JP2004523034A - 文字生成システム - Google Patents
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Abstract
キーストロークの組合せを作動させることによって固有の文字を生成する文字生成システムは、各々が少なくとも1つの部分文字ユニットに関連する複数の入力キーを有し、各文字は、特定のキーに固有の字画、部首、または文字を生成するキー入力信号によって生成される。キーおよびキーの組合せは、文字、または所望の文字を生成するようにさらに組み合わせることのできる字画または部首の組合せを生成する。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、文字生成システムに関し、特に、キーボード上の複数の入力キーなどの入力装置を用いて言語文字などの文字を生成するシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
漢字は一般に字画と部首で構成されている。字画は基本的に単一の構成要素であり、一方、部首は実際上、サブエンティティまたは文字である。後者は、特定の意味を具現化し、主として辞書の検索に使用される。というのは、漢字はその主部首およびその画数によって分類されるからである。
【0003】
もちろん、簡単な文字は1つまたは複数の簡単な字画しか有さない場合があり、より複雑な文字が単一の部首からなる場合も、部首と字画の組合せである場合もある。
【0004】
従来の中国の手動タイプライタは、文字型のキー列を有している。このタイプライタは、大形で重い装置であり、したがって容易には携帯できない。特定の文字を選択すると、キー列から文字型が取り外され、用紙に打ち付けられ、次いでキー列に戻される。
【0005】
これは、高レベルで広範囲の知的技能および肉体的技能を必要とする極めて複雑で困難な操作である。適度で十分な語彙を組み込む場合には数千もの文字型をキー列内に格納する必要がある。このようなタイプライタのオペレータは、文字を検索して見つけ、次いで装置を操作して意義のあるタイムフレーム内で結果を得ることに熟練する必要がある。このような手動タイプライタの利用は全般的に制限され、営利的な企業および出版会社にのみ有用である。
【0006】
コンピュータが導入されて以来、中国語コンピュータに関連するタイプ装置または入力装置、方法、あるいはシステムの多数の形態が提案され存在している。このような装置、方法、またはシステムは基本的に、標準電子「英数字キーボード」(クワーティ・キーボード)に基づくものであり、その一形態では、キーの組合せを用いて電子検索が作動させられる。このような検索では通常、同様の同音特性または図形特性を有するいくつかの可能な文字を見つけることができ、オペレータはこれらの文字から必要な1つの文字を選択することができる。
【0007】
電子技術を用いた場合、漢字は基本的に、それぞれ2つの特定の「文字セット」または「文字コード」にリンクされる。これらのセットまたはコードは「内部コード」と呼ばれることが多い。「繁体」字はBig-5セットにリンクされる。一方、「簡体」字は、一般にGBと呼ばれるGuo Biaoにリンクされる。
【0008】
Big-5文字セットは台湾で開発され、13050個の「繁体」字で構成されている。文字は、従来どおりに、すなわち、字画および部首の順序に従って配置される。各文字には、4文字−数字参照符号が降順に与えられる。これらの参照符号は「文字セット」の内部コードと呼ばれることが多い。
【0009】
一方、GB文字セットは、中華人民共和国で開発されたものであり、一般的な語が音声順に並べられ、めったに使用されない語が部首群に従って並べられた約7000個の「簡体」字を有する。GB文字セットは、同様の4文字−数字内部コードを有する。これらのコードは、技術的用途およびプログラミング用途に重要であるが、ユーザ入力方法の実際的な基礎として重要視されることはまずない。
【0010】
「繁体」のBig-5と「簡体」のGBは、同様の概念構造に基づいて、多数の共通の概念特性を共有する。しかし、残念なことに、これらの共通の特性は非常に異なる対象に関するものであり、したがって、2つの「文字セット」が任意の所与の時間に同じ環境を積極的に共有することは論理的に不可能である。言い換えれば、任意の所与の時間における両方のセットへのアクセスは拒否される。これらのセットが論理的に整合することはない。
【0011】
さらに、文字を簡略化し語彙を減らすプロセスでは、多数の「繁体」字が保持されていた。これに対して、語彙の数を減らし、形式および構造を簡略化するために、1つまたは複数の異なる「繁体」字を1つで置き換える「簡体」字が多数考案された。これにより、変換に関して、一方の「文字セット」を他方の文字セットに一致させることの困難さが避けられなくなってしまった。したがって、「繁体」字を「簡体」字に多数対1の関係で変換することは可能であるが、人間の介入なしに「簡体」字を「繁体」字に変換することは論理的に不可能である。言い換えれば、2つの「文字セット」が存在する場合、「繁体」テキストを自動的に「簡体」形式に変換できる手段を考案することは可能である。しかし、このプロセスを反転させるときには、人間の介入が必要である。
【0012】
前述のように、2つの「文字セット」が相互に整合することはない。一般的な意見として、より優れたより包括的で非常に異なるコード化システムが必要とされている。そのようなコードの1つとして、ユニコードと呼ばれるものが作成されている。このコードは、英語、中国語、日本語、および韓国語を含む言語を包括するものである。このコードの現在のバージョンは、問題があって広く許容されてはいないが、それにもかかわらず非常に有望な開発である。
【0013】
本発明は、1つには、ユニコードまたはそれを以後のコード含む任意の既存の内部コードや、任意のグラフィック・ベースの言語に、キーボード入力装置を適合させるために開発されたものである。
【0014】
「繁体」字は中華人民共和国(RPC)が出現するまで広く使用されてきた。中華人民共和国が出現して以来、「繁体」字はRPCの外部の標準として残っている。RPCについては、そのピンインつづり方式と並行して開発された「簡体」字が中国本土の標準となった。全体的に、この2つは互いに著しく異なっている。この2つの形式のユーザは、互いのバージョンを理解し書くうえで大いに不便を感じている。さらに、中国語のローマ字表記が音声記号よりも普及するにつれて、中国語圏の内外で別々の方針に従ってつづり方式が開発され、現在では多様な表記が残っている。「繁体」字の場合、最も普及している辞書はThomas Wadeつづり方式およびGuoyeu Romatzyhつづり方式に従う傾向がある。「簡体」字の場合、RPCでは逆にピンインに従う傾向がある。
【0015】
従来技術の説明
前述の装置およびシステムは、2つの広義の入力カテゴリー、すなわち、「構築」カテゴリーおよび「つづり」カテゴリーに入る。
【0016】
「構築」手法の入力プロセスでは、数が220を超える、字画および部首の構成要素を組み立てることによって図形文字が構築される。漢字を構成する多数の構成要素を管理可能な数に減らし、したがって、基本的な数をクワーティ・キーボードのキーによって表せるようにするシステムが開発されている。文字の提案されている様々な構成要素を識別する英数字キー、および入力プロセスにおいてこれらのキーが従わなければならない厳密なシーケンスは一般に、関心対象の文字の外部コードと呼ばれる。読者には、外部コードが「文字セット」(Big-5またはGB)の内部コードに分離不能にリンクされていることが明らかであろう。
【0017】
すべての「構築」入力方法には、それ自体の固有の外部コードが開発されている。当然のことながら、これらの入力方法は、選択される構成要素の種類および数、その英数字表現、および構成要素が繋ぎ合わされる厳密な順序が互いに異なる。
【0018】
キー配列およびキーボードの動作は装置ごと、方法ごと、またはシステムごとに異なる。最も簡単な形式では、基本的に各字画または字画−形式に数字またはアルファベット文字が与えられ、これらは、装置、方法、またはシステムの形態に応じて、4つまたは6つの異なるローマ字アルファベットであってよい。この場合、これらの数字または文字、あるいはそれらの組合せは順次入力される。通常、これらは、キーストロークが完了するか、または明白な文字とみなされるものまたはある主要な共通の特徴を示す文字が得られるまで、特定の文字が書かれる順序に基づいて入力される。
【0019】
これらの動作形態には、以下の基本要件、すなわち、
(a)「英数字キーボード」の使用法に関する知識および効率的に使用する能力、
(b)所与のコードを使用するのに十分な知識および能力、
(c)複雑で、厳密で、矛盾することの多い1組の所与の規則に関する知識を備えた熟練したオペレータが必要である。
【0020】
プロセスの最終段階で、オペレータは、いくつかの示された文字から念頭にある特定の文字を選択することが必要になることが多い。
【0021】
