声表記を持つ漢字が文字/熟語選択カラム90に表示される。
【0079】
この段階で、文字/熟語選択カラム90には、ユーザが希望している「jiang」を含む漢字などが表示されていて、しかも表示されているのは、「jian」、「jiang」の音声表記の漢字であるから、その中からユーザが希望している「奬」を見つけだすことができれば、「奬」の音声表記である「jiang」すべてを入力することなく、ホットキー100により「奬」を選択し、入力してもよい。これはさらに前の段階においても同じで、音声表記メッセージの入力途中で文字/熟語選択カラム90に表示された候補のなかから希望する漢字を見つけだすことができれば、その時点で、ホットキーにより選択して入力を完了してよい。
【0080】
しかも、本発明では、文字/熟語/文データベース150の中のデータには、その使用頻度が記録されているので、ユーザが希望している「奬」の文字の使用頻度が高ければ、「奬」の音声表記である「jiang」を入力している途中で、文字/熟語選択カラム90の上の方に「奬」の文字が表示されるので、音声表記メッセージをすべて入力しなくても、希望する「奬」の文字を容易に見つけだすことができる。
【0081】
なお、もちろん、音声表記「jiang」をすべて入力することで、「jiang」の音声表記を持つ漢字を文字/熟語選択カラム90に表示させて、その中から選択してもよい。
【0082】
以上説明したように、本実施の形態によれば、完全な音声表記を入力することなく、中国語の入力を容易に行うことが可能となる。このため、中国語の入力を速くすることが可能となる。
【0083】
また、ポップアップウィンドウにより、音声表記メッセージに対応する候補が音声表記メッセージの入力途中で逐次表示され、その中からホットキーにより選択することとしているので、素早い入力が可能である。しかも、候補として表示される漢字や熟語、または文は、その使用頻度に応じて表示されるために、使用頻度の高いものは音声表記メッセージが不完全な段階でも素早く見つけだして入力することが可能である。
【0084】
以上本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではない。たとえば、以上説明した実施の形態によれば、単一の文字入力の文字モードか、熟語を入力する熟語モードか、または文を入力する文モードかを先に選択して入力することとしたが、これらは一度に選択できるようにしたものであってもよい。すなわち、入力モードにかかわらず、音声表記メッセージとして入力された音声表記に完全に一致する文字、熟語、および文と、部分的に一致する文字、熟語、および文を検索して、これらを使用頻度の順およびアルファベット順でホットキーに対応させて表示するようにしてもよい。
【0085】
また、熟語や文などは、文字/熟語/文データベース150に任意に登録できる。したがって、文字/熟語/文データベース150に音声表記メッセージに対応する熟語や文がない場合にはそれらを別途登録することで、本発明による中国語音声表記入力装置およびその方法を利用して、登録された熟語や文を簡単に入力することができるようになる。
【0086】
さらに本発明は、本発明の特許請求の範囲の記載により解釈されるべきものであり、当業者においてさまざまな変形形態として実施可能であり、それらの変形形態も本発明に含まれるものである。
【0087】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、完全な音声表記を入力することなく、中国語の入力を容易に行うことが可能となる。このため、中国語の入力を速くすることができて、漢字を簡単に入力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施の形態におけるインプットファンクションパネルの概略図である。
【図2】中国語入力装置による操作状況を説明するための図面である。
【図3】中国語入力装置による操作状況を説明するための図面である。
【図4】中国語入力装置による操作状況を説明するための図面である。
【図5】本発明を適用した実施の形態における中国語音声表記入力装置の機能構成を示すブロック図である。
【図6】中国語音声表記入力装置の動作手順を示すフローチャートである。
【図7】入力された音声表記メッセージとデータベース内のデータ(文字、熟語、または文)との比較動作を説明するためのチャート図である。
【符号の説明】
110…情報処理装置
120…入力装置
130…ファンクション実行部
140…入力比較
150…文字/熟語/文データベース
160…出力選択部
170…操作処理記録部
【発明の属する技術分野】
本発明は、中国語音声表記入力装置およびその方法に関し、特に、不完全なおよび曖昧な音声表記(phonetic transcription)のために比較機能する中国語音声表記入力装置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インプットメソッドは、情報処理装置において文字データを入力し、文章の編集を行うためのツールアプリケーションの一つである。
【0003】
文字データの入力や編集において、人々が現在注目している問題の一つは、文字データの入力速度である。それはインプットメソッドによって提供される文字データの入力方法、検索精度、および適応性に影響される。