「構築」システムおよび装置は、信用、成功、または持続的な魅力が限られている。上記に指摘したように、「構築」システムの貯蔵寿命が短く魅力に乏しいことの理由は自明である。これらのシステムで語の分析を行うには、ほとんど例外なしに、中国語のかなり高いレベルの読み書き能力が必要である。これらのシステムは、正しいキーストロークを厳密な順序で行うための知識および技能も必要とする。ユーザは、複雑で、厳密で、ユーザの気力をくじく多数の規則および定義に直面する。所望のレベルのタイプ入力速度を実現するには、特殊外部コードをメモリに記憶する必要が生じることが多い。「一般的な」語と「めったに使用されない」語が異なるように扱われるようにこれらの語に関して区別をつける必要が生じることがある。ほとんど例外なしに、任意の特定の文字を構築する方法は1つだけである。このような区別をすると、重要でないエラーや、多数の異なる形式の変形語(現行の形式、古い形式、転化した形式、普及している形式、使用されている形式、使用されていない形式、印刷された形式、または手書き形式)にユーザが慣れていないことに対処することができなくなる。また、入力においては上記のような変体が許容されなくなってしまう。中国語のテキストと英語のテキストを混ぜて入力する際、ユーザは2つの(中国語と英語)入力方法を手動で繰り返し切り替える必要がある。ユーザは、入力がうまくいかなくなった場合、操作を続けるのが可能である場合にはそのために他の入力方法に切り替えざるを得ないことが多い。最後に、ユーザは、上記の一部またはすべての操作を行った後、画面上に表示された語リストから目標の語を探して選択しなければならない。
【0022】
簡単に言えば、クワーティ・キーボードに基づく現行の「構築」装置、方法、およびシステムは、融通が利かず、ユーザ本位ではない。見込みのあるユーザも、必要とされる技能およびレベルのためにこれらの使用を断念している。
【0023】
市場に最も出回っている製品は「つづり」手法に基づく製品である。この分野では主としてピンインのローマ字表記が使用されていると認識されているが、ローマ字表記の普遍的に認識されている標準が存在しないことに留意しなければならない。予測可能な将来にそのような標準が作成される可能性もない。
【0024】
ローマ字表記された語は、西洋のローマ字表記と同様に、アルファベット順および音声順で降順に並べることができる。このような語を分類し、コード化し、操作するのは比較的簡単である。しかし、ラテン語ベースの言語と同様に、特に標準中国語は4つの特定のレベルのトーナル(tonal)値を有する同音言語である。多くの漢字は、意味、用法、または形式がまったく異なるにもかかわらず、共通の音声値およびトーナル値を共有する。
【0025】
さらに、同じ語がその文脈固有の意味を変え、その結果、音声値およびトーナル値が変わることが多い。一方、いくつかの異なる語が、同じ意味を持つか否かにかかわらず、同じ音声値およびトーナル値を有することがある。したがって、アルファベットのある共通の連続した文字を共有する語をリストすることも、あるいは語のすべての文字をリストすることもできる。しかし、広く共通する同音値およびトーナル値のために、選択プロセスを無くすことは論理的に不可能である。索引付けプロセスによってかなりの問題を軽減することができる。たとえば、このプロセスによって語のリストの幅を狭くするか、または完全な語をタイプ打ちする作業を軽減することができる。しかし、これらの方法の改良された機能がどんなものであっても、それらの機能を単独で使用するか、それともまとめて使用するかにかかわらず、これらの方法によって絶対的な解決策を与えることはできない。
【0026】
様々な索引付け方法によって様々な「インテリジェント・システム」または「インテリジェント機能」が生まれた。索引は、互いに関連して用いられる頻繁に用いられる語、ある術後または句に関連して用いられる語、直前の語との文脈関係で用いられる語などについて確立される。このような「インテリジェント」機能は、多数のシステムに組み込まれるか、またはオン・オフを切り替えるべきオプションとして与えられている。これらの機能が有用であるのは、せいぜい必要な時間のうちの一部の間だけである。最悪の場合、これらの機能は、ひどくユーザの気をそらすもの、不都合なもの、またはまったくやっかいなものとなる恐れがある。実際には、「インテリジェント」システムも索引付けもユーザの関心対象を無条件に予想することはできない。
【0027】
中国語を第2言語として話す人は、最初にピンインのような方式を使用する必要があると考えている。しかし、非常に早い段階でも、少しでも進歩したい場合には、ローマ字形式から図形形式に迅速に移行する必要がある。移行が行われた後、従来の中国語における方法、すなわち、一定の練習、手書き練習、ワード・ドリルによって学習が行われる。移行が行われると、ローマ字表記に対する自信およびローマ字表記能力は、ローマ字表記を使用せず、また練習しなくなるために低下することが多い。
【0028】
ネイティブ・スピーカにとって、言語取得は幼い段階から始まる。学習プロセスの後の段階になってローマ字表記を紹介される場合もあるが、コンピュータの操作を除いて、ローマ字表記環境で思考する必要も作業する必要もほとんどない。中国語を第2言語として話す人と同様に、ローマ字表記は必然的に同じ運命を辿る。したがって、中国語を話すたいていの人がローマ字表記を知らず、ローマ字表記に対する自信も能力も有さず、「つづり」製品の使用に強い関心を抱いていることは意外なことではない。
【0029】
すべての既存の「つづり」装置、方法、またはシステムの深刻な問題の1つは、それが輸入された「外国の」音声システムであるということである。普遍的に許容されているつづり標準はなく、そのような標準が予測可能な将来に採用される可能性は低い。
【0030】
他の問題は、中国語の複雑さに関する。一般に、高レベルの中国語読み書き能力を有するユーザは、非常に多くの語の意味および用法を絶対的に知っているにもかかわらず、それらの語の発音を知らず、ましてやその正しい発音を知らない場合がある。そのようなユーザが同じ語の多数の変形形態を知らない場合も多い。前述のように、このような変形形態の範囲には、現行の形式、古い形式、転化した形式、普及している形式、使用されている形式、使用されていない形式、印刷された形式、および手書き形式が含まれる。辞書を検索しても、様々なつづり方式があるためにこの問題は必ずしも解決しない。このような方式は、外国語のアルファベット(英語)または標準中国語音声アルファベットに基づく方式である。標準中国語音声アルファベットについては、熟知している人は比較的少ない。
【0031】
「つづり」方式の基本的な問題は、ユーザが所与の語のつづりがわからないとき、または使用中のつづり方式ムに従って正しくつづることができないときに、それ以上先に進むのが困難であることである。ユーザがある語を適切につづるためには、語の正しく標準的な発音を知ること、音声およびアクセントの微妙な差の区別、言語、地理、および本質的な文化の差の熟慮、様々なつづり方式および辞書の検索などを行う必要がある。したがって、最終的に、語を完全にかつ正しく発音することができない場合、その語をつづることはできない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0032】
本発明では、上述の基本的な問題の少なくともいくつかに対する対処を試みる。その結果は、システムに外国語の要素を組み込むことでも、最終的なツールとしてクワーティ・キーボードを許容することでもない。本発明の手法は漢字自体の性質に基づく手法であり、本発明は、特定の形態では、従来技術のアルファベット指向のつづり手法を冗長なものにする。
【0033】
音声認識および書込みパッド
音声認識および電子書込みパッドの分野で顕著な進歩がなされている。しかし、実際的で効率的な入力方法としては、このような技術は依然として、キーボードに対する一般的な必要性を満たすにはほど遠い。しかし、このような技術は実際的で有用な用途を有する。さらに、つづり方式が直面している上述のほぼすべての問題が、音声認識にも同様に当てはまる。
【0034】
本明細書で論じるように、従来の提案は特定の少数派を対象としていることが分かる。「構築」方法および「つづり」方法を利用する提案された技術は、深刻な制限を有しており、使いづらい。このような技術は、例外なしに、完全にクワーティ・キーボードに依存する。このような制限的な依存性は、このような技術に共通する最も深刻で基本的な欠点であるとみなされている。クワーティ・キーボードは、基本的にかつ一般的に中国語とは異なりかつ中国語よりずっと単純な英語の特定の性質から考案されたものである。したがって、中国語を英語のモデルに当てはめようとすると当然問題が起こる。
【0035】
この大規模な市場は、すでに市場に出ているのと同じ種類のものを増やしても、あるいはその改良バージョンを増やしても改善されない。これを解決する手段は、クワーティ・キーボードに対する隷属的な依存をきっぱりとやめることである。
【0036】