【0004】
中国語音声表記入力を行うために、様々な中国語用のインプットメソッドが開発されている。
【0005】
現在周知の技術や調査によれば、大部分のインプットメソッドは、ユーザのキー入力方法および漢字選択の態様から、キー入力速度の改善に貢献している。
【0006】
中国語用のインプットメソッドとしては、第1に、漢字形状を特定の部首に分解して入力するキャラクター形状インプットメソッド(Character Shape Input Methods)があり、具体的には、たとえば倉頡入力法(Chang−Jei Input Method)、嘸蝦米入力法(Boshiamy Input Method)、行列入力法(Determinant Input Method)、大易入力法(Ta−I Input Method)などが存在する。これらの中国語用のインプットメソッドを使用する場合、文字データを入力するために、ユーザは入力したい漢字を分解する特定の入力方法を学習して覚えることを必要とする。
【0007】
これは、初心者にとって難しく、それがこれらのインプットメソッドを使用することをためらわせる原因の一つとなっている。
【0008】
第2に、音声表記入力インプットメソッドがある。それは発音記号、標準中国語音声表記、または一般的な音声表記を含む発音記号を入力することで希望する漢字を入力するものである。たとえば中国標準語音声表記インプットメソッドは漢字音素を使用するように設計させている。このようなインプットメソッドでは、ユーザが発音記号あるいは標準中国語音声表記を音声表記メッセージとして入力することによって、入力された音声表記のデータに一致する文字や熟語がデータベースの中から検索されて選択候補として表示される。そして、ユーザはその候補のなかから希望する漢字や熟語を選択することで文字データの入力が行われる。したがって、このようなインプットメソッドでは、ユーザは、希望の文字データを入力するためには、通常、英語のアルファベットを使用する。
【0009】
このような音声表記入力よるインプットメソッドは機械的に音声表記に対応する漢字や熟語が選択される。したがって、英語の文字のキー入力を必要とし、同じような文字データを入力する場合でも同じ英語のキー入力が何度も必要となるため入力速度が遅くなる。
【0010】
このようなキー入力および選択の欠陥を考慮して、知的比較を利用したインプットメソッドがある。この種のインプットメソッドとしては、例えばマイクロソフト社の「New Phonetic Input Method」、「Natural Input Method」などがある。
【0011】
これらのインプットメソッドは、ユーザによって入力された音声表記メッセージに基づいて知的比較を使用する。
【0012】
このようなインプットメソッドでは、入力された音標文字列が単一の音声表記である場合、この単一の音声表記の最も高い頻度を有する漢字が編集カラムにおいて表示される。そしてユーザによって求められた漢字が現われない場合、ユーザは、別の一致する漢字を選ぶために文字/熟語選択カラムを開くことができる。
【0013】
入力された音標文字列が合成音声表記である場合、言葉または文の中で最も頻度の高いものは、単語データベース、熟語データベース、または音標文字列による文データベースの探索により、編集カラムに表示される。そして、前記同様に、ユーザは、漢字、熟語または文がユーザの希望しているものではない場合、ユーザは他の語または文を選択するために文字/熟語選択カラムを開くことができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種のインプットメソッドの最も容認できない状況は、表示された文字、熟語、または文が、ユーザが希望しているものがなかなか出てこない場合があるということである。
【0015】
さらに問題なのは、このようなユーザが希望する文字、熟語、または文などが出てこない場合に、さらに候補を表示させて、そこからユーザが必要な文字、熟語、または文を選ぶことになり、これが非常に面倒であると言うことである。
【0016】
そこで、本発明の目的は、不完全で曖昧な音声表記を比較処理し、かつ様々なオプションの漢字および熟語を容易に文字データとして入力することのできる中国語音声表記入力装置およびその方法を提供することである。そしてそれは、漢字の入力速度を早くして、漢字を簡単に入力できるようにする機能を有し、これにより漢字の選択をユーザがより早く、便利になるようにすることができる、と言う未解決の問題を解決する技術である。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、以下の構成により達成される。
【0018】
(1)不完全または曖昧な音声表記のための比較機能を有する中国語音声表記入力装置であって、文字、熟語、および文のうち少なくともいずれかを記憶した文字/熟語/文データベースと、入力するデータとして文字、熟語、および文のうち少なくともいずれかの音声表記メッセージを入力する入力手段と、前記文字/熟語/文データベースの中のデータと、前記入力装置によって入力された前記音声表記メッセージのデータとを比較して、音声表記が完全に一致する文字、熟語および文のうち少なくともいずれか、および/または部分的に一致する文字、熟語および文のうち少なくともいずれかを検索する入力比較手段と、前記入力比較手段が検出した前記音声表記メッセージのデータと音声表記が完全に一致する文字、熟語および文のうち少なくともいずれか、および/または部分的に一致する文字、熟語および文のうち少なくともいずれかを、それぞれ所定のキーに対応させて表示する出力手段と、前記所定のキーが入力されることで選択された文字、熟語および文について使用頻度を記録する操作処理記録手段と、を有することを特徴とする中国語音声表記入力装置。