本発明者らは、そのPCT出願第99/00899号で、オペレータがキーボードを容易に操作できるように互いに隣接するキー上のユニットが類似しているユニットが関連付けされた複数のキーを用いて、言語文字などのグラフィカル・インディシャ表現を生成する入力装置について説明した。この特許出願に記載されたキーボードは、比較的多数のキー、たとえば100を超えるキーを有し、各キーは固有の「ユニット」に関連付けされており、したがって、たとえば4つ以下のキーを作動させることによって文字を生成することができる。
【0037】
しかし、多くの用途では、電話や、入力キーを使用するその他の装置上のキーボードのような、たとえば10個以下のキーを有するキーボードを設けると有用である。したがって、比較的少数の入力キー、たとえば10個のキーを有するキーボードを用いて、言語文字のような所定のグラフィカル・インディシャ表現を生成できる改良されたシステムを提供することが好ましい。
【0038】
比較的使いやすく、所定数の個々の文字のうちの任意の1つの文字を生成することのできる文字生成システムを提供することも望ましい。
【0039】
各文字が所定のキー・ストロークによって生成される文字生成システムを提供することも望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0040】
本発明の第1の態様によれば、所定の文字表現を生成する文字生成システムであって、各々が少なくとも1つの固有の部分文字ユニットに関連する複数の入力キーと、キーの作動時にキー入力信号を受信し、作動したキーの組合せに応じて固有の文字を生成するようになっている文字生成手段とを備える文字生成システムが提供される。
【0041】
本発明の第2の態様によれば、言語文字のような所定のグラフィカル・インディシャ表現を生成する入力装置であって、グラフィカル・インディシャの認識可能な部分を備える少なくとも1つの固有のユニットが関連付けされた複数の入力キーと、任意の所与のキーまたはキーの組合せの作動についての所定の表現を生成する生成手段とを備える入力装置が提供される。
【0042】
本発明の一形態では、言語文字、特に漢字や日本語文字のような所定数の固有のグラフィカル・インディシャ表現を生成するのに10個のキーが用いられる。本発明の好ましい実施態様では、各キーは、簡単な字画や字画の組合せなどの基本ユニット、たとえば開いた箱を生成するようにプログラムされる。さらに、各キーは、場合によっては基本ユニットを組み込んでいるが、必ずしもそうする必要のない2つの部首に関連付けされており、それによって、基本ユニットあるいは一方または他方の部首を、他のキーまたは同じキーの他の基本ユニットまたは部首と組み合わせて所望の文字を構築することができる。
【0043】
本発明の他の好ましい形態では、システムは、キーの所望の組合せの作動の完了時に、生成された文字が表示されるディスプレイまたはモニタを使用する。このディスプレイまたはモニタは、文字生成のあらゆる段階において、作動させられたキーまたは作動させられたキーの組合せによって生成することのできる文字の可能な組合せまたは拡張要素を表示するように構成してもよい。したがって、キーを叩くと、ディスプレイ上の拡張ウィンドウが、作動したキーに関連する文字を、他のキーを作動させることによって生成できる他の可能な文字、部首、または基本構成要素と共に表示する。本発明の一形態では、文字拡張要素は、その文字拡張要素の一部である他の文字を生成する必要のあるキーストロークを、赤のようなコントラストの強い色で示すことができる。シフト位置にある文字、部首、または構成要素は、他の手段によって他の色、たとえば緑で示される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
次に、本発明を容易に理解できるように、添付図面を参照しながら実施形態について説明する。
【0045】
本発明の好ましい実施形態における図面を参照すると、キーボードは、図1および2に示されているように所定の基本ユニットを生成するようにプログラムされた10個の入力キーを備えている。キーボードは、スタンドアロン・キーボードであっても、通常の「クワーティ」キーボード、携帯電話またはその他の電話のプッシュ・ボタン装置、計算器、任意の他の適切な入力装置のような何らかの他の機器の一部であってもよい。本発明の特徴は、物理的に作動させられるキーの用法に限らず、たとえば音声認識入力装置や、適切な供給源からの入力を受け入れて所定のグラフィカル・インディシャ表現を生成するようにプログラムできる任意の他の入力装置に拡張することができる。
【0046】
図1および2のデザインは、10個のキーの配置の実際の順序、10個のキーがクワーティ・キーボード上にマップされた場合の、これらのキーの、数値キー上の対応する位置、および各キーのセンターピースを示している。各キーのセンターピースは、簡単な基本構成要素と、一方がシフト・モード(緑色)で他方が通常モードである2つの一般的な部首とを含んでいる。これらの3つのユニットのそれぞれは、それ自体が完全な文字であってよい。特定のキーを作動させると、各文字がそれぞれのモードである2つの完全な文字を形成することができる。キー上に示されている3つのユニットの1つでは完全な文字が表されない場合、完全な文字は後述の拡張ウィンドウに表示される。キー1、2、および4上に示されている矢印は、特定の基本ユニットが、任意の方向に向けることができるユニットであることを示している。キー3上の鏡像化された疑問符は、任意の鏡像部首を指定している。以下の表は、それぞれのキーの各基本ユニットの基本的な説明を示している。この表は、「繁体」キーボードと「簡体」キーボードの両方に適用することができる。
【表1】
【0047】
キーを作動させると、それぞれのキー・センターピースの基本ユニットを組み込んだ可能な文字、部首、または基本構成要素が生成されると共に、すでにセンターピースに含まれているかどうかにかかわらず、一方が通常モードで他方がシフト・モードである、縦括弧によって示された2つの完全な文字とが生成される。したがって、キー6を作動させると、横字画を組み込んだ部首または文字または構成要素が生成される。本例では、センターピース(−)はそれ自体が完全な文字である。同時に、任意のキーを作動させると、構成および用途に応じて、モニタまたはキーボード自体上の別個の画面上にキー拡張ウィンドウが表示される。図3および4に示されているキー拡張例は、各キーの、実際的で美的な理由でキー自体から隠された部分を、あらゆる趣旨および目的に対して示している。探索を容易にするために、拡張要素上の各部は、それらが派生される幹、すなわち、物理的なキー自体上の各部に従って分類されることが望ましい。実際、探索フィールドをさらに狭くするには、幹自体を細分割することができ、特にキー1および4の場合には、それぞれ任意の方向に開いた正方形および角をそれらが面している方向に従って細分割することができる。各キーまたはその拡張要素上に、一方が通常モードで他方がシフト・モードである2つの完全な文字がある。したがって、第1のキーを作動させた後入力が終了すると、作動モードに応じて、第1のキーに存在する2つの完全な文字の一方が生成される。おそらく、各キー拡張要素上には、場合に応じて、特定のユニット、部首、または文字を完成するのに必要な追加の字画を示す異なる色、たとえば赤色の1つまたは複数の字画を有するユニットまたは部首、場合によっては完全な文字がある。ユーザは、操作時には常に、関心対象の部分に集中し、同じキーまたはその拡張要素を共用する任意の他の部分を完全に無視すべきである。というのは、特定のキーに属するすべての部分が無条件で相互に排他的であるからである。したがって、1つのキーを作動させるか、2つのキーを順次作動させるか、最大数の、図示の実施形態の場合は8つのキーを順次作動させるかにかかわらず、入力の終了時に、1つの文字のみを生成することができる。
【0048】
第2のキーを作動させると、この場合も、構成に応じて、最初に作動させたキーの拡張ウィンドウに代わる拡張ウィンドウが開くか、または最初の拡張ウィンドウに並んだ第2の位置に拡張ウィンドウが表示される。しかし、2番目に作動させたキーの拡張要素は、最初に作動させたキーの拡張要素と同じ特性および機能を有し、すなわち、後者の特性および機能以上でも以下でもない特性および機能を有し、2つのキーの累積結果ではなく第2のキーの隠された部分が表示されなければならないことに留意されたい。3つ、4つ、または最大数の8つのキーを作動させたとき、それらの拡張要素は、最初の2つのキーとまったく同じになる。機器のモニタ・サイズで可能なかぎり、任意の構築段階でどのキーまたはどのユニットを作動させたかを視覚的に思い出させるものとして、ある文字を構築するプロセスで作動させられたすべてのキーの拡張要素が連続的に並べて表示されることが好ましい。あるいは、モニタの空間が不十分である場合は、単なるキー番号の表示、またはそのためのキー・トップの表示で十分である。
【0049】
図6を参照すると、本発明の好ましい実施形態では、たとえば、キー6を作動させると、キー6の拡張ウィンドウを開くキー拡張要素は、文字および部首のうちで特に、図6(a)および6(b)に示されている文字を表示する。図6に破線で表されている字画は、拡張ウィンドウでは赤またはコントラストの強い別の色で表される。欠けている字画は、図示の文字を生成するにはどのキーを実行する必要があるかを示している。図6(a)の場合、図5(縦字画)を作動させると、この文字を完成するのに必要な欠けている縦字画が与えられる。図6(b)に示されている文字の場合、キー2を作動させると、キー2を作動させると、欠けている斜め字画が挿入される。ここで、欠けている字画を与えるのと同様に構成要素を構築し、この構成要素を用いて目標の文字を構築することができることを述べておきたい。図6(a)および6(b)から構築された文字を構成要素として用いて、それらを組み込んだより複雑な文字を構築することができることも述べておきたい。図6(c)は、すでに指摘したように、キー6によって表される2つの欠けている横字画を有するキー3(鏡像)から得た文字を示している。実際的な好例として、この例示的な不完全な文字は、キーストローク・シーケンス366によって完全に生成することができる。図6(d)は、通常モードの完全な文字(1を意味する)を示し、一方、図6(e)は、同じキー上のシフト・モードの完全な文字(7を意味する)を示している。これらの図面ならびに図3および4に見られる縦括弧は、各キーに存在する2つの完全な文字はどれかを指摘するのに用いられている。シフト・モードにおける完全な文字と、不完全な文字、部首、およびユニットは、緑のような異なる色、またはフレーム、ボックス、下線のような何らかの他の装置によって区別することができる。
【0050】
ここで、ついでに、文字の赤い欠けている字画が、その字画を用いて完成される文字、部首、または構成要素の割り当てられたモードにかかわらず、この字画の事前に割り当てられたモード、すなわち、シフト・モードまたは非シフト・モードで入力されることを指摘しておきたい。たとえば、欠けている縦の直線(赤色)を有するシフトされた要素(緑色)は、キー5を通常モードで作動させることによって完成することができる。逆に、鍵状に曲げられた端部(やはり赤色)を有する縦線が欠けている通常要素(黒色)は、キー上のこの字画またはその拡張要素に事前に割り当てられているシフト・モードでキー5を作動させることによって完成すべきである。
【0051】
図6は、本明細書に記載された本発明の実施形態の文字生成システムによって生成することのできる数千個の異なる文字のうちのいくつかを示している。図示の特定の文字は、「繁体」字セットのごく少数の文字の一例である。
【0052】
本発明の好ましい実施形態では、キーストロークが実行されたときに、図3および4のような拡張要素を示すキー拡張要素ウィンドウがディスプレイ・モニタ上に開く。キー拡張要素は、特定のキーによって生成することのできるいくつかの文字、部首、または基本構成要素を表示する。最初のキーを作動させた後でキーストロークのシーケンスを終了させた場合、どのキーおよびどのモードを作動させたかに応じて20個の文字のうちの1つが生成される。本発明の用途の必要に応じて、各キーに関連する文字、部首、および基本ユニットを決定できることが理解されよう。
【0053】
図示の実施形態では、ある文字を入力するのに最大数の8つのキーストロークが必要になる場合があることも理解されよう。7番目のキーを作動させた後、必要な文字を構築するのに利用できるキーストロークがあと1つだけであることを思い出させるものとしてオペレータに聴覚警告および/または視覚警告を与えることができる。正しい文字を得る最も確実な方法は、関心対象の、場合に応じて最後の文字、部首、または基本構成要素を入力することであることが理解されよう。しかし、オペレータがこの規則を無視した場合、正しい文字は、任意のイベントの時間の90%だけ生成される。
【0054】
数千個の異なる文字を有する文字セットの個々の文字の識別および選択は好ましくは、キー作動の所定の組合せから任意の所望の文字を生成できる適切なコンピュータ・プログラムによって行われることも理解されよう。圧倒的に多くの場合に、字画の標準的な順序からのわずかなずれ(そのようなことがある場合)または字画選択のわずか差異が文字の正しいリターンに影響を与えることはない。しかし、場合によっては、所望の文字を生成するために特定の所定の順序でキー作動を行うことが必要になる。キー生成の順序は一般に、文字を字画ごとに書く通常の順序に従う。ただし、この順序は、任意の特定のプログラムの必要に応じて変えることができる。文字セットの10個の基本ユニットを識別し、これらの基本ユニットを組み込んだ特定の部首を作成することによって、所与のキーストロークの組合せを持つ所望の文字を固有に生成する文字生成システムを提供することが可能になっていることが理解されよう。各キー作動に関連する特定の基本ユニットは、生成すべき特定の用途または文字に従って変えることができる。たとえば、キー9を作動させて点または終止符を生成すると、文脈の必要に応じて1つまたは2つの点を生成することができる。したがって、所望の文字を構築するのに2つの点を用いざるを得ない場合、2つの点を生成するのにキー9を2回作動させる必要はない。
【0055】
本発明を特にテン・キー・キーボードを参照して説明したが、本発明の原則を任意の所望の数のキーのキーボードに適用できることが理解されよう。
【0056】
画面が比較的小さい計算器、携帯電話などのキーボードと共に本発明を使用するとき、星キーを用いて拡張ウィンドウの特定の列を選択し、#キーを用いて画面中の第1、第2などの文字、部首、または構成要素を選択することによってディスプレイを最大にすることができる。この場合、特定のユニット、部首、または文字を選択する速度は遅くなることがあるが、キーストロークを用いて文字を組み立てることができるという利点は、学習の早期段階で文字生成速度が比較的わずかに遅くなることを補って余りあるものである。しかし、ユーザが拡張ウィンドウを頻繁に使用することによってその内容を熟知していうとき、この最大化プロセスはもはや必要なくなる。実際、しばらくしてから拡張ウィンドウ自体をオフに切り替えるかまたは最小化することができる。
【0057】
本発明による文字生成システムまたはそのようなシステム用の入力装置の設計および/または構成に多数の修正を施すことができ、本発明の範囲内であるすべてのそのような修正は、上記の説明の範囲内であるとみなされるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】「繁体」字セット用のテン・キー・キーボード用の各数値キーに関連する基本ユニットおよび文字を示す図である。
【図2】「簡体」字セット用のテン・キー・キーボード用の各数値キーに関連する基本ユニットおよび文字を示す図である。
【図3】「繁体」字セット用の各数値キー用のキー拡張ウィンドウを示す図である。
【図4】「簡体」字セット用の各数値キー用のキー拡張ウィンドウを示す図である。
【図5】本発明の文字生成システムによって生成できる「繁体」字セットとは異なる多数の漢字のうちのいくつかを示す図である。
【図6】キーストロークの特定の組合せによって生成できるいくつかの個々の文字を示す図である。
【0001】
本発明は、文字生成システムに関し、特に、キーボード上の複数の入力キーなどの入力装置を用いて言語文字などの文字を生成するシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
漢字は一般に字画と部首で構成されている。字画は基本的に単一の構成要素であり、一方、部首は実際上、サブエンティティまたは文字である。後者は、特定の意味を具現化し、主として辞書の検索に使用される。というのは、漢字はその主部首およびその画数によって分類されるからである。
【0003】
もちろん、簡単な文字は1つまたは複数の簡単な字画しか有さない場合があり、より複雑な文字が単一の部首からなる場合も、部首と字画の組合せである場合もある。
【0004】
従来の中国の手動タイプライタは、文字型のキー列を有している。このタイプライタは、大形で重い装置であり、したがって容易には携帯できない。特定の文字を選択すると、キー列から文字型が取り外され、用紙に打ち付けられ、次いでキー列に戻される。
【0005】
これは、高レベルで広範囲の知的技能および肉体的技能を必要とする極めて複雑で困難な操作である。適度で十分な語彙を組み込む場合には数千もの文字型をキー列内に格納する必要がある。このようなタイプライタのオペレータは、文字を検索して見つけ、次いで装置を操作して意義のあるタイムフレーム内で結果を得ることに熟練する必要がある。このような手動タイプライタの利用は全般的に制限され、営利的な企業および出版会社にのみ有用である。
【0006】
コンピュータが導入されて以来、中国語コンピュータに関連するタイプ装置または入力装置、方法、あるいはシステムの多数の形態が提案され存在している。このような装置、方法、またはシステムは基本的に、標準電子「英数字キーボード」(クワーティ・キーボード)に基づくものであり、その一形態では、キーの組合せを用いて電子検索が作動させられる。このような検索では通常、同様の同音特性または図形特性を有するいくつかの可能な文字を見つけることができ、オペレータはこれらの文字から必要な1つの文字を選択することができる。
【0007】