【0019】
(2)デスクトップ型パーソナルコンピュータ、ノートブック型パーソナルコンピュータ、パーソナル携帯情報機器、および携帯電話のうち少なくともいずれか一つの情報処理装置における文字入力に使用されることを特徴とする。
【0020】
(3)前記入力手段は、キーボード、マウス、タッチパネル、および音声認識入力装置のうち少なくともいずれかであることを特徴とする。
【0021】
(4)入力する文字が複雑体文字か簡体文字かを切り替える中国語キャラクタモード切り替えボタン、入力する文字が単一の文字か熟語か文かを切り替える文字/熟語/文分類切り替えボタン、入力する文字が中国語か英語かを切り替える中国語/英語モード切り替えボタン、入力する文字が全角文字か半角文字かを切り替える文字形状モード切り替えボタン、特別なシンボルを入力するための特別なシンボル入力ボタン、入力するデータの文書形式を切り替える書体パネルオプションボタン、および上記各ボタンの表示、非表示を切り替える装置準備ボタン、を表示し、これらのボタンによって入力モードを切り替える入力機能実行手段をさらに有することを特徴とする。
【0022】
(5)少なくとも、単一の文字を入力するための文字モード、熟語を入力する熟語モード、および文を入力する文モードのうちいずれかが入力するデータの入力モードとして前記入力装置によって選択され、当該選択された入力モードに従って文字、熟語、および文のいずれかが入力されることことを特徴とする。
【0023】
(6)前記出力手段は、ポップアップウィンドウによって、前記入力比較手段が検出した前記音声表記メッセージのデータと音声表記が完全に一致する文字、熟語および文の少なくともいずれか、および/または部分的に一致する文字、熟語および文の少なくともいずれかを、それぞれ所定のキーに対応させて画面上に表示することを特徴とする請求項1記載の中国語音声表記入力装置。
【0024】
(7)不完全または曖昧な音声表記のための比較機能を有する中国語音声表記入力方法であって、入力するデータとして文字、熟語、および文のうち少なくともいずれかの音声表記メッセージを入力する段階と、文字、熟語、および文のデータを記憶したデータベースの中のデータと前記入力された音声表記メッセージのデータとを比較して、音声表記が完全に一致する文字、熟語および文の少なくともいずれか、および/または部分的に一致する文字、熟語および文の少なくともいずれかを検索する段階と、前記検索の結果検出された前記音声表記メッセージのデータと音声表記が完全に一致する文字、熟語および文のうち少なくともいずれか、および/または部分的に一致する文字、熟語および文のうち少なくともいずれかを、それぞれ所定のキーに対応させて表示する段階と、前記所定のキーが入力されることで前記表示されている文字、熟語および文のいずれかが入力される段階と、前記所定のキーが入力されることで選択された文字、熟語および文について使用頻度を記録する段階と、を有することを特徴とする中国語音声表記入力方法。
【0025】
(8)入力する文字が複雑体文字か簡体文字かを切り替える中国語キャラクタモード切り替えボタン、入力する文字が単一の文字か熟語か文かを切り替える文字/熟語/文分類切り替えボタン、入力する文字が中国語か英語かを切り替える中国語/英語モード切り替えボタン、入力する文字が全角文字か半角文字かを切り替える文字形状モード切り替えボタン、特別なシンボルを入力するための特別なシンボル入力ボタン、入力するデータの文書形式を切り替える書体パネルオプションボタン、および、上記各ボタンの表示、非表示を切り替える装置準備ボタン、を表示し、これらのボタンによって入力モードを切り替える段階をさらに有することを特徴とする請求項7記載の中国語音声表記入力方法。
【0026】
(9)少なくとも、文字を入力するための文字モード、熟語を入力する熟語モード、および文を入力する文モードのうちいずれかを入力するデータの入力モードとして選択する段階を有し、選択された入力モードに従って文字、熟語、および文のいずれかが入力されることを特徴とする請求項7記載の中国語音声表記入力方法。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0028】
本発明による中国語音声表記入力装置は、図1に示すように、文字データの入力のために、ユーザに対してインプットファンクションパネル1を表示する。
【0029】
このインプットファンクションパネル1は、以下の機能ボタンから構成されている。
【0030】
(1)中国語キャラクタモード切り替えボタン10。この切り替えボタンは、中国語漢字を複雑体文字(Complex、繁体字(Traditional)とも称される)と簡体文字(Simplified)とを切り替える。図においては、複雑体「Complex」が選択されている場合を示している。
【0031】