電子技術を用いた場合、漢字は基本的に、それぞれ2つの特定の「文字セット」または「文字コード」にリンクされる。これらのセットまたはコードは「内部コード」と呼ばれることが多い。「繁体」字はBig-5セットにリンクされる。一方、「簡体」字は、一般にGBと呼ばれるGuo Biaoにリンクされる。
【0008】
Big-5文字セットは台湾で開発され、13050個の「繁体」字で構成されている。文字は、従来どおりに、すなわち、字画および部首の順序に従って配置される。各文字には、4文字−数字参照符号が降順に与えられる。これらの参照符号は「文字セット」の内部コードと呼ばれることが多い。
【0009】
一方、GB文字セットは、中華人民共和国で開発されたものであり、一般的な語が音声順に並べられ、めったに使用されない語が部首群に従って並べられた約7000個の「簡体」字を有する。GB文字セットは、同様の4文字−数字内部コードを有する。これらのコードは、技術的用途およびプログラミング用途に重要であるが、ユーザ入力方法の実際的な基礎として重要視されることはまずない。
【0010】
「繁体」のBig-5と「簡体」のGBは、同様の概念構造に基づいて、多数の共通の概念特性を共有する。しかし、残念なことに、これらの共通の特性は非常に異なる対象に関するものであり、したがって、2つの「文字セット」が任意の所与の時間に同じ環境を積極的に共有することは論理的に不可能である。言い換えれば、任意の所与の時間における両方のセットへのアクセスは拒否される。これらのセットが論理的に整合することはない。
【0011】
さらに、文字を簡略化し語彙を減らすプロセスでは、多数の「繁体」字が保持されていた。これに対して、語彙の数を減らし、形式および構造を簡略化するために、1つまたは複数の異なる「繁体」字を1つで置き換える「簡体」字が多数考案された。これにより、変換に関して、一方の「文字セット」を他方の文字セットに一致させることの困難さが避けられなくなってしまった。したがって、「繁体」字を「簡体」字に多数対1の関係で変換することは可能であるが、人間の介入なしに「簡体」字を「繁体」字に変換することは論理的に不可能である。言い換えれば、2つの「文字セット」が存在する場合、「繁体」テキストを自動的に「簡体」形式に変換できる手段を考案することは可能である。しかし、このプロセスを反転させるときには、人間の介入が必要である。
【0012】
前述のように、2つの「文字セット」が相互に整合することはない。一般的な意見として、より優れたより包括的で非常に異なるコード化システムが必要とされている。そのようなコードの1つとして、ユニコードと呼ばれるものが作成されている。このコードは、英語、中国語、日本語、および韓国語を含む言語を包括するものである。このコードの現在のバージョンは、問題があって広く許容されてはいないが、それにもかかわらず非常に有望な開発である。
【0013】
本発明は、1つには、ユニコードまたはそれを以後のコード含む任意の既存の内部コードや、任意のグラフィック・ベースの言語に、キーボード入力装置を適合させるために開発されたものである。
【0014】
「繁体」字は中華人民共和国(RPC)が出現するまで広く使用されてきた。中華人民共和国が出現して以来、「繁体」字はRPCの外部の標準として残っている。RPCについては、そのピンインつづり方式と並行して開発された「簡体」字が中国本土の標準となった。全体的に、この2つは互いに著しく異なっている。この2つの形式のユーザは、互いのバージョンを理解し書くうえで大いに不便を感じている。さらに、中国語のローマ字表記が音声記号よりも普及するにつれて、中国語圏の内外で別々の方針に従ってつづり方式が開発され、現在では多様な表記が残っている。「繁体」字の場合、最も普及している辞書はThomas Wadeつづり方式およびGuoyeu Romatzyhつづり方式に従う傾向がある。「簡体」字の場合、RPCでは逆にピンインに従う傾向がある。
【0015】
従来技術の説明
前述の装置およびシステムは、2つの広義の入力カテゴリー、すなわち、「構築」カテゴリーおよび「つづり」カテゴリーに入る。
【0016】
「構築」手法の入力プロセスでは、数が220を超える、字画および部首の構成要素を組み立てることによって図形文字が構築される。漢字を構成する多数の構成要素を管理可能な数に減らし、したがって、基本的な数をクワーティ・キーボードのキーによって表せるようにするシステムが開発されている。文字の提案されている様々な構成要素を識別する英数字キー、および入力プロセスにおいてこれらのキーが従わなければならない厳密なシーケンスは一般に、関心対象の文字の外部コードと呼ばれる。読者には、外部コードが「文字セット」(Big-5またはGB)の内部コードに分離不能にリンクされていることが明らかであろう。
【0017】
すべての「構築」入力方法には、それ自体の固有の外部コードが開発されている。当然のことながら、これらの入力方法は、選択される構成要素の種類および数、その英数字表現、および構成要素が繋ぎ合わされる厳密な順序が互いに異なる。
【0018】
キー配列およびキーボードの動作は装置ごと、方法ごと、またはシステムごとに異なる。最も簡単な形式では、基本的に各字画または字画−形式に数字またはアルファベット文字が与えられ、これらは、装置、方法、またはシステムの形態に応じて、4つまたは6つの異なるローマ字アルファベットであってよい。この場合、これらの数字または文字、あるいはそれらの組合せは順次入力される。通常、これらは、キーストロークが完了するか、または明白な文字とみなされるものまたはある主要な共通の特徴を示す文字が得られるまで、特定の文字が書かれる順序に基づいて入力される。
【0019】
これらの動作形態には、以下の基本要件、すなわち、
(a)「英数字キーボード」の使用法に関する知識および効率的に使用する能力、
(b)所与のコードを使用するのに十分な知識および能力、
(c)複雑で、厳密で、矛盾することの多い1組の所与の規則に関する知識を備えた熟練したオペレータが必要である。
【0020】
プロセスの最終段階で、オペレータは、いくつかの示された文字から念頭にある特定の文字を選択することが必要になることが多い。
【0021】
「構築」システムおよび装置は、信用、成功、または持続的な魅力が限られている。上記に指摘したように、「構築」システムの貯蔵寿命が短く魅力に乏しいことの理由は自明である。これらのシステムで語の分析を行うには、ほとんど例外なしに、中国語のかなり高いレベルの読み書き能力が必要である。これらのシステムは、正しいキーストロークを厳密な順序で行うための知識および技能も必要とする。ユーザは、複雑で、厳密で、ユーザの気力をくじく多数の規則および定義に直面する。所望のレベルのタイプ入力速度を実現するには、特殊外部コードをメモリに記憶する必要が生じることが多い。「一般的な」語と「めったに使用されない」語が異なるように扱われるようにこれらの語に関して区別をつける必要が生じることがある。ほとんど例外なしに、任意の特定の文字を構築する方法は1つだけである。このような区別をすると、重要でないエラーや、多数の異なる形式の変形語(現行の形式、古い形式、転化した形式、普及している形式、使用されている形式、使用されていない形式、印刷された形式、または手書き形式)にユーザが慣れていないことに対処することができなくなる。また、入力においては上記のような変体が許容されなくなってしまう。中国語のテキストと英語のテキストを混ぜて入力する際、ユーザは2つの(中国語と英語)入力方法を手動で繰り返し切り替える必要がある。ユーザは、入力がうまくいかなくなった場合、操作を続けるのが可能である場合にはそのために他の入力方法に切り替えざるを得ないことが多い。最後に、ユーザは、上記の一部またはすべての操作を行った後、画面上に表示された語リストから目標の語を探して選択しなければならない。
【0022】
簡単に言えば、クワーティ・キーボードに基づく現行の「構築」装置、方法、およびシステムは、融通が利かず、ユーザ本位ではない。見込みのあるユーザも、必要とされる技能およびレベルのためにこれらの使用を断念している。
【0023】
市場に最も出回っている製品は「つづり」手法に基づく製品である。この分野では主としてピンインのローマ字表記が使用されていると認識されているが、ローマ字表記の普遍的に認識されている標準が存在しないことに留意しなければならない。予測可能な将来にそのような標準が作成される可能性もない。
【0024】
ローマ字表記された語は、西洋のローマ字表記と同様に、アルファベット順および音声順で降順に並べることができる。このような語を分類し、コード化し、操作するのは比較的簡単である。しかし、ラテン語ベースの言語と同様に、特に標準中国語は4つの特定のレベルのトーナル(tonal)値を有する同音言語である。多くの漢字は、意味、用法、または形式がまったく異なるにもかかわらず、共通の音声値およびトーナル値を共有する。
【0025】
さらに、同じ語がその文脈固有の意味を変え、その結果、音声値およびトーナル値が変わることが多い。一方、いくつかの異なる語が、同じ意味を持つか否かにかかわらず、同じ音声値およびトーナル値を有することがある。したがって、アルファベットのある共通の連続した文字を共有する語をリストすることも、あるいは語のすべての文字をリストすることもできる。しかし、広く共通する同音値およびトーナル値のために、選択プロセスを無くすことは論理的に不可能である。索引付けプロセスによってかなりの問題を軽減することができる。たとえば、このプロセスによって語のリストの幅を狭くするか、または完全な語をタイプ打ちする作業を軽減することができる。しかし、これらの方法の改良された機能がどんなものであっても、それらの機能を単独で使用するか、それともまとめて使用するかにかかわらず、これらの方法によって絶対的な解決策を与えることはできない。
【0026】
様々な索引付け方法によって様々な「インテリジェント・システム」または「インテリジェント機能」が生まれた。索引は、互いに関連して用いられる頻繁に用いられる語、ある術後または句に関連して用いられる語、直前の語との文脈関係で用いられる語などについて確立される。このような「インテリジェント」機能は、多数のシステムに組み込まれるか、またはオン・オフを切り替えるべきオプションとして与えられている。これらの機能が有用であるのは、せいぜい必要な時間のうちの一部の間だけである。最悪の場合、これらの機能は、ひどくユーザの気をそらすもの、不都合なもの、またはまったくやっかいなものとなる恐れがある。実際には、「インテリジェント」システムも索引付けもユーザの関心対象を無条件に予想することはできない。
【0027】
中国語を第2言語として話す人は、最初にピンインのような方式を使用する必要があると考えている。しかし、非常に早い段階でも、少しでも進歩したい場合には、ローマ字形式から図形形式に迅速に移行する必要がある。移行が行われた後、従来の中国語における方法、すなわち、一定の練習、手書き練習、ワード・ドリルによって学習が行われる。移行が行われると、ローマ字表記に対する自信およびローマ字表記能力は、ローマ字表記を使用せず、また練習しなくなるために低下することが多い。
【0028】
ネイティブ・スピーカにとって、言語取得は幼い段階から始まる。学習プロセスの後の段階になってローマ字表記を紹介される場合もあるが、コンピュータの操作を除いて、ローマ字表記環境で思考する必要も作業する必要もほとんどない。中国語を第2言語として話す人と同様に、ローマ字表記は必然的に同じ運命を辿る。したがって、中国語を話すたいていの人がローマ字表記を知らず、ローマ字表記に対する自信も能力も有さず、「つづり」製品の使用に強い関心を抱いていることは意外なことではない。
【0029】
すべての既存の「つづり」装置、方法、またはシステムの深刻な問題の1つは、それが輸入された「外国の」音声システムであるということである。普遍的に許容されているつづり標準はなく、そのような標準が予測可能な将来に採用される可能性は低い。
【0030】
他の問題は、中国語の複雑さに関する。一般に、高レベルの中国語読み書き能力を有するユーザは、非常に多くの語の意味および用法を絶対的に知っているにもかかわらず、それらの語の発音を知らず、ましてやその正しい発音を知らない場合がある。そのようなユーザが同じ語の多数の変形形態を知らない場合も多い。前述のように、このような変形形態の範囲には、現行の形式、古い形式、転化した形式、普及している形式、使用されている形式、使用されていない形式、印刷された形式、および手書き形式が含まれる。辞書を検索しても、様々なつづり方式があるためにこの問題は必ずしも解決しない。このような方式は、外国語のアルファベット(英語)または標準中国語音声アルファベットに基づく方式である。標準中国語音声アルファベットについては、熟知している人は比較的少ない。
【0031】
「つづり」方式の基本的な問題は、ユーザが所与の語のつづりがわからないとき、または使用中のつづり方式ムに従って正しくつづることができないときに、それ以上先に進むのが困難であることである。ユーザがある語を適切につづるためには、語の正しく標準的な発音を知ること、音声およびアクセントの微妙な差の区別、言語、地理、および本質的な文化の差の熟慮、様々なつづり方式および辞書の検索などを行う必要がある。したがって、最終的に、語を完全にかつ正しく発音することができない場合、その語をつづることはできない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0032】
本発明では、上述の基本的な問題の少なくともいくつかに対する対処を試みる。その結果は、システムに外国語の要素を組み込むことでも、最終的なツールとしてクワーティ・キーボードを許容することでもない。本発明の手法は漢字自体の性質に基づく手法であり、本発明は、特定の形態では、従来技術のアルファベット指向のつづり手法を冗長なものにする。
【0033】
音声認識および書込みパッド
音声認識および電子書込みパッドの分野で顕著な進歩がなされている。しかし、実際的で効率的な入力方法としては、このような技術は依然として、キーボードに対する一般的な必要性を満たすにはほど遠い。しかし、このような技術は実際的で有用な用途を有する。さらに、つづり方式が直面している上述のほぼすべての問題が、音声認識にも同様に当てはまる。
【0034】
本明細書で論じるように、従来の提案は特定の少数派を対象としていることが分かる。「構築」方法および「つづり」方法を利用する提案された技術は、深刻な制限を有しており、使いづらい。このような技術は、例外なしに、完全にクワーティ・キーボードに依存する。このような制限的な依存性は、このような技術に共通する最も深刻で基本的な欠点であるとみなされている。クワーティ・キーボードは、基本的にかつ一般的に中国語とは異なりかつ中国語よりずっと単純な英語の特定の性質から考案されたものである。したがって、中国語を英語のモデルに当てはめようとすると当然問題が起こる。
【0035】
この大規模な市場は、すでに市場に出ているのと同じ種類のものを増やしても、あるいはその改良バージョンを増やしても改善されない。これを解決する手段は、クワーティ・キーボードに対する隷属的な依存をきっぱりとやめることである。
【0036】
本発明者らは、そのPCT出願第99/00899号で、オペレータがキーボードを容易に操作できるように互いに隣接するキー上のユニットが類似しているユニットが関連付けされた複数のキーを用いて、言語文字などのグラフィカル・インディシャ表現を生成する入力装置について説明した。この特許出願に記載されたキーボードは、比較的多数のキー、たとえば100を超えるキーを有し、各キーは固有の「ユニット」に関連付けされており、したがって、たとえば4つ以下のキーを作動させることによって文字を生成することができる。
【0037】
しかし、多くの用途では、電話や、入力キーを使用するその他の装置上のキーボードのような、たとえば10個以下のキーを有するキーボードを設けると有用である。したがって、比較的少数の入力キー、たとえば10個のキーを有するキーボードを用いて、言語文字のような所定のグラフィカル・インディシャ表現を生成できる改良されたシステムを提供することが好ましい。
【0038】
比較的使いやすく、所定数の個々の文字のうちの任意の1つの文字を生成することのできる文字生成システムを提供することも望ましい。
【0039】
各文字が所定のキー・ストロークによって生成される文字生成システムを提供することも望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0040】
本発明の第1の態様によれば、所定の文字表現を生成する文字生成システムであって、各々が少なくとも1つの固有の部分文字ユニットに関連する複数の入力キーと、キーの作動時にキー入力信号を受信し、作動したキーの組合せに応じて固有の文字を生成するようになっている文字生成手段とを備える文字生成システムが提供される。
【0041】
本発明の第2の態様によれば、言語文字のような所定のグラフィカル・インディシャ表現を生成する入力装置であって、グラフィカル・インディシャの認識可能な部分を備える少なくとも1つの固有のユニットが関連付けされた複数の入力キーと、任意の所与のキーまたはキーの組合せの作動についての所定の表現を生成する生成手段とを備える入力装置が提供される。
【0042】
本発明の一形態では、言語文字、特に漢字や日本語文字のような所定数の固有のグラフィカル・インディシャ表現を生成するのに10個のキーが用いられる。本発明の好ましい実施態様では、各キーは、簡単な字画や字画の組合せなどの基本ユニット、たとえば開いた箱を生成するようにプログラムされる。さらに、各キーは、場合によっては基本ユニットを組み込んでいるが、必ずしもそうする必要のない2つの部首に関連付けされており、それによって、基本ユニットあるいは一方または他方の部首を、他のキーまたは同じキーの他の基本ユニットまたは部首と組み合わせて所望の文字を構築することができる。
【0043】