(2)文字/熟語/文分類切り替えボタン20。この文字/熟語/文分類切り替えボタン20は、ユーザが入力するデータとして、単一の文字を入力する文字入力モード、複数の文字からなる熟語を入力する熟語入力モード、および複数の熟語や文字からなる一文を入力する文入力モードのいずれかを切り替える。図においては、文字入力モード「character」になっている場合を示している。
【0032】
(3)中国語/英語モード切り替えボタン30。中国語/英語モード切り替えボタン30は、入力するデータが中国語か英語かの切り替えを行う。図においては、中国語入力モード「Chinese」になっている場合を示している。
−−/M
(4)文字形状モード切り替えボタン40。文字形状モード切り替えボタン40は、全角文字と半角文字の切り替え、とくにシンボルや英数字入力における全角文字と半角文字の切り替えを行う。図においては、全角文字入力モードの場合を示している。
【0033】
(5)特別なシンボル入力ボタン50。ユーザがメッセージを入力し、かつ、このシンボル入力ボタン50をクリックしてカラム内のシンボルを選択することによって、画面上(不図示)に選択されたシンボルが表示される。
【0034】
(6)書体パネルオプションボタン60。書体パネルオプションボタン60をクリックしている間、ユーザが編集する文書として、たとえば「社会的な手続文書」、「日常業務文書」、「商用文書」、および「手紙」などの文書形式が機能メニューとして画面上に表示されて(不図示)、そのうちの1つを選択することができる。図においては、手紙「Letter」の文書形式が選択された状態を示している。
【0035】
(7)装置準備/オンラインインストラクションボタン70。この装置準備/オンラインインストラクションボタン70は、インプットファンクションパネル1のオン、オフの切り替え(すなわち、インプットファンクションパネル1が表示された状態が装置準備の状態である)、およびユーザにこの中国語入力装置を理解するためのオンラインヘルプ機能の提供を切り替える。図においては、装置準備(すなわち、インプットファンクションパネル1が表示された状態)を示す「System」が表示された状態を示している。さらに装置準備/オンラインインストラクションボタン70は、オンライン更新機能を実行することができる。
【0036】
図2、3、および4は、この中国語入力装置による操作状況を説明するための図面で、ユーザが使用している情報処理装置(詳細後述)の画面に表示される内容を示している。
【0037】
ユーザがこの中国語音声表記入力装置を動作させることによって、インプットファンクションパネル1が画面上に表示される(図1参照)。
【0038】
ユーザはここで、少なくとも文字/熟語/文入力モード切り替えボタン20を切り替えることによって、データとして入力するものが、文字、熟語、または文のいずれであるかを選択する。
【0039】
そして、図2に示すように、ユーザは、編集カラム80にデータとして入力したい文字の音声表記メッセージを入力することができる。
【0040】
中国語音声表記入力装置は、それから不完全で曖昧な音声表記メッセージのための比較機能により、入力された音声表記メッセージと適合するデータを文字/熟語/文データベース150(図5参照)から検索する。
【0041】
音声表記メッセージと一致した音声表記の文字(多くの場合漢字であるがその他の記号などでもよい。以下同様である)、熟語、または文は、文字/熟語選択カラム90内に、使用頻度に応じた順で、所定のキー(ここではこれをホットキー100と称する)に対応させて表示される。このとき、音声表記メッセージと一致した音声表記の文字や熟語、または文は、完全に一致した文字や熟語、または文の他に、部分的に音声表記が一致する文字、熟語、または文についても表示される。
【0042】
ユーザは、それから装置のホットキー100を押すことで、希望の文字(漢字)、熟語、または文を選択する。これにより、ユーザがデータとして入力したい文字、熟語、または文が情報処置装置において入力されることになる。したがって、文書の編集中などにはその文書に文字などが入力されるのである。
【0043】
ホットキー100は、本実施の形態においては、20個用意されており、数キー6,7,8,9,0、ファンクションキーF1−F12、および特別なキー(例えばESC、PgUp、PgDn、その他)である。これらのホットキーは、ユーザが即座に希望の漢字を選択するために使用される。そしてこれらはキーボードがある場合には、キーボードの各キーを押すことによって入力されるが、キーボードがない場合には、表示されているホットキーをカーソルで指示してクリックすること、また指やペンタッチすることなど、使用している入力装置に応じて様々な方法により表示されているホットキー100を押すことで、希望の文字(漢字など)を選択することができる。
【0044】
さらに、具体例を説明する。
【0045】
例えば、単一の文字を入力する文字モードにおいて「奬」を入力したい場合、図2を参照すれば、編集カラム80に音声表記メッセージに「奬」の音声表記である「jiang」を入力すると、文字/熟語選択カラム90にその候補が表示されるので、表示されている「奬」に対応したホットキー100であるファンクションキーF1をクリックすることによって「奬」を入力することができる。
【0046】
また同様に、たとえば、熟語を入力する熟語モードにおいて「奬勵」を入力したい場合、図3を参照すれば、編集カラム80に音声表記メッセージ「jiang li」を入力すると、文字/熟語選択カラム90にその候補が表示されるので、表示されている「奬勵」に対応したホットキー100である数キー「6」をクリックすることによって「奬勵」を入力することができる。
【0047】
さらに同様に、熟語モードにおいて「奬優罰劣」を入力したい場合、図3を参照すれば、編集カラム80に音声表記メッセージ「jiang you」を入力すると、文字/熟語選択カラム90にその候補が表示されるので、表示されている「奬優罰劣」に対応した数キー「6」をクリックすることによって「奬優罰劣」を入力することができる。
【0048】
特に図示しないが、文を入力する場合も同様に、入力したい文の音声表記を入力することで、対応する文が表示されるので、その中から選択することで容易にデータとして文を入力することができる。
【0049】
しかも、後述するように、これら文字、熟語、および文の入力に際しては、それらの音声表記を完全に音声表記メッセージとして入力しなくても、候補として表示されるので、その候補中から希望する文字、熟語、または文を選択すればよい。
【0050】
図5は、本発明による中国語音声表記入力装置の機能構成を示すブロック図である。
【0051】
中国語音声表記入力装置は、ファンクション実行部130、入力比較部140、文字/熟語/文データベース150、出力選択部160、操作処理記録部170を有する。
【0052】
また、データ(音声表記メッセージなど)の入力は、ユーザの情報処理装置110の入力装置120が利用され、ファンクション実行部130に対して入力が行われる。
【0053】
入力装置120からの入力は、直ちにファンクション実行部130によって実行され、インプットファンクションパネル1を表示する。そして、インプットファンクションパネル1により入力モードなどが選択された後、編集カラム80が表示されるので、ユーザはこの編集カラム80に入力したい文字、熟語、文などの音声表記メッセージを入力することになる。
【0054】
ユーザによって入力された音声表記メッセージは、入力比較部140へ渡される。入力比較部140では、入力された音声表記メッセージを有するデータを文字/熟語/文データベース150の中のデータと比較し、完全に一致する文字、熟語、または文、および部分的に一致する文字、熟語、または文を検索する。
【0055】
最後に、入力比較部140によって検索され、適合しているとされた文字、熟語、または文は、出力選択部160へ渡される。出力選択部160は完全に一致する文字、熟語、または文、あるいは部分的に一致する文字、熟語、または文を、ポップアップウィンドウとして表示される文字/熟語選択カラム90上に統合し、ホットキー100に対応させて表示する。このとき、出力選択部160は、表示する一つひとつの文字、熟語、または文について、その使用頻度に基づいて順に表示する。なお、使用頻度が同じもの、または付いていないものは、音声表記のアルファベット順に表示する。
【0056】
これによりユーザは、ホットキー100によりデータとして入力したい文字(漢字)や熟語、または文を選ぶことができる。
【0057】
ユーザが文字、熟語、または文を選択した後、操作処理記録部17は、ユーザが選択した文字、熟語、または文の選択された頻度を、文字/熟語/文データベース150に記録する。これにより、頻繁に使用される文字、熟語、または文にその使用頻度が記録されることになり、頻繁に入力される文字、熟語、または文が文字/熟語選択カラム90に表示される際に上位に表示させることができる。このため、これら頻繁に入力される文字、熟語、または文の入力の際に文字/熟語選択カラム90の中から希望する文字、熟語、または文を見つけだすのが楽になって時間の節約になる。
【0058】
なお、ここで説明した装置は、あくまでも本発明を説明するためのものであり、実際には、デスクトップ型パーソナルコンピュータやノートブック型パーソナルコンピュータ、パーソナル携帯情報機器(PDA)、または携帯電話などの情報処理装置における中国語音声表記入力装置として提供されるものである。したがって、各部の機能は、本発明の方法に従って作成されたプログラムが、これらの情報処理装置で実行されることにより機能する。そしてこのプログラムは独立したプログラムであってもよいし、または既存のインプットメソッドと一体化されたものであってもよい。また、文字/熟語/文データベース150は、使用している情報処理装置内のメモリ(RAMなど揮発性メモリまたはハードディスクや他の不揮発性メモリなど)に記憶されたデータファイルである。また文字/熟語/文データベース150は、ネットワークによって情報処理装置と接続されたデータセンタなどに蓄積されているデータファイルなどであってもよい。
【0059】
また、入力装置としてはキーボード、マウス、タッチパネル、ペン入力装置、音声認識入力装置などのさまざまな入力装置を利用することができる。
【0060】
また、出力選択部の処理により様々なメッセージやポップウィンドウが表示される画面は、パソコン(デスクトップ型、ノートブック型など)、パーソナル携帯情報機器(PDA)、あるいは携帯電話などの情報処理装置が持つディスプレイである。
【0061】
図6は、上述した装置の動作手順を示すフローチャートである。
【0062】