本発明の他の好ましい形態では、システムは、キーの所望の組合せの作動の完了時に、生成された文字が表示されるディスプレイまたはモニタを使用する。このディスプレイまたはモニタは、文字生成のあらゆる段階において、作動させられたキーまたは作動させられたキーの組合せによって生成することのできる文字の可能な組合せまたは拡張要素を表示するように構成してもよい。したがって、キーを叩くと、ディスプレイ上の拡張ウィンドウが、作動したキーに関連する文字を、他のキーを作動させることによって生成できる他の可能な文字、部首、または基本構成要素と共に表示する。本発明の一形態では、文字拡張要素は、その文字拡張要素の一部である他の文字を生成する必要のあるキーストロークを、赤のようなコントラストの強い色で示すことができる。シフト位置にある文字、部首、または構成要素は、他の手段によって他の色、たとえば緑で示される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
次に、本発明を容易に理解できるように、添付図面を参照しながら実施形態について説明する。
【0045】
本発明の好ましい実施形態における図面を参照すると、キーボードは、図1および2に示されているように所定の基本ユニットを生成するようにプログラムされた10個の入力キーを備えている。キーボードは、スタンドアロン・キーボードであっても、通常の「クワーティ」キーボード、携帯電話またはその他の電話のプッシュ・ボタン装置、計算器、任意の他の適切な入力装置のような何らかの他の機器の一部であってもよい。本発明の特徴は、物理的に作動させられるキーの用法に限らず、たとえば音声認識入力装置や、適切な供給源からの入力を受け入れて所定のグラフィカル・インディシャ表現を生成するようにプログラムできる任意の他の入力装置に拡張することができる。
【0046】
図1および2のデザインは、10個のキーの配置の実際の順序、10個のキーがクワーティ・キーボード上にマップされた場合の、これらのキーの、数値キー上の対応する位置、および各キーのセンターピースを示している。各キーのセンターピースは、簡単な基本構成要素と、一方がシフト・モード(緑色)で他方が通常モードである2つの一般的な部首とを含んでいる。これらの3つのユニットのそれぞれは、それ自体が完全な文字であってよい。特定のキーを作動させると、各文字がそれぞれのモードである2つの完全な文字を形成することができる。キー上に示されている3つのユニットの1つでは完全な文字が表されない場合、完全な文字は後述の拡張ウィンドウに表示される。キー1、2、および4上に示されている矢印は、特定の基本ユニットが、任意の方向に向けることができるユニットであることを示している。キー3上の鏡像化された疑問符は、任意の鏡像部首を指定している。以下の表は、それぞれのキーの各基本ユニットの基本的な説明を示している。この表は、「繁体」キーボードと「簡体」キーボードの両方に適用することができる。
【表1】
【0047】
キーを作動させると、それぞれのキー・センターピースの基本ユニットを組み込んだ可能な文字、部首、または基本構成要素が生成されると共に、すでにセンターピースに含まれているかどうかにかかわらず、一方が通常モードで他方がシフト・モードである、縦括弧によって示された2つの完全な文字とが生成される。したがって、キー6を作動させると、横字画を組み込んだ部首または文字または構成要素が生成される。本例では、センターピース(−)はそれ自体が完全な文字である。同時に、任意のキーを作動させると、構成および用途に応じて、モニタまたはキーボード自体上の別個の画面上にキー拡張ウィンドウが表示される。図3および4に示されているキー拡張例は、各キーの、実際的で美的な理由でキー自体から隠された部分を、あらゆる趣旨および目的に対して示している。探索を容易にするために、拡張要素上の各部は、それらが派生される幹、すなわち、物理的なキー自体上の各部に従って分類されることが望ましい。実際、探索フィールドをさらに狭くするには、幹自体を細分割することができ、特にキー1および4の場合には、それぞれ任意の方向に開いた正方形および角をそれらが面している方向に従って細分割することができる。各キーまたはその拡張要素上に、一方が通常モードで他方がシフト・モードである2つの完全な文字がある。したがって、第1のキーを作動させた後入力が終了すると、作動モードに応じて、第1のキーに存在する2つの完全な文字の一方が生成される。おそらく、各キー拡張要素上には、場合に応じて、特定のユニット、部首、または文字を完成するのに必要な追加の字画を示す異なる色、たとえば赤色の1つまたは複数の字画を有するユニットまたは部首、場合によっては完全な文字がある。ユーザは、操作時には常に、関心対象の部分に集中し、同じキーまたはその拡張要素を共用する任意の他の部分を完全に無視すべきである。というのは、特定のキーに属するすべての部分が無条件で相互に排他的であるからである。したがって、1つのキーを作動させるか、2つのキーを順次作動させるか、最大数の、図示の実施形態の場合は8つのキーを順次作動させるかにかかわらず、入力の終了時に、1つの文字のみを生成することができる。
【0048】
第2のキーを作動させると、この場合も、構成に応じて、最初に作動させたキーの拡張ウィンドウに代わる拡張ウィンドウが開くか、または最初の拡張ウィンドウに並んだ第2の位置に拡張ウィンドウが表示される。しかし、2番目に作動させたキーの拡張要素は、最初に作動させたキーの拡張要素と同じ特性および機能を有し、すなわち、後者の特性および機能以上でも以下でもない特性および機能を有し、2つのキーの累積結果ではなく第2のキーの隠された部分が表示されなければならないことに留意されたい。3つ、4つ、または最大数の8つのキーを作動させたとき、それらの拡張要素は、最初の2つのキーとまったく同じになる。機器のモニタ・サイズで可能なかぎり、任意の構築段階でどのキーまたはどのユニットを作動させたかを視覚的に思い出させるものとして、ある文字を構築するプロセスで作動させられたすべてのキーの拡張要素が連続的に並べて表示されることが好ましい。あるいは、モニタの空間が不十分である場合は、単なるキー番号の表示、またはそのためのキー・トップの表示で十分である。
【0049】
図6を参照すると、本発明の好ましい実施形態では、たとえば、キー6を作動させると、キー6の拡張ウィンドウを開くキー拡張要素は、文字および部首のうちで特に、図6(a)および6(b)に示されている文字を表示する。図6に破線で表されている字画は、拡張ウィンドウでは赤またはコントラストの強い別の色で表される。欠けている字画は、図示の文字を生成するにはどのキーを実行する必要があるかを示している。図6(a)の場合、図5(縦字画)を作動させると、この文字を完成するのに必要な欠けている縦字画が与えられる。図6(b)に示されている文字の場合、キー2を作動させると、キー2を作動させると、欠けている斜め字画が挿入される。ここで、欠けている字画を与えるのと同様に構成要素を構築し、この構成要素を用いて目標の文字を構築することができることを述べておきたい。図6(a)および6(b)から構築された文字を構成要素として用いて、それらを組み込んだより複雑な文字を構築することができることも述べておきたい。図6(c)は、すでに指摘したように、キー6によって表される2つの欠けている横字画を有するキー3(鏡像)から得た文字を示している。実際的な好例として、この例示的な不完全な文字は、キーストローク・シーケンス366によって完全に生成することができる。図6(d)は、通常モードの完全な文字(1を意味する)を示し、一方、図6(e)は、同じキー上のシフト・モードの完全な文字(7を意味する)を示している。これらの図面ならびに図3および4に見られる縦括弧は、各キーに存在する2つの完全な文字はどれかを指摘するのに用いられている。シフト・モードにおける完全な文字と、不完全な文字、部首、およびユニットは、緑のような異なる色、またはフレーム、ボックス、下線のような何らかの他の装置によって区別することができる。
【0050】
ここで、ついでに、文字の赤い欠けている字画が、その字画を用いて完成される文字、部首、または構成要素の割り当てられたモードにかかわらず、この字画の事前に割り当てられたモード、すなわち、シフト・モードまたは非シフト・モードで入力されることを指摘しておきたい。たとえば、欠けている縦の直線(赤色)を有するシフトされた要素(緑色)は、キー5を通常モードで作動させることによって完成することができる。逆に、鍵状に曲げられた端部(やはり赤色)を有する縦線が欠けている通常要素(黒色)は、キー上のこの字画またはその拡張要素に事前に割り当てられているシフト・モードでキー5を作動させることによって完成すべきである。
【0051】
図6は、本明細書に記載された本発明の実施形態の文字生成システムによって生成することのできる数千個の異なる文字のうちのいくつかを示している。図示の特定の文字は、「繁体」字セットのごく少数の文字の一例である。
【0052】
本発明の好ましい実施形態では、キーストロークが実行されたときに、図3および4のような拡張要素を示すキー拡張要素ウィンドウがディスプレイ・モニタ上に開く。キー拡張要素は、特定のキーによって生成することのできるいくつかの文字、部首、または基本構成要素を表示する。最初のキーを作動させた後でキーストロークのシーケンスを終了させた場合、どのキーおよびどのモードを作動させたかに応じて20個の文字のうちの1つが生成される。本発明の用途の必要に応じて、各キーに関連する文字、部首、および基本ユニットを決定できることが理解されよう。