中国語音声表記を用いて文字の入力を行って文章データを編集しようとする際には、ユーザは、本実施の形態による中国語音声表記入力装置を起動する。
【0063】
そして、ユーザは、本装置の起動により画面上に表示されたインプットファンクションパネル1により入力モードを選択し、その後、編集カラム80に希望する文字、熟語、または文の音声表記メッセージを入力する(ステップ210)。
【0064】
ユーザが音声表記メッセージを入力したあと、本装置は入力された音声表記メッセージの内容と文字/熟語/文データベース150のデータを比較する(ステップ220)。
【0065】
続いて、入力された音声表記メッセージが完全な音声表記か否かを判断する(ステップ230)。
【0066】
入力された音声表記メッセージが完全な音声表記である場合は、音声表記メッセージと完全に一致する文字、熟語、または文と部分的に一致する文字、熟語、または文を文字/熟語/文データベース150から読み出して、その中で頻繁に読み出されているものがあればその頻度に従って、かつ同じ頻度のデータ(または使用頻度がないデータ)は音声表記のアルファベット順(または漢字の画数や文字数の順でもよい)で、ホットキーに対応させてポップアップウィンドウによる文字/熟語選択カラム90に表示する(ステップ240)。
【0067】
一方、入力された音声表記メッセージが完全な音声表記ではない場合には、入力された音声表記メッセージと部分的に一致する部分のある文字、熟語、または文を文字/熟語/文データベース150から読み出して、その中で頻繁に読み出されているものがあればその頻度に従って、かつ同じ頻度のデータ(または使用頻度がないデータ)は音声表記のアルファベット順(または漢字の画数や文字数の順でもよい)となるように、ホットキーに対応させてポップアップウィンドウによる文字/熟語選択カラム90に表示する(ステップ250)。
【0068】
その後、文字/熟語選択カラム90に表示された文字(漢字)、熟語、または文の中からユーザが希望するものを探して選択する。これにより文字/熟語選択カラム90に表示された文字、熟語、または文の中から一つが選択される(ステップ260)。
【0069】
ユーザが文字、熟語、または文を選択し終わったあと、装置は、その選択されたデータ(文字、熟語、または文)について、選択されたこと、すなわち、選択されたデータの使用頻度を文字/熟語/文データベース150に記憶する(ステップ270)。
【0070】
図7は、入力された音声表記メッセージとデータベース内のデータ(文字、熟語、または文)との比較動作を説明するためのチャート図である。
【0071】
ユーザが漢字「奬」を入力したい場合(文字モードが選択されている)、音声表記メッセージ「jiang」を入力することになる。この場合、まず「j」のキーが編集カラム80に入力されて、入力比較部14へ渡され、入力比較部14へは、文字/熟語/文データベース150の中から「j」で始まる全てのデータを検索する。
【0072】
これにより、音声表記「j」で始まる漢字がすべて選択されてくる。これは、図示するように、「ja」…「ji」…「ju」…の音声表記を持つデータが検索されてくる。そして、検索された結果としてその音声表記を持つ漢字が文字/熟語選択カラム90に選択候補として表示される。
【0073】
続いて、ユーザが「i」を入力すると、音声表記メッセージは「ji」となる。入力比較部14は、先の音声表記「j」で始まる漢字の中から「i」が続いているものを検索する。その結果、「ji」、「jia」、「jian」、「jiang」の音声表記を持つ文字、熟語、または文が検索される。
【0074】
この段階で、入力されている音声表記メッセージとしては「ji」であり、これは完全な音声表記「ji」であり、これに対応する漢字が文字/熟語選択カラム90に表示される。
【0075】
続いて、ユーザは「a」を入力する。音声表記メッセージは「jia」となる。入力比較部14は、先の音声表記「ji」で始まる漢字の中から「a」が続いているもの検索する。その結果、「jia」、「jian」、「jiang」の音声表記を持つ漢字が検索される。
【0076】
この段階では、「jia」は完全な音声表記であるので、「jia」の音声表記を持つ漢字が文字/熟語選択カラム90に表示される。
【0077】
続いて、ユーザは「n」を入力する。音声表記メッセージは「jian」となる。入力比較部14は、先の音声表記「jia」で始まる漢字の中から「n」が続いているもの検索する。その結果、「jian」、「jiang」の音声表記を持つ漢字が検索される。
【0078】
この段階では、「jian」は完成した音声表記であるので、「jian」の音声表記を持つ漢字が文字/熟語選択カラム90に表示される。
【0079】
この段階で、文字/熟語選択カラム90には、ユーザが希望している「jiang」を含む漢字などが表示されていて、しかも表示されているのは、「jian」、「jiang」の音声表記の漢字であるから、その中からユーザが希望している「奬」を見つけだすことができれば、「奬」の音声表記である「jiang」すべてを入力することなく、ホットキー100により「奬」を選択し、入力してもよい。これはさらに前の段階においても同じで、音声表記メッセージの入力途中で文字/熟語選択カラム90に表示された候補のなかから希望する漢字を見つけだすことができれば、その時点で、ホットキーにより選択して入力を完了してよい。
【0080】
しかも、本発明では、文字/熟語/文データベース150の中のデータには、その使用頻度が記録されているので、ユーザが希望している「奬」の文字の使用頻度が高ければ、「奬」の音声表記である「jiang」を入力している途中で、文字/熟語選択カラム90の上の方に「奬」の文字が表示されるので、音声表記メッセージをすべて入力しなくても、希望する「奬」の文字を容易に見つけだすことができる。
【0081】
なお、もちろん、音声表記「jiang」をすべて入力することで、「jiang」の音声表記を持つ漢字を文字/熟語選択カラム90に表示させて、その中から選択してもよい。
【0082】
以上説明したように、本実施の形態によれば、完全な音声表記を入力することなく、中国語の入力を容易に行うことが可能となる。このため、中国語の入力を速くすることが可能となる。
【0083】
また、ポップアップウィンドウにより、音声表記メッセージに対応する候補が音声表記メッセージの入力途中で逐次表示され、その中からホットキーにより選択することとしているので、素早い入力が可能である。しかも、候補として表示される漢字や熟語、または文は、その使用頻度に応じて表示されるために、使用頻度の高いものは音声表記メッセージが不完全な段階でも素早く見つけだして入力することが可能である。
【0084】
以上本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではない。たとえば、以上説明した実施の形態によれば、単一の文字入力の文字モードか、熟語を入力する熟語モードか、または文を入力する文モードかを先に選択して入力することとしたが、これらは一度に選択できるようにしたものであってもよい。すなわち、入力モードにかかわらず、音声表記メッセージとして入力された音声表記に完全に一致する文字、熟語、および文と、部分的に一致する文字、熟語、および文を検索して、これらを使用頻度の順およびアルファベット順でホットキーに対応させて表示するようにしてもよい。
【0085】
また、熟語や文などは、文字/熟語/文データベース150に任意に登録できる。したがって、文字/熟語/文データベース150に音声表記メッセージに対応する熟語や文がない場合にはそれらを別途登録することで、本発明による中国語音声表記入力装置およびその方法を利用して、登録された熟語や文を簡単に入力することができるようになる。
【0086】
さらに本発明は、本発明の特許請求の範囲の記載により解釈されるべきものであり、当業者においてさまざまな変形形態として実施可能であり、それらの変形形態も本発明に含まれるものである。
【0087】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、完全な音声表記を入力することなく、中国語の入力を容易に行うことが可能となる。このため、中国語の入力を速くすることができて、漢字を簡単に入力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施の形態におけるインプットファンクションパネルの概略図である。
【図2】中国語入力装置による操作状況を説明するための図面である。
【図3】中国語入力装置による操作状況を説明するための図面である。
【図4】中国語入力装置による操作状況を説明するための図面である。
【図5】本発明を適用した実施の形態における中国語音声表記入力装置の機能構成を示すブロック図である。
【図6】中国語音声表記入力装置の動作手順を示すフローチャートである。
【図7】入力された音声表記メッセージとデータベース内のデータ(文字、熟語、または文)との比較動作を説明するためのチャート図である。
【符号の説明】
110…情報処理装置
120…入力装置
130…ファンクション実行部
140…入力比較
150…文字/熟語/文データベース
160…出力選択部
170…操作処理記録部
Claims (9)
- 不完全または曖昧な音声表記のための比較機能を有する中国語音声表記入力装置であって、
文字、熟語、および文のうち少なくともいずれかを記憶した文字/熟語/文データベースと、
入力するデータとして文字、熟語、および文のうち少なくともいずれかの音声表記メッセージを入力する入力手段と、
前記文字/熟語/文データベースの中のデータと、前記入力装置によって入力された前記音声表記メッセージのデータとを比較して、音声表記が完全に一致する文字、熟語および文のうち少なくともいずれか、および/または部分的に一致する文字、熟語および文のうち少なくともいずれかを検索する入力比較手段と、前記入力比較手段が検出した前記音声表記メッセージのデータと音声表記が完全に一致する文字、熟語および文のうち少なくともいずれか、および/または部分的に一致する文字、熟語および文のうち少なくともいずれかを、それぞれ所定のキーに対応させて表示する出力手段と、
前記所定のキーが入力されることで選択された文字、熟語および文について使用頻度を記録する操作処理記録手段と、
を有することを特徴とする中国語音声表記入力装置。 - デスクトップ型パーソナルコンピュータ、ノートブック型パーソナルコンピュータ、パーソナル携帯情報機器、および携帯電話のうち少なくともいずれか一つの情報処理装置における文字入力に使用されることを特徴とする請求項1記載の中国語音声表記入力装置。
- 前記入力手段は、