【0053】
図示の実施形態では、ある文字を入力するのに最大数の8つのキーストロークが必要になる場合があることも理解されよう。7番目のキーを作動させた後、必要な文字を構築するのに利用できるキーストロークがあと1つだけであることを思い出させるものとしてオペレータに聴覚警告および/または視覚警告を与えることができる。正しい文字を得る最も確実な方法は、関心対象の、場合に応じて最後の文字、部首、または基本構成要素を入力することであることが理解されよう。しかし、オペレータがこの規則を無視した場合、正しい文字は、任意のイベントの時間の90%だけ生成される。
【0054】
数千個の異なる文字を有する文字セットの個々の文字の識別および選択は好ましくは、キー作動の所定の組合せから任意の所望の文字を生成できる適切なコンピュータ・プログラムによって行われることも理解されよう。圧倒的に多くの場合に、字画の標準的な順序からのわずかなずれ(そのようなことがある場合)または字画選択のわずか差異が文字の正しいリターンに影響を与えることはない。しかし、場合によっては、所望の文字を生成するために特定の所定の順序でキー作動を行うことが必要になる。キー生成の順序は一般に、文字を字画ごとに書く通常の順序に従う。ただし、この順序は、任意の特定のプログラムの必要に応じて変えることができる。文字セットの10個の基本ユニットを識別し、これらの基本ユニットを組み込んだ特定の部首を作成することによって、所与のキーストロークの組合せを持つ所望の文字を固有に生成する文字生成システムを提供することが可能になっていることが理解されよう。各キー作動に関連する特定の基本ユニットは、生成すべき特定の用途または文字に従って変えることができる。たとえば、キー9を作動させて点または終止符を生成すると、文脈の必要に応じて1つまたは2つの点を生成することができる。したがって、所望の文字を構築するのに2つの点を用いざるを得ない場合、2つの点を生成するのにキー9を2回作動させる必要はない。
【0055】
本発明を特にテン・キー・キーボードを参照して説明したが、本発明の原則を任意の所望の数のキーのキーボードに適用できることが理解されよう。
【0056】
画面が比較的小さい計算器、携帯電話などのキーボードと共に本発明を使用するとき、星キーを用いて拡張ウィンドウの特定の列を選択し、#キーを用いて画面中の第1、第2などの文字、部首、または構成要素を選択することによってディスプレイを最大にすることができる。この場合、特定のユニット、部首、または文字を選択する速度は遅くなることがあるが、キーストロークを用いて文字を組み立てることができるという利点は、学習の早期段階で文字生成速度が比較的わずかに遅くなることを補って余りあるものである。しかし、ユーザが拡張ウィンドウを頻繁に使用することによってその内容を熟知していうとき、この最大化プロセスはもはや必要なくなる。実際、しばらくしてから拡張ウィンドウ自体をオフに切り替えるかまたは最小化することができる。
【0057】
本発明による文字生成システムまたはそのようなシステム用の入力装置の設計および/または構成に多数の修正を施すことができ、本発明の範囲内であるすべてのそのような修正は、上記の説明の範囲内であるとみなされるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】「繁体」字セット用のテン・キー・キーボード用の各数値キーに関連する基本ユニットおよび文字を示す図である。
【図2】「簡体」字セット用のテン・キー・キーボード用の各数値キーに関連する基本ユニットおよび文字を示す図である。
【図3】「繁体」字セット用の各数値キー用のキー拡張ウィンドウを示す図である。
【図4】「簡体」字セット用の各数値キー用のキー拡張ウィンドウを示す図である。
【図5】本発明の文字生成システムによって生成できる「繁体」字セットとは異なる多数の漢字のうちのいくつかを示す図である。
【図6】キーストロークの特定の組合せによって生成できるいくつかの個々の文字を示す図である。
Claims (24)
- 所定の文字表現を生成する文字生成システムであって、各々が少なくとも1つの固有の部分文字ユニットに関連付けられた複数の入力キーと、キーの作動時にキー入力信号を受信し、作動したキーの組合せに応じて固有の文字を生成する文字生成手段とを備える文字生成システム。
- 各キーは、固有の部分文字ユニットに加えて、少なくとも1つの部首に関連付けられていることを特徴とする請求項1に記載の文字生成システム。
- 部首は部分文字ユニットを含んでいることを特徴とする請求項2に記載の文字生成システム。
- 少なくともいくつかのキーの部分文字ユニットは複数の部首を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の文字生成システム。
- 選択された機能キーの作動と組み合わせて、それぞれのキーを作動させることにより、異なる部分文字ユニットまたは部首が生成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の文字生成システム。
- 前記システムは、選択されたキーが作動したときに、部首、文字または部分文字の選択候補が表示されるディスプレイ・モニタを含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の文字生成システム。
- 複数のキーが作動したときに、ディスプレイの拡張ウィンドウが、作動したキーまたはキーの組合せに関連付けられた文字を表示することを特徴とする請求項5に記載の文字生成システム。
- 表示される部首または文字は1つまたは複数の字画を有しており、これらの字画は、作動したキーまたはキーの組合せによって生成される字画または部首と組み合わされて、対照的な色で表示される完成した文字を構成することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の文字生成システム。
- キーと機能キーとの結合によって作動されて表示される文字、部首または字画は、対照的な色で表示されることを特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載の文字生成システム。
- キーの作動によって生成される文字は漢字であることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の文字生成システム。
- 言語文字のような所定のグラフィカル・インディシャ表現を生成する入力装置であって、グラフィカル・インディシャの認識可能な部分を備える少なくとも1つの固有のユニットが関連付けされた複数の入力キーと、任意の所与のキーまたはキーの組合せの作動に対応する所定の表現を生成する生成手段とを備える入力装置。
- 各キーは、固有の文字ユニットに加えて、少なくとも1つの部首に関連付けられていることを特徴とする請求項10に記載の入力装置。
- 部首は部分文字ユニットを含んでいることを特徴とする請求項11に記載の入力装置。
- 少なくともいくつかのキーのユニットは複数の字画を備えることを特徴とする請求項10から12のいずれか一項に記載の文字生成システム。
- 選択された機能キーの作動と組み合わせて、それぞれのキーを作動させることにより、異なるユニットまたは部首が生成されることを特徴とする請求項10から13のいずれか一項に記載の入力装置。
- 前記システムは、選択されたキーが作動したときに、部首、文字または部分文字の選択候補が表示されるディスプレイ・モニタを含むことを特徴とする請求項10から14のいずれか一項に記載の入力装置。
- 複数のキーが作動したときに、ディスプレイの拡張ウィンドウが、作動したキーまたはキーの組合せに関連付けられた文字を表示することを特徴とする請求項15に記載の入力装置。
- 表示される部首または文字は1つまたは複数の字画を有しており、これらの字画は、作動したキーまたはキーの組合せによって生成される字画または部首と組み合わされて、対照的な色で表示される完成した文字を構成することを特徴とする請求項15または請求項16による入力装置。
- キーと機能キーとの結合によって作動させて表示される文字、部首または字画は、対照的な色で表示されることを特徴とする請求項15から17のいずれか一項に記載の入力装置。
- キーの作動によって生成される文字は漢字であることを特徴とする請求項10から18のいずれか一項に記載の入力装置。
- それぞれのキー作動またはキー作動の組合せは、1つの固有の文字を生成することを特徴とする請求項10から19のいずれか一項に記載の入力装置。
- 所定数の固有のグラフィカル・インディシャ表現を生成するために、テンキーが用いられることを特徴とする請求項10から20のいずれか一項に記載の入力装置。
- 生成されるインディシャ表現は言語文字を含んでいることを特徴とする請求項10から20のいずれか一項に記載の入力装置。
- 添付図面の参照により、以上において実質的に説明された入力装置。
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