キーボード、マウス、タッチパネル、および音声認識入力装置のうち少なくともいずれかであることを特徴とする請求項1記載の中国語音声表記入力装置。 - 入力する文字が複雑体文字か簡体文字かを切り替える中国語キャラクタモード切り替えボタン、入力する文字が単一の文字か熟語か文かを切り替える文字/熟語/文分類切り替えボタン、入力する文字が中国語か英語かを切り替える中国語/英語モード切り替えボタン、入力する文字が全角文字か半角文字かを切り替える文字形状モード切り替えボタン、特別なシンボルを入力するための特別なシンボル入力ボタン、入力するデータの文書形式を切り替える書体パネルオプションボタン、および上記各ボタンの表示、非表示を切り替える装置準備ボタン、を表示し、これらのボタンによって入力モードを切り替える入力機能実行手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の中国語音声表記入力装置。
- 少なくとも、単一の文字を入力するための文字モード、熟語を入力する熟語モード、および文を入力する文モードのうちいずれかが入力するデータの入力モードとして前記入力装置によって選択され、当該選択された入力モードに従って文字、熟語、および文のいずれかが入力されることことを特徴とする請求項1記載の中国語音声表記入力装置。
- 前記出力手段は、ポップアップウィンドウによって、前記入力比較手段が検出した前記音声表記メッセージのデータと音声表記が完全に一致する文字、熟語および文の少なくともいずれか、および/または部分的に一致する文字、熟語および文の少なくともいずれかを、それぞれ所定のキーに対応させて画面上に表示することを特徴とする請求項1記載の中国語音声表記入力装置。
- 不完全または曖昧な音声表記のための比較機能を有する中国語音声表記入力方法であって、
入力するデータとして文字、熟語、および文のうち少なくともいずれかの音声表記メッセージを入力する段階と、
文字、熟語、および文のデータを記憶したデータベースの中のデータと前記入力された音声表記メッセージのデータとを比較して、音声表記が完全に一致する文字、熟語および文の少なくともいずれか、および/または部分的に一致する文字、熟語および文の少なくともいずれかを検索する段階と、
前記検索の結果検出された前記音声表記メッセージのデータと音声表記が完全に一致する文字、熟語および文のうち少なくともいずれか、および/または部分的に一致する文字、熟語および文のうち少なくともいずれかを、それぞれ所定のキーに対応させて表示する段階と、
前記所定のキーが入力されることで前記表示されている文字、熟語および文のいずれかが入力される段階と、
前記所定のキーが入力されることで選択された文字、熟語および文について使用頻度を記録する段階と、
を有することを特徴とする中国語音声表記入力方法。 - 入力する文字が複雑体文字か簡体文字かを切り替える中国語キャラクタモード切り替えボタン、入力する文字が単一の文字か熟語か文かを切り替える文字/熟語/文分類切り替えボタン、入力する文字が中国語か英語かを切り替える中国語/英語モード切り替えボタン、入力する文字が全角文字か半角文字かを切り替える文字形状モード切り替えボタン、特別なシンボルを入力するための特別なシンボル入力ボタン、入力するデータの文書形式を切り替える書体パネルオプションボタン、および、上記各ボタンの表示、非表示を切り替える装置準備ボタン、を表示し、これらのボタンによって入力モードを切り替える段階をさらに有することを特徴とする請求項7記載の中国語音声表記入力方法。
- 少なくとも、文字を入力するための文字モード、熟語を入力する熟語モード、および文を入力する文モードのうちいずれかを入力するデータの入力モードとして選択する段階を有し、選択された入力モードに従って文字、熟語、および文のいずれかが入力されることを特徴とする請求項7記載の中国語音声表記入力方法。
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JP2002245164A JP2004086449A (ja) | 2002-08-26 | 2002-08-26 | 不完全または曖昧な音声表記入力のための比較機能を有する中国語音声表記入力装置およびその方法 |
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JP (1) | JP2004086449A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005346709A (ja) * | 2004-05-26 | 2005-12-15 | Microsoft Corp | キーボードを使用したアジア言語の入力 |
KR100942218B1 (ko) | 2007-08-31 | 2010-02-11 | 리서치 인 모션 리미티드 | 텍스트 명확화 환경에서 텍스트의 표음식 입력을 가능하게하고 개선된 검색창을 출력하는 휴대형 전자장치 및 관련방법 |
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2002
- 2002-08-26 JP JP2002245164A patent/JP2004086449A/ja active Pending
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